JP2017110062A - 粘着性樹脂組成物、これを用いた硬化物及び画像表示装置 - Google Patents

粘着性樹脂組成物、これを用いた硬化物及び画像表示装置 Download PDF

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友洋 鮎ヶ瀬
Tomohiro Ayugase
友洋 鮎ヶ瀬
牧嶋 和宏
Kazuhiro Makishima
和宏 牧嶋
高橋 宏明
Hiroaki Takahashi
宏明 高橋
真理子 外山
Mariko Toyama
真理子 外山
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Abstract

【課題】接着強度、透明性及び腐食防止能に優れる粘着層を形成することができる粘着性樹脂組成物を提供する。【解決手段】(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤、(D)光重合開始剤及び(E)防錆剤を含有する粘着性樹脂組成物であって、前記(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーが、(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーを含む、粘着性樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、粘着性樹脂組成物、これを用いた硬化物及び画像表示装置に関する。
代表的な画像表示装置の例として、液晶表示装置が挙げられる。液晶表示装置における液晶セル等の光学部品には、一般に偏光板、偏光板と位相差板との積層体等が貼付けられている。近年、タッチパネルを内蔵した液晶表示装置の需要が伸びている。タッチパネルを内蔵した液晶表示装置は、例えば、保護板、タッチパネル、偏光板及び液晶セルで構成されている。そして、最近の液晶表示装置では、液晶表示装置の割れ防止、応力及び衝撃の緩和、並びに視認性の向上のために、保護板とタッチパネルとを貼合わせるための粘着層、及びタッチパネルと偏光板とを貼合わせるための粘着層が使用されている。このような液晶表示装置は、車載用、屋外計器、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の多用途に使用されてきているため、使用環境も非常に過酷(例えば高温又は高温高湿)になってきている。このような過酷な条件下では、各部材を貼合わせる粘着層は粘着力が低下し、貼着界面において気泡、剥がれ等が発生し易くなることがある。
そのため、過酷な条件下においても粘着力が低下せず、貼着界面において気泡、剥がれ等が発生しない耐久性の高い粘着層を形成できる粘着組成物が要求されている。例えば、被着体に貼着後、高温下又は高温高湿下に長期間曝されても、貼着界面に発泡、剥がれ等が生じない粘着フィルムを形成できる粘着組成物が提案されている(下記特許文献1参照)。
また、画像表示装置では、情報入力ユニット(例えばタッチパネル)及び画像表示ユニット(例えば液晶セル)の周縁部分において入出力するための金属配線を設ける必要がある。これらの画像表示装置においては、外部環境から水分、酸性ガス又は腐食性成分が装置内部に侵入することにより、金属配線が腐食する問題がある。近年、画像表示装置の大型化及び狭額縁化の傾向に伴い、金属配線の腐食が更に問題視されている。また、金属配線において、抵抗が高く感度が低いITOの代わりに、抵抗が低く感度が高いCu及びAg等にシフトチェンジする例が増えている。しかし、Cu及びAgは酸化及び腐食され易いことが知られている。そのため、金属配線の酸化及び腐食を防ぐ目的として、金属配線に防錆膜を形成することで透湿及び腐食成分の透過を防ぐ方法が提案されている(下記特許文献2参照)。
特開2007−238853号公報 特開2011−028594号公報
しかしながら、上記防錆膜の形成は、金属配線を施した後に実施する必要があり、工程が増えて手間がかかることから、製造歩留まりの向上及びコストの削減が大きな課題となっている。また、防錆膜を用いた場合、例えば、保護板と粘着層とタッチパネルとをこの順で貼り合わせた画像表示装置のタッチパネルにおいて防錆膜を形成した場合、粘着層とタッチパネルとの接着強度等の接着信頼性及び粘着層等の透明性の確保という点で問題が生じることがある。さらに、画像表示装置の情報入力ユニット及び画像表示ユニットにおいては、表示部における視認性が求められることから、これらの情報入力ユニット及び画像表示ユニットに用いられる粘着層には、視認性に悪影響を及ぼさないように、優れた透明性等の外観性を有することが求められている。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、接着強度、透明性及び腐食防止能に優れる粘着層を形成することができる粘着性樹脂組成物、並びに当該粘着性樹脂組成物を用いた硬化物及び画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の成分を含有する粘着性樹脂組成物を用いることにより、接着強度、透明性及び腐食防止能に優れる粘着層を形成することができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤、(D)光重合開始剤及び(E)防錆剤を含有する粘着性樹脂組成物であって、前記(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーが、(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーを含む、粘着性樹脂組成物を提供する。
本発明の粘着性樹脂組成物によれば、接着強度、透明性及び腐食防止能に優れる粘着層を形成することができる。従来の粘着性樹脂組成物には、防錆剤を直接含有させる場合、形成される粘着層の接着強度及び透明性が劣化したり、防錆剤による腐食防止能が発揮できなくなったりする傾向がある。一方、本発明の粘着性樹脂組成物は、粘着層を構成する特定のベースポリマーに直接防錆剤を含有させることにより、接着強度、透明性及び腐食防止能に優れる粘着層を形成することができる。ここで、特定のベースポリマーとは、上記(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤及び(D)光重合開始剤を意味する。また、本発明の粘着性樹脂組成物は、腐食防止能に優れる粘着層を形成することができるため、防錆膜の形成が不要となる。そのため、接着強度及び透明性に優れる画像表示装置を効率よく且つ低コストで製造することができる。
また、本発明の粘着性樹脂組成物において、上記(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーは、アクリロイルモルホリンを含んでもよい。かかる粘着性樹脂組成物によれば、得られる粘着層とガラス、プラスチック等の基材との密着性をより向上させ、且つ粘着層をシート状に成形する場合、作製されたシート状粘着層の取り扱い性をより向上させることができる。
また、本発明の粘着性樹脂組成物において、上記(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーは、(B−2)水酸基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーを更に含んでもよい。かかる粘着性樹脂組成物によれば、接着強度、透明性及び腐食防止能により優れる粘着層を形成することができる。
さらに、本発明の粘着性樹脂組成物において、上記(E)防錆剤は、ベンゾトリアゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでもよい。かかる粘着性樹脂組成物によれば、接着強度、透明性及び腐食防止能により優れる粘着層を形成することができる。
