JP2017171313A - 開栓具付ペットボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】開栓を容易とすると共に、リサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要としないペットボトルの提供を図る。
【解決手段】開栓具20は、フランジ部21の片面に落し込み開栓部を形成し、該落し込み開栓部22の外周面における所定下方位置に少なくとも一以上の係止突起23を形成して成り、ペットボトル本体は、二以上に分割されて隙間部が設けられた第一の係止突条部31が周設されると共に、該円筒開口部の内面における第一の係止突条部31より下方の所定中間位置に第二の係止突条部32が周設され、且つ、該第一の係止突条部31と第二の係止突条部32とはその中間を係止突起が回動可能な間隔を有すると共に、第一の係止突条部31の隙間部と第二の係止突条部32の隙間部とは平面視において非重複位置に設けられ、さらに、該円筒開口部の内面における第二の係止突条部32より下方に落し込みスリットが周設された密封蓋が設けられた手段を採る。
【選択図】図1

Description

本発明は、ペットボトルの開栓を容易にすると共に、開栓具とペットボトルのリサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要としない開栓具付のペットボトルに関する。
従来より、ペットボトルの製造時においては、キャップ本体とエンドリングが離隔されない状態でボトルキャップをペットボトル本体に固定し、開栓時においては、エンドリングを破断させてペットボトル本体と分別して回収することができるペットボトルが提供されているが、その手段はペットボトルの開栓に手間隙を要すると共に、ペットボトルとキャップのリサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要とする問題があるものであった。
上記の問題点を解決すべき、ペットボトルの開栓を容易にしたり、ペットボトルとキャップのリサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要としないボトルキャップに関する提案が数多くなされている。
その具体的な提案としては、例えば、打栓時にキャップ本体とエンドリングが離隔することなくボトルキャップをボトル本体に固定することができ、開栓時にはエンドリングを破断させてボトル本体からの離脱を容易にして、エンドリングをボトル本体と分別して回収することができる「ペットボトル容器及びボトルキャップ」(特許文献1)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、かかる「ペットボトル容器及びボトルキャップ」の提案は、円筒部と、前記円筒部の外周面に形成される雄ねじ部と、前記円筒部の外周面における前記雄ねじ部の下方に形成される上フランジ部と、前記円筒部の外周面における前記上フランジ部の下方に形成される下フランジ部と、を有するボトル本体と、前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が内周面に形成されるキャップ本体と、前記雌ねじ部の下方に配置され前記上フランジ部と干渉する干渉部が内周面に形成されるエンドリングとが、脆弱部を介して一体に成形されているボトルキャップと、を備え、前記ボトルキャップを開栓方向に回転させると、前記キャップ本体が前記ボトル本体から離脱し、前記エンドリングが前記ボトル本体に残留するペットボトル容器において、前記エンドリングの周方向所定位置の上端側に当該エンドリングの他の部分よりも薄く形成され、前記ボトルキャップの開栓時に亀裂が生じる薄肉部と、前記薄肉部の下側に当該薄肉部より厚く形成され、前記ボトルキャップの打栓時に前記薄肉部に亀裂が生じることを防ぐ強度保持部と、を備え、前記薄肉部は、正面視にて略逆正三角形状を呈し、前記ボトルキャップの開栓時に、前記薄肉部を起点として前記エンドリングが破断するよう構成されていることによって、ペットボトルの開栓が容易でないと共に、ペットボトルとキャップのリサイクル時における分別作業と分別廃棄を要するといった問題点があるものだった。
上記における問題点を解決しようと、ペットボトル及び紙容器又は金属容器に用いられるネジ式口栓キャップに、容器本体より分離することなく、内容物の飲料又注出することを可能とする機能をもたせた「開閉栓機能を持つリサイクルに資するネジ式口栓キャップ及びその容器」(特許文献2)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、かかる「開閉栓機能を持つリサイクルに資するネジ式口栓キャップ及びその容器」の提案は、ペットボトルや紙容器又は金属容器に使用する、開閉栓機能を持つねじ式口栓キャップ及び、その容器であることから、キャップ部を容器本体より分離することなく、容器の内容物を注出又は、飲料することを可能し、さらに口栓キャップに開栓動作を加える事により、キャップが口栓部と可動部に分離し、可動部が開栓動作により下方に移行するに従って口栓部が開口する手段で形成されているものではあるが、飲料時においてボトルキャップが邪魔になるといった利便性の問題点があるものだった。
