JP2017185048A - 表示装置の制御装置、制御方法、及び表示装置 - Google Patents

表示装置の制御装置、制御方法、及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示が可能な表示装置において、表示画像内に指定された注目領域の位置に応じて最適な位置に自動的にシャウカステン領域を設定する。【解決手段】表示装置の制御装置であって、第1画像を表示する第1領域内に指定される注目領域の位置情報を取得する取得手段と、前記注目領域の位置に基づき、第2画像を表示する第2領域の位置を決定する決定手段と、前記第1領域に前記第1画像を表示するとともに前記第2領域に前記第2画像を表示するよう前記表示装置を制御する制御手段と、を備え、前記決定手段は、前記注目領域の位置に応じて前記第2領域の位置を決定する制御装置。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置の制御装置、制御方法、及び表示装置に関するものである。
近年、X線撮影装置、超音波診断装置、磁気共鳴イメージング装置に代表される画像診断装置(以下、モダリティと称する)のデジタル化が進んでいる。それに伴い、モダリティで撮影された画像は、フィルム画像として管理するのではなく、デジタル画像として管理されるようになってきている。
しかし、現在はフィルム画像での管理からデジタル画像での管理への過渡期であり、フィルム画像とデジタル画像が混在した状態で管理されている。そのため、フィルム画像として管理された過去画像と、デジタル画像として管理された現在の画像を比較診断するためには、フィルム画像をシャウカステン上に設置し、デジタル画像を医療用モニタ上に表示して比較しなければならなかった。この併用状態は、別々に設置されたシャウカステンと医療用モニタとを交互に見比べねばならないため、診断医の視線移動が多くなり、診断効率を低下させていた。
この問題を解決するために、画面に白画像を表示してシャウカステンの代用とする領域とデジタル画像を表示する領域とに分けて動作させ、デジタル画像とフィルム画像を同時に閲覧可能とした医用画像表示装置(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
特開2001−235704号公報
フィルム画像とデジタル画像の比較診断は、例えば、ユーザ(観察者)が、現在の患者の状態を撮影したデジタル画像を診断中に、デジタル画像内に注目領域(例えば異常を呈している部位)を発見した場合に行われる。ユーザは、その注目領域をフィルム画像に記録された過去の状態と比較する。比較診断を行う際には、デジタル画像内に発見した注目領域にできるだけ近い位置に、フィルム画像を設置できる、すなわちシャウカステン領域を設定できることが望ましい。
しかしながら上述した従来技術では、シャウカステン領域を決定後にデジタル画像を表示しており、デジタル画像内の注目領域の位置に応じてシャウカステン領域の位置を設定することができない。そのため、デジタル画像内の注目領域と比較診断しやすい位置(例えば隣接位置)にシャウカステン領域を設定するためには、以下の操作が必要であった。まずシャウカステン領域を設定し、シャウカステン領域とデジタル画像を表示させた後に、デジタル画像又はシャウカステン領域を、デジタル画像内の注目領域がシャウカステン領域に隣接するよう移動させる。このような操作は診断効率を低下させていた。
そこで本発明は、シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示が可能な表示装置において、表示画像内に指定された注目領域の位置に応じて最適な位置に自動的にシャウカステン領域を設定することを目的とする。
本発明は、表示装置の制御装置であって、
第1画像を表示する第1領域内に指定される注目領域の位置情報を取得する取得手段と

前記注目領域の位置に基づき、第2画像を表示する第2領域の位置を決定する決定手段と、
前記第1領域に前記第1画像を表示するとともに前記第2領域に前記第2画像を表示するよう前記表示装置を制御する制御手段と、
を備え、
前記決定手段は、前記注目領域の位置に応じて前記第2領域の位置を決定する制御装置である。
本発明は、表示装置の制御方法であって、
第1画像を表示する第1領域内に指定される注目領域の位置情報を取得する取得工程と、
前記注目領域の位置に基づき、第2画像を表示する第2領域の位置を決定する決定工程と、
前記第1領域に前記第1画像を表示するとともに前記第2領域に前記第2画像を表示するよう前記表示装置を制御する制御工程と、
を有し、
前記決定工程では、前記注目領域の位置に応じて前記第2領域の位置を決定する制御方法である。
本発明によれば、シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示が可能な表示装置において、表示画像内に指定された注目領域の位置に応じて最適な位置に自動的にシャウカステン領域を設定することができる。
実施例1の比較診断装置の構成を示すブロック図 実施例1の処理を示すフローチャート 実施例1の並列表示前の表示例とフィルム画像の一例を示す図 実施例1の並列表示後の表示例とフィルム画像設置後の一例を示す図 実施例1のシャウカステン領域を設置するための空き領域の一例を示す図 実施例1のシャウカステン領域の一例を示す図 実施例2の表示装置の構成を示すブロック図 実施例2の制御装置の構成を示すブロック図 実施例2の並列表示の処理を示すフローチャート 実施例2の並列表示前の表示例を示す図 実施例3の並列表示前の表示例とフィルム画像の一例を示す図 実施例3のシャウカステン領域決定処理を示すフローチャート 実施例3のシャウカステン領域内の注目領域の一例を示す図 実施例3の並列表示処後の表示例とフィルム画像設置後の一例を示す図 実施例4の表示方向が同一の場合及び反転の場合の表示例を示す図 実施例4の制御装置の構成を示すブロック図 実施例4のシャウカステン領域決定処理を示すフローチャート 実施例4のシャウカステン領域内の注目領域の一例を示す図 実施例4の左右のシャウカステン領域候補の一例を示す図 実施例4の並列表示処理後の画面画像の一例を示す図
以下、本発明による表示装置の制御装置の実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1の制御装置は、表示装置の画面に、第1画像を表示する第1領域と第2画像を表示する第2領域とを設定する。具体的には、第1画像は、デジタル画像データに基づく医用画像であり、第1領域はデジタル画像データに基づく画像を表示する画像表示領域である。第2画像は、画面上に設定される対象物に光を照射する照明(シャウカステン)として第2領域を用いるための画像であり、実施例1では白色の単色画像である。対象物はレントゲン撮影等で得られたフィルムである。この構成により、表示装置は、画面内に第1領域(画像表示領域)に第1画像(医用画像)を表示するとともに第2領域(シャウカステン領域)に第2画像(白画像)を表示するよう表示制御を行う。これにより、比較診断装置では、シャウカステン領域に設置したフィルム画像と画像表示領域に表示したデジタル画像とを比較観察することができる。実施例1の比較診断装置は、第1画像を表示中に、ユーザ操作によって第1領域内に注目領域が指定されると、注目領域の位置情報を取得し、注目領域の位置に応じて第2領域の位置を決定する。このとき、注目領域と第2領域との距離が近くなるように第2領域の位置を決定する。特に、注目領域に隣接した位置に自動的に第2領域を設けることを特徴とする。
以下、実施例1について図面を用いて説明する。図1は、本発明を適用した比較診断装置の構成の一例を示す図である。比較診断装置1は、DVI(Digital Visual Interface)ケーブルのような画像信号線3で、画像出力装置2と接続されている。
比較診断装置1は、例えば医療診断に使用される表示装置であり、後述の画像出力装置2からの画像入力を受け、入力された画像を画面上に表示する。
画像出力装置2は、例えば医療用ビューワソフトウェア(プログラム、アプリケーション)が動作するPC(Personal Computer)であり、モダリティで得られたデジタル医用
画像データ等を比較診断装置1へ出力する。
次に、比較診断装置1の各機能ブロックを説明する。
本体ボタン101は、比較診断装置1を操作するための操作ボタンである。
入力部102は、本体ボタン101を介して行われたユーザ操作を認識し、後述の制御部108に供給する。
