JP2017162071A - 貨幣処理装置および貨幣処理方法 - Google Patents

貨幣処理装置および貨幣処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】操作者が操作すべき構成部材(例えば、異常が発生している構成部材)のロックのみを解除することができるため、操作者が操作に慣れていない場合でも、違算が発生したり各構成部材が破損してしまったりすることを防止することができる貨幣処理装置および貨幣処理方法を提供する。【解決手段】貨幣処理装置(例えば、紙幣釣銭機10)は、貨幣処理装置の状態を検知する状態検知部40と、状態検知部40により検知された状態に基づいて、各ロック部(例えば、ロック部50、52、54、55、56、57、58、59)による構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定する判定手段44と、判定手段44による判定結果に基づいて、一または複数のロック部による構成部材のロックを解除させるよう各ロック部を制御する制御部(例えば、紙幣釣銭機制御部60)とを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、貨幣の入金処理や出金処理等の様々な処理を行う貨幣処理装置およびこのような貨幣処理装置による貨幣処理方法に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商業施設の店舗において、商品棚が設置されるフロント領域の精算所には貨幣釣銭機がPOSレジスタとともに設置され、また、顧客が立ち入ることができないバックヤード領域には出納機等の入出金機が設置されるようになっている。ここで、フロント領域の精算所に設置される貨幣釣銭機は、商品と引き換えに顧客から店員に手渡された貨幣の入金処理を行うとともに、釣銭としての貨幣の出金処理を行うことができるようになっている。このような貨幣釣銭機として、特許文献1には、機械的物理キーを用いない簡易な構成で、貨幣の盗難等の影響範囲を容易に狭めることができるものが開示されている。より詳細には、特許文献1に開示される貨幣釣銭機では、USB等に記憶された電子識別情報を読み取ることで、権限に応じて貨幣処理ユニットの電磁ロックを解除して筐体から引出ユニットを引き出せるようにしたり、回収カセットの電磁ロックを解除して回収カセットを取り出せたりするようにしている。
特開2015−162121号公報
特許文献1に開示されるような従来の貨幣釣銭機では、貨幣釣銭機の状態に応じて電磁ロックを解除するものではないため、店員等の操作者が貨幣釣銭機の操作に慣れてない場合には、開閉する必要のない箇所を開閉することで違算が生じたり、あるいは開閉しない箇所を無理にこじ開けることで装置が破損したりする等の問題が生じるおそれがあった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、操作者が操作すべき構成部材(例えば、異常が発生している構成部材)のロックのみを解除することができるため、操作者が操作に慣れていない場合でも、違算が発生したり各構成部材が破損してしまったりすることを防止することができる貨幣処理装置および貨幣処理方法を提供することを目的とする。
本発明の貨幣処理装置は、複数の構成部材に対応して設けられ、対応する前記構成部材のロックを行う複数のロック部を備えた貨幣処理装置であって、前記貨幣処理装置の状態を検知する状態検知部と、前記状態検知部により検知された状態に基づいて、各前記ロック部による前記構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、一または複数の前記ロック部による前記構成部材のロックを解除させるよう各前記ロック部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような貨幣処理装置によれば、貨幣処理装置の状態を状態検知部により検知し、状態検知部により検知された状態に基づいて、各ロック部による構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定することにより、操作者が操作すべき構成部材(例えば、異常が発生している構成部材)のロックのみを解除することができるため、操作者が操作に慣れていない場合でも、違算が発生したり各構成部材が破損してしまったりすることを防止することができる。
本発明の貨幣処理装置は、操作者の権限を認証するための認証手段を更に備え、前記判定手段は、前記状態検知部により検知された状態に加えて、前記認証手段により認証された操作者の権限も参酌して、各前記ロック部による前記構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定するようになっていてもよい。
本発明の貨幣処理装置は、前記判定手段による判定結果を表示する表示部を更に備えていてもよい。
本発明の貨幣処理装置においては、複数の前記ロック部のうち少なくとも一つの前記ロック部は、貨幣を搬送する搬送部に設けられたガイド部材をロックするようになっており、前記搬送部において貨幣の搬送異常が発生したことが前記状態検知部により検知されたときに、前記判定手段は前記ロック部による当該搬送部に設けられた前記ガイド部材のロックを解除すると判定するようになっていてもよい。
本発明の貨幣処理装置においては、複数の前記ロック部のうち少なくとも一つの前記ロック部は、筐体の内部に貨幣を投入するための投入部における投入口を開閉するシャッタをロックするようになっており、前記投入部において前記筐体の内部への貨幣の繰出不良が発生したことが前記状態検知部により検知されたときに、前記判定手段は前記ロック部による当該投入部に設けられた前記シャッタのロックを解除すると判定するようになっていてもよい。
本発明の貨幣処理装置においては、複数の前記ロック部のうち少なくとも一つの前記ロック部は、貨幣を収納する収納庫の扉をロックするようになっており、貨幣の回収処理が行われる際に前記収納庫に貨幣が存在することが前記状態検知部により検知されたときに、前記判定手段は前記収納庫に設けられた前記扉のロックを解除すると判定するようになっていてもよい。
この場合、本発明の貨幣処理装置は、貨幣の識別を行う識別部を更に備え、前記収納庫には、貨幣の出金処理が行われる際に前記識別部により正常ではないと識別された貨幣が収納されるようになっていてもよい。
本発明の貨幣処理装置においては、各前記構成部材が設けられた引出ユニットが筐体から引き出し可能となっており、当該貨幣処理装置が、少なくとも一つの前記ロック部による前記構成部材のロックが解除されているときに、前記筐体から引き出された前記引出ユニットが前記筐体の内部に戻されるのを防止する引出ユニット規制部を更に備えていてもよい。
