JP2017188376A - 燃料電池ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が単セルの積層方向から衝突を受けた場合における衝撃に対して燃料電池スタックから生じる反力によって、ケースが壊れることを防止できる。
【解決手段】車両に搭載される燃料電池ユニットであって、積層された複数の単セルを有する燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックを収容し、前記単セルの積層方向に貫通した貫通孔を有するスタックケースと、前記貫通孔を挿通して前記燃料電池スタックに押圧力を加えている棒状の押圧部材と、前記押圧力を前記燃料電池スタックに伝えるプレッシャープレートと、前記押圧部材と接触して前記押圧力を加えられている脆弱部と、前記脆弱部と前記プレッシャープレートとを接続して前記押圧力を前記プレッシャープレートに伝えている接続部と、を備え、前記脆弱部と前記プレッシャープレートとの間には、前記積層方向に伸びた空間が形成されている、燃料電池ユニット。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池ユニットに関する。
燃料電池ユニットには、積層して圧縮された複数の単セルを有する燃料電池スタックと、燃料電池スタックを収容するスタックケースと、を備えたものがある。
特開2014−221624号公報
特許文献1の車両用蓄電装置は、車両の後部に搭載され、高電圧部品をケースに収容した車両用蓄電装置である。特許文献1の車両用蓄電装置には、車両が後方向から衝突を受けたときに、ケースが壊れることによって高電圧部品が露出することを防止する構造が設けられている。しかし、燃料電池スタックをスタックケースに収容した燃料電池ユニットが、単セルの積層方向から衝突を受けた場合における直接入力に対して燃料電池スタックから生じる反力によって、ケースが壊れることを防止することについては考慮されていなかった。このような課題を解決するために、燃料電池スタックをスタックケースに収容した燃料電池ユニットについて、単セルの積層方向から衝突を受けた場合にケースが壊れることを防止できる技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池ユニットが提供される。この燃料電池ユニットは、車両に搭載される燃料電池ユニットであって、積層して圧縮された複数の単セルを有する燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックを収容し、前記単セルの積層方向に貫通した貫通孔であって内側面に雌ねじが形成された前記貫通孔を有するスタックケースと、前記雌ねじと嵌まり合う雄ねじが外側面に形成され、前記貫通孔と嵌まり合いつつ前記貫通孔を挿通して前記燃料電池スタックに押圧力を加えている棒状の押圧部材と、前記燃料電池スタックの端部に配され、前記押圧力を前記燃料電池スタックに伝えるプレッシャープレートと、前記スタックケースの強度よりも強度が低く、前記押圧部材と接触して前記押圧部材から前記押圧力を加えられている脆弱部と、前記脆弱部と前記プレッシャープレートとを接続して前記脆弱部に加えられている前記押圧力を前記プレッシャープレートに伝えている接続部と、を備え、前記脆弱部と前記プレッシャープレートとの間には、前記積層方向に伸びた空間が形成されている。このような態様とすれば、車両が単セルの積層方向から衝突を受けて押圧部材が押されたとき、まず、スタックケースの強度より強度の低い脆弱部が押圧部材に貫通される。このとき、押圧部材による燃料電池スタック側への押圧力は、減衰される。次に、脆弱部が押圧部材に貫通されると、積層されていた複数の単セルにおける圧縮が一旦解除されることによって、燃料電池スタックは積層方向に沿って膨張する。このとき、プレッシャープレートはスタックケースの外側方向に移動する。そして、そのプレッシャープレートが、脆弱部を貫通してきた押圧部材と接触することによって、燃料電池スタックへ直接入力が伝わる。このとき、燃料電池スタックの積層方向における寸法は、衝突前の寸法より長くなっていることから、燃料電池スタックの積層方向における寸法が衝突の前後で変わらない態様と比べて、直接入力に対して燃料電池スタックから生じる反力を軽減することができる。また、脆弱部を貫通した際の押圧部材における押圧力の減衰も、直接入力に対して燃料電池スタックから生じる反力を軽減させることに寄与している。このため、車両が単セルの積層方向から衝突を受けた場合における直接入力に対して燃料電池スタックから生じる反力によって、ケースが壊れることを防止できる。