受信部103は、画像出力装置2とのインターフェースであり、画像出力装置2から出力された画像データを受信し、後述の合成部105へ送信する。
生成部104は、後述の制御部108からの指示に応じた警告やメッセージ等のGUI(Graphical User Interface)を構成する部品の画像データ(GUIデータ)を生成し、後述の合成部105に送信する。また生成部104は、表示制御部109からシャウカステン領域に表示するための白画像データの生成指示を受け、指定されたサイズの白画像データを作成し、合成部105に送信する。
合成部105は、受信部103から入力された画像データと生成部104から入力されたGUIデータとを合成し、新たに作成した画像データを後述の表示部106に送信する。
表示部106は、液晶パネル、液晶駆動回路及びバックライトを有し、合成部105から入力された画像データを、液晶駆動回路が液晶パネルの制御信号に変換して液晶パネルに送信し、液晶パネル上に画像を形成する。
保持部107は、シャウカステン領域の設定サイズ(大きさ)の情報を保持するメモリである。設定サイズとは、ユーザに指定されたサイズのことである。保持部107は、予め複数の医療フィルムの種類とフィルムのサイズとの対応関係の情報を記憶している。比較診断装置1は、ユーザからフィルムの種類の指定を受け付けるGUIを表示し、ユーザからフィルムの種類の指定を受け付け、前記対応関係に基づき、ユーザが指定するシャウカステン領域のサイズの情報を取得する。ユーザは、本体ボタン101を操作することに
より、フィルムの種類を指定する操作を行うことができる。同様に、ユーザは、本体ボタン101を操作して、表示部106に表示されるフィルムの種類を変更するためのGUIを操作することで、シャウカステン領域の設定サイズを変更する指示を比較診断装置1に入力することができる。本体ボタン101の操作内容は、後述の制御部108が解釈し、指定されたフィルムの種類の情報(又はシャウカステン領域のサイズの情報)を保持部107に書き込むことで、シャウカステン領域の設定サイズの情報が保持部107に保存される。保持部107は、ユーザに指定されたシャウカステン領域のサイズ(設定サイズ)の情報と、予め記憶されたフィルムの種類とフィルムのサイズとの対応関係の情報と、を保持する。
制御部108は、ユーザ操作に応じて、ユーザ操作によって指定又は変更されたシャウカステン領域の設定サイズの情報を保持部107に書き込み、生成部104に対しGUIデータの生成及び出力を指示する等の比較診断装置1の制御全般を行う。さらに制御部108は、本体ボタン101を使用したユーザ操作により、シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示の指示の入力を受け付けると、後述の表示制御部109を制御して並列表示を行う。並列表示の詳細な処理は、後述する。
表示制御部109は、制御部108からの並列表示指示を受信し、後述の決定部112と検出部111を用いて、シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示を実現するための処理を行う。詳細な後述する。
タッチセンサ110は、表示部106の液晶パネル上に設置された二次元感圧センサであり、ユーザによる液晶パネルに対するタッチ操作を検出し、検出した情報を後述の検出部111に送信する。タッチセンサ110は、タッチ操作として、1回又は複数回のタッチやドラッグ等の一般的なタッチパネルに対する操作を検出できる。
検出部111は、表示制御部109からの指示を受け、タッチセンサ110からタッチ操作情報の通知を待機する。検出部111は、タッチセンサ110からタッチ操作情報を受信すると、タッチ操作情報に基づき、ユーザが画像表示領域内で指定する注目領域の位置を算出し、表示制御部109に送信する。
決定部112は、表示制御部109の指示により、検出部111により検出した注目領域の位置情報に基づき、表示部106の画面内のシャウカステン領域の位置を決定する。実施例1では、決定部112は、検出部111が検出した注目領域に隣接するように、シャウカステン領域の位置を決定する。詳細は後述する。
比較診断装置としての基本機能を実行するためのブロックは、上記構成で説明したブロック以外にも存在するが、ここでは説明を割愛する。
続いて、図2(A),図2(B)のフローチャートを用いて、実施例1の比較診断装置1における並列表示処理について説明する。
(並列表示処理)
まず、図2(A)のフローチャートを用いて、表示制御部109、検出部111及び決定部112による、並列表示処理の詳細を説明する。
比較診断装置1がシャウカステン領域と画像表示領域の並列表示を行うタイミングは、表示部106に表示される並列表示の開始を指示するGUIをユーザが本体ボタン101によって操作し、並列表示の開始指示が比較診断装置1に入力された時点とする。
図2(A)のフローチャートの処理は、制御部108が、並列表示の開始指示が入力されたことを検出し、表示制御部109に対し、並列表示を指示した時点で開始するものとする。
なお、並列表示を行う前の比較診断装置1の画面上には、図3(A)のように、画像出力装置2の出力する医用デジタル画像(デジタル画像Aとデジタル画像B)が表示され、診断に用いられている状態であるとする。なお、この表示例は一例であってこれに限定されない。この表示状態において、ユーザが、図3(A)のデジタル画像A内に異常部位を発見し、過去の患者の状態を撮影したフィルム画像(図3(B))と並べて、比較診断を行うケースを想定する。
ステップS101で、表示制御部109は、制御部108からの並列表示指示を受け、検出部111に対し、ユーザ操作による注目領域の指定の入力待機を指示する。
検出部111は、上記指示を受け、タッチセンサ110からの操作情報の通知を待機する。タッチセンサ110から操作情報の通知を受信すると、検出部111は、タッチセンサ110から受信したデータからユーザが指定する画像表示領域内の注目領域の位置及び大きさを示す情報(以下、領域情報と称する)を算出する。検出部111は、表示制御部109に、算出した注目領域の領域情報を送信するとともに、注目領域を指定する操作が行われた旨を通知する。領域情報は、図3(C)のように、図画面左上を原点(0,0)[pixel]とした際、領域の左上角のX座標x[pixel],Y座標y[pixel],幅w[pixel],高さh[pixel]の4つのパラメータを使用して(x,y,w,h)で表わす。検出部111が算出した注目領域の領域情報を(xp,yp,wp,hp)とする。
ステップS102で、表示制御部109は、ユーザ操作により注目領域が指定されたか否かを判断する。実施例1では、表示制御部109は、ステップS101で検出部111から注目領域の領域情報(xp,yp,wp,hp)とともに、注目領域を指定する操作が行われた旨の通知を受信したか否かによりこの判断を行う。注目領域を指定する操作が行われた旨の通知を受信した場合には、表示制御部109は、ステップS103へ処理を進める。受信しなかった場合には、表示制御部109は、注目領域の入力がなされなかったと判断し、ステップS101へ処理を戻し、ユーザ操作による注目領域の入力を待機する。
ステップS103で、表示制御部109は、注目領域の領域情報(xp,yp,wp,hp)とともに、決定部112に対し、シャウカステン領域を決定するよう指示を行う。決定部112は、上記指示を受け、シャウカステン領域を算出し、算出したシャウカステン領域の領域情報(xs,ys,ws,hs)を、表示制御部109に送信する。ここで決定部112は、注目領域と比較診断がしやすい位置、すなわち注目領域に隣接する位置をシャウカステン領域の位置として決定する。詳細な処理は後述する。
ステップS104で、表示制御部109は生成部104に対し、ステップS103で求めたシャウカステン領域の領域情報(xs,ys,ws,hs)を渡し、シャウカステン領域にシャウカステン用の白画像を表示するためのGUIデータを生成するよう指示する。ステップS104の処理が行われると、このフローチャートの処理は終了する。
