JP2017194248A - 蓄熱給湯機 - Google Patents

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和典 土野
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【課題】スケールの付着を充分に抑制する蓄熱給湯機を提供する。【解決手段】蓄熱給湯機は、蓄熱用熱媒体を送水する第1の送水部と、第1の送水部によって送水された蓄熱用熱媒体を加熱する供給熱交換器と、蓄熱用熱媒体を貯留する蓄熱槽とが第1の配管により接続された第1の循環回路と、蓄熱槽に貯留された蓄熱用熱媒体を送水する第2の送水部と、蓄熱槽と、第2の送水部によって送水された蓄熱用熱媒体と熱交換して加熱媒体を加熱する給湯ユニットとが第2の配管により接続された第2の循環回路と、を備え、給湯ユニットは、加熱媒体を加熱する主熱交換器と、第2の循環回路において主熱交換器の上流側に設けられ、主熱交換器において蓄熱用熱媒体と熱交換された加熱媒体を加熱する副熱交換器と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄熱槽に蓄えられた熱を用いて給湯する蓄熱給湯機に関する。
従来、熱源装置から供給された温熱を、熱媒体を介して蓄熱槽に蓄え、蓄熱槽に蓄えられた温熱を用いて給湯する給湯機が知られている。このような給湯機は、水を使用しているため、スケールが析出するという課題を有している。給湯機に使用される水は、例えば塩素、カルシウム及びマグネシウム等を含有しており、水温が例えば65℃以上といった高温になるほど、スケールが析出され易くなる。析出されたスケールが配管等に付着すると、水の循環が阻害され、ひいては配管が閉塞される虞がある。
水が熱交換器によって加熱される場合、水は、熱交換器の内部の流路を通過するうちに徐々に加熱される。このため、スケールの析出は、熱交換器から流出した後に発生し易い。熱交換器の出口側に析出され得るスケールを抑制することを目的として、特許文献1には、第1熱交換器及び第2熱交換器を有し、燃料電池から排出される排出ガスを用いて水を加温する給湯用熱交換器が開示されている。第1熱交換器は、排出ガスの流れの上流側に配置され、また、水の流れの下流側に配置される。第2熱交換器は、排出ガスの流れの下流側に配置され、また、水の流れの上流側に配置される。従って、水は、第2熱交換器において加温された後、第1熱交換器において更に加温される。これにより、第1熱交換器の水側流路には、高温の水が流れる。ここで、第1熱交換器の水側流路の総断面積は、第2熱交換器の水側流路の総断面積に比べて小さい。このため、第1熱交換器の水側流路に流れる水の速度は、第2熱交換器の水側流路に流れる水の速度よりも速い。これにより、特許文献1は、第1熱交換器の水側流路にスケールが付着することを抑制しようとするものである。
特開2012−117723号公報
しかしながら、特許文献1に開示された給湯用熱交換器は、排出ガスを使用しているため、水を加熱する温度を制御することができない。このため、第1熱交換器の水側流路には、常に高温の水が流れる。このように、常に高温の水が流れているため、スケールが付着し易い。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、スケールの付着を充分に抑制する蓄熱給湯機を提供するものである。
本発明に係る蓄熱給湯機は、蓄熱用熱媒体を送水する第1の送水部と、第1の送水部によって送水された蓄熱用熱媒体を加熱する供給熱交換器と、蓄熱用熱媒体を貯留する蓄熱槽とが第1の配管により接続された第1の循環回路と、蓄熱槽に貯留された蓄熱用熱媒体を送水する第2の送水部と、蓄熱槽と、第2の送水部によって送水された蓄熱用熱媒体と熱交換して加熱媒体を加熱する給湯ユニットとが第2の配管により接続された第2の循環回路と、を備え、給湯ユニットは、加熱媒体を加熱する主熱交換器と、第2の循環回路において主熱交換器の上流側に設けられ、主熱交換器において蓄熱用熱媒体と熱交換された加熱媒体を加熱する副熱交換器と、を有する。
本発明によれば、蓄熱給湯機は、蓄熱槽が接続された第1の循環回路及び第2の循環回路を備えている。このため、蓄熱槽に蓄えられる蓄熱用熱媒体の温度を制御することができ、給湯ユニットに流れる加熱媒体の温度も制御することができる。よって、スケールの付着を充分に抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る蓄熱給湯機1を示す回路図である。 本発明の実施の形態1における加熱媒体の温度とスケールの付着量との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る蓄熱給湯機100を示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係る蓄熱給湯機200を示す回路図である。
実施の形態1.
