JP2017127156A - 補助電源回路、および、これを備えたスイッチング電源装置 - Google Patents

補助電源回路、および、これを備えたスイッチング電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電源トランスを用いずに、負荷側への出力を絞り込んだ場合であっても制御用電力を安定供給できるスイッチング電源装置用の補助電源回路を提供する。【解決手段】スイッチンング電源装置は、第一スイッチQ2と第二スイッチQ3を有するハーフ・ブリッジ回路6、その高電位側に接続されたインダクタL1、L1に直列接続された絶縁コンデンサC3、および、ハーフ・ブリッジ回路6のグラウンド側に接続された絶縁コンデンサC4からなる。補助電源回路9は、インダクタL1および絶縁コンデンサC3の接続点cと、ハーフ・ブリッジ回路6のグラウンド側と、を結ぶ高周波電流のバイパスコンデンサC6,C7と、その接続点gの分圧電圧を整流するダイオードD6と、その整流化電圧で充電される電解コンデンサC8と、を有し、コンデンサC8より制御用電圧を出力する。【選択図】 図1

Description

本発明は、発光ダイオード(以下「LED(Light Emitting Diode」という)などの発光器を点灯制御するための点灯装置、その他のスイッチング電源装置に関する。特に、スイッチング電源装置の制御回路を動作させるための制御用電圧を供給する補助電源回路の改良に関する。
近年LED素子の性能が高くなってきており、LED素子を用いた照明器具は、寿命が長いなどの理由により従来からの光源に代えて採用される状況にある。今後LED素子の性能がますます向上してゆけば、さらに汎用の照明器具分野でLED素子を用いた照明器具が採用されると考えられる。
LED素子を多数使用した照明器具では、従来のHIDランプを使用した照明器具に比べてランプの形状による構造の制約がなく、自由なランプ形状の照明器具が実現する。また、LED素子一個当たりの光出力は小さいが、多数のLED素子を直並列に組み合わせた照明器具であれば、光出力は大きくなる。これらの理由で、従来のHIDランプがLEDを用いた照明器具に置き換えられるようになっている。
実開平6−7197号公報
従来のHIDランプと異なり、LED素子を用いた照明器具の分野には世界規模の統一された基準がなく、多数の独立した業者が各々、複数のLED素子を直並列に組み合わせて様々な照明器具を製造している。複数のLED素子からなる発光器に印加すべき電圧や電流は、まちまちであるため、照明器具ごとに点灯装置を開発する必要がある。つまり、コイルやトランス等に汎用品を使用できず、新たな点灯装置を開発するごとに力率改善回路のチョークコイルやフライバックトランス等を設計しなおす必要がある。
加えて、LED点灯装置内で使用する制御用電力を点灯用電力から取り出す場合が多い。一般的には、部品点数を低減できるという観点から、力率改善回路(PFC)のチョークコイルやフライバックトランス等に巻き線を追加して、この巻き線から制御用電力を取り出す方法が採用される。しかし、上述のように、コイルやトランス等に汎用品を使用できないことから、制御用電力のための巻き線も含めて、一から点灯装置を設計しなおさなければならず、納期が遅くなる等の問題点があった。
特許文献1の点灯装置には、制御用電力を点灯用電力から取り出す補助電源回路として、従来の巻き線を使用しないトランスレス型の補助電源回路が開示されている。しかしながら、特許文献1の補助電源回路では、調光動作で光量を深く絞り込んだ場合に、制御用電圧が低下しすぎて、制御回路の動作が停止したり不安定状態に陥ったりする等の問題点があった。
本発明は上述の課題に鑑みなされたものであり、点灯装置などのスイッチング電源装置において、電源トランスを用いずに制御用電力を供給でき、しかも、負荷側への出力を絞り込んだ場合であっても制御用電力を安定して供給できる補助電源回路、および、これを備えたスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
