JP2017108374A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像処理装置100であって、画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度が所定の条件を満たすか否かを判定する第1判定部6dと、プライバシー度が所定の条件を満たすと判定された場合に、画像に係る所定の処理の実行を制御する撮影制御部6eと、を備えている。
【選択図】図1
Description
画像処理装置であって、
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度が所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記プライバシー度が所定の条件を満たすと判定された場合に、画像に係る所定の処理の実行を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
図1は、本発明を適用した実施形態1の画像処理装置100の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、実施形態1の画像処理装置100は、具体的には、中央制御部1と、メモリ2と、撮像部3と、信号処理部4と、動き検出部5と、動作制御部6と、画像処理部7と、画像記録部8と、表示部9と、通信制御部10と、操作入力部11とを備えている。
また、中央制御部1、メモリ2、撮像部3、信号処理部4、動き検出部5、動作制御部6、画像処理部7、画像記録部8、表示部9及び通信制御部10は、バスライン12を介して接続されている。
電子撮像部3bは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサ(撮像素子)から構成されている。そして、電子撮像部3bは、レンズ部3aの各種レンズを通過した光学像を二次元の画像信号に変換する。
撮像制御部3cは、例えば、タイミング発生器やドライバにより電子撮像部3bを走査駆動して、レンズ部3aを通過した光学像を電子撮像部3bにより所定周期毎に二次元の画像信号に変換させ、当該電子撮像部3bの撮像領域から一画面分ずつフレーム画像を読み出して信号処理部4に出力させる。
すなわち、動き検出部5は、例えば、画像処理装置100の互いに直交する3軸(ロール軸、ピッチ軸及びヨー軸)を中心とする回動の角速度をそれぞれ検出する3軸角速度センサを具備している。そして、動き検出部5は、例えば、被写体の撮影の際等に、3軸角速度センサにより逐次検出された信号を動き情報として動作制御部6に出力する。
なお、動作制御部6の各部は、例えば、所定のロジック回路から構成されているが、当該構成は一例であってこれに限られるものではない。
具体的には、第1画像取得部6aは、撮像部3により逐次撮像されて信号処理部4により逐次生成されたライブビュー画像に係るフレーム画像の画像データをメモリ2から逐次取得する。
すなわち、検出処理部6bは、撮像部3により逐次撮像されて第1画像取得部6aにより逐次取得されるフレーム画像毎に、顔検出処理を行って被写体である人物の顔が含まれる顔領域を検出し、さらに、顔検出処理にて検出された顔領域内から目や口等の顔の構成部位を検出する。また、検出処理部6bは、撮像部3により逐次撮像されて第1画像取得部6aにより逐次取得されるフレーム画像毎に、視線検出処理を行って被写体である人物の視線を検出する。
また、検出処理部6bは、撮像部3により逐次撮像されて第1画像取得部6aにより逐次取得されるフレーム画像毎に、被写体である人物の身体全体を検出し、その形状を特定する。特定した人物の形状の変化により、人物がフレーム画像から外れたか、或いはフレーム画像内であるが、体の向きを変えたかを判別可能とする。
なお、上記した顔検出処理や構成部位の検出処理、視線検出処理や人物の形状を特定する処理は、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略するが、例えば、顔検出処理や構成部位の検出処理では、例えば、AAM(Active Appearance Model)を用いても良いし、また、視線検出処理では、例えば、目の位置を検出し、黒目の両側の白目の面積比から視線を検出しても良い。
ここで、プライバシー度とは、画像(例えば、フレーム画像等)に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すものであり、特定の人物の顔であると識別し易い画像ほどプライバシー度が相対的に低くなる一方で、特定の人物の顔であると識別し難い画像ほどプライバシー度が相対的に高くなる。具体的には、プライバシー度は、画像に含まれる人物の顔や当該顔の構成部位(例えば、目や口等)の状態(例えば、角度、大きさ、隠されているか否か、色等)、当該人物の顔や当該顔の構成部位を隠す外部の遮蔽物(例えば、サングラスやマスク等)の状態によって変化する。
すなわち、フレーム画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別可能な状態、例えば、人物の顔を検出可能で、且つ、人物の顔及び視線が正面方向(所定方向)である状態等を基準状態として、当該基準状態からの、人物の顔全体や当該顔の構成部位の相対的な変化、人物の顔或いは当該顔の構成部位が隠されている比率の変化、フレーム画像に含まれる人物の顔の大きさ或いは人物の顔までの撮像距離の変化、人物の顔或いは当該顔の構成部位を隠す外部の遮蔽物の変化、人物の顔の色の変化等に基づいて、プライバシー度が変化する。
また、人物の顔或いは当該顔の構成部位が隠されている比率の変化は、例えば、被写体である人物が自身の手や髪、或いは、外部の遮蔽物(例えば、サングラスやマスク等)等により顔全体や顔の構成部位(例えば、目や口等)を隠す動作を行うことにより生じ得る。
また、フレーム画像に含まれる人物の顔の大きさ或いは人物の顔までの撮像距離の変化は、例えば、被写体である人物と画像処理装置100との物理的な距離を調整する動作や、撮像部3のズーム倍率(焦点距離)を調整する動作や、撮影された画像からトリミングする領域を指定する動作等を行うことにより生じ得る。
また、人物の顔や当該顔の構成部位を隠す外部の遮蔽物の変化は、例えば、目を隠す外部の遮蔽物が、眼鏡、サングラス、眼帯やアイパッチといった種類の違いで生じ得る。また、マスクであっても、口に使用するマスクと鼻に使用するマスクといった隠す顔の構成部位の違いで生じ得る。
