JP2017207695A - 光学装置 - Google Patents

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聖生 中島
Masao Nakajima
聖生 中島
岩崎 宏之
Hiroyuki Iwasaki
宏之 岩崎
岩根 透
Toru Iwane
透 岩根
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Abstract

【課題】異なるサイズのマイクロレンズによる受光出力を好適に使い分ける光学装置を提供する。【解決手段】第1のサイズを有する第1マイクロレンズと、第2のサイズを有する第2マイクロレンズとを少なくとも含み、二次元状に配列された複数のマイクロレンズと、複数の画素を含む画素群を複数有し、前記複数のマイクロレンズの各マイクロレンズを通過した光を各画素群でそれぞれ受光する撮像センサと、前記第1マイクロレンズを通過する光を受光した前記複数の画素群の受光出力により撮像光学系の焦点評価値を演算する第1演算部と、前記第2マイクロレンズを通過する光を受光した前記複数の画素群の受光出力により前記撮像光学系の焦点評価値を演算する第2演算部と、を備える光学装置。【選択図】図2

Description

本発明は、光学装置に関する。
所定範囲内の任意の像面に焦点のあった画像を合成する画像合成装置が知られている(例えば、特許文献1)。従来より、異なるサイズのマイクロレンズを混在させたマイクロレンズアレイを実現したいという要求があった。
特表2008−515110号公報
本発明の第1の態様によると、光学装置は、第1のサイズを有する第1マイクロレンズと、第2のサイズを有する第2マイクロレンズとを少なくとも含み、二次元状に配列された複数のマイクロレンズと、複数の画素を含む画素群を複数有し、前記複数のマイクロレンズの各マイクロレンズを通過した光を各画素群でそれぞれ受光する撮像センサと、前記第1マイクロレンズを通過する光を受光した前記複数の画素群の受光出力により撮像光学系の焦点評価値を演算する第1演算部と、前記第2マイクロレンズを通過する光を受光した前記複数の画素群の受光出力により前記撮像光学系の焦点評価値を演算する第2演算部と、を備える。
本発明の第2の態様によると、光学装置は、第1のサイズを有する第1マイクロレンズと、第2のサイズを有する第2マイクロレンズとを少なくとも含み、二次元状に配列された複数のマイクロレンズと、複数の画素を含む画素群を複数有し、前記複数のマイクロレンズの各マイクロレンズを通過した光を各画素群でそれぞれ受光する撮像センサと、前記第1マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力に対し、前記第1マイクロレンズと前記第2マイクロレンズとの光学特性の違いを補正する補正部と、前記補正部により補正された受光出力と、前記第2マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力と、により被写体画像を合成する画像合成部と、を備える。
本発明の第3の態様によると、光学装置は、第1のサイズを有する第1マイクロレンズと、前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズを有する第2マイクロレンズとを少なくとも含み、二次元状に配列された複数のマイクロレンズと、複数の画素を含む画素群を複数有し、前記複数のマイクロレンズの各マイクロレンズを通過した光を各画素群でそれぞれ受光する撮像センサと、前記第1マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力に基づいて所定像面の第1部分被写体像を合成する第1画像合成部と、前記第2マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力に基づいて前記所定像面の第2部分被写体像を合成する第2画像合成部と、前記第1画像合成部による前記第1部分被写体像と、前記第2画像合成部による前記第2部分被写体像とから前記所定像面の被写体像を合成する第3画像合成部と、を備える。
本発明の第4の態様によると、光学装置は、第1のサイズを有する第1マイクロレンズと、前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズを有する第2マイクロレンズとを少なくとも含み、二次元状に配列された複数のマイクロレンズと、複数の画素を含む画素群を複数有し、前記複数のマイクロレンズの各マイクロレンズを通過した光を各画素群でそれぞれ受光する撮像センサとを備え、前記第1マイクロレンズの焦点距離と前記第2マイクロレンズの焦点距離とが等しい。
撮像装置の構成を模式的に示す断面図 焦点検出装置の構成を模式的に示す説明図 第1焦点検出処理の説明図 第2焦点検出処理の説明図 撮像装置の構成を模式的に示す断面図 撮像素子の構成を模式的に示す説明図 合成対象の像面上の光点からの光束と撮像素子とを模式的に示した断面図 第1画像合成処理の説明図
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を模式的に示す断面図である。撮像装置1は、いわゆる一眼レフレックス方式のデジタルカメラである。撮像装置1は、カメラボディ100および交換レンズ200を含む。交換レンズ200には、複数のレンズ202、203、204から構成される撮像光学系205が設けられる。なお、図1では撮像光学系205を3つのレンズにより構成されるかのように図示しているが、いくつのレンズで構成されるようにしてもよい。
撮像光学系205に含まれるレンズ203は、撮像光学系205の焦点位置を調節するフォーカスレンズである。フォーカスレンズ203は、不図示のアクチュエータにより撮像光学系205の光軸Oに沿った方向Xに駆動される。
カメラボディ100は、撮像光学系205により結像された被写体像を撮像する、CCDやCMOS等の撮像素子102を有する。撮像素子102は、撮像面が撮像光学系205の予定焦点面と一致するように配置される。カメラボディ100内の、撮像光学系205と撮像素子102の撮像面との間には、クイックリターンミラー103が設置される。非撮影時、クイックリターンミラー103は撮像光学系205の光路上に存在し、被写体光をフォーカシングスクリーン104およびペンタプリズム105の方向に反射する。撮影者は、ファインダー部107から接眼レンズ106を介して被写体像を視認することができる。