本発明の形態は、車両の前部に搭載された燃料電池ユニットに限るものではなく、例えば、電力を動力源とする船舶に搭載された燃料電池ユニットなどの種々の形態に適用することも可能である。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態における燃料電池ユニットを示した説明図である。 衝突による直接入力を受けた際における燃料電池ユニットの様子を示した説明図である。 衝突による直接入力を受けた際における燃料電池ユニットの様子を示した説明図である。 第2実施形態における燃料電池ユニットを示した説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の実施形態における燃料電池ユニット10を示した説明図である。図1には、相互に直交するXYZ軸が図示されている。図1のXYZ軸は、他の図のXYZ軸に対応する。燃料電池ユニット10は、モーターで駆動する車両の電源として搭載される。燃料電池ユニット10は、スタックケース100と、燃料電池スタック120と、第1の集電板130と、第2の集電板140と、プレッシャープレート150と、エンドプレート160と、板状部材170と、荷重調整ネジ180aと、荷重調整ネジ180bと、締結ボルト190aと、締結ボルト190bとを備える。
スタックケース100は、Y軸方向の+側に開口部102を有する箱状の部材である。本実施形態では、スタックケース100は、直方体である。スタックケース100は、燃料電池スタック120を収容する。スタックケース100を形成する面のうちY軸方向の−側における面104には、Y軸方向に沿って貫通した貫通孔114aおよび114bが設けられている。貫通孔114aは、貫通孔114bよりZ軸方向の+側に配されている。貫通孔114aの内側面には、雌ねじ214aが形成されている。貫通孔114bの内側面には、雌ねじ214bが形成されている。
スタックケース100を形成する面のうちZ軸方向の+側における面106には、Y軸方向の+側における端部からY軸方向に沿って伸びた穴116が設けられている。穴116の内側面において、Y軸方向の−側には雌ねじ216aが形成されており、Y軸方向の+側には雌ねじ216bが形成されている。雌ねじ216bの有効径は、雌ねじ216aより小さく形成されている。
スタックケース100を形成する面のうちZ軸方向の−側における面108には、Y軸方向の+側における端部からY軸方向に沿って伸びた穴118が設けられている。穴118の内側面において、穴118における雌ねじ216aおよび雌ねじ216bと同様に、雌ねじ218aおよび雌ねじ218bが形成されている。
燃料電池スタック120は、反応ガスの電気化学反応によって発電する複数の単セル122を有する。単セル122は、Y軸方向に沿って積層された状態で圧縮荷重を加えられつつ締結されている。本実施形態では、単セル122の積層方向は、Y軸方向である。本実施形態では、燃料電池スタック120は、水素ガスおよび空気の供給を受けて、水素と酸素との電気化学反応によって発電する。
燃料電池スタック120におけるY軸方向の長さは、圧縮荷重を加えられて締結された状態において、長さL1である。燃料電池スタック120におけるY軸方向の長さは、圧縮荷重を加えられていない状態においては、スタックケース100のY軸方向における長さより長い。
第1の集電板130は、燃料電池スタック120のY軸方向の−側における端面に接して配されている。第2の集電板140は、燃料電池スタック120のY軸方向の+側における端面に接して配されている。第1の集電板130および第2の集電板140は、燃料電池スタック120が生成した電力を集める。
本実施形態では、第1の集電板130および第2の集電板140は、主としてアルミニウムから構成されている。他の実施形態では、第1の集電板130および第2の集電板140は、銅から構成されていてもよい。
プレッシャープレート150は、第1の集電板130のY軸方向の−側に接して配されている。エンドプレート160は、第2の集電板140のY軸方向の+側に接して配されている。エンドプレート160は、スタックケース100の開口部102を塞ぐ位置に配されている。プレッシャープレート150およびエンドプレート160は、燃料電池スタック120をY軸方向の両端から加圧するための部材である。
エンドプレート160をY軸方向に沿って貫通した貫通孔166aは、エンドプレート160がスタックケース100の開口部102を塞ぐ位置に配されている状態において、穴116と対向する位置に形成されている。エンドプレート160をY軸方向に沿って貫通した貫通孔166bは、穴116に対する貫通孔166aと同様に、穴118と対向する位置に形成されている。