以下、本発明に係る蓄熱給湯機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る蓄熱給湯機1を示す回路図である。この図1に基づいて、蓄熱給湯機1について説明する。図1に示すように、蓄熱給湯機1は、ヒートポンプ装置20と、第1の循環回路3と、第2の循環回路4と、水配管5と、温度検出部6と、流量検出部7と、制御部10とを備えている。
(ヒートポンプ装置20)
ヒートポンプ装置20は、圧縮機21、供給熱交換器22、膨張部23及び熱源熱交換器24がヒートポンプ配管により接続され、熱交換用熱媒体が流れるヒートポンプ循環回路2と、外気送風機25とを有する。圧縮機21は、熱交換用熱媒体を圧縮するものであり、熱交換用熱媒体を気相の状態で圧送して高温高圧化する。供給熱交換器22は、熱交換用熱媒体と、第1の循環回路3に流れる蓄熱用熱媒体とを熱交換して、蓄熱用熱媒体を加熱するものである。供給熱交換器22において、熱交換用熱媒体と蓄熱用熱媒体とはそれぞれ個別の流路を通過し、熱交換用熱媒体と蓄熱用熱媒体とは混合しない。
膨張部23は、熱交換用熱媒体を減圧して膨張するものであり、高圧の液相の状態の熱交換用熱媒体を、気液混合相の状態にして低温低圧化する。熱源熱交換器24は、室外空気と熱交換用熱媒体とを熱交換するものである。外気送風機25は、熱源熱交換器24の近傍に設けられており、室外空気を熱源熱交換器24に送風するものである。熱交換用熱媒体は、使用される温度又は圧力の範囲内で気液二相化する例えば炭化水素系の冷媒又は二酸化炭素冷媒である。
ヒートポンプ装置20は、ヒートポンプ循環回路2に流れる熱交換用熱媒体の凝縮と気化とを利用して、室外空気から吸収した熱を、蓄熱用熱媒体に放出する。なお、ヒートポンプ装置20は、圧縮機21の圧縮に要する動力と比較して、熱交換用熱媒体を介して室外空気と蓄熱用熱媒体との間で効率良く熱を移動させる。
(第1の循環回路3)
第1の循環回路3は、第1の送水部31、供給熱交換器22及び蓄熱槽32が第1の配管30により接続され、蓄熱用熱媒体が流れるものである。第1の送水部31は、例えば供給熱交換器22と蓄熱槽32との間の第1復路30bに設けられたポンプであり、第1の循環回路3において、蓄熱用熱媒体を送水するものである。供給熱交換器22は、第1の送水部31によって送水された蓄熱用熱媒体を加熱する。蓄熱槽32は、外部に対し密閉された容器であり、所定の量の蓄熱用熱媒体が内部に常時収容されている。蓄熱槽32は、内部の上方が高温領域であり、例えば内部の上方に滞留する蓄熱用熱媒体の温度は90℃である。一方、蓄熱槽32は、内部の下方が低温領域であり、例えば内部の下方に滞留する蓄熱用熱媒体の温度は35℃である。蓄熱槽32において、高温領域から低温領域にかけて徐々に蓄熱用熱媒体の温度が低下するものであり、高温領域と低温領域とは明確に区画されるものではない。このように、蓄熱槽32は、高温の蓄熱用熱媒体を著了することによって、蓄熱しており、蓄熱量は、高温の蓄熱用熱媒体と低温の蓄熱用熱媒体との割合で決定される。
そして、蓄熱槽32の上部と供給熱交換器22の下流側とが第1の配管30の第1往路30aによって接続され、蓄熱槽32の下部と第1の送水部31の上流側とが第1の配管30の第1復路30bによって接続されている。蓄熱槽32は、供給熱交換器22の下流側の第1往路30aから蓄熱用熱媒体が流入することに応じて、蓄熱槽32の下流側の第1復路30bに蓄熱用熱媒体を押し出して排出する。蓄熱用熱媒体は、例えば水にグリセリンが混入されることによって低温でも液体の状態を保つような凝固点が低い不凍液である。なお、供給熱交換器22において、ヒートポンプ循環回路2に流れる熱交換用熱媒体の流れと第1の循環回路3に流れる蓄熱用熱媒体の流れとは、対向している。
(第2の循環回路4)
第2の循環回路4は、第2の送水部41、蓄熱槽32及び給湯ユニット42が第2の配管40により接続され、蓄熱用熱媒体が流れるものである。第2の送水部41は、例えば蓄熱槽32と給湯ユニット42との間の第2復路40bに設けられたポンプであり、蓄熱槽32に貯留された蓄熱用熱媒体を送水するものである。ここで、蓄熱槽32の上部と給湯ユニット42の上流側とが第2の配管40の第2往路40aによって接続され、蓄熱槽32の下部と第1の送水部31の下流側とが第2の配管40の第2復路40bによって接続されている。給湯ユニット42は、蓄熱槽32の下流側の第2往路40aから蓄熱用熱媒体が流入し、蓄熱槽32の下流側の第2復路40bに蓄熱用熱媒体を排出するものである。
(給湯ユニット42)
給湯ユニット42は、第2の送水部41によって送水された蓄熱用熱媒体と熱交換して加熱媒体を加熱するものであり、主熱交換器43と副熱交換器44とを有している。主熱交換器43は、第2の循環回路4において第2の送水部41の上流側に設けられ、加熱媒体を加熱するものである。主熱交換器43は、例えば高性能なプレート式の熱交換器である。副熱交換器44は、第2の循環回路4において主熱交換器43の上流側に設けられ、主熱交換器43において蓄熱用熱媒体と熱交換された加熱媒体を更に加熱するものである。副熱交換器44は、例えばコイルインタンク式の熱交換器である。
(水配管5)