クイックリターンミラー103の裏面には、サブミラー108が設置される。クイックリターンミラー103の表面(反射面)はハーフミラー加工されており、そこに入射した被写体光はクイックリターンミラー103を透過してサブミラー108に入射する。サブミラー108はこの光束をカメラボディ100の下方に反射させる。カメラボディ100の下方には、撮像光学系205の焦点検出を行う焦点検出装置109が設けられる。
カメラボディ100は、マイクロプロセッサやその周辺回路から成る制御部101を備える。制御部101は、不図示のメモリに予め記憶されている所定の制御プログラムを読み込んで実行することにより、撮像装置1の各部を制御する。なお、制御部101を、上記の制御プログラム相当の動作を行う電子回路により構成してもよい。
所定の自動焦点調節操作(例えば、不図示のレリーズスイッチの半押し操作)がなされると、制御部101は後述する自動焦点調節(AF)処理を実行する。このAF処理により、フォーカスレンズ203が駆動され、被写体にピントが合わせられる。
所定の静止画撮影操作(例えば、不図示のレリーズスイッチの全押し操作)がなされると、制御部101は撮像制御を行う。このとき制御部101は、クイックリターンミラー103およびサブミラー108を、図1に示す遮光位置から被写体光を遮らない退避位置に移動させた後、不図示のシャッター等を制御し、撮像素子102に被写体像を撮像させる。制御部101は、撮像素子102から出力される撮像信号に種々の画像処理を加え、静止画像データを生成して不図示の記憶媒体(例えばメモリカード等)に記憶する。
カメラボディ100の背面には、例えば液晶等の表示素子により構成されるモニター110が設けられている。制御部101はこのモニター110を用いて、例えば撮影した静止画像データや動画像データの再生、撮影パラメータ(F値やシャッタースピード等)の設定メニューの表示、動画撮影中のスルー画の表示などを行う。
図2は、焦点検出装置109の構成を模式的に示す説明図である。図2(a)は焦点検出装置109をサブミラー108側から見た平面図であり、図2(b)は焦点検出装置109を図1と同様の視点から見た断面図である。焦点検出装置109は、図2(b)に示すマイクロレンズアレイ221および受光素子アレイ222を備える。図2(a)では、マイクロレンズアレイ221と受光素子アレイ222を重畳して図示している。
マイクロレンズアレイ221は、複数の第1マイクロレンズ223aと、複数の第2マイクロレンズ223bとを備える。以下の説明では、第1マイクロレンズ223aと第2マイクロレンズ223bとをマイクロレンズ223と総称する。
マイクロレンズ223は、円形の外形形状を有する。第1マイクロレンズ223aの直径w1は、第2マイクロレンズ223bの直径w2の半分である。なお、説明の便宜上、直径w1は直径w2の半分とするが、直径w1と直径w2は異なっていればよく、半分である必要はない。また、マイクロレンズ223は円形形状である必要はなく、四角形、六角形、八角形などでもよい。第1マイクロレンズ223aおよび第2マイクロレンズ223bは、同一の焦点距離fを有する。受光素子アレイ222の受光面は、第1マイクロレンズ223aおよび第2マイクロレンズ223bの主平面から焦点距離fだけ離れた位置に設けられる。
第1マイクロレンズ223aおよび第2マイクロレンズ223bが同一の焦点距離fを有するようにするため、本実施の形態では、第1マイクロレンズ223aおよび第2マイクロレンズ223bの曲率を同一にしている。また、受光素子アレイ222の受光面は均一であることが望ましいため、第1マイクロレンズ223aおよび第2マイクロレンズ223bの主平面を同一平面にしている。これにより、隣り合う第1マイクロレンズ223aと第2マイクロレンズ223bとの間に存在する凹部と主平面との光軸方向の距離d2が、隣り合う2つの第1マイクロレンズ223aの間に存在する凹部と主平面との光軸方向の距離d1よりも大きくなっている。
受光素子アレイ222は、二次元状に配列された複数の受光素子224を有する。マイクロレンズ223を通過した被写体光は、複数の受光素子224のうち、そのマイクロレンズ223に対応する一部の受光素子224に入射する。以下の説明では、ここで述べた各々のマイクロレンズ223に対応する「一部の受光素子224」を、受光素子群225と称し、第1マイクロレンズ223aに対応する受光素子群225を第1受光素子群225a、第2マイクロレンズ223bに対応する受光素子群225を第2受光素子群225bと称する。1つの第1マイクロレンズ223aには1つの第1受光素子群225aが対応し、1つの第2マイクロレンズ223bには1つの第2受光素子群225bが対応する。
なお、図2(a)および図2(b)には、焦点検出装置109の一部のみを図示している。すなわち、図2(a)および図2(b)には、マイクロレンズアレイ221および受光素子アレイ222の一部のみが図示されている。実際には、マイクロレンズアレイ221は図2に図示した数よりも多くのマイクロレンズ223を有しており、受光素子アレイ222は図2に図示した数よりも多くの受光素子224を有している。
1つのマイクロレンズ223に対応する受光素子群225には、複数の受光素子224が含まれている。換言すると、マイクロレンズ223を通過した被写体光は、マイクロレンズ223ごとに、複数の受光素子224に入射する。例えば図2では、1つの第1マイクロレンズ223aは、5×5の計15個の受光素子224を被覆している。換言すると、図2では、1つのマイクロレンズ223aは、5×5の計15個の受光素子224からなる1つの第1受光素子群225aに対応している。
マイクロレンズアレイ221および受光素子アレイ222は、あるマイクロレンズ223に入射した被写体光と、別のマイクロレンズ223に入射した被写体光が、同一の受光素子224に入射しないように構成される。つまり、受光素子群225同士が互いに重複しないように構成される。