本発明の貨幣処理方法は、複数の構成部材に対応して設けられ、対応する前記構成部材のロックを行う複数のロック部を備えた貨幣処理装置による貨幣処理方法であって、前記貨幣処理装置の状態を状態検知部により検知する工程と、前記状態検知部により検知された状態に基づいて、各前記ロック部による前記構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定する工程と、判定結果に基づいて、一または複数の前記ロック部による前記構成部材のロックを解除させる工程と、を備えたことを特徴とする。
このような貨幣処理方法によれば、貨幣処理装置の状態を状態検知部により検知し、状態検知部により検知された状態に基づいて、各ロック部による構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定することにより、操作者が操作すべき構成部材(例えば、異常が発生している構成部材)のロックのみを解除することができるため、操作者が操作に慣れていない場合でも、違算が発生したり各構成部材が破損してしまったりすることを防止することができる。
本発明の貨幣処理装置および貨幣処理方法によれば、操作者が操作すべき構成部材(例えば、異常が発生している構成部材)のロックのみを解除することができるため、操作者が操作に慣れていない場合でも、違算が発生したり各構成部材が破損してしまったりすることを防止することができる。
本発明の実施の形態による紙幣釣銭機を備えた貨幣管理システムの構成を示す斜視図である。 図1に示す紙幣釣銭機の構成を示す斜視図である。 図2に示す紙幣釣銭機の内部を側方から見たときの構成を概略的に示す概略構成図である。 図1に示す貨幣管理システムの制御系の構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本実施の形態による紙幣釣銭機やこのような紙幣釣銭機を備えた貨幣管理システムを示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による紙幣釣銭機を備えた貨幣管理システムの構成を示す斜視図である。また、図2は、図1に示す紙幣釣銭機の構成を示す斜視図であり、図3は、図2に示す紙幣釣銭機の内部を側方から見たときの構成を概略的に示す概略構成図である。また、図4は、図1に示す貨幣管理システムの制御系の構成を示す機能ブロック図である。
まず、本実施の形態による紙幣釣銭機10を備えた貨幣管理システムの構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、本実施の形態による貨幣管理システムは、上下に並べて配置された硬貨釣銭機70および棒金収納装置80と、これらの硬貨釣銭機70や棒金収納装置80の隣に並べて配置された紙幣釣銭機10と、硬貨釣銭機70や紙幣釣銭機10の上方に設けられたPOSレジスタ72とを備えている。硬貨釣銭機70および紙幣釣銭機10は、それぞれ硬貨や紙幣の入出金処理を行うようになっている。これらの硬貨釣銭機70および紙幣釣銭機10により貨幣釣銭機が構成されている。また、棒金収納装置80は、各金種の棒金硬貨(同一金種の硬貨を一定枚数だけ棒状にまとめてフィルムや包装紙等により包装したもの)を取り出し可能に収納するようになっている。また、POSレジスタ72は、硬貨釣銭機70、紙幣釣銭機10および棒金収納装置80の管理を行う管理装置として用いられるようになっている。
次に、紙幣釣銭機10の構成の詳細について説明する。図2に示すように、本実施の形態による紙幣釣銭機10は、その前面に開口が設けられた略直方体形状の筐体12と、筐体12の内部から手前側に引き出し可能となっている引出ユニット14とを備えている。具体的には、引出ユニット14の下部には左右一対の引出レール16が設けられており、各引出レール16に沿って引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出すことができるようになっている。なお、図2では引出ユニット14が筐体12の内部から引き出されたときの状態が示されているが、紙幣釣銭機10が実際に使用される際には引出ユニット14は筐体12の内部に収容された状態で紙幣の入出金処理等の様々な処理が行われるようになっている。また、本実施の形態では、引出ユニット14を筐体12の内部に電磁ロック等によりロックするロック部50(図4)が設けられている。ここで、ロック部50により引出ユニット14が筐体12の内部にロックされている状態では、操作者は引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出すことができないようになっている。一方、ロック部50による筐体12のロックが解除されると、操作者は引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出すことができるようになる。
図3に示すように、引出ユニット14には紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部30が設けられている。搬送部30は引出ユニット14の中央位置に配置された周回搬送部30aおよび複数の接続搬送部30bから構成されている。また、紙幣受入部20、紙幣払出部22、出金リジェクト部24、カセット装着部26および3つの紙幣収納部34、36、38が、それぞれ、周回搬送部30aを外側から取り囲むように配置されている。また、図3に示すように、複数の接続搬送部30bの各々により、紙幣受入部20、紙幣払出部22、出金リジェクト部24、カセット装着部26および各紙幣収納部34、36、38と、周回搬送部30aとの間をそれぞれ接続するようになっている。また、周回搬送部30aには識別部32が設けられており、この識別部32は、周回搬送部30aにより搬送される紙幣の金種、真偽、正損、新旧、表裏、搬送状態等の識別を行うようになっている。
周回搬送部30aは、図3における時計回りの方向および反時計回りの方向の両方向に紙幣を1枚ずつ搬送することができるようになっている。また、搬送部30において、周回搬送部30aと各接続搬送部30bとの間で紙幣の搬送経路を切り換える経路切換部(図示せず)が、周回搬送部30aに沿って配置されている。
また、搬送部30は、紙幣の搬送路を形成するガイド部材30cを有しており、当該ガイド部材30cにより形成される搬送路に沿って紙幣が搬送されるようになっている。ここで、ガイド部材30cは複数に分割された部品から構成されている。また、ガイド部材30cの各部品はロック部52(図4参照)により引出ユニット14に電磁ロック等によりロックされるようになっている。ここで、搬送部30の搬送路において紙幣の詰まりが発生した場合に、ロック部52によるガイド部材30cの各部品のロックが解除されると、引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出した後にガイド部材30cの各部品を引出ユニット14から取り出すことにより、搬送部30の搬送路で詰まっている紙幣を当該搬送部30から取り除くことができるようになる。