発明者は、直流電圧を高周波電圧に変換するハーフ・ブリッジ回路を備えたスイッチング電源装置において、ハーフ・ブリッジ回路の高電位側出力端に限流用インダクタを介して第一絶縁コンデンサを接続し、ハーフ・ブリッジ回路の低電位側出力端に第二絶縁コンデンサを接続し、これら一対の絶縁コンデンサに生じる高周波電流を負荷側に出力するようにした。そして、限流用インダクタと第一絶縁コンデンサの接続点(点c)に、高周波電流のバイパスコンデンサを接続して、限流用インダクタの出力電圧を降圧し、さらに、降圧された電圧を整流する整流回路を設けた。この整流電圧による直流電源を制御回路の電源として使用することにした。このようなバイパスコンデンサ(高周波電流のバイパス回路)および整流回路からなる補助電源回路を、上記のハーフ・ブリッジ回路を備えたスイッチング電源装置に採用することにより、本発明の課題解決に至った。さらに、バイパスコンデンサを2つのコンデンサの直列回路で構成し、このバイパスコンデンサの動作のオンオフ機能を追加することにより、補助電源回路の出力電圧を調整できることを見出した。
すなわち、本発明に係る補助電源回路は、
高電位側の第一スイッチおよび該第一スイッチと直列に接続されたグラウンド側の第二スイッチを有するハーフ・ブリッジ回路、該ハーフ・ブリッジ回路の高電位側出力端に接続された限流用インダクタ、該限流用インダクタに直列に接続された第一絶縁コンデンサ、および、該ハーフ・ブリッジ回路のグラウンド側出力端に接続された第二絶縁コンデンサからなるスイッチング電源装置用の補助電源回路であって、
該補助電源回路は、
前記限流用インダクタおよび前記第一絶縁コンデンサの接続点と、前記ハーフ・ブリッジ回路のグラウンド側出力端と、を結ぶ高周波電流のバイパスコンデンサと、
前記バイパスコンデンサによって降圧された電圧を整流する整流回路と、を有し、
前記整流回路による整流化電圧を制御用電圧として出力することを特徴とする。
この発明の作用効果について説明する。まず、スイッチング電源装置の動作について、ハーフ・ブリッジ回路の高電位側出力端に限流用インダクタおよび第一絶縁コンデンサが直列に接続されているため、第一スイッチのオン状態では限流用インダクタおよび第一絶縁コンデンサの接続点(図1の点c)が「プラス電位」で保持される。続いて、第二スイッチがオン(第一スイッチはオフ)すると、負荷を含めて限流用インダクタと2つの絶縁コンデンサからなる閉ループが形成されるので、第一絶縁コンデンサに貯えられた電荷が限流用インダクタを通って第二絶縁コンデンサへと流れる。このように、第二スイッチがオンしても、接続点が「プラス電位」である期間が生じる。この接続点の電位は、第二スイッチのオン期間において、一度、マイナス電位まで低下するが、再度、「プラス電位」まで上昇する。そして、プラス電位の状態で、第一スイッチがオンする。
本発明の補助電源回路は、このようなスイッチング電源装置の動作を利用したものであり、高周波電流のバイパスコンデンサを接続する接続点(点c)には、「プラス電位」が比較的長く保持されるとともに、限流用インダクタおよび絶縁コンデンサからなる回路構成から制御用電力を取り出しているので、補助電源回路が制御用電圧を取得・供給する過程での回路損失が発生しない。従って、制御用電力を安定的に取り出すことができる。
また、本発明の補助電源回路における前記バイパスコンデンサは、高電位側の第一バイパスコンデンサおよびグラウンド側の第二バイパスコンデンサの直列回路で構成され、前記整流回路は、前記第一および第二バイパスコンデンサの接続点での分圧電圧を整流するように設けられていることが好ましい。
また、前記バイパスコンデンサには、前記第二バイパスコンデンサの接続を開閉する第三スイッチが直列に接続されていることが好ましい。
この構成によれば、第三スイッチ素子を開閉させることで、バイパスコンデンサによる分圧電圧が変化するので、これに伴って補助電源回路の出力電圧を調整することができる。
