JP2017147609A - 通信システム、通信制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信システム、通信制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信線を介した不正なアクセスが継続的に実行されることを防止することができる通信システム、通信制御方法及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】無線器14は、ネットワークN1を介したサーバ3との無線通信と、車外バスB1を介した有線通信とを行う。中継装置10は、車外バスB1を介して送信されたデータを受信する。中継装置10は、受信したデータに関して、所定条件が満たされた場合、リレー13のコイル13eに電力を供給することにより、一端がCOM端子13aに接続されている棒状の導体13dをNO端子13c側に引付け、COM端子13aの接続先をNC端子13bからNO端子13cに切替える。これにより、無線器14及び車外バスB1の接続が切離される。【選択図】図1

Description

本発明は、通信線を介した通信が行われる通信システム、並びに、通信線を介した通信を制御する通信制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
車両には、第1通信線に接続されている第1通信装置と、第2通信線に接続されている第2通信装置との通信を、第1通信線及び第2通信線夫々に接続されている中継装置が中継する通信システムが搭載されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の通信システムでは、第1通信装置は、車外装置と無線通信を行い、車外装置から受信したデータを、第1通信線を介して中継装置に送信する。中継装置は、第1通信装置から受信したデータを、第2通信線を介して第2通信装置に送信する。
中継装置にはパスワードが予め記憶されている。中継装置は、第1通信装置からデータを受信した場合、車外装置にパスワードの送信を要求し、車外装置からパスワードを受信する。中継装置は、車外装置から受信したパスワードと、予め記憶されているパスワードとが一致している場合、第1通信装置から受信したデータを第2通信装置に送信する。中継装置は、車外装置から受信したパスワードと、予め記憶されているパスワードとが不一致である場合、第1通信装置から受信したデータを第2通信装置に送信する処理を停止する。これにより、第1通信線を介した車外装置から第2通信装置への不正なアクセスが防止される。
特開2003−46536号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような従来の通信システムにおいて、第1通信線に第1通信装置とは異なる第3通信装置が接続されている場合、第1通信装置は、中継装置を介さずに第3通信装置と通信する。このため、従来の通信システムには、車外装置から第3通信装置への不正なアクセスが継続的に実行される虞がある。
例えば、第1通信装置が無用なデータを、短い時間間隔で送信し続けて第1通信線を占有している場合、第3通信装置は第1通信線を介して通信を行うことができず、第3通信装置の通信機能は実質的に停止する。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通信線を介した不正なアクセスが継続的に実行されることを防止することができる通信システム、通信制御方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係る通信システムは、通信線に接続され、該通信線を介した有線通信と無線通信とを行う無線器を備える通信システムにおいて、前記通信線を介して送信されたデータを受信する受信部と、該受信部が受信したデータに関して、所定条件が満たされた場合に前記無線器及び通信線の接続を切離す切離し部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、データを識別するための識別情報が記憶されている記憶部を備え、前記通信線を介して送信されるデータには前記識別情報が含まれており、前記切離し部は、前記受信部が受信したデータに含まれる前記識別情報が前記記憶部に記憶されていない場合に前記接続を切離すことを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、前記通信線を介して送信されるデータのフォーマットは予め決められており、前記切離し部は、前記受信部が受信したデータのフォーマットが、予め決められたフォーマットと異なる場合に前記接続を切離すことを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、前記通信線を介して送信されるデータに該データを識別するための識別情報が含まれており、前記切離し部は、同一の該識別情報を含むデータを前記受信部が受信した時間間隔が所定時間未満である場合に前記接続を切離すことを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、前記切離し部は、前記受信部が第2の所定時間内に受信したデータの総量が所定量以上である場合に前記接続を切離すことを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、データを受信する第2の受信部を備え、前記切離し部は、前記所定条件が満たされた場合に前記無線器の接続先を前記通信線から前記第2の受信部に切替え、前記切離し部は、前記第2の受信部が受信したデータに関して、第2の所定条件が満たされた場合に、前記無線器の接続先を前記第2の受信部から前記通信線に切替えることを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、前記通信線に接続されている通信装置と、前記第2の受信部が受信したデータを、前記通信線を介して前記通信装置に送信する送信部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、第2の通信線と、該第2の通信線に接続されている第2の通信装置と、前記受信部が受信したデータを、該第2の通信線を介して前記第2の通信装置に送信する第2の送信部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る通信制御方法は、通信線を介して送信されたデータを受信し、受信したデータに関して、所定条件が満たされた場合に、前記通信線を介して有線通信、及び、無線通信を行う無線器と該通信線との接続を切離すことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、通信線を介して送信されたデータを取得し、取得したデータに関して、所定条件が満たされた場合に、前記通信線を介した有線通信、及び、無線通信を行う無線器と該通信線との接続の切離しを指示する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係る通信システム、通信制御方法及びコンピュータプログラムにあっては、通信線を介して送信されたデータに関して、所定条件が満たされた場合、無線器及び通信線の接続が切離される。所定条件が適切に設定されている場合、無線器と無線通信を行う外部機器によって、通信線を介した不正なアクセスが継続的に実行されることが防止される。
本発明に係る通信システムにあっては、通信線を介して送受信されるデータに、該データを識別するための識別情報が含まれている。通信線を介して送信されるデータに含まれている識別情報は、予め決められており、記憶部に記憶されている。通信線を介して受信したデータに含まれる識別情報が記憶部に記憶されていない場合、不正なアクセスが行われているとして、無線器と通信線との接続を切離す。
本発明に係る通信システムにあっては、通信線を介して受信したデータのフォーマットが、予め決められたフォーマットと異なる場合、不正なアクセスが行われているとして、無線器と通信線との接続を切離す。
本発明に係る通信システムにあっては、同一の識別情報を含むデータが通信線を介して送信される時間間隔が短い場合、通信線が占有されている可能性が高いとして、無線器と通信線との接続を切離す。
本発明に係る通信システムにあっては、第2の所定時間内に通信線を介して受信したデータの総量が多い場合、通信線が占有されている可能性が高いとして、無線器と通信線との接続を切離す。
