JP2017129234A - 回転伝達機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸と回転体が前記軸の軸方向に相対的にスライド可能であり、かつ、一体に回転可能な回転伝達機構において、回転力を確実に伝達する。【解決手段】出力軸16の外周に、該出力軸16の軸方向に沿って断面略方形状のスライド溝22,24を形成し、該スライド溝22,24内にスライド可能な略直方体状のコマ50を収納する。該コマ50には、連結ピン54の一端が固定され、該連結ピン54の他端は、前記出力軸16の外周に配置されたタレット30に固定される。前記タレット30が回転すると、前記コマ50の側面と前記スライド溝22,24の側面が面接触し、該コマ50を介してタレット30が回転する。略直方体状のコマ50を介して回転を伝達することとしたので、スライド溝22,24の側面との隙間を限りなく小さくでき、剛性及び耐摩耗性が高い状態で、面接触により確実に回転を伝達させる。【選択図】図1

Description

本発明は、回転伝達機構に関し、更に具体的には、軸と回転体が一体的に回転しつつ、軸方向に相対的にスライド可能な回転伝達機構に関するものである。
軸と回転体を固定して回転力を伝達する機構としては、各種の機構があるが、大きいトルクを伝えることができる機構としてスプラインが挙げられる(例えば、下記特許文献1)。図5には一般的なスプラインの構造が示されている。図5(A)はスプラインの軸方向に沿った断面図,図5(B)は前記(A)を#C−#C線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。図5(A)及び(B)に示すように、スプライン300は、複数のキー312が外周に等間隔に設けられた軸310の外周に、該軸310のキー312が挿入されるキー溝322が内周面に形成された回転体320を挿嵌した構造となっている。このような構造により、軸310と回転体320の回転を相対的に防止することで、前記回転体320の回転を、前記キー312を介して前記軸310に伝達することができる。また、その他の回転伝達機構としては、軸と回転体とを回転方向に固定するためのキーを入れるための溝を、軸と回転体の双方に形成し、軸の溝にキーを打ち込み固定した片側打ち込みキー構造がある。
特開2012−63017号公報
しかしながら、上述した一般的なスプライン構造では、キー溝が設けられる回転体側(メス側)は、キー溝をブローチ加工により研磨するため、研磨加工が非常に困難である。また、キーとキー溝の間には、必ずガタ(隙間)が生じるため、溝とキーが全面に当たらないという不都合がある。前記片側打ち込みキー構造においても、内径側は研磨加工が困難なため、溝とキーが全面に当たらないという同様の不都合が生じる。
本発明は、以上のような点に着目したもので、軸と回転体が前記軸の軸方向に相対的にスライド可能であり、かつ、一体に回転可能な回転伝達機構において、回転力を確実に伝達することができる回転伝達機構を提供することを、その目的とする。
本発明は、軸の外周に配置された回転体が、前記軸に対し、該軸の軸方向に相対的にスライド可能であり、かつ、前記軸と一体に回転する回転伝達機構であって、前記軸の外周又は前記回転体のいずれか一方に、前記軸方向に沿って形成されており、前記軸方向と直交する断面が、対向する一対の側面を有する形状のスライド溝と、該スライド溝に収納され、該スライド溝に沿って前記軸方向に移動可能であり、かつ、前記スライド溝の対向する一対の側面と接触する一対の側面を有する直方体状のコマと、一端側が前記コマに固定され、他端側が前記軸又は前記回転体のいずれか他方に固定された連結ピンと、を備えたことを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記スライド溝が、前記軸の外周に形成されており、前記連結ピンの一端側が前記コマに固定され、他端側が前記回転体側に固定されたことを特徴とする。他の主要な形態の一つは、前記スライド溝が、前記回転体に形成されており、前記連結ピンの一端側が前記コマに固定され、他端側が前記軸側に固定されたことを特徴とする。
他の形態は、前記連結ピンが、前記コマに設けられた凹部ないし貫通孔に嵌合することで固定されることを特徴とする。更に他の形態は、前記スライド溝が複数設けられており、それぞれのスライド溝に、前記コマが収納されていることを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、軸の外周に配置された回転体が、前記軸に対し、該軸の軸方向に相対的にスライド可能であり、かつ、前記軸と一体に回転する回転伝達機構であって、前記軸の外周又は前記回転体のいずれか一方に、前記軸方向に沿って形成されており、前記軸方向と直交する断面が、対向する一対の側面を有する形状のスライド溝と、該スライド溝に収納され、該スライド溝に沿って前記軸方向に移動可能であり、かつ、前記スライド溝の対向する一対の側面と接触する一対の側面を有する直方体状のコマと、一端側が前記コマに固定され、他端側が前記軸又は前記回転体のいずれか他方に固定された連結ピンと、を
