JP2017110517A - スクリュー流体機械 - Google Patents

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Takeshi Tsuchiya
豪 土屋
小谷 正直
Masanao Kotani
正直 小谷
良二 河井
Ryoji Kawai
良二 河井
紘太郎 千葉
Kotaro Chiba
紘太郎 千葉
西村 仁
Hitoshi Nishimura
仁 西村
正彦 高野
Masahiko Takano
正彦 高野
原島 寿和
Toshikazu Harashima
寿和 原島
康輔 貞方
Kosuke Sadakata
康輔 貞方
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Abstract

【課題】圧縮プロセス中に油を注入する油冷式スクリュー流体機械において,好適なスクリューロータ冷却手段を実現することが課題である。【解決手段】雄ロータ5,雌ロータ6の内部を冷却する冷却手段の構成として,雄ロータ5は,雄ロータ5内部に貫通していない雄ロータ内部孔5aを有する。さらに,雄ロータ内部孔5a内には,雄ロータ用固定式冷却通路部材21の内部通路部21aを配置する。内部通路部21aは,モータケーシングフタ12に固定される雄ロータ用固定式冷却通路部材21の一部であり,モータケーシングフタ12に固定されることから雄ロータ5と共に回転することはない。同様に雌ロータ6側にも設ける。【選択図】図1

Description

本発明は,圧縮プロセス中に油を注入する油冷式スクリュー流体機械に関し,特にスクリューロータを冷却することによって高いエネルギー効率を実現するに好適なスクリュー流体機械に関するものである。
スクリュー流体機械は,空気圧縮機や冷凍空調用圧縮機として広く普及している。近年,スクリュー流体機械では省エネ化が強く求められるようになっており,高エネルギー効率,高風量(能力)であることが益々重要になっている。
スクリュー流体機械のエネルギー効率向上においては,作動室を構成するスクリューロータを冷却することが有効であることが知られており,特許文献1に記載のものなどがある。また,2つのロータを備えた真空ポンプにおいてもロータ内を冷却することが有効であることが知られており,特許文献2に記載のものなどがある。
特許文献1には,無給油式スクリュー圧縮機において,ケーシング内に収納した一対の互いにかみ合う雌,雄ロータおよびその軸に貫通路を軸方向にそれぞれ設け,この両貫通路の反ロータ側開口にノズルをそれぞれ対設させ,この両ノズルを流量制御弁または温度調節弁およびオイルクーラを順次に備える冷却用潤滑油系路に連通させると共に,前記流量制御弁をモータを介して前記両ロータの吐出ポートに設けた温度センサに接続するか,または,前記温度調節弁をオイルクーラの入口側に連通したものであり,ロータ冷却用の潤滑油の流量または温度をコントロールすることにより,両ロータ間のギャップを常に一定に,かつ最小状態に保持し,圧縮機の性能を向上させることができるとした記載がある。
特許文献2には,2つのロータを備えた二軸式真空ポンプにおいて,ロータが軸によって片持ち支承されている形式のものであって,ロータが中空に穿孔されており,軸とロータとの間の嵌合部位の高さに冷却系が配置されており,冷却系が軸受まで延在していて軸受温度を低く保つようになっているものであり,できるだけ高い回転数及びできるだけ少量のギャップ漏れ量で運転できるとした記載がある。
特開昭59−115492号公報 特表2004−506140公報
スクリューロータの冷却構造としては,無給油式スクリュー流体機械にてスクリューロータ内を貫通する孔構造が知られている。無給油式であることから圧縮ガスと油の混合が許されないため,油などの冷却媒体を貫通孔内で流動させるためには,油を昇圧できる給油手段が別途必要となり,システムとして複雑になるといった課題がある。
特許文献1は,無給油式スクリュー流体機械における貫通孔構造の一例であり,前述のように油を昇圧できる給油手段が別途必要であるためシステムが複雑となる。
