JP2017188836A - 通信装置、検出方法、及び通信システム - Google Patents

通信装置、検出方法、及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】一実施形態は、無線通信の通信エリアの検出に掛かる通信装置の消費電力を低減することができる。【解決手段】一実施形態に係る通信装置は、判定部と、開始部と、を含む。判定部は、第1の無線通信方式で電波を発信する第1の中継装置からの電波の強度を測定する。判定部は、第1の中継装置と通信している期間中に、第1の中継装置から電波の強度範囲を含む進入通知を受信した場合、第2の中継装置と通信可能か否かを、測定した電波の強度が電波の強度範囲内であるか否かに基づいて判定する。第2の中継装置は、第2の無線通信方式で電波を発信する。開始部は、測定した電波の強度が電波の強度範囲内である場合、第2の中継装置と通信を始める。【選択図】図8

Description

本発明は、通信装置、検出方法、及び通信システムに関する。
Wi-Gig(Wireless Gigabit)は、例えば、60GHzのミリ波帯を用いる通信規格である。Wi-Gigでは、例えば、7Gbpsなどの高速な無線伝送を行うことができる。そのため、Wi-Gigは、例えば、ハイビジョン放送用やスーパーハイビジョン放送用の動画ファイルなどの大容量のデータを非圧縮のまま伝送することが可能である。また、Wi-Gigアクセスポイントの通信可能距離は、例えば、ビームフォーミングを用いて約10mほどである。
特表2008−508832号公報 特表2013−505662号公報 特開2012−205253号公報
しかしながら、Wi-Gigはデータの送受信に掛かる消費電力が大きい。例えば、Wi-Gigの通信エリアを検出するために、通信装置がWi-Gig通信機器を受信状態にしてWi-Gigアクセスポイントからの電波の検出動作を行うと、Wi-Gigアクセスポイントの通信エリア外であっても電力を消費してしまう。そして、例えば、Wi-Gigのように消費電力の大きい無線通信規格の通信機器を用いて通信エリアの検出を行うと、多くの電力が消費されてしまう。
1つの側面では本発明は、無線通信の通信エリアの検出に掛かる通信装置の消費電力を低減するための技術を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様の通信装置は、判定部と、開始部と、を含む。判定部は、第1の無線通信方式で電波を発信する第1の中継装置からの電波の強度を測定する。判定部は、第1の中継装置と通信している期間中に、第1の中継装置から電波の強度範囲を含む進入通知を受信した場合、第2の中継装置と通信可能か否かを、測定した電波の強度が電波の強度範囲内であるか否かに基づいて判定する。第2の中継装置は、第2の無線通信方式で電波を発信する。開始部は、測定した電波の強度が電波の強度範囲内である場合、第2の中継装置と通信を始める。
無線通信の通信エリアの検出に掛かる通信装置の消費電力を低減することができる。
例示的な通信システムの一例である。 実施形態に係る通信システムの構成を例示する図である。 第1の実施形態に係る通信接続処理のシーケンスを例示する図である。 Wi-Fiアクセスポイントの電波とWi-Gig通信エリアとの関係を例示する図である。 実施形態に係る電波強度管理情報を例示する図である。 実施形態に係る携帯端末情報を例示する図である。 第1の実施形態に係る携帯端末のWi-Gig方向進入フラグ設定処理を例示する図である。 第1の実施形態に係る携帯端末の通信接続処理を例示する図である。 第1の実施形態に係るWi-FiアクセスポイントのWi-Fi通信接続処理を例示する図である。 第2の実施形態に係る通信接続処理のシーケンスを例示する図である。 第2の実施形態に係る携帯端末のWi-Gig方向進入フラグ設定処理を例示する図である。 第2の実施形態に係る携帯端末の通信接続処理を例示する図である。 第2の実施形態に係るダウンロード予約通知を例示する図である。 第2の実施形態に係るコントローラのファイル伝送処理を例示する図である。 第2の実施形態に係るWi-Gigアクセスポイントのファイル伝送処理を例示する図である。 第2の実施形態に係るWi-Gigアクセスポイントの第2のファイル伝送処理を例示する図である。 携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 中継装置のハードウェア構成の一例である。 管理装置のハードウェア構成を例示する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。なお、複数の図面において対応する要素には同一の符号を付す。
図1は、例示的な通信システム100の一例である。通信システム100は、例えば、Wi-Fiのアクセスポイント(AP)102、Wi-Gigのアクセスポイント103、及びコントローラ104を含む。Wi-Fiアクセスポイント102の通信距離は最大で、例えば、約30m程度であり、図1では、Wi-Fiアクセスポイント102の通信距離の範囲をWi-Fi通信エリア112で示している。また、Wi-Gigアクセスポイント103の通信距離は、例えば、ビームフォーミングを用いて最大で約10m程度であり、図1では、Wi-Gigアクセスポイント103の通信距離の範囲をWi-Gig通信エリア113で示している。Wi-Fiに比べて、Wi-Gigは通信距離が短く、図1の例では、Wi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi通信エリア112内には、複数のWi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig通信エリア113が配置されている。コントローラ104は、例えば、Wi-Fiアクセスポイント102、及びWi-Fi通信エリア112内に位置するWi-Gigアクセスポイント103を管理し、これらのアクセスポイントと、インターネット105との間の通信を仲介する。また、携帯端末101は、Wi-Fiアクセスポイント102及びWi-Gigアクセスポイント103に接続することが可能な通信装置であってよい。なお、携帯端末101は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、又はノートパソコンなどの通信装置である。Wi-Fiアクセスポイント102は、第1の中継装置として動作してよい。Wi-Gigアクセスポイント103は、第2の中継装置として動作してよい。
ここで、例えば、携帯端末101を保持するユーザが、携帯端末101をWi-Gigアクセスポイント103に接続して、動画ファイルなどの高容量のデータを送受信しようとしているものとする。この場合に、ユーザの移動に伴い、携帯端末101はWi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi通信エリア112に近づいて行く(図1の(1))。携帯端末101はWi-Fi通信エリア112に進入するとWi-Fiアクセスポイント102と接続を確立し、Wi-Fiアクセスポイント102は携帯端末101にWi-Gigによる通信を提供しているエリアであることを通知する(図1の(2))。通知を受けると、携帯端末101は、例えば、Wi-Gig通信部214又はWi-GigのモジュールをON(オン)にしてWi-Gigの電波を受信可能な受信状態にし、Wi-Gigアクセスポイント103からの電波の捕捉を開始する(図1の(3))。そして、携帯端末101は、例えば、Wi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig通信エリア113に入ると、Wi-Gigによる通信を開始する(図1の(4))。それにより、ユーザは、例えば、動画ファイルなどの高容量のデータを、Wi-Gigの通信を用いて高速に携帯端末101にダウンロードしたり、アップロードしたりすることができる。
しかしながら、Wi-Gigの通信はデータ送受信にかかる消費電力が大きい。例えば、Wi-Gig通信の受信に掛かる消費電力は約960mWであり、また、Wi-Gig通信の送信に掛かる消費電力は約1190mWである。一方、Wi-Fi通信の受信でかかる消費電力は、例えば、約400mW程度である。この様に、Wi-Gigの送受信に掛かる消費電力は、例えばWi-Fiと比較して大きくなる傾向がある。図1の例では、(3)において携帯端末101が、Wi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig通信エリア113の外にいる場合にも、携帯端末101はWi-Gigを受信状態にしている。そのため、Wi-Gigを用いて通信をしていない場合にも、Wi-Gig通信エリア113を検出のためにWi-Gigの通信機器を用いて電力を消費してしまっている。この様に、例えば、通信に掛かる消費電力の大きい無線通信規格の通信機器を用いて通信エリアの検出を行うと、多くの電力が消費されてしまう。
そのため、無線通信の通信エリアの検出に掛かる携帯端末の消費電力を低減するための技術の提供が望まれている。例えば、Wi-Gig通信エリア113の検出をより低消費電力で実行できることは好ましい。
以下で述べる実施形態では、Wi-Fiアクセスポイント102は、携帯端末101にビームフォーミングで電波を送信する。そのため、Wi-Fiアクセスポイント102は、携帯端末101が存在する方向を検知している。そして、Wi-Fiアクセスポイント102は、Wi-Gigアクセスポイント103が存在する方向に携帯端末101が入った場合、携帯端末101に電波の強度範囲を含む進入通知を送信する。進入通知は、例えば、後述する電波強度管理情報500のエントリのうち、ビームフォーミングで電波を送信する方向に存在するWi-Gigアクセスポイント103に対応するエントリの識別ID、上限閾値、及び下限閾値の情報を含んでよい。また、進入通知の電波の強度範囲は、上限閾値と下限閾値との間の範囲であってよい。そして、携帯端末101は、進入通知により、Wi-Gigアクセスポイント103が存在する方向に入ったことを検知できる。この場合に、携帯端末101は、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度を計測し、電波強度が進入通知の電波の強度範囲内であるか否かを判定する。ここで、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度は、Wi-Fiアクセスポイント102から携帯端末101までの距離と相関のある値である。そのため、例えば、Wi-Fiアクセスポイント102からのWi-Gig通信エリア113までの距離は、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の強度で表すことができ、Wi-Gig通信エリア113と対応する電波の強度範囲を設定することができる。それにより、携帯端末101は、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の強度に基づいて、Wi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig通信エリア113に入ったことを検知することが可能である。ここで、Wi-Fiの電波を受信状態にした場合にかかる消費電力は、Wi-Gigの電波を受信状態とした場合と比較して、小さくなる。そのため、Wi-Gig通信エリア113の検出をWi-Fiの電波を用いて実行することで、低消費電力化を達成することができる。以下、実施形態を説明する。