本実施形態では、プレッシャープレート150およびエンドプレート160は、主としてアルミニウムおよび樹脂から構成されている。他の実施形態では、プレッシャープレート150およびエンドプレート160は、耐食性、剛性を備えた種々の金属部材あるいは金属と樹脂を組み合わせた構成によって形成されていてもよい。
板状部材170は、Y軸方向の−側からプレッシャープレート150に接して配されている。板状部材170は、脆弱部172aと、脆弱部172bと、接続部174とを有する。
脆弱部172aおよび脆弱部172bは、XZ平面に沿った平面状部分であって、スタックケース100の強度よりも強度が低く形成されている。尚、以降の説明では、2つの脆弱部の各々を総称する場合には符号「172」を使用する。ここでいう「脆弱部172は、スタックケース100の強度よりも強度が低く形成されている」とは、Y軸方向の−側から直接入力を受けて荷重調整ネジ180がY軸方向の+側に押された場合に、スタックケース100よりも先に脆弱部172に破壊が生じるよう形成されているということである。または、スタックケース100は破壊されずに、脆弱部172のみ破壊されるということでもある。
本実施形態では、脆弱部172は、Y軸方向における厚さを調整することによって、スタックケース100の強度よりも強度が低く形成されている。他の実施形態では、脆弱部172は、スタックケース100を形成している材質より脆い材質を用いて形成されていることによって、スタックケース100の強度よりも強度が低く形成されていてもよい。
脆弱部172aは、荷重調整ネジ180aと接触して荷重調整ネジ180aからY軸方向の+側向きの押圧力を加えられている。脆弱部172bおよび荷重調整ネジ180bは、脆弱部172aおよび荷重調整ネジ180aと同様の構成を備える。尚、以降の説明では、2つの荷重調整ネジの各々を総称する場合には符号「180」を使用する。
接続部174は、脆弱部172からY軸方向の+側におけるXZ平面に沿った平面状部分174pと、その平面状部分174pからY軸方向の−側に伸びて脆弱部172と接続した接続面部分174cとから構成される。接続面部分174cは、Y軸方向において脆弱部172の外縁からさらに+側に突出して、荷重調整ネジ180を受け入れる窪みを形成している。接続部174は、脆弱部172とプレッシャープレート150とを接続している。接続部174は、脆弱部172が荷重調整ネジ180から加えられているY軸方向の+側向きの押圧力を、接続面部分174cから平面状部分174pを介して、プレッシャープレート150に伝えている。接続部174は、課題を解決するための手段における接続部に相当する。
脆弱部172aとプレッシャープレート150との間には、Y軸方向に伸びた空間Saが形成されている。脆弱部172bとプレッシャープレート150との間には、Y軸方向に伸びた空間Sbが形成されている。空間Saおよび空間Sbは、プレッシャープレート150と、脆弱部172と、接続部174における接続面部分174cとに囲まれた空間である。
荷重調整ネジ180aは、棒状部材であって、外側面に雄ねじが形成されている。荷重調整ネジ180aは、貫通孔114aの内側面に形成された雌ねじ214aと嵌まり合いつつY軸方向の+側に挿通して、脆弱部172aと接触することによってY軸方向の+側向きの押圧力を脆弱部172aに加えている。
荷重調整ネジ180bは、棒状部材であって、外側面に雄ねじが形成されている。荷重調整ネジ180bは、貫通孔114bの内側面に形成された雌ねじ214bと嵌まり合いつつY軸方向の+側に挿通して、脆弱部172bと接触することによってY軸方向の+側向きの押圧力を脆弱部172bに加えている。
荷重調整ネジ180は、スタックケース100内に突出した部分の長さを調整されることによって、脆弱部172を押圧する力を調整できる。荷重調整ネジ180は、課題を解決するための手段における押圧部に相当する。
荷重調整ネジ180の押圧によって板状部材170を介してY軸方向の+側に押圧されたプレッシャープレート150は、エンドプレート160とともに燃料電池スタック120を挟んで燃料電池スタック120に圧縮荷重を加えている。
締結ボルト190aは、棒状部材であって、先端側に雄ねじが形成されている。エンドプレート160をY軸方向に沿って貫通した貫通孔166aを挿通した締結ボルト190aは、穴116の内側面においてY軸方向の−側に形成された雌ねじ216aと嵌まり合うことによって、エンドプレート160をスタックケース100に締結している。尚、この状態において、締結ボルト190aは、穴116の内側面においてY軸方向の+側に形成された雌ねじ216bと嵌まり合う位置に雄ねじを形成されていないため、締結ボルト190aのうち雄ねじが形成された先端側においてのみ、スタックケース100に嵌まっている。