特許文献2では,2つのロータを備えた二軸式真空ポンプのロータ内に配設した冷却経路に関する記載がありロータ内に配設した冷却経路は貫通していないが,底部の油溜めから油を供給するために油を昇圧できる給油手段が別途必要であり,システムは複雑となる。なお,前記冷却経路には区分管が配設されているが,当該区分管は,軸と一緒に回転するために固定式ではなく,この点,本発明における固定された冷却通路とは異なっている。
本発明の課題は,圧縮プロセス中に油を注入する油冷式スクリュー流体機械において好適なスクリューロータ冷却手段を実現することである。
上記課題を解決するため,本発明の特徴は,互いに噛合いながら回転する雄ロータ及び雌ロータと,雄ロータ及び雌ロータを回転自在に支持する軸支持手段と,雄ロータ及び雌ロータを収納するケーシングと,雄ロータと雌ロータとケーシングとから構成する複数の作動室と,作動室へ圧縮プロセス中に油を注入する油注入手段と,雄ロータあるいは雌ロータを回転駆動する駆動手段と,雄ロータ及び雌ロータの内部に構成する冷却孔と,圧縮後の被圧縮ガスから油を分離する油分離手段と,圧縮後の被圧縮ガスを冷却するための冷却手段と,を有するスクリュー流体機械において,スクリュー流体機械自身にて生成した高圧と,前記高圧より低い圧力との圧力差によって,雄ロータ及び雌ロータを冷却するための冷却媒体を,雄ロータ及び雌ロータの内部に構成する冷却孔内で流動させるものである。
本発明によれば,油冷式スクリュー流体機械におけるスクリューロータ冷却手段を,油を昇圧できる給油手段を別に必要とせずに実現することが可能になるため,高エネルギー効率を有する油冷式スクリュー流体機械を,システムを複雑化することなく実現できる。さらに,アキシャルギャップ回転子を有するモータを用いることでスクリューロータ径を太くすることが可能となり,スクリューロータ内部に設けた冷却孔面積を広く確保できるようになるのでスクリューロータの冷却効果を高めることが可能になる。さらに,当該スクリュー流体機械を縦置型とし,下部に油分離手段を一体配設した場合,スクリューロータの冷却手段が貫通孔によるものに比べて,該油分離手段と該油分離手段に近い側の軸受部を連通空間として構造を簡単化することが可能になるため,高エネルギー効率を有する油冷式スクリュー流体機械を,構造を複雑化することなく実現できる。
実施例1に係るスクリュー流体機械の正面図。 従来のスクリュー流体機械の側面図。 実施例2に係るスクリュー流体機械の正面図。 実施例3に係るスクリュー流体機械の正面図。 実施例4に係るスクリュー流体機械の正面図。 実施例5に係るスクリュー流体機械の正面図。
以下,本発明のスクリュー流体機械の具体的実施例を図面に基づいて説明する。なお,各図において,同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
図1と図2を用いて,本発明のスクリュー流体機械の実施例1を説明する。図1は,実施例1のスクリュー流体機械の正面図であり,図2は,従来のスクリュー流体機械の側面図である。
実施例1の構造について説明する。図1において,スクリュー流体機械は,圧縮部1と駆動部2から構成される。圧縮部1は,メインケーシング3内に,ケーシングボア4,雄ロータ5,雌ロータ6を基本部材としてなる作動室を構成し,雄ロータ5が駆動部2により回転駆動されると噛み合っている雌ロータ6も共に回転して圧縮動作を行う。スクリュー流体機械に吸込まれる気体は,吸込口(図示せず。図2での7に相当)を通過して作動室へ吸込まれ,圧縮された後は,吐出口(図示せず。図2での8に相当)を経由して吐出する。圧縮部1の吐出口側には,Dケーシング9を配置している。Dケーシング9内には,雄雌ロータの回転軸が突出し,この回転軸を回転自在に支持する雄ロータ5の吐出側軸受部10と雌ロータ6の吐出側軸受部18が配設されている。雄ロータ5の吸込側軸受部15と雌ロータ6の吸込側軸受部19は,メインケーシング3の駆動部2側に配設されており,雄ロータ5と雌ロータ6を回転自在に支持している。また,Dケーシングフタ23にて,Dケーシング9の反圧縮部側を密閉している。
