JP2017158173A - 動画像符号化装置および動画像符号化方法 - Google Patents

動画像符号化装置および動画像符号化方法 Download PDF

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Seishi Abe
清史 安倍
秀之 大古瀬
Hideyuki Okose
秀之 大古瀬
北村 臣二
Shinji Kitamura
臣二 北村
橋本 隆
Takashi Hashimoto
隆 橋本
敏彦 日下部
Toshihiko Kusakabe
敏彦 日下部
悠樹 丸山
Yuki Maruyama
悠樹 丸山
重里 達郎
Tatsuro Shigesato
達郎 重里
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Abstract

【課題】インターレース構造の動画像を効率的に符号化することができる動画像符号化装置を提供する。【解決手段】動画像符号化装置100は、インターレース構造の動画像を符号化する動画像符号化装置であって、複数のフィールドが複数の参照ピクチャとして記憶される記憶部120と、複数のフィールドのうち、符号化対象フィールドに対し同相の1つのフィールドのみを含む第1参照ピクチャリストと、複数のフィールドのうち、符号化対象フィールドに対し逆相の1つのフィールドのみを含む第2参照ピクチャリストとを用いて、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する符号化部110とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、インターレース構造の動画像を符号化する動画像符号化装置に関する。
特許文献1は、入力がインターレース信号である場合の動きベクトルの符号化または復号において、符号化効率を向上させることができるようにした画像処理装置および方法に関する。
特許文献1において、例えば、当該PUと当該PUに関する動きベクトル情報により参照される参照PUは、トップフィールドに属している。これに対して、Co−located PUは、トップフィールドに属し、Co−located PUに関する動きベクトル情報により参照される参照PUは、ボトムフィールドに属しているため、フィールド間における位相ずれが生じている。そこで、パリティ調整部は、Co−located PUに関する動きベクトル情報の垂直成分を−1/2シフト調整する。
特開2013−121020号公報
本開示は、インターレース構造の動画像を効率的に符号化することができる動画像符号化装置等を提供する。
本開示における動画像符号化装置は、インターレース構造の動画像を符号化する動画像符号化装置であって、複数のフィールドが複数の参照ピクチャとして記憶される記憶部と、複数のフィールドのうち、符号化対象フィールドに対し同相の1つのフィールドのみを含む第1参照ピクチャリストと、複数のフィールドのうち、符号化対象フィールドに対し逆相の1つのフィールドのみを含む第2参照ピクチャリストとを用いて、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する符号化部とを備える。
本開示における動画像符号化装置等は、インターレース構造の動画像を効率的に符号化することができる。
実施の形態1における動画像符号化装置の構成を示すブロック図 実施の形態1における動画像復号装置の構成を示すブロック図 実施の形態1におけるフィールドを示す概念図 実施の形態1におけるフィールドの表示順を示す概念図 実施の形態1における複数のフィールドの参照を示す概念図 第1参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図 第2参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図 実施の形態1におけるフィールド間の参照関係の一例を示す概念図 第3参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図 第4参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図 実施の形態1におけるフィールド間の参照関係の一例を示す概念図 第5参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図 第6参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図 実施の形態1におけるフィールド間の参照関係の一例を示す概念図 実施の形態1における動画像符号化装置の動作を示すフローチャート 実施の形態1における動画像符号化装置の第1適用例を示す概念図 実施の形態1における動画像符号化装置の第2適用例を示す概念図 実施の形態1における動画像符号化装置の第3適用例を示す概念図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
また、以下の説明において、第1、第2または第3などの序数は、適宜、付け替えられてもよいし、省略されてもよいし、新たに付与されてもよい。
また、以下の説明において、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ、および、IDR(Instantaneous Decoding Refresh)ピクチャのそれぞれは、基本的に、ピクチャの属性またはタイプを示す。ただし、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ、および、IDRピクチャのそれぞれは、その属性およびタイプに対応するピクチャ自体を示す場合がある。
また、以下の説明において、トップフィールドおよびボトムフィールドのそれぞれは、基本的に、フィールドの属性またはタイプを示す。ただし、トップフィールドおよびボトムフィールドのそれぞれは、その属性およびタイプに対応するフィールド自体を示す場合がある。
(実施の形態1)
以下、図1〜15を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1は、実施の形態1における動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。図1に示された動画像符号化装置100は、符号化部110および記憶部120を備える。符号化部110は、減算部111、変換部112、可変長符号化部113、逆変換部114、加算部115および予測部116を備える。
動画像符号化装置100は、動画像を符号化する。具体的には、動画像符号化装置100において、符号化部110は、AVC(Advanced Video Coding)またはHEVC(High Efficiency Video Coding)と呼ばれる動画像符号化規格に従って、動画像に含まれる複数のピクチャを符号化する。また、符号化部110は、符号化対象ピクチャをブロック毎に符号化する。
符号化部110が符号化対象ピクチャをブロック毎に符号化する際、予測部116は、面内予測または面間予測によって符号化対象ピクチャ内の原画像ブロックに対する予測画像ブロックを生成する。減算部111は、符号化対象ピクチャ内の原画像ブロックから予測画像ブロックを減算することにより、差分画像ブロックを生成する。変換部112は、差分画像ブロックを周波数成分に変換し量子化することにより、係数ブロックを生成する。
可変長符号化部113は、係数ブロックに対して可変長符号化を行うことにより、符号化ブロックを生成する。逆変換部114は、係数ブロックを逆量子化し画素成分に変換することにより、差分画像ブロックを生成する。加算部115は、差分画像ブロックに予測画像ブロックを加算することにより、再構成画像ブロックを生成する。再構成画像ブロックに対して、ブロック歪を低減させるためのフィルタ処理が適用されてもよい。