本発明に係る通信システムにあっては、通信線を介して受信したデータに関して、所定条件が満たされた場合、無線器の接続先を通信線から第2の受信部に切替えることによって、無線器と通信線との接続を切離す。この接続が切離された後において、第2の受信部が受信したデータに関して、第2の所定条件が満たされた場合、不正なアクセスがなくなったとして、無線器の接続先を通信線に戻す。
本発明に係る通信システムにあっては、例えば、第2の受信部が受信したデータの識別情報及びフォーマット等に問題がなく、かつ、このデータの送信先が通信装置である場合、第2の受信部が受信したデータを、通信線を介して通信装置に送信する。これにより、無線器と通信装置との通信が不必要に停止される確率は低い。
本発明に係る通信システムにあっては、通信線を介して受信したデータを第2の通信線を介して第2の通信装置に送信する。これにより、通信線及び第2の通信線間で通信が中継される。
本発明によれば、通信線を介して取得したデータに関して、所定条件が満たされた場合に無線器と通信線との接続を切離すので、通信線を介した不正なアクセスが継続的に実行されることを防止することができる。
実施の形態1における通信システムの要部構成を示すブロック図である。 中継装置の要部構成を示すブロック図である。 車外中継テーブルを示す図表である。 制御部が実行する車外中継処理の手順を示すフローチャートである。 制御部が実行する車外中継処理の手順を示すフローチャートである。 記憶部に記憶される内容を説明するための説明図である。 制御部が実行する外部中継処理の手順を示すフローチャートである。 制御部が実行する外部中継処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における通信システムの要部構成を示すブロック図である。 実施の形態3における通信システムの要部構成を示すブロック図である。 中継装置の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態4における通信システムの要部構成を示すブロック図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。通信システム1は、車両2に搭載されており、中継装置10、ECU(Electronic Control Unit)11a,11a,11b,11b,12a,12a、c接点型のリレー13、無線器14、コネクタ15、車内バスA1,A2、車外バスB1及び接続バスC1を備える。リレー13は、切替えスイッチとして機能し、COM(common)端子13a、NC(Normally Close)端子13b、NO(Normally Open)端子13c、金属製の導体13d及びコイル13eを有する。導体13dは棒状をなし、導体13dの一端はCOM端子13aに接続されている。
リレー13のコイル13eの両端、車内バスA1,A2、車外バスB1及び接続バスC1は中継装置10に各別に接続されている。車内バスA1には、更に、2つのECU11a,11aが各別に接続されている。車内バスA2には、更に、2つのECU12a,12aが各別に接続されている。車外バスB1には、更に、2つのECU11b,11b、及び、リレー13のNC端子13bが各別に接続されている。リレー13のCOM端子13aは無線器14に接続されている。接続バスC1には、更に、リレー13のNO端子13c、及び、コネクタ15が各別に接続されている。
ECU11a,11a,11b,11b,12a,12a夫々は、自装置に図示しない電気機器が接続されており、この電気機器の動作を制御する。
リレー13のコイル13eには中継装置10から電力が供給される。コイル13eに電力が供給されていない場合、導体13dは、COM端子13a及びNC端子13bに接続される。中継装置10がコイル13eに電力を供給した場合、コイル13eは電磁石として機能し、導体13dをNO端子13c側に引付ける。これにより、導体13dは、COM端子13a及びNO端子13cに接続される。従って、中継装置10がコイル13eに電力を供給した場合、COM端子13aの接続先がNC端子13bからNO端子13cに切替えられ、中継装置10がコイル13eへの電力供給を停止した場合、COM端子13aの接続先がNO端子13cからNC端子13bに切替わる。
COM端子13aの接続先がNC端子13bである場合、無線器14は車外バスB1に接続される。COM端子13aの接続先がNC端子13bからNO端子13cに切替わった場合、無線器14及び車外バスB1の接続が切離され、無線器14は接続バスC1に接続される。
無線器14は、ネットワークN1に接続されているサーバ3と無線通信を行う。例えば、無線器14は、車両2の運転に関するデータをサーバ3に送信し、サーバ3から車両2周辺の交通状況を示すデータを受信する。リレー13のCOM端子13aがNC端子13bに接続されている場合、無線器14は車外バスB1を介して有線通信を行い、COM端子13aがNO端子13cに接続されている場合、無線器14は接続バスC1を介して有線通信を行う。車外バスB1は通信線として機能する。
コネクタ15には、図示しない外部装置が着脱可能に接続される。外部装置がコネクタ15に接続されている場合、外部装置は接続バスC1を介して通信を行う。
ECU11a,11a,11b,11b,12a,12a夫々は通信機能も有する。中継装置10及びECU11a,11aは車内バスA1を介して相互に通信する。中継装置10及びECU12a,12aは車内バスA2を介して相互に通信する。ECU11a,11a,12a,12a夫々は第2の通信装置として機能し、車内バスA1,A2夫々は第2の通信線として機能する。
車外バスB1に接続されている複数の装置は車外バスB1を介して相互に通信する。接続バスC1に接続されている複数の装置は接続バスC1を介して相互に通信する。車外バスB1には中継装置10及びECU11b,11bが常に接続されており、接続バスC1には中継装置10が常に接続されている。コネクタ15に外部装置が接続されている場合、外部装置が接続バスC1に接続される。無線器14は、リレー13のCOM端子13aの接続先がNC端子13bである場合、車外バスB1に接続され、COM端子13aの接続先がNO端子13cである場合、接続バスC1に接続される。ECU11b,11b夫々は通信装置として機能する。
車内バスA1,A2、車外バスB1及び接続バスC1夫々を介した通信はCAN(Controller Area Network)プロトコルに従って行われる。車内バスA1,A2、車外バスB1及び接続バスC1を介して送信されるデータには、該データを識別するための識別情報が含まれている。車内バスA1,A2、車外バスB1及び接続バスC1夫々を介した通信では、複数の識別情報が用いられており、これらの識別情報は予め決められている。同一の識別情報を含むデータには、共通のフォーマットが用いられる。従って、車内バスA1,A2、車外バスB1及び接続バスC1を介して送信されるデータのフォーマットも予め決められている。
車内バスA1,A2、車外バスB1及び接続バスC1夫々について、1つの装置が送信したデータは、この装置と共に共通のバスに接続されている他の装置の全てによって受信される。例えば、リレー13のCOM端子13aがNC端子13bに接続されている場合、無線器14が車外バスB1を介して送信したデータは、中継装置10及びECU11b,11bによって受信される。
中継装置10、ECU11a,11a,11b,11b,12a,12a、無線器14及び外部装置夫々は、データを受信した場合、受信したデータに含まれる識別情報に基づいて、受信したデータを破棄すべきか否かを判定する。
中継装置10は、一のバスを介して受信したデータを、他のバスを介して送信することによって通信を中継する。ECU11a,11a,11b,11b,12a,12a、無線器14及び外部装置に関して、一のバスに接続されている装置は、中継装置10を介して、他のバスに接続されている装置とデータの送受信を行う。
ECU11a,11a,11b,11b,12a,12a夫々は、受信したデータの内容に基づいて、例えば、自装置に接続されている電気機器の動作を制御する。また、ECU11a,11a,11b,11b,12a,12a夫々は、例えば、自装置に接続されている図示しないセンサから取得したデータを送信する。
無線器14は、車外バスB1又は接続バスC1を介して受信したデータを無線でサーバ3に送信し、サーバ3から無線で受信したデータを車外バスB1又は接続バスC1を介して送信する。
図2は中継装置10の要部構成を示すブロック図である。中継装置10は、車内通信部41,42、車外通信部43、外部通信部44、切替え部45、時計部46、記憶部47及び制御部48を有する。これらは、バス49に接続されている。車内通信部41,42夫々は、更に、車内バスA1,A2に接続されている。車外通信部43は、更に、車外バスB1に接続されている。外部通信部44は、更に、接続バスC1に接続されている。切替え部45は、更に、リレー13のコイル13eの両端に各別に接続されている。
