JP2017169019A - 近距離無線通信用メッシュネットワークシステム、近距離無線通信方法および近距離無線通信プログラム - Google Patents

近距離無線通信用メッシュネットワークシステム、近距離無線通信方法および近距離無線通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】効率的な無線通信が可能な近距離無線通信用メッシュネットワークシステムを提供する。【解決手段】ゲートウェイ1は、メッシュネットワーク構築動作モードにおいて、各通信ノードi(i=2〜16)から無線通信可能な周辺の通信ノードに関する情報を収集することにより、各通信ノードiの階層と経路とに関するネットワーク情報を作成し、擬似ユニキャスト通信方式により、各通信ノードiに対し該当する夫々のネットワーク情報を通知し、メッシュネットワークを構築した後、擬似ブロードキャスト通信方式により、全ての通信ノードiにネットワークサービス開始の旨を通知し、ネットワークサービス提供動作モードに移行させ、一方、ゲートウェイ1からの前記ネットワーク情報を保存した各通信ノードiは、ネットワークサービス開始の旨を受け取った以降、保存したネットワーク情報に従ってデータの送受信動作を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、近距離無線通信用メッシュネットワークシステム、近距離無線通信方法および近距離無線通信プログラムに関する。
近年、種々の環境下で最適なサービスを受けることができる情報化社会を実現するために、例えば、特許文献1の特開2014−182707号公報「センサネットワークシステム、専門家決定方法およびプログラム」や特許文献2の特開2014−068285号公報「センサデータ収集システムおよびゲートウェイ制御方法」等にも記載されているように、微小なセンサノードを備えたセンサネットワークの構築が鋭意検討されている。つまり、より広範な用途にインターネットを活用するIoT(Internet of Things:いわゆる「もののインターネット」)を形成したり、ネットワークを介して機械同士を接続するM2M(Machine to Machine)を形成したりするセンサネットワークの研究が盛んになってきている。この種のセンサネットワークとしては、例えば、公共建築物にセンサを取り付けて、該公共建築物の強度に関する情報を、インターネットを介して送信して、常に強度を監視する、あるいは、運動選手の足にセンサを取り付けて、運動選手の疲労度や行動パターン等を測定して戦術の展開に活用するなど、従来までネットワークとは無縁であったものを対象にしたものもある。
このようなIoTやM2M等のセンサネットワークにおいては、センサノードとして、対象の情報を取得するセンサ類に近距離の無線通信を可能にする無線機器を搭載することにより、ゲートウェイ等を介して、インターネット等の広域のネットワークに取得した情報を転送するような構成としている。
センサノードの無線通信における送信元や送信先を識別する識別子としては、一般に、IP(Internet Protocol)ネットワークで利用されるIPアドレスやMACアドレス(Media Access Control Address)が用いられ、センサ情報を送受信する通信媒体としては既存のIPやMACに近いフレーム構成のセンサパケットが用いられる。
近距離無線通信用のセンサネットワークにおいては、遠隔であってもセンサ情報を取得し、多様な様々なサービスの提供が可能になるので、適用対象となるセンサノードは無数に及ぶ可能性が高く、インフラ構築に要する費用や、維持に要する費用が膨大になる。また、ガス、水道、電気等の検針、橋梁や学校等の強度測定等、をも含む社会的な基盤を支えるサービスも当然対象とされることになるので、センサネットワークの途絶は許されない。そのため、センサネットワークとしては、災害に強く、敷設が容易なメッシュネットワークを用いることが望まれている。
さらには、かくのごときセンサ情報を送受信するセンサネットワークのみに限らず、より広範囲の情報を確実に送受信することが可能な近距離無線通信用のメッシュネットワークの構築が強く望まれている。メッシュネットワークについては、例えば、特許文献3の再特WO2012/131853「管理サーバおよびゲートウェイ」に開示されている。また、特許文献4の特開2013−232963号公報「無線ノード装置」には、メッシュネットワークの一種であるアドホックネットワークが開示されている。
特開2014−182707号公報 特開2014−068285号公報 国際公開第2012/131853号 特開2013−232963号公報
しかしながら、センサネットワーク(特許文献1、2)として前述のようなメッシュネットワーク(特許文献3、4)を使った伝送方式の場合は、無線通信要求が発生する都度、送信元から送信先への経路を選択し直し、データ(センサ情報)を送信するため、送信したいデータ(センサ情報)の送信処理量に比して、その準備のための経路の選択に多くの無線リソース(経路選択のための複数の通信)と時間とを浪費してしまう。センサネットワークに接続されるセンサノードの数が増加すれば増加するほど、経路選択による負荷が高くなってしまい、過負荷状態の発生により、肝心のセンサ情報に関する無線通信ができなくなるおそれが高くなる。
また、無線通信要求が発生する都度、通信経路を選択し直すために、メッシュネットワークが現在どのような状態になっているかということを、簡単には把握することができない。具体的には、現在、肝心のセンサ情報に関する無線通信ができなくなっているとしても、例えば、無線通信が混み過ぎていて(飽和していて)、通信することができない状態になっているのか、あるいは、経路上重要な通信ノードが故障したために通信できない状態になっているのかということを、区別することができない。かくのごとき課題は、センサネットワークのみに限るものではなく、近距離のメッシュ無線通信を行う近距離無線通信用メッシュネットワーク全てにおいて解決が強く望まれている。
(本発明の目的)
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、経路選択の負荷量を軽減し、近距離メッシュ無線通信を行うメッシュネットワークにおける効率的な通信を可能にする近距離無線通信用メッシュネットワークシステム、近距離無線通信方法および近距離無線通信プログラムを提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による近距離無線通信用メッシュネットワークシステム、近距離無線通信方法および近距離無線通信プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による近距離無線通信用メッシュネットワークシステムは、複数の通信ノードとネットワーク管理機能を備えたゲートウェイとを有し、前記通信ノード間または前記通信ノードと前記ゲートウェイとの間のメッシュ無線通信を行う近距離無線通信用メッシュネットワークシステムであって、
前記ゲートウェイは、前記ネットワーク管理機能として、メッシュネットワーク構築動作モードとネットワークサービス提供動作モードとの二つのネットワーク動作モードを有し、前記メッシュネットワーク構築動作モードにおいては、各前記通信ノードから、それぞれの前記通信ノードとの間の無線通信が可能な周辺の通信ノードに関する情報を収集することにより、各前記通信ノードそれぞれの階層と経路とに関するネットワーク情報を作成して、擬似的なユニキャスト通信方式により、無線通信が可能な前記通信ノードそれぞれに対して、該当するそれぞれの階層と経路とに関する前記ネットワーク情報を通知して、メッシュネットワークを構築した後、擬似的なブロードキャスト通信方式により、無線通信が可能な全ての前記通信ノードに対して、ネットワークサービスを開始する旨の指示を通知して、前記メッシュネットワーク構築動作モードから前記ネットワークサービス提供動作モードに移行させ、
一方、各前記通信ノードは、前記メッシュネットワーク構築動作モードにおいて前記ゲートウェイから擬似的なユニキャスト通信方式によりそれぞれに通知されてきた前記ネットワーク情報を保存し、前記ゲートウェイから擬似的なブロードキャスト通信方式によりネットワークサービスを開始する旨の指示を受け取って前記ネットワークサービス提供動作モードに移行した以降において、データの送受信を行う際に、保存した前記ネットワーク情報に従ってデータの送受信動作を行うことを特徴とする。
(2)本発明による近距離無線通信方法は、複数の通信ノードとネットワーク管理機能を備えたゲートウェイとを有し、前記通信ノード間または前記通信ノードと前記ゲートウェイとの間のメッシュ無線通信を行う近距離無線通信用メッシュネットワークシステムにおける近距離無線通信方法であって、
前記ゲートウェイは、前記ネットワーク管理機能として、メッシュネットワーク構築動作モードとネットワークサービス提供動作モードとの二つのネットワーク動作モードを有し、前記メッシュネットワーク構築動作モードにおいては、各前記通信ノードから、それぞれの前記通信ノードとの間の無線通信が可能な周辺の通信ノードに関する情報を収集することにより、各前記通信ノードそれぞれの階層と経路とに関するネットワーク情報を作成して、擬似的なユニキャスト通信方式により、無線通信が可能な前記通信ノードそれぞれに対して、該当するそれぞれの階層と経路とに関する前記ネットワーク情報を通知して、メッシュネットワークを構築した後、擬似的なブロードキャスト通信方式により、無線通信が可能な全ての前記通信ノードに対して、ネットワークサービスを開始する旨の指示を通知して、前記メッシュネットワーク構築動作モードから前記ネットワークサービス提供動作モードに移行させ、
一方、各前記通信ノードは、前記メッシュネットワーク構築動作モードにおいて前記ゲートウェイから擬似的なユニキャスト通信方式によりそれぞれに通知されてきた前記ネットワーク情報を保存し、前記ゲートウェイから擬似的なブロードキャスト通信方式によりネットワークサービスを開始する旨の指示を受け取って前記ネットワークサービス提供動作モードに移行した以降において、データの送受信を行う際に、保存した前記ネットワーク情報に従ってデータの送受信動作を行うことを特徴とする。
(3)本発明による近距離無線通信方法プログラムは、前記(2)に記載の近距離無線通信方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする。
