JP2017096610A - 空調制御システム、空調制御方法、及び空調制御装置 - Google Patents

空調制御システム、空調制御方法、及び空調制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】屋外温度の影響を考慮した適応的な空調機器の制御ができる空調制御システム、空調制御方法、及び空調制御装置を提供する。
【解決手段】需要家施設内に設けられ、ケース内温度を所定温度以下に保つように構成された冷ケース(1)と、屋内温度を測定する屋内温度センサ(2)と、屋内温度を調整する空調機器(3)と、空調機器(3)を制御する空調制御装置(4、6)と、を含む空調制御システムであって、空調制御装置(4、6)は、屋外温度に対応した屋内の目標温度を設定する制御部(62)を含み、屋内温度センサ(2)により測定した屋内温度及び前記目標温度に基づき空調機器(3)を制御し、制御部(62)は、屋外温度が閾値を上回ると予測される場合の目標温度を、屋外温度が閾値を下回ると予測される場合の目標温度よりも高く設定することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調制御システム、空調制御方法、及び空調制御装置に関する。
従来、商品等を冷蔵又は冷凍する冷ケース及び店内を冷房又は暖房する空調機器が配置されているスーパーマーケット等の店内において、空調機器を制御して店内温度を下げることにより冷ケースの負荷を低減し、省電力化を図る技術がある(例えば特許文献1)。
特開平10−026389号公報
しかしながら、従来の技術では、屋外温度の影響は考慮されていない。そのため冷ケースと空調機器との関連性が、夏季以外(冬季、中間期)では十分に把握できておらず、電力削減の制御が適切になされない場合があった。例えば屋外温度が高い猛暑日等において、空調機器で店内温度を下げることにより、かえって消費電力が増えてしまう恐れがあった。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の側面のひとつは、屋外温度の影響を考慮した適応的な空調機器の制御ができる空調制御システム、空調制御方法、及び空調制御装置を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る空調制御システムは、需要家施設内に設けられ、ケース内温度を所定温度以下に保つように構成された冷ケースと、屋内温度を測定する屋内温度センサと、屋内温度を調整する空調機器と、前記空調機器を制御する空調制御装置と、を含む空調制御システムであって、前記空調制御装置は、屋外温度に対応した屋内の目標温度を設定する制御部を含み、前記屋内温度センサにより測定した屋内温度及び前記目標温度に基づき前記空調機器を制御し、前記制御部は、前記屋外温度が閾値を上回ると予測される場合の目標温度を、前記屋外温度が前記閾値を下回ると予測される場合の目標温度よりも高く設定する。
また、本発明の一実施形態に係る空調制御方法は、需要家施設内に設けられ、ケース内温度を所定温度以下に保つように構成された冷ケースと屋内温度を測定する屋内温度センサと、屋内温度を調整する空調機器と、前記空調機器を制御する空調制御装置と、を含む空調制御システムによる空調制御方法であって、屋外温度に対応した屋内の目標温度を設定する設定ステップと、前記屋内温度センサにより測定した屋内温度及び前記目標温度に基づき前記空調機器を制御するステップとを含み、前記設定ステップにおいて、前記屋外温度が閾値を上回ると予測される場合の目標温度を、前記屋外温度が前記閾値を下回ると予測される場合の目標温度よりも高く設定する。
また、本発明の一実施形態に係る空調制御装置は、需要家施設内に設けられ、ケース内温度を所定温度以下に保つように構成された冷ケースと屋内温度を測定する屋内温度センサと、屋内温度を調整する空調機器と、前記空調機器を制御する空調制御装置と、を含む空調制御システムにおける空調制御装置であって、屋外温度に対応した屋内の目標温度を設定し、前記屋内温度センサにより測定した屋内温度及び前記目標温度に基づき前記空調機器を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記屋外温度が閾値を上回ると予測される場合の目標温度を、前記屋外温度が前記閾値を下回ると予測される場合の目標温度よりも高く設定する。
本発明の一実施形態に係る空調制御システム、空調制御方法、及び空調制御装置によれば、屋外温度の影響を考慮した適応的な空調機器の制御ができる。
