JP2017173435A - Sound tube - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、管状の発音体である音管を有する楽器に関し、特に、打撃により音管を発音させる楽器に関する。 The present invention relates to a musical instrument having a sound tube that is a tubular sounding body, and more particularly to a musical instrument that produces a sound tube by striking.
旋律の演奏が可能な打楽器として、フレームに吊り下げられた長さの異なる複数の金属管(音管)を打撃することにより、異なる音高の音を発生させるチャイム(チューブラーベル)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。このようなチャイムでは、演奏は、音管の上端部において外方に突出している部分(打撃部)を打撃して、音管に音を発生させること、すなわち、音管を発音させることにより行われる。 As a percussion instrument that can play melodies, chimes (tubular bells) that generate sounds with different pitches by striking multiple metal tubes (sound tubes) with different lengths suspended from a frame are known. (For example, refer nonpatent literature 1). In such a chime, the performance is performed by striking an outwardly projecting portion (striking portion) at the upper end of the sound tube to generate sound in the sound tube, that is, by sounding the sound tube. Is called.
ところで、チャイムに使用される音管は、通常、全体として同一の素材および表面処理により形成される。具体的には、音管の本体である管体と、管体に組み付けられるキャップとは、母材である真鍮にクロムめっき(シルバークロムめっき)を施すことにより形成される。また、管体およびキャップは、母材である真鍮にラッカー塗装を施すことにより形成される場合もある。このように全体として同一の素材および表面処理により形成された音管では、管体とキャップの打撃部との識別がその形状でのみ行われる。そのため、視認性が低下するような照明状態等、チャイムが使用される環境によっては、演奏者が管体を打撃部と誤認し、誤って管体を打撃する可能性がある。この場合、音管は演奏者の意図とは異なり適正に発音せず、演奏が失敗することとなる。 By the way, the sound tube used for chimes is usually formed of the same material and surface treatment as a whole. Specifically, the tubular body that is the main body of the sound tube and the cap that is assembled to the tubular body are formed by applying chromium plating (silver chrome plating) to brass that is the base material. Moreover, a pipe body and a cap may be formed by giving lacquer coating to brass which is a base material. Thus, in the sound tube formed by the same material and surface treatment as a whole, the tube body and the hitting portion of the cap are identified only by their shapes. Therefore, depending on the environment in which the chime is used, such as an illumination state in which visibility is lowered, the player may mistakenly recognize the tube as a hitting portion and hit the tube by mistake. In this case, unlike the player's intention, the sound tube does not sound properly and the performance fails.
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、演奏者が誤って音管の管体を打撃することを抑制し、音管を有する楽器の演奏性を向上させる技術を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above-described conventional problems, and it is possible to prevent a player from hitting the tube of the sound tube by mistake and to improve the performance of the musical instrument having the sound tube. The purpose is to provide.
上記課題の少なくとも一部を達成するために、本発明の音管は、打撃により発音する音管であって、前記音管を発音させる際に打撃が行われるキャップと、前記キャップが組み付けられる管体と、を備え、前記キャップと前記管体とは、前記キャップと前記管体とを組み付けた状態の外観において、前記キャップと前記管体とが異なる色を呈するように構成されていることを特徴とする。 In order to achieve at least a part of the above problems, a sound tube according to the present invention is a sound tube that generates sound by striking, and a cap that is struck when sounding the sound tube, and a tube in which the cap is assembled. And the cap and the tubular body are configured such that the cap and the tubular body exhibit different colors in appearance when the cap and the tubular body are assembled. Features.
キャップと管体とを組み付けた状態の外観においてキャップと管体とが異なる色を呈するようにすることで、演奏者は、打撃すべきキャップをより確実に視認することができる。そのため、誤って音管の管体を打撃することが抑制されるので、音管を有する楽器の演奏性を向上させることができる。 By making the cap and the tube have different colors in the appearance in the state where the cap and the tube are assembled, the player can more reliably visually recognize the cap to be struck. For this reason, since it is possible to prevent the tube of the sound tube from being accidentally hit, it is possible to improve the performance of the musical instrument having the sound tube.