車内通信部41は、ECU11a,11a夫々が車内バスA1を介して送信したデータを受信する。車内通信部41は、制御部48の指示に従って、車内バスA1を介して、ECU11a,11aにデータを送信する。
同様に、車内通信部42は、ECU12a,12a夫々が車内バスA2を介して送信したデータを受信する。車内通信部42は、制御部48の指示に従って、車内バスA2を介して、ECU12a,12aにデータを送信する。
車外通信部43は、車外バスB1に接続されている装置夫々が車外バスB1を介して送信したデータを受信し、制御部48の指示に従って、車外バスB1を介して、車外バスB1に接続されている装置にデータを送信する。ここで、車外バスB1に接続されている装置は、リレー13のCOM端子13aの接続先がNC端子13bである場合、ECU11b,11b及び無線器14であり、COM端子13aの接続先がNO端子13cである場合、ECU11b,11bである。車外通信部43は受信部として機能する。
外部通信部44は、接続バスC1に接続されている装置夫々が接続バスC1を介して送信したデータを受信し、制御部48の指示に従って、接続バスC1を介して、接続バスC1に接続されている装置にデータを送信する。コネクタ15に外部装置が接続されている場合、接続バスC1に接続されている装置の1つは外部装置である。リレー13のCOM端子13aの接続先がNO端子13cである場合、接続バスC1に接続されている装置の1つは無線器14である。
制御部48は、車内通信部41,42、車外通信部43及び外部通信部44から、これらが受信したデータを取得する。
切替え部45は、制御部48に従って、リレー13のCOM端子13aの接続先をNC端子13b又はNO端子13cに切替える。切替え部45は、リレー13のコイル13eに電力を供給することによって、COM端子13aの接続先をNO端子13cに切替え、リレー13のコイル13eへの電力供給を停止することによって、COM端子13aの接続先をNC端子13bに切替える。
制御部48は、時計部46から現在の日時を示す日時情報を取得する。制御部48が時計部46から取得した日時情報が示す日時は、日時情報が取得された時点における日時と略一致している。
記憶部47は例えば不揮発性メモリである。記憶部47には制御プログラムP1が記憶されている。制御部48は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を有し、制御プログラムP1を実行することによって、車内バスA1から他のバスへの中継に係る第1車内中継処理、車内バスA2から他のバスへの中継に係る第2車内中継処理、車外バスB1から他のバスへの中継に係る車外中継処理、及び、接続バスC1から他のバスへの中継に係る外部中継処理を実行する。
制御部48は、車内通信部41がデータを受信する都度、第1車内中継処理を実行し、車内通信部42がデータを受信する都度、第2車内中継処理を実行し、車外通信部43がデータを受信する都度、車外中継処理を実行し、外部通信部44がデータ受信する都度、外部中継処理を実行する。制御部48は、第1車内中継処理、第2車内中継処理、車外中継処理及び外部通信部を行うことによって、車内バスA1,A2、車外バスB1及び接続バスC1夫々を介した通信を制御する。
記憶部47には、第1車内中継処理、第2車内中継処理、車外中継処理及び外部中継処理夫々で制御部48によって参照される第1車内中継テーブル、第2車内中継テーブル、車外中継テーブル及び外部中継テーブルが記憶されている。
制御部48は、第1車内中継テーブルでは、一又は複数の識別情報夫々に、中継装置10がデータを出力すべきバスが対応付けられている。1つの識別情報に対応するバスは、車内バスA2、車外バスB1及び接続バスC1の少なくとも1つである。第1車内中継処理では、制御部48は、まず、車内通信部41が受信したデータに含まれる識別情報が第1車内中継テーブルに記憶されているか否かを判定する。制御部48は、識別情報が第1車内中継テーブルに記憶されていないと判定した場合、第1車内中継処理を終了する。
制御部48は、識別情報が第1車内中継テーブルに記憶されていると判定した場合、車内通信部42、車外通信部43及び外部通信部44の少なくとも1つに指示して、車内通信部41が受信したデータを送信させる。この送信は、第1車内中継テーブルの内容に基づいて実行される。
リレー13のCOM端子13aがNC端子13bに接続されている場合、第1車内中継テーブルの内容に忠実に従って送信が実行される。例えば、車内通信部41が受信したデータに含まれる識別情報が車内バスA2及び車外バスB1に対応している場合、制御部48は、車内通信部42及び車外通信部43に指示して、車内通信部41が受信したデータを送信させる。
COM端子13aがNO端子13cに接続されている場合においては、車内通信部41が受信したデータに含まれる識別情報が車外バスB1に対応しているとき、制御部48は、車外通信部43及び外部通信部44に指示して、車内通信部41が受信したデータを送信させる。
第2車内中継テーブルは第1車内中継テーブルと同様に構成される。第1車内中継テーブルの説明において、第1車内中継テーブル及び車内バスA2夫々を第2車内中継テーブル及び車内バスA1に置き換えることによって、第2車内中継テーブルを説明することができる。
また、制御部48は、第1車内中継処理と同様に第2車内中継処理を実行する。第1車内中継処理の説明において、第1車内中継処理、第1車内中継テーブル、車内通信部41、車内通信部42及び車内バスA2夫々を第2車内中継処理、第2車内中継テーブル、車内通信部42、車内通信部41及び車内バスA1に置き換えることによって、第2車内中継処理を説明することができる。
図3は車外中継テーブルを示す図表である。車外バスB1を介して送信されるデータには、識別情報ID1,ID2,・・・,ID5中の1つが含まれている。車外中継テーブルでは、識別情報ID1,ID2,・・・,ID5が示されており、識別情報ID1,ID2,・・・,ID5夫々に、中継装置10がデータを出力すべきバスが対応付けられている。識別情報ID1には車内バスA1及び車外バスB1が対応している。識別情報ID2には車内バスA2が対応している。識別情報ID3には車外バスB1が対応している。識別情報ID4には車内バスA2及び車外バスB1が対応している。識別情報ID5には車内バスA1,A2が対応している。
車内バスA1,A2、車外バスB1及び接続バスC1夫々では、同一の識別情報を含むデータが送信される時間間隔は略一定である。車外中継テーブルでは、識別情報ID1,ID2,・・・,ID5夫々に、データが送信される時間間隔の閾値T1,T2,・・・,T5が対応付けられている。閾値T1,T2,・・・,T5夫々は、識別情報ID1,ID2,・・・,ID5を含むデータが送信される時間間隔の最小値未満である。従って、例えば、識別情報ID1を含むデータを車外通信部43が受信する時間間隔は、車外バスB1に接続されている装置が正常に動作している限り、閾値T1以上である。
前述したように、車内バスA1,A2、車外バスB1及び接続バスC1夫々を介した通信では、同一の識別情報を含むデータに共通のフォーマットが用いられる。車外中継テーブルでは、識別情報ID1,ID2,・・・,ID5夫々に、フォーマットF1,F2,・・・,F5が対応付けられている。データは複数のビットで構成される。フォーマットF1は、例えば、データの特定の位置にある16ビットの全てがゼロであることを示す。従って、識別情報ID1のデータの特定の位置にある16ビット中の少なくとも1ビットが1である場合、フォーマットが識別情報ID1と対応していないことを意味する。
車両2の外側から無線器14の動作を制御することによって、車外バスB1を介した不正なアクセスが継続的に実行されることを防止するために、車外中継テーブルには、識別情報に、時間間隔の閾値及びフォーマットが対応付けられている。
図4及び図5は、制御部48が実行する車外中継処理の手順を示すフローチャートである。制御部48は、前述したように、車外通信部43が車外バスB1を介してデータを受信する都度、車外中継処理を実行し、車外通信部43が受信したデータを取得する。車外中継処理では、まず、制御部48は、リレー13のCOM端子13aの接続先がNC端子13bであるか否かを判定する(ステップS1)。制御部48は、COM端子13aの接続先がNC端子13bであると判定した場合(S1:YES)、車外通信部43が受信したデータに含まれる識別情報が車外中継テーブルに記憶されているか否かを判定する(ステップS2)。車外中継テーブルには、識別情報ID1,ID2,・・・,ID5が示されているので、ステップS2では、制御部48は、車外通信部43が受信したデータに含まれる識別情報が識別情報ID1,ID2,・・・,ID5中の1つであるか否かを判定する。
