JP2017110855A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】床置型室内機において冷房運転停止後に凝縮水が室内熱交換器から滴下しない空気調和装置を提供する。
【解決手段】冷房運転を停止してから所定時間の間、室内ファン55a1を所定回転数で回転させて空気流入面51a1から空気流出面51a2へ空気を流す凝縮水滴下防止制御を行う。凝縮水滴下防止制御を行うことで、冷房運転中に室内熱交換器51aに発生し室内熱交換器51aの空気流入面51a1に到達した凝縮水を、ドレンパン57aに滴下させる、あるいは、乾燥させることができるので、凝縮水が室内熱交換器51aから下方に滴下して空気吸込口56a3から床面へ滴下することを防ぐことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は空気調和装置に関し、より詳細には、室内機からの水漏れを防止できる空気調和装置に関するものである。
空気調和装置において、室外機に冷媒配管で接続される室内機として床置型室内機が用いられることがある。床置型室内機は、小型のものは空調室のクローゼット等に設置され、大型のものは空調室の外に設置される。床置型室内機は、空気吸込口と空気吹出口を有する筐体を有し、筐体内には室内熱交換器と室内ファンとドレンパンが設けられている。室内熱交換器と室内ファンは、筐体内における空気の流れ方向(空気吸込口から空気吹出口に向かう方向)に室内熱交換器、室内ファンの順で配置されており、室内熱交換器は空気の流れを横切るように斜めに傾けて配置されている。ドレンパンは、空気吸込口を塞がないよう、かつ、冷房運転時に室内熱交換器に発生した凝縮水が受けられるように形成・配置されている(例えば、特許文献1参照)。
床置型室内機の空気吹出口には、一端が空調室の天井面や壁面に開口している吹出ダクトが接続される。また、床置型室内機が大型である場合は、空気吸込口にも一端が空調室の天井面や壁面に開口している吸込ダクトが接続される。空気調和装置が運転を開始すると、室内ファンの回転によって空気吸込口から筐体内に吸い込まれた空調室の空気が室内熱交換器で冷媒と熱交換して冷却あるいは加熱される。室内熱交換器で冷却あるいは加熱された空気は、室内ファンの回転によって空気吹出口から吹出ダクトを介して空調室に吹き出される。このようにして、空調室の冷房あるいは暖房が行われる。
特開平11−311421号公報
ところで、上述した床置型室内機において、筐体の底面に空気吸込口が設けられるとともに筐体の天面に空気吹出口が設けられ、筐体内の空気吹出口の近傍に室内ファンが配置されその下方に室内熱交換器が配置されるものがある。このような床置型室内機では、ドレンパンを室内熱交換器の筐体底面を覆うように配置すると、ドレンパンが空気吸込口を塞いでしまう。この場合、ドレンパンは、傾けて配置される室内熱交換器の下端部の直下に配置され、下端部から滴下する凝縮水のみ受けるように形成される。
上記のような構造を有する床置型室内機では、冷房運転を行っているときに室内熱交換器に発生する凝縮水は、室内熱交換器の底面側に臨む面を伝って下方に流れ、室内熱交換器の下端部からドレンパンに滴下する。これは、冷房運転中は室内ファンの回転により空気吸込口から空気吹出口に向かって流れる空気が室内熱交換器の底面側に臨む面から凝縮水が直下に滴下するのを防ぐためであり、空気の流れにより直下に滴下することを妨げられた凝縮水が室内熱交換器の底面側に臨む面を伝って下方に流れるためである。
しかし、冷房運転を終了し室内ファンが停止すれば、空気吸込口から空気吹出口に向かう空気の流れがなくなる。このため、冷房運転終了時に室内熱交換器に発生している凝縮水が、室内熱交換器の底面側に臨む面から直下に滴下する恐れがあり、滴下した凝縮水が室内熱交換器の下方に配置されている空気吸込口から床置型室内機が設置されている床面が漏れる恐れがあった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、床置型室内機において冷房運転停止後に凝縮水が室内熱交換器から滴下しない空気調和装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、空気吸込口と空気吹出口を備える筐体内に室内熱交換器と室内ファンを有し、室内ファンの回転により発生する空気吸込口から空気吹出口に向かう空気の流れに対して斜めに室内熱交換器が配置される室内機と、室内機に冷媒配管で接続される室外機と、室内熱交換器を凝縮器として機能させる冷房運転を終了した時点から予め定められた所定時間の間、室内ファンを予め定められた所定回転数で回転させる凝縮水滴下防止制御を実行する制御手段とを有するものである。