符号化部110は、符号化対象ピクチャに対して生成された複数の再構成画像ブロックを含む再構成ピクチャを生成し、再構成ピクチャを面間予測に用いられる参照ピクチャとして記憶部120に記憶する。例えば、次の符号化対象ピクチャが符号化される際に、予測部116は、記憶部120に記憶された参照ピクチャを参照して、面間予測を行うことにより、次の符号化対象ピクチャ内の原画像ブロックに対する予測画像ブロックを生成する。
また、動画像に含まれる複数のピクチャのそれぞれは、Iピクチャ、Pピクチャ、および、Bピクチャのいずれかに分類される。Iピクチャ、Pピクチャ、および、Bピクチャは、ピクチャタイプとも呼ばれる。
Iピクチャでは、各ブロックに対して面間予測を行うことが禁止される。Pピクチャでは、各ブロックに対して面間予測を行うことが許容され、1つのブロックに対して1つの参照ピクチャを参照することが可能である。Bピクチャでは、各ブロックに対して面間予測を行うことが許容され、1つのブロックに対して最大で2つの参照ピクチャを参照することが可能である。
具体的には、符号化対象ピクチャがIピクチャである場合、符号化部110は、符号化対象ピクチャの各ブロックに対して面内予測を行って、符号化対象ピクチャを符号化する。符号化対象ピクチャがPピクチャである場合、符号化部110は、1つの参照ピクチャリストを用いて、符号化対象ピクチャを符号化する。符号化対象ピクチャがBピクチャである場合、符号化部110は、2つの参照ピクチャリストを用いて、符号化対象ピクチャを符号化する。
各参照ピクチャリストには、1以上の参照ピクチャが含まれる。参照ピクチャリストは、参照リストと呼ばれる場合がある。例えば、符号化対象ピクチャがPピクチャである場合、符号化部110は、1つの参照ピクチャリストに含まれる複数の参照ピクチャから、面間予測において参照される参照ピクチャをブロック毎に選択してもよい。
また、符号化対象ピクチャがBピクチャである場合、符号化部110は、2つの参照ピクチャリストに含まれる複数の参照ピクチャから、面間予測において参照される参照ピクチャをブロック毎に選択してもよい。また、この場合、符号化部110は、1つのブロックに対して、2つの参照ピクチャリストのそれぞれから1つの参照ピクチャを選択することにより、2つの参照ピクチャを選択してもよい。例えば、符号化部110は、1つのブロックに対して、2つの参照ピクチャを参照して双方向予測をおこなってもよい。
2つの参照ピクチャリストは、L0およびL1と呼ばれる。例えば、符号化対象ピクチャがPピクチャである場合、2つの参照ピクチャリストL0、L1のうち、1つの参照ピクチャリストL0のみが用いられる。そして、符号化対象ピクチャがBピクチャである場合、2つの参照ピクチャリストL0、L1が用いられる。
記憶部120には、複数の参照ピクチャが記憶される。記憶部120に記憶される参照ピクチャは、面間予測に用いられるピクチャであり、符号化されたピクチャに対する再構成ピクチャである。符号化部110が面間予測を用いて符号化対象ピクチャ内の原画像ブロックを符号化する際、予測部116は、参照ピクチャを参照して、原画像ブロックを予測することにより、予測画像ブロックを生成する。
動画像符号化装置100は、特に、インターレース構造の動画像を符号化する。インターレース構造の動画像は、それぞれがトップフィールドおよびボトムフィールドに分類される複数のフィールドを含む。符号化部110は、複数のフィールドのそれぞれをピクチャとして符号化する。そして、記憶部120には、複数のフィールドのそれぞれが参照ピクチャとして記憶される。つまり、上記の説明におけるピクチャは、フィールドでもよい。
図2は、図1に示された動画像符号化装置100に対応する動画像復号装置の構成を示すブロック図である。図2に示された動画像復号装置200は、復号部210および記憶部220を備える。復号部210は、可変長復号部213、逆変換部214、加算部215および予測部216を備える。
動画像復号装置200は、動画像を復号する。具体的には、動画像復号装置200において、復号部210は、AVCまたはHEVCと呼ばれる動画像符号化規格に従って、動画像に含まれる複数のピクチャを復号する。また、復号部210は、復号対象ピクチャをブロック毎に復号する。
復号部210が復号対象ピクチャをブロック毎に復号する際、可変長復号部213は、符号化ブロックに対して可変長復号を行うことにより、係数ブロックを生成する。逆変換部214は、係数ブロックを逆量子化し画素成分に変換することにより、差分画像ブロックを生成する。
予測部216は、面内予測または面間予測によって予測画像ブロックを生成する。加算部215は、差分画像ブロックに予測画像ブロックを加算することにより、再構成画像ブロックを生成する。再構成画像ブロックに対して、ブロック歪を低減させるためのフィルタ処理が適用されてもよい。
復号部210は、復号対象ピクチャに対して生成された複数の再構成画像ブロックを含む再構成ピクチャを生成し、復号されたピクチャとして再構成ピクチャを出力する。
また、復号部210は、再構成ピクチャを面間予測に用いられる参照ピクチャとして記憶部220に記憶する。例えば、次の復号対象ピクチャが復号される際に、予測部216は、記憶部220に記憶された参照ピクチャを参照して、面間予測を行うことにより、次の復号対象ピクチャ内の復号対象画像ブロックに対する予測画像ブロックを生成する。
記憶部220には、動画像符号化装置100の記憶部120と同じように、複数の参照ピクチャが記憶される。記憶部220に記憶される参照ピクチャは、面間予測に用いられるピクチャであり、復号されたピクチャと同等の再構成ピクチャである。復号部210が面間予測を用いて復号対象ピクチャ内の復号対象画像ブロックを復号する際、予測部216は、参照ピクチャを用いて、復号対象画像ブロックを予測することにより、予測画像ブロックを生成する。
動画像復号装置200は、動画像符号化装置100に対応し、特に、インターレース構造の動画像を復号する。復号部210は、動画像に含まれる複数のフィールドのそれぞれをピクチャとして復号する。記憶部220には、複数のフィールドのそれぞれが参照ピクチャとして記憶される。動画像復号装置200に関する上記の説明におけるピクチャは、フィールドでもよい。
図3は、フィールドを示す概念図である。例えば、1つのフレーム300には、1対のフィールド301、302を含む。
フィールド301とフィールド302とは、上下に1画素分ずれている。フィールド301は、1対のフィールド301、302のうち、上側のフィールドに対応し、トップフィールドに分類される。フィールド302は、1対のフィールド301、302のうち、下側のフィールドに対応し、ボトムフィールドに分類される。
そして、フィールド301とフィールド302とのそれぞれが、1つのピクチャとして符号化される。
図4は、フィールドの表示順を示す概念図である。図4の例において、フィールドt0、t2、t4は、トップフィールドに属し、フィールドb1、b3、b5は、ボトムフィールドに属する。そして、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5が順に表示される。つまり、トップフィールドと、ボトムフィールドとが交互に表示される。これにより、動きが滑らかに表示される。
なお、インターレース構造の動画像に含まれる各フィールドの表示順は、基本的に、各フィールドの撮像順に対応し、各フィールドが動画像符号化装置100へ入力される順序である入力順に対応する。また、フィールドの順序に関して、時間的に過去の方向が前方に対応し、時間的に将来の方向が後方に対応する。
また、2つのフィールドの両方がトップフィールドに属する場合、または、2つのフィールドの両方がボトムフィールドに属する場合、2つのフィールドは同相の関係を有する。この場合、一方のフィールドは、他方のフィールドに対し同相のフィールドであると表現される。
また、2つのフィールドのうち、一方がトップフィールドに属し、他方がボトムフィールドに属する場合、または、一方がボトムフィールドに属し、他方がトップフィールドに属する場合、2つのフィールドは逆相の関係を有する。この場合、一方のフィールドは、他方のフィールドに対し逆相のフィールドであると表現される。
また、同相および逆相は、それぞれ、同パリティおよび逆パリティと表現される場合がある。
[1−2.動作]
