JP2017127459A - 眼底撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】共焦点像検出系と非共焦点像検出系により眼底を高解像度で撮像可能な眼底撮像装置を提供する。【解決手段】眼底撮像装置は、光源と、被検眼に対して光源からの光を走査する照明光学系と、眼底からの光に基づいて、眼底の共焦点像及び非共焦点像をそれぞれ撮像する共焦点像検出系及び非共焦点像検出系と、照明光学系との共通光路を含み、眼底からの光を共焦点像検出系及び非共焦点像検出系に導く受光光学系と、共通光路内に配置され、光源からの光のうち、第1の偏光方向の直線偏光成分の光を透過させ、第1の偏光方向と直交する第2の偏光方向の直線偏光成分の光を反射させる偏光ビームスプリッタと、共通光路内において、偏光ビームスプリッタと被検眼の間に配置されたλ/4板と、非共焦点像検出系の光路内に配置され、偏光ビームスプリッタからλ/4板に導かれる直線偏光成分の光と直交する直線偏光成分の光を透過させる偏光素子とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、眼底撮像装置に関する。
被検査物(例えば、眼の網膜を始めとする眼底の生体組織)の画像取得を非侵襲で行う眼底撮像装置の一つとして、2次元画像を取得可能なSLO(Scanning Laser Ophthalmoscope:走査レーザー検眼鏡)が知られている。SLOは、偏向器を用いて光を網膜上で走査させ、反射又は散乱された光を検出して、2次元画像を形成する。また、SLOに関し、画像取得に際して、補償光学(AO:Adaptive Optics)の技術を用いて眼球内で乱れた波面を検出し、これを相殺する波面収差補正器を用いる装置も提案されている。
眼底撮像装置においては、眼底からの微弱な光を精度良く検出するために、以下に記載の方法が提案されている。非特許文献1には、共焦点像検出系と、共焦点像検出系に比べて被写界深度の深い非共焦点像検出系を用いて、眼底からの微弱な光を検出する方法について記載されている。具体的には、共焦点像検出系を用いて眼底からの光を検出して共焦点画像を生成すると同時に、非共焦点像検出系を用いて眼底からの光を分割して検出し、それらの強度の差分から差分画像(非共焦点画像)を生成する。これにより、眼底からの微弱な光から共焦点画像と非共焦点画像に関する差分画像とをそれぞれ取得することで、眼底の画像情報を高解像度で取得できるとしている。
ここで、眼底からの光を検出する際には、光学部材の各面や眼からの不要な反射光又は散乱光が受光素子の検出面に到達すると、光の検出精度が低下して画像の解像度が低下するという問題がある。そこで、これら不要光の検出に伴う問題を解決するために、撮像に用いる光の偏光特性を利用して不要光を低減する方法がこれまでに提案されている。
特許文献1には、偏光ビームスプリッタとλ/4板を備えた共焦点像検出系を用いて、眼の光学特性を測定する装置について記載されている。特許文献1では、偏光ビームスプリッタとλ/4板を用いて、眼底表面からの反射光と、眼底表面から微小量だけ内部側の位置で散乱・反射された不要な光を分離する。これにより、不要な光を遮断して、眼底表面からの反射光のみを光電検出器で検出することで、高精度に眼光学特性を測定できるとしている。
しかし、偏光ビームスプリッタとλ/4板を用いて不要光を遮断する方法においては、偏光ビームスプリッタの消光比の特性上、強度の小さな不要光が受光素子で検出される場合がある。このため、非共焦点像検出系においては、分割して検出した光の強度の差分値から生成される差分画像に、不要光に起因した誤差が生じて、検出精度が低下するという問題が発生する。
また、偏光ビームスプリッタの代わりに偏光板を用いて、偏光板とλ/4板で不要光を遮断する場合には、不要光とともに眼底からの光の強度も低下する。ここで、共焦点像検出系においては、眼底からの光の検出強度が低下すると、光源や補償光学系、受光素子等で生じる誤差の影響により、検出される信号のS/N比が低下して検出精度が低下するという問題が生じる。
In Vivo Imaging of Human Cone Photoreceptor Inner Segments(Invest Opthalmol Vis Sci.2014:55:4244−4251.DOI:10.1167/iovs.14−14542)
本発明は、上記事情を鑑み、共焦点像検出系と非共焦点像検出系により眼底を高解像度で撮像可能な眼底撮像装置を提供する。
本発明の一実施態様による眼底撮像装置は、光源と、被検眼に対して前記光源からの光を照射して走査する照明光学系と、前記被検眼の眼底からの光に基づいて、該被検眼の眼底の共焦点像を撮像する共焦点像検出系と、前記眼底からの光に基づいて、前記眼底の非共焦点像を撮像する非共焦点像検出系と、前記照明光学系との共通光路を含み、前記眼底からの光を前記共焦点像検出系及び前記非共焦点像検出系に導く受光光学系と、前記照明光学系及び前記受光光学系の前記共通光路内に配置され、前記光源からの光のうち、第1の偏光方向の直線偏光成分の光を透過させ、該第1の偏光方向と直交する第2の偏光方向の直線偏光成分の光を反射させる偏光ビームスプリッタと、前記共通光路内において、前記偏光ビームスプリッタと前記被検眼の間に配置されたλ/4板と、前記非共焦点像検出系の光路内に配置され、前記偏光ビームスプリッタから前記λ/4板に導かれる前記第1又は第2の偏光方向の直線偏光成分の光と直交する直線偏光成分の光を透過させる、偏光素子とを備える。
本発明によれば、共焦点像検出系と非共焦点像検出系を用いて被検者の眼底を高解像度で撮像する眼底撮像装置を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図面において、同一であるか又は機能的に類似している要素を示すために図面間で同じ参照符号を用い、重複する説明は省略する。ただし、以下の実施形態で説明する寸法、材料、形状、構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。なお、以下に記載される共焦点像とは、光源と被検物とミラー部材の三つが共役な位置に配置される共焦点光学系の構成において、ミラー部材に結像する光を検出器で検出した場合に取得される像を意味する。また、非共焦点像とは、上記の構成において、ミラー部材に結像しない光を検出器で検出した場合に取得される像を意味する。
[第1実施形態]
第1実施形態による撮像装置の概略的な構成について、図1(A)を参照して説明する。図1(A)は、第1実施形態による、補償光学系が設けられた眼底撮像装置100の概略的な構成を示す。また、図1(A)には、被検眼20の眼底20rを撮像する際の光線が示される。なお、後述のように、波面センサ等は被検眼瞳20pに対し共役な位置に配置されるが、図1(A)に示される当該光線は、当該波面センサ等と被検眼瞳20pとが共役な位置に配置されることを示す光線とは異なる点に留意されたい。
第1実施形態による撮像装置の概略的な構成について、図1(A)を参照して説明する。図1(A)は、第1実施形態による、補償光学系が設けられた眼底撮像装置100の概略的な構成を示す。また、図1(A)には、被検眼20の眼底20rを撮像する際の光線が示される。なお、後述のように、波面センサ等は被検眼瞳20pに対し共役な位置に配置されるが、図1(A)に示される当該光線は、当該波面センサ等と被検眼瞳20pとが共役な位置に配置されることを示す光線とは異なる点に留意されたい。
