JP2017125690A - 磁気計測装置の製造方法およびガスセルの製造方法 - Google Patents

磁気計測装置の製造方法およびガスセルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造歩留まりの低下や製造工数の増大を抑え生産性を向上させることが可能な磁気計測装置の製造方法およびガスセルの製造方法を提供する。【解決手段】磁場を計測する磁気計測装置100の製造方法は、主室14と、主室14と連通し長手方向を有するリザーバー16と、リザーバー16の長手方向における主室14とは反対側に設けられた開口部18と、を有するセル部12のリザーバー16に開口部18からアンプル20を挿入して収納する収納工程と、開口部18を封止部19で封止する封止工程と、アンプル20にパルスレーザー光40を照射する照射工程とを含み、収納工程では、リザーバー16の内壁およびアンプル20の少なくとも一方に粘着剤25を配置することを特徴とする。【選択図】図2A

Description

本発明は、磁気計測装置の製造方法およびガスセルの製造方法に関する。
アルカリ金属ガスが封入されたガスセルに直線偏光を照射し、偏光面の回転角に応じて磁場を測定する光ポンピング式の磁気計測装置が知られている。特許文献1に、リザーバー(アンプル収容室)にアルカリ金属が封入されたアンプルを収納し、そのアンプルにレーザー光を照射することによりアンプルのガラス管に貫通孔を形成し、アンプル内のアルカリ金属を蒸発させて、その蒸気(ガス)をリザーバーから連通孔を介して主室内に充満させるガスセルの製造方法が開示されている。
特開2012−183290号公報
ところで、例えば、リザーバーに設けられた開口部からアンプルを挿入してリザーバー内に収納し、開口部を封止部で塞いで封止する場合、アンプルを収納する工程から封止する工程までの取り扱いや封止部で封止する際に、アンプルが開口部からリザーバー外へ出てしまうおそれがある。また、アンプルにレーザー光を照射する際に、アンプルの位置が個体によってばらついてレーザー光の照射位置からずれてしまったり、リザーバー内でアンプルが安定しないためにレーザー光照射による衝撃でアンプルが動いてしまったりすると、レーザー光照射による深さ方向の加工が進まずアルカリ金属のガスを発生させることができないおそれがある。これらが生じた場合、製造歩留まりの低下や、加工のやり直しなどによる製造工数の増大を招いてしまうこととなる。
アルカリ金属ガスを発生させるための部材としては、特許文献1に記載のアンプル以外の形態も考えられる。そこで、本願発明の課題は、リザーバー内に収納したアンプルなどのアルカリ金属ガスを発生させるための部材が開口部から外へ出てしまうことを抑止するとともにリザーバー内に安定した状態で保持してレーザー光照射により確実にアルカリ金属ガスを発生させ、製造歩留まりの低下や製造工数の増大を抑え生産性を向上させることが可能な磁気計測装置の製造方法およびガスセルの製造方法を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る磁気計測装置の製造方法は、磁場を計測する磁気計測装置の製造方法であって、第1室と、前記第1室と連通し長手方向を有する第2室と、前記第2室の前記長手方向における前記第1室とは反対側に設けられた開口部と、を有するセル部の前記第2室に前記開口部からアルカリ金属を含む固形物を挿入して収納する収納工程と、前記開口部を封止部で封止する封止工程と、前記固形物にレーザー光を照射する照射工程と、を含み、前記収納工程では、前記第2室の内壁および前記固形物の少なくとも一方に鎖式飽和炭化水素を配置することを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、収納工程で、セル部の第2室に開口部からアルカリ金属ガスを発生させるための部材であるアルカリ金属を含む固形物を挿入して収納する際に、第2室の内壁および固形物の少なくとも一方に鎖式飽和炭化水素を配置する。そのため、鎖式飽和炭化水素の粘着性により固形物を第2室の内壁に固定できるので、収納工程から封止工程までの取り扱いや封止工程で開口部を封止部で封止する際に、固形物が開口部から第2室外へ出てしまうことを抑止できる。そして、照射工程で固形物にレーザー光を照射してアルカリ金属のガスを発生させる際に、固形物がレーザー光の照射位置からずれてしまうことやレーザー光照射による衝撃で固形物が動いてしまうことが抑えられるので、より確実にアルカリ金属ガスを発生させることができる。この結果、製造歩留まりの低下や製造工数の増大を抑え、生産性を向上させることが可能な磁気計測装置の製造方法を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に係る磁気計測装置の製造方法であって、前記封止工程では、前記セル部を、前記長手方向が鉛直方向に沿うとともに前記開口部が鉛直方向の下方側となるようにして前記封止部の上に配置することが好ましい。
本適用例の製造方法によれば、封止工程で開口部が鉛直方向の下方側となるようにしてセル部を封止部の上に配置するので、例えば、低融点ガラスをシール材として封止部とセル部とを固着する場合に、下方に位置する封止部側から低融点ガラスを加熱しながら上方に位置するセル部に対して荷重を付加して、効率良く封止を行うことができる。その際、固形物が鎖式飽和炭化水素を介して第2室の内壁に固定されているので、長手方向が鉛直方向に沿うとともに開口部が下方側となるようにセル部が配置されても、固形物が開口部から第2室外へ出てしまうことを抑止できる。
[適用例3]上記適用例に係る磁気計測装置の製造方法であって、前記固形物は内部にアルカリ金属が充填されたアンプルであり、前記照射工程では、前記アンプルに紫外線領域の波長のパルスレーザー光を照射することが好ましい。
本適用例の製造方法によれば、照射工程において、内部にアルカリ金属が充填されたアンプルに紫外線領域の波長のパルスレーザー光を照射するので、セル部に損傷を与えることなくアンプルのガラス管に貫通孔を形成し内部のアルカリ金属を蒸発させて、アルカリ金属ガスを発生させることができる。また、パルスレーザー光を照射する際、アンプルが鎖式飽和炭化水素を介して第2室の内壁に固定されているので、アンプルがパルスレーザー光の照射位置からずれてしまったり、パルスレーザー光照射による衝撃でアンプルが動いてしまったりすることが抑えられる。
[適用例4]上記適用例に係る磁気計測装置の製造方法であって、前記固形物はアルカリ金属化合物と吸着剤とを含むピルであり、前記照射工程では、前記ピルに赤色から赤外線領域の波長の連続発振レーザー光を照射することが好ましい。
