JP2017139928A - 外装材付電線の保持装置およびワイヤハーネス - Google Patents

外装材付電線の保持装置およびワイヤハーネス Download PDF

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Abstract

【課題】可動パネルから突出する可撓管構造の外装材付の電線を安定保持可能な外装材付電線の保持装置を提供し、これをパネル組付けに利用可能な作業性の良い外装材付のワイヤハーネスを提供する。【解決手段】可撓管部21と互いに軸方向に離間しつつその可撓管部21に一体に結合された一方および他方のグロメット部22、23とを有する外装材20が装着された外装材付電線を保持する外装材付電線の保持装置であって、一方および他方のグロメット部22、23に離脱可能に係合する一方および他方の係合部41、42と、一方および他方の係合部41、42に一体に結合し一方および他方の係合部41、42の相対位置を固定保持する連結部43と、を備え、一方および他方のグロメット部22、23と一方および他方の係合部41、42との係合状態下で、一方および他方のグロメット部22、23の相対位置を固定保持するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、外装材付電線の保持装置およびワイヤハーネスに関し、特に可撓性の保護管部およびグロメット部を有する外装材が装着された電線の保持に好適な外装材付電線の保持装置および同装置を組付けに利用するワイヤハーネスに関する。
車両用のワイヤハーネス、特に車両のドアおよび車体のパネルのように少なくとも一方のパネルが可動部となり、双方のパネルの間にわたる電線が繰り返し揺動したり屈曲したりするワイヤハーネスにおいては、パネルの開口縁部に嵌合するグロメット部で電線を保護するとともに、グロメット部と一体に成形された蛇腹部によって可動部の電線を保護する外装材が装着されるのが一般的である。
従来のこの種の外装材付電線を有するワイヤハーネスとしては、例えば自動車のドアに実装されるパワーウィンドウ用の電動機構およびスイッチ類と車体側に搭載される制御ユニットとの間に配置されるものが知られている。このワイヤハーネスには、ドアおよび車体のパネル間に配置される蛇腹部の両端側に両パネルの開口縁部に嵌合する一対のグロメット部を一体に結合させた外装材が装着されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平1−131227号公報
前述のような従来のワイヤハーネスは、通常、外装材の一方のグロメット部をドアパネルの開口縁部に嵌合させてドアパネルに組み付けられ、パワーウィンドウ用の電動機構やスイッチ類に接続されて、ドアモジュールの一部を構成するように実装される。そして、そのドアモジュールが車体側にヒンジ結合されドア組付け作業時に、車体パネル側に電気接続される。
しかしながら、従来のワイヤハーネスでは、ドア開閉による疲労亀裂等を防止すべく外装材の一部に応力を集中させない蛇腹等の可撓管構造を採用する必要があるため、ドアパネルから外部に突出する蛇腹部や他方のグロメット部等がドアモジュールから垂れ下がり易く、ドアモジュールを車体側に組み付けるときの姿勢が安定しない。そのため、ドアパネルからの突出姿勢によって他方のグロメット部の車体パネル側への嵌合作業や車体側のワイヤハーネスへのコネクタ結合作業の作業性が悪くなってしまうばかりか、狭い作業空間内で電線の噛み込みが生じるおそれがあった。
さらに、ドアモジュールを車体側に自動組付けするようなことも考えられるが、そのような要求に応えることができないという問題があった。
本発明は、このような未解決の課題を解決すべくなされたもので、可動のパネルから突出する可撓管構造の外装材付の電線を安定保持可能な外装材付電線の保持装置、および同装置を可動のパネルの組付けに利用可能な作業性の良い外装材付のワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明に係る外装材付電線の保持装置は、上記目的達成のため、可撓管部と互いに軸方向に離間しつつ前記可撓管部に一体に結合された一方および他方のグロメット部とを有する外装材が装着された外装材付電線を保持する外装材付電線の保持装置であって、前記一方および他方のグロメット部に離脱可能に係合する一方および他方の係合部と、前記一方および他方の係合部に一体に結合し前記一方および他方の係合部の相対位置を固定保持する連結部と、を備え、前記一方および他方のグロメット部と前記一方および他方の係合部との係合状態下で、前記一方および他方のグロメット部の相対位置を固定保持することを特徴とする。
