JP2017159319A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工品質の再現性を高めることが可能なレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】レーザ光源と加工対象物との間のレーザビームの経路に、ビーム整形器及びアッテネータが配置されている。ビームプロファイラが、ステージに保持された加工対象物の表面の位置におけるレーザビームの光強度分布を測定する。レーザ強度測定器が、ステージに保持された加工対象物に入射するレーザビームの強度を測定する。制御装置が、ビームプロファイラの測定結果、及びレーザ強度測定器の測定結果に基づいて、アッテネータの透過率を調整する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ビーム整形器で加工対象物の表面におけるレーザビーム断面形状及び光強度分布を整形して加工を行うレーザ加工装置に関する。
半導体ウエハに注入されたドーパントの活性化にレーザアニール技術が使用される。例えば、半導体ウエハにパルスレーザビームを入射させることにより、半導体ウエハの表層部を加熱して、ドーパントの活性化が行われる。アニール深さ及びアニール温度を制御するために、パルス幅及びパルスエネルギ密度が調整される。
パルスエネルギ密度を調整するために、パルスレーザビームの平均パワーを測定し、平均パワーの測定値、パルスの繰返し周波数、及びビーム断面の面積から、パルスエネルギ密度が算出される。下記の特許文献1に、レーザアニール装置が開示されている。
特開2015−170724号公報
加工対象物に入射するパルスレーザビームの平均パワーの測定値と目標値との比に基づいて、アッテネータの透過率を調整することにより、パルスレーザビームの平均パワーを目標値に近づけることができる。ところが、平均パワーを目標値に一致させてレーザ加工を行っても、加工品質の十分な再現性が得られない場合があることが判明した。
本発明の目的は、加工品質の再現性を高めることが可能なレーザ加工装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
レーザ光源と、
前記レーザ光源から出力されたレーザビームが入射する位置に加工対象物を保持するステージと、
前記レーザ光源と前記ステージに保持された加工対象物との間のレーザビームの経路に配置され、加工対象物の表面におけるビーム断面を整形するビーム整形器と、
前記レーザ光源と前記ステージに保持された加工対象物との間のレーザビームの経路に配置された透過率可変のアッテネータと、
前記ステージに保持された加工対象物の表面の位置におけるレーザビームの光強度分布を測定するビームプロファイラと、
前記ステージに保持された加工対象物に入射するレーザビームの強度を測定するレーザ強度測定器と、
前記ビームプロファイラの測定結果、及び前記レーザ強度測定器の測定結果に基づいて、前記アッテネータの透過率を調整する制御装置と
を有するレーザ加工装置が提供される。
レーザ強度測定器の測定結果のみならず、ビームプロファイラの測定結果をも利用してアッテネータの透過率を調整することにより、加工品質の再現性を高めることができる。
図1Aは、実施例によるレーザ加工装置の概略図であり、図1Bは、レーザ加工装置のステージの平面図である。 図2は、パルスレーザビームがビームプロファイラに入射している状態のレーザ加工装置の概略図である。 図3は、参考例によるレーザ加工装置で実行される平均パワー調整処理のフローチャートである。 図4Aは、加工対象物の表面におけるビーム断面形状を示す図であり、図4Bは、ビーム断面の幅方向の光強度分布の例を示すグラフである。 図5は、実施例によるレーザ加工装置で実行される平均パワー調整処理のフローチャートである。 図6は、ビーム断面の幅方向に関する光強度分布の一例を示すグラフである。
図1Aに、実施例によるレーザ加工装置の概略図を示す。レーザ光源10が、制御装置50からの発振指令信号S0を受けて、パルスレーザビームを出力する。レーザ光源10には、例えばレーザダイオードが用いられる。レーザダイオードは、例えば波長808nmの擬似連続発振(QCW)レーザビームを出力する。
