JP2017142423A - 基板、光導波路素子、基板の製造方法、および光導波路素子の製造方法 - Google Patents

基板、光導波路素子、基板の製造方法、および光導波路素子の製造方法 Download PDF

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Shintaro Yamazaki
慎太郎 山崎
正典 高橋
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正典 高橋
淳一 長谷川
Junichi Hasegawa
淳一 長谷川
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Abstract

【課題】基板の反りの発生を抑制するとともに、省電力化した光デバイスを実現可能な基板等を提供する。【解決手段】Si系基材の一方の面に、SiO2層3aを形成する。なお、Si系基材1は、シリコンまたは石英からなる。SiO2層3aは、化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法、プラズマCVDや、FHD(Flame Hydrolysis Deposition)で成膜する。Si系基材の一方の面にSiO2層3aを形成後、Si系基板の他方の面に、SiO2層3bを形成する。SiO2層3bは、SiO2層3aと同一の方法で成膜する。【選択図】図1

Description

本発明は、Si系基材にSiO層が形成された基板等に関するものである。
例えば平面光波回路(Planar Lightwave Circuit:PLC)素子などの光導波路素子を製造する際には、Si系の基板上に、石英系ガラスからなるアンダークラッド層を形成し、次に、アンダークラッド層上に、光導波路を形成するための光導波路層を形成する。次に、光導波路層を、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによってパターニングし、光導波路を形成する。次に、アンダークラッド層および光導波路を覆うようにオーバークラッド層を形成し、アンダークラッド層とオーバークラッド層とからなるクラッド部を形成する。
このように光導波路素子を製造するにあたり、基板に反りが生じていると、精度よく光導波路を形成することができないという問題がある。
このような基板の反りを防止する方法として、特許文献1においては、半導体層にトレンチを形成するためのマスクとしての窒化シリコン膜を形成し、その後、外部絶縁膜上に付着した窒化シリコン膜を除去することで、硬い窒化シリコン膜と半導体基板との熱膨張係数の差による半導体基板の反りを防止することができるとされている。
また、基板の反りを防止する他の方法としては、基板の表面にエピタキシャル成長によって膜付けを行い、このエピタキシャル成長工程の後に基板の裏面を研磨によって平坦化する方法もある(例えば特許文献2)。
特開平7−153835号公報 特開2006−108202号公報
近年、より高精度な光導波路素子が求められている。特許文献2の方法では、Si系光波回路において裏面研磨しても、表面の反りを補正することは困難である。このため、依然として、充分な精度で光導波路を形成することができないという問題がある。
また、近年、光導波路素子を用いた光モジュールにおいて、省電力化が要求されてきている。光モジュールがヒータや電極等を用いる電流駆動型の光モジュールの場合、省電力化のために放熱を抑制する方法が検討されている。この方法の1つとして、アンダークラッド層をより厚くする方法が考えられる。しかし、特許文献1に示すような従来の熱酸化法では、成膜に極めて長い時間を要するため、充分な厚さの熱酸化膜を形成することは困難である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、基板の反りの発生を抑制するとともに、省電力化した光モジュールを実現可能な基板等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、Si系の材料からなるSi系基材と、前記Si系基材の両面に形成されるSiO層と、を具備し、前記Si系基材の両面のそれぞれの前記SiO層の厚みがいずれも20μm以上であることを特徴とする基板である。
第2の発明は、Si系の材料からなるSi系基材と、前記Si系基材の両面に形成されるSiO層と、を具備し、前記Si系基材の両面のそれぞれの前記SiO層の厚みがいずれも20μm以上である基板と、一方の前記SiO層の上に形成された光導波路と、前記光導波路を覆うクラッド層と、を有することを特徴とする光導波路素子である。
前記クラッド層の上に備えられた通電部品をさらに有してもよい。
第3の発明は、Si系の材料からなるSi系基材を準備する工程と、前記Si系基材の両面に、化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法によって、ガラス化後の厚みがそれぞれ20μm以上のSiO層を片面ずつ形成して基板を形成する工程と、を有することを特徴とする基板の製造方法である。