備えることとした。このため、前記コマの側面と前記スライド溝の側面間の公差を小さくして、剛性及び耐摩耗性が高い状態で面接触により確実に回転力を伝達するため、回転伝達機構の用途に適用できる。特に、軸と回転体とが相対的にスライドする必要がある場合に好適である。
本発明の実施例1を示す図であり、(A)は本実施例の主要部を示す断面図,(B-1)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(B-2)は前記(B-1)の一部拡大図,(C)は本実施例のコマ及び連結ピンを示す図である。 前記実施例1を使用した自動工具交換装置を示す図である。 本発明の実施例2を示す図であり、(A)は本実施例の主要部を示す断面図,(B)は前記(A)を矢印F3方向から見た平面図,(C-1)は前記(A)を#B−#B線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(C-2)は前記(C-1)の一部拡大図である。 前記実施例2を使用した自動工具交換装置と従来例を示す図である。 背景技術のスプラインを示す図であり、(A)は主要部を示す断面図,(B)は前記(A)を#C−#C線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1及び図2を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1は、本実施例の回転伝達機構の主要部を示す断面図,(B-1)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(B-2)は前記(B-1)の一部拡大図,(C)は本実施例のコマ及び連結ピンを示す図である。図2は、本実施例の回転伝達機構を使用した自動工具交換装置を示す図である。本発明の回転伝達機構は、軸とのその外周に設けられる回転体が、一体的に回転し、かつ、軸方向に相対的にスライド可能なものであって、公知の各種の工作機械等に適用可能であるが、本実施例では、図2に示すように、自動工具交換装置90の出力軸16に本発明を適用したものとして説明する。
自動工具交換装置90は、出力軸の回転及び進退(スライド)を行うことにより、工作機械の主軸の古い工具と、ツールポット側の新しい工具を交換するためのものである。本実施例の自動工具交換装置90は、図1及び図2に示すように、本体ケース12内に回転可能かつスライド可能に支持された出力軸16(軸)と、カム軸56に連結されたウォームホイール60及びローラギヤカム38と、前記本体ケース12に回転可能に支持された入力軸66と、該入力軸66を回転させるための駆動手段と、カムレバー70,リンク72,シフトレバー74と、前記出力軸16を回転可能かつ軸方向にスライド可能に保持する回転伝達機構10とにより構成されている。
前記出力軸16の一方の端部16A側は、本体ケース12に設けられたホルダ14を回転可能かつスライド可能に貫通しており、その先端には、例えば、図示しない工具交換用アームが設けられている。前記出力軸16の他方の端部16B側には、該出力軸16の外周を軸方向に往復移動可能に支持し、かつ、該出力軸16と一体に回転するタレット30(回転体)が設けられている。該タレット30は、ベアリング等を有するホルダ32によって、本体ケース12に回転可能に保持されている。
前記タレット30の外周面には、適宜間隔で複数のボール34が設けられている。該ボール34は、前記タレット30の外周面に一定間隔で設けられた曲面部を有する複数の凹部内に設けられた磁石36によって、吸着保持される。本実施例では、タレット30が磁性体ないし磁性材料で形成されているので、磁石36はタレット30に磁力によって吸着する。また、前記ボール34も磁性材料によって形成されており、前記磁石36に吸着される。前記タレット30のボール34と、ローラギヤカム38の図示しない溝を係合することにより、前記ローラギヤカム38が回転すると、タレット30とともに、出力軸16が回転する。
前記出力軸16の回転伝達機構10は、該出力軸16の外周に配置されたタレット30が、前記出力軸16に対し、その軸方向に相対的にスライド可能、かつ、前記出力軸16と一体に回転させるためのものである。前記回転伝達機構10は、前記出力軸16の外周面に、前記軸方向に沿って形成されたスライド溝22,24と、該スライド溝22,24内に収納されるコマ50と、該コマ50と前記タレット30を連結する連結ピン54により構成されている。