本発明の一実施形態に係る空調制御システムの全体図である。 サーバの構成を示すブロック図である。 店舗のレイアウトの一例である。 各月の決定係数を示す図である。 各月の屋内温度に対する重み係数を示す図である。 屋外温度と冷ケースの消費電力の関係を示す図である。 屋外温度と空調機器の消費電力の関係を示す図である。 屋外温度と冷ケース及び空調機器の消費電力の関係を示す図である。 屋内温度、屋外温度、及び冷ケース電力係数を示す図である。 条件Aと条件Cとの実証試験結果である。 目標温度の定義テーブルを示す図である。 本発明の一実施形態に係る空調制御システムの動作(冷房時)を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る空調制御システムの動作(暖房時)を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態)
本発明の一実施形態に係る空調制御システムは、需要家施設内に設けられる。また、本発明の一実施形態に係る空調制御システムは、図1に示すように、冷ケース1と、屋内温度センサ2と、空調機器3と、制御基板4と、ゲートウェイ5と、サーバ6とを備える。冷ケース1と、屋内温度センサ2と、空調機器3と、制御基板4と、ゲートウェイ5は、例えば食品スーパー等の店舗内(以下、屋内という。)に設けられる。ゲートウェイ5とサーバ6とは、ネットワーク7を介して接続される。
冷ケース1は、ケース内温度を所定温度以下に保つように制御する。具体的には冷ケース1は、ケース内のファンによって冷気を循環させてケース内を保冷する。冷ケース1の消費電力は、例えば食品スーパー等の店舗では、店舗消費電力の50%以上を占めている。そのため冷ケース1の消費電力を下げることによって、効果的に店舗消費電力を低減することができる。
屋内温度センサ2は、屋内の温度(以下、屋内温度という。)を所定時間毎に測定し、測定した屋内温度をゲートウェイ5に送信する。当該所定時間は例えば5分であるが、これに限られず、5分より短くても、長くてもよい。
空調機器3は、室内機及び室外機より構成され、サーバ6からの空調制御指示を受けた制御基板4により制御され、屋内温度を調整する。
制御基板4は、空調機器3を制御するための基板であり、サーバ6からの空調制御指示をゲートウェイ5から受信して、当該空調制御指示に基づき空調機器3を制御する。
ゲートウェイ5は、ネットワーク7に接続されたコンピュータ端末であり、屋内温度センサ2と、制御基板4とに接続される。ゲートウェイ5と、屋内温度センサ2、制御基板4、及びネットワーク7間の接続は、有線又は無線の少なくともいずれか一方により構成される。そしてゲートウェイ5は、屋内温度センサ2から、該屋内温度センサ2が測定した屋内温度を受信する。また受信した室内温度をサーバ6にネットワーク7を介して送信する。またゲートウェイ5は、サーバ6からネットワーク7を介して空調制御指示を受信する。またゲートウェイ5は、当該空調制御指示を制御基板4に送信する。
サーバ6は、空調制御指示を送信することにより空調機器3を制御するコンピュータ端末である。サーバ6は、図2に示すように、通信部61と、制御部62と、データベース63とを備える。なお本実施の形態では、サーバ6がデータベース63を内部に備える例を示すがこれに限られず、データベース63が外部に存在し、サーバ6は当該外部のデータベースと接続する構成であってもよい。
通信部61は、ネットワーク7と接続される。制御部62は、屋外温度に対応した屋内の目標温度を設定する。目標温度とは、空調機器3が屋内温度を冷却又は加熱する際に基準とする温度であり、屋内温度が目標温度になるように空調機器3を制御する。制御部62はデータベース63に記憶された定義テーブル(後述)により、目標温度を設定する。また制御部62は、通信部61を介して屋内温度センサ2により測定した屋内温度を受信し、当該屋内温度と目標温度とに基づき空調制御指示を作成する。そして制御部62は作成した空調制御指示を、通信部61によりネットワーク7及びゲートウェイ5を介して制御基板4に送信する。なおサーバ6及び制御基板4は、本発明の空調制御装置に対応する。
以下、目標温度の設定について詳細に説明する。本発明の一実施形態に係る空調制御システムのうち、冷ケース1、屋内温度センサ2、及び空調機器3は、例えば図3に示す位置に設置される。このように各機器が設置されている店舗において、冷ケース1の予測消費電力は、複数の環境要因(屋外温度、屋外湿度、屋内温度、屋内湿度)をパラメータとして、以下の数式(1)に示す予測消費電力モデルにより表すことができる。
