JP2017139642A - 光受信器評価方法および光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光受信器において発生する全高調波歪を精度よく評価する方法および構成を提供する。【解決手段】光受信器評価方法は、発振信号に基づいて変調光信号を生成し、変調光信号の光スペクトルまたは変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号のスペクトルをモニタし、変調光信号の光スペクトルまたは電気信号のスペクトルに基づいて変調光信号の上側波帯または下側波帯の変調成分を抑制し、変調成分が抑制された変調光信号を光受信器に入力し、光受信器の出力信号に基づいて光受信器の特性を評価する。【選択図】図8

Description

本発明は、光受信器を評価する方法および光受信器の評価において使用される光源装置に係わる。
光伝送システムにおいて、全高調波歪(THD:Total Harmonics Distortion)は、信号対雑音比(SNR:Signal-to-Noise Ratio)を劣化させる要因の1つである。全高調波歪は、高調波成分と基本波成分との比を表す。即ち、全高調波歪THDは、(1)式で表される。
なお、P0は、基本波のパワーを表す。Pn(n=1、2、...)は、各高調波のパワーを表す。
図1は、光伝送システムの一例を示す。この光伝送システムは、変調回路1、光送信器2、光伝送路3、光受信器4、復調回路5を備える。この例では、光伝送システムは、光DMT(Discrete Multi-Tone)信号を伝送する。よって、変調回路1は、DMT変調器およびD/A(Digital-to-Analog)変換器を含む。光送信器2は、ドライバおよび光源回路(LD)を含む。ドライバは、変調回路1の出力信号から駆動信号を生成する。光源回路は、駆動信号に基づいて光DMT信号を生成する。光DMT信号は、光送信器2から光伝送路3を介して光受信器4へ伝送される。光受信器4は、受光器(PD)および増幅器(TIA)を含む。受光器は、光電変換により光DMT信号を電気信号に変換する。増幅器は、受光器から出力される電気信号を増幅する。或いは、増幅器は、受光器から出力される電流信号を電圧信号に変換する。復調回路5は、A/D(Analog-to-Digital)変換器およびDMT復調器を含む。そして、全高調波歪は、光送信器2および光受信器4において発生し得る。
光伝送システムにおいて、受信信号の品質(例えば、SNR)を改善するためには、全高調波歪を精度よく評価する必要がある。図1に示す構成では、全高調波歪は、光送信器2および光受信器4それぞれについて評価されることが好ましい。
図2は、光受信器4において発生する全高調波歪を評価する方法の一例を示す。図2に示す例では、全高調波歪評価装置は、発振器11、E/O(Electrical-to-Optical)回路12、RFスペクトルアナライザ20を備える。発振器11は、与えられる制御信号に対応する周波数で発振し、正弦波信号を生成する。すなわち、発振器11は、制御信号に対応する周波数の正弦波信号を生成する。E/O回路12は、発振器11から出力される正弦波信号に基づいて光正弦波を生成する。例えば、E/O回路12は、正弦波信号でキャリア光を変調して光正弦波を生成する。光正弦波は、評価対象の全高調波歪を評価するために使用される。よって、図2に示す例では、光正弦波は光受信器4に入力される。そして、RFスペクトルアナライザ20は、光受信器4から出力される電気信号のスペクトルを検出する。図2に示す例では、基本波成分f0およびその高調波成分f1、f2が検出されている。なお、f0は、発振器11の発振周波数に相当する。
全高調波歪は、上述した(1)式で計算される。したがって、発振器11の発振周波数を掃引することにより、光受信器4において発生する全高調波歪の周波数依存性を得ることができる。
なお、光受信器において発生する全高調波歪を測定する方法は、例えば、非特許文献1に記載されている。また、DMT伝送システムを構成するコンポーネントの全高調波歪に係わる要求の仕様について、例えば、非特許文献2に記載されている。更に、全高調波歪がPAM(Pulse Amplitude Modulation)の信号品質に与える影響について、例えば、非特許文献3に記載されている。
Lian Zhao et al., "10G Linear TIA in Long-reach Multi-mode Applications," inphi corp.(http://www.mpdigest.com/issue/Articles/2008/Japan/inphi/) David Lewis et al., "400G DMT PMD for 2km SMF," JDSU Francois Tremblay, "PAM-8 and PAM-16 Optical Receivers for 2km 100G Links with a 4dB loss budget." (http://www.ieee802.org/3/100GNGOPTX/public/mar12/plenary/)
光伝送システムの全高調波歪を抑制する方策を検討する際には、送信側で発生する全高調波歪および受信側で発生する全高調波歪が個々に評価されることが好ましい。しかしながら、従来の技術では、光受信器において発生する全高調波歪を精度よく評価することは困難である。例えば、図2に示す構成では、E/O回路12において全高調波歪が発生し得る。このため、光受信器4に入力される変調光信号(上述の例では、光正弦波)は、大きな全高調波歪を有していることがある。この場合、RFスペクトルアナライザ20の出力信号に基づいて検出される全高調波歪は、E/O回路12において発生する全高調波歪および光受信器4において発生する全高調波歪を含む。したがって、光受信器4において発生する全高調波歪を精度よく評価することは容易ではない。
本発明の1つの側面に係わる目的は、光受信器において発生する全高調波歪を精度よく評価する方法および構成を提供することである。
本発明の1つの態様の光受信器評価方法は、発振信号に基づいて変調光信号を生成し、前記変調光信号の光スペクトルまたは前記変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号のスペクトルをモニタし、前記変調光信号の光スペクトルまたは前記電気信号のスペクトルに基づいて、前記変調光信号の上側波帯または下側波帯の変調成分を抑制し、前記変調成分が抑制された変調光信号を光受信器に入力し、前記光受信器の出力信号に基づいて前記光受信器の特性を評価する。
上述の態様によれば、光受信器において発生する全高調波歪を精度よく評価できる。
光伝送システムの一例を示す図である。 全高調波歪を評価する方法の一例を示す図である。 光DMTについて説明する図である。 光DMT信号について説明する図である。 全高調波歪の要因および全高調波歪が大きなRFスペクトルの例を示す図である。 光源装置の一例を示す図である。 DSB光信号およびSSB光信号の例を示す図である。 第1の実施形態の評価システムの一例を示す図である。 変調光信号の時間波形の一例を示す図である。 第1の実施形態の評価方法の一例を示すフローチャートである。 光フィルタを制御する方法の一例を示す図である。 第1の実施形態の評価方法の他の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の評価システムの一例を示す図である。 I/Q変調器のバイアス制御の一例を示す図である。 変調光信号のキャリア成分および高次成分を示す図である。 第3の実施形態の評価システムの一例を示す図である。 マッハツェンダ変調器のバイアス制御の一例を示す図である。 マッハツェンダ変調器における光信号のキャリア成分および高次成分を示す図である。 実験例に係わる評価システムを示す図である。 光源の特性(光スペクトル)を示す図である。 光源の特性(RFスペクトル)を示す図である。 光源の特性(時間波形)を示す図である。 光受信器の全高調波歪の周波数依存性を示す図である。 第4の実施形態の評価システムの一例を示す図である。 第4の実施形態においてSSB光信号を生成する方法の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係わる方法は、光伝送システムにおいて使用される光受信器の特性を評価する。この光伝送システムは、例えば、光DMT(Discrete Multi-Tone)信号を伝送する。すなわち、実施形態に係わる方法は、光DMT信号を受信する光受信器の特性を評価する。したがって、実施形態の評価方法を説明する前に、光DMTについて簡単に記載する。
