JP2017172727A - Pressure buffer device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、圧力緩衝装置に関する。 The present invention relates to a pressure buffering device.
自動車等の車両の懸架装置は、走行中に路面から車体へ伝達される振動を適切に緩和して、乗心地や操縦安定性を向上させる圧力緩衝装置を備えている。そして、この種の圧力緩衝装置には、例えばピストンの軸方向における片方側に設けられるバルブに対してのみ押付部材を押圧させて、減衰力を変化させるものが存在する(例えば特許文献1参照)。 BACKGROUND ART A suspension device for a vehicle such as an automobile includes a pressure buffer device that appropriately reduces vibrations transmitted from a road surface to a vehicle body during traveling to improve riding comfort and handling stability. In this type of pressure buffer device, for example, there is one that changes the damping force by pressing a pressing member only against a valve provided on one side of the piston in the axial direction (see, for example, Patent Document 1). .
ところで、圧力緩衝装置において発生させる減衰力を調整する調整機構を設ける場合に、調整機構の動作の信頼性が高いことが要求される。
本発明は、動作の信頼性が高い減衰力の調整機構を提供することを目的とする。
By the way, when providing the adjustment mechanism which adjusts the damping force generated in a pressure buffer, it is requested | required that the reliability of operation | movement of an adjustment mechanism is high.
It is an object of the present invention to provide a damping force adjusting mechanism with high operational reliability.
かかる目的のもと、本発明は、流体を収容するシリンダと、前記シリンダに対して相対移動可能に設けられ、前記シリンダ内の空間を第1液室と第2液室とに区画するピストンと、前記ピストンの相対移動に伴って前記流体が流れる流路を形成する流路形成部と、前記流路形成部の前記流路を開閉するバルブと、前記シリンダの軸方向と交差する方向に移動する移動部材、および前記移動部材を操作する操作部を有し、前記操作部によって前記移動部材を移動させて減衰力を調整する調整部と、を備える圧力緩衝装置である。 For this purpose, the present invention includes a cylinder that contains a fluid, and a piston that is provided so as to be relatively movable with respect to the cylinder, and that divides a space in the cylinder into a first liquid chamber and a second liquid chamber. , A flow path forming part that forms a flow path through which the fluid flows with relative movement of the piston, a valve that opens and closes the flow path of the flow path forming part, and a direction that intersects the axial direction of the cylinder The pressure buffer device includes: a moving member that moves; and an operating unit that operates the moving member, and an adjusting unit that adjusts the damping force by moving the moving member by the operating unit.
本発明によれば、動作の信頼性が高い減衰力の調整機構を提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the adjustment mechanism of damping force with high operation | movement reliability can be provided.
以下、添付図面を参照して、本実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
[油圧緩衝装置1の構成・機能]
図1は、第1実施形態の油圧緩衝装置1の全体構成図である。
なお、以下の説明において、図1に示す油圧緩衝装置1の長手方向は、「軸方向」と称する。また、軸方向において、油圧緩衝装置1の下側は、「一方側」と称し、油圧緩衝装置1の上側は、「他方側」と称する。また、図1に示す油圧緩衝装置1の左右方向は、「半径方向」と称する。また、半径方向において、中心軸側は、「半径方向内側」と称し、中心軸に対して離れる側は、「半径方向外側」と称する。
Hereinafter, this embodiment will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
<First Embodiment>
[Configuration and function of hydraulic shock absorber 1]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a
In the following description, the longitudinal direction of the
図1に示すように、油圧緩衝装置1は、シリンダ部10と、他方側がシリンダ部10の外部に突出して設けられるとともに一方側がシリンダ部10の内部にスライド可能に挿入されるロッド部材21とを有する。また、油圧緩衝装置1は、ロッド部材21の一方側の端部に設けられるピストン部30と、シリンダ部10の一方側の端部に配置されるボトムバルブ部60とを備えている。
As shown in FIG. 1, the
そして、第1実施形態に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
第1実施形態の油圧緩衝装置1(圧力緩衝装置の一例)は、オイル(流体の一例)を収容するシリンダ11(シリンダの一例)と、シリンダ11に対して相対移動可能に設けられ、シリンダ11内の空間を第1油室Y1(第1液室の一例)と第2油室Y2(第2液室の一例)とに区画するピストン部30(ピストンの一例)と、ピストン部30の相対移動に伴ってオイルが流れる圧側油路411(流路の一例)を形成するバルブシート41(流路形成部の一例)と、バルブシート41の圧側油路411を開閉する圧側減衰バルブ43(バルブの一例)と、シリンダ11の軸方向と交差する方向に移動する移動部材531(移動部材の一例)、および移動部材531を操作する変更ロッド57(操作部の一例)を有し、変更ロッド57によって移動部材531を移動させて減衰力を調整する減衰力調整部50(調整部の一例)と、を備える。
以下、これらの構成について詳述する。
A schematic configuration of the hydraulic shock absorber 1 according to the first embodiment will be described.
The hydraulic shock absorber 1 (an example of a pressure shock absorber) according to the first embodiment is provided with a cylinder 11 (an example of a cylinder) that contains oil (an example of a fluid) and a
Hereinafter, these configurations will be described in detail.