生成部104は、表示制御部109からの指示により作成した白画像を表示するためのGUIデータを合成部105に送る。これにより、表示部106の画面における、ステップS103で決定されたシャウカステン領域に、白画像が表示される。合成部105で、図3(A)のような並列表示前のデジタル画像と、図2(A)のフローチャートの処理で作成した白画像とが合成され、図4(A)のように、デジタル画像と白画像、すなわちシャウカステン領域が並んだ画像が表示される。ユーザがシャウカステン領域に、比較診断を行う対象のフィルムを設置すると、図4(B)のように、デジタル画像とフィルム画像とを並べて観察することができる。
(シャウカステン領域決定処理)
次に、図2(B)のフローチャートを用いて、決定部112における、シャウカステン領域の決定処理について説明する。決定部112は、ユーザ操作により指定された注目領域に対して、比較診断しやすい位置である、隣接した位置に、シャウカステン領域を設ける。
図2(B)のフローチャートは、図2(A)のフローチャートにおけるステップS103の処理の詳細である。このフローチャートの処理は、決定部112が表示制御部109から、注目領域の領域情報(xp,yp,wp,hp)とともに、シャウカステン領域の決定指示を受けた時点から実行されるものとする。
ステップS201で、決定部112は、保持部107から、シャウカステン領域の設定サイズの情報(幅ws,高さhs)を取得し、取得した情報に基づきシャウカステン領域のサイズを決定する。
ステップS202で、決定部112は、注目領域の領域情報(xp,yp,wp,hp)を受信し、それに基づきシャウカステン設置領域を決定する。決定部112は、シャウカステン設置領域の内部にシャウカステン領域を設定する。
まず決定部112は、画面全体のうち注目領域と共有部分を有しない外側の矩形領域である空き領域を算出する。決定部112は、注目領域の左右の各々に、注目領域の左右の一辺に接し、注目領域と共有部分を有しない、最大の矩形領域として、空き領域を求める。図5のように、注目領域の左右の一辺が画面の左右端の一部でない場合、空き領域は注目領域の左側(空き領域(左))と右側(空き領域(右))の2領域が存在する。このように、実施例1では、注目領域に互いに反対方向から隣接する、注目領域を挟む2つの領域を空き領域として検出する。なお、注目領域の左右の一辺が画面の左右端の一部である場合、画面の左右端の一部ではない方の一辺に接する空き領域が1つのみ存在することになる。
次に決定部112は、抽出した右側の空き領域及び左側の空き領域から、面積の大きい方をシャウカステン設置領域として決定する。図5の例では、空き領域(左)よりも空き領域(右)の面積の方が大きいため、決定部112は、空き領域(右)をシャウカステン設置領域とする。
ステップS203で、決定部112は、注目領域の重心点Op及びシャウカステン領域の重心点Ofを算出する。シャウカステン領域の重心点Ofは、ステップS201で取得したシャウカステン領域のサイズに基づき算出する。
ステップS204で、決定部112は、シャウカステン領域の位置を決定する。決定部112は、ステップS202で算出したシャウカステン設置領域内にシャウカステン領域の位置を決定する。
決定部112は、シャウカステン設置領域において、注目領域に隣接するように、シャウカステン領域の横位置(水平方向の位置)を決定する。図5の例では、シャウカステン設置領域は空き領域(右)であるから、決定部112は、注目領域の右辺とシャウカステン領域の左辺が接するようにシャウカステン領域の水平方向の位置を決定する。
また、決定部112は、シャウカステン設置領域において、注目領域の重心点Opの垂直方向の位置とシャウカステン領域の重心点Ofの垂直方向の位置とが等しくなるように、シャウカステン領域の縦位置(垂直方向の位置)を決定する。
以上より、実施例1では、図6(A)のようにシャウカステン領域(xs,ys,ws,hs)の位置が決定される。これにより、比較診断の容易な位置、すなわち注目領域に隣接した位置にシャウカステン領域を決定することが可能となる。
ここで、注目領域の重心点Opの位置やシャウカステン領域の設定サイズによっては、上記の方法で決定したシャウカステン領域が画面からはみ出してしまう場合が考えられる
。この場合、決定部112は、上記の処理で算出したシャウカステン領域のうち画面外にはみ出る部分はシャウカステン領域とはしない。図6(B)に、上記の処理で算出したシャウカステン領域が画面上端から外にはみ出す場合を例示する。この場合、算出されたシャウカステン領域の左辺と画面の上端との交点(xs、ys)が実際のシャウカステン領域の左角の点となる。また、算出されたシャウカステン領域の下辺から画面の上端までの距離hsがシャウカステン領域の高さとなる。算出されたシャウカステン領域は左右方向には画面外にはみ出ないため、実際のシャウカステン領域の幅は算出されたシャウカステン領域の幅wsと等しい。以上より図6(B)の場合のシャウカステン領域情報は(xs,ys,ws,hs)となる。
最後に、決定部112は、ステップS204で求めたシャウカステン領域の領域情報(xs,ys,ws,hs)を表示制御部109へ送信し、このフローチャートの処理を終了する。
以上より、注目領域と比較診断しやすい位置、すなわち注目領域に隣接した位置に、シャウカステン領域を設けることが可能となる。
以上、実施例1の比較診断装置は、デジタル画像とフィルム画像を1画面上に並べて表示して比較診断を行う際、ユーザ操作によってデジタル画像内の注目領域が指定されると、この注目領域に隣接した位置に自動的にシャウカステン領域が設定される。よって、デジタル画像をシャウカステン領域に隣接した位置に移動させるユーザ操作が必要なくなり、利便性が向上する。
なお、上述した実施例1では、注目領域を指定するユーザ入力を受け付ける手段としてタッチセンサ110を用いる例を説明したが、これに限らない。例えば、比較診断装置1にマウスのようなポインタデバイスやキーボードを接続し、ユーザがマウス操作やキーボード操作によって注目領域の指定を入力できるようにしてもよい。
(実施例2)
実施例2では、実施例1の比較診断装置を、表示装置と制御装置からなる比較診断システムで実現した例を示す。実施例2では、実施例1との差分を中心に説明する。同一処理の部分に関しては、実施例1と同じ図表番号を用いる。
以下、実施例2について図面を用いて説明する。図7は、本発明を適用した比較診断システムの構成の一例であり、このシステムは表示装置4と制御装置5からなる。表示装置4と制御装置5は、画像信号線3と通信信号線6の2本の信号線で接続されており、実施例2では、前者は実施例1と同様にDVIケーブル、後者はUSB(Universal Serial Bus)ケーブルで接続されているとする。
表示装置4は、シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示が可能な、医療用モニタを想定している。表示装置4は、制御装置5(後述)が出力した画像データを画像信号線3を通して受信し画像データに基づく画像を画面に表示する。また表示装置4は、制御装置5からの制御命令を通信信号線6を通して受信し、この制御命令に従って動作を行う。
制御装置5は、医用デジタル画像を閲覧するための医用ビューワソフトウェア(プログラム、アプリケーション)や表示装置4を制御する制御プログラムが動作するPC、専用のハードウェア、PCに組み込まれる制御ボード等である。実施例2では、並列表示やシャウカステン領域の決定の処理は制御装置5が実行し、表示装置4はシャウカステン領域の位置情報を制御装置5から取得してシャウカステン用のGUIデータを生成して画像データと合成する。
次に図7を用いて、表示装置4の各機能ブロックを説明する。
受信部401は、制御装置5からの画像データを画像信号線3を介して受信し、その画
像データを後述の合成部403に送信する。
生成部402は、後述の制御部406からの指示に応じた警告やメッセージ等のGUIデータを生成し、後述の合成部403に送信する。また生成部402は、制御部406からシャウカステン領域に表示するための白画像データの生成指示を受け、指定されたサイズの白画像データを作成し、合成部403に送信する。
合成部403は、受信部401から入力された画像データと生成部402から入力されたGUIデータとを合成し、新たに作成した画像データを後述の表示部404に送信する。
表示部404は、実施例1の表示部106と同様の構成である。
通信部405は、通信信号線6を介して制御装置5から表示装置4の制御に関するコマンドを受信し、コマンド内容の解析を行う。通信部405は、解析結果を後述の制御部406に送信する。また通信部405は、制御部406から受信したコマンドを指示に従って制御装置5へのコマンドを送信する。詳細な通信内容は、後述する。