図2は、実施形態に係る通信システム200の構成を例示する図である。通信システム200は、例えば、携帯端末101、Wi-Fiアクセスポイント102、及びWi-Gigアクセスポイント103、及びコントローラ104を含む。Wi-Fiアクセスポイント102、及びWi-Gigアクセスポイント103は、コントローラ104とデータを送受信する。携帯端末101は、Wi-Fiアクセスポイント102又はWi-Gigアクセスポイント103に接続し、コントローラ104を介してインターネット105に接続する。なお、Wi-Gigアクセスポイント103は、例えば、Wi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi通信エリア112内に複数含まれていてもよい。
携帯端末101は、例えば、制御部211、記憶部212、Wi-Fi通信部213、Wi-Gig通信部214を含む。制御部211は、携帯端末101の各部を制御する。制御部211は、例えば判定部261、開始部262、送信部263、予約部264、及び指示部265などを含む。記憶部212は、例えば、プログラム、並びに後述する電波強度の判定範囲の情報、及びWi-Gig方向進入フラグなどの情報を記憶している。Wi-Fi通信部213は、制御部211の指示に従って、Wi-Fiアクセスポイント102に接続する。また、Wi-Gig通信部214は、制御部211の指示に従って、Wi-Gigアクセスポイント103に接続する。これらの携帯端末101の各部の更なる詳細及び記憶部212に格納されている情報の詳細については後述する。
Wi-Fiアクセスポイント102は、携帯端末101とコントローラ104との間の通信を中継する中継装置である。Wi-Fiアクセスポイント102は、例えば、Wi-Fi制御部221、Wi-Fi記憶部222、通信インタフェース223、及びWi-Fi送受信部224を含む。Wi-Fi制御部221は、Wi-Fiアクセスポイント102の各部を制御する。また、通信インタフェース223は、Wi-Fi制御部221の指示に従って、コントローラ104の通信インタフェース243と通信する。Wi-Fi送受信部224は、Wi-Fi制御部221の指示に従って、携帯端末101のWi-Fi通信部213と接続する。Wi-Fi制御部221は、Wi-Fi送受信部224が携帯端末101のWi-Fi通信部213と接続した場合に、例えば、ビームフォーミングを用いて携帯端末101が存在する方向を計算してよい。
Wi-Gigアクセスポイント103は、携帯端末101とコントローラ104との間の通信を中継する中継装置である。Wi-Gigアクセスポイント103は、例えば、Wi-Gig制御部231、Wi-Gig記憶部232、通信インタフェース233、及びWi-Gig送受信部234を含む。Wi-Gig制御部231は、Wi-Gigアクセスポイント103の各部を制御する。また、通信インタフェース233は、Wi-Gig制御部231の指示に従って、コントローラ104の通信インタフェース243と通信する。Wi-Gig送受信部234はWi-Gig制御部231の指示に従って、携帯端末101のWi-Gig通信部214と接続する。
コントローラ104は、例えば、Wi-Fiアクセスポイント102と、Wi-Gigアクセスポイント103とを管理する管理装置である。コントローラ104は、例えば、コントローラ制御部241、コントローラ記憶部242、及び通信インタフェース243を含む。コントローラ制御部241は、コントローラ104の各部を制御する。通信インタフェース243は、例えば、コントローラ制御部241の指示に従って動作し、Wi-Fiアクセスポイント102及びWi-Gigアクセスポイント103とインターネット105との間の通信を仲介する。
<第1の実施形態>
図3は、第1の実施形態に係る通信接続処理のシーケンスを例示する図である。ステップ301(以降、ステップを“S”と記載し、例えば、S301と表記する)において携帯端末101は、Wi-Fiの電波をスキャンする。そして、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波を受信した場合、S302において携帯端末101は、Wi-Fiアクセスポイント102とWi-Fi接続シーケンスを実行して通信接続を確立する。そして、携帯端末101は、Wi-Fiアクセスポイント102を介してコントローラ104に接続する。
S303においてコントローラ104は、Wi-Fiアクセスポイント102を介して携帯端末101に、Wi-Gigの通信サービスを提供するエリアが存在することを示すWi-Gigサービス提供通知を通知する。その後、Wi-Fiアクセスポイント102は、ビームフォーミングを用いて携帯端末101に電波を送信して、携帯端末101と通信を実行しながら、ビームの送信方向がWi-Gigアクセスポイント103が存在する所定方向であるか否かを判定する。S304において、Wi-Fiアクセスポイント102は、ビームの送信方向が、Wi-Gigアクセスポイント103が存在する所定方向である場合に、進入通知を携帯端末101に送信する。進入通知には、そのビームの送信方向に存在するWi-Gigアクセスポイント103の識別ID(identifier)と、電波強度の判定範囲の情報が含まれていてよい。進入通知は、例えば、携帯端末101がWi-Gigアクセスポイント103が存在する方向に進入したことを通知する。電波強度の判定範囲は、ビーム方向に存在するWi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig通信エリア113内で検出されるWi-Fiアクセスポイント102からのWi-Fiの電波の強度範囲を示す情報であってよい。
S305において携帯端末101は、進入通知を受け取ると、Wi-Fiの電波強度を計測し、電波強度が進入通知に含まれる電波強度の判定範囲内であるか否かを判定する。そして、携帯端末101は、計測したWi-Fiの電波強度が判定範囲内でない場合、S305の処理を繰り返す。携帯端末101は、計測したWi-Fiの電波強度が判定範囲内である場合、S306においてWi-Gig通信部214又はWi-Gigのモジュールを例えばON(オン)にしてWi-Gigを受信状態にする。なお、計測したWi-Fiの電波強度が判定範囲内である場合、携帯端末101は、Wi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig通信エリア113内にいる可能性が高い。そして、携帯端末101がWi-Gig通信エリア113内にいた場合、S307において携帯端末101はWi-Gig接続シーケンスを実行し、Wi-Gigアクセスポイント103と接続を確立する。
S308において携帯端末101は、Wi-Gig通信を用いてWi-Gigアクセスポイント103を介してコントローラ104からインターネット105にアクセスし、例えばサーバ206にデータのダウンロードを要求する。S309においてコントローラ104は、サーバ206からのダウンロードしたデータを、Wi-Gigアクセスポイント103を介してWi-Gig通信で携帯端末101に伝送する。S310において携帯端末101は、データの受信が完了すると、Wi-Gigアクセスポイント103に接続している期間中のWi-Fi電波強度に関する通信期間強度情報をWi-Fiアクセスポイント102に送信する。なお、通信期間強度情報は、Wi-Gigアクセスポイント103に接続している期間中の検出されたWi-Fiアクセスポイント102の電波強度の最大値及び最小値と、接続したWi-Gigアクセスポイント103の識別IDとを含んでよい。
S311においてWi-Fiアクセスポイント102は、受信した通信期間強度情報を用いて判定に用いる電波強度の判定範囲を更新する。S312において携帯端末101がWi-Gig通信エリア113を出ると、携帯端末101は、Wi-Gig通信部214又はWi-GigのモジュールをOFF(オフ)にしてWi-Gig電波の受信を受信停止状態にする。Wi-Gig電波の受信を受信停止状態にすると、本シーケンスは終了する。
以上で述べた様に、携帯端末101は、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の送信方向に基づく進入通知と、進入通知に含まれるWi-Fiの電波強度の判定範囲とに基づいて、携帯端末101がWi-Gig通信エリア113に入ったか否かを判定する。なお、Wi-Fiのビームフォーミングの方向及び電波強度の判定範囲と、Wi-Gig通信エリア113とは以下の関係を有している。