レーザ光源10から出力されたパルスレーザビームの経路に、透過率可変のアッテネータ11が配置されている。アッテネータ11は、設定された透過率に基づいて、パルスレーザビームの光強度を減衰させる。アッテネータ11の透過率は、制御装置50からの透過率指令信号S1によって指令される。アッテネータ11を透過したパルスレーザビームが、ビーム整形器12、折り返しミラー13、及び対物レンズ14を経由して、加工チャンバ15内に導入される。
加工チャンバ15の中にステージ20が配置されている。ステージ20の上に、チャック機構23が固定されており、チャック機構23によって加工対象物30が保持される。加工対象物30は、例えばドーパントがイオン注入されている半導体ウエハである。ステージ20は、制御装置50から制御されることにより、加工対象物30の表面に平行な二次元方向に移動する。
パルスレーザビームは、加工チャンバ15の上方の壁面に設けられた入射窓16を通って、加工チャンバ15内に導入される。ステージ20が移動すると、加工対象物30の表面上を、パルスレーザビームの入射位置が移動する。パルスレーザビームの入射位置の主走査方向への移動と、副走査方向への移動とを繰り返すことにより、加工対象物30の表面の全域をアニールすることができる。
ビーム整形器12と対物レンズ14とは、加工対象物30の表面におけるパルスレーザビームの断面形状を一方向に長い形状(長尺形状)にするとともに、長さ方向及び幅方向に関する光強度分布を均一化する。ビーム整形器12として、複数のシリンドリカルレンズアレイを組み合わせたビームホモジナイザを用いることができる。
図1Bに、ステージ20の平面図を示す。ステージ20には、チャック機構23の他にミラー21及びビームプロファイラ25が取り付けられている。ステージ20を移動させることにより、パルスレーザビームが加工対象物30に入射する状態、ミラー21に入射する状態、ビームプロファイラ25に入射する状態のいずれかの状態が実現される。
図1Aでは、加工チャンバ15内に導入されたパルスレーザビームがミラー21に入射している状態を示している。加工チャンバ15内に導入されたパルスレーザビームがビームプロファイラ25に入射している状態が、図2に示されている。
図1Aに示すように、ミラー21に入射したパルスレーザビームは、ミラー21によって水平方向に反射される。ミラー21で反射されたパルスレーザビームは、加工チャンバ15の側壁に設けられた窓17を通って、加工チャンバ15の外に配置されたレーザ強度測定器40に入射する。ミラー21からレーザ強度測定器40までのパルスレーザビームの経路にレンズ22が配置されている。レンズ22は、レーザ強度測定器40の受光面におけるパルスレーザビームのビーム断面の大きさを調整する。
レーザ強度測定器40として、パワーメータ、ジュールメータ、フォトディテクタ等を用いることができる。パワーメータは、パルスレーザビームの平均パワー(パワーの時間平均)を測定する。ジュールメータは、パルスレーザビームのパルスエネルギを測定する。フォトディテクタは、パルスレーザビームの波形を測定する。フォトディテクタを較正しておくことにより、パルスレーザビームの波形からパルスエネルギを求めることができる。レーザ強度測定器40の測定結果が制御装置50に入力される。以下、レーザ強度測定器40の測定物理量が平均パワーである場合について説明を続ける。
図2に示すように、パルスレーザビームがビームプロファイラ25に入射している状態のとき、ビームプロファイラ25は光強度分布を測定する。ビームプロファイラ25の測定結果が制御装置50に入力される。
レーザ光源10とアッテネータ11との間のパルスレーザビームの経路に、分岐装置18が配置されている。分岐装置18は、制御装置50からの切替信号S2を受けて、パルスレーザビームがアッテネータ11に入射する状態(加工状態)と、出口用パワーメータ45に入射する状態(待機状態)とを切り替える。出口用パワーメータ45は、入射するパルスレーザビームの平均パワーを測定する。出口用パワーメータ45の測定結果が制御装置50に入力される。
制御装置50は、レーザ光源10からのパルスレーザビームの出力タイミング、アッテネータ11の透過率、ステージ20の移動、及び分岐装置18の状態を制御する。
本発明の実施例について説明する前に、図3及び図4を参照して参考例について説明する。参考例によるレーザ加工装置は、図1Aに示した実施例によるレーザ加工装置と同一の構成を有する。
図3に、参考例によるレーザ加工装置で実行されるパワー調整処理のフローチャートを示す。フローチャートの各処理は、制御装置50に格納されている処理プログラムにより実現される。