DMTは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)をベースとするマルチキャリア変調方式の1つであり、周波数の異なる複数のサブキャリアを利用してデータを伝送する。このとき、各サブキャリアを利用してそれぞれデータが伝送される。また、光DMTにおいては、1つの波長に対してDMT信号の複数のサブキャリアが割り当てられる。すなわち、1つの波長を利用して複数のサブキャリアが伝送される。よって、1つの波長に対して多数のサブキャリアを割り当てることにより、各サブキャリアの伝送レートを高くすることなく、大容量のデータ伝送が実現される。
DMT伝送システムにおいては、データ送信を開始する前に、送信局と受信局との間でDMTネゴシエーションが実行される。DMTネゴシエーションにおいては、図3に示すように、DMT信号のサブキャリア毎に送信局から受信局へプローブ信号が送信される。受信局は、サブキャリア毎にプローブ信号の伝送特性(たとえば、SNR)を検出する。そして、検出される伝送特性に基づいて、各サブキャリアに対して割り当てるビット数およびパワーが決定される。このとき、DMT信号の各サブキャリアの変調方式が決定される。具体的には、伝送特性の良好なサブキャリアに対して多値度の高い変調方式が指定され、伝送特性の悪いサブキャリアに対して多値度の低い変調方式が指定される。
光DMT信号は、上述したように、複数のサブキャリア信号を伝送する。このため、キャリア光のパワーと変調成分のパワーとの差は、図4(a)に示すように、比較的小さくなる。すなわち、光DMT信号の各サブキャリアの変調度は、比較的低い。また、光DMT信号の時間波形は、図4(b)に示すように、バイアスが与えられたランダムなアナログ波形である。なお、図4(b)において、Paveは、光DMT信号の平均パワー(すなわち、バイアス)を表し、Pampは、光DMT信号の変調振幅を表す。
ところで、光DMT信号を受信する光受信器が大きな全高調波歪を有する場合、各サブキャリアまたは幾つかのサブキャリアから再生される信号の品質が劣化し得る。例えば、ある周波数のサブキャリアが大きな全高調波歪を有している場合、その高調波周波数と一致するサブキャリアの品質が劣化しやすい。このため、光DMT信号を受信する光受信器の全高調波歪の周波数依存性を評価することは重要である。
光受信器の全高調波歪は、例えば、図2に示す構成で評価される。しかしながら、発振器11およびE/O回路12により生成される変調光信号(例えば、光正弦波)が大きな全高調波歪を有していると、光受信器4の全高調波歪を精度よく評価できない。
例えば、発振器11において全高調波歪が発生する場合には、E/O回路12により生成される変調光信号は大きな全高調波歪する。また、E/O回路12がマッハツェンダ変調器で実現される場合、その変調器のバイアス電圧が適切に調整されていないと、E/O回路12から出力される変調光信号の全高調波歪が大きくなってしまう。例えば、変調器が図5(a)に示す伝達関数を有するものとする。この場合、非線形領域において変調光信号が生成されると、その変調光信号の全高調波歪が大きくなってしまう。さらに、全高調波歪は、変調光信号の光変調インデックス(OMI:Optical Modulation Index)に依存する。OMIは、変調光信号を評価する指標の1つであり、(2)式で表される。
ここで、光信号のOMIが大き過ぎると、非線形領域で変調光信号が生成されるので、図5(b)に示すように全高調波歪が大きくなる。図5(b)において、変調光信号の全高調波歪は、▲印でプロットされている。一方、変調光信号のOMIが小さ過ぎると、SNRが劣化する。
図5(c)は、全高調波歪の大きな変調光信号のRFスペクトルの一例を示す。この例では、10GHzのデータ信号に基づいて変調光信号が生成され、20GHzの高調波成分が現れている。全高調波歪は、約5パーセントである。
上述したように、光受信器4を評価するために使用される変調光信号が大きな全高調波歪を有するときは、光受信器4において発生する全高調波歪を精度よく評価できない。したがって、本発明の実施形態に係わる評価システムは、全高調波歪が抑制された変調光信号を生成する機能を備える。
なお、全高調波歪の評価は、光DMT信号を受信する光受信器のみに対して行われるものではなく、他の変調方式の光信号を受信する光受信器においても行われる。例えば、パスル振幅変調方式(PMA−4、PMA−8など)または直交振幅変調方式(QAM)の光信号を受信する光受信器の全高調波歪を評価してもよい。
図6〜図7は、全高調波歪の抑制について説明する図である。図6に示す例では、変調光信号を生成する光源装置10は、発信器11、E/O回路12、光スペクトル整形器13を備える。発振器11は、与えられる周波数制御信号に対応する周波数で発振する。E/O回路12は、発振器11から出力される発振信号に基づいて変調光信号を生成する。そして、光スペクトル整形器13は、E/O回路12から出力される変調光信号の上側波帯または下側波帯の変調成分を抑制する。例えば、発振器11が正弦波信号を出力するときは、E/O回路12は、光正弦波を生成する。そして、光スペクトル整形器13は、この光正弦波の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分を抑制する。
光スペクトルアナライザ21、リニア受光器22、RFスペクトルアナライザ23は、光源装置10から出力される変調光信号の状態をモニタするために使用される。即ち、光スペクトルアナライザ21は、光源装置10から出力される変調光信号の光スペクトルを検出する。リニア受光器22は、光源装置10から出力される変調光信号を光電変換して電気信号を生成する。RFスペクトルアナライザ23は、リニア受光器22から出力される電気信号のRFスペクトルを検出する。
図7(a)は、E/O回路12から出力される変調光信号の状態を表す。E/O回路12により生成される変調光信号の光スペクトルは、周波数νcにおいてピークを有する。周波数νcは、変調光信号のキャリアの光周波数を表す。また、発振器11の発振周波数がf0である場合、光スペクトルは、周波数νc±f0においてそれぞれピークを有する。すなわち、E/O回路12から出力される変調光信号は、上側波帯変調成分および下側波帯変調成分を有する。したがって、E/O回路12から出力される変調光信号のRFスペクトルは、f0成分だけでなく、2f0成分を有する。すなわち、基本波成分f0に対応する高調波成分f1(=2f0)が発生している。なお、この実施例では、基本波成分f0の周波数は10GHzである。
図7(b)は、光スペクトル整形器13から出力される変調光信号の状態を表す。この実施例では、光スペクトル整形器13は、E/O回路12から出力される変調光信号の上側波帯変調成分を抑制している。すなわち、図7(a)に示す光スペクトルと比較した場合、光スペクトル整形器13から出力される変調光信号の光スペクトルにおいては、周波数νc+f0の光信号成分が抑制されている。この結果、変調光信号のRFスペクトルにおいて、2f0成分は抑制される。すなわち、高調波成分f1(=2f0)は十分に抑制されている。
