JP2017143485A - 光受信器および光受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏波分離を用いる光受信器においては、受信特性に影響を与えることなく簡易な構成で偏波状態を精度よく制御することが困難である。
【解決手段】本発明の光受信器は、第1の入力光の偏波状態を調整し、偏波調整光を出力する偏波調整手段と、偏波調整光を、偏波面が互いに直交する第1偏波調整光と第2偏波調整光に分離する第1の偏波分離手段と、第2の入力光を、偏波面が互いに直交する第1偏波入力光と第2偏波入力光に分離する第2の偏波分離手段と、第1偏波調整光と第1偏波入力光を干渉させて第1の干渉光を出力する第1の光ハイブリッド干渉手段と、第2偏波調整光と第2偏波入力光を干渉させて第2の干渉光を出力する第2の光ハイブリッド干渉手段と、第1の干渉光の強度と第2の干渉光の強度に基づいて、偏波調整手段を制御する制御手段、とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光受信器および光受信方法に関し、特に、コヒーレント光受信方式を用いた光受信器および光受信方法に関する。
インターネット内の情報量(トラフィック)の増大に伴い基幹伝送システムの更なる大容量化が求められている。大容量化のための技術としては、光多値変調方式や偏波多重方式などの複数チャンネルを用いた光伝送技術がある。
偏波多重方式による光伝送システムでは、互いに直交する1組の偏波成分であるX偏波およびY偏波を利用して、1組のデータ信号が伝送される。光受信器では、X偏波およびY偏波を互いに分離することにより、1組のデータ信号が抽出される。しかしながら、偏波依存損失などによりX偏波チャネルとY偏波チャネルとの間の直交性が劣化すると、X偏波チャネルおよびY偏波チャネルにより伝送される1組のデータ信号の双方の品質を維持することが困難になる、という問題があった。
このような問題を解決する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された関連する偏波多重光受信器は、偏波制御器、偏波スプリッタ、第1の検出器、第2の検出器、および制御部、を有する。
ここで、偏波制御器は、偏波多重光信号の偏波状態を制御する。偏波スプリッタは、偏波制御器により偏波状態が制御された偏波多重光信号を第1の偏波信号および第2の偏波信号に分離する。第1の検出器は、第1の偏波信号の光パワーを検出する。第2の検出器は、第2の偏波信号の光パワーを検出する。そして、制御部は、第1の検出器から出力される第1の光パワー信号および第2の検出器から出力される第2の光パワー信号に基づいて、偏波制御器を制御する構成としている。
このような構成としたことにより、特許文献1に記載された関連する偏波多重光受信器においては、第1および第2の偏波信号の双方に基づいて入力偏波多重光信号の偏波状態が制御される。したがって、第1および第2の偏波の直交性が劣化した場合であっても、双方の偏波チャネルの品質を総合的に改善することができる、としている。
また、特許文献2には、偏波調整手段、光受信手段、A/D変換手段、デジタル信号処理手段、およびフィードバック制御手段を備えた偏波多重光受信機が記載されている。特許文献2に記載された関連する偏波多重光受信機においては、フィードバック制御手段が、取り出された信号データの品質に基づいて制御信号を生成して偏波調整手段へ出力する構成としている。これにより、受信状態の不完全性をより高精度に補償して良好な伝送特性を実現できる、としている。
一方、大容量化とともに受信感度の向上が重要となっており、受信感度に優れたコヒーレント光受信方式が注目されている(例えば、特許文献3および4を参照)。
特開2010−178091号公報 特開2013−034065号公報 特開2012−050140号公報 特開2008−278249号公報
上述したコヒーレント光受信方式においては、信号光は光受信器の内部で垂直偏波面と水平偏波面に偏波分離され、局部発振光と混合されることによりコヒーレント光受信が行われる。そのため、入力される信号光は理想的には、垂直偏波面と水平偏波面の光パワーが均等であることが望ましい。しかしながら信号光は、光ファイバ内を長距離にわたって伝搬する間に偏波状態が歪むので、理想的な偏波状態を保持することが困難である。
このとき、特許文献1に記載された関連する偏波多重光受信器のように、偏波スプリッタが分離した第1の偏波信号および第2の偏波信号を、第1の検出器および第2の検出器で検出する構成とすると、光タップ構造が必要となる。そのため、光受信器の構成部品が増えコストが増大してしまう。さらに、光タップ構造により光パワーの一部をモニタ用に分岐すると、信号光の受信処理に使用する光パワーが減少し、受信特性が劣化するという問題がある。
