JP2017105276A - 車両の冷却システム - Google Patents

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Takashi Morishita
隆至 森下
栄治 野村
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栄治 野村
剣太 山田
Kenta Yamada
剣太 山田
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Abstract

【課題】電動ポンプの制御電源電力が不足する場合であっても、冷却性能を確保することが可能な車両の冷却システムを提供する。【解決手段】車載装置の冷却水の目標循環流量を冷却水の温度に基づいて決定する車両の冷却システム1は、冷却水が循環する循環流路2と、入力される制御デューティ信号に従って冷却水を循環流路に吐出する電動ポンプ3と、電動ポンプに電力を供給可能なバッテリ4と、電動ポンプおよびバッテリに接続され、冷却水の温度に基づいて決定される第1デューティ比を有する制御デューティ信号を電動ポンプに出力するポンプ制御ユニット5と、を備え、ポンプ制御ユニットは、バッテリから供給される電力の電力不足状態を監視パラメータに基づいて監視し、電力不足状態が検出された場合には、第1デューティ比に代えて、第1デューティ比よりも大きい第2デューティ比を有する制御デューティ信号を電動ポンプに出力する。【選択図】図1

Description

本開示は、車両に搭載される車載装置を冷却水により冷却する冷却システムに関する。
近年、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の電動車両が多数実用化されている。このような電動車両は、走行用のモータを駆動させるための高圧の走行用バッテリと、各種補機に電力を供給するための低圧の補機バッテリとを備えている。一般的には、補機バッテリは、DC/DCコンバータを介して走行用バッテリに接続されている。そして、走行用バッテリの出力電圧がDC/DCコンバータによって降圧されて供給されることで、その電力により補機バッテリは適宜充電される(例えば、特許文献1参照)。
通常、電動車両は、このようなDC/DCコンバータや走行用モータをはじめ、走行用モータを制御するECU(Electronic
Control Unit)を冷却するための冷却システムを備えている。例えば、特許文献2の車両の冷却システムでは、PWM制御(パルス幅変調制御)された電動ポンプによってラジエータなどに接続された冷却パイプに冷却水を圧送させて循環させることで、電圧コンバータやインバータのスイッチング素子、オイルクーラなどの冷却が必要な車載装置(コンポーネント)を冷却している。また、電動ポンプのデューティ比は冷却水の水温に基づいて決められており、デューティ比を制御することで電動ポンプの回転数(吐出圧)を制御し、冷却水の循環量が制御されている。
特開2012−85481号公報 特開2014−121999号公報
特許文献1のような冷却水の循環流量を冷却水の温度に基づいて決定する冷却システムにおいて、電動ポンプの制御電源電圧は補機バッテリなどのバッテリから供給される。この際、DC/DCコンバータの故障などの何らかの原因によって電動ポンプの電力(例えば、制御電源電圧など)が低下すると、電動ポンプの出力(回転数)が不足する。電動ポンプの出力(回転数)が不足すると、車両の循環流路を実際に循環する冷却水の循環流量は目標循環流量よりも少ないものとなってしまう。そして、電動ポンプの出力不足の状態が続くと、冷却システム上の車載装置が適切に冷却されず、車載装置が温度異常に至ることが懸念される。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、電動ポンプの制御電源電力が不足する場合であっても、冷却性能を確保することが可能な車両の冷却システムを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る車両の冷却システムは、
車載装置を冷却するための冷却水の目標循環流量を該冷却水の温度に基づいて決定する車両の冷却システムにおいて、
前記車両に設けられ、前記冷却水が循環する循環流路と、
前記循環流路に設けられ、入力される制御デューティ信号に従って前記冷却水を前記循環流路に吐出する電動ポンプと、
前記電動ポンプに電力を供給可能なバッテリと、
前記電動ポンプおよび前記バッテリに接続され、前記冷却水の温度に基づいて決定される第1デューティ比を有する前記制御デューティ信号を前記電動ポンプに出力するポンプ制御ユニットと、を備え、
前記ポンプ制御ユニットは、前記バッテリから供給される電力の電力不足状態を監視パラメータに基づいて監視し、前記電力不足状態が検出された場合には、前記第1デューティ比に代えて、前記第1デューティ比よりも大きい第2デューティ比を有する前記制御デューティ信号を前記電動ポンプに出力する。