例えば、撮像光学系205のF値が、マイクロレンズ223のF値よりも小さいと、マイクロレンズ223に入射した被写体光がマイクロレンズ223の径よりも大きい範囲に広がってしまう。そのため、撮像光学系205のF値をマイクロレンズ223のF値以上の値にしてもよい。また、隣り合うマイクロレンズ223の間に隔壁を設けても良い。また、撮像光学系205をテレセントリック光学系とすれば、急峻な角度でマイクロレンズ223に入射する光が存在しなくなり、同様の効果が得られる。
図2(a)に例示するように、第2マイクロレンズ223bは、マイクロレンズアレイ221中に、2つずつ離散的に配置されている。つまり、マイクロレンズアレイ221中には複数の第1マイクロレンズ223aが二次元状に正方配列されており、そのうちの一部の第1マイクロレンズ223aが、互いに隣接するように配置された一対の第2マイクロレンズ223bにより置き換えられている。
焦点検出装置109は、第1焦点検出処理および第2焦点検出処理の2種類の焦点検出処理を実行可能に構成されている。第1焦点検出処理は、第1受光素子群225aの受光出力(すなわち第1マイクロレンズ223aを通過した光束の光電変換結果)を用いる焦点検出処理である。第2焦点検出処理は、第2受光素子群225bの受光出力(すなわち第2マイクロレンズ223bを通過した光束の光電変換結果)を用いる焦点検出処理である。以下、第1焦点検出処理および第2焦点検出処理について説明する。
図3は、第1焦点検出処理の説明図である。図3(a)は1つの第1マイクロレンズ223aおよび第1受光素子群225aをサブミラー108側から見た平面図であり、図3(b)は焦点検出装置109を図1と同様の視点から見た断面図である。
第1焦点検出処理において、焦点検出装置109は、図3(a)に斜線で示した範囲にある計6個の受光素子224の受光出力を、複数の第1受光素子群225aから集めることで、焦点検出を行う。これら6個の受光素子224は、3つの受光素子224Lおよび3つの受光素子224Rから成る。3つの受光素子224Lおよび3つの受光素子224Rは、第1マイクロレンズ223aの光軸を通る直線Lについて線対称な位置に配置されている。なお、計6個の受光素子224を焦点検出に用いることは一例であり、これに限定されない。受光素子群225に含まれる受光素子224の数に基づいて、任意に決定することができる。
例えば、図3(b)に例示した8つの第1マイクロレンズ223aの各々について、焦点検出装置109は、3つの受光素子224Lの受光出力を加算した信号a(0)、a(1)、a(2)、…、a(7)と、3つの受光素子224Rの受光出力を加算した信号b(0)、b(1)、b(2)、…、b(7)とを、それぞれ取得する。焦点検出装置109は、このようにして取得された一対の信号列a(i)、b(i)との間で相関演算を行い、相関量を算出する(i=0〜7)。ここで、相関量の算出は、一般に知られた演算を用いることができる。焦点検出装置109は、a(i)とb(i)とを少しずつシフトさせて繰り返し相関演算を行い、シフト量ごとの相関量を算出する。焦点検出装置109は、相関量が極大となるシフト量を特定する。ここで特定されるシフト量は、撮像光学系205のデフォーカス量に対応しているので、このシフト量からデフォーカス量を求めることができる。
第1焦点検出処理は、デフォーカス量が所定の範囲内で精度の良い焦点検出が可能である。デフォーカス量が極端に大きい場合、第1焦点検出処理では焦点検出に失敗したり、信頼性が低い焦点検出結果しか得られなかったりする。
なお、一対の信号列a(i)、b(i)を得るために用いられる3つの受光素子224Lおよび3つの受光素子224Rは、第1受光素子群225aの中で任意に決定することができる。例えば、2つの受光素子224Lおよび2つの受光素子224Rから一対の信号列a(i)、b(i)を得てもよい。なお、受光素子224Lおよび受光素子224Rは、それぞれ4つ以上としてもよいし、それぞれ1つとしても良い。
図4は、第2焦点検出処理の説明図である。図4(a)は1つの第2マイクロレンズ223bおよび第2受光素子群225bをサブミラー108側から見た平面図であり、図4(b)は焦点検出装置109を図1と同様の視点から見た断面図である。
第2焦点検出処理において、焦点検出装置109は、図4(a)に斜線で示した範囲にある計10個の受光素子224Cの受光出力を、隣接する2つの第2受光素子群225bからそれぞれ取得することで、焦点検出を行う。10個の受光素子224Cは、2つの第2マイクロレンズ223bの配列方向(紙面のz方向)に沿って配列されている。なお、10個の受光素子224を焦点検出に用いることは一例であり、これに限定されない。受光素子群225に含まれる受光素子224の数に基づいて、任意に決定することができる。
例えば、図4(b)に例示した2つの第2マイクロレンズ223bについて、焦点検出装置109は、一方の第2マイクロレンズ223bに対応する10個の受光素子224Cの受光出力を信号a(0)、a(1)、a(2)、…、a(9)として、他方の第2マイクロレンズ223bに対応する10個の受光素子224Cの受光出力を信号b(0)、b(1)、b(2)、…、b(9)として、それぞれ取得する。焦点検出装置109は、このようにして取得された一対の信号列a(i)、b(i)との間で相関演算を行い、相関量を算出する(i=0〜9)。ここで、相関量の算出は、一般に知られた演算を用いることができる。焦点検出装置109は、a(i)とb(i)とを少しずつシフトさせて繰り返し相関演算を行い、シフト量ごとの相関量を算出する。焦点検出装置109は、相関量が極大となるシフト量を特定する。ここで特定されるシフト量は、撮像光学系205のデフォーカス量に対応しているので、このシフト量からデフォーカス量を求めることができる。
第2焦点検出処理は、デフォーカス量が所定の値以上で精度の良い焦点検出が可能である。デフォーカス量が極端に小さい場合、第2焦点検出処理では焦点検出に失敗したり、信頼性が低い焦点検出結果しか得られなかったりする。
なお、一対の信号列a(i)、b(i)を得るために用いられる10個の受光素子224Cは、第1焦点検出処理の場合と同様に、第2受光素子群225bの中で任意に決定することができる。例えば、10個より少ない個数の受光素子224を、焦点検出に用いる受光素子224Cとしてもよい。また、受光素子224Cは、必ずしも連続していなくてもよく、離散的に受光素子224Cを選択してもよい。