上記のように構成した本発明の空気調和装置によれば、冷房運転停止後に室内ファンを所定時間、所定回転数で回転させ続ける。これにより、冷房運転停止後に室内熱交換器への空気の流れが所定時間維持されるので、室内熱交換器に発生した凝縮水が、室内熱交換器の筐体底面に臨む面から下方へ滴下することを防止できる。
本発明の実施形態における、空気調和装置の説明図であり、(A)は冷媒回路図、(B)は室内機制御手段のブロック図である。 本発明の実施形態における、室内機の構造の説明図である。 本発明の実施形態における、室内機制御手段が実行する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、屋外に設置される1台の室外機に、空調室の内部あるいは外部に設置される3台の床置型室内機(以降、必要な場合を除き室内機と記載する)が並列に接続され、全ての室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転が行える空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、3台の室内機のうち1台が床置型室内機であり、残りの2台が壁掛け型や天井埋め込み型等の別形態の室内機であってもよい。また、室外機に接続される室内機が床置型室内機1台であってもよい。
図1(A)に示すように、本実施形態における空気調和装置1は、屋外に設置される1台の室外機2と、建物内であって空調室の内部あるいは外部に設置され、室外機2に液管8およびガス管9で並列に接続された3台の床置型の室内機5a〜5cを備えている。詳細には、液管8は、一端が室外機2の閉鎖弁25に、他端が分岐して室内機5a〜5cの各液管接続部53a〜53cに、それぞれ接続されている。また、ガス管9は、一端が室外機2の閉鎖弁26に、他端が分岐して室内機5a〜5cの各ガス管接続部54a〜54cに、それぞれ接続されている。以上により、空気調和装置1の冷媒回路100が構成されている。
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、室外膨張弁24と、液管8の一端が接続された閉鎖弁25と、ガス管9の一端が接続された閉鎖弁26と、アキュムレータ28と、室外ファン27を備えている。そして、室外ファン27を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路100の一部をなす室外機冷媒回路20を構成している。
圧縮機21は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機21の冷媒吐出側は、後述する四方弁22のポートaに吐出管41で接続されている。また、圧縮機21の冷媒吸入側は、アキュムレータ28の冷媒流出側に吸入管42で接続されている。
四方弁22は、冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、前述したように圧縮機21の冷媒吐出側に吐出管41で接続されている。ポートbは、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と冷媒配管43で接続されている。ポートcは、アキュムレータ28の冷媒流入側と冷媒配管46で接続されている。そして、ポートdは、閉鎖弁26と室外機ガス管45で接続されている。
室外熱交換器23は、冷媒と、後述する室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気とを熱交換させるものである。室外熱交換器23の一方の冷媒出入口は、前述したように四方弁22のポートbに冷媒配管43で接続され、他方の冷媒出入口は室外機液管44で閉鎖弁25に接続されている。
室外膨張弁24は、室外機液管44に設けられている。室外膨張弁24は電子膨張弁であり、その開度が調整されることで、室外熱交換器23に流入する冷媒量、あるいは、室外熱交換器23から流出する冷媒量を調整する。室外膨張弁24の開度は、空気調和装置1が冷房運転を行っている場合は全開とされる。また、空気調和装置1が暖房運転を行っている場合は、後述する吐出温度センサ33で検出した圧縮機21の吐出温度に応じてその開度を制御することで、吐出温度が性能上限値を超えないようにしている。