前記キャップは、真鍮により形成されたキャップ母材を有し、前記管体は、真鍮により形成された管体母材を有しており、前記キャップ母材の表面には金属のめっき層が形成されているものとしても良い。一般に、キャップ母材の表面に金属のめっき層を形成すると、キャップの表面硬度が高くなる。このように、打撃されるキャップの表面硬度を高くすることにより、打撃により発生する音のアタックをより鋭くすることができる。 The cap has a cap base material made of brass, and the tube body has a tube base material made of brass, and a metal plating layer is formed on the surface of the cap base material. It may be good. Generally, when a metal plating layer is formed on the surface of a cap base material, the surface hardness of the cap increases. Thus, by increasing the surface hardness of the cap to be struck, the attack of the sound generated by the struck can be made sharper.
前記めっき層を形成する金属は、クロムであるものとしても良い。めっき層をクロムにより形成することで、キャップの表面硬度をさらに高くすることができる。そのため、打撃により発生する音のアタックをさらに鋭くすることができる。 The metal forming the plating layer may be chromium. By forming the plating layer with chromium, the surface hardness of the cap can be further increased. Therefore, the attack of the sound generated by the impact can be further sharpened.
前記管体母材の外面には、ラッカー層が形成されているものとしても良い。管体母材の外面にラッカー層を形成することにより、音管を打撃した際に高次の倍音が発生することが抑制される。そのため、音管が発生する音が高次の倍音により派手になることが抑制されるので、音管に落ち着きのある音を発生させることが可能となる。 A lacquer layer may be formed on the outer surface of the tube base material. By forming the lacquer layer on the outer surface of the tube base material, generation of higher harmonics when the sound tube is hit is suppressed. For this reason, since the sound generated by the sound tube is suppressed from being flashy due to higher harmonics, it is possible to generate a calm sound in the sound tube.
前記キャップと前記管体とが呈する前記異なる色は、金、銀、黒から選ばれた2色であるものとしても良い。金、銀、黒の3色のいずれかを呈する表面は、楽器の製造工程において通常使用されるクリアラッカー塗装あるいは金属のめっきにより形成することができる。そのため、キャップと管体とを組み付けた状態において、キャップと管体とが異なる色を呈するようにすることがより容易となる。 The different colors exhibited by the cap and the tube may be two colors selected from gold, silver, and black. A surface exhibiting one of the three colors of gold, silver, and black can be formed by clear lacquer coating or metal plating that is usually used in the manufacturing process of musical instruments. Therefore, in a state where the cap and the tubular body are assembled, it becomes easier for the cap and the tubular body to exhibit different colors.
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、音管およびその製造方法、その音管を使用したチャイム等の楽器等の態様で実現することができる。 Note that the present invention can be realized in various modes. For example, it can be realized in the form of an instrument such as a sound tube, a manufacturing method thereof, and a chime using the sound tube.
