JP2017174549A - Maintenance method for fuel battery - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、燃料電池のメンテナンス方法に関する。 The present invention relates to a fuel cell maintenance method.
固体高分子型燃料電池は、プロトン伝導性を有する電解質膜を挟んで一対の電極触媒層が設けられた膜電極接合体を備える。膜電極接合体では電気化学反応が進行して水が生成される。電解質膜の強度及び耐久性を向上させるために、高分子を架橋構造にするカチオンを電解質膜に導入することが知られている。電解質膜のカチオン濃度は運転時間増加と共に低下していくことから、定期的に電解質膜にカチオンを導入することが望ましい。そこで、電解質膜に対して架橋が可能な金属イオンで形成されたタンクを設置してタンク内に金属イオンが溶出した生成水を溜め、当該生成水を電解質膜に添加することで、電解質膜にカチオンを導入する方法が知られている。(例えば、特許文献1)。 A polymer electrolyte fuel cell includes a membrane electrode assembly in which a pair of electrode catalyst layers are provided with an electrolyte membrane having proton conductivity interposed therebetween. In the membrane electrode assembly, an electrochemical reaction proceeds to generate water. In order to improve the strength and durability of the electrolyte membrane, it is known to introduce a cation that makes a polymer into a crosslinked structure into the electrolyte membrane. Since the cation concentration of the electrolyte membrane decreases as the operating time increases, it is desirable to periodically introduce cations into the electrolyte membrane. Therefore, a tank made of metal ions that can be cross-linked to the electrolyte membrane is installed, the generated water from which the metal ions are eluted is stored in the tank, and the generated water is added to the electrolyte membrane, thereby Methods for introducing cations are known. (For example, patent document 1).
しかしながら、特許文献1の方法では、金属イオンで形成されたタンク内の生成水への金属イオンの溶出は自然溶出であることから、生成水への金属イオンの溶出量を制御することが難しい。このため、金属イオンの溶出量が少ない状態の生成水を電解質膜に添加する場合が生じる。この場合、電解質膜に十分なカチオンが導入されず、電解質膜の強度及び耐久性を十分に向上させることができない。
However, in the method of
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、電解質膜の強度及び耐久性を向上させることを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to improve the strength and durability of an electrolyte membrane.
本発明は、電解質膜を挟んで一対の電極触媒層が設けられた膜電極接合体と、アノードガス流路を形成するアノード側セパレータとカソードガス流路を形成するカソード側セパレータと、を含み、前記アノード側セパレータと前記カソード側セパレータとで前記膜電極接合体を挟持した単セルを備えた燃料電池のメンテナンス方法であって、前記アノードガス流路にカチオンを含む溶液を充満させて、前記アノードガス流路から前記膜電極接合体に前記カチオンを含む溶液を浸入させるステップと、前記カチオンを含む溶液を浸入させるステップの後、前記アノードガス流路を水素ガスで置換するステップと、前記水素ガスで置換するステップの後、前記アノードガス流路を水素ガスで満たした状態として、前記膜電極接合体内に電位勾配を形成するステップと、を備える燃料電池のメンテナンス方法である。 The present invention includes a membrane electrode assembly in which a pair of electrode catalyst layers are provided with an electrolyte membrane interposed therebetween, an anode side separator that forms an anode gas flow path, and a cathode side separator that forms a cathode gas flow path, A maintenance method for a fuel cell comprising a single cell in which the membrane electrode assembly is sandwiched between the anode-side separator and the cathode-side separator, wherein the anode gas flow path is filled with a solution containing a cation, and the anode A step of infiltrating the solution containing cations into the membrane electrode assembly from a gas channel; a step of infiltrating the solution containing cations; and the step of replacing the anode gas channel with hydrogen gas; and the hydrogen gas After the step of replacing with, the anode gas flow path is filled with hydrogen gas, and a potential gradient is set in the membrane electrode assembly. A step of forming a maintenance method for a fuel cell comprising a.
本発明によれば、電解質膜の強度及び耐久性を向上させることができる。 According to the present invention, the strength and durability of the electrolyte membrane can be improved.