前記スライド溝22,24は、図示の例では、前記出力軸16の軸方向に沿って対向する位置に2本形成されている。前記スライド溝22を、前記出力軸16の軸方向と直交する面で切断した断面は、図1(B-1)及び(B-2)に示すように、対向する一対の側面22A,22Bと底面22Cを有する略方形状となっている。また、前記コマ50は、前記スライド溝22に沿って軸方向にスライド可能な略直方体となっている。そして、図1(B-2)に示すように、前記コマ50の側面50A〜50Dのうち、側面50A,50Bが、前記スライド溝22の一対の側面22A,22Bを向くように配置される。なお、コマ50の主面50Eと、スライド溝22の底面22Cの間には、若干の隙間が形成されている。前記コマ50には、図1(C)に示すように、穴52が設けられており、連結ピン54の一方の端部54A側を前記穴52に嵌めて固定し、他方の端部54B側を、適宜手法で前記タレット30に固定する。
本発明では、前記スライド溝22に沿ってスライドするコマ50を、背景技術のように軸方向に延長したキーではなく、直方体状とした。このため、前記コマ50の側面50A,50Bと、前記スライド溝22の側面22A,22B間のガタ(隙間)を限りなく小さく形成することができる。すなわち、公差を小さくしてゼロに近付けることができる。このため、前記スライド溝22とコマ50の側面同士が確実に面接触し、剛性が高く、耐摩耗性も高い状態で、タレット30の回転を前記出力軸16に伝達することができる。他方のスライド溝24とコマ50の側面同士についても同様である。
前記出力軸16には、中央部に、断面略コ字状の溝20が全周にわたって形成されたシフトリング18が、図示しないナットなどによって固定されている。前記溝20には、後述するシフトレバー74のカムフォロア76の少なくとも一部が係合し、前記シフトレバー74が搖動すると、前記シフトリング18とともに出力軸16が軸方向(図1(A)の矢印方向)に往復移動する。
次に、ウォームホイール60及びローラギヤカム38とその駆動機構について説明する。ウォームホイール60及びローラギヤカム38は、前記出力軸16と略直交する方向に前記本体ケース12内に支持されたカム軸56に固定されている。前記ウォームホイール60とローラギヤカム38は、図示しない連結板やナット等を介して一体に回転するように連結されている。前記ローラギヤカム38は、前記タレット30に吸着保持されたボール34と係合する図示しない溝を外周に備えている。なお、前記溝の形状については公知である。前記ウォームホイール60の外周は、前記入力軸66に固定されたウォームギア68の螺旋状の溝に嵌り込んで噛み合う歯が形成されている。前記入力軸66の両端部66A,66Bは、ベアリングを備えた一対のホルダ67A,67Bによって、前記本体ケース12の適宜位置に回転可能に支持されている。なお、前記入力軸66の一方の端部66B側は、図示しないギヤボックス等を介して、モータの回転軸(いずれも図示せず)に接続されている。
更に、前記ウォームホイール60の主面には、カムレバー70の適宜位置に設けられたボール64と係合するカム溝62が形成されている。該カム溝62は、図2に示すように、回転中心(カム軸56)からの距離が変化する形状となっている。ここで、前記カムレバー70は、図2に示すように、一方の端部側がピン80を回転中心として搖動するように、本体カバー12に固定されている。前記カムレバー70の他方の端部側には、ピン82を介してリンク72の一端側が回動可能に連結される。前記リンク72は、前記カムレバー70とシフトレバー74を連結するものである。前記シフトレバー74は、一方の端部がピン86を回転中心として搖動するように、本体カバー12に固定されており、他方の端部側の主面には、前記出力軸16のシフトリング18の溝20に少なくとも一部が収納可能ないし係合可能なカムフォロア76が設けられている。更に、該シフトレバー74の適宜位置には、前記リンク72の他方の端部がピン84を介して回動可能に連結される。
次に、本実施例の作用を説明する。図示しないモータによって、前記入力軸66を回転させると、該入力軸66に固定されたウォームギア68とウォームホイール60の噛み合いにより前記ウォームホイール60が回転する。これと同時に、前記ウォームホイール60と連結されたローラギヤカム38が回転する。そして、ローラギヤカム38が回転すると、外周の溝に沿って案内されるボール34を介して、回転力が前記タレット30に伝達され、更に、コマ50と連結ピンを介して前記出力軸16に伝達され、前記タレット30と出力軸16が一体に非等速回転を行う。該非等速回転の機構については公知である。
一方、前記ローラギヤカム38の回転と同時に、前記ウォームホイール60も回転しており、該ウォームホイール60のカム溝62とカムレバー70に保持されたボール64が係合しているため、前記ウォームホイール60の回転に伴って、前記カムレバー70が、ピン80を回転中心として搖動する。すると、前記カムレバー70にリンク72を介して連結されたシフトレバー74もピン86を回転中心として搖動し、該シフトレバー74の端部に設けられたカムフォロア76と、前記出力軸16に固定されたシフトリング18の溝20との係合によって、前記出力軸16が軸方向に往復直線運動を行うようになる。