A.チャイムの構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのチャイム1(「チューブラーベル」とも呼ばれる)の全体構成を示す斜視図である。チャイム1は、複数の音管10(「サウンドコラム」とも呼ばれる)と、音管10を吊り下げるためのフレーム20とを備えている。フレーム20は、脚部21と、脚部21の左右両端部から鉛直上方に立ち上がる2本の支柱22と、2本の支柱22の上端を渡すように形成されたハンガー30とを有している。なお、ここで左右あるいは上方とは、演奏者側からチャイム1を見た際の方向であり、以下においても、特に記載がない限り、上下左右の各方向を、演奏者側からチャイム1を見た際の方向として規定する。また、以下において、前後方向は、チャイム1を基準として演奏者側の方向を前とし、演奏者側の反対方向を後として規定する。
A. Chime composition:
FIG. 1 is a perspective view showing the overall configuration of a chime 1 (also called “tubular bell”) as an embodiment of the present invention. The
ハンガー30は、左右両端において支柱22に固定される2つの支柱取付部31と、2つの支柱取付部31の間に設けられた2つのハンガーバー32とを有している。ハンガーバー32には、演奏者側(前方)に延びるハンガーピン33が設けられている。音管10は、ハンガーピン33とハンガーバー32に設けられた固定ピン(図示しない)とに音管10に取り付けられたワイヤー40を掛けることにより、ハンガー30に吊り下げられる。なお、音管10をハンガー30に吊り下げる吊下方法や、ハンガー30を含むフレーム20あるいは音管10以外の部分の具体的な構成や機能は、本発明と直接関連しないので、ここではその説明を省略する。
The
図1に示すチャイム1では、音管10が吊り下げられる2つのハンガーバー32が前後および上下に離間した状態で支柱取付部31に取り付けられている。そのため、複数の音管10は、図1に示すように、前方および後方のそれぞれにおいて列を形成する。なお、一般的に、音管10は、左から右に向かって順番に音高が高くなるように配列されるとともに、前方には、幹音を発生する音管10が配列され、後方には、派生音を発生する音管10が配列される。
In the
B.音管の構成:
図2は、音管10の構成を示す説明図である。図2(a)は、音管10の分解斜視図であり、音管10を構成する各部材の部分断面を示している。図2(b)は、音管10の外観斜視図である。なお、音管10は、上下方向に長く延びているが、図示の便宜上、図2では、音管10の上端部のみを図示している。また、図2において、一点鎖線A−Aは、音管10の中心軸(以下、「中心軸A」とも呼ぶ)を表している。図2に示すように、音管10は、管体11と、キャップ12とを有している。
B. Sound tube configuration:
FIG. 2 is an explanatory diagram showing the configuration of the
管体11は、円筒状の部材である。この管体11には、2つの貫通穴119が中心軸Aに対して対称な位置に形成されている。管体11に設けられた貫通穴119には、音管10をハンガー30(図1)に吊り下げるためのワイヤー40が通される。キャップ12は、円筒状の組付部121と、組付部121よりも外径が大きい大径部122とを有している。なお、キャップ12の大径部122は、音管10を発音させる際に打撃される部分である。そのため、大径部122は、「打撃部」とも呼ぶことができる。キャップ12には、中心軸Aに沿ってキャップ12を貫通する中心穴129が設けられている。組付部121の外径は、管体11の内径よりわずかに大きくなっている。この組付部121を管体11の上端に圧入することにより、キャップ12が管体11に組み付けられ、音管10が形成される。
The
本実施形態において、管体11は、真鍮(黄銅)で形成されている。管体11の原材料となる真鍮の管材は、通常、引抜加工により形成されるが、押出加工等の他の方法により形成することも可能である。管体11の外面には、クリアラッカー塗装(以下、単に「ラッカー塗装」とも謂う)が施されている。従って、管体11は、真鍮で形成された母材(管体母材)を有し、当該母材の外面にラッカー層が形成されていると謂うこともできる。管体11の外面にラッカー塗装を施すことにより、黒色の酸化皮膜の生成による表面の変色(色のくすみ)が抑制される。
In the present embodiment, the
本実施形態において、キャップ12も真鍮で形成されている。キャップ12は、通常、原材料となる真鍮のブロックに切削加工を施すことにより形成されるが、鍛造等の他の方法により形成することも可能である。キャップ12は、切削加工等により成形がなされた後、表面にシルバークロムめっきが施されることにより形成される。従って、キャップ12は、真鍮で形成された母材(キャップ母材)を有し、当該母材の表面にクロムのめっき層が形成されていると謂うこともできる。キャップ12の表面にシルバークロムめっきを施すことにより、キャップ12の表面の変色が抑制される。
