JP2017106904A - 分析用具および分析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 分析阻害要因を適切に除去しつつ、より安定した分析を行うことが可能である分析用具および分析システムを提供すること。【解決手段】 キャピラリー電気泳動法による試料の分析に用いられる分析用具A1であって、試料が導入される導入槽2と、導入槽2に繋がるキャピラリー管4と、導入層2に導入された試料が通過するフィルタ部材21と、導入層2およびキャピラリー管4に繋がり、断面積が急峻に拡大する急拡大部61と、急拡大部61において生じうる液体の表面張力に起因する圧力変動がキャピラリー管4内の液体に作用することを抑制する圧力変動抑制手段としての扁平体81と、を備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、分析用具および分析システムに関する。
生体の状態を示す指標として、各種タンパク質の糖化率が分析されている。中でも、血球中のヘモグロビン(Hb)の糖化率、特に安定型のHbA1c(以下「s−HbA1c」と略記することがある)は、生体内血糖値の過去の履歴を反映していることから、糖尿病の診断や治療などにおける重要な指標とされている。HbA1cは、HbA(α2β2)のβ鎖N末端のバリンが糖化したものである。
s−HbA1cに代表されるHbの分析手法の一つとして、電気泳動法が用いられている。特許文献1,2,3,4,5では、分析の適正化や精度の向上を目的として、泳動液に追加成分を添加することが開示されている。特に特許文献4,5では、泳動液への添加成分の一例としてコンドロイチン硫酸が開示されている。また、特許文献6では、電気泳動法を利用した分析に用いるチップの小型化を意図して、電気泳動における試料の分離中も試料を連続的に供給する分析方法が記載されている。
試料の代表例である血液は、生体由来の試料である。このため、たとえば患者から採取した血液を試料として用いる場合、患者の病状や体質などによって、採取される血液は、様々な性状を取りうる。また、上述した追加成分や分析方法の具体的な構成によってどのような分析阻害要因が生じうるかは、ほとんど明らかにされていないのが現状である。この点は、血液以外の試料を用いた場合であっても同様である。分析精度を向上させるには、このような分析阻害要因は、適切に除去されることが好ましい。しかしながら、分析阻害要因の除去は、たとえばキャピラリー管における電気泳動に影響を及ぼすおそれがある。
特開2006−145537号公報 特表平9−510792号公報 再表2010/010859号公報 特開2009−109230号公報 再表2008/136321号公報 再表2008/136465号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、分析阻害要因を適切に除去しつつ、より安定した分析を行うことが可能な分析用具および分析システムを提供することをその課題とする。
本発明の第一の側面によって提供される分析用具は、キャピラリー電気泳動法による試料の分析に用いられる分析用具であって、試料が導入される導入槽と、前記導入槽に繋がるキャピラリー管と、前記導入層に導入された液体が通過するフィルタ部材と、前記導入層および前記キャピラリー管に繋がり、断面積が急峻に拡大する急拡大部と、前記急拡大部において生じうる液体の表面張力に起因する圧力変動が前記キャピラリー管内の液体に
作用することを抑制する圧力変動抑制手段と、を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記急拡大部を有する補助槽をさらに備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導入槽および前記急拡大部を連結する連結流路を備えており、前記キャピラリー管は、前記導入槽と前記急拡大部との間において前記連結流路に繋がっている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記圧力変動抑制手段は、前記急拡大部の少なくとも一部を覆うとともに、気体の通過を許容する扁平体である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記圧力変動抑制手段は、その一部が前記急拡大部に対して固定されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記圧力変動抑制手段は、液体の通過を阻止する樹脂からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記扁平体は、前記急拡大部に対面する親水化