上記(1)の構成によれば、電動ポンプおよびバッテリに接続されるポンプ制御ユニットによって生成される制御デューティ信号に基づいて電動ポンプが制御される。また、ポンプ制御ユニットは、バッテリに関する監視パラメータに基づいて電力不足状態Eを検出すると、冷却水の温度に基づいて決定される第1デューティ比よりも大きい第2デューティ比を有する制御デューティ信号を電動ポンプに出力する。これよって、電動ポンプが電力不足状態に陥った場合に電動ポンプの出力を向上させることができ、冷却性能を確保することができる。また、車両に形成された循環流路を循環する冷却水の流量(循環流量)を検出するための流量計などを別途設けることなく、電力不足状態Eにおいて冷却水の循環流量を確保することができ、冷却システムのコストを抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記監視パラメータは、前記バッテリから供給される前記電力の電圧値または電流値の少なくとも一方を含むパラメータであり、
前記ポンプ制御ユニットは、前記監視パラメータが所定の閾値以下となる場合を前記電力不足状態として検出する。
上記(2)の構成によれば、監視パラメータは、バッテリから直接入力され電流値または電圧値を含むパラメータであり、電力不足状態の検出を監視パラメータと所定の閾値との比較により精度良く検出することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記ポンプ制御ユニットは、
前記冷却水の温度を取得する冷却水温度取得部と、
前記冷却水温度取得部により取得される前記冷却水の温度に基づいて前記第1デューティ比を決定する第1デューティ比決定部と、
前記監視パラメータを監視し、前記監視パラメータと前記所定の閾値とを比較することによって前記電力不足状態を検出するバッテリ監視部と、
前記バッテリ監視部によって前記電力不足状態が検出された場合には前記第2デューティ比を決定する第2デューティ比決定部と、
前記バッテリ監視部によって前記電力不足状態が検出されない場合には前記第1デューティ比を制御デューティ比として決定し、前記電力不足状態が検出された場合には前記第2デューティ比を制御デューティ比として決定するデューティ比決定部と、
前記デューティ比決定部から入力される前記制御デューティ比を有する前記制御デューティ信号を生成して前記電動ポンプに出力する信号生成部と、を含む。
上記(3)の構成によれば、ポンプ制御ユニットが、上述の各機能部(冷却水温度取得部、第1デューティ比決定部、バッテリ監視部、第2デューティ比決定部、デューティ比決定部、信号生成部)を備えることで、電力不足状態に陥った電動ポンプの出力を向上させることができ、冷却システムの冷却性能の確保を図ることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の構成において、
前記第2デューティ比は最大となるデューティ比である。
上記(4)の構成によれば、電動ポンプが電力不足状態に陥った際には、制御デューティ信号のデューティ比(制御デューティ比)は最大(例えば、100%)となる。これによって、電動ポンプが電力不足状態に陥った場合には、バッテリから供給される最大限の電力を電動ポンプに供給することで、冷却システムの冷却性能の確保を図ることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)〜(4)の構成において、
前記所定の閾値は、8V以上かつ10V以下の範囲のいずれかの値に設定される。
上記(5)の構成によれば、電動ポンプが作動可能な電力範囲において、電動ポンプの電力不足状態を適切に検出することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(5)の構成において、
前記ポンプ制御ユニットは、前記冷却水の温度に基づいて決定される前記第1デューティ比が最大デューティ比未満となる前記冷却水の温度領域において、前記第1デューティ比を前記第2デューティ比に切り替える。
上記(6)の構成によれば、ポンプ制御ユニットは、冷却水の温度と所定の閾値との比較による電力不足状態の検出を常に実行するのではなく、第1デューティ比が最大デューティ比とならない温度領域に冷却水の温度がある場合において、第2デューティ比を有する制御デューティ信号を生成する。これによって、ポンプ制御ユニットの負荷の軽減や電力消費の抑制を図ることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、電動ポンプの制御電源電力が不足する場合であっても、冷却性能を確保することが可能な車両の冷却システムが提供される。
本発明の一実施形態に係る車両の冷却システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るポンプ制御ユニットの機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る制御デューティ信号の制御デューティ比を決定するフロー図である。 本発明の一実施形態に係る冷却水温度とデューティ比との関係を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の冷却システム1の構成を示す図である。この車両の冷却システム1は、冷却対象となる車載装置6を冷却するための冷却水Cの目標循環流量Qtを、冷却水Cの温度に基づいて決定する冷却システムである。そして、図1に示されるように、車両の冷却システム1(以下、単に冷却システム1)は、冷却水Cが循環する循環流路2と、電動ポンプ3と、バッテリ4と、ポンプ制御ユニット5とを備える。