Figure 2017096610
ここでPは冷ケース1の予測電力、Wiは各環境要因に対する重み係数、eiは環境要因(屋外温度、屋外湿度、屋内温度、屋内湿度)の値である。
図4に、数式(1)による予測消費電力モデルについて、年間の各月の決定係数R2を示す。図4に示すように、年間を通じて決定係数R2が0.8を超えており、非常に高い相関が得られている。
ここで環境要因のうち、屋内温度は、空調機器3によって制御が可能である。屋外温度、屋外湿度、屋内湿度を一定とすると、冷ケースの予測消費電力は以下の数式(2)により表すことができる。
Figure 2017096610
数式(2)においてWTiは屋内温度に対する重み係数、eTiは屋内温度を示す。Pcは、数式(3)で表されるように、屋内温度以外の環境要因(屋外温度、屋外湿度、屋内湿度)による予測消費電力への寄与分であり、ここでは一定値である。
図5に、年間の各月の屋内温度に対する重み係数WTiを示す。全ての月においてWTiは正の値である。したがって全ての月において、屋内温度が上昇する場合に冷ケース1の予測消費電力が増加し、屋内温度が低下する場合に冷ケース1の予測消費電力が減少する関係性が成り立つ。この関係性を利用し、冷房時期(夏季)には、空調機器3の冷房を積極的に稼動して屋内温度を低下させることで、冷ケース1の消費電力の削減量が、空調機器3の消費電力の増加量を超過する場合に、店舗の消費電力を削減することができる。また、暖房時期(冬季)には、空調機器3の暖房を抑制稼動して屋内温度を低下させることで、冷ケース1の消費電力の削減量と空調機器3の消費電力の減少量とにより、店舗の消費電力を削減することができる。すなわち冷房時期及び暖房時期のいずれにおいても以下通り、店舗の削減電力が得られる。
・冷房時期:店舗の削減電力=(冷ケース1の削減電力)−(空調機器3の増加電力)
・暖房時期:店舗の削減電力=(冷ケース1の削減電力)+(空調機器3の抑制電力)
具体的には、冷房時期には目標温度を例えば22℃に設定することで店舗の消費電力を概ね低減できる。また暖房時期には、目標温度を例えば16℃に設定することで、店舗の消費電力を低減できる。ただし、屋外温度がある閾値を上回る場合、目標温度を22℃に設定しても店舗の消費電力を削減できないことが実証試験により判明した。以下図6から図9により、実証試験の結果を説明する。
図6は夏季の屋外温度に対する冷ケース1の消費電力をプロットしたものである。図7は夏季の屋外温度に対する空調機器3の消費電力をプロットしたものである。図8は、夏季の屋外温度に対する冷ケース1及び空調機器3の消費電力の合計をプロットしたものである。なお図6から図8における各プロットは、5月から8月において、店舗の営業時間中(午前9時から午後10時)、1時間毎に取得したデータである。図6から図8中、条件Aとは、サーバ6から空調制御指示を送信して空調制御をした場合を示す。なお当該空調制御指示では、目標温度を22℃としている。一方、条件Bとは、サーバ6から空調制御指示を送信せずに、例えば店舗の従業員が手動で空調を制御した場合を示す。
図6に示すように、屋外温度が26℃未満では条件Aは、条件Bと比較して冷ケース1の消費電力量が低い傾向にある(領域R1)。しかしながら屋外温度が26℃以上では、条件Aと条件Bとで冷ケース1の消費電力量が変わらない傾向にある(領域R2)。
また図7に示すように、空調機器3の消費電力量は、条件Aが条件Bと比較して高くなっている。特に屋外温度が高くなるに従い、条件Aと条件Bとの消費電力量の差は増加する傾向にある(領域R3)。
そのため図8に示すように、冷ケース1及び空調機器3の消費電力量の合計は、屋外温度が26℃未満では条件Aが条件Bと比較して低い傾向にある。しかし、屋外温度が26℃以上では条件Aは、条件Bと比較して消費電力量が高い傾向にある。図8では、条件A及び条件Bのそれぞれの結果に対して1次の近似線を示している。条件Aの近似線及び条件Bの近似線の交点は約26℃である。
図9に、各屋外温度での屋内温度に対する冷ケース1の電力係数を示す。なお電力係数とは、屋内温度が1℃上昇した場合の、冷ケース1の消費電力の増加量を表す。図9に示すように、屋外温度及び屋内温度が高くなるほど、電力係数が下がる傾向にある。すなわち屋外温度及び屋内温度の上昇に伴い、屋内温度の低下によって削減される冷ケース1の消費電力が小さくなる。