水配管5は、加熱媒体が流れるものであり、給水源51と給湯部54とを接続する給水路52及び給湯路53を有する。給水源51は、加熱媒体の供給元であり、給湯部54は、加熱媒体の給湯先である。給水路52は、給水源51と給湯ユニット42の主熱交換器43とを接続するものである。給湯路53は、給湯ユニット42の副熱交換器44と給湯部54とを接続するものである。加熱媒体は、例えば水道の水であり、給水源51から水配管5の給水路52を通って、給湯ユニット42に流入し、給湯ユニット42から流出した後、水配管5の給湯路53を通って、給湯部54に至る。このように、給湯ユニット42において、第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体の流れと水配管5に流れる加熱媒体の流れとは、対向している。
(温度検出部6及び流量検出部7)
温度検出部6は、蓄熱槽32に取り付けられており、蓄熱槽32に貯留する蓄熱用熱媒体の温度を検出するものである。流量検出部7は、水配管5の給湯路53に取り付けられており、給湯ユニット42の副熱交換器44から流出した加熱媒体の流量を検出するものである。
(制御部10)
制御部10は、利用者が設定する給湯設定温度、温度検出部6の検出結果及び流量検出部7の検出結果等に基づいて、圧縮機21、膨張部23、外気送風機25、第1の送水部31及び第2の送水部41といった制御対象を制御するものである。
図2は、本発明の実施の形態1における加熱媒体の温度とスケールの付着量との関係を示すグラフである。図2において、横軸を加熱媒体の温度(℃)、縦軸をスケールの付着量(mm)とする。次に、水配管5の内部に付着するスケールについて説明する。水配管5の内部には、使用する水のような加熱媒体の水質に起因するスケールと呼ばれる異物が発生し、水配管5の内面に堆積する。スケールは、水配管5の内部で剥離及び再付着され、水配管5の流路を閉塞する虞がある。ここで、加熱媒体の温度が高温になるほど、スケールが析出され易くなる。
図2に示すように、加熱媒体の温度が50℃までは、スケールは析出しない。加熱媒体の温度が50℃を超えると、スケールの付着量が徐々に増加する。なお、この図2は、欧州のように硬度が高い硬水の場合を例示しており、日本のように硬度が低い軟水の場合、スケールが発生し得る加熱媒体の温度は、硬度が高い水の場合よりも高い。即ち、硬水の方が、軟水よりも、低温でスケールの析出が発生する。
(ヒートポンプ循環回路2における熱交換用熱媒体の流れ)
次に、ヒートポンプ循環回路2における熱交換用熱媒体の流れについて説明する。ヒートポンプ循環回路2において、圧縮機21に吸入された熱交換用熱媒体は、圧縮機21によって圧縮されて高温高圧のガス状態で吐出される。圧縮機21から吐出された高温高圧のガス状態の冷媒は、供給熱交換器22に流入し、供給熱交換器22において、第1の循環回路3に流れる蓄熱用熱媒体と熱交換されて凝縮液化する。このとき、蓄熱用熱媒体が加熱される。凝縮された液状態の冷媒は、膨張部23に流入し、膨張部23において膨張及び減圧されて気液二相状態となる。そして、気液二相状態の冷媒は、熱源熱交換器24に流入し、熱源熱交換器24において、外気送風機25によって送風された室外空気と熱交換されて蒸発ガス化する。蒸発したガス状態の冷媒は、圧縮機21に吸入される。
(第1の循環回路3における蓄熱用熱媒体の流れ)
次に、第1の循環回路3における蓄熱用熱媒体の流れについて説明する。第1の循環回路3において、第1の送水部31によって送水された蓄熱用熱媒体は、供給熱交換器22に流入し、供給熱交換器22において、ヒートポンプ循環回路2に流れる熱交換用熱媒体と熱交換されて加熱される。加熱された蓄熱用熱媒体は、第1の配管30の第1往路30aを通って、蓄熱槽32の上部から蓄熱槽32の内部に流入し、蓄熱槽32に貯留される。これにより、蓄熱槽32の内部の上方には、高温の蓄熱用熱媒体が蓄えられる。そして、蓄熱槽32の下部から第1の配管30の第1復路30bに流出した蓄熱用熱媒体は、再び第1の送水部31に戻る。このように、蓄熱用熱媒体は、第1の循環回路3を循環している。
(第2の循環回路4における蓄熱用熱媒体の流れ)
次に、第2の循環回路4における蓄熱用熱媒体の流れについて説明する。第2の循環回路4において、第2の送水部41によって送水された蓄熱用熱媒体は、第2の配管40の第2復路40bを通って、蓄熱槽32の下部から蓄熱槽32の内部に流入し、蓄熱槽32に貯留される。蓄熱槽32の内部の上方に蓄えられた高温の蓄熱用熱媒体は、蓄熱槽32の上部から第2の配管40の第2往路40aに流出する。流出した蓄熱用熱媒体は、第2の配管40の第2往路40aを通って、給湯ユニット42の副熱交換器44に流入し、副熱交換器44において、水配管5に流れる加熱媒体と熱交換されて冷却される。このとき、加熱媒体が加熱される。その後、冷却された蓄熱用熱媒体は、給湯ユニット42の主熱交換器43に流入し、主熱交換器43において、水配管5に流れる加熱媒体と熱交換されて更に冷却される。このとき、加熱媒体が加熱される。冷却された蓄熱用熱媒体は、再び第2の送水部41に戻る。このように、蓄熱用熱媒体は、第2の循環回路4を循環している。
(水配管5における加熱媒体の流れ)