図4は、実施形態に係るビームフォーミングを用いて送信されるWi-Fiアクセスポイント102の電波と、Wi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig通信エリア113との関係を例示する図である。図4では、Wi-Fiアクセスポイント102は、角度αでビームフォーミングして電波を送信しており、角度αの方向に向けて或る幅で電波が発信されている。また、図4には、Wi-Gigアクセスポイント103と、Wi-Gig通信エリア113とが示されている。斜線領域401は、Wi-Fiアクセスポイント102のビームフォーミングの角度αに基づく電波の広がりと、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度とに基づいて形成される領域である。Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度は、Wi-Fiアクセスポイント102からの距離と対応している。そのため、上述のWi-Gig通信エリア113と対応する電波強度の判定範囲の設定を、例えば、以下のように実行することができる。例えば、Wi-Fiアクセスポイント102から斜線領域401の内側の弧402までの距離と対応するWi-Fiの電波強度を、判定範囲の上限閾値に設定することができる。また、例えば、Wi-Fiアクセスポイント102から斜線領域401の外側の弧403までの距離と対応するWi-Fiの電波強度を、判定範囲の下限閾値に設定することができる。従って、実施形態によればWi-Gig通信エリア113を、Wi-Fiアクセスポイント102からのビームフォーミングの角度と、Wi-Fiの電波強度の判定範囲とを用いて規定した斜線領域401と対応付けることが可能である。なお、Wi-Gig通信エリア113と斜線領域401とは、完全に一致していなくてもよく、領域にある程度の重なりが有れば利用することが可能である。そして、実施形態によれば、Wi-Fiアクセスポイント102からのビームフォーミングの角度と、電波強度とを用いてWi-Gig通信エリア113に入ったことを検出することが可能である。そのため、例えば、Wi-Gigの電波を検知するために、Wi-Gig通信エリア113に入っていないにもかかわらず消費電力の高いWi-Gig通信部214又はWi-GigのモジュールをON(オン)にすることを抑制できる。以下、上記に述べた実施形態に係るシーケンスに対応する処理の詳細を例示する。
図5は、実施形態に係るWi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi記憶部222に記憶されている電波強度管理情報500を例示する図である。電波強度管理情報500には、例えば、識別ID、角度、上限閾値、下限閾値、及び接続回数を含むエントリが登録されている。識別IDは、例えば、Wi-Gigアクセスポイント103を識別するためのIDである。角度は、例えば、エントリの識別IDで識別されるWi-Gigアクセスポイント103が存在するビーム方向を示す角度である。上限閾値及び下限閾値は、例えば、エントリの識別IDで識別されるWi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig通信エリア113と対応するWi-Fiの電波強度の判定範囲を表す。接続回数は、過去にWi-Gigアクセスポイント103に携帯端末101を含む何らかの携帯端末が接続した回数であってよい。
図6は、実施形態に係るWi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi記憶部222に記憶されている携帯端末情報600を例示する図である。携帯端末情報600には、例えば、Wi-Fiアクセスポイント102に接続している携帯端末101についてのエントリが登録されている。エントリは、Wi-Fiアクセスポイント102に接続している携帯端末101を識別するための識別情報と、Wi-Gigアクセスポイント103の設置位置のある方向に携帯端末が進入しているか否かを設定するためのWi-Gig使用フラグとを含む。以上の情報を用いる実施形態に係る通信接続処理を説明する。
<携帯端末の処理>
図7は、第1の実施形態に係る携帯端末101が実行するWi-Gig方向進入フラグ設定処理を例示する図である。携帯端末101の制御部211は、例えば、後述する図8の動作フローにおいて接続したWi-Fiアクセスポイント102からWi-Gigサービス提供通知を受信した場合、図7のWi-Gig方向進入フラグ設定処理を開始してよい。なお、Wi-Gigサービス提供通知は、例えば、Wi-Gigによるサービスを提供しているエリアであることを示す通知である。
S701において携帯端末101の制御部211は、接続しているWi-Fiアクセスポイント102から進入通知又は離脱通知を受信したか否かを判定する。進入通知又は離脱通知を受信していない場合、フローはS701の処理を繰り返す。一方、進入通知を受信した場合、フローはS702に進む。なお、後述するように、Wi-Fiアクセスポイント102は、例えば、携帯端末101に電波を送信するビームフォーミングの方向が、Wi-Fi通信エリア112に存在するいずれかのWi-Gigアクセスポイント103の存在する方向と重なったとする。この場合に、Wi-Fiアクセスポイント102は、電波強度管理情報500のうちで、そのビーム方向に存在するWi-Gigアクセスポイント103に対するエントリの情報を、進入通知に含めて携帯端末101に送信する。即ち、進入通知は、例えば、携帯端末101が、或るWi-Gigアクセスポイント103が存在するビームの送信方向に進入したことを示す通知である。進入通知は、ビームの送信方向に存在するWi-Gigアクセスポイント103の識別IDと、Wi-Gig通信エリア113に対応する電波強度の判定範囲の情報を含んでいてよい。
S702において制御部211は、受信した進入通知から電波強度の判定範囲の情報を読み出し、記憶部212に保存する。S703において制御部211は、携帯端末101が、Wi-Gigアクセスポイント103の設置位置がある方向に進入しているか否かを示すWi-Gig方向進入フラグの値を、進入していることを示す例えば1に設定し、フローはS701に戻る。
また、S701において離脱通知を受信している場合、フローはS704に進む。S704において制御部211は、Wi-Gig方向進入フラグを、携帯端末101がWi-Gigアクセスポイント103の設置位置がある方向から外れていることを示す例えば0に設定し、フローはS701に戻る。
以上で述べたように、図7の動作フローにより、携帯端末101の制御部211は、Wi-Fiアクセスポイント102からの通知に基づいて、記憶部212のWi-Gig方向進入フラグの値を設定する。Wi-Gig方向進入フラグに設定された値は、後述する図8の動作フローで携帯端末101が、Wi-Gigアクセスポイント103が存在するビームの送信方向に進入しているか否かを判定するために用いられてよい。
図8は、第1の実施形態に係る通信接続処理を例示する図である。制御部211は、例えば、携帯端末101が起動すると図8の通信接続処理を開始してよい。
S801において携帯端末101の制御部211は、Wi-Fiの電波をスキャンして、Wi-Fiアクセスポイント102を探索する。S802において制御部211は、Wi-Fiアクセスポイント102が検出できたか否かを判定する。検出できていない場合(S802がNO)、フローはS807に進み、スキャン時間を設定する。例えば、制御部211は、携帯端末101の表示画面のONなどをトリガに、10秒、20秒、60秒、180秒と異なるスキャン時間を設定してスキャンを実行してよい。Wi-Fiアクセスポイント102のスキャンの周期は、例えば、固定であっても、又は可変であってもよい。
一方、S802においてWi-Fiアクセスポイント102を検出した場合(S802がYES)、フローはS803に進み、制御部211は、Wi-Fi通信部213を制御してWi-Fiアクセスポイント102との接続を確立する。例えば、制御部211は、S803においてWi-Fiアクセスポイント102を介してコントローラ104で認証を完了し、接続を確立してよい。
S804において制御部211は、Wi-Fiアクセスポイント102からWi-Gigによるサービスを提供していることを示すWi-Gigサービス提供通知を受信したか否かを判定する。なお、Wi-Fiアクセスポイント102は、例えば、図1で例示したように、Wi-Fi通信エリア112内に、Wi-Gigアクセスポイント103を含んでいてよい。この場合、Wi-Fiアクセスポイント102は、携帯端末101と接続を確立すると、Wi-Gigによる通信サービスを提供しているエリアであることを示すWi-Gigサービス提供通知を携帯端末101に送信してよい。S804において、携帯端末101がWi-Gigサービス提供通知を受信していない場合(S804がNO)、フローはS805に進む。
S805において制御部211は、Wi-Fiアクセスポイント102とパケット通信を継続する。S806において制御部211は、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度が圏外を示す閾値以下か否かを判定する。Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度が圏外を示す閾値以下である場合(S806がYES)、フローはS807に進む。一方、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度が圏外を示す閾値以下で無い場合(S806がNO)、フローはS805に戻り、処理を繰り返す。
また、S804においてWi-Gigサービス提供通知を受信している場合(S804がYES)、フローはS808に進む。S808において制御部211は、Wi-Fiアクセスポイント102とパケット通信を継続する。S809において制御部211は、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度が圏外を示す閾値以下か否かを判定する。Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度が圏外を示す閾値以下である場合(S809がYES)、フローはS807に進む。一方、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度が圏外を示す閾値以下で無い場合(S809がNO)、フローはS810に進む。
S810において制御部211は、記憶部212のWi-Gig方向進入フラグの値を参照し、Wi-Gig方向進入フラグの値が、Wi-Gigアクセスポイント103の存在するビームの送信方向に進入していることを示す1であるか否かを判定する。Wi-Gig方向進入フラグの値がWi-Gigアクセスポイント103の存在するビームの送信方向に進入していることを示す1でない場合(S810がNO)、フローはS808に戻る。一方、Wi-Gig方向進入フラグの値がWi-Gigアクセスポイント103の存在するビームの送信方向に進入していることを示す1である場合(S810がYES)、フローはS811に進む。