また、キャップを回すことなく簡単にペットボトルのキャップを開け閉め出来、移動しながらでもこぼすことなく容器内の飲料を飲むことができると共に、またリサイクル分別を楽に行える「キャップ」(特許文献3)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、かかる「キャップ」の提案は、ペットボトルの注ぎ口に螺合し、上下に伸縮する吸口を設けたノズルを持ち、ノズルを引き上げることにより吸口が開きボトル内の飲料が吸口より出て、螺合部を回すことによりペットボトルとリサイクル分別を楽にするノズル付きのボトルキャップではあるが、飲料時において飲み口が常時外気に晒されて衛生上の問題があると共に、注ぎ口の開口状態が一定でないため飲料の注出量が常に定量的に供給されないといった問題点があるものであった。
本出願人は、以上のような従来から提案されているペットボトルにおいて解決することができなかったペットボトルの開栓を容易とすると共に、ペットボトルとキャップのリサイクル時における処分方法に着目し、簡易的且つ廉価な手段によってペットボトルの開栓を容易とすると共に、ペットボトルとキャップのリサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要としないペットボトルの提供ができないものかという着想の下、ペットボトルの開栓を容易にすると共に、開栓具とペットボトルのリサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要としない開栓具付のペットボトルを開発し、本発明における「開栓具付ペットボトル」の提案に至るものである。
特許第5095871号公報 特開2009−133号公報 特開2005−132478号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、ペットボトルの開栓を容易にすると共に、開栓具とペットボトルのリサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要としない開栓具付のペットボトルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、開栓具と、ペットボトル本体と、で構成される開栓具付ペットボトルであって、開栓具は、フランジ部の片面に前記ペットボトル本体の円筒開口部内径より小径に形成され所要長さ下方に膨出する落し込み開栓部を形成し、該落し込み開栓部の外周面における所定下方位置に少なくとも一以上の係止突起を形成して成り、ペットボトル本体は、円筒開口部の内面における所定上方位置に少なくとも二以上に分割されて隙間部が設けられた第一の係止突条部が周設されると共に、該円筒開口部の内面における第一の係止突条部より下方の所定中間位置に少なくとも二以上に分割されて隙間部が設けられた第二の係止突条部が周設され、且つ、該第一の係止突条部と第二の係止突条部とはその中間を前記開栓具の係止突起が回動可能な間隔を有すると共に、第一の係止突条部の隙間部と第二の係止突条部の隙間部とは平面視において非重複位置に設けられて成り、さらに、該円筒開口部の内面における第二の係止突条部より下方に落し込みスリットが周設された密封蓋が設けられた構成となっている。
また、本発明は、前記第一の係止突条部ならびに第二の係止突条部のいずれか一方若しくは両方の上方あるいは下方に、所要大きさを有する複数の係止片が所定間隔を開けて備えられた構成を採用し得る。
さらに、本発明は、前記落し込みスリットの所定箇所に、円筒開口部と密封蓋とを連結する連結部が形成された構成とすることができる。
またさらに、本発明は、前記ペットボトル本体が、円筒開口部と胴体部とに分割され、円筒開口部の内面下端部に設けられる雌ネジ部と胴体部における円筒上端部の外周面に設けられる雄ネジ部とにより螺合された構成を採用することもできる。
さらにまた、本発明は、前記開栓具とペットボトル本体とが、同材質の合成樹脂素材により成形された構成を採用し得る。
本発明にかかる開栓具付ペットボトルによれば、開栓具をペットボトルの開口口に押し付けて落とし込むことによって、従来の様にボトルキャップを力を入れて回すことなく、誰でも簡単にペットボトルを開栓することができる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明にかかる開栓具付ペットボトルによれば、開栓具とペットボトル本体とが同じ材質の合成樹脂素材で形成されていることによって、リサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要としないペットボトルの提供ができる、といった優れた効果を奏する。
さらに、本発明にかかる開栓具付ペットボトルによれば、開栓具よって破断された落し込み密封蓋がペットボトルの容器内に残留するため、ゴミの投げ捨てによる環境問題や幼児が誤って飲み込むなどの危険性がない、といった優れた効果を奏する。