制御部48は、識別情報が車外中継テーブルに記憶されていると判定した場合(S2:YES)、車外中継テーブルの内容に基づいて、車外通信部43が受信したデータのフォーマットが適正であるか否かを判定する(ステップS3)。例えば、車外通信部43が識別情報ID1を含むデータを受信することによって実行されている車外中継処理では、このデータのフォーマットがフォーマットF1に一致しているか否かに基づいて、ステップS3の判定を行う。制御部48は、車外通信部43が受信したデータのフォーマットがフォーマットF1に一致している場合、フォーマットが適正であると判定する。制御部48は、車外通信部43が受信したデータのフォーマットがフォーマットF1と異なる場合、フォーマットが適正ではないと判定する。
車外通信部43が識別情報ID2,ID3,ID4,ID5中の1つを含むデータを受信することによって実行されている車外中継処理のステップS3では、制御部48は、車外通信部43が識別情報ID1を含むデータを受信することによって実行されている車外中継処理のステップS3と同様の判定を行う。
制御部48は、フォーマットが適正であると判定した場合(S3:YES)、時計部46から日時情報を取得し(ステップS4)、取得した日時情報に対応付けて、車外通信部43が受信したデータの識別情報と、このデータのデータ量を示すデータ量情報とを記憶部47に記憶する(ステップS5)。
図6は、記憶部47に記憶される内容を説明するための説明図である。図6に示すように、制御部48は、ステップS5では、日時情報に識別情報及びデータ量情報が対応付けられている。車外中継処理のステップS5が実行される都度、記憶部47に記憶されている識別情報及びデータ量情報の数が増加する。
図6に示す例では、車外中継処理のステップS5が少なくとも3回実行されている。これにより、日時情報K1,K2,K3夫々に対応付けて、識別情報ID2,ID1,ID3が記憶され、更に、日時情報K1,K2,K3に対応付けてデータ量情報U1,U2,U3が記憶されている。例えば、日時情報K1が2016年1月1日15時30分10秒を示し、かつ、データ量情報U1が10バイトを示す場合、2016年1月1日15時30分10秒に車外通信部43がデータを受信し、受信したデータの識別情報が識別情報ID2であり、受信したデータのデータ量が10バイトであることがわかる。
制御部48は、ステップS5を実行した後、車外中継テーブルに基づいて、車外通信部43が受信したデータを出力すべきバスが車外バスB1のみであるか否かを判定する(ステップS6)。具体的には、車外通信部43が受信したデータの識別情報が識別情報ID3である場合、データを出力すべきバスが車外バスB1のみであると判定する。また、車外通信部43が受信したデータの識別情報が識別情報ID1,ID2,ID4,ID5中の1つである場合、データを出力すべきバスが車外バスB1のみではないと判定する。
制御部48は、データを出力すべきバスが車外バスB1のみではないと判定した場合(S6:NO)、車内通信部41,42及び外部通信部44の少なくとも1つに指示して、車外通信部43が受信したデータを送信させる(ステップS7)。制御部48は、車外中継テーブルの内容に基づいてステップS7を実行する。例えば、車外通信部43が受信したデータに含まれる識別情報が識別情報ID1である場合、車内通信部41に指示して、車外通信部43が受信したデータを、車内バスA1を介して、ECU11a,11aに送信させる。車外中継テーブルでは、識別情報ID1に車外バスB1が対応している。しかしながら、車外通信部43が受信したデータは、車外バスB1に接続されている装置に既に送信されているため、車外通信部43に指示してデータを送信させることはない。
ステップS7では、車外通信部43が受信したデータに含まれる識別情報が識別情報ID1,ID5中の1つである場合、車内通信部41は、車外通信部43が受信したデータを、車内バスA1を介してECU11a,11aに送信する。これにより、車外バスB1及び車内バスA1間で通信が中継される。また、車外通信部43が受信したデータに含まれる識別情報が識別情報ID2,ID4,ID5中の1つである場合、車内通信部42は、車外通信部43が受信したデータを、車内バスA2を介してECU12a,12aに送信する。これにより、車外バスB1及び車内バスA2間で通信が中継される。車内通信部41,42夫々は第2の送信部として機能する。
制御部48は、データを出力すべきバスが車外バスB1のみであると判定した場合(S6:YES)、又は、ステップS7を実行した後、同一の識別情報を含むデータを車外通信部43が受信した時間間隔が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS8)。ステップS8で採用される識別情報は、この車外中継処理が実行される際に車外通信部43が受信したデータに含まれる識別情報である。制御部48は、車外中継テーブルの内容と、日時情報及び識別情報に係る記憶部47の記憶内容とに基づいて、ステップS8を実行する。
例えば、車外通信部43が識別情報ID1を含むデータを受信することによって実行さている車外中継処理のステップS8では、制御部48は、識別情報ID1に関して、最新の日時情報と次に新しい日時情報とが示す日時の時間間隔が閾値T1以上であるか否かを判定する。車外通信部43が識別情報ID2,ID3,ID4,ID5中の1つを含むデータを受信することによって実行されている車外中継処理のステップS8では、制御部48は、車外通信部43が識別情報ID1を含むデータを受信することによって実行されている車外中継処理のステップS8と同様の判定を行う。
制御部48は、時間間隔が閾値以上であると判定した場合(S8:YES)、直近の基準時間以内に車外通信部43が受信したデータの総量が第1基準量未満であるか否かを判定する(ステップS9)。制御部48は、日時情報及びデータ量情報に係る記憶内容に基づいて、ステップS9を実行する。基準時間及び第1基準量夫々は、一定であり、予め記憶部47に記憶されている。
制御部48は、識別情報が車外中継テーブルに記憶されていないと判定した場合(S2:NO)、フォーマットが適正ではないと判定した場合(S3:NO)、時間間隔が閾値未満であると判定した場合(S8:NO)、又は、データの総量が第1基準量以上であると判定した場合(S9:NO)、切替え部45に指示して、COM端子13aの接続先をNO端子13cに切替えさせる(ステップS10)。これにより、無線器14及び車外バスB1の接続が切離される。制御部48がステップS10を実行した後においては、無線器14は、接続バスC1を介して、データを外部通信部44に送信する。
制御部48は、データの総量が第1基準量未満であると判定した場合(S9:YES)、又は、ステップS10を実行した後、車外中継処理を終了する。
制御部48は、COM端子13aの接続先がNC端子13bではない、即ち、COM端子13aの接続先がNO端子13cであると判定した場合(S1:NO)、ステップS6と同様に、車外通信部43が受信したデータを出力すべきバスが車外バスB1のみであるか否かを判定する(ステップS11)。制御部48は、データを出力すべきバスが車外バスB1のみではないと判定した場合(S11:NO)、ステップS7と同様に、車内通信部41,42及び外部通信部44の少なくとも1つに指示して、車外通信部43が受信したデータを送信させる(ステップS12)。
制御部48は、データを出力すべきバスが車外バスB1のみであると判定した場合(S11:YES)、又は、ステップS12を実行した後、車外中継処理を終了する。
以上のように、車外中継処理では、リレー13のCOM端子13aの接続先がNC端子13bである場合において、制御部48は、車外通信部43から取得したデータ、即ち、車外通信部43が受信したデータに関して、ステップS2,S3,S8,S9で示された4つの所定条件中の1つが満たされたとき、ステップS10を実行する。ステップS10では、制御部48は、切替え部45に指示して、無線器14の接続先を車外バスB1から外部通信部44に切替えさせる。これにより、無線器14及び車外バスB1の接続が切離される。このため、4つの所定条件が適切に設定されている場合、無線器14と無線通信を行う外部機器によって、車外バスB1を介した不正なアクセスが継続的に実行されることが防止される。外部通信部44及び切替え部45夫々は第2の受信部及び切離し部として機能する。
