JP2017150826A - 物体検知装置 - Google Patents

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信賢 岩▲崎▼
Nobusato Iwasaki
信賢 岩▲崎▼
博史 島田
Hiroshi Shimada
博史 島田
康紀 廣部
Yasunori Hirobe
康紀 廣部
正之 島津
Masayuki Shimazu
正之 島津
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Abstract

【課題】遮光についての設定の操作が容易であり、かつ、回動操作部材の向きや位置が変化するのに備えた大きな開口が不要な物体検知装置を提供する。【解決手段】検知用素子31とレンズ32との間またはレンズ32の検知用素子31とは反対側に位置して回動自在に設けられ、複数のレンズセグメント32aを通る光路の一部を遮光して、遮光された光路に対応する検知エリアA1−1,A1−2,…を光学的に除外する光学的エリア除外部材11と、この光学的エリア除外部材を回動させる回動操作部材14と、光学的エリア除外部材11と一体的に回動する第1係合体12と、第1係合体12に係合して回動操作部材14の回動力を第1係合体12に伝達するとともに、レンズ32の首振り移動時には、第1係合体12と相対移動しながら第1係合体12との係合状態を維持する第2係合体13とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、人体のような物体を検知する物体検知装置に関する。
複数の検知エリア内の物体を検知する物体検知装置として、従来から知られている能動型物体検知装置では、複数の検知エリアに向けて物体検知用の検知波を投射して、物体で反射した検知波を受けて受光信号を発生させ、この受光信号が設定レベルを超えると物体を検知する。
このような物体検知装置の中には、複数の検知エリアの一部を除外するために遮光装置が用いられるものがある(特許文献1)。例えば、図10に示す、自動ドア用の物体検知装置101の受光器120内には、配線基板124に取り付けられた受光素子131と受光用レンズ132との間に、一対の遮光板111が設けられている。物体検知装置101が図11Aに示す自動ドア51の無目50に取り付けられた後、その調整および設定時に、遮光板111は必要に応じて複数の検知エリアの一部を除外するように設定される。
遮光板111は、施工者が、ドライバ161の先端部161aを遮光板111に連結されたねじ体114の頭部に設けられた十字溝114a(図10)に差し込んで回すことによって、軸心C1を中心として回動される。これにより、一部の光路α(図10)が遮られて所定の検知エリアが除外される。
ところで、受光器120のレンズ132は、物体検知装置101の検知エリアをシフトさせるために首振り移動が可能である。このレンズ132の首振りには遮光板111も連動する。したがって、レンズ132が首振りされると、図11Bに示すように、物体検知装置101は無目50に固定されたままでレンズ132と遮光板111が傾斜する。自動ドア用の物体検知装置101では、通常、まず前記複数の検知エリアをシフトするためにレンズ132および遮光板が傾斜して、その後に必要に応じて遮光板111を回動させることで複数の検知エリアの一部が除外される。そのため、施工者は、傾斜しているねじ体114をドライバ161で回さなければならない。したがって、物体検知装置101の内カバー105には、斜めから差し込まれるドライバ161に対応できるようにねじ体114に比べて極めて大きい寸法の開口108が設けられている。
特許第5267039号公報
しかし、内カバー105において開口108が大きいと、塵や水などが物体検知装置101内に入り込むのを避けられない。また、ねじ体114が傾斜していると、ねじ体114とカバー105との間に大きい隙間S1が形成されるため、塵や水などがさらに入り込み易くなる。さらに、ねじ体114が傾斜していると、施工者は、ドライバ161を斜めから開口108に差し込み、物体検知装置101の内方に後退しているねじ体114を操作しなければならず、作業が難しい。