〔シリンダ部10の構成・機能〕
シリンダ部10は、シリンダ11と、シリンダ11の半径方向外側に設けられる第2シリンダ12と、第2シリンダ12の一方側の端部に設けられる底部13とを備えている。そして、シリンダ11および第2シリンダ12は、オイルを収容する。また、シリンダ11と第2シリンダ12とは、オイルを溜めるリザーバ室R(液溜室)を形成する。
さらに、シリンダ部10は、シリンダ11の他方側の端部に設けられるロッドガイド14と、第2シリンダ12の他方側の端部を閉じるシール部材15とを有している。
[Configuration and function of cylinder part 10]
The
Further, the
ロッド部材21は、軸方向に延びて形成される。また、ロッド部材21は、一方側の端部に形成される一方側取付部21aと、他方側の端部に形成される他方側取付部21bとを有する。また、ロッド部材21は、半径方向内側に、軸方向に形成される貫通孔21Hを有する。
一方側取付部21aは、ピストン部30を保持する。また、他方側取付部21bには、油圧緩衝装置1を自動車などの車体などに連結するための連結部材(不図示)が取り付けられる。さらに、貫通孔21Hは、後述するソレノイド58に電気的に接続するケーブル(不図示)を通すための空間を形成する。
The
The one
ピストン部30は、ハウジング31と、ハウジング31内であってハウジング31の一方側に設けられる減衰ユニット40と、ハウジング31内であって減衰ユニット40の他方側に設けられる減衰力調整部50とを有する。
そして、本実施形態において、ピストン部30は、シリンダ11内を、オイルを収容する第1油室Y1と第2油室Y2とに区画する。本実施形態では、ピストン部30は、一方側に第1油室Y1を形成し、他方側に第2油室Y2を形成する。
なお、ピストン部30の各構成については、後に詳しく説明する。
The
And in this embodiment, the
In addition, each structure of the
ボトムバルブ部60は、油圧緩衝装置1の一方側の端部に設けられ、リザーバ室Rと第1油室Y1とを区分する。そして、ボトムバルブ部60は、ピストン部30の移動に伴って、リザーバ室Rと第1油室Y1との間におけるオイルの流れを制御する。
The
〔ピストン部30の構成・機能〕
図2は、第1実施形態のピストン部30の断面斜視図である。
図3は、第1実施形態の減衰力調整部50の説明図である。
(ハウジング31)
図2に示すように、ハウジング31は、一方側が開口し、他方側が閉じられた中空の部材である。そして、ハウジング31は、他方側の端部であって半径方向内側に設けられる接続部32と、軸方向における略中央部に形成されるハウジング油路33とを有している。また、ハウジング31は、一方側であって半径方向外側に設けられるピストンリング34を有している。
[Configuration and function of piston part 30]
FIG. 2 is a cross-sectional perspective view of the
FIG. 3 is an explanatory diagram of the damping
(Housing 31)
As shown in FIG. 2, the
接続部32は、軸方向に貫通した部分である。この接続部32には、一方側取付部21aが挿入される。これによって、ハウジング31は、ロッド部材21に固定される。
ハウジング油路33は、周方向において複数(本実施形態では例えば8つ)形成される。そして、ハウジング油路33は、第2油室Y2(図1参照)とハウジング31の半径方向内側とを連絡する。
ピストンリング34は、ハウジング31の外周に装着される。そして、ピストンリング34は、シリンダ11(図1参照)との間の摩擦抵抗を低減する。
The connecting
A plurality of housing oil passages 33 (e.g., eight in this embodiment) are formed in the circumferential direction. The
The
(減衰ユニット40)
図2に示すように、減衰ユニット40は、バルブシート41と、バルブシート41の一方側に設けられる伸側減衰バルブ42と、バルブシート41の他方側に設けられる圧側減衰バルブ43とを有する。
(Attenuation unit 40)
As shown in FIG. 2, the damping
バルブシート41は、半径方向内側に開口部41Hを有し、略円柱形状に形成された部材である。そして、バルブシート41は、開口部41Hの半径方向外側に形成される圧側油路411と、開口部41Hの半径方向外側に形成される伸側油路412とを有する。
圧側油路411は、軸方向に形成される。また、圧側油路411は、複数(本実施形態では4つ)設けられる。伸側油路412は、軸方向に対して傾斜して形成される。また、伸側油路412は、複数(本実施形態では4つ)設けられる。なお、伸側油路412の一方側は、圧側油路411の一方側よりも半径方向内側に配置される。また、伸側油路412の他方側は、圧側油路411の他方側よりも半径方向外側に配置される。
The
The pressure
伸側減衰バルブ42は、半径方向内側に後述する第2保持部材56を通すボルト孔42Hを有する円環状に形成された部材である。なお、伸側減衰バルブ42の材料には、鉄などの金属を用いることができる。そして、伸側減衰バルブ42は、伸側油路412の一方側を開閉するとともに、圧側油路411の一方側を常に開放する。
The extension
圧側減衰バルブ43は、半径方向内側に後述する第2保持部材56を通すボルト孔43Hを有する円環状に形成された部材である。なお、圧側減衰バルブ43の材料には、鉄などの金属を用いることができる。なお、圧側減衰バルブ43は、バルブシート41の伸側油路412の他方側を常に開放するとともに、圧側油路411の他方側を開閉する。
The compression
(減衰力調整部50)
図2に示すように、減衰力調整部50は、圧側減衰バルブ43の他方側に設けられる押付部材51と、押付部材51の他方側に設けられるプリセットバルブ52とを有する。また、減衰力調整部50は、プリセットバルブ52の他方側に設けられる半径方向移動部53と、半径方向移動部53の他方側に設けられるウェーブワッシャ54とを有する。さらに、減衰力調整部50は、ウェーブワッシャ54の他方側に設けられる第1保持部材55と、第1保持部材55の一方側に設けられる第2保持部材56とを有する。さらにまた、減衰力調整部50は、変更ロッド57と、変更ロッド57の他方側に設けられるソレノイド58と、変更ロッド57の他方側に設けられるスプリング59とを有する。
(Damping force adjustment unit 50)
As shown in FIG. 2, the damping
押付部材51は、略円筒状に形成される部材である。そして、押付部材51は、第2保持部材56によって、軸方向にスライド可能に支持されている。
