JP2017148701A - ろ布剥離用支持具、及びろ布剥離方法 - Google Patents

ろ布剥離用支持具、及びろ布剥離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】円筒形のリテーナの側面に帯状のろ布を巻着させて構成されるフィルタのろ布の交換作業の効率を向上させる。【解決手段】略円筒形のリテーナの側面に帯状のろ布が巻着されて構成されるフィルタのろ布を剥離する際にリテーナを内周面側から支持するろ布剥離用支持具100であって、フィルタが装着される主軸部材110と、主軸部材に取り付けられ、リテーナを内周面側から支持する支持部材120と、を備え、支持部材は、主軸部材を揺動回転可能に支持する自動調心軸受122に、その外径がリテーナの内径と同一のフランジ部材124を取り付けて構成され、フランジ部材がリテーナを内周面側から当接して支持することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、略円筒形のリテーナの側面に帯状のろ布を巻着させて構成されるフィルタのろ布を交換する際に使用するろ布剥離用支持具、及びろ布剥離方法に関する。
排ガス中の固形分除去装置として、電気集塵機、デミスタ等が知られており、排ガス中にヒュームが含まれて、排ガスが白煙状になる場合は、排ガスを洗浄液または吸収液のシャワーに通過させて、排ガスからヒュームを除去するスクラバーや、ヒュームが微細な場合には、白煙処理装置が使用されている。白煙状の排気は、その殆どが液体の微粒子(水分・水溶性物質・オイル等)の場合が多く、例えば、半導体製造工程の排気処理のスクラバーの白煙、化学分析で発生する白煙、生産設備から発生する白煙等が知られている。
このような白煙処理装置に使用されるフィルタは、例えば、側面に通気のために多数の小孔が開口された円筒形のリテーナに帯状のろ布が巻きつけられる構成となっている。ろ布は、リテーナ底面の半径程度の幅を有するベルト状であり、リテーナの側面全体を覆うように、やや斜めにした状態で巻き付けられて3層になっている。ろ布の巻き初めと巻き終わりの部分は、巻きが解けないようにバンド等の固定手段で固定されている。
分析排ガス中の過塩素酸を主成分とするヒュームを除去する場合には、ろ布がリテーナに固着したり、ろ布が3層構造の場合は、ろ布同士が固着するので、ろ布交換時に固定手段となるバンドを外しただけでは、リテーナからろ布を取り外すことができないことがあった。このような場合には、ろ布をリテーナから剥ぎ取る必要がある。リテーナから固着したろ布をリテーナから効率的に剥ぎ取る装置として、特許文献1には、リテーナに固着したろ布を清浄ガス側から、手を汚さずに効率的に剥離することができるろ布剥離装置について開示されている。
特開平06−023216号公報
帯状のろ布が円筒形のリテーナの側面に斜め方向に巻きつけられて構成されるフィルタのろ布を交換する際に、リテーナを回転自在な軸受等の治具に固定し、ろ布の端部を引っ張りながら、軸受部を中心にしてリテーナを回転させながら、ろ布を剥ぎ取ることが行われている。
しかしながら、白煙処理装置の設計上の要請、すなわち、リテーナが薄手で表面に多数の開口部があることにより、又は、繰り返し白煙処理をすることによって、リテーナの断面が円形から潰れて楕円形に変形する場合がある。このように、リテーナの断面が楕円形に潰れて変形すると、フィルタのリテーナを固定する軸受部の外周面がリテーナの内周面に密着しないので、軸受部に対してリテーナががたついて安定した状態で固定されない。このように、がたついた状態でリテーナが軸受部に支持されると、ろ布を交換する際に、リテーナが効率よく回転せず、又はリテーナが損傷するため、ろ布を剥離する作業効率が低下して、多大な作業工数が必要になるという問題点があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、円筒形のリテーナの側面に帯状のろ布を巻着させて構成されるフィルタのろ布の交換作業の効率を向上させることの可能な、新規かつ改良されたろ布剥離用支持具、及びろ布剥離方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、略円筒形のリテーナの側面に帯状のろ布が巻着されて構成されるフィルタの前記ろ布を剥離する際に前記リテーナを内周面側から支持するろ布剥離用支持具であって、前記フィルタが装着される主軸部材と、前記主軸部材に取り付けられ、前記リテーナを前記内周面側から支持する支持部材と、を備え、前記支持部材は、前記主軸部材を揺動回転可能に支持する自動調心軸受に、その外径が前記リテーナの内径と同一のフランジ部材を取り付けて構成され、該フランジ部材が前記リテーナを前記内周面側から当接して支持することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、支持部材が揺動回転可能にリテーナを内周面側から支持するので、リテーナの断面が楕円形等に変形しても、フィルタのろ布を交換する際に、リテーナを安定した状態で回転させながら支持できる。
このとき、本発明の一態様では、前記支持部材は、前記主軸部材の少なくとも前記リテーナの一端側と他端側にそれぞれ当接可能な部位に設けられていることとしてもよい。