このように、光源装置10は、変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方を抑制することにより、高調波成分が抑制された変調光信号を生成できる。すなわち、DSB(Double-Sideband)光信号を実質的にSSB(Single-Sideband)光信号に変換することにより、全高調波歪が抑制された変調光信号が生成される。
<第1の実施形態>
図8は、本発明の第1の実施形態に係わる評価システムの一例を示す。第1の実施形態の評価システムは、図8に示すように、光源装置30、光スペクトルアナライザ41、リニア受光器42、RFスペクトルアナライザ43、OMIモニタ44、RFスペクトルアナライザ45を備える。そして、評価システムは、光源装置30により生成される変調光信号を利用して測定対象の特性を評価する。測定対象は、例えば、光DMT信号を受信する光受信器4である。ただし、測定対象は、他の変調方式で生成される光信号を受信する光受信器であってもよい。
光源装置30は、図8に示すように、発振器31、レベル調整回路32、E/O変換器33、光フィルタ34、フィルタ制御回路35を備える。そして、光源装置30は、光受信器4の特性を評価するために使用される変調光信号を生成する。
発振器31は、与えられる周波数制御信号に対応する周波数で発振する。すなわち、発振器31は、周波数制御信号により指定される周波数f0の発振信号を出力する。発振信号は、例えば、正弦波信号である。
レベル調整回路32は、OMIモニタ44のモニタ結果に基づいて、発振器31から出力される発振信号の振幅を調整する。なお、OMIモニタ44は、光源装置30により生成される変調光信号のOMIを測定する。そして、レベル調整回路32は、変調光信号のOMIが予め決められた目標値に近づくように、発振器31から出力される発振信号の振幅を調整する。レベル調整回路32は、例えば、増幅器および/または減衰器を含んで構成される。
E/O変換器33は、レベル調整回路32により振幅が調整された発振信号に基づいて変調光信号を生成する。E/O変換器33は、特に限定されるものではないが、例えば、直接変調レーザにより実現される。或いは、マッハツェンダ型変調器や電解吸収型変調器(EA変調器)のいずれかを用いたE/O変換器の構成を採用しても良い。この場合、E/O変換器33の出力光の変調度は、レベル調整回路32を介して与えられる発振信号に応じて変化する。すなわち、E/O変換器33は、発振信号に基づく強度変調光信号を生成する。
光フィルタ34は、図6に示す光スペクトル整形器13の一例であり、E/O変換器33から出力される変調光信号をフィルタリングする。光フィルタ34は、例えば、フィルタ制御回路35から指示される光周波数帯を通過させる光帯域通過フィルタである。この場合、光フィルタ34の通過帯の中心周波数がフィルタ制御回路35から指示される。光フィルタ34の通過帯の幅は、固定されていてもよいし、可変であってもよい。光フィルタ34の通過帯の幅が可変である場合、通過帯の幅は、発振器31の発振周波数に応じて制御されるようにしてもよい。なお、光フィルタ34は、光帯域通過フィルタに限定されるものではなく、光帯域阻止フィルタであってもよい。以下の記載では、光フィルタ34は、光帯域通過フィルタであるものとする。
フィルタ制御回路35は、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルに基づいて、光フィルタ34の通過帯の中心周波数を制御する。或いは、フィルタ制御回路35は、RFスペクトルアナライザ43により検出されるRFスペクトルに基づいて、光フィルタ34の通過帯の中心周波数を制御してもよい。いずれのケースにおいても、フィルタ制御回路35は、光フィルタ34から出力される変調光信号の全高調波歪が抑制されるように、光フィルタ34の通過帯の中心周波数を制御する。したがって、光源装置30は、全高調波歪が抑制された変調光信号を生成することができる。
光スペクトルアナライザ41は、光源装置30により生成される変調光信号の光スペクトルを検出する。リニア受光器42は、光源装置30により生成される変調光信号を光電変換して対応する電気信号を生成する。なお、リニア受光器42は、光受信器4の全信号帯域に渡って、入力光の強度に実質的に比例する電流を生成できるものとする。RFスペクトルアナライザ43は、リニア受光器42の出力信号(すなわち、変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号)のRFスペクトルを検出する。すなわち、RFスペクトルアナライザ43は、光源装置30により生成される変調光信号のRF成分の強度の分布を検出する。このRF成分は、発振器31により生成される発振信号およびその高調波を含む。
OMIモニタ44は、光源装置30から出力される変調光信号の光波形をモニタする。図9は、OMIモニタ44により観測される光信号の時間波形の一例を示す。この実施例では、発振器31により生成される発振信号は正弦波である。そして、OMIモニタ44は、変調光信号の平均パワー(Pave)および変調振幅(Pamp)を検出する。したがって、OMIモニタ44のモニタ結果に基づいて、光源装置30から出力される変調光信号のOMIが算出される。すなわち、上述の(2)式によりOMIが算出される。変調光信号のOMIは、OMIモニタ44により計算されるようにしてもよいし、OMIモニタ44により観測される平均パワーおよび変調振幅に基づいてOMIモニ44に接続されるコンピュータにより計算されるようにしてもよいし、OMIモニタ44により観測される平均パワーおよび変調振幅に基づいてユーザが計算してもよい。なお、OMIモニタ44は、例えば、オシロスコープにより実現される。
このように、光源装置30の動作は、光源装置30から出力される変調光信号の状態に基づいて制御される。この制御は、たとえば、ユーザにより行われる。この場合、ユーザは、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルまたはRFスペクトルアナライザ43により検出されるRFスペクトルを参照し、フィルタ制御回路35を用いて手作業で光フィルタ34の通過帯の中心周波数を制御してもよい。また、ユーザは、OMIモニタ44により検出される変調光信号の平均パワーおよび変調振幅を参照し、レベル調整回路32を手作業で操作して発振信号の振幅を制御してもよい。
或いは、自動フィードバック系により、光源装置30の動作状態が制御されるようにしてもよい。この場合、評価システムは、図8に示すように、コントローラ40を備える。コントローラ40は、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルまたはRFスペクトルアナライザ43により検出されるRFスペクトルに基づいて、フィルタ制御回路35に対して指示を与える。また、コントローラ40は、OMIモニタ44により検出される変調光信号の平均パワーおよび変調振幅に基づいて、レベル調整回路32に対して指示を与える。なお、コントローラ40は、例えば、プロセッサおよびメモリにより実現される。この場合、プロセッサは、与えられるプログラムを実行することで光源装置30を制御する。
さらに別の構成として、フィルタ制御回路35およびレベル調整回路32がそれぞれ情報処理機能を備えていてもよい、この場合、フィルタ制御回路35は、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルまたはRFスペクトルアナライザ43により検出されるRFスペクトルに基づいて光フィルタ34を制御する。また、レベル調整回路32は、OMIモニタ44により検出される変調光信号の平均パワーおよび変調振幅からOMIを算出し、そのOMIに基づいて発振信号の振幅を制御してもよい。