1つ目の所定条件は、ステップS2で示したように、車外通信部43が受信したデータに含まれる識別情報が記憶部47に記憶されていないことである。2つ目の所定条件は、ステップS3で示したように、車外通信部43が受信したデータのフォーマットが、該データに含まれる識別情報に対応するフォーマットと異なっていることである。1つ目又は2つ目の所定条件が満たされている場合、前述した外部機器によって不正なアクセスが行われているとして、ステップS10で無線器14及び車外バスB1の接続が切離される。
3つ目の所定条件は、ステップS8で示したように、同一の識別情報を含むデータを車外バスB1が受信した時間間隔が閾値未満であること、即ち、該時間間隔が短いことである。閾値は所定時間に該当する。4つ目の所定条件は、ステップS9で示したように、基準時間以内に車外通信部43が受信したデータの総量が第1基準量以上であること、即ち、該総量が多いことである。基準時間及び第1基準量夫々は、第2の所定時間及び所定量に該当する。3つ目又は4つ目の所定条件が満たされている場合、前述した外部機器によって車外バスB1が占有されている可能性が高いとして、ステップS10で無線器14及び車外バスB1の接続が切離される。
図7及び図8は、制御部48が実行する外部中継処理の手順を示すフローチャートである。制御部48は、前述したように、外部通信部44がデータを受信する都度、外部中継処理を実行し、外部中継処理では外部中継テーブルが用いられる。また、前述したように、制御部48は外部通信部44が受信したデータを取得する。外部中継テーブルでも、車外中継テーブルと同様に、一又は複数の識別情報夫々に、中継装置10がデータを出力すべきバスが対応付けられている。外部中継テーブルで示されている一又は複数の識別情報夫々は、コネクタ15に接続される外部装置が接続バスC1を介して送信するデータに含まれる識別情報である。外部中継処理では車外中継テーブルも用いられる。
記憶部47には、計時の開始日時を示す開始日時情報、フラグの値、及び、変数Xの値が更に記憶されている。フラグの値はゼロ又は1である。変数Xの値はゼロ以上の実数である。記憶部47に記憶されている開始日時情報が示す開始日時は制御部48によって変更される。記憶部47に記憶されているフラグの値、及び、変数Xの値は制御部48によって設定される。切替え部45がリレー13のCOM端子13aの接続先をNC端子13bからNO端子13cに切替えた時点では、フラグの値及び変数Xの値は共にゼロである。
外部中継処理では、制御部48は、まず、リレー13のCOM端子13aの接続先がNC端子13bであるか否かを判定する(ステップS21)。制御部48は、COM端子13aの接続先がNC端子13bではない、即ち、COM端子13aの接続先がNO端子13cであると判定した場合(S21:NO)、外部通信部44にデータを送信した送信元がコネクタ15に接続される外部装置であるか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22では、制御部48は、外部通信部44が受信したデータに含まれる識別情報が外部中継テーブルに示されている場合、送信元が外部装置であると判定する。また、制御部48は、外部通信部44が受信したデータに含まれる識別情報が外部中継テーブルに示されていない場合、送信元が外部装置ではないと判定する。
制御部48は、COM端子13aの接続先がNC端子13bであると判定した場合(S21:YES)、又は、送信元が外部装置であると判定した場合(S22:YES)、車内通信部41,42及び車外通信部43の少なくとも1つに指示して、外部通信部44が受信したデータを送信させる(ステップS23)。制御部48は、外部中継テーブルの内容に基づいてステップS23を実行する。例えば、外部通信部44が受信したデータに含まれる識別情報が車内バスA1,A2に対応する場合、ステップS23では、制御部48は、車内通信部41,42夫々に指示して、外部通信部44が受信したデータを送信させる。制御部48は、ステップS23を実行した後、外部中継処理を終了する。
制御部48は、送信元が外部装置ではないと判定した場合(S22:NO)、フラグの値がゼロであるか否かを判定する(ステップS24)。制御部48は、フラグの値がゼロであると判定した場合(S24:YES)、時計部46から日時情報を取得し(ステップS25)、開示日時情報が示す開始日時を、取得した日時情報が示す日時に変更する(ステップS26)。制御部48は、ステップS25を実行した後、フラグの値を1に設定する(ステップS27)。
制御部48は、フラグの値がゼロではない、即ち、フラグの値が1であると判定した場合(S24:NO)、又は、ステップS27を実行した後、車外中継処理のステップS2と同様に、外部通信部44が受信したデータに含まれる識別情報が車外中継テーブルに記憶されているか否かを判定する(ステップS28)。車外中継処理のステップS2の説明において、車外通信部43を外部通信部44に置き換えることによって、ステップS28を説明することができる。
制御部48は、識別情報が車外中継テーブルに記憶されていると判定した場合(S28:YES)、車外中継処理のステップS3と同様に、車外中継テーブルの内容に基づいて、外部通信部44が受信したデータのフォーマットが適正であるか否かを判定する(ステップS29)。車外中継処理のステップS3において、車外通信部43及び車外中継処理夫々を、外部通信部44及び外部中継処理に置き換えることによって、ステップS29を説明することができる。
制御部48は、識別情報が車外中継テーブルに記憶されていないと判定した場合(S28:NO)、又は、フォーマットが適正ではないと判定した場合(S29:NO)、フラグの値をゼロに設定し(ステップS30)、変数Xの値を1だけ増加させる(ステップS31)。制御部48は、ステップS31を実行した後、外部中継処理を終了する。
制御部48は、フォーマットが適正であると判定した場合(S29:YES)、時計部46から日時情報を取得し(ステップS32)、取得した日時情報に対応付けて、外部通信部44が受信したデータの識別情報と、このデータのデータ量を示すデータ量情報とを記憶部47に記憶する(ステップS33)。ステップS33では、制御部48は、ステップS5と同様に識別情報及びデータ量情報を記憶部47に記憶する(図6を参照)。外部中継処理のステップS33が実行される都度、記憶部47に記憶されている識別情報及びデータ量情報の数が増加する。
次に、制御部48は、変数Xの値が基準値未満であるか否かを判定する(ステップS34)。制御部48は、変数Xの値が基準値未満であると判定した場合(S34:YES)、車内通信部41,42及び車外通信部43の少なくとも1つに指示して、外部通信部44が無線器14から受信したデータを送信させる(ステップS35)。制御部48は、車外中継テーブルの内容に基づいてステップS35を実行する。例えば、外部通信部44が受信したデータの識別情報が識別情報ID1である場合、車内通信部41及び車外通信部43に指示して、外部通信部44が受信したデータを送信させる。
ステップS35では、外部通信部44が無線器14から受信したデータの識別情報が識別情報ID1,ID3,ID4中の1つである場合、車外通信部43は、外部通信部44が受信したデータを、車外バスB1を介してECU11b,11bに送信する。このように、外部通信部44が無線器14から受信したデータの識別情報及びフォーマットに問題がなく、かつ、このデータの送信先がECU11b,11bである場合、車外通信部43は、外部通信部44が受信したデータを、車外バスB1を介して送信する。これにより、無線器14及びECU11b,11bの通信が不必要に停止される確率は低い。車外通信部43は送信部としても機能する。
制御部48は、変数Xの値が基準値以上であると判定した場合(S34:NO)、又は、ステップS35を実行した後、開始日時情報が示す開始日時から、予め設定されている設定時間が経過したか否かを判定する(ステップS36)。ステップS36では、開始日時情報が示す開始日時と、ステップS32で取得した日時情報が示す日時との差が設定時間以上である場合、制御部48は開始日時から設定時間が経過したと判定する。開始日時情報が示す開始日時と、ステップS32で取得した日時情報が示す日時との差が設定時間未満である場合、制御部48は開始日時から設定時間が経過していないと判定する。設定時間は、一定であり、記憶部47に予め記憶されている。