以上の通り、屋外温度が所定の閾値(ここでは26℃)以上である場合、屋内温度低下による冷ケース1の消費電力の削減効果は薄れ、空調機器3を稼動させた分だけ消費電力量の合計が増加している。そこで、本発明の一実施形態に係る空調制御システムでは、所定の閾値を基準にして空調機器3の過度の稼動を抑制する。具体的にはサーバ6の制御部62は、所定の閾値以上である場合の目標温度(第1の目標温度)を、当該閾値未満である場合の目標温度(第2の目標温度、ここでは22℃)よりも高く設定する。第1の目標温度は、例えば25℃である。図10に、条件Aと目標温度を25℃とした場合(条件C)の実証試験結果を示す。図10に示すように、目標温度設定を高く設定することで、空調機器3の過度の稼動を抑制することができ、消費電力量が削減されることが確認できた。
図11に、上記実証試験結果に基づく、所定期間毎の想定屋外温度に基づき定めた該所定期間と目標温度に係る定義テーブルを示す。当該定義テーブルは、データベース63に記憶されている。図11に示す定義テーブルでは、所定期間は月間(1月から12月)である。当該定義テーブルは、各月の想定屋外温度に基づく目標温度を定めている。なお図11に示すように、各冷暖房のいずれで空調機器3を制御するかを示す情報が格納されていてもよい。制御部62は、当該定義テーブルと現在時刻に基づき目標温度を設定する。具体的には例えば現在の時刻が、9月22日午前8時30分であれば、目標温度を22℃として設定する。あるいは例えば現在の時刻が11月20日午前10時15分であれば、目標温度を16℃として設定する。そして制御部62は、当該目標温度と屋内温度に基づき空調制御指示を作成する。なお現在の時刻は、制御部62が、サーバのシステム時刻を所定の関数で取得してもよいし、NTPサーバにアクセスして時刻情報を取得してもよい。
次に、本発明の一実施形態に係る空調制御システムについて、図12及び図13に示すフローチャートによりその動作を説明する。図12は、冷房時期の制御であり、図13は、暖房時期の制御である。まず冷房時期の制御について説明する。
はじめに屋内温度センサ2は、現在の屋内温度Tを検知する(ステップS1)。屋内温度センサ2は測定した屋内温度をゲートウェイ5に送信する。ゲートウェイ5は、受信した屋内温度をサーバ6にネットワーク7を介して送信する。サーバ6は、当該屋内温度を受信する。
次に、サーバ6の制御部62は、屋外温度に対応した屋内の目標温度Ttを設定する(ステップS2)。具体的には制御部62は、データベース63の定義テーブルを参照し、現在時刻に基づき目標温度を設定する。
続いて制御部62及び、制御基板4は、屋内温度Tと目標温度Ttに基づき、空調機器3を制御する。具体的には制御部62は、目標温度Ttと屋内温度Tとを比較する(ステップS3)。目標温度Ttが屋内温度T以上である場合(ステップS3:Yes)、制御部62は、空調機器3を稼動する空調制御指示を制御基板4に送信し、制御基板4は空調機器3を稼動制御する(ステップS4)。空調機器3は冷房で動作しているため、屋内温度は低下する。一方で、目標温度Ttが屋内温度T未満である場合(ステップS3:No)、制御部62は、空調機器3を抑制制御する空調制御指示を制御基板4に送信し、制御基板4は空調機器3を抑制制御する(ステップS5)。空調機器3は冷房で動作しているため、屋内温度は上昇する。そして制御を終了する。当該動作は、所定時間間隔毎に開始され、当該所定時間は、例えば数分間である。
続いて暖房時期の制御について説明する。はじめに屋内温度センサ2は、現在の屋内温度Tを検知する(ステップS11)。屋内温度センサ2は測定した屋内温度をゲートウェイ5に送信する。ゲートウェイ5は、受信した屋内温度をサーバ6にネットワーク7を介して送信する。サーバ6は、当該屋内温度を受信する。
次に、サーバ6の制御部62は、屋外温度に対応した屋内の目標温度Ttを設定する(ステップS12)。具体的には制御部62は、データベース63の定義テーブルを参照し、現在時刻に基づき目標温度を設定する。