本発明の近距離無線通信用メッシュネットワークシステム、近距離無線通信方法および近距離無線通信プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
本発明においては、従来技術における近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムと比較して、データ送受信用の経路決定のための通信量を大幅に低減することができる。
つまり、従来技術においては、特定の或る通信ノードが宛先となるノード例えばゲートウェイにデータを送信する場合、周辺の通信ノードに対して、最終的な宛先のノード例えばゲートウェイが見つかるか否かの問い合わせを行う。該問い合わせを受け取った周辺の通信ノードは、さらに、同じ問い合わせをその周辺の通信ノードに対して行うという動作を、最終的な宛先のノード例えばゲートウェイが見つかるまで、繰り返す。この結果、例えば、各通信ノードに関し、平均的に、3個の周辺の通信ノードが見えていて、データを送信しようとする特定の通信ノードから、4階層先のノード例えばゲートウェイが宛先であった場合には、データの送信経路を決定するまでに、3^4=81回の送信動作が最低必要になってしまう。
これに対して、本発明においては、各通信ノードの階層(ランク)と経路とに関するネットワーク情報をあらかじめ確定して、各通信ノードにあらかじめ設定しているので、例えば、第4番目の階層の通信ノードから4階層先の第0番目の階層のノード例えばゲートウェイに対して、データを送信する場合であっても、あらかじめ設定されている経路情報に基づいて、4回のデータの送信動作を行うだけで、送信動作を完了させることができる。
本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのネットワーク構成例を示すネットワーク構成図である。 本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードにおける第2の手順の一ステップとして作成した無線通信可能な通信ノードに関する隣接行列の一例を説明するための説明図である。 図2に例示した隣接行列のべき乗計算結果を示す説明図である。 隣接行列Aの2べき乗(すなわち隣接行列A^2)の計算結果を示す説明図である。 隣接行列Aの3べき乗(すなわち隣接行列A^3)の計算結果を示す説明図である。 隣接行列Aの4べき乗(すなわち隣接行列A^4)の計算結果を示す説明図である。 隣接行列Aの5べき乗(すなわち隣接行列A^5)の計算結果を示す説明図である。 隣接行列Aの6べき乗(すなわち隣接行列A^6)の計算結果を示す説明図である。 本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードにおける第2の手順として各通信ノードの階層(ランク)と経路とを決定する手順の一例を説明するための説明図(図4(B))において、ランク1〜4それぞれにランク付けられる通信ノードiの候補、または、それぞれへのランク付けとして確定(決定)した通信ノードiを示す図である。 本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードにおける第2の手順として各通信ノードの階層(ランク)と経路とを決定する手順の一例を説明するための説明図である。 第2の手順として各通信ノードの階層(ランク)と経路とを決定する手順の一例を示す図4(B)の説明図において、ランク1〜4の各ランクの通信ノードiの経路を確定(決定)する手順を示す図である。 本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードにおける第3の手順として各通信ノードの階層(ランク)と経路とに関するネットワーク情報を該当する通信ノードそれぞれに対して通知する手順の一例を説明するための説明図である。 本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードにおける第4の手順としてネットワーク全体のサービスを開始する旨の情報を全ての通信ノードに対して通知する手順の一例を説明するための説明図である。 本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムの通常測定動作モードにおける手順の一例を第5の手順として説明するための説明図である。 本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムの図1とは異なるネットワーク構成例を示すネットワーク構成図である。
以下、本発明による近距離無線通信用メッシュネットワークシステム、近距離無線通信方法および近距離無線通信プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による近距離無線通信用メッシュネットワークシステムおよび近距離無線通信方法について説明するが、かかる近距離無線通信方法をコンピュータにより実行可能な近距離無線通信プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、近距離無線通信プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、近距離無線通信用のメッシュネットワークに関する経路情報を、ゲートウェイ(Gateway:GW)またはクラウド上のサーバによって作成・管理し、各通信ノード(例えばセンサノード)における送信データの転送先を該経路情報によって制御することにより、メッシュネットワーク上の故障状態やトラフィック状態を、低機能の通信ノード(例えばセンサノード)側であっても把握することを可能にし、無線通信を効率的に行えるようにすることを主要な特徴としている。
より具体的に説明すると、本発明は、メッシュネットワーク構築動作モードとネットワークサービス提供動作モード(例えばセンサネットワークの場合には通常測定動作モード)との二つのネットワーク動作モードを用意する。そして、メッシュネットワーク構築動作モードにおいては、ゲートウェイまたはクラウド上のサーバ側で各通信ノードから通信可能な隣接の通信ノードのリストを取得して、取得したリストに基づいて、無線通信可能なメッシュネットワークを構成し、擬似ユニキャスト通信により、各通信ノードそれぞれに対して、該当の通信ノードの役割(階層(ランク))や経路情報に関するネットワーク情報を通知し、また、擬似ブロードキャスト通信により、全ての通信ノードに対して、ネットワークサービスの開始を指示し、ネットワークサービス提供動作モード(例えばセンサネットワークの場合には通常測定動作モード)に移行する。
一方、ネットワークサービス提供動作モード(例えばセンサネットワークの場合には通常測定動作モード)においては、各通信ノードは、ゲートウェイまたはクラウド上のサーバ側から通知された経路情報に従って、送信先へ送信データ(例えば、通信ノードがセンサノードの場合には、センサノードで測定した測定データ)を送信する。また、ゲートウェイまたはクラウド上のサーバ側は、各通信ノードからの送信データを監視し、あらかじめ定めた一定時間の間に、送信データ(測定データ)が通知されなかった場合には、ネットワーク動作の異常と判断して、擬似ブロードキャスト通信により、全ての通信ノードに対して、ネットワークサービス提供の停止(例えばセンサネットワークの場合にはセンサ情報の測定動作の停止)を指示することにより、メッシュネットワーク構築動作モードへ移行し、メッシュネットワークを再構築する。
(本発明の実施形態)
次に、本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムの一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムは、データの入出力を行う入出力機器(センサノードの場合は対象とする情報を測定して取得するセンサ)と無線通信を行う無線機器とを少なくとも備えた複数の通信ノード(例えばセンサネットワークの場合はセンサノード)と、ネットワーク管理機能として、各通信ノードを無線接続するメッシュネットワークを構築し、各通信ノードの経路情報を管理する機能を少なくとも備えたゲートウェイ(Gateway:GW)と、を少なくとも備えて構成される。なお、メッシュネットワークを構築し、各通信ノードの経路情報を管理するネットワーク管理機能は、ゲートウェイではなく、該ゲートウェイが接続されるクラウド上のサーバ側に備えるようにしても良いが、以下の説明においては、ゲートウェイに備えている場合について説明する。
ゲートウェイ(またはクラウド上のサーバ)は、メッシュネットワークの構築を行うメッシュネットワーク構築動作モードに設定されている場合には、ゲートウェイから見える通信ノードの他、各通信ノードから見える周辺の通信ノードを含むリスト(White List:WL)を作成・保持し、該リストから各通信ノードの階層と経路との決定(すなわち、ネットワークの決定)を行い、決定されたネットワークに関する情報を各通信ノードへ通知する。しかる後、各通信ノードに対してネットワークサービスの開始を通知して、各通信ノードにおけるデータの送受信動作を開始させ、メッシュネットワーク構築動作モードからネットワークサービス提供動作モードに移行する。以下に、現在の環境状況に応じたメッシュネットワークを構築し、各通信ノードがデータの送受信を行うまでの手順について、順を追って詳細に説明する。
(第1の手順):各通信ノード(センサノード)から見える隣接通信ノードのリストの作成
まず、ゲートウェイにおいて、無線通信可能な状態にある通信ノード(センサノード)のMACアドレスを登録するWLリスト(White List:WL)の作成手順について、その一例を、図1のネットワーク構成図を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのネットワーク構成例を示すネットワーク構成図であり、本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードにおける第1の手順として無線通信可能な通信ノードに関する情報を収集する手順の一例を説明するために用いる説明図でもある。以下に、図1を参照しながら、最上位のゲートウェイ1において、無線通信が可能な全ての通信ノードi(センサノードi:i=2,3,…,16)のMACアドレスを取得して、通信可能な通信ノード登録用の登録リストすなわちWLリスト(White List:WL)を作成するまでの手順の一例を説明する。