本適用例の製造方法によれば、照射工程において、アルカリ金属化合物と吸着剤とを含むピルに赤色から赤外線領域の波長の連続発振レーザー光を照射するので、ピルを局所的に加熱しアルカリ金属化合物を活性化してアルカリ金属ガスを発生させるとともに、その際に発生する不純物を吸着剤で吸着することができる。また、連続発振レーザー光を照射する際、ピルが鎖式飽和炭化水素を介して第2室の内壁に固定されているので、ピルが連続発振レーザー光の照射位置からずれてしまったり、連続発振レーザー光照射による衝撃でピルが動いてしまったりすることが抑えられる。
[適用例5]本適用例に係るガスセルの製造方法は、第1室と、前記第1室と連通し長手方向を有する第2室と、前記第2室の前記長手方向における前記第1室とは反対側に設けられた開口部と、を有するセル部の前記第2室に前記開口部からアルカリ金属を含む固形物を挿入して収納する収納工程と、前記開口部を封止部で封止する封止工程と、前記固形物にレーザー光を照射する照射工程と、を含み、前記収納工程では、前記第2室の内壁および前記固形物の少なくとも一方に鎖式飽和炭化水素を配置することを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、収納工程で、セル部の第2室に開口部からアルカリ金属ガスを発生させるための部材であるアルカリ金属を含む固形物を挿入して収納する際に、第2室の内壁および固形物の少なくとも一方に鎖式飽和炭化水素を配置する。そのため、鎖式飽和炭化水素を介して固形物を第2室の内壁に固定できるので、収納工程から封止工程までの取り扱いや封止工程で開口部を封止部で封止する際に、固形物が開口部から第2室外へ出てしまうことを抑止できる。そして、照射工程で固形物にレーザー光を照射してアルカリ金属のガスを発生させる際に、固形物がレーザー光の照射位置からずれてしまうことやレーザー光照射による衝撃で固形物が動いてしまうことが抑えられるので、より確実にアルカリ金属ガスを発生させることができる。この結果、製造歩留まりの低下や製造工数の増大を抑え、生産性を向上させることが可能なガスセルの製造方法を提供することができる。
[適用例6]上記適用例に係るガスセルの製造方法であって、前記封止工程では、前記セル部を、前記長手方向が鉛直方向に沿うとともに前記開口部が鉛直方向の下方側となるようにして前記封止部の上に配置することが好ましい。
本適用例の製造方法によれば、封止工程で開口部が鉛直方向の下方側となるようにしてセル部を封止部の上に配置するので、例えば、低融点ガラスをシール材として封止部とセル部とを固着する場合に、下方に位置する封止部側から低融点ガラスを加熱しながら上方に位置するセル部に対して荷重を付加して、効率良く封止を行うことができる。その際、固形物が鎖式飽和炭化水素を介して第2室の内壁に固定されているので、長手方向が鉛直方向に沿うとともに開口部が下方側となるようにセル部が配置されても、固形物が開口部から第2室外へ出てしまうことを抑止できる。
[適用例7]上記適用例に係るガスセルの製造方法であって、前記固形物は内部にアルカリ金属が充填されたアンプルであり、前記照射工程では、前記アンプルに紫外線領域の波長のパルスレーザー光を照射することが好ましい。
本適用例の製造方法によれば、照射工程において、内部にアルカリ金属が充填されたアンプルに紫外線領域の波長のパルスレーザー光を照射するので、セル部に損傷を与えることなくアンプルのガラス管に貫通孔を形成し内部のアルカリ金属を蒸発させて、アルカリ金属ガスを発生させることができる。また、パルスレーザー光を照射する際、アンプルが鎖式飽和炭化水素を介して第2室の内壁に固定されているので、アンプルがパルスレーザー光の照射位置からずれてしまったり、パルスレーザー光照射による衝撃でアンプルが動いてしまったりすることが抑えられる。
[適用例8]上記適用例に係るガスセルの製造方法であって、前記固形物はアルカリ金属化合物と吸着剤とを含むピルであり、前記照射工程では、前記ピルに赤色から赤外線領域の波長の連続発振レーザー光を照射することが好ましい。
本適用例の製造方法によれば、照射工程において、アルカリ金属化合物と吸着剤とを含むピルに赤色から赤外線領域の波長の連続発振レーザー光を照射するので、ピルを局所的に加熱しアルカリ金属化合物を活性化してアルカリ金属ガスを発生させるとともに、その際に発生する不純物を吸着剤で吸着することができる。また、連続発振レーザー光を照射する際、ピルが鎖式飽和炭化水素を介して第2室の内壁に固定されているので、ピルが連続発振レーザー光の照射位置からずれてしまったり、連続発振レーザー光照射による衝撃でピルが動いてしまったりすることが抑えられる。
本実施形態に係る磁気計測装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係るガスセルの長手方向に沿った断面図。 図2AのA−A’線に沿った断面図。 第1の実施形態に係るアンプルの長手方向に沿った断面図。 図3AのB−B’線に沿った断面図。 第1の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図。 第1の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図。 第1の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図。 第1の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図。 第1の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図。 第1の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図。 第2の実施形態に係るピルの斜視図。 第2の実施形態に係るガスセルの長手方向に沿った断面図。 第2の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図。 第2の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図。 第2の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図。 第2の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図。 変形例1に係るガスセルの製造方法を説明する図。 変形例1に係るガスセルの製造方法を説明する図。 変形例1に係るガスセルの製造方法を説明する図。 変形例1に係るガスセルの製造方法を説明する図。 変形例1に係るガスセルの製造方法を説明する図。 変形例1に係るガスセルの製造方法を説明する図。 変形例2に係る原子発振器の構成を示す概略図。 変形例2に係る原子発振器の動作を説明する図。 変形例2に係る原子発振器の動作を説明する図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大、縮小、あるいは誇張して表示している。また、説明に必要な構成要素以外は図示を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