ステップST1において、制御装置50がアッテネータ11の透過率を初期値に設定する。透過率の初期値は、予め制御装置50に記憶されている。
ステップST2において、レーザ光源10から出力されるパルスレーザビームの平均パワーを測定する。具体的には、まず、制御装置50がステージ20を移動させて、パルスレーザビームがミラー21に入射する状態とする。その後、レーザ光源10に発振指令信号S0を送出して、パルスレーザビームの出力を開始させる。制御装置50がレーザ強度測定器40からの出力を読み取ることにより、パルスレーザビームの平均パワーの測定値が得られる。
ステップST3において、制御装置50が、平均パワーの測定値と、平均パワーの目標値とに基づいて、アッテネータ11の透過率を調整する。具体的には、平均パワーの測定値に対する目標値の比を現在の透過率に乗じることにより、調整後の透過率を算出される。平均パワーの目標値は、予め制御装置50に記憶されている。
ステップST4において、制御装置50の制御下でレーザ加工が実施される。ステップST3でアッテネータ11の透過率が調整されているため、目標とする平均パワーでレーザ加工を行うことができる。
次に、図4A及び図4Bを参照して、図3に示した参考例によるレーザ加工装置によるアニール処理の課題について説明する。
図4Aに、加工対象物30の表面におけるビーム断面形状を示す。ビーム断面33は、一方向に長い長尺形状を有する。ビーム断面33の長さ方向をy方向とし、幅方向をx方向とするxy直交座標系を定義する。
図4Bに、ビーム断面33の幅方向(x方向)の光強度分布の例を示す。横軸はx座標を単位「μm」で表し、縦軸は光強度を任意単位で表す。ビーム断面33(図4A)の幅方向の中心をx座標の原点としている。光強度分布は、ビーム断面よりも外側に裾野部分を有する。一例として、光強度が強度閾値Ithに等しい点を連ねる線をビーム断面の外周線と定義することができる。
図4Bに実線で示した光強度分布を持つパルスレーザビームは、破線で示した光強度分布を持つパルスレーザビームよりも、ビーム断面の内側において高い光強度を有する。その反面、裾野部分においては、破線で示した光強度分布を持つパルスレーザビームの方が、実線で示した光強度分布を持つパルスレーザビームよりも高い光強度を有する。このような光強度分布の差は、ビーム整形器12の特性の変動等によって生じ得る。
通常、ビーム断面がレーザ強度測定器40の受光面の中心に位置するようにレーザ強度測定器40の位置が調整される。この状態で、光強度分布の裾野部分もレーザ強度測定器40の受光面に入射する。このため、レーザ強度測定器40で測定される平均パワーには、裾野部分のパワーも含まれる。
レーザアニールに寄与するのは、ビーム断面内のレーザエネルギのみであり、裾野部分のレーザエネルギはレーザアニールに寄与しない。従って、再現性の高いアニールを行うためには、ビーム断面内の平均パワーを一定にしなければならない。ところが、図3に示した参考例では、裾野部分を含めた平均パワーが目標値に一致することになる。光強度分布が初期の形状からずれていると、平均パワーの測定値を目標値に一致させても、ビーム断面内の平均パワーは目標とする値にはならない。このため、アニール処理の再現性が確保されなくなってしまう。
例えば、図4Bに示した実線の光強度分布と、破線で示した光強度分布との平均パワーの測定値が同一である場合、ビーム断面内の平均パワーは、実線で示した光強度分布の方が大きい。
次に、図1、図2、図5及び図6を参照して、実施例によるレーザ加工装置について説明する。以下に説明する実施例では、高い再現性でアニールを行うことが可能である。
図5に、実施例によるレーザ加工装置で実行されるパワー調整処理のフローチャートを示す。フローチャートの各処理は、制御装置50に格納されている処理プログラムにより実行される。
ステップST1及びステップST2の処理は、図3に示した参考例のステップST1及びステップST2と同一である。
ステップST10において、パルスレーザビームの光強度分布を測定する。具体的には、ステップST2で平均パワーを測定した後、制御装置50は、レーザ光源10から出力されたパルスレーザビームが出口用パワーメータ45に入射するように、分岐装置18を制御する。その後、ステージ20(図1)を移動させて、パルスレーザビームがビームプロファイラ25に入射する状態にする。この状態で、分岐装置18を制御して、パルスレーザビームをビームプロファイラ25に入射させる。これにより、ビームプロファイラ25でパルスレーザビームの光強度分布が測定される。なお、測定される光強度分布は、複数ショットの光強度分布を累積したものである。
