JP2017149412A - 透明板 - Google Patents

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進哉 太田
Shinya Ota
進哉 太田
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Abstract

【課題】意匠性の高い透明板を提供する。
【解決手段】第1面と、第2面とを備える車両用の透明板であって、前記透明板は、平面視において、光遮蔽領域と、光透過領域とを備え、前記光遮蔽領域の前記第1面側に、光遮蔽層を備え、前記光遮蔽層の色は黒色を除く色であり、前記車両の外装または内装の色と同系色、または前記車両の外装または内装の色の補色と同系色であることを特徴とする透明板。
【選択図】図2

Description

本発明は、透明板に関する。
従来、ガラスハッチと呼ばれる、車両後部に開閉式に取り付けられ、車両後部のパネルと窓を兼ねた構造体が知られている(特許文献1)。特許文献1では、ガラス板の周縁領域に、黒色遮蔽膜が設けられる。
特開2011−189845
しかしながら、黒色は理想的には全ての波長を吸収する色であるため、光の反射率が低い。本願の発明者は、このような背景を鑑み、光遮蔽領域と光透過領域とを備え、光遮蔽層として黒とは異なる色を用いることで、反射光によって独特の意匠性を付与できることを見出した。
ところで、このような効果はガラスハッチに限られず、光遮蔽領域と光透過領域とを備える透明板であれば同様に生じる。
以上より、本発明は、意匠性の高い透明板の提供を主な目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
第1面と、第2面とを備える車両用の透明板であって、
前記透明板は、平面視において、光遮蔽領域と、光透過領域とを備え、
前記光遮蔽領域の前記第1面側に、光遮蔽層を備え、
前記光遮蔽層の色は黒色を除く色であり、前記車両の外装または内装の色と同系色、または前記車両の外装または内装の色の補色と同系色であることを特徴とする透明板を提供する。
本発明によれば、意匠性の高い透明板を提供できる。
本発明の一実施形態の透明板を備えた車両の後部部分を示す図である。 本発明の第1実施形態の平面図である。 本発明の第1実施形態のA−A断面図である。 本発明の第1実施形態の第1変更例に係るA−A断面図である。 本発明の第1実施形態の第2変更例に係るA−A断面図である。 本発明の第1実施形態のB−B断面図である。 本発明の第2実施形態の平面図である。 本発明の第2実施形態のC−C断面図である。 本発明の第2実施形態の変更例に係るC−C断面図である。
以下、図面を用いて、本発明の一実施形態に係るガラス板について説明する。
また、形態を説明するための図面において、図内左下に矢印で座標を定義しており、必要があればこの座標を用いて説明する。また、本明細書において「X方向」とは、X座標を示す矢印の根元から先端に向かう方向だけでなく、180度反転した先端から根元に向かう方向も指すものとする。「Y方向」、「Z方向」も同様に、それぞれY、Z座標を示す矢印の根元から先端に向かう方向だけでなく、180度反対とした先端から根元に向かう方向も指すものとする。本明細書において、Z方向及びY方向は平面方向、X方向は板厚方向ともいう。
また、本明細書において、「平行」、「垂直」などの用語は、本発明の効果を損なわない程度のズレを許容するものである。例えば、厳密な意味での平行、垂直の位置関係を基準として、±5°程度の誤差は許容する。
また、以下本発明の一実施形態として、透明板がガラス板であり、特にガラスハッチとして用いられる場合について説明するが、これに限定されない。例えば透明板は車両用フロントガラス、車両側部に設けられるあらゆるガラス、ルーフガラスであってよい。また、透明板は車内装飾用のガラス及びインストルメントパネルなどであってよい。透明板はポリカーボネートなどの樹脂であってもよい。透明板は窓用板であってもよく、ディスプレイのカバーガラスなどであってもよい。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態の透明板を備えた車両の後部部分を示す図である。図2は、本発明の第1実施形態の平面図である。図3は、本発明の第1実施形態のA−A断面図である。図4及び図5は、本発明の第1実施形態の変更例に係るA−A断面図である。図6は、本発明の第1実施形態のB−B断面図である。