制御部406は、通信部405を介して制御装置5からコマンド(制御命令)を受信し、コマンド内容に従って、生成部402を制御し、シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示を実現させる。詳細な処理は、後述する。表示装置としての基本機能を実行するためのブロックは、上記構成で説明したブロック以外にも存在するが、ここでは説明を割愛する。
続いて図8を用いて、制御装置5の各機能ブロックを説明する。
外部I/F部501は、SDメモリーカードのような外部記録メディア7や、院内ネットワーク上に設置された医用画像用の画像サーバ8へのアクセスを行う。院内ネットワークとしては、例えば医用画像保管通信システム(PACS:Picture Archiving and Communication Systems)を例示できる。外部I/F部501は、後述のデコード部502の
指示により、記録メディア7や画像サーバ8内のデジタル画像データの読み込みを行う。
デコード部502は、外部I/F部501を介して取得したデジタル画像データを復号処理し、復号後の画像データを後述のレイアウト部503に送信する。
レイアウト部503は、後述の制御部508から指示を受け、デコード部502から受け取った画像データを指示に従った位置に配置する処理を行う。画像データの位置の指示は、「画面中央」のような位置指定や、表示装置4の表示画面内における画像データの表示領域の指定(起点の横座標xと縦座標y,幅w,高さh)により行われる。レイアウト部503のこの処理には、デコード部502から受信した画像データに対するスケーリング処理や表示装置4の表示画面内への配置理を含む。
出力部504は、レイアウト部503による処理後の画像データを画像信号線3を通して表示装置4へ送信する。
通信部505は、後述の表示制御部509から指示に従ってコマンドの作成及び表示装置4へのコマンドの送信を行う。また通信部505は、表示装置4からコマンドを受信し、コマンド内容を解析する。通信部505は、解析結果を表示制御部509に送信する。詳細な通信内容は、後述のフローで説明する。
入力部506は、マウス9を用いた操作によりユーザからの指示の入力を受け付け、取得した指示内容を制御部508へ送信する。
保持部507は、シャウカステン領域の設定サイズ(大きさ)の情報を保持するメモリである。保持部507は、実施例1の保持部107と同等である。なお、実施例2では、ユーザからフィルムの種類の指定を受け付ける入力手段はマウス9である(実施例1では
本体ボタン101であった)。なお、制御装置5へユーザが指示を入力する手段は実施例2で例示したマウス9に限らない。キーボードやリモコン、実施例1のような本体ボタンでも良い。
制御部508は、ユーザ操作により入力されるデジタル画像の表示指示に応じて、デコード部502に適切なデジタル画像データの読み込みとデコード指示を出し、レイアウト部503に適切なレイアウト指示を出す。これによりユーザ指定のデジタル画像データに基づく画像が表示装置4の画面のユーザ指定の位置に表示される。制御部508は、表示装置4で表示しているデジタル画像データに関する情報の管理を行う。また制御部508は、ユーザがシャウカステン領域の設定サイズを変更する指示を入力した場合、当該入力された指示に応じて、変更後のシャウカステン領域の設定サイズ情報を保持部507に書き込み、保存する。さらに制御部508は、シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示指示がユーザ操作により入力された場合、後述の表示制御部509に並列表示指示を出すことにより、並列表示を実現する。
表示制御部509は、制御部508からの並列表示指示を受信し、後述の決定部511と検出部510を用いて、シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示を実現するための処理を行う。詳細な処理は後述する。
検出部510は、表示制御部509からの指示を受け、入力部506からのマウス9によるユーザ操作があった旨の通知を待機する。検出部510は、入力部506からユーザ操作の通知を受信すると、操作内容に基づき、ユーザが画像表示領域内で指定した注目領域の位置を算出し、表示制御部509に送信する。
決定部511は、表示制御部509の指示により、検出部510により検出した注目領域の位置情報に基づき、表示装置4の画面内のシャウカステン領域の位置を決定する。実施例2では、決定部511は、検出部510が検出した注目領域に隣接するように、シャウカステン領域の位置を決定する。決定部511によるシャウカステン領域の決定方法は実施例1の決定部112と同等であるため、ここでは詳細な説明は割愛する。
(並列表示処理)
図9のフローチャートを用いて、実施例2における比較診断システムの並列表示処理の詳細を説明する。
比較診断システムがシャウカステン領域と画像表示領域の並列表示を行うタイミングは、制御装置5が表示装置4に出力し表示される並列表示の開始を指示するGUIをユーザがマウス9によって操作し、並列表示の開始指示が制御装置5に入力された時点とする。
図9のフローチャートは、制御装置5の制御部508が、並列表示の開始指示が入力されたことを検出し、表示制御部509に対し、並列表示を指示した時点で開始するものとする。
なお、並列表示を行う前の表示装置4の画面上には、図3(A)のように、記録メディア7や画像サーバ8から取得した医用デジタル画像(デジタル画像Aとデジタル画像B)が表示され、診断に用いられている状態であるとする。図3(A)の表示は概略以下のような処理で実現される。制御装置5の制御部508が、デコード部502を用いて記録メディア7や画像サーバ8内のデジタル画像Aとデジタル画像Bの画像データを復号する。制御部508は、レイアウト部503に対し、図10のように画像Aを領域(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)に、画像Bを領域(x_gb,y_gb,w_gb,h_gb)に配置するよう指示する。これにより図3(A)に示す表示が実現される。なお、並列表示開始前の表示状態は上記の例に限られない。この表示状態において、ユーザが図3(A)のデジタル画像A内に異常部位を発見し、過去の患者の状態を撮影したフィル
ム画像(図3(B))と並べて、比較診断を行うケースを想定する。
ステップS301で、制御装置5の表示制御部509は、制御部508からの並列表示指示を受け、検出部510に対し、ユーザ操作による注目領域の指定の入力待機を指示する。
制御装置5の検出部510は、上記指示を受け、入力部506からのマウス9による操作情報の通知を待機する。入力部506から操作情報の通知を受信すると、検出部510は、入力部506から受信したデータからユーザが指定する画像表示領域内の注目領域の位置及び大きさを示す領域情報(xp,yp,wp,hp)を算出する。検出部510は、表示制御部509に、算出した注目領域の領域情報を送信するとともに、注目領域を指定する操作が行われた旨を通知する。
ステップS302で、制御装置5の表示制御部509は、ユーザ操作により注目領域が指定された否かを判断する。実施例2では、表示制御部509は、ステップS301で検出部510から注目領域の領域情報(xp,yp,wp,hp)とともに、注目領域を指定する操作が行われた旨の通知を受信したか否かによりこの判断を行う。注目領域を指定する操作が行われた旨の通知を受信した場合、表示制御部509は、ステップS303へ処理を進める。受信しなかった場合には、表示制御部509は、注目領域の入力がなされなかったと判断し、ステップS301へ処理を戻し、ユーザ操作による注目領域の入力を待機する。
ステップS303で、表示制御部509は、決定部511に対し、ステップS302で取得した注目領域の領域情報(xp,yp,wp,hp)とともに、シャウカステン領域を決定するよう指示を行う。
決定部511は、上記指示を受け、シャウカステン領域を算出し、算出したシャウカステン領域の領域情報(xs,ys,ws,hs)を、表示制御部509に送信する。ここで決定部511は、注目領域と比較診断がしやすい位置、すなわち注目領域に隣接する位置をシャウカステン領域の位置として決定する。詳細な処理は、図2(B)のフローチャートにて説明済みであるため割愛する。