第4の発明は、Si系の材料からなるSi系基材を準備する工程と、前記Si系基材の両面に、化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法によって、ガラス化後の厚みがそれぞれ20μm以上のSiO層を片面ずつ形成して基板を形成する工程と、前記基板の一方の面の前記SiO層上に光導波路およびクラッド層を形成する工程と、を有することを特徴とする光導波路素子の製造方法である。
前記クラッド層の上に通電部品を形成する工程をさらに有してもよい。
前記光導波路素子を所定のサイズに切断して複数の光導波路素子に分割する工程と、分割した前記光導波路素子の裏面側の前記SiO層の少なくとも一部を除去する工程と、をさらに含んでもよい。
本発明によれば、基板の反りの発生を抑制するとともに、省電力化した光モジュールを実現可能な基板等を提供することができる。
(a)〜(c)は、基板10を製造する工程を示す図。 (a)〜(c)は、光導波路素子20を製造する工程を示す図。 (a)〜(b)は、光導波路素子20に通電部品9等を積層する工程を示す図。 (a)〜(b)は、光導波路素子20を分割する工程を示す図。 光導波路素子20の両面にさらにSiO層を形成する工程を示す図。 光導波路素子20上に、さらに導波路等を形成した状態を示す図。 光導波路素子20上に、さらに通電部品9等を積層する工程を示す図。
(基板10の製造方法)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、基板10を製造する工程を示す図である。まず、図1(a)に示すシリコンまたは石英からなるSi系基材1を準備する。次にSi系基材1の一方の面に、SiO層3aを形成する(図1(b))。
SiO層3aは、化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法によって成膜される(図中矢印A)。具体的には例えば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法や、FHD(Flame Hydrolysis Deposition)法で成膜することができる。このような方法を採用することで、熱酸化法とは異なり、厚い膜を短時間で形成することができる。形成されたSiO層3aは、その後アニールして透明ガラス化する。
化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法によってSiO層3aを成膜する場合、SiO層3aは、まずSi系基材1の一方の面にのみ形成される。このため、Si系基材1とSiO層3aの熱膨張係数の違いにより、Si系基材1には反りが生じる。特に、SiO層3aの膜厚が厚いと、反り量が大きくなる。
Si系基材1等に反りが生じると、後述する光導波路を形成する工程において、寸法精度よく光導波路を形成することが困難となり、たとえば、光導波路の幅が一定にならないなどの問題が生じる。また、光導波路に応力がかかり、光学特性(特に偏波特性)が劣化してしまう問題も生じる。
これに対し、本発明では、Si系基材1の一方の面にSiO層3aを形成後、Si系基材1の他方の面に、SiO層3bを形成する(図1(c))。SiO層3bは、SiO層3aと同一の方法で形成することができる(図中矢印B)。これにより、基板10が形成される。
このように、反りの生じたSi系基材1の裏面側にSiO層3bを形成し、Si系基材1の両面にSiO層を片面ずつ形成することで、SiO層3aの形成時に生じたSi系基材1の反りが、Si系基材1とSiO層3bの熱膨張係数の違いによる反りによって打ち消され、Si系基材1の反りを抑制することができる。
なお、この効果を確実に得るためには、Si系基材の両面のそれぞれのSiO層3a、3bが略同一素材であり、略同一の厚みであることが望ましい。ここで、厚みが略同一とは、例えば厚みの誤差が10%以下であることが望ましい。厚みの誤差が10%以下であれば、SiO層3a、3bとSi系基材1との熱膨張係数の違いによる反り量を、許容範囲内とすることができる。
また、SiO層3a、3bのガラス化後の厚さは、20μm以上が望ましく、25μm以上であるとさらに好ましい。SiO層3a、3bの厚さを厚くすることで、後述するように、SiO層をアンダークラッド層として利用し、ヒータ等の通電部品を有する光モジュールとして使用した際に、駆動時(通電時)の放熱を抑制でき、消費電力を低減することができる。なお、SiO層3aのガラス化後の厚みが100μm以上となると、例えば図1(b)の状態での反り量が大きくなりすぎ、SiO層3bの成膜の妨げとなる。このため、SiO層3a、3bの厚みは100μm以下であることが望ましい。
なお、何も成膜されていない状態でSi系基材1が、反りを有している場合は、反りを補正するようにSiO層3a、3bの厚みを変えてもよい。ただし、消費電力を低減する観点から、この場合もSiO層3a、3bのガラス化後の厚みは、20μm以上、好ましくは、25μm以上であることが望ましい。