そこで、本発明は、遮光についての設定の操作が容易であり、かつ、回動操作部材の向きや位置が変化するのに備えた大きな開口が不要な物体検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一構成に係る物体検知装置は、検知波を発生する投光素子または検知波を受ける受光素子からなる検知用素子と、複数の検知エリアに対応したレンズセグメントを有するレンズと、前記検知用素子と前記レンズとの間または前記レンズの前記検知用素子とは反対側に位置して回動自在に設けられ、前記複数のレンズセグメントを通る光路の一部を遮光して、遮光された光路に対応する検知エリアを光学的に除外する光学的エリア除外部材と、この光学的エリア除外部材を回動させる回動操作部材と、前記光学的エリア除外部材と一体的に回動する第1係合体と、前記第1係合体に係合して前記回動操作部材の回動力を前記第1係合体に伝達するとともに、前記レンズの首振り移動時には、前記第1係合体と相対移動しながら前記第1係合体との係合状態を維持する第2係合体とを備える。
この構成によれば、光学的エリア除外部材と一体的に回動する第1係合体と、この第1係合体に係合して、回動操作部材の回動力を第1係合体に伝達するとともに、レンズの首振り移動時には、第1係合体と相対移動しながら第1係合体との係合状態を維持する第2係合体とを備えるため、前記首振り移動時には、第1係合体と第2係合体とが相対移動することで、光学的エリア除外部材の回動に追随して回動操作部材の向きや位置が変化するのを防止できる。したがって、施工者にとって回動操作部材の操作が容易である。また、回動操作部材の向きや位置が変化するのに備えた大きい開口がカバーには不要である。
好ましい実施形態において、前記レンズがレンズホルダ内に収納され、前記光学的エリア除外部材が前記レンズホルダに回動自在に支持されている。これによれば、レンズが収納されたレンズホルダに対して光学的エリア除外部材が回動自在であるため、レンズの所定のレンズセグメントを通る光路を光学的エリア除外部材によって適切に除外することができる。
他の好ましい実施形態において、前記光学的エリア除外部材が、さらに位置決め突起を有し、前記レンズホルダが、前記光学的エリア除外部材の複数の回動位置で前記位置決め突起を係止する複数の位置決め孔を有する。これによれば、複数の検知エリアのうち、除外する部分を安定して段階的に変更することができる。
好ましい実施形態において、さらに、前記検知用素子、前記レンズおよび前記光学的エリア除外部材を保持する装置本体と、この装置本体を覆い、前記検知波を通過させる支持体とを備え、前記支持体に前記第2係合体が回動自在に支持されている。これによれば、装置本体を覆う支持体に第2係合体が回動自在に支持されているため、第2係合体は装置本体に対して相対移動することなく回動操作部材の回動力を第1係合体に伝達できる。
前記支持体は、好ましくは当該物体検知装置の内カバーである。
好ましくは、前記回動操作部材が、前記第2係合体と共に前記支持体に回動自在に支持されている。
好ましい実施形態において、前記第1係合体と前記第2係合体の一方は係合突起を有し、他方は前記係合突起が相対移動自在に係合される係合溝を有する。これによれば、係合突起と係合溝が係合しているため、これらが設けられた第1係合体と第2係合体のいずれか一方に付加される回動力を他方に伝達できる。また、係合突起と係合溝が相対移動自在であるため、投光用レンズおよび前記受光用レンズが首振り移動されて傾斜することで光学的エリア除外部材と回動操作部材との相対位置がずれても、係合突起と係合溝とは、それら係合を維持するように相対移動できるため、回動操作部材は傾動しない。
好ましくは、前記検知用素子が前記受光素子であり、前記複数のレンズセグメントが、前記複数の検知エリア内の物体で反射した前記検知波を前記受光素子に入射させる複数の受光用レンズセグメントであり、前記光学的エリア除外部材が遮光する光路が、前記受光用レンズのレンズセグメントを通る光路である。