<磁気計測装置の構成>
第1の実施形態に係る磁気計測装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る磁気計測装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る磁気計測装置100は、非線形光学回転(Nonlinear Magneto-Optical Rotation:NMOR)を用いた磁気計測装置である。磁気計測装置100は、例えば、心臓からの磁場(心磁)や脳からの磁場(脳磁)などの生体から発生される微小な磁場を測定する生体状態測定装置(心磁計または脳磁計など)に用いられる。磁気計測装置100は、金属探知機などにも用いることができる。
図1に示すように、磁気計測装置100は、光源1と、光ファイバー2と、コネクター3と、偏光板4と、ガスセル10と、偏光分離器5と、光検出器(Photo Detector:PD)6と、光検出器7と、信号処理回路8と、表示装置9とを備えている。ガスセル10内には、アルカリ金属ガス(気体の状態のアルカリ金属原子)が封入されている。アルカリ金属としては、例えば、セシウム(Cs)、ルビジウム(Rb)、カリウム(K)、ナトリウム(Na)などを用いることができる。以下では、アルカリ金属としてセシウムを用いる場合を例に取り説明する。
光源1は、セシウムの吸収線に応じた波長(例えばD1線に相当する894nm)のレーザービームを出力する装置、例えばチューナブルレーザーである。光源1から出力されるレーザービームは、連続的に一定の光量を有する、いわゆるCW(Continuous Wave)光である。
偏光板4は、レーザービームを特定方向に偏光させ、直線偏光にする素子である。光ファイバー2は、光源1により出力されたレーザービームを、ガスセル10側に導く部材である。光ファイバー2には、例えば、基本モードのみを伝播するシングルモードの光ファイバーが用いられる。コネクター3は、光ファイバー2を偏光板4に接続するための部材である。コネクター3は、ねじ込み式で、光ファイバー2を偏光板4に接続する。
ガスセル10は、内部に空隙を有する箱(セル)であり、この空隙(図2Aに示す主室14)にはアルカリ金属の蒸気(図2Aに示すアルカリ金属ガス13)が封入されている。ガスセル10の構成については、後述する。
偏光分離器5は、入射したレーザービームを、互いに直交する2つの偏光成分のビームに分離する素子である。偏光分離器5は、例えば、ウォラストンプリズムまたは偏光ビームスプリッターである。光検出器6および光検出器7は、レーザービームの波長に感度を有する検出器であり、入射光の光量に応じた電流を信号処理回路8に出力する。光検出器6および光検出器7は、それ自体が磁場を発生すると測定に影響を与える可能性があるので、非磁性の材料で構成されることが望ましい。光検出器6および光検出器7は、ガスセル10からみて偏光分離器5と同じ側(下流側)に配置される。
磁気計測装置100における各部の配置を、レーザービームの経路に沿って説明すると、レーザービームの経路の最上流には光源1が位置し、以下、上流側から、光ファイバー2、コネクター3、偏光板4、ガスセル10、偏光分離器5、および光検出器6,7の順で配置されている。
光源1から出力されたレーザービームは、光ファイバー2に導かれて偏光板4に到達する。偏光板4に到達したレーザービームは、偏光度がより高い直線偏光になる。ガスセル10を透過しているレーザービームは、ガスセル10に封入されているアルカリ金属原子を励起(光ポンピング)する。このとき、レーザービームは、磁場の強さに応じた偏光面回転作用を受けて偏光面が回転する。ガスセル10を透過したレーザービームは偏光分離器5により2つの偏光成分のビームに分離される。2つの偏光成分のビームの光量は、光検出器6および光検出器7で計測(プロービング)される。
信号処理回路8は、光検出器6および光検出器7により計測されたビームの光量を示す信号をそれぞれから受け取る。信号処理回路8は、受け取った各信号に基づいて、レーザービームの偏光面の回転角を計測する。偏光面の回転角は、レーザービームの伝播方向の磁場の強さに基づく関数で表される(例えば、D.バドカー、外5名,「原子の共鳴非線形磁気光学回転効果」,レビュー・オブ・モダン・フィジクス誌,米国,米国物理学会,2002年10月,第74巻,第4号,p.1153−1201の数式(2)を参照。数式(2)は線形光学回転に関するものであるが、NMORの場合もほぼ同様の式を用いることができる)。信号処理回路8は、偏光面の回転角からレーザービームの伝播方向における磁場の強さを測定する。表示装置9は、信号処理回路8により測定された磁場の強さを表示する。
続いて、第1の実施形態に係るガスセルおよびガスセルに用いられるアンプルの構成について、図2A、図2B、図3A、および図3Bを参照して説明する。
<ガスセルの構成>
図2Aは、第1の実施形態に係るガスセルの長手方向に沿った断面図である。図2Bは、図2AのA−A’線に沿った断面図である。
図2Aおよび図2B、において、ガスセル10の高さ方向をZ軸とし、上方側を+Z方向とする。Z軸と交差する方向であって、ガスセル10の長手方向をX軸とし、図2Aにおける右側を+X方向とする。そして、Z軸およびX軸と交差する方向であって、ガスセル10の幅方向をY軸とし、図2Bの紙面における右側を+Y方向とする。
図2Aに示すように、第1の実施形態に係るガスセル10は、セル部12と封止部19とで構成される。セル部12は、内部に空隙を有する箱(セル)であり、例えば、石英ガラスにより形成されている。セル部12の厚さは、1mm〜5mmであり、例えば、1.5mm程度である。
セル部12は、内部の空隙として、第1室としての主室14と、X軸方向を長手方向とする第2室としてのリザーバー16とを有している。主室14とリザーバー16とには、アルカリ金属が蒸発したガス(以下ではアルカリ金属ガスという)13が充填されている。主室14とリザーバー16とには、アルカリ金属ガス13の他に、希ガス等の不活性ガスが存在していてもよい。
主室14とリザーバー16とは、長手方向であるX軸方向に沿って並ぶように配置されており、連通孔15を介して連通している。連通孔15は、主室14およびリザーバー16の上方側(+Z方向側)に設けられている。リザーバー16の長手方向における主室14および連通孔15の反対側(−X方向側)には、開口部18が設けられている。
開口部18は封止部19により封止されており、これにより、セル部12(主室14およびリザーバー16)が密封されている。封止部19の材料としては、例えば、石英ガラスが用いられる。封止部19は、例えば、開口部18の周囲に配置された低融点ガラスフリット(図示しない)を介してセル部12に固着されている。