また、人物の顔の色の変化は、例えば、被写体である人物に照射される光線や画像処理装置100の露光状態により、顔が逆光で真っ黒になっていたり、白飛びで真っ白になっていたりするような場合、或いは化粧など顔に肌色とは異なる他の色を塗っていたりするような場合などに生じ得る。
また、例えば、第1算出部6cは、基準顔画像Fに含まれる人物の視線と、第1画像取得部6aにより逐次取得されるフレーム画像に含まれる人物の視線とを比較して、基準状態に対する被写体である人物の視線の変化を特定する。
そして、第1算出部6cは、特定された基準状態に対する人物の顔の所定の軸を中心とする回転角度の変化量或いは変化率、基準状態に対する当該画像処理装置100のレンズ部3aの光軸の人物の顔の正面に対する向きの変化量或いは変化率、基準状態に対する被写体である人物の視線の変化に基づいて、プライバシー度を算出する。例えば、人物の顔をヨー軸を中心として左右に回転させたり、視線を左右に移動させる場合、図7(a)に示すように、第1算出部6cは、顔の向きが正面で視線のみを左(或いは、右)に移動させた状態のプライバシー度が最も低く、顔の向きを左(或いは、右)に回転させていくにつれて次第にプライバシー度が高くなる相関関係でプライバシー度を算出する。また、例えば、人物の顔をピッチ軸を中心として上下に回転させたり、視線を上下に移動させる場合、図7(b)に示すように、第1算出部6cは、顔の向きが正面で視線のみを下(或いは、上)に移動させた状態のプライバシー度が最も低く、顔の向きを下(或いは、上)に回転させていくにつれて次第にプライバシー度が高くなる相関関係でプライバシー度を算出する。また、例えば、人物の顔をヨー軸及びピッチ軸を中心として左右及び上下に回転させたり、視線を左右及び上下に移動させる場合、図7(c)に示すように、第1算出部6cは、顔の向きが正面で視線のみを左下(或いは、右下、左上、右上)に移動させた状態のプライバシー度が最も低く、顔の向きを左下(或いは、右下、左上、右上)に回転させていくにつれて次第にプライバシー度が高くなる相関関係でプライバシー度を算出する。
また、上記した人物の顔の所定の軸を中心とする回転角度の変化を特定する手法は、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、顔検出処理にて顔の回転角度に対応する複数の識別器を用いて、何れの識別器で検出されたかの検出結果を利用しても良い。また、上記した視線の変化を特定する手法は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
そして、第1算出部6cは、特定された基準状態に対する人物の顔の構成部位が隠されている比率の変化に基づいて、プライバシー度を算出する。例えば、図8(a)に示すように、第1算出部6cは、顔の構成部位のうちの何れか一(例えば、口等)が隠されている状態のプライバシー度が最も低く、顔の構成部位のうちの隠されている構成部位の数が増えていくにつれて次第にプライバシー度が高くなる相関関係でプライバシー度を算出する。
なお、上記した人物の顔の構成部位が隠されている比率の変化を特定する手法は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
そして、第1算出部6cは、特定された基準状態に対するフレーム画像に含まれる人物の顔の大きさの変化に基づいて、プライバシー度を算出する。例えば、図8(b)に示すように、第1算出部6cは、フレーム画像に含まれる人物の顔の大きさが大きいほどプライバシー度が低く、顔の大きさが大きいほどプライバシー度が高くなる相関関係でプライバシー度を算出する。
なお、上記した人物の顔の大きさの変化を特定する手法は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
そして、第1算出部6cは、特定された基準状態に対する外部の遮蔽物の変化に基づいて、プライバシー度を算出する。例えば、図9(a)に示す遮蔽物テーブルSTを参照して、第1算出部6cは、外部の遮蔽物の種類に応じたプライバシー度を算出する。この遮蔽物テーブルSTには、外部の遮蔽物の種類とプライバシー度とが対応付けて記憶されている。
なお、上記した外部の遮蔽物の変化を特定する手法は、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、公知のオブジェクト認識の技術を使用して、顔の構成部位とは異なる物体を認識して外部の遮蔽物として検出してもよく、適宜任意に変更可能である。
また、検出する外部の遮蔽物の種類は、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、髪を隠す帽子やバンダナ等であってもよい。
また、複数の外部の遮蔽物が検出された場合は、より高いプライバシー度を算出するようにしてもよい。
そして、第1算出部6cは、特定された基準状態に対する人物の顔の色の変化に基づいて、プライバシー度を算出する。例えば、図9(b)に示すように、第1算出部6cは、基準顔画像Fから検出された人物の顔の色とフレーム画像に含まれる人物の顔の色との差が小さいほどプライバシー度が低く、差が大きいほどプライバシー度が高くなる相関関係でプライバシー度を算出する。
なお、上記した人物の顔の色の変化を特定する手法は、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、フレーム画像に含まれる人物の顔の色のうち、基準顔画像Fから検出された人物の顔の色の平均RGB値より所定の値以上差のある色の領域の面積の比率を測定し、その面積の比率の大きさに応じてプライバシー度を算出する、といったように適宜任意に変更可能である。
また、プライバシー度の算出は、人物の身体がフレーム画像内であることを条件とし、人物の身体がフレーム画像から外れた場合は、プライバシー度の算出は行わず、自動撮影処理は行わない。
すなわち、第1判定部6dは、自動撮影処理にて、撮像部3により逐次撮像されるライブビュー画像毎に、第1算出部6cにより逐次算出されるプライバシー度が判定値よりも高いか否か(所定の条件を満たすか否か)を判定する。具体的には、第1判定部6dは、先ず、事前にユーザにより指定されてメモリ2に格納されている所望のプライバシー度を判定値としてメモリ2から取得する。そして、第1判定部6dは、第1算出部6cにより逐次算出されるプライバシー度を逐次取得し、取得されたプライバシー度が判定値よりも高いか否かを判定する。
なお、判定値は、例えば、プライバシー度算出処理にて算出された複数のプライバシー度から経験的に求められた値をデフォルトとして事前に設定されていても良い。