次に、水配管5における加熱媒体の流れについて説明する。給水源51から給水された加熱媒体は、給水路52を通って、給湯ユニット42の主熱交換器43に流入し、主熱交換器43において、第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体と熱交換されて加熱される。その後、加熱された加熱媒体は、給湯ユニット42の副熱交換器44に流入し、副熱交換器44において、第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体と熱交換されて更に加熱される。加熱された加熱媒体は、給湯路53を通って、給湯部54に至る。
(蓄熱運転)
次に、蓄熱運転について説明する。蓄熱運転は、蓄熱槽32に高温の蓄熱用熱媒体が蓄えられる運転であり、蓄熱用熱媒体が第1の循環回路3に流れることによって行われる。供給熱交換器22によって加熱された蓄熱用熱媒体が、蓄熱槽32の上部に流入し、蓄熱槽32に貯留される。これにより、蓄熱槽32の内部の上方には、高温の蓄熱用熱媒体が蓄えられる。そして、蓄熱槽32の下部から第1の配管30の第1復路30bに流出した蓄熱用熱媒体は、再び第1の送水部31に戻る。
ここで、蓄熱槽32に蓄えられた蓄熱用熱媒体の温度が低下したときに行われる蓄熱運転について説明する。制御部10は、蓄熱槽32に取り付けられた温度検出部6によって検出された蓄熱用熱媒体の温度が、所定の温度閾値以下となった場合、蓄熱槽32に蓄えられた蓄熱量が減少したと判断する。この場合、制御部10は、ヒートポンプ装置20を駆動する。これにより、ヒートポンプ循環回路2において、圧縮機21によって圧縮されて高温となった熱交換用熱媒体が供給熱交換器22に流入する。
また、制御部10は、第1の送水部31を駆動する。これにより、第1の循環回路3において、第1の送水部31によって送水された蓄熱用熱媒体が供給熱交換器22に流入し、供給熱交換器22において熱交換用熱媒体と熱交換されて加熱される。この場合、制御部10は、ヒートポンプ装置20によって供給熱交換器22に流入する熱交換用熱媒体の温度及び流量を制御することによって、蓄熱用熱媒体の加熱温度を制御する。また、制御部10は、第1の送水部31によって循環する蓄熱用熱媒体の流量を制御することによって、蓄熱用熱媒体の加熱温度を制御する。
供給熱交換器22において加熱された蓄熱用熱媒体は、第1の配管30の第1往路30aを通って蓄熱槽32の上部に流入し、蓄熱槽32に貯留される。これにより、蓄熱槽32の内部の上方には、高温の蓄熱用熱媒体が蓄えられる。蓄熱槽32の内部の上方に蓄えられる蓄熱用熱媒体の温度は、給湯部54が必要とする設定給湯温度よりも若干高い温度、例えば90℃である。その後、蓄熱槽32の下部から第1の配管30の第1復路30bに流出した蓄熱用熱媒体は、再び第1の送水部31に戻る。なお、蓄熱槽32の下部から流出する蓄熱用熱媒体の温度は、例えば35℃である。
(給湯運転)
次に、給湯運転について説明する。給湯運転は、給水源51から給水された低温の加熱媒体が加熱されて給湯部54に送られる運転である。制御部10は、水配管5の給湯路53に取り付けられた流量検出部7によって給湯路53に加熱媒体が流れたことが検出された場合、給湯運転を開始すると判断する。この場合、制御部10は、第2の送水部41を駆動する。これにより、第2の循環回路4において、蓄熱槽32の上部から、高温例えば90℃の蓄熱用熱媒体が、第2の配管40の第2往路40aを通って副熱交換器44に流入し、その後、主熱交換器43に流入する。
給湯設定温度は、例えば約45℃〜80℃の間に設定されるものであり、第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体と給水路52を通る加熱媒体とにおいて、それぞれの温度と流量との比熱によって、種々の温度パターンが得られる。従って、第2の送水部41の回転周波数が制御されることによって、給水路52を通る加熱媒体の温度が給湯設定温度になるように制御される。
ここで、給水路52から給水される加熱媒体の温度が例えば20℃であり、設定給湯温度が例えば45℃の場合について説明する。一般家庭では、通常約45℃以下の比較的低温の給湯が必要とされる。給水源51から給水された低温例えば20℃の加熱媒体は、水配管5の給湯路53を通って、主熱交換器43に流入し、主熱交換器43において第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体と熱交換される。そして、加熱媒体は、副熱交換器44に流入し、副熱交換器44において第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体と熱交換される。加熱媒体の温度は、主熱交換器43及び副熱交換器44において、20℃から45℃に上昇する。45℃まで加熱された加熱媒体は、給湯路53を通って給湯部54に給湯される。
