JP2017112734A - バッテリ制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用バッテリモジュールの一部の電池セルを走行用回転電機と補機負荷との両方への電力供給に用いるバッテリ制御システムにおいて、電池セルのSOCの下限割れを防止することである。
【解決手段】バッテリ制御システムは、バッテリモジュールの各電池セル18a、18bにそれぞれ接続され、電池セルの電圧を昇圧して出力する複数のDC/DCコンバータと、各コンバータの動作を制御することにより各電池セルのSOCを個別に制御する制御装置とを含む。複数のコンバータは直列接続されるとともに走行用回転電機に接続される。複数の電池セルの一部の電池セルである補機共用セル18bのみが低電圧の補機負荷に対し電力を供給可能である。制御装置は、補機共用セルのSOCが残りの電池セル18aのSOCより低い場合に、残りの電池セル基準で放電時の補機共用セルの出力倍率が1未満となるように制御する。
【選択図】図1
【解決手段】バッテリ制御システムは、バッテリモジュールの各電池セル18a、18bにそれぞれ接続され、電池セルの電圧を昇圧して出力する複数のDC/DCコンバータと、各コンバータの動作を制御することにより各電池セルのSOCを個別に制御する制御装置とを含む。複数のコンバータは直列接続されるとともに走行用回転電機に接続される。複数の電池セルの一部の電池セルである補機共用セル18bのみが低電圧の補機負荷に対し電力を供給可能である。制御装置は、補機共用セルのSOCが残りの電池セル18aのSOCより低い場合に、残りの電池セル基準で放電時の補機共用セルの出力倍率が1未満となるように制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、直列接続された複数の電池セルを含む車両用のバッテリモジュールにおいて、電池セルの充電残量を示すSOCを制御するバッテリ制御システムに関し、特に電池セルのSOCの下限割れの防止に関する。
特許文献1には、直列接続された複数の電池セルを含む組電池(バッテリモジュール)において、各電池セルにスイッチを介して個別に昇圧コンバータを接続した構成が記載されている。この構成では、商用電源から組電池への充電時において、一部の電池セルの電圧が基準電圧より高くなった場合に、監視装置がスイッチを閉動作させて、当該電池セルの充電電流の一部が昇圧コンバータ側にバイパスされるようにしている。これによって、電池セルの電圧が調整されている。
ところで、車両用のバッテリモジュールにおいて、特許文献1に記載された構成のように、直列接続された複数の電池セルのそれぞれに個別に昇圧コンバータを接続する構成が考えられる。そして、この構成において、一部の電池セルを、高電圧負荷である走行用回転電機と、低電圧の補機負荷との両方へ電力供給可能な補機共用セルとすることが考えられる。しかしながら、バッテリモジュールでは、複数の電池セルのうち、一部の電池セルの放電中または充電停止時に残りの電池セルのみを充電することができない。これにより、複数の電池セルのうち、補機共用セル以外の電池セルに充電できない場合には、補機共用セルにも充電できない。また、補機共用セルは、補機への電力供給により電力が消費されやすい。これによって、補機共用セルの充電残量を示すSOC(State of Charge)が許容下限を下回る下限割れが発生するおそれがある。
本発明の目的は、車両用バッテリモジュールの一部の電池セルを走行用回転電機と補機負荷との両方への電力供給に用いるバッテリ制御システムにおいて、電池セルのSOCの下限割れを防止することである。
本発明に係るバッテリ制御システムは、直列接続された複数の電池セルを含む車両用のバッテリモジュールと、前記各電池セルにそれぞれ接続され、前記各電池セルの電圧を昇圧して出力する複数のDC/DCコンバータと、前記複数のDC/DCコンバータにそれぞれ含まれるスイッチング素子の動作を制御することにより前記各電池セルの充電残量を示すSOCを個別に制御する制御装置とを備える。そして、前記複数のDC/DCコンバータは直列接続されるとともに、インバータを介して走行用回転電機に接続され、前記複数の電池セルのうち、一部の前記電池セルである補機共用セルのみが低電圧の補機負荷に対し電力を供給可能であり、前記制御装置は、前記補機共用セルのSOCである補機共用SOC、及び前記複数の電池セルの残りの前記電池セルとしての通常セルのSOCである通常SOCを比較した結果に基づいて、前記補機共用SOCが通常SOCより低い場合に、通常セルを基準として放電時の前記補機共用セルの出力倍率が1未満となるように、前記複数のDC/DCコンバータの前記スイッチング素子の動作を制御する。
本発明に係るバッテリ制御システムでは、車両用のバッテリモジュールの一部の電池セルである補機共用セルを走行用回転電機と補機負荷との両方への電力供給に用いるバッテリ制御システムにおいて、補機共用セルのSOCの下限割れを防止できる。これにより、電池セルのSOCの下限割れを防止できる。