すなわち、撮影制御部6eは、第1判定部6dによりプライバシー度が所定の判定値よりも高いと判定された場合に、撮像部3を制御して記録用の画像を撮影させる。具体的には、撮影制御部6eは、例えば、自動撮影処理にて、第1判定部6dによる判定結果に基づいて、第1算出部6cにより逐次算出されるプライバシー度が判定値以下である状態から判定値よりも高い状態に変化したことを契機として、撮像部3に記録用の画像の撮影指示を出力して、当該撮像部3に記録用の画像を撮影させる。
なお、撮影制御部6eは、例えば、第1算出部6cにより逐次算出されるプライバシー度が判定値よりも高い状態から判定値以下の状態に変化したことを契機として、撮像部3に記録用の画像を撮影させても良い。つまり、例えば、ライブビュー画像のプライバシー度が高くなり過ぎた場合等に、ユーザが画像のプライバシー度が低くなるような動作(例えば、顔の向きが正面に近付くような動作等)を行うことでプライバシー度を低下させていく過程で、撮影制御部6eは、第1判定部6dによる判定結果に基づいて、当該撮像部3に記録用の画像を撮影させても良い。
また、画像処理部7は、メモリ2や画像記録部8から読み出された表示対象に係る静止画像の画像データを対応する所定の符号化方式に従って復号して表示部9に出力する。このとき、画像処理部7は、例えば、後述する表示パネル9bの表示解像度等に基づいて所定サイズ(例えば、VGAやフルHDサイズ)に変形して表示部9に出力しても良い。
なお、画像記録部8は、例えば、記録媒体(図示略)が着脱自在に構成され、装着された記録媒体からのデータの読み出しや記録媒体に対するデータの書き込みを制御する構成であっても良い。
また、表示パネル9bは、画像の再生モードにて、画像記録部8に記録されている画像を表示する。このとき、表示制御部9aは、表示制御手段として、画像記録部8に記録されているプライバシー画像Pを対応付けられているプライバシー度を基準とする分類或いは順序で、表示パネル9bに表示させる(図10参照)。例えば、図10に示すように、表示制御部9aは、画像記録部8に記録されている複数のプライバシー画像Pを所定のプライバシー度(例えば、10、30、50、70、100等)毎に画像群として分類し、分類された画像群毎に表示パネル9bに表示させる。このとき、プライバシー度に応じた画像群毎に、何れか一のプライバシー画像Pを代表画像Psとしてサムネイル表示しても良い。
なお、表示制御部9aは、例えば、画像記録部8に記録されている複数のプライバシー画像Pを対応付けられているプライバシー度に応じて並び替えて、並び替えられた順序でプライバシー画像Pを表示パネル9bに表示させても良い。
すなわち、通信アンテナ10aは、当該画像処理装置100が無線基地局(図示略)との通信で採用している所定の通信方式(例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式、CDMA2000方式、GSM(Global System for Mobile Communications;登録商標)方式等)に対応したデータの送受信が可能なアンテナである。そして、通信制御部10は、所定の通信方式に対応する通信プロトコルに従って、この通信方式で設定される通信チャネルにより無線基地局との間で通信アンテナ10aを介してデータの送受信を行う。具体的には、通信制御部(送信手段)10は、通信アンテナ10aを介して、撮影制御部6eにより撮影させたプライバシー画像Pを外部の記録サーバ(所定の外部装置)Sに送信する。
これにより、記録サーバSが開設するWebページ上に公開されているコンテンツは、通信ネットワークを介して当該Webページにアクセス可能な通信端末のユーザにより閲覧可能な状態となる。
なお、記録サーバSは、通信ネットワークに接続可能なコンピュータから構成されたものであれば如何なる構成であっても良く、その詳細な説明は省略する。
また、通信ネットワークには、例えば、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信ネットワーク網と、IPネットワーク、VoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ、インターネットサービスプロバイダ等が含まれる。
次に、画像処理装置100による自動撮影処理について、図2を参照して説明する。
図2は、自動撮影処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
動作制御部6の第1画像取得部6aは、メモリ2からライブビュー画像に係るフレーム画像の画像データを読み出して取得する(ステップS2)。
ここで、視線が正面でないと判定されると(ステップS4;NO)、第1画像取得部6aは、メモリ2からライブビュー画像に係る新たなフレーム画像の画像データを読み出して取得し(ステップS5)、処理をステップS33に戻す。そして、ステップS3にて、検出処理部6bは、上記と略同様に、第1画像取得部6aにより取得された新たなフレーム画像に対して、視線検出処理を行う(ステップS3)。
一方、ステップS4にて、視線が正面であると判定されると(ステップS4;YES)、動作制御部6は、自動撮影の待機状態に移行する(ステップS6)。
つまり、被写体である人物の視線が正面(カメラ目線)となっていない場合には、自動撮影の待機状態に移行しないため、例えば、撮影を意図しているわけではないカメラ目線以外の状態にて、自動的に撮影が行われてしまうことを防止することができる。
ここで、プライバシー度が判定値よりも高くないと判定されると(ステップS10;NO)、動作制御部6は、処理をステップS8に戻し、それ以降の各処理を実行する。すなわち、ステップS8にて、第1画像取得部6aは、新たなフレーム画像の画像データを取得し、ステップS9にて、プライバシー度算出処理を行う。
その後、画像記録部8は、画像処理部7から記録用の画像をプライバシー画像Pとして取得するとともに、プライバシー度算出処理にて算出されたプライバシー度を取得し、プライバシー画像Pの画像データにプライバシー度をExif情報として対応付けて記録する(ステップS12)。
これにより、自動撮影処理を終了する。
次に、画像処理装置100によるプライバシー度算出処理について、図3及び図4を参照して説明する。
図3及び図4は、プライバシー度算出処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