この場合、外装材の一方および他方のグロメット部と保持装置の一方および他方の係合部との係合状態下では、一方および他方のグロメット部の相対位置が固定保持される。したがって、可撓管部を有する外装材が装着されていても、いずれか一方のグロメット部がパネルの開口縁部に嵌合するように外装材付電線がそのパネルに実装された状態で、保持装置により、いずれか他方のグロメット部がその一方のグロメット部およびパネルに対して定位置に保持されることとなる。その結果、可動のパネルから突出する可撓管構造の外装材付の電線を安定保持可能な装置となる。
本発明の外装材付電線の保持装置において、前記連結部は、前記一方および他方のグロメット部が前記一方および他方の係合部に係合して前記相対位置を固定されているときに、前記可撓管部の可動領域を前記一方および他方の係合部に対する所定領域内に規制する可撓管規制部材を構成している構成とすることができる。
この構成により、可撓管部の可撓性が高い場合や可撓管部が長い場合等であっても、可撓管部の可動領域を的確に規制し、良好な電線配索経路を確保することができる。
本発明に係るワイヤハーネスは、可撓管部と互いに軸方向に離間しつつ前記可撓管部に一体に結合された一方および他方のグロメット部とを有する外装材と、前記外装材が装着された外装区間を有する電線と、を備えたワイヤハーネスであって、前記外装材の前記一方および他方のグロメット部は、それぞれパネルの開口縁部に嵌合するパネル嵌合部を有するととともに、それぞれの該パネル嵌合部より前記可撓管部側の軸方向定位置に他の嵌合部を有しており、前記一方および他方のグロメット部の前記それぞれの他の嵌合部に対し係合および離脱可能な一方および他方の係合部と両係合部の相対位置を固定保持する連結部とを備えた外装材付電線の保持装置が、前記一方および他方の係合部を前記それぞれの他の嵌合部に係合させるとき、前記一方および他方のグロメット部の相対位置が前記保持装置を介して固定保持されることを特徴とするものである。
本発明では、外装材の一方および他方のグロメット部にパネル嵌合部とは別に設けられたそれぞれの他の嵌合部に対して外装材付電線の保持装置の一方および他方の係合部が係合するとき、一方および他方のグロメット部の相対位置がその保持装置を介して固定保持される。したがって、可撓管部を有する外装材が装着されたワイヤハーネスであっても、いずれか一方のグロメット部がパネルの開口縁部に嵌合するようにパネルに実装された状態で、保持装置を用いて、いずれか他方のグロメット部をその一方のグロメット部およびパネルに対して定位置に保持できることとなる。その結果、ワイヤハーネスを実装した可動パネルの他のパネルへの組付けに際して可撓管構造の外装材付のワイヤハーネスの突出部を安定保持可能となり、作業性の良い外装材付のワイヤハーネスとなる。
本発明によれば、可動のパネルから突出する可撓管構造の外装材付の電線を安定保持可能な外装材付電線の保持装置を提供し、併せて、同装置を可動のパネルの組付けに利用可能な作業性の良い外装材付のワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る外装材付電線の保持装置とワイヤハーネスとの組立体の概略構成図である。 (A)は、本発明の一実施形態に係る外装材付電線の保持装置を片方の係合部側から見た形状を示す概略斜視図であり、(B)は、一実施形態に係る外装材付電線の保持装置を他の片方の係合部側から見た形状を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る外装材付電線の保持装置をワイヤハーネスに外装する段階の説明図である。 (A)は、本発明の一実施形態に係る外装材付電線の保持装置をワイヤハーネスに外装した状態を片方の係合部側から見た形状を示す概略斜視図であり、(B)は、一実施形態に係る外装材付電線の保持装置をワイヤハーネスに外装した状態を他の片方の係合部側から見た形状を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る外装材付電線の保持装置を外装したワイヤハーネス実装されたドアモジュールを車体側に自動組付けする段階の説明図である。 本発明の一実施形態に係る外装材付電線の保持装置を実装および車体組付け後のワイヤハーネスから取り外す段階の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(一実施の形態)