次に、給水路52から給水される加熱媒体の温度が例えば20℃であり、設定給湯温度が例えば80℃の場合について説明する。一般家庭でも、頻度は低いものの、例えば食洗機には約80℃の比較的高温の給湯が必要とされる場合がある。給水源51から給水された低温例えば20℃の加熱媒体は、水配管5の給湯路53を通って、主熱交換器43に流入し、主熱交換器43において第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体と熱交換される。このとき、主熱交換器43に流れる蓄熱用熱媒体の温度は例えば45℃以下に設定されているため、加熱媒体の温度は、約45℃まで上昇する。
そして、加熱媒体は、副熱交換器44に流入し、副熱交換器44において第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体と熱交換されて、温度が80℃まで上昇する。80℃まで加熱された加熱媒体は、給湯路53を通って給湯部54に給湯される。ここで、副熱交換器44は、最大熱交換時又は最大温度給湯時においても、副熱交換器44から流出して主熱交換器43に流れる蓄熱用熱媒体の温度を、45℃以下に低下させる能力を有している。これにより、主熱交換器43に流れる蓄熱用熱媒体の温度は45℃以下に低下する。ここで、45℃とは、図2に示すようにスケールが析出し始める加熱媒体の温度であり、約50℃から若干低い温度である。
設定給湯温度が45℃の場合及び80℃の場合のいずれも、蓄熱用熱媒体は、主熱交換器43から流出した後、低温例えば35℃まで温度が低下する。給湯部54への給湯が続けられると、蓄熱槽32に貯留される高温の蓄熱用熱媒体が徐々に減少する。即ち、蓄熱槽32において、内部の下方の低温領域が徐々に増加し、内部の上方の高温領域が徐々に減少する。仮に、蓄熱槽32の全てが低温領域となった場合、給湯設定温度例えば80℃の給湯は行われない。そこで、蓄熱槽32の低温領域が増加した場合、前述の蓄熱運転が行われる。
本実施の形態1によれば、蓄熱給湯機1は、蓄熱槽32が接続された第1の循環回路3及び第2の循環回路4を備えている。このため、蓄熱槽32に蓄えられる蓄熱用熱媒体の温度を制御することができ、給湯ユニット42に流れる加熱媒体の温度も制御することができる。よって、スケールの付着を充分に抑制することができる。例えば、第1の送水部31及び第2の送水部41を制御して、蓄熱用熱媒体の流量を調整することによって、給湯ユニットにおいて熱交換されて加熱される加熱媒体の温度は、例えば45℃以下に抑えられる。一般家庭で通常必要とされる約45℃以下の設定給湯温度の場合、水配管5に流れる加熱媒体の温度は、45℃以下である。これは、図2に示すようにスケールが析出し始める加熱媒体の温度50℃よりも小さい。このため、スケールが付着することを抑制することができる。
また、副熱交換器44は、最大熱交換時又は最大温度給湯時においても、副熱交換器44から流出して主熱交換器43に流れる蓄熱用熱媒体の温度を、45℃以下に低下させる能力を有している。このため、80℃といった高い設定給湯温度であっても、主熱交換器43で加熱される加熱媒体の温度は、副熱交換器44によって45℃まで抑えられる。従って、主熱交換器43において加熱媒体が流れる流路にスケールが付着することを抑制することができる。ここで、80℃といった高温の給湯は使用頻度が低い。このため、副熱交換器44にスケールが付着し難い。よって、副熱交換器44を小型化及び長寿命化することができる。
更に、副熱交換器44は、コイルインタンク式の熱交換器である。コイルインタンク式の熱交換器は、スケール閉塞耐性が高い。このため、副熱交換器44は、スケールが付着し難い。また、仮に副熱交換器44にスケールが付着したとしても、副熱交換器44と主熱交換器43とは別体であるため、副熱交換器44のみを洗浄又は交換することができる。従って、メンテナンス性が高い。
熱交換用熱媒体を圧縮する圧縮機21、熱交換用熱媒体と熱交換して蓄熱用熱媒体を加熱する供給熱交換器22、膨張部23及び熱源熱交換器24がヒートポンプ配管により接続されたヒートポンプ循環回路2を更に備える。これにより、供給熱交換器22において、蓄熱用熱媒体を加熱することができる。また、給湯ユニット42において、蓄熱用熱媒体の流れと加熱媒体の流れとは、対向している。これにより、給湯ユニット42における熱交換効率が向上する。
また、加熱媒体は、蓄熱用熱媒体と熱交換されることによって加熱される。即ち、加熱媒体は、水配管5に流れるだけに過ぎず、第1の循環回路3及び第2の循環回路4には流れない。従って、蓄熱槽32及び供給熱交換器22には、加熱媒体に含まれるスケールの基となる成分が流れないため、スケールの析出が抑制される。また、水配管5には、低温で繁殖し易い雑菌等が混入しないため、給湯の衛生性を維持することができる。これにより、殺菌作業が不要であるため、一時的な高温運転も不要である。このため、ヒートポンプ装置20を不用意に運転する必要がない。従って、電力の消費を削減することができ、省エネルギに資する。以上より、小型化、長寿命化及び高スケール閉塞耐性化された信頼性が高い蓄熱給湯器が実現される。
従来、第1熱交換器及び第2熱交換器を有し、燃料電池から流出する排出ガスを用いて水を加温する給湯用熱交換器が知られている。従来の給湯用熱交換器は、第1熱交換器の水側流路に、常に高温の水が流れるため、第1熱交換器に常にスケールが析出する。このため、スケール付着による閉塞リスクが高くなり、給湯用熱交換器が大型化、高コスト化及び圧力損失の増加に伴う省エネ性の悪化の虞がある。