リザーバー16内には、アンプル20が収納されている。アンプル20のガラス管22には、貫通孔(開口部)21が形成されている。アルカリ金属ガス13は、アンプル20内に充填されていたアルカリ金属固体24(図3A参照)が蒸発(ガス化)したものである。アンプル20の構成については後述する。
アンプル20とリザーバー16の内壁との間には、粘着剤25が配置されている。アンプル20は、粘着剤25を介してリザーバー16の内壁に固定されている。粘着剤25は、パラフィンなどの鎖式飽和炭化水素で構成されている。パラフィンの一例として、例えば、化学式(CH3(CH248CH3)で示されるペンタコンタンを用いることができる。
パラフィンなどの鎖式飽和炭化水素は、アンプル20をリザーバー16の内壁に固定できる粘着性を有するとともに、セル部12(主室14およびリザーバー16)の内壁の非緩和特性を高める効果を有するので、粘着剤25の材料として好適である。したがって、粘着剤25がリザーバー16の内壁のアンプル20が固定されていない部分に配置されていてもよいし、セル部12(主室14およびリザーバー16)の内壁に粘着剤25の薄い膜が形成されていてもよい。
図2AのA−A’線はガスセル10の長手方向と交差するZ軸に沿ってアンプル20(ガラス管22)に形成された貫通孔21を通る線であり、図2Bは貫通孔21の位置におけるガスセル10のY−Z断面である。図2Bに示すように、開口部18は、例えば円形状である。開口部18の内径は、例えば、0.4mm〜1.5mm程度である。図示しないが、連通孔15は、例えば円形状である。連通孔15の内径は、例えば、0.4mm〜1mm程度である。封止部19は、例えば矩形状であるが、円形状など他の形状であってもよい。
<アンプルの構成>
図3Aは、第1の実施形態に係るアンプルの長手方向に沿った断面図である。図3Bは、図3AのB−B’線に沿った断面図である。図3Aに示すように、第1の実施形態に係るアルカリ金属を含む固形物としてのアンプル20は、長手方向を有している。図3Aには、アンプル20を、その長手方向がX軸方向に沿うように配置したときのX−Z断面を示している。アンプル20は、中空状のガラス管22で構成される。ガラス管22は、例えば、ホウ珪酸ガラスにより形成されている。
ガラス管22は、一方向(図3AではX軸方向)に沿って延在しており、その両端部が溶着されている。これにより、内部が中空状のガラス管22は密封されている。なお、ガラス管22の両端部の形状は、図3Aに示すような丸い形状に限定されず、平面に近い形状や一部が尖った形状などであってもよい。ガラス管22の中空状の内部には、アルカリ金属固体(粒状や粉末状のアルカリ金属原子)24が充填されている。アルカリ金属固体24としては、上述したように、セシウムの他に、ルビジウム、カリウム、ナトリウムを用いることができる。
図3Aには、アンプル20(ガラス管22)が密封された状態を示している。アンプル20が製造された段階ではガラス管22は密封された状態であるが、ガスセル10が完成した段階では、ガラス管22に貫通孔21(図2A参照)が形成され密封が破られる。これにより、アンプル20内のアルカリ金属固体24が蒸発してガスセル10内に流出し、セル部12の空隙がアルカリ金属ガス13で満たされる(図2A参照)。なお、アンプル20内からアルカリ金属固体24が蒸発して流出し易くなるように、アンプル20の上面とセル部12の内面との間には、例えば+Z方向に1.5mm程度の隙間が設けられている(図2A参照)。
図3Bに、アンプル20の長手方向と交差する方向におけるY−Z断面を示す。図3Bに示すように、ガラス管22のY−Z断面の形状は、例えば略円形であるが、他の形状であってもよい。ガラス管22の外径φは、0.2mm≦φ≦1.2mmである。ガラス管22の肉厚tは、0.1mm≦t≦0.5mmであり、概ね外径φの20%程度であることが好ましい。ガラス管22の肉厚tが0.1mm未満であるとガラス管22が破損し易くなり、ガラス管22の肉厚tが0.5mmを超えると、ガラス管22に貫通孔21を形成する加工(詳細は後述する)が困難となる。
<ガスセルの製造方法>
次に、第1の実施形態に係るガスセルの製造方法を図4A、図4B、図5A、図5B、図6A、および図6Bを参照して説明する。図4A、図4B、図5A、図5B、図6A、および図6Bは、第1の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図である。なお、図4A、図4B、図5A、図5B、および図6Bは図2Aに対応する断面図であり、図6Aは図2Bに対応する断面図である。本実施形態に係るガスセルの製造方法は、収納工程と、封止工程と、照射工程とを含む。
まず、図4Aに示すセル部12を用意する。図示を省略するが、例えば、石英ガラスからなるガラス板を切断して、セル部12を構成する各壁面に対応するガラス板部材を準備する。そして、これらのガラス板部材を組立て、ガラス板部材同士を接着剤または溶着により接合して、図4Aに示すような主室14とリザーバー16とを有するセル部12を得る。この段階では、セル部12の開口部18は開放されている。
続いて、図4Bに示すように、セル部12のリザーバー16内にアンプル20を収納する(収納工程)。図4Bに矢印で示すように、アンプル20を、セル部12のリザーバー16に設けられた開口部18から長手方向(X軸方向)に沿ってリザーバー16内に挿入する。アンプル20は、その延在方向がリザーバー16の長手方向(X軸方向)に沿うようにリザーバー16内に挿入される。
収納工程では、リザーバー16の内壁およびアンプル20の表面の少なくとも一方に、鎖式飽和炭化水素で構成された粘着剤25を配置する。粘着剤25をリザーバー16の内壁に配置する場合は、アンプル20を挿入する前に、例えばニードルなどを用いて開口部18から粘着剤25をリザーバー16の内壁の一部に配置する。粘着剤25を配置する位置は、リザーバー16の底部(−Z方向側)が好ましく、底部における角部がより好ましい。
アンプル20を開口部18からリザーバー16内に挿入し、内壁の粘着剤25が配置された位置にアンプル20を配置する。これにより、アンプル20は粘着剤25を介してリザーバー16の内壁に固定される。リザーバー16の内壁に配置する粘着剤25の量は、アンプル20の大きさや質量を考慮し、後述する封止工程での姿勢変化や照射工程でのレーザー光照射時の衝撃に対してアンプル20が動いてしまわないような量を最小量とし、この最小量よりも多くなってもよい。