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1(a)は、燃料電池を構成する単セルを示す断面図、図1(b)は、単セルを示す分解斜視図である。燃料電池は、反応ガスとして燃料ガス(例えば水素ガス)と酸化剤ガス(例えば空気)との供給を受けて発電する固体高分子型燃料電池であり、例えば燃料電池自動車や電気自動車などに搭載される。図1(a)のように、単セル100は、電解質膜12の一方の面にアノード触媒層14aが形成され、他方の面にカソード触媒層14cが形成された膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)10を備える。
FIG. 1A is a cross-sectional view showing a single cell constituting the fuel cell, and FIG. 1B is an exploded perspective view showing the single cell. A fuel cell is a polymer electrolyte fuel cell that generates power by receiving supply of a fuel gas (for example, hydrogen gas) and an oxidant gas (for example, air) as reaction gases, and is mounted on, for example, a fuel cell vehicle or an electric vehicle. The As shown in FIG. 1A, a
電解質膜12は、フッ素系樹脂材料又は炭素系樹脂材料で形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。アノード触媒層14a及びカソード触媒層14cは、電気化学反応を進行させる触媒(例えば白金や白金−コバルト合金)を担持したカーボン粒子(例えばカーボンブラック)と、プロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含む。
The
MEA10の両側には、一対の撥水層(アノード側撥水層16aとカソード側撥水層16c)と、一対のガス拡散層(アノードガス拡散層18aとカソードガス拡散層18c)と、が配置されている。一対の撥水層は、MEA10内に含まれる水分を適正量に保つために設けられている。MEA10、一対の撥水層、及び一対のガス拡散層を総称して膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)30と言う。
A pair of water-repellent layers (anode-side water-
アノード側撥水層16a、カソード側撥水層16c、アノードガス拡散層18a、及びカソードガス拡散層18cは、ガス透過性及び電子伝導性を有する部材によって形成されており、例えばカーボンクロスやカーボンペーパなどの多孔質カーボン製部材によって形成されている。アノード側撥水層16a及びカソード側撥水層16cは、アノードガス拡散層18a及びカソードガス拡散層18cと比べて、多孔質カーボン製部材の細孔が小さい。例えば、アノード側撥水層16a及びカソード側撥水層16cの細孔の大きさは直径0.1μm〜1μm程度であり、アノードガス拡散層18a及びカソードガス拡散層18cの細孔の大きさは直径10μm〜100μm程度である。このように、アノード側撥水層16a及びカソード側撥水層16cの細孔が小さいことから、アノード触媒層14a及びカソード触媒層14cから液水が流出することを抑制でき、MEA10内に含まれる水分を適正量に保つことができる。
The anode-side water-
MEGA30の両側には、MEGA30を挟持する一対のセパレータ(アノード側セパレータ20aとカソード側セパレータ20c)が配置されている。アノード側セパレータ20a及びカソード側セパレータ20cは、ガス遮断性及び電子伝導性を有する部材によって形成されており、例えばカーボンを圧縮してガス不透過とした緻密性カーボンなどのカーボン部材やプレス成型したステンレス鋼などの金属部材によって形成されている。アノード側セパレータ20a及びカソード側セパレータ20cは、表面にガスが流通するガス流路を形成するための凹凸を有する。アノード側セパレータ20aは、アノードガス拡散層18aとの間にアノードガス流路22aを形成する。カソード側セパレータ20cは、カソードガス拡散層18cとの間にカソードガス流路22cを形成する。なお、アノードとカソードの両方にガス拡散層を備える構成を例に示したが、これに限定されない。アノードとカソードの一方又は両方にガス拡散層を備えない構成であってもよい。この場合には、アノードガス流路又はカソードガス流路から直接撥水層を介して触媒層にガスが供給される。ガス拡散層を備えない構成においては、撥水層は撥水、ガス透過、及び導電の各機能を有するシート部材が使用されてもよい。
A pair of separators (an