好ましくは、当該物体検知装置が自動ドア用である。その場合、物体検知装置は、無目、無目の下方または天井などの自動ドア周辺に取り付けられる。
本発明に係る物体検知装置によれば、回動操作部材の向きや位置が変化するのに備えて大きい開口をカバーに設けておく必要がないため、防塵性および防水性に優れる。
本発明の第1の実施形態に係る物体検知装置を用いた自動ドアのスライド方向からみた複数の検知エリア列の側面図である。 図1Aの検知エリア列の複数の検知エリアを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る物体検知装置の外カバーと窓材とを取外した状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る物体検知装置に対して、レンズホルダの図示を省略した物体検知装置の斜視図である。 図2Aの物体検知装置のさらに内カバーを取外した状態を示す斜視図である。 図2Aの物体検知装置のレンズホルダが首振りされた状態を示す斜視図であって、外カバーと窓材との図示は省略された図である。 図2Bの物体検知装置のレンズホルダが首振りされた状態を示す斜視図である。 図2Cの物体検知装置のレンズホルダが首振りされた状態を示す斜視図である。 図2A〜図2Cの物体検知装置の遮光装置を示す分解斜視図である。 図2Aの物体検知装置の受光器の図であって、図2AのV−V線に沿った横断面図である。 図1Aの物体検知装置の遮光装置の図であって、レンズホルダが首振りされておらず、遮光部材が回動される前の状態を示し、(a)は図2AのVIa−VIa線に沿った側面図(ただし、遮光板の回動位置は図2Aとは異なる。)、(b)は(a)のVIb−VIb線に沿った上面図である。 図1Aの物体検知装置の遮光装置の図であって、レンズホルダが首振りされており、遮光部材が回動される前の状態を示し、(a)は図3AのVIIa−VIIa線に沿った側面図(ただし、遮光板の回動位置は図3Aとは異なる。)、(b)は(a)のVIIb−VIIb線に沿った上面図である。 図1Aの物体検知装置の遮光装置の図であって、レンズホルダが首振りされており、遮光部材が回動された後の状態を示す図であって、(a)は図3AのVIIa−VIIa線に沿った側面図(ただし、遮光板の回動位置は図3Aとは異なる。)、(b)は(a)のVIIIb−VIIIb線に沿った上面図である。 本発明の第2の実施形態に係る物体検知装置の遮光装置の斜視図である。 従来の物体検知装置の受光器の横断面図である。 従来の物体検知装置の遮光装置の縦断面図であって、レンズホルダが首振りされていない状態を示す図である。 従来の物体検知装置の遮光装置の縦断面図であって、レンズホルダが首振りされた状態を示す図である。
以下、本発明第1の実施形態に係る物体検知装置について図面に基づいて説明する。
まず、この物体検知装置の説明に先立って、検知エリアについて説明する。本発明の第1の実施形態に係る物体検知装置は、自動ドア用の物体検知装置である。
図1Aに自動ドア51のスライド方向から見た、物体検知装置における安全用センサの検知エリアの側面図を示し、図1Bにその検知エリアの平面図を示す。物体検知装置1は無目50の外側面または内側面に取り付けられ、自動ドア51の開閉制御のために物体を検知して認識する。物体検知装置1は、無目50内に収納された、ドアエンジン(図示せず)のコントローラ(図示せず)に接続されている。
図1Aに示すように、物体検知装置1の安全用センサ2は、5つの検知エリア列A1〜A5内の物体を検知する。これら検知エリア列A1〜A5は、図1Bに示すように、それぞれ、複数の検知エリア(例えば、第1の検知エリア列A1に対しては20個の検知エリアA1−1,A1−2,…,A1−20)を有する。物体検知装置1は起動用センサも有し、この起動用センサの検知エリアは安全用センサ2の検知エリア列A1〜A5よりも遠い位置つまり自動ドア51から離れた位置に形成されるが、その検知エリアの図示は省略する。