なお、図1においては、ゲートウェイ1が、各通信ノードi(i=2,3,4,…)のMACアドレスを取得して、無線通信可能な状態にある通信ノードの登録リストすなわちWLリスト(White List)を作成する手順の一例を示しているが、かかる動作を、ゲートウェイ1に代わりに、ゲートウェイ1との間で通信が可能なクラウド上のサーバ20において実施するようにしても良い。また、図1に示す例においては、通信ノードiは合計15台(i=2,…,16)存在している場合を示しているが、通信ノードiの台数は、かかる台数に限るものではなく、任意の台数で差し支えない。
図1の説明図において、まず、ゲートウェイ1は電源ONすると、自身の存在を近傍の通信ノードiに通知するために、自身のMACアドレスを含むアドバタイズパケットを周辺の通信ノードi(図1の場合は、通信ノード2,3,4の3台が周辺に存在している)に対して送信する(ステップS1)。各通信ノードiも、同様に、電源ONすると、自身の存在を近傍の通信ノードiやゲートウェイ1に通知するために、自身のMACアドレスを含むアドバタイズパケットを周辺の通信ノードiやゲートウェイ1に対して送信する(ステップS2)。ゲートウェイ1は、周辺の通信ノードiからのアドバタイズパケットを受信し、無線通信可能な周辺の通信ノードiのMACアドレスを登録したWLリスト(White List:WL)を作成して保存する(ステップS3)。
さらに、ゲートウェイ1は、周辺に存在する通信ノードiを検索して、WLリストにMACアドレスが登録されている通信ノードiと一致しているものを保存する(ステップS4)。しかる後、ゲートウェイ1は、検索した各通信ノードiに対して、WLリストを通知する(ステップS5)。
ゲートウェイ1からWLリストの通知を受けた各通信ノードiは、周辺に存在する通信ノードiを検索し、周辺の通信ノードiからのアドバタイズパケットの受信結果に基づいて作成したWLリストにMACアドレスが登録されている通信ノードiと一致しているもののみに、当該通信ノードiのWLリストを更新し、更新したWLリストを、ゲートウェイ1に通知するとともに(ステップS6)、検出した周辺の通信ノードiに対して更新したWLリストを通知する(ステップS7)。
さらに、周辺の通信ノードiからWLリストの通知を受けた各通信ノードiは、周辺に存在する通信ノードiを検索し、同様の手順により、当該通信ノードiのWLリストを更新し、更新したWLリストを、WLリストを通知してきた通信ノードiに通知し、順次、WLリストの通知を受けた各通信ノードiを経由して、最終的に、ゲートウェイ1に通知するとともに、検出した周辺の通信ノードiに対して更新したWLリストを通知するという動作を繰り返す(ステップS8)。ゲートウェイ1は、無線通信可能な状態にある全ての通信ノードiからWLリストを受け取った段階に達したと判定すると、WLリストの作成・収集動作を終了する(ステップS9)。
(第2の手順):WLリストから各通信ノードの階層(ランク)と経路との決定(すなわちメッシュネットワークの決定)
次に、WLリストの作成を終了したゲートウェイ1が、各通信ノードiの階層(ランク)を決定するとともに、経路を決定する動作について、その一例を、図2、図3、図4の各説明図を用いて順次説明する。まず、図2は、本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードにおける第2の手順の一ステップとして作成した無線通信可能な通信ノードに関する隣接行列の一例を説明するための説明図であり、各通信ノードが近距離無線通信を行うメッシュネットワークの構成を決定するために作成した隣接行列の一例を説明している。なお、図2の左側のネットワーク構成図は、図1に示したネットワーク構成図を再掲したものである。
ゲートウェイ1は、ゲートウェイ1自身が作成したWLリスト以外に、全ての通信ノードi(i=2,3,4,…,16)から取得したWLリストも保持している。ゲートウェイ1は、自身が作成したWLリストおよび各通信ノードiから取得したWLリストをベクトルとして、それらを組み合わせることにより、図2の右側の行列に示すように、ゲートウェイ1や各通信ノードiそれぞれからどの通信ノードjが見えているかを表した行列を、
隣接行列A=(ai,j
i,j:センサノードiからセンサノードjが見えるか否かを示す。
(ai,j=1:見える、ai,j=0:見えない)
として作成する。
例えば、図2の左側のネットワーク構成図においては、ゲートウェイ1からは、通信ノード2,3,4の3台のみが直接無線通信可能な通信ノードjとして見えていて、その他の通信ノードjは見えていないので、隣接行列Aの第1行目の各要素a1,jについては、次の通りである。なお、自分自身は見えないものとする。
1,2=1、a1,3=1、a1,4=1、
その他の要素は全て‘0’、すなわち、a1,j=0(j=5,6,…,16)
また、自分自身は見えないものとし、a1,1=0
したがって、ゲートウェイ1および各通信ノードi(i=2,3,4,…,16)が、図2の左側のネットワーク構成図に示すような位置関係にあった場合には、ゲートウェイ1において作成される隣接行列Aとして、図2の右側に示すような行列が得られる。なお、隣接行列Aの第k(k=1,2,3,…,16)行目の非0の値(0以外の数値)すなわち‘1’の値になっている各列は、各行に該当するゲートウェイ1または通信ノードi(i=2,3,…,16)それぞれから1回の試行(ホッピング)で見える通信ノードjを示している。つまり、例えば、隣接行列Aの第1行目のゲートウェイ1からは、周辺に存在している通信ノード2,3,4の3台が1回の試行で見えていることを示し、第2行目の通信ノード2からは、ゲートウェイ1以外に、隣接の通信ノード3および周辺に位置する通信ノード5,6が1回の試行で見えていることを示している。
次に、各通信ノードiが何回目の試行(ホッピング)によって見えるようになるかということを示すために、図2に示した隣接行列Aのべき乗計算結果について、図3を用いて説明する。図3は、図2に例示した隣接行列Aのべき乗計算結果を示す説明図であり、図3(A)は、図2と同じ隣接行列Aを示し、図3(B)は、隣接行列Aの2べき乗(すなわち隣接行列A^2)の計算結果を示し、図3(C)は、隣接行列Aの3べき乗(すなわち隣接行列A^3)の計算結果を示し、図3(D)は、隣接行列Aの4べき乗(すなわち隣接行列A^4)の計算結果を示し、図3(E)は、隣接行列Aの5べき乗(すなわち隣接行列A^5)の計算結果を示し、図3(F)は、隣接行列Aの6べき乗(すなわち隣接行列A^6)の計算結果を示している。
図3の説明に先立って、まず、図2に示す隣接行列Aについて、ゲートウェイ1から各通信ノードiに至るまでの経路の個数(ランク数)について説明する。経路をPで表すと、経路P(N)i,jは、N回のホッピングで通信ノードiから通信ノードjに到達する経路の個数を示している。例えば、P(1)i,jは、1回のホッピングで通信ノードiから通信ノードjに到達する経路の個数を示し、この経路の個数P(1)i,jは、前述のai,jが非0の値になっている個数に一致する。つまり、図2のネットワーク構成図において、ゲートウェイ1から1回のホッピングで到達する通信ノードiは、通信ノード2,3,4の3個であり、経路の個数P(1)1,jは3個である。
また、P(2)i,jは、2回のホッピングで通信ノードiから通信ノードjに到達する経路の個数を示し、通信ノードiからいずれかの通信ノードnを経由して通信ノードjに到達する経路の個数を求めて、経由先の通信ノードnを全ての通信ノードに適用した場合の総和を次の式(1)により求めれば良い。
一例として、ゲートウェイ1から2回のホッピングで通信ノード5に到達する経路の個数P(2)1,5は、図2のネットワーク構成図を参照すると、ゲートウェイ1から通信ノード5に至る経路を通信ノードの番号順に表現すると、(1,2,5)または(1,3,5)の2経路である。すなわち、式(1)を用いて経路の個数P(2)1,5を示すと、次の式(2)の通りである。
別の表現で示すと、2回のホッピングで通信ノードiから通信ノードjに到達する経路の個数P(2)i,jは、隣接行列Aの2べき乗数の式(3)で与えられ、N回のホッピングで通信ノードiから通信ノードjに到達する経路の個数P(N)i,jは、隣接行列AのNべき乗数の式(4)で与えられる。
図2のネットワーク構成図に示すように、ゲートウェイ1は、通信ノードとして番号1を割り付けているので、他の通信ノード(センサノード)は、番号2〜16を付して、通信ノード2〜通信ノード16として示している。ゲートウェイ1から何回ホッピングすれば、通信ノード2〜通信ノード16までの全ての通信ノードに到達することができるかを求める場合は、隣接行列Aの2べき乗、3べき乗、…と順次べき乗数を増やしていって、ゲートウェイ1に該当する第1行目の全ての要素が非0の値(0以外の数値)になる最低のべき乗数を求めれば良いことになる。
ここで、図3(B)〜図3(E)の隣接行列Aのべき乗数の計算結果として、第k(k=1,2,3,…,16)行目の非0の値(0以外の数値)となっている各列は、各行に該当するゲートウェイ1または通信ノードi(i=2,3,…,16)それぞれからべき乗数に相当する回数の試行(ホッピング)によって見える通信ノードjを示している。
つまり、例えば、図3(A)の隣接行列Aの第1行目のゲートウェイ1からは、前述したように、第1回目の試行で、通信ノード2,3,4の3台が見えていることを示しているが、隣接行列Aの2べき乗結果を示す図3(B)の隣接行列A^2の第1行目のゲートウェイ1からは、通信ノード2,3,4の3台の他に、第2回目の試行によって、さらに、通信ノード5,6,7の3台が新たに見えてくることを示している。
さらに、ゲートウェイ1に該当する第1行目の全ての要素が非0の値(0以外の数値)になる最低のべき乗数を求めると、図3(D)の隣接行列Aの4べき乗(すなわち隣接行列A^4)の場合であり、ゲートウェイ1から最低4回試行(ホッピング)すれば、通信ノード2〜通信ノード16の全ての通信ノードに到達することができることを示している。また、図3(D)の隣接行列Aの4べき乗において、第1行目の各列の値(21,29,18,…,2)は、ゲートウェイ1から各通信ノードi(i=2,3,4,…,16)それぞれに到達する経路の個数を示している。