図1より、ガラス板102は、車両101にヒンジ103を介して取り付けられる。このヒンジを支点として、ガラス板102は、Z方向に回動可能である。ガラス板102は、車両後部のパネルと窓を兼ねたガラスハッチとして用いられる。
図2及び図3より、ガラス板102は、第1面301と、第1面301と対向する(第1面301の反対側の)第2面302とを備える。また、ガラス板102は、平面視において、光遮蔽領域201と、光透過領域202とを備える。
ガラス板102は、光遮蔽領域201の第1面側に、光遮蔽層207を備える。光遮蔽層207の色は黒色を除く色であり、前記車両の外装または内装の色と同系色、または前記車両の外装または内装の色の補色と同系色である。
ここで、「黒色」とは、目視によって黒色と認められる色を指す。また、黒色は、可視光の反射率が5%以下の色を含んでいてよく、3%以下の色を含んでいてよい。よって、光遮蔽層207の色は、目視によって黒色とは認められない色であり、また光の反射率が15%超、好ましくは30%超の色であってよい。
「同系色」とは、2つの色が有彩色であり、一方の色の色相が、20分割されたマンセル表色系の色相環において、他方の色の色相と同じ色相及び当該色相に隣接する色相の範囲にあり、かつマンセル表色系における明度及び彩度がそれぞれ、他方の色の明度及び彩度の0.8倍以上1.2倍以下であることを指す。或いは、2つの色が白、灰色等の無彩色であり、一方の色のマンセル表色系における明度が、他方の色の明度に対して0.8倍以上1.2倍以下であることを指す。
また、「補色」とは、20分割されたマンセル表色系の色相環において、互いに対向する位置にある色相を有する色を指す。
これにより、光遮蔽層207が光を遮蔽するだけでなく、見る人に対して光を反射する。さらに、光透過領域202と光遮蔽領域201とのコントラストにより、光遮蔽領域201が強調されて見える、もしくは立体的に見えるなどの感応的な効果が生じ、独特の意匠性を付与できる。
ここで、マンセル表色系とは、JIS Z 8721として規格化されている三属性による色の表示方法を指す。
光遮蔽領域201は、例えば、ガラス板102の外周縁から所定距離面内側を占める領域である。光遮蔽領域において、可視光線透過率は、好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下、さらに好ましくは10%以下である。ガラス板102の反対側が透視できないため、例えば車両のガラスハッチとして用いた場合に、プライバシーが守られやすい。そのため、パネルの役割を果たすものとして好適である。
また、光遮蔽領域201は、平面視で、ガラス板102のいずれかの辺側に偏って設けられることが好ましい。光遮蔽領域201をガラス板102の所定の領域に集中させることで、その部分を隠ぺい部位として使用しやすい。例えば、本実施形態においては、ガラス板102は、Y方向に長い上辺201及び下辺211を有する略六角形の形状を有しており、光遮蔽領域201は、図2の一点鎖線で示すガラス板102の高さをZ方向で2分するY方向に延びる中心線208よりも、下辺211側に多く形成されている。そのため、例えばガラスハッチとして用いる際、下側をトランクとして利用できる。室外側からトランクの中が見えず、プライバシーが守られやすい。ここで「辺」とは、直線だけに限定されず、円弧状の線も含むものとする。
光遮蔽領域201の面積は、例えば50cm以上、より好ましくは100cm以上、さらに好ましくは150cm以上である。隠蔽部位として使用しやすい。
光透過領域202は、光遮蔽領域201よりも、面内側を占める領域であり、ガラス板102を介して反対側を透視できる。光透過領域202は、霜取り用の熱線203が設けられていてもよい。