循環流路2は、図1に示されるように、車両に設けられており、冷却水Cが循環する流路である。循環流路2は、車両に搭載された冷却対象となる1以上の車載装置6を、例えば順番に辿るなどにより全て辿るように車両に配管(パイプ)を配設して形成される。また、循環流路2はラジエータ71などの放熱装置にも接続される。そして、循環流路2を冷却水Cが循環することにより、発熱する車載装置6と冷却水とが熱交換し、車載装置6を冷却する。また、車載装置6との熱交換により高温化した冷却水Cは、放熱装置を通過することにより冷却され、その後に、車載装置6に向けて循環流路2を再循環される。
図1に示される実施形態では、車両は、車両駆動用モータ61により駆動される電気自動車、ハイブリッド車などの電動車両となっている。また、冷却対象の車載装置6として、車載充電器63aおよびDC/DCコンバータ63bを含む電力変換器63、車両駆動用モータ61のモータ制御機能及び電力変換機能(インバータ)を一体化したモータコントロールユニット62(MCU)、車両駆動用モータ61が例示されている。そして、車両に形成された循環流路2は、電力変換器63、MCU(62)、車両駆動用モータ61、ラジエータ71、電動ポンプ3(後述)の順番に冷却水Cが循環されるように、車両に配設されている。なお、車載充電器63aは、車両駆動用モータ61に電力を供給する走行用バッテリ(不図示)を外部充電する際に、例えば、図示されない電動車両用の充電ケーブルのプラグを外部電源(家庭用AC100V電源など)のコンセント口に挿入することで交流電力が供給され、供給された電力を高圧の直流電圧(DC300Vなど)に変換して走行用バッテリ(不図示)へ出力する電圧変換器である。また、DC/DCコンバータ63bは、走行用バッテリ(不図示)や車載充電器63aからの高圧の直流電圧(DC300Vなど)を低圧の直流電圧(DC12Vなど)に変換して、補器バッテリなどに電力W1を供給する電圧変換器である。また、ラジエータ71には、走行停止時のように走行風が充分に得られない場合にも冷却可能となるように、ラジエータ71に風を供給するラジエータファン72が備えられる(図1参照)。
なお、車載装置6は、図1に例示された装置に限定されないのは当然である。例えば、電動車両が、車両駆動用モータ61をフロント側およびリア側にそれぞれ備えたツインモータ4WDシステムを採用しているハイブリッド車の場合には、フロント側の車両駆動用モータ61を制御するMCUや、エンジンの動力を電気に変換するジェネレータのジェネレータコントロール(GCU)を内蔵するフロントパワードライブユニット(PDU)などのECU(電子制御ユニット)を備える。このような電動車両においては、冷却対象の車載装置にPDUを含めることで、例えば、フロント側のPDUを冷却した後に、リア側のMCUやリアモータ(車両駆動用モータ61)が冷却水Cによって冷却されるように、循環流路2を形成しても良い。
電動ポンプ3(ウォータポンプ)は、図1に示されるように循環流路2に設けられ、入力される制御デューティ信号に従って冷却水Cを循環流路2に吐出するためのポンプである。すなわち、電動ポンプ3はPWM制御(パルス幅変調制御)されており、PWM制御における出力指令として与えられるデューティ信号(後述する制御デューティ比Rcを有する制御デューティ信号S)に応じた出力をする。より詳細には、PWM制御は、決められた周期とデューティ比に応じたパルスを電動ポンプ3の内蔵モータに与えると共に、1周期におけるパルス幅(High)の割合であるデューティ比を調整することで電動ポンプ3の出力(内蔵モータの回転速度)を制御する。定性的には、電動ポンプ3へ入力されるデューティ信号のデューティ比Rが小さくされるほど電動ポンプ3への供給電力が低下し、電動ポンプ3の出力は低下する。つまり、電動ポンプ3の内臓モータの回転速度が低下するため、電動ポンプ3から吐出される冷却水Cの流量が減少し、循環流路2を循環する冷却水Cの流量(循環流量Q)が減少する。逆に、電動ポンプ3へ入力されるデューティ信号のデューティ比Rが大きくされるほど電動ポンプ3への供給電力が増大し、電動ポンプ3の出力は増大する。つまり、電動ポンプ3の内臓モータの回転速度が増大するため、電動ポンプ3から吐出される冷却水Cの流量が増大し、循環流路2を循環する冷却水Cの循環流量Qが増大する。図1に示される実施形態では、電動ポンプ3はラジエータ71の下流に配設されており、ラジエータ71から流出し、電動ポンプ3に流入する冷却水Cは、電動ポンプ3によってその下流へ圧送され、車載装置6を冷却するようになっている。
バッテリ4は、電動ポンプ3に電力Wpを供給可能な電源である。図1に示される実施形態では、バッテリ4は補機バッテリであり、後述するポンプ制御ユニット5を介して電力供給ラインL(第2電力供給ラインL2、第3電力供給ラインL3)により接続された電動ポンプ3に電力Wpを供給している。また、バッテリ4(補機バッテリ)は、第1電力供給ラインL1によってDC/DCコンバータ63bと接続されることで、低電圧の直流電圧(DC12Vなど)により充電が行われている。なお、バッテリ4は、不図示の走行用バッテリであっても良く、走行用バッテリの電力がDC/DCコンバータ63bを介して電動ポンプ3に直接入力されても良い。