焦点検出装置109は、以上で説明した第1焦点検出処理および第2焦点検出処理を、順次もしくは並行して実行する。デフォーカス量が大きい場合には、第2焦点検出処理により信頼性の高い焦点検出結果が得られる。デフォーカス量が小さい場合には、第1焦点検出処理により信頼性の高い焦点検出結果が得られる。つまり、撮像光学系205の現在の焦点調節状態によらず、信頼性の高い焦点検出結果が得られる。焦点検出装置109は、デフォーカス量が大きい場合には、第2焦点検出処理により検出されたデフォーカス量(焦点評価値)を最終的なデフォーカス量として採用する(出力する)。焦点検出装置109は、デフォーカス量が小さい場合には、第1焦点検出処理により検出されたデフォーカス量(焦点評価値)を最終的なデフォーカス量として採用する(出力する)。制御部101は、焦点検出装置109により採用された(出力された)デフォーカス量に基づき、フォーカスレンズ203の駆動量を決定する。制御部101は、決定した駆動量だけフォーカスレンズ203を駆動し、撮像光学系205の焦点調節を行う。
なお、第1焦点検出処理および第2焦点検出処理は、設定によりいずれか一方の処理だけを動作するように構成することもできる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)マイクロレンズアレイ221は、直径w1の第1マイクロレンズ223aと、直径w2の第2マイクロレンズ223bとを有する。焦点検出装置109は、第1マイクロレンズ223aを通過する光を受光した第1受光素子群225aの受光出力により撮像光学系205の焦点評価値を演算する。焦点検出装置109は、第2マイクロレンズ223bを通過する光を受光した第2受光素子群225bの受光出力により撮像光学系205の焦点評価値を演算する。このように、サイズが異なる2種類のマイクロレンズを使い分けるようにしたので、撮像光学系205の現在の焦点調節状態によらず、信頼性の高い焦点検出結果が得られる。サイズが異なる2種類のマイクロレンズとは、本実施の形態で例示した円形形状のマイクロレンズ223においては、レンズの直径または半径が異なるマイクロレンズのことである。また、マイクロレンズ223が、四角形、六角形、八角形などの場合には、相似関係にあるマイクロレンズのことである。すなわち、サイズが異なる2種類のマイクロレンズとは、一方のマイクロレンズと、一方のマイクロレンズを光軸に垂直な平面上で一定の比率で一様に拡大または縮小して得られるマイクロレンズと、のことである。サイズが異なる2種類のマイクロレンズとは、例えば、直径が20μmの円形形状のマイクロレンズと直径が40μmの円形形状のマイクロレンズである。また、例えば、一辺が20μmの正方形状のマイクロレンズと一辺が40μmの正方形状のマイクロレンズである。なお、サイズが異なる2種類のマイクロレンズは、必ずしも相似形状である必要はなく、例えば、直径が20μmの円形形状のマイクロレンズと一辺が40μmの正方形状のマイクロレンズであっても良い。
(2)焦点検出装置109は、第1焦点検出処理により演算された焦点評価値および第2焦点検出処理により演算された焦点評価値のいずれか一方を出力する。このようにしたので、信頼性の高い焦点評価値を出力する焦点検出装置を提供することができる。
(3)制御部101は、焦点検出装置109によって出力された焦点評価値により撮像光学系205の焦点調節を行う。このようにしたので、従来よりも精度よく焦点調節を行うことができる。
(4)焦点検出装置109は、第1焦点検出処理において、複数の第1マイクロレンズ223aの各々について対応する第1受光素子群225aの受光出力から一対の信号を取り出し、取り出された複数の一対の信号から一対の信号列a(i)、b(i)を生成して位相差演算を行う。焦点検出装置109は、第2焦点検出処理において、第2受光素子群225bの受光出力から信号列を取り出し、一対の前記第2マイクロレンズから取り出された一対の信号列を用いて位相差演算を行う。このようにしたので、2種類の焦点検出方式により、信頼性の高い焦点検出結果が得られる。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態に係る撮像装置の構成を模式的に示す断面図である。撮像装置2は、第1の実施の形態に係る撮像装置1とは異なり、クイックリターンミラー103を有していない。つまり、撮像装置2は、いわゆる一眼レフレックス方式のデジタルカメラではない。
撮像装置2は、カメラボディ300および交換レンズ400を含む。交換レンズ400には、複数のレンズ402、403、404から構成される撮像光学系405が設けられる。なお、図5では撮像光学系405を3つのレンズにより構成されるかのように図示しているが、いくつのレンズで構成されるようにしてもよい。
カメラボディ300は、撮像光学系405により結像された被写体像を撮像する、CCDやCMOS等の撮像素子302を有する。撮像素子302の構成については後に詳述する。カメラボディ300の背面には、例えば液晶等の表示素子により構成されるモニター310が設けられている。制御部301はこのモニター310を用いて、例えば撮影した静止画像データや動画像データの再生、撮影パラメータ(F値やシャッタースピード等)の設定メニューの表示、動画撮影中のスルー画の表示などを行う。
カメラボディ300は、マイクロプロセッサやその周辺回路から成る制御部301を備える。制御部301は、不図示のメモリに予め記憶されている所定の制御プログラムを読み込んで実行することにより、撮像装置2の各部を制御する。なお、制御部301を、上記の制御プログラム相当の動作を行う電子回路により構成してもよい。
撮像装置2は、1回の撮像により撮像素子302から出力された撮像信号に基づき、任意の像面の画像を合成(生成)する、画像合成機能を有している。すなわち、撮像装置2はいわゆるリフォーカスカメラである。所定の静止画撮影操作(例えば、不図示のレリーズスイッチの全押し操作)がなされると、制御部301は撮像制御を行う。このとき制御部301は、撮像素子302に被写体像を撮像させ、撮像素子302から出力される撮像信号を不図示の記憶媒体(例えばメモリカード等)に記憶する。その後、ユーザが像面位置を指定すると、制御部301は指定された像面の画像を、不図示の記憶媒体に記憶されている撮像信号から合成する。合成された画像は、静止画像データとして不図示のメモリカードに記憶されたり、モニター310に表示されたりする。