図1に示された動画像符号化装置100等について、その動作を以下説明する。なお、以下では、基本的に、動画像符号化装置100の動作が示される。動画像復号装置200は、動画像符号化装置100の動作に対応する動作を行う。また、以下において、他のピクチャを参照してピクチャを符号化または復号することを、ピクチャが他のピクチャを参照すると表現する場合がある。
図5は、複数のフィールドの参照を示す概念図である。例えば、動きがない場合、符号化対象フィールドと位置が一致する同相のフィールドを参照して符号化対象フィールドを符号化することにより、予測精度が向上し、符号化効率が向上する。一方、動きがある場合、符号化対象フィールドに対して時間的に近い逆相のフィールドを参照して符号化対象フィールドを符号化することにより、予測精度が向上し、符号化効率が向上する。
しかしながら、符号化対象フィールドに、動きがない領域と動きがある領域とが含まれる場合がある。そこで、図1に示された動画像符号化装置100の符号化部110は、符号化対象フィールドのブロック毎に、同相のフィールドと逆相のフィールドとの間で参照先を切り替える。具体的には、符号化部110は、動きがない領域内のブロックを符号化する際、同相のフィールドを参照する。そして、符号化部110は、動きがある領域内のブロックを符号化する際、逆相のフィールドを参照する。
これにより、符号化部110は、動きのない領域と、動きのある領域との両方において、予測精度を向上させることができ、符号化効率を向上させることができる。
図6は、第1参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図である。図6には、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5が表示順(入力順)で示されている。そして、フィールドt0、t2、t4は、トップフィールドに属し、フィールドb1、b3、b5は、ボトムフィールドに属する。
また、フィールドt0は、Iピクチャとして符号化され、フィールドb1、t2、b3、t4、b5は、Pピクチャとして符号化される。フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5は、1つのGOP(Group Of Pictures)を構成していてもよい。
図6の例において、フィールドt2がPピクチャとして符号化される際、フィールドt2に対し同相のフィールドt0を含む参照ピクチャリストL0が利用される。そして、フィールドb5がPピクチャとして符号化される際、フィールドb5に対し逆相のフィールドt4を含む参照ピクチャリストL0が利用される。これにより、動きのないフィールドt2、および、動きのあるフィールドb5を効率的に符号化することができる。
しかし、同相のフィールドおよび逆相のフィールドの一方のみを含む参照ピクチャリストL0を用いて、動きのない領域と、動きのある領域との両方を含むフィールドを効率的に符号化することは困難である。
なお、図6等に記載のL0[0]は、参照ピクチャリストL0の参照インデックス0を示す。参照インデックスは、参照ピクチャリストに含まれる参照ピクチャを識別するためのインデックスである。図6の例では、フィールドt2の符号化において、フィールドt0が、参照ピクチャリストL0に含まれ、参照インデックス0が割り当てられていることを示す。また、フィールドb5の符号化において、フィールドt4が、参照ピクチャリストL0に含まれ、参照インデックス0が割り当てられていることを示す。
図7は、第2参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図である。図7には、図6と同じように、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5が表示順(入力順)で示されている。そして、フィールドt0、t2、t4は、トップフィールドに属し、フィールドb1、b3、b5は、ボトムフィールドに属する。
また、図6と同じように、フィールドt0は、Iピクチャとして符号化され、フィールドb1、t2、b3、t4、b5は、Pピクチャとして符号化される。フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5は、1つのGOPを構成していてもよい。
図7の例では、フィールドt2がPピクチャとして符号化される際、フィールドt2に対し同相のフィールドt0と、フィールドt2に対し逆相のフィールドb1とを含む参照ピクチャリストL0が利用される。そして、フィールドt2のブロック毎にフィールドt0とフィールドb1との間で参照先が切り替えられ、フィールドt2が符号化される。これにより、フィールドt2が、動きのない領域と、動きのある領域との両方を含んでいても、効率的に符号化される。
また、図7の例では、フィールドt2の符号化において、参照ピクチャリストL0に含まれるフィールドt0とフィールドb1とを識別するため、フィールドt0には参照インデックス1が割り当てられ、フィールドb1には参照インデックス0が割り当てられる。そして、参照先を示す情報として参照インデックス0または1がブロック毎に符号化される。
また、フィールドt2の復号においても、符号化の場合と同じように、フィールドt2に対し同相のフィールドt0と、フィールドt2に対し逆相のフィールドb1とを含む参照ピクチャリストL0が利用される。また、参照ピクチャリストL0に含まれるフィールドt0とフィールドb1とを識別するため、フィールドt0には参照インデックス1が割り当てられ、フィールドb1には参照インデックス0が割り当てられる。
そして、参照先を示す情報として参照インデックス0または1がブロック毎に復号される。そして、ブロック毎に、復号された参照インデックス0または1に基づいて、フィールドt0とフィールドb1との間で参照先が切り替えられる。これにより、符号化の場合と同じ参照先が、復号において利用される。
また、例えば、フィールドb5がPピクチャとして符号化される際、フィールドb5に対し同相のフィールドb3と、フィールドb5に対し逆相のフィールドt4とを含む参照ピクチャリストL0が利用される。フィールドb3には参照インデックス1が割り当てられ、フィールドt4には参照インデックス0が割り当てられる。これにより、フィールドb5が、動きのない領域と、動きのある領域との両方を含んでいても、効率的に符号化される。
しかしながら、図7の例では、ブロック毎に参照インデックス0または1が符号化されるため、符号量が増加する可能性がある。また、1つの参照ピクチャリストに複数のフィールドを割り当てるための制御回路が複雑化する可能性がある。
そこで、図1に示された動画像符号化装置100は、同相の1つのフィールドのみを含む第1参照ピクチャリストと、逆相の1つのフィールドのみを含む第2参照ピクチャリストとを用いて、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する。
図8は、フィールド間の参照関係であって、図1に示された動画像符号化装置100で用いられる参照関係の一例を示す概念図である。図8には、図6および図7と同じように、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5が表示順(入力順)で示されている。そして、フィールドt0、t2、t4は、トップフィールドに属し、フィールドb1、b3、b5は、ボトムフィールドに属する。
そして、図8では、フィールドt0は、Iピクチャとして符号化され、フィールドb1、t2、b3、t4、b5は、Bピクチャとして符号化される。図6および図7と同じように、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5は、1つのGOPを構成していてもよい。
例えば、動画像符号化装置100の符号化部110は、フィールドt2の符号化において、フィールドt2に対し同相のフィールドt0を参照ピクチャリストL0に追加する。そして、符号化部110は、参照ピクチャリストL0のフィールドt0に参照インデックス0を割り当てる。また、符号化部110は、フィールドt2に対し逆相の1つのフィールドb1を参照ピクチャリストL1に追加する。そして、符号化部110は、参照ピクチャリストL1のフィールドb1に参照インデックス0を割り当てる。