図2および図3に示すように、引出ユニット14の前面には、紙幣受入部20の紙幣受入口20aと、紙幣払出部22の紙幣取出口22aとがそれぞれ設けられている。
紙幣受入部20には繰出機構21が設けられており、紙幣受入口20aに1枚あるいは複数枚の紙幣が投入されたことが検知されると繰出機構21が駆動されることにより紙幣が接続搬送部30bを介して周回搬送部30a側へ1枚ずつ繰り出されるようになっている。
また、紙幣受入部20には、紙幣受入口20aの開閉を行う(言い換えると、紙幣受入口20aを選択的に塞ぐ)シャッタ20bが設けられている。また、紙幣受入口20aを塞いだ状態でシャッタ20bを電磁ロック等によりロックするロック部54(図4参照)が設けられている。ここで、ロック部54によりシャッタ20bがロックされている場合には、紙幣受入口20aがシャッタ20bによって塞がれることにより操作者は当該紙幣受入口20aに紙幣を投入することができなくなる。一方、ロック部54によるシャッタ20bのロックが解除されると、シャッタ20bを開くことができるようになるため操作者は紙幣受入口20aに紙幣を投入することができるようになる。
紙幣払出部22は、各紙幣収納部34、36、38から周回搬送部30aに繰り出された紙幣を紙幣取出口22aにより引出ユニット14の外部へ放出するようになっている。ここで、紙幣払出部22において、周回搬送部30aから接続搬送部30bを介して当該紙幣払出部22に送られた紙幣が積層状態で集積されるとともにこの集積された紙幣が一括して紙幣取出口22aに送られるようになっている。
より詳細には、紙幣釣銭機10において紙幣の出金処理を行う際に、紙幣釣銭機10から払い出されるべき紙幣が全て各紙幣収納部34、36、38から紙幣払出部22に送られるまでは各紙幣収納部34、36、38から紙幣払出部22に送られた紙幣は当該紙幣払出部22に積層状態で集積されるようになっている。そして、紙幣釣銭機10から払い出されるべき紙幣が全て各紙幣収納部34、36、38から紙幣払出部22に送られた後、紙幣払出部22に集積された紙幣が一括して紙幣取出口22aに送られ、操作者はこの紙幣取出口22aから紙幣の束を抜き取ることができるようになる。また、紙幣取出口22aには、紙幣払出部22から紙幣取出口22aに送られた紙幣を検知する残留検知センサ(図示せず)が設けられている。このような残留検知センサにより、紙幣払出部22から紙幣取出口22aに送られた紙幣が操作者によって全て抜き取られたときにこのことが検知されるようになる。更に、紙幣払出部22には、当該紙幣払出部22内の紙幣の有無を検知するセンサ(図示せず)も設けられており、このセンサによって紙幣払出部22内に紙幣が存在するか否かが検知されるようになっている。
また、紙幣払出部22には、紙幣取出口22aの開閉を行う(言い換えると、紙幣取出口22a)を選択的に塞ぐシャッタ22bが設けられている。また、紙幣取出口22aを塞いだ状態でシャッタ22bを電磁ロック等によりロックするロック部55(図4参照)が設けられている。ここで、ロック部55によりシャッタ22bがロックされている場合には、紙幣取出口22aがシャッタ22bによって塞がれることにより操作者は紙幣取出口22aから紙幣を取り出すことができなくなり、よって紙幣釣銭機10のセキュリティ性を高めることができるようになる。一方、ロック部55によるシャッタ22bのロックが解除されると、シャッタ22bが自動で開かれることにより操作者は紙幣取出口22aから紙幣を抜き取ることができるようになる。
出金リジェクト部24は、出金処理時において各紙幣収納部34、36、38から繰り出された紙幣のうち、重送や斜行等の搬送異常により識別部32で識別することができない紙幣を出金リジェクト紙幣として収納するようになっている。また、本実施の形態の紙幣釣銭機10では、入金処理時において紙幣受入部20から紙幣釣銭機10の筐体内に取り込まれた紙幣のうち、汚損等により識別部32で識別することができない紙幣は入金リジェクト紙幣として紙幣払出部22に返却されるようになっている。
また、出金リジェクト部24には扉24aが設けられており、操作者が引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出した後、扉24aを開くことにより出金リジェクト部24の内部にアクセスすることができるようになっている。また、扉24aを閉じた状態で電磁ロック等によりロックするロック部56(図4参照)が設けられている。当該ロック部56により扉24aが閉じた状態でロックされている場合には、引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出しても、出金リジェクト部24の内部にアクセスすることができない。一方、ロック部56による扉24aのロックが解除されると、操作者は引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出した後に扉24aを開いて出金リジェクト部24から紙幣を取り出すことができるようになる。また、出金リジェクト部24には、当該出金リジェクト部24に存在する紙幣を検知する残留検知センサ24bが設けられている。
引出ユニット14の前面下部にはカセット装着部26が設けられており、このカセット収容部に紙幣回収カセット26aが着脱可能に装着されるようになっている。紙幣回収カセット26aは引出ユニット14の前面から手前側に引き出すことにより当該引出ユニット14の外部に取り出すことができるようになっており、紙幣回収カセット26aを着脱する際に、引出ユニット14を筐体12から引き出す必要がないためセキュリティ性が高くなる。
各紙幣収納部34、36、38は、識別部32の識別結果に基づいて紙幣を金種別に収納するようになっている。具体的には、例えば紙幣収納部34には千円札が収納され、紙幣収納部36には二千円札および五千円札が混合状態で収納され、紙幣収納部38には一万円札が収納されるようになっている。また、各紙幣収納部34、36、38にはそれぞれ繰出機構35、37、39が設けられており、これらの紙幣収納部34、36、38に収納されている紙幣は各繰出機構35、37、39により接続搬送部30bを介して周回搬送部30a側へ1枚ずつ繰り出されるようになっている。