次に、ゲートウェイ1から各通信ノードiに到達するまでの経路を絞り込んで決定するまでの手順について図4を参照しながら説明する。図4は、本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードにおける第2の手順として各通信ノードiの階層(ランク)と経路とを決定する手順の一例を説明するための説明図である。図4には、図2の説明図に例示したゲートウェイ1から各通信ノードi(i=2〜16)に到達するまでの経路を絞り込む手順と、各通信ノードiの階層(ランク)を決定する手順、つまり、n回試行(ホッピング)しないと、通達しない通信ノードiの階層をnとしたときの、階層nの通信ノードiを決定する手順との一例を示している。
図3の隣接行列Aのべき乗数の計算結果に示したように、ゲートウェイ1から最低4回試行(ホッピング)すれば、通信ノード2〜通信ノード16までの全ての通信ノードに到達することができるので、各通信ノードiは、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4の4つの階層(ランク)のいずれかにランク付けされることになる。さらに説明すると、図3(A)の隣接行列Aにおけるゲートウェイ1に該当する第1行目、図3(B)の隣接行列Aの2べき乗(A^2)におけるゲートウェイ1に該当する第1行目、図3(C)の隣接行列Aの3べき乗(A^3)におけるゲートウェイ1に該当する第1行目、図3(D)の隣接行列Aの4べき乗(A^4)におけるゲートウェイ1に該当する第1行目のそれぞれにおいて、図3(A)、図3(B)、図3(C)、図3(D)の順に進んで、初めて非0の値(0以外の数値)になった列が、図4(A)に示すように、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4それぞれにランク付けられる通信ノードiの候補、または、それぞれへのランク付けとして確定(決定)した通信ノードiであることを示している。
ここで、図4(A)に示すように、先頭の図3(A)の隣接行列Aにおけるゲートウェイ1に該当する第1行目において、非0の値(0以外の数値)の列に該当する通信ノード2,3,4は、ランク1の階層(ランク)として確定し、また、最後の図3(D)の隣接行列Aの4べき乗(A^4)におけるゲートウェイ1に該当する第1行目において初めて非0の値(0以外の数値)になった列に該当する通信ノード12,13,14,16は、最終ランクのランク4の階層(ランク)として確定する。また、途中の図3(B)の隣接行列Aの2べき乗(A^2)におけるゲートウェイ1に該当する第1行目において初めて非0の値(0以外の数値)になった列に該当する通信ノード5,6,7は、ランク2の候補として、これら3個の通信ノードの中から、ランク2を選択する。同様に、途中の図3(C)の隣接行列Aの3べき乗(A^3)におけるゲートウェイ1に該当する第1行目において初めて非0の値(0以外の数値)になった列に該当する通信ノード8,9,10,11,15は、ランク3の候補として、これら5個の通信ノードの中から、ランク3を選択する。
次に、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4の各ランクの通信ノードiの経路を確定(決定)する手順について、図4(C)を参照しながら説明する。なお、一般的に、経路の確定を行う手順として、まず、最下位層の階層nの通信ノードとしてランク付けが確定している末端の通信ノードすなわちn回試行(ホッピング)しないと到達しない最下層の通信ノードから上位階層方向に辿ることができる階層(n−1)の通信ノードiへの経路を決定する。しかる後、その一つ上位階層方向に辿ることができる階層(n−2)の通信ノードiの経路を決定していく、という手順を繰り返すことによって、最下層の末端の通信ノードiから最上層の中央のゲートウェイ1まで順次辿って経路の絞り込みを行うことにより、各階層(ランク)の通信ノードiの経路を決定していく。ゲートウェイ1まで辿り着くと、各通信ノードiの階層(ランク)と経路とを決定したことになり、近距離無線通信を行うメッシュネットワークの構成を決定したことになる。以下、図4(C)を参照して具体例を説明する。
まず、図4(C)の項番11において、符号A、B、C、Dに示すように、最下層のランク4としてランク付けが確定している通信ノード12,13,14,16それぞれから一つ上に辿ることができる通信ノードiを経路として求める。
(1)符号A:通信ノード12の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード8のみであり、通信ノード8は、通信ノード12の一つ上のランク3として確定する。また、通信ノード12への経路(12,8)も確定する。
(2)符号B:通信ノード13の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード9のみであり、通信ノード9は、通信ノード13の一つ上のランク3として確定する。また、通信ノード13への経路(13,9)も確定する。
(3)符号C:通信ノード14の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード10,15の2個であり、通信ノード10,15は、通信ノード14の一つ上のランク3の候補とする。通信ノード14への2つの経路(14,10)、(14,15)も候補とする。
(4)符号D:通信ノード16の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード11のみであり、通信ノード11は、通信ノード16の一つ上のランク3として確定する。また、通信ノード16への経路(16,11)も確定する。
次に、図4(C)の項番12において、符号E、F、G、H、Iに示すように、ランク3としてランク付けが確定した通信ノード8,9,11およびランク3の候補の通信ノード10,15それぞれから一つ上に辿ることができる通信ノードiを求める。
(5)符号E:通信ノード8の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード5のみであり、通信ノード5は、通信ノード8の一つ上のランク2として確定する。また、通信ノード8への経路(8,5)も確定する。
(6)符号F:通信ノード9の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード5,6の2個であり、通信ノード5,6は、通信ノード9の一つ上のランク2の候補とする。ただし、通信ノード5については、前述の(5)にて、通信ノード8の一つ上のランク2として確定している。通信ノード9への2つの経路(9,5)、(9,6)も候補とする。
(7)符号G:通信ノード10の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード7のみであり、通信ノード7は、後述の(9)に示すように、通信ノード11の一つ上のランク2として確定するので、通信ノード10の一つ上のランク2としても確定する。したがって、通信ノード10は、ランク3に確定する。また、通信ノード10への経路(10,7)も確定する。
(8)符号H:通信ノード15の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード7のみであり、通信ノード7は、前述の(7)の場合と同様、後述の(9)に示すように、通信ノード11の一つ上のランク2として確定するので、通信ノード15の一つ上のランク2としても確定する。したがって、通信ノード15はランク3に確定する。また、通信ノード15への経路(15,7)も確定する。
(9)符号I:通信ノード11の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード7のみであり、通信ノード7は、通信ノード11の一つ上のランク2として確定する。また、通信ノード11への経路(11,7)も確定する。
次に、図4(C)の項番13において、符号J、K、Lに示すように、ランク2としてランク付けが確定した通信ノード5,7およびランク2の候補の通信ノード6それぞれから一つ上に辿ることができる通信ノードiを求める。
(10)符号J:通信ノード5の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード2,3の2個であるが、通信ノード2,3は、通信ノード5の一つ上のランク1として確定済みである。また、通信ノード5への経路(5,2)、(5,3)は候補とする。
(11)符号K:通信ノード6の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード2,3の2個であるが、通信ノード2,3は、通信ノード6の一つ上のランク1として確定済みである。したがって、通信ノード6はランク2に確定する。また、通信ノード6への経路(6,2)、(6,3)は候補とする。
(12)符号L:通信ノード7の一つ上の通信ノードは、図4(B)の右側の図面に示すように、通信ノード3,4の2個であるが、通信ノード3,4は、通信ノード7の一つ上のランク1として確定済みである。また、通信ノード7への経路(7,3)、(7,4)は候補とする。
次に、図4(C)の項番14において、符号M、N、O、Pに示すように、最下位層(ランク4)の末端の通信ノード12,13,14,16およびランク3の通信ノード15から最上位のゲートウェイ1に到達するまでの経路について、候補となっている経路のいずれかを選択して決定していく。
(13)符号M:符号A、E、Jより、通信ノード12からゲートウェイ1への経路は、(12,8,5,2,1)または(12,8,5,3,1)のいずれかであるが、とりあえず、経路(12,8,5,2,1)を選択して決定する。
(14)符号N:符号B、F、J、K、Mより、通信ノード13からゲートウェイ1への経路は、上位側の経路(・,・,5,2,1)が符号Mにおいて既に使用済みになっているので、まだ使用していない経路となる(13,9,6,3,1)を選択して決定する。
(15)符号O:符号C、G、H、L、Nより、通信ノード14からゲートウェイ1への経路は、上位側の経路(・,・,・,3,1)が符号Nにおいて既に使用済みになっているので、まだ使用していない経路となる(14,10,7,4,1)を選択して決定する。また、通信ノード15からゲートウェイ1への経路は、同様に、(15,7,4,1)を選択して決定する。
(16)符号P:符号D、I、L、Nより、通信ノード16からゲートウェイ1への経路は、(15)の場合と同様、まだ使用していない経路となる(16,11,7,4,1)を選択して決定する。
(第3の手順):各通信ノードへの階層と経路との通知