ここで、被写体である人物はフレーム画像内であるが、顔領域が検出されていないと判定されると(ステップS22;NO)、例えば、人物が身体全体をヨー軸を中心として略180°回転させて顔が後ろ向きとなっている状態であると考えられ、第1算出部6cは、プライバシー度を最も高い値として算出する(ステップS23)。これにより、プライバシー度算出処理を終了する。
そして、第1算出部6cは、顔領域を構成する画素数の変化から、基準状態に対するフレーム画像に含まれる人物の顔の大きさの変化を特定し、特定された顔の大きさの変化に応じてプライバシー度の算出用のポイントを評価して決定する(ステップS31)。
そして、第1算出部6cは、処理対象のフレーム画像から検出された人物の顔の向きが正面であるか否かを判定する(ステップS33)。
一方、ステップS33にて、顔の向きが正面であると判定されると(ステップS33;YES)、第1算出部6cは、ステップS34の処理をスキップする。
そして、第1算出部6cは、顔の構成部位の数の変化、すなわち、基準状態に対する人物の顔の構成部位が隠されている比率の変化に応じてプライバシー度の算出用のポイントを評価して決定する(ステップS36)。
ここで、目が検出されたと判定されると(ステップS37;YES)、検出処理部6bは、処理対象となるフレーム画像に対して視線検出処理を行い(ステップS38)、被写体である人物の視線が正面であるか否かを判定する(ステップS39)。
一方、ステップS39にて、視線が正面であると判定されると(ステップS39;YES)、第1算出部6cは、ステップS40の処理をスキップする。
また、ステップS37にて、目が検出されていないと判定された場合には(ステップS37;NO)、ステップS38〜S40の各処理をスキップする。
なお、プライバシー度の算出用の換算式は、全ての評価項目を総合的に評価してプライバシー度を算出するためのものであるが、例えば、優先すべき評価項目(例えば、顔の向き等)を指定可能とし、当該評価項目についてのポイント評価がされなかった場合に、他の評価項目についてのポイント評価の結果からプライバシー度を算出するようにしても良い。
これにより、プライバシー度算出処理を終了する。
次に、画像処理装置100による手動撮影処理について、図5を参照して説明する。
図5は、手動撮影処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
撮影指示操作が行われたと判定されると(ステップS14;YES)、撮影制御部6eは、撮像部3を制御して被写体の記録用の画像を撮影させる(ステップS15)。具体的には、例えば、撮影制御部6eは、撮像部3により被写体を撮像させ、信号処理部4により画像データを生成させる。そして、画像処理部7は、信号処理部4により生成された画像データを所定の圧縮形式(例えば、JPEG形式等)で符号化して記録用の画像の画像データを生成する。
これにより、手動撮影処理を終了する。
そして、プライバシー度を基準として撮影された記録用の画像(プライバシー画像P)を記録サーバS等の所定の外部装置に送信することで、当該画像をWebページ上にコンテンツとして公開することができる。
さらに、フレーム画像における人物の顔或いは当該人物の顔を構成する部位が隠されている比率の変化に基づいて、プライバシー度を算出したり、フレーム画像に含まれる人物の顔の大きさ或いは人物の顔までの撮像距離の変化に基づいて、プライバシー度を算出したり、人物の顔或いは当該顔の構成部位を隠す外部の遮蔽物の変化に基づいて、プライバシー度を算出したり、人物の顔の色の変化に基づいて、プライバシー度を算出したりするので、プライバシー度の算出の基準を多くして、プライバシー度を基準として取得されるプライバシー画像Pの表現態様をより多彩なものとすることができる。
また、画像に係る所定の処理を実行する制御の一として、ユーザによる撮影指示に応じて撮影された画像を所定時間表示するレビュー表示中に、算出されたプライバシー度を合わせて表示することで、ユーザが公開や記録の対象とするか否かを判断して、レビュー表示中の所定の操作に応じて、撮影された画像を公開や記録の処理を実行させることが可能となる。
以下に、画像処理装置100による判定値設定処理について、図11を参照して説明する。
図11は、判定値設定処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
動作制御部6の第1画像取得部6aは、メモリ2からライブビュー画像に係るフレーム画像の画像データを読み出して取得する(ステップS52)。
続けて、第1算出部6cは、検出処理部6bによる顔検出処理及び視線検出処理の結果に基づいて、人物の顔を検出可能で、且つ、当該人物の顔及び視線が正面方向である基準状態が特定されたか否かを判定する(ステップS54)。
一方、ステップS54にて、基準状態が特定されたと判定されると(ステップS54;YES)、第1画像取得部6aは、メモリ2からライブビュー画像に係る新たなフレーム画像の画像データを読み出して取得し(ステップS56)、動作制御部6は、当該新たなフレーム画像のプライバシー度を算出するプライバシー度算出処理(図3及び図4参照)を行う(ステップS57)。なお、基準状態のフレーム画像(基準顔画像F)の画像データは、メモリ2に一時的に格納されても良い。
ここで、算出されたプライバシー度を判定値としないと判定されると(ステップS58;NO)、動作制御部6は、処理をステップS56に戻し、それ以降の各処理を実行する。すなわち、ステップS56にて、第1画像取得部6aは、新たなフレーム画像の画像データを取得し、ステップS57にて、プライバシー度算出処理を行う。
一方、ステップS58にて、算出されたプライバシー度を判定値とすると判定されると(ステップS58;YES)、動作制御部6は、算出されたプライバシー度を判定値として設定する(ステップS59)。具体的には、動作制御部6の第1算出部6cは、算出されたプライバシー度をメモリ2に出力し、メモリ2は、入力されたプライバシー度を判定値として一時的に格納する。
これにより、判定値設定処理を終了する。
以下に、実施形態2の画像処理装置200について図12を参照して説明する。
図12は、本発明を適用した実施形態2の画像処理装置200の概略構成を示すブロック図である。
また、中央制御部1、メモリ2、動作制御部206、画像処理部7、画像記録部8、表示部9及び通信制御部10は、バスライン12を介して接続されている。