駆動部2は,モータケーシング11とモータケーシングフタ12からなる空間内に,軸方向にギャップを構成するアキシャルギャップ回転子を有するモータ13と雄ロータ5のモータ側回転軸5bが配設される。アキシャルギャップ回転子を有するモータ13は,アキシャルギャップ回転子13a,13bとステータ13eからなり,アキシャルギャップ回転子13a,13bは,磁石13c,13dが配設され,また,ステータ13eを挟むようにモータ側回転軸5bへ系合されている。なお,アキシャルギャップ回転子13a,13bは,片側だけで構成しても良い。
雄ロータ5,雌ロータ6の内部を冷却する冷却手段の構成について説明する。雄ロータ5は,雄ロータ5内部に貫通していない雄ロータ内部孔5aを有する。さらに,雄ロータ内部孔5a内には,雄ロータ用固定式冷却通路部材21の内部通路部21aを配置する。内部通路部21aは,モータケーシングフタ12に固定される雄ロータ用固定式冷却通路部材21の一部であり,モータケーシングフタ12に固定されることから雄ロータ5と共に回転することはない。なお,内部通路部21aは,雄ロータ用固定式冷却通路部材21と一体でも別体とした組立構造でも良い。同様に雌ロータ6にも,雌ロータ6内部に貫通していない雌ロータ内部孔6a,モータケーシング11に配設された内部通路部22aを有する雌ロータ用固定式冷却通路部材22にて冷却手段を構成する。なお,雌ロータ用固定式冷却通路部材22は,モータケーシング11でなくて,メインケーシング3に配設されても良く,さらに,モータケーシング11や,メインケーシング3に固定されなくとも,雌ロータ6に接触しないように配設されれば良い。
実施例1では,雄ロータ5,雌ロータ6を冷却させる冷却媒体に,吐出後の圧縮ガスから油分離手段32にて分離した油を用いる。ここで,冷却媒体である油の流動について説明する。吸込口(図示せず。図2での7に相当)から吸込まれるガス30は,メインケーシング3内に構成した,ケーシングボア4,雄ロータ5,雌ロータ6を基本部材としてなる作動室で圧縮される。圧縮完了後には,圧縮プロセス中に注入された油と混合した圧縮ガス31が吐出される。なお,圧縮ガスに混合する油は,圧縮プロセス中に注入する油の他に,吸込側軸受部15,19や,吐出側軸受部10,18を潤滑した油が混合する場合もある。油と混合した圧縮ガス31は,油分離手段32を経て,油と圧縮ガスに分離される。油は,油冷却手段44を経て,雄ロータ用固定式冷却通路部材21への供給流路45aと,雌ロータ用固定式冷却通路部材22への供給流路45bから,各ロータの内部通路部21a,22aに流入する。油は,各ロータの内部孔5a,6aの端部で折り返し,各ロータの内部通路部21a,22aの外壁と各ロータの内部孔5a,6aの内壁の間を流動して,雄ロータ5,雌ロータ6から排出される。雄ロータ5,雌ロータ6から排出された油は,モータケーシングフタ12,モータケーシング11内に設けた排出流路24,26を経て,各ロータ用固定式冷却通路部材21,22の排出流路45c,45dに到達して,流路45eを通過し,吸込側軸受部15,19,吐出側軸受部10,18を潤滑する流路45f,45gと,作動室への油注入流路45hへと分配される。なお,ここで示した油冷却手段の配置は一例であって,油冷却が不要であれば無くても良いし,作動室へ注入する油の温度管理を行う必要がある場合は,作動室への油注入流路45hに油温制御手段を配置しても良い。また,固定式冷却通路部材21,22から排出後の油を,必ずしも軸受部の潤滑や,作動室への注入に用いる必要はなく,別の油経路で各々構成しても構わない。また,冷却媒体である油の流動方向は,図1に示した45a→45c,45b→45dの逆方向でも構わない。なお,実施例1では,油と分離した圧縮ガスは,ガス冷却手段34,除湿手段35を経て吐出流路36より,圧縮ガスを排出する例を記載している。