上述したように、図示しないモータにより前記入力軸66を回転させることで、前記タレット30及び出力軸16が一体に回転するとともに、前記出力軸16は、前記タレット30に対して軸方向に移動する。このとき、本実施例では、出力軸16に軸方向に形成されたスライド溝22,24の側面と、直方体状のコマ50の側面がほぼ隙間なく面接触するため、入力軸66の回転を確実に出力軸16に伝達することができる。
このように、実施例1によれば、出力軸16の外周に、該出力軸16の軸方向に沿って断面略方形状のスライド溝22,24を形成し、該スライド溝22,24内にスライド可能な略直方体状のコマ50を収納する。該コマ50には、連結ピン54の一端が固定され、該連結ピン54の他端は、前記出力軸16の外周に配置されたタレット30に固定される。前記タレット30が回転すると、前記コマ50の側面と前記スライド溝22,24の側面が面接触し、該コマ50を介してタレット30が回転する。このように、略直方体状のコマ50を介して回転を伝達することとしたので、前記スライド溝22,24の側面との隙間を限りなく小さくしてガタをなくし、剛性及び耐摩耗性が高い状態で、面接触により確実に回転を伝達させることができるという効果がある。
次に、図3及び図4を参照しながら本発明の実施例2を説明する。図3(A)は本実施例の主要部を示す断面図,図3(B)は前記(A)を矢印F3方向から見た平面図,図3(C-1)は前記(A)を#B−#B線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,図3(C-2)は前記(C-1)の一部拡大図である。図4(A)は本実施例の回転伝達機構を使用した自動工具交換装置を示す図,図4(B)は従来の回転伝達機構を使用した自動工具交換装置を示す図である。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする。前記実施例1は、軸方向に相対的にスライドする軸と回転体のうち、軸(出力軸16)側にスライド溝を形成したが、本実施例は、回転体側にスライド溝を形成した例である。なお、本実施例の回転伝達機構も、前記実施例1と同様に、自動工具交換装置等に利用されるものである。
図3に示すように、本実施例の回転伝達機構100は、出力軸102の外周に配置されたタレット110を、前記出力軸102に対し、該出力軸102の軸方向に相対的にスライド可能、かつ、前記入力軸102と一体に回転させるためのものである。前記回転伝達機構100は、前記出力軸102の外周面に設けられるタレット110と、該タレット110に前記出力軸102の軸方向に沿って形成されたスライド溝112,114と、該スライド溝112,114内に収納されてスライドするコマ130と、該コマ130と前記出力軸102を連結する連結ピン132により構成されている。
前記スライド溝112,114は、図示の例では、前記出力軸102の軸方向に沿って対向する位置に2本形成されている。前記スライド溝112を、前記出力軸102の軸方向と直交する面で切断した断面は、図3(C-1)及び(C-2)に示すように、対向する一対の側面112A,112Bを有する略方形状となっている。また、前記コマ130は、前記スライド溝112に沿って軸方向に移動可能な略直方体となっている。そして、図3(C-2)に示すように、前記コマ130の側面130A,130Bが、前記スライド溝112の一対の側面112A,112Bを向くように配置される。前記コマ130には、図3(C)に示すように貫通孔が形成されている。連結ピン132は、前記貫通孔を貫通し、その一方の端部132A側は出力軸102に固定される。
前記連結ピン132の他方の端部132Bは、本実施例では、前記タレット110の外周に設けられたシフトリング120に固定されている。該シフトリング120は、前記タレット110に対して摺動可能となっており、溝122に実施例1のようなカムフォロア等を嵌めることにより、図示しない駆動手段の出力を伝達し、前記コマ130及び連結ピン132を介して、前記出力軸132を軸方向にスライドさせることができる。なお、タレット110を回転させるための機構については省略する。
本実施例においても、前記実施例1と同様に、前記スライド溝112に沿ってスライドするコマ130を、背景技術のように軸方向に延長したキーではなく、直方体状とした。このため、前記コマ130の側面130A,130Bと、前記スライド溝112の側面112A,112Bのガタ(隙間)を限りなく小さく形成することができる。すなわち、公差を小さくしてゼロに近付けることができる。このため、前記スライド溝112とコマ130の側面同士が確実に面接触し、剛性が高く、耐摩耗性も高い状態で、タレット110の回転を前記出力軸102に伝達することができる。他方のスライド溝114とコマ130の側面同士についても同様である。このように、軸の外側の回転体側にスライド溝を設けても、上述した実施例1と同様の効果が得られる。