一方、特許文献2に記載された関連する偏波多重光受信機においては、取り出された信号データの品質に基づいて制御信号を生成する構成としているので、応答性に限界がある。
このように、偏波分離を用いる光受信器においては、受信特性に影響を与えることなく簡易な構成で偏波状態を精度よく制御することが困難である、という問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、偏波分離を用いる光受信器においては、受信特性に影響を与えることなく簡易な構成で偏波状態を精度よく制御することが困難である、という課題を解決する光受信器および光受信方法を提供することにある。
本発明の光受信器は、第1の入力光の偏波状態を調整し、偏波調整光を出力する偏波調整手段と、偏波調整光を、偏波面が互いに直交する第1偏波調整光と第2偏波調整光に分離する第1の偏波分離手段と、第2の入力光を、偏波面が互いに直交する第1偏波入力光と第2偏波入力光に分離する第2の偏波分離手段と、第1偏波調整光と第1偏波入力光を干渉させて第1の干渉光を出力する第1の光ハイブリッド干渉手段と、第2偏波調整光と第2偏波入力光を干渉させて第2の干渉光を出力する第2の光ハイブリッド干渉手段と、第1の干渉光の強度と第2の干渉光の強度に基づいて、偏波調整手段を制御する制御手段、とを有する。
本発明の光受信方法は、第1の入力光の偏波状態を調整して、偏波調整光を生成し、偏波調整光を、偏波面が互いに直交する第1偏波調整光と第2偏波調整光に分離し、第2の入力光を、偏波面が互いに直交する第1偏波入力光と第2偏波入力光に分離し、第1偏波調整光と第1偏波入力光を干渉させて第1の干渉光を生成し、第2偏波調整光と第2偏波入力光を干渉させて第2の干渉光を生成し、第1の干渉光の強度と第2の干渉光の強度に基づいて、偏波状態の調整量を制御する。
本発明の光受信器および光受信方法によれば、偏波分離を用いる構成において、受信特性に影響を与えることなく簡易な構成で偏波状態を精度よく制御することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光受信器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る光受信装置の構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光受信器100の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る光受信器100は、偏波調整手段110、第1の偏波分離手段120、第2の偏波分離手段130、第1の光ハイブリッド干渉手段140、第2の光ハイブリッド干渉手段150、および制御手段160を有する。
偏波調整手段110は、第1の入力光S11の偏波状態を調整し、偏波調整光を出力する。第1の偏波分離手段120は、偏波調整光を、偏波面が互いに直交する第1偏波調整光と第2偏波調整光に分離する。第2の偏波分離手段130は、第2の入力光S12を、偏波面が互いに直交する第1偏波入力光と第2偏波入力光に分離する。
第1の光ハイブリッド干渉手段140は、第1偏波調整光と第1偏波入力光を干渉させて第1の干渉光S21を出力する。第2の光ハイブリッド干渉手段150は、第2偏波調整光と第2偏波入力光を干渉させて第2の干渉光S22を出力する。そして、制御手段160は、第1の干渉光S21の強度と第2の干渉光S22の強度に基づいて、偏波調整手段110を制御する。
このように、本実施形態の光受信器100は、第1の干渉光S21の強度と第2の干渉光S22の強度に基づいて、偏波調整手段110を制御する構成としている。そのため、モニタ用に光分岐構造を別途設ける必要がない。その結果、本発明の光受信器100によれば、偏波分離を用いる構成において、受信特性に影響を与えることなく簡易な構成で偏波状態を精度よく制御することができる。
上述したように、偏波調整手段110は、第1の入力光S11の偏波状態を制御する。これにより偏波調整手段110は、第1の入力光S11の一の偏波成分である第1の入力光偏波成分と、第1の入力光偏波成分に直交する第2の入力光偏波成分の光パワーの比である入力光パワー比を調整する構成とすることができる。
また、制御手段160は、第1の干渉光S21の強度と第2の干渉光S22の強度が略等しくなるように、偏波調整手段110を制御する構成とすることができる。