以下に、本発明に係る実施の形態について詳細に説明する。以下で説明する形状、材料、数値、個数などは説明のための例示であって、バッテリ制御システムの仕様により変更が可能である。以下では同様の構成には同一の符号を付して説明する。
図1は、実施形態のバッテリ制御システム10において、全体構成を示す図である。図2(a)は、図1のA部の構成を詳しく示す図であり、図2(b)は各電池セル18a、18bに接続される小型DC/DCコンバータ14a(14b)の構成例を示す図である。
図1に示すように、バッテリ制御システム10は、車両用のバッテリモジュール12と、複数の小型DC/DCコンバータ14a、14bと、絶縁型DC/DCコンバータ15と、制御装置16とを備える。バッテリ制御システム10は、例えば、ハイブリッド自動車または電気自動車などの電源システムとして好適に用いられる。
バッテリモジュール12は、複数の電池セル18a、18bと、隣り合う電池セル18a、18bで挟まれたスペーサ部材20とを含む。複数の電池セル18a、18bは、各電池セル18a、18bの厚み方向(矢印X方向)に並んで配列される。以下では、矢印X方向を「配列方向X」ということがある。電池セル18a、18bの数は、バッテリモジュール12に対する要求出力などに基づいて、適宜設定することができる。また、後述するように、複数の電池セル18a、18bのうち、一部の複数の電池セル18bは残りの電池セル18aより大容量である。
電池セル18a、18bは、リチウムイオン電池であり、扁平な直方体状のケースの内部に、扁平形状の電極巻回体が電解質とともに収容される。電極巻回体は、正極電極および負極電極がセパレータを介して巻回される。電池セル18a、18bは、リチウム電池以外、例えばニッケル水素電池としてもよい。
電池セル18a、18bのケースの上面には、正極端子22及び負極端子24がそれぞれ突出して設けられる。正極端子22は、電池セル18a、18b内の電極巻回体を構成する正極電極に電気的に接続される。負極端子24は、電池セル18a、18b内の電極巻回体を構成する負極電極に電気的に接続される。
バッテリモジュール12の配列方向X両端には、一対のエンドプレート26a,26bが配置される。各エンドプレート26a,26bの上端および下端には、2本ずつ拘束バンド28が複数の電池セル18a、18bに掛け渡すように結合され、それによって、複数の電池セル18a、18bが一体的に拘束されている。
バッテリ制御システム10には、バッテリモジュール12の状態を検出するための図示しない電流センサ及び電圧センサが設けられる。これらのセンサによって検出される各電池セルの電圧Vc及び電流Icは、バッテリ情報13として制御装置16に送信される。制御装置16は、これらの状態の検出値に基づいて、バッテリモジュール12全体の充電残量を示すSOCを監視及び制御するとともに、各電池セル18a、18bのSOCも監視及び制御する。
小型DC/DCコンバータ14a、14bは、各電池セル18a、18bに対応して電池セル18a、18bと同数だけ設けられる。以下、小型DC/DCコンバータ14a、14bは、小型コンバータ14a、14bと記載する。図2(b)に示すように、小型コンバータ14a、14bは2つのバッテリ側端子19a,19bを有する。各バッテリ側端子19a,19bは、対応する電池セル18a、18bの正極端子22及び負極端子24にそれぞれ接続される。
図1、図2(a)に示すように、複数の小型コンバータ14a、14bにはインバータ40が接続される。インバータ40は、バッテリモジュール12から小型コンバータ14a、14bを介して供給される直流電圧を交流電圧に変換する電力変換器である。インバータ40は、高電圧負荷である走行用回転電機42に接続される。そして、インバータ40によって変換された交流電圧が走行用回転電機42に供給されることによって、走行用回転電機42が回転駆動される。そして、走行用回転電機42に動力伝達可能に接続された車両の車輪(図示せず)が駆動される。このため、走行用回転電機42は、車両走行用動力を出力する。以下、走行用回転電機42は、回転電機42と記載する。
回転電機42は、例えば三相同期型モータである。回転電機42には、車両の減速時に車輪によって駆動され発電する発電機の機能を持たせることもできる。回転電機42によって発電された交流電圧は、インバータ40によって交流から直流に変換され、必要に応じて小型コンバータ14a、14bで降圧してバッテリモジュール12に供給されることによりバッテリモジュール12を充電する。このとき、回転電機42の回生制動によって、バッテリモジュール12の各電池セル18a、18bが充電される。また、車両がエンジン及び回転電機42を含むハイブリッド車両である場合には、エンジンの駆動力によって、回転電機42を発電機として動作させてもよい。
なお、複数の小型コンバータ14a、14bとインバータ40との間に別のDC/DCコンバータを接続し、200Vなどの低いバッテリ電圧を700Vなどの高電圧に昇圧可能な構成としてもよい。