室外ファン27は樹脂材で形成されたプロペラファンであり、室外熱交換器23の近傍に配置されている。室外ファン27は、図示しない回転数可変のファンモータによって所定の回転数で回転することで図示しない吸込口から室外機2の内部へ外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換した外気を図示しない吹出口から室外機2外部へ放出する。
アキュムレータ28は、前述したように、冷媒流入側が四方弁22のポートcと冷媒配管46で接続されるとともに、冷媒流出側が圧縮機21の冷媒吸入側と吸入管42で接続されている。アキュムレータ28は、冷媒配管46からアキュムレータ28の内部に流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離してガス冷媒のみを圧縮機21に吸入させる。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1(A)に示すように、吐出管41には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する吐出圧力センサ31と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ33が設けられている。冷媒配管46におけるアキュムレータ28の冷媒流入口近傍には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサ32と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサ34が設けられている。
室外機液管44における室外熱交換器23と室外膨張弁24との間には、室外熱交換器23に流入する冷媒の温度あるいは室外熱交換器23から流出する冷媒の温度を検出するための熱交温度センサ35が設けられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2の内部に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ36が設けられている。
次に、3台の室内機5a〜5cについて、図1および図2を用いて説明する。3台の室内機5a〜5cは、筐体56a〜56cの内部に、室内熱交換器51a〜51cと、室内膨張弁52a〜52cと、分岐した液管8の他端が接続された液管接続部53a〜53cと、分岐したガス管9の他端が接続されたガス管接続部54a〜54cと、ドレンパン57a〜57cとを備えている。そして、室内ファン55a〜55cおよびドレンパン57a〜57cを除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路100の一部をなす室内機冷媒回路50a〜50cを構成している。
尚、室内機5a〜5cの構成は全て同じであるため、以下の説明では、室内機5aの構成についてのみ説明を行い、その他の室内機5b、5cについては説明を省略する。図1および図2では、室内機5aの構成装置に付与した番号の末尾をaからbあるいはcに変更したものが、室内機5aの構成装置と対応する室内機5b、5cの構成装置となる。
室内機5aの筐体56aは直方形状を有しており、図2に示す底面56a1および天面56a2とこれらをつなぐ4つの側面(図2ではこのうち2面を描画)で形成されている。底面56a1には空気吸込口56a3が設けられ、天面56a2には空気吹出口56a4が設けられている。そして、筐体56aの内部には、空気吸込口56a3から空気吹出口56a4に向かう方向に、室内熱交換器52a、室内ファン55aがこの順で配置されている。室内ファン55aが回転することによって、空気吸込口56a3から筐体56aの内部に取り込まれた空気が空気吹出口56a4に向かって流れ、空気吹出口56a4から吹き出される。尚、室内熱交換器52aと室内ファン55aの配置順が逆であってもよい。
室内熱交換器51aは平板状に形成されており、室内機5aの設置面(床面)に対して所定の角度(例えば、50度)に傾けることによって、空気吸込口56a3から空気吹出口56a4に向かう空気の流れを横切るように筐体56aの内部に配置されている。このように配置されることで、室内熱交換器51aの空気吸込口56a3側の面が空気が流入する空気流入面51a1となり、空気吹出口56a4側の面が空気が流出する空気流出面51a1となる。室内熱交換器51aは、冷媒と後述する室内ファン55aの回転により空気吸込口56a3から筐体56aの内部に取り込まれた空調室の空気を熱交換させるものである。