そして、動画像符号化装置100の符号化部110は、同相のフィールドt0のみを含む参照ピクチャリストL0と、逆相のフィールドb1のみを含む参照ピクチャリストL1とを用いて、フィールドt2をBピクチャとして符号化する。
例えば、動画像符号化装置100の符号化部110は、参照ピクチャリストL0に含まれるフィールドt0を参照して、フィールドt2において動きのないブロックを符号化する。また、符号化部110は、参照ピクチャリストL1に含まれるフィールドb1を参照して、フィールドt2において動きのあるブロックを符号化する。
これにより、動画像符号化装置100は、フィールドt2を符号化する際、フィールドt2において動きのない領域に対して、同相のフィールドt0を参照し、フィールドt2において動きのある領域に対して、逆相のフィールドb1を参照することができる。すなわち、動画像符号化装置100は、フィールドt2におけるブロック毎に、フィールドt0とフィールドb1との間で参照先を切り替えて、効率的にフィールドt2を符号化することができる。
また、例えば、動画像符号化装置100の符号化部110は、フィールドt2を符号化する際、参照ピクチャリストL0に含まれるフィールドt0を示す情報、および、参照ピクチャリストL1に含まれるフィールドb1を示す情報を符号化する。また、符号化部110は、参照ピクチャリストL0およびL1のうち、フィールドt2におけるブロック毎に、そのブロックの符号化に用いられる参照ピクチャリストを示す情報を符号化する。
そして、動画像復号装置200の復号部210は、フィールドt2を復号する際、参照ピクチャリストL0に含まれるフィールドt0を示す情報、および、参照ピクチャリストL1に含まれるフィールドb1を示す情報を復号する。そして、復号部210は、参照ピクチャリストL0にフィールドt0を追加し、フィールドt0に参照インデックス0を割り当てる。また、復号部210は、参照ピクチャリストL1にフィールドb1を追加し、フィールドb1に参照インデックス0を割り当てる。
そして、動画像復号装置200の復号部210は、同相のフィールドt0のみを含む参照ピクチャリストL0と、逆相のフィールドb1のみを含む参照ピクチャリストL1とを用いて、フィールドt2をBピクチャとして復号する。また、復号部210は、参照ピクチャリストL0およびL1のうち、フィールドt2におけるブロック毎に、そのブロックの符号化に用いられた参照ピクチャリストを示す情報を復号する。
これにより、動画像復号装置200は、参照ピクチャリストL0およびL1のうち、フィールドt2におけるブロック毎に、そのブロックの符号化において用いられた参照ピクチャリストを選択することができる。そして、動画像復号装置200は、参照ピクチャリストL0に含まれるフィールドt0、および、参照ピクチャリストL1に含まれるフィールドb1のうち、ブロック毎に、そのブロックの符号化において用いられたフィールドを選択することができる。
すなわち、動画像符号化装置100は、フィールドt2の符号化において、参照インデックスを符号化せずに、フィールドt0とフィールドb1とを切り替えて参照することができる。また、動画像復号装置200は、フィールドt2の復号において、参照インデックスを復号せずに、動画像符号化装置100で参照されたフィールドと同じフィールドをブロック毎に選択することができる。
また、例えば、動画像符号化装置100の符号化部110は、図8のように2つの参照ピクチャリストL0、L1が利用される場合に、各ブロックがどのような方法で予測を行うかを示すブロックタイプの情報をブロック毎に符号化する。ブロックタイプは、面内予測を行うか、参照ピクチャリストL0を用いた面間予測を行うか、参照ピクチャリストL1を用いた面間予測を行うか等の情報を示すものである。一方、図6のように1つの参照ピクチャリストL0のみが利用される場合でも、ほぼ同様のブロックタイプの情報をブロック毎に符号化する。よって、どちらの方法を用いた場合でも、各ブロックの符号化に用いられる参照ピクチャリストを示す情報に相当する符号量は大きくは変わらない。
したがって、動画像符号化装置100は、フィールドt2の符号化において、符号量の増加を抑制しつつ、ブロック毎に、同相のフィールドt0と、逆相のフィールドb1とを切り替えて参照することができる。
また、参照ピクチャリストL0およびL1のそれぞれには1つのフィールドのみが割り当てられる。したがって、フィールドを割り当てるための制御回路を簡素化することが可能である。特に、参照ピクチャリストL0またはL1に対し1つのピクチャのみの追加が許容された回路であっても、同相のフィールドと逆相のフィールドとの間で参照先をブロック毎に切り替えることが可能である。
なお、図8の例において、フィールドb5を符号化する際、フィールドb5に対し同相のフィールドb3のみを含む参照ピクチャリストL0と、フィールドb5に対し逆相のフィールドt4のみを含む参照ピクチャリストL1とが用いられる。そして、参照ピクチャリストL0に含まれるフィールドb3にも、参照ピクチャリストL1に含まれるフィールドt4にも、参照インデックス0が割り当てられる。
動画像符号化装置100は、フィールドb3とフィールドt4との間で参照先を切り替えて、フィールドb5を符号化することができる。また、動画像符号化装置100は、フィールドt2およびフィールドb5と同じように、フィールドb3およびフィールドt4を符号化することができる。
また、図8では、フィールドb1よりも表示順で前方、かつ、フィールドb1に対し同相の参照可能なフィールドが存在しない。したがって、動画像符号化装置100は、逆相のフィールドt0のみをそれぞれが含む参照ピクチャリストL0およびL1を用いて、フィールドb1をBピクチャとして符号化してもよい。あるいは、動画像符号化装置100は、フィールドt0のみを含む参照ピクチャリストL0を用いて、フィールドb1をPピクチャとして符号化してもよい。
すなわち、同相のフィールドと逆相のフィールドとが参照可能である場合に、同相のフィールドのみを含む参照ピクチャリストL0と、逆相のフィールドのみを含む参照ピクチャリストL1とを用いて、符号化対象フィールドが符号化されてもよい。
また、上記の説明では、参照ピクチャリストL0およびL1のそれぞれが1つのフィールドのみを含むため、1つのフィールドに割り当てられた参照インデックス0が符号化されない。しかし、参照インデックス0が符号化されない場合に限らず、参照インデックス0が符号化される場合であっても、参照インデックス0の符号量が参照インデックス1の符号量よりも小さい場合に同じような効果が得られる。
図9は、第3参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図である。図9には、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5、t6、b7、t8、b9、t10、b11が表示順(入力順)で示されている。この例では、符号化順は、表示順と同じである。また、上段のフィールドt0、t2、t4、t6、t8、t10はトップフィールドに属し、下段のフィールドb1、b3、b5、b7、b9、b11はボトムフィールドに属する。点線矢印は、参照元から参照先への参照を示す。
図9において、各フィールドは、IDRピクチャまたはPピクチャとして符号化される。IDRピクチャは、Iピクチャの一種である。IDRピクチャよりも符号化順で後方のピクチャから、そのIDRピクチャよりも符号化順で前方のピクチャへの参照は、禁止される。
また、図9において、符号化対象フィールドがPピクチャとして符号化される際、前方同相フィールドが参照可能であれば参照される。ここで、前方同相フィールドは、符号化対象フィールドよりも表示順で前方、かつ、符号化対象フィールドに対し同相のフィールドである。また、複数の前方同相フィールドが参照可能であれば、参照可能な複数の前方同相フィールドのうち、符号化対象フィールドに表示順で最も近い前方同相フィールドが参照される。
これにより、動画像において動きのない領域が効率的に符号化される。しかしながら、動画像において動きのある領域が効率的に符号化されない可能性がある。