S811において制御部211は、Wi-Gigアクセスポイント103と通信可能であるか否かを、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度と、記憶部212に保存した電波強度の判定範囲とに基づいて判定する。例えば、制御部211は、接続しているWi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度が、図7のS702で記憶部212に保存した電波強度の判定範囲内であるか否かを判定する。携帯端末101が受信するWi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度が、記憶部212に保存されている電波強度の判定範囲外である場合、制御部211はS811をNOと判定してよく、フローはS808に戻る。これは、携帯端末101が受信するWi-Fiの電波強度が、記憶部212に保存されている電波強度の判定範囲外である場合、携帯端末101がWi-Gig通信エリア113外にいることが推定されるためである。
一方、S811においてWi-Fiアクセスポイント102の電波強度が、記憶部212に保存されている電波強度の判定範囲内である場合、携帯端末101はWi-Gig通信エリア113内にいると推定される。この場合、制御部211は、Wi-Gigアクセスポイント103と通信可能と判定してよく、制御部211はS811をYESと判定し、フローはS812に進む。
S812において制御部211は、例えば、Wi-Gig通信部214又はWi-GigのモジュールをON(オン)にしてWi-Gigの電波を受信可能な受信状態にする。S813において制御部211は、記憶部212のWi-Gig方向進入フラグの値を参照し、Wi-Gig方向進入フラグの値が1であるか否かを判定する。Wi-Gig方向進入フラグの値が1でない場合(S813がNO)、携帯端末101がWi-Gigアクセスポイント103の存在するビームの送信方向から外れていることを示し、フローはS821に進む。S821において制御部211は、Wi-Gig通信部214又はWi-GigのモジュールをOFF(オフ)にして、Wi-Gigの電波を受信可能な受信状態を解除する。これにより、例えば、Wi-Gig通信部214に供給される電力が低減させる。
一方、Wi-Gig方向進入フラグの値が、携帯端末101がWi-Gigアクセスポイント103の存在するビームの送信方向に進入していることを示す1である場合(S813がYES)、フローはS814に進む。
S814において制御部211は、Wi-Gigアクセスポイント103と通信可能であるか否かを、Wi-Fiアクセスポイント102からの電波の電波強度と、記憶部212に保存した電波強度の判定範囲とに基づいて判定する。例えば、制御部211は、Wi-Fi電波の電波強度が、図7のS702で記憶部212に保存した電波強度の判定範囲内であるか否かを判定する。Wi-Fiの電波強度が、記憶部212に保存した電波強度の判定範囲外である場合、制御部211はS814をNOと判定してよく、フローはS821に進む。一方、Wi-Fiの電波強度が、記憶部212に保存した電波強度の判定範囲内である場合、制御部211はS814をYESと判定してよく、フローはS815に進む。
S815において制御部211は、Wi-Gigアクセスポイント103に接続する指示が、ユーザから入力されているか否かを判定する。Wi-Gigアクセスポイント103に接続する指示が入力されていない場合(S815がNO)、フローはS813に戻る。一方、Wi-Gigアクセスポイント103に接続する指示が入力されている場合(S815がYES)、フローはS816に進む。S816において制御部211は、Wi-Gig通信部214を制御してWi-Gigアクセスポイント103に接続する接続シーケンスを実行し、Wi-Gigアクセスポイント103に接続する。なお、制御部211は、Wi-Gigアクセスポイント103との接続が完了すると、例えば、携帯端末101が備える表示装置の表示画面にWi-Gigアクセスポイント103に接続したことを示すアイコンなどの情報を表示してよい。また、S815の処理は省略されてもよく、この場合、制御部211は、S814でWi-Gigアクセスポイント103と通信可能であると判定すると、S816でWi-Gigアクセスポイント103に接続する接続シーケンスを実行してよい。
S817において制御部211は、Wi-Gigアクセスポイント103との通信を開始する。例えば、制御部211は、ユーザから指定された4Kや8Kの解像度を有する動画ファイルなどの高容量のデータを、Wi-Gigアクセスポイント103を介して送受信してよい。また、制御部211は、Wi-Gigアクセスポイント103に接続している期間におけるWi-Fi電波の電波強度を計測する。そして、制御部211は、接続中のWi-Gigアクセスポイントの識別IDと対応付けて、Wi-Gigアクセスポイント103に接続している期間に検出されたWi-Fi電波の電波強度の最大値と、最小値とを通信期間強度情報として記憶部212に保存する。
S818において制御部211は、記憶部212に保存した通信期間強度情報をWi-Fiアクセスポイント102に送信するか否かを判定する。例えば、制御部211は、Wi-Gigアクセスポイント103とのデータ通信が完了した場合、通信期間強度情報をWi-Fiアクセスポイント102に送信すると判定してよい。或いは、制御部211は、例えば、記憶部212に保存されている通信期間強度情報の電波強度の最大値をより高い値に、又は最小値をより低い値に更新した場合に、通信期間強度情報をWi-Fiアクセスポイント102に送信すると判定してよい。
S819において制御部211は、通信期間強度情報をWi-Fiアクセスポイント102に送信する。S820において制御部211は、Wi-Gigの電波強度がWi-Gigの切断閾値を下回って低下したか否かを判定する。なお、Wi-Gigの切断閾値は、例えば、切断閾値以上であればWi-Gigの通信が安定して実行可能である値に設定されていてよい。Wi-Gigの電波強度がWi-Gigの切断閾値を下回って低下していない場合(S820がNO)、フローはS817に戻る。一方、Wi-Gigの電波強度がWi-Gigの切断閾値を下回って低下した場合(S820がYES)、フローはS813に戻る。
以上の図7及び図8の処理で述べた様に、携帯端末101の制御部211は、例えば、Wi-Gigアクセスポイント103が存在するビームの送信方向に進入した場合に、Wi-Fiアクセスポイント102から進入通知を受信する。そして、制御部211は、例えば、進入通知を受信した場合、Wi-Fiの電波強度が、進入通知に含まれる電波強度の上限閾値と下限閾値との間の判定範囲内であるか否かを判定する。そして、制御部211は、Wi-Fiの電波強度が判定範囲内である場合、Wi-Gig通信部214又はWi-Gigのモジュールを受信状態に切り替えて、Wi-Gig通信でWi-Gigアクセスポイント103に接続する。従って、実施形態にかかる処理によれば、制御部211は、ビームフォーミングに基づいた進入通知の受信と、Wi-Fiの電波強度を用いて、Wi-GigのWi-Gig通信エリア113の検出を低消費電力で実行することができる。
なお、図7の動作フロー、及び図8のS810〜S811の処理では、携帯端末101の制御部211は、例えば、判定部261として動作する。また、図8のS816の処理では、携帯端末101の制御部211は、例えば、開始部262として動作する。図8のS817〜S820の処理では、携帯端末101の制御部211は、例えば、送信部263として動作する。
<Wi-Fiアクセスポイントの処理>
図9は、Wi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi制御部221が実行するWi-Fi通信接続処理を例示する図である。Wi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi制御部221は、Wi-Fiアクセスポイント102が起動すると、図9のWi-Fi通信接続処理を実行してよい。
S901においてWi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi制御部221は、携帯端末101からパケットを受信する。受信したパケットが接続要求である場合、フローはS902に進み、Wi-Fi制御部221はWi-Fi送受信部224を制御して接続処理シーケンスを実行し、携帯端末101との接続を確立する。また、S902においてWi-Fi制御部221は、例えば、通信を確立した携帯端末101を識別する携帯端末識別IDとして、MACアドレスを用い、Wi-Gig使用フラグに0を設定して、携帯端末情報600にエントリを登録してよい。なお、MACは、Media Access Control addressの略称である。また、Wi-Fi制御部221は、携帯端末101との接続を切断すると、その携帯端末101と対応する携帯端末情報600のエントリを削除してよい。
S903において制御部211は、接続した携帯端末101に、Wi-Gig通信によるサービスを提供しているエリアであることを示すWi-Gigサービス提供通知を送信し、フローはS901に戻る。
一方、S901において受信したパケットが通信期間強度情報である場合、フローはS904に進む。S904においてWi-Fi制御部221は、受信した通信期間強度情報から、Wi-Gigアクセスポイント103の識別ID、及び電波強度の最大値と最小値を取得する。S905においてWi-Fi制御部221は、取得したWi-Gigの識別IDと対応するエントリを電波強度管理情報500から読み出す。
S906においてWi-Fi制御部221は、電波強度管理情報500から読み出したエントリの上限閾値、下限閾値、及び接続回数の情報と、通信期間強度情報の最大値及び最小値の情報とを用いて電波強度の上限閾値の代表値、及び下限閾値の代表値を算出する。一例では、制御部211は、上限閾値及び下限閾値の代表値として平均値を以下の式により算出してよい。
上限閾値の平均値=(上限閾値×接続回数+最大値)/( 接続回数+1)
下限閾値の平均値=(下限閾値×接続回数+最小値)/( 接続回数+1)
なお、代表値は、平均値に限定されるものではなく、中央値、最大値、最小値、最頻値などのその他の値であってもよい。
S907においてWi-Fi制御部221は、S905で読み出した電波強度管理情報500から読み出したエントリの値を更新する。例えば、Wi-Fi制御部221は、S905で読み出したエントリの上限閾値をS906で算出した上限閾値の代表値に、また、下限閾値をS906で算出した下限閾値の代表値に更新してよい。また、Wi-Fi制御部221は、S905で読み出したエントリの接続回数を1増加させてよい。エントリの値を更新すると、フローはS901に戻る。