図6は、撮像素子302の構成を模式的に示す説明図である。図6(a)は撮像素子302を撮像光学系405側から見た平面図であり、図6(b)は撮像素子302の断面図である。撮像素子302は、図6(b)に示すマイクロレンズアレイ421および受光素子アレイ422を備える。図6(a)では、マイクロレンズアレイ421と受光素子アレイ422を重畳して図示している。
マイクロレンズアレイ421は、複数の第1マイクロレンズ423aと、複数の第2マイクロレンズ423bとを備える。以下の説明では、第1マイクロレンズ423aと第2マイクロレンズ423bとをマイクロレンズ423と総称する。
マイクロレンズ423は、円形の外形形状を有する。第1マイクロレンズ423aの直径w1は、第2マイクロレンズ423bの直径w2の半分である。第1マイクロレンズ423aおよび第2マイクロレンズ423bは、同一の焦点距離fを有する。受光素子アレイ422の受光面は、第1マイクロレンズ423aおよび第2マイクロレンズ423bの主平面から焦点距離fだけ離れた位置に設けられる。
第1マイクロレンズ423aおよび第2マイクロレンズ423bが同一の焦点距離fを有するようにするため、本実施の形態では、第1マイクロレンズ423aおよび第2マイクロレンズ423bの曲率を同一にしている。また、受光素子アレイ422の受光面は均一であることが望ましいため、第1マイクロレンズ423aおよび第2マイクロレンズ423bの主平面を同一平面にしている。これにより、隣り合う第1マイクロレンズ423aと第2マイクロレンズ423bとの間に存在する凹部と主平面との光軸方向の距離d2が、隣り合う2つの第1マイクロレンズ423aの間に存在する凹部と主平面との光軸方向の距離d1よりも大きくなっている。
受光素子アレイ422は、二次元状に配列された複数の受光素子424を有する。マイクロレンズ423を通過した被写体光は、複数の受光素子424のうち、そのマイクロレンズ423に対応する一部の受光素子424に入射する。以下の説明では、ここで述べた各々のマイクロレンズ423に対応する「一部の受光素子424」を、受光素子群425と称し、第1マイクロレンズ423aに対応する受光素子群425を第1受光素子群425a、第2マイクロレンズ423bに対応する受光素子群425を第2受光素子群425bと称する。1つの第1マイクロレンズ423aには1つの第1受光素子群425aが対応し、1つの第2マイクロレンズ423bには1つの第2受光素子群425bが対応する。
なお、図6(a)および図6(b)には、撮像素子302の一部のみを図示している。すなわち、図6(a)および図6(b)には、マイクロレンズアレイ421および受光素子アレイ422の一部のみが図示されている。実際には、マイクロレンズアレイ421は図6に図示した数よりも多くのマイクロレンズ423を有しており、受光素子アレイ422は図6に図示した数よりも多くの受光素子424を有している。
1つのマイクロレンズ423に対応する受光素子群425には、複数の受光素子424が含まれている。換言すると、マイクロレンズ423を通過した被写体光は、マイクロレンズ423ごとに、複数の受光素子424に入射する。例えば図6では、1つの第1マイクロレンズ423aは、5×5の計15個の受光素子424を被覆している。換言すると、図6では、1つの第1マイクロレンズ423aは、5×5の計15個の受光素子424からなる1つの第1受光素子群425aに対応している。
マイクロレンズアレイ421および受光素子アレイ422は、あるマイクロレンズ423に入射した被写体光と、別のマイクロレンズ423に入射した被写体光が、同一の受光素子424に入射しないように構成される。つまり、受光素子群425同士が互いに重複しないように構成される。
例えば、撮像光学系405のF値が、マイクロレンズ423のF値よりも小さいと、マイクロレンズ423に入射した被写体光がマイクロレンズ423の径よりも大きい範囲に広がってしまう。そのため、撮像光学系405のF値をマイクロレンズ423のF値以上の値にしてもよい。また、隣り合うマイクロレンズ423の間に隔壁を設けてもよい。また、撮像光学系405をテレセントリック光学系とすれば、急峻な角度でマイクロレンズ423に入射する光が存在しなくなり、同様の効果が得られる。
図6(a)に例示するように、第2マイクロレンズ423bは、マイクロレンズアレイ421中に、第1マイクロレンズ423aと互い違いに配置されている。つまり、マイクロレンズアレイ421中には、4つの第1マイクロレンズ423aが2×2の形態で配列されており、その上下左右にそれぞれ1つの第2マイクロレンズ423bが配置されている。換言すると、マイクロレンズアレイ421中に配置された第2マイクロレンズ423bの上下左右には、それぞれ4つの第1マイクロレンズ423aが2×2の形態で配列されている。
制御部301が実行する画像合成処理について説明する。本実施の形態における画像合成処理は、撮像素子302により出力された撮像信号から、光軸O方向の所定範囲内における任意像面の画像(いわゆるリフォーカス画像)を合成する機能である。まず、周知のリフォーカス画像の合成方法の例を、図7を参照して説明する。
図7は、合成対象の像面S上の光点Pからの光束と撮像素子302とを模式的に示した断面図である。なお、図7では、全てのマイクロレンズ423が第1マイクロレンズ423aである様子を例示している。図7において、合成対象の像面S上に設けた光点Pを考える。この光点Pから撮像素子302に向かう光の広がり角θは、撮像光学系405の瞳の大きさ(すなわち撮像光学系405の絞り値)により規定される。マイクロレンズ423の絞り値は撮像光学系405の絞り値と同じかそれより小さくなるように構成されている。従って、この光点Pから出射し、あるマイクロレンズ423に入射した光束は、そのマイクロレンズ423により被覆されている領域の外には広がらない。