図2Aに、物体検知装置1から外カバー35および窓材36を取外した状態を示す。この状態で、施工者は、物体検知装置1の様々な調整および設定を行う。物体検知装置1は、安全用センサ2および起動用センサ3を有する。起動用センサ3は、自動ドア51(図1A)に人体が近づいていることを検知して自動ドアを開放させる。安全用センサ2は、自動ドア51(図1A)付近に人体が存在することを検知して挟み込みを防止させる。
物体検知装置1は、装置本体4および樹脂製の内カバー5を備える。装置本体4は取付面4aを有し、図1Aの無目50の外面50aにこの取付面4aが接触されて物体検知装置1が設置される。なお、物体検知装置1は、無目50以外に設置されてもよい。例えば無目50の下方や天井などに設置されてもよい。図2Aの内カバー5は、装置本体4の前方(紙面では上方)を覆うように、装置本体4に取り付けられて固定される。内カバー5には、安全センサ操作用窓部6および起動用センサ操作用窓部7が貫通孔によって設けられている。内カバー5には、さらに、遮光板操作用窓部8が切欠きによって設けられている。安全センサ操作用窓部6は、安全用センサ2を調整するための外部からのアクセスを可能にする。起動用センサ操作用窓部7は、起動用センサ3を調整するための外部からのアクセスを可能にする。遮光板操作用窓部8は、2つの遮光板操作用窓8a,8aからなる。これら窓8a,8aは、後述する光学的エリア除外部材を操作するための外部からのアクセスを可能にする。
安全用センサ2は、例えばAIR(能動型赤外線方式)センサであり、1つのレンズホルダ9を有する。レンズホルダ9は、横方向Xに沿って並んだ2つの投光器20,20およびこれら投光器20,20に対してさらに横方向Xに並んだ2つの受光器30,30を収容する。レンズホルダ9の背部には、第1の配線基板(安全センサ用配線基板)24が取り付けられている。2つの投光器20,20は、これらに近い位置、つまり自動ドア51(図1A)に近い位置から遠い位置に向かって5列の検知エリア列A1〜A5(図1A)それぞれに向けて物体検知用の検知波の一種である近赤外線を投光する。2つの投光器20,20は、物体検知装置1から見て一方が左側、他方が右側の検知エリアに対して投光する。2つの受光器30,30は、いずれも、物体で反射した検知波を受けて受光信号を発生する。2つの受光器30,30は、物体検知装置1から見て、一方が左側、他方が右側の検知エリアからの反射光を受光する。
図2Aの物体検知装置1におけるレンズホルダ9の図示を省略した図が図2Bである。なお、図示の構成は、投光器20および受光器30の内部を視認しやすいように示したものであって、実際には、レンズホルダ9(図2A)は、投光器20および受光器30を収納した後に装置本体4に取り付けられる。
各投光器20は、検知波として近赤外線を発生する複数の投光素子(検知用素子の一種)21と、複数の投光素子21が発生した検知波を投射する投光用のレンズ22とを有する。複数の投光素子21は、第1の配線基板24に実装されている。なお、図2Bには1つの投光器20の一部の投光素子21しか示されていないが、各投光器20は、第1から第3の3つの検知エリア列A1〜A3(図1A)用として、それぞれ横方向Xに2つ並んだ1対の投光素子21,21を前後方向Y(紙面では上下方向)に3対備えてもよい。各投光器20は、また、第4および第5の2つの検知エリア列A4およびA5(図1B)用として、1つの投光素子21を前後方向Y(紙面では上下方向)に2つ備えてもよい。各投光素子21は、例えば赤外線発光ダイオードからなる。
投光用レンズ22は、横方向Xに沿って複数、例えば5つに分割されており、5つの投光用のレンズセグメント22−1〜22−5を有する。これら投光用レンズセグメント22−1〜22−5は、投光素子21が発生した近赤外線を互いに異なる検知エリアに向けて投射する。すなわち、5つの投光用レンズセグメント22−1〜22−5によって、各検知エリア列A1,A2,…,A5(図1B)において複数の検知エリアが構成される。