<具体例>・・・図4(A)には、本実施例の回転伝達機構100を利用した自動工具交換装置200が示されている。また、図4(B)には、比較のため、従来の回転伝達機構を利用した自動工具交換装置250を示している。上述した実施例1の自動工具交換装置90では、出力軸の回転及び進退(スライド)を一つのモータで行うこととしたが、本実施例の自動工具交換装置200は、二つのモータを用いた構造となっている。図4(A)に示したように、前記自動工具交換装置200は、本体ケース202内に、回転可能かつスライド可能に前記出力軸102及びタレット110が支持されている。
前記出力軸102には、工具交換用アーム204が取り付けられている。また、前記本体ケース202には、回転用モータ206がホルダ207によって設けられている。前記回転用モータ206の出力軸208の先端に設けられたギヤ210が、前記タレット110の外周の適宜位置に設けられた歯車116に噛み合っており、前記回転用モータ206の出力がタレット110に伝達される。更に、本実施例では、前記本体ケース202には、前記出力軸102を挟んで前記回転用モータ206と反対側に、スライド用モータ220がホルダ222によって設けられている。また、前記スライド用モータ220と前記出力軸102の間には、伝達軸230が図示しない軸受け等によって、前記本体ケース202に対して回転可能に支持されている。前記伝達軸230の外周の適宜位置にはギヤ236が設けられている。そして、前記スライド用モータ220の出力軸224の先端に設けられたギヤ226と前記ギヤ236が噛み合うことで、前記スライド用モータ220の出力が前記伝達軸230に伝達される。
前記伝達軸230には、該伝達軸230と一体に回転するアーム238が設けられている、該アーム238の先端には、前記シフトリング120の溝122に係合する回転可能なカムフォロア240が設けられている。従って、前記スライド用モータ220の出力軸224の回転方向を切り替えることにより、該出力軸224と一体に回転する伝達軸230及びアーム238が搖動的に動き、その先端に設けられたカムフォロア240を介してシフトリング120が出力軸102の軸方向にスライドする。本実施例では、前記シフトリング120は、前記コマ130及び連結ピン132により、前記出力軸102とともに、前記タレット110と一体に回転するが、前記タレット110に対して軸方向には移動可能となっている。
これに対して、図4(B)に示す比較例の自動工具交換装置250では、本体ケース202に回転用モータ206,スライド用モータ220,伝達軸230及びアーム238が設けられている点は同じであるが、回転伝達機構260は、軸262に対して回転可能かつスライド可能な出力軸264が設けられており、更に該出力軸264の外周に回転体266が設けられている。該回転体266は、前記本体ケース202に回転可能に支持されるとともに、前記回転用モータ206の出力軸208の先端のギヤ210と噛み合うギヤ268を備えている。該回転体266の回転は、前記出力軸264に形成された溝270と、前記回転体266に設けられたキー272の嵌合により出力軸264に伝達される。また、前記スライド用モータ220の回転は、前記出力軸264の外周に設けられたシフトリング(図示せず)等を介して出力軸264に伝達される。前記軸262と出力軸264のスライドは、上述した先行技術のようなスプライン構造等によりガイドされる(図示せず)。
その際、前記回転体266よりも外側に工具交換用アーム204を設けるため、図4(B)に示すように、出力軸264の周囲を囲む筒状部材274が必要となり、上述した本実施例よりも、可動部分の軸径が太くなる。このように、本実施例によれば、軸と回転体を一体に回転させるためのコマを回転体側に設けた溝に収納し、前記コマを軸に固定することとしたので、可動部分の径を小さくして装置全体の小型化を図ることができる。なお、ここでは、回転とスライドを別個のモータを用いて行うこととしたが、上述した実施例1のように、一つのモータで回転とスライドの双方を行うことを妨げるものではない。他の基本的な作用・効果は、上述した実施例1で示した自動工具交換装置と同様である。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。材料についても、同様の効果を奏する範囲内で公知の各種の材料を用いてよい。
(2)前記実施例では、スライド溝及びコマをそれぞれ2つずつ設けることとしたが、これも一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜増減してよい。
(3)前記実施例で示した出力軸16,102の回転機構やスライド機構は一例であり、同様の効果を奏するものであれば、公知の各種の機構が適用可能である。