押付部材51は、他方側に形成される他方側接触部511と、一方側に形成されるバルブ押付部512とを有している。そして、他方側接触部511は、プリセットバルブ52が接触する箇所を形成する。また、バルブ押付部512は、略環状に形成される。そして、バルブ押付部512は、圧側減衰バルブ43をバルブシート41に押し付ける。
The pressing
The pressing
プリセットバルブ52は、円環状に形成された弾性部材である。プリセットバルブ52には、例えば金属板を用いることができる。また、プリセットバルブ52は、半径方向内側にて、第1保持部材55および第2保持部材56によって軸方向に挟み込まれて固定される。そして、プリセットバルブ52は、一方側にて、所定のバネ力により押付部材51を圧側減衰バルブ43に押し付ける。
The
半径方向移動部53は、複数(本実施形態では4つ)の移動部材531を有している。複数の移動部材531は、周方向において等間隔に配置される。各々の移動部材531は、それぞれ第1保持部材55によって半径方向に移動可能に支持される。つまり、複数の移動部材531は、放射状に移動する。そして、移動部材531(移動部材の一例)は、プリセットバルブ52(押圧力付与部材の一例)に接触し、プリセットバルブ52の半径方向において移動可能に設けられる。
The radial
そして、図3に示すように、各移動部材531は、一方側に形成されるバルブ接触部531Vと、半径方向内側に形成される変更ロッド接触部531Pと、半径方向外側に形成されるワッシャ接触部531Wとを有している。
バルブ接触部531Vは、一方側の圧側減衰バルブ43を向く略円環状の面によって形成される。そして、バルブ接触部531Vは、プリセットバルブ52に接触する。変更ロッド接触部531Pは、変更ロッド57に接触可能に構成されている。ワッシャ接触部531Wは、軸方向に対して傾斜する傾斜面によって形成される。そして、ワッシャ接触部531Wには、ウェーブワッシャ54が接触する。
As shown in FIG. 3, each moving
The
ウェーブワッシャ54は、弾性を有し、移動部材531にバネ力を付与する。そして、ウェーブワッシャ54は、移動部材531を半径方向内側に位置する変更ロッド57に押し付ける。そして、ウェーブワッシャ54(復帰部材の一例)は、後述するように、変更ロッド57(操作部の一例)により移動の操作が行われた移動部材531(移動部材の一例)を、操作前の位置に復帰させるように作用する。
The
第1保持部材55は、変更ロッド案内部551と、移動案内部552とを有している。
変更ロッド案内部551は、軸方向に延びる貫通孔によって形成される。そして、変更ロッド案内部551は、変更ロッド57の軸方向の移動を案内する。また、移動案内部552は、半径方向に延びて形成される。そして、移動案内部552は、移動部材531の半径方向に沿った移動を案内する。
The first holding
The change
第2保持部材56は、半径方向内側にて変更ロッド57の軸方向の移動を案内し、半径方向内側にて押付部材51の軸方向の移動を案内する。また、第2保持部材56は、バルブシート41に対して伸側減衰バルブ42および圧側減衰バルブ43を固定する固定部材としても機能する。
The second holding
変更ロッド57は、軸方向に延びる棒状の部材である。また、変更ロッド57は、一方側に形成され外径が最も大きい第1大径部57Aと、外径が最も小さい小径部57Bと、他方側に形成され外径が最も大きい第2大径部57Cとを有する。また、変更ロッド57は、第1大径部57Aと小径部57Bとを接続する第1傾斜部57Dと、第2大径部57Cと小径部57Bとを接続する第2傾斜部57Eとを有する。
The
図2に示すように、ソレノイド58は、発生させた磁界によって、変更ロッド57に対して、変更ロッド57が他方側に向かう力を付与する。なお、ソレノイド58に対する通電の制御は、図示しない制御部によって行う。
スプリング59は、変更ロッド57を一方側に向けて押し付ける。なお、スプリング59は、ソレノイド58が変更ロッド57を移動させる際に、圧縮可能なバネ力に設定されている。また、スプリング59は、変更ロッド57に軸方向の外力が掛かっていない状態にて、小径部57Bが変更ロッド接触部531Pに対向するように変更ロッド57を位置させる。
As shown in FIG. 2, the
The
[油圧緩衝装置1の動作]
図4は、第1実施形態の油圧緩衝装置1の動作の説明図である。なお、図4(A)は、圧縮行程時のオイルの流れを示す図である。また、図4(B)は、伸張行程時のオイルの流れを示す図である。
[Operation of hydraulic shock absorber 1]
FIG. 4 is an explanatory diagram of the operation of the
〔圧縮行程〕
まず、油圧緩衝装置1の圧縮行程時のオイルの流れを説明する。
図4(A)に示すように、ピストン部30が、白抜き矢印のようにシリンダ11に対して軸方向の一方側へ移動すると、ピストン部30の移動により第1油室Y1内のオイルが押され、第1油室Y1内の圧力が上昇する。
そして、第1油室Y1のオイルは、バルブシート41の圧側油路411に流れ込む。圧側油路411に流れたオイルは、圧側減衰バルブ43を開いて、ハウジング31内に流れ出る。さらに、ハウジング31内のオイルは、ハウジング油路33を通って、第2油室Y2に流れ出る。
この圧側減衰バルブ43を開きながら圧側油路411を通るオイルの流れは、圧縮行程時に減衰力を発生させる。
[Compression process]
First, the flow of oil during the compression stroke of the
As shown in FIG. 4A, when the
Then, the oil in the first oil chamber Y <b> 1 flows into the pressure
The flow of oil passing through the pressure
〔伸張行程〕
次に、油圧緩衝装置1の伸張行程時のオイルの流れを説明する。
図4(B)に示すように、ピストン部30が、白抜き矢印のようにシリンダ11に対して軸方向の他方側へ移動すると、ピストン部30の移動により第2油室Y2内のオイルが押され、第2油室Y2内の圧力が上昇する。
[Extension process]
Next, the flow of oil during the extension stroke of the
As shown in FIG. 4B, when the
そして、第2油室Y2のオイルは、ハウジング31のハウジング油路33を通ってハウジング31内に流入する。さらに、ハウジング31内のオイルは、伸側油路412に流れ込む。伸側油路412に流れたオイルは、伸側減衰バルブ42を開いて、第1油室Y1に流れ出る。
この伸側減衰バルブ42を開きながら伸側油路412を通るオイルの流れは、伸張行程時に減衰力を発生させる。