本発明にかかる開栓具付ペットボトルの第一の実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本発明にかかる開栓具付ペットボトルの使用態様を示す説明図である。 本発明にかかる開栓具付ペットボトルの第二の実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明にかかる開栓具付ペットボトルの第三の実施形態を示す説明図である。(実施例3)
本発明にかかる開栓具付ペットボトル10は、開栓具20とペットボトル本体30とで構成され、開栓具20は、フランジ部21の片面に前記ペットボトル本体30の円筒開口部30a内径より小径に形成され所要長さ下方に膨出する落し込み開栓部22を形成し、該落し込み開栓部22の外周面における所定下方位置に少なくとも一以上の係止突起23を形成して成り、ペットボトル本体30は、円筒開口部30aの内面における所定上方位置に少なくとも二以上に分割されて隙間部31aが設けられた第一の係止突条部31が周設されると共に、該円筒開口部30aの内面における第一の係止突条部31より下方の所定中間位置に少なくとも二以上に分割されて隙間部32aが設けられた第二の係止突条部32が周設され、且つ、該第一の係止突条部31と第二の係止突条部32とはその中間を前記開栓具20の係止突起23が回動可能な間隔を有すると共に、第一の係止突条部31の隙間部31aと第二の係止突条部32の隙間部32aとは平面視において非重複位置に設けられて成り、さらに、該円筒開口部30aの内面における第二の係止突条部32より下方に落し込みスリット37が周設された密封蓋36が設けられることで、開栓を容易にすると共に、開栓具20とペットボトル本体30のリサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要としない手段を採ったことを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかる開栓具付ペットボトル10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、本発明にかかる開栓具付ペットボトル10は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状や寸法等の範囲内で、適宜変更することができる。
図1及び図2は、本発明にかかる開栓具付ペットボトル10の第一の実施形態を示しており、図1(a)は部分断面斜視図、図1(b)は部分断面側面図、図2(a)及び(b)は使用態様を示す概要説明図である。
本実施形態にかかる開栓具付ペットボトル10は、開栓具20と、ペットボトル本体30と、で構成されている。
開栓具20は、ペットボトル本体30と同素材の合成樹脂素材で形成され、フランジ部21の片面に、ペットボトル本体30の円筒開口部30a内径より小径に形成され所要長さ下方に膨出する落し込み開栓部22が形成されている。
また、該落し込み開栓部22の外周面における所定下方位置には、少なくとも一以上の係止突起23が形成されている。かかる係止突起23の形状については、後述するペットボトル本体30の円筒開口部30a内面に周設される第一の係止突条部31と第二の係止突条部32の間で回動可能ならびに係止状態を維持することができる形状であれば、特に限定はない。なお、図面では、二つの係止突起23が形成された場合について図示してあり、このように複数の係止突起23を形成する場合には、各係止突起23を等間隔で配置することが好ましい。
ところで、開栓具20の先端面(下端面)の形状について、天面と略水平なフラットな平面状とする態様も考え得るが、後述する落し込み密封蓋36を開栓し易くするために該落し込み密封蓋36を点接触状態で押し込むべく、図示の様に若干の角度を設けた傾斜面状とする態様が望ましい。
ペットボトル本体30は、前記開栓具20と同素材の合成樹脂素材で形成され、円筒開口部30aと胴体部30bとで構成される。
円筒開口部30aの内面における所定上方位置には、少なくとも二以上に分割されて隙間部31aが設けられた第一の係止突条部31を周設されている。また、円筒開口部30aの内面における第一の係止突条部31より下方の所定中間位置には、少なくとも二以上に分割されて隙間部32aが設けられた第二の係止突条部32が周設されている。なお、かかる第一の係止突条部31と第二の係止突条部32とは、その中間を前記開栓具20の係止突起23が回動可能な間隔を有する状態で周設されている。また、第一の係止突条部31の隙間部31aと第二の係止突条部32の隙間部32aとは、平面視において非重複位置に設けられる。
円筒開口部30aの内面における第二の係止突条部32より下方には、密封蓋36が設けられている。該密封蓋36は、その周縁に落し込みスリット37が周設されており、前記開栓具20の落し込み開栓部22によって下方に落とし込まれることで、落し込みスリット37が破断されて密封蓋36が下方へ移動し、開栓される構造となっている。すなわち、従来のラムネビンのガラス玉の役割を果たすものである。
ところで、落し込みスリット37の所定箇所に、連結部38を形成する態様が考え得る。該連結部38は、円筒開口部30aと密封蓋36とを部分的に連結するもので、落し込まれた(開栓された)密封蓋36をペットボトル本体30内に落下させないために設けられるものである。