ここで、図7に示すように、光点Pからの光束が5つのマイクロレンズ423(1)〜423(5)に入射するとすれば、これらのマイクロレンズ423(1)〜423(5)に入射した光束30(1)〜30(5)の受光面上における入射光量(受光素子424(1)〜424(5)の光電変換出力)を積算することにより、光点Pからの瞳に制限された全入射光量が得られる。すなわち、合成対象の像面S上の光点P(合成対象の画素)の光量が得られることになる。
制御部301は、指定された像面S上に複数の光点Pを設定し、各光点Pについて、その光点Pからの光束が入射するマイクロレンズ423を特定する。制御部301は、特定した各マイクロレンズ423について、光点Pからの光束がどの受光素子424に入射するかを特定する。制御部301は、特定した受光素子424の光電変換出力を積算することにより、光点Pの画素値を算出する。
以上の処理によって、合成対象として指定された像面Sの画像が合成される。制御部301は、1回の撮像によって撮像素子302から出力される撮像信号に基づいて、複数の異なる像面の画像を合成することができる。すなわち、1回の撮像結果から複数像面の画像を得ることができる。
上述した周知のリフォーカス画像の合成方法と、制御部301が実行する画像合成処理との違いについて説明する。本実施の形態の撮像素子302は、サイズが異なる2種類のマイクロレンズ423を有しており、制御部301は2種類のマイクロレンズ423を考慮した画像合成処理を実行する。
制御部301が実行可能な画像合成処理には、第1画像合成処理、第2画像合成処理、および第3画像合成処理の3種類が存在する。第1画像合成処理は、第1マイクロレンズ423aを基準とする画像合成処理である。第2画像合成処理は、第2マイクロレンズ423bを基準とする画像合成処理である。第3画像合成処理は、第1マイクロレンズ423aと第2マイクロレンズ423bとをそれぞれ個別に扱う画像合成処理である。以下、第1画像合成処理から順に説明する。
図8は、第1画像合成処理の説明図である。第1画像合成処理において、制御部301は、第2受光素子群425bにより出力された受光信号(光電変換信号)に対して、第1マイクロレンズ423aと第2マイクロレンズ423bとの光学特性の違いを補正する。換言すると、制御部301は、第2受光素子群425bにより出力された受光信号を、第1受光素子群425aにより出力された受光信号と同等の信号に補正する。具体的には、図8に破線で示すように、1つの第2マイクロレンズ423bの位置に、仮想的に4つの第1マイクロレンズ423axが配置されていると想定する。制御部301は、それらの仮想的な第1マイクロレンズ423axを通過した被写体光による受光信号を、その1つの第2マイクロレンズ423bに対応する第2受光素子群425bによる受光信号から演算する。つまり、もし第2マイクロレンズ423bの位置に、第2マイクロレンズ423bではなく4つの第1マイクロレンズ423axが存在したとすれば、その配下の受光素子424からどのような受光信号が出力されるかを演算する。
例えば、第2受光素子群425bに含まれるある受光素子424に注目すると、その受光素子424に入射した被写体光が、第2マイクロレンズ423bのどの位置にどのような角度で入射したのかを特定することができる。つまり、受光素子424から、その受光素子424に入射した光の出射位置および出射角度(出射方向)を特定することができる。また、その受光素子424からの受光出力によって、その光の光量(強度)を特定することができる。制御部301は、第2受光素子群425bに含まれる受光素子424ごとに、光量、出射位置、および出射角度を特定し、それらの情報と第1マイクロレンズ423aのレンズ情報とから、仮想的な第1マイクロレンズ423axを通過した光がどの受光素子424に入射するかを演算する。制御部301は、演算結果により、第2受光素子群425bの受光出力を第1受光素子群425aにより出力された受光信号と同等の信号に補正する。
制御部301は、第1受光素子群425aの受光出力と、補正した第2受光素子群425bの受光出力とに対して、前述した周知のリフォーカス画像の合成方法を適用することにより、任意の像面の画像を合成する。補正した第2受光素子群425bの受光出力は、1つの第2マイクロレンズ423bの位置に4つの第1マイクロレンズ423axが存在した場合の受光出力であるから、マイクロレンズアレイ421の全面に第1マイクロレンズ423aが配列されている場合と同様の処理(前述した周知のリフォーカス画像の合成方法)によって、任意像面の画像を合成することができる。
第2画像合成処理は、第1画像合成処理とは逆に、第1受光素子群425aにより出力された受光信号を補正して画像合成を行う処理である。すなわち第2画像合成処理において、制御部301は、第1受光素子群425aにより出力された受光信号に対して、第1マイクロレンズ423aと第2マイクロレンズ423bとの光学特性の違いを補正する。換言すると、制御部301は、第1受光素子群425aにより出力された受光信号を、第2受光素子群425bにより出力された受光信号と同等の信号に補正する。
例えば、2×2の計4つの第1マイクロレンズ423aを覆うように配置した、仮想的な第2マイクロレンズ423bを想定する。あるいは、2×2の計4つの第1マイクロレンズ423aの各々について、第1マイクロレンズ423aを拡大した仮想的な第2マイクロレンズ423bが配置されていると想定する。後者の場合、仮想的な第2マイクロレンズ423bどうしが少しずつ重複する。制御部301は、それらの仮想的な第2マイクロレンズ423bを通過した被写体光による受光信号を、第1受光素子群425aによる受光信号から演算する。つまり、もし第1マイクロレンズ423aの位置に、第1マイクロレンズ423aではなく第2マイクロレンズ423bが存在したとすれば、その配下の受光素子424からどのような受光信号が出力されるかを演算する。以降の処理については、第1画像合成処理と同様なので、説明を省略する。