粘着剤25をアンプル20の表面に配置する場合は、アンプル20の表面の少なくとも一部にニードルなどを用いて粘着剤25を配置した後、そのアンプル20を開口部18からリザーバー16内に挿入する。そして、リザーバー16内でアンプル20を、その表面の粘着剤25がリザーバー16の内壁に付着するように配置する。粘着剤25をリザーバー16の内壁に配置しておいて、粘着剤25を表面に配置したアンプル20をリザーバー16内に収納するようにして、リザーバー16の内壁およびアンプル20の表面の双方に粘着剤25を配置することとしてもよい。
なお、収納工程までの段階では、アンプル20は、図3Aに示すように、中空状のガラス管22の内部にアルカリ金属固体24が充填され密封された状態となっている。アンプル20は、真空に近い低圧環境下(理想的には真空中)において、管状のガラス管22の中空状の内部にアルカリ金属固体24を充填し、ガラス管22の両端部をそれぞれ溶着し密封して形成する。アルカリ金属固体24として用いられるセシウムなどのアルカリ金属は、反応性に富み大気中で取り扱うことができないため、低圧環境下でアンプル20内に密封された状態でセル部12に収納される。
続いて、図5Aに示すように、リザーバー16の開口部18を封止部19で封止する(封止工程)。封止工程では、セル部12内の脱気を十分に行い、内部の空隙に不純物が極めて少ない状態で、セル部12(主室14、連通孔15、およびリザーバー16)を密封する。例えば、真空に近い低圧環境下(理想的には真空中)において、セル部12および封止部19の少なくとも一方における開口部18の周囲に低融点ガラスフリット(図示しない)を配置し、セル部12と封止部19とを固着して封止することにより、セル部12が密封される。
セル部12と封止部19とを固着する際は、図5Aに示すように、セル部12を、長手方向が鉛直方向に沿うとともに開口部18が鉛直方向の下方側となるようにして、封止部19の上に配置することが好ましい。このように配置すれば、鉛直方向の下方に位置する封止部19側から低融点ガラスフリットを加熱しながら、上方に位置するセル部12に荷重を付加してセル部12と封止部19とを密着させることにより、効率良く封止を行うことができる。
ここで、アンプル20が粘着剤25でリザーバー16の内壁に固定されていない場合は、封止工程でセル部12を開口部18が鉛直方向の下方側となるように配置すると、アンプル20は、その長手方向が鉛直方向に沿うように配置されているため、開口部18からリザーバー16外へ出てしまうおそれがある。本実施形態では、アンプル20が粘着剤25でリザーバー16の内壁に固定されているので、封止工程で開口部18が下方側となるようにセル部12が配置されても、アンプル20が開口部18からリザーバー16外へ出てしまうことを抑止できる。
続いて、図5Bおよび図6Aに示すように、パルスレーザー光40を、集光レンズ42で集光して、セル部12を間に介してアンプル20のガラス管22に照射する(照射工程)。パルスレーザー光40は、アンプル20(ガラス管22)の上面で焦点を結ぶように照射する。
これにより、図6Bに示すように、ガラス管22に貫通孔21が形成され、アンプル20内のアルカリ金属固体24が蒸発して、ガスセル10の空隙に流出する。リザーバー16内に流出したアルカリ金属ガス13は、連通孔15を通ってセル部12の主室14に流入し拡散する。この結果、図2Aに示すように、セル部12の空隙がアルカリ金属ガス13で満たされる。レーザー光は指向性や収束性に優れているので、パルスレーザー光40を照射することにより、ガラス管22に容易に貫通孔21を形成することができる。
照射工程では、セル部12に損傷を与えることなく、アンプル20のガラス管22に貫通孔21を形成する必要がある。そこで、セル部12が石英ガラスで形成されガラス管22がホウ珪酸ガラスで形成されている場合、例えば、紫外線領域の波長のパルスレーザー光40を用いる。紫外線領域の波長の光は、石英ガラスを透過するが、ホウ珪酸ガラスには僅かに吸収される。これにより、セル部12に損傷を与えることなく、アンプル20のガラス管22を選択的に加工して貫通孔21を形成することができる。
パルスレーザー光40のエネルギーは、例えば、20μJ/pulse〜200μJ/pulseとする。パルスレーザー光40のパルス幅は、例えば、10ナノ秒〜50ナノ秒とし、30ナノ秒程度であることが好ましい。パルスレーザー光40の繰り返し周波数は、例えば、50kHz程度とし、パルスレーザー光40の照射時間は、例えば、100msec程度とする。
また、照射工程でアンプル20のガラス管22に確実に貫通孔21を形成するためには、図6Aに示すように、アンプル20に対するパルスレーザー光40の照射位置を、パルスレーザー光40の焦点がアンプル20の幅方向(Y軸方向)における中央部に位置するように設定することが好ましい。パルスレーザー光40の焦点がアンプル20の幅方向における中央部からずれると、深さ方向の加工が進まなくなりガラス管22を貫通させることができなくなる場合がある。
ところで、アンプル20が粘着剤25でリザーバー16の内壁に固定されていない場合は、リザーバー16内でアンプル20の位置が個体によってばらつくことや、セル部12を取り扱う際のわずかな傾きや衝撃などによってアンプル20が動いてパルスレーザー光40の照射位置からずれてしまうことがある。また、アンプル20が固定されていないと、パルスレーザー光40が照射されたことによる衝撃で、アンプル20が動いてその位置からずれてしまうことがある。そうすると、照射工程でガラス管22に貫通孔21を形成できず、ガスセル10を製造する工程における製造歩留まりの低下や、加工のやり直しによる製造工数の増大を招くこととなる。
本実施形態では、図5Bおよび図6Aに示すように、アンプル20が粘着剤25でリザーバー16の内壁に固定されているため、リザーバー16内でアンプル20の位置がばらつくことや取り扱いにおいてアンプル20が動いてしまうことを抑止できるので、アンプル20のパルスレーザー光40の照射位置からのずれが抑えられる。そして、照射工程においてパルスレーザー光40の照射による衝撃でアンプル20が動いてしまうことが抑えられる。これにより、アンプル20に安定的かつ確実に貫通孔21を形成しアルカリ金属ガス13を発生させることができるので、ガスセル10の製造歩留まりの低下や製造工数の増大を抑え、生産性を向上させることができる。
ここで、アンプル20のY−Z断面形状が略円形であると、セル部12の傾きや衝撃で回転して動いてしまうおそれがある。図6Aに示すように、アンプル20がリザーバー16内の角部に配置されていると、角部で交差する2つの内壁にアンプル20が接して保持されるので、より安定した状態でアンプル20を固定することができる。
なお、照射工程では、アンプル20内からアルカリ金属固体24が蒸発して流出すればよいので、貫通孔21の形成に限定されず、例えば、ガラス管22に亀裂を生じさせてアンプル20を分断してもよいし、ガラス管22を破壊してもよい。