処理面を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記圧力変動抑制手段は、液体の通過を許容する多孔質体からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記圧力変動抑制手段は、前記急拡大部の内面であって、親水化処理が施された親水化領域である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記圧力変動抑制手段は、前記連結流路を介して前記補助槽に繋がる開放槽である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記補助槽と前記開放槽とは、互いに区画されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記補助槽と前記開放槽とは、互いに連結されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、ディスポーザブルタイプの分析用具として用いられる。
本発明の第二の側面によって提供される分析用具は、本発明の第一の側面によって提供される分析用具と、前記分析用具が装填されるとともに、前記キャピラリー管における電気泳動を利用した分析を行う分析部と、を備える。
本発明の一態様によれば、前記急拡大部に到達した液体は、前記圧力変動抑制手段によって表面張力に起因する圧力変動が前記キャピラリー管に及ぶことが抑制される。これにより、前記キャピラリー管内の液体が意図しない移動挙動を示すことを回避することが可能である。したがって、分析阻害要因を適切に除去しつつ、より安定した分析を行うことができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に基づく分析用具を示す平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく分析システムを示すシステム構成図である。 図1の分析用具を用いた分析方法を示す平面図である。 図1の分析用具を用いた分析方法を示す平面図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図である。 図1の分析用具を用いた分析方法による分析結果例を示すグラフである。 参考例の分析用具を用いた分析方法の一例を示す断面図である。 参考例の分析用具を用いた分析方法による分析結果例を示すグラフである。 参考例の分析用具を用いた分析方法による他の分析結果例を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に基づく分析用具を示す断面図である。 図12の分析用具を用いた分析方法による分析結果例を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に基づく分析用具を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に基づく分析用具を示す断面図である。 図15の分析用具を用いた分析方法による分析結果例を示すグラフである。 本発明の第5実施形態に基づく分析用具を示す断面図である。 図17の分析用具を用いた分析方法による分析結果例を示すグラフである。 本発明の第6実施形態に基づく分析用具を示す断面図である。 本発明の第7実施形態に基づく分析用具を示す平面図である。 図20のXXI−XXI線に沿う断面図である。 本発明の第8実施形態に基づく分析用具を示す平面図である。 図22のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。 本発明の第9実施形態に基づく分析用具を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明の第1実施形態に基づく分析用具を示しており、図4は、本発明の第1実施形態に基づく分析システムを示している。本実施形態の分析システムCは、分析装置Bおよび分析用具A1を備えて構成されている。分析システムCは、試料を対象とした電気泳動法による分析方法を実行するシステムである。試料は特に限定されないが、本実施形態においては、人体から採取された血液を例として説明する。試料に含まれる成分のうち分析の対象となる成分を分析成分と定義する。