眼底撮像装置100には、大別して、光源10、波面補正系116と走査系117を含む照明光学系110、波面検出系120、受光光学系130、共焦点像検出系140、非共焦点像検出系150、制御部160及び表示部170が設けられている。
光源10から出射された光は、照明光学系110に含まれる波面補正系116と走査系117を通過して、被検物である被検眼20に照射される。そして、被検眼20の眼底20rで反射又は散乱された光は、照明光学系110との共通光路を含む受光光学系130に入射し、走査系117と波面補正系116を再度通過する。その後、当該戻り光の一部は、照明光学系110と受光光学系130との共通光路に設けられたビームスプリッタ14で反射され、波面検出系120で検出される。一方、当該戻り光の他の部分は、ビームスプリッタ14を透過し、照明光学系110と受光光学系130との共通光路に設けられた偏光ビームスプリッタ13で反射され、共焦点像検出系140と非共焦点像検出系150に到達する。
波面補正系116は、波面検出系120で検出された光に含まれる波面収差の情報に基づき、被検眼20からの戻り光の収差を補正する。共焦点像検出系140及び非共焦点像検出系150は当該収差が補正された光を検出する。制御部160は、共焦点像検出系140及び非共焦点像検出系150で取得した情報に基づいて、眼底20rの画像を生成する。なお、眼底撮像装置100においては、被検眼20の眼底20rからの光を共焦点像検出系140及び非共焦点像検出系150に導く受光光学系130が照明光学系110との共通光路を含む構成である。これに対し、受光光学系130が照明光学系110との共通光路のみから構成されてもよい。
本実施形態による眼底撮像装置100では、非共焦点像検出系150の光路内に、偏光板60が設けられている。そして、偏光板60は、透過させる光の直線偏光成分が、偏光ビームスプリッタ13で透過されてλ/4板19に導かれる第1の偏光方向の直線偏光成分と直交するように配置される。これにより、共焦点像検出系140で検出される光の強度の低下に伴う誤差の発生を抑えつつ、非共焦点像検出系150で不要光を遮断して検出することで、被検眼の眼底20rの画像を高解像度で取得することができる。この理由については、図2(A)及び(B)を用いて後で詳しく説明する。
以下、図1(A)乃至(C)を用いて、本実施形態による眼底撮像装置100の構成について詳細に説明する。
光源10は、眼底撮像装置100に含まれる、眼底20rを高解像度に撮像するAO−SLO用の光源であり、中心波長が800nm〜850nmで、半値幅が50nm程度の光を発するSLD(Superluminescent iode)光源である。AO−SLO用の光源としては、通常のLED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)を用いても良い。また、波長帯域の広いSLD光源を用いることにより、画像上にノイズとして現れるスペックルの影響を低減することができる。
照明光学系110には、コリメータレンズ12、偏光ビームスプリッタ13、ビームスプリッタ14、レンズ15、波面補正系116、走査系117、レンズ18、λ/4板19及びλ/4板駆動部91が設けられている。
光源10からファイバー11で導光された光は、照明光学系110に入射し、コリメータレンズ12により平行光となった後に、偏光ビームスプリッタ13に入射する。
偏光ビームスプリッタ13は、コリメータレンズ12を通って入射した光のうち、Y軸方向に振動する直線偏光の光(P偏光)を透過させる。例えば、偏光ビームスプリッタ13として、P偏光を透過させて、X軸方向に振動する直線偏光の光(S偏光)を反射させる特性を有し、P偏光とS偏光の偏光消光比がTp:Ts>100:1の特性のものを使用することができる。また、偏光特性に起因した誤差を低減する場合には、P偏光とS偏光の偏光消光比がTp:Ts>1000:1の特性のものを使用しても良い。本実施形態では、偏光ビームスプリッタ13で透過される第1の偏光方向の直線偏光(P偏光)成分が、眼底20rに導かれる構成例について説明する。これに対し、S偏光を透過させ、P偏光を反射させる特性を有する偏光ビームスプリッタを用いることもできる。
偏光ビームスプリッタ13を透過した光は、ビームスプリッタ14に入射する。ビームスプリッタ14は、所定の透過率に従って、入射した光を透過させる。ビームスプリッタ14を透過した光は、レンズ15を介して波面補正系116に導かれる。なお、ビームスプリッタ14の透過率は、任意であってよいが、眼底20rからの光に対する波面検出系120での検出光の光量比を考慮して設定されることができる。例えば、眼底20rからの光の10%を波面検出系120に導くように、ビームスプリッタ14の透過率を設定しても良い。
波面補正系116には、レンズ16a,16b及び波面補正デバイス66が設けられている。各光学部材の配置については、レンズ16aの後側(像側(紙面左側))焦点位置がレンズ15の前側(物体側(紙面右側))焦点位置と、レンズ16aの前側焦点位置がレンズ16bの後側焦点位置と、略一致するようにそれぞれ配置される。また、波面補正デバイス66は、レンズ16aの前側焦点位置及びレンズ16bの後側焦点位置に相当する位置に配置される。波面補正デバイス66は、被検眼瞳20pと共役な位置に配置されることにより、後述の波面検出系120で取得した波面収差の情報に基づき、被検眼20で生じる波面収差の補正を行う。なお、本実施形態においては、被検眼20で生じる収差を検出する波面検出系120と、その情報に基づいて補正する波面補正系116を併せて、補償光学系と呼ぶ。
波面補正デバイス66の具体例としては、LCOS−SLM(Liquid Crystal On Silicon−Spatial Light Modulator)及びDM(Defomable Mirror)が挙げられる。DMは、偏光に依存することなく収差を補正可能であるため、一つのDMで収差補正が可能である。これに対して、LCOSは、液晶分子の複屈折を利用し、光の位相を制御して波面を補正するという原理上、全ての波面を補正するためには各々直角に配置された二つのLCOS−SLMを使用する必要がある。このため、例えば、波面補正デバイス66としてLCOS−SLMを用いる場合には、二回結像の波面補正系116を構成し、被検眼瞳20pと共役な位置に、それぞれ二つのLCOS−SLMを配置することが好ましい。
ビームスプリッタ14を透過し波面補正系116に入射した光は、波面補正系116を通過して走査系117に入射する。
走査系117には、レンズ17a,17b及び走査部77が設けられている。各光学部材の配置については、レンズ17aの後側焦点位置がレンズ16bの前側焦点位置と、レンズ17aの前側焦点位置がレンズ17bの後側焦点位置と、略一致するように配置される。また、走査部77は、レンズ17aの前側焦点位置及びレンズ17bの後側焦点位置に相当する位置に配置される。
走査部77にはガルバノスキャナや共振スキャナ、ポリゴンミラー等が用いられる。走査部77は、被検眼瞳20pと共役な位置に配置され、制御部160の制御によってある一定の角度範囲で回転される。これにより、走査系117は、入射する光源10からの光を眼底20rに導いて照射し、眼底20r上の所望の範囲内で走査する。例えば、二回結像の走査系117において、走査部77として、副走査を担う走査手段と、副走査に比べて高速な主走査を担う高速走査手段とを配置して組み合わせることで、眼底20r上に照射される光を二次元に走査することができる。走査系117による走査範囲の具体例として、眼底20rにおいて0.3mm×0.3mmの微小領域や、微小領域に比べて広い1.0mm×1.0mmの領域、又は0.3mm×1.0mmのような長方形の領域を走査させても良い。