図1(b)のように、MEGA30は、例えば樹脂(エポキシ樹脂やフェノール樹脂など)からなる絶縁部材40の内側に配置されている。絶縁部材40は、アノード側セパレータ20aとカソード側セパレータ20cとによって挟持されている。アノード側セパレータ20aには、突出部26が設けられている。突出部26は、MEGA30をアノード側セパレータ20a及びカソード側セパレータ20cで挟持した際に、カソード側セパレータ20cよりも突出している。突出部26は、端子取付け部としての役割を担い、例えば電圧測定部が接続されたセルモニタ端子が取付けられる。これにより、発電時におけるセル電圧を電圧測定部で測定することができる。
As shown in FIG. 1B, the MEGA 30 is disposed inside an
アノード側セパレータ20a及びカソード側セパレータ20cには、それぞれ孔a1〜a3及び孔c1〜c3が設けられている。絶縁部材40にも同様に、孔s1〜s3が設けられている。孔a1〜a3、孔s1〜s3、及び孔c1〜c3は、それぞれ連通し、孔a1、s1、及びc1は燃料ガス供給マニホールドを、孔a2、s2、及びc2は冷媒排出マニホールドを、孔a3、s3、及びc3は酸化剤ガス排出マニホールドを画定する。
The
また、アノード側セパレータ20a及びカソード側セパレータ20cには、それぞれ孔a4〜a6及び孔c4〜c6が設けられている。絶縁部材40にも同様に、孔s4〜s6が設けられている。孔a4〜a6、s4〜s6、及びc4〜c6は、それぞれ連通し、孔a4、s4、及びc4は酸化剤ガス供給マニホールドを、孔a5、s5、及びc5は冷媒供給マニホールドを、孔a6、s6、及びc6は燃料ガス排出マニホールドを画定する。
The
アノード側セパレータ20aのMEGA30に対向する面には、燃料ガス供給マニホールドと燃料ガス排出マニホールドとを連通し、発電中において燃料ガスが流れるアノードガス流路22aが形成されている。カソード側セパレータ20cのMEGA30に対向する面には、酸化剤ガス供給マニホールドと酸化剤ガス排出マニホールドとを連通し、発電中において酸化剤ガスが流れるカソードガス流路22cが形成されている。アノード側セパレータ20aのアノードガス流路22aが形成された面とは反対側の面、及び、カソード側セパレータ20cのカソードガス流路22cが形成された面とは反対側の面には、冷媒供給マニホールドと冷媒排出マニホールドとを連通し、冷媒が流れる冷媒流路24が形成されている。
An anode
図2は、燃料電池の分解斜視図である。なお、図2では、図の明瞭化のために、単セル100を簡略化して図示している。図2のように、燃料電池200は、複数の単セル100と、一対のターミナルプレート50、52と、一対の絶縁プレート60、62と、一対のエンドプレート70、72と、を備える。燃料電池200は、複数の単セル100が一対のターミナルプレート50、52と一対の絶縁プレート60、62と一対のエンドプレート70、72とで挟持されたスタック構造をしている。ターミナルプレート50、52は、金属製であり、燃料電池200から電圧及び電流を取り出すために用いられる。エンドプレート70、72は、複数の単セル100とターミナルプレート50、52と絶縁プレート60、62とを締結するために用いられる。
FIG. 2 is an exploded perspective view of the fuel cell. In FIG. 2, the
ターミナルプレート50、絶縁プレート60、及びエンドプレート70には、それぞれ孔t1〜t6、孔i1〜i6、及び孔e1〜e6が設けられている。孔t1、i1、及びe1は燃料ガス供給マニホールドを、孔t2、i2、及びe2は冷媒排出マニホールドを、孔t3、i3、及びe3は酸化剤ガス排出マニホールドを画定する。孔t4、i4、及びe4は酸化剤ガス供給マニホールドを、孔t5、i5、及びe5は冷媒供給マニホールドを、孔t6、i6、及びe6は燃料ガス排出マニホールドを画定する。一方、ターミナルプレート52、絶縁プレート62、及びエンドプレート72には、孔は設けられていない。これにより、孔e1から導入された燃料ガスは、複数の単セル100それぞれのアノードガス流路22aを流れた後、孔e6から排出される。孔e5から導入された冷媒は、複数の単セル100それぞれの冷媒流路24を流れた後、孔e2から排出される。孔e4から導入された酸化剤ガスは、複数の単セル100それぞれのカソードガス流路22cを流れた後、孔e3から排出される。
The
図3は、燃料電池のメンテナンス方法の一例を示すフローチャートである。なお、燃料電池のメンテナンス方法は、例えば燃料電池が搭載された燃料電池自動車や電気自動車に対して行われる車両点検などのメンテナンス時に作業者によって行われるものである。 FIG. 3 is a flowchart showing an example of a fuel cell maintenance method. The fuel cell maintenance method is performed by an operator at the time of maintenance such as a vehicle inspection performed on a fuel cell vehicle or an electric vehicle on which the fuel cell is mounted.