冷却媒体である油の流動に対する軸封手段の配設について説明する。ここで,軸封手段は,冷却媒体である油の侵入を防ぐシール手段を示す。図1に図示した軸封手段は,雄ロータ5とモータケーシング11との間の軸封手段17,モータケーシングフタ12と雄ロータ用固定式冷却通路部材21との間の軸封手段16,雌ロータ6とモータケーシング11との間の軸封手段20,の3ヶ所であるが,本発明では,軸封手段16,20の2ヶ所が必要である。モータケーシングフタ12と雄ロータ用固定式冷却通路部材21との間の軸封手段16は,雄ロータ5を冷却し終えた油がモータ13の空間に流入することを防ぐためのものであり,モータ空間に油が流入すると撹拌抵抗による動力の上昇が発生する不具合が生じる。油量が少なかったり,モータ室に流入した油がモータ内での撹拌を生じないよう排出する手段をモータ空間内に別に設けている場合は,必ずしも必要ではない。なお,モータ空間内に油撹拌を防ぐ流路が設けられている場合は,モータケーシングフタ12内の排油流路24を別に前記油撹拌防止通路に合わせて設ける。雌ロータ6とモータケーシング11との間の軸封手段20は,雌ロータ6を冷却し終えた油が吸込側軸受部19の空間に流入することを防ぐためのものである。雌ロータ6を冷却し終えた油を,排油流路45dを通過させずに,直接に吸込側軸受部19の潤滑に用いても良く,この場合は,軸封手段20は不要となる。
図1に図示した構成の他に,モータ13の反圧縮部側にモータ側回転軸5bを回転自在に支持する軸受部をモータケーシングフタ12に設けても良い。また,モータ13は,アキシャルギャップ回転子を有する構成で図示したが,ラジアルギャップ回転子を有するモータであっても良い。
続いて,図2を用いて,従来構造と比較する。図2には,従来構造として無給油式スクリュー流体機械の側面図を,圧縮部101のみで示した。圧縮部101は,メインケーシング103内に,ケーシングボア104,雄ロータ105,雌ロータ(図示せず)を基本部材としてなる作動室を構成し,雄ロータ105がモータの回転力を伝達する増速ギア132により回転駆動されると,雌ロータを雄ロータ5と非接触で回転させるためのタイミングギア131も共に回転すると共に雌ロータも回転して圧縮動作を行う。スクリュー流体機械に吸込まれる気体は,吸込口7を通過して作動室へ吸込まれ,圧縮された後は,吐出口8を経由して吐出する。圧縮部101の吐出口側には,Dケーシング109を配置している。Dケーシング109内には,雄雌ロータの回転軸が突出し,この回転軸を回転自在に支持する雄ロータ105の吐出側軸受部110と雌ロータの吐出側軸受部(図示せず)が配設されている。雄ロータ105の吸込側軸受部115と雌ロータの吸込側軸受部(図示せず)は,メインケーシング103の増速ギア132側に配設されており,雄ロータ105と雌ロータを回転自在に支持している。また,Dケーシングフタ123にて,Dケーシング109の反圧縮部側を密閉しているが,ロータの冷却媒体である油を供給するための通路140を設けてある。ロータの冷却に当っては,ロータ内に貫通孔105aを配設し,外部に給油ポンプ141を設ける。冷却媒体である油は,外部の給油ポンプ141により昇圧され,Dケーシングフタ123に設けた通路140を通ってロータ内部貫通孔105aに流入する。ロータ内部貫通孔105aに流入した油は,ロータを突き抜けて増速ギア132側から排出する。油の軸封手段としては,ロータと増速ギア132との間の軸封手段120,ロータとタイミングギア131との間の軸封手段121を設けている。無給油式スクリュー流体機械であることから,圧縮プロセス中に作動室へ油を注入することは無いし,軸受部110,115を潤滑した油が作動室へ入ることもないため,圧縮ガスに油は含まれないことから,油を冷却媒体として流動させる場合には,別に昇圧手段が必要となる。