ポンプ制御ユニット5は、図1に示されるように、電動ポンプ3およびバッテリ4に接続され、冷却水Cの温度に基づいて決定される第1デューティ比R1を有する制御デューティ信号Sを電動ポンプ3に出力する。このポンプ制御ユニット5はECU(電子制御ユニット)で構成されており、各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUでの演算結果等が一時的に記憶されるRAM、外部との間で信号を入出力するための入出力ポート等を備えたコンピュータとなっている。
また、第1デューティ比R1は、例えば12Vなどのバッテリ4からの定格電力の供給により電動ポンプ3が作動した場合(通常状態)に、循環流路2を循環する冷却水Cの循環流量Qが目標循環流量Qtとなるように決められた比率である。冷却対象となる車載装置6と冷却水Cとの熱交換により冷却水温度Tは変化することから、冷却水温度Tには車載装置6の冷却状態が反映される。通常状態において、第1デューティ比R1を有する制御デューティ信号Sにより電動ポンプ3を作動させることで、冷却水温度Tから推測される冷却状態にある車載装置6を適切な温度範囲で作動させるために要求される冷却水Cの目標循環流量Qtが循環流路2で循環することになる。
そして、ポンプ制御ユニット5は、循環流路2に設置される冷却水温検出手段によって検出される冷却水Cの温度(冷却水温度T)と、この冷却水温度Tに対応して定められた第1デューティ比R1との関係を示すマップ(後述する図4)を有しており、このマップに基づいて、電動ポンプ3に出力する制御デューティ信号Sの制御デューティ比Rcを決定する。このマップは、例えば、冷却水温度Tを変数として第1デューティ比R1が算出可能な関数であっても良いし、1℃、0.1℃など所定の単位でリストアップされた冷却水温度Tの各々に対して第1デューティ比R1が定められた表形式の情報であっても良い。このようなマップは、ポンプ制御ユニット5が備えるROMなどのメモリに格納されることになる。
図1に示される実施形態では、ポンプ制御ユニット5と電動ポンプ3との間は第3電力供給ラインL3で接続され、ポンプ制御ユニット5とバッテリ4との間は第2電力供給ラインL2で接続されている。また、循環流路2には水温計8などの冷却水温検出手段が設けられており、冷却水温検出手段によって検出される冷却水Cの温度(冷却水温度T)がポンプ制御ユニット5に入力される。具体的には、図1では、水温計8は、電動ポンプ3の下流であって、電力変換器63の上流に設置されている。ただし、この実施形態には限定されず、車両駆動用モータ61とラジエータ71との間や、ラジエータ71と電動ポンプ3との間など、循環流路2のいずれかに設置されても良い。
上述したように、本実施形態の冷却システム1は、通常状態では、例えば12Vなどの定格電圧による電力Wpがバッテリ4から電動ポンプ3に供給されている。そして、通常状態においては、循環流路2を循環する冷却水Cの温度に基づいて制御デューティ信号Sの制御デューティ比Rcを第1デューティ比R1として決定する。つまり、第1デューティ比R1を有する制御デューティ信号Sが電動ポンプ3に出力されることで、循環流路2を循環する冷却水Cの流量が目標循環流量Qtに制御されている。
このような冷却システム1において、例えば、DC/DCコンバータ63bの異常、いずれかの電力供給ラインL(L1、L2、L3など)の異常、バッテリ4の充電量不足など、何らかの原因でバッテリ4から出力される出力電力W2が低下するような事態が発生すると、電動ポンプ3に供給される電力Wpが通常状態の時よりも低下する事態が想定される。この際、ポンプ制御ユニット5が、そのまま第1デューティ比R1を有する制御デューティ信号Sを電動ポンプ3に出力すると次のような不具合が発生し得る。すなわち、バッテリ4の出力電力W2に基づいてPWM制御は行われるので、この出力電力W2が低下することで、例えば、バッテリ4から入力される入力電圧値Vpが低下すると、その低下した分だけPWM制御におけるパルスの振幅が小さくなる。その結果、第1デューティ比R1によって意図されていた電力Wpが電動ポンプ3に供給されなくなり、電動ポンプ3の出力は第1デューティ比R1によって意図されていた出力よりも小さいものとなる。そして、バッテリ4から供給される電力Wpの低下の度合いによっては、第1デューティ比R1を有する制御デューティ信号Sでは、電動ポンプ3によってなされる循環流量Qが目標循環流量Qtよりも少なくなり、検出された冷却水温度Tに対して要求される冷却性能が確保されない異常状態が発生し得ることになる。なお、バッテリ4の出力電力W2は、厳密には、ポンプ制御ユニット5に入力される電力を意味する。
このような異常状態に対処すべく、ポンプ制御ユニット5は、バッテリ4から供給される電力Wpの電力不足状態Eを監視パラメータMに基づいて監視し、電力不足状態Eが検出された場合には、第1デューティ比R1に代えて、第1デューティ比R1よりも大きい第2デューティ比R2を有する制御デューティ信号Sを電動ポンプ3に出力するよう構成される。すなわち、第2デューティ比R2は、冷却水温度Tに基づいて決定される第1デューティ比R1よりも大きいデューティ比を有しているため、バッテリ4からポンプ制御ユニット5に供給される電力(出力電力W2)が同じ場合には、より大きい電力Wpを電動ポンプ3に対して供給することができる。