図10は、第4参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図である。図10には、図9と同じように、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5、t6、b7、t8、b9、t10、b11が表示順(入力順)で示されている。この例では、符号化順は、表示順と同じである。また、上段のフィールドt0、t2、t4、t6、t8、t10はトップフィールドに属し、下段のフィールドb1、b3、b5、b7、b9、b11はボトムフィールドに属する。点線矢印は、参照元から参照先への参照を示す。
また、図9と同じように、各フィールドは、IDRピクチャまたはPピクチャとして符号化される。
図10において、符号化対象フィールドがPピクチャとして符号化される際、前方逆相フィールドが参照可能であれば参照される。ここで、前方逆相フィールドは、符号化対象フィールドよりも表示順で前方、かつ、符号化対象フィールドに対し逆相のフィールドである。また、複数の前方逆相フィールドが参照可能であれば、参照可能な複数の前方逆相フィールドのうち、符号化対象フィールドに表示順で最も近い前方逆相フィールドが参照される。
これにより、動画像において動きのある領域が効率的に符号化される。しかしながら、動画像において動きのない領域が効率的に符号化されない可能性がある。
図11は、フィールド間の参照関係であって、図1に示された動画像符号化装置100で用いられる参照関係の一例を示す概念図である。
図11には、図9および図10と同じように、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5、t6、b7、t8、b9、t10、b11が表示順(入力順)で示されている。この例では、符号化順は、表示順と同じである。また、上段のフィールドt0、t2、t4、t6、t8、t10はトップフィールドに属し、下段のフィールドb1、b3、b5、b7、b9、b11はボトムフィールドに属する。点線矢印は、参照元から参照先への参照を示す。
この例では、各フィールドは、IDRピクチャまたはBピクチャとして符号化される。また、符号化対象フィールドがBピクチャとして符号化される際、参照可能な1以上の前方同相フィールドのうち、符号化対象フィールドに最も近い前方同相フィールドが参照ピクチャリストL0に追加される。また、参照可能な1以上の前方逆相フィールドのうち、符号化対象フィールドに最も近い前方逆相フィールドが参照ピクチャリストL1に追加される。
そして、動画像符号化装置100の符号化部110は、1つの前方同相フィールドのみを含む参照ピクチャリストL0と、1つの前方逆相フィールドのみを含む参照ピクチャリストL1を用いて、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する。例えば、符号化部110は、ブロック毎に、符号化対象フィールドにおいて動きのない領域に対して、前方同相フィールドを参照し、符号化対象フィールドにおいて動きのある領域に対して、前方逆相フィールドを参照し、符号化対象フィールドを符号化する。
これにより、動画像符号化装置100は、動画像において動きのない領域と動きのある領域との両方を効率的に符号化することができる。
なお、フィールドb1を符号化する際、参照可能な前方同相フィールドが存在しない。したがって、動画像符号化装置100は、逆相のフィールドt0のみをそれぞれが含む参照ピクチャリストL0およびL1を用いて、フィールドb1をBピクチャとして符号化してもよい。あるいは、動画像符号化装置100は、フィールドt0のみを含む参照ピクチャリストL0を用いて、フィールドb1をPピクチャとして符号化してもよい。フィールドb7も、フィールドb1と同じように符号化される。
図12は、第5参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図である。図12には、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5、t6、b7、t8、b9、t10、b11、t12、b13が表示順(入力順)で示されている。符号化順は、例えば、t0、b1、t6、b7、t12、b13、t2、b3、t4、b5、t8、b9、t10、b11の順である。
また、上段のフィールドt0、t2、t4、t6、t8、t10、t12はトップフィールドに属し、下段のフィールドb1、b3、b5、b7、b9、b11、b13はボトムフィールドに属する。点線矢印は、参照元から参照先への参照を示す。
また、フィールドt0は、IDRピクチャとして符号化され、フィールドt12は、Iピクチャとして符号化される。フィールドb1、t6、b7、b13は、Pピクチャとして符号化される。フィールドt2、b3、t4、b5、t8、b9、t10、b11は、Bピクチャとして符号化される。
また、符号化対象フィールドがPピクチャとして符号化される際、前方同相フィールドが参照可能であれば参照される。また、複数の前方同相フィールドが参照可能であれば、参照可能な複数の前方同相フィールドのうち、符号化対象フィールドに表示順で最も近い前方同相フィールドが参照される。
これにより、動画像において動きのない領域が効率的に符号化される。しかしながら、動画像において動きのある領域が効率的に符号化されない可能性がある。
図13は、第6参考例におけるフィールド間の参照関係を示す概念図である。図13には、図12と同じように、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5、t6、b7、t8、b9、t10、b11、t12、b13が表示順(入力順)で示されている。符号化順は、例えば、t0、b1、t6、b7、t12、b13、t2、b3、t4、b5、t8、b9、t10、b11の順である。
また、図12と同じように、上段のフィールドt0、t2、t4、t6、t8、t10、t12はトップフィールドに属し、下段のフィールドb1、b3、b5、b7、b9、b11、b13はボトムフィールドに属する。点線矢印は、参照元から参照先への参照を示す。
また、図12と同じように、フィールドt0は、IDRピクチャとして符号化され、フィールドt12は、Iピクチャとして符号化される。フィールドb1、t6、b7、b13は、Pピクチャとして符号化される。フィールドt2、b3、t4、b5、t8、b9、t10、b11は、Bピクチャとして符号化される。
図13において、符号化対象フィールドがPピクチャとして符号化される際、前方逆相フィールドが参照可能であれば参照される。また、複数の前方逆相フィールドが参照可能であれば、参照可能な複数の前方逆相フィールドのうち、符号化対象フィールドに表示順で最も近い前方逆相フィールドが参照される。
これにより、動画像において動きのある領域が効率的に符号化される。しかしながら、動画像において動きのない領域が効率的に符号化されない可能性がある。
図14は、フィールド間の参照関係であって、図1に示された動画像符号化装置100で用いられる参照関係の一例を示す概念図である。図14には、図12および図13と同じように、フィールドt0、b1、t2、b3、t4、b5、t6、b7、t8、b9、t10、b11、t12、b13が表示順(入力順)で示されている。符号化順は、例えば、t0、b1、t6、b7、t12、b13、t2、b3、t4、b5、t8、b9、t10、b11の順である。
また、図12および図13と同じように、上段のフィールドt0、t2、t4、t6、t8、t10、t12はトップフィールドに属し、下段のフィールドb1、b3、b5、b7、b9、b11、b13はボトムフィールドに属する。点線矢印は、参照元から参照先への参照を示す。
また、図12および図13と同じように、フィールドt0は、IDRピクチャとして符号化され、フィールドt12は、Iピクチャとして符号化され、フィールドt2、b3、t4、b5、t8、b9、t10、b11は、Bピクチャとして符号化される。図14の例では、フィールドb1、t6、b7、b13も、Bピクチャとして符号化される。