Then, the oil in the second oil chamber Y <b> 2 flows into the
The flow of oil passing through the extension
(減衰力調整部50の動作)
続いて、減衰力調整部50による減衰力の調整について説明する。
図5(A)および図5(B)は、第1実施形態の減衰力調整部50の動作の説明図である。
図5(A)に示すように、変更ロッド57の小径部57Bを、移動部材531の変更ロッド接触部531Pに対向させる。そうすると、移動部材531は、最も半径方向内側に位置した状態になる。そして、移動部材531のバルブ接触部531Vは、プリセットバルブ52の半径方向内側に接触する。
(Operation of damping force adjusting unit 50)
Next, the adjustment of the damping force by the damping
FIG. 5A and FIG. 5B are explanatory diagrams of the operation of the damping
As shown in FIG. 5A, the
そして、バルブ接触部531Vがプリセットバルブ52の半径方向内側に接触することで、プリセットバルブ52は、比較的変形し易くなる。これに伴って、プリセットバルブ52にて他方側から押し付けられる押付部材51は、他方側に向けて比較的移動し易くなる。さらに、押付部材51によって押し付けられる圧側減衰バルブ43は、比較的変形し易くなる。すなわち、圧側減衰バルブ43は、圧側油路411を開き易くなる。その結果、圧側減衰バルブ43を開きながら圧側油路411を通るオイルの流れによって発生する減衰力は、比較的小さくなる。
Then, when the
一方、図5(B)に示すように、変更ロッド57の第1大径部57Aを、移動部材531の変更ロッド接触部531Pに対向させる。そうすると、移動部材531は、最も半径方向外側に位置した状態になる。そして、移動部材531のバルブ接触部531Vは、プリセットバルブ52の半径方向外側に接触する。
On the other hand, as shown in FIG. 5B, the first
そして、バルブ接触部531Vがプリセットバルブ52の半径方向外側に接触することで、プリセットバルブ52は、比較的変形し難くなる。これに伴って、プリセットバルブ52にて他方側から押し付けられる押付部材51は、他方側に比較的移動し難くなる。さらに、押付部材51によって押し付けられる圧側減衰バルブ43は、比較的変形し難くなる。すなわち、圧側減衰バルブ43は、圧側油路411を開き難くなる。その結果、圧側減衰バルブ43を開きながら圧側油路411を通るオイルの流れによって発生する減衰力は、比較的大きくなる。
Then, when the
なお、変更ロッド接触部531Pに第1傾斜部57Dや第2傾斜部57E(図3参照)が対向する状態では、変更ロッド接触部531Pに小径部57Bを対向させたときの減衰力と変更ロッド接触部531Pに第1大径部57Aや第2大径部57Cを対向させたときの減衰力との間の大きさの減衰力が発生する。
In the state where the first
以上のように、第1実施形態のピストン部30において、減衰力調整部50は、圧側油路411(流路の一例)を開閉する圧側減衰バルブ43(バルブの一例)の開き易さを変更する。そして、ピストン部30において、減衰力調整部50は、圧側油路411におけるオイルの流れ易さを変更する。そして、減衰力調整部50は、減衰ユニット40にて発生させる減衰力を調整する。
また、減衰力調整部50では、例えば移動部材531を半径方向において移動させることで、動作の信頼性が高くなっている。
As described above, in the
In the damping
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態のピストン部230の全体図である。
なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様な部材については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
また、図6において、圧縮行程時のオイルの流れは、実線の矢印で示す。また、伸張行程時のオイルの流れは、破線の矢印で示す。
Second Embodiment
FIG. 6 is an overall view of the
Note that in the second embodiment, members similar to those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
In FIG. 6, the oil flow during the compression stroke is indicated by solid arrows. In addition, the oil flow during the extension stroke is indicated by a dashed arrow.
そして、第2実施形態に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
図6に示すように、第2実施形態の油圧緩衝装置1(圧力緩衝装置の一例)は、オイル(流体の一例)を収容するシリンダ11(シリンダの一例)と、シリンダ11に対して相対移動可能に設けられ、シリンダ11内の空間を第1油室Y1(第1液室の一例)と第2油室Y2(第2液室の一例)とに区画するピストン部230(ピストンの一例)と、ピストン部230の相対移動に伴ってオイルが流れる圧側油路711(流路の一例)を形成するバルブシート71(流路形成部の一例)と、バルブシート71の圧側油路711を開閉する減衰バルブ72(バルブの一例)と、シリンダ11の軸方向と交差する方向に移動する移動部材531(移動部材の一例)、および移動部材531を操作する変更ロッド57(操作部の一例)を有し、変更ロッド57によって移動部材531を移動させて減衰力を調整する減衰力調整部50(調整部の一例)と、を備える。
以下、これらの構成について詳述する。
Then, a schematic configuration of the
As shown in FIG. 6, a hydraulic shock absorber 1 (an example of a pressure shock absorber) according to the second embodiment includes a cylinder 11 (an example of a cylinder) that stores oil (an example of a fluid) and a relative movement with respect to the
Hereinafter, these configurations will be described in detail.