続いて制御部62及び、制御基板4は、屋内温度Tと目標温度Ttに基づき、空調機器3を制御する。具体的には制御部62は、目標温度Ttと屋内温度Tとを比較する(ステップS3)。目標温度Ttが屋内温度T以上である場合(ステップS13:Yes)、制御部62は、空調機器3を稼動する空調制御指示を制御基板4に送信し、制御基板4は空調機器3を稼動制御する(ステップS4)。空調機器3は暖房で動作しているため、屋内温度は上昇する。一方で、目標温度Ttが屋内温度T以上である場合(ステップS3:No)、制御部62は、空調機器3を抑制制御する空調制御指示を制御基板4に送信し、制御基板4は空調機器3を抑制制御する(ステップS5)。空調機器3は暖房で動作しているため、屋内温度は低下する。そして制御を終了する。当該動作は、所定時間間隔毎に開始され、当該所定時間は、例えば数分間である。
このように本発明の一実施形態に係る空調制御システムによれば、屋外温度が閾値を上回ると予測される場合の目標温度を、屋外温度が当該閾値を下回ると予測される場合の目標温度よりも高く設定することにより、屋外温度の影響を考慮した適応的な空調機の制御ができる。そのため、季節によらず、店舗全体の消費電力を無理なく削減することができる。また、サーバ6からの空調制御指示により空調機器3を自動的に制御できるため、店舗の従業者等による空調機器3の操作の手間を省くことができる。また、本発明の一実施形態に係る空調制御システムによれば、空調機器3を制御し、冷ケース1に対する制御を行うことがない。すなわち冷ケース1には特別なインタフェース等を要することなく、電力削減効果が得られる。
なお、好適には、制御基板4は、空調機器3の室外機のみを制御する。このようにすることで、簡易な構成の制御基板4で空調機器3を制御することができる。
なお、上記実施の形態では、図11に示す定義テーブルにおいて、所定期間の区分を月間としたがこれに限られない。所定期間の区分は複数月毎であってもよい。このようにすることでより制御を簡易化することができる。あるいは所定期間の区分は日毎、又は日時毎であってもよい。このようにすることで、想定屋外温度に沿ったより細かい制御を行うことができる。例えば8月の猛暑日であっても、夕方や夜間の時間帯では、想定屋外温度は26℃未満になり得る。当該時間帯においては、目標温度を22℃と設定することができる。
なお、上記実施の形態では、サーバ6の制御部62は、図11に示す定義テーブルと現在時刻に基づき目標温度を設定したがこれに限られない。例えば制御部62は、外部サーバから天気予報データを取得して想定屋外温度を定め、該想定屋外温度に基づき目標温度を設定するようにしてもよい。この場合、想定屋外温度と目標温度との対応を示す定義テーブルを設けることが好ましい。例えば図11の定義テーブルと同等のテーブルを用いる。なおこの場合は図11の定義テーブルのうち、想定屋外温度に係る情報は不要になる。このようにすることで、天気予報に応じたより適応的な目標温度の設定を行うことができる。例えば8月中でも屋外温度が26℃未満であることがありうる。この場合、目標温度を22℃とする。また例えば、9月中でも屋外温度が26℃以上であることがありうる。この場合、目標温度を25℃とすることができる。
また、本実施の形態に係る空調制御システムは、屋外温度を測定する屋外温度センサを備えてもよい。このように構成する場合、制御部62は、当該屋外温度センサにより測定された屋外温度に基づき目標温度を設定してもよい。このようにすることで、天気予報に応じたより適応的な目標温度の設定を行うことができる。例えば8月中でも屋外温度が26℃未満であることがありうる。この場合、目標温度を22℃とする。また例えば、9月中でも屋外温度が26℃以上であることがありうる。この場合、目標温度を25℃とすることができる。
また、本実施の形態に係る空調制御システムは、デマンド電力を監視するデマンド監視装置を備えてもよい。このように構成する場合、制御部62は、デマンド電力が所定電力値(異常値)以上である場合で、かつ屋内温度センサ2により測定した屋内温度が所定温度未満である場合、空調機器3の稼動を抑制し、デマンド電力が所定電力値以上である場合で、かつ屋内温度センサ2により測定した屋内温度が所定温度未満である場合、空調機器の稼動を抑制しないようにしてもよい。このようにすることで屋内温度が異常値にならないように監視しながら、デマンド逼迫時の空調抑制ができる。
ここで、サーバ6として機能させるために、コンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、サーバ6の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータの中央演算処理装置(CPU)によってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