また、走査系117には、レンズ17bの位置を光軸方向(Z方向)に移動させ、フォーカス調整させる駆動機構78が設けられている。駆動機構78は、共焦点像検出系140や非共焦点像検出系150、波面検出系120の検出結果に基づき、被検眼20の視度に応じてレンズ17bのフォーカス調整を行うように制御部160によって制御される。具体的には、駆動機構78は、検出された被検眼20の画像におけるデフォーカス(ボケ)や波面センサで検出されたデフォーカス成分の収差に基づいて、レンズ17bのフォーカス位置を調整する。これにより、共焦点像検出系140の受光素子43、非共焦点像検出系150の受光素子55a,55b及び眼底20rを共役関係とすることができる。制御部160は、これらの受光素子43,55a,55bで取得した情報に基づいて被検眼20の眼底20rの画像を生成する。なお、共焦点像検出系140の受光素子43及び非共焦点像検出系150の受光素子55a,55bは、眼底20rからの戻り光の強度を検出できればよく、必ずしも眼底20rと共役である必要はない。なお、走査部77及び駆動機構78は、制御部160とは別個の制御部に接続され、当該制御部によって制御されても良い。
レンズ18は、後側焦点位置がレンズ17bの前側焦点位置と、レンズ18の前側焦点位置が被検眼瞳20pと、略一致するように配置される。これにより、眼底撮像装置100は、波面補正デバイス66、走査部77及び被検眼瞳20pが共役な位置関係となるように構成される。
λ/4板19は、レンズ18と被検眼20との間に配置される。λ/4板19は、偏光ビームスプリッタ13を透過したY軸方向に振動する直線偏光(P偏光)の光を、円偏光に変換する。円偏光に変換された光は、被検眼20に照射される。そして、被検眼20に照射された光は、被検眼20の眼底20rで反射及び散乱され、戻り光として受光光学系130に入射する。
受光光学系130には、照明光学系110との共通光路として、λ/4板19、レンズ18、走査系117、波面補正系116、レンズ15、ビームスプリッタ14及び偏光ビームスプリッタ13が含まれる。また、受光光学系130には、偏光ビームスプリッタ13によって反射された光を共焦点像検出系140及び非共焦点像検出系150に導くために、ミラー31及びレンズ32が設けられている。なお、受光光学系130には、λ/4板19が接続されるλ/4板駆動部91も含まれる。受光光学系130に入射する戻り光は、再びλ/4板19を通過する。
λ/4板19を通過した戻り光は、X軸方向に振動する直線偏光(S偏光)に変換されて、走査系117と波面補正系116を再度通過する。このため、本実施形態による眼底撮像装置100では、偏光ビームスプリッタ13から被検眼20に向かう往路と、被検眼20から偏光ビームスプリッタ13に向かう復路で、光の偏光特性が異なる。
なお、被検眼20の特性により、被検眼20に入射する光が眼底20rにおいて円偏光となっていない場合がある。この場合、被検眼20からの戻り光がλ/4板19を透過する際に、適切にS偏光に変換されず、戻り光の偏光特性に乱れが発生する可能性がある。これに対し、λ/4板19は、光軸を中心としてλ/4板19を回転させるλ/4板駆動部91に接続されており、λ/4板駆動部91により偏光特性の乱れを防止することができる。λ/4板駆動部91は、光軸を中心として回転する方向にλ/4板19の向きを回転させて微調整し、λ/4板19を通る光の偏光特性を調整するように、制御部160によって制御される。そのため、眼底撮像装置100では、λ/4板駆動部91を用いてλ/4板19の向き(位置)を調整することで、被検眼20に入射する光を眼底20rにおいて円偏光とすることができる。なお、本実施形態では、λ/4板駆動部91は制御部160に接続されているが、λ/4板駆動部91は制御部160とは別個の制御部に接続され、当該制御部によって制御されても良い。
λ/4板19は、被検眼瞳20pと共役な位置の近傍で、かつ照明光学系110において被検眼20から最も近い位置に配置することができる。仮に、被検眼瞳20pと共役な位置でない場合には、λ/4板19に対して戻り光が斜めに入射することにより位相ずれが生じ、偏光特性に乱れが発生する可能性がある。また、被検眼20から離れた位置にλ/4板19が配置される場合には、λ/4板19と被検眼20との間に配置された光学部材で反射された不要光も、λ/4板19を介してS偏光となる。これにより、当該不要光も偏光ビームスプリッタ13で反射され、受光素子43,55a,55bで検出されるため、不要光に起因したノイズの発生により検出精度が低下する可能性がある。
λ/4板19、走査系117及び波面補正系116を通過した戻り光は、レンズ15を介してビームスプリッタ14に入射し、当該戻り光の一部がビームスプリッタ14によって反射され波面検出系120に導かれる。
波面検出系120には、ミラー21、レンズ22a,22b、絞り23、偏光板24及び波面センサ25が設けられる。各光学部材は、絞り23が眼底20rと、波面センサ25が被検眼瞳20pと、それぞれ共役な位置関係となるように配置される。
絞り23は、眼底の画像を取得するためには不要である、被検眼20の角膜等からの反射光を遮光する。偏光板24は、被検眼20からのS偏光の光を透過し、それ以外の不要光を遮断する。波面センサ25は、マイクロレンズアレイとその焦点面に置かれたCCD等の撮像素子を含む。波面センサ25としては、例えば、ハルトマンシャックセンサを適用可能である。
ビームスプリッタ14で反射されて波面検出系120に入射した戻り光は、ミラー21で反射されて、レンズ22a、絞り23、レンズ22b及び偏光板24を通り、波面センサ25に入射する。波面センサ25は、入射した戻り光を検出し、戻り光に含まれる被検眼20の波面収差の情報を取得する。補償光学系は、波面センサ25で取得した波面収差の情報に基づいて、波面補正デバイス66を駆動し被検眼20で生じる波面収差の補正を行う。なお、補償光学系では、不図示の制御部によって、波面センサ25で取得した波面収差の情報に基づいて波面補正デバイス66を制御しても良いし、制御部160によって同様に波面補正デバイス66を制御しても良い。
ビームスプリッタ14を透過した戻り光は、偏光ビームスプリッタ13で反射され、受光光学系130のミラー31及びレンズ32を介して、共焦点像検出系140及び非共焦点像検出系150に導かれる。
共焦点像検出系140には、ミラー部材41、レンズ42及び受光素子43が設けられる。偏光ビームスプリッタ13とミラー31で反射された戻り光は、レンズ32を介してミラー部材41に入射する。ミラー部材41に入射する光の一部はレンズ32によってミラー部材41の反射面上に集光され、ミラー部材41で反射された光は受光素子43によって受光され、検出される。なお、本実施形態による眼底撮像装置100では、ミラー部材41は、共焦点像検出系140及び非共焦点像検出系150における共通の光学要素として設けられている。
受光素子43は、検出した光に基づいて共焦点信号を生成し、共焦点信号を制御部160に送る。当該眼底20rからの光を受光素子43で検出して共焦点信号を生成する動作を、走査系117による二次元走査の範囲について行う。これにより、共焦点像検出系140は、眼底20rの共焦点像の撮像を行う。制御部160は、共焦点信号から受光素子43によって検出された光の強度分布を取得し、強度分布に基づいて眼底20rの共焦点画像を生成する。受光素子43には、フォトマルチプライヤチューブ(PMT)、アバランシェフォトダイオード(APD)及びフォトダイオード(PD)等を使用できる。
