JP2017168070A - マルチタスク制御装置、マルチタスク制御システム、及び自動販売機 - Google Patents

マルチタスク制御装置、マルチタスク制御システム、及び自動販売機 Download PDF

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Abstract

【課題】状態遷移機械同士でのイベントのやりとりに伴う順序同期制御を簡易に行うことができるマルチタスク制御装置、マルチタスク制御システム、及び自動販売機を提供すること。【解決手段】複数の状態遷移機械10,20間におけるイベントの送受に関するシーケンス図で定義されるシーケンス図情報Dを有し、各状態遷移機械10,20は、自身の状態遷移図で定義される状態遷移図情報D11,D21と現在の状態を示す状態情報D12,D22とを記憶した記憶部11,21と、イベントを検出するイベント検出部12,22と、状態遷移図情報D11,D21、状態情報D12,D22、及び、シーケンス図情報Dをもとにアクションの実行を行わせ、あるいは他の状態遷移機械へのイベントの送受信を行った後にアクションの実行を行わせて状態を遷移させる処理を行う遷移実行部13,23と、アクションの実行を行うアクション実行部14,24と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、状態遷移機械同士でのイベントのやりとりに伴う順序同期制御を簡易に行うことができるマルチタスク制御装置、マルチタスク制御システム、及び自動販売機に関する。
従来、状態遷移図に基づいて作成された制御仕様に応じて状態遷移にかかる制御処理を実行する制御装置がある。例えば、特許文献1には、状態遷移図に基づいて作成した制御仕様に応じて状態遷移にかかる制御を行うマルチタスク方式の制御装置が記載されている。
特開平4−313104号公報
しかしながら、特許文献1に記載された制御装置では、被制御装置からの信号を検出してイベントを発生するのみであり、制御装置内で、マルチタスク方式により実行される状態遷移機械同士でのイベントのやりとりが考慮されていない。このため、ある状態遷移機械から他の状態遷移機械にイベントを発生させようとすると、ある状態遷移機械のアクションにより被制御装置に信号を出力し、この出力信号により被制御装置から制御装置への入力信号が変化し、他の状態遷移機械へのイベントが発生することになる。この結果、状態遷移機械同士でのイベントのやりとりの順序同期を考慮した実現が複雑、かつ、困難なものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、状態遷移機械同士でのイベントのやりとりに伴う順序同期制御を簡易に行うことができるマルチタスク制御装置、マルチタスク制御システム、及び自動販売機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるマルチタスク制御装置は、複数の状態遷移機械によって被制御装置を制御するマルチタスク制御装置であって、前記複数の状態遷移機械間におけるイベントの送受に関するシーケンス図で定義されるシーケンス図情報を記憶した第1の記憶部を備え、各状態遷移機械は、自身の状態遷移図で定義される状態遷移図情報と現在の状態を示す状態情報とを記憶した第2の記憶部と、イベントを検出するイベント検出部と、前記状態遷移図情報、前記状態情報、及び、前記シーケンス図情報をもとにアクションの実行を行わせ、あるいは他の状態遷移機械へのイベントの送受信を行った後にアクションの実行を行わせて状態を遷移させる処理を行う遷移実行部と、前記遷移実行部によるアクション指示によって前記被制御装置に対するアクションの実行を行うアクション実行部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるマルチタスク制御装置は、上記の発明において、前記遷移実行部は、他の状態遷移機械にイベントを送信する場合、前記シーケンス図情報をもとに、アクション実行部によるアクションの実行順序の同期制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかるマルチタスク制御装置は、上記の発明において、前記遷移実行部は、他の状態遷移機械にイベントを送信する場合、前記シーケンス図情報をもとに、イベントを送信した他の状態遷移機械からの実行通知を受けるまで処理を一時停止し、実行通知を受けた場合に処理を再開