ステップS304で、制御装置5の表示制御部509は、通信部505を用いて、表示装置4に対し、シャウカステン領域の領域情報を送信するとともに、シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示を行う「並列表示モード」で動作するよう制御命令を送信する。シャウカステン領域の領域情報(xs,ys,ws,hs)は、ステップS303で求めたものである。
ステップS305で、表示装置4の通信部405は、制御装置5からシャウカステン領域の領域情報及び並列表示モードでの動作命令のコマンドを受信すると、制御部406へ当該コマンドを送信する。
ステップS306で、表示装置4の制御部406は、生成部402に対し、シャウカステン領域の領域情報(xs,ys,ws,hs)を送信し、シャウカステン領域に表示するためのシャウカステン用の白画像データを生成するよう指示する。
表示装置4の生成部402は、上記指示に応じて生成した白画像データを合成部403に送信する。こにより、画像データに白画像データが合成され、表示部404の画面上に画像表示領域とシャウカステン領域との並列表示が実現される。合成部403で、制御装置5から出力され受信部401で受信した、図3(A)のような並列表示前のデジタル画像データと、ステップS306の処理で生成された白画像データが合成される。そして、図4(A)のように、デジタル画像と白画像、すなわちシャウカステン領域が並列表示さ
れる。ユーザがシャウカステン領域に、比較診断を行うフィルムを設置すると、図4(B)のように、デジタル画像とフィルム画像とが並列した状態で観察することができる。
以上の処理により、表示装置4において、シャウカステン領域と画像表示領域の並列表示が実現し、並列表示モードでの動作が開始する。
ステップS307で、表示装置4の制御部406は、通信部405を使用して、並列表示モードでの動作開始通知を制御装置5に送信する。
ステップS308で、制御装置5の通信部505は、表示装置4から並列表示モードでの動作開始通知を受信すると、表示制御部509へ送信する。
制御装置5の表示制御部509は、通信部505から、表示装置4の並列表示モードでの動作開始通知を受信すると、このフローチャートの処理を終了する。
以上、実施例2の比較診断システムは、デジタル画像とフィルム画像を1画面上に並べて表示して比較診断を行う際、ユーザ操作によってデジタル画像内の注目領域が指定されると、この注目領域に隣接した位置に自動的にシャウカステン領域が設定される。よって、デジタル画像をシャウカステン領域に隣接した位置に移動させるユーザ操作が必要なくなり、利便性が向上する。
(実施例3)
本発明の実施例3について説明を行う。実施例3では、実施例2の比較診断システムにおいて、実施例2とは異なる方法でシャウカステン領域の位置を決定する。
比較診断システムでは、現在の患者の状態を撮影したデジタル画像と、患者の過去の状態を撮影したフィルム画像とを比較する。このデジタル画像とフィルム画像は、例えば胸部レントゲン写真やマンモグラフィによる***の写真等の医用画像であり、このような画像ではデジタル画像とフィルム画像とで被写体や背景等の画像構成要素のレイアウトが同一であることが想定される。従って、デジタル画像内の注目領域と比較対照させる、フィルム画像において注目領域に対応する領域(対応領域)は、フィルム画像内において、デジタル画像内における注目領域の位置関係と同じ位置関係にあると考えられる。
そこで実施例3では、第1領域(画像表示領域)における注目領域の位置に基づき、第2領域(シャウカステン領域)において注目領域に対応する対応領域を求め、注目領域と対応領域とがなるべく近くなるように、シャウカステン領域の位置を決定する。実施例3では、実施例2との差分を中心に説明する。同一処理の部分に関しては、実施例2と同じ図表番号を用いる。
なお、並列表示を行う前の表示装置4には、図11(A)のように、記録メディア7や画像サーバ8から取得した医用デジタル画像Aが領域(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)に表示され、診断に用いられている状態であるとする。デジタル画像Aの表示領域(以下、画像表示領域)の領域情報(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)は、実施例2と同様、制御装置5の制御部508が管理している。
上記状態において、ユーザが図11(A)のデジタル画像A内に異常部位を発見し、過去の患者の状態を撮影した、デジタル画像Aと同一レイアウトのフィルム画像(図11(B))と並べて、比較診断を行うケースを想定する。
(並列表示処理)
以下、図9のフローチャートを用いて、実施例3における比較診断システムの並列表示処理の詳細を、実施例2との差分を中心に説明する。
図9のフローチャートは、制御装置5の制御部508が、ユーザ操作により並列表示の開始指示が入力されたことを検出し、表示制御部509に対し並列表示を指示した時点で開始するものとする。ここで、制御部508は、表示制御部509に対し並列表示指示を行うとともに、画像表示領域の領域情報(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)を送信する。
ステップS301及びステップS302の処理は、実施例2と同等であるため説明を割愛する。
ステップS303で、表示制御部509は、決定部511に対し、以下の情報を送信し、これらの情報に基づきシャウカステン領域の位置を決定するよう指示する。第1に、表示制御部509は、決定部511に、制御部508から受信した画像表示領域の領域情報(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)を送信する。また、表示制御部509は、決定部511に、ステップS302で取得した注目領域の領域情報(xp,yp,wp,hp)を送信する。実施例3では、画像表示領域内の注目領域は、図11(C)のように指定されたとする。
決定部511は、上記指示を受け、シャウカステン領域を算出し、算出したシャウカステン領域の領域情報(xs,ys,ws,hs)を、表示制御部509に送信する。ここで決定部511は、デジタル画像内に指定された注目領域と、フィルム画像内の対応領域とが比較しやすい位置になるように、シャウカステン領域の位置を決定する。実施例3では、決定部511は、デジタル画像内の注目領域とフィルム画像内の対応領域とが、なるべく近い位置になるよう、シャウカステン領域の位置を決定する。詳細な処理は後述する。
ステップS304〜ステップS308の処理は、実施例2と同等であるため説明を割愛する。
(シャウカステン領域決定処理)
次に、図12のフローチャートを用いて、実施例3の制御装置5の決定部511における、シャウカステン領域の決定処理について説明する。実施例3の制御装置5の決定部511は、デジタル画像内の注目領域とフィルム画像内の対応領域とが比較しやすい位置関係になるようにシャウカステン領域の位置を決定する。ここでは、決定部511は、デジタル画像内の注目領域とフィルム画像内の対応領域との距離がなるべく近くなるようにシャウカステン領域の位置を決定する。
図12のフローチャートは、図9のフローチャートにおけるステップS303の処理の詳細である。この処理は、決定部511が表示制御部509から、表示中のデジタル画像Aの表示領域の領域情報、注目領域の領域情報、シャウカステン領域の位置を決定する指示を受けた時点から実行されるものとする。表示中のデジタル画像Aの表示領域の領域情報は(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)、注目領域の領域情報は(xp,yp,wp,hp)である。
以下、図12のフローチャートを用いて、制御装置5の決定部511における、シャウカステン領域の決定処理について説明する。
ステップS401で、制御装置5の決定部511は、注目領域の重心点Opを算出する。
ステップS402で、制御装置5の決定部511は、表示制御部509から受信した画像表示領域の領域情報と注目領域の領域情報に基づき、表示中の複数のデジタル画像のうち、注目領域が指定されたデジタル画像(以下、対象デジタル画像と称する)を特定する。決定部511は、ステップS401で求めた注目領域の重心点Opが含まれるデジタル
画像を対象デジタル画像とする。図11(C)の例ではデジタル画像Aが対象デジタル画像として特定される。なお、図11(A)、図11(C)ではデジタル画像がデジタル画像Aのみであるため、ステップS402の特定処理はスキップしても良い。