このようにすれば、リテーナの両端部を支持部材で安定した状態で揺動回転可能に支持するので、リテーナの断面が楕円形等に変形しても、フィルタのろ布を交換する際に、リテーナを安定した状態で回転させながら支持できる。
また、本発明の一態様では、前記支持部材は、前記主軸部材に所定の間隔で2つ設けられていることとしてもよい。
このようにすれば、リテーナの断面が楕円形等に変形しても、フィルタのろ布を交換する際に、リテーナを安定した状態で回転可能に支持できる。
また、本発明の一態様では、前記フランジ部材の周縁部は、弾性部材から構成されることとしてもよい。
このようにすれば、リテーナの断面が楕円形等に変形しても、フランジ部材の周縁部が弾性変形するので、変形したリテーナの内周面との密着力を高めて、安定した状態でリテーナを支持できる。
また、本発明の一態様では、前記主軸部材の一端をL字型に折り曲げられて構成される固定部がさらに設けられていることとしてもよい。
このようにすれば、フィルタのろ布を交換する際に、固定部を基台等に固定してろ布剥離用支持具を支持することができる。
また、本発明の他の態様は、略円筒形のリテーナの側面に帯状のろ布が巻着されて構成されるフィルタの前記ろ布を剥離するろ布剥離方法であって、上記の何れかに記載のろ布剥離用支持具に備わる支持部材の周縁部が前記リテーナの内周面と当接するように前記フィルタを前記ろ布剥離用支持具に取り付ける工程と、前記リテーナの前記側面から前記ろ布を該ろ布の端部から剥離する工程と、前記ろ布の前記端部を所定の方向に引張する工程と、を含み、前記ろ布を前記端部から引張することによって前記フィルタを回転させながら連続的に前記ろ布を前記リテーナの前記側面から剥離することを特徴とする。
本発明の他の態様によれば、支持部材が揺動回転可能にリテーナを内周面側から支持するので、リテーナの断面が楕円形等に変形しても、フィルタのろ布を交換する際に、リテーナを安定した状態で回転させながら支持できるので、ろ布の交換作業の効率が向上する。
以上説明したように本発明によれば、支持部材が揺動回転可能にリテーナを内周面側から支持するので、リテーナの断面が楕円形等に変形しても、リテーナを安定した状態で回転させながら支持できる。このため、フィルタのろ布を交換する際に、交換作業の効率が向上する。
本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具に備わる支持部材の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具の使用状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るろ布剥離方法の概略を示すフロー図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
まず、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具の構成について、図面を使用しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具の概略構成を示す斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具に備わる支持部材の構成を示す断面図である。なお、図2は、図1のA−A断面図となっている。
本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具100は、白煙除去装置等に設けられる略円筒形のフィルタのリテーナ表面にらせん状に巻回されて貼り付けられた帯状のろ布を交換する際に使用される。具体的には、略円筒形のリテーナの側面に帯状のろ布が巻着されて構成されるフィルタのろ布を剥離する際に、リテーナを内周面側から支持するために使用される。
本実施形態のろ布剥離用支持具100は、フィルタが装着される主軸部材110と、主軸部材110に取り付けられ、リテーナを内周面側から支持する支持部材120と、を備えている。
主軸部材110は、ろ布剥離用支持具100の中心軸となるメインパイプであり、フィルタが装着される領域側がフィルタ装着部112となっている。そして、主軸部材110の一端には、フィルタのろ布を交換する際に、壁や基台等に固定するために使用されるL字型に折り曲げられて構成される固定部114が設けられている。すなわち、本実施形態では、主軸部材110は、フィルタ装着部112と固定部114から構成されている。
支持部材120は、主軸部材110のフィルタ装着部112に、所定の間隔で2つ設けられている。本実施形態では、支持部材120は、主軸部材110の少なくともリテーナの一端側と他端側にそれぞれ当接可能な部位に設けられている。具体的には、支持部材120は、リテーナ中空部の長さにあわせて、フィルタ装着部112の各両端の内側近傍に設けられる。例えば、フィルタ装着部112の一端からの長さの1〜2割程度の長さの地点に一方の支持部材120が設けられ、フィルタ装着部112の一端からの長さの8〜9割程度の長さの地点に他方の支持部材120が設けられている。