ここで、第1の入力光S11は、送信側から送出された信号光であり、第2の入力光S12は、局部発振光源から送出された局部発振光とすることができる。これに限らず、第1の入力光S11は、局部発振光源から送出された局部発振光であり、第2の入力光S12は、送信側から送出された信号光である構成としてもよい。
次に、本実施形態の光受信方法について説明する。
本実施形態の光受信方法では、まず、第1の入力光の偏波状態を調整して、偏波調整光を生成する。続いて、この偏波調整光を、偏波面が互いに直交する第1偏波調整光と第2偏波調整光に分離する。また、第2の入力光を、偏波面が互いに直交する第1偏波入力光と第2偏波入力光に分離する。その後、第1偏波調整光と第1偏波入力光を干渉させて第1の干渉光を生成し、第2偏波調整光と第2偏波入力光を干渉させて第2の干渉光を生成する。そして、第1の干渉光の強度と第2の干渉光の強度に基づいて、偏波状態の調整量を制御する。
ここで、上述した偏波調整光の生成は、第1の入力光の偏波状態を制御することによって、第1の入力光の一の偏波成分である第1の入力光偏波成分と、第1の入力光偏波成分に直交する第2の入力光偏波成分の光パワーの比である入力光パワー比を調整することを含む。
また、上述した偏波状態の調整量の制御は、第1の干渉光の強度と第2の干渉光の強度が略等しくなるように、偏波状態の調整量を制御することを含む構成とすることができる。
上述したように、本実施形態の光受信器100および光受信方法によれば、偏波分離を用いる構成において、受信特性に影響を与えることなく簡易な構成で偏波状態を精度よく制御することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図2は、本発明の第2の実施形態に係る光受信装置1000の構成を示すブロック図である。
本実施形態による光受信装置1000は、コヒーレント光受信器200、局部発振光源300、およびデジタル信号処理部400を有する。局部発振光源300は、第2の入力光としての局部発振光S32を送出する。デジタル信号処理部400は、コヒーレント光受信器200が出力する電気信号をデジタル信号に変換して信号処理を行い、復調信号を生成する。
コヒーレント光受信器200は、偏波調整手段としての偏波制御素子210、第1の偏波分離手段としての第1の偏波ビームスプリッタ220、第2の偏波分離手段としての第2の偏波ビームスプリッタ230を備える。
偏波制御素子210は、送信側から送出された信号光(第1の入力光)S31を受光し、入力された信号光の偏波状態を変更する。偏波制御素子210は、波長板を組み合わせることにより構成することができる。第1の偏波ビームスプリッタ(Polarization Beam Splitter:PBS)220は、偏波状態が変更された信号光を偏波分離する。第2の偏波ビームスプリッタ230は、局部発振光S32を偏波分離する。
コヒーレント光受信器200はさらに、第1の光ハイブリッド部(第1の光ハイブリッド干渉手段)240、第2の光ハイブリッド部(第2の光ハイブリッド干渉手段)250、検出手段としてのモニタ部261、および偏波制御部(偏波制御手段)262を備える。ここで、モニタ部(検出手段)261と偏波制御部(偏波制御手段)262が制御手段を構成している。第1の光ハイブリッド部240および第2の光ハイブリッド部250は、偏波分離された信号光と偏波分離された局部発振光とをそれぞれ干渉させ、干渉光を出力する。
ここまでのコヒーレント光受信器200の構成は、第1の実施形態による光受信器100の構成と同様である。
本実施形態のコヒーレント光受信器200はさらに、光電変換手段を備えた構成とした。光電変換手段は、第1の光ハイブリッド部240が出力する第1の干渉光を光電変換して第1の電気信号を生成し、第2の光ハイブリッド部250が出力する第2の干渉光を光電変換して第2の電気信号を生成する。
ここで光電変換手段は、干渉光を受光するフォトダイオード271とトランスインピーダンス増幅器(Transimpedance Amplifier:TIA)272を含む構成とすることができる。トランスインピーダンス増幅器272は、フォトダイオード271が出力する出力電流を電圧信号に変換する。
このとき、モニタ部261は、第1の電気信号から第1のモニタ信号を検出し、第2の電気信号から第2のモニタ信号を検出する。そして、偏波制御部(偏波制御手段)262は、第1のモニタ信号と第2のモニタ信号に基づいて偏波制御素子210を制御する。
なお、図2では、モニタ部261はフォトダイオード271が出力する出力電流をモニタ信号として検出する構成を示した。これに限らず、モニタ部261はトランスインピーダンス増幅器272が出力する電圧信号をモニタ信号として検出する構成としてもよい。