本発明はまた、上記本発明の粘着性樹脂組成物の硬化物を提供する。かかる硬化物は、上記本発明の粘着性樹脂組成物を用いて硬化されたものであるため、接着強度、透明性及び腐食防止能に優れる粘着層を形成することができる。
また、上記硬化物のガラス転移温度は−10℃〜30℃であってもよい。かかる硬化物によれば、接着強度、透明性及び腐食防止能により優れる粘着層を形成することができる。
本発明はさらに、上記本発明の粘着性樹脂組成物の硬化物を含む粘着層を備える、画像表示装置を提供する。かかる画像表示装置は、上記本発明の粘着性樹脂組成物の硬化物を含む粘着層を備えるため、接着強度及び耐発泡剥がれ性等の接着信頼性、透明性及び腐食防止能に優れる画像表示装置を提供することができる。
また、本発明の画像表示装置において、上記粘着層は、保護板と画像表示パネルとの間、保護板とタッチパネルとの間、又はタッチパネルと画像表示パネルとの間のいずれかに形成されていてもよい。かかる画像表示装置によれば、接着強度及び耐発泡剥がれ性等の接着信頼性、透明性及び腐食防止能により優れる画像表示装置を提供することができる。
本発明によれば、接着強度、透明性及び腐食防止能に優れる粘着層を形成することができる粘着性樹脂組成物、並びにこれを用いた硬化物及び画像表示装置を提供することができる。そのため、本発明の粘着性樹脂組成物は、画像表示装置の割れ防止、応力及び衝撃の緩和、並びに視認性の向上に有用であり、且つ透明性に優れ、表示画像の曇り、チラツキ等が改善されると共に、特に高温条件下(例えば60℃以上)及び高湿条件下(例えば90%RH以上)での粘着力低下の発生、気泡、浮き、剥がれ等の発生が抑えられる粘着層の形成に適用される。
本発明に係る画像表示装置の一実施形態を示す断面模式図。
以下、必要に応じて図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
<粘着性樹脂組成物>
本実施形態に係る粘着性樹脂組成物は、(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤、(D)光重合開始剤及び(E)防錆剤を含有する粘着性樹脂組成物であって、前記(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーが、(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーを含む、粘着性樹脂組成物に関する。以下、本実施形態に係る粘着性樹脂組成物に含有される各成分について説明する。
[(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー]
(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー(以下、「(A)成分」ともいう)とは、(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有するモノマーを1種で重合した単独重合体又は2種以上組み合わせて共重合した共重合体をいう。なお、本発明の効果を損なわない範囲であれば、(メタ)アクリロイル基を分子内に2個以上有する化合物、(メタ)アクリロイル基を有していない重合性化合物(例えば、アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン等の重合性不飽和結合を分子内に1個有する化合物、ジビニルベンゼン等の重合性不飽和結合を分子内に2個以上有する化合物)などを、上記(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有するモノマーと共重合させた共重合体であってもよい。
なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリレートは、メタクリル酸とそれに対応するアクリル酸、メタアクリロイル基とそれに対応するアクリロイル基、メタクリレートとそれに対応するアクリレートを意味する。
(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマーを構成するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸アミド;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数1〜18のアルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香環を有する(メタ)アクリル酸エステル;ブトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のアルコキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等の脂環式基又は複素環式基を有する(メタ)アクリル酸エステル;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル;テトラエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、オクタエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート;ヘプタプロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート等のポリプロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールエチルエーテル(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコールエチルエーテル(メタ)アクリレート;テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、オクタプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
上記化合物の中でも、炭素数4〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリレートを使用することが好ましい。共重合された1分子のポリマーを100質量%とした場合、炭素数4〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位の割合は、5〜95質量%であることが好ましく、10〜90質量%であることがより好ましい。この範囲内であれば、得られる粘着層とガラス、プラスチック等の透明基材との密着性が向上する傾向がある。このような共重合割合は、一般に、各モノマーを上記共重合割合と同じ割合を含有割合とし、共重合させることで得ることができる。
炭素数4〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリレートと共重合するモノマーとしては、上述したモノマーに限定されないが、水酸基、モルホリノ基、アミノ基、カルボキシル基、シアノ基、カルボニル基、ニトロ基等の極性基を有するモノマー、すなわちこれら極性基を有する(メタ)アクリレートは、得られる粘着層とガラス、プラスチック等の透明基材との粘着性が向上する傾向があるので好ましい。これらの中でも、水酸基を有する(メタ)アクリレートがより好ましい。
(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより標準ポリスチレンの検量線を用いて換算した値であり、100,000〜1,000,000であることが好ましく、100,000〜700,000であることがより好ましく、100,000〜500,000であることが更に好ましい。重量平均分子量を100,000以上にすることで、高温(例えば80℃以上)、高湿(例えば90%RH以上)の環境下で、透明基材等に剥がれが発生しない粘着力を有する粘着層を得ることができる傾向があり、1,000,000以下にすることで、凝集性が向上し、加工性が良好になる傾向がある。