ステップS403で、制御装置5の決定部511は、保持部507から、シャウカステン領域の設定サイズ(幅ws,高さhs)を取得する。
ステップS404で、制御装置5の決定部511は、ステップS402で特定した対象デジタル画像の表示領域に対する注目領域の位置関係から、ステップS403で取得した設定サイズのシャウカステン領域における注目領域に対応する対応領域の位置を算出する。対象デジタル画像(デジタル画像A)の画像表示領域の領域情報は(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)、画像表示領域における注目領域の領域情報は(xp,yp,wp,hp)、シャウカステン領域の設定サイズは(幅ws,高さhs)である。シャウカステン領域の設定サイズは、フィルム画像のサイズに基づき定められているため、シャウカステン領域内の対応領域の位置は、シャウカステン領域上に設置する予定のフィルム画像内の注目領域の位置と等しい。シャウカステン領域内の対応領域の位置を求めることで、フィルム画像内の注目領域の位置を算出することとなる。実施例3では、図13(A)で示す領域となる。
ステップS405で、制御装置5の決定部511は、ステップS404で求めたシャウカステン領域内の対応領域の重心点Ofを求める。
ステップS406で、制御装置5の決定部511は、注目領域の領域情報、注目領域の重心点Op、シャウカステン領域の設定サイズ、及びシャウカステン領域内の対応領域の重心点Ofから、シャウカステン領域の位置を決定する。注目領域の領域情報は(xp,yp,wp,hp)である。注目領域の重心点OpはステップS401で求めたものである。シャウカステン領域の設定サイズは(幅ws,高さhs)であり、これはステップS403で求めたものである。シャウカステン領域内の対応領域の重心点OfはステップS404で求めたものである。
まず決定部511は、図13(B)のように、注目領域の左右の隣接する位置に、シャウカステン領域の設定サイズに従ってシャウカステン領域の候補領域(シャウカステン領域候補(右)とシャウカステン領域候補(左))を算出する。
決定部511は、デジタル画像内の注目領域の重心点Opの垂直方向位置と、シャウカステン領域内の対応領域の重心点Ofの垂直方向位置とが等しくなるように、シャウカステン領域の候補領域を求める。デジタル画像内の注目領域の重心点Opとシャウカステン領域内の対応領域の重心点Ofを結んだ線は水平となる。これにより、デジタル画像内の注目領域とフィルム画像の注目領域との比較診断がしやすくなる。
決定部511は、左右のシャウカステン領域の候補領域における対応領域の重心点それぞれから、デジタル画像内の注目領域の重心点までの距離を算出する。図13(B)の例では、決定部511は、シャウカステン領域候補(右)における対応領域の重心点Of_rとデジタル画像内の注目領域の重心点Opまでの距離drを算出する。また、決定部511は、シャウカステン領域候補(左)における対応領域の重心点Of_lとデジタル画像内の注目領域の重心点Opまでの距離dlを算出する。
決定部511は、左右のシャウカステン領域の候補領域のうち、候補領域内の対応領域の重心点と、デジタル画像内の注目領域の重心点との間の距離が近い方を、シャウカステン領域(xf,yf,wf,hf)として決定する。図13(B)の例では、重心点Of_lと重心点Opとの間の距離dlの方が、重心点Of_rと重心点Opとの間の距離drよりも近い。よって決定部511は、シャウカステン領域候補(左)を、シャウカステ
ン領域(xf,yf,wf,hf)と決定する。
以上の処理により、図14(A)のように、デジタル画像内の注目領域と比較診断しやすい位置、すなわち隣接位置にシャウカステン領域を自動的に設定することが可能となる。さらに図14(B)のようにデジタル画像内の注目領域とフィルム画像内の注目領域が比較診断しやすい位置、すなわち両領域がなるべく近くなる位置に、自動的にシャウカステン領域を設定することが可能となる。
以上、実施例3の比較診断システムでは、デジタル画像内の注目領域とフィルム画像内の注目領域が、比較診断しやすい位置、すなわち両領域がなるべく近くなる位置に、自動的にシャウカステン領域を設定することができる。そのため、比較診断しやすい位置にデジタル画像又はシャウカステン領域を移動させるユーザ操作が必要なくなり、利便性が向上する。
(実施例4)
本発明の実施例4について説明する。
2枚の医用画像を並べて比較診断する際、図15(A)のように2つの画像を同一の向きで表示して比較診断するケースと、図15(B)のように2つの画像のうち1枚を左右反転させた向きで表示して比較診断するケースがある。どちらの向きで2つの医用画像を表示させるかは、ユーザの好みに依存している。医用画像ビューワでは、2つの画像を同一の向きで表示する「同一方向表示」又は2つの画像のうち1枚を左右反転させた向きで表示する「反転方向表示」のいずれとするかを、「表示方向設定」として設定することができるものが多い。
比較診断時の医用画像の表示の向きに同一方向表示と反転方向表示とが考えられることは、フィルム画像とデジタル画像とを並列表示して比較診断する場合も同様である。すなわち、同一方向表示で比較診断を行うユーザは、デジタル画像と同一方向でフィルム画像をシャウカステンに設置し、反転方向表示で比較診断を行うユーザは、デジタル画像に対し反転させた方向でフィルム画像をシャウカステンに設置する。
そこで実施例4では、実施例3の比較診断システムにおいて、比較診断時の表示方向設定をも考慮して、自動的にシャウカステン領域の位置を決定することを特徴とする。デジタル画像内の注目領域とフィルム画像内の注目領域とが比較診断しやすい位置、すなわち両領域がなるべく近くなるように、シャウカステン領域の位置を決定する。
実施例4では、実施例3との差分を中心に説明する。同一処理の部分に関しては、実施例3と同じ図表番号を用いる。
以下、実施例4について図面を用いて説明する。
実施例4における比較診断システムは、実施例3と同様、表示装置4、制御装置5、画像信号線3、通信信号線6からなる(図7)。表示装置4は、実施例3と同等の機能を有する。
まず図16を参照し、実施例4における制御装置5の機能ブロックについて、実施例3との差分を中心に説明する。
方向設定保持部512は、2枚の医療画像を比較診断用に並列表示する際の「表示方向設定」の情報を保持するメモリである。表示方向設定は、2つの画像を同一の向きで表示する「同一方向表示」と、2つの画像のうち1枚を左右反転させた向きで表示する「反転方向表示」の2種の設定が可能である。制御装置5は、表示方向設定の指定(変更)を受け付けるGUIを表示装置4に出力して表示させ、ユーザはマウス9を用いて当該GUIを操作することで、表示方向設定の指定(変更)を制御装置5に入力する。表示方向設定
が変更するユーザ操作が行われた場合、入力部506から当該操作情報を受信した制御部508が操作情報を解釈し、方向設定保持部512に書き込むことで、変更後の表示方向設定が保存される。
次に、フローチャートを用いて、実施例4の比較診断システムにおける並列表示処理を、実施例3との差分を中心に説明する。
並列表示を行う前の表示装置4には、図11(A)のように、記録メディア7や画像サーバ8から取得した医用デジタル画像(デジタル画像A)が領域(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)に表示され、診断に用いられている状態であるとする。デジタル画像Aの画像表示領域の領域情報(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)は、実施例3と同様、制御装置5の制御部508が管理している。
上記の状態において、ユーザが図11(A)のデジタル画像A上に異常部位を発見し、過去の患者の状態を撮影した、デジタル画像Aと同一レイアウトのフィルム画像(図11(B))と並べて、比較診断を行うケースを想定する。
(並列表示処理)
並列表示処理については、実施例3の並列表示処理と同等であるため、説明を割愛する。
(シャウカステン領域決定処理)
次に、図17のフローチャートを用いて、実施例4の制御装置5の決定部511における、シャウカステン領域の決定処理について説明する。決定部511は、方向設定保持部512に格納された表示方向設定に応じてデジタル画像とフィルム画像を並列表示する場合に、デジタル画像内の注目領域とフィルム画像内の注目領域とがなるべく近くなるよう、シャウカステン領域の位置を決定する。これにより、デジタル画像内の注目領域とフィルム画像内の注目領域とが比較しやすくなる。