実施例1の効果について説明する。実施例1であれば,スクリューロータを冷却するに当たって,冷却媒体である油を昇圧できる給油手段を別に必要とせずに実現することが可能になるため,高エネルギー効率を有する油冷式スクリュー流体機械を,システムを複雑にすることなく実現することが可能になる。また,モータにアキシャルギャップ回転子を有するモータを用いることで,ラジアルギャップ回転子を有するモータに比べて雄ロータ内部孔の通路面積を大きく取ることができるため冷却作用を大きくすることが可能になって,さらなる高エネルギー効率を実現することが可能になる。また,雌ロータを冷却し終えた油を直接に吸込側軸受部に排出することで,ロータ冷却部構造の簡単化を図ることができる。さらに,当該スクリュー流体機械を縦置型とし,下部に油分離手段を一体配設した場合,スクリューロータの冷却手段が貫通孔によるものに比べて,該油分離手段と該油分離手段に近い側の軸受部を連通空間として構造を簡単化することが可能になるため,高エネルギー効率を有する油冷式スクリュー流体機械を,構造を複雑化することなく実現できる
図3を用いて,スクリュー流体機械の実施例2を説明する。実施例2の説明に当たっては,実施例1と異なる点を中心に説明し,同一部分については説明を省略する。
実施例1との相違は,雄ロータ5,雌ロータ6を冷却させる冷却媒体に,吐出後に油を分離した圧縮ガスであって,ガス冷却手段34通過後の圧縮ガスを用いることにある。ここで,冷却媒体であるガス冷却手段34通過後の圧縮ガスの流動について説明する。油と混合した圧縮ガス31は,油分離手段32を経て,油と圧縮ガスに分離される。圧縮ガスは,ガス冷却手段34を経て,雄ロータ用固定式冷却通路部材51への供給流路50aと,雌ロータ用固定式冷却通路部材22への供給流路50bから,各ロータの内部通路部51a,22aに流入する。圧縮ガスは,各ロータの内部孔5a,6aの端部で折り返し,各ロータの内部通路部51a,22aの外壁と各ロータの内部孔5a,6aの内壁の間を流動して,雄ロータ5,雌ロータ6から排出される。雄ロータ5,雌ロータ6から排出された圧縮ガスは,雄ロータ用固定式冷却通路部材51,モータケーシング11内に設けた排出流路54,26を経て,各ロータ用固定式冷却通路部材51,22の排出流路50c,50dに到達して,流路50eを通過し,圧縮ガス流路50fへと戻る。なお,ガス冷却手段34通過後の圧縮ガスは,全量をロータ冷却のために流動させる必要はなく,冷却に必要な量だけ流動させればよい。また,冷却媒体である圧縮ガスの流動方向は,図3に示した50a→50c,50b→50dの逆方向でも構わない。実施例2では,実施例1にて図示したモータケーシングフタ12と雄ロータ用固定式冷却通路部材51との間の軸封手段が不要となる。雄ロータ5とモータケーシング11との間の軸封手段17があることから,モータ空間への油侵入を防ぐ必要が無いためである。
実施例2の特有の効果について説明する。実施例2であれば,冷却媒体に圧縮ガスを用いることで軸封の数を減らすことが可能になり,部品点数減,レイアウト簡単化により,安価でスクリューロータの冷却手段を構成することが可能になる。
図4を用いて,スクリュー流体機械の実施例3を説明する。実施例3の説明に当たっては,実施例2と異なる点を中心に説明し,同一部分については説明を省略する。
実施例2との相違は,雄ロータ5,雌ロータ6を冷却させる冷却媒体に,吐出後に油を分離した圧縮ガスであって,除湿手段35通過後の圧縮ガスを用いることにある。除湿手段35通過後の圧縮ガスを用いる点以外,実施例2の供給,排出流路の基本的な構成は同じである。圧縮ガスは,除湿手段35を経て,雄ロータ用固定式冷却通路部材51への供給流路60aと,雌ロータ用固定式冷却通路部材22への供給流路60bから,各ロータの内部通路部51a,22aに流入する。圧縮ガスは,各ロータの内部孔5a,6aの端部で折り返し,各ロータの内部通路部51a,22aの外壁と各ロータの内部孔5a,6aの内壁の間を流動して,雄ロータ5,雌ロータ6から排出される。雄ロータ5,雌ロータ6から排出された圧縮ガスは,雄ロータ用固定式冷却通路部材51,モータケーシング11内に設けた排出流路54,26を経て,各ロータ用固定式冷却通路部材51,22の排出流路60c,60dに到達して,流路60eを通過し,圧縮ガス流路60fへと戻る。なお,除湿手段35通過後の圧縮ガスは,全量をロータ冷却のために流動させる必要はなく,冷却に必要な量だけ流動させればよい。また,冷却媒体である圧縮ガスの流動方向は,図4に示した60a→60c,60b→60dの逆方向でも構わない。