各受光器30は、近赤外線である検知波を受ける複数の受光素子(検知用素子の一種)31と、検知波を受光する受光用のレンズ32とを有する。複数の受光素子31も第1の配線基板24に実装されている。なお、図2Bには1つの受光器30の一部の受光素子31しか示されていないが、各投光器30は、例えば、第1から第3の3つの検知エリア列A1〜A3(図1B)用として、それぞれ横方向Xに2つ並んだ1対の受光素子31,31を前後方向Y(紙面では上下方向)に3対備えてもよい。各受光器30は、また、第4および第5の2つの検知エリア列A4およびA5(図1B)用として、1つの受光素子31を前後方向(紙面では上下方向)に2つ備えてもよい。各受光素子31は、例えばフォトダイオードからなる。
受光用レンズ32は、横方向Xに沿って複数、例えば5つに分割されており、5つの受光用レンズセグメント32−1〜32−5を有する。これら受光用レンズセグメント32−1〜32−5は、互いに異なる検知エリアで反射された検知波を受光素子31に入射させる。すなわち、5つの受光用レンズセグメント32−2〜32−5によって、各検知エリア列A1,A2,…,A5(図1B)における複数の検知エリアの内の物体で反射した検知波を受光素子31に入射させる。
2つの受光器30,30それぞれの複数の各受光素子31について、検知波を受光して生成された受光信号が、設定レベルを超えているか否かが判別される。設定レベルを超えていると判別されると、自動ドア51(図1A)のコントローラ(図示せず)に対して物体検知信号が出力される。自動ドア51(図1A)は、この物体検知信号に基づいて開放される。
図2Cに、図2Aの物体検知装置1から内カバーを取外した状態を示す。受光器30,30には、後で詳述する遮光装置10,10が取り付けられている。
レンズホルダ9は、物体検知装置1の長手方向Xに延びる回動軸心C0を中心として首振り自在である。具体的には、物体検知装置1の設置時に投光器20および受光器30は物体検知装置1の上下方向Z(紙面では前後方向)に沿った下方(紙面では前方)を向いているが、図3Aに示すように、物体検知装置1の前後方向Y(紙面では上下方向)に首振り自在である。この首振り機構は公知であり、首振り角度調整用の十字溝が設けられた安全用センサ操作部41が設けられている。この安全用センサ操作部41に、安全センサ操作用窓部6を介して施工者がドライバ(図示せず)などの先端部を差し込んでこの操作部41を回すことにより首振りの角度が調整される。首振りによって、図1Aおよび1Bの検知エリア列A1〜A5は共に前後方向Yにシフトされる。なお、図3Bおよび図3Cは図2Bおよび図2Cにそれぞれ対応する図であって、レンズホルダ9が物体検知装置1の長手方向Xに延びる回動軸心C0を中心として首振りされた状態を示す。
図2Cに戻って、各遮光装置10は、図1Bの複数の検知エリアA1−1,A1−2,…A5−20のうちの一部を光学的に除外するために用いられる。安全用センサ2は、光学的除外なしに用いられると、複数の検知エリアの中には、例えばドア横の壁などの人が通行しないエリアや、物体の誤検知が生じやすいエリア、例えば風で揺れる木や太陽光を反射する物体などが存在するエリアが含まれ得る。物体検知装置1の受光器30に設けられた遮光装置10は、このようなエリアを検知エリアから除外して誤検知を防止させる。
遮光装置10の詳細を図4に示す。遮光装置10は、遮光板(光学的エリア除外部材)11、第1係合体12、第2係合体13および遮光用操作部材14を有する。
遮光板11は、図5に示すように、受光素子31と複数の受光用レンズセグメント32−1〜32−5との間に回動自在に設けられている。なお、遮光板11は、受光用レンズセグメント32−1〜32−5の受光素子31とは反対側、つまり受光用レンズセグメント32−1〜32−5の外側に設けられてもよい。すなわち、遮光板11は、複数の受光用レンズセグメント32−1〜32−5を通る光路の一部を遮光するように、レンズセグメント32−1〜32−5の周辺に設けられる。