図6に示すように、ピストン部230は、ハウジング31と、減衰ユニット70と、チェックバルブユニット75と、減衰力調整部50とを有している。
そして、ピストン部230は、シリンダ11の一方側に第1油室Y1を形成し、他方側に第2油室Y2を形成する。また、ピストン部230は、ハウジング31内に、第1油室Y1および第2油室Y2とは区分してオイルを収容する第1中間室P1、第2中間室P2および第3中間室P3を形成する。
As shown in FIG. 6, the
And the
また、第2実施形態の変更ロッド57は、軸方向流路78をさらに有している。軸方向流路78は、一方側にて後述の反転流路部713に接続し、他方側にて第3中間室P3に接続している。
さらに、第2実施形態の減衰力調整部50は、ソレノイド58を内蔵していない。第2実施形態の減衰力調整部50において、変更ロッド57は、ピストン部230の外部に設けられた駆動部によって軸方向に移動するように構成されている。なお、外部の駆動部には、例えばソレノイド機構や、モータおよびボールねじ等の回転運動を直進運動に変更する機構などを用いることができる。
Further, the
Furthermore, the damping
(減衰ユニット70)
減衰ユニット70は、複数の油路を有するバルブシート71と、バルブシート71の他方側に設けられる減衰バルブ72とを有する。
バルブシート71は、軸方向に形成された圧側油路711と、圧側油路711よりも半径方向内側にて軸方向に形成された伸側油路712と、一方側に設けられる反転流路部713とを有する。
(Attenuation unit 70)
The damping
The
圧側油路711は、それぞれ円周方向に等間隔に複数形成されている。圧側油路711は、一方側にて第2中間室P2に連絡する。また、圧側油路711は、他方側にて第1中間室P1と連絡する。そして、圧側油路711は、減衰バルブ72の開閉状態に応じて、第2中間室P2と第1中間室P1との間でオイルを流す。
A plurality of compression
伸側油路712は、それぞれ円周方向に等間隔に複数形成されている。伸側油路712は、一方側にて反転流路部713に連絡する。また、伸側油路712は、他方側にて第1中間室P1と連絡する。そして、伸側油路712は、減衰バルブ72の開閉状態に応じて、反転流路部713と第1中間室P1との間でオイルを流す。
A plurality of extension
反転流路部713は、軸方向流路78と伸側油路712とを接続する。そして、反転流路部713は、軸方向流路78から流入したオイルの流れの向きを反転させて、伸側油路712に流す。
The reverse
減衰バルブ72は、円環状に形成された部材である。減衰バルブ72の材料には、鉄などの金属を用いることができる。また、減衰バルブ72は、圧側油路711および伸側油路712の他方側に設けられる。そして、減衰バルブ72は、オイルの流れに応じて圧側油路711および伸側油路712を開閉する。
また、第2実施形態において、減衰バルブ72の他方側には、減衰力調整部50の押付部材51が設けられている。
The damping
In the second embodiment, the pressing
なお、図6に示すように、第2実施形態において、圧側油路711の他方側と伸側油路712の他方側とは、半径方向において並ぶように配置されているが、この配置に限定されない。例えば、圧側油路711の他方側と伸側油路712の他方側とは、周方向において並ぶように配置しても良い。この場合、圧側油路711および伸側油路712に対する減衰バルブ72や減衰力調整部50の条件は、圧側油路711と伸側油路712とで同様にすることができる。
As shown in FIG. 6, in the second embodiment, the other side of the compression
(チェックバルブユニット75)
チェックバルブユニット75は、チェックバルブシート76と、チェックバルブシート76の他方側に設けられるチェックバルブ77とを有する。
チェックバルブシート76は、軸方向に貫通する複数の油路76Rを有する。油路76Rは、第1中間室P1と第3中間室P3との間におけるオイルの流路を形成する。
チェックバルブ77は、オイルの流れに応じて、チェックバルブシート76の油路76Rの他方側を開閉する。
(Check valve unit 75)
The
The
The
以上のように構成される第2実施形態のピストン部230では、圧縮行程および伸張行程の両方において、減衰バルブ72を開きながらオイルが流れる。
具体的には、第2実施形態において、ピストン部230の一方側に向けた移動に伴って、第1油室Y1から第2油室Y2の他方側に向かうオイルの流れが生じる。圧側油路711(第1流路の一例)は、この他方側(特定方向)に向かうオイルを流す(図6中の実線の矢印)。
また、ピストン部230の他方向の移動に伴って、第2油室Y2から第1油室Y1の一方側に向けたオイルの流れが生じる。このオイルの流れは、反転流路部713にて反転し、他方側に向けたオイルの流れになる。そして、伸側油路712(第2流路の一例)は、この他方側(特定方向)に向かうオイルを流す(図6中の破線の矢印)。
In the
Specifically, in the second embodiment, accompanying the movement of the
Further, with the movement of the
伸側油路712を流れるオイルは、減衰バルブ72を開きながら、第1中間室P1に流れ出る。このとき、減衰バルブ72は、圧側油路711の他方側を開いた状態になっている。そして、第1中間室P1のオイルは、圧側油路711を流れて、第1油室Y1に流れ出る。
The oil flowing through the extension
そして、ピストン部230では、他方側に設けられる減衰バルブ72によって、圧縮行程および伸張行程の両方のオイルの流れを絞る。
In the
そして、第2実施形態のピストン部230では、減衰力調整部50によって、圧側油路411および伸側油路412を開閉する減衰バルブ72の開き易さが変化する。すなわち、ピストン部230では、減衰力調整部50によって、圧側油路411および伸側油路412におけるオイルの流れ易さが変更される。
And in the
また、第2実施形態の減衰力調整部50では、例えば移動部材531を半径方向において移動させることで、動作の信頼性が高くなっている。
さらにまた、第2実施形態では、単一の減衰力調整部50により、伸張行程および圧縮行程の両方の行程における減衰力の調整が可能になっている。
Further, in the damping
Furthermore, in the second embodiment, the single damping
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態のピストン部330の全体図である。
なお、第3実施形態において、第1実施形態と同様な部材については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7に示すように、第3実施形態のピストン部330は、減衰ユニット40と、減衰力調整部80とを有する。
<Third Embodiment>
FIG. 7 is an overall view of the
Note that in the third embodiment, the same members as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
As shown in FIG. 7, the
そして、第3実施形態に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
図7に示すように、第3実施形態の油圧緩衝装置1(圧力緩衝装置の一例)は、オイル(流体の一例)を収容するシリンダ11(シリンダの一例)と、シリンダ11に対して相対移動可能に設けられ、シリンダ11内の空間を第1油室Y1(第1液室の一例)と第2油室Y2(第2液室の一例)とに区画するピストン部330(ピストンの一例)と、ピストン部330の相対移動に伴ってオイルが流れる圧側油路411(流路の一例)を形成するバルブシート41(流路形成部の一例)と、バルブシート41の圧側油路411を開閉する圧側減衰バルブ43(バルブの一例)と、シリンダ11の軸方向と交差する方向に移動する変更スプリング83(移動部材の一例)、変更スプリング83を操作する変更ロッド57(操作部の一例)を有し、変更ロッド57によって変更スプリング83を移動させて減衰力を調整する減衰力調整部80(調整部の一例)と、を備える。
以下、これらの構成について詳述する。
A schematic configuration of the
As shown in FIG. 7, the hydraulic shock absorber 1 (an example of a pressure shock absorber) according to the third embodiment includes a cylinder 11 (an example of a cylinder) that stores oil (an example of a fluid) and a relative movement with respect to the
Hereinafter, these configurations will be described in detail.