することを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、複数の状態遷移機械によって自動販売機を制御するマルチタスク制御装置を備えた自動販売機であって、前記複数の状態遷移機械間におけるイベントの送受に関するシーケンス図で定義されるシーケンス図情報を記憶した第1の記憶部を備え、各状態遷移機械は、自身の状態遷移図で定義される状態遷移図情報と現在の状態を示す状態情報とを記憶した第2の記憶部と、イベントを検出するイベント検出部と、前記状態遷移図情報、前記状態情報、及び、前記シーケンス図情報をもとにアクションの実行を行わせ、あるいは他の状態遷移機械へのイベントの送受信を行った後にアクションの実行を行わせて状態を遷移させる処理を行う遷移実行部と、前記遷移実行部によるアクション指示によって前記自動販売機に対するアクションの実行を行うアクション実行部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、上記の発明において、前記遷移実行部は、他の状態遷移機械にイベントを送信する場合、前記シーケンス図情報をもとに、アクション実行部によるアクションの実行順序の同期制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、上記の発明において、前記遷移実行部は、他の状態遷移機械にイベントを送信する場合、前記シーケンス図情報をもとに、イベントを送信した他の状態遷移機械からの実行通知を受けるまで処理を一時停止し、実行通知を受けた場合に処理を再開することを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、上記の発明において、前記複数の状態遷移機械は、表示装置に対する第1の状態遷移機械と、前記表示装置に表示するコンテンツを格納するデータベース装置に対する第2の状態遷移機械とを含み、入力指示信号を受けた場合、前記第1の状態遷移機械は、前記シーケンス図情報をもとに、前記第2の状態遷移機械にコンテンツ取得を指示するイベントを送信して一時停止し、前記第2の状態遷移機械は、前記シーケンス図情報をもとに、前記コンテンツ取得を指示するイベントに対応してコンテンツを取得するアクションを実行して実行結果を前記第1の状態遷移機械に送信し、前記第1の状態遷移機械は、前記シーケンス図情報をもとに、前記実行結果を受けて処理を再開し、取得したコンテンツを前記表示装置に表示させるアクションを実行する。
また、本発明にかかるマルチタスク制御システムは、ネットワークによって接続された複数の状態遷移機械によって被制御装置を制御するマルチタスク制御システムであって、前記複数の状態遷移機械間におけるイベントの送受に関するシーケンス図で定義されるシーケンス図情報を記憶し、前記ネットワークに接続された第1の記憶部を備え、各状態遷移機械は、自身の状態遷移図で定義される状態遷移図情報と現在の状態を示す状態情報とを記憶した第2の記憶部と、イベントを検出するイベント検出部と、前記状態遷移図情報、前記状態情報、及び、前記シーケンス図情報をもとにアクションの実行を行わせ、あるいは他の状態遷移機械へのイベントの送受信を行った後にアクションの実行を行わせて状態を遷移させる処理を行う遷移実行部と、前記遷移実行部によるアクション指示によって前記被制御装置に対するアクションの実行を行うアクション実行部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、ネットワークによって接続された複数の状態遷移機械によって自動販売機を制御するマルチタスク制御システムを備えた自動販売機であって、前記複数の状態遷移機械間におけるイベントの送受に関するシーケンス図で定義されるシーケンス図情報を記憶し、前記ネットワークに接続された第1の記憶部を備え、各状態遷移機械は、自身の状態遷移図で定義される状態遷移図情報と現在の状態を示す状態情報とを記憶した第2の記憶部と、イベントを検出するイベント検出部と、前記状態遷移図情報、前記状態情報、及び、前記シーケンス図情報をもとにアクションの実行を行わせ、あるいは他の状態遷移機械へのイベントの送受信を行った後にアクションの実行を行わせて状態を遷移させる処理を行う遷移実行部と、前記遷移実行部によるアクション指示によって前記自動販売機に対するアクションの実行を行うアクション実行部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