一方、本発明に係るスイッチング電源装置は、
高電位側の第一スイッチおよび該第一スイッチと直列に接続されたグラウンド側の第二スイッチを有するハーフ・ブリッジ回路と、
該ハーフ・ブリッジ回路の高電位側出力端に接続された限流用インダクタと、
該限流用インダクタに直列に接続された第一絶縁コンデンサと、
該ハーフ・ブリッジ回路のグラウンド側出力端に接続された第二絶縁コンデンサと、
前記補助電源回路と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、スイッチング電源装置の限流用インダクタおよび第1絶縁コンデンサの接続点に高周波電流のバイパスコンデンサを接続して、この接続点から制御用電力を取り出すようにしたので、電源トランスを用いない補助電源回路を構成できる。しかも、インダクタとコンデンサを用いた回路構成から制御用電力を取り出すようにしたので、補助電源回路が制御用電圧を取得・供給する過程での回路損失は存在しない。また、限流用インダクタと絶縁コンデンサの協働により、両者の接続点での「プラス電位」が比較的長く保持される。
以上のことにより、スイッチング電源装置の出力を変化させて負荷側への出力を絞り込んだ場合であっても、制御回路などへの供給電圧が低下し過ぎることがなく、制御回路が停止したり不安定になったりすることを回避することができる。
本発明の第一実施形態のLED点灯装置の全体構成図である。 図1のa点での電圧波形を示した図である。 図1のb点およびc点での各電圧波形を同じ時間軸で示した図である。 図3にて点灯装置出力を深く絞った際の各電圧波形を示した図である。 図1のスイッチQ1の動作に応じたg点の電圧変化を説明するための図。 本発明の第二実施形態のスイッチング電源装置の全体構成図である。
本発明の第一実施形態に係るLED点灯装置の回路構成および回路動作について図面を参照して説明する。
第一実施形態
図1のLED点灯装置は、ハーフ・ブリッジ方式であり、図中の1は入力の交流電源AC、2は交流電源1からの交流電圧を直流の脈流電圧に変換する全波整流器DB1、3は起動回路、4は脈流電圧を昇圧して直流電圧を生成する力率改善回路PFC、5は制御回路、6はハーフ・ブリッジ回路、7は高周波数帯の全波整流器DB2、8はLED発光器または照明器具、9は制御回路用の補助電源回路である。
また、図1中のC1は、商用周波数帯の全波整流器2が生成した電流の高調波成分(リプル)を平滑する平滑コンデンサである。平滑コンデンサC1の両端子間には、抵抗R1とダイオードD1と起動回路3からなる直列回路が接続されている。起動回路3は、平滑コンデンサC1の端子間電圧の分圧電圧を電源として、力率改善回路4およびハーフ・ブリッジ用の制御回路5への起動信号を生成する。
C2は、力率改善回路4によって昇圧された直流電圧によって充電される平滑コンデンサ(電解コンデンサ)であり、後段のハーフ・ブリッジ回路6へ直流電力を供給する。この平滑コンデンサC2の陰極端子は、点灯装置内の基準電位を有するグラウンド配線に接続されている。
ハーフ・ブリッジ回路6は、FETで構成される二つのスイッチQ2,Q3の直列回路であり、平滑コンデンサC2の両端に接続されている。スイッチQ2が高電位側であり、スイッチQ3がグラウンド側である。二つのスイッチQ2,Q3は、制御回路5からのドライブ信号に従って各々オンオフする。二つのスイッチQ2,Q3が高い周波数fで交互にオンオフを繰り返すことにより、これらの接続点bから周波数fの矩形波電圧(高周波電圧)が発生する。
接続点bは、ハーフ・ブリッジ回路6の高電位側の出力端を形成し、またスイッチQ3のFETのソース側の接続点eは、ハーフ・ブリッジ回路6のグラウンド側の出力端を形成する。接続点bには、小インピーダンスの限流用インダクタL1と、小容量の第一絶縁コンデンサC3とで構成されたLC直列回路が接続されている。コンデンサC3の他端は、ダイオード・ブリッジからなる高周波数帯の全波整流器7の一方の入力端に繋がっている。接続点eには、小容量の第二絶縁コンデンサC4が接続され、コンデンサC4の他端は、高周波数帯の全波整流器7の他方の入力端に繋がっている。