図1ないし図6は、本発明に係る外装材付電線の保持装置およびワイヤハーネスの一実施形態を示している。
本実施形態における外装材付電線の保持装置は、自動車用のワイヤハーネスの電線に外装される可撓管構造の外装材、特にドアパネルと車体パネルの間にわたる電線を覆う外装材に着脱可能に係合し、その外装材が装着された電線の特定区間を所定の配索領域内に保持するようになっている。
まず、その構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態のワイヤハーネス10は、複数本の被覆電線11aを含む電線群11の両端部にコネクタ12、13を装着するとともに、可撓管状の外装材20を外装したものである。このワイヤハーネス10は、自動車に搭載される電装機器を電源や制御機器等に接続できるように構成されており、例えばドアモジュール内に実装されるパワーウィンドウ用の電動機構およびスイッチ類と車体側に搭載される制御ユニットとの間に配置されるようになっている。
詳細を図示しないが、電線群11は、複数の被覆電線11aの両端部を被覆剥ぎしたものであり、コネクタ12、13は、複数の被覆電線11aの両端部に圧着もしくは溶着された複数の接続端子と、それら接続端子を収納するコネクタハウジングとを含んで構成されている。
外装材20は、ゴム弾性を有する可撓管構造のもので、ドアパネル31から車体パネル32側に出るワイヤハーネス10の電線群11の特定区間に外装されるとともに、その内部を通る電線群11と共にドア開閉に応じて揺動したり屈曲姿勢を変化させたりするようになっている。
具体的には、外装材20は、例えば加硫ゴムまたは樹脂系のエラストマーで形成されており、ワイヤハーネス10の電線群11に外装される比較的長い蛇腹状の可撓管部21と、互いに軸方向(電線方向)に離間しつつ可撓管部21に一体に結合された一方のグロメット部22および他方のグロメット部23と、を有している。
可撓管部21は、その管壁が円環状の横断面と波形の縦断面とを有する公知の蛇腹管形状を有しており、可撓管部21自体の各部の管壁の厚さが一定で、軸方向への均等な伸縮および径方向への等方の曲げが可能になっている。
ドアパネル31は、車体パネル32に対して図示しないヒンジ機構により結合されたとき、車体パネル32に対し開閉可能に支持されるようになっている。そして、そのヒンジ機構の近傍のドアパネル31および車体パネル32には、外装材20の一方のグロメット部22および他方のグロメット部23を取付け可能な開口縁部31a、32aが、例えば長穴周壁状に形成されている。
一方のグロメット部22は、ドアパネル31の特定の開口縁部31aに対し内方側から圧接する内嵌状態に取り付けられる。この一方のグロメット部22は、可撓管部21より管壁が厚い肉厚の直管形状部分22aと、直管形状部分22aから径方向外方側に突出するフランジ形状部22bとを有している。また、直管形状部分22aには、ドアパネル31の特定の開口縁部31aに嵌合する環状溝22c(パネル嵌合部)が設けられており、フランジ形状部22bには、環状溝22cより可撓管部21側の軸方向定位置に位置するように他の環状溝22eが設けられている。
他方のグロメット部23は、車体パネル32の特定の開口縁部32aに内嵌する状態で取り付けられる。この他方のグロメット部23は、可撓管部21に結合する一端側に対し他端側が直交する可撓管部21より肉厚に形成されたL字曲げ管部分23aと、L字曲げ管部分23aの他端側で径方向外方側に突出するフランジ形状部23bと、フランジ形状部23bからL字曲げ管部分23aの他端側に突出するコネクタ収納部23cとを有している。そして、コネクタ収納部23cには、コネクタ13が収納されている。なお、他方のグロメット部23は、コネクタ収納部23c内の定位置にコネクタ13をロック状態で保持する樹脂製のインナー部材を併有していてもよい。
また、L字曲げ管部分23aの他端側には、車体パネル32の特定の開口縁部32aに嵌合する環状溝23d(パネル嵌合部)が設けられており、フランジ形状部23bには、環状溝23dより可撓管部21側の軸方向定位置に位置するように他の環状溝23eが設けられている。
一方、外装材20が装着された電線群11(外装材付電線)の特定区間は、略直方体形状の開閉可能な箱形をなす合成樹脂製の保持治具40によって、所定のドア組付け待機姿勢に保持されている。
ここにいうドア組付け待機姿勢とは、ドアパネル31から車体パネル32側に出るワイヤハーネス10の特定区間のドアパネル31に対する一定の姿勢であって、ドアパネル31を車体パネル32側にヒンジ結合するドア組付け作業に最適な姿勢である。