締結ボルト190bは、棒状部材であって、先端側に雄ねじが形成されている。エンドプレート160をY軸方向に沿って貫通した貫通孔166bを挿通した締結ボルト190bは、穴118の内側面においてY軸方向の−側に形成された雌ねじ218aと嵌まり合うことによって、エンドプレート160をスタックケース100に締結している。尚、この状態において、締結ボルト190bは、穴118の内側面においてY軸方向の+側に形成された雌ねじ218bと嵌まり合う位置に雄ねじを形成されていないため、締結ボルト190bのうち雄ねじが形成された先端側においてのみ、スタックケース100に嵌まっている。
締結ボルト190aおよび締結ボルト190bと嵌まり合っている状態において、雌ねじ216aおよび雌ねじ218aは、面104にY軸方向の−側から所定の強さ以上の直接入力を受けると、スタックケース100内を伝わってくる応力に応じて締結ボルト190aおよび締結ボルト190bが雌ねじ216aおよび雌ねじ218aから外れようとする動きによって、破壊が生じやすい構造に形成されている。
図2は、Y軸方向の−側から衝突による直接入力を受けた際における燃料電池ユニット10の様子を示した説明図である。図2では、理解を容易にするために、説明を行う部分の符号のみを図示した。
燃料電池ユニット10において、Y軸方向の−側から衝突による直接入力を受けると、荷重調整ネジ180は、Y軸方向の+側へ押されることによってスタックケース100の強度より強度の低い脆弱部172を貫通する。このとき、荷重調整ネジ180によるY軸方向の+側への押圧力は、減衰される。
図2は、脆弱部172が貫通されたことによって、荷重調整ネジ180がY軸方向の−側に移動を開始したときの状態を示している。また、脆弱部172が貫通されて積層されていた複数の単セル122における圧縮が一旦解除されたことによって、燃料電池スタック120はY軸方向の−側に向けて膨張し始めるとともに、プレッシャープレート150もY軸方向の−側に移動し始めたときの状態を示している。
また、燃料電池ユニット10において、Y軸方向の−側から衝突による直接入力を受けると、穴116の内側面において、締結ボルト190aがY軸方向の−側に押圧されることによって、締結ボルト190aと嵌まり合っていた雌ねじ216aが破壊される。穴118の内側面においても、締結ボルト190bがY軸方向の−側に押圧されることによって、締結ボルト190bと嵌まり合っていた雌ねじ218aが破壊される。図2は、雌ねじ216aおよび雌ねじ218aが破壊されたことによって、締結ボルト190aおよび締結ボルト190bがY軸方向の+側に移動を開始したときの状態を示している。
図3は、Y軸方向の−側から衝突による直接入力を受けた際における燃料電池ユニット10の様子を示した説明図である。図3は、図2の状態になってから、さらに変形した燃料電池ユニット10の様子を示している。図3では、理解を容易にするために、説明を行う部分の符号のみを図示した。
Y軸方向の+側に移動してきた締結ボルト190aは、穴116の内側面においてY軸方向の+側に形成された雌ねじ216bに引っ掛かることによって、Y軸方向の+側への移動を停止される。Y軸方向の−側に移動してきた締結ボルト190bは、穴118の内側面においてY軸方向の+側に形成された雌ねじ218bに引っ掛かることによって、Y軸方向の+側への移動を停止される。締結ボルト190aおよび締結ボルト190bが、それぞれ雌ねじ216bおよび雌ねじ218bに引っ掛かるまでの間にY軸方向の+側に移動した分だけ、燃料電池スタック120はY軸方向の+側に向けて膨張する。
また、脆弱部172を貫通してY軸方向の+側に移動してきた荷重調整ネジ180は、燃料電池スタック120がY軸方向の−側に向けて膨張したことによってY軸方向の−側に移動してきたプレッシャープレート150と接触する。荷重調整ネジ180は、プレッシャープレート150と接触することによって、Y軸方向の+側への押圧力を、燃料電池スタック120に伝える。
図3の状態における燃料電池スタック120のY軸方向における長さL2は、衝突による直接入力を受けていない状態における長さL1より長い。すなわち、燃料電池スタック120において、複数の単セル122を積層して締結するために加えられていた圧縮荷重は、衝突による直接入力を受けてからは低減される。このため、燃料電池スタック120のY軸方向における長さが衝突後に変わらない態様と比べて、衝突による直接入力に対して燃料電池スタック120から生じる反力を軽減することができる。その結果、反力によってスタックケース100が壊れることを防止できる。