これに対し、本実施の形態1は、蓄熱槽32が接続された第1の循環回路3及び第2の循環回路4を備えている。このため、スケール付着の抑制と雑菌繁殖の抑制とを同時に達成することができる。なお、副熱交換器44は、コイルインタンク式の熱交換器に限らず、配管径を太くしてスケール閉塞耐性が強化された二重管式の熱交換器、コルゲート式の熱交換器又はシェルアンドチューブ式の熱交換器としてもよい。なお、本実施の形態1では、加熱媒体が硬水であっても、温度が45℃以下に抑えられるため、スケールの付着を抑制することができる。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る蓄熱給湯機100を示す回路図である。本実施の形態2は、蓄熱給湯機100において、副熱交換器144がプレート式の熱交換器である点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図3に示すように、給湯ユニット142が主熱交換器43と副熱交換器144とを有している。副熱交換器144は、小型及び高性能なプレート式の熱交換器であり、プレートには、プレートを振動させる振動体145が設けられている。プレートは複数設けられ、複数のプレートが一方向に並べて配置されている。振動体145は、複数のプレートのうち、配置方向の一端のプレートにおいて、プレートの外縁から離れた位置に固着されている。振動体145は、圧電素子である振動子を有しており、高周波導線(図示せず)、高周波電源(図示せず)及び電源(図示せず)に接続されている。
次に、スケール生成抑制運転について説明する。スケール生成抑制運転は、副熱交換器144にスケールが生成される可能性がある場合に、スケールが生成されることを抑制する運転である。制御部10は、水配管5の給湯路53に取り付けられた流量検出部7によって給湯路53に、高温例えば55℃以上の温度の加熱媒体が流れたことが検出された場合、スケール生成抑制運転を開始すると判断する。
この場合、制御部10は、電圧を振動体145に印加するように電源を制御し、高周波電圧を高周波導線を介して振動体145に印加するように高周波電源を制御する。これにより、振動体145は、例えば超音波振動である振動周波数20kHzで振動する。振動体145は、副熱交換器144のプレートに取り付けられているため、副熱交換器144において、プレートの配置方向に振幅する振動が生じる。この振動によって、副熱交換器144のプレート面に面した加熱媒体には、キャビテーションの泡が生じる。なお、副熱交換器144のプレート面に面した加熱媒体は、給水路52を通って主熱交換器43において蓄熱用熱媒体と熱交換されて副熱交換器144に流入したものである。キャビテーションの泡は、時間経過に伴って崩壊する。泡崩壊時の物理的な衝撃は、プレート面に付着するスケールといった異物を除去し、また、プレート面に付着する微生物を不活性化する。
本実施の形態2によれば、副熱交換器144は、プレート式の熱交換器であり、プレートには、プレートを振動させる振動体145が設けられている。このため、振動体145が振動して発生した泡が崩壊したときの衝撃によって、プレート面に付着するスケールといった異物を除去し、また、プレート面に付着する微生物を不活性化する。このため、副熱交換器144が小型化及び高性能化されても、スケールの蓄積を抑制することができる。また、副熱交換器144は、最大熱交換時又は最大温度給湯時においても、副熱交換器144から流出して主熱交換器43に流れる蓄熱用熱媒体の温度を、45℃以下に低下させる能力を有している。このため、主熱交換器43にスケールが付着することを抑制することができる。
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3に係る蓄熱給湯機200を示す回路図である。本実施の形態3は、蓄熱給湯機200において、給湯ユニット242が副熱交換器44の代わりに加熱部244を有している点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態3では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
(給湯ユニット242)
図4に示すように、給湯ユニット242は、主熱交換器43と加熱部244とを有している。主熱交換器43は、第2の循環回路4において蓄熱槽32の上流側に設けられ、蓄熱用熱媒体と熱交換して加熱媒体を加熱するものであり、実施の形態1の主熱交換器43と同様である。加熱部244は、主熱交換器43において蓄熱用熱媒体と熱交換された加熱媒体を更に加熱するものであり、水配管5の給湯路53に接続されている。加熱部244は、加熱媒体の内部に投げ込んで直接加熱する投げ込み式の電気ヒータである。加熱部244は、電源(図示せず)に接続されている。
(水配管5)