実施例3の特有の効果について説明する。実施例3では,実施例2に比べて,除湿手段35後流の圧縮ガスを用いることで,より低温に圧縮ガスを冷却することが可能であるため,スクリューロータの冷却効果が高く,安価かつ高エネルギー効率なスクリューロータの冷却手段を構成することが可能になる。
図5を用いて,スクリュー流体機械の実施例4を説明する。実施例4の説明に当たっては,実施例1〜3と異なる点を中心に説明し,同一部分については説明を省略する。
実施例1〜3との相違は,作動室の高圧側と低圧側の配置が逆な点である。実施例4では,作動室の高圧側を,駆動部2側に配設しており,吸込まれるガス73は,作動室の反駆動部側から吸込まれ,圧縮されたガス74は,作動室の駆動部側から吐出される。よって,スクリューロータの高温部は,高圧作動室側に発生することから,雄ロータ内部孔75c,雌ロータ内部孔76cと,雄ロータ用固定式冷却通路部材71の内部通路71a,雌ロータ用固定式冷却通路部材72の内部通路72aとを,スクリューロータの高温部である高圧側付近までで構成すれば,スクリューロータの冷却を効率よく行え,かつ,構造を簡単化できる点が実施例4の特有の効果である。なお,図5では,実施例4と異なる部分の構造として実施例1を代表として図示した。
図6を用いて,スクリュー流体機械の実施例5を説明する。実施例5の説明に当たっては,実施例1〜4と異なる点を中心に説明し,同一部分については説明を省略する。
実施例1〜4との相違は,縦置型のスクリュー流体機械である点である。圧縮後の吐出ガスから油を分離する油分離手段83をスクリュー流体機械の下部に一体構造とし,スクリュー流体機械下部に分離後の油84が貯えられる。スクリューロータ冷却手段に貫通しない孔構造を用いることで,貫通孔構造に対して油分離手段83内をスクリューロータの冷却媒体が通過する必要無く構成できるため,構造の簡単化を図ることが可能になる。実施例5の特有の効果としては,縦置型でスクリュー流体機械の下部に油分離手段を1体構造で構成する場合に簡単な構成でスクリューロータ冷却手段を構成できる点にある。
1:圧縮部,2:駆動部,3:メインケーシング,4:ケーシングボア,
5,75,105:雄ロータ,5a:雄ロータ内部孔,
6,76:雌ロータ,6a:雌ロータ内部孔,
7:吸込口,8:吐出口,9:Dケーシング,
10:雄ロータの吐出側軸受部,11:モータケーシング,12:モータケーシングフタ,
13:アキシャルギャップ回転子を有するモータ,
13a,13b:アキシャルギャップ回転子,13c,13d:磁石,13e:ステータ
15:雄ロータの吸込側軸受部,
16:モータケーシングフタ12と雄ロータ用固定式冷却通路部材21との間の軸封手段,
17:雄ロータ5とモータケーシング11との間の軸封手段,
18:雌ロータの吐出側軸受部,19:雌ロータの吸込側軸受部,
20:雌ロータ6とモータケーシング11との間の軸封手段,
21:雄ロータ用固定式冷却通路部材,
21a:雄ロータ用固定式冷却通路部材の内部通路部
22:雌ロータ用固定式冷却通路部材,
22a:雌ロータ用固定式冷却通路部材の内部通路部
23:Dケーシングフタ,24,26:排出流路,30:吸込まれるガス,
31:吐出後の油と混合した圧縮ガス,32:油分離手段,34:ガス冷却手段,
35:除湿手段,44:油冷却手段,45a,45b:供給流路,
45c,45d:排出流路,45e,45f,45g,45h:流路,
105a:ロータ内部貫通孔,131:タイミングギア,132:増速ギア,
140:油流路,141:外部給油ポンプ

Claims (12)