また、図2では、第1の光ハイブリッド部240および第2の光ハイブリッド部250は、同相成分と直交位相成分を含む第1の干渉光および第2の干渉光をそれぞれ出力する場合を示す。そして、フォトダイオード271はバランスド・レシーバ構造である場合を示した。
次に、本実施形態による光受信装置1000の動作について説明する。
上述したように、本実施形態によるコヒーレント光受信器200は、入力された信号光S31の光路上であって、第1の偏波ビームスプリッタ220の前段に偏波制御素子210を備えた構成としている。そのため、この偏波制御素子210の偏波状態の調整量を変更することにより、入力された信号光S31の垂直偏波面の光パワーと水平偏波面の光パワーの割合を変更することが可能である。
コヒーレント光受信器200において、偏波分離後に局部発振光と混合された信号光はフォトダイオード271に入力される。モニタ部261は、このフォトダイオード271の出力電流をモニタし、モニタ信号を偏波制御部262に出力する。
偏波制御部262は、モニタ部261から取得するモニタ信号によって、各フォトダイオード271に入力される干渉光の光パワーが均等であるかを常時監視する。入力される信号光S31の偏波状態が変わると、各フォトダイオード271に入力される光パワーに偏りが生じる。偏波制御部262は、この光パワーの偏りを検出すると、各フォトダイオード271に入力される光パワーが均等になるように偏波制御素子210の偏波状態の調整量を変更する。図2に示した例では、偏波制御部262は4個のバランスド・レシーバ構造フォトダイオードから得られるモニタ信号値がすべて等しくなるように制御する。
このような制御により、フォトダイオード271に入力する干渉光の垂直偏波面の光パワーと水平偏波面の光パワーを均等にすることができる。
上述したように、本実施形態の光受信装置1000によれば、偏波分離を用いる構成において、受信特性に影響を与えることなく簡易な構成で偏波状態を精度よく制御することができる。
また、入力された信号光の偏波状態を調整することにより、コヒーレント光受信における受信範囲を拡大することができる。その理由について、以下に説明する。
コヒーレント光受信方式において入力できる信号光パワーの範囲に関して、その上限と下限がそれぞれ規定される。すなわち、コヒーレント光受信器を構成するデバイスが破壊されることを防止するために、上限が規定される。また、デジタル信号処理部において信号処理が正常に行われるようにするために、下限が規定される。このとき、コヒーレント光受信器に入力される信号光は垂直偏波面の光パワーと水平偏波面の光パワーが混合された状態であり、いずれか一方の偏波面に光パワーが偏っている場合がある。このような場合を考慮すると、入力できる信号光パワーの範囲を狭く設定する必要がある。
しかし、本実施形態の光受信装置1000によれば、入力された信号光の偏波状態を調整し、フォトダイオード271に入力する干渉光の垂直偏波面の光パワーと水平偏波面の光パワーを均等にすることができる。その結果、コヒーレント光受信における受信範囲を拡大することが可能になる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図3は、本発明の第3の実施形態に係る光受信装置2000の構成を示すブロック図である。
本実施形態による光受信装置2000は、コヒーレント光受信器200、局部発振光源300、およびデジタル信号処理部400を有する。局部発振光源300は、第1の入力光としての局部発振光S32を送出する。デジタル信号処理部400は、コヒーレント光受信器200が出力する電気信号をデジタル信号に変換して信号処理を行い、復調信号を生成する。
コヒーレント光受信器200は、偏波調整手段としての偏波制御素子210、第1の偏波分離手段としての第1の偏波ビームスプリッタ220、第2の偏波分離手段としての第2の偏波ビームスプリッタ230を備える。
ここで、本実施形態による光受信装置2000においては、偏波制御素子210は、局部発振光源300が送出する局部発振光S32を第1の入力光として受光し、局部発振光S32の偏波状態を変更する構成とした。一方、送信側から送出された信号光S31は、第2の入力光として直接第2の偏波ビームスプリッタ230に入力される構成とした。そして、第1の偏波ビームスプリッタ220は偏波状態が変更された局部発振光を偏波分離し、第2の偏波ビームスプリッタ230は信号光S31を偏波分離する構成とした。
コヒーレント光受信器200はさらに、第1の光ハイブリッド部(第1の光ハイブリッド干渉手段)240、第2の光ハイブリッド部(第2の光ハイブリッド干渉手段)250、検出手段としてのモニタ部261、および偏波制御部(偏波制御手段)262を備える。ここで、モニタ部(検出手段)261と偏波制御部(偏波制御手段)262が制御手段を構成している。第1の光ハイブリッド部240および第2の光ハイブリッド部250は、偏波分離された信号光と偏波分離された局部発振光とをそれぞれ干渉させ、干渉光を出力する。