図1に示される実施形態では、監視パラメータMは、バッテリ4から供給される出力電力W2の電圧値(入力電圧値Vp)となっている。また、ポンプ制御ユニット5は、監視パラメータMが所定の閾値Th以下となる場合を電力不足状態Eとして検出するよう構成されている。他の幾つかの実施形態では、監視パラメータMは、バッテリ4から供給される出力電力W2の電流値(入力電流値Ip)であっても良い。その他の幾つかの実施形態では、監視パラメータMは、バッテリ4から供給される電力W2の入力電圧値Vpおよび入力電流値Ipから算出される電力W2などであっても良い。すなわち、ポンプ制御ユニット5は、バッテリ4から供給される電力W2の入力電圧値Vpまたは入力電流値Ipの少なくとも一方を含む監視パラメータMが所定の閾値Th以下となる電力不足状態Eが検出された場合には、第1デューティ比R1を有する制御デューティ信号Sを電動ポンプ3に出力せずに、第1デューティ比R1よりも大きい第2デューティ比R2を有する制御デューティ信号Sを電動ポンプ3に出力するよう構成される。このように、監視パラメータMは、バッテリ4から直接入力され電流値または電圧値を含むパラメータであり、電力不足状態Eの検出を監視パラメータと所定の閾値Thとの比較により精度良く検出することができる。
また、上記の所定の閾値Thは、電動ポンプ3の出力が不足すると判断される値として設定される。図1に示される実施形態では、所定の閾値Thは、8V以上かつ10V以下の範囲のいずれかの値に設定されている。これによって、電動ポンプ3が作動可能な電力範囲において、電動ポンプ3の電力不足状態Eを適切に検出することができる。
図1に示される実施形態では、第2デューティ比R2は最大となるデューティ比Rである100%に設定されている。これによって、電動ポンプ3が電力不足状態Eに陥った場合には、バッテリ4から供給される最大限の電力Wpを電動ポンプ3に供給することで、冷却システム1の冷却性能の確保を図ることができる。ただし、この実施形態には限定されず、他の幾つかの実施形態では、第2デューティ比R2は第1デューティ比R1よりも大きければ良い。例えば、第2デューティ比R2は、第1デューティ比R1に所定の係数を乗算して算出することで決定しても良く、この所定の係数は定数であっても良いし、冷却水温度Tの関数であっても良い。また、この所定の係数は、バッテリ4から供給される電力Wpやその低下の度合いに応じて決定されても良い。
上記の構成によれば、電動ポンプ3およびバッテリ4に接続されるポンプ制御ユニット5によって生成される制御デューティ信号Sに基づいて電動ポンプ3が制御される。また、ポンプ制御ユニット5は、バッテリ4に関する監視パラメータM(入力電圧値Vpまたは入力電流値Ipの少なくとも一方)に基づいて電力不足状態Eを検出すると、冷却水温度Tに基づいて決定される第1デューティ比R1よりも大きい第2デューティ比R2を有する制御デューティ信号Sを電動ポンプ3に出力する。これよって、電動ポンプ3が電力不足状態Eに陥った場合に電動ポンプ3の出力を向上させることができ、冷却性能を確保することができる。また、車両に形成された循環流路2を循環する冷却水Cの流量(循環流量Q)を検出するための流量計などを別途設けることなく、電力不足状態Eにおいて冷却水Cの循環流量Qを確保することができ、冷却システム1のコストを抑制することができる。
次に、本発明の一実施形態に係るポンプ制御ユニット5を図2〜図3を用いて説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るポンプ制御ユニット5の機能ブロック図である。また、図3は、本発明の一実施形態に係る制御デューティ信号Sの制御デューティ比Rcを決定するフロー図である。図2に示されるように、ポンプ制御ユニット5は、冷却水温度取得部51、第1デューティ比決定部52、バッテリ監視部53、第2デューティ比決定部54、制御デューティ比決定部55、信号生成部56の各機能部を備える。
冷却水温度取得部51は、冷却水温度Tを取得する。図2に示される実施形態では、図1に示されるように、冷却水温度取得部51は、循環流路2に設置される水温計8に接続されており、水温計8による検出結果が入力される。そして、冷却水温度取得部51は、冷却水温度Tを取得すると、第1デューティ比決定部52に冷却水温度Tに出力する。
第1デューティ比決定部52は、冷却水温度取得部51により取得される冷却水温度Tに基づいて第1デューティ比を決定する。図2に示される実施形態では、第1デューティ比決定部52は、冷却水温度Tと第1デューティ比R1との関係(図4参照)を示す第1マップ(不図示)を有しており、この第1マップを参照することで、入力された冷却水温度Tに対応する第1デューティ比R1を取得する。