制御部48は、開始日時から設定時間が経過したと判定した場合(S36:YES)、車外中継テーブルに示されている全ての識別情報に関して、開始日時から設定時間が経過するまでに、同一の識別情報を含むデータが無線器14から外部通信部44に送信された全ての時間間隔が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS37)。制御部48は、車外中継テーブルの内容と、日時情報及び識別情報に係る記憶部47の記憶内容とに基づいて、ステップS37を実行する。
ステップS37では、開始日時から設定時間が経過するまでに外部通信部44が無線器14から受信したデータの数が1である場合、制御部48はステップS38を実行する。
開始日時から設定時間が経過するまでに外部通信部44が無線器14から受信したデータの数が2以上である場合、制御部48は、開始日時から設定時間が経過するまでに外部通信部44が受信した複数のデータに含まれる全ての識別情報について時間間隔が閾値以上であるか否かを判定する。
例えば、外部通信部44が受信した複数のデータに含まれる識別情報が識別情報ID1,ID2である場合、制御部48は、識別情報ID1を含むデータが受信された全ての時間間隔が閾値T1以上であるか否かと、識別情報ID2を含むデータが受信された全ての時間間隔が閾値T2以上であるか否かとを判定する。制御部48は、識別情報ID1を含むデータが受信された全ての時間間隔が閾値T1以上であり、かつ、識別情報ID2を含むデータが受信された全ての時間間隔が閾値T2以上である場合、ステップS37で、全ての時間間隔が閾値以上であると判定する。また、制御部48は、識別情報ID1を含むデータが受信された時間間隔の少なくとも1つが閾値T1未満であるか、又は、識別情報ID2を含むデータが受信された時間間隔の少なくとも1つが閾値T2以上である場合、ステップS37で、全ての時間間隔が閾値以上ではないと判定する。
なお、ステップS37では、制御部48は、外部通信部44が受信した複数のデータに含まれていない一又は複数の識別情報と、外部通信部44が受信した複数のデータ中の1つにのみ含まれる一又は複数の識別情報とに関しては、時間間隔が閾値以上であるか否かの判定を行うことはない。制御部48は、残りの識別情報に関して時間間隔が閾値以上であるか否かを判定し、この判定の結果に基づいて、ステップS39又はステップS40を実行する。
制御部48は、車外中継テーブルに示されている全ての識別情報に関して、全ての時間間隔が閾値以上であると判定した場合(S37:YES)、開始日時から設定時間が経過するまでに外部通信部44が受信したデータの総量が第2基準量未満であるか否かを判定する(ステップS38)。制御部48は、日時情報及びデータ量情報に係る記憶内容に基づいて、ステップS38を実行する。第2基準量は、一定であり、記憶部47に予め記憶されている。
制御部48は、車外中継テーブルに示されている全ての識別情報に関して、全ての時間間隔が閾値以上ではないと判定した場合(S37:NO)、又は、データの総量が第2基準量以上であると判定した場合(S38:NO)、変数Xの値を1だけ増加させる(ステップS39)。
なお、車外中継テーブルに示されている全ての識別情報に関して、全ての時間間隔が閾値以上ではないことは、車外中継テーブルに示されている少なくとも1つの識別情報に関して、同一の識別情報を含むデータが外部通信部44によって受信される時間間隔の少なくとも1つが閾値未満であることを意味する。
制御部48は、データの総量が第2基準量未満であると判定した場合(S38:YES)、切替え部45に指示して、リレー13のCOM端子13aの接続先をNC端子13bに切替え(ステップS40)、変数Xの値をゼロに設定する(ステップS41)。制御部48は、ステップS39又はステップS41を実行した後、フラグの値をゼロに設定する(ステップS42)。制御部48は、開始日時から設定時間が経過していないと判定した場合(S36:NO)、又は、ステップS42を実行した後、外部中継処理を終了する。
以上のように、外部中継処理では、リレー13のCOM端子13aの接続先がNO端子13cである場合において、制御部48は、外部通信部44から取得したデータ、即ち、外部通信部44が受信したデータに関して、第2の所定条件が満たされたとき、ステップS40を実行する。ステップS40では、制御部48は、切替え部45に指示して、無線器14の接続先を外部通信部44から車外バスB1に切替える。言い換えると、ステップS40では、無線器14と無線通信を行う外部機器によって行われている不正なアクセスがなくなったとして、無線器14の接続先を車外バスB1に戻す。
前提条件として、開始日時から設定時間が経過するまでに、無線器14から外部通信部44が受信した全てのデータに関して、車外中継テーブルに示されおり、かつ、フォーマットが適正であることが挙げられる。第2の所定条件は、前提条件が満たされている状態で、開始日時から設定時間が経過するまでに、同一の識別情報を含むデータが、閾値以上である時間間隔を空けて無線器14から外部通信部44に送信されており、かつ、設定時間が経過するまでに外部通信部44が受信したデータの総量が第2基準量未満であることである。
また、外部中継処理では、制御部48は、変数Xの値が基準値以上である場合、ステップS35を実行することはない。言い換えると、下記の4つの条件中のいずれか1つが満たされた回数が多い場合、外部通信部44が無線器14から受信したデータの識別情報、フォーマット、時間間隔及びデータ量に関する全ての問題が解消されない限り、車内通信部41,42及び車外通信部43は、外部通信部44が無線器14から受信したデータを送信することはない。これは、無線器14から送信される略全てのデータが不適切なデータであると想定されるためである。
1つ目の条件は、ステップS28に示されているように、車外中継テーブルに示されていない識別情報を含むデータを、外部通信部44が無線器14から受信することである。2つ目の条件は、ステップS29で示されているように、フォーマットが不適正であるデータを外部通信部44が無線器14から受信することである。
3つ目の条件は、ステップS37で示されているように、車外中継テーブルに示されている少なくとも1つの識別情報に関して、同一の識別情報を含むデータが外部通信部44によって受信される時間間隔の少なくとも1つが閾値未満であることである。4つ目の条件は、設定時間が経過するまでに、外部通信部44が無線器14から受信したデータの総量が第2基準量以上であることである。
なお、ステップS31,S39で制御部48が増加させる数値は、1に限定されず、正の実数であればよい。また、ステップS31,S39夫々で制御部48が増加させる数値は異なっていてもよい。制御部48は、例えば、ステップS31で変数Xの値を1だけ増加させ、ステップS39で変数Xの値を5だけ増加させてもよい。
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。実施の形態2における通信システム1では、接続バスC1が設けられていない点が実施の形態1における通信システム1と異なる。
以下では、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施の形態2における通信システム1では、リレー13のNO端子13cは中継装置10の外部通信部44に接続されている。無線器14は、COM端子13aがNO端子13cである場合、外部通信部44に接続される。このとき、無線器14は、外部通信部44から受信したデータを無線でサーバ3に送信し、サーバ3から無線で受信したデータを外部通信部44に送信する。
第1車内中継テーブルでは、1つの識別情報に対応付けられるバスは、車内バスA2及び車外バスB1の少なくとも1つである。第2車内中継テーブルでは、1つの識別情報に対応付けられるバスは、車内バスA1及び車外バスB1の少なくとも1つである。
また、記憶部47には外部中継テーブルは記憶されていない。更に、中継装置10の制御部48は、外部中継処理では、ステップS21,S22,S23を実行せず、ステップS24から開始する。
実施の形態2における通信システム1も、実施の形態1における通信システム1と同様の効果を奏する。
(実施の形態3)
図10は実施の形態3における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。実施の形態3における通信システム1では、ネットワークN1を介してサーバ3と無線通信を行う無線器の数が2つである点が実施の形態1における通信システム1と異なる。
以下では、実施の形態3について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施の形態3における通信システム1は、実施の形態1における通信システム1が備える構成部に加えて、リレー16及び無線器17を備える。リレー16は、COM端子16a、NC端子16b、NO端子16c、金属製の導体16d及びコイル16eを有する。導体16dは棒状をなし、導体16dの一端はCOM端子16aに接続されている。