、各状態遷移機械の遷移実行部が、状態遷移図情報、状態情報、及び、シーケンス図情報をもとにアクションの実行及び他の状態遷移機械へのイベントの送信を行って状態を遷移させる処理を行うようにしているので、状態遷移機械同士でのイベントのやりとりに伴う順序同期制御を簡易に行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態であるマルチタスク制御装置とマルチタスク制御装置によって制御される被制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示した1つの状態遷移機械が独立して処理を行う際の状態遷移図の一例を示す図である。 図3は、図1に示した他の状態遷移機械が独立して処理を行う際の状態遷移図の一例を示す図である。 図4は、シーケンス図情報に記述されるシーケンス図の一例を示す図である。 図5は、シーケンス図情報に記述されるシーケンス図の他の一例を示す図である。 図6は、自動販売機に適用した場合におけるマルチタスク制御装置によるコンテンツ表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の他の実施の形態であるマルチタスク制御システムとマルチタスク制御システムによって制御される被制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態であるマルチタスク制御装置1とマルチタスク制御装置によって制御される被制御装置2の構成を示すブロック図である。このマルチタスク制御装置1と被制御装置2とは、各種装置に適用できるが、例えば自動販売機に適用できる。
図1に示すように、被制御装置2は、表示装置30、データベース装置31、及びタッチパネル装置32を有する。表示装置30とタッチパネル装置32とは、例えば自動販売機におけるタッチパネル付きデジタルサイネージ装置である。被制御装置2がタッチパネル付きデジタルサイネージ装置を有する場合、データベース装置31内には、動画等の各種コンテンツが保持される。
マルチタスク制御装置1は、複数の状態遷移機械10,20、及び、記憶部3を有する。各状態遷移機械10,20は、それぞれ記憶部11,21、イベント検出部12,22、遷移実行部13,23、アクション実行部14,24を有する。記憶部11,21内には、それぞれ状態遷移図情報D11,D21、状態情報D12,D22を保持する。
イベント検出部12,22は、被制御装置2から送られるイベントあるいは他の状態遷移機械からのイベントを検出する。遷移実行部13,23は、それぞれ状態遷移図情報D11,D21、状態情報D12,D22、及び、シーケンス図情報Dをもとに自身の状態遷移機械のアクションの実行を行わせ、あるいは他の状態遷移機械とのイベントの送受信を行った後にアクションの実行を行わせて状態を遷移させる処理を行う。アクション実行部14,24は、遷移実行部によるアクション指示を受けて被制御装置2に対するアクションの実行を行う。
状態遷移機械10は、表示装置30の画面表示処理制御を行う。状態遷移図情報D11は、図2に示した、状態遷移機械10が独立して処理を行う際の状態遷移図(Screen)で定義される情報である。また、状態情報D12は、状態遷移図(Screen)上における状態遷移機械10の現在の状態を示す情報である。
図2に示すように、状態遷移図(Screen)は、2つの状態「Init」と状態「Display」とを有する。初期状態は、状態「Init」である。遷移は、2つの遷移を有する。1つ目の遷移は、状態「Init」でイベント「SHOW」を受け取ってアクション「Show」を実行し、状態「Display」に遷移する。2つ目の遷移は、状態「Display」でイベント「RELOAD」を受け取ってアクション「Show」を実行し、状態「Display」に遷移する。なお、アクション「Show」は、画面にコンテンツを表示する処理である。
状態遷移機械20は、データベース装置31に記憶されているコンテンツを取得する処理制御を行う。状態遷移図情報D21は、図3に示した、状態遷移機械20が独立して処理を行う際の状態遷移図(Data)で定義される情報である。また、状態情報D22は、状態遷移図(Data)上における状態遷移機械20の現在の状態を示す情報である。