第一及び第二絶縁コンデンサC3,C4は、外部の交流電源に対して少なくとも0.1MΩ以上、好ましくは0.2MΩ以上、より好ましくは0.4MΩ以上の絶縁抵抗を有する小容量コンデンサであることが好ましい。具体的には、絶縁コンデンサC3,C4の静電容量は、発光器においてLED素子と放熱器間の絶縁が破壊され、人が放熱器に接触した場合に、人を通じて大地に流れる交流電流の最大値が、人体に影響のない電流値である1mA以下となるようなpFオーダである。例えば、絶縁コンデンサC3,C4の個々の容量を7000pF以下に定めた場合、交流電流60Hz、200Vにおいて、絶縁コンデンサの容量性リアクタンス1/(ωC)を約0.2MΩ以上にすることができる。
よって、これら小容量の絶縁コンデンサC4,C5にはpFオーダの容量の同じセラミック・コンデンサを使用するとよい。
また、インダクタL1および第一絶縁コンデンサC3からなるLC直列接続回路のインピーダンスが容量性になるようにコンデンサC3の静電容量およびインダクタL1のインダクタンスが設定されている。具体的には、インダクタL1のインピーダンス絶対値は、コンデンサC3のインピーダンス絶対値の0.5倍以下、好ましくは0.1倍以下、より好ましくは0.05倍以下に設定するとよい。
本実施形態では、インダクタL1とコンデンサC3の接続点cを流れる電流をisで表し、インダクタL1からコンデンサC3への電流isの向きを正とする。
高周波数帯の全波整流器7は、4つの整流素子D2〜D5からなり、接続点cを流れる電流isを直流化する。この直流化電流は、LED発光器8に並列に接続された平滑コンデンサC5を充電する。平滑コンデンサC5は、直流化電流の高周波成分(リプル)を平滑し、LED発光器8への負荷電流を調光率に応じた値にする。なお、高周波数帯の全波整流器7は、高周波の周波数fに対して逆回復時間が十分短い高速型ダイオードなどで構成される。
本実施形態のLED点灯装置の点灯動作を説明する。
入力の交流電圧は全波整流器2により整流され、図2に示すような脈流になる。
次に、脈流電圧は、力率改善回路4によって昇圧され、例えば400V付近の直流電圧となって平滑コンデンサC2を充電する。平滑コンデンサC2の端子間電圧は、制御回路5からの指令で駆動するハーフ・ブリッジ回路6によって、高周波の矩形波(方形波)電圧となる。図3の上側の波形は、接続点bに生じる矩形波電圧の波形である。インダクタL1は、矩形波電圧にともなうパルス電流を限流するので、接続点cの最大電流が制限される。その結果、接続点cの電圧波形は、図3の下側に示すように、プラス電位とマイナス電位とが交互に生じる高周波の電圧波形となる。この高周波の電圧波形は、絶縁コンデンサC3,C4によって降圧され、高周波数帯の全波整流器7で再度直流となり、平滑コンデンサC5で平滑された後、LED発光器8を点灯させる。
詳細な動作は次のようになる。ハーフ・ブリッジ回路6で、スイッチQ2がオン、スイッチQ3がオフの状態になると、接続点bに矩形波電圧が印加され、インダクタL1に向けてパルス電流が流れる。正方向のパルス電流は、インダクタL1により制限を受けつつ、平滑コンデンサC2に蓄えられた電荷をC2→Q2→L1→C3→D2→C5→D5→C4→C2の順に流して、平滑コンデンサC5を充電し、光源LAを点灯する直流電流になる。この期間に絶縁コンデンサC3、C4は充電される。
次に、スイッチQ2がオフ、スイッチQ3がオンの状態になると、接続点bの電圧は、グラウンドレベルの電圧になる。すると、絶縁コンデンサC3、C4に蓄えられた電荷が、インダクタL1により制限を受けつつ、負方向のパルス電流になって、接続点bに流れ込む。負方向のパルス電流は、C3→L1→Q3→C4→D3→C5→D4→C3と流れて、この期間も平滑コンデンサC5を充電し、光源LAを点灯する直流電流になる。
<補助電源回路の構成>