特に、フィールドt6、b7、b13が符号化対象フィールドとして符号化される際、参照可能な1以上の前方同相フィールドのうち、符号化対象フィールドに最も近い前方同相フィールドが参照ピクチャリストL0に追加される。また、参照可能な1以上の前方逆相フィールドのうち、符号化対象フィールドに最も近い前方逆相フィールドが参照ピクチャリストL1に追加される。
そして、動画像符号化装置100の符号化部110は、1つの前方同相フィールドのみを含む参照ピクチャリストL0と、1つの前方逆相フィールドのみを含む参照ピクチャリストL1を用いて、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する。例えば、符号化部110は、ブロック毎に、符号化対象フィールドにおいて動きのない領域に対して、前方同相フィールドを参照し、符号化対象フィールドにおいて動きのある領域に対して、前方逆相フィールドを参照し、符号化対象フィールドを符号化する。
これにより、動画像符号化装置100は、動画像において動きのない領域と動きのある領域との両方を効率的に符号化することができる。
なお、フィールドb1を符号化する際、参照可能な前方同相フィールドが存在しない。したがって、動画像符号化装置100は、逆相のフィールドt0のみをそれぞれが含む参照ピクチャリストL0およびL1を用いて、フィールドb1をBピクチャとして符号化してもよい。あるいは、動画像符号化装置100は、フィールドt0のみを含む参照ピクチャリストL0を用いて、フィールドb1をPピクチャとして符号化してもよい。
図15は、図1に示された動画像符号化装置100の動作を示すフローチャートである。例えば、動画像符号化装置100は、インターレース構造の動画像に含まれる符号化対象フィールドを前方参照によって符号化する際、符号化対象フィールドをPピクチャではなくBピクチャとして符号化する。以下、動画像符号化装置100の具体的な動作を示す。
まず、符号化部110は、動画像の構造が、インターレース構造かプログレッシブ構造かを判定する(S101)。符号化部110は、例えば、外部からの指示に従って、動画像の構造が、インターレース構造かプログレッシブ構造かを判定してもよい。あるいは、動画像がインターレース構造かプログレッシブ構造かを示す情報を含み、符号化部110は、動画像に含まれる情報に基づいて、動画像の構造が、インターレース構造かプログレッシブ構造かを判定してもよい。
そして、動画像の構造がインターレース構造である場合(S101でYes)、符号化部110は、符号化対象フィールドを前方参照によって符号化するか否かを判定する(S102)。符号化部110は、GOP、表示順(入力順)、または、これらの組み合わせに基づいて、符号化対象フィールドを前方参照によって符号化するか否かを判定してもよい。例えば、符号化部110は、周期的に、符号化対象フィールドを前方参照によって符号化すると判定してもよい。
なお、上記の前方参照は、面間予測を用いて符号化し、かつ、表示順で後方のフィールドを参照せずに、表示順で前方のフィールドを参照することを意味する。
そして、符号化部110は、符号化対象フィールドを前方参照によって符号化する場合(S102でYes)、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する(S103)。具体的には、この場合、符号化部110は、1つの前方同相フィールドのみを含む参照ピクチャリストL0と、1つの前方逆相フィールドのみを含む参照ピクチャリストL1とを用いて、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する。
一方、符号化部110は、符号化対象フィールドを前方参照によって符号化しない場合(S102でNo)、他の方法で符号化対象フィールドを符号化する(S104)。例えば、符号化部110は、符号化対象フィールドをIピクチャとして符号化してもよい。あるいは、符号化部110は、後方参照を含む方法で、符号化対象フィールドをPピクチャまたはBピクチャとして符号化してもよい。
また、動画像の構造がプログレッシブ構造である場合(S101でNo)、符号化部110は、符号化対象フレームを前方参照によって符号化するか否かを判定する(S105)。符号化部110は、GOP、表示順(入力順)、または、これらの組み合わせに基づいて、符号化対象フレームを前方参照によって符号化するか否かを判定してもよい。例えば、符号化部110は、周期的に、符号化対象フレームを前方参照によって符号化すると判定してもよい。
なお、上記の前方参照は、面間予測を用いて符号化し、かつ、表示順で後方のフレームを参照せずに、表示順で前方のフレームを参照することを意味する。
そして、符号化部110は、符号化対象フレームを前方参照によって符号化する場合(S105でYes)、符号化対象フレームをPピクチャとして符号化する(S106)。具体的には、この場合、符号化部110は、符号化対象フレームよりも表示順で前方の1つのフレームのみを含む参照ピクチャリストL0を用いて、符号化対象フレームをPピクチャとして符号化する。
一方、符号化部110は、符号化対象フレームを前方参照によって符号化しない場合(S105でNo)、他の方法で符号化対象フレームを符号化する(S107)。例えば、符号化部110は、符号化対象フレームをIピクチャとして符号化してもよい。あるいは、符号化部110は、後方参照を含む方法で、符号化対象フレームをPピクチャまたはBピクチャとして符号化してもよい。
上記の動作によって、動画像符号化装置100は、インターレース構造の動画像に含まれる符号化対象フィールドを前方参照によって符号化する場合、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する。そして、動画像符号化装置100は、この場合、1つの前方同相フィールドのみを含む参照ピクチャリストL0と、1つの前方逆相フィールドのみを含む参照ピクチャリストL1とを用いる。
これにより、動画像符号化装置100は、符号量の増加を抑制しつつ、同相のフィールドと逆相のフィールドとの間で参照先をブロック毎に切り替えて符号化対象フィールドを符号化することができる。つまり、動画像符号化装置100は、インターレース構造の動画像を効率的に符号化することができる。
また、動画像符号化装置100は、プログレッシブ構造の動画像に含まれる符号化対象フレームを前方参照によって符号化する場合、符号化対象フレームをPピクチャとして符号化する。そして、動画像符号化装置100は、この場合、符号化対象フレームよりも表示順で前方の1つのフレームのみを含む参照ピクチャリストL0を用いる。
これにより、動画像符号化装置100は、符号量の増加を抑制しつつ、前方のフレームを参照して符号化対象フレームを符号化できる。つまり、動画像符号化装置100は、プログレッシブ構造の動画像を効率的に符号化することができる。
なお、上記の説明では、符号化対象フィールドに対し同相のフィールドが参照ピクチャリストL0に含まれ、符号化対象フィールドに対し逆相のフィールドが参照ピクチャリストL1に含まれる。しかし、符号化対象フィールドに対し同相のフィールドが参照ピクチャリストL1に含まれ、符号化対象フィールドに対し逆相のフィールドが参照ピクチャリストL0に含まれてもよい、つまりL0、L1が反対でもよい。
また、上記の説明において、参照可能か否かは、参照が許容されているか否かに対応していてもよいし、記憶部120に記憶されているか否かに対応していてもよい。
また、動画像符号化装置100は、符号化対象フィールドにおける1つのブロックを符号化する際、符号化対象フィールドに対し同相のフィールドと、符号化対象フィールドに対し逆相のフィールドとの両方を参照してもよい。すなわち、双予測が利用されてもよい。例えば、動画像符号化装置100は、符号化対象フィールドに対し同相のフィールドと、符号化対象フィールドに対し逆相のフィールドとの両方を参照して、動きのある領域と動きのない領域とにまたがるブロックを符号化してもよい。