図10は、第1の実施形態の評価方法の一例を示すフローチャートである。図10に示す例では、図8に示すコントローラ40が光源装置30を制御する。また、コントローラ40は、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルに基づいて光源装置30を制御する。
S1において、コントローラ40は、初期設定を行う。初期設定は、光受信器4の特性を測定する周波数範囲を指定する手順を含む。周波数範囲は、開始周波数、終了周波数、周波数間隔を表す情報を含む。例えば、周波数範囲として「開始周波数:1GHz」「終了周波数:25GHz」「周波数間隔:1GHz」が設定される。
S2において、発振器31は、発振信号の出力を開始する。このとき、発振器31は、指定された開始周波数で発振する。S3において、E/O変換器32は、発信器31から出力される発振信号に基づいて変調光信号を生成する。なお、E/O変換器32から出力される変調光信号は、図11(a)に示すように、両側波帯光信号である。すなわち、E/O変換器32から出力される変調光信号は、上側波帯変調成分および下側波帯変調成分を有する。なお、図11(a)において、νcは、変調光信号のキャリアの光周波数であり、f0は、発振器31の発振周波数に相当する。
S4において、コントローラ40およびフィルタ制御回路35は、光フィルタ34の通過帯を設定する。具体的には、図11(b)に示すように、通過帯の中心周波数が変調光信号のキャリアの光周波数と一致するように光フィルタ34が制御される。光フィルタ34の通過帯の幅が可変であるときは、通過帯の幅は2f0+αに設定される。αは、通過帯の中心周波数が変調光信号のキャリアの光周波数と一致するときに、上側波帯変調成分および下側波帯変調成分が光フィルタ34を通過するように決定される。
S5〜S6において、光スペクトルアナライザ41は、光フィルタ34から出力される変調光信号の光スペクトルを検出する。そして、コントローラ40は、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルにおいて、上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が十分に抑制されているか否かを判定する。「十分に抑制された」は、例えば、実質的に除去された状態を意味する。
上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が十分に抑制されていないときは、コントローラ40およびフィルタ制御回路35は、S7において、光フィルタ34の通過帯の中心周波数を所定量だけシフトさせる。S5〜S7の処理は、上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が十分に抑制されるまで繰り返し実行される。そして、上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が十分に抑制されると、評価システムの処理はS8へ進む。
例えば、変調光信号の上側波帯変調成分を抑制する場合、コントローラ40およびフィルタ制御回路35は、S7において、光フィルタ34の通過帯の中心周波数を所定量だけ低くする。そして、上側波帯変調成分が十分に抑制されるまでS5〜S7が繰り返し実行される。図11(c)は、上側波帯変調成分が十分に抑制されたときの光フィルタ34の状態を示している。
なお、コントローラ40は、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルからピークを検出する機能を有している。また、コントローラ40は、光フィルタ34の通過帯の中心周波数の制御に応じて光スペクトルのピークの変化を検出する機能を有している。そして、コントローラ40は、これらの機能を利用して、変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が十分に抑制されているか否かを判定する。
S8〜S9において、OMIモニタ44は、光フィルタ34から出力される変調光信号の平均パワーおよび変調振幅をモニタする。コントローラ40は、OMIモニタ44により観測される変調光信号の平均パワーおよび変調振幅からOMIを算出する。OMIは、上述の(2)式で算出される。そして、コントローラ40は、このOMIが目標値と一致しているか否か判定する。「一致」は、完全に一致している状態だけでなく、ほぼ一致している状態を含むものとする。目標値は、発振信号の高調波成分が小さくなるように、実験またはシミュレーション等に基づいて予め決められているものとする。目標値は、例えば、0.3〜0.6の間で決定される。
光フィルタ34から出力される変調光信号のOMIが目標値に一致していないときは、コントローラ40およびレベル調整回路32は、S10において、発振信号の振幅を調整する。すなわち、変調光信号のOMIが目標値よりも大きいときは、コントローラ40およびレベル調整回路32は、発振信号の振幅を小さくする。一方、変調光信号のOMIが目標値よりも小さいときは、コントローラ40およびレベル調整回路32は、発振信号の振幅を大きくする。S8〜S10の処理は、OMIが目標値に一致するまで繰り返し実行される。そして、OMIが目標値に一致すると、評価システムの処理はS11へ進む。
S5〜S10が終了したとき、光源装置30から出力される変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が十分に抑制されている。この結果、発振信号の高調波成分が十分に抑制された変調光信号が得られる。また、この変調光信号のOMIは目標値に調整されている。よって、光源装置30から出力される変調光信号の全高調波歪は小さい。すなわち、光源装置30から出力される変調光信号は、光受信器の特性(特に、全高調波歪)を評価するために好適な状態に調整されている。そして、光源装置30から出力される変調光信号が光受信器4に入力される。
S11において、RFスペクトルアナライザ45は、光受信器4の出力信号のRFスペクトルをモニタする。なお、光受信器4は、この実施例では、図1または図2に示すように、受光器PDおよび増幅器TIAにより実現される。よって、光受信器4は、入力変調光信号を光電変換することで得られる電気信号を出力する。そして、RFスペクトルアナライザ45は、この電気信号のRFスペクトルをモニタする。これにより、光受信器4の特性が評価される。この実施例では、光受信器4の出力信号の基本波パワーおよび高調波パワーが検出され、それらに基づいて光受信器4の全高調波歪が算出される。全高調波歪は、上述の(1)式で算出される。そして、算出された全高調波歪は、発振器31の発振周波数f0に対応づけてメモリに記録される。
S12において、コントローラ40は、発振器31の発振周波数が終了周波数に達しているか判定する。そして、発振器31の発振周波数が終了周波数に達していなければ、コントローラ40は、S13において、発振器31の発振周波数を所定の周波数だけ高くする。所定の周波数は、S1で設定される周波数間隔に相当する。この後、評価システムの処理はS4に戻る。すなわち、S1で設定される周波数範囲内の複数の測定周波数において、それぞれS4〜S11により全高調波歪が算出される。この結果、光受信器4の全高調波歪の周波数依存性が得られる。