(減衰力調整部80)
減衰力調整部80は、変更ロッド57と、***作部82と、変更スプリング83とを有する。
第3実施形態において、変更ロッド57は、図示しないソレノイド機構などによって、軸方向に移動する。
(Damping force adjustment unit 80)
The damping
In the third embodiment, the
***作部82は、第1***作部821と、第1***作部821の半径方向外側に設けられる第2***作部822とを有する。
第1***作部821は、半径方向内側に設けられる被接触部821Rと、半径方向外側に設けられる傾斜部821Tとを有する。
被接触部821Rは、変更ロッド57との接触箇所を形成する。傾斜部821Tは、軸方向に対して傾斜する面によって形成される。また、第3実施形態において、傾斜部821Tは、一方側を向いている。
The operated
The first operated
The contacted
第2***作部822は、半径方向内側に設けられる接触部822Cと、半径方向外側に設けられるスプリング保持部822Sとを有する。
接触部822Cは、傾斜部821Tとの接触箇所を形成する。接触部822Cは、軸方向に対して傾斜する面によって形成される。また、第3実施形態において、接触部822Cは、他方側に向けて傾斜している。スプリング保持部822Sは、変更スプリング83を保持する箇所を形成する。
The second operated
The
図7(B)に示すように、変更スプリング83は、円環部831と、円環部831の半径方向外側に設けられる脚部832とを有している。そして、変更スプリング83は、弾性を有している。なお、変更スプリング83の材料には、鉄などの金属を用いることができる。
As shown in FIG. 7B, the
円環部831は、円環状に形成され、スプリング保持部822Sが挿入される。また、脚部832は、複数(本実施形態では8本)設けられる。脚部832は、半径方向に沿って延びるとともに、一方側に向けて突出する。また、脚部832は、一方側の端部に、バルブ接触部832Vを有している。バルブ接触部832Vは、面状に形成され、圧側減衰バルブ43に対向して設けられる。
そして、変更スプリング83(移動部材の一例)のバルブ接触部832Vは、圧側減衰バルブ43(バルブの一例)に接触するとともに、圧側減衰バルブ43(バルブの一例)の半径方向に移動可能になっている。
The
The
図8は、第3実施形態の減衰力調整部80の動作の説明図である。
以上のように構成される第3実施形態のピストン部330は、減衰力調整部80によって、圧側減衰バルブ43にて発生させる減衰力の変更が可能になっている。
図8(A)に示すように、変更ロッド57を軸方向の一方側に移動させる。そして、変更ロッド57の小径部57Bを、第1***作部821の被接触部821Rに対向させる。そうすると、第1***作部821は、半径方向内側に変位する。これに伴って、第2***作部822は、半径方向内側および他方側に移動する。そして、変更スプリング83は、半径方向内側にて、一方側に向けて押される力が付与される。
そして、圧側減衰バルブ43は、より半径方向内側にて押し付けられることによって、圧側油路411を開き易くなる。すなわち、圧側減衰バルブ43を開きながら圧側油路411を通るオイルの流れによって生じる減衰力は、比較的小さくなる。
FIG. 8 is an explanatory diagram of the operation of the damping
In the
As shown in FIG. 8A, the
And the compression
一方、図8(B)に示すように、変更ロッド57を軸方向の他方側に移動させる。そして、変更ロッド57の第1大径部57Aを、第1***作部821の被接触部821Rに対向させる。そうすると、第1***作部821は、半径方向外側に変位する。これに伴って、第2***作部822は、半径方向外側および一方側に移動する。そして、変更スプリング83は、半径方向外側にて、一方側に向けて押される力が付与される。
On the other hand, as shown in FIG. 8B, the
変更スプリング83は、圧側減衰バルブ43に対するバルブ接触部832Vの半径方向における接触位置が変化する。この場合、変更ロッド57を軸方向の他方側に移動させる前と比較して、変更スプリング83は、バルブ接触部832Vの接触位置が半径方向外側に移動する。
そして、圧側減衰バルブ43は、より半径方向外側にて押し付けられることによって、圧側油路411を開き難くなる。すなわち、圧側減衰バルブ43を開きながら圧側油路411を通るオイルの流れによって生じる減衰力は、比較的大きくなる。
The
The pressure
なお、被接触部821Rに第1傾斜部57Dや第2傾斜部57Eを対向させた場合には、被接触部821Rに小径部57Bを対向させたときの減衰力と、被接触部821Rに第1大径部57Aや第2大径部57Cを対向させたときの減衰力との間の大きさの減衰力が発生する。
When the first
以上のように、第3実施形態のピストン部330では、減衰力調整部80によって、圧側油路411を開閉する圧側減衰バルブ43の開き易さが変化する。そして、ピストン部330では、減衰力調整部80によって、圧側油路411におけるオイルの流れ易さが変更される。
また、減衰力調整部80では、例えば変更スプリング83を変形させることで、動作の信頼性が高くなっている。
As described above, in the
In the damping
<第4実施形態>
図9は、第4実施形態のピストン部430の全体図である。
なお、第4実施形態において、第1実施形態と同様な部材については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
<Fourth embodiment>
FIG. 9 is an overall view of the
Note that in the fourth embodiment, identical symbols are assigned to members similar to those in the first embodiment and detailed description thereof is omitted.
そして、第4実施形態に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
図9に示すように、第4実施形態の油圧緩衝装置1(圧力緩衝装置の一例)は、オイル(流体の一例)を収容するシリンダ11(シリンダの一例、図1参照)と、シリンダ11に対して相対移動可能に設けられ、シリンダ11内の空間を第1油室Y1(第1液室の一例、図1参照)と第2油室Y2(第2液室の一例、図1参照)とに区画するピストン部430(ピストンの一例)と、ピストン部430の相対移動に伴ってオイルが流れる圧側油路411(流路の一例)を形成するバルブシート41(流路形成部の一例)と、バルブシート41の圧側油路411を開閉する圧側減衰バルブ43(バルブの一例)と、シリンダ11の軸方向と交差する方向に移動する移動部材92(移動部材の一例)、および移動部材92を操作する変更ロッド57(操作部の一例)を有し、変更ロッド57によって移動部材92を移動させて減衰力を調整する減衰力調整部90(調整部の一例)と、を備える。
以下、これらの構成について詳述する。
A schematic configuration of the
As shown in FIG. 9, a hydraulic shock absorber 1 (an example of a pressure shock absorber) of the fourth embodiment includes a cylinder 11 (an example of a cylinder, see FIG. 1) that contains oil (an example of a fluid), and a
Hereinafter, these configurations will be described in detail.