また、2つの参照ピクチャリストL0、L1にそれぞれ含まれる2つのフィールドのうち、一方が同相で、他方が逆相であれば、これらの2つのフィールドの一方または両方が符号化対象フィールドよりも表示順で後方であってもよい。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、動画像符号化装置100は、インターレース構造の動画像を符号化する。また、動画像符号化装置100は、符号化部110と記憶部120とを備える。記憶部120には、複数のフィールドが複数の参照ピクチャとして記憶される。
符号化部110は、第1参照ピクチャリストと第2参照ピクチャリストとを用いて、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する。第1参照ピクチャリストは、記憶部120に記憶された複数のフィールドのうち、符号化対象フィールドに対し同相の1つのフィールドのみを含む。第2参照ピクチャリストは、記憶部120に記憶された複数のフィールドのうち、符号化対象フィールドに対し逆相の1つのフィールドのみを含む。
これにより、動画像符号化装置100は、インターレース構造の動画像に含まれる符号化対象フィールドを符号化する際、符号量の増加を抑制しつつ、同相のフィールドと逆相のフィールドとをブロック毎に切り替えて参照することができる。すなわち、動画像符号化装置100は、インターレース構造の動画像を効率的に符号化することができる。
例えば、第1参照ピクチャリストに含まれる1つのフィールド、および、第2参照ピクチャリストに含まれる1つのフィールドは、符号化対象フィールドよりも表示順で前方の2つのフィールドである。
これにより、動画像符号化装置100は、符号化対象フィールドの符号化において、符号量の増加を抑制しつつ、符号化対象フィールドよりも前方の2つのフィールドをブロック毎に切り替えて参照することができる。したがって、動画像符号化装置100は、2つのフィールドを効率的に参照することができる。
また、例えば、第1参照ピクチャリストに含まれる1つのフィールドは、記憶部120に記憶された複数のフィールドに含まれる参照可能な1以上の前方同相フィールドのうち、符号化対象フィールドに表示順で最も近いフィールドである。また、第2参照ピクチャリストに含まれる1つのフィールドは、記憶部120に記憶された複数のフィールドに含まれる参照可能な1以上の前方逆相フィールドのうち、符号化対象フィールドに表示順で最も近いフィールドである。
ここで、1以上の前方同相フィールドは、記憶部120に記憶された複数のフィールドのうち、符号化対象フィールドよりも表示順で前方、かつ、符号化対象フィールドに対し同相の1以上のフィールドである。また、1以上の前方逆相フィールドは、記憶部120に記憶された複数のフィールドのうち、符号化対象フィールドよりも表示順で前方、かつ、符号化対象フィールドに対し逆相の1以上のフィールドである。
これにより、動画像符号化装置100は、符号化対象フィールドの符号化において、符号量の増加を抑制しつつ、符号化対象フィールドに近い前方の2つのフィールドをブロック毎に切り替えて参照することができる。したがって、動画像符号化装置100は、2つのフィールドを効率的に参照し、予測精度を向上させることができる。
また、例えば、動画像符号化装置100は、さらに、プログレッシブ構造の動画像を符号化する。そして、符号化部110は、インターレース構造の動画像の符号化において符号化対象フィールドを前方参照のみを用いて符号化する際、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する。また、符号化部110は、プログレッシブ構造の動画像の符号化において符号化対象フレームを前方参照のみを用いて符号化する際、符号化対象フレームをPピクチャとして符号化する。
これにより、動画像符号化装置100は、符号化される動画像がインターレース構造の動画像であるか、プログレッシブ構造の動画像であるかに従って、前方参照によって符号化されるピクチャのピクチャタイプを適切に決定することができる。したがって、動画像符号化装置100は、インターレース構造の動画像、および、プログレッシブ構造の動画像を効率的に符号化することができる。
また、本実施の形態において、動画像復号装置200は、動画像符号化装置100の構成要素に対応する構成要素を備え、動画像符号化装置100の動作に対応する動作を行う。例えば、動画像復号装置200は、インターレース構造の動画像を復号する。また、動画像復号装置200は、復号部210と記憶部220とを備える。記憶部220には、複数のフィールドが複数の参照ピクチャとして記憶される。
復号部210は、第1参照ピクチャリストと第2参照ピクチャリストとを用いて、復号対象ピクチャをBピクチャとして復号する。第1参照ピクチャリストは、記憶部120に記憶された複数のフィールドのうち、復号対象フィールドに対し同相の1つのフィールドのみを含む。第2参照ピクチャリストは、記憶部120に記憶された複数のフィールドのうち、復号対象フィールドに対し逆相の1つのフィールドのみを含む。
これにより、動画像復号装置200は、復号対象フィールドの復号において、動画像符号化装置100と同じように、復号対象フィールドに対し同相のフィールドと、復号対象フィールドに対し逆相のフィールドとをブロック毎に切り替えて参照することができる。すなわち、動画像復号装置200は、動画像符号化装置100の動作に対応する動作を行うことができる。
なお、第1参照ピクチャリストおよび第2参照ピクチャリストのうち、一方が参照ピクチャリストL0であり、他方が参照ピクチャリストL1である。第1参照ピクチャリストは、参照ピクチャリストL0および参照ピクチャリストL1のうち、どちらでもよい。また、第2参照ピクチャリストは、参照ピクチャリストL0および参照ピクチャリストL1のうち、どちらでもよい。
また、参照ピクチャリストに、1つの参照ピクチャのみが含まれる場合、参照ピクチャリストに含まれる1つの参照ピクチャには参照インデックス0が割り当てられる。そして、この場合、参照インデックス0は参照先としてブロック毎に符号化されないため、符号量の増加が抑制される。
また、AVCでは、動きがない領域の符号化に適しているフレーム符号化と、動きがある領域の符号化に適しているフィールド符号化とをブロック毎に切り替える方法が規定されている。一方、HEVCでは、フレーム符号化とフィールド符号化とをブロック毎に切り替える方法が規定されていない。したがって、動きがない領域と動きがある領域とを含む符号化対象フィールドを効率的に符号化することができる動画像符号化装置100は、HEVCにおいて、特に有用である。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
例えば、実施の形態1において、符号化部110は、減算部111、変換部112、可変長符号化部113、逆変換部114、加算部115、および、予測部116を備える。また、復号部210は、可変長復号部213、逆変換部214、加算部215、および、予測部216を備える。しかし、これらの構成要素は、一例であり、これらの構成要素に対し、適宜、変更、置き換え、付加、省略などが行われてもよい。
また、符号化部110は、エンコーダと表現されてもよいし、復号部210は、デコーダと表現されてもよい。記憶部120、220は、それぞれ、ストレージ、バッファ、メモリ、参照ピクチャバッファ、または、参照ピクチャメモリ等のように表現されてもよい。
また、動画像符号化装置100および動画像復号装置200は、それぞれ、本開示における複数の構成要素を選択的に備えてもよいし、動画像符号化方法および動画像復号方法は、それぞれ、本開示における複数の処理を選択的に含んでもよい。
また、本開示における各構成要素は、回路でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本開示における各処理をコンピュータが実行してもよい。例えば、コンピュータが、プロセッサ(CPU)、メモリおよび入出力回路等のハードウェア資源を用いてプログラムを実行することによって、本開示における各処理を実行する。具体的には、プロセッサが処理対象のデータをメモリまたは入出力回路等から取得してデータを演算したり、演算結果をメモリまたは入出力回路等に出力したりすることによって、各処理を実行する。