図12は、第1の実施形態の評価方法の他の例を示すフローチャートである。図12に示す例でも、図8に示すコントローラ40が光源装置30を制御する。ただし、コントローラ40は、RFスペクトルアナライザ43により検出されるRFスペクトルに基づいて光源装置30を制御する。したがって、図12に示す方法では、図10に示すS5〜S7に代わりに、S21〜S23が実行される。S1〜S4、S8〜S13の処理は、図10に示す方法および図12に示す方法において実質的に同じである。
S21〜S22においては、リニア受光器42は、光フィルタ34から出力される変調光信号を電気信号に変換する。RFスペクトルアナライザ43は、リニア受光器42の出力信号のRFスペクトルを検出する。そして、コントローラ40は、RFスペクトルアナライザ43により検出されるRFスペクトルにおいて、発振信号の高調波成分が十分に抑制されているか否かを判定する。具体的には、特に、発振器31の発振周波数の2倍の周波数成分が十分に抑制されているか否かを判定する。なお、この例でも、「十分に抑制された」は、実質的に除去された状態を意味する。
高調波成分が十分に抑制されていないときは、コントローラ40およびフィルタ制御回路35は、S23において、光フィルタ34の通過帯の中心周波数を所定量だけシフトさせる。S21〜S23の処理は、発振信号の高調波成分が十分に抑制されるまで繰り返し実行される。そして、高調波成分が十分に抑制されると、評価システムの処理はS8へ進む。S23におけるコントローラ40およびフィルタ制御回路35の動作は、図10に示すS7と実質的に同じである。
なお、図12に示す方法では、変調光信号のRFスペクトルに基づいて光フィルタを制御することにより、発振信号の高調波成分が抑制される。ただし、発振信号の高調波成分の抑制は、変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方を抑制することにより実現される。すなわち、図12に示す方法においても、実質的に、変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が抑制されている。
このように、第1の実施形態では、変調光信号の光スペクトルまたは変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号のRFスペクトルに基づいて、変調光信号をフィルタリングすることにより、変調光信号の全高調波歪が抑制される。すなわち、光受信器の特性(特に、全高調波歪)を評価するために好適な変調光信号が生成される。よって、この変調光信号を使用することにより、光受信器の全高調波歪を精度よく評価できる。
<第2の実施形態>
図13は、本発明の第2の実施形態に係わる評価システムの一例を示す。第2の実施形態の評価システムは、光源装置50、光スペクトルアナライザ41、リニア受光器42、RFスペクトルアナライザ43、OMIモニタ44、RFスペクトルアナライザ45を備える。そして、評価システムは、光源装置50により生成される変調光信号を利用して光受信器4の特性を評価する。
なお、光スペクトルアナライザ41、リニア受光器42、RFスペクトルアナライザ43、OMIモニタ44、RFスペクトルアナライザ45は、第1の実施形態および第2の実施形態において実質的に同じなので、説明を省略する。また、第2の実施形態においても、光源装置50とモニタ系(光スペクトルアナライザ41、RFスペクトルアナライザ43、OMIモニタ44)との間にコントローラ40が介在してもよい。
光源装置50は、発振器31、レベル調整回路51、光源52、I/Q変調器53、バイアス制御回路54を備える。発振器31は、第1の実施形態と同様に、周波数制御信号により指定される周波数の発振信号を出力する。
レベル調整回路51は、OMIモニタ44のモニタ結果に基づいて、発振器31から出力される発振信号の振幅を調整する。具体的には、レベル調整回路51は、変調光信号のOMIが予め決められた目標値に近づくように、発振器31から出力される発振信号の振幅を調整する。また、レベル調整回路51は、90度ハイブリッド回路を含み、発振信号から駆動信号RFAおよび駆動信号RFBを生成する。駆動信号RFAおよび駆動信号RFBの周波数は、発振信号と同じである。ただし、駆動信号RFBの位相は、駆動信号RFAの位相に対して90度シフトしている。
光源52は、所定の光周波数(すなわち、所定の波長)の連続光を出力する。I/Q変調器53は、レベル調整回路51により生成される駆動信号RFAおよび駆動信号RFBで光源52から出力される連続光を変調して変調光信号を生成する。よって、連続光の光周波数は、変調光信号のキャリア周波数νcに相当する。そして、I/Q変調器53により生成される変調光信号は、光受信器4の特性を評価するために使用される。
バイアス制御回路54は、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルまたはRFスペクトルアナライザ43により検出されるRFスペクトルに基づいて、I/Q変調器53のバイアスを制御する。ここで、I/Q変調器53は、並列に設けられたマッハツェンダ変調器MZAおよびマッハツェンダ変調器MZBを含む。そして、バイアス制御回路54は、マッハツェンダ変調器MZAのバイアス電圧VA、マッハツェンダ変調器MZBのバイアス電圧VB、およびマッハツェンダ変調器MZAとマッハツェンダ変調器MZBとの間の位相差を調整するバイアス電圧VCを制御する。
図14は、I/Q変調器53のバイアス制御の一例を示す。なお、図14において、光入力Einは、光源52により生成される連続光を表す。光出力Eoutは、I/Q変調器53により生成される変調光信号を表す。90度ハイブリッド回路51aは、図13に示すレベル調整回路51の中に設けられている。そして、90度ハイブリッド回路51aは、駆動信号RFA(cos(ωt+θ))および駆動信号RFB(sin(ωt+θ))を生成する。
I/Q変調器53は、マッハツェンダ変調器MZCにより構成される。マッハツェンダ変調器MZCのIアームおよびQアームには、それぞれマッハツェンダ変調器MZAおよびマッハツェンダ変調器MZBが形成されている。入力連続光Einは、マッハツェンダ変調器MZCのIアームおよびQアームに導かれる。すなわち、入力連続光Einは、マッハツェンダ変調器MZAおよびマッハツェンダ変調器MZBに導かれる。マッハツェンダ変調器MZAは、駆動信号RFAで連続光を変調して変調光信号Aを生成する。マッハツェンダ変調器MZBは、駆動信号RFBで連続光を変調して変調光信号Bを生成する。そして、変調光信号Aおよび変調光信号Bを合波することにより変調光信号Eoutが生成される。I/Q変調器53から出力される変調光信号Eoutの電界は、(3)式で表すことができる。
mは、変調度を表す。Jnは、ベッセル関数を表す。係数anは、(4)式で表されるように、マッハツェンダ変調器MZA、MZB、MZCの位相φA、φB、φCに依存する。マッハツェンダ変調器MZAの位相φA、マッハツェンダ変調器MZBの位相φB、マッハツェンダ変調器MZCの位相φCは、それぞれバイアス電圧VA、バイアス電圧VB、バイアス電圧VCにより制御される。
図15(a)は、I/Q変調器53により生成される変調光信号の光波の状態を示す。なお、J0はキャリア成分を表し、JiおよびJ-iは変調成分を表す。
変調光信号の全高調波歪の抑制は、(3)式において、「a11」または「a-1-1」を小さくすることで実現される。例えば、図15(b)は、「a-1-1」がゼロである状態を示している。なお、J1およびJ-1よりも高次の成分は、J1およびJ-1と比較して十分に小さいものとする。また、a1がゼロであるときに「a11」がゼロであり、a-1がゼロであるときに「a-1-1」がゼロである。したがって、a1またはa-1をゼロにすれば、変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が抑制されることになる。すなわち、a1またはa-1をゼロにすれば、実質的にSSB変調光信号が得られ、変調光信号の全高調波歪が抑制される。