なお、本実施形態では、支持部材120が2つ設けられているが、支持部材120の個数は、2個に限定されない。例えば、支持部材120に厚みを持たせてフィルタを安定支持できる構成であれば、1つでもよく、また、リテーナの両端側を支持部材120で安定した状態で揺動回転可能に支持するために、支持部材120は、主軸部材110の少なくともリテーナの一端側と他端側にそれぞれ当接可能な部位に設けられていればよいので、フィルタが長尺化されている場合には、支持部材120は、主軸部材110のフィルタ装着部112に所定の間隔で3個以上を設けてもよい。
支持部材120は、主軸部材112を揺動回転可能に支持する自動調心軸受122に、その外径がリテーナの内径と同一の略円形のフランジ部材124をボルト126、ナット128等の固定手段を介して取り付けて構成されている。自動調心軸受122は、図2に示すように、主軸部材112を支持する内輪部122aがボールベアリング機構122cを介して外輪部122bに支持されている。
このため、軸部材112を支持するために固定されている内輪部122aに対して、ボールベアリング機構122cを介して支持されている外輪部122bが主軸部材110に対して揺動回転可能になっている。なお、本実施形態では、自動調心軸受122は、ボールベアリング機構122cを介して、軸たわみ等を吸収する調心性を確保しているが、自動調心軸受122は、例えば、軸受となる内輪部122aと外輪部122bとの当接面を曲面として、軸たわみ等を吸収する調心性を確保する構成としてもよい。
自動調心軸受122の外輪部122bは、ボルト126、ナット128を介してフランジ部材124に取り付けられて一体化されている。支持部材120をこのような構成とすることによって、支持部材120に装着されるリテーナの内周面をフランジ部材124で支持して、当該リテーナの回転と同期して主軸部材110に対して揺動回転可能になっている。
また、本実施形態では、フランジ部材124の周縁部124aは、図2に示すように、ゴム材等の弾性を有する弾性部材から構成されている。このため、リテーナの断面が楕円形等に変形して、フランジ部材124との隙間が発生した場合でも、フランジ部材124の周縁部124aが弾性変形して発生した隙間を吸収する。これによって、ろ布を引き剥がす際にリテーナに掛けられる回転力よりも、リテーナとフランジ部材124との密着力の方が大きくなるので、変形したリテーナの内周面との密着力を実質的に高めて、安定した状態でリテーナを支持できる。なお、フランジ部材124の周縁部124aを構成するゴム材は、変形したリテーナの内周面との密着性を確保可能な厚さを有する必要があるが、リテーナの材質に伴う摩擦係数、変形の程度に伴う長径と短径の差分により、フランジ部材124の本体の径を含めて、適宜調整すればよい。
次に、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持を用いてフィルタのろ布を剥離する状態について、図面を使用しながら説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具の使用状態を示す斜視図である。なお、図3では、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具によってフィルタが支持されている使用状態を説明するために、フィルタの一部を破断した状態で示している。
前述したように、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具100は、白煙除去装置等に設けられる略円筒形のフィルタ10のリテーナ12の表面に貼り付けられた帯状のろ布14を交換する際に、リテーナ12を内周面12aから支持するために使用される。本実施形態では、主軸部材110のフィルタ装着部112に揺動回転自在に取り付けられた支持部材120の周縁部120a(図2参照)にリテーナ12の内周面12aが当接するように、フィルタ10をろ布剥離用支持具100に取り付ける。
フィルタ10を構成するリテーナ12は、SUS系、硬質塩化ビニル、SS等の材質から形成される略円筒形の部材であり、例えば、長さが800〜1000mm程度で内径が150〜300mm程度の大きさである。リテーナ12の側面には、内径が5mm程度の小孔(図示せず)が所定の密度分布で形成され、かつ、側面の肉厚が3〜5mm程度となっている。
リテーナ12の外周面側には、ガラス繊維やガラス布、ポリプロピレン布等の材質から形成される帯状のろ布14がらせん状に3層巻回されて張り付けられている。そして、ろ布14の端部14aがSUS系やPP、PE等の材質からなるバンドで固定されている。
フィルタ10の使用による経年変化等により、フィルタ10の目詰まり等が発生すると、フィルタ10のリテーナ12の外周面側に巻着されたろ布14を交換する必要がある。その際に、リテーナ12をろ布剥離用支持具100に備わる回転自在な主軸部材110のフィルタ装着部112に取り付けられた支持部材120に固定して、ろ布14の端部14aを引っ張りながら、主軸部材110を中心にしてリテーナ12を回転させながら、ろ布14を剥ぎ取る作業を行う。
フィルタ10を構成するリテーナ12は、肉厚が薄手で所定の密度分布で小孔が多数形成されている構成なので、使用による経年変化等により断面が潰れて、楕円形等に変形し易い。このため、支持部材の周縁部とリテーナ12の内周面12aとの間に隙間が発生してがたつきが発生した状態でフィルタ10のろ布14を交換作業すると、リテーナ12が効率よく回転しない場合や、リテーナ12が損傷する場合があり、ろ布14を剥離する作業効率が低下して、余分な作業工程が必要とされる。