ガラス板102は、第1面301を凹面、第2面302を凸面とする湾曲形状であってよい。本実施形態では、第1面301が室内面、第2面302が室外面である。室外側から室内側を見る人にとって、光遮蔽層207をガラス板102を介して見るため、光遮蔽層207で反射した光とともに、第2面302で反射した光を同時に感じる。これにより、ガラス独特の質感と光遮蔽層207の色とを合わせて感じるため、意匠性が高くなる。なお、透明体がガラスでない場合、例えばポリカーボネートなどのプラスチックの場合には、樹脂の質感(例えば艶消しの質感)などを感じることができる。
車両用窓ガラスであれば、一般に凹面が室内面、凸面が室外面である。車両内部に設置されたディスプレイなどの場合、人が触れる面が室内面とし、その反対側が室外面とする。屋外のディスプレイなどの場合、凹面が室外面(人が触れる面)、凸面が室内面(筐体内部の表示装置側の面)にもなり得る。
また、ガラス板102のUV透過率は、好ましくは20%以下、さらに好ましくは15%以下、さらに好ましくは10%以下である。UVによる光遮蔽層207の劣化、特に色褪せや変色などを防止できる。また、ガラス板102の第2面、もしくは光遮蔽層207よりも第1面側に、UVコーティング層を形成してもよい。
ガラス板102は強化ガラスであってよい。強化方法は、風冷強化でもよく化学強化でもよい。
また、図5のように透明板は、合わせガラス502であってよい。合わせガラス502は、第1ガラス板521と、中間膜523によって第1ガラス板521に張り合わされる第2ガラス板522と、を備える。第1ガラス板521は、第1面511と、第1面511と対向する第2面512を備える。また、合わせガラス502は光遮蔽層507を第1面511側に備える。光遮蔽層507は、中間膜523の一部が染色されたものであってよく、中間膜523のいずれかの表面に設けられたものでもよい。また、光遮蔽層507第2ガラス板522のいずれかの表面に設けられたものでもよい。すなわち、本明細書において「第1面側」とは、第1面を境に、第2面と反対側を指すものとする。
透明板が合わせガラス502の場合、合わせガラス502のUV透過率は、好ましくは20%以下、さらに好ましくは15%以下、さらに好ましくは10%以下である。UVによる光遮蔽層207の劣化、特に色褪せや変色などを防止できる。ここで「合わせガラスのUV透過率」とは、中間膜523によって達成されていてもよく、ガラス板521によって達成されてもよい。すなわち室外側から光遮蔽層502に到達するまでに、UVが好ましくは20%以下に低下していればよい。
光遮蔽層207は、有機塗料及び無機塗料であってもよい。これらであれば、ガラス板102の表面に塗布して乾燥、硬化あるは焼成させることによって形成される。例えば、カラーセラミックでもよく、着色顔料を含む塗料であってもよい。塗料は、例えば、アクリル樹脂系塗料が挙げられる。アクリル樹脂系塗料は、付着力が大きく、耐候性、耐食性にも優れている。また、仕上げが美麗である点で好ましい。また、メラミン樹脂系塗料、エポキシ樹脂系塗料であってもよく、着色顔料も様々な色であってよい。
また、塗料ではなく、シート状に成形された光遮蔽層207をガラス板102に接着剤などによって貼着させてもよい。また先述の通り、合わせガラス502の場合には、中間膜の厚み方向の一部もしくは全体に設けられてもよい。
また、光遮蔽層207は、結晶性被膜であってよい。結晶性被膜とは、例えば、塗料の焼結時などに結晶が析出して、最終的に結晶化するような構成のものを指す。結晶としては、BiSiO結晶が例示される。結晶性被膜がガラス板102の凹面側に形成されていれば、ガラス板102をプレス成型する際の型離れ性がよい。
また、光遮蔽層207の厚み(膜厚)は、好ましくは1μm以上、より好ましくは5μm以上、さらに好ましくは10μm以上、さらに好ましくは20μmである。光遮蔽層207の色ムラ及び可視光線透過率のムラを抑制できる。