COM端子16aは無線器17に接続されている。NC端子16bは車外バスB1に接続されている。NO端子16cは接続バスC1に接続されている。コイル16eの両端は中継装置10に接続されている。
リレー16はリレー13と同様に動作する。リレー13の動作の説明において、リレー13、COM端子13a、NC端子13b、NO端子13c、導体13d及びコイル13e夫々を、リレー16、COM端子16a、NC端子16b、NO端子16c、導体16d及びコイル16eに置き換えることによって、リレー16の動作を説明することができる。
無線器17は、COM端子16aの接続先がNC端子16bである場合、車外バスB1に接続され、COM端子16aの接続先がNC端子16bからNO端子16cに切替わった場合、無線器14及び車外バスB1の接続が切離され、接続バスC1に接続される。
無線器17は、無線器14と同様に動作する。無線器14の動作の説明において、無線器14、リレー13、COM端子13a、NC端子13b及びNO端子13c夫々を、無線器17、リレー16、COM端子16a、NC端子16b及びNO端子16cに置き換えることによって、無線器17の動作を説明することができる。
ECU11a,11a,11b,11b,12a,12a、無線器14,17及び外部装置に関して、一のバスに接続されている装置は、中継装置10を介して、他のバスに接続されている装置とデータの送受信を行う。
図11は中継装置10の要部構成を示すブロック図である。実施の形態3における中継装置10は、実施の形態1における中継装置10が有する構成部に加えて、切替え部50を有する。切替え部50は、バス49と、リレー16のコイル16eの両端とに各別に接続されている。
切替え部50は切替え部45と同様に動作する。切替え部45の動作の説明において、リレー13、COM端子13a、NC端子13b、NO端子13c、コイル13e及び切替え部45夫々を、リレー16、COM端子16a、NC端子16b、NO端子16c、コイル16e及び切替え部50に置き換えることによって、切替え部50を説明することができる。
リレー16のCOM端子16aがNC端子16bに接続されている場合、無線器17が車外バスB1を介して送信したデータは車外通信部43によって受信され、無線器17は車外バスB1を介して車外通信部43からデータを受信する。
リレー16のCOM端子16aがNO端子16cに接続されている場合、無線器17が接続バスC1を介して送信したデータは外部通信部44によって受信され、無線器17は接続バスC1を介して外部通信部44からデータを受信する。
第1車内中継処理では、無線器14,17の少なくとも一方が接続バスに接続されている場合において、車内通信部41が受信したデータに含まれる識別情報が車外バスB1に対応しているとき、制御部48は、車外通信部43及び外部通信部44に指示して、車内通信部41が受信したデータを送信させる。
同様に、第2車内中継処理では、無線器14,17の少なくとも一方が接続バスに接続されている場合において、車内通信部42が受信したデータに含まれる識別情報が車外バスB1に対応しているとき、制御部48は、車外通信部43及び外部通信部44に指示して、車内通信部42が受信したデータを送信させる。
車外中継処理について、ステップS1では、制御部48は、COM端子13a,16a夫々の接続先がNC端子13b,16bであるか否かを判定する。そして、制御部48は、COM端子13a,16a夫々の接続先がNC端子13b,16bであると判定した場合にステップS2を実行し、COM端子13a,16a夫々の接続先がNO端子13c,16cであると判定した場合にステップS11を実行する。
ステップS10では、制御部48は、切替え部45,50に指示して、COM端子13a,16a夫々の接続先をNO端子13c,16cに切替えさせる。これにより、無線器14及び車外バスB1の接続と、無線器14及び車外バスB1の接続とが切離される。
外部中継処理について、ステップS21では、制御部48は、COM端子13a,16a夫々の接続先がNC端子13b,16bであるか否かを判定する。そして、制御部48は、COM端子13a,16a夫々の接続先がNC端子13b,16bであると判定した場合、ステップS23を実行し、COM端子13a,16a夫々の接続先がNO端子13c,16cであると判定した場合、ステップS22を実行する。
ステップS35では、制御部48は、車内通信部41,42及び車外通信部43の少なくとも1つに指示して、外部通信部44が無線器14,17の一方から受信データを送信させる。従って、外部通信部44が無線器14,17の一方から受信したデータの識別情報が識別情報ID1,ID3,ID4中の1つである場合、車外通信部43は、外部通信部44が受信したデータを、車外バスB1を介してECU11b,11bに送信する。
ステップS37では、制御部48は、車外中継テーブルに示されている全ての識別情報に関して、開始日時から設定時間が経過するまでに、同一の識別情報を含むデータが無線器14,17から外部通信部44に送信された全ての時間間隔が閾値以上であるか否かを判定する。開始日時から設定時間が経過するまでに外部通信部44が無線器14,17から受信したデータの数が1である場合、制御部48はステップS38を実行する。開始日時から設定時間が経過するまでに外部通信部44が無線器14,17から受信したデータの数が2以上である場合、制御部48は、開始日時から設定時間が経過するまでに外部通信部44が受信した複数のデータに含まれる全ての識別情報について時間間隔が閾値以上であるか否かを判定する。
ステップS40では、制御部48は、切替え部45,50に指示して、COM端子13a,16a夫々の接続先をNC端子13b,16bに切替える。
以上のように構成された実施の形態3における通信システム1は、実施の形態1における通信システム1と同様の効果を奏する。従って、無線器14,17の一方と無線通信を行う外部機器によって、車外バスB1を介した不正なアクセスが継続的に実行されることが防止される。また、不正なアクセスが行われている場合、又は、車外バスB1が占有されている可能性が高い場合、無線器14及び車外バスB1の接続と、無線器17及び車外バスB1の接続とが切離される。
また、外部通信部44が無線器14,17から受信したデータの識別情報及びフォーマットに問題がなく、かつ、このデータの送信先がECU11b,11bである場合、車外通信部43は、外部通信部44が受信したデータを、車外バスB1を介して送信する。これにより、無線器14,17及びECU11b,11bの通信が不必要に停止される確率は低い。更に、不正なアクセスがなくなった場合、無線器14,17夫々の接続先が車外バスB1に戻される。
(実施の形態4)
図12は実施の形態4における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。実施の形態4における通信システム1では、接続バスC1が設けられていない点が実施の形態3における通信システム1と異なる。
以下では、実施の形態4について、実施の形態3と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態3と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態3と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施の形態4における通信システム1では、リレー13のNO端子13c、及び、リレー16のNO端子16c夫々は中継装置10の外部通信部44に各別に接続されている。無線器14は、COM端子13aがNO端子13cである場合、外部通信部44に接続される。このとき、無線器14は、外部通信部44から受信したデータを無線でサーバ3に送信し、サーバ3から無線で受信したデータを外部通信部44に送信する。無線器17は、COM端子16aがNO端子16cである場合、外部通信部44に接続される。このとき、無線器17も、外部通信部44から受信したデータを無線でサーバ3に送信し、サーバ3から無線で受信したデータを外部通信部44に送信する。
第1車内中継テーブルでは、1つの識別情報に対応付けられるバスは、車内バスA2及び車外バスB1の少なくとも1つである。第2車内中継テーブルでは、1つの識別情報に対応付けられるバスは、車内バスA1及び車外バスB1の少なくとも1つである。