具体的には、第2画像取得部206aは、画像取得処理(後述)の処理対象として、例えば、画像記録部8に記録されている記録画像を取得する。なお、画像記録部8に複数の記録画像が記録されている場合には、例えば、全ての記録画像を画像取得処理の処理対象としても良いし、ユーザによる操作入力部11の所定操作に基づいて指定された記録画像のみを画像取得処理の処理対象としても良い。
すなわち、第2算出部206cは、第2画像取得部206aにより取得された記録画像に対する検出処理部6bによる検出結果に基づいて、記録画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別可能な状態、例えば、人物の顔を検出可能で、且つ、当該人物の顔及び視線が正面方向(所定方向)である状態を仮想的な基準状態として設定する。そして、第2算出部206cは、当該仮想的な基準状態からの、人物の顔全体や当該顔の構成部位の相対的な変化を特定して、プライバシー度を算出する。
つまり、第2算出部206cは、第2画像取得部206aにより取得された記録画像について、人物の顔が正面を向き、視線が正面である状態を仮定して、仮想的な基準状態として設定する。そして、第2算出部206cは、設定された仮想的な基準状態に対する、記録画像から検出された人物の顔全体や当該顔の構成部位の所定の軸(例えば、ヨー軸やピッチ軸;図6参照)を中心とする回転角度の仮想的な変化を特定する。また、第2算出部206cは、設定された仮想的な基準状態に対する、記録画像から検出された人物の視線の仮想的な変化を特定する。
そして、第2算出部206cは、特定された仮想的な基準状態に対する人物の顔の所定の軸を中心とする回転角度の仮想的な変化、仮想的な基準状態に対する被写体である人物の視線の仮想的な変化に基づいて、プライバシー度を算出する。
すなわち、第2算出部206cは、第2画像取得部206aにより取得された記録画像から検出された人物の顔の構成部位(例えば、目や口等)の数を特定する。そして、第2算出部206cは、例えば、被写体である人物が自身の手や髪、或いは、外部の遮蔽物(例えば、サングラスやマスク等)等により顔全体や顔の構成部位(例えば、目や口等)を隠す動作を行わなければ特定されるであろう顔の構成部位の数(例えば、両目と口の場合、「3」)に対する、人物の顔の構成部位が隠されている比率に基づいて、プライバシー度を算出する。
すなわち、第2算出部206cは、例えば、第2画像取得部206aにより取得された記録画像から検出された人物の顔が含まれる顔領域を構成する画素数を記録画像に含まれる人物の顔の大きさとして特定する。そして、第2算出部206cは、特定された記録画像に含まれる人物の顔の大きさに基づいて、プライバシー度を算出する。また、第2算出部206cは、例えば、記録画像の画像データと対応付けられているExif情報から撮像部3の焦点距離等を取得し、人物の顔までの撮像距離に換算して、プライバシー度を算出する。
すなわち、第2算出部206cは、基準顔画像Fから検出された外部の遮蔽物と、第2画像取得部206aにより取得された記録画像から検出された外部の遮蔽物の種類とを比較して、基準状態に対する外部の遮蔽物の変化を特定する。そして、第2算出部206cは、特定された基準状態に対する外部の遮蔽物の変化に基づいて、プライバシー度を算出する。
なお、第2算出部206cによる基準状態に対する外部の遮蔽物の変化に基づくプライバシー度の算出の具体的な手法は、上記実施形態1の第1算出部6cによる手法と略同様であり、ここでは詳細な説明は省略する。
すなわち、第2算出部206cは、基準顔画像Fから検出された人物の顔の色と、第2画像取得部206aにより取得された記録画像から検出された人物の顔の色とを比較して、基準状態に対する人物の顔の色の変化を特定する。そして、第2算出部206cは、特定された基準状態に対する人物の顔の色の変化に基づいて、プライバシー度を算出する。
なお、第2算出部206cによる基準状態に対する人物の顔の色の変化に基づくプライバシー度の算出の具体的な手法は、上記実施形態1の第1算出部6cによる手法と略同様であり、ここでは詳細な説明は省略する。
すなわち、第2判定部206dは、画像取得処理にて、記録画像について第2算出部206cにより算出されるプライバシー度が判定値よりも高いか否かを判定する。具体的には、第2判定部206dは、メモリ2に格納されている所望のプライバシー度を判定値としてメモリ2から取得し、第2算出部206cにより算出されるプライバシー度が判定値よりも高いか否かを判定する。
すなわち、取得制御部206fは、第2判定部206dによりプライバシー度が判定値よりも高いと判定された記録画像を、所定の処理(例えば、送信処理等)が実行されるプライバシー画像Pとして取得する。
次に、画像処理装置200による画像取得処理について、図13を参照して説明する。
図13は、画像取得処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
そして、動作制御部206は、取得された記録画像のプライバシー度を算出するプライバシー度算出処理(図14及び図15参照)を行う(ステップS62;詳細後述)。
ここで、プライバシー度が判定値よりも高いと判定されると(ステップS63;YES)、取得制御部206fは、処理対象の記録画像を記録サーバSに送信されるプライバシー画像Pとして取得する(ステップS64)。
また、ステップS63にて、プライバシー度が判定値よりも高くないと判定された場合(ステップS63;NO)、動作制御部206は、ステップS64の処理をスキップして、同様に、全ての記録画像を画像取得処理の処理対象として処理したか否かを判定する。
次に、画像処理装置200によるプライバシー度算出処理について、図14及び図15を参照して説明する。
図14及び図15は、プライバシー度算出処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
ここで、顔領域が検出されたと判定されると(ステップS72;YES)、第2算出部206cは、処理対象の記録画像から検出された顔領域からサングラスやマスクといった装着品(外部の遮蔽物)を検出し(ステップS73)、装着品(外部の遮蔽物)が検出されたか否かを判定する(ステップS74)。ここで、装着品(外部の遮蔽物)が検出されたと判定されると(ステップS74;YES)、遮蔽物テーブルST(図9(a))を参照して、装着品(外部の遮蔽物)の種類に応じてプライバシー度の算出用のポイントを評価して決定する(ステップS75)。一方、装着品(外部の遮蔽物)が検出されなかったと判定されると(ステップS74;NO)、ステップS75の処理をスキップする。