図2(b)に示すように、小型コンバータ14a、14bは、正極出力端子30a及び負極出力端子30bを有する。図2(a)に示すように、バッテリモジュール12の配列方向Xの一端(図2(a)の左端)である正極端に位置する電池セル18aに対応する正極端の小型コンバータ14aの正極出力端子30aは、インバータ40の正極端子に接続される。正極端の小型コンバータ14aの負極出力端子30b(図2(b))は、配列方向Xに隣り合う電池セル18aに対応する小型コンバータ14bの正極出力端子30aに接続される。なお、電池セル18a、18bには、後述するように小容量の電池セル18aと大容量の電池セル18bとの2種類があり、それぞれ複数ずつ設けられる。図1では、簡略化のために小容量の電池セル18aは1つのみ図示している。
バッテリモジュール12において配列方向Xの両端部以外に位置する電池セル18a、18bに対応する複数の中間の小型コンバータ14bを説明する。これらの中間の小型コンバータ14bでは、正極出力端子30aが配列方向Xの一方側(図2(a)の左側)に隣り合う電池セル18a、18bに対応する正極側の小型コンバータ14a、14bの負極出力端子30bに接続される。また、中間の小型コンバータ14bの負極出力端子30bは、配列方向Xの他方側(図2(a)の右側)に隣り合う電池セル18a、18bに対応する負極側の小型コンバータ14bの正極出力端子30aに接続される。そして、バッテリモジュール12の配列方向Xの他端(図2(a)の右端)である負極端に位置する電池セル18bに対応する負極端の小型コンバータ14bの負極出力端子30b(図2(a))は、インバータ40の負極側に接続される。このようにして複数の小型コンバータ14a、14bは、直列接続された状態で、インバータ40に接続される。これにより、複数の小型コンバータ14a、14bは、インバータ40を介して回転電機42に接続される。
図2(b)に示すように、小型コンバータ14a、14bは、リアクトル32、第1スイッチング素子34、第2スイッチング素子36及びコンデンサ38を有する。リアクトル32は、一端が一方のバッテリ側端子19aに接続され、他端が第1スイッチング素子34の一端に接続される。そして、第1スイッチング素子34の他端が正極出力端子30aに接続される。
小型コンバータ14a、14bにおいて、他方のバッテリ側端子19bと負極出力端子30bとの間は負極ライン31bによって接続される。また、第2スイッチング素子36の一端はリアクトル32及び第1スイッチング素子34の中間位置において正極ライン31aに接続され、第2スイッチング素子36の他端は負極ライン31bに接続される。さらに、コンデンサ38の一端は第1スイッチング素子34の他端と正極出力端子30aとの間で正極ライン31aに接続され、コンデンサ38の他端は負極ライン31bに接続される。
小型コンバータ14a、14bは、制御装置16から送信される制御信号に応じて第1スイッチング素子34及び第2スイッチング素子36がオン・オフ動作することにより、電池セル18a、18bの電圧を昇圧して出力する電圧変換器として機能する。具体的には、第1スイッチング素子34及び第2スイッチング素子36を交互にオン動作させることによって昇圧動作を行うことができる。また、回転電機42によって発電された電力がバッテリモジュール12に充電されるとき、第2スイッチング素子36をオフ状態に維持しながら、第1スイッチング素子34を所定の時間周期でオン動作させる。これによって、電池セル18a、18bの充電に適した直流電圧に降圧することができる。
小型コンバータ14a、14bでは、第1及び第2スイッチング素子34,36のオン・オフ動作が制御されることによって、電池セル18a、18bに入出力される電流が制御される。具体的には、電池セル18a、18bの放電時を考えると、小型コンバータ14a、14bの入力である電池セル18a、18bの電流をIcとし電圧をVcとし、小型コンバータ14a、14bの出力である電流をIoutとし電圧をVoutとしたとき、
Vc・Ic=Vout・Iout・・・(式1)の関係が成立する。
Vc・Ic=Vout・Iout・・・(式1)の関係が成立する。
そして、この(式1)からIc=(Vout/Vc)・Iout・・・(式2)
が導かれる。この(式2)から、Voutの設定によって電池セル18a、18bから供給される電流Icを各電池セル18a、18bで独立して制御可能であることが分かる。具体的には、所定制御期間中における第1スイッチング素子34のオンデューティ比を小さく設定してVoutを増加させることで、電池セル18a、18bから流れ出る電流Icを低下させることができる。さらに、小型コンバータ14a、14bでは、第1スイッチング素子34のオン期間中に第2スイッチング素子36をオン動作させる。これによって、負極ライン31bから正極ライン31a(充電の場合には正極ライン31aから負極ライン31b)にバイパス電流Ibpを流すことができる。この場合、当該電池セル18a、18bは、充放電電流が第2スイッチング素子36を介してバイパスされることで、放電も充電もされない無負荷状態とすることができる。