図3のように、エンドプレート70に設けられた孔e1に加湿水素ガスを供給してアノードガス流路22aに加湿水素ガスを流し、孔e4に加湿空気を供給してカソードガス流路22cに加湿空気を流して、複数の単セル100の電解質膜12を湿潤させる(ステップS10)。電解質膜12を湿潤させることで、プロトン伝導性を良好にすることができる。
As shown in FIG. 3, humidified hydrogen gas is supplied to the hole e1 provided in the
次いで、エンドプレート70の孔e1に水素ガスを供給してアノードガス流路22aに水素ガスを流し、孔e4に空気を供給してカソードガス流路22cに空気を流した状態で、複数の単セル100の開回路電圧(OCV)を測定し、当該測定結果から電解質膜12の膜厚を推定する(ステップS12)。図4(a)は、電解質膜の膜厚と開回路電圧との関係を示す図である。電解質膜が薄くなるとクロスリークが増大することから開回路電圧が低下するようになる。測定した開回路電圧と図4(a)とを用いて、電解質膜12の膜厚を推定することができる。なお、ステップS12において、アノードガス流路22aに加湿水素ガスを流し、カソードガス流路22cに加湿空気を流すことで、ステップS10を含めるようにしてもよい。
Next, hydrogen gas is supplied to the hole e1 of the
次いで、エンドプレート70の孔e4に供給するガスを空気から窒素ガスに変更して、カソードガス流路22cに流すガスを空気から窒素ガスに変更する(ステップS14)。これにより、アノードガス流路22aは水素ガスで満たされ、カソードガス流路22cは窒素ガスで満たされた状態となる。
Next, the gas supplied to the hole e4 of the
次いで、図5のように、複数の単セル100それぞれのアノード側セパレータ20aの突出部26に外部電源端子82を取付け、隣接する単セル100のアノード側セパレータ20a間に抵抗83を伴って外部電源84を接続させる。これにより、隣接する単セル100のアノード側セパレータ20a間に電圧が印加される。隣接する単セル100のアノード側セパレータ20aとカソード側セパレータ20cとは電気的に接続され同電位であるため、1つの単セル100のアノード側セパレータ20aとカソード側セパレータ20cとの間に電圧が印加される。複数の外部電源84は、1つの単セル100のカソード側セパレータ20cからアノード側セパレータ20aに電流が流れるように外部電源端子82に接続される。すなわち、1つの外部電源84は、1つの単セル100のアノード側セパレータ20aにプラス極が電気的に接続され、カソード側セパレータ20cにマイナス極が電気的に接続される。なお、外部電源84によって電圧を印加するときには、スタック電圧は開放状態にする。
Next, as shown in FIG. 5, an external
アノードガス流路22aが水素ガスで満たされ、カソードガス流路22cが窒素ガスで満たされているため、プロトンポンプ反応が発生する。プロトンポンプ反応による電圧を測定し、当該測定結果から電解質膜12のカチオン濃度を推定する(ステップS16)。プロトンポンプ反応とプロトンポンプ反応による電圧の測定の詳細については後述する。図4(b)は、電解質膜のカチオン濃度とプロトンポンプ反応での電圧との関係を示す図である。電解質膜のカチオン濃度が高くなるとプロトンH+の移動が阻害されることからプロトンポンプ反応での電圧が低下するようになる。測定したプロトンポンプ反応での電圧と図4(b)とを用いて、電解質膜12のカチオン濃度を推定することができる。
Since the
次いで、ステップS12で推定した電解質膜12の膜厚とステップS16で推定した電解質膜12のカチオン濃度とから、電解質膜12に導入するカチオンの量を算出する(ステップS18)。電解質膜12に導入するカチオンは、高分子を架橋構造にして、電解質膜12の強度及び耐久性の向上に寄与するカチオンである。このようなカチオンとして、例えば鉄(Fe)イオン、アルミニウム(Al)イオン、銅(Cu)イオン、カルシウム(Ca)イオン、セリウム(Ce)イオン、及びマンガン(Mn)イオンなどが挙げられる。図4(c)は、電解質膜の膜厚とカチオン濃度との関係を示す図である。電解質膜が薄いほど電解質膜の強度及び耐久性を高めるためにカチオン濃度を高くすることが望まれる。一方で、電解質膜のカチオン濃度が高くなるほど発電性能の低下を招いてしまう。このため、例えば電解質膜が極端に薄くなり、クロスリーク量が増大して、燃費が大幅に低下することをさけるためのカチオン濃度(以下、カチオン濃度の必要ラインと称す)は、電解質膜の膜厚に対して一定ではなく、膜厚が厚くなるに従い低下することが望まれる。図4(c)では、カチオン濃度の必要ラインを実線で示している。また、ステップS12、S16での推定結果を丸印で示し、燃料電池の初期状態における電解質膜12の膜厚及びカチオン濃度を三角印で示している。燃料電池の運転時間増加と共に電解質膜12が薄くなり、電解質膜12中のカチオンが溶出した場合に、三角印から丸印に変化する。丸印(ステップS12、S16での測定結果)とカチオン濃度の必要ラインとの差Xから、電解質膜12に導入するカチオン量を算出することができる。