なお、図面に示すように、開栓具20のフランジ部21やペットボトル本体30の円筒開口部30aの一部に目印24を刻設することで、開栓具20の回動状態が容易に確認できる仕様とすることも考え得る。
以上の通り構成される本実施形態にかかる開栓具付ペットボトル10について、次にその使用態様を図2に基づき説明する。
図示されるような手順で、開栓具20がペットボトル本体30の円筒開口部30aに形成された落とし込み構造に沿って回動して押し込まれることによって、落し込みスリット37が破断されて密封蓋36が下方へ落し込まれて開栓されるものである。以下、その具体的な使用態様を説明する。
《開栓手順》
フランジ部21を使って開栓具20を回動し、係止突起23を第一の係止突条部31の隙間部31aの位置に合わせ、上方から押し込む(1)。これにより、係止突起23は第二の係止突条部32の上縁に当接した状態となる(2)。続いて、フランジ部21を使って開栓具20を再度回動させ、係止突起23を第一の係止突条部31と第二の係止突条部32の間でスライドさせつつ第二の係止突条部32の隙間部32aの位置に合わせ、上方から押し込む(3)。これにより、落し込み開栓部22の先端(下端)が密封蓋36の上面に当接した状態となる(4)。その状態でさらに開栓具20を押し込むことで、落し込み開栓部22の先端(下端)が落し込みスリット37を破断しつつ密封蓋36が下方へ落し込まれ、ペットボトルの開栓が完了する(5)。
なお、開栓前の出荷・流通の段階においては、上記開栓手順における(2)の状態から開栓具20を回動させて係止突起23を第一の係止突条部31と第二の係止突条部32の間で留置させる。これにより、流通段階において開栓具20に上方から何らかの負荷がかかったとしても、係止突起23が第二の係止突条部32によって係止されて下方への移動が抑止されているため、落し込み開栓部22が下方へ押し込まれることはなく、うっかり開栓の心配はない。
開栓後、ペットボトル内の飲料を飲むべく開栓具20を外す場合は、上記開栓手順と逆の手順で行うこととなる。
また、開栓後の塞栓については、上記開栓手順における(2)の状態から開栓具20を回動させて係止突起23を第一の係止突条部31と第二の係止突条部32の間で留置させるか、あるいは、上記開栓手順における(4)の状態から開栓具20を回動させて係止突起23が第二の係止突条部32の下方位置に留置される状態とする。
なお、廃棄に際しては、開栓具20とペットボトル本体30とが係止された状態、即ち上記開栓後に塞栓した状態と同様の状態のまま、特に分別作業をすることなく、廃棄することとなる。
以上で構成される本実施形態にかかる開栓具付ペットボトル10は、落としこみ式の開栓具20を使用してペットボトルの開栓を容易にすると共に、密封蓋36がペットボトル本体30の胴体部30b内に残留するため、ゴミの投げ捨てによる環境問題や幼児が誤って飲み込むなどの危険性がなく、さらには、開栓具20とペットボトル本体30のリサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要としないペットボトルの提供を可能にする。
図3は、本発明にかかる開栓具付ペットボトル10の第二の実施形態を示す説明図であり、(a)は部分断面斜視図、(b)は部分断面側面図である。
本実施形態にかかる開栓具付ペットボトル10は、前記第一の係止突条部31ならびに第二の係止突条部32の上方あるいは下方に、係止片34が備えられた構成となっている。
係止片34は、第一の係止突条部31ならびに第二の係止突条部32のいずれか一方若しくは両方に備えられるもので、その形態は所要大きさを有する突状片であって、開栓具20における落し込み開栓部22の外周面に形成された係止突起23の遊動を抑止するべく機能する。かかる機能を発揮すべく、係止片34は、第一の係止突条部31あるいは第二の係止突条部32の上方若しくは下方に備えられ、且つ、所定間隔を開けて複数の係止片34が備えられることとなる。
なお、図面では、第一の係止突条部31ならびに第二の係止突条部32の下方夫々に複数の係止片34を備えた場合について図示している。
係止片34の大きさについては、特に限定するものではなく、係止突起23の大きさや各係止突条部31・32間の間隔などとも関連して決定されるものであるが、係止突起23が自然には乗り越えられず、人の力で開栓具20を回動してはじめて乗り越えられる大きさとすることを要する。
係止片34を設ける位置については、第一の係止突条部31あるいは第二の係止突条部32の上方あるいは下方であれば特に限定はないが、例えば図示されているように、各隙間部31a・32aに近接する位置に備えられるなど、少なくとも各隙間部31a・32aの位置に係止突起23が自然に移動して開栓具20が勝手に上下動してしまうことを避け得る位置に係止片34を設けることが必要である。
本実施形態における係止片34以外の構成態様については、上記第一の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