受光光学系130及び共焦点像検出系140では、ミラー部材41の反射面と眼底20rが共役となるように各光学部材が配置される。すなわち、レンズ32は、前側焦点位置がレンズ15の後側焦点位置と、後側焦点位置がミラー部材41の反射面と略一致するように配置される。
図1(B)は、図1(A)に示す眼底撮像装置100のミラー部材41の近傍を拡大して示し、図1(C)はXY平面におけるミラー部材41の概略的な構成を示す。ミラー部材41には、透過部41a,41b、反射部41c及び遮光部41dが設けられる。ミラー部材41に入射する戻り光のうち、反射部41cで反射された光はレンズ42を介して受光素子43に、透過部41a,41bを透過した光は非共焦点像検出系150に、それぞれ導かれる。
反射部41c及び透過部41a,41bの外径は、共焦点像検出系140と非共焦点像検出系150で求められる解像度に応じて、それぞれ設定されることができる。例えば、反射部41c及び透過部41a,41bの外径をそれぞれ、1〜2ADD(Airy Disk Diameter)及び10〜30ADD程度に設定しても良い。なお、ADDとは光のエアリーディスク径を意味し、エアリーディスク径をD、波長をλ、レンズ32を透過する光の開口数をNAとすると、エアリーディスク径Dは以下の式(1)から算出される。
D=1.22λ/NA ・・・式(1)
D=1.22λ/NA ・・・式(1)
非共焦点像検出系150には、ミラー部材41、レンズ51、偏光板60、偏光板調整部63、分岐プリズム53、レンズ54a,54b及び受光素子55a、55bが設けられる。非共焦点像検出系150では、例えば、各光学部材が、分岐プリズム53と受光素子55a,55bがそれぞれミラー部材41と共役関係となるように配置されることができる。
ミラー部材41を透過した光は、レンズ51と偏光板60を介して、分岐プリズム53上に集光される。そして、ミラー部材41の透過部41aを透過した光は、分岐プリズム53で反射された後に、レンズ54aを介して受光素子55aで受光され、検出される。また、透過部41bを透過した光は、分岐プリズム53で反射された後に、レンズ54bを介して受光素子55bで受光され、検出される。これにより、非共焦点像検出系150では、共焦点像検出系140で検出される光以外の、眼底20rからの散乱光や反射光(戻り光)が、分岐プリズム53で分割された後に各受光素子55a,55bにより検出される。
受光素子55a,55bはそれぞれ、検出した光に基づいて非共焦点信号を生成し、非共焦点信号を制御部160に送る。当該眼底20rからの光を受光素子55a,55bで検出して非共焦点信号を生成する動作を、走査系117による二次元走査の範囲について行う。これにより、非共焦点像検出系150は、眼底20rの非共焦点像を撮像する。制御部160は、非共焦点信号から受光素子55a,55bによって検出されたそれぞれ光の強度分布を取得し、取得した強度分布の差分値に基づいて眼底20rの差分画像(非共焦点画像)を生成する。受光素子55a,55bには、受光素子43と同様に、フォトマルチプライヤチューブ(PMT)、アバランシェフォトダイオード(APD)、フォトダイオード(PD)等を使用できる。
偏光板60は、S偏光を透過させるように配置される。これにより、非共焦点像検出系150では、偏光ビームスプリッタ13で反射された後にミラー部材41を透過した光のうち、不要光であるP偏光の直線偏光成分を有する光が偏光板60で遮断され、S偏光の直線偏光成分を有する光のみが偏光板60を透過する。このため、受光素子55a,55bはS偏光の直性偏光成分を有する光のみを検出する。
偏光板調整部63(調整部)は、戻り光の光軸(=Z軸方向)を中心として偏光板60を回転する方向に角度(向き)を調整可能な回転駆動機構を有する。偏光板調整部63は、制御部160に接続されており、制御部160の制御により、光軸を中心として偏光板60を回転調整することができる。なお、偏光板調整部63は、偏光板60の回転を制御する制御部160とは別個の制御部に接続され、当該制御部によって制御されても良い。
制御部160は、共焦点像検出系140の受光素子43及び非共焦点像検出系150の受光素子55a,55bに接続されており、これらからの信号に基づいて、共焦点画像及び非共焦点画像(差分画像)を生成する。また、制御部160は、表示部170に接続されており、生成した画像や被検眼20に関する情報などを表示部170に表示させることができる。さらに、制御部160は上述のように、走査部77、駆動機構78、λ/4板駆動部91及び偏光板調整部63等にも接続され、これらを制御することができる。
なお、制御部160は、MPUやCPU、メモリ等を用いて眼底撮像装置100の内部に構成した演算器としても良いし、眼底撮像装置100とは別に汎用のコンピュータを用いた演算装置としても良い。また、表示部170は眼底撮像装置100の内部又は外部に設けられた任意のディスプレイ装置であって良い。なお、制御部160は、任意のインターフェース部材に接続されて、撮像した画像を外部に送信したり、接続される外部記憶装置に記憶させたりしても良い。また、制御部160は、当該任意のインターフェース部材を介した操作に基づいて、眼底の撮像範囲等を設定してもよい。
制御部160は、ミラー部材41において分割された透過部41a,41bを透過した光の強度の差分に基づいて差分画像を生成する。例えば、生成する差分画像の各画素について、受光素子55a,55bで検出された光の強度をそれぞれIa,Ibとし、差分画像の信号強度をIabとした場合に、差分画像の信号強度Iabは以下の式(2)から算出される。
Iab=(Ia−Ib)/(Ia+Ib) ・・・式(2)
Iab=(Ia−Ib)/(Ia+Ib) ・・・式(2)
なお、撮像に際しては、共焦点像検出系140と、共焦点像検出系140に比べて被写界深度が深い非共焦点像検出系150を用いて、眼底20rからの光をそれぞれ略同時に検出することができる。例えば、制御部160により、共焦点像検出系140の受光素子43と非共焦点像検出系150の受光素子55a,55bをそれぞれ制御して、眼底20rからの光を略同時に検出するように動作させることができる。これにより、走査系117によって二次元走査を行うことで、共焦点画像と差分画像(非共焦点画像)を略同時に取得することができる。
次に、図1乃至2(B)を参照して、眼底撮像装置100における光学部材の各面や眼からの不要光の影響について説明する。以下、図1に示す眼底撮像装置100において、偏光板60が設けられていない場合について述べる。
照明光学系110における光学部材の各面からの反射光は、P偏光が支配的である。さらに、被検眼20で反射及び散乱された光(戻り光)においてもS偏光以外の光が含まれる可能性がある。偏光ビームスプリッタ13においては、消光比の特性上、S偏光に比べて低い反射率で、これらのP偏光の一部が反射され、共焦点像検出系140と非共焦点像検出系150に導かれてしまう。このとき、眼底20rからの光は強度が非常に弱いため、相対的に不要光の影響を無視することができない。
また、不要光については、共焦点像検出系140に比べて、非共焦点像検出系150の方が影響を受けやすいという特徴がある。
例えば、ミラー部材41において、反射部41cの面積が非常に小さい構成の場合には、共焦点像検出系140に入射する不要光の強度は低減し、不要光が眼底20rからの光の検出精度に与える影響は小さくなる傾向にある。