また、(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマーの重合方法は、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、塊状重合等の既知の重合方法を用いることができる。
(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマーを重合する際、重合開始剤を使用してもよい。重合開始剤としては、熱によりラジカルを発生する化合物を用いることができ、具体的には、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーベンゾエイト、クメンヒドロパーオキシド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシピバレート、(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキシド、ジプロピオニルパーオキシド、ジアセチルパーオキシド、ジドデシルパーオキシド等の有機過酸化物;2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、4,4’−アゾビス(4−シアノバレリック酸)、2,2’−アゾビス(2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス[2−(イミダゾリン−2−イル)プロパン]等のアゾ系化合物などが挙げられる。
(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマーの含有量は、粘着性樹脂組成物の全量に対して、10〜90質量%であることが好ましく、15〜90質量%であることがより好ましい。(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマーの含有量が10〜90質量%であると、粘着性樹脂組成物の粘度が粘着層を作製する際の適正粘度範囲に入り、加工性が良好になる傾向があり、また、得られた粘着層は、ガラス、プラスチック等の透明基材への粘着性が良好になる傾向がある。
[(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー]
(B)(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー(以下、「(B)成分」ともいう)は、(メタ)アクリロイル基を有するモノマーであり、且つ(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーを含む。(B)成分は、(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーであってもよい。(B)成分は、(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー以外の(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーを更に含んでもよい。
[(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー]
(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーは、得られる粘着層とガラス、プラスチック等の基材との密着性を向上させ、且つ粘着層をシート状に成形する場合、作製されたシート粘着層の取り扱い性を向上させるために重要である。このようなモノマーとしては、モノマー中にアミド基を有していれば特に限定されるものではなく、公知の材料を使用することが可能である。その具体例としては、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これらの中でも特に、(メタ)アクリロイルモルホリンが好ましく、アクリロイルモルホリンがより好ましい。
(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーの含有量は、粘着性樹脂組成物の全量に対して、0.1〜30質量%が好ましく、0.1〜20質量%がより好ましい。
また、(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー以外の(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーを組み合わせて用いてもよい。このようなモノマーは、(メタ)アクリロイル基を有するモノマーであれば、特に限定されるものではなく、公知の材料を使用することが可能である。その具体例としては、(メタ)アクリル酸;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数1〜18のアルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香環を有する(メタ)アクリル酸エステル;ブトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等の脂環式基又は複素環式基を有する(メタ)アクリル酸エステル;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル;2−(2−メタクリロイルオキシエチルオキシ)エチルイソシアネート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート等のイソシアネート基を有する(メタ)アクリル酸エステル;テトラエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、オクタエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールメチルエーテル(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート;ヘプタプロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート等のポリプロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート;テトラエチレングリコールエチルエーテル(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコールエチルエーテル(メタ)アクリレート;テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、オクタプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
これらの中でも、特に、水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル(「(B−2)水酸基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー」ともいう)及びアルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートを併用することが好ましい。(B−2)水酸基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーとしては、例えば、下記一般式(g)で表される水酸基含有(メタ)アクリレートが挙げられる。
CH=CXCOO(C2pO)H・・・(g)
一般式(g)中、XはH又はCHを示し、pは2〜4の整数を示し、qは1〜10の整数を示す。
アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートとしては、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられるが、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレートが好ましく、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートが特に好ましい。また、メタクリレートよりもアクリレートの方がより好ましい。これらの(メタ)アクリレートは1種単独で又は2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
一般式(g)で表される水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート;ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート;ジブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、及び1−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが好ましく、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及び4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートがより好ましく、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが更に好ましい。また、これらの(メタ)アクリレートは1種単独で又は2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
(B)(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーの含有量は、粘着性樹脂組成物の全量に対して、4〜80質量%が好ましく、4〜70質量%がより好ましい。(B)(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーの含有量が4〜80質量%の場合、得られた粘着層をガラス基板とガラス基板との間に貼り合せた後、高温下(例えば60℃以上)及び高湿下(例えば90%RH以上)での信頼性試験実施後貼着界面における気泡及び剥がれの発生が良好に抑制される傾向がある。
[(C)(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤]
(C)(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤(以下、「(C)成分」ともいう)は、分子内に(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤であればよく(上記(A)成分及び(B)成分が包含されない)、公知の材料を使用することが可能である。(C)成分としては、(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する架橋剤が好ましく、また(メタ)アクリロイル基を3つ以上有する架橋剤を用いる場合は、(メタ)アクリロイル基を2つ有する架橋剤より使用量が少量であるためより好ましい。
(メタ)アクリロイル基を分子内に2つ有する架橋剤としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化2−メチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート等の脂肪族(メタ)アクリレート;シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、プロポキシ化シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート等の脂環式(メタ)アクリレート;エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールAFジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールAFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ビスフェノールAFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化フルオレン型ジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化フルオレン型ジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化フルオレン型ジ(メタ)アクリレート等の芳香族(メタ)アクリレート;エトキシ化イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレート等の複素環式(メタ)アクリレート;これらのカプロラクトン変性体;ネオペンチルグリコール型エポキシ(メタ)アクリレート等の脂肪族エポキシ(メタ)アクリレート;シクロヘキサンジメタノール型エポキシ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールF型エポキシ(メタ)アクリレート等の脂環式エポキシ(メタ)アクリレート;レゾルシノール型エポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールF型エポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAF型エポキシ(メタ)アクリレート、フルオレン型エポキシ(メタ)アクリレート等の芳香族エポキシ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(メタ)アクリロイル基を分子内に3つ以上有する架橋剤としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の脂肪族(メタ)アクリレート;エトキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート等の複素環式(メタ)アクリレート;これらのカプロラクトン変性体;フェノールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレート、クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレート等の芳香族エポキシ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(メタ)アクリロイル基を2つ有する架橋剤としては、例えば、下記式(a)から式(f)で表されるものが好ましく挙げられる。
また、(C)(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤は、ウレタン結合を更に有するものであることが好ましい。ウレタン結合を更に有する架橋剤としては、例えば、(ポリ)ウレタン(メタ)アクリレート、(ポリ)ウレタンジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(C)(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤は、(メタ)アクリロイル基を有するモノマー又はオリゴマーであることが好ましい。
(C)架橋剤の含有量は、粘着性樹脂組成物の全量に対して、10質量%以下であることが好ましく、7質量%以下であることがより好ましく、5質量%以下であることが更に好ましい。(C)架橋剤の含有量が10質量%以下であると、得られる画像表示装置用粘着層が適切な粘着力、柔軟性を有する傾向があり、画像表示装置の信頼性、耐衝撃性を向上させることができる傾向がある。なお、該架橋剤の含有量の下限については特に制限はないが、0.1質量%以上であることが、高温時の粘着層の形状安定性を高めることができる傾向があるので好ましい。
[(D)光重合開始剤]