(光導波路素子20の製造方法)
前述した様に基板10は、反り量が少ないため、その後に高精度な加工が可能である。図2は、光導波路素子20を製造する工程を示す図である。
まず、図2(a)に示すように、SiO層3b上に、光導波路層5aを形成する。光導波路層5aは、例えばFHD法、スパッタ法等により形成することができる。すなわち、SiO層3bはアンダークラッド層4となる。光導波路層5aはクラッドよりも屈折率が高くなるよう、屈折率を高めるドーパントを含む。
次に、図2(b)に示すように、光導波路層5aに対してフォトリソグラフィ技術およびエッチング等によって光導波路5を形成する。なお、図2(b)では、3列の光導波路5を形成した例を示す。
なお、基板の反り量が大きい場合、フォトリソグラフィ技術の露光の際、フォーカスが安定せず面内分布が現れやすくなる。また、光導波路に応力がかかり、光学特性(特に偏波特性)が劣化してしまう問題も生じる。しかしながら、本実施形態においては、基板の反り量が小さく抑えられているため、寸法精度が高く、かつ、残留する応力が小さい光導波路5を形成することができる。
次に、光導波路5が埋設されるように、SiO層3b(アンダークラッド層4)上にSiO層7(オーバークラッド層8)をFHD法等により形成する。すなわち、光導波路5を覆うクラッド層を形成する。なお、アンダークラッド層4、光導波路5、オーバークラッド層8は、必要に応じてそれぞれ熱処理が施される。以上により、光導波路素子20が形成される。
ここで、前述した基板10の製造工程において、アンダークラッド層4として利用される面とは逆側のSiO層3aを先に形成し、アンダークラッド層4として利用される面のSiO層3bを後に形成することが望ましい。このようにすることで、後から形成されるSiO層3bの成膜時に、SiO層3aの表面に傷や汚れが生じた場合でも、光導波路5の形成に悪影響が出ることを抑制することができる。
なお、SiO層7の形成により生じる光導波路5への応力をさらに緩和することを目的に、SiO層3a上(図面ではSiO層3aの下)に、SiO層7と略同一厚みのSiO層をさらに形成してもよい。
光導波路素子20の小型化には、光導波路とクラッドとの比屈折率差を大きくすることが有効であり、屈折率を高めるドーパントとして、ジルコニア(ZrO)やハフニア(HfO)等を使う技術が知られている。ZrOやHfOは、一般的に用いられているゲルマニア(GeO)と比較して屈折率が高く、熱膨張係数が小さい材料である。そのため、光導波路素子やこれを備える光モジュール等を小型化しつつ、導波路に残る応力を低減できる材料として期待されている。
光導波路5のドーパントとしてジルコニアまたはハフニアを用いた場合、クラッド(アンダークラッド層4およびオーバークラッド層8)に対する光導波路5の比屈折率差Δは、たとえば2.5%以上10%以下である。また、光導波路5のサイズはたとえば厚さが1.0μm〜4.0μmであり、幅が1.0μm〜4.0μmである。
このようなΔの高い光導波路素子の場合、光導波路への光の閉じ込めが強くなるので、シングルモード伝搬を実現するための光導波路のサイズが小さくなる傾向にあり、これに伴って光導波路を伝搬する光のビーム径が小さくなる。これにより、光学特性が応力の影響を受けやすくなる。また、光導波路サイズのわずかな差が光学特性に大きく影響するため、高い寸法精度が要求される。
次に、さらにヒータや電極等の通電部品を形成する工程について説明する。図3(a)に示すように、前述した光導波路素子20のSiO層7上に、通電部品9および絶縁膜11を形成する。例えば、SiO層7上に、スパッタ法または蒸着法等によって金属膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング等によって通電部品9を形成する。
次に、プラズマCVD法などによって、SiO層7及び通電部品9を絶縁膜11で被覆する。このように、SiO層7上には、ヒータや電極などの通電部品9を形成し、絶縁膜11で被覆することで、電流駆動の光モジュールに適用可能な光導波路素子20を製造することができる。なお、電極を形成した場合にはエッチングにて電極パッド部にコンタクトホールを形成すればよい。
なお、さらにSiO層3a上(図ではSiO層3aの下)に、所定の厚みのSiO層3cを形成してもよい(図3(b))。このようにすることで、光導波路5等にかかる応力を緩和できる。また、通電部品9等を形成する前にSiO層3cを形成すれば、光導波路素子20の反りを抑制でき、通電部品9や絶縁膜11をより精度よく形成できる。
図2(c)、図3(a)で得られた光導波路素子20は、必要に応じて所望のサイズに切断されて分割されてもよい。図4(a)は、図3(a)に示すヒータ付き光導波路素子20を分割した例を示す。
さらに、光導波路素子20を分割後に、図4(b)に示すように、光導波路素子20の裏面側(光導波路からの距離が遠い側)のSiO層3aの一部または全部が除去されてもよい。この場合、分割した光導波路素子20の裏面側には、少なくとも一部に除去部13が設けられる。