前記分析成分としては、ヘモグロビン(Hb)、アルブミン(Alb)、グロブリン(α1、α2、β、γグロブリン)、フィブリノーゲン等が挙げられる。前記ヘモグロビンとしては、たとえば、正常ヘモグロビン(HbA0)、糖化ヘモグロビン、修飾ヘモグロビン、胎児ヘモグロビン(HbF)等が挙げられる。前記糖化ヘモグロビンとしては、たとえば、ヘモグロビンA1a(HbA1a)、ヘモグロビンA1b(HbA1b)、ヘモグロビンA1c(HbA1c)、GHbLys等が挙げられる。前記ヘモグロビンA1cとしては、たとえば、安定型HbA1c(s−HbA1c)、不安定型HbA1c等が挙げられる。前記修飾ヘモグロビンとしては、たとえば、カルバミル化Hb、アセチル化Hb等が挙げられる。
分析用具A1は、分析装置Bに装填された状態で試料を対象とした分析の場を提供するものである。本実施形態においては、分析用具A1は、1回あるいは特定回数の分析を終えた後に廃棄されることが意図された、いわゆるディスポーザブルタイプの分析チップとして構成されている。図1〜図3に示すように、分析用具A1は、本体1、導入槽2、フィルタ部材21、排出槽3、キャピラリー管4、電極部51、電極部52、補助槽6、連絡流路7および扁平体81を備えている。図1は、分析用具A1の平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図3は、図1のIII−III線に沿う断面図である。
本体1は、分析用具A1の土台となるものであり、その材質は特に限定されず、例えば、ガラス、溶融シリカ、プラスチック等があげられる。本実施形態においては、本体1は、上基材11および下基材12が互いに結合された構成であるが、本体1を一体的に形成してもよい。
導入槽2は、試料を含む液体が導入される槽である。本実施形態においては、導入槽2は、本体1の上基材11に形成されている。試料を含む液体としては、たとえば血液等の試料が所定の希釈液によって希釈された希釈検体が挙げられる。この希釈は、分析用具A1に備えられた図示しない槽によって実行されてもよいし、後述する分析装置Bによって実行されてもよい。
フィルタ部材21は、導入槽2に導入された液体が通過するものであり、後述の例のように液体に含まれる分析阻害要因等を除去するためのものである。本実施形態においては、フィルタ部材21は、導入槽2の底部に設けられている。フィルタ部材21の具体的構成は、分析阻害要因等を適切に除去可能なものであれば限定されず、好適な例として、たとえばセルロースアセテート膜フィルタ(ADVANTEC社製、形式Y100、厚さ95μm)が挙げられる。
排出槽3は、電気泳動法における電気浸透流の下流側に位置する槽である。排出槽3は、たとえば、本体1の上基材11に形成された貫通孔によって構成されている。
キャピラリー管4は、導入槽2と排出槽3とを繋いでおり、電気泳動法における電気浸透流が生じる場である。キャピラリー管4は、たとえば本体1の下基材12に形成された溝によって構成されている。なお、本体1には、キャピラリー管4への光の照射およびキャピラリー管4を透過した光の出射を促進するための凹部等が形成されていてもよい。キャピラリー管4のサイズは特に限定されないが、その一例を挙げると、その幅が25μm〜100μm、その深さが25μm〜100μm、その長さが5mm〜150mmである。分析用具A1全体のサイズは、キャピラリー管4のサイズや導入槽2、排出槽3、補助槽6等のサイズや配置等に応じて適宜設定される。
電極部51および電極部52は、分析装置Bと導通することにより、電気泳動法に必要な電圧をキャピラリー管4に印加するためのものである。電極部51は、キャピラリー管4に対して導入槽2と同じ側に設けられている。電極部52は、キャピラリー管4に対して排出槽3と同じ側に設けられている。電極部51および電極部52は、分析装置Bと導通しつつ、キャピラリー管4内の液体に電圧を印加しうる構成であれば、その具体的構成は特に限定されない。本実施形態においては、流路に金属管が設けられた場合を例に説明する。電極部51の流路は、導入槽2に繋がっており、電極部52の流路は、排出槽3に
繋がっている。前記金属管の外側に分析装置Bの電極等(図示略)が接触し、前記金属管の内面に液体が接触する。なお、電極部51および電極部52の他の例としては、分析装置Bの電極等(図示略)が挿入され、この電極と液体とが接触する槽であってもよい。
補助槽6は、導入槽2およびキャピラリー管4に繋がっており、急拡大部61を有する槽である。本実施形態においては、補助槽6は、本体1の上基材11に形成されている。急拡大部61は、導入槽2側から補助槽6の開口部分に向かって断面積が急峻に拡大している部位である。なお、急拡大部61の断面積が急峻に拡大しているとは、後述する分析方法において、キャピラリー管4内の液体の挙動に影響を及ぼしうる圧力変動の要因となる表面張力を生じうる程度をいう。
連絡流路7は、導入槽2および補助槽6を連結する流路である。本実施形態においては、連絡流路7は、本体1の上基材11に設けられた溝によって構成されている。また、キャピラリー管4は、導入槽2と排出槽3との間において連絡流路7に繋がっている。