図3に示すように、状態遷移図(Data)は、1つの状態「Wait」を有する。したがって、初期状態は、状態「Wait」である。遷移は、1つの遷移を有する。状態「Wait」でイベント「GET」を受け取ってアクション「Reply」を実行し、状態「Wait」に遷移する。なお、アクション「Reply」は、データベース装置31に記憶されているコンテンツを取得し、取得したコンテンツを要求元に通知する処理である。
記憶部3は、シーケンス図情報Dを有する。シーケンス図情報Dは、複数の状態遷移機械10,20間におけるイベントの送受に関するシーケンス図で定義される情報である。状態遷移機械10,20は、状態遷移図情報D11,D21をもとに、それぞれ独立して制御を行うが、状態遷移機械10,20間でイベントのやりとり(送受)を行う場合、シーケンス図で定義されたシーケンス図情報Dをもとに制御される。
図4に示すように、シーケンス図情報D内の1つ目のシーケンス図では、状態遷移機械(Screen)10が状態「Init」でイベント「SHOW」を受け取る(S11)と、状態遷移機械(Data)20に対して同期機能付きイベント「GET(Sync)」を送信する(S12)。そして、状態遷移機械10は、その後、処理を一時停止する(S13)。一方、状態遷移機械20は、イベント「GET(Sync)」に対してアクション「Reply」を実行し(S14)、イベント「GET(Sync)」に対する実行結果を通知するイベント「GET(Res)」を返信する(S15)。その後、状態遷移機械10は、イベント「GET(Res)」を受信すると、処理を再開し、アクション「Show」を実行する(S16)。
ここで、同期機能付きイベントとは、イベント送信元の状態遷移機械がイベントを送信した後、その後の処理を一時的に停止し、送信したイベントに対する応答を受信すると、一時的に停止していた処理を再開するイベントである。
図5に示すように、シーケンス図情報D内の2つ目のシーケンス図では、状態遷移機械(Screen)10が状態「Display」でイベント「RELOAD」を受け取る(S21)と、状態遷移機械(Data)20に対して同期機能付きイベント「GET(Sync)」を送信する(S22)。そして、状態遷移機械10は、その後、処理を一時停止する(S23)。一方、状態遷移機械20は、イベント「GET(Sync)」に対してアクション「Reply」を実行し(S24)、イベント「GET(Sync)」に対する実行結果を通知するイベント「GET(Res)」を返信する(S25)。その後、状態遷移機械10は、イベント「GET(Res)」を受信すると、処理を再開し、アクション「Show」を実行する(S26)。
ここで、図6に示したフローチャートを参照して、自動販売機に適用した場合におけるマルチタスク制御装置1によるコンテンツ表示制御処理手順の一例について説明する。図6に示すように、まず、状態遷移機械10のイベント検出部12が被制御装置2のタッチパネル装置32から表示指示信号を検出する(ステップS101)。その後、イベント検出部12は遷移実行部13にイベント「SHOW」を送信する(ステップS102)。
遷移実行部13は、状態遷移図情報D11、状態情報D12、及び、シーケンス図情報Dをもとに、状態遷移機械20に、同期機能付きイベント「GET(Sync)」を送信し、処理を一時停止する(ステップS103)。
一方、状態遷移機械20のイベント検出部22は、イベント「GET(Sync)」を検出し、遷移実行部23にイベント「GET(Sync)」を送信する(ステップS104)。その後、遷移実行部23は、状態遷移図情報D21、状態情報D22、及び、シーケンス図情報Dをもとに、アクション実行部24にアクション「Reply」を実行させ、状態「Wait」に遷移する(ステップS105)。そして、遷移実行部23は、実行結果通知であるイベント「GET(Res)」を状態遷移機械10に送信する(ステップS106)。
一方、一時停止していた遷移実行部13は、イベント「GET(Res)」を受けて処理を再開し、アクション「Show」をアクション実行部14に実行させ、状態「Display」に遷移し(ステップS107)、本処理を終了する。
この処理によって、状態遷移機械20がデータベース装置31から指示されたコンテンツを取得し、状態遷移機械10が取得したコンテンツが表示装置30に表示されるという、順序同期制御がなされる。なお、このような状態遷移機械間の順序同期制御がなされない場合、表示装置30には、指示されたコンテンツとは異なるコンテンツが表示されてしまう場合がある。