遮光板11は、図4に示すように矩形平板状である。遮光板11は近赤外線を吸収する樹脂からなる。遮光板11は、その一端辺部に沿って前後方向Yに延びる回動軸心C1を中心として回動自在である。図5に示すように、回動軸心C1は、受光素子31の若干手前に位置する。そのため、遮光板11は、受光素子31と複数の受光用レンズセグメント32−1〜32−5との間の光路の一部であって、複数の受光用レンズセグメント32−1〜32−5のうちの所定のレンズセグメントを通る光路を遮光し得る。すなわち、投光器20の安全センサ用配線基板24にほぼ平行な回動位置P0に位置する遮光板11は光路を遮光しないのに対して、安全センサ用配線基板24にほぼ垂直な回動位置P3に位置する遮光板11は、遮光板11よりも外側の光路部分を遮光する。例えば、最も外側に位置する受光用レンズセグメント32−1を通る光路とその隣の受光用レンズセグメント32―2を通る光路との間の回動位置P1に遮光板11が位置すれば、遮光板11は、最も外側に位置する受光用レンズセグメント32−1を通る光路を遮光する。これにより、図1Aの一部の検知エリアエリアA1−1,A1−2,A2−1、A2−2,A3−1,A3−2,A4−1およびA5−1を検知エリアから除外できる。
図4に戻って、第1係合体12は遮光板11に結合されている。第1係合体12と遮光板11は軸部16とともに一体形成されており、軸部16がレンズホルダ9に形成された軸孔(図示せず)に嵌合することで、レンズホルダ9に回動自在に支持されている。遮光板11はレンズホルダ9内に位置するのに対して、第1係合体11はレンズホルダ9の外面9aに接触して位置する。遮光板11および第1係合体12は、軸部16の中心に合致した回動軸心C1の回りに回動する。遮光板11および第1係合体12は、その一方、レンズホルダ9に対して回動以外の相対運動を行わないため、レンズホルダ9の首振り動作に追随する。
本実施形態において、第1係合体12は、軸部16から延出する延出部12a、および延出部12aの先端部分に設けられた係合突起12bを有する。延出部12aは、例えば扁平な扇形状からなる。延出部12aは、遮光板11の対向する辺よりも若干短くなっている。係合突起12bは、遮光板11から離れる方向に延出部12aから突出している。係合突起12bは、好ましくは球状である。
遮光板11は、第1係合体12の延出部12aと対向する端面11aであって、回動軸心C1から離れた先端部11aに位置決め突起11bを有する。レンズホルダ9には位置決め突起11bが係止する複数の位置決め孔9bが形成されている。そのため、遮光板11は、これら位置決め孔9bの位置にそれぞれ対応する複数の回動位置P1〜P3(図5)のいずれかで係止する。したがって、施工者は正確に所定位置に回動できる。
図4の第1係合体12に係合する第2係合体13は、横断面形状がU字形の細長い真直な形状であり、この構造体の2つの側壁13a,13aの間に係合溝13bが形成されている。この係合溝13bの幅は、第1係合体12の係合突起12bを収容できるとともに係合溝13内での幅方向の移動を規制できる程度の寸法を有する。
回動操作部材14は、内カバー5(支持体)の開口を介して第2の係合体13に連結されている。回動操作部材14と第2の係合体13は、これらに一体形成された軸部17で連結されて、内カバー5に回動自在に支持されている。すなわち、回動操作部材14および第2の係合体13は軸部17の中心に合致した操作軸心C2の回りに回動する。なお、第2の係合部材13は、物体検知装置1の電子部品が搭載されたメイン配線基板(図示せず)であって、ドアエンジン(図示せず)のコントローラ(図示せず)に接続されるメイン配線基板(図示せず)を貫通している。
図4の回動操作部材14は円盤状であり、頂面14aに回動角度調整用の十字溝を有する。図2Aの2つの回動操作部材14は、1つの遮光板操作用窓8aを介して施工者がドライバ(図示せず)などの先端部を差し込んで回すことにより、回動位置が調整される。施工者は順番に2つの回動操作部材14を調整する。