(D)光重合開始剤(以下、「(D)成分」ともいう)は、活性エネルギー線の照射により粘着性樹脂組成物の硬化反応を進めるものである。ここで活性エネルギー線とは、紫外線、電子線、α線、β線、γ線等をいう。光重合開始剤の選定は特に限定するものではなく、ベンゾフェノン系材料、アントラキノン系材料、ベンゾイル系材料、スルホニウム塩、ジアゾニウム塩、オニウム塩等の公知の材料を使用することが可能である。
具体的には、ベンゾフェノン、N,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、N,N−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、2−エチルアントラキノン、t−ブチルアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロアントラキノン、3−クロル−2−メチルアントラキノン、1,2−ベンゾアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントラキノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等の芳香族ケトン化合物;ベンゾイン、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等のベンゾイン化合物;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル化合物;ベンジル、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、β−(アクリジン−9−イル)(メタ)アクリル酸のエステル化合物;9−フェニルアクリジン、9−ピリジルアクリジン、1,7−ジアクリジノヘプタン等のアクリジン化合物、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)5−フェニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モリホリノフェニル)−1−ブタノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)などが挙げられる。光重合開始剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、特に粘着性樹脂組成物の着色を抑制し易い観点から、光重合開始剤としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン等のα−ヒドロキシアルキルフェノン系化合物;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド系化合物;オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)及びこれらを組み合わせたものが好ましい。
また、特に厚い粘着層を作製し易い観点から、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド系化合物を含む光重合開始剤が好ましい。
また、粘着層の臭気を減らし易い観点から、光重合開始剤としては、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)が好ましい。これらの光重合開始剤は複数を組み合わせて使用してもよい。
(D)光重合開始剤の含有量は、粘着性樹脂組成物の全量に対して、0.1〜5質量%であることが好ましい。5質量%以下とすることで、得られた粘着層の透過率が高くなる傾向があり、また色相が黄味を帯びることが抑えられる傾向がある。以上の観点から、3質量%以下がより好ましい。
[(E)防錆剤]
(E)防錆剤(以下、「(E)成分」ともいう)は、金属の錆(さび)等の腐食を防ぐ化合物を含む。防錆剤としては、特に限定されないが、例えば、アミン化合物、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、ベンゾトリアゾール及びそれらの誘導体からなる化合物、亜硝酸塩類などが挙げられる。他にも、安息香酸アンモニウム、フタル酸アンモニウム、ステアリン酸アンモニウム、パルミチン酸アンモニウム、オレイン酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、ジシクロヘキシルアミン安息香酸塩、尿素、ウロトロピン、チオ尿素、カルバミン酸フェニル、シクロヘキシルアンモニウム−N−シクロヘキシルカルバメート(CHC)等が挙げられる。なお、防錆剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記アミン化合物としては、例えば、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジエチルエタノールアミン、アンモニア、アンモニア水等の水酸基含有アミン化合物;モルホリン等の環状アミン;シクロヘキシルアミン等の環状アルキルアミン化合物;3−メトキシプロピルアミン等の直鎖状アルキルアミンなどが挙げられる。また、亜硝酸塩類としては、例えば、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト(DICHAN)、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト(DIPAN)、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸カルシウムなどが挙げられる。
上記防錆剤は、ベースポリマーに対する相溶性、得られる粘着層の透明性という観点から、及び、ベースポリマーに添加後ベースポリマーの反応(例えば架橋反応、重合反応)を阻害し難いという観点から、ベンゾトリアゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましく、ベンゾトリアゾール及びその誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことがより好ましい。
具体的に、ベンゾトリアゾール誘導体としては、例えば、4−メチルベンゾトリアゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、4−エチルベンゾトリアゾール、5−エチルベンゾトリアゾール、4−プロピルベンゾトリアゾール、5−プロピルベンゾトリアゾール、4−イソプロピルベンゾトリアゾール、5−イソプロピルベンゾトリアゾール、4−n−ブチルベンゾトリアゾール、5−n−ブチルベンゾトリアゾール、4−イソブチルベンゾトリアゾール、5−イソブチルベンゾトリアゾール、4−ペンチルベンゾトリアゾール、5−ペンチルベンゾトリアゾール、4−へキシルベンゾトリアゾール、5−へキシルベンゾトリアゾール等の低級アルキルベンゾトリアゾール、5−メトキシベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、5−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ジヒドロキシプロピルベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、2,3−ジカルボキシプロピルベンゾトリアゾール、1−[N,N−ビス(2−エチルへキシル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール、1−[マレイン酸]ベンゾトリアゾール、4−又は5−クロルベンゾトリアゾール、4−又は5−ニトロベンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾールモノエタノールアミン塩、ベンゾトリアゾールジエチルアミン塩、ベンゾトリアゾールシクロヘキシルアミン塩、ベンゾトリアゾールモルホリン塩、ベンゾトリアゾールイソプロピルアミン塩、メチルベンゾトリアゾールシクロヘキシルアミン塩などが挙げられる。