なお、上述したマルチタスク制御装置1では、表示関係のみを対象とする状態遷移機械を例示したが、複数の状態遷移機械には、他の状態遷移機械を設けてもよい。例えば自動販売機では、金銭処理制御を1つの独立した状態遷移機械として設け、シーケンス図情報Dに、金銭処理制御の状態遷移機械と他の状態遷移機械10,20とのイベントの送受信を定義すればよい。この場合、例えば、金銭処理制御の状態遷移機械から釣銭金額が算出された場合、自身の状態遷移機械で釣銭払出処理を実行させるとともに、状態遷移機械10に釣銭表示のイベントを送信し、図6に示した処理と同様にして表示装置30に釣銭表示する。
本実施の形態では、マルチタスク環境下で独立に実行される状態遷移機械同士で同期をとりながら制御を実行するようにしている。ここで、本実施の形態では、設計者は、各状態遷移機械に対する状態遷移図と各状態遷移機械間のシーケンス図とを分けて記述することができるので、状態遷移機械間のイベントのやりとりを行う場合でも複雑な記述にならない。しかも、別途記述されるシーケンス図を用いているので、状態遷移機械同士でのイベントのやりとりがある場合に、すべての制御処理を各状態遷移機械の状態遷移図で記述する場合に比して、容易にアクションの順序同期をとることができる。換言すれば、本実施の形態を適用することによって、さらに複雑なマルチタスク制御処理を実現することができる。
なお、上述したマルチタスク制御装置は、ネットワークNを介して接続したマルチタスク制御システムとしてもよい。図7は、本発明の他の実施の形態であるマルチタスク制御システム100とマルチタスク制御システム100によって制御される被制御装置2の構成を示すブロック図である。マルチタスク制御システム100と被制御装置2とは、各種装置に適用できるが、例えば自動販売機に適用できる。
図7に示すように、被制御装置2は、表示装置30、データベース装置31及びタッチパネル装置32を有する。被制御装置2は、例えば自動販売機である。
マルチタスク制御システム100は、状態遷移機械10,20及び、記憶部3を有する。状態遷移機械10,20、記憶部3及び被制御装置2はネットワークNを介して接続されている。各状態遷移機械10,20は、それぞれ記憶部11,21、イベント検出部12,22、遷移実行部13,23、アクション実行部14,24を有する。記憶部11,21内には、それぞれ状態遷移図情報D11,D21、状態情報D12,D22を保持する。
イベント検出部12は、被制御装置2から送られるイベントあるいは他の状態遷移機械からネットワークNを介して送られてくるイベントを検出する。イベント検出部22は、被制御装置2から送られるイベントあるいは他の状態遷移機械からネットワークNを介して送られてくるイベントを検出する。アクション実行部14は、遷移実行部13によるアクション指示を受けて被制御装置2に対するアクションの実行を行う。アクション実行部24は、遷移実行部23によるアクション指示を受けて被制御装置2に対するアクションの実行を行う。
状態遷移機械10は、表示装置30の画面表示処理制御を行う。状態遷移機械20は、データベース装置31に記憶されているコンテンツを取得する処理制御を行う。
記憶部3は、シーケンス図情報Dを有する。シーケンス図情報Dは、複数の状態遷移機械10,20間におけるネットワークNを介したイベントの送受に関するシーケンス図で定義される情報である。状態遷移機械10,20は、状態遷移図情報D11,D21をもとに、それぞれ独立して制御を行うが、ネットワークNを介して状態遷移機械10,20間でイベントのやりとり(送受)を行う場合、シーケンス図で定義されたシーケンス図情報Dをもとに制御される。
図4に示すように、シーケンス図情報D内の1つ目のシーケンス図では、状態遷移機械(Screen)10が状態「Init」でイベント「SHOW」を受け取る(S11)と、ネットワークNを介して状態遷移機械(Data)20に対して同期機能付きイベント「GET(Sync)」を送信する(S12)。そして、状態遷移機械10は、その後、処理を一時停止する(S13)。一方、状態遷移機械20は、イベント「GET(Sync)」に対してアクション「Reply」を実行し(S14)、イベント「GET(Sync)」に対する実行結果を通知するイベント「GET(Res)」をネットワークNを介して返信する(S15)。その後、状態遷移機械10は、イベント「GET(Res)」を受信すると、処理を再開し、アクション「Show」を実行する(S16)。