Next, the amount of cations introduced into the
次いで、ステップS18で算出したカチオン量から、電解質膜12にカチオンを導入するための条件を決定する(ステップS20)。例えば、カチオン導入のために用いられるカチオンを含む溶液(以下、カチオン溶液と称す)のカチオン濃度、カチオン溶液を流す時間、MEA10内の電位の傾き具合、電位勾配をかける時間などを決定する。
Next, conditions for introducing cations into the
次いで、カソードガス流路22cには窒素ガスを流したままにする。孔e6に電解質膜12の強度及び耐久性の向上に寄与するカチオンを含むカチオン溶液を供給してアノードガス流路22aにカチオン溶液を流して、アノードガス流路22aからMEA10にカチオン溶液を浸入させる(ステップS22)。図1(a)のように、アノードガス流路22aとMEA10との間にはアノード側撥水層16aが設けられているため、溶液の種類によっては、溶液がアノード側撥水層16aを通過できない。そこで、アノード側撥水層16aを通過できる溶液を用いる。溶液として、例えばフッ素系不活性液体(例えばフロリナート(登録商標))などの粘性及び表面張力が水よりも低い液体を用いることができる。
Next, nitrogen gas is allowed to flow through the cathode
カチオン溶液の供給は、図2のように、エンドプレート70の孔e1、e6に接続されている配管を取り外した後に外部配管80を接続し、外部配管80を介して孔6にカチオン溶液を供給することができる。なお、孔e6に接続されている配管にあらかじめ分岐管及び分岐バルブを設けておき、分岐管に外部配管を接続して孔e6にカチオン溶液を供給してもよい。分岐管に外部配管を接続する場合には、分岐管からカチオン溶液が導入されるように、分岐バルブを切り替えておく。なお、カチオン溶液は孔e6に供給する場合に限られず、孔e1に供給してもよい。
As shown in FIG. 2, the cation solution is supplied by removing the pipes connected to the holes e1 and e6 of the
図6(a)は、図3のステップS22を説明するための断面図である。図6(a)のように、MEA10内にカチオン溶液32が浸入することで、カチオン溶液32に含まれるカチオンM+が、MEA10内に存在する液水(不図示)に濃度拡散で拡散する。カチオン溶液32に含まれるカチオンM+の濃度やアノードガス流路22aにカチオン溶液32を流す時間によってMEA10内の液水に拡散するカチオンM+の量が変わることから、ステップS20で決定した条件に基づいて行い、適正量のカチオンM+がMEA10内の液水に拡散するようにする。
FIG. 6A is a cross-sectional view for explaining step S22 in FIG. As shown in FIG. 6A, when the
次いで、エンドプレート70の孔e1に水素ガスを供給し、アノードガス流路22aを水素ガスで置換する(ステップS24)。なお、カソードガス流路22cは窒素ガスを流したままにする。これにより、アノードガス流路22aは水素ガスで満たされ、カソードガス流路22cは窒素ガスで満たされる。アノードガス流路22aが水素ガスで満たされ、カソードガス流路22cが窒素ガスで満たされることで、上述したようにプロトンポンプ反応が発生し、MEA10内に電位勾配が形成される(ステップS26)。
Next, hydrogen gas is supplied to the hole e1 of the
図6(b)は、図3のステップS26を説明するための断面図である。図6(b)のように、アノードガス流路22aが水素ガスで満たされていることで、アノード触媒層14aでH2→2H++2e−の化学反応が生じる。アノード触媒層14aで発生したプロトンH+は、電解質膜12を通って、カソード触媒層14cに拡散する。初めのうちは、プロトンH+はカソード触媒層14cに濃度拡散する。アノード触媒層14aで発生した電子e−は、アノード側セパレータ20a、外部電源84が配置された外部経路51、及びカソード側セパレータ20cを通って、カソード触媒層14cに移動する。カソード触媒層14cでは、アノード触媒層14aから拡散してきたプロトンH+と外部経路51を通って移動してきた電子e−とによって、2H++2e−→H2の化学反応が生じる。カソード触媒層14cではプロトンH+が消費されることから、アノード触媒層14aからカソード触媒層14cへのプロトンH+の拡散が継続される。このような、アノード触媒層14aでプロトンH+が発生し、電解質膜12を介してカソード触媒層14cにプロトンH+が移動して、カソード触媒層14cでH2が生成する反応を、プロトンポンプ反応という。
FIG. 6B is a cross-sectional view for explaining step S26 in FIG. As shown in FIG. 6B, when the anode