コヒーレント光受信器200はさらに、光電変換手段を備える。光電変換手段は、第1の光ハイブリッド部240が出力する第1の干渉光を光電変換して第1の電気信号を生成し、第2の光ハイブリッド部250が出力する第2の干渉光を光電変換して第2の電気信号を生成する。
ここで光電変換手段は、干渉光を受光するフォトダイオード271とトランスインピーダンス増幅器(TIA)272を含む構成とすることができる。トランスインピーダンス増幅器272は、フォトダイオード271が出力する出力電流を電圧信号に変換する。
このとき、モニタ部261は、第1の電気信号から第1のモニタ信号を検出し、第2の電気信号から第2のモニタ信号を検出する。そして、偏波制御部(偏波制御手段)262は、第1のモニタ信号と第2のモニタ信号に基づいて偏波制御素子210を制御する。
なお、図3では、モニタ部261はトランスインピーダンス増幅器272が出力する電圧信号をモニタ信号として検出する構成を示した。これに限らず、モニタ部261はフォトダイオード271が出力する出力電流をモニタ信号として検出する構成としてもよい。
また、図3では、第1の光ハイブリッド部240および第2の光ハイブリッド部250は、同相成分と直交位相成分を含む第1の干渉光および第2の干渉光をそれぞれ出力する場合を示す。そして、フォトダイオード271はバランスド・レシーバ構造である場合を示した。
次に、本実施形態による光受信装置1000の動作について説明する。
上述したように、本実施形態によるコヒーレント光受信器200は、局部発振光源300から送出された局部発振光S32の光路上であって、第1の偏波ビームスプリッタ220の前段に偏波制御素子210を備えた構成としている。そのため、この偏波制御素子210の偏波状態の調整量を変更することにより、局部発振光S32の垂直偏波面の光パワーと水平偏波面の光パワーの割合を変更することが可能である。
コヒーレント光受信器200において、偏波分離後に局部発振光と混合された信号光はフォトダイオード271に入力される。トランスインピーダンス増幅器272は、フォトダイオード271の出力電流を電圧信号に変換する。モニタ部261は、トランスインピーダンス増幅器272が出力する電圧信号をモニタし、モニタ信号を偏波制御部262に出力する。
偏波制御部262は、モニタ部261から取得するモニタ信号によって、各フォトダイオード271に入力される干渉光の光パワーが均等であるかを常時監視する。入力される信号光S31の偏波状態が変わると、各フォトダイオード271に入力される光パワーに偏りが生じる。偏波制御部262は、この光パワーの偏りを検出すると、各フォトダイオード271に入力される光パワーが均等になるように偏波制御素子210の偏波状態の調整量を変更する。これにより、局部発振光S32の垂直偏波面の光パワーと水平偏波面の光パワーの割合を変更する。偏波制御部262は、図3に示した例では、4個のバランスド・レシーバ構造フォトダイオードから得られるモニタ信号値がすべて等しくなるように制御する。
このような制御により、フォトダイオード271に入力する干渉光の垂直偏波面の光パワーと水平偏波面の光パワーを均等にすることができる。
上述したように、本実施形態の光受信装置2000によれば、偏波分離を用いる構成において、受信特性に影響を与えることなく簡易な構成で偏波状態を精度よく制御することができる。
また、局部発振光S32の偏波状態を調整することにより、コヒーレント光受信における受信範囲を拡大することができる。その理由について、以下に説明する。
コヒーレント光受信方式において入力できる信号光パワーの範囲に関して、その上限と下限がそれぞれ規定される。すなわち、コヒーレント光受信器を構成するデバイスが破壊されることを防止するために、上限が規定される。また、デジタル信号処理部において信号処理が正常に行われるようにするために、下限が規定される。このとき、コヒーレント光受信器に入力される信号光は垂直偏波面の光パワーと水平偏波面の光パワーが混合された状態であり、いずれか一方の偏波面に光パワーが偏っている場合がある。このような場合を考慮すると、入力できる信号光パワーの範囲を狭く設定する必要がある。
しかし、本実施形態の光受信装置2000によれば、局部発振光S32の偏波状態を調整することにより、フォトダイオード271に入力する干渉光の垂直偏波面の光パワーと水平偏波面の光パワーを均等にすることができる。その結果、コヒーレント光受信における受信範囲を拡大することが可能になる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