ステップST11において、制御装置50が、ステップST10で測定された光強度分布に基づいて有効パワー比を算出する。以下、図6を参照して、有効パワー比の定義について説明する。
図6に、ビーム断面の幅方向(x方向)に関する光強度分布の一例を示す。光強度が強度閾値Ithに等しい位置を連ねる線で囲まれた領域をビーム断面33(図4A)と定義する。ビーム断面33内において、ほぼトップフラットの光強度分布が得られている。ビーム断面33の外側に、ピーク強度よりも十分弱い光強度の裾野部分34が広がっている。ビーム断面33内の光強度を幅方向(x方向)に積分して得られた値をA1で表す。裾野部分34の光強度を幅方向に積分して得られた値をA2で表す。
強度閾値Ith以上の光強度を有するビーム断面33内の領域がアニールに寄与し、強度閾値Ithよりも低い光強度を有する裾野部分34は実質的にアニールに寄与しない。有効パワー比Reを、
Re=A1/(A1+A2)
と定義する。すなわち、有効パワー比は、ビームプロファイラ25で測定される光強度分布のうち、強度閾値Ith以上の光強度を示す部分の光強度の積分値A1と、全体の光強度分布の積分値A1+A2との比で定義される。有効パワー比は、加工対象物30(図1A)に入射するレーザパワーのうちアニールに有効に使用されるパワーの割合と考えることができる。
ステップST12(図5)において、制御装置50は、ビームプロファイラ25で測定された光強度分布のうち、強度閾値Ith以上の光強度を示す部分と、全体の光強度分布との関係に基づいて、アッテネータ11の透過率を調整する。より具体的には、制御装置50が、パルスレーザビームの平均パワーの測定値と目標値、有効パワー比の測定値と標準値とに基づいて、アッテネータ11(図1A)の透過率を調整する。以下、調整方法の一例について、具体的に説明する。
平均パワーの目標値Pt及び有効パワー比の標準値Rsは、予め制御装置50に記憶されている。平均パワーの目標値Ptは、平均パワーを異ならせて複数の評価実験を行い、最適な加工か行われたときの条件から決定することができる。この評価実験のときに用いられたパルスレーザビームの有効パワー比が標準値Rsとして採用される。
ステップST1で設定したアッテネータ11の透過率をTmと表記し、ステップST2で測定されたパルスレーザビームの平均パワーの測定値をPmと表記し、ステップST11で得られた有効パワー比の測定値をRmと表記する。レーザ光源10の出口における平均パワーの測定値をP0と表記すると、平均パワーの測定値Pmは、
Pm=P0×Tm・・・(1)
と表される。
ステップST12で調整した後のアッテネータ11の透過率の調整値をTcと表記する。レーザ光源10の出口におけるパルスレーザビームの平均パワーが短時間では実質的に変動しないと仮定すると、透過率調整後の加工対象物の表面における平均パワーPcは、
Pc=P0×Tc・・・(2)
と表される。
最適な条件でアニールを行うためには、透過率調整後の有効パワーを、評価実験時の最適な有効パワーと等しくすればよい。すなわち、下記の式が満たされればよい。
Pc×Rm=Pt×Rs・・・(3)
ここで、短時間ではビーム整形器12(図1)の特性が変化せず、有効パワー比が実質的に一定であると仮定している。
上述の式(1)、(2)及び(3)から、以下の式が導出される。
Tc=(Pt/Pm)×(Rs/Rm)×Tm・・・(4)
式(4)に基づいて、アッテネータ11の透過率の調整値Tcを求めることができる。この透過率が調整値Tcに等しくなるように、アッテネータ11を調整すればよい。
ステップST4において、制御装置50の制御下でレーザ加工が実施される。レーザ加工時におけるパルスレーザビームの有効パワーは、評価実験で求められた最適値に一致している。このため、再現性の高いレーザ加工を行うことができる。