ゲートウェイ1は、第2の手順において、各通信ノードiの階層(ランク)と経路とを決定し、近距離無線通信用のメッシュネットワークの構成を決定すると、次に、各通信ノードiへの経路を把握しているゲートウェイ1は、図5に示すように、各通信ノードiそれぞれへの経路を指定して、かつ、各通信ノードiそれぞれを単一の送信先として指定した擬似的なユニキャスト通信方式を用いて、決定したそれぞれの通信ノードiの階層(ランク)と送受信先を示す経路とに関するネットワーク情報を、各通信ノードiに対して通知する。図5は、本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードにおける第3の手順として各通信ノードの階層(ランク)と経路とに関するネットワーク情報を該当する通信ノードそれぞれに対して通知する手順の一例を説明するための説明図である。
図5に示すゲートウェイ1から各通信ノードiに対する擬似的なユニキャスト通信方式によるネットワーク情報の通知動作は、次の手順で行うことになる。
(1)階層0のノードに位置付けられるゲートウェイ1は、擬似的なユニキャスト通信方式により、次の階層1にランク付けされた各通信ノードiに対して、それぞれの階層(ランク)を示す番号とそれぞれの通信ノードiの上位のゲートウェイ1と配下の階層2にランク付けされた各通信ノードiとに関する情報を通知する。例えば、ゲートウェイ1は、階層1の通信ノード2に対しては、図5の太い実線の矢印線にて示すように、階層1を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位のゲートウェイ1と配下の階層2の通信ノード5とに関する情報を通知する。
また、階層1の通信ノード3に対しては、図5の太い一点鎖線の矢印線にて示すように、階層1を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位のゲートウェイ1と配下の階層2の通信ノード6とに関する情報を通知する。また、階層1の通信ノード4に対しては、図5の太い破線の矢印線にて示すように、階層1を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位のゲートウェイ1と配下の階層2の通信ノード7とに関する情報を通知する。
(2)次に、階層0のノードに位置付けられるゲートウェイ1は、擬似的なユニキャスト通信方式により、階層1の通信ノードiを経由して、それぞれの配下の階層2の通信ノードiに対して、それぞれの階層(ランク)を示す番号とそれぞれの通信ノードiの上位の階層1にランク付けされた通信ノードiと配下の階層3にランク付けされた各通信ノードiとに関する情報を通知する。例えば、ゲートウェイ1は、階層2の通信ノード5に対しては、図5の太い実線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード2を経由して、階層2を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位の階層1の通信ノード2と配下の階層3の通信ノード8とに関する情報を通知する。
また、階層2の通信ノード6に対しては、図5の太い一点鎖線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード3を経由して、階層2を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位の階層1の通信ノード3と配下の階層3の通信ノード9とに関する情報を通知する。また、階層2の通信ノード7に対しては、図5の太い破線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード4を経由して、階層2を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位の階層1の通信ノード4と配下の階層3の通信ノード10と通信ノード11と通信ノード15とに関する情報を通知する。
(3)次に、階層0のノードに位置付けられるゲートウェイ1は、擬似的なユニキャスト通信方式により、階層1の通信ノードiとそれぞれの配下の階層2の通信ノードiとを経由して、それぞれの配下の階層3の通信ノードiに対して、それぞれの階層(ランク)を示す番号とそれぞれの通信ノードiの上位の階層2にランク付けされた通信ノードiと配下の階層4にランク付けされた各通信ノードiとに関する情報を通知する。例えば、ゲートウェイ1は、階層3の通信ノード8に対しては、図5の太い実線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード2と階層2の通信ノード5とを経由して、階層3を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位の階層2の通信ノード5と配下の階層4の通信ノード12とに関する情報を通知する。
また、階層3の通信ノード9に対しては、図5の太い一点鎖線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード3と階層2の通信ノード6とを経由して、階層3を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位の階層2の通信ノード6と配下の階層4の通信ノード13とに関する情報を通知する。また、階層3の通信ノード10と通信ノード11とに対しては、図5の太い破線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード4と階層2の通信ノード7とを経由して、それぞれ、階層3を示す番号情報を通知するとともに、それぞれの経路として決定した上位の階層2の通信ノード7とそれぞれの配下の階層4の通信ノード14と通信ノード16とに関する情報を通知する。また、階層3の通信ノード15に対しては、図5の太い破線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード4と階層2の通信ノード7とを経由して、階層3を示す番号情報を通知するが、経路として決定した上位の階層2の通信ノード7に関する情報のみを通知し、配下の階層4の通信ノードは存在しない旨を通知する。
(4)以降においても、階層0のノードに位置付けられるゲートウェイ1は、最下位層に位置付けられた通信ノードiに到達するまで、擬似的なユニキャスト通信方式により、前述の手順と同様の手順により、階層1の通信ノードi、それぞれの配下の階層2の通信ノードi、…、それぞれの配下の階層(n−1)の通信ノードiを経由して、それぞれの配下の階層nの通信ノードiに対して、それぞれの階層(ランク)を示す番号とそれぞれの通信ノードiの上位の階層(n−1)にランク付けされた各通信ノードiと配下の階層(n+1)にランク付けされた各通信ノードiとに関する情報を通知するという動作を繰り返す。最下位層に位置付けられた通信ノードiに到達すると、経路として決定した配下の階層の通信ノードは存在しない状態になるので、階層(ランク)の通知とともに、経路として決定した上位の階層の通信ノードiに関する情報のみを通知し、配下の階層の通信ノードは存在しない旨を通知する。しかる後は、全ての通信ノードiに対する階層(ランク)と経路とに関するネットワーク情報の通知を行ったので、階層(ランク)と経路とに関するネットワーク情報の通知動作を終了する。
例えば、ゲートウェイ1は、最下位層の階層4の通信ノード12に対しては、図5の太い実線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード2と階層2の通信ノード5と階層3の通信ノード8を経由して、階層4を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位の階層3の通信ノード8に関する情報のみを通知し、配下の階層の通信ノードは存在しない旨を通知する。また、最下位層の階層4の通信ノード13に対しては、図5の太い一点鎖線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード3と階層2の通信ノード6と階層3の通信ノード9を経由して、階層4を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位の階層3の通信ノード9に関する情報のみを通知し、配下の階層の通信ノードは存在しない旨を通知する。
また、最下位層の階層4の通信ノード14に対しては、図5の太い破線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード4と階層2の通信ノード7と階層3の通信ノード10とを経由して、階層4を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位の階層3の通信ノード10に関する情報のみを通知し、配下の階層の通信ノードは存在しない旨を通知する。また、最下位層の階層4の通信ノード16に対しては、図5の太い破線の矢印線にて示すように、階層1の通信ノード4と階層2の通信ノード7と階層3の通信ノード11とを経由して、階層4を示す番号情報を通知するとともに、経路として決定した上位の階層3の通信ノード11に関する情報のみを通知し、配下の階層の通信ノードは存在しない旨を通知する。
(第4の手順):ネットワーク全体のサービス開始の通知
ゲートウェイ1は、第3の手順において、全ての通信ノードiに対して、それぞれの通信ノードiの階層(ランク)と経路とに関するネットワーク情報の通知を完了すると、次に、ゲートウェイ1は、図6に示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、全ての通信ノードiに対して、ネットワーク全体のサービスの開始を通知する。図6は、本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードにおける第4の手順としてネットワーク全体のサービスを開始する旨の情報を全ての通信ノードに対して通知する手順の一例を説明するための説明図である。
ゲートウェイ1から全ての通信ノードiに対する擬似的なブロードキャスト通信方式によるネットワーク全体のサービス開始の通知動作は、次の手順で行うことになる。
(1)階層0のノードに位置付けられるゲートウェイ1は、擬似的なブロードキャスト通信方式により、次の階層1にランク付けされた各通信ノードiに対して、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。例えば、ゲートウェイ1は、階層1の通信ノード2,3,4に対しては、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、一斉に、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報をブロードキャスト通知する。