第3画像合成処理は、受光信号の補正を行わない画像合成処理である。第3画像合成処理において、制御部301は、第1受光素子群425aの受光出力だけを用いて(第2受光素子群425bの受光出力を用いずに)画像を合成する。この合成結果を第1部分被写体像と称する。第1部分被写体像において、第2受光素子群425bの受光出力が必要な画素は空欄とする。つまり、第1部分被写体像は歯抜け状態になる。制御部301は、第2受光素子群425bの受光出力だけを用いて(第1受光素子群425aの受光出力を用いずに)画像を合成する。この合成結果を第2部分被写体像と称する。第2部分被写体像において、第1受光素子群425aの受光出力が必要な画素は空欄とする。つまり、第2部分被写体像は歯抜け状態になる。制御部301は、第1部分被写体像と第2部分被写体像とを組み合わせて、最終的な合成画像を生成する。例えば、第1部分被写体像において空欄となっていた箇所に、第2部分被写体像の結果を当てはめることで、歯抜け状態ではない最終的な画像を作成する。もしくは、第2部分被写体像において空欄となっていた箇所に、第1部分被写体像の結果を当てはめることで、歯抜け状態ではない最終的な画像を作成する。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)制御部301は、第1マイクロレンズ423aを通過した光による第1受光素子群425aからの受光出力に対し、第1マイクロレンズ423aと第2マイクロレンズ423bとの光学特性の違いを補正する。制御部301は、補正された受光出力と、第2受光素子群425bからの受光出力と、により被写体画像を合成する。第1マイクロレンズ423aが第2マイクロレンズ423bより小さい場合、大きいマイクロレンズ(第2マイクロレンズ423b)が2次元に配列されたアレイによる受光出力と同等の情報に基づいて被写体画像が合成できる。一方、第1マイクロレンズ423aが第2マイクロレンズ423bより大きい場合、小さいマイクロレンズ(第2マイクロレンズ423b)が2次元に配列されたアレイによる受光出力と同等の情報に基づいて被写体画像が合成できる。大きいマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイを用いると奥行き方向の分解能が向上する。小さいマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイを用いると水平方向の分解能が向上する。このように、サイズが異なる2種類のマイクロレンズを使い分けるようにしたので、必要に応じて優先すべき分解能(奥行き方向の分解能または水平方の分解能)を切替えて合成画像することができる。
(2)制御部301は、第1受光素子群425aからの受光出力により、第1マイクロレンズ423aに入射した光線を特定し、第1マイクロレンズ423aのサイズが第2マイクロレンズ423bのサイズであった場合にその光線によって第1受光素子群425aが出力する受光出力に補正する。制御部301は、複数の第2受光素子群425bからの受光出力と、補正により得られた、第1マイクロレンズ423aのサイズが第2マイクロレンズ423bのサイズであった場合の受光出力と、により被写体画像を合成する。第1マイクロレンズ423aが第2マイクロレンズ423bより小さい場合、大きいマイクロレンズ(第2マイクロレンズ423b)が2次元に配列されたアレイによる受光出力と同等の情報に基づいて被写体画像が合成できる。一方、第1マイクロレンズ423aが第2マイクロレンズ423bより大きい場合、小さいマイクロレンズ(第2マイクロレンズ423b)が2次元に配列されたアレイによる受光出力と同等の情報に基づいて被写体画像が合成できる。大きいマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイを用いると奥行き方向の分解能が向上する。小さいマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイを用いると水平方向の分解能が向上する。このように、サイズが異なる2種類のマイクロレンズを使い分けるようにしたので、必要に応じて優先すべき分解能(奥行き方向の分解能または水平方の分解能)を切替えて合成画像することができる。
(3)制御部301は、第1受光素子群425aからの受光出力により、所定像面の第1部分被写体像を合成する。制御部301は、第2受光素子群425bからの受光出力により、所定像面の第2部分被写体像を合成する。制御部301は、第1部分被写体像と第2部分被写体像とから所定像面の被写体像を合成する。このようにしたので、奥行き方向の分解能と、水平方の分解能とを両立させた合成画像を得ることができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した各実施の形態では、第1マイクロレンズおよび第2マイクロレンズのサイズ、形状、配列について、例を挙げて説明したが、これとは異なるサイズ、形状、配列を有する第1マイクロレンズおよび第2マイクロレンズを設けてもよい。例えば、マイクロレンズが正方配列ではなく行ごとに互い違いになるように配列されていてもよい。また、更にサイズが異なる第3のマイクロレンズや第4のマイクロレンズを設けてもよい。
(変形例2)
第1の実施の形態において、第1焦点検出処理に用いる第1マイクロレンズ223aは連続的に配列されていなくてもよい。例えば、1つ飛びに配列されていてもよい。また、第2焦点検出処理に用いる第2マイクロレンズ223bは、隣接して配列されていなくてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1、2…撮像装置、100、300…カメラボディ、101、301…制御部、102、302…撮像素子、109…焦点検出装置、200、400…交換レンズ、203…フォーカシングレンズ、205、405…撮像光学系、221、421…マイクロレンズアレイ、222、422…受光素子アレイ、223、423…マイクロレンズ、223a、423a…第1マイクロレンズ、223b、423b…第2マイクロレンズ、224、424…受光素子、225、425…受光素子群、225a、425a…第1受光素子群、225b、425b…第2受光素子群

Claims (11)

  1. 第1のサイズを有する第1マイクロレンズと、第2のサイズを有する第2マイクロレンズとを少なくとも含み、二次元状に配列された複数のマイクロレンズと、
    複数の画素を含む画素群を複数有し、前記複数のマイクロレンズの各マイクロレンズを通過した光を各画素群でそれぞれ受光する撮像センサと、