が導かれる。この(式2)から、Voutの設定によって電池セル18a、18bから供給される電流Icを各電池セル18a、18bで独立して制御可能であることが分かる。具体的には、所定制御期間中における第1スイッチング素子34のオンデューティ比を小さく設定してVoutを増加させることで、電池セル18a、18bから流れ出る電流Icを低下させることができる。さらに、小型コンバータ14a、14bでは、第1スイッチング素子34のオン期間中に第2スイッチング素子36をオン動作させる。これによって、負極ライン31bから正極ライン31a(充電の場合には正極ライン31aから負極ライン31b)にバイパス電流Ibpを流すことができる。この場合、当該電池セル18a、18bは、充放電電流が第2スイッチング素子36を介してバイパスされることで、放電も充電もされない無負荷状態とすることができる。
電池セル18a、18bの充電時も、放電時とは電流方向が逆になるだけで放電時の場合と同様である。
上述したように、バッテリ制御システム10では、各電池セル18a、18bに対応して小型コンバータ14a、14bが設けられる。また、これらの小型コンバータ14a、14bに含まれる第1及び第2スイッチング素子34,36のオン・オフが制御装置16によって制御される。これによって、制御装置16は、電池セル18a、18bの充放電量を個別に制御することができる。その結果、制御装置16は、第1及び第2スイッチング素子34,36の動作を制御することにより、バッテリモジュール12を構成する各電池セル18a、18bについてSOCを個別に制御することが可能である。
制御装置16は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)及び記憶部を含むマイクロコンピュータによって好適に構成される。制御装置16は、バッテリモジュール12から送信されるバッテリ情報(電流及び電圧)に基づいて、各電池セル18a、18bのSOCを個別に制御する。SOC制御は、主としてソフトウエアによる処理で実行されるが、一部をハードウエアによって実現してもよい。制御装置16は、後述の車両制御部16a及び昇圧制御部16bを有する。
さらに、図1に示すように、複数の電池セル18a、18bのうち、一部の複数の電池セル18bのみが低電圧の補機負荷46に電力を供給可能である。具体的には、電池セル18a、18bのうち、正極側の複数の電池セル18aを除いた複数の電池セル18bが、絶縁型DC/DCコンバータ15を介して補機負荷46に接続される。これによって、複数の電池セル18bは、補機負荷46に電力を供給可能である。補機負荷46は、例えば空調装置のコンプレッサモータ、またはブロワモータ、またはエンジン付車両の場合の補機モータなどである。例えば回転電機42の作動電圧の最大値は700Vである一方、補機負荷46の作動電圧は11〜13Vである。このとき、一部の電池セル18bは、回転電機42と補機負荷46との両方に電力を供給可能に接続される。これにより、補機負荷46へ電力を供給するために、回転電機42用のバッテリ以外の補機負荷46用のバッテリを設ける必要がなくなる。以下、補機負荷46へも電力供給できる一部の電池セル18bは、「補機共用セル18b」と記載する場合がある。一方、正極側の残りの電池セル18aは、回転電機42及び補機負荷46のうち、回転電機42のみに電力を供給可能に接続される。以下、この残りの電池セル18aは「通常セル18a」と記載する場合がある。
図3は、絶縁型DC/DCコンバータ15の構成例を示している。以下、絶縁型DC/DCコンバータ15は、絶縁型コンバータ15と記載する。絶縁型コンバータ15は、位相シフト方式のフルブリッジ型である。2つずつのスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4が直列接続された2つのアームA1,A2が並列に接続され、各アームA1,A2と並列にコンデンサC1が接続される。スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4は、例えばMOSトランジスタである。スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4にはダイオードが逆方向電流を流す向きに並列接続される。各アームA1,A2の一端が正極入力端子15aに接続され、他端が負極入力端子15bに接続される。各スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4のスイッチングは制御装置16(図1)により制御される。
一次側コイルG1は、両端が各アームA1,A2における2つのスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4の中間点に接続される。二次側コイルG2は、一次側コイルG1と磁気結合される。二次側コイルG2の両端にはダイオードを介してリアクトルL1の一端が接続される。リアクトルL1の他端は正極出力端子15cに接続される。二次側コイルG2の中間点は、負極出力端子15dに接続される。正極出力端子15c及び負極出力端子15dの間にはコンデンサC2が接続される。