次に、力率改善回路4および制御回路5へ制御用電力を供給する補助電源回路9について説明する。補助電源回路9は、高電位側の接続点cとグラウンド側の接続点fとの間に設けられ、高電位側の接続点cから制御用電力を取り出して所定の制御用電圧を生成する。具体的には、バイパスコンデンサC6,C7およびスイッチQ1の直列回路、ダイオードD6および電解コンデンサC8の直列回路、および、ダイオードD7からなる。
バイパスコンデンサC6,C7およびスイッチQ1の直列回路は、入力点である接続点cの電圧を分圧するためのものであり、Q1オン時に、コンデンサC6,C7の接続点gに分圧された電位を生じさせる。コンデンサC6単独、もしくは、コンデンサC6,C7の直列回路は、高周波電流のバイパスコンデンサとして機能する。
ダイオードD6および電解コンデンサC8の直列回路は、コンデンサC6,C7の接続点gとグラウンドレベル(接続点f)とを結んでおり、接続点gの電圧によって電解コンデンサC8に制御用電力を蓄える。ここでダイオードD6は、電解コンデンサC8の放電を防止するために、接続点g側からの電流のみを流す向きで接続されている。
ダイオードD7も、コンデンサC6,C7の接続点gとグラウンドレベル(接続点f)とを結び、グラウンド側からの電流のみを接続点gに向けて流す向きで接続されている。その目的は、スイッチQ1がオフ状態であっても、バイパスコンデンサC6が放電できるようにすることである。
ダイオードD6および電解コンデンサC8の接続点dは、力率改善回路4および制御回路5の電源端子に接続され、制御用電力として電解コンデンサC8に充電された直流電力を供給するようになっている。
なお、スイッチQ1は、FETなどで構成され、ハーフ・ブリッジ用の制御回路5から駆動電圧がゲートに印加されることでオンする。
このように構成された補助電源回路9は、次のように動作する。
まず、スイッチQ1がオフの場合について説明する。
接続点cの電圧(電位)がコンデンサC6で降圧される。接続点cの電圧波形は図3の下側に示したように、ハーフ・ブリッジ回路6の動作に伴ってプラス電位の期間とマイナス電位の期間が交互に生じる。従って、補助電源回路9内の電荷の流れは、接続点cの電圧波形の影響を受けて変化する。接続点gの電位が電解コンデンサC8の正極よりも高い場合は、電流がダイオードD6を通過して電解コンデンサC8を充電する。
補助電源回路9内の電荷の流れを詳しく説明する。
矩形波電圧が高電位の期間(スイッチQ2のオン期間:期間I)は、接続点cがプラス電位で保持される。Q2のオンによって、インダクタL1の正方向(右向き)の電流が徐々に増して、絶縁コンデンサC3,C4の充電が進む。絶縁コンデンサC3,C4が一杯になったところでインダクタL1の電流は停止し、続けて、絶縁コンデンサC3,C4の放電が始まって、インダクタL1に負方向(左向き)の電流が流れ始める。こうして、Q2のオン期間では接続点cの電圧波形が山形(常にプラス電位)となる。従って、補助電源回路9では、バイパスコンデンサC6で降圧された電圧によって、電解コンデンサC8の充電が進む。補助電源回路9での電流は、接続点c→C6→D6→C8→接続点fへと流れる。
一方、矩形波電圧が低電位の期間(スイッチQ3のオン期間:期間II)では、まず、スイッチQ3オン時の接続点cはプラス電位を示す。Q3オンによって、C3→L1→Q3→C4→D3→C5→D4→C3の閉ループが形成されるので、絶縁コンデンサC3の電荷の放電(インダクタL1の負方向の電流)が進む。接続点cの電位は、マイナス電位まで低下して、インダクタL1の電流は停止する。続けて、インダクタL1の磁場に貯えられたエネルギーの放出によって、再びインダクタL1に正方向の電流が流れ出して、接続点cがプラス電位まで上昇する。このようにスイッチQ3のオン期間での接続点cの電圧波形はマイナス電位の期間を含んだ谷形となる。