以上で構成される本実施形態にかかる開栓具付ペットボトル10は、第一の係止突条部31や第二の係止突条部32に係止片34が備えられているため、係止突起23が係止片34に移動を阻まれることで、開栓具20のペットボトル本体30における円筒開口部30a内での安定した係止状態が保たれる、といった効果を生むことができる。
図4は、本発明にかかる開栓具付ペットボトル10の第三の実施形態を示す説明図であり、(a)は部分断面斜視図、(b)は部分断面側面図である。
本実施形態にかかる開栓具付ペットボトル10は、前記ペットボトル本体30が、円筒開口部30aと胴体部30bとに分割された構成となっている。
円筒開口部30aの内面下端部には、胴体部30bに設けられた雄ネジ部35aと螺合可能な雌ネジ部35bが設けられている。なお、雌ネジ部35bが設けられることでできる円筒開口部30aの内面中間位置の段差部39には、胴体部30bにおける円筒上端部30cの上端縁と接して密封状態となる密封手段39aが周設されていることが好ましい。
密封手段39aは、その具体的構成について特に限定するものではないが、円筒開口部30aの段差部39と円筒上端部30cの上端縁とが接して密封状態となる素材、例えばラバー材などにより成形されている。
胴体部30bにおける円筒上端部の外周面には、円筒開口部30aに設けられた雌ネジ部35bと螺合可能な雄ネジ部35aが設けられている。
本実施形態におけるペットボトル本体30が円筒開口部30aと胴体部30bとに分割される構成以外の構成態様については、上記第一及び第二の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
以上で構成される本実施形態にかかる開栓具付ペットボトル10は、従前のペットボトルを胴体部30bとして、開栓具20及び円筒開口部30aを別途用意することで本発明を構成することが可能であるため、ペットボトル本体30を一から成形する新たな製造ラインの設備投資が不要となる。
本発明にかかる開栓具付ペットボトル10は、開栓具20を使用してペットボトルの開栓を容易にすると共に、開栓具20とペットボトル本体30のリサイクル時における分別作業と分別廃棄を必要としないことから、ペットボトルにおける利便性と環境性能の両立を同時に追求することが可能となる。したがって、本発明にかかる「開栓具付ペットボトル」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと思料する。
10 開栓具付ペットボトル
20 開栓具
21 フランジ部
22 落し込み開栓部
23 係止突起
24 目印
30 ペットボトル本体
30a 円筒開口部
30b 胴体部
30c 円筒上端部
31 第一の係止突条部
31a 隙間部
32 第二の係止突条部
32a 隙間部
34 係止片
35a 雄ねじ部
35b 雌ねじ部
36 密封蓋
37 落し込みスリット
38 連結部
39 段差部
39a 密封機能

Claims (5)

  1. 開栓具と、ペットボトル本体と、で構成される開栓具付ペットボトルであって、
    前記開栓具は、フランジ部の片面に前記ペットボトル本体の円筒開口部内径より小径に形成され所要長さ下方に膨出する落し込み開栓部を形成し、該落し込み開栓部の外周面における所定下方位置に少なくとも一以上の係止突起を形成して成り、
    前記ペットボトル本体は、円筒開口部の内面における所定上方位置に少なくとも二以上に分割されて隙間部が設けられた第一の係止突条部が周設されると共に、該円筒開口部の内面における第一の係止突条部より下方の所定中間位置に少なくとも二以上に分割されて隙間部が設けられた第二の係止突条部が周設され、且つ、該第一の係止突条部と第二の係止突条部とはその中間を前記開栓具の係止突起が回動可能な間隔を有すると共に、第一の係止突条部の隙間部と第二の係止突条部の隙間部とは平面視において非重複位置に設けられて成り、さらに、該円筒開口部の内面における第二の係止突条部より下方に落し込みスリットが周設された密封蓋が設けられて成ることを特徴とする開栓具付ペットボトル。
  2. 前記第一の係止突条部ならびに第二の係止突条部のいずれか一方若しくは両方の上方あるいは下方に、所要大きさを有する複数の係止片が所定間隔を開けて備えられていることを特徴とする請求項1に記載の開栓具付ペットボトル。
  3. 前記落し込みスリットの所定箇所に、円筒開口部と密封蓋とを連結する連結部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開栓具付ペットボトル。
  4. 前記ペットボトル本体が、円筒開口部と胴体部とに分割され、円筒開口部の内面下端部に設けられる雌ネジ部と胴体部における円筒上端部の外周面に設けられる雄ネジ部とにより螺合されて成ることを特徴とする請求項2乃至請求項3のいずれか記載の開栓具付ペットボトル。
  5. 前記開栓具とペットボトル本体とが、同材質の合成樹脂素材により成形されて成ることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか記載の開栓具付ペットボトル。
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