光導波路素子20の裏面側のSiO層3aは、基板の反りを抑制する目的で設けられたが、光導波路5を形成した後には、このように除去してもよい。裏面側のSiO層3aを除去せずそのままとする方が、光導波路5にかかる応力は小さくなるが、光導波路素子20が小さく切断されるため、切断後の反りは小さくなり、光導波路5にかかる応力も小さくなるためである。
また、光導波路素子20の裏面側のSiO層3aを必要に応じて除去することで、光モジュールを構成した際に、光導波路素子20の放熱性能を高めることができる。なお、放熱性能を高めることにより、熱が残留することによる特性の変動を抑制できる。また、熱光学効果を用いた光モジュールの場合は、応答速度を速めることができる。
(他の実施形態)
次に、Si系基材1aを用いた光導波路素子の製造方法について説明する。図5は、Si系基材1aを用いた光導波路素子の製造工程を示す図である。
Si系基材1aは、たとえば、前述した図2(c)に示す光導波路素子20と同じものである。すなわち、本発明において、「Si系基材」とは、単一の純素材で構成されたSi系基材1には限られず、シリコンまたは石英等に対して、導波路等の構成が形成された光導波路素子をSi系基材としてもよい。
なお、以下の図においては、図2(c)に示す光導波路素子20を構成するアンダークラッド層4およびオーバークラッド層8の図示を省略する。また、以下の説明において、図1〜図4と同一の機能を奏する構成については、図1〜図4と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、図5(a)に示すSi系基材1aの一方の面(光導波路5からの距離が近い側。以降、光導波路側と呼ぶ。)に、SiO層3aを形成する(図5(b))。なお、SiO層3aの形成は、必ずしも光導波路5側から行わなくてもよい。
前述した様に、SiO層3aは、化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法によって成膜される(図中矢印C)。具体的には例えば、プラズマCVD法や、FHD法で成膜することができる。成膜されたSiO層3aは、その後アニールして透明ガラス化する。
Si系基材1aの一方の面にSiO層3aを形成後、次に、Si系基材1aの他方の面に、SiO層3bを形成する(図5(c))。SiO層3bは、SiO層3aと同一の方法で形成することができる(図中矢印D)。
このように、Si系基材1aの裏面側にSiO層3bを形成することで、SiO層3aの形成により生じたSi系基材1aの反りが、Si系基材1aとSiO層3bの熱膨張係数の違いによる反りによって打ち消し合い、Si系基材1aの反りを抑制することができる。
なお、前述した様に、SiO層3a、3bは略同一素材であり、略同一の厚みであることが望ましい。また、SiO層3a、3bのガラス化後の厚みは、20μm〜100μm(25μm〜100μm)であることが望ましい。
なお、何も成膜されていない状態でSi系基材1aが、反りを有している場合は、反りを補正するようにSiO層3a、3bの厚みを変えてもよい。ただし、この場合もSiO層3a、3bのガラス化後の厚みは、20μm以上、好ましくは、25μm以上であることが望ましい。
次に、図6に示すように、SiO層3a上に、さらに光導波路5およびSiO層7を形成することで、複数層の導波路を有する光導波路素子20aを製造することができる。すなわち、上段の光導波路5に対しては、SiO層3aがアンダークラッド層4を構成し、SiO層7がオーバークラッド層8を構成する。なお、上段の光導波路5およびSiO層7の形成方法は前述した光導波路5の製造方法と同様である。
このように、Si系基材1が光導波路素子である場合には、このように、光導波路を複数層に形成することもできる。また、光導波路5複数層に形成する場合でも、上段の光導波路5の形成時におけるSi系基材1aの反りが抑制されているため、精度良く上段の光導波路5を形成することができる。
なお、光導波路を複数層に形成するのではなく、図7(a)に示すように、前述したヒータや電極などの通電部品9等を形成する場合にも、Si系基材1a(光導波路素子20)の両面にSiO層3a、3bを形成後、SiO層3a上に通電部品9および絶縁膜11等を形成してもよい。
さらに、絶縁膜11を形成することによる反りを抑制するため、図7(b)に示すように、絶縁膜11とは逆側の面に、SiO層3cを形成してもよい。このようにすることで、光導波路5にかかる応力を緩和できる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、Si系基材1の両面にSiO層3a、3bが形成され、Si系基材1の両面のそれぞれのSiO層3a、3bの厚みが略同一である。このため、それぞれの面のSiO層3a、3bを形成する際に生じる応力が互いに打ち消され、Si系基材1の反りを抑制することができる。すなわち、Si系基材の表面にSiO層を有する基板を、反りを抑制して製造することができる。このため、基板上に、導波路や通電部品を精度よく形成することができる。このため、高精度が要求される光導波路素子、たとえば、比屈折率差の大きいジルコニアやハフニアを用いた導波路素子に対して特に有効である。