また、各紙幣収納部34、36、38には扉34a、36a、38aがそれぞれ設けられており、操作者が引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出した後、各扉34a、36a、38aを開くことにより各紙幣収納部34、36、38の内部にアクセスすることができるようになっている。また、各扉34a、36a、38aを閉じた状態で電磁ロック等によりロックするロック部57、58、59(図4参照)が各扉34a、36a、38aに対応して設けられている。各ロック部57、58、59により各扉34a、36a、38aが閉じた状態でロックされている場合には、引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出しても、各紙幣収納部34、36、38の内部にアクセスすることができない。一方、各ロック部57、58、59による各扉34a、36a、38aのロックが解除されると、操作者は引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出した後に各扉34a、36a、38aを開いて各紙幣収納部34、36、38に紙幣を収納したり各紙幣収納部34、36、38から紙幣を取り出したりすることができるようになる。
次に、本実施の形態による紙幣釣銭機10を備えた貨幣管理システムの制御系の構成について図4を用いて説明する。図4は、図1に示す貨幣管理システムにおける紙幣釣銭機10、硬貨釣銭機70およびPOSレジスタ72の制御系の構成を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、紙幣釣銭機10、硬貨釣銭機70、POSレジスタ72にはそれぞれ紙幣釣銭機制御部60、硬貨釣銭機制御部70a、POS制御部73がそれぞれ設けられている。ここで、紙幣釣銭機10の紙幣釣銭機制御部60および硬貨釣銭機70の硬貨釣銭機制御部70aは互いに通信可能となるよう接続されている。また、硬貨釣銭機70の硬貨釣銭機制御部70aおよびPOSレジスタ72のPOS制御部73は互いに通信可能となるよう接続されている。
POSレジスタ72においてPOS制御部73にはカードリーダ74、印字部75、表示部76、操作部77、記憶部78およびインターフェース79がそれぞれ接続されている。カードリーダ74は、操作者のIDカードを読み取ることにより操作者IDや操作者の権限等に関する情報を取得するようになっている。また、印字部75は例えばプリンタから構成され、レシートに取引内容を印字したり、紙幣釣銭機10や硬貨釣銭機70の在高等の様々な情報を印字したりするようになっている。また、表示部76は、紙幣釣銭機10や硬貨釣銭機70における紙幣や硬貨の処理状況や、紙幣釣銭機10や硬貨釣銭機70の在高等の情報を表示するようになっている。また、操作部77は、操作者が操作することができるようになっており、POS制御部73に対して様々な指令を与えることができるようになっている。また、記憶部78は、紙幣釣銭機10や硬貨釣銭機70における紙幣や硬貨の処理状況や、紙幣釣銭機10や硬貨釣銭機70の在高等の情報を記憶するようになっている。また、POS制御部73はインターフェース79により硬貨釣銭機70の硬貨釣銭機制御部70aに対して信号の送受信を行うようになっている。
また、硬貨釣銭機70の硬貨釣銭機制御部70aは、当該硬貨釣銭機70の各構成部材の制御を行うようになっている。なお、図4に示す機能ブロック図では、硬貨釣銭機制御部70aにより制御される硬貨釣銭機70の各構成部材の図示を省略している。また、硬貨釣銭機制御部70aにはインターフェース71が接続されており、当該硬貨釣銭機制御部70aはインターフェース71によりPOSレジスタ72のPOS制御部73や紙幣釣銭機10の紙幣釣銭機制御部60に対して信号の送受信を行うようになっている。また、図1に示すように、硬貨釣銭機70の筐体の前部上面にはタッチパネル等の操作表示部70bが設けられており、この操作表示部70bは硬貨釣銭機制御部70aに接続されている。操作表示部70bには、操作者が操作するための操作画面や、紙幣釣銭機10、硬貨釣銭機70および棒金収納装置80の各々に収納されている貨幣の在高に係る情報が表示されるようになっている。また、このような操作表示部70bにおいて操作者は操作画面における操作ボタンに指を触れることによって紙幣釣銭機制御部60や硬貨釣銭機制御部70aに様々な指令を入力することができるようになっている。
また、紙幣釣銭機10において、紙幣釣銭機制御部60には、インターフェース61、紙幣受入部20に設けられた繰出機構21、搬送部30、識別部32、各紙幣収納部34、36、38に設けられた繰出機構35、37、39、ならびに各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59がそれぞれ接続されている。ここで、識別部32による紙幣の識別結果に係る情報は紙幣釣銭機制御部60に送られるようになっている。また、紙幣釣銭機制御部60は、繰出機構21、搬送部30、各繰出機構35、37、39、各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59にそれぞれ指令を送ることによりこれらの構成部材の制御を行うようになっている。また、紙幣釣銭機制御部60はインターフェース61により硬貨釣銭機70の硬貨釣銭機制御部70aに対して信号の送受信を行うようになっている。
また、図4に示すように、紙幣釣銭機制御部60には、紙幣釣銭機10の状態を検知する状態検知部40が接続されている。状態検知部40は、例えば、搬送部30や各繰出機構21、35、37、39等における紙幣の詰まり等の異常を検知するようになっている。また、出金リジェクト部24に出金リジェクト紙幣が存在することが残留検知センサ24bにより検知された場合にも、出金リジェクト部24に出金リジェクト紙幣が存在することが状態検知部40により検知されるようになる。また、紙幣釣銭機制御部60には、判定手段44、認証手段46および引出ユニット規制部48がそれぞれ接続されている。判定手段44は、状態検知部40により検知された状態に基づいて、各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59による各構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定するようになっている。また、認証手段46は、カードリーダ74により読み取られた操作者のIDカードの情報等に基づいて、操作者の権限を認証するようになっている。また、引出ユニット規制部48は、少なくとも一つのロック部52、54、55、56、57、58、59による各構成部材のロックが解除されているときに、筐体12から引き出された引出ユニット14が筐体12の内部に戻されるのを物理的に防止するようになっている。これらの判定手段44、認証手段46および引出ユニット規制部48の各機能の詳細については後述する。