In the present embodiment, the
このように、本実施形態では、真鍮にラッカー塗装を施した管体11に、真鍮にシルバークロムめっきを施したキャップ12を組み付けることで、音管10を形成している。そのため、図2(b)に示すように、音管10の外観において、管体11が真鍮の表面色である金色を呈し、キャップ12の大径部122がシルバークロムめっきの表面色である銀色を呈する。すなわち、本実施形態の音管10では、演奏のために打撃される大径部122と、打撃されない管体11との呈する色が異なっている。そのため、演奏者は、打撃すべき大径部122をより確実に視認することができ、誤って音管11を打撃することが抑制されるので、チャイム1(図1)の演奏性を向上させることができる。
Thus, in the present embodiment, the
なお、本実施形態では、管体11の外面にラッカー塗装を施し、キャップ12にシルバークロムめっきを施すことにより、それぞれが呈する色を金色と銀色にしているが、一般的には、管体11とキャップ12とが異なる色を呈するようにできれば良い。例えば、管体11をシルバークロムめっきし、キャップ12をラッカー塗装して、管体11が銀色を呈し、キャップ12が金色を呈するようにしても良い。これらの場合において、銀色を呈するシルバークロムめっきに替えて、黒色を呈する黒色クロムめっきを施すこととしても良く、ラッカー塗装を省略することも可能である。また、管体11およびキャップ12の双方に異なる色を呈するめっきを施すものとしても良い。例えば、管体11とキャップ12のいずれか一方にシルバークロムめっきを施し、他方に黒色クロムめっきを施すものとしても良い。また、銀色を呈する表面は、クロムの他、ニッケルやロジウムをめっきすることにより形成することができ、黒色を呈する表面は、クロムの他、ニッケルをめっきすることにより形成することができる。
In this embodiment, the outer surface of the
さらに、本実施形態では、キャップ12にシルバークロムめっきを施すことにより、キャップ12全体が銀色を呈するようにしているが、一般的には、キャップ12を管体11に組み付けた状態の外観において、キャップ12と管体11とが呈する色が異なっていれば良い。例えば、キャップ12の大径部122のみに、めっきやラッカー塗装を施すものとしても良い。
Furthermore, in the present embodiment, the
また、本実施形態では、真鍮で形成された管体11およびキャップ12に異なる表面処理(塗装およびめっき)を施すこと、すなわち、表面処理状態を異なったものとすることにより、管体11およびキャップ12が呈する色を異なる色としているが、管体11およびキャップ12の少なくとも一方の材質を変更することにより、管体11およびキャップ12が異なる色を呈するようにすることも可能である。例えば、管体11およびキャップ12のいずれか一方を金色を呈する真鍮で形成し、他方を銀色を呈する洋白で形成することも可能である。この場合、管体11あるいはキャップ12に、必要に応じてラッカー塗装を施すものとしても良い。
In the present embodiment, the
以上の説明から明らかなように、管体11およびキャップ12にめっきやラッカー塗装を施し、あるいは、管体11およびキャップ12を形成する材質を異なるものとすることにより、管体11およびキャップ12は、金、銀、黒から選択された異なる2色を呈するように構成されている。但し、管体11とキャップ12との少なくとも一方が、金、銀あるいは黒以外の色を呈するようにすることも可能である。この場合、金、銀あるいは黒以外の色を呈するように、管体11とキャップ12との少なくとも一方を着色したラッカーで塗装すればよい。なお、管体11とキャップ12とを色の異なるラッカーで塗装した場合も、管体11とキャップ12とになされる表面処理が異なっていると謂うことができる。但し、金、銀、黒の3色のいずれかを呈する表面は、楽器の製造工程において通常使用されるクリアラッカー塗装あるいは金属のめっきにより形成することができるため、キャップ12と管体11とが異なる色を呈するようにすることがより容易となる。この点において、管体11およびキャップ12は、金、銀、黒から選択された異なる2色を呈するようにするのが好ましい。
As is clear from the above description, the
C.表面処理および材質と音質:
上述のように、本実施形態では、真鍮にラッカー塗装を施した管体11に、真鍮にシルバークロムめっきを施したキャップ12を組み付けることで、演奏のために打撃される大径部122と、打撃されない管体11とが異なる色を呈するようにし、チャイム1(図1)の演奏性を向上させている。しかしながら、塗装やめっき等の表面処理、あるいは、各部材の材質は、音管10が発生する音の質(以下、「音管10の音質」あるいは単に「音質」とも謂う)に影響を与える。そのため、管体11やキャップ12に施される表面処理、あるいは、管体11やキャップ12の材質は、これらが音管10の音質に与える影響を考慮して選択するのが好ましい。