2つのアームA1,A2の一方のアームA1には、正極側スイッチング素子Q1及び負極側スイッチング素子Q2が設けられる。他方のアームA2には、正極側スイッチング素子Q3及び負極側スイッチング素子Q4が設けられる。制御装置16は、第1モードから第4モードを順に行って、それを繰り返すように制御する。第1モードは、スイッチング素子Q1,Q4をオンするモードである。第2モードは、スイッチング素子Q1〜Q4をオフするモードである。第3モードは、スイッチング素子Q2,Q3をオンするモードである。第4モードは、スイッチング素子Q1〜Q4をオフするモードである。
絶縁型コンバータ15の入力電圧をViとし、出力電圧をVoとし、一次側コイルG1の巻き数をn1とし、二次側コイルG2の中間点の両側それぞれの巻き数をn2とし、1周期に対する第1、第3各モードの通電時間の割合である通流率をαとする。このとき、出力電圧Voは、(式3)で表される。
Vo=Vi×(n2/n1)×2α・・・(式3)
Vo=Vi×(n2/n1)×2α・・・(式3)
これにより、絶縁型コンバータ15では、補機共用セル18b側から入力される電圧を、適切な変圧比で電圧変換して補機負荷46側に電圧を出力する。制御時には、通流率αを一定とするので、絶縁型コンバータ15では一定の変圧比で電圧変換される。
なお、本明細書では、1つの要素が絶縁型コンバータ15を介して別の要素に接続されることは、1つの要素が一次側コイルG1に接続され、別の要素が二次側コイルG2に接続されることを意味する。また、補機負荷46に応じて補機共用セル18bの数を適切に設定することにより、補機共用セル18bが絶縁型コンバータを介さずに補機負荷46に接続される構成としてもよい。
図4は、通常セル18a及び補機共用セル18bのSOCの使用範囲例を示す図である。上記のように補機共用セル18bは、回転電機42と補機負荷46との両方に電力供給し、通常セル18aは補機負荷46には電力供給しない。これにより、図4に示すように、補機共用セル18bは、通常セル18aより大容量とすることが好ましい。例えば、通常セル18aの容量は3Ahであり、補機共用セル18bの容量は4.5Ahである。図4の斜線部は、SOCの使用可能範囲を示している。各電池セル18a、18bでは、SOCについて、電池セル保護の面から許容上限である上限SOCと、許容下限である下限SOCとが設定される。しかも、補機共用セル18bでは、補機負荷46の動作電圧(補機動作電圧)を保証する面から、使用範囲の上限SOCが電池セル保護についての上限SOCより低く設定され、使用範囲の下限SOCが電池セル保護についての下限SOCより高く設定される。なお、補機動作電圧保証の面から設定される上限SOC及び下限SOCが、電池セル保護の面から設定される上限SOC及び下限SOCとそれぞれ一致する構成としてもよい。
一方、補機共用セル18bを、補機負荷46及び回転電機42の両方への電力供給に用いるためには、電池セル保護の面から上限SOC及び下限SOCを設定するのに加えて次の(1)(2)の要件を満たす必要がある。
(1)補機負荷46に接続される複数の補機共用セル18bの総電圧が補機負荷46の動作電圧範囲内である。
(2)補機共用セル18bのSOCが通常セル18aのSOCより低くなり過ぎない。
(1)補機負荷46に接続される複数の補機共用セル18bの総電圧が補機負荷46の動作電圧範囲内である。
(2)補機共用セル18bのSOCが通常セル18aのSOCより低くなり過ぎない。
(1)の要件について、一般的に補機負荷46の動作電圧は11〜13Vであるが、例えば直列接続した3つの補機共用セル18bでこの動作電圧を満たすためには、各補機共用セル18bの電圧を3.67V〜4.33Vに収めるように制御する必要がある。また、実際には、補機負荷46での電力消費による電圧降下分も考慮して上記の動作電圧を満たすように制御する必要がある。なお、図3で示した絶縁型コンバータ15を用いて上記の動作電圧を満たすように制御できる場合には、(2)の要件だけが満たされればよい。
(2)の要件について、小型コンバータ14a、14b(図1)では放電及び充電の量を個別に制御することができる。一方、複数の電池セル18a、18bでは充電時に過大な電流が入力されるのを防止する必要がある。このために、複数の電池セル18a、18bのうち、一部の電池セル18a、18bが放電中または充電停止中では、残りの電池セル18a、18bのみを充電することはできない。これにより、例えば補機共用セル18bが使用範囲の下限SOC付近である場合であって、かつ、通常セル18aの通常SOCが使用範囲の上限SOC付近である場合において、補機共用セル18bの充電を行うことはできない。このとき、バッテリ制御システム10が搭載された車両の停止中において、回転電機42が作動しない場合には通常セル18aの通常SOCが低下しないので、すべての電池セル18a、18bで充電できない。そして、補機共用セル18bの電力が補機負荷46で消費されることにより、補機共用SOCが下限SOCより下がる下限割れが発生する可能性がある。このように補機共用セル18bは補機負荷46側で電力が消費されるので、補機共用SOCは通常SOCに対して低下して、かつ、その低下の幅が徐々に大きくなりやすい。