また、S901において受信したパケットが接続要求でも通信期間強度情報でもなく、その他のパケットである場合、フローはS908に進む。S908においてWi-Fi制御部221は、例えば、受信したパケットをコントローラ104を介してインターネット105との間で送受信する。S909においてWi-Fi制御部221は、接続している携帯端末101にビームフォーミングで送信するWi-Fi電波の送信方向を算出する。
S910においてWi-Fi制御部221は、算出したWi-Fiのビームの送信方向に、Wi-Gigアクセスポイント103が存在するか否かを判定する。Wi-Fi制御部221は、例えば、Wi-Fiのビームの送信方向が、電波強度管理情報500に登録されているいずれかのエントリの角度と一致している場合に、ビームの送信方向に、Wi-Gigアクセスポイント103が存在すると判定してよい。S910においてビームフォーミングによるビームの送信方向にWi-Gigアクセスポイント103が存在する場合(S910がYES)、フローはS911に進む。
S911においてWi-Fi制御部221は、携帯端末情報600を参照し、受信パケットの送信元の携帯端末101に対応するエントリのWi-Gig使用フラグが0であるか否かを判定する。Wi-Gig使用フラグが0でない場合(S911がNO)、フローはS901に戻る。一方、Wi-Gig使用フラグが0である場合(S911がYES)、フローはS912に進み、Wi-Fi制御部221は、Wi-Gig使用フラグを1に設定する。S913においてWi-Fi制御部221は、送信ビームの方向に存在するWi-Gigアクセスポイント103に対応する識別IDと電波強度の判定範囲とを含む進入通知を、パケットの送信元の携帯端末101に送信し、フローはS901に戻る。
一方、S910においてビームフォーミングによるビームの送信方向にWi-Gigアクセスポイント103が存在しない場合(S910がNO)、フローはS914に進む。S914においてWi-Fi制御部221は、Wi-Gig使用フラグが1であるか否かを判定する。Wi-Gig使用フラグが1でない場合(S914がNO)、フローはS901に戻る。一方、Wi-Gig使用フラグが1である場合(S914がYES)、フローはS915に進み、Wi-Fi制御部221はWi-Gig使用フラグを0に設定する。S916においてWi-Fi制御部221は、Wi-Gigアクセスポイント103が存在する方向から外れたことを示す離脱通知を、パケットの送信元の携帯端末101に送信し、フローはS901に戻る。
以上で述べた様に、第1の実施形態では、Wi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi制御部221は、携帯端末101にビームフォーミングで電波を送信する。そして、Wi-Fi制御部221は、ビームフォーミングの電波の送信方向がWi-Gigアクセスポイント103の存在する方向となった場合、Wi-Gigアクセスポイント103の存在する方向に進入したことを通知する進入通知を携帯端末101に送信する。進入通知は、その方向に存在するWi-Gigアクセスポイント103の識別IDと、そのWi-Gig通信エリア113と対応するWi-Fi電波強度の判定範囲の情報とを含む。そのため、進入通知を受けた携帯端末101は、Wi-Gigアクセスポイント103が存在するビームの送信方向に進入したことを検知できる。また、更に、携帯端末101は、通知された電波強度の上限閾値と下限閾値からWi-Fiの電波を用いて、Wi-Gig通信エリア113に入ったか否かを判定することができる。
従って、第1の実施形態によればWi-Gig通信エリア113の検出に掛かる携帯端末101の消費電力を低減することができる。
また、第1の実施形態によれば、携帯端末101は、Wi-Gigアクセスポイント103に接続している期間中に検知されたWi-Fiの電波強度の最大値と最小値を含む通信期間強度情報をWi-Fiアクセスポイント102に通知する。そのため、Wi-Fiアクセスポイント102は、通信期間強度情報に基づいて、電波強度管理情報500のエントリの値を更新することができる。そして、実際にWi-Gigアクセスポイント103に接続している状況でのWi-Fiの電波強度の情報を用いてエントリの値を更新することで、Wi-Fiの電波を用いたWi-Gig通信エリア113の検出の精度を高めることができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態の図3の例では、携帯端末101が、Wi-Gigアクセスポイント103に接続した後、インターネットからコントローラ104を介してダウンロード対象のファイルを取得する場合を例示している。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、携帯端末101がWi-Gigアクセスポイント103に接続する前に、予めダウンロード対象のファイルをコントローラ104にダウンロードしておくことが考えられる。また更に、例えば、Wi-FiのWi-Fi通信エリア112に含まれる複数のWi-Gigアクセスポイント103のうちで、ユーザが接続する可能性の高いWi-Gigアクセスポイント103を特定する。そして、携帯端末101がWi-Gigアクセスポイント103に接続する前に、特定されたWi-Gigアクセスポイント103にコントローラ104からダウンロードしたデータを転送することが考えられる。そして、この様に、携帯端末101が、Wi-Gigアクセスポイント103に接続する前に、予めコントローラ104やWi-Gigアクセスポイント103にダウンロード対象のデータを伝送しておくことで、ダウンロードに掛かる時間を短縮することができる。以下、第2の実施形態を説明する。
図10は、第2の実施形態に係る通信接続処理のシーケンスを例示する図である。なお、図10のS1001からS1003までの処理は、図3のS301からS303の処理と同様の処理であってよい。そして、S1004において、携帯端末101は、Wi-Fiアクセスポイント102に、ユーザから指定された例えば4Kや8Kの解像度を有する動画ファイルなどの高容量のデータのダウンロードを予約するダウンロード予約通知を送信する。ダウンロード予約通知は、例えば、ダウンロードを依頼する携帯端末を識別するための携帯端末識別ID(例えばMACアドレス)や、ダウンロード対象のファイルが保存されているURL(Uniform Resource Locator)又はIPアドレスなどの情報を含んでよい。S1005においてWi-Fiアクセスポイント102は、例えば、ダウンロード予約通知の情報をWi-Fi記憶部222に保存するとともに、ダウンロード予約通知をコントローラ104に送信し、ファイルをダウンロードしてキャッシュするように依頼する。
S1006においてコントローラは例えば遠隔地などにあるサーバ206からデータをダウンロードし、コントローラ記憶部242にキャッシュする。S1007においてWi-Fiアクセスポイント102は、ビームフォーミングを用いて携帯端末101と通信を行いながら、ビームの送信方向がWi-Gigアクセスポイント103が存在する方向であるか否かを判定する。そして、S1008においてWi-Fiアクセスポイント102は、ビームの送信方向が、Wi-Gigアクセスポイント103が存在する方向になった場合に、携帯端末101に進入通知を送信する。進入通知には、そのビームの送信方向にあるWi-Gigアクセスポイント103の識別IDと、Wi-Fiの電波強度の判定範囲とが含まれていてよい。
S1009において携帯端末101は、進入通知を受け取ると、Wi-Fiの電波強度を監視し、電波強度が進入通知に含まれる電波強度の判定範囲内であるか否かを判定する。また、S1010において、携帯端末101は、進入通知を通知する契機となったビームの送信方向に存在するWi-Fiアクセスポイント102の識別IDを含む転送通知を、Wi-Fiアクセスポイント102を介してコントローラ104に送信する。S1011においてコントローラ104は、転送通知に含まれる識別IDで識別されるWi-Gigアクセスポイント103に、S1006でコントローラ記憶部242にキャッシュしたデータを転送する。
S1012において携帯端末101は、S1009のWi-Fiの電波強度が判定範囲内であるか否かの判定を継続して実行する。そして、Wi-Fiの電波強度が判定範囲内である場合、S1013において携帯端末101は、Wi-Gig通信部214又はWi-Gigのモジュールを例えばON(オン)にしてWi-Gigの電波を受信可能な受信状態にする。この場合、携帯端末101は、既にWi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig通信エリア113内にいる可能性が高く、S1013において携帯端末101は、例えば、Wi-Gigアクセスポイント103を検出し、接続を確立することができる。
S1014において携帯端末101は、接続したWi-Gigアクセスポイント103にダウンロード要求を送信し、S1011でWi-Gigアクセスポイント103に転送されたデータをダウンロードする。続く、S1015からS1017の処理は、例えば、図3のS310からS312の処理と同様に実行されてよい。
以上で述べた様に、図10の通信接続処理のシーケンスでは、携帯端末101は、Wi-Fiアクセスポイント102に接続すると、コントローラ104にダウンロード予約通知を通知する。そのため、コントローラ104は、予めコントローラ記憶部242にダウンロード対象のデータをキャッシュすることができる。従って、携帯端末101にダウンロード対象のデータをダウンロードする際に、サーバ206からコントローラ104にデータをダウンロードするのに掛かる分の時間を短縮することができる。
また、携帯端末101は、進入通知を受信し、接続する可能性の高いWi-Gigアクセスポイント103が特定されると、そのWi-Gigアクセスポイント103にデータを転送するようにコントローラ104に要求する。従って、携帯端末101にダウンロード対象のデータをダウンロードする際に、コントローラ104からWi-Gigアクセスポイント103にデータを転送するのに掛かる分の時間を短縮することができる。以下、上記で述べた第2の実施形態に係るシーケンスに対応する処理の詳細を例示する。
<携帯端末の処理>
図11は、第2の実施形態に係るWi-Gig方向進入フラグ設定処理を例示する図である。携帯端末101の制御部211は、例えば、後述する図12の動作フローにおいて接続したWi-Fiアクセスポイント102からWi-Gigサービス提供通知を受信した場合、図11のWi-Gig方向進入フラグ設定処理を開始してよい。