上記実施例では、有効パワー比を算出する基礎となる光強度分布として、ビーム断面33(図4A)の幅方向に関する光強度分布を利用した。言い換えると、光強度分布をビーム断面33(図4A)の幅方向に積分することにより、有効パワー比を算出した。ビーム断面33の長さ方向の両端から長さ方向(y方向)に広がる裾野部分の面積は、幅方向の両側に広がる裾野部分の面積に比べて十分小さい。従って、長さ方向の両端に広がる裾野部分の光強度を面積分した値は、幅方向の両側に広がる裾野部分の光強度を面積分した値に比べて十分小さい。このため、光強度分布を幅方向に積分したパワーに基づいて得られる有効パワー比を利用することによって、十分高い再現性を確保することができる。
ビーム断面のx方向の寸法とy方向の寸法との比が1に近い場合、例えばビーム断面が円形、正方形に近い場合には、有効パワー比を算出する基礎となる光強度分布として、二次元の分布を利用してもよい。この場合、光強度分布を面積分することによって、有効パワー比が算出される。
ステップST2で測定された平均パワーの測定値Pmが許容範囲から外れている場合には、制御装置50が警報を発出するようにしてもよい。この警報が発出された場合、オペレータは、レーザ光源10等のメンテナンスを行うことが好ましい。ステップST11で求められた有効パワー比の測定値Rmが許容範囲から外れている場合には、制御装置50が警報を発出するようにしてもよい。この警報が発出された場合、オペレータは、ビーム整形器12等のメンテナンスを行うことが好ましい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 レーザ光源
11 アッテネータ
12 ビーム整形器
13 折り返しミラー
14 対物レンズ
15 加工チャンバ
16 入射窓
17 窓
18 分岐装置
20 ステージ
21 ミラー
22 レンズ
23 チャック機構
25 ビームプロファイラ
30 加工対象物
33 ビーム断面
34 裾野部分
40 レーザ強度測定器
45 出口用パワーメータ
50 制御装置

Claims (5)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光源から出力されたレーザビームが入射する位置に加工対象物を保持するステージと、
    前記レーザ光源と前記ステージに保持された加工対象物との間のレーザビームの経路に配置され、加工対象物の表面におけるビーム断面を整形するビーム整形器と、
    前記レーザ光源と前記ステージに保持された加工対象物との間のレーザビームの経路に配置された透過率可変のアッテネータと、
    前記ステージに保持された加工対象物の表面の位置におけるレーザビームの光強度分布を測定するビームプロファイラと、
    前記ステージに保持された加工対象物に入射するレーザビームの強度を測定するレーザ強度測定器と、
    前記ビームプロファイラの測定結果、及び前記レーザ強度測定器の測定結果に基づいて、前記アッテネータの透過率を調整する制御装置と
    を有するレーザ加工装置。
  2. 前記制御装置は、前記ビームプロファイラで測定された光強度分布のうち、強度閾値以上の光強度を示す部分と、全体の光強度分布との関係に基づいて、前記アッテネータの透過率を調整する請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記制御装置は、前記ビームプロファイラで測定される光強度分布のうち、強度閾値以上の光強度を示す部分の光強度の積分値と、全体の光強度分布の積分値との比である有効パワー比の測定値に基づいて、前記アッテネータの透過率を調整する請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記制御装置に、前記有効パワー比の標準値が記憶されており、
    前記制御装置は、前記有効パワー比の標準値と測定値との比、及び測定時における前記アッテネータの透過率に基づいて、前記アッテネータの透過率の調整値を算出し、
    透過率が前記調整値になるように、前記アッテネータの透過率を調整する請求項3に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記ビーム整形器は、前記ステージに保持された加工対象物の表面におけるビーム断面形状を一方向に長い形状にし、
    前記制御装置は、前記ビームプロファイラで測定された光強度分布として、ビーム断面の幅方向に関する光強度分布を用いる請求項2乃至4のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
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