また、トリアゾール誘導体としては、例えば、3−メルカプトトリアゾール等が挙げられる。
これらの(E)成分は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を任意の割合で併用してもよい。
(E)防錆剤の含有量は、特に限定されないが、粘着性樹脂組成物の全量100質量部に対して、0.02〜3質量部であることが好ましく、0.02〜2.5質量部であることがより好ましく、0.02〜2質量部であることが更に好ましい。(E)防錆剤の含有量が上記範囲内である場合、優れる腐食防止能を有する粘着層を形成することができると共に、(E)防錆剤を含まない粘着性樹脂組成物と同等の特性及び物性を有し、特に接着強度及び耐発泡剥がれ性等の接着信頼性が確実に確保でき、ヘイズの上昇をも確実に防止できる粘着層を形成することができる傾向がある。
[その他添加剤]
本実施形態に係る粘着性樹脂組成物には、必要に応じて上記の(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分とは別に、各種添加剤を含有させてもよい。このような各種添加剤としては、例えば、上記(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を配合して得られた粘着性樹脂組成物の保存安定性を高める目的でパラメトキシフェノール等の重合禁止剤、粘着性樹脂組成物を光により硬化させて得られた硬化物の耐熱性を高める目的でトリフェニルホスフィン等の耐熱剤、紫外線等の光に対しての耐性を高める目的でHALS(Hindered Amine Light Stabilizer)等の光安定化剤、ガラス等への密着性を高める目的でシランカップリング剤などを含有することが可能である。
また、本実施形態の粘着性樹脂組成物を用いて粘着層を得る際、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の基材で粘着層を挟む構成となる場合、そのポリエチレンテレフタレートフィルム等の基材との剥離性を制御するために、ポリジメチルシロキサン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等の界面活性剤を配合することができる。
上記添加剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。なお、これらのその他添加剤の含有量は、通常、上記の(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分の合計含有量と比較すると小さく、一般に、粘着性樹脂組成物の全量に対して0.01〜5質量%程度である。
本実施形態に係る粘着性樹脂組成物は、そのまま液状の状態で粘着剤として用いることもできるが、シート状の画像表示装置用粘着シートとして用いることが好ましい。
<画像表示装置用粘着シート>
次に、本実施形態に係る画像表示装置用粘着シートについて説明する。本実施形態に係る画像表示装置用粘着シートは、上記本実施形態の粘着性樹脂組成物の硬化物を含む粘着層を備える。当該硬化物は、上記本実施形態の粘着性樹脂組成物に活性エネルギー線を照射し、硬化させて得られる。以下、本実施形態の画像表示装置用粘着シートの作製方法を例示する。
本実施形態の画像表示装置用粘着シートは、例えば、基体上に本実施形態の粘着性樹脂組成物をシート状に塗布し、これに活性エネルギー線を照射して粘着性樹脂組成物を硬化させることにより得られる。すなわち、本実施形態の画像表示装置用粘着シートは、基体と、当該基体の上に形成された粘着層とを備え、当該粘着層が本実施形態の粘着性樹脂組成物の硬化物を含むものであってもよい。また、本実施形態の画像表示装置用粘着シートは、粘着層の上に他の層を更に備えてもよい。なお、本実施形態の画像表示装置用粘着シートは、上記本実施形態の粘着性樹脂組成物をシート状に硬化して得られる単層の粘着シートであってもよい。基体としては、特に制限されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のフィルムなどが挙げられる。なお、上記他の層は、基体の材料と同じであってもよく異なっていてもよい。
また、活性エネルギー線の光源としては、波長400nm以下に発光分布を有するものが好ましく、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ及びマイクロウェーブ励起水銀灯が使用できる。また、照射エネルギーは、特に限定されないが、通常500〜5000mJ/cm程度である。
本実施形態の画像表示装置用粘着シートは、上記本実施形態の粘着性樹脂組成物の硬化物を含む粘着層を備えるため、適度な粘着力とリワーク性とを兼ね備え、且つ所望の厚みに対して気泡等を含まず、また優れた衝撃緩和性を発揮できる厚さにすることができる。本実施形態の画像表示装置用粘着シートにおける粘着層の厚さは、使用用途及び使用方法により特に限定されないが、0.05〜2mm程度の厚さが好ましい。この範囲で使用した場合、例えば、画像表示部材上に光学部材を貼合わせるための透明な粘着シートとして特に優れた効果を発揮することができる傾向がある。
また、本実施形態に係る粘着性樹脂組成物の硬化物のガラス転移温度は、−10℃〜30℃であることが好ましく、−10℃〜10℃であることがより好ましい。また、ガラス転移温度の測定方法は、例えば、広域動的粘弾性測定装置を用いた方法等が挙げられる。
本実施形態の粘着性樹脂組成物及び本実施形態の画像表示装置用粘着シートは、各種画像表示装置に適用することができる。
<画像表示装置>
次に、上記本実施形態の粘着性樹脂組成物又は画像表示装置用粘着シートを用いた本実施形態の画像表示装置について説明する。本実施形態の画像表示装置は、粘着層を備え、当該粘着層は、上記本実施形態の粘着性樹脂組成物又は上記本実施形態の画像表示装置用粘着シートを用いて形成されたものである。
画像表示装置としては、プラズマディスプレイ(PDP)、液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管(CRT)、電界放出ディスプレイ(FED)、有機ELディスプレイ(OLED)、電子ペーパー(EP)等が挙げられる。本実施形態の粘着性樹脂組成物及び画像表示装置用粘着シートは、例えば、前記画像表示装置の反射防止層、防汚層、色素層、ハードコート層等の機能性を有する機能層、これらの機能層をポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム等の基材フィルム等の光学フィルタ基材に製膜若しくは積層した多層物、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の透明保護基板、又はこれらの透明保護基板に各種機能を有する機能層を製膜若しくは積層した多層物などを、組み合わせて貼り合わせるために使用することができる。また、このような多層物と組み合わせた光学フィルタとして使用することもできる。本実施形態の粘着性樹脂組成物を用いて粘着層を形成する場合には、例えば、本実施形態の粘着性樹脂組成物を上記のような多層物等の被着体に塗布又は充填してから硬化することにより、粘着層を形成することができる。本実施形態の画像表示装置用粘着シートを用いて粘着層を形成する場合には、例えば、ロールラミネート、真空貼合機、枚葉貼合機等を用いて本実施形態の画像表示装置用粘着シートにおける粘着層を上記のような多層物等の被着体に転写して積層することにより、粘着層を形成することができる。
前記反射防止層は、可視光反射率が5%以下となる反射防止性を有している層であればよく、透明なプラスチックフィルム等の透明基材に既知の反射防止方法で処理された層を用いることができる。
前記防汚層は、表面に汚れがつきにくくするためのものであればよく、既知の層を使用することができる。表面張力を下げるために、フッ素系樹脂又はシリコーン系樹脂等の層を使用することができる。