保持治具40は、一方のグロメット部22の他の環状溝22eおよび他方のグロメット部23の他の環状溝23eにそれぞれ離脱可能に係合する一方の係合部41および他方の係合部42と、一方の係合部41および他方の係合部42に一体に結合しこれら一方および他方の係合部41、42の相対位置を固定保持する連結部43とを備えている。
この保持治具40は、一方のグロメット部22と一方の係合部41とが嵌合状態に係合し、他方のグロメット部23と他方の係合部42とが嵌合状態に係合する係合状態下で、一方および他方のグロメット部22、23の相対位置を固定保持する機能を有している。
また、連結部43は、一方および他方のグロメット部22、23が一方および他方の係合部41、42に係合して相対位置を固定されているときに、可撓管部21の可動領域を一方および他方の係合部41、42に対する所定領域、例えば保持治具40内の略直方体状の空間領域内に規制する可撓管規制部材を構成している。
より具体的には、保持治具40は、互いに対向する凹状体45、46を、長手方向の一端側のヒンジ部47を介して一体に成形および結合し、長手方向の他端側のスナップロック機構48を介して直方体形状にロック可能にしたものである。
したがって、一方の係合部41は、対向する一対の略円弧状の湾曲凹部41a、41bによって構成され、他方の係合部42は、対向する一対の略円弧状の湾曲凹部42a、42bによって構成され、連結部43は凹状体45、46のうち一対の湾曲凹部41a、41bおよび一対の湾曲凹部42a、42b以外の連結部分43a、43bで構成されている。また、スナップロック機構48は、凹状体45、46に固定された雌雄のロック爪部48a、48bで構成されている。
保持治具40は、また、ヒンジ部47を介して開閉可能に結合する凹状体45、46を、図3に白抜き矢印で示す閉方向に回動させることで、一方の係合部41の湾曲凹部41a、41bを一方のグロメット部22の環状溝22cに嵌合させるとともに、他方の係合部42の湾曲凹部42a、42bを他方のグロメット部23の環状溝23dに嵌合させることができるようになっている。
図4に示すように、凹状体45、46を閉じて保持治具40が略直方体形状にされたとき、一方および他方のグロメット部22、23の相対位置が保持治具40を介して上下、左右および前後方向に固定保持される。また、一方の係合部41にはドアパネル31側に挿入される一方のグロメット部22の一端側が突出し、他方の係合部42には他方のグロメット部23のコネクタ収納部23cが車体パネル32側に向って突出する状態となる。
また、外装材20を予め装着したワイヤハーネス10がドアパネル31側に実装され、図5に示すようなドアモジュール50が構成される場合、一方のグロメット部22がドアパネル31の特定の開口縁部31aに嵌合するとともに、凹状体45、46を閉じて保持治具40が図4に示すような外装姿勢に装着されたときには、外装材20が装着された電線群11(外装材付電線)の特定区間が、保持治具40によって前述の所定のドア組付け待機姿勢に保持される状態となる。
ドアモジュール50の車体パネル32側への組付け方向(例えば、自動組付け方向)を図5中の矢印M方向とすると、保持治具40は、ドア組付け時にはドアパネル31によって矢印M方向に押されるが、保持治具40は、その押圧力を利用して、他方のグロメット部23のコネクタ収納部23c内に収納されているコネクタ13を、車体パネル32に支持される相手側のコネクタ61に向って押圧し、両コネクタ13、61を結合させることができるようになっている。
保持治具40は、一方の係合部41から離れる図1および図5中の上方側に、矢印M方向と平行な方向でドアパネル31と突き当たる押圧力の作用点62が設けられているものであってもよい。また、押圧力の作用点62に代えて、一方の係合部41を支点とする図1中のドアパネル31の面方向への回動を規制する回動規制用の凹凸係合部や滑り止め部が設けられてもよい。
このように、本実施形態におけるワイヤハーネス10においては、外装材20の一方および他方のグロメット部22、23が、それぞれパネル嵌合部である環状溝22c、23dを有するとともに、それぞれの環状溝22c、23dより可撓管部21側の軸方向定位置に他の環状溝22e、23eを有している。そして、一方および他方のグロメット部22、23のそれぞれの環状溝22c、23dに対し係合および離脱可能な一方および他方の係合部41、42と両係合部41、42の相対位置を固定保持する連結部43とを備えた保持治具40(外装材付電線の保持装置)が、一方および他方の係合部41、42をそれぞれ外装材20の環状溝22e、23eに係合させるとき、一方および他方のグロメット部22、23の相対位置が保持治具40を介して固定保持されるようになっている。