また、SiO層3a、3b等は、化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法によって形成される。このため、従来の熱酸化法と比較して厚い膜を短時間で形成することができる。このため、SiO層3a、3b等をアンダークラッド層4として利用する場合において、熱が逃げにくくなり、ヒータ駆動時等の消費電力を低減することができる。
このような効果は、特に、SiO層3a、3b等の厚みが20μm以上であると有効である。
また、Si系基材1の両面に略同一厚みのSiO層3a、3bを順に形成することで、それぞれの面のSiO層3a、3bを形成する際に生じる応力が互いに打ち消され、Si系基材1の反りを抑制することができる。
なお、通常の熱酸化法では、Si系基材の両面に同時にSiO層が形成される。しかし、本発明のように、化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法を適用する場合には、片面ずつの成膜となる。この場合、光導波路として必要なアンダークラッド層4のみを化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法によって形成するのではなく、あえて裏面側にも、光導波路としては不要な、アンダークラッド層4と同様のSiO層を形成することで、本発明の効果を得ることができるものである。
また、SiO層を形成する順序として、光導波路を形成する面(アンダークラッド層として利用される面)のとは逆側の面から先にSiO層を形成することで、他方のSiO層を形成する際に、光導波路5等が形成されるSiO層の面に汚れや傷が形成されることを抑制することができる。
また、本発明は、光導波路のみではなく、ヒータや電極などの通電部品を形成する場合にも利用可能である。
また、得られた光導波路素子を分割することもできる。また、裏面側の不要なSiO層を除去することで、光モジュールを構成した際の、光導波路素子からの放熱性能を高めることができる。
以上、添付図を参照しながら、典型的なサイズを基に、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a………Si系基材
3a、3b、3c………SiO
4………アンダークラッド層
5………光導波路
5a………光導波路層
7………SiO
8………オーバークラッド層
9………通電部品
10………基板
11………絶縁膜
13………除去部
20、20a………光導波路素子

Claims (7)

  1. Si系の材料からなるSi系基材と、
    前記Si系基材の両面に形成されるSiO層と、
    を具備し、
    前記Si系基材の両面のそれぞれの前記SiO層の厚みがいずれも20μm以上であることを特徴とする基板。
  2. Si系の材料からなるSi系基材と、前記Si系基材の両面に形成されるSiO層と、を具備し、
    前記Si系基材の両面のそれぞれの前記SiO層の厚みがいずれも20μm以上である基板と、
    一方の前記SiO層の上に形成された光導波路と、
    前記光導波路を覆うクラッド層と、
    を有することを特徴とする光導波路素子。
  3. 前記クラッド層の上に備えられた通電部品をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の光導波路素子。
  4. Si系の材料からなるSi系基材を準備する工程と、
    前記Si系基材の両面に、化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法によって、ガラス化後の厚みがそれぞれ20μm以上のSiO層を片面ずつ形成して基板を形成する工程と、
    を有することを特徴とする基板の製造方法。
  5. Si系の材料からなるSi系基材を準備する工程と、
    前記Si系基材の両面に、化学蒸着法、物理蒸着法、または火炎堆積法によって、ガラス化後の厚みがそれぞれ20μm以上のSiO層を片面ずつ形成して基板を形成する工程と、
    前記基板の一方の面の前記SiO層上に光導波路およびクラッド層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする光導波路素子の製造方法。
  6. 前記クラッド層の上に通電部品を形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の光導波路素子の製造方法。
  7. 前記光導波路素子を所定のサイズに切断して複数の光導波路素子に分割する工程と、
    分割した前記光導波路素子の裏面側の前記SiO層の少なくとも一部を除去する工程と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の光導波路素子の製造方法。
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