水配管5は、加熱媒体が流れるものであり、給水源51と給湯部54とを接続する給水路52及び給湯路53を有する。給水源51は、加熱媒体の供給元であり、給湯部54は、加熱媒体の給湯先である。給水路52は、給水源51と給湯ユニット242の主熱交換器43とを接続するものである。給湯路53は、給湯ユニット242の加熱部244と給湯部54とを接続するものである。加熱媒体は、例えば水道の水であり、給水源51から水配管5の給水路52を通って、給湯ユニット242に流入し、給湯ユニット242から流出した後、水配管5の給湯路53を通って、給湯部54に至る。このように、給湯ユニット242において、第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体の流れと水配管5に流れる加熱媒体の流れとは、対向している。
(第2の循環回路4における蓄熱用熱媒体の流れ)
次に、第2の循環回路4における蓄熱用熱媒体の流れについて説明する。なお、ヒートポンプ循環回路2における熱交換用熱媒体の流れ及び第1の循環回路3における蓄熱用熱媒体の流れは、実施の形態1と同様である。第2の循環回路4において、第2の送水部41によって送水された蓄熱用熱媒体は、第2の配管40の第2復路40bを通って、蓄熱槽32の下部から蓄熱槽32の内部に流入し、蓄熱槽32に貯留される。蓄熱槽32の内部の上方に蓄えられた高温の蓄熱用熱媒体は、蓄熱槽32の上部から第2の配管40の第2往路40aに流出する。流出した蓄熱用熱媒体は、第2の配管40の第2往路40aを通って、給湯ユニット242の主熱交換器43に流入し、主熱交換器43において、水配管5に流れる加熱媒体と熱交換されて冷却される。このとき、加熱媒体が加熱される。冷却された蓄熱用熱媒体は、再び第2の送水部41に戻る。このように、蓄熱用熱媒体は、第2の循環回路4を循環している。
(水配管5における加熱媒体の流れ)
次に、水配管5における加熱媒体の流れについて説明する。給水源51から給水された加熱媒体は、給水路52を通って、給湯ユニット242の主熱交換器43に流入し、主熱交換器43において、第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体と熱交換されて加熱される。その後、加熱された加熱媒体は、給湯ユニット242の加熱部244に流入し、加熱部244において更に加熱される。加熱された加熱媒体は、給湯路53を通って、給湯部54に至る。
(蓄熱運転)
次に、蓄熱運転について説明する。蓄熱運転において、蓄熱槽32に蓄えられる蓄熱用熱媒体の温度は、スケールが析出し易い温度例えば55℃以下である点で、実施の形態1と相違し、そのほかについては実施の形態1と同様である。
(給湯運転)
次に、給湯運転について説明する。先ず、給水路52から給水される加熱媒体の温度が例えば20℃であり、設定給湯温度が例えば45℃の場合について説明する。給水源51から給水された低温例えば20℃の加熱媒体は、水配管5の給湯路53を通って、主熱交換器43に流入し、主熱交換器43において第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体と熱交換されて、温度が20℃から45℃まで上昇する。45℃まで加熱された加熱媒体は、給湯路53を通って給湯部54に給湯される。
次に、給水路52から給水される加熱媒体の温度が例えば20℃であり、設定給湯温度が55℃以上の温度、例えば80℃の場合について説明する。制御部10は、設定給湯温度が、80℃といった蓄熱槽32に蓄えられた蓄熱用熱媒体の温度よりも高い温度である場合、電圧を加熱部244に印加するように電源を制御する。給水源51から給水された低温例えば20℃の加熱媒体は、水配管5の給湯路53を通って、主熱交換器43に流入し、主熱交換器43において第2の循環回路4に流れる蓄熱用熱媒体と熱交換されて、温度が20℃から45℃まで上昇する。そして、加熱媒体は、加熱部244に流入し、加熱部244によって加熱されて、温度が80℃まで上昇する。80℃まで加熱された加熱媒体は、給湯路53を通って給湯部54に給湯される。
本実施の形態3によれば、蓄熱槽32に蓄えられる蓄熱用熱媒体の温度を、スケールが析出し難い温度に抑えることができる。このため、蓄熱用熱媒体を加熱するための例えばヒートポンプ装置20の負荷といった動力を抑えることができる。また、蓄熱槽32に蓄えられる蓄熱用熱媒体の温度が低い場合、蓄熱槽32からの放熱の影響が低い。このため、蓄熱槽32に施す断熱のレベルを下げることができる。
また、蓄熱槽32に蓄えられる蓄熱用熱媒体の温度が低い場合、加熱媒体が加熱される温度も低い。このため、主熱交換器43において加熱媒体が流れる流路にスケールが付着することを抑制することができる。また、加熱媒体は、蓄熱用熱媒体と熱交換されることによって加熱される。即ち、加熱媒体は、水配管5に流れるだけに過ぎず、第1の循環回路3及び第2の循環回路4には流れない。従って、蓄熱槽32及び供給熱交換器22には、加熱媒体に含まれるスケールの基となる成分が流れないため、スケールの析出が抑制される。また、水配管5には、低温で繁殖し易い雑菌等が混入しないため、給湯の衛生性を維持することができる。これにより、殺菌作業が不要であるため、一時的な高温運転も不要である。このため、ヒートポンプ装置20を不用意に運転する必要がなく、また、加熱部244を不用意に運転する必要もない。従って、電力の消費を削減することができ、省エネルギに資する。