バッテリ監視部53は、バッテリ4から供給される電力Wpの監視パラメータMを監視し、監視パラメータMと所定の閾値Thとを比較することによって電力不足状態Eを検出する。図2に示される実施形態では、バッテリ監視部53は、第2電力供給ラインL2によりバッテリ4と接続されており、バッテリ4から電力(出力電力W2)の供給を受けている。そして、バッテリ監視部53は、電力不足状態Eを検出すると、第2デューティ比決定部54および制御デューティ比決定部55にその旨を出力する。バッテリ監視部53は、電力不足状態Eの検出時と検出しない時に応じた信号をそれぞれ出力しても良い。
第2デューティ比決定部54は、バッテリ監視部53によって電力不足状態Eが検出された場合には第2デューティ比R2を決定する。図2に示される実施形態では、バッテリ監視部53から電力不足状態Eが検出された旨が入力されると、第2デューティ比決定部54は第2デューティ比R2を100%として決定するように構成されている。他の幾つかの実施形態では、第2デューティ比決定部54は、冷却水温度Tと第2デューティ比R2との関係(図4参照)を示す第2マップ(不図示)を有しており、この第2マップ(不図示)に基づいて第2デューティ比R2を決定しても良い。この際、第2デューティ比決定部54が冷却水温度Tを取得するために、第2デューティ比決定部54と冷却水温度取得部51とが接続されている。また、冷却水温度取得部51は、取得した冷却水温度Tを第1デューティ比決定部52および第2デューティ比決定部54に出力する。
一方、制御デューティ比決定部55は、バッテリ監視部53によって電力不足状態Eが検出されない場合には第1デューティ比R1を制御デューティ比Rcとし決定し、電力不足状態Eが検出された場合には第2デューティ比R2を制御デューティ比Rcとして決定する。図2に示される実施形態では、制御デューティ比決定部55は、バッテリ監視部53と、第1デューティ比決定部52と、第2デューティ比決定部54とにそれぞれ接続されており、これらの機能部の出力結果が入力される。そして、バッテリ監視部53から入力される電力不足状態Eの検出結果に基づいて、第1デューティ比R1または第2デューティ比R2のいずれか一方を選択して、制御デューティ比Rcとして決定する。こうして決定された制御デューティ比Rcは信号生成部56に出力される。
信号生成部56は、制御デューティ比決定部55から入力される制御デューティ比Rcを有する制御デューティ信号Sを生成して電動ポンプ3に出力する。図2に示される実施形態では、信号生成部56は、制御デューティ比決定部55と接続されることで、制御デューティ比Rcが入力される。また、信号生成部56は、第2電力供給ラインL2によって接続されるバッテリ4から入力電圧値Vpを有する電圧が入力されている。そして、制御デューティ比決定部55から入力される制御デューティ比Rcとバッテリ4から入力される入力電圧とを用いて、制御デューティ比Rcでこの入力電圧を変調することで、制御デューティ比Rcを有する制御デューティ信号Sを生成する。そして、生成された制御デューティ信号Sを、第3電力供給ラインL3を介して電動ポンプ3に出力する。
なお、図2に示される実施形態では、上述したように、第1デューティ比R1と第2デューティ比R2のうちから選択された方を制御デューティ信号Sとしている。他の幾つかの実施形態における他のポンプ制御ユニット5は、冷却水温度取得部51と、バッテリ監視部53と、信号生成部56と、これらの3つの機能部の各々と接続される他のデューティ比決定部とを備えても良い。そして、この他のデューティ比決定部は、冷却水温度取得部51から出力される冷却水温度Tとバッテリ監視部53から出力される電力不足状態Eの検出結果とを同期した状態で取得することで、電力不足状態Eが未検出の場合には第1デューティ比R1を制御デューティ比Rcとして決定し、電力不足状態Eが検出された場合には第2デューティ比R2を制御デューティ比Rcとして決定しても良い。そして、信号生成部56によって、決定された制御デューティ比Rcを有する制御デューティ信号Sが生成される。
上記の各機能部を備えるポンプ制御ユニット5(図2)の制御フローの一例を図3で示す。図3に示される実施形態の監視パラメータMは入力電圧値Vpである。詳述すると、図3のステップS1において、冷却水温度取得部51により冷却水温度Tが取得される。次のステップS2において、第1デューティ比決定部52により、冷却水温度Tに基づいて第1デューティ比R1が決定される。次に、ステップS3において、バッテリ監視部53によりバッテリ4からの入力電圧値Vpが検出されると共に、ステップS4において入力電圧値Vpと閾値Thが比較される。そして、入力電圧値Vpが閾値Th以上の場合には、ステップS4において、制御デューティ比決定部55によって、第1デューティ比R1が制御デューティ比Rcとして決定される。逆に、入力電圧値Vpが閾値Thより小さい場合には、ステップS6において、第2デューティ比決定部54によって第2デューティ比R2が決定された後、ステップS7において、制御デューティ比決定部55によって、第2デューティ比R2が制御デューティ比Rcとして決定される。そして、ステップS8において、決定された制御デューティ比Rcを有する制御デューティ信号Sが生成される。その後、制御デューティ信号Sが電動ポンプ3に出力される。なお、ステップS6は、ステップS4における比較結果によらずに第2デューティ比R2が決定されても良い。