図5に示すように、シーケンス図情報D内の2つ目のシーケンス図では、状態遷移機械(Screen)10が状態「Display」でイベント「RELOAD」を受け取る(S21)と、状態遷移機械(Data)20に対してネットワークNを介して同期機能付きイベント「GET(Sync)」を送信する(S22)。そして、状態遷移機械10は、その後、処理を一時停止する(S23)。一方、状態遷移機械20は、イベント「GET(Sync)」に対してアクション「Reply」を実行し(S24)、イベント「GET(Sync)」に対する実行結果を通知するイベント「GET(Res)」をネットワークNを介して返信する(S25)。その後、状態遷移機械10は、イベント「GET(Res)」を受信すると、処理を再開し、アクション「Show」を実行する(S26)。
ここで、図6に示したフローチャートを参照して、自動販売機に適用した場合におけるマルチタスク制御システム100によるコンテンツ表示制御処理手順の一例について説明する。図6に示すように、まず、状態遷移機械10のイベント検出部12が被制御装置2のタッチパネル装置32から表示指示信号を検出する(ステップS101)。その後、イベント検出部12は遷移実行部13にイベント「SHOW」を送信する(ステップS102)。
遷移実行部13は、状態遷移図情報D11、状態情報D12、及び、シーケンス図情報Dをもとに、状態遷移機械20に、ネットワークNを介して同期機能付きイベント「GET(Sync)」を送信し、処理を一時停止する(ステップS103)。
一方、状態遷移機械20のイベント検出部22は、イベント「GET(Sync)」を検出し、遷移実行部23にイベント「GET(Sync)」を送信する(ステップS104)。その後、遷移実行部23は、状態遷移図情報D21、状態情報D22、及び、シーケンス図情報Dをもとに、アクション実行部24にアクション「Reply」を実行させ、状態「Wait」に遷移する(ステップS105)。そして、遷移実行部23は、実行結果通知であるイベント「GET(Res)」を状態遷移機械10にネットワークNを介して送信する(ステップS106)。
一方、一時停止していた遷移実行部13は、イベント「GET(Res)」を受けて処理を再開し、アクション「Show」をアクション実行部14に実行させ、状態「Display」に遷移し(ステップS107)、本処理を終了する。
この処理によって、状態遷移機械20がデータベース装置31から指示されたコンテンツを取得し、状態遷移機械10が取得したコンテンツが表示装置30に表示されるという、順序同期制御がなされる。
1 マルチタスク制御装置
2 被制御装置
3,11,21 記憶部
10,20 状態遷移機械
12,22 イベント検出部
13,23 遷移実行部
14,24 アクション実行部
30 表示装置
31 データベース装置
32 タッチパネル装置
100 マルチタスク制御システム
D シーケンス図情報
D11,D21 状態遷移図情報
D12,D22 状態情報
N ネットワーク

Claims (9)

  1. 複数の状態遷移機械によって被制御装置を制御するマルチタスク制御装置であって、
    前記複数の状態遷移機械間におけるイベントの送受に関するシーケンス図で定義されるシーケンス図情報を記憶した第1の記憶部を備え、
    各状態遷移機械は、
    自身の状態遷移図で定義される状態遷移図情報と現在の状態を示す状態情報とを記憶した第2の記憶部と、
    イベントを検出するイベント検出部と、
    前記状態遷移図情報、前記状態情報、及び、前記シーケンス図情報をもとにアクションの実行を行わせ、あるいは他の状態遷移機械へのイベントの送受信を行った後にアクションの実行を行わせて状態を遷移させる処理を行う遷移実行部と、
    前記遷移実行部によるアクション指示によって前記被制御装置に対するアクションの実行を行うアクション実行部と、
    を備えたことを特徴とするマルチタスク制御装置。
  2. 前記遷移実行部は、他の状態遷移機械にイベントを送信する場合、前記シーケンス図情報をもとに、アクション実行部によるアクションの実行順序の同期制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のマルチタスク制御装置。
  3. 前記遷移実行部は、他の状態遷移機械にイベントを送信する場合、前記シーケンス図情報をもとに、イベントを送信した他の状態遷移機械からの実行通知を受けるまで処理を一時停止し、実行通知を受けた場合に処理を再開することを特徴とする請求項1または2に記載のマルチタスク制御装置。