図17のフローチャートは、図9のフローチャートにおけるステップS303の処理の詳細である。このフローチャートは、決定部511が表示制御部509から、表示デジタル画像(デジタル画像A)の表示領域の領域情報及び注目領域の領域情報とともに、シャウカステン領域の決定指示を受けた時点から実行されるものとする。表示デジタル画像(デジタル画像A)の表示領域の領域情報は(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)である。注目領域の領域情報は(xp,yp,wp,hp)である。
ステップS501〜ステップS503までの処理は、実施例3のシャウカステン領域決定処理(図12)のステップS401〜ステップS403までの処理と同等であるため、説明を割愛する。
ステップS504で、制御装置5の決定部511は、方向設定保持部512から、2枚の医療画像を比較診断用に並列表示する際の表示方向設定の情報を取得する。表示方向設定は、2つの画像を同一の向きで表示する「同一方向表示」と2つの画像のうち1枚を左右反転させた向きで表示する「反転方向表示」のいずれかである。
ステップS505で、制御装置5の決定部511は、ステップS504で取得した表示方向設定が、同一方向表示か否かを判断する。表示方向設定が同一方向表示である場合、決定部511は処理をステップS506へ進め、表示方向設定が同一方向表示ではない、すなわち反転方向表示である場合、決定部511は処理をステップS507へ進める。
ステップS506及びステップS507で、制御装置5の決定部511は、対象デジタル画像(デジタル画像A)の表示領域に対する注目領域の対応関係から、設定サイズのシャウカステン領域における対応領域の位置を算出する。対応領域は、対象デジタル画像に
おける注目領域に対応するシャウカステン領域内の領域である。対象デジタル画像(デジタル画像A)の表示領域は(x_ga,y_ga,w_ga,h_ga)であり、これはステップS502で特定したものである。注目領域は(xp,yp,wp,hp)である。シャウカステン領域の設定サイズは(幅ws,高さhs)であり、これはステップS503で取得したものである。
ここで、決定部511は、ステップS504で取得した表示方向設定に基づき、シャウカステン領域内に対応領域の位置を算出する。
ステップS506では、表示方向設定は同一方向表示であるため、決定部511は、図18(A)のように、デジタル画像の表示領域に対する注目領域の位置関係と同一の位置関係に基づき、シャウカステン領域内の対応領域の位置を決定する。
一方、ステップS507では、表示方向設定は反転方向表示であるため、決定部511は、図18(B)のように、デジタル画像の表示領域に対する注目領域の位置関係と左右反転した位置関係に基づき、シャウカステン領域内の対応領域の位置を決定する。
ステップS508で、制御装置5の決定部511は、ステップS506又はステップS507で求めたシャウカステン領域内の対応領域の重心点Ofを求める。この処理は実施例3のシャウカステン領域決定処理(図12)のステップS405と同等である。
ステップS509で、制御装置5の決定部511は、注目領域の領域情報、注目領域の重心点Op、シャウカステン領域の設定サイズ、及びシャウカステン領域内の対応領域の重心点Ofから、シャウカステン領域の位置を決定する。この処理は実施例3のシャウカステン領域決定処理(図12)のステップS406と同等である。注目領域の領域情報は(xp,yp,wp,hp)であり、注目領域の重心点OpはステップS501で求めたものである。シャウカステン領域の設定サイズは(幅ws,高さhs)であり、これはステップS503で求めたものである。シャウカステン領域内の対応領域の重心点OfはステップS508で求めたものである。
ここで、表示方向設定が同一方向表示である場合には、シャウカステン領域候補(右)とシャウカステン領域候補(左)、及びそれぞれの領域内における対応領域は、図19(A)のようになる。シャウカステン領域候補(左)内の対応領域の重心点Of_lとデジタル画像の注目領域の重心点Opとの間の距離dlの方が、シャウカステン領域候補(右)内の対応領域の重心点Of_rとデジタル画像の注目領域の重心点Opとの間の距離drよりも近い。そのため、決定部511は、シャウカステン領域候補(左)を、シャウカステン領域(xs,ys,ws,hs)と決定する。
一方、表示方向設定が反転方向表示である場合には、シャウカステン領域候補(右)とシャウカステン領域候補(左)、及びそれぞれの領域内における対応領域は、図19(B)のようになる。シャウカステン領域候補(右)内の対応領域の重心点Of_rとデジタル画像の注目領域の重心点Opとの間の距離drの方が、シャウカステン領域候補(左)内の対応領域の重心点Of_lとデジタル画像の注目領域の重心点Opとの間の距離dlよりも近い。そのため、決定部511は、シャウカステン領域候補(右)を、シャウカステン領域と決定する。図19(B)の例では、決定したシャウカステン領域は、画面からはみ出してしまうが、はみ出た部分はシャウカステン領域に含めないものとする。よって、図20(B)のように、算出したシャウカステン領域より幅が若干小さい領域が実際のシャウカステン領域(xs,ys,ws,hs)となる。
以上の処理により、図20(A)及び図20(B)のように、デジタル画像内の注目領域と比較診断しやすい位置、すなわち隣接位置にシャウカステン領域の対応領域を自動的に設定することが可能となる。図20(C)及び図20(D)のように、表示方向設定に
従った向きで、デジタル画像に対しフィルムをシャウカステン領域に設定して並列表示を行った際に、自動的に最適な位置にシャウカステン領域を設定することが可能となる。すなわち、デジタル画像内の注目領域とフィルム画像内の注目領域とが比較診断しやすい位置、すなわち両領域がなるべく近くなるように、シャウカステン領域を設定することが可能となる。
実施例4の比較診断システムでは、比較診断時の並列表示の表示方向設定に従ってデジタル画像に対しフィルムをシャウカステン領域に設置した場合に、自動的に最適な位置にシャウカステン領域の位置を決定することができる。よって、診断効率が向上する。
(変形例)
上記の各実施例において、表示部はバックライトの輝度をエリア毎に制御可能なローカルディミング機能を備えていても良い。ローカルディミング機能は、独立に発光輝度を制御可能な複数の光源(例えばLED)を備えたバックライトにより実現できる。表示部がローカルディミング機能を有する場合、シャウカステン領域に対応する発光エリアの輝度をデジタル画像領域に対応する発光エリアの輝度より高くするようにしても良い。これによりシャウカステン領域に設置した観察対象物であるフィルムの視認性を高めることができ、精度良い比較観察に資する。
上記の実施例において、例えば図6(B)、図19(A)及び図19(B)のシャウカステン候補領域(右)、図20(D)のように、シャウカステン領域が画面からはみ出してしまう場合がある。この場合、シャウカステン領域の全体が画面内に収まるように、表示画像全体をずらすようにしても良い。例えば、図20(D)の場合、デジタル画像領域の左側は背景領域であるため、表示画像全体を左側に移動させてシャウカステン領域の全体が画面内に収まるようにすることができる。このように表示画像全体を移動させる処理は、図19(A)のシャウカステン領域候補(右)のように、シャウカステン領域内の注目領域が画面外に出てしまう場合に限って行うようにしても良い。その場合、シャウカステン領域の全体が画面内に収まるように表示画像全体を移動させても良いが、少なくともシャウカステン領域内の注目領域の全体が画面内に収まるように表示画像全体を移動させるようにしても良い。
上記の各実施例において、表示部は、液晶パネルやMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)シャッター式パネルを用いた構成を例示できる。このような透過型の光変調パネルを用いる構成では、バックライトとして、LED(Light Emitting Diode)やCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)を光源とする発光装置を用いることができる。