なお、本実施の形態では、サーバ6により空調制御指示を作成するようにしたがこれに限られない。例えばサーバ6を設けずに、サーバ6の機能を需要家内のローカル環境に設けてもよい。この場合、ゲートウェイ5は不要となる。またこの場合、制御基板4が、上記本実施の形態のサーバ6の機能を有するようにしてもよい。すなわち制御基板4が制御部62及びデータベース63に相当する制御部及びデータベースを備えてもよい。この場合、制御基板4が本発明の空調制御装置に相当することになる。当該構成にすることで、ネットワーク環境を有さない店舗であっても、本空調制御システムによる空調制御を行うことができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1 冷ケース
2 屋内温度センサ
3 空調機器
4 制御基板
5 ゲートウェイ
6 サーバ
7 ネットワーク
61 通信部
62 制御部
63 データベース

Claims (7)

  1. 需要家施設内に設けられ、ケース内温度を所定温度以下に保つように構成された冷ケースと、屋内温度を測定する屋内温度センサと、屋内温度を調整する空調機器と、前記空調機器を制御する空調制御装置と、を含む空調制御システムであって、
    前記空調制御装置は、屋外温度に対応した屋内の目標温度を設定する制御部を含み、前記屋内温度センサにより測定した屋内温度及び前記目標温度に基づき前記空調機器を制御し、
    前記制御部は、前記屋外温度が閾値を上回ると予測される場合の目標温度を、前記屋外温度が前記閾値を下回ると予測される場合の目標温度よりも高く設定することを特徴とする空調制御システム。
  2. 前記空調制御装置は、所定期間毎の想定屋外温度に基づき定めた該所定期間と目標温度に係る定義テーブルを有し、該定義テーブルと現在時刻に基づき前記目標温度を設定することを特徴とする、請求項1に記載の空調制御システム。
  3. 前記制御部は、天気予報データを取得して想定屋外温度を定め、該想定屋外温度に基づき前記目標温度を設定することを特徴とする、請求項1に記載の空調制御システム。
  4. 前記空調制御システムは、屋外温度を測定する屋外温度センサを備え、
    前記制御部は、前記屋外温度センサにより測定された屋外温度に基づき前記目標温度を設定することを特徴とする、請求項1に記載の空調制御システム。
  5. 前記空調制御システムは、デマンド電力を監視するデマンド監視装置を備え、
    前記制御部は、前記デマンド電力が所定電力値以上である場合で、かつ前記屋内温度センサにより測定した屋内温度が所定温度未満である場合、前記空調機器の稼動を抑制し、デマンド電力が所定電力値以上である場合で、かつ前記屋内温度センサにより測定した屋内温度が所定温度未満である場合、前記空調機器の稼動を抑制しないことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の空調制御システム。
  6. 需要家施設内に設けられ、ケース内温度を所定温度以下に保つように構成された冷ケースと屋内温度を測定する屋内温度センサと、屋内温度を調整する空調機器と、前記空調機器を制御する空調制御装置と、を含む空調制御システムによる空調制御方法であって、
    屋外温度に対応した屋内の目標温度を設定する設定ステップと、
    前記屋内温度センサにより測定した屋内温度及び前記目標温度に基づき前記空調機器を制御するステップと
    を含み、前記設定ステップにおいて、前記屋外温度が閾値を上回ると予測される場合の目標温度を、前記屋外温度が前記閾値を下回ると予測される場合の目標温度よりも高く設定することを特徴とする、
    空調制御方法。
  7. 需要家施設内に設けられ、ケース内温度を所定温度以下に保つように構成された冷ケースと屋内温度を測定する屋内温度センサと、屋内温度を調整する空調機器と、前記空調機器を制御する空調制御装置と、を含む空調制御システムにおける空調制御装置であって、
    屋外温度に対応した屋内の目標温度を設定し、前記屋内温度センサにより測定した屋内温度及び前記目標温度に基づき前記空調機器を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記屋外温度が閾値を上回ると予測される場合の目標温度を、前記屋外温度が前記閾値を下回ると予測される場合の目標温度よりも高く設定することを特徴とする、空調制御装置。
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