一方で、非共焦点像検出系150においては、反射部41cに比べて透過部41a,41bの面積が大きいため、不要光がレンズ51,54a,54bを介して受光素子55a,55bに到達しやすい。ここで、例えば、透過部41a及び41bの外径は10〜30ADD、反射部41cの外径は1〜2ADD程度である。
さらに、非共焦点像検出系150を用いた差分画像の生成では、分割された透過部41a,41bを透過して検出された光の強度の差分値から差分画像を生成する。そのため、例えば、分割された透過部41a,41bの一方に偏って不要光が入射する場合には、検出した光の強度分布の差分を取ることで、差分画像における不要光の影響を低減することは困難である。
このため、非共焦点像検出系150は、共焦点像検出系140に比べて、不要光に起因したノイズの影響を受けやすく、誤差の発生により検出精度の低下が起こりやすい。
ここで、図2(A)及び(B)を参照して、偏光板が用いられない場合及び偏光板が偏光ビームスプリッタ13とミラー31との間に設けられている場合について説明する。図2(A)は、図1(A)に示す眼底撮像装置100に比べて、偏光板が設けられていない眼底撮像装置200を示す。また、図2(B)は、図1(A)に示す眼底撮像装置100に比べて、偏光板360の配置が異なり、偏光板360が偏光ビームスプリッタ13とミラー31との間に設けられている眼底撮像装置300を示す。なお、図2(A)及び(B)に示す眼底撮像装置200,300において、眼底撮像装置100と同じ構成要素に関しては同一の参照符号を用い、説明を省略する。
図2(A)に示す眼底撮像装置200は偏光板が配置されない構成であるため、不要光であるP偏光を含む光が、共焦点像検出系140と非共焦点像検出系150でそれぞれ検出される。このとき、共焦点像検出系140で検出される光においては、眼底20rからの光の強度が不要光に比べて大きいため、不要光に起因する検出精度の低下は限定的であり、問題にはならない程度となる。一方で、非共焦点像検出系150においては、不要光が含まれる眼底20rからの光を透過部41a,41bを用いて分割する。そして、分割された光の強度の差分値から差分画像が生成されるため、受光素子55a,55bで検出する光に不要光に起因したノイズが含まれて、検出精度が低下する可能性がある。
これに対し、図2(B)に示す眼底撮像装置300においては、偏光ビームスプリッタ13とミラー31の間に、偏光板360が配置される。偏光板360は、透過される直線偏光成分が、偏光ビームスプリッタ13で透過されたP偏光の直線偏光成分と直交するように配置される。すなわち、偏光板360は、偏光ビームスプリッタ13で反射されたS偏光の光を透過させ、不要光であるP偏光の光を遮断するように配置される。このとき、非共焦点像検出系150では、偏光板360により不要光が遮断されるため、不要光に起因したノイズは十分に小さく、眼底20rからの光を精度良く検出することができる。すなわち、非共焦点像検出系150においては、差分画像を生成する原理上、眼底20rからの光の強度の低下は問題にはならず、不要光の遮断により精度良く光を検出することができる。
一方、共焦点像検出系140では、偏光板360によって不要光とともに眼底20rからの光の強度も低下するため、眼底20rからの光に対する光源や補償光学系、受光素子で生じる電気的なノイズ等の影響が相対的に大きくなる。これにより、共焦点像検出系140では、検出される信号のS/N比が低下し、検出精度が低下する可能性がある。
以上のように、図2(A)及び(B)に示す眼底撮像装置200,300においては、眼底撮像装置100に比べて、共焦点像検出系140と非共焦点像検出系150の両方で被検眼20の眼底20rを高解像度で撮像できないという問題がある。
続いて、本実施形態による眼底撮像装置100における偏光板60の位置調整について説明する。
本実施形態においては、偏光板60は非共焦点像検出系150の光路内に配置される。また、偏光板60は、偏光板60を透過する光の直線偏光成分が、偏光ビームスプリッタ13で透過されてλ/4板19に導かれるP偏光の直線偏光成分と直交するように配置される。これにより、非共焦点像検出系150では、偏光ビームスプリッタ13で反射された後にミラー部材41を透過した光のうち、不要光であるP偏光の直線偏光成分を有する光が偏光板60で遮断され、S偏光の直線偏光成分を有する光のみが偏光板60を透過する。このため、受光素子55a,55bはS偏光の直性偏光成分を有する光のみを検出する。
また、共焦点像検出系140では、戻り光の光路内に偏光板60が配置されていないため、偏光ビームスプリッタ13で反射された後にミラー部材41で反射された光は、光の強度が低下することなく、受光素子43で検出される。
従って、本実施形態の眼底撮像装置100においては、共焦点像検出系140と非共焦点像検出系150の両方で眼底を高解像度で撮像することができる。また、上述のように、制御部160により、共焦点像検出系140の受光素子43と非共焦点像検出系150の受光素子55a,55bをそれぞれ制御して、眼底20rからの光を略同時に検出するように動作させることができる。この場合、眼底撮像装置100は共焦点像検出系140と非共焦点像検出系150の両方で略同時に眼底を高解像度で撮像することができる。
上記のように、本実施形態による眼底撮像装置100は、光源10と、被検眼20に対して光源10からの光を照射して走査する照明光学系110とを備える。また、眼底撮像装置100は、被検眼20の眼底20rからの光に基づいて、眼底20rの共焦点像を撮像する共焦点像検出系140と、眼底20rからの光に基づいて、眼底20rの非共焦点像を撮像する非共焦点像検出系150とを備える。さらに、眼底撮像装置100は、照明光学系110との共通光路を含み、眼底20rからの光を共焦点像検出系140と非共焦点像検出系150に導く受光光学系130を備える。また、眼底撮像装置100は、前述の共通光路内に配置され、光源10からの光のうち、第1の偏光方向の直線偏光成分の光を透過させ、該第1の偏光方向と直交する第2の偏光方向の直線偏光成分の光を反射させる偏光ビームスプリッタ13を備える。さらに、眼底撮像装置100は、前述の共通光路内において、偏光ビームスプリッタ13と被検眼20の間に配置されたλ/4板19を備える。またさらに、眼底撮像装置100は、非共焦点像検出系150の光路内に配置され、偏光ビームスプリッタ13からλ/4板19に導かれる第1又は第2の偏光方向の直線偏光成分の光と直交する直線偏光成分の光を透過させる、偏光板60(偏光素子)を備える。
これにより、共焦点像検出系140における光量低下を回避しつつ、非共焦点像検出系150における不要光の検出を低減することができる。従って、本実施形態によれば、共焦点像検出系140と非共焦点像検出系150の両方で被検者の眼底20rを高解像度で撮像可能な眼底撮像装置を提供することができる。
また、眼底撮像装置100では、λ/4板19が、被検眼瞳20pと共役な位置に配置される。これにより、被検眼20からの光がλ/4板19に対して斜めに入射することによって、λ/4板19を通過して共焦点像検出系140及び非共焦点像検出系150に導かれ、光の偏光特性に乱れが発生することを防止できる。さらに、λ/4板19は、偏光ビームスプリッタ13と被検眼20の間で、共通光路において被検眼20から最も近い位置、すなわち、被検眼20に対して共通光路における他の光学部材よりも近い位置に配置される。このため、λ/4板19と被検眼20との間に配置された光学部材で反射された不要光に起因したノイズの発生により検出精度が低下することを防止することができる。