このため、本実施形態では、主軸部材110に取り付けた支持部材120の外径をリテーナ12の内径と同一として、かつ、支持部材120が揺動回転可能にリテーナ12を内周面12a側から支持する構成としている。このような構成とすることによって、使用によりリテーナ12の断面が楕円形等に変形しても、支持部材120を幾分傾けた状態にして当該支持部材120の周縁部120aをリテーナ12の内周面12aと実質的に密着させて支持されるようになる。すなわち、円形のフランジ部材124が主軸部材110に対して斜めにセットできることにより、主軸部材110の軸方向から見て、円形のフランジ部材124が楕円形となり、リテーナ12の変形を充分に吸収することができる。
このように、本実施形態では、フィルタ10のろ布14を交換する際に、フィルタ10の全体が主軸部材110に揺動回転自在に固定されて支持されるので、リテーナ12の側面に巻き付けられて固着したベルト状(帯状)のろ布14の端部14aを引っ張るだけで、ろ布14は、フィルタ10から容易に引き剥がすことができる。すなわち、リテーナ12の内周面12aと支持部材120のフランジ部材124の外周部124aとを実質的に密着させて支持することが可能となるので、ベルト状ろ布14の端部14aを引っ張る作業をしても、フィルタ全体が主軸部材110の周方向にがたつきなく回転させることができるので、ろ布14を交換の際の効率的な剥ぎ取り作業が可能になる。
次に、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具によるろ布剥離方法について、図面を使用しながら説明する。図4は、本発明の一実施形態に係るろ布剥離方法の概略を示すフロー図である。
本発明の一実施形態に係るろ布剥離方法は、白煙除去装置等に設けられる略円筒形のリテーナの側面に帯状のろ布が巻着されて構成されるフィルタのろ布を剥離する際に使用される。本実施形態のろ布剥離方法は、フィルタをろ布剥離用支持具に装着する工程S11、支持部材をリテーナ内周面に嵌合する工程S12、ろ布の端部をリテーナ側面から剥離する工程S13、ろ布を端部から引張する工程S14、リテーナを回転させながらろ布を剥離する工程S15を含み、ろ布を端部から引張することによってフィルタを回転させながら連続的にろ布をリテーナの側面から剥離することを特徴とする。
本実施形態では、まず、フィルタを前述した本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具に装着する(工程S11)。フィルタをろ布剥離用支持具のフィルタ装着部に装着する際に支持部材の周縁部がリテーナの内周面と当接するように、支持部材の角度を調整しながらリテーナの内周面に嵌合させて、フィルタをろ布剥離用支持具のフィルタ装着部に取り付ける(工程12)。
その後、ろ布の端部の固定手段となるバンドを外して、ろ布の端部をリテーナの側面から剥離してから(工程S13)、ろ布を端部から引張する(工程S14)。このようにろ布を端部から引張することによって、ろ布剥離用支持具に回転自在に装着されたフィルタが回転するようになるので、フィルタ(リテーナ)を回転させながら連続的にろ布がリテーナの側面から剥離される(工程S15)。
本実施形態では、支持部材が揺動回転可能にリテーナを内周面側から支持する構成となっているので、リテーナの断面が楕円形等に変形しても、フィルタのろ布を交換する際に、支持部材を傾けてリテーナの内周面に当接させられる。このため、リテーナをがたつかせることなく、安定した状態で円滑に回転させながら支持できるので、ろ布を引き剥がす作業を容易にして、効率的に剥ぎ取ることが可能となる。
すなわち、リテーナ側面に固着したろ布の端部を剥ぎ取ってから、ベルト状のろ布を所定の方向に単純に引っ張ることにより、リテーナとろ布、又はろ布同士の固着を解除しながら、同時にフィルタ全体を回転させて、連続的にろ布を剥ぎ取る作業が行えるようになる。このため、ろ布の剥ぎ取り作業に要する作業工数を大幅に削減して、ろ布の交換作業の効率が向上する。また、従来のように、刃物でろ布を切断する必要がないため、作業員が切創を負うリスクも低減し、フィルタのろ布の交換作業を安全に行なうことができる。
なお、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具及びろ布剥離方法は、例示した白煙処理装置のフィルタだけでなく、リテーナ断面が楕円形であって、リテーナ側面にベルト状(帯状)にろ布を巻き付けている構造のフィルタであれば、かかるろ布の引き剥がし作業時に良好に適用可能である。
次に、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具及びろ布剥離方法について実施例により詳しく説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具及びろ布剥離方法に係る試験条件として、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具を適用してフィルタのろ布剥離を行った実施例と、当該ろ布剥離用支持具を適用しないでフィルタのろ布剥離を行った比較例について、それぞれの作業効率等について確認した。