前記色素層は、色純度を高めるために使用されるものであり、液晶表示装置等の画像表示装置から発する光の色純度が低い場合に不要な光を低減するために使用される。色素層は、不要な部分の光を吸収する色素を樹脂に溶解させ、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム等の基材フィルムに製膜又は積層することにより得られる。
前記ハードコート層は、表面硬度を高くするために使用される。ハードコート層としては、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等のアクリル樹脂及びエポキシ樹脂などをポリエチレンフィルム等の基材フィルムに製膜又は積層したものを使用することができる。同様に表面硬度を高めるために、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の透明保護基板又はこれらの基板にハードコート層を製膜又は積層したものを使用することもできる。
本実施形態の粘着性樹脂組成物及び画像表示装置用粘着シートは、偏光板に製膜又は積層して使用することができる。この場合、偏光板の視認側に製膜又は積層することもでき、その反対側に製膜又は積層することもできる。
偏光板の視認側に粘着層を備える場合には、粘着層の視認側に反射防止層、防汚層、ハードコート層等を更に備えてもよい。偏光板と液晶セルとの間に粘着層を備える場合には、偏光板の視認側に機能性を有する層を更に備えてもよい。
本実施形態の画像表示装置において、粘着層は、画像表示装置の構成上、粘着層が適用可能であれば、配置される位置に特に制限はないが、画像表示装置の画像表示パネルと視認側最前面の保護板(前面板)との間であって、視認側の適切な位置に配置されることが好ましい。具体的には、画像表示パネルと保護板との間に配置されることが好ましい。また、タッチパネルを画像表示装置に組み合わせた画像表示装置においては、粘着層は、タッチパネルと画像表示パネルとの間及び/又はタッチパネルと前記保護板との間に配置されることが好ましい。画像表示パネルとは、液晶パネル、有機ELパネル等を含むものである。
図1は、本実施形態の画像表示装置の一例を示す断面模式図である。図1に示すようなタッチパネルを内蔵した液晶表示装置10は、保護板1、タッチパネル2、偏光板3、液晶セル4で構成されており、また、保護板1とタッチパネル2との間に粘着層5が配置され、タッチパネル2と偏光板3との間に粘着層6が更に配置されている。なお、前記粘着層5及び/又は粘着層6は、上記本実施形態の粘着性樹脂組成物又は画像表示装置用粘着シートを用いて形成されたものである。
画像表示装置の保護板は、一般的な光学用透明基板を使用することができる。具体的には、ガラス板、石英等の無機物の板、アクリル樹脂板、ポリカーボネート板、ポリエチレンテレフタレート板等のプラスチック(有機物)板、厚手のポリエステルシート等の樹脂シートなどが挙げられる。
画像表示装置が液晶表示装置の場合、液晶セルは、一般的な液晶セルを使用することができる。液晶セルは、液晶の制御方法により、TN、STN、VA、IPS等に分けられるが、いずれの制御方法を使用した液晶セルでも使用することができる。
以下、実施例により本発明を説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[製造例1]
<(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマーの合成>
冷却管、温度計、攪拌装置、滴下漏斗及び窒素導入管の付いた反応容器に、初期モノマーとして2−エチルヘキシルアクリレート84.0g及び2−ヒドロキシエチルアクリレート36.0gと、メチルエチルケトン150.0gとをとり、100mL/分の風量で窒素置換しながら、15分間で常温(25℃)から70℃まで加熱した。
その後、70℃に保ちながら、追加モノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート21.0g及び2−ヒドロキシエチルアクリレート9.0gを使用し、これら追加モノマーにラウロイルパーオキシド1.0gを溶解した溶液を準備し、この溶液を60分間かけて滴下した。滴下終了後、更に2時間反応させた。
続いて、メチルエチルケトンを留去することにより、2−エチルヘキシルアクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートとの共重合体(重量平均分子量150,000)を得た(以下、この共重合体を「アクリル酸系誘導体ポリマー」とする)。
なお、重量平均分子量の測定は、テトラヒドロフラン(THF)を溶媒としたゲルパーミエーションクロマトグラフィーを使用して行い、下記の装置及び測定条件を用いて標準ポリスチレンの検量線を使用して決定した。
装置:株式会社日立製作所
RI検出器:L−3350
使用溶媒:THF
カラム:日立化成株式会社製 Gelpac GL−R420+R430+R440
カラム温度:40℃
流量:2.0mL/分
[製造例2]
<(C)2官能の(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤の合成>
冷却管、温度計、攪拌装置、滴下漏斗及び空気注入管の付いた反応容器に、ポリプロピレングリコール(分子量2,000)223.12g、ラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート76.29g、2−エチルヘキシルアクリレート99.68g、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール0.12g、及び触媒としてジブチル錫ジラウレート0.5gを取り、空気を流しながら75℃に昇温後、75℃で攪拌しつつイソホロンジイソシアネート49.35gを2時間かけて均一滴下し、反応を行った。
滴下終了後、5時間反応させたところで、更に2−ヒドロキシエチルアクリレート44.85gを追加し、1時間反応させた。IR測定(測定波数:2270cm−1)の結果、イソシアネートが消失したことを確認して反応を終了し、ポリプロピレングリコールに由来する構造単位とイソホロンジイソシアネートに由来する構造単位を繰り返し単位として有し、両末端に重合性不飽和結合を有するポリウレタンジアクリレート(重量平均分子量8,500)を得た。
<粘着性樹脂組成物の調製及び画像表示装置用粘着シートの作製>
(実施例1)
製造例1で得られたアクリル酸系誘導体ポリマー88.75質量部、製造例2で得られたポリウレタンジアクリレート4.85質量部、2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)4.13質量部、ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)1.36質量部、アクリロイルモルホリン(ACMO)0.41質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(I−184)0.5質量部(Irgacure−184、BASFジャパン株式会社製、商品名)、及び1,2,3−ベンゾトリアゾール0.05質量部(商品名「VERZONE Crystal#120」、大和化成株式会社製)を取り、これらを攪拌して混合することで、常温で液状の粘着性樹脂組成物を得た。
ポリエチレンテレフタレートフィルムに上記得られた粘着性樹脂組成物を滴下し、更に同様のポリエチレンテレフタレートフィルムをその上から被せ、ローラーにて粘着性樹脂組成物をシート状に塗布した。紫外線照射装置(アイグラフィックス株式会社製、アイドルフィン3000、ハイパワーメタルハライドランプ)を用いて、紫外線を2J/cm照射し、粘着性樹脂組成物を硬化させ、ポリエチレンテレフタレートフィルムで粘着性樹脂組成物の硬化物(粘着層)を挟んだ透明な画像表示装置用粘着シートを得た。粘着層の厚さは150μmとなるように調整した。