また、光遮蔽層207の厚みは、好ましくは1mm以下、より好ましくは800μm以下、さらに好ましくは500μm以下である。光遮蔽領域201と光透過領域202の境界において段差が小さくなるため、熱線203を光遮蔽領域201及び光透過領域202を跨いで形成する際に、プリントしやすくなる。
図6に示すように、光遮蔽層207は、光遮蔽領域201から光透過領域202に向けて、薄く形成されるのが好ましい。図6では、光遮蔽層207は、厚みが徐々に小さくなる傾斜面601を有する。例えば、熱線303を光遮蔽領域201及び光透過領域202を跨いで形成する際に、光遮蔽領域201と光透過領域202の境界において段差を抑制できるため、プリントしやすくなる。
また、ヒンジ103、ワイパー204の取り付けベース205、及び開閉操作部位206の周縁において、ガラス板102は貫通孔又は切欠き部を有していてよく、光遮蔽層207の厚みは、貫通孔又は切欠き部の周縁において、その他の部位よりも厚く形成されていることが好ましい。貫通孔又は切欠き部の周縁では、部材の取り付け及び摺動などによって、光遮蔽層207の剥離や破損が生じやすいが、それを防止できる。
また、図1のように透明板を車両用ガラス板、例えばガラスハッチとしたとき、光遮蔽層207の色は黒色を除く色であり、車両101の外装の色と同系色であると、光遮蔽層207の色相と、車両101の外装の色とが統一感のとれた色相となり、外観の意匠性が向上する。
また、図1のように透明板を車両用ガラス板、例えばガラスハッチとしたとき、光遮蔽層207の色を、黒色を除く色であり、車両101の外装の色の補色と同系色とすることもできる。光遮蔽層207の色相と車両101の外装の色相とをあえて異ならせることで、互いの色相を強調する効果が得られる。
ここで、車両101の外装の色とは、例えば車両ボディの色など、その車両の外観上主として用いられている色を指す。車両101の外装の色は、黒色を除く色とすることができる。
また、透明板を車両用内装部材としたとき、光遮蔽層207の色相は、車両内装の色と同系色であると、光遮蔽層207の色と、車両内装の色とが統一感のとれた色となり、内観の意匠性が向上する。ここで、車両101の内装の色とは、シート、フロア、インストルメントパネル、ドアの車内面側、内装材の少なくとも1つの色であって、車両101の内装の色は、黒色を除く色とすることができる。
なお、内装が木目調や天然石調の場合、それらに使われている色相の平均の色相に光遮蔽層207の色相を設定してもよい。また、光遮蔽層207は木目調や天然石調のフィルムを貼りつけたものでもよい。
また、透明板を車両用内装部材としたとき、光遮蔽層207の色相は、車両内装の色の補色と同系色とすることもできる。光遮蔽層207の色相と、車両101の色相とをあえて異ならせることで、互いの色相を強調する効果が得られる。
なお、光遮蔽層207をガラス板102を通して見たとき、すなわち、第2面302側から光遮蔽層207を見たときの色相は、ガラス板102の厚み及び色味によって変化することがある。その場合、光遮蔽層207自体の色相、及び第2面302側から光遮蔽層207を見たときの色相の少なくともいずれか一方が、上記色相の範囲を満たす、すなわち、20分割されたマンセル表色系の色相環の色配置において、車両の外装又は内装の色相と同じ色相であるか又は当該色相に隣接する色相と同じであることが好ましい。
また、光遮蔽層207は、ガラス板102と車両101と接着させるプライマーを兼ねていてもよい。
図4に示すように、光遮蔽層207のうち、第1面301とは反対側に、コーティング層401が形成されてよい。コーティング層401は、例えば透明樹脂層であってもよく、黒色のセラミックペーストであってもよい。コーティング層401は、好ましくは結晶性被膜である。光遮蔽層207を覆うコーティング層401が結晶性被膜であることで、光遮蔽層207が結晶性被膜でなくとも、ガラス板102をプレス成型する際の型離れ性がよい。なお、コーティング層401は、黒色の光遮蔽膜であってもよい。
(第2実施形態)