実施形態は、このような事情から、制御装置16は、補機共用セル18bのSOCが使用範囲の下限SOCを下回らないように複数の小型コンバータ14a、14bのスイッチング動作を制御する。具体的には、制御装置16は、SOC比較結果と補機共用SOCの値とに基づいて、複数の小型コンバータ14a、14bのスイッチング素子の動作を制御する。このスイッチング素子の動作の制御では、補機共用SOCが通常SOCより低い場合に、通常セル18aを基準として、放電時の補機共用セル18bの後述する出力倍率が1未満となるようにする。ここで、「SOC比較結果」とは、各補機共用セル18bのSOCである補機共用SOCから通常セルのSOCである通常SOCを減算して得られた減算値である。SOC比較結果は、単に、補機共用SOCと通常SOCとの大小関係を表す値としてもよい。また、制御装置16は、補機共用SOCが通常SOCよりも、SOC制御範囲の中心であるSOC中心に近づくように制御する。
より具体的には、上記(1)(2)の要件を満たすために、実施形態では、制御装置16が、通常セル18aの充放電量の出力目標及び入力目標に対して入出力倍率をそれぞれ乗じて得た値を、補機共用セル18bの充放電量の出力目標及び入力目標として設定する。そして、制御装置16が有する昇圧制御部16b(図2)は、補機共用セル18bの入出力目標を取得し、その入出力目標を実現するように、対応する小型コンバータ14bのオンデューティ比を調整する。
また、制御装置16は、入出力倍率を用いてバッテリモジュール12の電力の制限値としての入力目標Win及び出力目標Woutを設定する。そして、制御装置16が有する車両制御部16a(図2)は、入力目標Win及び出力目標Woutを取得し、その入力目標及び出力目標を制限値として、車両の走行を制御する。例えば運転者のアクセルペダルを用いた加速指示に基づいて、車両出力目標が設定され、その車両出力目標が得られるようにバッテリモジュール12の出力を用いて回転電機42が駆動される。入出力倍率を用いて算出した入出力目標Win,Woutのうち、Woutは、車両出力目標から算出された電力出力目標に対し制限値を設定するために用いることができる。このとき、この電力出力目標は、Woutを超えないように規制される。Winは、充電時の充電目標に対し制限値を設定するために用いることができる。このとき、充電目標は、Winを超えないように規制される。また、エンジン及び回転電機42を含むハイブリッド車両では、バッテリモジュール12の出力またはエンジンの出力またはその両方を用いて車両出力目標を実現させる。
図5は、実施形態を用いて、入出力目標Win、Wout及び入出力倍率を決定する方法を示すフローチャートである。例えば、制御装置16は、車両の走行中において、図5で決定した入出力目標Win、Wout及び入出力倍率を用いて、各電池セル18a、18bのSOCを通常セル18aと補機共用セル18bとで分けて制御する。
制御装置16は、まずステップS10において、通常セル18a及び補機共用セル18bのSOCを算出する。このSOCは、(式2)からVoutの設定値を用いて算出された電流Icの値を用いて算出することができる。以下では、ステップSはSと記載する。
次に、制御装置16は、S11において、補機共用SOCの値から通常SOCの値を減算することによって、SOC比較結果としてのSOC減算値SDを算出する。次いで制御装置16は、S12において、SOC減算値SD及び補機共用SOCの値と、次に説明する第1〜第4マップとから入出力倍率を算出する。第1〜第4マップは、制御装置16の記憶部に予め記憶されている。入出力倍率は、(2)の要件を満たすために設定される。
図6、図7を用いて第1〜第4マップを説明する。図6は、電池セル18a、18bのSOCを制御する方法において、通常セル18aを基準として補機共用セル18bの出力倍率を決定する場合に用いる関係を示す図である。また、図6では、補機共用SOCと出力倍率との関係を示している。図7は、電池セルのSOCを制御する方法において、通常セル18aを基準として補機共用セル18bの入力倍率を決定する場合に用いる関係を示す図である。また、図7では、補機共用SOCと入力倍率との関係を示している。
図6では、横軸で補機共用SOCを示し、縦軸で通常セル18aの出力を基準とした補機共用セル18bの出力倍率を示す。そして、補機共用セル18bの出力倍率を決定する場合には、S11で求めたSOC減算値SDが正の場合(SD>0)、すなわち補機共用SOCが通常SOCより大きい場合には、制御装置16は、第1マップを選択する。第1マップでは、補機共用SOCが下限SOCから増大するのにしたがって、出力倍率が0から直線状に増大し、(1倍)を超える。そして、第1マップでは、補機共用SOCが所定値J1以上で出力倍率が一定となる。
SOC減算値SDが負の場合(SD<0)、すなわち補機共用SOCが通常SOCより小さい場合には、制御装置16は、第2マップを選択する。第2マップでは、第1マップと同様に補機共用SOCが下限SOCから増大するのにしたがって、出力倍率が0から増大するが、(1倍)は超えない。また、補機共用SOCの増大にしたがって第2マップの出力倍率が増大する程度は、第1マップの増大する程度より緩やかである。そして、第2マップでは、補機共用SOCが所定値J2以上で出力倍率が一定となる。