実施例及び比較例において、使用したフィルタの本数は、20本である。また、リテーナは、長さが900mm、内径が200mm、側面に設けられる小孔の内径がφ5mm、肉厚が3mm、開孔密度が側面50mm四方に約20か所、断面形状が楕円形、材質が硬質塩化ビニルのものを使用した。さらに、帯状のろ材として、最内側がポリプロピレン製で幅100mm、中間層がガラスウール製で幅が100mm、最外側がポリプロピレン製で幅が100mmの3層のものを使用した。
実施例では、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具を適用してフィルタのろ布を引き剥がすろ布剥離作業を行った。その結果、フィルタの取り外し・取り付け作業、及びろ布剥がし作業が2人作業で2時間程度、作業工数として約4人・時が必要だった。
一方、比較例では、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具を適用せず、フィルタからろ布を引き剥がす際に、刃物を使用してろ布を切断して作業した。その結果、フィルタの取り外し・取り付け作業、及びろ布剥がし作業が4人作業で、7.5時間程度、作業工数として約30人・時が必要だった。このことから、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具を適用することによって、作業工数の約9割が削減されたことが分かった。すなわち、本発明の一実施形態に係るろ布剥離用支持具を適用することによって、フィルタのろ布を交換する際に、交換作業の効率が向上することが分かった。
なお、上記のように本発明の各実施形態及び各実施例について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、ろ布剥離用支持具の構成、動作も本発明の各実施形態及び各実施例で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 フィルタ、12 リテーナ、12a 内周面、14 ろ布、14a (ろ布の)端部、100 ろ布剥離用支持具、110 主軸部材、112 フィルタ装着部、114 固定部、120 支持部材、122 自動調心軸受、122a 内輪部、122b 外輪部、122c ボールベアリング機構、124 フランジ部材、124a 周縁部、126 ボルト、128 ナット、S11 フィルタをろ布剥離用支持具に装着する工程、S12 支持部材をリテーナ内周面に嵌合する工程、S13 ろ布の端部をリテーナ側面から剥離する工程、S14 ろ布を端部から引張する工程、S15 リテーナを回転させながらろ布を剥離する工程

Claims (6)

  1. 略円筒形のリテーナの側面に帯状のろ布が巻着されて構成されるフィルタの前記ろ布を剥離する際に前記リテーナを内周面側から支持するろ布剥離用支持具であって、
    前記フィルタが装着される主軸部材と、
    前記主軸部材に取り付けられ、前記リテーナを前記内周面側から支持する支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、前記主軸部材を揺動回転可能に支持する自動調心軸受に、その外径が前記リテーナの内径と同一のフランジ部材を取り付けて構成され、該フランジ部材が前記リテーナを前記内周面側から当接して支持することを特徴とするろ布剥離用支持具。
  2. 前記支持部材は、前記主軸部材の少なくとも前記リテーナの一端側と他端側にそれぞれ当接可能な部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のろ布剥離用支持具。
  3. 前記支持部材は、前記主軸部材に所定の間隔で2つ設けられていることを特徴とする請求項2に記載のろ布剥離用支持具。
  4. 前記フランジ部材の周縁部は、弾性部材から構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のろ布剥離用支持具。
  5. 前記主軸部材の一端をL字型に折り曲げられて構成される固定部がさらに設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のろ布剥離用支持具。
  6. 略円筒形のリテーナの側面に帯状のろ布が巻着されて構成されるフィルタの前記ろ布を剥離するろ布剥離方法であって、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のろ布剥離用支持具に備わる支持部材の周縁部が前記リテーナの内周面と当接するように前記フィルタを前記ろ布剥離用支持具に取り付ける工程と、
    前記リテーナの前記側面から前記ろ布を該ろ布の端部から剥離する工程と、
    前記ろ布を前記端部から引張する工程と、を含み、
    前記ろ布を前記端部から引張することによって前記フィルタを回転させながら連続的に前記ろ布を前記リテーナの前記側面から剥離することを特徴とするろ布剥離方法。
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