室内熱交換器51aの下端部51a3には室内機液管71aの一端が接続されており、室内機液管71aの他端は液管接続部53aに接続されている。室内熱交換器51aの上端部51a4には室内機ガス管72aの一端が接続されており、室内機ガス管72aの他端はガス管接続部54aに接続されている。室内熱交換器51aは、室内機5aが冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機5aが暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。尚、図2において図示は省略しているが、液管接続部53aやガス管接続部54aは筐体56aの側面に設けられており、液管接続部53aやガス管接続部54aには各冷媒配管が溶接やフレアナット等により接続されている。
室内膨張弁52aは、室内機液管71aに設けられている。室内膨張弁52aは電子膨張弁であり、室内熱交換器51aが蒸発器として機能する場合、その開度は、室内熱交換器51aの一方の冷媒出口(ガス管接続部54a側)における冷媒の過熱度が目標過熱度となるように調整される。また、室内熱交換器51aが凝縮器として機能する場合、その開度は、室内熱交換器51aの他方の冷媒出口(液管接続部53a側)における冷媒の過冷却度が目標過冷却度となるように調整される。ここで、目標過熱度および目標過冷却度は、室内機5aで十分な暖房能力あるいは冷房能力が発揮されるための冷媒の過熱度および冷媒の過冷却度である。
室内ファン55aは、多数の羽根を備えた筒状の羽根車55a2と、羽根車55a2を収容し開口部55a3を備えるケーシング55a1と、羽根車55a2を回転させる図示しない回転数可変のファンモータを備えている。ケーシング55a1と羽根車55a2は各々合成樹脂材で形成されている。室内ファン55aは、筐体56aの空気吹出口56a4の近傍に配置されており、ケーシング55a1の開口部55a3は空気吹出口56a4の筐体56aの内部側に接続されている。尚、空気吹出口56a4の筐体56aの外部側には吹出ダクト300の一端が接続されており、吹出ダクト300の他端は、空調室の天井面や壁面に設けられた吹出口に接続されている。室内ファン55aが回転することで、空気吸込口56a3から筐体56aの内部に空気を取り込み、室内熱交換器51aにおいて冷媒と熱交換した空気を空気吹出口56a4から吹出ダクト300を介して空調室へ供給する。
室内熱交換器51aの下端部51a3の下方には、冷房運転時に室内熱交換器51aに発生する凝縮水を受けるドレンパン57aが設けられている。このドレンパン57aは合成樹脂材で形成されており、底面と底面の四辺から延びる側面を有し上面が開放された箱型に形成されている。図2に示すように、ドレンパン57aは、室内熱交換器51aの下端部51a3の下方に空気吸込口56a3を塞がないように配置されている。
以上説明した構成の他に、室内機5aには各種のセンサが設けられている。室内機液管71aにおける室内熱交換器51aと室内膨張弁52aとの間には、室内熱交換器51aに流入あるいは室内熱交換器51aから流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサ61aが設けられている。室内機ガス管72aには、室内熱交換器51aから流出あるいは室内熱交換器51aに流入する冷媒の温度を検出するガス側温度センサ62aが設けられている。そして、室内機5aの図示しない吸込口付近には、室内機5a内に流入する室内空気の温度、すなわち吸込温度を検出する吸込温度センサ63aが設けられている。
また、室内機5aには、室内機制御手段500aが設けられている。室内機制御手段500aは、室内機5aの図示しない電装品箱に格納されている制御基板に搭載されている。図1(B)に示すように、室内機制御手段500aは、CPU510aと、記憶部520aと、通信部530aと、センサ入力部540aを備えている。
記憶部520aは、ROMやRAMで構成されており、室内機5aの制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、室内ファン55aの回転数や室内膨張弁52aの開度等を記憶している。通信部530aは、室外機2との通信を行うインターフェイスである。センサ入力部540aは、室内機5aの各種センサでの検出結果を取り込んでCPU510aに出力する。
CPU510aは、前述した室内機5aの各センサでの検出結果をセンサ入力部540aを介して取り込む。また、CPU510aは、室外機2から送信される制御信号を通信部530aを介して取り込む。CPU510aは、室外機2に冷房要求能力あるいは暖房要求能力を通信部530aを介して送信する。また、CPU510aは、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、室内ファン55aの回転数制御や室内膨張弁52aの開度調整を行う。