図2A〜図3Cの起動用センサ3については、詳述しないが、安全用センサ2と同様に、首振り角度調整用の十字溝が設けられた起動用センサ操作部42を有する。起動用センサ操作部42は、起動用センサ操作用窓7を介して施工者がドライバ(図示せず)などの先端部を差し込んで回すことにより首振りの角度が調整される。起動用センサ3は、例えばAIR(能動型赤外線方式)センサである。
次に、この第1の実施形態にかかる物体検知装置1の設定方法について説明する。
図1Aに示すように、施工者は、物体検知装置1を無目50に取り付け、必要に応じて安全用センサ操作部41(図2A)を操作して首振り角度を調整することにより検知エリア列A1〜A5を必要に応じて前後方向Yにシフトさせる。
例えば、図1Aの下方向Z1を向いた初期位置にある検知エリア列A1〜A5を前方向Y1にシフトさせて、検知エリア列A1〜A5が自動ドア51から離れるように設定する。この場合、施工者は、図2Aの物体検知装置1について、安全用センサ操作部41を操作して図3Aに示すレンズホルダ9の首振り角度を調整し、レンズホルダ9を前方向Y1に向くように回動させる。
これにより、図6(a)および(b)に示す回動位置P0(図5)にあったレンズホルダ9が、図7(a)に示すように傾斜して、それに伴い第1係合体12も傾斜し、第1係合体12の係合突起12bが、第2係合体13の係合溝13aとの係合状態を維持しながら係合溝13aの長手方向に沿って相対移動する。これにより、回動操作部材14は傾動せずに、レンズホルダ9、遮光板11および第1係合体12の傾動(首振り)が許容される。
施工者は、次に、回動操作部材14を操作して、回動位置P0に位置する遮光板11を他の回動位置、例えば図8(a)および(b)の回動位置P3(図5)に回動させる。ここで、回動操作部材14は、その位置が物体検知装置1の設置時から変化していないため、施工者は物体検知装置1の前方からドライバを差し込んで容易に操作できる。したがって、レンズホルダ9が首振りされていない、図6(a)および(b)に示した初期位置にある場合と同様の操作で遮光板11を回動させることができる。
第2の実施形態に係る物体検知装置について、図9を参照して説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態に関して説明した構成要素と共通する構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
この第2の実施形態では、遮光装置10Aの第1係合体12Aと第2係合体13Aが、第1の実施形態の場合と逆の構造になっている。すなわち、第1係合体12Aが係合溝12Abを備え、第2係合体13Aが係合突起13Abを有する。なお、第1係合体12Aと遮光板11との連結、および第2係合体13Aと回動操作部材14の連結は、いずれも図5に示したものと同様である。
本実施形態によれば、遮光装置10Aにおける係合溝12Abと係合突起12Abとの配置が逆であるが、これらの相対的な関係は第1の実施形態に係る物体検知装置の遮光装置と同一であるため、第1の実施形態に関して説明した機能は同様に達成される。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。
例えば、上記各実施形態では、回動操作部材14と第2の係合体13とは軸部17を介して連結されるものとしたが、回動操作部材14と第2の係合体13との間には、回動操作部材14の回動力を第2の係合体13に伝達する、1つまたは複数の追加の部材が介在してもよい。
また、安全用検知センサ2として、AIR(能動型赤外線)方式のセンサについて説明したが、これに限定されるものではない。安全用検知センサ2は、この他に、TOF(飛行時間計測)方式のセンサ、レーザセンサ、または、遠赤外線である検知波を受ける受光素子のみを備えたPIR(受動型赤外線)方式のセンサなどであってもよい。また、これらに限定されるわけではなく、物体を検出でき、遮光装置10(10A)が光路の一部を遮光できるものであればいかなる方式のセンサであってもよい。