(4)前記実施例1では、連結ピン54がコマ50に設けられた穴52に嵌合することで固定されることとしたが、これも一例であり、他の公知の各種の方法で固定することを妨げるものではない。
(5)前記実施例では、本発明の回転伝達機構を自動工具交換装置に適用した例で説明したが、本発明の回転伝達機構は、軸と回転体が一体に回転しつつ、相対的にスライド可能な回転伝達機構全般に適用可能である。
本発明によれば、軸の外周に配置された回転体が、前記軸に対し、該軸の軸方向に相対的にスライド可能であり、かつ、前記軸と一体に回転するとともに、前記軸の外周又は前記回転体のいずれか一方に、前記軸方向に沿って形成されており、前記軸方向と直交する断面が、対向する一対の側面を有する形状のスライド溝と、該スライド溝に収納され、該スライド溝に沿って前記軸方向に移動可能であり、かつ、前記スライド溝の対向する一対の側面と接触する一対の側面を有する直方体状のコマと、一端側が前記コマに固定され、他端側が前記軸又は前記回転体のいずれか他方に固定された連結ピンと、を備えることとした。このため、前記コマの側面と前記スライド溝の側面間の公差を小さくして、剛性及び耐摩耗性が高い状態で面接触により確実に回転力を伝達するため、回転伝達機構の用途に適用できる。特に、軸と回転体が相対的にスライドすることが必要な自動工具交換装置等の回転伝達機構として好適である。
10:回転伝達機構
12:本体ケース
14:ホルダ
16:出力軸(軸)
16A,16B:端部
18:シフトリング
20:溝
22,24:スライド溝
22A,22B,24A,24B:側面
22C,24C:底面
30:タレット(回転体)
32:ホルダ
34:ボール
36:磁石
38:ローラギヤカム
50:コマ
50A〜50D:側面
50E:主面
52:穴
54:連結ピン
54A,54B:端部
56:カム軸
60:ウォームホイール
62:カム溝
64:ボール
66:入力軸
66A,66B:端部
67A,67B:ホルダ
68:ウォームギア
70:カムレバー
72:リンク
74:シフトレバー
76:カムフォロア
80〜86:ピン
90:自動工具交換装置
100:回転伝達機構
102:出力軸(軸)
102A,102B:端部
104:穴
110:タレット(回転体)
112,114:スライド溝
112A,112B,114A,114B:側面
116:ギヤ
120:シフトリング
122:溝
130:コマ
130A,130B:側面
132:連結ピン
132A,132B:端部
200:自動工具交換装置
202:本体ケース
204:工具交換用アーム
206:回転用モータ
207:ホルダ
208:出力軸
210:ギヤ
220:スライド用モータ
222:ホルダ
224:出力軸
226:ギヤ
230:伝達軸
236:ギヤ
238:アーム
240:カムフォロア
250:自動工具交換装置
260:回転伝達機構
262:軸
264:出力軸
266:回転体
268:ギヤ
270:溝
272:キー
274:筒状部材
300:スプライン
310:軸
312:キー
320:回転体
322:キー溝

Claims (5)

  1. 軸の外周に配置された回転体が、前記軸に対し、該軸の軸方向に相対的にスライド可能であり、かつ、前記軸と一体に回転する回転伝達機構であって、
    前記軸の外周又は前記回転体のいずれか一方に、前記軸方向に沿って形成されており、前記軸方向と直交する断面が、対向する一対の側面を有する形状のスライド溝と、
    該スライド溝に収納され、該スライド溝に沿って前記軸方向に移動可能であり、かつ、前記スライド溝の対向する一対の側面と接触する一対の側面を有する直方体状のコマと、
    一端側が前記コマに固定され、他端側が前記軸又は前記回転体のいずれか他方に固定された連結ピンと、
    を備えたことを特徴とする回転伝達機構。
  2. 前記スライド溝が、前記軸の外周に形成されており、
    前記連結ピンの一端側が前記コマに固定され、他端側が前記回転体側に固定されたことを特徴とする請求項1記載の回転伝達機構。
  3. 前記スライド溝が、前記回転体に形成されており、
    前記連結ピンの一端側が前記コマに固定され、他端側が前記軸側に固定されたことを特徴とする請求項1記載の回転伝達機構。
  4. 前記連結ピンが、前記コマに設けられた凹部ないし貫通孔に嵌合することで固定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転伝達機構。
  5. 前記スライド溝が複数設けられており、それぞれのスライド溝に、前記コマが収納されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転伝達機構。
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