なお、図11のS1101〜S1102の処理は、図7のS701〜S702の処理とそれぞれ対応していてよく、例えば、制御部211は、S1101〜S1102の処理において、図7のS701〜S702と同様の処理を実行してよい。
また、S1103において制御部211は、ユーザからダウンロードの予約がされているファイルがあるか否かを判定する。ダウンロードの予約がされているファイルが無い場合(S1103がNO)、フローはS1105に進む。一方、ダウンロードの予約がされているファイルがある場合(S1103がYES)、フローはS1104に進む。S1104において制御部211は、Wi-Fiアクセスポイント102を介してコントローラ104に、携帯端末101を識別するための携帯端末識別IDと、進入通知で通知されたWi-Gigアクセスポイント103の識別IDとを含む転送通知を通知する。なお、通知を受けたコントローラ104は、例えば、携帯端末識別IDと対応付けてキャッシュしていたファイルを、識別IDで識別されるWi-Gigアクセスポイント103に転送してよい。
S1105及びS1106の処理は、図7のS703及びS704の処理とそれぞれ対応していてよく、例えば、制御部211は、S1105及びS1106の処理において、図7のS703及びS704と同様の処理を実行してよい。
以上の図11の処理により、携帯端末101は、Wi-Gigアクセスポイント103に接続する前に、例えば、コントローラ104にキャッシュされているファイルを、接続先となる可能性の高いWi-Gigアクセスポイント103に転送させることができる。
図12は、第2の実施形態に係る通信接続処理を例示する図である。制御部211は、例えば、携帯端末101が起動すると図12の通信接続処理を開始してよい。
S1201からS1207までの処理は、図8のS801からS807までの処理とそれぞれ対応していてよい。例えば、S1201からS1207までの処理では、制御部211は、S801からS807までの処理と同様の処理を実行してよい。
S1208において制御部211は、ファイルのダウンロードの予約指示が入力されているか否かを判定する。なお、ファイルのダウンロードの予約指示は、例えば、ユーザがブラウザなどのソフトウェアを介して、ダウンロード対象のファイルを指定することで入力されてよい。ファイルのダウンロードの予約指示が入力されていない場合(S1208がNO)、フローはS1211へと進む。一方、ファイルのダウンロードの予約指示が入力されている場合(S1208がYES)、フローはS1209へと進む。S1209において制御部211は、ダウンロードの予約を、Wi-Fiアクセスポイント102に通知済みか否か判定する。ダウンロードの予約を通知済みである場合(S1209がYES)、フローはS1211へと進む。一方、ダウンロードの予約を通知済みでない場合(S1209がNO)、フローはS1210へと進む。S1210において制御部211は、ファイルのダウンロードを予約するためのダウンロード予約通知をWi-Fiアクセスポイント102に送信する。
図13は、第2の実施形態にかかるダウンロード予約通知1300を例示する図である。ダウンロード予約通知1300は、例えば、携帯端末識別ID、IP(Internet Protocol)アドレス、及びダウンロードファイル名を含んでよい。携帯端末識別IDは、ダウンロード予約通知1300を通知した携帯端末101を識別するための情報であってよい。携帯端末識別IDは、例えば、携帯端末101のMACアドレスであってよい。IPアドレスは、例えば、ダウンロードするファイルを保持するサーバ206のIPアドレスであってよい。ダウンロードファイル名は、例えば、ダウンロードするファイルのファイル名である。
なお、Wi-Fiアクセスポイント102は、例えば、ダウンロード予約通知を受信すると、ダウンロード予約通知に含まれる情報をWi-Fi記憶部222に保存する。また、Wi-Fiアクセスポイント102は、ダウンロード予約通知1300をコントローラ104に送信して、ファイルをダウンロードしてキャッシュするように指示する。ダウンロード予約通知1300を受信したコントローラ104は、例えば、ダウンロード予約通知1300で指定されたIPアドレスのサーバ206から、ダウンロードファイル名で指定されるファイル名のファイルをダウンロードする。そして、コントローラ104は、ダウンロードしたファイルを携帯端末識別IDと対応付けてコントローラ記憶部242にキャッシュする。
続く、S1211からS1224までの処理は、図8のS808からS821までの処理とそれぞれ対応していてよい。例えば、S1211からS1224までの処理では、制御部211は、S808からS821までの処理と同様の処理を実行してよい。
以上で述べた様に、図12の動作フローによれば、制御部211は、Wi-Fiアクセスポイント102に接続して通信を開始した場合に、ファイルのダウンロード予約が有れば、コントローラ104にファイルのダウンロードを指示する。そのため、例えば、Wi-Gigアクセスポイント103に接続してからファイルをサーバ206からダウンロードする場合と比較して、サーバ206からコントローラ104にデータをダウンロードするのに掛かる分の時間を短縮することができる。
なお、図11のS1101、S1102、S1105、及びS1106の処理、並びに図12のS1213〜S1214の処理では、携帯端末101の制御部211は、例えば、判定部261として動作する。また、図12のS1219の処理では、携帯端末101の制御部211は、例えば、開始部262として動作する。図12のS1219〜S1223の処理では、携帯端末101の制御部211は、例えば、送信部263として動作する。図12のS1208〜S1210の処理では、携帯端末101の制御部211は、例えば、予約部264として動作する。図11のS1103〜S1104の処理では、携帯端末101の制御部211は、例えば、指示部265として動作する。
<Wi-Fiアクセスポイントの処理>
第2の実施形態においても、Wi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi制御部221は、図9のWi-Fi通信接続処理を実行してよい。
<コントローラの処理>
図14は、第2の実施形態に係るコントローラ104のコントローラ制御部241が実行するファイル伝送処理を例示する図である。コントローラ104のコントローラ制御部241は、例えば、Wi-Fi接続シーケンスを実行し、携帯端末101とコントローラ104との間の接続が確立すると、図14の動作フローを開始してよい。
S1401においてコントローラ104のコントローラ制御部241は、Wi-Fiアクセスポイント102を介して携帯端末101からの通知を受信する。S1402においてコントローラ制御部241は、通知がダウンロード予約通知1300であるか否かを判定する。通知がダウンロード予約通知1300でない場合(S1402がNO)、フローはS1403に進む。S1403においてコントローラ制御部241は、通知が転送通知又はダウンロード要求であるか否かを判定する。なお、ダウンロード要求は、例えば、事前にダウンロード予約通知が無くファイルのダウンロードを要求する通知であってよく、図13のダウンロード予約通知1300と同様の情報を含んでよい。通知が転送通知又はダウンロード要求で無い場合(S1403がNO)、フローはS1401に戻る。一方、通知が転送通知又はダウンロード要求である場合(S1403がYES)、フローはS1404に進む。
S1404においてコントローラ制御部241は、例えば、転送通知又はダウンロード要求に含まれる携帯端末101を識別するための携帯端末識別IDに対応付けられているファイルが、コントローラ記憶部242にキャッシュされているか否かを判定する。携帯端末識別IDに対応付けられているファイルが、コントローラ記憶部242にキャッシュされている場合(S1404がYES)、フローはS1405に進む。なお、コントローラ記憶部242にファイルがキャッシュされている場合、S1401で受信した通知は、例えば、転送通知である。
S1405においてコントローラ制御部241は、例えば、転送通知に含まれる識別IDで識別されるWi-Gigアクセスポイント103に、携帯端末識別IDに対応付けられているファイルを携帯端末識別IDと紐付けして転送し、フローはS1401に戻る。
一方、携帯端末識別IDに対応付けられているデータが、コントローラ記憶部242にキャッシュされていない場合(S1404がNO)、フローはS1407に進む。この場合、S1401で受信した通知は、例えば、ダウンロード要求である。S1407においてコントローラ制御部241は、ダウンロード要求を受けたファイルのサーバ206からのダウンロードを開始し、S1405でダウンロードしたファイルをWi-Gigアクセスポイント103に転送する。
また、S1402において通知がダウンロード予約通知1300である場合(S1402がYES)、フローはS1406に進む。S1406においてコントローラ制御部241は、サーバ206からダウンロード予約通知1300で指定されるファイルをダウンロードし、ダウンロード予約通知1300の携帯端末識別IDと紐付けてコントローラ記憶部242に保存する。
以上で述べた様に、図14の動作フローによればコントローラ制御部241は、携帯端末101からダウンロード予約通知1300を受信すると、ダウンロード予約通知1300で指定されたファイルをダウンロードし、コントローラ記憶部242に記憶する。そして、コントローラ制御部241は、転送通知を受信すると、コントローラ記憶部242に保存されているファイルを、Wi-Gigアクセスポイント103に転送する。ここで、ファイルが転送されるWi-Gigアクセスポイント103は、携帯端末101のWi-Fi通信におけるビームの送信方向にあるWi-Gigアクセスポイント103である。従って、このWi-Gigアクセスポイント103は、携帯端末101が接続する可能性の高いWi-Gigアクセスポイント103である。そのため、携帯端末101が、Wi-Gigアクセスポイント103に接続してから、コントローラ104にキャッシュしたファイルをWi-Gigアクセスポイント103に転送する場合と比較して、ファイルのダウンロードにかかる時間を短縮することができる。
<Wi-Gigアクセスポイントの処理>
図15は、第2の実施形態に係るWi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig制御部231が実行するファイル伝送処理を例示する図である。Wi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig制御部231は、例えば、Wi-Gigアクセスポイント103が起動すると、図15のファイル伝送処理を開始してよい。