また、表示部は、CRT(cathode-ray tube)、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の自発光型の表示装置でも良い。
上記の各実施例では、デジタル画像とフィルム画像を横に並べて比較観察する場合に限って説明したが、縦に並べて比較観察する場合にも本発明は適用できる。その場合、デジタル画像内に設定される注目領域の上側又は下側の空き領域のうち、注目領域にできるだけ近い位置に、シャウカステン領域を設定する。より好ましくは、注目領域の上辺又は下辺に隣接するようにシャウカステン領域を設定する。この場合、デジタル画像内の注目領域の重心の水平方向の位置と、シャウカステン領域の重心の水平方向の位置と、が等しくなるように、シャウカステン領域の位置を決定する。あるいは、デジタル画像内の注目領域の重心の水平方向の位置と、シャウカステン領域内の注目領域に対応する領域の重心の水平方向の位置と、が等しくなるようにシャウカステン領域の位置を決定する。さらに、比較観察時の方向を考慮する場合は、デジタル画像とフィルム画像とが上下方向に同じ方向か、反転した方向かに応じて、シャウカステン領域の位置を決定することができる。
上記の各実施例では、シャウカステン領域の大きさの情報を取得してシャウカステン領域の位置を決定する処理を説明したが、シャウカステン領域の大きさの情報を用いずにシャウカステン領域の位置を決定しても良い。例えば、デジタル画像内の注目領域の一辺に接する画面の半領域をシャウカステン領域としても良い。例えば、図6(A)の場合、座標(xs、ys)を通る垂直線と画面の右辺と画面の上下の辺とで囲まれる領域をシャウカステン領域としても良い。
上記の各実施例では、デジタル画像内に指定される注目領域が矩形である場合を例に説明したが、注目領域の形状は矩形に限らない。例えば注目領域の指定をフリーハンドの自由曲線で受け付けることもできる。その場合、例えば当該自由閉曲線によって指定される注目領域を包含する矩形領域にできるだけ近い位置、例えば隣接する位置にシャウカステン領域を設定することができる。
上記の各実施例では、シャウカステン領域に白の単色画像を表示する例を説明したが、シャウカステン領域におけるフィルムの照明の要件が白色光源でない場合には当該要件に応じた色の均一な画像を表示すればよい。
上記の各実施例において、表示装置は、シャウカステン領域及びデジタル画像の並列表示に限らず、それ以外の、例えばアプリケーションやオペレーティングシステムを構成するGUIや画像情報等のテキストを表示しても良い。
上記の各実施例では、シャウカステン領域により照明する対象物が医療フィルムである場合を例示したが、対象物は、表示パネルの白画像表示によって照明可能なものであれば医療フィルムに限らない。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
109:表示制御部、111:検出部、112:決定部

Claims (19)

  1. 表示装置の制御装置であって、
    第1画像を表示する第1領域内に指定される注目領域の位置情報を取得する取得手段と、
    前記注目領域の位置に基づき、第2画像を表示する第2領域の位置を決定する決定手段と、
    前記第1領域に前記第1画像を表示するとともに前記第2領域に前記第2画像を表示するよう前記表示装置を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記決定手段は、前記注目領域の位置に応じて前記第2領域の位置を決定する制御装置。
  2. 前記決定手段は、前記注目領域と前記第2領域との距離が近くなるように前記第2領域の位置を決定する請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記決定手段は、前記第2領域が前記注目領域に隣接するように前記第2領域の位置を決定する請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記決定手段は、前記注目領域に互いに反対方向から隣接する、前記注目領域を挟む2つの領域のうち、面積が大きい方の領域内に前記第2領域の位置を決定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. ユーザから前記注目領域の位置の指定を受け付ける第1の入力手段をさらに備え、
    前記取得手段は、前記ユーザに指定された位置を注目領域の位置情報として取得する請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記取得手段は、前記第2領域の大きさの情報をさらに取得し、
    前記決定手段は、前記取得手段が取得した大きさの情報に基づき前記第2領域の大きさを決定する請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. ユーザから前記第2領域の大きさの指定を受け付ける第2の入力手段をさらに備え、
    前記決定手段は、前記ユーザに指定された大きさの情報に基づき前記第2領域の大きさを決定する請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記決定手段は、前記第2領域の重心の垂直方向の位置が前記注目領域の重心の垂直方の位置と等しくなるように、前記第2領域の位置を決定する請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記決定手段は、前記第1領域における前記注目領域の位置に基づき、前記第2領域において前記注目領域に対応する対応領域を求め、前記注目領域の重心の垂直方向の位置が前記対応領域の重心の垂直方向の位置と等しくなるように、前記第2領域の位置を決定する請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記取得手段は、前記第2画像を前記第1画像と同じ向きで表示するか反転させた向きで表示するかの方向設定をさらに取得し、
    前記決定手段は、前記方向設定に基づき前記第2領域の位置を決定する請求項9に記載の制御装置。
  11. ユーザから前記方向設定の指定を受け付ける第3の入力手段をさらに備え、
    前記決定手段は、前記ユーザに指定された方向設定に基づき前記第2領域の位置を決定する請求項10に記載の制御装置。
  12. 前記決定手段は、前記方向設定が反転させた向きである場合、前記第1領域及び前記注目領域を反転させた場合の前記第1領域における前記注目領域の位置に基づき、前記対応する対応領域を求める請求項10又は11に記載の制御装置。
  13. 前記第2画像は、前記表示装置の画面上に設置される対象物に光を照射する照明として前記第2領域を用いるための画像である請求項1〜12のいずれか1項に記載の制御装置。
  14. 前記第1画像は、医用画像であり、
    前記第2画像は、単色画像であり、
    前記対象物は、フィルムである請求項13に記載の制御装置。
  15. 前記第2画像は、前記表示装置の画面上に設置される対象物に光を照射する照明として前記第2領域を用いるための画像であり、
    前記対象物は、フィルムであり、
    前記第2の入力手段は、ユーザからフィルムの種類の指定を受け付け、
    前記決定手段は、フィルムの種類の大きさとの対応関係の情報に基づき、前記ユーザに指定されたフィルムの種類に対応する大きさを前記第2領域の大きさとして決定する請求項7に記載の制御装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の制御装置を備えた表示装置。
  17. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記表示装置と、
    を含むシステム。
  18. 表示装置の制御方法であって、
    第1画像を表示する第1領域内に指定される注目領域の位置情報を取得する取得工程と、
    前記注目領域の位置に基づき、第2画像を表示する第2領域の位置を決定する決定工程と、
    前記第1領域に前記第1画像を表示するとともに前記第2領域に前記第2画像を表示するよう前記表示装置を制御する制御工程と、
    を有し、
    前記決定工程では、前記注目領域の位置に応じて前記第2領域の位置を決定する制御方法。
  19. 請求項18に記載の各工程をコンピュータに実行させるプログラム。
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