100 光受信器
110 偏波調整手段
120 第1の偏波分離手段
130 第2の偏波分離手段
140 第1の光ハイブリッド干渉手段
150 第2の光ハイブリッド干渉手段
160 制御手段
200 コヒーレント光受信器
210 偏波制御素子
220 第1の偏波ビームスプリッタ
230 第2の偏波ビームスプリッタ
240 第1の光ハイブリッド部
250 第2の光ハイブリッド部
261 モニタ部
262 偏波制御部
271 フォトダイオード
272 トランスインピーダンス増幅器
300 局部発振光源
400 デジタル信号処理部
1000、2000 光受信装置
S11 第1の入力光
S12 第2の入力光
S21 第1の干渉光
S22 第2の干渉光
S31 信号光
S32 局部発振光

Claims (10)

  1. 第1の入力光の偏波状態を調整し、偏波調整光を出力する偏波調整手段と、
    前記偏波調整光を、偏波面が互いに直交する第1偏波調整光と第2偏波調整光に分離する第1の偏波分離手段と、
    第2の入力光を、偏波面が互いに直交する第1偏波入力光と第2偏波入力光に分離する第2の偏波分離手段と、
    前記第1偏波調整光と前記第1偏波入力光を干渉させて第1の干渉光を出力する第1の光ハイブリッド干渉手段と、
    前記第2偏波調整光と前記第2偏波入力光を干渉させて第2の干渉光を出力する第2の光ハイブリッド干渉手段と、
    前記第1の干渉光の強度と前記第2の干渉光の強度に基づいて、前記偏波調整手段を制御する制御手段、とを有する
    光受信器。
  2. 前記偏波調整手段は、前記第1の入力光の偏波状態を制御することによって、前記第1の入力光の一の偏波成分である第1の入力光偏波成分と、前記第1の入力光偏波成分に直交する第2の入力光偏波成分の光パワーの比である入力光パワー比を調整する
    請求項1に記載した光受信器。
  3. 前記制御手段は、前記第1の干渉光の強度と前記第2の干渉光の強度が略等しくなるように、前記偏波調整手段を制御する
    請求項1または2に記載した光受信器。
  4. 前記第1の干渉光を光電変換して第1の電気信号を生成し、前記第2の干渉光を光電変換して第2の電気信号を生成する光電変換手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1の電気信号から第1のモニタ信号を検出し、前記第2の電気信号から第2のモニタ信号を検出する検出手段と、
    前記第1のモニタ信号と前記第2のモニタ信号に基づいて前記偏波調整手段を制御する偏波制御手段、とを備える
    請求項1から3のいずれか一項に記載した光受信器。
  5. 前記光電変換手段は、フォトダイオードとトランスインピーダンス増幅器を含む
    請求項4に記載した光受信器。
  6. 前記第1の入力光は、送信側から送出された信号光であり、
    前記第2の入力光は、局部発振光源から送出された局部発振光である
    請求項1から5のいずれか一項に記載した光受信器。
  7. 前記第1の入力光は、局部発振光源から送出された局部発振光であり、
    前記第2の入力光は、送信側から送出された信号光である
    請求項1から5のいずれか一項に記載した光受信器。
  8. 請求項4または5に記載した光受信器と、
    前記第1の入力光および前記第2の入力光のいずれか一方である局部発振光を送出する局部発振光源と、
    前記第1の電気信号および前記第2の電気信号をデジタル信号に変換して信号処理を行い、復調信号を生成するデジタル信号処理手段、とを有する
    光受信装置。
  9. 第1の入力光の偏波状態を調整して、偏波調整光を生成し、
    前記偏波調整光を、偏波面が互いに直交する第1偏波調整光と第2偏波調整光に分離し、
    第2の入力光を、偏波面が互いに直交する第1偏波入力光と第2偏波入力光に分離し、
    前記第1偏波調整光と前記第1偏波入力光を干渉させて第1の干渉光を生成し、
    前記第2偏波調整光と前記第2偏波入力光を干渉させて第2の干渉光を生成し、
    前記第1の干渉光の強度と前記第2の干渉光の強度に基づいて、前記偏波状態の調整量を制御する
    光受信方法。
  10. 前記偏波状態の調整量の制御は、前記第1の干渉光の強度と前記第2の干渉光の強度が略等しくなるように、前記偏波状態の調整量を制御することを含む
    請求項9に記載した光受信方法。
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