以下、図7から図9を用いて、本願の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成を有するものには、同一の符号を付し、説明は省略する。
図7は、本発明の第2実施形態の平面図である。図8は、本発明の第2実施形態のC−C断面図である。図9は、本発明の第2実施形態の変更例に係るC−C断面図である。
ガラス板102は、第2面302側からの平面視で、光遮蔽領域201のうち、光透過領域の周囲の領域701は、膜状の黒色光遮蔽層703を備える。また、ガラス板102は、第2面302側からの平面視で、光遮蔽領域201において、黒色光遮蔽層703が設けられた領域以外の領域の領域702の色が、黒色を除く色であり、前記車両の外装または内装の色相と同系色である光遮蔽層207を備える。黒色光遮蔽層703は、一般的に従来の自動車用ガラス板の周縁に用いられるものであってよい。従来の自動車用ガラスのデザインと大きく相違しないため、人が違和感を感じにくい。さらに、光遮蔽層207によって、光透過領域202と、光遮蔽領域201の黒色光遮蔽層703と、光遮蔽領域201の光遮蔽層207とのコントラストにより、光遮蔽領域201の色が強調されて見える、もしくは立体的に見えるなどの感応的な効果が生じ、独特の意匠性を付与できる。
「光透過領域の周囲の領域」とは、特に限定されないが、例えば、光透過領域202の端部から、ガラス板102のエッジに向けて15mmなどの領域である。
なお、黒色光遮蔽層703は、光透過領域202の周囲の領域701の全体に形成されていなくともよい。少なくとも一部、例えば1辺や対向する2辺などに設けられてもよい。
なお、黒色光遮蔽層703の厚みは、特に限定されないが、例えば、50μm以下であることが好ましい。また、黒色光遮蔽層703の厚みが、光遮蔽層207の厚み以上で、かつ黒色光遮蔽層703が結晶性塗料であれば、型離れ性が向上する。
また、図9に示すように、黒色光遮蔽層703は、光遮蔽層207の上に一部積層されてもよい。光遮蔽層207のエッジは剥離しやすい傾向があるため、そのエッジを保護することができる。また黒色光遮蔽層703が結晶性塗料であれば、型離れ性が向上する。
(製造方法)
本発明の一実施形態に係る透明板は、例えば以下のように作製できる。
まず、平板状の板ガラスを用意し、所定の寸法、形状に切断し、切断面を面取りする。
その後、板ガラスに光遮蔽層207の原料となる塗料を塗布する。塗料の塗布方法としては、特に限定されないが、例えばロールコート法、スプレーコート法、ディップコート法、フローコート法、カーテンコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、スピンコート法等が用いられる。また、一度ガラス板の全面に塗料を塗った後、光透過領域202に相当する領域の塗料だけ除去する工程としてもよい。
その後、塗料を乾燥又は焼成させる。ここで、恒温槽などを使用して、温度(熱)をかけながら本乾燥又は本焼成してもよい。また、温度をかける又はかけないに限らず、仮乾燥又は仮焼成に留めてもよい。
その後、コーティング層401及び/又は黒色光遮蔽層703を塗布する。塗布方法は光遮蔽層207の塗布方法と異なっていてもよく、同じでもよい。
その後、板ガラスを軟化点以上まで加熱し、所望の形状に曲げ成形する。その過程で、光遮蔽層207、コーティング層401及び/又は黒色光遮蔽層703を本乾燥及び/又は本焼成してよい。曲げ成形は、従来公知のプレス成型、重力成形、ローラー成形などでよい。
このようにして、本発明の一実施形態に係る透明板が得られる。
本発明は、透明板、特にガラス板、特に車両窓用ガラス板及び車内装飾部材などに好適に用いられる。
101 車両
102 ガラス板
103 ヒンジ
201 光遮蔽領域
202 光透過領域
203、303 熱線
204 ワイパー
205 取り付けベース
206 開閉操作部位
207、507 光遮蔽層
208 ガラス板のZ方向の中心線
210 上辺
211 下辺
301、511 第1面
302、512 第2面
401 コーティング層
502 合わせガラス
521 第1ガラス板
522 第2ガラス板