    前記第1マイクロレンズを通過する光を受光した前記複数の画素群の受光出力により撮像光学系の焦点評価値を演算する第1演算部と、前記第2マイクロレンズを通過する光を受光した前記複数の画素群の受光出力により前記撮像光学系の焦点評価値を演算する第2演算部と、
    を備える光学装置。
  2. 請求項1に記載の光学装置において、
    第1演算部により演算された焦点評価値および第2演算部により演算された焦点評価値のいずれか一方を出力する焦点検出部を更に備える光学装置。
  3. 請求項2に記載の光学装置において、
    前記焦点検出部によって出力された焦点評価値により前記撮像光学系の焦点調節を行う焦点調節部を更に備える光学装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の光学装置において、
    前記第1のサイズは前記第2のサイズよりも小さく、
    前記第1演算部は、前記第1マイクロレンズを通過した光を受光した画素群の受光出力から一対の信号を取り出し、複数の前記第1マイクロレンズの各々から取り出された複数の前記一対の信号を用いて位相差演算を行い、
    前記第2演算部は、前記第2マイクロレンズを通過した光を受光した画素群の受光出力から複数の信号を取り出し、一対の前記第2マイクロレンズから取り出された一対の前記複数の信号を用いて位相差演算を行う光学装置。
  5. 請求項4に記載の光学装置において、
    前記第1演算部は、複数の前記第1マイクロレンズの各々から取り出された複数の前記一対の信号から一対の信号列を生成し、前記一対の信号列を用いて位相差演算を行い、
    前記第2演算部は、前記第2マイクロレンズを通過した光を受光した画素群の受光出力から信号列を取り出し、一対の前記第2マイクロレンズから取り出された一対の前記信号列を用いて位相差演算を行う光学装置。
  6. 第1のサイズを有する第1マイクロレンズと、第2のサイズを有する第2マイクロレンズとを少なくとも含み、二次元状に配列された複数のマイクロレンズと、
    複数の画素を含む画素群を複数有し、前記複数のマイクロレンズの各マイクロレンズを通過した光を各画素群でそれぞれ受光する撮像センサと、
    前記第1マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力に対し、前記第1マイクロレンズと前記第2マイクロレンズとの光学特性の違いを補正する補正部と、
    前記補正部により補正された受光出力と、前記第2マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力と、により被写体画像を合成する画像合成部と、
    を備える光学装置。
  7. 請求項6に記載の光学装置において、
    前記補正部は、前記第1マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力に基づいて前記第1マイクロレンズに入射した光線を特定し、前記第1マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力を、前記第1マイクロレンズのサイズが前記第2のサイズであった場合に前記光線によって前記画素群が出力する受光出力に補正する光学装置。
  8. 請求項6に記載の光学装置において、
    前記第2のサイズは、前記第1のサイズよりも大きく、
    前記補正部は、複数の前記第1マイクロレンズを通過した光を受光した複数の画素群からの受光出力に基づいて前記複数の第1マイクロレンズに入射した光線を特定し、前記複数の第1マイクロレンズを通過した光を受光した複数の画素群からの受光出力を、前記第2のサイズのマイクロレンズが前記複数の第1マイクロレンズを覆うように配置された場合に前記第2のサイズのマイクロレンズを通過した光を受光する画素群が出力する受光出力に補正する光学装置。
  9. 請求項6に記載の光学装置において、
    前記第2のサイズは、前記第1のサイズよりも小さく、
    前記補正部は、前記第1マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力に基づいて前記第1マイクロレンズに入射した光線を特定し、前記第1マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力を、前記第2のサイズのマイクロレンズが前記第1マイクロレンズが占める領域内に複数配置された場合に前記複数の第2のサイズのマイクロレンズを通過した光を受光する複数の画素群が出力する受光出力に補正する光学装置。
  10. 第1のサイズを有する第1マイクロレンズと、前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズを有する第2マイクロレンズとを少なくとも含み、二次元状に配列された複数のマイクロレンズと、
    複数の画素を含む画素群を複数有し、前記複数のマイクロレンズの各マイクロレンズを通過した光を各画素群でそれぞれ受光する撮像センサと、
    前記第1マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力に基づいて所定像面の第1部分被写体像を合成する第1画像合成部と、
    前記第2マイクロレンズを通過した光を受光した画素群からの受光出力に基づいて前記所定像面の第2部分被写体像を合成する第2画像合成部と、
    前記第1画像合成部による前記第1部分被写体像と、前記第2画像合成部による前記第2部分被写体像とから前記所定像面の被写体像を合成する第3画像合成部と、
    を備える光学装置。
  11. 第1のサイズを有する第1マイクロレンズと、前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズを有する第2マイクロレンズとを少なくとも含み、二次元状に配列された複数のマイクロレンズと、
    複数の画素を含む画素群を複数有し、前記複数のマイクロレンズの各マイクロレンズを通過した光を各画素群でそれぞれ受光する撮像センサとを備え、
    前記第1マイクロレンズの焦点距離と前記第2マイクロレンズの焦点距離とが等しい光学装置。
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