第1車内中継処理では、無線器14,17の少なくとも一方が外部通信部44に接続されている場合において、車内通信部41が受信したデータに含まれる識別情報が車外バスB1に対応しているとき、制御部48は、車外通信部43及び外部通信部44に指示して、車内通信部41が受信したデータを送信させる。このとき、外部通信部44は、NO端子13c,16c夫々に向けてデータを送信する。
同様に、第2車内中継処理では、無線器14,17の少なくとも一方が外部通信部44に接続されている場合において、車内通信部42が受信したデータに含まれる識別情報が車外バスB1に対応しているとき、制御部48は、車外通信部43及び外部通信部44に指示して、車内通信部42が受信したデータを送信させる。このとき、外部通信部44は、NO端子13c,16c夫々に向けてデータを送信する。
車外中継処理について、ステップS1では、制御部48は、COM端子13aの接続先がNC端子13bであるか、又は、COM端子16aの接続先がNC端子16cであるか否かを判定する。そして、制御部48は、COM端子13aの接続先がNC端子13bであるか、又は、COM端子16aの接続先がNC端子16cであると判定した場合、ステップS2を実行する。制御部48は、COM端子13a,16a夫々の接続先がNC端子13b,16bであると判定した場合、ステップS11を実行する。
制御部48は、外部通信部44が無線器14,17夫々から受信したデータについて個別に外部中継処理を実行する。従って、制御部48は、外部通信部44が無線器14からデータを受信した場合、無線器14から受信したデータに係る外部中継処理を実行し、外部通信部44が無線器17からデータを受信した場合、無線器17から受信したデータに係る外部中継処理を実行する。このため、フラグ及び変数X夫々の数は2である。
更に、無線器14,17夫々から受信したデータに係る外部中継処理では、制御部48は、ステップS21,S22,S23を実行することはない。また、無線器14から受信したデータに係る外部中継処理のステップS40では、制御部48は、切替え部45に指示して、COM端子13aの接続先をNC端子13bに切替える。無線器17から受信したデータに係る外部中継処理のステップS40では、制御部48は、切替え部50に指示して、COM端子16aの接続先をNC端子16bに切替える。
以上のように構成された実施の形態4における通信システム1は、実施の形態3における通信システム1と同様の効果を奏する。
なお、実施の形態3において、無線器14,17の接続先を各別に切替えてもよい。この場合、車外中継テーブルでは、複数の識別情報夫々に、車外バスB1に接続される一又は複数の装置を示す装置情報が対応付けられており、装置情報が示す一又は複数の装置は、この装置情報に対応付けられている識別情報を含むデータの送信元である。
制御部48は、無線器14,17の少なくとも一方が車外バスB1に接続されている場合、車外通信部43が受信したデータの識別情報、フォーマット、時間間隔及び総量に関して問題がないか否かを判定する。制御部48は、車外通信部43が受信したデータに問題があると判定した場合において、無線器14,17の中でデータの送信元を特定することが可能であるとき、送信元である無線器のみの接続先を車外バスB1から接続バスC1に切替える。同様の場合において、データの送信元を特定することが不可能であるとき、無線器14,17の接続先を車外バスB1から接続バスC1に切替える。
また、制御部48は、無線器14,17の少なくとも一方が接続バスC1に接続されている場合、外部通信部44が受信したデータの識別情報、フォーマット、時間間隔及び総量の全てに関して問題が解消されたか否かを判定する。制御部48は、この問題が解消されたと判定した場合、無線器14,17の接続先を接続バスC1から車外バスB1に切替える。
更に、ネットワークN1を介してサーバ3と無線通信を行う無線器の数は2に限定されず、3以上であってもよい。
また、実施の形態4においても、実施の形態3と同様に、無線器14,17の接続先を各別に切替えてもよい。
更に、ネットワークN1を介してサーバ3と無線通信を行う無線器の数は2に限定されず、3以上であってもよい。
また、実施の形態1〜4において、車内バスA1,A2及び車外バスB1夫々に接続されるECUの数は2に限定されず、1又は3以上であってもよい。更に、ECUが接続される車内バスの数は2に限定されず、1又は3以上であってもよい。また、車外バスB1を介した通信に用いられる識別情報の数は、5に限定されず、車外バスB1に接続される装置の数以上であればよい。
開示された実施の形態1〜4は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 通信システム
11a,12a ECU(第2の通信装置)
11b ECU(通信装置)
14,17 無線器
41,42 車内通信部(第2の送信部)
43 車外通信部(受信部、送信部)
44 外部通信部(第2の受信部)
45 切替え部(切離し部)
47 記憶部
A1,A2 車内バス(第2の通信線)
B1 車外バス(通信線)

Claims (10)

  1. 通信線に接続され、該通信線を介した有線通信と無線通信とを行う無線器を備える通信システムにおいて、
    前記通信線を介して送信されたデータを受信する受信部と、
    該受信部が受信したデータに関して、所定条件が満たされた場合に前記無線器及び通信線の接続を切離す切離し部と
    を備えることを特徴とする通信システム。
  2. データを識別するための識別情報が記憶されている記憶部を備え、
    前記通信線を介して送信されるデータには前記識別情報が含まれており、
    前記切離し部は、前記受信部が受信したデータに含まれる前記識別情報が前記記憶部に記憶されていない場合に前記接続を切離すこと
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記通信線を介して送信されるデータのフォーマットは予め決められており、
    前記切離し部は、前記受信部が受信したデータのフォーマットが、予め決められたフォーマットと異なる場合に前記接続を切離すこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記通信線を介して送信されるデータに該データを識別するための識別情報が含まれており、
    前記切離し部は、同一の該識別情報を含むデータを前記受信部が受信した時間間隔が所定時間未満である場合に前記接続を切離すこと
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の通信システム。
  5. 前記切離し部は、前記受信部が第2の所定時間内に受信したデータの総量が所定量以上である場合に前記接続を切離すこと
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の通信システム。
  6. データを受信する第2の受信部を備え、
    前記切離し部は、前記所定条件が満たされた場合に前記無線器の接続先を前記通信線から前記第2の受信部に切替え、
    前記切離し部は、前記第2の受信部が受信したデータに関して、第2の所定条件が満たされた場合に、前記無線器の接続先を前記第2の受信部から前記通信線に切替えること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の通信システム。
  7. 前記通信線に接続されている通信装置と、
    前記第2の受信部が受信したデータを、前記通信線を介して前記通信装置に送信する送信部と
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 第2の通信線と、
    該第2の通信線に接続されている第2の通信装置と、
    前記受信部が受信したデータを、該第2の通信線を介して前記第2の通信装置に送信する第2の送信部と
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項7に記載の通信システム。
  9. 通信線を介して送信されたデータを受信し、
    受信したデータに関して、所定条件が満たされた場合に、前記通信線を介して有線通信、及び、無線通信を行う無線器と該通信線との接続を切離すこと
    を特徴とする通信制御方法。
  10. 通信線を介して送信されたデータを取得し、
    取得したデータに関して、所定条件が満たされた場合に、前記通信線を介した有線通信、及び、無線通信を行う無線器と該通信線との接続の切離しを指示する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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