523 中間膜
601 傾斜面
701 光透過領域の周囲の領域
702 光透過領域の周囲以外の領域
703 黒色光遮蔽層

Claims (14)

  1. 第1面と、第2面とを備える車両用の透明板であって、
    前記透明板は、平面視において、光遮蔽領域と、光透過領域とを備え、
    前記光遮蔽領域の前記第1面側に、光遮蔽層を備え、
    前記光遮蔽層の色は黒色を除く色であり、前記車両の外装または内装の色と同系色、または前記車両の外装または内装の色の補色と同系色である
    ことを特徴とする透明板。
  2. 前記光遮蔽層の色の色相は、20分割されたマンセル表色系の色相環において、前記車両の外装または内装の色の色相と同じ色相及び当該色相に隣接する色相の範囲にあり、かつマンセル表色系における明度及び彩度がそれぞれ、前記車両の外装または内装の色の明度及び彩度の0.8倍以上1.2倍以下である請求項1に記載の透明板。
  3. 前記透明板は、前記第1面を凹面、前記第2面を凸面とする湾曲形状である請求項1または2に記載の透明板。
  4. 前記第1面は前記車両の室内面、前記第2面は前記車両の室外面である請求項1から3のいずれか一項に記載の透明板。
  5. 前記光遮蔽領域は、前記透明板のいずれかの辺側に偏って設けられる請求項1から4のいずれか一項に記載の透明板。
  6. 前記透明板のUV透過率は、20%以下である請求項1から5のいずれか一項に記載の透明板。
  7. 前記透明板は、合わせガラスであり、
    前記合わせガラスのUV透過率は、20%以下である請求項1から6のいずれか一項に記載の透明板。
  8. 前記光遮蔽領域の可視光線透過率が、20%以下である請求項1から7のいずれか一項に記載の透明板。
  9. 前記光遮蔽層は、結晶性被膜である請求項1から8のいずれか一項に記載の透明板。
  10. 前記光遮蔽層のうち、前記第1面とは反対側には、コーティング層が形成され、
    前記コーティング層は、結晶性被膜である請求項1から9のいずれか一項に記載の透明板。
  11. 前記光遮蔽層の膜厚は、1μm以上1mm以下である請求項1から10のいずれか一項に記載の透明板。
  12. 前記光遮蔽層の膜厚は、前記光遮蔽領域から前記光透過領域に向けて、薄くなる請求項1から11のいずれか一項に記載の透明板。
  13. 前記透明板は、貫通孔または切欠き部を備え、
    前記光遮蔽層の膜厚は、前記貫通孔または前記切欠き部の周囲において、その他の部位よりも厚い請求項1から12のいずれか一項に記載の透明板。
  14. 前記第2面側からの平面視で、
    前記光透過領域の周囲の領域には黒色光遮蔽層を備え、
    前記光遮蔽領域において、前記黒色光遮蔽層が設けられた領域以外の領域の色は黒色を除く色であり、前記車両の外装または内装の色と同系色である請求項1から13のいずれか一項に記載の透明板。
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WO2023058618A1 (ja) * 2021-10-06 2023-04-13 Agc株式会社 車両用窓ガラスとその製造方法、車両用合わせガラス、及び車両用フロントガラス
WO2023058617A1 (ja) * 2021-10-06 2023-04-13 Agc株式会社 車両用窓ガラスとその製造方法、車両用合わせガラス、及び車両用フロントガラス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023058618A1 (ja) * 2021-10-06 2023-04-13 Agc株式会社 車両用窓ガラスとその製造方法、車両用合わせガラス、及び車両用フロントガラス
WO2023058617A1 (ja) * 2021-10-06 2023-04-13 Agc株式会社 車両用窓ガラスとその製造方法、車両用合わせガラス、及び車両用フロントガラス

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