本実施形態に係る磁気計測装置100の製造方法は、上述したガスセル10の製造方法を含んでいる。本実施形態に係る磁気計測装置100を製造する工程は、ガスセル10を製造する工程以外の工程では公知の方法を用いることができるため、その説明を省略する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態に対して、アルカリ金属を含む固形物がアンプルではなくピルである点が異なるが、セル部の構成はほぼ同じである。第2の実施形態に係るガスセルおよびガスセルに用いられるピルの構成について、図7Aおよび図7Bを参照して説明する。なお、第1の実施形態と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
<ピルの構成>
まず、第2の実施形態に係るアルカリ金属を含む固形物としてのピルの構成を説明する。図7Aは、第2の実施形態に係るピルの斜視図である。図7Aに示すように、第2の実施形態に係るピル30は、例えば略円筒形である。ピル30の円筒形の径φは、例えば1mm程度であり、ピル30の円筒形の高さhは、例えば1mm程度である。なお、ピル30の外形形状は略円筒形に限定されず、直方体や球体など他の形状であってもよい。
ピル30は、アルカリ金属化合物と吸着剤とを含む。ピル30は、後述する照射工程でレーザー光を照射するとアルカリ金属化合物が加熱され活性化されることでアルカリ金属が生成され、その際に放出される不純物や不純ガスは吸着剤に吸着される。アルカリ金属化合物としては、アルカリ金属としてセシウムを用いる場合、例えば、モリブデン酸セシウム、塩化セシウムなどのセシウム化合物を用いることができる。吸着剤としては、例えば、ジルコニウム粉末、アルミニウムなどを用いることができる。
<ガスセルの構成>
図7Bは、第2の実施形態に係るガスセルの長手方向に沿った断面図である。図7Bに示すように、第2の実施形態に係るガスセル10Aは、第1の実施形態に係るガスセル10と同様に、連通孔15で連通された主室14およびリザーバー16を有するセル部12とで構成される。
図7Bに示すガスセル10Aが完成した状態では、リザーバー16内にピル30のアルカリ金属化合物からアルカリ金属26(例えば、セシウム)が生成され、アルカリ金属26が蒸発したアルカリ金属ガス13で主室14およびリザーバー16が満たされている。リザーバー16内に、不純ガスを吸着した吸着剤31や不純物等が残留していてもよい。吸着剤31とリザーバー16の内壁との間には、鎖式飽和炭化水素からなる粘着剤25が配置されている。
<ガスセルの製造方法>
次に、第2の実施形態に係るガスセルの製造方法を図8A、図8B、図9A、および図9Bを参照して説明する。図8A、図8B、図9A、および図9Bは、第2の実施形態に係るガスセルの製造方法を説明する図である。第2の実施形態に係るガスセルの製造方法は、第1の実施形態に係るガスセルの製造方法に対して、配置工程でピル30をリザーバー16内に配置する点と、照射工程で連続発振レーザー光を照射する点とが異なるが、それ以外はほぼ同じである。なお、第1の実施形態と共通する製造方法についてはその説明を省略する。
図8Aに示すように、セル部12を用意し、セル部12のリザーバー16内にピル30を収納する(収納工程)。第1の実施形態と同様に、リザーバー16の内壁およびピル30の少なくとも一方に鎖式飽和炭化水素で構成された粘着剤25を配置する。そして、図8Aに矢印で示すように、ピル30を、セル部12のリザーバー16に設けられた開口部18からリザーバー16内に挿入し、粘着剤25を介してリザーバー16の内壁に固定させる。
続いて、図8Bに示すように、第1の実施形態と同様の方法で、リザーバー16の開口部18を封止部19で封止する(封止工程)。封止工程では、ピル30が粘着剤25でリザーバー16の内壁に固定されているので、開口部18が下方側となるようにセル部12が配置されても、ピル30が開口部18からリザーバー16外へ出てしまうことを抑止できる。
続いて、図9Aおよび図9Bに示すように、連続発振レーザー光44を、集光レンズ42で集光して、セル部12を間に介してピル30に照射する(照射工程)。連続発振レーザー光44は、ピル30の上面の略中央部で焦点を結ぶように照射する。
連続発振レーザー光44として、例えば、赤色から赤外線領域(680nm〜1200nm程度)の波長で連続発振するLD(Laser Diode)レーザーを用いることができる。連続発振レーザー光44の波長は、800nm程度であることが好ましい。連続発振レーザー光44の出力は、例えば、1W〜10W程度とし、2W〜5W程度であることが好ましい。連続発振レーザー光44の照射時間は、例えば、10秒〜5分程度とし、30秒〜90秒程度であることが好ましい。
連続発振レーザー光44を照射することにより、ピル30が加熱されてピル30に含まれるアルカリ金属化合物が活性化され、アルカリ金属26が生成される。そして、アルカリ金属26が蒸発しアルカリ金属ガス13となってリザーバー16内に流出し、連通孔15を通ってセル部12の主室14に流入し拡散する。この結果、図7Bに示すように、セル部12の空隙がアルカリ金属ガス13で満たされる。アルカリ金属化合物から放出された不純物や不純ガスは、吸着剤31に吸着される。
第2の実施形態に係るガスセル10Aでは、セル部12に損傷を与えることなく、ピル30を加熱する必要がある。第2の実施形態に係る照射工程では、連続発振レーザー光44を照射することにより、ピル30を局所的に加熱するので、ピル30が収納されたリザーバー16(セル部12)全体を加熱する場合と比べて、セル部12を構成する部材に対する熱の影響を抑えることができる。
ピル30を局所的に加熱するためには、ピル30に対する連続発振レーザー光44の照射位置を、連続発振レーザー光44の焦点がピル30の上面における中央部に位置するように設定することが好ましい。連続発振レーザー光44の焦点がピル30からずれると、ピル30の加熱が不十分となりアルカリ金属の生成が進まなくなり、ガスセル10Aの製造歩留まりの低下や、加工のやり直しによる製造工数の増大を招くこととなる。
本実施形態では、図9Aおよび図9Bに示すように、ピル30が粘着剤25でリザーバー16の内壁に固定されているため、リザーバー16内でピル30の位置がばらつくことや取り扱いにおいてピル30が動いてしまうことを抑止できるので、ピル30の連続発振レーザー光44の照射位置からのずれが抑えられる。そして、照射工程において連続発振レーザー光44の照射による衝撃でピル30が動いてしまうことが抑えられる。これにより、ピル30に安定的かつ確実に連続発振レーザー光44を照射して加熱しアルカリ金属ガス13を発生させることができるので、ガスセル10Aの製造歩留まりの低下や製造工数の増大を抑え、生産性を向上させることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(変形例1)