係数anは、(4)式で表されるように、マッハツェンダ変調器MZA、MZB、MZCの位相に依存する。そして、「a1=ゼロ」または「a-1=ゼロ」は、下記の条件を満足するときに実現される。
条件1:φA=φB
条件2:φC=π/4 またはφC=−π/4
このように、第2の実施形態では、I/Q変調器53の位相を制御することにより、全高調波歪が抑制された変調光信号が生成される。ここで、I/Q変調器53の位相は、バイアス電圧VA、VB、VCにより制御される。
第2の実施形態の評価システムは、図10または図12に示すフローチャートに従って光受信器4の特性を評価することができる。ただし、変調光信号を生成する方法は、第1の実施形態と第2の実施形態との間で少しだけ異なる。また、S4は不要である。
例えば、図10に示すフローチャートが実行される場合、S7の代わりに、コントローラ40およびバイアス制御回路54は、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルに基づいてI/Q変調器53のバイアス電圧VA、VB、VCを制御する。具体的には、コントローラ40およびバイアス制御回路54は、光源装置50から出力される変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が抑制されるように、バイアス電圧VA、VB、VCを制御する。このバイアス制御は、上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が十分に抑制されるまで繰り返し実行される。
図12に示すフローチャートが実行される場合、S23の代わりに、コントローラ40およびバイアス制御回路54は、RFスペクトルアナライザ43により検出されるRFスペクトルに基づいてI/Q変調器53のバイアス電圧VA、VB、VCを制御する。具体的には、コントローラ40およびバイアス制御回路54は、発振信号の2倍の周波数の高調波成分が抑制されるように、バイアス電圧VA、VB、VCを制御する。このバイアス制御は、発振信号の2倍高調波成分が十分に抑制されるまで繰り返し実行される。なお、バイアス電圧VA、VB、VCの制御において、バイアス電圧VAまたはバイアス電圧VBの一方は固定されていてもよい。
さらに、図10または図12に示すフローチャートが実行されるとき、レベル調整回路51は、S10において、OMIモニ44の出力信号に基づいて、変調光信号のOMIが目標値に近づくように、発振信号の振幅を制御する。そして、レベル調整回路51は、振幅が調整された発振信号から駆動信号RFAおよび駆動信号RFBを生成してI/Q変調器53に与える。
このように、第2の実施形態では、変調光信号の光スペクトルまたは変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号のRFスペクトルに基づいて、I/Q変調器53のバイアスを制御することにより、変調光信号の全高調波歪が抑制される。すなわち、第2の実施形態の構成においても、光受信器の特性(特に、全高調波歪)を評価するために好適な変調光信号が生成される。
また、第2の実施形態では、I/Q変調器を用いてSSB変調光信号が生成される。このため、発振信号の周波数が1GHz以下であっても、その高調波成分を十分に抑制することができる。したがって、第2の実施形態の評価システムは、DC近傍の周波数領域から光変調器の全高調波歪を精度よく評価できる。
<第3の実施形態>
図16は、本発明の第3の実施形態に係わる評価システムの一例を示す。第3の実施形態の評価システムは、光源装置60、光スペクトルアナライザ41、リニア受光器42、RFスペクトルアナライザ43、OMIモニタ44、RFスペクトルアナライザ45を備える。そして、評価システムは、光源装置60により生成される変調光信号を利用して光受信器4の特性を評価する。
なお、光スペクトルアナライザ41、リニア受光器42、RFスペクトルアナライザ43、OMIモニタ44、RFスペクトルアナライザ45は、第1の実施形態および第3の実施形態において実質的に同じなので、説明を省略する。また、第3の実施形態においても、光源装置60とモニタ系(光スペクトルアナライザ41、RFスペクトルアナライザ43、OMIモニタ44)との間にコントローラ40が介在してもよい。
光源装置60は、発振器31、レベル調整回路51、90度ハイブリッド回路51a、光源52、マッハツェンダ変調器61、バイアス制御回路62を備える。発振器31は、第1の実施形態または第2の実施形態と同様に、周波数制御信号により指定される周波数の発振信号を出力する。
レベル調整回路51、90度ハイブリッド回路51a、光源52は、第2の実施形態および第3の実施形態において実質的に同じである。すなわち、レベル調整回路51は、変調光信号のOMIが予め決められた目標値に近づくように、発振器31から出力される発振信号の振幅を調整する。90度ハイブリッド回路51aは、振幅が調整された発振信号から駆動信号RFAおよび駆動信号RFBを生成する。光源52は、所定の光周波数(すなわち、所定の波長)の連続光を出力する。
マッハツェンダ変調器61は、光源52から出力される連続光を駆動信号RFAおよび駆動信号RFBで変調して変調光信号を生成する。なお、マッハツェンダ変調器61は、第1のアームおよび第2のアームを備え、駆動信号RFAおよび駆動信号RFBはそれぞれ第1のアームおよび第2のアームに与えられる。マッハツェンダ変調器61により生成される変調光信号は、光受信器4の特性を評価するために使用される。バイアス制御回路62は、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルまたはRFスペクトルアナライザ43により検出されるRFスペクトルに基づいて、マッハツェンダ変調器61のバイアスを制御する。
図17は、マッハツェンダ変調器61のバイアス制御の一例を示す。なお、図17において、光入力Acos(ωt)は、光源52により生成される連続光を表す。90度ハイブリッド回路51aは、駆動信号RFA(cos(pt))および駆動信号RFB(sin(pt))を生成する。
マッハツェンダ変調器61は、第1のアームおよび第2のアームを備える。そして、入力連続光は、第1のアームおよび第2のアームに導かれる。また、第1のアームには駆動信号RFA(cos(pt))が与えられ、第2のアームには駆動信号RFB(sin(pt))が与えられる。さらに、第1のアームと第2のアームとの間に位相差Vπ/2(または、−Vπ/2)を生じさせるバイアス電圧VDがマッハツェンダ変調器61に与えられるものとする。図17に示す例では、位相シフトVπ/2(または、−Vπ/2)が発生するバイアス電圧VDが第2のアームに印加されている。なお、マッハツェンダ変調器61の出力光強度は、印加電圧に対して周期的に変化する。そして、出力光強度の変化の1周期に対応する電圧が「2Vπ」で表される。
マッハツェンダ変調器61に上述のバイアス電圧VDが印加されると、第1のアームの光波は(5)式で表される。即ち、第1のアームの光波は、偶関数で表される。一方、第2のアームの光波は(6)式で表される。即ち、第2のアームの光波は、奇関数で表される。
よって、第1のアームの光波は、図18(a)に示すように、成分Jiで表される。各成分Jiに対応する矢印の向きは位相を表す。例えば、キャリアに対応する成分J0の位相をゼロとすると、成分J1およびJ-1の位相はπ/2であり、成分J2およびJ-2の位相はπであり、成分J3およびJ-3の位相は3π/2である。
第2のアームの光波は、図18(b)に示すように、成分Kiで表される。各成分Kiに対応する矢印の向きは位相を表す。ここで、成分J0の位相をゼロとすると、成分K0の位相はπ/2であり、成分K1の位相はπ/2であり、成分K-1の位相は3π/2である。他の成分Kの位相は、図18(b)に示す通りである。