プロトンH+及び電子e−の移動によって、アノード側セパレータ20aとカソード側セパレータ20cとの間に電流Iが流れ、アノード側セパレータ20aとカソード側セパレータ20cとの間に電位差が生じる。MEA10内のプロトンH+及びカチオンM+は、MEA10内に形成された電位勾配によって、アノード触媒層14a側からカソード触媒層14c側に移動するようになる。電位勾配による移動は移動速度が速いことから、カチオンM+はアノード触媒層14a側からカソード触媒層14c側に素早く移動する。
Due to the movement of protons H + and electrons e − , a current I flows between the
アノード触媒層14a側からカソード触媒層14c側へのカチオンM+の移動速度が遅い場合、カチオンM+がアノード触媒層14a側に偏って存在する状態で架橋が進んでしまう。この場合、電解質膜12のうちのカソード触媒層14c側が架橋構造にならない場合がある。これに対して、実施例1では、MEA10内に電位勾配を形成し、アノード触媒層14a側からカソード触媒層14c側に素早くカチオンM+を移動させているため、電解質膜12全体を架橋構造にすることができる。MEA10内に形成される電位の傾き具合や電位勾配を保持する時間によって、カチオンM+のアノード触媒層14a側からカソード触媒層14c側への移動具合が変化して電解質膜12へのカチオンM+の導入量が変わることから、ステップS20で決定した条件に基づいて行い、適正量のカチオンM+が電解質膜12に導入されるようにする。例えば、MEA10内の電位勾配が緩やかな場合や電位勾配の保持時間が短い場合はカチオンM+が電解質膜12まで移動しないことが起こり得るし、MEA10内の電位勾配が急である場合や電位勾配の保持時間が長い場合はカチオンM+が電解質膜12を通り越してしまうことが起こり得る。
When the moving speed of the cation M + from the
次いで、プロトンポンプ反応による電圧を測定する(ステップS28)。プロトンポンプ反応による電圧の測定は、例えば図6(b)に示すような電圧計56を用いることによって行うことができる。
Next, the voltage due to the proton pump reaction is measured (step S28). The measurement of the voltage by the proton pump reaction can be performed by using, for example, a
次いで、ステップS28で測定したプロトンポンプ反応による電圧と図4(b)とを用いて電解質膜12のカチオン濃度を推定し、推定したカチオン濃度から、電解質膜12に必要量のカチオンM+が導入されたかを確認する(ステップS30)。なお、電解質膜12へのカチオンM+の導入量が足りていない場合は、ステップS22〜S30を再度行う。
Next, the cation concentration of the
以上のように、燃料電池のメンテナンス方法は、アノードガス流路22aにカチオン溶液32を充満させて、アノードガス流路22aからMEA10にカチオン溶液32を浸入させる(図3のステップS22)。これにより、電解質膜12に導入する適正量のカチオンM+をMEA10内の液水に拡散させることができる。その後、アノードガス流路22aを水素ガスで置換した後(図3のステップS24)、アノードガス流路22aを水素ガスで満たした状態として、MEA10内に電位勾配を形成する(図3のステップS26)。これにより、カチオンM+をアノード触媒層14a側からカソード触媒層14c側に素早く移動させることができ、電解質膜12に適正量のカチオンM+を導入して、電解質膜12全体を架橋構造にすることができる。よって、電解質膜12の強度及び耐久性を向上させることができる。
As described above, in the fuel cell maintenance method, the anode
また、実施例1によれば、図5のように、複数の単セル100それぞれに対して複数の外部電源84それぞれを接続させている。これにより、複数の単セル100それぞれのMEA10内に同程度の電位勾配を生じさせることができる。よって、複数の単セル100の間でアノード触媒層14a側からカソード触媒層14c側へのカチオンM+の移動具合を同程度にすることができ、その結果、複数の単セル100の電解質膜12に導入されるカチオンM+の量にばらつきが生じることを抑制できる。
Further, according to the first embodiment, as shown in FIG. 5, each of the plurality of
また、実施例1によれば、図3のステップS10のように、アノードガス流路22aに加湿水素ガスを流し、カソードガス流路22cに加湿空気を流して、電解質膜12を湿潤させている。電解質膜12が湿潤状態になることでプロトンH+の伝導性が良好になることから、電解質膜12を湿潤させることが好ましい。なお、図3では、ステップS12〜S18を行うことから、アノードガス流路22a及びカソードガス流路22cに加湿ガスを流して電解質膜12を湿潤させているが、ステップS12〜S18を行わない場合は、アノードガス流路22aに流すカチオン溶液32によって電解質膜12を湿潤させてもよい。