(実施例2〜7及び比較例1)
下記表1に示す各成分を同表に示す量で配合した以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。なお、表1中、配合量を表す数値の単位は、質量部である。
<評価>
各実施例及び比較例で得られた粘着シートについて、以下の(1)〜(4)の評価を行った。
(1)ピール強度
作製した粘着シートを幅10mm、長さ80mmの寸法に切り出し、該粘着シートの片面におけるポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、幅25mm、長さ100mmの寸法の白板ガラスに、ハンドローラーを用いて(圧着温度:25℃、荷重:500gf)、白板ガラスに粘着層が接するように粘着シートを貼合わせた。次いで、該粘着シートのもう一方の面におけるポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡株式会社製、商品名:コスモシャインA4100)を幅15mm、長さ150mmの寸法に切り出し、当該ポリエチレンテレフタレートフィルムが粘着層に接するように粘着シートに貼合わせ、白板ガラス及びポリエチレンテレフタレートフィルムで粘着層を挟んだサンプルを作製した。引張試験機(株式会社オリエンテック製、商品名RTC−1210)を用いて、85℃の温度環境下、引き剥がし角度180°、引き剥がし速度300mm/分でサンプルからポリエチレンテレフタレートフィルムを引き剥がし、ピール強度を測定した。
(2)光学特性
(A)L*、a*、b*の測定
作製した粘着シートを幅40mm、長さ100mmの寸法に切り出し、該粘着シートの片面におけるポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、幅50mm×長さ100mm×厚さ3mmの寸法のガラス基板(白板ガラス)に、ハンドローラーを用いて(圧着温度:25℃、荷重:500gf)、白板ガラスに粘着層が接するように粘着シートを貼合した。次いで、粘着シートのもう一方の面におけるポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、粘着層面を光源側として分光測色計(日本電色工業株式会社製、SQ−2000[商品名])を用いてL*、a*、b*の値を測定した。
(B)濁度(ヘイズ)の測定
作製した粘着シートを幅40mm、長さ100mmの寸法に切り出し、該粘着シートの片面におけるポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、幅50mm×長さ100mm×厚さ3mmの寸法のガラス基板(白板ガラス)に、ハンドローラーを用いて(圧着温度:25℃、荷重:500gf)、白板ガラスに粘着層が接するように粘着シートを貼合わせた。次いで、粘着シートのもう一方の面におけるポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、粘着層面を光源側として濁度計(日本電色工業株式会社製、NDH−5000[商品名])を用いて、JIS K 7136に準じてヘイズを測定した。
ヘイズ(%)=(Td/Tt)×100
Td:拡散透過率 Tt:全光線透過率
(3)耐金属腐食性(腐食防止能)
ポリエチレンテレフタレート基材(ジオマテック株式会社製、厚さ100μm)の一方の面に銅層を設けたフィルム(以下、「銅フィルム」と称する場合がある)を用意した。作製した粘着シートを幅12mm、長さ110mmの寸法に切り出し、該粘着シートの片面におけるポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、ハンドローラーを用いて(圧着温度:25℃、荷重:500gf)、銅フィルムにおける銅層に粘着層が接するように粘着シートを銅フィルムに貼合わせた。その後、オートクレーブによる処理(加熱温度:30℃、圧力:0.3MPa)を10分間行い、評価サンプルとした。
上記評価サンプルにおける銅層のシート抵抗値を測定する装置として、デジタルマルチメーター(商品名「U1152B」、Keysight technologies社製)を用いた。25℃の環境下で、上記評価サンプルのシート抵抗値(初期シート抵抗値:R)を測定し、目視にて銅の色を観察した。
測定後、上記評価サンプルを85℃、85%RHの環境下に240h投入した。取り出し後、3時間25℃の環境下に放置し、その後25℃の環境下で、シート抵抗値(試験後シート抵抗値:R)を測定し、目視にて初期からの銅の色変化を観察した。
上記初期シート抵抗値(R)と試験後シート抵抗値(R)から、シート抵抗値の上昇率を以下の計算式で求め、以下の評価基準に従って、耐金属腐食性(防錆性)を評価した。
抵抗上昇率T(%)=(R−R)/R×100
(評価基準)
A:抵抗上昇率が120%未満且つCu変色なし(Cu腐食防止能が良好であると判断)。
B:抵抗上昇率が120%以上150%未満且つCu変色なし(Cu腐食防止能を有すると判断)。
C:抵抗上昇率が150%以上又はCu変色あり(Cu腐食防止能を有しないと判断)。
本発明の粘着性樹脂組成物及び本発明の画像表示装置用粘着シートを用いることで、耐衝撃性を有し、接着信頼性、透明性、及び腐食防止効果に優れる画像表示装置を提供することができる。また、本発明によれば、防錆膜の形成が不要であるため、画像表示装置の製造工程が削減される結果、コストが低減され、歩留まりが向上することができる。そのため、本発明の粘着性樹脂組成物及び画像表示装置用粘着シートは、液晶ディスプレイ(LCD)等の画像表示装置、タッチパネル等の情報入力ユニットを内蔵した画像表示装置、特にタッチパネル用途に有用である。
1…保護板、2…タッチパネル、3…偏光板、4…液晶セル、5…保護板とタッチパネルとを貼合わせるための粘着層、6…タッチパネルと偏光板とを貼合わせるための粘着層、10…液晶表示装置。

Claims (8)

  1. (A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤、(D)光重合開始剤及び(E)防錆剤を含有する粘着性樹脂組成物であって、
    前記(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーが、(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーを含む、粘着性樹脂組成物。
  2. 前記(B−1)アミド基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーが、アクリロイルモルホリンを含む、請求項1に記載の粘着性樹脂組成物。
  3. 前記(B)(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーが、(B−2)水酸基を有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーを更に含む、請求項1又は2に記載の粘着性樹脂組成物。
  4. 前記(E)防錆剤が、ベンゾトリアゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着性樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着性樹脂組成物の硬化物。
  6. ガラス転移温度が−10℃〜30℃である、請求項5に記載の硬化物。
  7. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着性樹脂組成物の硬化物を含む粘着層を備える、画像表示装置。
  8. 前記粘着層が、保護板と画像表示パネルとの間、保護板とタッチパネルとの間、又はタッチパネルと画像表示パネルとの間のいずれかに形成されている、請求項7に記載の画像表示装置。
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