S1501においてWi-Gig制御部231は、コントローラ104から転送されてくる携帯端末識別IDと紐付けられたファイルを受信する。S1502においてWi-Gig制御部231は、ファイルと紐付けられている携帯端末識別IDで識別される携帯端末101と通信を確立済みか否かを判定する。携帯端末101と通信を確立済みである場合(S1502がYES)、フローはS1503に進む。S1503においてWi-Gig制御部231は、接続中の携帯端末101に、コントローラ104から伝送されてきたファイルを転送し、フローはS1501に戻る。
一方、携帯端末101と通信を確立済みで無い場合(S1502がNO)、フローはS1504に進む。S1504においてWi-Gig制御部231は、コントローラ104から伝送されてきた携帯端末識別IDと紐付けられたファイルを、Wi-Gig記憶部232に保存し、フローはS1501に戻る。
また、図16は、第2の実施形態に係るWi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig制御部231が実行する第2のファイル伝送処理を例示する図である。Wi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig制御部231は、例えば、携帯端末101と接続を確立すると、図16の第2のファイル伝送処理を開始してよい。
S1601においてWi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig制御部231は、接続した携帯端末101の携帯端末識別IDを取得する。S1602においてWi-Gig制御部231は、携帯端末101からダウンロード要求を受信しているか否かを判定する。携帯端末101からの通知がダウンロード要求でない場合(S1602がNO)、フローはS1602を繰り返す。一方、S1602において携帯端末101からの通知がダウンロード要求である場合(S1602がYES)、フローはS1603に進む。
S1603においてWi-Gig制御部231は、S1601で取得した携帯端末識別IDに紐付けされたファイルがWi-Gig記憶部232に記憶されているか否かを判定する。Wi-Gig記憶部232に携帯端末識別IDに紐付けされたファイルがある場合(S1603がYES)、フローはS1604に進む。
S1604においてWi-Gig制御部231は、Wi-Gig記憶部232に保存されている携帯端末識別IDに紐付けされたファイルを、ダウンロード要求を通知してきた携帯端末101に転送する。S1605においてWi-Gig制御部231は、転送が完了したファイルをWi-Gig記憶部232から削除し、フローはS1602に戻る。
また、S1603においてWi-Gig記憶部232に携帯端末識別IDに紐付けされたファイルがない場合(S1603がNO)、フローはS1606に進む。S1606においてWi-Gig制御部231は、ダウンロード要求で指定されるダウンロード対象のファイルをコントローラ104を通じて取得し、Wi-Gig通信を用いて携帯端末101に伝送し、フローはS1602に戻る。
以上の図15及び図16で述べた様に、Wi-Gigアクセスポイント103は、携帯端末101に接続する前にコントローラ104からダウンロード対象のファイルを受信して保存しておくことができる。そして、携帯端末101と接続を確立した場合に、保存したファイルを携帯端末101に伝送することができる。従って、携帯端末101がWi-Gigアクセスポイント103に接続してからファイルをWi-Gigアクセスポイント103に伝送する場合と比較して、ファイルのダウンロードにかかる時間を短縮できる。なお、例えば、Wi-Gig制御部231は、携帯端末101との接続が切断された場合、図15及び図16の動作フローを終了してよい。
以上で述べた様に、第2の実施形態では、ダウンロード対象のファイルを、予めコントローラ104やWi-Gigアクセスポイント103に保存しておくことができる。そのため、第1の実施形態が奏する効果に加えて、第2の実施形態では携帯端末101がファイルをダウンロードするのにかかる時間を短縮できる。
なお、別な実施形態として、コントローラ104にキャッシュしたダウンロード対象のファイルを、Wi-Fi通信エリア112内の全てのWi-Gigアクセスポイント103に転送することも考えられる。この場合、携帯端末101からの転送通知を待たなくてもよいため、Wi-Gigアクセスポイント103にデータをより早期に転送することができる。一方で、上述の第2の実施形態によれば、ユーザが接続する可能性の高いWi-Gigアクセスポイント103に限定してデータを伝送するため、通信負荷の増大やWi-Gig記憶部232に記憶されるデータの容量の増加を抑えることができる。
以上において、実施形態を例示したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の動作フローは例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。可能な場合には、動作フローは、処理の順番を変更して実行されてもよく、別に更なる処理を含んでもよく、又は、一部の処理が省略されてもよい。
また、上述の実施形態では携帯端末識別IDとしてMACアドレスを用いる場合を例示している。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、MACアドレスの代わりに携帯端末101のIPアドレスなどのその他の携帯端末101を識別可能な情報が用いられてもよい。
また、上記の実施形態では、Wi-Fiと、Wi-Gigの無線通信方式を例に説明を行っているが、実施形態は、Wi-Fiと、Wi-Gigの無線通信方式に限定されるものではない。例えば、Wi-Fiは、第1の無線通信方式の一例であり、Wi-Fi通信部213は、第1の通信部の一例である。また、Wi-Gigは、第2の無線通信方式の一例である。Wi-Gig通信部214は、第2の通信部の一例である。そして、例えば、Wi-Fiの代わりにその他の無線通信方式が用いられてもよく、また、Wi-Gigの代わりにその他の無線通信方式が用いられてもよい。例えば、第1の無線通信方式の通信距離が、第2の無線通信方式の通信距離よりも長く、また、第1の無線通信方式のアクセスポイントが、ビームフォーミングを用いて携帯端末101と通信する場合には、実施形態を適用することができる。また、例えば、第2の無線通信方式の通信の消費電力が、第1の無線通信方式の通信の消費電力よりも高い場合、実施形態にかかる省電力化の効果を得ることができる。
また、上述の実施形態において、Wi-Fiアクセスポイント102の或るビーム方向に、複数のWi-Gigアクセスポイント103が存在する場合もあり得る。その場合には、それぞれのWi-Gigアクセスポイント103に対して個別に、上述の実施形態に係る処理が実行されるように実施形態を適用することで、実施することが可能である。
図17は、携帯端末101を実現するためのコンピュータ1700のハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1700は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等、及びノートパソコンなどの通信装置であってよい。コンピュータ1700は、プロセッサ1701、RAM1702、ROM1703、不揮発性メモリ1704、Wi-Fi通信機器1705、Wi-Gig通信機器1706、及び入出力インタフェース1707を含む。なお、RAMは、Random Access Memoryの略称である。また、ROMは、Read Only Memoryの略称である。
RAM1702は、例えば、揮発性メモリであり、プロセッサ1701に作業領域を提供する。ROM1703は、例えば、不揮発性であり、オペレーティングシステム(OS:Operating System)、プリインストールのアプリケーション、システムデータ等を記憶する。不揮発性メモリ1704は、例えば、フラッシュメモリである。不揮発性メモリ1704は、例えば、アプリケーション、ユーザのデータ等を記憶する。例えば、上述の記憶部212は、RAM1702、ROM1703、及び不揮発性メモリ1704を含んでよい。プロセッサ1701は、例えば、不揮発性メモリ1704に記憶されているプログラムをRAM1702に読み出して実行することで、制御部211として動作してよい。例えば、プロセッサ1701は、不揮発性メモリ1704に記憶されているプログラムをRAM1702に読み出して実行することで、判定部261、開始部262、送信部263、予約部264、及び指示部265として動作してよい。
Wi-Fi通信機器1705は、例えば、Wi-Fiの通信規格に応じて電気信号と無線信号との変換を行い、プロセッサ1701の指示に従ってアンテナを介してWi-Fiアクセスポイント102に接続し通信する。Wi-Gig通信機器1706は、例えば、Wi-Gigの通信規格に応じて電気信号と無線信号との変換を行い、プロセッサ1701の指示に従ってアンテナを介してWi-Gigアクセスポイント103に接続し通信する。Wi-Fi通信機器1705は、例えば、上述のWi-Fi通信部213として動作する。また、Wi-Gig通信機器1706は、例えば、上述のWi-Gig通信部214として動作する。
入出力インタフェース1707は、例えば、入力装置及び出力装置との間のインタフェースであってよい。入力装置は、例えばユーザからの指示を受け付けるタッチパネルなどのデバイスである。出力装置は、例えばディスプレーなどの表示装置、及びスピーカなどの音声装置である。なお、コンピュータ1700は、更に、例えば、セルラ通信網に接続するためのセルラ通信機器などのその他の装置を備えていてもよい。
コンピュータ1700のハードウェア構成は、図17に示されるものに限定されず、適宜、追加、置換、削除等の変更が可能である。例えば、コンピュータ1700は、図17に示される構成に加えて、可搬記録媒体を駆動する可搬記録媒体駆動装置を備えてもよい。可搬記録媒体は、例えば、SDカード、microSDカード等であってよい。