(2)ゲートウェイ1からの擬似的なブロードキャスト通知を受け取った階層1の通信ノード2,3,4それぞれは、第2、第3の手順においてそれぞれの配下に位置する全ての階層2の通信ノードiを把握しているので、擬似的なブロードキャスト通信方式により、把握している配下の全ての階層2の通信ノードiに対して、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。例えば、階層1の通信ノード2は、配下の階層2の通信ノード5と通信ノード6に対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、一斉に、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。
また、階層1の通信ノード3は、配下の階層2の通信ノード5と通信ノード6と通信ノード7とに対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、一斉に、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。また、階層1の通信ノード4は、配下の階層2の通信ノード7に対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。
(3)階層1の通信ノード2,3,4それぞれからの擬似的なブロードキャスト通知を受け取った階層2の通信ノード5,6,7それぞれは、第2、第3の手順においてそれぞれの配下に位置する全ての階層3の通信ノードiを把握しているので、擬似的なブロードキャスト通信方式により、把握している配下の全ての階層3の通信ノードiに対して、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。例えば、階層2の通信ノード5は、配下の階層3の通信ノード8と通信ノード9とに対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、一斉に、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。
また、階層2の通信ノード6は、配下の階層3の通信ノード9に対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。また、階層2の通信ノード7は、配下の階層3の通信ノード10と通信ノード11と通信ノード15とに対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、一斉に、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。
(4)以降においても、各階層の通信ノードiは、最下位層に位置付けられた通信ノードiに到達するまで、擬似的なブロードキャスト通信方式により、前述の手順と同様の手順により、それぞれの配下の階層の通信ノードiに対して、一斉に、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する動作を繰り返す。最下位層に位置付けられた通信ノードiに到達すると、擬似的なブロードキャスト通信方式により、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知すべき配下の通信ノードは存在しない状態になるので、ネットワーク全体のサービス開始の通知動作を終了する。
例えば、階層3の通信ノード8は、配下にある最下位層の階層4の通信ノード12に対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。また、階層3の通信ノード9は、配下にある最下位層の階層4の通信ノード13に対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。
また、階層3の通信ノード10は、配下にある最下位層の階層4の通信ノード14に対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。また、階層3の通信ノード15も、配下にある最下位層の階層4の通信ノード14に対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。また、階層3の通信ノード11は、配下にある最下位層の階層4の通信ノード16に対して、図6の太い実線の矢印線にて示すように、擬似的なブロードキャスト通信方式により、ネットワーク全体のサービス開始に関する情報を通知する。
(第5の手順):ネットワークサービス提供動作モード例えば通常測定動作モードにおけるデータ送受信動作
第4の手順において、全ての通信ノードiに対するネットワーク全体のサービス開始通知が終了すると、近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムのメッシュネットワーク構築動作モードは終了し、ネットワークサービス提供動作モード(センサネットワークの場合には通常測定動作モード)に移行して、ネットワークシステムとしてのサービスを開始する。ここで、通信ノードiが、対象の情報の測定を行うセンサノードであった場合には、前述したように、ネットワークシステムのサービス提供動作モードとして、各センサノードにおける測定結果に関する測定データを送受信する通常測定動作モードに移行する。
各センサノードi(通信ノードi)は、メッシュネットワーク構築動作モードにおける第3の手順により、データの送受信用の経路情報として、自身の上位に位置するセンサノードi(通信ノードi)と自身の配下に位置するセンサノードi(通信ノードi)とを、ゲートウェイ1からの擬似的なユニキャスト通信方式によりあらかじめ通知されて把握している。したがって、各センサノードi(通信ノードi)は、ゲートウェイ1に対して送信すべき測定データが発生した場合には、自身の上位に位置するセンサノードi(通信ノードi)に対して、該測定データを送信する。また、配下のセンサノードi(通信ノードi)から測定データを受け取ったセンサノードi(通信ノードi)は、自身の上位に位置するセンサノードi(通信ノードi)に対して該測定データを転送するという動作を、最上位の階層1のセンサノードi(通信ノードi)に到達するまで繰り返す。最上位の階層1のセンサノードi(通信ノードi)において、測定データを受け取ると、階層0に相当するゲートウェイ1に対して、受け取った測定データを転送する。
例えば、最下位層に位置する各センサノードi(通信ノードi)からゲートウェイ1に対する測定データの送信動作は、図7の説明図に示すように、次の手順で行うことになる。図7は、本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムの通常測定動作モードにおける手順の一例を第5の手順として説明するための説明図であり、最下位層の階層4に位置するセンサノードi(通信ノードi)それぞれから、それぞれにおいて測定した測定データを、階層0に相当するゲートウェイ1に対して送信する場合の送信経路を示している。なお、図7においては、メッシュネットワークがセンサネットワークとして構成されている場合について例示している。
(1)例えば、階層4のセンサノード12(通信ノード12)は、測定した測定データを、図7の太い実線の矢印線にて示すように、経路情報の上位送信先として指定されている階層3のセンサノード8(通信ノード8)に対して送信する。階層3のセンサノード8(通信ノード8)は、センサノード12(通信ノード12)からの測定データを受け取ると、図7の太い実線の矢印線にて示すように、受け取った測定データを、経路情報の上位送信先として指定されている階層2のセンサノード5(通信ノード5)に対して転送する。
階層2のセンサノード5(通信ノード5)は、センサノード8(通信ノード8)からの測定データを受け取ると、図7の太い実線の矢印線にて示すように、受け取った測定データを、経路情報の上位送信先として指定されている階層1のセンサノード2(通信ノード2)に対して転送する。階層1のセンサノード2(通信ノード2)は、センサノード5(通信ノード5)からの測定データを受け取ると、図7の太い実線の矢印線にて示すように、受け取った測定データを、経路情報の上位送信先として指定されている階層0に相当するゲートウェイ1に対して、すなわち、最終的な送信先となるゲートウェイ1に対して、転送する。
つまり、最下位層の階層4のセンサノード12(通信ノード12)において測定された測定データは、図7の太い実線の矢印線にて示すように、ゲートウェイ1からの擬似的なユニキャスト通信方式によりあらかじめ通知されている経路情報に基づいて、(12,8,5,2,1)の経路を介して、ゲートウェイ1に転送される。
(2)また、階層4のセンサノード13(通信ノード13)において測定された測定データは、図7の太い一点鎖線の矢印線にて示すように、ゲートウェイ1からの擬似的なユニキャスト通信方式によりあらかじめ通知されている経路情報に基づいて、センサノード12(通信ノード12)の場合とは異なる経路として指定されている(13,9,6,3,1)の経路を介して、ゲートウェイ1に転送される。
(3)また、階層4のセンサノード14(通信ノード14)において測定された測定データは、図7の太い破線の矢印線にて示すように、ゲートウェイ1からの擬似的なユニキャスト通信方式によりあらかじめ通知されている経路情報に基づいて、センサノード12(通信ノード12)、センサノード13(通信ノード13)の場合とは異なる経路として指定されている(14,10,7,4,1)の経路を介して、ゲートウェイ1に転送される。また、階層4のセンサノード16(通信ノード16)において測定された測定データについても、図7の太い破線の矢印線にて示すように、ゲートウェイ1からの擬似的なユニキャスト通信方式によりあらかじめ通知されている経路情報に基づいて、センサノード12(通信ノード12)、センサノード13(通信ノード13)の場合とは異なる経路として指定されている(16,11,7,4,1)の経路を介して、ゲートウェイ1に転送される。