次に、作用を説明する。
上述のように構成された本実施の形態の外装材付電線の保持装置およびワイヤハーネス10においては、ドアパネル31への実装時に外装材20の一方のグロメット部22がドアパネル31の開口縁部31aに嵌合され、ドアモジュール50が組み立てられる。
そして、このドアモジュール50のドアパネル31から突出するワイヤハーネス10の特定区間に対して保持治具40が取り付けられる。
この状態においては、外装材20の一方および他方のグロメット部22、23と保持治具40の一方および他方の係合部41、42との係合状態下で、一方および他方のグロメット部22、23の相対位置が保持治具40によって固定保持される。
したがって、可撓管部21を有する外装材20が装着されていても、一方のグロメット部22がドアパネル31の開口縁部31aに嵌合するように、電線群11がドアパネル31に実装された状態で、いずれか他方のグロメット部23がその一方のグロメット部22およびドアパネル31に対して車高方向や車両幅方向の定位置に保持されることになる。その結果、可動のドアパネル31から突出するワイヤハーネス10の特定区間、特にコネクタ収納部23cを有する他方のグロメット部23や可撓管部21を、保持治具40により安定保持可能となる。
また、本実施形態では、一方および他方のグロメット部22、23が一方および他方の係合部41、42に係合して相対位置を固定されているとき、連結部43が、可撓管部21の可動領域を一方および他方の係合部41、42に対する所定領域内に規制する可撓管規制部材を構成している。したがって、可撓管部21の可撓性が高い場合あるいは可撓管部21が長い場合等であっても、可撓管部21の可動領域を的確な配置領域内に規制し、良好な電線配索経路を確保することができる。
特に、本実施形態のワイヤハーネス10では、外装材20の一方および他方のグロメット部22、23が、パネル31、32の開口縁部31a、32aに嵌合する環状溝22c、23dより可撓管部21側の軸方向定位置に他の環状溝22e、23eを有しており、他の環状溝22e、23eに対し係脱可能な一方および他方の係合部41、42とこれらの相対位置を固定保持する連結部43とを備えた保持治具40が、一方および他方の係合部41、42を他の環状溝22e、23eに係合させるとき、一方および他方のグロメット部22、23の相対位置が保持治具40を介して固定保持される。
したがって、可撓管部21を有する外装材20が装着されたワイヤハーネス10であっても、いずれか一方のグロメット部22がドアパネル31の開口縁部31aに嵌合するようにドアパネル31に実装された状態で、保持治具40を用いて、いずれか他方のグロメット部23がその一方のグロメット部22およびドアパネル31に対して定位置に保持される。その結果、ドアパネル31(可動パネル)にワイヤハーネス10を実装したドアモジュール50において、外装材20が装着された電線群11すなわちワイヤハーネス10の特定区間に保持治具40を取り付けておくだけで、ドアモジュール50に対し特定区間のワイヤハーネス10を所定のドア組付け待機姿勢に保持することができる。
よって、ドアモジュール50の車体パネル32側への組付けに際して、可撓管構造の外装材20付のワイヤハーネス10の突出部を、車高方向や車両左右方向で組付けに最適な位置に安定保持でき、ドアパネル31と車体パネル32の間の狭い作業スペースであってもドア取付時の噛み込みを確実に防止できる、作業性の良い外装材付のワイヤハーネス10となる。さらに、ドアモジュール50の自動組付けが可能となることで、ドア取付工数の削減も可能となる。
なお、ドアモジュール50の車体側への組付け後には、図6に示すように、スナップロック機構48の雌雄のロック爪部48a、48bの係合を解除させて、保持治具40の凹状体45、46を開放させて、保持治具40を取り外すことになる。
このように、本実施形態においては、ドアパネル31から突出する可撓管構造の外装材付の電線群11の特定区間を安定保持することができる保持治具40を、外装材付電線の保持装置として提供することができる。
また、同保持治具40をドアパネル31の組付けに利用可能な作業性の良い外装材付のワイヤハーネス10を提供することができる。