一方、顔領域が検出されていないと判定されると(ステップS72;NO)、プライバシー度算出処理を終了する。
そして、第2算出部206cは、処理対象の記録画像から検出された人物の顔の向きが正面であるか否かを判定する(ステップS83)。
一方、ステップS83にて、顔の向きが正面であると判定されると(ステップS83;YES)、第2算出部206cは、ステップS84の処理をスキップする。
ここで、目が検出されたと判定されると(ステップS87;YES)、検出処理部6bは、処理対象となる記録画像に対して視線検出処理を行い(ステップS88)、被写体である人物の視線が正面であるか否かを判定する(ステップS89)。
一方、ステップS89にて、視線が正面であると判定されると(ステップS89;YES)、第2算出部206cは、ステップS90の処理をスキップする。
また、ステップS87にて、目が検出されていないと判定された場合には(ステップS87;NO)、ステップS88〜S90の各処理をスキップする。
これにより、プライバシー度算出処理を終了する。
さらに、記録画像における人物の顔或いは当該人物の顔を構成する部位が隠されている比率に基づいて、プライバシー度を算出したり、記録画像に含まれる人物の顔の大きさ或いは人物の顔までの撮像距離に基づいて、プライバシー度を算出したり、人物の顔或いは当該顔の構成部位を隠す外部の遮蔽物の変化に基づいて、プライバシー度を算出したり、人物の顔の色の変化に基づいて、プライバシー度を算出したりするので、プライバシー度の算出の基準を多くして、プライバシー度を基準として取得されるプライバシー画像Pの表現態様をより多彩なものとすることができる。
例えば、上記実施形態1、2にあっては、プライバシー画像Pを外部の記録サーバSに送信して公開するようにしたが、一例であってこれに限られるものではない。例えば、送信されたプライバシー画像Pを公開する外部のサーバでは、当該プライバシー画像Pの記録は行わず表示のみを行い、表示されたプライバシー画像Pを逐次消去するようにしても良く、また、実施形態1の画像処理装置100や実施形態2の画像処理装置200にサーバ機能を具備させて、外部の端末から画像処理装置100、200にアクセスしてプライバシー画像Pを閲覧するようにしても良い。この場合に、例えば、プライバシー画像P毎に、対応付けられているプライバシー度に応じて、公開するか否かを自動的に設定するようにしても良い。
すなわち、プログラムメモリ(図示略)に、判定処理ルーチン、制御処理ルーチンを含むプログラムを記録しておく。そして、判定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度が所定の条件を満たすか否かを判定する手段として機能させるようにしても良い。また、制御処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、プライバシー度が所定の条件を満たすと判定された場合に、画像(プライバシー画像P)に係る所定の処理の実行を制御する手段として機能させるようにしても良い。
すなわち、プログラムメモリ(図示略)に、算出処理ルーチン、制御処理ルーチンを含むプログラムを記録しておく。そして、算出処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度を算出する手段として機能させるようにしても良い。また、制御処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、算出されるプライバシー度を使用して、画像(プライバシー画像P)に係る所定の処理の実行を制御する手段として機能させるようにしても良い。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度が所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記プライバシー度が所定の条件を満たすと判定された場合に、画像に係る所定の処理の実行を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
<請求項2>
前記画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度を算出する算出手段を、更に備え、
前記判定手段は、前記算出手段により算出されるプライバシー度が所定の判定値より高いか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
<請求項3>
前記算出手段は、前記画像に含まれる人物の顔が前記特定の人物の顔であると識別可能な所定の基準状態からの、前記人物の顔或いは当該人物の顔を構成する部位の相対的な変化に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
<請求項4>
前記算出手段は、前記人物の顔の所定の軸を中心とする回転角度の変化量或いは変化率に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
<請求項5>
前記所定の基準状態は、前記人物の顔を検出可能で、且つ、当該人物の顔及び視線が所定方向である状態を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
<請求項6>
前記算出手段は、当該画像処理装置の前記人物の顔に対する向きの変化量或いは変化率に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項7>
前記算出手段は、前記人物の顔或いは当該人物の顔を構成する部位が隠されている比率の変化に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項8>
前記算出手段は、前記画像に含まれる人物の顔の大きさ或いは前記人物の顔までの撮像距離の変化に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3〜7の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項9>
前記算出手段は、前記画像に含まれる人物の顔或いは前記人物の顔の構成部位を隠す外部の遮蔽物の変化に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3〜8の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項10>