  1. 互いに噛合いながら回転する雄ロータ及び雌ロータと,前記雄ロータ及び前記雌ロータを回転自在に支持する軸支持手段と,前記雄ロータ及び前記雌ロータを収納するケーシングと,前記雄ロータと前記雌ロータと前記ケーシングとから構成する複数の作動室と,前記作動室へ圧縮プロセス中に油を注入する油注入手段と,前記雄ロータあるいは前記雌ロータを回転駆動する駆動手段と,前記雄ロータ及び前記雌ロータの内部に構成する冷却手段と,圧縮後の被圧縮ガスから油を分離する油分離手段と,圧縮後の被圧縮ガスを冷却するための冷却手段と,を有するスクリュー流体機械において,
    スクリュー流体機械自身にて生成した高圧と,前記高圧より低い圧力との圧力差によって,雄ロータ及び雌ロータを冷却するための冷却媒体を,前記雄ロータ及び前記雌ロータの内部に構成する前記冷却手段内で流動させることを特徴とするスクリュー流体機械。
  2. 請求項1記載のスクリュー機械であって,
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの内部に構成した前記冷却手段を,前記雄ロータ及び前記雌ロータ内を貫通しない孔と,前記貫通しない孔内部に配設して前記雄ロータ及び前記雌ロータと共に回転せずに固定された冷却通路とで構成することを特徴とするスクリュー流体機械。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項に記載のスクリュー流体機械であって,
    前記雄ロータ及び前記雌ロータ内を貫通しない孔を,前記雄ロータ及び雌ロータの軸中心に設けたことを特徴とするスクリュー流体機械。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のスクリュー流体機械であって,
    前記雄ロータ及び前記雌ロータ内を前記冷却媒体が往復流動することを特徴とするスクリュー流体機械。
  5. 請求項1〜4記載のいずれか1項にスクリュー流体機械であって,
    前記油分離手段からスクリュー流体機械へ返油される油を,前記冷却媒体に用いることを特徴とするスクリュー流体機械。
  6. 請求項5記載のスクリュー流体機械であって,
    前記冷却媒体である前記油分離手段からスクリュー流体機械へ返油される油を,油冷却手段により冷却した後に前記雄ロータ及び前記雌ロータ内を流動させることを特徴とするスクリュー流体機械。
  7. 請求項5又は6のいずれか1項に記載のスクリュー流体機械であって,
    前記冷却媒体である前記油分離手段からスクリュー流体機械へ返油される油を,前記雄ロータ及び前記雌ロータ内を冷却後に前記軸支持手段へ供給することを特徴とするスクリュー流体機械。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のスクリュー流体機械であって,
    前記圧縮後の被圧縮ガスを冷却するための冷却手段後流の低温ガスを,前記冷却媒体に用いることを特徴とするスクリュー流体機械。
  9. 請求項1〜4記載のいずれか1項にスクリュー流体機械であって,
    圧縮後の被圧縮ガスを除湿するための除湿手段を備え,かつ,前記除湿手段後流の低温ガスを前記冷却媒体に用いることを特徴とするスクリュー流体機械。
  10. 請求項1〜9記載のいずれか1項にスクリュー流体機械であって,
    前記駆動手段に扁平磁石モータを用いることを特徴とするスクリュー流体機械。
  11. 請求項10記載のスクリュー流体機械であって,
    前記扁平磁石モータに,軸方向にギャップを構成するアキシャルギャップ回転子を有するモータを用いることを特徴とするスクリュー流体機械。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のスクリュー流体機械であって,
    スクリュー流体機械自身を縦置型として,上部に前記雄ロータあるいは前記雌ロータを回転駆動する前記駆動手段を,下部に前記油分離手段をスクリュー流体機械自身と一体配設し,前記油分離手段と前記油分離手段に近い側の軸受部とを連通空間として構成したことを特徴とするスクリュー流体機械。
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