  4. 複数の状態遷移機械によって自動販売機を制御するマルチタスク制御装置を備えた自動販売機であって、
    前記複数の状態遷移機械間におけるイベントの送受に関するシーケンス図で定義されるシーケンス図情報を記憶した第1の記憶部を備え、
    各状態遷移機械は、
    自身の状態遷移図で定義される状態遷移図情報と現在の状態を示す状態情報とを記憶した第2の記憶部と、
    イベントを検出するイベント検出部と、
    前記状態遷移図情報、前記状態情報、及び、前記シーケンス図情報をもとにアクションの実行を行わせ、あるいは他の状態遷移機械へのイベントの送受信を行った後にアクションの実行を行わせて状態を遷移させる処理を行う遷移実行部と、
    前記遷移実行部によるアクション指示によって前記自動販売機に対するアクションの実行を行うアクション実行部と、
    を備えたことを特徴とする自動販売機。
  5. 前記遷移実行部は、他の状態遷移機械にイベントを送信する場合、前記シーケンス図情報をもとに、アクション実行部によるアクションの実行順序の同期制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の自動販売機。
  6. 前記遷移実行部は、他の状態遷移機械にイベントを送信する場合、前記シーケンス図情報をもとに、イベントを送信した他の状態遷移機械からの実行通知を受けるまで処理を一時停止し、実行通知を受けた場合に処理を再開することを特徴とする請求項4または5に記載の自動販売機。
  7. 前記複数の状態遷移機械は、表示装置に対する第1の状態遷移機械と、前記表示装置に表示するコンテンツを格納するデータベース装置に対する第2の状態遷移機械とを含み、
    入力指示信号を受けた場合、前記第1の状態遷移機械は、前記シーケンス図情報をもとに、前記第2の状態遷移機械にコンテンツ取得を指示するイベントを送信して一時停止し、前記第2の状態遷移機械は、前記シーケンス図情報をもとに、前記コンテンツ取得を指示するイベントに対応してコンテンツを取得するアクションを実行して実行結果を前記第1の状態遷移機械に送信し、前記第1の状態遷移機械は、前記シーケンス図情報をもとに、前記実行結果を受けて処理を再開し、取得したコンテンツを前記表示装置に表示させるアクションを実行する請求項4〜6のいずれか一つに記載の自動販売機。
  8. ネットワークによって接続された複数の状態遷移機械によって被制御装置を制御するマルチタスク制御システムであって、
    前記複数の状態遷移機械間におけるイベントの送受に関するシーケンス図で定義されるシーケンス図情報を記憶し、前記ネットワークに接続された第1の記憶部を備え、
    各状態遷移機械は、
    自身の状態遷移図で定義される状態遷移図情報と現在の状態を示す状態情報とを記憶した第2の記憶部と、
    イベントを検出するイベント検出部と、
    前記状態遷移図情報、前記状態情報、及び、前記シーケンス図情報をもとにアクションの実行を行わせ、あるいは他の状態遷移機械へのイベントの送受信を行った後にアクションの実行を行わせて状態を遷移させる処理を行う遷移実行部と、
    前記遷移実行部によるアクション指示によって前記被制御装置に対するアクションの実行を行うアクション実行部と、
    を備えたことを特徴とするマルチタスク制御システム。
  9. ネットワークによって接続された複数の状態遷移機械によって自動販売機を制御するマルチタスク制御システムを備えた自動販売機であって、
    前記複数の状態遷移機械間におけるイベントの送受に関するシーケンス図で定義されるシーケンス図情報を記憶し、前記ネットワークに接続された第1の記憶部を備え、
    各状態遷移機械は、
    自身の状態遷移図で定義される状態遷移図情報と現在の状態を示す状態情報とを記憶した第2の記憶部と、
    イベントを検出するイベント検出部と、
    前記状態遷移図情報、前記状態情報、及び、前記シーケンス図情報をもとにアクションの実行を行わせ、あるいは他の状態遷移機械へのイベントの送受信を行った後にアクションの実行を行わせて状態を遷移させる処理を行う遷移実行部と、
    前記遷移実行部によるアクション指示によって前記自動販売機に対するアクションの実行を行うアクション実行部と、
    を備えたことを特徴とする自動販売機。
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