なお、上述の一実施形態においては、本発明にいう外装材付電線の保持装置を外装材20を内部に収納する箱型の保持治具40としたが、例えばグロメット部22、23の押込み用の作業穴を形成した保持治具や、片方の凹状体45に類似する凹状の保持治具として開閉作業を不要にすることもできる。
また、一方および他方の係合部41、42を連結する連結部43を広く開口した凹状体や帯状や棒状の連結部材等で構成すれば、保持治具の装着状態で一方の係合部41をドアパネル31に嵌合させたり、他方のグロメット部23を車体パネル32に嵌合させたりすることができる。
さらに、外装材20のように電線群11を車高方向の段付き状に屈曲させる必要がなく、比較的直線的な外装材となる場合には、保持治具をワイヤハーネス10に予め装着したままでワイヤハーネス10を輸送すること、あるいは、ドアモジュール50の車体側への組付け後に保持治具を破棄すること等も考え得る。すなわち、本発明の外装材付電線の保持装置は、保持治具40のように可動パネルの組付け時に繰り返し使用される治具に限らず、1回のみ使用されるものであってもよいし、輸送時の保護カバー等にも併用される保持装置であってもよい。
以上説明したように、本発明は、可動のパネルから突出する可撓管構造の外装材付の電線を安定保持可能な外装材付電線の保持装置を提供し、併せて、同装置を可動のパネルの組付けに利用可能な作業性の良い外装材付のワイヤハーネスを提供することができる。かかる本発明は、可撓性の保護管部およびグロメット部を有する外装材が装着された電線の保持に好適な外装材付電線の保持装置および同装置を組付けに利用するワイヤハーネス全般に有用である。
10 ワイヤハーネス
11 電線群(電線)
12、13 コネクタ
20 外装材
21 可撓管部(蛇腹状の可撓管部)
22 一方のグロメット部
22a 直管形状部分
22b、23b フランジ形状部
22c、23d 環状溝(パネル嵌合部)
22e、23e 他の環状溝(他の嵌合部)
23 他方のグロメット部
23a L字曲げ管部分
23c コネクタ収納部
31 ドアパネル(可動のパネル)
31a、32a 開口縁部
32 車体パネル
40 保持治具(外装材付電線の保持装置)
41 一方の係合部
41a、41b、42a、42b 一対の湾曲凹部
42 他方の係合部
43 連結部
43a、43b 一対の連結部分
45、46 凹状体
47 ヒンジ部
48 スナップロック機構
48a、48b ロック爪部
50 ドアモジュール
61 相手側のコネクタ
62 力の作用点(凹凸係合部、滑り止め部)

Claims (3)

  1. 可撓管部と互いに軸方向に離間しつつ前記可撓管部に一体に結合された一方および他方のグロメット部とを有する外装材が装着された外装材付電線を保持する外装材付電線の保持装置であって、
    前記一方および他方のグロメット部に離脱可能に係合する一方および他方の係合部と、
    前記一方および他方の係合部に一体に結合し前記一方および他方の係合部の相対位置を固定保持する連結部と、を備え、
    前記一方および他方のグロメット部と前記一方および他方の係合部との係合状態下で、前記一方および他方のグロメット部の相対位置を固定保持する外装材付電線の保持装置。
  2. 前記連結部は、前記一方および他方のグロメット部が前記一方および他方の係合部に係合して前記相対位置を固定されているときに、前記可撓管部の可動領域を前記一方および他方の係合部に対する所定領域内に規制する可撓管規制部材を構成していることを特徴とする請求項1に記載の外装材付電線の保持装置。
  3. 可撓管部と互いに軸方向に離間しつつ前記可撓管部に一体に結合された一方および他方のグロメット部とを有する外装材と、前記外装材が装着された外装区間を有する電線と、を備えたワイヤハーネスであって、
    前記外装材の前記一方および他方のグロメット部は、それぞれパネルの開口縁部に嵌合するパネル嵌合部を有するととともに、それぞれの該パネル嵌合部より前記可撓管部側の軸方向定位置にそれぞれの他の嵌合部を有しており、
    前記一方および他方のグロメット部の前記それぞれの他の嵌合部に対し係合および離脱可能な一方および他方の係合部と両係合部の相対位置を固定保持する連結部とを備えた外装材付電線の保持装置が、前記一方および他方の係合部を前記それぞれの他の嵌合部に係合させるとき、前記一方および他方のグロメット部の相対位置が前記保持装置を介して固定保持されることを特徴とするワイヤハーネス。
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