C. Surface treatment and material and sound quality:
As described above, in this embodiment, the
シルバークロムめっきあるいは黒色クロムめっき(以下、併せてクロムめっきと総称する)は、表面硬度を母材である真鍮よりも高くするため、打撃により発生する音のアタック鋭くし、音管の音質を硬くする効果がある。その一方、クロムめっきは、振動を止める性質を有しているため、響き(サステイン)を抑制する。なお、このような特性は、クロムのほか、ニッケルやロジウム等の金属をめっきした際に共通する。但し、表面硬度をより高くしてアタックをより鋭くするためには、表面硬度を十分に高くすることが可能なクロムめっきを施すのが好ましい。 Silver chrome plating or black chrome plating (hereinafter collectively referred to as chrome plating) has a higher surface hardness than that of brass, which is the base material, and therefore sharpens the attack of sound generated by striking and hardens the sound quality of the sound tube. There is an effect to. On the other hand, chrome plating has the property of stopping vibrations and thus suppresses reverberation (sustain). Such characteristics are common when plating metals such as nickel and rhodium in addition to chromium. However, in order to increase the surface hardness and sharpen the attack, it is preferable to perform chromium plating that can sufficiently increase the surface hardness.
これに対し、ラッカー塗装は、表面硬度を母材である真鍮よりも低くするため、打撃により発生する音のアタックを鈍くする。一方、ラッカー塗装は、高次の倍音の発生を抑制し音質が派手になることを抑制するため、音管10の音質を落ち着きのあるものにする。また、ラッカー塗装は、振動を止める性質を有していないので、響きが抑制されることを防ぐことも可能である。
On the other hand, the lacquer coating makes the surface hardness lower than that of brass, which is a base material, so that the attack of sound generated by striking is made dull. On the other hand, the lacquer coating makes the sound quality of the
洋白は、真鍮と比較して表面硬度が高いため、洋白により管体11あるいはキャップ12を形成すると、打撃により発生する音のアタックを鋭くすることができる。また、洋白は、耐食性が高く表面が変色しにくいため、変色防止のためのラッカー塗装やめっきを省略することもできる。但し、洋白は、真鍮と比較して加工性が低いため、管体11として適切な管材の入手が必ずしも容易でない。さらに、洋白は、ニッケルを含有しているため真鍮と比較して高価であり、洋白を用いることによりコストが上昇する。これらの点において、管体11およびキャップ12は、真鍮で形成するのが好ましい。
Since white has a surface hardness higher than that of brass, when the
管体11は、その全体形状が大きいため、管体11に均質なめっきを施すことは必ずしも容易でなく、表面に曇りが生じる可能性がある。また、管体11の製造工程において管体に傷が生じた場合や、管体11の原材料である管材に微小な鬆が存在する場合には、傷や鬆の部分においてめっき層に微細な穴(ピンホール)が生じる可能性がある。そのため、管体11にめっきを施す場合には、めっきされた表面に曇りが生じることを抑制し、また、ピンホールの発生を抑制するため、十分に厚くめっきを施すことが求められる。しかしながら、上述のように、めっきは、振動を止める性質を有しているため、管体11に厚くめっきを行うと、響きが抑えられ、音管10が適切に発音しなくなる可能性がある。そのため、管体11には、クロムめっき等のめっきを施さないのが好ましい。そして、響きを良好に維持するとともに、音質を落ち着きのあるものにすることができる点で、管体11にはラッカー塗装を施すのが好ましい。
Since the entire shape of the