扁平体81は、本発明で言う圧力変動抑制手段の一例である。圧力変動抑制手段は、急拡大部61において生じうる液体の表面張力に起因する圧力変動がキャピラリー管4内の液体に作用することを抑制する機能を果たす。本実施形態においては、扁平体81は、補助槽6の深さ方向が厚さ方向と一致する扁平な部材である。また、本実施形態においては、扁平体81は、液体の通過を阻止する樹脂からなる。当該樹脂の一例としては、たとえばPET樹脂が挙げられる。本実施形態においては、扁平体81は、PETフィルム(藤森工業株式会社製、型式TCP188、厚さ188μm)によって形成されている。また、本実施形態においては、扁平体81は、補助槽6に通じる連絡流路7を塞ぐ態様で載置されており、補助槽6への固定等はなされていない。
また、本実施形態の扁平体81は、親水化処理面812を有する。親水化処理面812は、扁平体81の片面に親水化処理が施された面である。親水化処理面812は、急拡大部61と対面している。
分析装置Bは、分析用具A1が装填されることにより、電気泳動法による分析を行う装置である。分析装置Bは、電極91、電極92、発光部931、受光部932、導入ノズル94、圧力ノズル95、圧力ノズル96、ポンプ97、制御部98、希釈液槽991および泳動液槽992を備えている。なお、図4は、理解の便宜上、分析装置Bの構成要素を模式的に示している。
電極91および電極92は、電気泳動法においてキャピラリー管4に所定の電圧を印加するためのものである。本実施形態の電極91は、分析用具A1の電極部51に接触することによって電圧を印加するものである。電極92は、分析用具A1の電極部52に接触することによって電圧を印加するものである。電極91および電極92に印加される電圧は特に限定されないが、たとえば0.5kV〜20kVである。たとえば、電極91および電極92は、分析用具A1に対して所定方向から接近動および離間動が自在に構成されている。
発光部931は、電気泳動法において吸光度測定するための光を発する部位である。発光部931は、たとえば所定の波長域の光を出射するLEDチップ等、光学フィルタおよびレンズを具備する。この光学フィルタは、LEDチップ等からの光のうち所定の波長の光を減衰させつつ、その余の波長の光を透過させるものである。レンズは、光学フィルタを透過した光を分析用具A1のキャピラリー管4の分析箇所へと集光するためのものである。また、発光部931は、スリットを具備していてもよい。スリットは、光学フィルタによって集光された光のうち、散乱などを引き起こしうる余分な光を除去するためのもの
である。
受光部932は、分析用具A1のキャピラリー管4の分析箇所を透過してきた光を受光するものであり、たとえばフォトダイオードやフォトICなどを具備して構成されている。
希釈液槽991は、希釈液Ldが貯留された槽である。希釈液Ldは、試料を分析に適した濃度に希釈するためのものである。また、本実施形態においては、希釈液Ldには、後述する分析阻害要因を除去するための追加成分が添加されている。このような希釈液Ldの主剤は特に限定されず、水、生理食塩水が挙げられ、好ましい例として後述する泳動液Lmと類似の成分の液体が挙げられる。また、希釈液Ldは、前記主剤に、陰極性基含有化合物が添加されたものである。前記陰極性基含有化合物は、たとえば、陰極性基含有多糖類である。前記陰極性基含有多糖類は、たとえば、硫酸化多糖類、カルボン酸化多糖類、スルホン酸化多糖類およびリン酸化多糖類からなる群から選択される少なくとも一つの多糖類である。前記カルボン酸化多糖類は、アルギン酸またはその塩(例えば、アルギン酸ナトリウム)が好ましい。前記硫酸化多糖類は、たとえば、コンドロイチン硫酸である。コンドロイチン硫酸は、A、B、C、D、E、H、Kの七種類があり、いずれを用いてもよい。以降の説明においては、希釈液Ldが、泳動液Lmと同成分である主剤にコンドロイチン硫酸が添加されたものである場合を例に説明する。前記陰極性基含有化合物(コンドロイチン硫酸)の濃度は、例えば、0.01〜5重量%の範囲である。
泳動液槽992は、泳動液Lmが貯留された槽である。泳動液Lmは、キャピラリー管4等に充填されることにより、電気泳動法を実現しうる場を構成するための液体である。このような泳動液Lmは、特に制限されないが、酸を用いたものが望ましい。前記酸は、例えば、クエン酸、マレイン酸、酒石酸、こはく酸、フマル酸、フタル酸、マロン酸、リンゴ酸がある。また、泳動液Lmは、弱塩基を含むことが好ましい。前記弱塩基としては、例えば、アルギニン、リジン、ヒスチジン、トリス等がある。泳動液LmのpHは、例えば、pH4.5〜6の範囲である。泳動液Lmのバッファーの種類は、MES、ADA、ACES、BES、MOPS、TES、HEPES等がある。また、泳動液Lmにも、希釈液Ldの説明で述べた前記陰極性基含有化合物が添加される。前記陰極性基含有化合物(コンドロイチン硫酸)の濃度は、例えば、0.01〜5重量%の範囲である。