前記算出手段は、前記画像に含まれる人物の顔の色の変化に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3〜9の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項11>
前記画像は、撮像手段により撮像される画像であって、
前記算出手段は、前記撮像手段により撮像される画像の前記プライバシー度を算出し、
前記制御手段は、前記判定手段により前記プライバシー度が所定の判定値より高いと判定された場合に、前記撮像手段に記録用の画像を撮影させる制御を行うことを特徴とする請求項2〜10の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項12>
前記算出手段は、前記撮像手段により逐次撮像される画像毎に前記プライバシー度を逐次算出し、
前記判定手段は、前記算出手段により逐次算出される前記プライバシー度が前記所定の判定値よりも高いか否かを逐次判定し、
前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記プライバシー度が前記所定の判定値以下である状態から前記所定の判定値よりも高い状態に変化したことを契機として、前記記録用の画像を撮影させることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
<請求項13>
前記制御手段により撮影させた記録用の画像と前記算出手段により算出された前記プライバシー度とを対応付けて記録する記録手段と、
前記記録手段に記録されている画像を対応付けられている前記プライバシー度を基準とする分類或いは順序で、表示手段に表示させる表示制御手段とを更に備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像処理装置。
<請求項14>
前記画像は、記録手段に記録されている画像であって、
前記算出手段は、前記記録手段に記録されている画像の前記プライバシー度を算出し、
前記制御手段は、前記判定手段により前記プライバシー度が所定の判定値より高いと判定された画像を、所定の外部装置に送信する画像として取得する制御を行うことを特徴とする請求項2〜10の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項15>
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されるプライバシー度を使用して、画像に係る所定の処理の実行を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
<請求項16>
前記画像は、撮像手段により撮像される画像であって、
前記制御手段は、前記算出手段により算出されるプライバシー度を、前記撮像手段により記録用の画像として撮影される画像に対応付けて記録手段に記録する制御を行うことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
<請求項17>
画像処理装置を用いた画像処理方法であって、
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度が所定の条件を満たすか否かを判定する処理と、
前記プライバシー度が所定の条件を満たすと判定された場合に、画像に係る所定の処理の実行を制御する処理と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
<請求項18>
画像処理装置を用いた画像処理方法であって、
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度を算出する処理と、
算出されるプライバシー度を使用して、画像に係る所定の処理の実行を制御する処理と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
<請求項19>
画像処理装置のコンピュータに、
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度が所定の条件を満たすか否かを判定する機能と、
前記プライバシー度が所定の条件を満たすと判定された場合に、画像に係る所定の処理の実行を制御する機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項20>
画像処理装置のコンピュータに、
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度を算出する機能と、
算出されるプライバシー度を使用して、画像に係る所定の処理の実行を制御する機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
1 中央制御部
2 メモリ
3 撮像部
4 信号処理部
6、206 動作制御部
6a 第1画像取得部
6b 検出処理部
6c 第1算出部
6d 第1判定部
6e 撮影制御部
206a 第2画像取得部
206c 第2算出部
206d 第2判定部
206f 取得制御部
8 画像記録部
9 表示部
9a 表示制御部
9b 表示パネル
10 通信制御部
F 基準顔画像
P プライバシー画像
S 記録サーバ
ST 遮蔽物テーブル
画像処理装置であって、
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度が所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記プライバシー度が所定の条件を満たすか否かの判定結果に応じて、画像に係る所定の処理の実行を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
Claims (20)
- 画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度が所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記プライバシー度が所定の条件を満たすと判定された場合に、画像に係る所定の処理の実行を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度を算出する算出手段を、更に備え、