なお、本実施形態では、光源10から発せられ、偏光ビームスプリッタ13を透過した光がλ/4板19に導かれ、眼底20rからの光が偏光ビームスプリッタ13で反射されるように眼底撮像装置100を構成した。しかしながら、眼底撮像装置の構成はこれに限定されるものではない。例えば、光源10から発せられ、偏光ビームスプリッタ13で反射された光がλ/4板19に導かれ、眼底20rからの光が偏光ビームスプリッタ13を透過するように撮像装置を構成しても良い。この場合、偏光板60は、偏光板60を透過する直線偏光成分が、偏光ビームスプリッタ13で反射されてλ/4板19に導かれるS偏光の直線偏光成分と直交するように、非共焦点像検出系150の光路内に配置される。従って、偏光ビームスプリッタ13を透過した後にミラー部材41を透過した光のうち、不要光であるS偏光の直線偏光成分を有する光が偏光板60で遮断され、P偏光の直線偏光成分を有する光のみが偏光板60を透過し、受光素子55a,55bで検出される。なお、偏光ビームスプリッタ13で反射されてλ/4板19に導かれる光をP偏光とし、偏光板60を透過する光をS偏光としても良い。
また、本実施形態による眼底撮像装置100は、被検眼20の眼底20rからの光の光軸を中心として偏光板60を回転する方向に位置を調整する偏光板調整部63をさらに備える。偏光板調整部63は、光軸(=Z軸方向)を中心として偏光板60を回転調整可能な回転駆動機構を有し、光軸を中心として回転する方向に偏光板60を角度調整することができる。これにより、偏光板60を透過する光の直線偏光成分を調整することができる。
これに関し、制御部160は、非共焦点像検出系150で検出される光の強度、あるいは差分画像における画素を形成する信号のコントラスト等に基づき、偏光板調整部63を制御して偏光板60の向き(位置)を調整することができる。具体的な調整方法としては、例えば、偏光板60を回転させ、差分画像に現れる不要光の強度を最小にする方法や、差分画像における眼底20rの信号コントラストを最大にする方法、差分画像上の眼底20rからの信号強度を最大にする方法等が挙げられる。これにより、偏光板60を透過した直後の光において、例えば、S偏光とP偏光の強度IsとIpの比をIs:Ip>10000:1とすることで、非共焦点像検出系150により眼底20rからの光を高精度に検出することができる。
さらに、本実施形態による眼底撮像装置100は、被検眼20の眼底20rを同時に撮像するように共焦点像検出系140及び非共焦点像検出系150を制御する制御部160を備える。これにより、走査系117による二次元走査を行うことで、共焦点画像と差分画像(非共焦点画像)を略同時に取得することができる。
また、眼底撮像装置100は、眼底20rからの光に含まれる被検眼20の収差を補正する補償光学系をさらに備える。このため、眼底撮像装置100では、眼底20rからの光に対する被検眼20の収差による影響を相殺し、より精度よく眼底20rを撮像することができる。
上記においては、図1に示す本実施形態に係る非共焦点像検出系150に関して、分岐プリズム53を用いて被検眼20からの戻り光を、X軸方向において線対称な領域に二分割する構成について説明した。しかしながら、非共焦点像検出系150において光を分割する方向や数は、図1に示す眼底撮像装置100における分割方向及び数に限られない。非共焦点像検出系150において光を分割する方向や数については、ミラー部材、分岐プリズム、レンズ及び受光素子が対応するように構成及び配置されていれば、任意の方向や2以上の任意の数としても良い。例えば、ミラー部材41及び分岐プリズム53は、Y軸方向において線対称な領域に被検眼20からの戻り光を二分割する構成でも良い。また、ミラー部材の透過部が光軸を中心に四等分されたミラー部材を用いて、四分割された光を対応する受光素子を用いて検出する構成でも良い。
さらに、眼底撮像装置は、ミラー部材41で透過された光を共焦点像検出系140で、反射された光を非共焦点像検出系150で、それぞれ検出する構成としても構わない。
本実施形態では、戻り光の所定の偏光成分の光を遮断する偏光素子として偏光板60を用いた。しかしながら、被検眼20からの戻り光について偏光素子を用いて偏光分離する構成や手段は本実施形態に限らない。偏光素子としては、偏光板以外に、プリズムやブリュースター角を利用した反射鏡を用いても構わない。また、例えば、偏光板60の代わりに、一部をワイヤーグリッド偏光子としたミラー部材を偏光素子として用い、ワイヤーグリッド偏光子を介した光を非共焦点像検出系で検出する構成としても良い。
さらに、本実施形態では、ミラー部材41を透過した光の光路を分岐するための分岐部材として、分岐プリズム53を用いた。しかしながら、このような分岐部材は分岐プリズム53に限られず、例えば、ミラーを用いて、ミラー部材41を透過した光の一部を反射させ、残りを透過させて、それぞれを受光素子55a,55bで検出しても良い。
本実施形態では、レンズを用いた眼底撮像装置の構成について説明したが、眼底撮像装置の構成はこれに限定されるものではない。例えば、少なくとも一部のレンズの代わりにミラーを配置する構成とすることで、レンズの各面で発生する不要な反射光や散乱光による影響を低減することができる。また、上述のように、共焦点像検出系140の受光素子43及び非共焦点像検出系150の受光素子55a,55bは、眼底20rからの戻り光の強度を検出できればよく、必ずしも眼底20rと共役である必要はない。そのため、これらの受光素子43,55a,55bの前にレンズを配置しない構成としても良い。
[第2実施形態]
図3乃至4(B)を参照して、別の構成例である第2実施形態による眼底撮像装置101について説明する。図3は、第2実施形態による眼底撮像装置101の構成を概略的に示す。本実施形態による眼底撮像装置101においては、共焦点像検出系141及び非共焦点像検出系151の構成が第1実施形態による眼底撮像装置101の構成要素と相違する。そのため、以下において、第1実施形態による眼底撮像装置100との相違点を中心に本実施形態による眼底撮像装置101の説明を行い、他の部分については眼底撮像装置100と同様の構成であるため、同じ参照符号を用い、説明を省略する。
図3乃至4(B)を参照して、別の構成例である第2実施形態による眼底撮像装置101について説明する。図3は、第2実施形態による眼底撮像装置101の構成を概略的に示す。本実施形態による眼底撮像装置101においては、共焦点像検出系141及び非共焦点像検出系151の構成が第1実施形態による眼底撮像装置101の構成要素と相違する。そのため、以下において、第1実施形態による眼底撮像装置100との相違点を中心に本実施形態による眼底撮像装置101の説明を行い、他の部分については眼底撮像装置100と同様の構成であるため、同じ参照符号を用い、説明を省略する。
本実施形態の眼底撮像装置101においては、第1実施形態の眼底撮像装置100に比べて、共焦点像検出系141に焦点距離の長いレンズ33が配置され、開口数の小さな戻り光が偏光板61に入射する構成を有する。
ここで、偏光板に対して光が斜めに入射する場合、偏光板におけるS偏光とP偏光の透過率がそれぞれ変化すること、すなわち、偏光板の透過率は光の入射角度の依存性を有することが一般的に知られている。特に、偏光板に対する光の入射角度が大きくなると、遮断すべき光の透過率が高くなることが一般的に知られている。