なお、本発明に係る分析システムにおいては、希釈液Ldや泳動液Lmを貯留するための槽が、分析用具A1に設けられていてもよい。また、試料である血液等と希釈液Ldとを混合する槽が、分析用具A1または分析装置Bに設けられていればよい。
導入ノズル94は、希釈液槽991の希釈液Ld、泳動液槽992の泳動液Lmおよび図示しない混合槽において生成された希釈検体を吸引し、分析用具A1の適所に導入するためのものである。
圧力ノズル95は、分析用具A1の導入槽2に密着し、且つ導入槽2に対して所定の圧力(正圧あるいは負圧)を付与する部位である。圧力ノズル96は、分析用具A1の排出槽3に密着し、且つ排出槽3に対して所定の圧力(正圧あるいは負圧)を付与する部位である。
ポンプ97は、導入ノズル94、圧力ノズル95および圧力ノズル96に接続されており、導入ノズル94、圧力ノズル95および圧力ノズル96からの圧力付与を実現するための圧力発生源である。また、ポンプ97は、導入ノズル94、圧力ノズル95および圧力ノズル96以外に、分析用具A1の別の箇所から圧力付与するための圧力ノズル(図示略)に接続されていてもよい。
制御部98は、分析装置Bにおける各部を制御するものである。制御部98は、たとえばCPU、メモリおよびインターフェースなどを具備する。
次に、分析システムC(分析用具A1)を用いた分析方法について、以下に説明する。本分析方法は、たとえば、試料採取工程、泳動液充填工程、混合導入工程、および電気泳動工程を有する。
<試料採取工程>
まず、試料を用意する。本実施形態においては試料は、人体から採取された血液である。血液としては、全血、または溶血処理が施された溶血等であってもよい。
<泳動液充填工程>
次いで、泳動液Lmをキャピラリー管4に充填する。具体的には、図5に示すように、導入ノズル94によって泳動液槽992から吸引した泳動液Lmを、排出槽3から導入する。必要に応じて、圧力ノズル96によって圧力を付与することにより、キャピラリー管4に泳動液Lmを充填する。また、電極部52にも泳動液Lmが充填されることが好ましい。
<混合導入工程>
次いで、試料と希釈液Ldとを混合する。たとえば、分析装置Bまたは分析用具A1に設けられた混合槽に、試料を点着する。また、導入ノズル94によって希釈液槽991から吸引した希釈液Ldを前記混合槽に導入する。これにより、試料が希釈液Ldによって希釈された希釈試料Smが得られる。なお、発明者らの試験研究の結果、混合工程において、試料Saである血液に含まれる成分のうち前記分析成分以外の副成分と前記陰極性基含有化合物の一例であるコンドロイチン硫酸との凝集物が生成される場合があることが判明した。また、この副成分の具体例としては、たとえば脂質が挙げられるという知見が得られた。この希釈試料Smを導入ノズル94によって吸引し、分析用具A1の導入槽2に導入する。そして、圧力ノズル95によって導入槽2に圧力を付与することにより、図6および図7に示すように、連絡流路7に希釈試料Smが充填される。この際、希釈試料Smは、フィルタ部材21を通過する。これにより、希釈試料Smに含まれる前記副成分(たとえば脂質)と前記陰極性基含有化合物(本実施形態においてはコンドロイチン硫酸)との凝集物が、フィルタ部材21によって除去される。また、この希釈試料Smは、連絡流路7を介して補助槽6へと到達する。なお、この際に、電極部51にも希釈試料Smが充填されることが好ましい。
<電気泳動工程>
次いで、電極91を電極部51に接触させ、電極92を電極部52に接触させる。続いて、制御部98からの指示により電極部51および電極部52に電圧を印加する。この電圧は、たとえば0.5kV〜20kVである。これにより電気浸透流を生じさせ、キャピラリー管4中において希釈試料Smを徐々に移動させる。また、発光部931からの発光を開始し、受光部932による吸光度の測定を行う。そして、電極91および電極92からの電圧印加開始時から経過時間と吸光度との関係を測定する。ここで、希釈試料Sm中の移動速度が比較的速い成分に対応した吸光度ピークは、前記電圧印加開始時からの経過時間が比較的短い時点で現れる。一方、希釈試料Sm中の移動速度が比較的遅い成分に対応した吸光度ピークは、前記電圧印加開始時からの経過時間が比較的長い時点で現れる。これにより、希釈試料Sm中の各成分の分析(分離測定)が行われる。さらに、測定された前記吸光度を演算処理(たとえば、制御部98による微分処理、差分処理等)することによりエレクトロフェログラムを作成する。このエレクトロフェログラムのピーク高さやピークの面積を計算することにより、希釈試料Sm中の成分比率等を求める。以上の工程