なお、ネットワークサービス提供動作モード例えば通常測定動作モードにおいては、ゲートウェイ1またはクラウド上のサーバ20は、各通信ノードiから送信されてくるデータ送信動作を常時監視し、あらかじめ定めた一定時間の間、該データ送信動作が行われていないことを検出した場合には、ネットワーク動作の異常が発生したものと判定して、擬似的なブロードキャスト通信方式により、全ての通信ノードiに対して、ネットワークサービス提供動作モード例えば通常測定動作モードの動作を停止させ、メッシュネットワーク構築動作モードへ移行させて、メッシュネットワークの再構築を実施する。
(第6の手順):特定の通信ノードに対する制御情報の送信
ゲートウェイ1は、各センサノードi(通信ノードi)に対する制御を行う機能も備えている。例えば、前述の第5の手順により、特定のセンサノードi(通信ノードi)からの測定データの一種として、当該センサノードi(通信ノードi)に対する制御を行うことが要求されてきた場合、ゲートウェイ1は、要求された制御を行うための制御情報を作成して、当該センサノードi(通信ノードi)に対して、擬似的なユニキャスト通信方式により、作成した制御情報を送信する。
ここで、ゲートウェイ1は、第2の手順において説明したように、各センサノードi(通信ノードi)が、どのセンサノードi(通信ノードi)から見えているか、すなわち、どのセンサノードi(通信ノードi)に無線接続されているかという経路情報をあらかじめ把握している。したがって、ゲートウェイ1は、特定のセンサノードi(通信ノードi)に対して制御情報を送信しようとする際には、次のような手順で送信動作を行う。
(1)ゲートウェイ1は、まず、特定のセンサノードi(通信ノードi)に対する制御情報の他に、該制御情報の宛先となる特定のセンサノードi(通信ノードi)までの経路情報を、該制御情報に添付して、宛先のセンサノードi(通信ノードi)へ到達する経路上に位置する階層1のセンサノードi(通信ノードi)に対して、擬似的なユニキャスト通信方式により、送信することができる。
(2)ゲートウェイ1からの制御情報を受け取った階層1のセンサノードi(通信ノードi)は、受け取った制御情報の宛先が自身宛ではなかった場合には、受け取った経路情報の中から配下の次の階層2のセンサノードi(通信ノードi)に関する情報を読み取って、経路上に位置する一つ下の階層2のセンサノードi(通信ノードi)に対して、受け取った制御情報を、受け取った経路情報とともに、擬似的なユニキャスト通信方式により、送信する。
(3)以降においても、各階層のセンサノードi(通信ノードi)は、宛先として指定されたセンサノードi(通信ノードi)に到達するまで、受け取った制御情報を、受け取った経路情報とともに、擬似的なユニキャスト通信方式により、前述の手順と同様の手順により、それぞれの配下の階層のセンサノードi(通信ノードi)に対して、転送する動作を繰り返す。宛先として指定されたセンサノードi(通信ノードi)に到達すると、当該センサノードi(通信ノードi)において、受け取った制御情報に基づいた制御が実施される。
以上に説明したように、(第1の手順)〜(第6の手順)までの以上のような実施形態においては、メッシュネットワーク構築動作モードとネットワークサービス提供動作モード例えば通常測定動作モードとの二つのネットワーク動作モードを用意している。そして、メッシュネットワーク構築動作モードにおいては、ゲートウェイ1またはクラウド上のサーバ20が各通信ノードiから無線通信可能な隣接の通信ノードiのリストを取得して、取得したリストに基づいて、無線通信可能なメッシュネットワークを構成し、擬似ユニキャスト通信により、各通信ノードiに対して、各通信ノードiの役割(階層(ランク))や経路情報に関するネットワーク情報を通知し、また、擬似ブロードキャスト通信により、全ての通信ノードiに対して、ネットワークサービスの提供開始例えば通常測定動作モードの開始やメッシュネットワーク構築動作モードへの再移行を指示する。
一方、ネットワークサービス提供動作モード(例えばセンサネットワークの場合は通常測定動作モード)においては、各通信ノードiは、ゲートウェイ1またはクラウド上のサーバ20側から通知された経路情報に従って、送信先への送信データ(例えば、通信ノードiがセンサノードの場合には、センサノードで測定した測定データ)を送信する。また、ゲートウェイ1またはクラウド上のサーバ20側は、各通信ノードiからの送信データを監視し、あらかじめ定めた一定時間の間に、送信データ(測定データ)が通知されなかった場合には、ネットワーク動作の異常と判断して、擬似ブロードキャスト通信により、全ての通信ノードiに対して、ネットワークサービスの提供停止(例えばセンサネットワークの場合はセンサ情報を測定した結果を送信する動作の停止)とメッシュネットワーク構築動作モードへの移行とを指示することにより、メッシュネットワーク構築動作モードへ移行し、メッシュネットワークを再構築する。
また、以上の実施形態において使用する近距離無線通信用のプロトコルとしては、既存の近距離無線通信規格(ZIGBEEやBLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)など)を使用すれば良く、かかる近距離無線通信規格を適用する場合であっても、前述したように、メッシュネットワーク上の無線通信の管理を容易にして、メッシュネットワークのオーバヘッドを軽減し、効率的にメッシュ無線通信を行うことを可能にしている。さらに言えば、ネットワークのゲートウェイ1またはクラウド上のサーバ20に、ネットワーク全体の管理機能を備えさせて、ネットワークの状況に応じて、適切に、各通信ノードiに階層を付与し、経路を決定することにより、非メッシュネットワークにおける通信方法とメッシュネットワークにおける通信方法との双方の長所を併せ持つような構成とし、無線通信の高効率化を実現している。
また、ゲートウェイ1またはクラウド上のサーバ20によって各通信ノードiの階層(ランク)や経路に関するネットワーク情報を集中的に作成・管理しているので、ネットワーク上の故障状態やトラフィック状態を、容易に可視化して、ネットワークの管理者に提示することも可能になる。さらには、例えば、通信ノードiが、センサネットワークを構成するための小型化したセンサノードとした場合、一般的に、バッテリ駆動となり、限られたCPU(Central Processing Unit)性能しか付与されなく、センサノード上では複雑な機能を備えることはできない場合が多い。しかし、本実施形態においては、複雑なネットワーク管理機能は、ゲートウェイ1またはクラウド上のサーバ20側に備える構成としているので、通信ノードiは、低性能のCPUを搭載した機器であっても良く、さらには、センサノード(通信ノード)のバッテリ駆動可能時間を増大させることも可能になる。
(その他の実施形態)
以上の実施形態の説明においては、近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムを構成する各通信ノードiの階層(ランク)、経路に関するネットワーク情報を、ゲートウェイ1において作成し、管理するようにしているが、該ゲートウェイ1の代わりに、該ゲートウェイが接続されているクラウド上のサーバを用いて、該ネットワーク情報を作成、管理するようにしても良いし、あるいは、該ゲートウェイを用いる代わりに、ゲートウェイの一種であるルータを用いてメッシュネットワークを構成している場合には、ルータが、該ネットワーク情報を作成、管理するようにしても良い。
また、図8に示すように、各通信ノードiに関する階層(ランク)、経路に関するネットワーク情報を、複数のゲートウェイやルータにおいて分散して管理するようにしても良い。図8は、本発明に係る近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムの図1とは異なるネットワーク構成例を示すネットワーク構成図であり、図1の場合とは異なり、複数のゲートウェイに分散して各通信ノードiの階層(ランク)、経路に関するネットワーク情報を管理している場合のネットワーク構成例について示している。
つまり、図8のネットワーク構成においては、図1と同様のネットワーク構成のサブネットワークが3組用意されている場合を例示しており、3個のゲートウェイ1a,1b,1cそれぞれにおいて、それぞれに属する通信ノード2a〜16a,2b〜16b,2c〜16cに関するネットワーク情報を分散管理し、かつ、3個のゲートウェイ1a,1b,1c同士の協調動作を行うためのクラウド上のサーバ21を最上位層としてさらに備えている場合について例示している。
また、前述の実施形態においては、擬似的なブロードキャスト通信方式により、全ての通信ノードに対して通知する情報として、ネットワークサービスの開始例えば通常測定動作モードの開始を指示する情報について主に説明したが、かかる情報のみならず、前述したように、ネットワークサービスの停止(例えばセンサネットワークの場合は通常測定動作モードの停止)を指示する情報やメッシュネットワーク構築動作モードへの再移行を指示する情報であってももちろん構わない。
また、前述の実施形態において図示した各通信ノードiは、前述したように、対象とする情報を測定することが可能なセンサと無線通信を行うことが可能な無線通信機能とを備えたセンサノードとして構成することも、もちろん可能である。かかるセンサノードによるセンサネットワークを構成する場合、例えば、各センサノードに対しては、階層(ランク)のみを決定し、測定データを送受信するための経路情報を決定しないようにしても良い。かくのごとく、経路情報を決定しない場合には、各センサノードにおける測定データは、階層(ランク)が低いセンサノードに対して送信するようにし、ゲートウェイからの制御データは、階層(ランク)が高い方のセンサノードに対して送信するように動作させることにより、従来技術における場合よりも、データの通信量を削減させることもできる。
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下のような効果を奏することができる。
本実施形態における近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムにおいては、従来技術における近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムと比較して、データ送受信用の経路決定のための通信量を大幅に低減することができる。