図9に示すように、第4実施形態のピストン部430は、減衰ユニット40と、減衰力調整部90とを有する。
As shown in FIG. 9, the
(減衰ユニット40)
第4実施形態のバルブシート41は、第1収容部414と、第2収容部415と、圧側バイパス油路416と、伸側バイパス油路417とを、さらに有している。
第1収容部414は、軸方向に延びる開口によって形成される。そして、第1収容部414は、一方側にて後述するコイルばね94を収容し、他方側にて変更ロッド57を収容する。第2収容部415は、半径方向に延びる開口によって形成される。そして、第2収容部415は、後述する移動部材92およびリングスプリング93を収容する。また、第2収容部415の半径方向外側には、半径方向に貫通する貫通孔415Hが形成されている。貫通孔415Hは、半径方向外側において、圧側油路411および伸側油路412にそれぞれ対向する。
(Attenuation unit 40)
The
The first
圧側バイパス油路416は、バルブシート41の軸方向に貫通して形成される。そして、圧側バイパス油路416は、圧側油路411とは別に、圧縮行程時における第1油室Y1と第2油室Y2との間でのオイルの流れを可能にする。
伸側バイパス油路417は、バルブシート41の軸方向に貫通して形成される。そして、伸側バイパス油路417は、伸側油路412とは別に、伸張行程時における第2油室Y2と第1油室Y1との間でのオイルの流れを可能にする。
The pressure side
The extension side
(減衰力調整部90)
減衰力調整部90は、変更ロッド57と、移動部材92と、リングスプリング93と、コイルばね94とを有する。
第4実施形態において、変更ロッド57は、軸方向に延びる棒状の部材である。そして、変更ロッド57は、ロッド部材21の半径方向内側にて、軸方向に移動可能に設けられる。なお、変更ロッド57は、図示しないソレノイド機構等によって軸方向に移動する。
(Damping force adjusting unit 90)
The damping
In the fourth embodiment, the
移動部材92は、複数(本実施形態では4つ)設けられている。複数の移動部材92は、周方向において等間隔に配置される。各々の移動部材92は、それぞれ第2収容部415にて半径方向に移動可能に支持される。そして、複数の移動部材92は、放射状に移動する。
また、各移動部材92は、半径方向内側に形成される被案内部92Gと、半径方向外側に形成される油路対向部92Rとを有している。
A plurality (four in this embodiment) of moving
Each moving
被案内部92Gは、第2収容部415により半径方向における移動を案内される箇所を形成する。また、被案内部92Gは、半径方向内側にて、変更ロッド57に接触する。
油路対向部92Rは、半径方向外側にて圧側バイパス油路416および伸側バイパス油路417に対向する。そして、油路対向部92Rは、移動部材92(移動部材の一例)の半径方向における移動位置に応じて、圧側バイパス油路416(流路の一例)および伸側バイパス油路417(流路の一例)におけるオイルの流路断面積を変化させる。
The guided
The oil
リングスプリング93は、略C字状に形成された、略環状の部材である。また、リングスプリング93は、例えば金属を用いることができ、弾性を有している。リングスプリング93は、被案内部92Gに接触する。そして、リングスプリング93は、バネ力によって、移動部材92を半径方向内側の変更ロッド57に対して押し付ける。リングスプリング93は、変更ロッド57により移動の操作が行われた移動部材92を、操作前の位置に復帰させるように作用する。
コイルばね94は、変更ロッド57に対して他方側に向けた力を付与する。なお、コイルばね94は、変更ロッド57に軸方向の外力が掛かっていない状態にて、小径部57Bが被案内部92Gに対向するように変更ロッド57を位置させる。
The
The
以上のように構成される第4実施形態のピストン部430は、発生させる減衰力が変更可能になっている。
図10は、第4実施形態のピストン部430の動作の説明図である。
In the
FIG. 10 is an explanatory diagram of the operation of the
図10(A)に示すように、変更ロッド57の小径部57Bを、移動部材92の被案内部92Gに対向させる。そうすると、移動部材92は、油路対向部92Rが半径方向内側に変位する。その結果、圧側バイパス油路416および伸側バイパス油路417は、移動部材92によって開いた状態になる。そして、バルブシート41においてオイルが流れる経路は、圧側油路411、圧側バイパス油路416、伸側油路412および伸側バイパス油路417となる。その結果、バルブシート41においては、オイルの流路断面積が大きくなってオイルが流れ易くなる。そして、圧側減衰バルブ43を開きながら圧側油路411を通るオイルの流れによって生じる減衰力は、比較的小さくなる。また、伸側減衰バルブ42を開きながら伸側油路412を通るオイルの流れによって生じる減衰力は、比較的小さくなる。
As shown in FIG. 10A, the small-
一方、図10(B)に示すように、変更ロッド57を一方側に移動させる。そして、変更ロッド57の第2大径部57Cを、移動部材92の被案内部92Gに対向させる。そうすると、移動部材92は、油路対向部92Rが半径方向外側に変位する。その結果、圧側バイパス油路416および伸側バイパス油路417は、移動部材92によって閉じられた状態になる。そして、バルブシート41においてオイルが流れる経路は、圧側油路411、および伸側油路412となる。その結果、バルブシート41においては、オイルの流路断面積が小さくなってオイルが流れ難くなる。そして、圧側減衰バルブ43を開きながら圧側油路411を通るオイルの流れによって生じる減衰力は、比較的大きくなる。また、伸側減衰バルブ42を開きながら伸側油路412を通るオイルの流れによって生じる減衰力は、比較的大きくなる。
On the other hand, as shown in FIG. 10B, the
なお、移動部材92によって、圧側バイパス油路416および伸側バイパス油路417を完全に閉じた状態にしたり、完全に開けた状態にすることに限定されない。すなわち、移動部材92は、圧側バイパス油路416および伸側バイパス油路417を、例えば半分程度に閉じたり、半分程度に開けたりしても良い。
The moving
また、圧側バイパス油路416や伸側バイパス油路417は、必須の構成ではない。例えば、圧側バイパス油路416や伸側バイパス油路417を設けない構成を採用した場合には、移動部材92によって、圧側油路411や伸側油路412を開閉すれば良い。
さらに、圧側油路411や伸側油路412を移動部材92によって開閉する場合に、各々の圧側油路411に対し、圧側油路411の端部にて環状に突出するとともに圧側減衰バルブ43に接触するラウンドを個別に形成する。そして、例えば、移動部材92によって、複数の圧側油路411のうち一部の圧側油路411を閉じることで、圧側減衰バルブ43のオイルの受圧面積を変えるようにしても良い。これは、伸側油路412および伸側減衰バルブ42においても同様である。
Further, the pressure side
Further, when the pressure
以上のように、第4実施形態のピストン部430では、移動部材92によって、圧側油路411および伸側油路412におけるオイルの流れ易さが変更される。
また、減衰力調整部50では、例えば移動部材92を半径方向において移動させることで、動作の信頼性が高くなっている。
As described above, in the
Further, in the damping
<変形例>
図11は、変形例の減衰力調整部50の説明図である。
なお、変形例の説明において、他の実施形態と同様な部材については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
<Modification>
FIG. 11 is an explanatory diagram of a damping