Further, according to the first embodiment, as in step S10 of FIG. 3, the humidified hydrogen gas is allowed to flow through the anode
なお、実施例1では、複数の単セル100それぞれに対して複数の外部電源84それぞれを接続させているが、複数の単セル100を1又は隣接する2以上の単セル100を含む複数のグループに分け、複数のグループそれぞれに対して複数の外部電源84それぞれを接続させてもよい。
In the first embodiment, each of the plurality of
なお、実施例1では、図3のステップS12〜S20のように、電解質膜12の膜厚及びカチオン濃度を推定し、その推定結果から、電解質膜12に導入するカチオンの量を算出する場合を例に示したが、その他の方法によって、カチオンの導入量を算出してもよい。例えば、燃料電池200を搭載する燃料電池自動車などの運転時間及び走行距離と電解質膜12に導入するカチオンの量との関係を示すマップを予め準備し、当該マップに基づいて、カチオンの導入量を算出してもよい。
In Example 1, as in steps S12 to S20 in FIG. 3, the thickness and cation concentration of the
なお、実施例1では、図3のステップS26において、プロトンポンプ反応によってMEA10内に電位勾配を形成する場合を例に示したが、カソードガス流路22cに酸化剤ガス(例えば空気)を流して燃料電池200を発電させることでMEA10内に電位勾配を形成してもよい。
In the first embodiment, the case where a potential gradient is formed in the
なお、実施例1において、電解質膜12の強度及び耐久性の向上に寄与するカチオンを電解質膜12に導入する前に、電解質膜12には様々なカチオンが含まれている場合がある。そこで、電解質膜12に含まれているカチオンを例えばMEA10内に洗浄液を導入して洗い流した後に、図3で説明した燃料電池のメンテナンス方法を行って、電解質膜12の強度及び耐久性の向上に寄与するカチオンを電解質膜12に導入する場合が好ましい。これにより、複数の単セル100の間で電解質膜12の強度及び耐久性に寄与するカチオン濃度にバラツキが生じることを抑制できる。
In Example 1, the
なお、実施例1では、複数の単セル100それぞれに外部電源84を接続させる場合を例に示したが、図7のように、複数の単セル100それぞれに抵抗83のみを接続させる場合でもよい。図7の場合でも、図3で説明した燃料電池のメンテナンス方法を用いることで、電解質膜12に適正量のカチオンM+を導入することができ、電解質膜12の強度及び耐久性を向上させることができる。また、図8のように、ターミナルプレート50、52間に外部電源84を接続させる場合でもよい。この場合、カソード側セパレータ20cからアノード側セパレータ20aに電流が流れるように、外部電源84のプラス極をアノード側セパレータ20aに接するターミナルプレートに接続し、マイナス極をカソード側セパレータ20cに接するターミナルプレートに接続する。図8の場合でも、図3で説明した燃料電池のメンテナンス方法を用いることで、電解質膜12に適正量のカチオンM+を導入することができ、電解質膜12の強度及び耐久性を向上させることができる。
In the first embodiment, the case where the
なお、図8の場合では、複数の単セル100の電解質膜12の湿潤状態が異なるとプロトンH+の伝導性に差が生じて、MEA10内に形成される電位勾配に差が生じることがある。この場合、複数の単セル100の電解質膜12に導入されるカチオンの量にばらつきが生じて、例えば電解質膜12に適正量のカチオンが導入されない単セル100が生じる場合がある。しかしながら、図3で説明した燃料電池のメンテナンス方法では、ステップS10において、複数の単セル100の電解質膜12をエンドプレート70の孔e1、e4に加湿ガスを供給することで湿潤させている。これにより、複数の単セル100の電解質膜12の湿潤状態を同程度にすることができる。よって、複数の単セル100のMEA10内に形成される電位勾配を同程度にすることができ、複数の単セル100の電解質膜12に導入されるカチオンの量にばらつきが生じることを抑制できる。
In the case of FIG. 8, if the wet state of the
図9は、燃料電池を構成する単セルの他の例を示す断面図である。図9のように、単セル100aは、アノード側撥水層16aに、アノード触媒層14a側からアノードガス拡散層18a側にアノード側撥水層16aを貫通する貫通孔28が設けられている。貫通孔28の断面形状は、円形や楕円形、矩形などどのような形状をしていてもよい。その他の構成は、図1(a)の単セル100と同じであるため説明を省略する。