さらに、遮光装置は安全用検知センサ2に設けられるものとしたが、起動用検知センサ3にも同様に設けられてもよい。代わりに、安全用検知センサ2に遮光装置が設けられず、起動用検知センサ3にのみ設けられてもよい。
さらに、物体検知装置は起動用検知センサ3を備えずに、安全用検知センサ2のみを備えてもよい。
物体検知装置の投光器および受光器は前方への首振り自在なものとして説明したが、これに加えて横方向への首振りが自在であってもよい。
遮光装置は、受光器ではなく投光器に設けられても良い。
各実施形態に係る物体検知装置は、自動ドア用の物体検知装置として説明したが、他の用途の物体検知装置であってもよい。
9 レンズホルダ
11 光学的検知エリア除外部材
12 第1係合体
13 第2係合体
14 回動操作部材
21 投光素子
24 第1の配線基板
31 検知用素子
32 レンズ
32−1〜32−5 レンズセグメント
A1−1,A1−2,…,A5−10 検知エリア

Claims (8)

  1. 検知波を発生する投光素子または検知波を受ける受光素子からなる検知用素子と、
    複数の検知エリアに対応したレンズセグメントを有するレンズと、
    前記検知用素子と前記レンズとの間または前記レンズの前記検知用素子とは反対側に位置して回動自在に設けられ、前記複数のレンズセグメントを通る光路の一部を遮光して、遮光された光路に対応する検知エリアを光学的に除外する光学的エリア除外部材と、
    この光学的エリア除外部材を回動させる回動操作部材と、
    前記光学的エリア除外部材と一体的に回動する第1係合体と、
    前記第1係合体に係合して前記回動操作部材の回動力を前記第1係合体に伝達するとともに、前記レンズの首振り移動時には、前記第1係合体と相対移動しながら前記第1係合体との係合状態を維持する第2係合体とを備えた、物体検知装置。
  2. 請求項1に記載の物体検知装置において、
    前記レンズがレンズホルダ内に収納され、前記光学的エリア除外部材が前記レンズホルダに回動自在に支持されている、物体検知装置。
  3. 請求項2に記載の物体検知装置において、
    前記光学的エリア除外部材が、さらに位置決め突起を有し、前記レンズホルダが、前記光学的エリア除外部材の複数の回動位置で前記位置決め突起を係止する複数の位置決め孔を有する、物体検知装置。
  4. 請求項1から3に記載の物体検知装置において、さらに、
    前記検知用素子、前記レンズおよび前記光学的エリア除外部材を保持する装置本体と、
    この装置本体を覆い、前記検知波を通過させる支持体とを備え、
    前記支持体に前記第2係合体が回動自在に支持されている、物体検知装置。
  5. 請求項4に記載の物体検知装置において、前記回動操作部材が、前記第2係合体と共に前記支持体に回動自在に支持されている、物体検知装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の物体検知装置において、
    前記第1係合体と前記第2係合体の一方は係合突起を有し、他方は前記係合突起が相対移動自在に係合される係合溝を有する、物体検知装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の物体検知装置において、
    前記検知用素子が前記受光素子であり、
    前記複数のレンズセグメントが、前記複数の検知エリア内の物体で反射した前記検知波を前記受光素子に入射させる複数の受光用レンズセグメントであり、
    前記光学的エリア除外部材が遮光する光路が、前記受光用レンズのレンズセグメントを通る光路である、物体検知装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の物体検知装置において、当該物体検知装置が自動ドア用である、物体検知装置。
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