図7では、横軸で補機共用SOCを示し、縦軸で通常セル18aの入力を基準とした補機共用セル18bの入力倍率を示す。そして、補機共用セル18bの入力倍率を決定する場合には、S11で求めたSOC減算値SDが負の場合、すなわち補機共用SOCが通常SOCより小さい場合(SD<0)には、制御装置16は、第3マップを選択する。第3マップでは、補機共用SOCが上限SOCから減少するのにしたがって、入力倍率が0から直線状に増大し、(1倍)を超える。そして、第3マップでは、補機共用SOCが所定値J3以下で入力倍率が一定となる。
SOC減算値SDが正の場合(SD>0)、すなわち補機共用SOCが通常SOCより大きい場合には、制御装置16は、第4マップを選択する。第4マップでは、第3マップと同様に補機共用SOCが上限SOCから減少するのにしたがって、入力倍率が0から増大するが、(1倍)は超えない。また、補機共用SOCの減少にしたがって第4マップの入力倍率が増大する程度は、第3マップの増大する程度より緩やかである。そして、第4マップでは、補機共用SOCが所定値J4以下で入力倍率が一定となる。
図5に戻って、S12において、制御装置16は、SOC減算値SD及び補機共用SOCの値と、図6、図7に示した第1〜第4マップとから、入出力倍率である入力倍率及び出力倍率をそれぞれ算出する。
そして、S13において、制御装置16は、図7を用いて求めた入力倍率の算出値が1未満である場合にはS14に移行し、1以上である場合にはS15に移行する。S14では、制御装置16は、1つの通常セル18a当たりの電力の入力目標を単セルWin1とした場合に、バッテリモジュール12全体の電力の入力目標Winを次の(式4)で算出する。1つの通常セル18a当たりの入力目標は、通常セル18aの通常SOCに基づいて予め求められた関係から設定される。
Win=((単セルWin1)×(入力倍率))×(補機共用セル18b数)+(単セルWin1)×(通常セル数)・・・(式4)
Win=((単セルWin1)×(入力倍率))×(補機共用セル18b数)+(単セルWin1)×(通常セル数)・・・(式4)
S15では制御装置16は、同じくバッテリモジュール12全体の電力の入力目標Winを次の(式5)で算出する。
Win=(単セルWin1)×(全セル数)・・・(式5)
Win=(単セルWin1)×(全セル数)・・・(式5)
次に、S16において、制御装置16は、図6を用いて求めた出力倍率の算出値が1未満である場合にS17に移行し、1以上である場合にはS18に移行する。S17では、制御装置16は、1つの通常セル18a当たりの電力の出力目標を単セルWout1とした場合に、バッテリモジュール12全体の電力の出力目標Woutを次の(式6)で算出する。1つの通常セル18a当たりの出力目標は、通常セル18aの通常SOCに基づいて予め求められた関係から設定される。
Wout=((単セルWout1)×(出力倍率))×(補機共用セル18b数)+(単セルWout1)×(通常セル数)・・・(式6)
Wout=((単セルWout1)×(出力倍率))×(補機共用セル18b数)+(単セルWout1)×(通常セル数)・・・(式6)
S17では制御装置16は、同じくバッテリモジュール12全体の電力の出力目標Woutを次の(式7)で算出する。
Wout=(単セルWout1)×(全セル数)・・・(式7)
Wout=(単セルWout1)×(全セル数)・・・(式7)
そして、S19では、制御装置16は、算出した入力目標Win及び出力目標Woutを制御装置16の車両制御部16a(図2)に送信する。上記の方法によれば、S13、S15において、入力倍率が1以上では、入力倍率を1に維持して、すべての電池セルにおいて同じ入力目標でバッテリモジュール12全体の入力目標Winが算出される。また、S16,S18において、出力倍率が1以上では、出力倍率を1に維持して、すべての電池セル18a、18bにおいて同じ出力目標でバッテリモジュール12全体の出力目標Woutが算出される。これによって、SOC制御の目的のために、入出力倍率が制限側の倍率である1未満の場合にだけその入出力倍率が考慮されて、車両出力目標及び充電目標から設定される入出力目標が入力目標Win及び出力目標Woutで制限される。
また、S19では、制御装置16は、算出した入出力倍率を昇圧制御部16b(図2)に送信する。このとき、Win,Woutで制限後の入出力目標から1つ当たりの通常セル18aの充放電の入出力目標が算出される。これによって、この入出力目標に入出力倍率を乗じて得た、補機共用セル18bの充放電の入出力目標を実現するように、制御装置が対応する小型コンバータ14bのオンデューティ比を制御する。
上記のバッテリ制御システムによれば、補機共用セル18bを高電圧負荷である回転電機42と補機負荷46との両方への電力供給に用いるバッテリ制御システム10において、補機共用SOCの下限割れを防止できる。これにより、電池セル18a、18bのSOCの下限割れを防止できる。