を経ることにより、試料Sa(希釈試料Sm)を対象とした分析が完了する。
前記混合導入工程および前記電気泳動工程の少なくともいずれかにおいては、図7に示すように、希釈試料Smが扁平体81に当接する時間が存在する。本実施形態においては、希釈試料Smが連絡流路7から急拡大部61に到達すると、扁平体81の親水化処理面812に接触する。親水化処理面812は、親水化処理が施されているため、希釈試料Smは、速やかに親水化処理面812の全面に接触する。また、扁平体81は、補助槽6の底部に載置されているものである。このため、希釈試料Smをさらに補助槽6内へと進入させる圧力が生じた場合、扁平体81が若干図中上方に持ち上げられる格好となり、希釈試料Smの一部が補助槽6内に進入する。
本実施形態において、より具体的には、試料として、人体から全血1.5μLを採取した。希釈液Ldとして、38mMクエン酸、0.95%(w/v)コンドロイチン硫酸C−ナトリウム、475mM NDSB−201(Anatrace社製)、19mM MES、0.1%(w/v)エマルゲンLS−110(花王株式会社製)、0.02%(w/v)アジ化ナトリウム、0.025%(w/v)プロクリン950(シグマ・アルドリッチ社:登録商標)を用いて調製し、ジメチルアミノエタノール(pH調整用)を用いてpH6.0としたものを60μL用いて試料を希釈し、希釈試料Smを得た。泳動液Lmとして、40mMクエン酸、1.25%(w/v)コンドロイチン硫酸C−ナトリウム、20mMピペラジン、0.1%(w/v)エマルゲンLS−110(花王株式会社製)、0.02%(w/v)アジ化ナトリウム、0.025%(w/v)プロクリン950(シグマ・アルドリッチ社:登録商標)を用いて調製し、ジメチルアミノエタノール(pH調整用)を用いてpH5.0としたものを用いた。受光部932においては、415nmの吸光度を測定した。電気泳動時間は、35secであった。
次に、分析用具A1および分析システムCの作用について説明する。
本実施形態によれば、急拡大部61に到達した液体である希釈試料Smは、圧力変動抑制手段としての扁平体81に接触する。本実施形態と異なり、図9に示す比較例である分析用具Xのように扁平体81を備えない場合、たとえば、急拡大部61において希釈試料Smが補助槽6内へと膨らんだ膨出形状となる。この希釈試料Smの膨出形状は、希釈試料Smに付与される圧力状態等によって頻繁に変化し得る。導入槽2は希釈試料Smから不要成分を除去したフィルタ部材21によって塞がれた状態であり、希釈試料Smを逆流させにくいものとなっている。このため、急拡大部61における希釈試料Smの膨出形状の変化が、圧力変動となって希釈試料Sm全域に伝播する。この結果、キャピラリー管4内の泳動液Lmや希釈試料Smが意図せず移動してしまうおそれがある。特に、前記電気泳動工程においてこのような圧力変動が生じると、希釈試料Smの特定成分が電気泳動による移動とは乖離した移動挙動を示してしまう。本実施形態においては、扁平体81が設けられていることにより、希釈試料Smが頻繁に変化する膨出形状をとることが抑制される。これにより、キャピラリー管4内の泳動液Lmや希釈試料Smが意図しない移動挙動を示すことを回避することが可能である。したがって、分析阻害要因を適切に除去しつつ、より安定した分析を行うことができる。
図8は、本実施形態による分析方法の分析結果を示すグラフである。横軸は分析時間であり、縦軸は吸光度変化率である。本分析結果から理解されるように、分析対象となる特定成分であるL−HbA1c、S−HbA1cおよびHbA0のピークが明瞭に現れた分析結果となっている。これに対し、図10および図11は、図9に示す比較例である分析用具Xを用いた場合の分析結果を示している。図10は、希釈試料Smを補助槽6から溢れさせた場合であり、図11は、希釈試料Smを補助槽6の開口部や急拡大部61に到達させない場合である。いずれの場合であっても、図8のような特定成分のピークは現れて
いない。これは、希釈試料Smの表面張力に起因する圧力変動によって、キャピラリー管4内の泳動液Lmや希釈試料Smが意図しない移動挙動を示したことによる。
扁平体81は、希釈試料Smの通過を阻止する樹脂からなる。ただし、扁平体81は、補助槽6の底部に載置されているに過ぎない。このため、急拡大部61に到達した希釈試料Smが膨出形状をとることを阻止しつつ、さらに希釈試料Smを送液する圧力が付与された場合、希釈試料Smを補助槽6へと速やかに通過させることが可能である。これは、希釈試料Smに過大な圧力変動が生じることを回避するのに好ましい。