上記の構成によれば、ポンプ制御ユニット5が、上述の各機能部(冷却水温度取得部51、第1デューティ比決定部52、バッテリ監視部53、第2デューティ比決定部54、制御デューティ比決定部55、信号生成部56)を備えることで、電力不足状態Eに陥った電動ポンプ3の出力を向上させることができ、冷却システム1の冷却性能の確保を図ることができる。
また、幾つかの実施形態では、図4に示されるように、ポンプ制御ユニット5は、冷却水温度Tに基づいて決定される第1デューティ比R1が、最大デューティ比Rmax未満となる冷却水の温度領域(後述する低温側領域F2および高温側領域F3からなる温度領域)において、第1デューティ比R1を第2デューティ比R2に切り替える。図4は、本発明の一実施形態に係る冷却水温度T、デューティ比R、目標循環流量Qtの関係を説明するための図である。図4において、横軸には、冷却水温度T(℃)が−40℃から+60℃の範囲で表示されており、縦軸(右側のスケール)には、デューティ比Rが0%から100%などの最大値(最大デューティ比Rmax)の範囲で表示されている。そして、各々の冷却水温度Tと第1デューティ比R1との関係を示す曲線が実線で示されおり、ポンプ制御ユニット5は、この実勢に示されるような関係に基づいて、検出された冷却水温度Tに対応する第1デューティ比R1を決定する。
また、図4の縦軸(左側のスケール)には、循環流路2を流れる冷却水Cの流量(単位分あたりのリットル)が示されている。そして、各々の冷却水温度Tと目標循環流量Qtとの関係を示す曲線が破線で示されている。つまり、検出された冷却水温度Tに基づいて第1デューティ比R1を決定し、この第1デューティ比R1有する制御デューティ信号Sを電動ポンプ3に出力することにより、図4の破線で示される目標循環流量Qtを循環流路2に循環させることができるようになっている。図4に示される実施形態では、冷却水温度Tの上昇に伴って要求される冷却性能は高くなることから、目標循環流量Qtは冷却水温度Tの上昇に伴って増大しており、+45度付近で最大となっている。
図4の第1デューティ比R1の曲線について詳述すると、デューティ比Rが最大値(100%)で推移する温度領域である極低温領域F1と、極低温領域F1の高温側に隣接した領域であって冷却水温度Tの上昇に伴ってデューティ比Rが減少傾向で推移する温度領域である低温側領域F2と、低温側領域F2の高温側に隣接した領域であって冷却水温度Tの上昇に伴ってデューティ比Rが増加傾向で推移する温度領域である高温側領域F3と、高温側領域F3の高温側に隣接した領域であってデューティ比Rが最大値(100%)で推移する温度領域である極高温領域F4と、を有している。
図4に示される実施形態における上記の温度領域を説明する。
極低温領域F1は、冷却水温度Tが−25℃付近以下となる範囲の温度領域となっている。極低温領域F1では、低温の冷却水Cの粘性などにより循環しにくい状態の冷却水Cに対して、目標循環流量Qtを循環流路2に循環させるために、デューティ比Rは最大に設定されており、電動ポンプ3の出力が最大となっている。
低温側領域F2は、−25℃付近から+15℃付近の範囲の温度領域となっている。低温側領域F2では、冷却水Cの温度の上昇に伴って冷却水Cの粘性が小さくなることから、デューティ比Rを最大とすることなく目標循環流量Qtを確保可能な温度領域である。また、比較的に低い冷却性能によっても車載装置6を適切に冷却することが可能な温度領域でもある。このことから、電力消費の抑制や燃費の向上のために、デューティ比Rが可能な範囲で最大値から下げられている。
高温側領域F3は、+15℃付近から+40℃付近の範囲の温度領域となっている。高温側領域F3では、冷却水温度Tの増加に応じて高い冷却性能が要求される温度領域である。そして、図4では、電力消費の抑制や燃費の向上を図りつつ、適切な冷却性能を確保するために、徐々にデューティ比Rが上げられている。
極高温領域F4は、+40℃付近以上の範囲の温度領域となっている。極高温領域F4では、車載装置6の温度が高く、高い冷却性能が求められる領域である。このため、デューティ比Rを最大値(100%)とすることで、電動ポンプ3は最大の出力で稼働されている。
そして、図4に示される実施形態では、上述の第1デューティ比R1を第2デューティ比R2に切り替える温度領域は、上記の低温側領域F2および高温側領域F3からなる温度領域となっている。この温度領域においては、第1デューティ比R1は最大デューティ比Rmaxに設定されておらず、第2デューティ比R2に切り替えることで、電動ポンプ3の出力を増大させることができる。
より具体的には、冷却水温度Tが極低温領域F1または極高温領域F4にある場合には、バッテリ監視部53、第2デューティ比決定部54などの動作を休止させても良い。このため、例えば、冷却水温度取得部51とバッテリ監視部53とが接続されており、低温側領域F2または高温側領域F3の温度領域に冷却水温度Tがある場合には、冷却水温度取得部51は冷却水温度Tをバッテリ監視部53に出力すると共に、この検出結果が入力された場合にのみバッテリ監視部53が作動するよう構成しても良い。あるいは、バッテリ4とバッテリ監視部53との間にスイッチが設けられ、低温側領域F2または高温側領域F3の温度領域に冷却水温度Tがある場合にのみ、スイッチが接続されるように構成されても良い。その他の方法であっても良い。制御デューティ比決定部55に第1デューティ比R1を第2デューティ比R2に切り替えの許可、不許可を示す信号が冷却水温度取得部51や第1デューティ比決定部52などから入力されることで、許可された場合のみ上記の切り替えを実行するよう構成しても良い。他の方法であっても良い。