一方、キャップ12は、めっきによる響きの抑制の影響が小さいため、厚くめっきを施すことが可能である。また、キャップ12は、その全体形状が小さいため、均質なめっきを施すことが容易である。そのため、キャップ12については、めっきを施した場合においても、曇りやピンホールの発生により外観が劣化することが抑制される。さらに、音管10を発音させる際の打撃は、キャップ12の大径部122に対して行われるので、キャップ12にめっきを施すことにより、打撃により発生する音のアタックを鋭くする効果がより顕著に現れる。これらの点から、キャップ12には、めっきを施すのが好ましい。
On the other hand, the
このように、真鍮にラッカー塗装を施した管体11に、真鍮にクロムめっきを施したキャップ12を組み付けることにより、響きが良く、音質に落ち着きがあり、かつ、アタックの鋭い音を発生させることが可能な音管10を形成することができる。
In this way, by attaching the
D.変形例:
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
D. Variations:
The present invention is not limited to the above embodiment, and can be implemented in various modes without departing from the gist thereof. For example, the following modifications are possible.
D1.変形例1:
上記実施形態においては、単一の音管10について、キャップ12と管体11とが異なる色を呈するようにしているが、管体11が呈する色が同一でキャップ12の呈する色が異なる複数の音管を使用し、あるいは、キャップ12の呈する色が同一で管体11の呈する色が異なる複数の音管を使用することも可能である。この場合、音管10が前方と後方との2列に音管10が配列されたチャイム1において、前方の列と後方の列とで、キャップ12が呈する色を異なるようにし、あるいは、管体11が呈する色を異なるようにすることにより、幹音を発音する音管10と、派生音を発音する音管10との識別を容易にし、チャイム1の演奏性をさらに向上させることも可能である。
D1. Modification 1:
In the above-described embodiment, the
D2.変形例2:
上記実施形態においては、本発明が適用されるチャイムとして、前方と後方との2列に音管10が配列されたチャイム1を示しているが、本発明は、音管10が一列に配列されたチャイム、あるいは、単一の音管10のみを有するチャイム等にも適用することができる。また、音管10を有する楽器であるチャイムの他、個別に提供される音管10そのものにも適用することができる。
D2. Modification 2:
In the above embodiment, the
1…チャイム、10…音管、11…管体、119…貫通穴、12…キャップ、121…組付部、122…大径部、129…中心穴、20…フレーム、21…脚部、22…支柱、30…ハンガー、31…支柱取付部、32…ハンガーバー、33…ハンガーピン、40…ワイヤー
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記音管を発音させる際に打撃が行われるキャップと、
前記キャップが組み付けられる管体と、
を備え、
前記キャップと前記管体とは、前記キャップと前記管体とを組み付けた状態の外観において、前記キャップと前記管体とが異なる色を呈するように構成されている、
音管。 A sound tube that sounds when hit,
A cap that is struck when sounding the sound tube;
A tube to which the cap is assembled;
With
The cap and the tubular body are configured such that the cap and the tubular body exhibit different colors in the appearance in a state where the cap and the tubular body are assembled.
Sound tube.
前記キャップは、真鍮により形成されたキャップ母材を有し、
前記管体は、真鍮により形成された管体母材を有しており、
前記キャップ母材の表面には金属のめっき層が形成されている、
音管。 The sound pipe according to claim 1,
The cap has a cap base material made of brass,
The tube has a tube base material made of brass,
A metal plating layer is formed on the surface of the cap base material.
Sound tube.
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