次に、このような構成からなる紙幣釣銭機10による入出金処理等の様々な処理内容について以下に説明する。なお、以下に示すような紙幣の処理方法は、紙幣釣銭機制御部60が紙幣釣銭機10の各構成部材を制御することにより行われるようになっている。
まず、紙幣釣銭機10において入金処理が行われる際の動作について説明する。紙幣釣銭機制御部60に入金処理の開始の指令が与えられると、ロック部54によるシャッタ20bのロックが解除され、操作者はシャッタ20bを開いて紙幣受入口20aに紙幣を投入することができるようになる。紙幣受入口20aに紙幣が投入されると、紙幣受入部20は、紙幣受入口20aに投入された入金紙幣を一括で取り込んで、接続搬送部30bを介して周回搬送部30aに紙幣を1枚ずつ繰り出す。そして、周回搬送部30aに繰り出された紙幣は当該周回搬送部30aにより搬送され、この際に識別部32により紙幣の識別が行われる。
識別部32により識別が行われた紙幣のうち正常な紙幣であると判別された紙幣は、その金種に対応する各紙幣収納部34、36、38に送られ、これらの紙幣収納部34、36、38に収納される。具体的には、紙幣収納部34には千円札が収納され、紙幣収納部36には二千円札および五千円札が混合状態で収納され、紙幣収納部38には一万円札が収納される。一方、識別部32による識別結果により正常な紙幣ではないと判別された紙幣は入金リジェクト紙幣として搬送部30により紙幣払出部22に搬送され、この紙幣払出部22に集積される。そして、紙幣受入口20aに投入された入金紙幣が全て各紙幣収納部34、36、38または紙幣払出部22に送られると、ロック部55によるシャッタ22bのロックが解除されることにより紙幣取出口22aに設けられたシャッタ22bが開かれる。また、紙幣払出部22に集積された入金リジェクト紙幣が紙幣取出口22aに送られる。このことにより、操作者は紙幣取出口22aから取り出して入金リジェクト紙幣を紙幣受入部20の紙幣受入口20aに再投入することができるようになる。
次に、紙幣釣銭機10において出金処理が行われる際の動作について以下に説明する。出金される紙幣の合計金額あるいは金種別の枚数等を含む出金処理の開始の指令が紙幣釣銭機制御部60に入力されると、各紙幣収納部34、36、38に収納されている紙幣が、各紙幣収納部34、36、38に対応する各繰出機構35、37、39により1枚ずつ接続搬送部30bに繰り出され、この接続搬送部30bから周回搬送部30aに紙幣が受け渡される。周回搬送部30aに送られた紙幣は当該周回搬送部30aで図3における時計回りの方向に少なくとも1周回るよう搬送され、この際に識別部32により紙幣の金種、真偽、正損等の識別が行われる。識別部32により識別が行われた紙幣のうち正常な紙幣であると判別された紙幣は紙幣払出部22に搬送され、この紙幣払出部22に集積される。一方、識別部32による識別結果により正常な紙幣ではないと判別された紙幣(例えば、重送や斜行等の搬送異常の紙幣)は出金リジェクト紙幣として搬送部30により出金リジェクト部24に搬送され、この出金リジェクト部24に集積される。なお、出金リジェクト部24に集積された出金リジェクト紙幣は、管理者等の所定の権限を有する者が紙幣釣銭機10の筐体12から引出ユニット14を手前側に引き出した後に扉24aを開けることによって取り出すことができるようになる。そして、出金されるべき紙幣が各紙幣収納部34、36、38から紙幣払出部22に送られた後、ロック部55によるシャッタ22bのロックが解除されることにより紙幣取出口22aに設けられたシャッタ22bが開かれる。また、紙幣払出部22に集積された紙幣が一括して紙幣取出口22aに送られる。このことにより、操作者は紙幣取出口22aから出金紙幣を取り出すことができるようになる。
また、本実施の形態では、状態検知部40によって紙幣釣銭機10に異常が発生していることが検知されると、判定手段44は、状態検知部40により検知された状態に基づいて、各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59による各構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定する。また、紙幣釣銭機制御部60は、判定手段44による判定結果に基づいて、ロック部50、52、54、55、56、57、58、59のうち1または複数のロック部による構成部材のロックを解除させるよう各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59を制御する。この際に、認証手段46によって操作者の権限が認証されている場合には、判定手段44は、状態検知部40により検知された状態に加えて、認証手段46により認証された操作者の権限も参酌して、各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59による各構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定するようになる。また、判定手段44による判定結果は、硬貨釣銭機70の操作表示部70bやPOSレジスタ72の表示部76に表示されるようになる。このような動作の詳細について以下に説明する。
搬送部30において紙幣の搬送異常(具体的には、紙幣の詰まり)が発生していることが状態検知部40により検知されると、判定手段44は、状態検知部40により検知された状態に基づいて、ロック部50による引出ユニット14のロックおよびロック部52による搬送部30のガイド部材30cの各部品のロックを解除すると判定する。そして、紙幣釣銭機制御部60は、引出ユニット14のロックおよび搬送部30のガイド部材30cの各部品のロックをそれぞれ解除するようロック部50、52を制御する。この場合には、操作者は引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出すことができるとともにガイド部材30cの各部品を引出ユニット14から取り出すことができるようになる。このことにより、操作者は、搬送部30の搬送路で詰まっている紙幣を当該搬送部30から取り除くことができるようになる。
また、紙幣受入部20において繰出機構21による筐体12の内部への紙幣の繰出不良が発生していることが状態検知部40により検知されると、判定手段44は、状態検知部40により検知された状態に基づいて、ロック部54によるシャッタ20bのロックを解除すると判定する。この場合には、ロック部54によるシャッタ20bのロックが解除されることにより、操作者はシャッタ20bを開いて紙幣受入口20aから紙幣受入部20の内部に手を入れることができるようになるため、繰出機構21で詰まっている紙幣を筐体12の外部に取り出すことができるようになる。