図8は、実施形態のバッテリ制御システム10が搭載される車両が走行及び停止を繰り返す場合において、SOCの時間的変化の1例を示す図である。図8において、破線T1は、通常セル18aの通常SOCの時間的変化を示している。実線T2は、補機共用セル18bの補機共用SOCの時間的変化を示している。図8に示すように、停車中では、回転電機42が駆動されないことによって通常SOCは一定に維持される。一方、停車中では、補機負荷46が駆動され、しかもすべての電池セル18a、18bで充電されない。これによって、補機共用SOCが徐々に低下して、通常SOCより低くなり、しかも、補機共用SOCに対する差が徐々に広がる。このため、図8のα1、α2部分で示すように、車両の走行再開初期時には、通常SOCに対し補機共用SOCが低下した状態となっている。
一方、車両の走行中では、各電池セル18a、18bのSOCが通常セル18aと補機共用セル18bとで分けて制御される。このとき、図7を参照して、補機共用セル18bのSOCが通常セル18aのSOCより大きい場合において、充電するとき、すなわち入力するときでは、通常SOCに対し補機共用SOCの入力倍率が1より低くなる。また、上限SOCに近づくほど補機共用SOCの出力倍率が0に近づく。
一方、図6を参照して、補機共用セル18bのSOCが通常セル18aのSOCより小さい場合において、放電するとき、すなわち出力するときでは、通常SOCに対し補機共用SOCの出力倍率が1より低くなる。また、下限SOCに近づくほど補機共用SOCの出力倍率が0に近づく。このため、走行中では、補機共用SOCは通常SOCよりもSOC中心に、徐々に近い側になるように制御される。したがって、補機共用SOCが下限SOCより低下する下限割れの発生を防止できる。
また、実施形態では、バッテリモジュール12の一部の電池セルである補機共用セル18bが補機負荷46に電力を供給する。そして、バッテリモジュール12とインバータ40との間にシステムメインリレーが接続され、そのリレーが電源スイッチの操作でオンされる構成では、リレーをオンすることなく、補機負荷46に電力を供給することが可能となる。
上記では、電池セル18a、18bへの入力時において、算出した入力倍率を用いて補機共用SOCが通常SOCよりSOC中心側になるように制御される構成としている。一方、補機共用SOCの下限割れを防止する面からは、出力時において出力倍率を用いて補機共用SOCが通常SOCよりSOC中心側になるように制御される構成とすればよい。これにより、図5の方法において、S13の入力倍率の算出を用いずに入力目標WinをS15と同様に算出する構成としてもよい。
また、上記では、補機共用セル18bが通常セル18aより大容量である場合を説明したが、補機共用セル18bの容量を通常セル18aの容量と同じとしてもよい。
10 バッテリ制御システム、12 バッテリモジュール、13 バッテリ情報、14 a,14b 小型DC/DCコンバータ(小型コンバータ)、15 絶縁型DC/DCコンバータ(絶縁型コンバータ)、16 制御装置、16a 車両制御部、16b 昇圧制御部、18a 電池セル(通常セル)、18b 電池セル(補機共用セル)、19a,19b バッテリ側端子、20 スペーサ部材、22 正極端子、24 負極端子、26a,26b エンドプレート、28 拘束バンド、30a 正極出力端子、30b 負極出力端子、31a 正極ライン、31b 負極ライン、32 リアクトル、34 第1スイッチング素子、36 第2スイッチング素子、38 コンデンサ、40 インバータ、42 走行用回転電機(回転電機)、46 補機負荷。
Claims (1)
- 直列接続された複数の電池セルを含む車両用のバッテリモジュールと、
前記各電池セルにそれぞれ接続され、前記各電池セルの電圧を昇圧して出力する複数のDC/DCコンバータと、
前記複数のDC/DCコンバータにそれぞれ含まれるスイッチング素子の動作を制御することにより前記各電池セルの充電残量を示すSOCを個別に制御する制御装置とを備え、
前記複数のDC/DCコンバータは直列接続されるとともに、インバータを介して走行用回転電機に接続され、
前記複数の電池セルのうち、一部の前記電池セルである補機共用セルのみが低電圧の補機負荷に対し電力を供給可能であり、
前記制御装置は、前記補機共用セルのSOCである補機共用SOC、及び前記複数の電池セルの残りの前記電池セルとしての通常セルのSOCである通常SOCを比較した結果に基づいて、前記補機共用SOCが通常SOCより低い場合に、通常セルを基準として放電時の前記補機共用セルの出力倍率が1未満となるように、前記複数のDC/DCコンバータの前記スイッチング素子の動作を制御する、
バッテリ制御システム。
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CN110329110A (zh) * | 2019-08-06 | 2019-10-15 | 江西博能上饶客车有限公司 | 一种用于电动客车的电池安全控制***和控制方法 |
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-
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