以下では、図4(A)及び(B)を参照して、本実施形態による眼底撮像装置101と第1実施形態による眼底撮像装置100の違いについて説明する。
図4(A)は、第1実施形態による眼底撮像装置100の非共焦点像検出系150における偏光板60と測定光70(戻り光)の関係を表す。断面P1と断面P2は、測定光70が偏光板60を透過する前後における測定光70の光軸OA方向の断面を示し、点線で描いた円形は測定光70の通過範囲を表す。また、図4(A)には、測定光70の各断面P1,P2において含まれるX軸方向に振動するS偏光の直線偏光成分及びY軸方向に振動するP偏光の直線偏光成分の一例も示される。
眼底撮像装置100では、レンズ51を透過した光が偏光板60を介して分岐プリズム53に集光されるため、測定光70におけるメリディオナル光線70Yp,70Ymやサジタル光線70Xp,70Xmは光軸OAに対して傾きを持つ。これにより、法線方向が光軸OAと平行となるように配置される偏光板60に対して、メリディオナル光線70Yp,70Ym及びサジタル光線70Xp,70Xmは斜めに入射する。このため、眼底撮像装置100の非共焦点像検出系150においては、特に測定光70の開口数が大きく偏光板60に対する入射角が大きい場合に、図4(A)に示すように、偏光板60を用いて不要光であるP偏光の光を精度良く遮断できない可能性がある。
これに対し、図4(B)は、眼底撮像装置101の非共焦点像検出系151における偏光板61と測定光71の関係を表す。図4(A)と同様に、断面P3と断面P4は、測定光71が偏光板61を透過する前後における測定光71の光軸OAに対する断面を示し、点線で描いた円形は測定光71の通過範囲を表す。また、図4(B)には、測定光71の各断面P3,P4において含まれるX軸方向に振動するS偏光の直線偏光成分及びY軸方向に振動するP偏光の直線偏光成分の一例も示される。
眼底撮像装置101では、焦点距離の長いレンズ33を透過した光が偏光板61に入射するため、眼底撮像装置100の測定光70に比べて、偏光板61に入射する光の開口数が小さい。すなわち、測定光71におけるメリディオナル光線71Yp,71Ymやサジタル光線71Xp,71Xmと光軸OAとのなす角度が小さくなる。このため、眼底撮像装置101の非共焦点像検出系151では、眼底撮像装置100の非共焦点像検出系150に比べて、偏光板61に対する測定光70の入射角が小さくなる。これにより、眼底撮像装置101では、偏光板61における不要光の透過率の増加が抑えられ、図4(B)に示すように、偏光板61によって不要光を精度良く遮断することができる。
なお、本実施形態による眼底撮像装置101でも、不要光に対する眼底20rからの光の強度が最大となるように、偏光板61の向きを調整することで、非共焦点像検出系151により眼底20rからの光をより高精度に検出することができる。
なお、本実施形態の非共焦点像検出系151においては、ミラー部材41と分岐プリズム53との間にレンズを配置しない構成であるため、第1実施形態に係る非共焦点像検出系150とは異なり、ミラー部材41と分岐プリズム53が共役関係ではない。このため、例えば、ミラー部材41と眼底20rが共役関係となる構成の場合、分岐プリズム53により、眼底20rとは共役ではない位置で光が分割されるため、差分画像を高精度に生成できない可能性がある。その場合、偏光板61と分岐プリズム53との間にレンズを配置して、ミラー部材41と分岐プリズム53が共役関係となるように構成しても良い。
上記のように、本実施形態による眼底撮像装置101では、第1実施形態による眼底撮像装置100に比べて、共焦点像検出系141に焦点距離の長いレンズ33が配置され、開口数の小さな光が偏光板61に入射する。これにより、被検眼20の眼底20rからの測定光71は、測定光71の光軸OAと略平行に偏光板61に入射することができる。従って、本実施形態による眼底撮像装置101では、第1実施形態による眼底撮像装置100と比べて、偏光板61を透過する不要光を精度よく遮断することができ、不要光に伴う非共焦点像検出系151での検出精度の低下を抑制することができる。
[第3実施形態]
図5乃至図6Bを参照して、別の構成例である第3実施形態による眼底撮像装置102について説明する。図5は、第3実施形態による眼底撮像装置102の構成を概略的に示す。本実施形態による眼底撮像装置102においては、非共焦点像検出系152の構成が第1実施形態による眼底撮像装置101の構成要素と相違する。そのため、以下において、第1実施形態による眼底撮像装置100との相違点を中心に本実施形態による眼底撮像装置102の説明を行い、他の部分については眼底撮像装置100と同様の構成であるため、同じ参照符号を用い、説明を省略する。
図5乃至図6Bを参照して、別の構成例である第3実施形態による眼底撮像装置102について説明する。図5は、第3実施形態による眼底撮像装置102の構成を概略的に示す。本実施形態による眼底撮像装置102においては、非共焦点像検出系152の構成が第1実施形態による眼底撮像装置101の構成要素と相違する。そのため、以下において、第1実施形態による眼底撮像装置100との相違点を中心に本実施形態による眼底撮像装置102の説明を行い、他の部分については眼底撮像装置100と同様の構成であるため、同じ参照符号を用い、説明を省略する。
本実施形態の眼底撮像装置102は、第1実施形態による眼底撮像装置100と比べて、偏光板62に入射する光が平行光である点が異なる。本実施形態に係る非共焦点像検出系152には、レンズ52a,52b、偏光板62、分岐プリズム53、レンズ54a,54b及び受光素子55a,55bが設けられる。非共焦点像検出系152における各光学部材は、分岐プリズム53と受光素子55a,55bがそれぞれミラー部材41と共役な位置になるとともに、偏光板62が被検眼瞳20pと共役な位置になるように配置される。すなわち、レンズ52aの前側焦点位置がレンズ32の後側焦点位置と、レンズ52aの後側焦点位置がレンズ52bの前側焦点位置と、レンズ52bの後側焦点位置がレンズ54a,54bの前側焦点位置と、略一致するように配置される。そして、レンズ52aの前側焦点位置にミラー部材41、レンズ52aの後側焦点位置に偏光板62、レンズ52bの後側焦点位置に分岐プリズム53がそれぞれ配置される。
ミラー部材41を透過した測定光(戻り光)は、レンズ52aを通ることで平行光にされ、偏光板62に入射する。そのため、測定光による偏光板62に対する入射角を略0°とすることができ、入射角に応じた不要光の偏光板62における透過率の増加を抑制し、精度よく不要光を遮断することができる。なお、偏光板62を透過した測定光は、レンズ52bを介して分岐プリズム53に入射する。
以下では、図6(A)及び(B)を用いて、本実施形態の眼底撮像装置102と第1実施形態の眼底撮像装置100の違いについて説明する。なお、図6(A)は、図4(A)と同様の図であるため、説明を省略し、図6(B)について詳しく記載する。
図6(B)は、眼底撮像装置102の非共焦点像検出系152における偏光板62と測定光72の関係を表す。図6(A)と同様に、断面P5と断面P6は、測定光72が偏光板62を透過する前後における測定光72の光軸OAに対する断面を示し、点線で描いた円形は測定光72の通過範囲を表す。また、図6(B)には、測定光72の各断面P5,P6において含まれるX軸方向に振動するS偏光の直線偏光成分及びY軸方向に振動するP偏光の直線偏光成分の一例も示される。