In the description of the modified example, members similar to those of the other embodiments are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
図11に示すように、変形例の減衰力調整部50は、ウェーブワッシャ54に代えて、リングスプリング154を有している。
リングスプリング154は、略C字状に形成された、略環状の部材である。また、リングスプリング154は、例えば金属を用いることができ、弾性を有している。
リングスプリング154は、移動部材531の半径方向外側に設けられる。そして、リングスプリング154は、移動部材531に対し、移動部材531が変更ロッド57に向かう方向のバネ力を付与する。これによって、リングスプリング154(復帰部材の一例)は、変更ロッド57(操作部の一例)により移動の操作が行われた移動部材531(移動部材の一例)を、操作前の位置に復帰させる。
As shown in FIG. 11, the damping
The
The
なお、リングスプリング154に代えて、例えばゴム材料などによって構成されることで弾性を有し、略環状に形成されたOリングを用いても構わない。
さらに、変形例のリングスプリング154やOリングの構成は、他の実施形態におけるウェーブワッシャ等に代えて、変形例と同様に適用しても良い。
Instead of the
Furthermore, the configuration of the
なお、上記いずれの実施形態においても、油圧緩衝装置1は、いわゆる二重管構造であるが、これに限らず、いわゆる三重管構造でも良い。さらに、ボトムバルブ部60は、上記の実施形態で示した構造に限らず、減衰機構としての機能を満たすのであれば、他の形状・構成でも良い。
In any of the above embodiments, the
また、第1実施形態〜第4実施形態において、ロッド部材21の端部に設けられて移動する所謂ピストンに減衰力を発生させる構造部および減衰力を調整する調整部を設けているが、これに限定されない。例えば、第1実施形態の減衰ユニット40および減衰力調整部50は、ボトムバルブ部60に設けても構わない。さらに、例えば第1実施形態の減衰ユニット40および減衰力調整部50は、シリンダ部10とは別に設けられ、オイルを収容する外部の収容部に設けても良い。この場合には、シリンダ部10にてロッド部材21の移動に伴って生じるオイルの流れに対して、外部の収容部に設けられる減衰ユニット40および減衰力調整部50を用いて減衰力を発生させれば良い。これは、第2実施形態〜第4実施形態においても同様である。
In the first to fourth embodiments, a so-called piston that is provided at the end of the
1…油圧緩衝装置、11…シリンダ(シリンダの一例)、21…ロッド部材、30(230,330,430)…ピストン部(ピストンの一例)、40(70)…減衰ユニット、41(71)…バルブシート(流路形成部の一例)、43…圧側減衰バルブ(バルブの一例)、50(80,90)…減衰力調整部(調整部の一例)、52…プリセットバルブ(押圧力付与部材の一例)、54…ウェーブワッシャ(復帰部材の一例)、72…減衰バルブ(バルブの一例)、83…変更スプリング(移動部材の一例)、411…圧側油路(流路の一例)、412…伸圧側油路(流路の一例)、711…圧側油路(第1流路の一例)、712…伸側油路(第2流路の一例)、531(92)…移動部材(移動部材の一例)
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記シリンダに対して相対移動可能に設けられ、前記シリンダ内の空間を第1液室と第2液室とに区画するピストンと、
前記ピストンの相対移動に伴って前記流体が流れる流路を形成する流路形成部と、
前記流路形成部の前記流路を開閉するバルブと、
前記シリンダの軸方向と交差する方向に移動する移動部材、および前記移動部材を操作する操作部を有し、前記操作部によって前記移動部材を移動させて減衰力を調整する調整部と、
を備える圧力緩衝装置。 A cylinder containing fluid;
A piston that is provided so as to be movable relative to the cylinder, and that divides a space in the cylinder into a first liquid chamber and a second liquid chamber;
A flow path forming portion that forms a flow path through which the fluid flows with relative movement of the piston;
A valve for opening and closing the flow path of the flow path forming portion;
A moving member that moves in a direction that intersects the axial direction of the cylinder, and an operating unit that operates the moving member, and an adjusting unit that adjusts the damping force by moving the moving member by the operating unit;
A pressure buffering device.
前記調整部は、前記移動部材を前記押圧力付与部材に接触させるとともに、前記移動部材を前記押圧力付与部材の半径方向に移動させる請求項1に記載の圧力緩衝装置。 Having a pressing force applying member that has elasticity and applies a predetermined pressing force to the valve;
The pressure buffering device according to claim 1, wherein the adjustment unit causes the moving member to contact the pressing force applying member and moves the moving member in a radial direction of the pressing force applying member.
前記バルブは、前記第1流路および前記第2流路を開閉する請求項1に記載の圧力緩衝装置。 The flow path includes a first flow path for flowing the fluid from the first liquid chamber toward the second liquid chamber in a specific direction as the piston moves in one direction in the axial direction, and the axial direction of the piston. A second flow path for flowing a fluid from the second liquid chamber toward the first liquid chamber along the specific direction along with the movement in the other direction.
The pressure buffer according to claim 1, wherein the valve opens and closes the first flow path and the second flow path.
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---|---|---|---|
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