また、紙幣収納部34、36、38の何れか(例えば、紙幣収納部34)において繰出機構35、37、39(ここでは、紙幣収納部34に対応する繰出機構35)による搬送部30への紙幣の繰出不良が発生していることが状態検知部40により検知されると、判定手段44は、状態検知部40により検知された状態に基づいて、ロック部50による引出ユニット14のロックおよびロック部57による扉34aのロックを解除すると判定する。そして、紙幣釣銭機制御部60は、引出ユニット14のロックおよび扉34aのロックをそれぞれ解除するようロック部50、57を制御する。この場合には、操作者は引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出すことができるとともに扉34aを開いて紙幣収納部34の内部にアクセスすることができるようになる。このことにより、操作者は紙幣収納部34の内部に手を入れることができるようになるため、繰出機構35で詰まっている紙幣を筐体12の外部に取り出すことができるようになる。なお、紙幣収納部36または紙幣収納部38において繰出機構35または繰出機構37による搬送部30への紙幣の繰出不良が発生していることが状態検知部40により検知された場合にも同様の動作が行われるようになる。
また、各紙幣収納部34、36、38に収納されている紙幣を回収する回収指令が紙幣釣銭機10に与えられたときに、出金リジェクト部24に出金リジェクト紙幣が存在することが残留検知センサ24bにより検知され、このような残留検知センサ24bの検知情報に基づいて出金リジェクト部24に出金リジェクト紙幣が存在することが状態検知部40により検知されると、判定手段44は、状態検知部40により検知された状態に基づいて、ロック部50による引出ユニット14のロックおよびロック部56による扉24aのロックを解除すると判定する。そして、紙幣釣銭機制御部60は、引出ユニット14のロックおよび扉24aのロックをそれぞれ解除するようロック部50、56を制御する。この場合には、操作者は引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出した後に扉24aを開いて出金リジェクト部24から出金リジェクト紙幣を取り出すことができるようになる。なお、回収指令が紙幣釣銭機10に与えられると、各紙幣収納部34、36、38に収納されている紙幣はこれらの紙幣収納部34、36、38から繰り出されて搬送部30によりカセット装着部26に装着されている紙幣回収カセット26aに送られ、この紙幣回収カセット26aに収納されるようになる。このようにして、紙幣釣銭機10から各紙幣収納部34、36、38に収納されている紙幣および出金リジェクト部24に収納されている出金リジェクト紙幣をそれぞれ回収することができるようになる。
なお、本実施の形態では、紙幣釣銭機10において発生した紙幣の詰まり等の異常の解消は、当該紙幣釣銭機10が設置される店舗の店員および管理者の両方が行うことができるようになっている。一方、各紙幣収納部34、36、38に収納されている紙幣の回収は、店舗の管理者のみが行うことができるようになっている。このため、回収指令が紙幣釣銭機10に与えられたときに、出金リジェクト部24に出金リジェクト紙幣が存在することが残留検知センサ24bにより検知され、このような残留検知センサ24bの検知情報に基づいて出金リジェクト部24に出金リジェクト紙幣が存在することが状態検知部40により検知された場合に、認証手段46により認証された操作者の権限が管理者であるときにおいてのみ、判定手段44は、ロック部50による引出ユニット14のロックおよびロック部56による扉24aのロックを解除すると判定する。一方、回収指令が紙幣釣銭機10に与えられたときに、出金リジェクト部24に出金リジェクト紙幣が存在することが状態検知部40により検知された場合に、認証手段46により認証された操作者の権限が店員であるときには、判定手段44は、何れのロック部によるロックも解除しないと判定する。
また、本実施の形態では、上述した判定手段44による判定結果は、硬貨釣銭機70の操作表示部70bやPOSレジスタ72の表示部76に表示されるようになる。また、この際に、紙幣釣銭機10において紙幣の詰まり等の異常が発生したことが状態検知部40により検知された場合には、異常の解消の方法を示すガイダンス画面が硬貨釣銭機70の操作表示部70bやPOSレジスタ72の表示部76に表示されるようになっていてもよい。このことにより、操作者は紙幣釣銭機10において発生した紙幣の詰まり等の異常を迅速かつ確実に解消することができるようになる。
また、本実施の形態では、少なくとも一つのロック部52、54、55、56、57、58、59による各構成部材のロックが解除されているときに、引出ユニット規制部48によって、筐体12から引き出された引出ユニット14を筐体12の内部に戻すことができないようになっている。このことにより、ロック部52、54、55、56、57、58、59による各構成部材のロックが解除された後に、操作者が各構成部材を再ロックすることを忘れてしまい、ロック部52、54、55、56、57、58、59により各構成部材を再ロックしないで引出ユニット14を筐体12の内部に戻してしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態では、ロック部50による引出ユニット14のロックが解除された後、当該引出ユニット14が筐体12の内部から手前側に引き出されたときに、他のロック部(例えば、ロック部56、57、58、59)による構成部材(具体的には、扉24a、34a、36a、38a)のロックが解除されてこの構成部材が自動で開くようになっていてもよい。この場合には、操作者は引出ユニット14を筐体12の内部から手前側に引き出したときにどの構成部材から紙幣を取り出すかを一目で判断することができるようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態の紙幣釣銭機10(貨幣処理装置)およびこのような紙幣釣銭機10による紙幣処理方法(貨幣処理方法)によれば、紙幣釣銭機10の状態を検知する状態検知部40と、状態検知部40により検知された状態に基づいて、各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59による構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定する判定手段44と、判定手段44による判定結果に基づいて、ロック部50、52、54、55、56、57、58、59のうち一または複数のロック部による構成部材のロックを解除させるよう各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59を制御する紙幣釣銭機制御部60とがそれぞれ設けられている。そして、紙幣釣銭機10の状態を状態検知部40により検知し、状態検知部40により検知された状態に基づいて、各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59による構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定することにより、操作者が操作すべき構成部材(例えば、異常が発生している構成部材)のロックのみを自動で解除することができるため、操作者が操作に慣れていない場合でも、違算が発生したり各構成部材が破損してしまったりすることを防止することができる。