そうするとスイッチQ3のオン期間での補助電源回路9の動作は、接続点cがプラス電位のときは、バイパスコンデンサC6で降圧された電圧によって電解コンデンサC8の充電が進む。電流は、接続点c→C6→D6→C8→接続点fへと流れる。逆に、接続点cがマイナス電位のときは、電解コンデンサC8の充電は行われず、ダイオードD7を流れる電流によって、バイパスコンデンサC6の放電が進む。電流は、接続点f→D7→C6→接続点cへと流れる。
ここで、調光制御によってハーフ・ブリッジ回路6のオンデューティを小さくした場合の波形を図4に示す。スイッチQ2のオン期間は短縮されるが、Q2オン中は、接続点cの電圧波形が山形(常にプラス電位)となり、また、Q3オフ中は、接続点cの電圧波形が谷形(マイナス電位の期間を含む)となる。つまり、調光率に関わらず、接続点cの電圧波形はプラス電位の期間とマイナス電位の期間が交互に生じる。
商用交流電源の投入直後においては、起動回路3から力率改善回路4および制御回路5へ、その動作に必要な電力が数秒間程度供給される。起動回路3からの供給は、補助電源回路の電解コンデンサC8に充電された直流電圧が規定値を超えると停止して、その後は、補助電源回路9から制御用の直流電圧が供給される。
<スイッチQ1の機能>
次に、補助電源回路9のスイッチQ1をオンした場合について説明する。Q1オンでは、バイパスコンデンサC6,C7によって接続点cの電圧は分圧されて、接続点gの電圧はQ1オフ時よりも低くなる。従って、スイッチQ1のゲート電圧を制御回路5からの指令で図5のようにオンオフさせることにより、分圧電圧を図5の下側に示すように切り換えることができ、補助電源回路9の出力電圧(制御用電圧)を調整することができる。
スイッチQ1がオンの場合の補助電源回路9の回路動作を説明する。
まず、スイッチQ2のオン期間では接続点cの電圧波形が山形(常にプラス電位)となる。補助電源回路9では、バイパスコンデンサC6、C7で分圧された電圧によって、電解コンデンサC8の充電が進む。つまり、補助電源回路9での電流は、接続点c→C6→C7→Q1→接続点fへの流れと、接続点c→C6→D6→C8→接続点fへの流れとの2通りの流れになる。
一方、スイッチQ3のオン期間では、C3→L1→Q3→C4→DB2→C5→DB2→C3の閉ループが形成され、接続点cの電圧波形はマイナス電位の期間を含んだ谷形となる。補助電源回路9では、接続点cがプラス電位のときに、コンデンサC6、C7で分圧された電圧によって、電解コンデンサC8の充電が進む。逆に、接続点cがマイナス電位のときは、電解コンデンサC8の充電は行われず、補助電源回路9での電流は、接続点f→D7→C6→接続点cへの流れと、接続点f→Q1→C7→C6→接続点cへの流れとの2通りの流れになる。これによって、コンデンサC6、C7に蓄えられた電荷が放出される。
<本実施形態の効果>
本実施形態のLED点灯装置によれば、限流用インダクタL1と第1絶縁コンデンサC3の接続点cに、高周波電流のバイパスコンデンサとして分配コンデンサC6を接続して、この接続点cから制御用電力を取り出すようにしたので、補助電源回路9が制御用電圧を取得・供給する過程での回路損失は生じない。また、限流用インダクタL1と絶縁コンデンサC3,C4の協働により、両者の接続点cでの「プラス電位」が比較的長く保持される。従って、LED発光器の光量を深く絞り込んだ場合であっても、制御回路などへの供給電圧が低下し過ぎることがなく、力率改善回路4や制御回路5が停止したり不安定になったりすることを回避することができる。
本実施形態では、さらに、スイッチQ1を設けたので、接続点gの電圧を図5の下側に示すように切り換えることができ、補助電源回路9の出力電圧を調整することもできる。特に、スイッチQ1のオンオフを短い周期で繰り返すことにより、電解コンデンサC8の正極端子電圧を、オン時の電圧とオフ時の電圧との中間の電圧値にすることができる。つまり、制御回路5がスイッチQ1のオンデューティを変化させることにより、制御用電圧をオン時の電圧とオフ時の電圧との間で任意に調整することもできる。
第二実施形態