上記の構成によれば、ポンプ制御ユニット5は、電力不足状態Eの検出を常に実行するのではなく、第1デューティ比R1が最大デューティ比Rmaxとならない温度領域に冷却水温度Tがある場合において、第2デューティ比R2を有する制御デューティ信号Sを生成する。これによって、ポンプ制御ユニット5の負荷の軽減や電力消費の抑制を図ることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、電力不足状態Eをバッテリの充電量(SOC)により検出しても良い。
1 冷却システム
2 循環流路
3 電動ポンプ
4 バッテリ
5 ポンプ制御ユニット
51 冷却水温度取得部
52 第1デューティ比決定部
53 バッテリ監視部
54 第2デューティ比決定部
55 制御デューティ比決定部
56 信号生成部
6 車載装置
61 車両駆動用モータ
62 モータコントロールユニット
63 電力変換器
63a 車載充電器
63b コンバータ
71 ラジエータ
72 ラジエータファン
8 水温計
S 制御デューティ信号
C 冷却水
E 電力不足状態
F1 極低温領域
F2 低温側領域
F3 高温側領域
F4 極高温領域
L 電力供給ライン
L1 第1電力供給ライン
L2 第2電力供給ライン
L3 第3電力供給ライン
Q 循環流量
Qt 目標循環流量
R デューティ比
R1 第1デューティ比
R2 第2デューティ比
Rc 制御デューティ比
Rmax 最大デューティ比
T 冷却水温度
Th 所定の閾値
M 監視パラメータ
Vp 入力電圧値
Ip 入力電流値
W 電力

Claims (6)

  1. 車載装置を冷却するための冷却水の目標循環流量を該冷却水の温度に基づいて決定する車両の冷却システムにおいて、
    前記車両に設けられ、前記冷却水が循環する循環流路と、
    前記循環流路に設けられ、入力される制御デューティ信号に従って前記冷却水を前記循環流路に吐出する電動ポンプと、
    前記電動ポンプに電力を供給可能なバッテリと、
    前記電動ポンプおよび前記バッテリに接続され、前記冷却水の温度に基づいて決定される第1デューティ比を有する前記制御デューティ信号を前記電動ポンプに出力するポンプ制御ユニットと、を備え、
    前記ポンプ制御ユニットは、前記バッテリから供給される電力の電力不足状態を監視パラメータに基づいて監視し、前記電力不足状態が検出された場合には、前記第1デューティ比に代えて、前記第1デューティ比よりも大きい第2デューティ比を有する前記制御デューティ信号を前記電動ポンプに出力することを特徴とする車両の冷却システム。
  2. 前記監視パラメータは、前記バッテリから供給される前記電力の電圧値または電流値の少なくとも一方を含むパラメータであり、
    前記ポンプ制御ユニットは、前記監視パラメータが所定の閾値以下となる場合を前記電力不足状態として検出することを特徴とする請求項1に記載の車両の冷却システム。
  3. 前記ポンプ制御ユニットは、
    前記冷却水の温度を取得する冷却水温度取得部と、
    前記冷却水温度取得部により取得される前記冷却水の温度に基づいて前記第1デューティ比を決定する第1デューティ比決定部と、
    前記監視パラメータを監視し、前記監視パラメータと前記所定の閾値とを比較することによって前記電力不足状態を検出するバッテリ監視部と、
    前記バッテリ監視部によって前記電力不足状態が検出された場合には前記第2デューティ比を決定する第2デューティ比決定部と、
    前記バッテリ監視部によって前記電力不足状態が検出されない場合には前記第1デューティ比を制御デューティ比として決定し、前記電力不足状態が検出された場合には前記第2デューティ比を制御デューティ比として決定するデューティ比決定部と、
    前記デューティ比決定部から入力される前記制御デューティ比を有する前記制御デューティ信号を生成して前記電動ポンプに出力する信号生成部と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の車両の冷却システム。
  4. 前記第2デューティ比は最大となるデューティ比であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の冷却システム。
  5. 前記所定の閾値は、8V以上かつ10V以下の範囲のいずれかの値に設定されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の車両の冷却システム。
  6. 前記ポンプ制御ユニットは、前記冷却水の温度に基づいて決定される前記第1デューティ比が最大デューティ比未満となる前記冷却水の温度領域において、前記第1デューティ比を前記第2デューティ比に切り替えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の冷却システム。
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