FIG. 9 is a cross-sectional view showing another example of a single cell constituting a fuel cell. As shown in FIG. 9, in the
単セル100aの場合でも、図3で説明した燃料電池のメンテナンス方法を用いることができる。ここで、単セル100aでは、アノード側撥水層16aに貫通孔28が設けられている。このため、フッ素系不活性液体などのアノード側撥水層16aを通過する溶液以外のカチオン溶液を用いた場合でも、カチオン溶液は貫通孔28を介してアノードガス流路22aからMEA10に浸入することができる。
Even in the case of the
なお、図9では、貫通孔28はアノード側撥水層16aにのみ設けられているが、アノード側撥水層16aとアノードガス拡散層18aとを貫通して設けられていてもよい。また、貫通孔28に、親水性の部材が埋め込まれている場合でもよい。
In FIG. 9, the through
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。 Although the embodiments of the present invention have been described in detail above, the present invention is not limited to such specific embodiments, and various modifications and changes can be made within the scope of the gist of the present invention described in the claims. It can be changed.
10 膜電極接合体
12 電解質膜
14a アノード触媒層
14c カソード触媒層
16a アノード側撥水層
16c カソード側撥水層
18a アノードガス拡散層
18c カソードガス拡散層
20a アノード側セパレータ
20c カソード側セパレータ
22a アノードガス流路
22c カソードガス流路
24 冷媒流路
26 突出部
28 貫通孔
30 膜電極ガス接合体
32 カチオン溶液
40 絶縁部材
50、52 ターミナルプレート
51 外部経路
56 電圧計
60、62 絶縁プレート
70、72 エンドプレート
83 抵抗
84 外部電源
H+ プロトン
M+ カチオン
100、100a 単セル
200 燃料電池
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記アノードガス流路にカチオンを含む溶液を充満させて、前記アノードガス流路から前記膜電極接合体に前記カチオンを含む溶液を浸入させるステップと、
前記カチオンを含む溶液を浸入させるステップの後、前記アノードガス流路を水素ガスで置換するステップと、
前記水素ガスで置換するステップの後、前記アノードガス流路を水素ガスで満たした状態として、前記膜電極接合体内に電位勾配を形成するステップと、を備える燃料電池のメンテナンス方法。
The anode-side separator, comprising: a membrane-electrode assembly provided with a pair of electrode catalyst layers sandwiching an electrolyte membrane; an anode-side separator that forms an anode gas channel; and a cathode-side separator that forms a cathode gas channel And a maintenance method for a fuel cell comprising a single cell sandwiching the membrane electrode assembly between the cathode-side separator,
Filling the anode gas flow path with a solution containing cations and allowing the solution containing cations to enter the membrane electrode assembly from the anode gas flow path;
After the step of infiltrating the solution containing the cation, replacing the anode gas flow path with hydrogen gas; and
And a step of forming a potential gradient in the membrane electrode assembly in a state in which the anode gas flow path is filled with hydrogen gas after the replacing with the hydrogen gas.
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