図6を用いて本発明の第二実施形態に係るスイッチング電源装置について説明する。図6の電源装置において、第一実施形態に共通する部分には、同じ符号を付して説明を省略する。この電源装置は、直流電源11を用いてハーフ・ブリッジ回路6で高周波電圧を生成し、一対の絶縁コンデンサC3,C4を介して負荷に電力を供給する。
この電源装置においても、制御回路用の補助電源回路19を備え、安定した制御用電圧を供給できるようになっている。すなわち、補助電源回路19は、高電位側の接続点cとグラウンド側の接続点fとの間に接続された降圧コンデンサC6およびダイオードD7の直列回路と、ダイオードD6および電解コンデンサC8の直列回路とからなる。ここで、降圧コンデンサC6は、高周波電流のバイパスコンデンサとして機能する。また、ダイオードD6および電解コンデンサC8の直列回路は、コンデンサC6とダイオードD7の接続点gとグラウンドレベル(接続点f)とを結んでおり、接続点gの電圧によって電解コンデンサC8に制御用電力を蓄える。つまり、図6の補助電源回路19は、第一実施形態の補助電源回路9においてスイッチQ1がオンである状態と同等の回路構成になっている。
なお、以上の各実施形態において、高周波電圧発生回路としてハーフ・ブリッジ回路6の場合を示したが、フル・ブリッジ回路の場合にも本発明を適用できる。また、各実施形態では、限流用インダクタL1を第1絶縁コンデンサC3と直列に接続した例を示したが、この構成に加えて、別の限流用インダクタを第2絶縁コンデンサC4にも直列に接続してもよい。あるいは、インダクタL1の代わりに同様のインダクタを第2絶縁コンデンサC4にのみ直列に接続したものでも構わない。
1:交流電源
2:商用周波数帯の全波整流器
3:起動回路(スタート回路)
4:力率改善回路
5:制御回路
6:ハーフ・ブリッジ回路
7:高周波数帯の全波整流器
8:LED発光器(またはLED照明器具)
9:制御用補助電源回路

Claims (4)

  1. 高電位側の第一スイッチおよび該第一スイッチと直列に接続されたグラウンド側の第二スイッチを有するハーフ・ブリッジ回路、該ハーフ・ブリッジ回路の高電位側出力端に接続された限流用インダクタ、該限流用インダクタに直列に接続された第一絶縁コンデンサ、および、該ハーフ・ブリッジ回路のグラウンド側出力端に接続された第二絶縁コンデンサからなるスイッチング電源装置用の補助電源回路において、
    前記限流用インダクタおよび前記第一絶縁コンデンサの接続点と、前記ハーフ・ブリッジ回路のグラウンド側出力端と、を結ぶ高周波電流のバイパスコンデンサと、
    前記バイパスコンデンサによって降圧された電圧を整流する整流回路と、を有し、
    前記整流回路による整流化電圧を制御用電圧として出力することを特徴とする補助電源回路。
  2. 請求項1記載の補助電源回路において、
    前記バイパスコンデンサは、高電位側の第一バイパスコンデンサおよびグラウンド側の第二バイパスコンデンサの直列回路で構成され、前記整流回路は、前記第一および第二バイパスコンデンサの接続点での分圧電圧を整流するように設けられていることを特徴とする補助電源回路。
  3. 請求項2記載の補助電源回路において、
    前記バイパスコンデンサには、前記第二バイパスコンデンサの接続を開閉する第三スイッチが直列に接続されていることを特徴とする補助電源回路。
  4. 高電位側の第一スイッチおよび該第一スイッチと直列に接続されたグラウンド側の第二スイッチを有するハーフ・ブリッジ回路と、
    該ハーフ・ブリッジ回路の高電位側出力端に接続された限流用インダクタと、
    該限流用インダクタに直列に接続された第一絶縁コンデンサと、
    該ハーフ・ブリッジ回路のグラウンド側出力端に接続された第二絶縁コンデンサと、
    前記請求項1から3のいずれかに記載の補助電源回路と、
    を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
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