上記実施形態の磁気計測装置およびガスセルの製造方法では、収納工程でアンプル20をリザーバー16の内壁に固定するため、アンプル20およびリザーバー16の内壁の少なくとも一方の一部に粘着剤25を配置していたが、本発明はこのような方法に限定されない。アンプル20の表面全体またはリザーバー16の内壁全体に粘着剤25(鎖式飽和炭化水素)をコーティングするようにしてもよい。
図10A、図10B、図10C、図11A、図11B、および図11Cは、変形例1に係るガスセルの製造方法を説明する図である。詳しくは、図10A、図10B、および図10Cは粘着剤25をアンプル20の表面全体にコーティングする場合を説明する図であり、図11A、図11B、および図11Cはリザーバー16の内壁全体に粘着剤25をコーティングする場合を説明する図である。
<アンプルの表面全体にコーティングする場合>
図10Aに示すように、予めアンプル20の表面全体に粘着剤25(鎖式飽和炭化水素)をコーティングする。図示を省略するが、例えば、密閉した容器の中にアンプル20と粘着剤25とを配置して容器全体を200℃程度に加熱する。これにより、アンプル20の表面全体を覆うように粘着剤25の薄い膜が形成される。
図10Bに示すように、粘着剤25の薄い膜が形成されたアンプル20をリザーバー16内に収納すると、アンプル20は粘着剤25を介してリザーバー16の内壁に固定される。アンプル20の表面全体が粘着剤25で覆われているので、アンプル20がリザーバー16内のいずれの位置に配置されても、アンプル20をリザーバー16の内壁に固定することができる。
なお、アンプル20の表面全体が粘着剤25で覆われているため、アンプル20がリザーバー16の内壁の好ましくない位置に固定されてしまう場合がある。例えば、図10Cに示すように、リザーバー16の上方側(+Z方向側)の内壁に固定されてしまうと、リザーバー16の上面(+Z方向側の面)とアンプル20の表面との距離が小さくなるため、照射工程においてパルスレーザー光40の焦点をアンプル20の表面に合わせにくくなる。
このような場合、図10Cに示すように、加熱装置45(例えば、半田ごてなど)でリザーバー16の上面のアンプル20が固定されている部分を局所的に加熱すると、粘着剤25が融解してアンプル20がリザーバー16の内壁から離れるので、アンプル20をリザーバー16内の他の位置に移動させることができる。アンプル20をリザーバー16の底部側(−Z方向側)の内壁に固定すると、リザーバー16の上面とアンプル20の表面との距離が大きくなるため、照射工程においてパルスレーザー光40の焦点をアンプル20の表面に合わせ易くなる。
<リザーバーの内壁全体にコーティングする場合>
図11Aに示すように、リザーバー16の内壁全体に粘着剤25(鎖式飽和炭化水素)をコーティングする。図示を省略するが、例えば、リザーバー16内の一部に粘着剤25を配置し、開口部18(図4A参照)を仮封止してセル12部内を密閉し、200℃程度の温度で10分程度のベーキングを行う。これにより、図11Aに示すように、リザーバー16の内壁全体を覆うように粘着剤25の薄い膜が形成される。リザーバー16の内壁に粘着剤25の薄い膜を形成する際に、主室14の内壁に粘着剤25の薄い膜が形成されてもよい。
内壁全体に粘着剤25の薄い膜が形成されたリザーバー16内にアンプル20を収納すると、アンプル20は粘着剤25を介してリザーバー16の内壁に固定される。リザーバー16の内壁全体が粘着剤25で覆われているので、アンプル20がリザーバー16内のいずれの位置に配置されても、アンプル20をリザーバー16の内壁に固定することができる。
図11Bに示すように、アンプル20がリザーバー16の内壁の好ましくない位置(例えば、上部側)に固定されてしまった場合は、リザーバー16の上部側(+Z方向側)を加熱装置46で加熱するとともに、リザーバー16の底部側(+Z方向側)を冷却装置48で冷却する。
これにより、図11Cに示すように、リザーバー16の上部側の粘着剤25が融解して底部側へ集中するので、アンプル20をリザーバー16の上部側の内壁から離してリザーバー16の底部側へ移動させて固定することができる。また、粘着剤25をリザーバー16の底部側へ集中させることにより、底部側における粘着剤25の膜厚が厚くなるので、アンプル20をより確実にリザーバー16の内壁に固定することができる。
変形例1の製造方法において、アンプル20の表面全体を粘着剤25でコーティングするとともに、リザーバー16の内壁全体を粘着剤25でコーティングすることとしてもよい。なお、変形例1で説明した方法は、第2の実施形態のピル30を用いる場合にも適用できる。
(変形例2)
上記実施形態に係るガスセルを適用可能な装置は、磁気計測装置100に限定されない。上記実施形態および変形例に係るガスセルは、例えば、原子時計などの原子発振器にも適用できる。図12は、変形例2に係る原子発振器の構成を示す概略図である。また、図13Aおよび図13Bは、変形例2に係る原子発振器の動作を説明する図である。
図13に示す変形例2に係る原子発振器(量子干渉装置)101は、量子干渉効果を利用した原子発振器である。図12に示すように、原子発振器101は、上記実施形態に係るガスセル10(またはガスセル10A)と、光源71と、光学部品72,73,74,75と、光検出部76と、ヒーター77と、温度センサー78と、磁場発生部79と、制御部80とを備えている。
光源71は、ガスセル10内のアルカリ金属原子を励起する励起光LLとして、後述する周波数の異なる2種の光(図13Aに示す共鳴光L1および共鳴光L2)を射出する。光源71は、例えば、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)などの半導体レーザーなどで構成される。光学部品72,73,74,75は、それぞれ、光源71とガスセル10との間における励起光LLの光路上に設けられ、光源71側からガスセル10側へ、光学部品72(レンズ)、光学部品73(偏光板)、光学部品74(減光フィルター)、光学部品75(λ/4波長板)の順に配置されている。
光検出部76は、ガスセル10内を透過した励起光LL(共鳴光L1,L2)の強度を検出する。光検出部76は、例えば、太陽電池、フォトダイオードなどで構成されており、後述する制御部80の励起光制御部82に接続されている。ヒーター77(加熱部)は、ガスセル10内のアルカリ金属をガス状に(アルカリ金属ガス13として)維持するために、ガスセル10を加熱する。ヒーター77(加熱部)は、例えば、発熱抵抗体などで構成される。