眼底撮像装置102では、レンズ52aによって平行光とされた測定光72が偏光板62に入射するため、測定光72におけるメリディオナル光線72Yp,72Ymやサジタル光線72Xp,72Xmは光軸OAと平行となる。このため、眼底撮像装置102の非共焦点像検出系152では、眼底撮像装置100の非共焦点像検出系150に比べて、偏光板62において入射角に応じた不要光の透過率の変化が発生しない。これにより、眼底撮像装置102では、偏光板62により、図6(B)に示すように、不要光を高精度に遮断することができる。
また、本実施形態による眼底撮像装置102においては、上述のように非共焦点像検出系152に配置される偏光板62が、被検眼瞳20pと共役な位置になるように配置される。そのため、被検眼20からの光は、画角に依らず偏光板62の面内の略同一の部分に入射する。
これに対し、偏光板62が被検眼瞳20pと共役でない位置に配置される場合には、レンズ52によって平行とされないような光軸OAから離れた被検眼20からの光は、画角に応じて偏光板62の面内の異なる位置に入射する。ここで、偏光板62の面内の各位置において、製造誤差による特性差がある場合には、偏光板62の面内の位置に応じて不要光の透過率に差が生じる。このため、偏光板62が被検眼瞳20pと共役でない位置に配置される場合には、偏光板62に入射する不要光は、画角に応じて異なる透過率で透過される。これにより、非共焦点像検出系152の受光素子55a,55bで検出されるスポット光の面内に強度ばらつきが生じる。そのため、この場合には、受光素子55a,55bによる検出精度の低下が生じることとなる。
しかしながら、本実施形態による眼底撮像装置102においては、上述のように偏光板62が被検眼瞳20pと共役な位置に配置されているため、偏光板62への入射光は偏光板62の面内の略同一の部分に入射する。このため、上記のような不要光の透過率に差が生じることを抑制し、受光素子55a,55bによる検出精度の低下を抑制することができる。
このように、本実施形態による眼底撮像装置102は、測定光72が平行光として偏光板62に入射するように構成されている。従って、本実施形態による眼底撮像装置102では、眼底撮像装置100に比べて、偏光板62において入射角に応じた不要光の透過率の変化が発生しない。これにより、眼底撮像装置102では、偏光板62により、不要光を高精度に遮断することができ、眼底20rからの光をより高精度に検出することができる。
また、本実施形態による眼底撮像装置102では、非共焦点像検出系152において、偏光板62が被検眼瞳20pと共役な位置に配置される。これにより、偏光板62の製造誤差に基づく偏光板62の面内における不要光の透過率の差によって、非共焦点像検出系152で検出精度が低下することを抑制できる。
なお、本実施形態による眼底撮像装置102でも、不要光に対する眼底20rからの光の強度が最大となるように、偏光板62の向きを調整することで、非共焦点像検出系152により眼底20rからの光をより高精度に検出することができる。
以上、第1乃至第3実施形態を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、上述の各実施形態及び変形例は、本発明の趣旨に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
10:光源、13:偏光ビームスプリッタ、19:λ/4板、20:被検眼、20r:眼底、60:偏光板(偏光素子)、100:眼底撮像装置、110:照明光学系、130:受光光学系、140:共焦点像検出系、150:非共焦点像検出系
Claims (9)
- 光源と、
被検眼に対して前記光源からの光を照射して走査する照明光学系と、
前記被検眼の眼底からの光に基づいて、該眼底の共焦点像を撮像する共焦点像検出系と、
前記眼底からの光に基づいて、前記眼底の非共焦点像を撮像する非共焦点像検出系と、
前記照明光学系との共通光路を含み、前記眼底からの光を前記共焦点像検出系及び前記非共焦点像検出系に導く受光光学系と、
前記照明光学系及び前記受光光学系の前記共通光路内に配置され、前記光源からの光のうち、第1の偏光方向の直線偏光成分の光を透過させ、該第1の偏光方向と直交する第2の偏光方向の直線偏光成分の光を反射させる偏光ビームスプリッタと、
前記共通光路内において、前記偏光ビームスプリッタと前記被検眼の間に配置されたλ/4板と、
前記非共焦点像検出系の光路内に配置され、前記偏光ビームスプリッタから前記λ/4板に導かれる前記第1又は第2の偏光方向の直線偏光成分の光と直交する直線偏光成分の光を透過させる、偏光素子と、
を備える、眼底撮像装置。 - 前記眼底からの光は、該光の光軸と略平行に前記偏光素子に入射する、請求項1に記載の眼底撮像装置。
- 前記偏光素子は、前記被検眼の瞳と共役な位置に配置される、請求項1又は2に記載の眼底撮像装置。
- 前記λ/4板は、前記被検眼の瞳と共役な位置に配置される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の眼底撮像装置。
- 前記λ/4板は、前記偏光ビームスプリッタと前記被検眼の間で、前記被検眼に対して前記共通光路における他の光学部材よりも近い位置に配置される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の眼底撮像装置。
- 前記眼底からの光の光軸を中心として前記偏光素子を回転させて、前記偏光素子の向きを調整する調整部をさらに備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の眼底撮像装置。
- 前記非共焦点像検出系で検出される光の強度、あるいは信号のコントラストに基づき、前記調整部を制御する制御部をさらに備える、請求項6に記載の眼底撮像装置。
- 前記眼底を前記共焦点像検出系及び前記非共焦点像検出系により同時に撮像するように、前記共焦点像検出系及び前記非共焦点像検出系を制御する制御部をさらに備える、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の眼底撮像装置。
- 前記眼底からの光に含まれる前記被検眼の収差を補正する補償光学系をさらに備える、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の眼底撮像装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016008524A JP2017127459A (ja) | 2016-01-20 | 2016-01-20 | 眼底撮像装置 |
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Cited By (2)
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JP2022527421A (ja) * | 2018-10-23 | 2022-06-02 | ユニバーシティ オブ ロチェスター | 物体の背後の面から後方散乱される光に基づく生体内物体識別、計数及び撮像 |
WO2023157494A1 (ja) * | 2022-02-18 | 2023-08-24 | 株式会社トプコン | 眼科装置 |
-
2016
- 2016-01-20 JP JP2016008524A patent/JP2017127459A/ja active Pending
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