次に、本実施形態の空気調和装置1が冷房運転を行うときの冷媒回路100における冷媒の流れや各部の動作について、図1(A)を用いて説明する。尚、空気調和装置1が暖房運転を行うときの冷媒回路100における冷媒の流れや各部の動作については、本発明に直接関係がないため詳細な説明は省略し、冷房運転時の説明の後に簡単に触れるに留める。
図1(A)に示すように、室内機5a〜5cが冷房運転を行う場合、四方弁22が実線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbとが連通するよう、また、ポートcとポートdとが連通するよう、切り換えられる。これにより、冷媒回路100を冷媒が破線矢印で示す方向に循環するようになり、室外熱交換器23が凝縮器として機能するとともに室内熱交換器51a〜51cが蒸発器として機能する。
圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、吐出管41を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から冷媒配管43を流れて室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した冷媒は、室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。室外熱交換器23から流出した冷媒は室外機液管44を流れ、全開とされている室外膨張弁24および閉鎖弁25を介して液管8に流出する。
液管8を流れ液管接続部53a〜53cを介して各室内機5a〜5cに流入した冷媒は、室内機液管71a〜71cを流れ、室内膨張弁52a〜52cを通過するときに減圧されて低圧の冷媒となる。室内機液管71a〜71cから室内熱交換器51a〜51cに流入した冷媒は、室内ファン55a〜55cの回転により空気吸込口56a3〜56c3から室内機5a〜5cの内部に取り込まれた空調室の空気と熱交換を行って蒸発する。このように、室内熱交換器51a〜51cが蒸発器として機能し、室内熱交換器51a〜51cで冷媒と熱交換を行った空気が空気吹出口56a4〜56c4から吹出ダクト300を介して空調室に吹き出されることによって、空調室の冷房が行われる。
室内熱交換器51a〜51cから流出した冷媒は室内機ガス管72a〜72cを流れガス管接続部54a〜54cを介してガス管9に流出する。ガス管9を流れ閉鎖弁26を介して室外機2に流入した冷媒は、室外機ガス管45、四方弁22、吸入管42を流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
尚、室内機5a〜5cが暖房運転を行う場合、四方弁22が破線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートdとが連通するよう、また、ポートbとポートcとが連通するよう、切り換えられる。これにより、冷媒回路100を冷媒が、圧縮機21と四方弁22の間を除いて冷房運転時の冷媒の流れ方向と逆の方向に循環するようになり、室外熱交換器23が蒸発器として機能するとともに室内熱交換器51a〜51cが凝縮器として機能する。
空気調和装置1が上述した冷房運転を行っているとき、凝縮器として機能する室内熱交換器51a〜51cでは凝縮水が発生する。発生した凝縮水は、重力によって室内熱交換器51a〜51cの空気流入面51a1〜51c1に到達する。一方、図2に示すように、冷房運転中は室内ファン55a〜55cの回転によって空気吸込口56a3〜56c3から筐体56a〜56cの内部に流入した空気が、室内熱交換器51a〜51cの空気流入面51a1〜51c1から空気流出面51a2〜51c2へと流れる。
従って、室内熱交換器51a〜51cの空気流入面51a1〜51c1に到達し重力によって空気流入面51a1〜51c1から下方(空気吸込口56a3〜56c3側)に滴下しようとする凝縮水は、室内熱交換器51a〜51cを空気流入面51a1〜51c1から空気流出面51a2〜51c2へと通過する空気によって滴下を阻まれ、空気流入面51a1〜51c1を伝って室内熱交換器51a〜51cの下端部51a3〜51c3に向かって流れる。そして、下端部51a3〜51c3からドレンパン57a〜57cに滴下する。つまり、冷房運転中は室内ファン55a〜55cの回転によって、室内熱交換器51a〜51cの空気流入面51a1〜51c1から凝縮水が滴下することが防がれている。