より詳細に説明すると、従来の紙幣釣銭機では、USB等に記憶された電子識別情報を読み取ることで、権限に応じて各構成部材の電磁ロックを解除して筐体から引出ユニットを引き出せるようにしたり、紙幣回収カセットの電磁ロックを解除して紙幣回収カセットを取り出せたりするようなっていた。しかしながら、このような従来の紙幣釣銭機では、紙幣釣銭機の状態に応じて電磁ロックを解除するものではないため、店員等の操作者が紙幣釣銭機の操作に慣れてない場合には、開閉する必要のない箇所を開閉することで違算が生じたり、あるいは開閉しない箇所を無理にこじ開けることで装置が破損したりする等の問題が生じるおそれがあった。これに対し、本実施の形態の紙幣釣銭機10では、紙幣釣銭機10の状態を状態検知部40により検知し、状態検知部40により検知された状態に基づいて、各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59による構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定することにより、操作者が操作すべき構成部材(例えば、異常が発生している構成部材)のロックのみを自動で解除することができるため、上述した従来の紙幣釣銭機の問題を解消することができる。
また、本実施の形態の紙幣釣銭機10においては、上述したように、操作者の権限を認証するための認証手段46が設けられており、判定手段44は、状態検知部40により検知された状態に加えて、認証手段46により認証された操作者の権限も参酌して、各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59による構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定するようになっている。この場合には、認証手段46により認証された操作者の権限に応じて所定の権限を有する操作者が操作すべき構成部材のロックのみを自動で解除することができるため、紙幣釣銭機10で発生した紙幣の詰まり等の異常の解消や当該紙幣釣銭機10からの紙幣の回収処理を適切な権限を有する操作者が行うことができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣釣銭機10においては、上述したように、判定手段44による判定結果を表示する表示部(具体的には、硬貨釣銭機70の操作表示部70bやPOSレジスタ72の表示部76)が設けられている。この場合には、操作者は、どの構成部材のロックが解除されたかを、表示部に表示される判定結果により認識することができるようになるため、紙幣釣銭機10において発生した紙幣の詰まり等の異常を迅速かつ確実に解消することができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣釣銭機10においては、上述したように、複数のロック部50、52、54、55、56、57、58、59のうち少なくとも一つのロック部(具体的には、ロック部52)は、貨幣を搬送する搬送部30に設けられたガイド部材30cの各部品をロックするようになっており、搬送部30において紙幣の搬送異常が発生したことが状態検知部40により検知されたときに、判定手段44はロック部52による当該搬送部30に設けられたガイド部材30cの各部品のロックを解除すると判定するようになっている。
また、本実施の形態の紙幣釣銭機10においては、上述したように、複数のロック部50、52、54、55、56、57、58、59のうち少なくとも一つのロック部(例えば、ロック部54)は、筐体12の内部に紙幣を投入するための投入部(具体的には、紙幣受入部20)における投入口(具体的には、紙幣受入口20a)を開閉するシャッタ20bをロックするようになっており、投入部において筐体12の内部への貨幣の繰出不良が発生したことが状態検知部40により検知されたときに、判定手段44はロック部54による当該投入部に設けられたシャッタ20bのロックを解除すると判定するようになっている。
また、本実施の形態の紙幣釣銭機10においては、上述したように、複数のロック部50、52、54、55、56、57、58、59のうち少なくとも一つのロック部(例えば、ロック部56)は、貨幣を収納する収納庫(具体的には、出金リジェクト部24)の扉24aをロックするようになっており、紙幣の回収処理が行われる際に収納庫に紙幣が存在することが状態検知部40により検知されたときに、判定手段44は出金リジェクト部24に設けられた扉24aのロックを解除すると判定するようになっている。
また、本実施の形態の紙幣釣銭機10においては、上述したように、各構成部材が設けられた引出ユニット14が筐体12から引き出し可能となっており、少なくとも一つのロック部52、54、55、56、57、58、59による構成部材のロックが解除されているときに、筐体12から引き出された引出ユニット14が筐体12の内部に戻されるのを防止する引出ユニット規制部48が設けられている。この場合には、ロック部52、54、55、56、57、58、59による各構成部材のロックが解除された後に、操作者が各構成部材を再ロックすることを忘れてしまい、ロック部52、54、55、56、57、58、59により各構成部材を再ロックしないで引出ユニット14を筐体12の内部に戻してしまうことを防止することができる。
なお、本発明による貨幣処理装置や貨幣処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、本発明に係る貨幣処理装置は、紙幣釣銭機10および硬貨釣銭機70を組み合わせたものに限定されることはない。本発明に係る貨幣処理装置として、紙幣釣銭機10が単体で用いられてもよい。