前記判定手段は、前記算出手段により算出されるプライバシー度が所定の判定値より高いか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記算出手段は、前記画像に含まれる人物の顔が前記特定の人物の顔であると識別可能な所定の基準状態からの、前記人物の顔或いは当該人物の顔を構成する部位の相対的な変化に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記算出手段は、前記人物の顔の所定の軸を中心とする回転角度の変化量或いは変化率に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記所定の基準状態は、前記人物の顔を検出可能で、且つ、当該人物の顔及び視線が所定方向である状態を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
- 前記算出手段は、当該画像処理装置の前記人物の顔に対する向きの変化量或いは変化率に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 前記算出手段は、前記人物の顔或いは当該人物の顔を構成する部位が隠されている比率の変化に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 前記算出手段は、前記画像に含まれる人物の顔の大きさ或いは前記人物の顔までの撮像距離の変化に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3〜7の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 前記算出手段は、前記画像に含まれる人物の顔或いは前記人物の顔の構成部位を隠す外部の遮蔽物の変化に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3〜8の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 前記算出手段は、前記画像に含まれる人物の顔の色の変化に基づいて、前記プライバシー度を算出することを特徴とする請求項3〜9の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 前記画像は、撮像手段により撮像される画像であって、
前記算出手段は、前記撮像手段により撮像される画像の前記プライバシー度を算出し、
前記制御手段は、前記判定手段により前記プライバシー度が所定の判定値より高いと判定された場合に、前記撮像手段に記録用の画像を撮影させる制御を行うことを特徴とする請求項2〜10の何れか一項に記載の画像処理装置。 - 前記算出手段は、前記撮像手段により逐次撮像される画像毎に前記プライバシー度を逐次算出し、
前記判定手段は、前記算出手段により逐次算出される前記プライバシー度が前記所定の判定値よりも高いか否かを逐次判定し、
前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記プライバシー度が前記所定の判定値以下である状態から前記所定の判定値よりも高い状態に変化したことを契機として、前記記録用の画像を撮影させることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。 - 前記制御手段により撮影させた記録用の画像と前記算出手段により算出された前記プライバシー度とを対応付けて記録する記録手段と、
前記記録手段に記録されている画像を対応付けられている前記プライバシー度を基準とする分類或いは順序で、表示手段に表示させる表示制御手段とを更に備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像処理装置。 - 前記画像は、記録手段に記録されている画像であって、
前記算出手段は、前記記録手段に記録されている画像の前記プライバシー度を算出し、
前記制御手段は、前記判定手段により前記プライバシー度が所定の判定値より高いと判定された画像を、所定の外部装置に送信する画像として取得する制御を行うことを特徴とする請求項2〜10の何れか一項に記載の画像処理装置。 - 画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されるプライバシー度を使用して、画像に係る所定の処理の実行を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像は、撮像手段により撮像される画像であって、
前記制御手段は、前記算出手段により算出されるプライバシー度を、前記撮像手段により記録用の画像として撮影される画像に対応付けて記録手段に記録する制御を行うことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置を用いた画像処理方法であって、
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度が所定の条件を満たすか否かを判定する処理と、
前記プライバシー度が所定の条件を満たすと判定された場合に、画像に係る所定の処理の実行を制御する処理と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 画像処理装置を用いた画像処理方法であって、
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度を算出する処理と、
算出されるプライバシー度を使用して、画像に係る所定の処理の実行を制御する処理と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 画像処理装置のコンピュータに、
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度が所定の条件を満たすか否かを判定する機能と、
前記プライバシー度が所定の条件を満たすと判定された場合に、画像に係る所定の処理の実行を制御する機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。 - 画像処理装置のコンピュータに、
画像に含まれる人物の顔が特定の人物の顔であると識別することの困難さの度合いを示すプライバシー度を算出する機能と、
算出されるプライバシー度を使用して、画像に係る所定の処理の実行を制御する機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
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