温度センサー78は、ヒーター77の発熱量を制御するために、ヒーター77またはガスセル10の温度を検出する。温度センサー78は、サーミスター、熱電対などの公知の各種温度センサーで構成される。磁場発生部79は、ガスセル10内のアルカリ金属の縮退した複数のエネルギー準位をゼーマン***させる磁場を発生させる。ゼーマン***により、アルカリ金属の縮退している異なるエネルギー準位間のギャップを拡げて、分解能を向上させることができる。その結果、原子発振器101の発振周波数の精度を高めることができる。磁場発生部79は、例えば、ヘルムホルツコイルやソレノイドコイルなどで構成される。
制御部80は、光源71が射出する励起光LL(共鳴光L1,L2)の周波数を制御する励起光制御部82と、温度センサー78の検出結果に基づいてヒーター77への通電を制御する温度制御部81と、磁場発生部79から発生する磁場が一定となるように制御する磁場制御部83とを有する。制御部80は、例えば、基板上に実装されたICチップに設けられている。
原子発振器101の原理を簡単に説明する。図13Aは原子発振器101のガスセル10内におけるアルカリ金属のエネルギー状態を説明する図であり、図13Bは原子発振器101の光源71からの2つの光の周波数差と光検出部76での検出強度との関係を示すグラフである。図13Aに示すように、ガスセル10内に封入されているアルカリ金属(アルカリ金属ガス13)は、3準位系のエネルギー準位を有しており、エネルギー準位の異なる2つの基底状態(基底状態S1、基底状態S2)と、励起状態との3つの状態をとり得る。ここで、基底状態S1は、基底状態S2よりも低いエネルギー状態である。
このようなアルカリ金属ガス13に対して周波数の異なる2種の共鳴光L1,L2を照射すると、共鳴光L1の周波数ω1と共鳴光L2の周波数ω2との差(ω1−ω2)に応じて、共鳴光L1,L2のアルカリ金属ガス13における光吸収率(光透過率)が変化する。そして、共鳴光L1の周波数ω1と共鳴光L2の周波数ω2との差(ω1−ω2)が基底状態S1と基底状態S2とのエネルギー差に相当する周波数と一致したとき、基底状態S1,S2から励起状態への励起がそれぞれ停止する。このとき、共鳴光L1,L2は、いずれも、アルカリ金属ガス13に吸収されずに透過する。このような現象をCPT現象または電磁誘起透明化現象(EIT:Electromagnetically Induced Transparency)と呼ぶ。
光源71は、ガスセル10に向けて、上述したような周波数の異なる2種の光(共鳴光L1および共鳴光L2)を射出する。ここで、例えば、共鳴光L1の周波数ω1を固定し、共鳴光L2の周波数ω2を変化させていくと、共鳴光L1の周波数ω1と共鳴光L2の周波数ω2との差(ω1−ω2)が基底状態S1と基底状態S2とのエネルギー差に相当する周波数ω0に一致したとき、光検出部76の検出強度は、図13Bに示すように急峻に上昇する。このような急峻な信号をEIT信号と呼ぶ。このEIT信号は、アルカリ金属の種類によって決まった固有値をもっている。したがって、このようなEIT信号を基準として用いることにより、高精度な原子発振器101を実現することができる。
原子発振器101に用いられるガスセル10には小型であり、かつ、長寿命であることが要求されるが、上記実施形態のガスセルの構成およびその製造方法によれば、小型で長寿命のガスセル10を安定的に製造できるので、小型で精度が高く長寿命の原子発振器101に好適に用いることができる。
10,10A…ガスセル、12…セル部、13…アルカリ金属ガス(アルカリ金属のガス)、14…主室(第1室)、16…リザーバー(第2室)、18…開口部、19…封止部、20…アンプル(アルカリ金属を含む固形物)、25…粘着剤(鎖式飽和炭化水素)、30…ピル(アルカリ金属を含む固形物)、40…パルスレーザー光(レーザー光)、44…連続発振レーザー光(レーザー光)、100…磁気計測装置。

Claims (8)

  1. 磁場を計測する磁気計測装置の製造方法であって、
    第1室と、前記第1室と連通し長手方向を有する第2室と、前記第2室の前記長手方向における前記第1室とは反対側に設けられた開口部と、を有するセル部の前記第2室に前記開口部からアルカリ金属を含む固形物を挿入して収納する収納工程と、
    前記開口部を封止部で封止する封止工程と、
    前記固形物にレーザー光を照射する照射工程と、を含み、
    前記収納工程では、前記第2室の内壁および前記固形物の少なくとも一方に鎖式飽和炭化水素を配置することを特徴とする磁気計測装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の磁気計測装置の製造方法であって、
    前記封止工程では、前記セル部を、前記長手方向が鉛直方向に沿うとともに前記開口部が鉛直方向の下方側となるようにして前記封止部の上に配置することを特徴とする磁気計測装置の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の磁気計測装置の製造方法であって、
    前記固形物は内部にアルカリ金属が充填されたアンプルであり、
    前記照射工程では、前記アンプルに紫外線領域の波長のパルスレーザー光を照射することを特徴とする磁気計測装置の製造方法。
  4. 請求項1または2に記載の磁気計測装置の製造方法であって、
    前記固形物はアルカリ金属化合物と吸着剤とを含むピルであり、
    前記照射工程では、前記ピルに赤色から赤外線領域の波長の連続発振レーザー光を照射することを特徴とする磁気計測装置の製造方法。
  5. 第1室と、前記第1室と連通し長手方向を有する第2室と、前記第2室の前記長手方向における前記第1室とは反対側に設けられた開口部と、を有するセル部の前記第2室に前記開口部からアルカリ金属を含む固形物を挿入して収納する収納工程と、
    前記開口部を封止部で封止する封止工程と、
    前記固形物にレーザー光を照射する照射工程と、を含み、
    前記収納工程では、前記第2室の内壁および前記固形物の少なくとも一方に鎖式飽和炭化水素を配置することを特徴とするガスセルの製造方法。
  6. 請求項5に記載のガスセルの製造方法であって、
    前記封止工程では、前記セル部を、前記長手方向が鉛直方向に沿うとともに前記開口部が鉛直方向の下方側となるようにして前記封止部の上に配置することを特徴とするガスセルの製造方法。
  7. 請求項5または6に記載のガスセルの製造方法であって、
    前記固形物は内部にアルカリ金属が充填されたアンプルであり、
    前記照射工程では、前記アンプルに紫外線領域の波長のパルスレーザー光を照射することを特徴とするガスセルの製造方法。
  8. 請求項5または6に記載のガスセルの製造方法であって、
    前記固形物はアルカリ金属化合物と吸着剤とを含むピルであり、
    前記照射工程では、前記ピルに赤色から赤外線領域の波長の連続発振レーザー光を照射することを特徴とするガスセルの製造方法。
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