また、上記の説明では、紙幣釣銭機10において、状態検知部40により検知された紙幣釣銭機10の状態に基づいて、各ロック部50、52、54、55、56、57、58、59による構成部材のロックを解除する方法について述べたが、硬貨釣銭機70にも本発明の原理が適用されるようになっていてもよい。より詳細には、硬貨釣銭機70において、複数の構成部材に対応してロック部が複数設けられており、各ロック部は対応する構成部材のロックを行うようになっている。また、硬貨釣銭機70の状態(具体的には、硬貨釣銭機70の各構成部材において硬貨の詰まり等の異常が発生しているか否か、等)を検知する状態検知部が当該硬貨釣銭機70に設けられている。また、硬貨釣銭機70には、状態検知部により検知された状態に基づいて、各ロック部による構成部材のロックのうち何れかのロックを解除するかを判定する判定手段が設けられている。そして、硬貨釣銭機70の硬貨釣銭機制御部70aは、判定手段による判定結果に基づいて、一または複数のロック部による構成部材のロックを解除させるよう各ロック部を制御する。このような硬貨釣銭機70でも、上述した紙幣釣銭機10と同様に、硬貨釣銭機70の状態を状態検知部により検知し、状態検知部により検知された状態に基づいて、各ロック部による構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定することにより、操作者が操作すべき構成部材(例えば、異常が発生している構成部材)のロックのみを自動で解除することができるため、操作者が操作に慣れていない場合でも、違算が発生したり各構成部材が破損してしまったりすることを防止することができる。
なお、本発明の原理が硬貨釣銭機70に適用される場合には、本発明に係る貨幣処理装置は、紙幣釣銭機10および硬貨釣銭機70を組み合わせたものに限定されることはない。本発明に係る貨幣処理装置として、硬貨釣銭機70が単体で用いられてもよい。
10 紙幣釣銭機
12 筐体
14 引出ユニット
16 引出レール
20 紙幣受入部
20a 紙幣受入口
20b シャッタ
21 繰出機構
22 紙幣払出部
22a 紙幣取出口
22b シャッタ
24 出金リジェクト部
24a 扉
24b 残留検知センサ
26 カセット装着部
26a 紙幣回収カセット
30 搬送部
30a 周回搬送部
30b 接続搬送部
30c ガイド部材
32 識別部
34、36、38 紙幣収納部
34a、36a、38a 扉
35、37、39 繰出機構
40 状態検知部
44 判定手段
46 認証手段
48 引出ユニット規制部
50、52、54、55、56、57、58、59 ロック部
60 紙幣釣銭機制御部
61 インターフェース
70 硬貨釣銭機
70a 硬貨釣銭機制御部
70b 操作表示部
71 インターフェース
72 POSレジスタ
73 POS制御部
74 カードリーダ
75 印字部
76 表示部
77 操作部
78 記憶部
79 インターフェース
80 棒金収納装置

Claims (9)

  1. 複数の構成部材に対応して設けられ、対応する前記構成部材のロックを行う複数のロック部を備えた貨幣処理装置であって、
    前記貨幣処理装置の状態を検知する状態検知部と、
    前記状態検知部により検知された状態に基づいて、各前記ロック部による前記構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、一または複数の前記ロック部による前記構成部材のロックを解除させるよう各前記ロック部を制御する制御部と、
    を備えた、貨幣処理装置。
  2. 操作者の権限を認証するための認証手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記状態検知部により検知された状態に加えて、前記認証手段により認証された操作者の権限も参酌して、各前記ロック部による前記構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定するようになっている、請求項1記載の貨幣処理装置。
  3. 前記判定手段による判定結果を表示する表示部を更に備えた、請求項1または2記載の貨幣処理装置。
  4. 複数の前記ロック部のうち少なくとも一つの前記ロック部は、貨幣を搬送する搬送部に設けられたガイド部材をロックするようになっており、
    前記搬送部において貨幣の搬送異常が発生したことが前記状態検知部により検知されたときに、前記判定手段は前記ロック部による当該搬送部に設けられた前記ガイド部材のロックを解除すると判定する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  5. 複数の前記ロック部のうち少なくとも一つの前記ロック部は、筐体の内部に貨幣を投入するための投入部における投入口を開閉するシャッタをロックするようになっており、
    前記投入部において前記筐体の内部への貨幣の繰出不良が発生したことが前記状態検知部により検知されたときに、前記判定手段は前記ロック部による当該投入部に設けられた前記シャッタのロックを解除すると判定する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  6. 複数の前記ロック部のうち少なくとも一つの前記ロック部は、貨幣を収納する収納庫の扉をロックするようになっており、
    貨幣の回収処理が行われる際に前記収納庫に貨幣が存在することが前記状態検知部により検知されたときに、前記判定手段は前記収納庫に設けられた前記扉のロックを解除すると判定する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  7. 貨幣の識別を行う識別部を更に備え、
    前記収納庫には、貨幣の出金処理が行われる際に前記識別部により正常ではないと識別された貨幣が収納されるようになっている、請求項6記載の貨幣処理装置。
  8. 各前記構成部材が設けられた引出ユニットが筐体から引き出し可能となっており、
    少なくとも一つの前記ロック部による前記構成部材のロックが解除されているときに、前記筐体から引き出された前記引出ユニットが前記筐体の内部に戻されるのを防止する引出ユニット規制部を更に備えた、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  9. 複数の構成部材に対応して設けられ、対応する前記構成部材のロックを行う複数のロック部を備えた貨幣処理装置による貨幣処理方法であって、
    前記貨幣処理装置の状態を状態検知部により検知する工程と、
    前記状態検知部により検知された状態に基づいて、各前記ロック部による前記構成部材のロックのうち何れのロックを解除するかを判定する工程と、
    判定結果に基づいて、一または複数の前記ロック部による前記構成部材のロックを解除させる工程と、
    を備えた、貨幣処理方法。
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