マッハツェンダ変調器61は、第1のアームの光波および第2のアームの光波を合波して変調光信号を生成する。したがって、マッハツェンダ変調器61から出力される変調光信号は、図18(c)に示す成分Jおよび成分Kで表される。ここで、第1のアームで生成される成分J-1の位相と第2のアームで生成される成分K-1の位相とは、互いに反転している。したがって、成分J-1および成分K-1は相殺される。この結果、図15(b)に示すケースと同様に、「−1」に対応する成分が抑制され、実質的にSSB変調光信号が得られる。
このように、第3の実施形態では、マッハツェンダ変調器61の位相を制御することにより、全高調波歪が抑制された変調光信号が生成される。ここで、マッハツェンダ変調器61の位相は、バイアス電圧VDにより制御される。
第3の実施形態の評価システムは、図10または図12に示すフローチャートに従って光受信器4の特性を評価することができる。ただし、変調光信号を生成する方法は、第1の実施形態と第3の実施形態との間で少しだけ異なる。また、S4は不要である。
例えば、図10に示すフローチャートが実行される場合、S7の代わりに、コントローラ40およびバイアス制御回路62は、光スペクトルアナライザ41により検出される光スペクトルに基づいてマッハツェンダ変調器61のバイアス電圧VDを制御する。具体的には、コントローラ40およびバイアス制御回路62は、光源装置60から出力される変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が抑制されるように、バイアス電圧VDを制御する。このバイアス制御は、上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が十分に抑制されるまで繰り返し実行される。
図12に示すフローチャートが実行される場合、S23の代わりに、コントローラ40およびバイアス制御回路62は、RFスペクトルアナライザ43により検出されるRFスペクトルに基づいてマッハツェンダ変調器61のバイアス電圧VDを制御する。具体的には、コントローラ40およびバイアス制御回路62は、発振信号の2倍の周波数の高調波成分が抑制されるように、バイアス電圧VDを制御する。このバイアス制御は、発振信号の2倍高調波成分が十分に抑制されるまで繰り返し実行される。
さらに、図10または図12に示すフローチャートが実行されるとき、レベル調整回路51は、S10において、OMIモニ44の出力信号に基づいて、変調光信号のOMIが目標値に近づくように、発振信号の振幅を制御する。そして、90度ハイブリッド回路51aは、振幅が調整された発振信号から駆動信号RFAおよび駆動信号RFBを生成してマッハツェンダ変調器61に与える。
このように、第3の実施形態では、変調光信号の光スペクトルまたは変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号のRFスペクトルに基づいて、マッハツェンダ変調器61のバイアスを制御することにより、変調光信号の全高調波歪が抑制される。すなわち、第3の実施形態の構成においても、光受信器の特性(特に、全高調波歪)を評価するために好適な変調光信号が生成される。
また、第3の実施形態では、マッハツェンダ変調器を用いてSSB変調光信号が生成される。このため、発振信号の周波数が1GHz以下であっても、その高調波成分を十分に抑制することができる。したがって、第3の実施形態の評価システムは、DC近傍の周波数領域から光変調器の全高調波歪を精度よく評価できる。
<実験例>
図19は、実験例に係わる評価システムを示す。図19において、光源装置71は、第1の実施形態の光源装置30、第2の実施形態の光源装置50、または第3の実施形態の光源装置60に相当する。モニタ系72は、光スペクトルアナライザ41、リニア受光器42、RFスペクトルアナライザ43、OMIモニタ44に相当する。そして、光源装置71は、図10または図12に示すフローチャートに従って全高調波歪が抑制された変調光信号を生成する。また、実験例では、3GHz〜20GHzの範囲で発振信号の周波数が掃引される。
図20は、光源装置71により生成される変調光信号の光スペクトルを示す。この光スペクトルは、モニタ系72(光スペクトルアナライザ41)により観測される。この実験例では、キャリア光に対して長波長側の変調成分が抑制されている。すなわち、変調光信号の下側波帯変調成分が抑制されている。
図21は、光源装置71により生成される変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号のRFスペクトルを示す。このRFスペクトルは、モニタ系72(リニア受光器42、RFスペクトルアナライザ43)により観測される。この実験例では、変調光信号の下側波帯変調成分が抑制され、発振信号の高調波成分が抑制されている。この結果、全高調波歪が十分に小さい変調光信号が生成される。なお、この実験例では、変調光信号の全高調波歪は、0.3パーセント未満である。
図22は、光源装置71により生成される変調光信号の時間波形を示す。この時間波形は、モニタ系72(OMIモニタ44)により観測される。なお、OMIモニタ44は、オシロスコープにより実現される。
図23は、光受信器4の全高調波歪の周波数依存性を示す。この実験例では、図20〜図22に示す変調光信号が光受信器4に入力される。光受信器4に入力される変調光信号のパワーは、−1dBmである。そして、RFスペクトルアナライザ45で光受信器4の出力信号をモニタすることにより、全高調波歪が算出される。ここで、変調光信号の全高調波歪は十分に小さい。したがって、図19に示す評価システムにおいては、光受信器4の全高調波歪について精度のよい評価結果が期待される。
<第4の実施形態>
図24は、本発明の第4の実施形態に係わる評価システムの一例を示す。第4の実施形態の評価システムは、光受信器の高調波の計測に加えて、3次歪み(IM3:3rd-order inter-modulation distortion)を計測することも可能である。
3次歪みは、周波数の異なる複数の信号に基づいて変調光信号が生成されるときに発生し得る。よって、第4の実施形態の光源装置80は、発振器81、82、合波器83、レベル調整回路84、SSB光源85、制御回路86を備える。
発振器81、82は、互いに周波数の異なる発振信号を生成する。図24では、発振器81、82の発振周波数は、それぞれf1、f2である。また、発振器81、82の発振周波数は、周波数制御信号により制御される。ただし、1つの実施例としては、2つの発振信号の周波数差は一定である。この場合、2つの発振信号の周波数差は、例えば、光DMT信号のサブキャリアの周波数間隔またはその整数倍であってもよい。合波器83は、発振器81、82により生成される発振信号を合波する。レベル調整回路84は、第1〜第3の実施形態と同様に、変調光信号のOMIに基づいて合波器83から出力される合波信号の振幅を調整する。
SSB光源85は、SSB光信号(すなわち、上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方が抑制された変調光信号)を生成する。よって、SSB光源85は、例えば、図8に示す第1の実施形態のE/O変換器33および光フィルタ34により実現される。また、SSB光源85は、図13に示す第2の実施形態の光源52およびI/Q変調器53で実現されてもよい。或いは、SSB光源85は、図16に示す第3の実施形態の光源52およびマッハツェンダ変調器61で実現されてもよい。制御回路86は、変調光信号の光スペクトルまたは変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号のRFスペクトルに基づいて、SSB光源85を制御する。したがって、制御回路86は、第1の実施形態のフィルタ制御回路35、第2の実施形態のバイアス制御回路54、または第3の実施形態のバイアス制御回路62により実現される。