しかし、冷房運転を停止すると室内ファン55a〜55cも停止するので、室内熱交換器51a〜51cを空気流入面51a1〜51c1から空気流出面51a2〜51c2へと通過する空気の流れがなくなる。これによって、冷房運転中に室内熱交換器51a〜51cに発生し室内熱交換器51a〜51cの空気流入面51a1〜51c1に到達した凝縮水が、下方に滴下して空気吸込口56a3〜56c3から床面へ滴下するので、冷房運転を停止すると室内機5a〜5cから凝縮水が空調室の床面に漏れる恐れがあった。
そこで、本発明では、冷房運転を停止してから所定時間の間、室内ファン55a1〜55c1を所定回転数で回転させて空気流入面51a1〜51c1から空気流出面51a2〜51c2へ空気を流す凝縮水滴下防止制御を行う。凝縮水滴下防止制御を行うことで、冷房運転中に室内熱交換器51a〜51cに発生し室内熱交換器51a〜51cの空気流入面51a1〜51c1に到達した凝縮水を、冷房運転中と同様にドレンパン57a〜57cに滴下させる、あるいは、乾燥させることができるので、凝縮水が室内熱交換器51a〜51cから下方に滴下して空気吸込口56a3〜56c3から床面へ滴下することを防ぐことができる。
ここで、凝縮水滴下防止制御を行う時間である所定時間(以降、所定時間tpと記載)と、凝縮水滴下防止制御を行うときの室内ファン55a1〜55c1の回転数である所定回転数(以降、所定回転数Rpと記載)は、それぞれ試験等を行って予め求められて室内機制御手段500a〜500cの記憶部520a〜520cに記憶されている数値である。これらの数値は、冷房運転停止後に室内ファン55a1〜55c1を所定回転数Rp(例えば、400rpm)で所定時間tp(例えば、3分間)回転させ続けると、室内熱交換器51a〜51cに最大量の凝縮水が発生した場合であっても、室内熱交換器51a〜51cからの凝縮水の滴下を防ぐことができることが確認されている数値である。
次に、上述した凝縮水滴下防止制御を行う際の処理について、図3を用いて説明する。図3は、室内機制御手段500a〜500cのCPU510a〜510cが冷房運転時に行う制御に関する処理の流れを示している。図3に示すフローチャートにおいて、STはステップを表しこれに続く数字はステップ番号を表している。尚、このフローチャートでは、本発明に関わる処理を中心に説明しており、これ以外の処理、例えば、設定温度と室内温度の温度差に応じた圧縮機21の回転数制御や、冷媒温度に応じた室外膨張弁24や各室内膨張弁52a〜52cの開度制御等、空気調和装置1に関わる一般的な処理については、説明を省略する。
空気調和装置1が運転を開始すると、CPU510a〜510cは、使用者が図示しない室内機5a〜5cのリモコンを用いる等の手段により冷房運転を指示したか否かを判断する(ST1)。冷房運転の指示であれば(ST1−Yes)、CPU210は、冷房運転開始処理を行い(ST2)、その後冷房運転制御を実行する(ST3)。
ここで、冷房運転開始処理とは、CPU510a〜510cが冷房運転を行うことを通信部530a〜530cを介して室外機2に送信し、これを受けた室外機2が、四方弁22を操作して冷媒回路100を図1(A)に示す状態、つまり、冷媒回路100を冷房サイクルとすることであり、最初に冷房運転を行うときに実行される処理である。
また、冷房運転制御とは、CPU510a〜510cが使用者による冷房要求能力に応じて室内ファン55a〜55cの回転数制御や室内膨張弁52a〜52cの開度調整を行うとともに、冷房要求能力を通信部530a〜530cを介して室外機2に送信する。冷房要求能力を受信した室外機2が圧縮機21や室外ファン27を受信した冷房要求能力に応じた回転数で駆動するよう制御することである。
上記のように冷房運転制御を行っているとき、CPU510a〜510cは、使用者による運転切替指示があるか否かを判断する(ST4)。ここで、運転切替指示とは、冷房運転から暖房運転へ切り替える、あるいは、暖房運転から冷房運転へ切り替えることである。運転切替指示があれば(ST4−Yes)、CPU510a〜510cは、ST1に処理を戻す。運転切替指示がなければ(ST4−No)、CPU510a〜510cは、使用者による運転停止指示があるか否かを判断する(ST5)。
運転停止指示がなければ(ST5−No)、CPU510a〜510cは、現在の運転が冷房運転であるか否かを判断する(ST15)。現在の運転が冷房運転であれば(ST15−Yes)、CPU510a〜510cは、ST3に処理を戻し、現在の運転が冷房運転でなければ(ST15−No)、CPU210は、ST14に処理を戻す。
運転停止指示があれば(ST5−Yes)、CPU510a〜510cは、室内膨張弁52a〜52cを閉じ(ST6)、ST5で運転停止指示があるまで冷房運転を行っていたか否かを判断する(ST7)。