扁平体81の親水化処理面812が急拡大部61に対面していることにより、急拡大部61に到達した希釈試料Smが親水化処理面812の全面に速やかに接触する。これは、希釈試料Smが表面張力によって膨出形状をとるなどの挙動を抑制するのに好ましい。
図12〜図24は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図12は、本発明の第2実施形態に基づく分析用具を示している。本実施形態の分析用具A2は、扁平体81が上述した実施形態における急拡大部61に対面する親水化処理面812を有さない点が、上述した分析用具A1と異なる。図13は、分析用具A2を用いた分析方法の分析結果を示している。扁平体81の構成以外は、分析用具A1を用いた分析方法と同一の条件である。本実施形態によっても、特定成分のピークが明瞭に表れており、扁平体81によって表面張力に起因する圧力変動が抑制されていることが理解される。
図14は、本発明の第3実施形態に基づく分析用具を示している。本実施形態の分析用具A3は、扁平体81の一部が補助槽6に固定された固定部811とされている点が、上述した分析用具A1および分析用具A2と異なっている。固定部811は、たとえば熱溶着や接着剤によって、扁平体81の一部が補助槽6の底部に固定された部分である。これにより、扁平体81は、あたかも弁体のような挙動を示す。本実施形態によっても、急拡大部61に到達した希釈試料Smに表面張力に起因する圧力変動が生じることを抑制することができる。
図15は、本発明の第4実施形態に基づく分析用具を示している。本実施形態の分析用具A4においては、扁平体81に、フィルタ部材21と同じく、液体の通過を許容する多孔質体が用いられている点が、上述した実施形態と異なっている。扁平体81の具体的な材料としては、フィルタ部材21と同一の材料を用いればよい。また、本実施形態においては、扁平体81は、補助槽6の底部に載置されている。
図16は、分析用具A4を用いた分析方法の分析結果を示している。扁平体81の構成以外は、分析用具A1を用いた分析方法と同一の条件である。本実施形態によっても、特定成分のピークが明瞭に表れており、多孔質体からなる扁平体81によって表面張力に起因する圧力変動が抑制されていることが理解される。
図17は、本発明の第5実施形態に基づく分析用具を示している。本実施形態の分析用具A5においては、分析用具A4と同様に、扁平体81に、フィルタ部材21と同じ多孔質体が用いられている。ただし、扁平体81は、補助槽6の底部に固定された固定部811を有する。扁平体81が液体の通過を許容する多孔質体からなるため、たとえば扁平体81の全周にわたって固定部811が設けられていてもよい。
図18は、分析用具A5を用いた分析方法の分析結果を示している。扁平体81の構成
以外は、分析用具A1を用いた分析方法と同一の条件である。本実施形態によっても、特定成分のピークが明瞭に表れており、固定部811を有する多孔質体からなる扁平体81によって表面張力に起因する圧力変動が抑制されていることが理解される。
図19は、本発明の第6実施形態に基づく分析用具を示している。本実施形態の分析用具A6は、急拡大部61の内面に親水化領域82が設けられている。親水化領域82は、急拡大部61の内面であって、親水化処理が施された領域である。このような実施形態によれば、急拡大部61に到達した希釈試料Smは、親水化領域82に沿って速やかに広がる挙動を示す。このため、急拡大部61において表面張力によって膨出形状をとることが抑制される。このような実施形態によっても、希釈試料Smの表面張力に起因する圧力変動を抑制することができる。
図20および図21は、本発明の第7実施形態に基づく分析用具を示している。本実施形態の分析用具A7は、開放槽83を備える点が上述した実施形態と異なっている。開放槽83は、補助槽6と区画されている。開放槽83は、連絡流路7を介して補助槽6と繋がっており、図21における上方が開口した槽である。図示された開放槽83は、急拡大部831を有しており、補助槽6と同様の形状とされている。
本実施形態においては、急拡大部61において希釈試料Smに表面張力に起因する圧力変動が生じると、この圧力が、外部に開放された開放槽83において解放される。このため表面張力に起因する圧力変動が、キャピラリー管4内の泳動液Lmや希釈試料Smに作用することを抑制することが可能である。したがって、分析阻害要因を適切に除去しつつ、より安定した分析を行うことができる。なお、急拡大部831において表面張力に起因する圧力変動が生じた場合、この圧力は、補助槽6において解放されうる。このように補助槽6と開放槽83とは、互いの機能が重複する関係となっている。