また、本開示における各処理を実行するためのプログラムが、コンピュータ読み取り可能なCD−ROM等の非一時的な記録媒体に記録されてもよい。この場合、コンピュータが、非一時的な記録媒体からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、各処理を実行する。
さらに、実施の形態1に示された動画像符号化装置100は、様々な装置に適用されてもよい。以下、図16〜18を用いて、動画像符号化装置100の適用例を説明する。
図16は、図1に示された動画像符号化装置100の第1適用例を示す概念図である。図16には、デジタルカメラ401、および、クラウドシステム402が示されている。デジタルカメラ401は、動画像符号化装置100の一例である。デジタルカメラ401は、動画像符号化装置100を含んでいてもよい。
デジタルカメラ401は、実施の形態1で示された手順に従って、インターレース構造の動画像を符号化する。すなわち、デジタルカメラ401は、同相の1つのフィールドのみを含む参照ピクチャリストと、逆相の1つのフィールドのみを含む参照ピクチャリストとを用いて、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する。そして、デジタルカメラ401は、符号化された動画像をクラウドシステム402へ送信することにより、符号化された動画像をクラウドシステム402に保存する。
インターレース構造の動画像の符号化において実施の形態1で示された手順が適用されるため、符号量が削減される。したがって、通信におけるデータの伝送量も削減され、また、データの記憶に対する記憶容量も削減される。
図17は、図1に示された動画像符号化装置100の第2適用例を示す概念図である。図17には、放送用カメラ411、放送局412、および、テレビ413が示されている。放送用カメラ411は、動画像符号化装置100の一例である。放送用カメラ411は、動画像符号化装置100を含んでいてもよい。
放送用カメラ411は、実施の形態1で示された手順に従って、インターレース構造の動画像を符号化する。すなわち、放送用カメラ411は、同相の1つのフィールドのみを含む参照ピクチャリストと、逆相の1つのフィールドのみを含む参照ピクチャリストとを用いて、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する。そして、符号化された動画像は、放送用カメラ411から放送局412へ送信され、放送局412からテレビ413へ送信される。
インターレース構造の動画像の符号化において実施の形態1で示された手順が適用されるため、符号量が削減される。したがって、放送におけるデータの伝送量も削減される。
図18は、図1に示された動画像符号化装置100の第3適用例を示す概念図である。図18には、監視カメラ421、クラウドシステム422、および、ビデオレコーダ423が示されている。監視カメラ421は、動画像符号化装置100の一例である。監視カメラ421は、動画像符号化装置100を含んでいてもよい。
監視カメラ421は、実施の形態1で示された手順に従って、インターレース構造の動画像を符号化する。すなわち、監視カメラ421は、同相の1つのフィールドのみを含む参照ピクチャリストと、逆相の1つのフィールドのみを含む参照ピクチャリストとを用いて、符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する。
監視カメラ421は、符号化された動画像をクラウドシステム422またはビデオレコーダ423へ送信することにより、符号化された動画像をクラウドシステム422またはビデオレコーダ423に保存する。
動画像の符号化において実施の形態1で示された手順が適用されるため、符号量が削減される。したがって、通信におけるデータの伝送量も削減され、また、データの記憶に対する記憶容量も削減される。また、監視カメラ421によって符号化される動画像には、基本的に、動きがない背景領域が含まれる。したがって、実施の形態1で示された手順が適用されることによって得られる効果は大きい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、動画像を符号化する動画像符号化装置などに適用可能である。具体的には、デジタルビデオカメラ、定点観測カメラ、監視カメラ、または、防犯カメラなどに、本開示は適用可能である。
100 動画像符号化装置
110 符号化部
111 減算部
112 変換部
113 可変長符号化部
114、214 逆変換部
115、215 加算部
116、216 予測部
120、220 記憶部
200 動画像復号装置
210 復号部
213 可変長復号部
300 フレーム
301、302、b1、b3、b5、b7、b9、b11、b13、t0、t2、t4、t6、t8、t10、t12 フィールド
401 デジタルカメラ
402、422 クラウドシステム
411 放送用カメラ
412 放送局
413 テレビ
421 監視カメラ
423 ビデオレコーダ

Claims (5)

  1. インターレース構造の動画像を符号化する動画像符号化装置であって、
    複数のフィールドが複数の参照ピクチャとして記憶される記憶部と、
    前記複数のフィールドのうち、符号化対象フィールドに対し同相の1つのフィールドのみを含む第1参照ピクチャリストと、前記複数のフィールドのうち、前記符号化対象フィールドに対し逆相の1つのフィールドのみを含む第2参照ピクチャリストとを用いて、前記符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する符号化部とを備える
    動画像符号化装置。
  2. 前記第1参照ピクチャリストに含まれる前記1つのフィールド、および、前記第2参照ピクチャリストに含まれる前記1つのフィールドは、前記符号化対象フィールドよりも表示順で前方の2つのフィールドである
    請求項1に記載の動画像符号化装置。
  3. 前記第1参照ピクチャリストに含まれる前記1つのフィールドは、前記複数のフィールドに含まれる参照可能な1以上の前方同相フィールドのうち、前記符号化対象フィールドに表示順で最も近いフィールドであり、
    前記1以上の前方同相フィールドは、前記複数のフィールドのうち、前記符号化対象フィールドよりも表示順で前方、かつ、前記符号化対象フィールドに対し同相の1以上のフィールドであり、
    前記第2参照ピクチャリストに含まれる前記1つのフィールドは、前記複数のフィールドに含まれる参照可能な1以上の前方逆相フィールドのうち、前記符号化対象フィールドに表示順で最も近いフィールドであり、
    前記1以上の前方逆相フィールドは、前記複数のフィールドのうち、前記符号化対象フィールドよりも表示順で前方、かつ、前記符号化対象フィールドに対し逆相の1以上のフィールドである
    請求項1または2に記載の動画像符号化装置。
  4. 前記動画像符号化装置は、さらに、プログレッシブ構造の動画像を符号化する動画像符号化装置であって、
    前記符号化部は、
    前記インターレース構造の動画像の符号化において前記符号化対象フィールドを前方参照のみを用いて符号化する際、前記符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化し、
    前記プログレッシブ構造の動画像の符号化において符号化対象フレームを前方参照のみを用いて符号化する際、前記符号化対象フレームをPピクチャとして符号化する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の動画像符号化装置。
  5. インターレース構造の動画像を符号化する動画像符号化方法であって、
    記憶部に複数の参照ピクチャとして記憶された複数のフィールドのうち、符号化対象フィールドに対し同相の1つのフィールドのみを含む第1参照ピクチャリストと、前記複数のフィールドのうち、前記符号化対象フィールドに対し逆相の1つのフィールドのみを含む第2参照ピクチャリストとを用いて、前記符号化対象フィールドをBピクチャとして符号化する
    動画像符号化方法。
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