上記構成の評価システムにおいて、発振器81、82は、発振信号(f1、f2)を生成する。SSB光源85は、これらの発振信号の合波信号に基づいて変調光信号を生成する。この変調光信号は、光受信器4に入力される。そして、RFスペクトルアナライザ45を用いて光受信器4の出力信号をモニタすることにより、光受信器4の3次歪みが評価される。3次歪み(IM3)は、RFスペクトルにおいて、図24に示すように、発振信号の両サイドに現れる。
ここで、変調光信号の全高調波歪が大きいときは、光受信器4の3次歪みを精度よく測定できない。したがって、光源装置80は、第1〜第3の実施形態と同様に、変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方を抑制する。すなわち、複数の発振信号(f1、f2)に基づいて生成される変調光信号の光スペクトルは、図25(a)に示すように、各発振信号に対応する変調成分を有する。そして、SSB光源85は、この変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方を抑制する。図25(b)に示す例では、光フィルタを用いて上側波帯変調成分が抑制されている。
このように、第4の実施形態において、周波数の異なる複数の発振信号に基づいて変調光信号を生成する光源装置は、その変調光信号の上側波帯変調成分または下側波帯変調成分の一方を抑制する。よって、評価システムは、この変調光信号を使用して光受信器の3次歪みを精度よく評価することができる。
4 光受信器(測定対象)
10 光源装置
11 発振器
12 E/O回路
13 光スペクトル整形器
30、50、60 光源装置
31 発振器
32レベル調整回路
33 E/O変換器
34 光フィルタ
35 フィルタ制御回路
40 コントローラ
41 光スペクトルアナライザ
42 リニア受光器
43、45 RFスペクトルアナライザ
44 OMIモニタ
51 レベル調整回路
51a 90度ハイブリッド回路
52 光源
53 I/Q変調器
54、62 バイアス制御回路
61 マッハツェンダ変調器
80 光源装置
81、82 発振器
83 合波器
84 レベル調整回路
85 SSB光源
86 制御回路

Claims (11)

  1. 発振信号に基づいて変調光信号を生成し、
    前記変調光信号の光スペクトルまたは前記変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号のスペクトルをモニタし、
    前記変調光信号の光スペクトルまたは前記電気信号のスペクトルに基づいて、前記変調光信号の上側波帯または下側波帯の変調成分を抑制し、
    前記変調成分が抑制された変調光信号を光受信器に入力し、
    前記光受信器の出力信号に基づいて前記光受信器の特性を評価する
    ことを特徴とする光受信器評価方法。
  2. 前記変調光信号の光スペクトルがモニタされるときには、前記変調成分を抑制する工程は、前記変調光信号の光スペクトル中に現れる前記変調光信号の上側波帯または下側波帯の変調成分が小さくなるように前記変調光信号を処理する工程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信器評価方法。
  3. 前記電気信号のスペクトルがモニタされるときには、前記変調成分を抑制する工程は、前記電気信号のスペクトル中に現れる前記発振信号の高調波成分が小さくなるように前記変調光信号を処理する工程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信器評価方法。
  4. 前記変調成分を抑制する工程は、
    前記変調光信号をフィルタリングする光フィルタの中心周波数を制御する工程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信器評価方法。
  5. 前記変調光信号を生成する工程は、光変調器を用いて前記発振信号に基づいて連続光を変調する工程を含み、
    前記変調成分を抑制する工程は、前記変調器のバイアス電圧を制御する工程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信器評価方法。
  6. 前記光変調器は、並列に設けられた第1のマッハツェンダ変調器および第2のマッハツェンダ変調器を含むI/Q変調器であり、
    前記発振信号から生成される、互いに周波数が同じであり且つ互いに位相が90度シフトしている第1の発振信号および第2の発振信号が、それぞれ前記第1のマッハツェンダ変調器および前記第2のマッハツェンダ変調器に与えられ、
    前記変調成分を抑制する工程は、前記第1のマッハツェンダ変調器のバイアス電圧を制御する工程、前記第2のマッハツェンダ変調器のバイアス電圧を制御する工程、および前記第1のマッハツェンダ変調器と前記第2のマッハツェンダ変調器との間の位相差を調整するバイアス電圧を制御する工程を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の光受信器評価方法。
  7. 前記光変調器は、マッハツェンダ変調器であり、
    前記発振信号から生成される、互いに周波数が同じであり且つ互いに位相が90度シフトしている第1の発振信号および第2の発振信号が、それぞれ前記マッハツェンダ変調器の一方のアームおよび他方のアームに与えられ、
    前記変調成分を抑制する工程は、前記マッハツェンダ変調器のバイアス電圧を制御する工程を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の光受信器評価方法。
  8. 前記変調成分が抑制された変調光信号の平均パワーと変調振幅との比を表す光変調インデックスが所定の目標値に近づくように前記発振信号の振幅を制御する工程をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の光受信器評価方法。
  9. 発信器と、
    前記発振器から出力される発振信号に基づいて変調光信号を生成する変調光信号生成回路と、
    前記変調光信号の光スペクトルまたは前記変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号のスペクトルに基づいて、前記変調光信号の上側波帯または下側波帯の変調成分を抑制する光スペクトル整形器と、
    を有する光源装置。
  10. 前記変調成分が抑制された変調光信号の平均パワーと変調振幅との比を表す光変調インデックスが所定の目標値に近づくように前記発振信号の振幅を調整するレベル調整回路をさらに備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
  11. 互いに周波数の異なる第1の発振信号および第2の発振信号の合波信号に基づいて変調光信号を生成し、
    前記変調光信号の光スペクトルまたは前記変調光信号を光電変換することにより得られる電気信号のスペクトルをモニタし、
    前記変調光信号の光スペクトルまたは前記電気信号のスペクトルに基づいて、前記変調光信号の上側波帯または下側波帯の変調成分を抑制し、
    前記変調成分が抑制された変調光信号を光受信器に入力し、
    前記光受信器の出力信号に基づいて前記光受信器の特性を評価する
    ことを特徴とする光受信器評価方法。
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