冷房運転を行っていたのでなければ(ST7−No)、つまり、暖房運転を行っていたのであれば、CPU510a〜510cは、ST12に処理を進める。冷房運転を行っていたのであれば(ST7−Yes)、CPU510a〜510cは、室内ファン55a〜55cの回転数を所定回転数Rpとして(ST8)室内ファン55a〜55cの駆動を続け、タイマー計測を開始する(ST9)。
次に、CPU510a〜510cは、ST9でタイマー計測を開始してから所定時間tpが経過したか否かを判断する(ST10)。所定時間tpが経過していなければ(ST10−No)、CPU510a〜510cは、ST10に処理を戻す。
所定時間tpが経過していれば(ST10−Yes)、CPU510a〜510cは、タイマーをリセットし(ST11)、室内ファン55a〜55cを停止して(ST12)処理を終了する。尚、以上説明したST8〜ST10までの処理が、本発明の凝縮水滴下防止制御に関わる処理である。
尚、ST1において、冷房運転指示でなければ(ST1−No)、つまり、暖房運転指示である場合は、CPU510a〜510cは、暖房運転開始処理を行い(ST13)、その後暖房運転制御を実行して(ST14)、ST4に処理を進める。
ここで、暖房運転開始処理とは、CPU510a〜510cが暖房運転を行うことを通信部530a〜530cを介して室外機2に送信し、これを受けた室外機2が四方弁22を操作して冷媒回路100を暖房サイクルとすることであり、最初に暖房運転を行うときに実行される処理である。
また、暖房運転制御とは、CPU510a〜510cが使用者による暖房要求能力に応じて室内ファン55a〜55cの回転数制御や室内膨張弁52a〜52cの開度調整を行うとともに、暖房要求能力を通信部530a〜530cを介して室外機2に送信する。暖房要求能力を受信した室外機2が圧縮機21や室外ファン27を受信した暖房要求能力に応じた回転数で駆動するよう制御することである。
以上説明したように、本発明の空気調和装置1では、冷房運転を停止した後、所定時間tpの間室内ファン55a〜55cを所定回転数Rpで回転させ続けて、室内熱交換器51a〜51cの空気流入面51a1〜51c1から空気流出面51a2〜51c2へ空気を流す凝縮水滴下防止制御を行うことで、冷房運転中に室内熱交換器51a〜51cに発生し室内熱交換器51a〜51cの空気流入面51a1〜51c1に到達した凝縮水を、ドレンパン57a〜57cに滴下させる、あるいは、乾燥させることができる。これにより、凝縮水が室内熱交換器51a〜51cから下方に滴下して空気吸込口56a3〜56c3から床面へ滴下することを防ぐことができる。
1 空気調和装置
2 室外機
5a〜5c 室内機
51a〜51c 室内熱交換器
51a1〜51c1 空気流入面
51a2〜51c2 空気流出面
51a3〜51c3 下端部
51a4〜51c4 上端部
52a〜52c 室内膨張弁
55a〜55c 室内ファン
55a3〜55c3 開口部
56a〜56c 筐体
56a1〜56c1 底面
56a2〜56c2 天面
56a3〜56c3 空気吸込口
56a4〜56c4 空気吹出口
57a〜57c ドレンパン
71a〜71c 室内機液管
72a〜72c 室内機ガス管
300 吹出ダクト
500a〜500c 室内機制御部
510a〜510c CPU
520a〜520c 記憶部
Rp 所定回転数
tp 所定時間

Claims (1)

  1. 空気吸込口と空気吹出口を備える筐体内に室内熱交換器と室内ファンを有し、前記室内ファンの回転により発生する前記空気吸込口から前記空気吹出口に向かう空気の流れに対して斜めに前記室内熱交換器が配置される室内機と、
    前記室内機に冷媒配管で接続される室外機と、
    前記室内熱交換器を凝縮器として機能させて行う冷房運転を終了した時点から予め定められた所定時間の間、前記室内ファンを予め定められた所定回転数で回転させる凝縮水滴下防止制御を実行する制御手段と、
    を有することを特徴とする空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111720969A (zh) * 2020-06-16 2020-09-29 海信(山东)空调有限公司 空调器及其控制方法
CN114060926A (zh) * 2020-08-07 2022-02-18 美的集团股份有限公司 空调柜机及其控制方法

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