なお、加熱部244が電気ヒータである場合について例示したが、これに限らず、加熱部244が可燃性媒体による燃焼器であってもよい。
また、実施の形態1〜3において、蓄熱用熱媒体を不凍液としたが、水としてもよい。この場合、水の温度を管理して、凍結しないようにすることが必要とされる。また、蓄熱槽32に、蓄熱用熱媒体と共に潜熱蓄熱体が収容されてもよい。潜熱蓄熱体は、潜熱蓄熱材が内部に密閉収容された容器であり、例えば中空状の球形容器又は中空状の平板状容器である。潜熱蓄熱材は、蓄熱用熱媒体の使用温度範囲内で凝固及び融解するものであり、例えばパラフィン又は酢酸ナトリウム水和物である。潜熱蓄熱体が収容された蓄熱槽32は、所定の蓄熱量を保持したまま、蓄熱容積を抑制することができる。このため、蓄熱槽32を小型化するか又は同じ蓄熱容積のまま蓄熱量を増加させることができる。なお、実施の形態1〜3は、蓄熱給湯機200について例示しているが、蓄熱給湯空調機としてもよい。
1 蓄熱給湯機、2 ヒートポンプ循環回路、3 第1の循環回路、4 第2の循環回路、5 水配管、6 温度検出部、7 流量検出部、10 制御部、20 ヒートポンプ装置、21 圧縮機、22 供給熱交換器、23 膨張部、24 熱源熱交換器、25 外気送風機、30 第1の配管、30a 第1往路、30b 第1復路、31 第1の送水部、32 蓄熱槽、40 第2の配管、40a 第2往路、40b 第2復路、41 第2の送水部、42 給湯ユニット、43 主熱交換器、44 副熱交換器、51 給水源、52 給水路、53 給湯路、54 給湯部、100 蓄熱給湯機、142 給湯ユニット、144 副熱交換器、145 振動体、200 蓄熱給湯機、242 給湯ユニット、244 加熱部。

Claims (11)

  1. 蓄熱用熱媒体を送水する第1の送水部と、前記第1の送水部によって送水された前記蓄熱用熱媒体を加熱する供給熱交換器と、前記蓄熱用熱媒体を貯留する蓄熱槽とが第1の配管により接続された第1の循環回路と、
    前記蓄熱槽に貯留された前記蓄熱用熱媒体を送水する第2の送水部と、前記蓄熱槽と、前記第2の送水部によって送水された前記蓄熱用熱媒体と熱交換して加熱媒体を加熱する給湯ユニットとが第2の配管により接続された第2の循環回路と、を備え、
    前記給湯ユニットは、
    前記加熱媒体を加熱する主熱交換器と、
    前記第2の循環回路において前記主熱交換器の上流側に設けられ、前記主熱交換器において前記蓄熱用熱媒体と熱交換された前記加熱媒体を加熱する副熱交換器と、
    を有する蓄熱給湯機。
  2. 前記副熱交換器は、
    コイルインタンク式の熱交換器である
    請求項1記載の蓄熱給湯機。
  3. 前記副熱交換器は、
    プレート式の熱交換器であり、
    プレートには、前記プレートを振動させる振動体が設けられている
    請求項1記載の蓄熱給湯機。
  4. 前記副熱交換器は、
    前記主熱交換器に流れる前記蓄熱用熱媒体の温度を45℃以下に低下させる能力を有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄熱給湯機。
  5. 蓄熱用熱媒体を送水する第1の送水部と、前記第1の送水部によって送水された前記蓄熱用熱媒体を加熱する供給熱交換器と、前記蓄熱用熱媒体を貯留する蓄熱槽とが第1の配管により接続された第1の循環回路と、
    前記蓄熱槽に貯留された前記蓄熱用熱媒体を送水する第2の送水部と、前記蓄熱槽と、加熱媒体を加熱する給湯ユニットとが第2の配管により接続された第2の循環回路と、を備え、
    前記給湯ユニットは、
    前記第2の送水部によって送水された前記蓄熱用熱媒体と熱交換して前記加熱媒体を加熱する主熱交換器と、
    前記主熱交換器において前記蓄熱用熱媒体と熱交換された前記加熱媒体を加熱する加熱部と、
    を有する蓄熱給湯機。
  6. 前記加熱部は、電気ヒータである
    請求項5記載の蓄熱給湯機。
  7. 前記加熱部は、燃焼器である
    請求項5記載の蓄熱給湯機。
  8. 熱交換用熱媒体を圧縮する圧縮機、前記熱交換用熱媒体と熱交換して前記蓄熱用熱媒体を加熱する前記供給熱交換器、膨張部及び熱源熱交換器がヒートポンプ配管により接続されたヒートポンプ循環回路を更に備える
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄熱給湯機。
  9. 前記給湯ユニットにおいて、前記蓄熱用熱媒体の流れと前記加熱媒体の流れとは、対向している
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の蓄熱給湯機。
  10. 前記蓄熱用熱媒体の温度は、55℃以下である
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の蓄熱給湯機。
  11. 前記加熱媒体は、硬水である
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の蓄熱給湯機。
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