以上説明した実施形態によれば、Y軸方向の−側から衝突による直接入力を受けて荷重調整ネジ180がY軸方向の+側に押されたとき、まず、スタックケース100の強度より強度の低い脆弱部172が荷重調整ネジ180に貫通される。このとき、荷重調整ネジ180による燃料電池スタック120側への押圧力は、減衰される。次に、脆弱部172が荷重調整ネジ180に貫通されると、積層されていた複数の単セル122における圧縮が一旦解除されることによって、燃料電池スタック120はY軸方向の−側に向けて膨張する。このとき、プレッシャープレート150もY軸方向の−側に向けて移動する。そして、そのプレッシャープレート150が、脆弱部172を貫通してきた荷重調整ネジ180と接触することによって、燃料電池スタック120へ直接入力が伝わる。このとき、燃料電池スタック120のY軸方向における長さL2は、衝突前の長さL1より長くなっていることから、燃料電池スタック120のY軸方向における長さが衝突後に変わらない態様と比べて、直接入力に対して燃料電池スタック120から生じる反力を軽減することができる。また、脆弱部172を貫通した際の荷重調整ネジ180における押圧力の減衰も、直接入力に対して燃料電池スタック120から生じる反力を軽減させることに寄与している。このため、Y軸方向の−側から直接入力を受けた場合における直接入力に対して燃料電池スタック120から生じる反力によって、スタックケース100が壊れることを防止できる。
B.第2実施形態:
図4は、第2実施形態における燃料電池ユニット10aを示した説明図である。第2実施形態における燃料電池ユニット10aは、プレッシャープレート150と板状部材170とが一体化されている一体化部材170aを備える点を除き、第1実施形態における燃料電池ユニット10の構成と同様である。燃料電池ユニット10aにおいても、Y軸方向の−側から直接入力を受けた際に燃料電池スタック120から生じる反力を軽減することができる。その結果、反力によってスタックケース100が壊れることを防止できる。
C.変形例:
本実施形態では、雌ねじ216bの有効径は、雌ねじ216aより小さく形成されるとともに、雌ねじ218bの有効径は、雌ねじ218aより小さく形成されていることによって、締結ボルト190aおよび締結ボルト190bにおけるY軸方向の+側への移動を停止させていたが、本発明はこれに限られない。例えば、雌ねじ216bは、雌ねじ216aよりY軸方向に長い範囲で形成されているとともに、雌ねじ218bは、雌ねじ218aよりY軸方向に長い範囲で形成されていることによって、締結ボルト190aおよび締結ボルト190bにおけるY軸方向の+側への移動を停止させてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池ユニット
10a…燃料電池ユニット
100…スタックケース
102…開口部
104,106,108…面
114a,114b…貫通孔
116,118…穴
120…燃料電池スタック
122…単セル
130…第1の集電板
140…第2の集電板
150…プレッシャープレート
160…エンドプレート
166a,166b…貫通孔
170…板状部材
170a…一体化部材
172…脆弱部
172a,172b…脆弱部
174…接続部
180…荷重調整ネジ
180a,180b…荷重調整ネジ
190b,190a…締結ボルト
Sa,Sb…空間

Claims (1)

  1. 車両に搭載される燃料電池ユニットであって、
    積層して圧縮された複数の単セルを有する燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックを収容し、前記単セルの積層方向に貫通した貫通孔であって内側面に雌ねじが形成された前記貫通孔を有するスタックケースと、
    前記雌ねじと嵌まり合う雄ねじが外側面に形成され、前記貫通孔と嵌まり合いつつ前記貫通孔を挿通して前記燃料電池スタックに押圧力を加えている棒状の押圧部材と、
    前記燃料電池スタックの端部に配され、前記押圧力を前記燃料電池スタックに伝えるプレッシャープレートと、
    前記スタックケースの強度よりも強度が低く、前記押圧部材と接触して前記押圧部材から前記押圧力を加えられている脆弱部と、
    前記脆弱部と前記プレッシャープレートとを接続して前記脆弱部に加えられている前記押圧力を前記プレッシャープレートに伝えている接続部と、を備え、
    前記脆弱部と前記プレッシャープレートとの間には、前記積層方向に伸びた空間が形成されている、燃料電池ユニット。
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