図18は、Wi-Fiアクセスポイント102、及びWi-Gigアクセスポイント103などの中継装置1800のハードウェア構成の一例である。なお、中継装置1800がWi-Fiアクセスポイント102である場合、中継装置1800は、第1の中継装置として動作してよい。また、中継装置1800がWi-Gigアクセスポイント103である場合、中継装置1800は、第2の中継装置として動作してよい。中継装置1800のハードウェア構成は、例えば、プロセッサ1801、RAM1802、ROM1803、不揮発性メモリ1804、通信機器1805、及び通信インタフェース1806を含む。
RAM1802は、例えば、揮発性メモリであり、プロセッサ1801に作業領域を提供する。ROM1803は、例えば、不揮発性であり、OS、プリインストールのアプリケーション、システムデータ等を記憶する。不揮発性メモリ1804は、例えば、フラッシュメモリである。例えば、Wi-Fiアクセスポイント102のWi-Fi記憶部222及びWi-Gigアクセスポイント103のWi-Gig記憶部232は、RAM1802、ROM1803、及び不揮発性メモリ1804を含んでよい。プロセッサ1801は、例えば、ROM1803に記憶されているプログラムをRAM1802に読み出して実行することで、Wi-Fi制御部221又はWi-Gig制御部231として動作してよい。
また、例えば、中継装置1800がWi-Fiアクセスポイント102である場合、通信機器1805は、Wi-Fiの通信規格に応じて電気信号と無線信号との変換を行い、プロセッサ1801の指示に従って携帯端末101と通信する。また、中継装置1800がWi-Gigアクセスポイント103である場合、通信機器1805は、例えば、Wi-Gigの通信規格に応じて電気信号と無線信号との変換を行い、プロセッサ1801の指示に従って携帯端末101と通信する。通信機器1805は、例えば、Wi-Fiアクセスポイント102ではWi-Fi送受信部224として、Wi-Gigアクセスポイント103ではWi-Gig送受信部234として動作する。
通信インタフェース1806は、例えば、NIC(Network Interface Card)であってよい。プロセッサ1801は、通信インタフェース1806を介してLAN(Local Area Network)などに接続し、データを送受信してよい。中継装置1800がWi-Fiアクセスポイント102である場合、通信インタフェース1806は、例えば、通信インタフェース223として動作してよい。また、中継装置1800がWi-Gigアクセスポイント103である場合、通信インタフェース1806は、通信インタフェース233として動作してよい。
図19は、コントローラ104などの管理装置1900のハードウェア構成を例示する図である。管理装置1900は、専用又は汎用のコンピュータであってよい。管理装置1900のハードウェア構成は、例えば、プロセッサ1901、RAM1902、ROM1903、不揮発性メモリ1904、及び通信インタフェース1905を含む。
RAM1902は、例えば、揮発性メモリであり、プロセッサ1901に作業領域を提供する。ROM1903は、例えば、不揮発性であり、OS、プリインストールのアプリケーション、システムデータ等を記憶する。不揮発性メモリ1904は、例えば、フラッシュメモリである。例えば、コントローラ104のコントローラ記憶部242は、RAM1902、ROM1903、及び不揮発性メモリ1904を含んでよい。プロセッサ1901は、例えば、ROM1903に記憶されているプログラムをRAM1902に読み出して実行することで、コントローラ制御部241として動作してよい。
通信インタフェース1905は、例えば、NIC(Network Interface Card)であってよい。プロセッサ1901は、通信インタフェース1905を介してLAN(Local Area Network)などに接続し、データを送受信してよい。通信インタフェース1905は、例えば、コントローラ104の通信インタフェース243として動作する。
また、実施形態に係る各プログラムは、例えば、記憶部212、Wi-Fi記憶部222、Wi-Gig記憶部232、及びコントローラ記憶部242に予めインストールされていてもよい。或いは、プログラムは、着脱可能記憶媒体を接続して提供されてもよいし、プログラムサーバなどからネットワークを介して提供されてもよい。
なお、図17から図19を参照して述べたハードウェア構成は、例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の各機器の機能の一部または全部の機能がFPGA及びSoCなどによるハードウェアとして実装されてもよい。なお、FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。SoCは、System-on-a-chipの略称である。
以上において、いくつかの実施形態が説明される。しかしながら、実施形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態及び代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各種実施形態は、その趣旨及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態が実施され得ることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して又は置換して、或いは実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。
100 通信システム
101 携帯端末
102 Wi-Fiアクセスポイント
103 Wi-Gigアクセスポイント
104 コントローラ
105 インターネット
200 通信システム
206 サーバ
211 制御部
212 記憶部
213 Wi-Fi通信部
214 Wi-Gig通信部
221 Wi-Fi制御部
222 Wi-Fi記憶部
223 通信インタフェース
224 Wi-Fi送受信部
231 Wi-Gig制御部
232 Wi-Gig記憶部
233 通信インタフェース
234 Wi-Gig送受信部
241 コントローラ制御部
242 コントローラ記憶部
243 通信インタフェース
261 判定部
262 開始部
263 送信部
264 予約部
265 指示部
1700 コンピュータ
1701 プロセッサ
1702 RAM
1703 ROM
1704 不揮発性メモリ
1705 Wi-Fi通信機器
1706 Wi-Gig通信機器
1707 入出力インタフェース
1800 中継装置
1801 プロセッサ
1802 RAM
1803 ROM
1804 不揮発性メモリ
1805 通信機器
1806 通信インタフェース
1900 管理装置
1901 プロセッサ
1902 RAM
1903 ROM
1904 不揮発性メモリ
1905 通信インタフェース

Claims (7)

  1. 第1の無線通信方式で電波を発信する第1の中継装置からの電波の強度を測定し、前記第1の中継装置と通信している期間中に、前記第1の中継装置から前記電波の強度範囲を含む進入通知を受信した場合、第2の無線通信方式で電波を発信する第2の中継装置と通信可能か否かを、測定した前記電波の強度が前記電波の強度範囲内であるか否かに基づいて判定する判定部と、
    測定した前記電波の強度が前記電波の強度範囲内である場合、前記第2の中継装置と通信を始める開始部と、を含む、
    ことを特徴とする、通信装置。
  2. 前記第1の中継装置はビームフォーミングを用いて前記通信装置に電波を発信しており、
    前記進入通知は、前記第1の中継装置が前記通信装置に発信するビームの送信方向が所定方向である場合に、前記第1の中継装置から前記通信装置に送信されることを特徴とする、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記所定方向は、前記第2の中継装置の設置位置と対応する方向であり、前記電波の強度範囲は前記第2の中継装置の通信エリアと対応していることを特徴とする、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記第2の中継装置に接続した場合、前記第2の中継装置に接続している期間において測定された前記第1の中継装置からの前記電波の強度の最大値及び最小値を含む通信期間強度情報を、前記第1の中継装置に送信する送信部、
    を更に含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記第1の中継装置と通信している期間中に、前記第1の中継装置及び前記第2の中継装置を管理する管理装置にデータのダウンロードを予約するダウンロード予約通知を、前記第1の中継装置を介して送信する予約部と、
    前記進入通知を受信した場合、前記第1の中継装置を介して前記管理装置に前記第2の中継装置への前記データの転送を指示する指示部と、
    を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 第1の無線通信方式で電波を発信する第1の中継装置からの電波の強度を測定し、前記第1の中継装置と通信している期間中に、前記第1の中継装置から前記電波の強度範囲を含む進入通知を受信した場合、第2の無線通信方式で電波を発信する第2の中継装置と通信可能か否かを、測定した前記電波の強度が前記電波の強度範囲内であるか否かに基づいて判定する工程と、
    測定した前記電波の強度が前記電波の強度範囲内である場合、前記第2の中継装置と通信を始める工程と、
    を含む、ことを特徴とする、通信装置が実行する検出方法。
  7. 第1の無線通信方式及び第2の無線通信方式を用いて通信する通信装置と、
    ビームフォーミングを用いて前記第1の無線通信方式で電波を発信する第1の中継装置と、
    前記第2の無線通信方式で電波を発信する第2の中継装置と、
    を含み、
    前記通信装置は、前記第1の中継装置からの前記第1の無線通信方式の電波の強度を測定し、
    前記第1の中継装置は、前記通信装置との通信において前記ビームフォーミングのビームの送信方向が、前記第2の中継装置の設置位置と対応する方向となった場合、前記通信装置に前記電波の強度範囲を含む進入通知を送信し、
    前記通信装置は、前記第1の中継装置から前記進入通知を受信した場合、前記第2の中継装置と通信可能か否かを、測定した前記第1の無線通信方式の電波の強度が前記電波の強度範囲内であるか否かに基づいて判定する、
    ことを特徴とする、通信システム。
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