つまり、従来技術のメッシュネットワークシステムにおいては、特定の或る通信ノードがデータを宛先となるノード例えばゲートウェイに送信する場合、周辺の通信ノードに対して、最終的な宛先のノード例えばゲートウェイが見つかるか否かの問い合わせを行う。該問い合わせを受け取った周辺の通信ノードは、さらに、同じ問い合わせをその周辺の通信ノードに対して行うという動作を、最終的な宛先のノード例えばゲートウェイが見つかるまで、繰り返す。この結果、例えば、各通信ノードに関し、平均的に、3個の周辺の通信ノードが見えていて、データを送信しようとする特定の通信ノードから、4階層先のノード例えばゲートウェイが宛先であった場合には、データの送信経路を決定するまでに、3^4=81回の送信動作が最低必要になってしまう。
これに対して、本実施形態におけるメッシュネットワークシステムにおいては、第5の手順において説明したように、ゲートウェイ1において、各センサノードi(通信ノードi)の階層(ランク)と経路とをあらかじめ確定して、擬似的なユニキャスト通信方式により、各センサノードi(通信ノードi)にあらかじめ通知しているので、最下位層の階層4のセンサノードi(通信ノードi)から4階層先の階層0のノードに位置付けられるゲートウェイ1に対して、測定データを送信する場合であっても、4回の測定データの送信動作を行うだけで、送信動作を完了させることができる。
また、本実施形態における近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムにおいては、ゲートウェイ1ないしクラウド上のサーバ側で各通信ノードiの経路情報を構成して、管理を行っているので、運用中の各通信ノードiの役割(ランク数)や各通信ノードiを通過しているデータ量を可視化して、管理することも容易に可能となる。
また、本実施形態における近距離無線通信用のメッシュネットワークシステムにおいては、従来の経路固定型のネットワークシステムとは異なり、例えば、中継する通信ノードiが故障して、通信不能になったとしても、ゲートウェイ1またはクラウド上のサーバ側で、ネットワークを再構成して、サービスを再開することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 ゲートウェイ
1a ゲートウェイ
1b ゲートウェイ
1c ゲートウェイ
2 通信ノード(センサノード)
2a 通信ノード(センサノード)
2b 通信ノード(センサノード)
2c 通信ノード(センサノード)
3 通信ノード(センサノード)
3a 通信ノード(センサノード)
3b 通信ノード(センサノード)
3c 通信ノード(センサノード)
4 通信ノード(センサノード)
4a 通信ノード(センサノード)
4b 通信ノード(センサノード)
4c 通信ノード(センサノード)
・・・
16 通信ノード(センサノード)
16a 通信ノード(センサノード)
16b 通信ノード(センサノード)
16c 通信ノード(センサノード)
20 サーバ
20a サーバ
20b サーバ
20c サーバ
21 サーバ

Claims (10)

  1. 複数の通信ノードとネットワーク管理機能を備えたゲートウェイとを有し、前記通信ノード間または前記通信ノードと前記ゲートウェイとの間のメッシュ無線通信を行う近距離無線通信用メッシュネットワークシステムであって、
    前記ゲートウェイは、前記ネットワーク管理機能として、メッシュネットワーク構築動作モードとネットワークサービス提供動作モードとの二つのネットワーク動作モードを有し、前記メッシュネットワーク構築動作モードにおいては、各前記通信ノードから、それぞれの前記通信ノードとの間の無線通信が可能な周辺の通信ノードに関する情報を収集することにより、各前記通信ノードそれぞれの階層と経路とに関するネットワーク情報を作成して、擬似的なユニキャスト通信方式により、無線通信が可能な前記通信ノードそれぞれに対して、該当するそれぞれの階層と経路とに関する前記ネットワーク情報を通知して、メッシュネットワークを構築した後、擬似的なブロードキャスト通信方式により、無線通信が可能な全ての前記通信ノードに対して、ネットワークサービスを開始する旨の指示を通知して、前記メッシュネットワーク構築動作モードから前記ネットワークサービス提供動作モードに移行させ、
    一方、各前記通信ノードは、前記メッシュネットワーク構築動作モードにおいて前記ゲートウェイから擬似的なユニキャスト通信方式によりそれぞれに通知されてきた前記ネットワーク情報を保存し、前記ゲートウェイから擬似的なブロードキャスト通信方式によりネットワークサービスを開始する旨の指示を受け取って前記ネットワークサービス提供動作モードに移行した以降において、データの送受信を行う際に、保存した前記ネットワーク情報に従ってデータの送受信動作を行うことを特徴とする近距離無線通信用メッシュネットワークシステム。
  2. 各前記通信ノードの階層は、前記ゲートウェイおよび各前記通信ノードそれぞれがいずれの前記通信ノードと無線通信が可能な状態にあるか否かを示す隣接行列および該隣接行列のべき乗計算を行った結果に応じて決定し、各前記通信ノードの経路は、最下位層の階層にランク付けられた前記通信ノードから開始して、無線通信が可能な一つ上の階層のいずれかの前記通信ノードへの経路を求める手順を最上位の階層に相当する前記ゲートウェイに達するまで順次上位の階層に移動しながら繰り返すことによって決定することを特徴とする請求項1に記載の近距離無線通信用メッシュネットワークシステム。
  3. 前記ネットワークサービス提供動作モードにおいて、前記ゲートウェイは、各前記通信ノードからデータが送信されるデータ送信動作を常時監視し、あらかじめ定めた一定時間の間、該データ送信動作が行われていないことを検出した場合、ネットワーク動作の異常が発生したものと判定して、擬似的なブロードキャスト通信方式により、全ての前記通信ノードに対して、前記ネットワークサービス提供動作モードの動作を停止させた後、前記メッシュネットワーク構築動作モードへ移行させて、メッシュネットワークを再構築することを特徴とする請求項1または2に記載の近距離無線通信用メッシュネットワークシステム。
  4. 前記ゲートウェイにおいて実施される前記ネットワーク管理機能を、前記ゲートウェイの代わりに、該ゲートウェイが接続されたクラウド上のサーバ、または、該ゲートウェイの位置にルータが配置されている場合、当該ルータ側において実施することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の近距離無線通信用メッシュネットワークシステム。
  5. 前記通信ノードを、対象の情報を測定することが可能なセンサと無線通信を行うことが可能な無線通信機能とを少なくとも備えたセンサノードとして構成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の近距離無線通信用メッシュネットワークシステム。
  6. 複数の通信ノードとネットワーク管理機能を備えたゲートウェイとを有し、前記通信ノード間または前記通信ノードと前記ゲートウェイとの間のメッシュ無線通信を行う近距離無線通信用メッシュネットワークシステムにおける近距離無線通信方法であって、
    前記ゲートウェイは、前記ネットワーク管理機能として、メッシュネットワーク構築動作モードとネットワークサービス提供動作モードとの二つのネットワーク動作モードを有し、前記メッシュネットワーク構築動作モードにおいては、各前記通信ノードから、それぞれの前記通信ノードとの間の無線通信が可能な周辺の通信ノードに関する情報を収集することにより、各前記通信ノードそれぞれの階層と経路とに関するネットワーク情報を作成して、擬似的なユニキャスト通信方式により、無線通信が可能な前記通信ノードそれぞれに対して、該当するそれぞれの階層と経路とに関する前記ネットワーク情報を通知して、メッシュネットワークを構築した後、擬似的なブロードキャスト通信方式により、無線通信が可能な全ての前記通信ノードに対して、ネットワークサービスを開始する旨の指示を通知して、前記メッシュネットワーク構築動作モードから前記ネットワークサービス提供動作モードに移行させ、
    一方、各前記通信ノードは、前記メッシュネットワーク構築動作モードにおいて前記ゲートウェイから擬似的なユニキャスト通信方式によりそれぞれに通知されてきた前記ネットワーク情報を保存し、前記ゲートウェイから擬似的なブロードキャスト通信方式によりネットワークサービスを開始する旨の指示を受け取って前記ネットワークサービス提供動作モードに移行した以降において、データの送受信を行う際に、保存した前記ネットワーク情報に従ってデータの送受信動作を行うことを特徴とする近距離無線通信方法。
  7. 各前記通信ノードの階層は、前記ゲートウェイおよび各前記通信ノードそれぞれがいずれの前記通信ノードと無線通信が可能な状態にあるか否かを示す隣接行列および該隣接行列のべき乗計算を行った結果に応じて決定し、各前記通信ノードの経路は、最下位層の階層にランク付けられた前記通信ノードから開始して、無線通信が可能な一つ上の階層のいずれかの前記通信ノードへの経路を求める手順を最上位の階層に相当する前記ゲートウェイに達するまで順次上位の階層に移動しながら繰り返すことによって決定することを特徴とする請求項6に記載の近距離無線通信方法。
  8. 前記ネットワークサービス提供動作モードにおいて、前記ゲートウェイは、各前記通信ノードからデータが送信されるデータ送信動作を常時監視し、あらかじめ定めた一定時間の間、該データ送信動作が行われていないことを検出した場合、ネットワーク動作の異常が発生したものと判定して、擬似的なブロードキャスト通信方式により、全ての前記通信ノードに対して、前記ネットワークサービス提供動作モードの動作を停止させた後、前記メッシュネットワーク構築動作モードへ移行させて、メッシュネットワークを再構築することを特徴とする請求項6または7に記載の近距離無線通信方法。
  9. 前記ゲートウェイにおいて実施される前記ネットワーク管理機能を、前記ゲートウェイの代わりに、該ゲートウェイが接続されたクラウド上のサーバ、または、該ゲートウェイの位置にルータが配置されている場合、当該ルータ側において実施することを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の近距離無線通信方法。
  10. 請求項6ないし9のいずれかに記載の近距離無線通信方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする近距離無線通信プログラム。
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