図22および図23は、本発明の第8実施形態に基づく分析用具を示している。本実施形態の分析用具A8は、補助槽6と開放槽83とが互いに連結されており、補助槽6と開放槽83とによって図23の図中上方に開放された1つの槽が構成されている。このような実施形態によっても、分析阻害要因を適切に除去しつつ、より安定した分析を行うことができる。
図24は、本発明の第9実施形態に基づく分析用具を示している。本実施形態の分析用具A9は、補助槽6を備えない点が、上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、急拡大部61は、連絡流路7が本体1の外面に開口する部分によって構成されている。この急拡大部61には、圧力変動抑制手段の一例である扁平体81が固定部811において急拡大部61に対して固定されている。扁平体81は、たとえばフィルタ部材21と同じく、液体の通過を許容する多孔質体が用いられているが、本実施形態においても、圧力変動抑制手段の具体的構成は、上述した実施形態における構成を適宜採用できる。このような実施形態によっても、分析阻害要因を適切に除去しつつ、より安定した分析を行うことができる。
本発明に係る分析用具および分析システムは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る分析用具および分析システムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1〜A9 :分析用具
B :分析装置
C :分析システム

1 :本体
2 :導入槽
3 :排出槽
4 :キャピラリー管
6 :補助槽
7 :連絡流路
11 :上基材
12 :下基材
21 :フィルタ部材
51 :電極部
52 :電極部
61 :急拡大部
81 :扁平体
82 :親水化領域
83 :開放槽
91 :電極
92 :電極
94 :導入ノズル
95 :圧力ノズル
96 :圧力ノズル
97 :ポンプ
98 :制御部
811 :固定部
812 :親水化処理面
831 :急拡大部
931 :発光部
932 :受光部
950 :プロクリン
991 :希釈液槽
992 :泳動液槽
Ld :希釈液
Lm :泳動液
Sa :試料
Sm :希釈試料

Claims (14)

  1. キャピラリー電気泳動法による試料の分析に用いられる分析用具であって、
    試料が導入される導入槽と、
    前記導入槽に繋がるキャピラリー管と、
    前記導入層に導入された液体が通過するフィルタ部材と、
    前記導入層および前記キャピラリー管に繋がり、断面積が急峻に拡大する急拡大部と、
    前記急拡大部において生じうる液体の表面張力に起因する圧力変動が前記キャピラリー管内の液体に作用することを抑制する圧力変動抑制手段と、
    を備える、分析用具。
  2. 前記急拡大部を有する補助槽をさらに備える、請求項1に記載の分析用具。
  3. 前記導入槽および前記急拡大部を連結する連結流路を備えており、
    前記キャピラリー管は、前記導入槽と前記急拡大部との間において前記連結流路に繋がっている、請求項2に記載の分析用具。
  4. 前記圧力変動抑制手段は、前記急拡大部の少なくとも一部を覆うとともに、気体の通過を許容する扁平体である、請求項1ないし3のいずれかに記載の分析用具。
  5. 前記圧力変動抑制手段は、その一部が前記急拡大部に対して固定されている、請求項4に記載の分析用具。
  6. 前記圧力変動抑制手段は、液体の通過を阻止する樹脂からなる、請求項4または5に記載の分析用具。
  7. 前記扁平体は、前記急拡大部に対面する親水化処理面を有する、請求項6に記載の分析用具。
  8. 前記圧力変動抑制手段は、液体の通過を許容する多孔質体からなる、請求項4または5に記載の分析用具。
  9. 前記圧力変動抑制手段は、前記急拡大部の内面であって、親水化処理が施された親水化領域である、請求項1ないし3のいずれかに記載の分析用具。
  10. 前記圧力変動抑制手段は、前記連結流路を介して前記補助槽に繋がる開放槽である、請求項3に記載の分析用具。
  11. 前記補助槽と前記開放槽とは、互いに区画されている、請求項10に記載の分析用具。
  12. 前記補助槽と前記開放槽とは、互いに連結されている、請求項10に記載の分析用具。
  13. ディスポーザブルタイプの分析用具として用いられる、請求項1ないし12のいずれかに記載の分析用具。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の分析用具と、
    前記分析用具が装填されるとともに、前記キャピラリー管における電気泳動を利用した分析を行う分析部と、
    を備える、分析システム。
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