JP2017094581A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体収容容器内の液体の液量(残量)を容易に確認することができる記録装置を提供する。【解決手段】記録用の液体を吐出する記録ヘッド13と、液体を内部に収容し、その内部に収容された液体の液面を容器外から視認可能な視認部SBを有する液体収容容器30と、液体収容容器を内部に収容し、その内部に収容された液体収容容器の視認部の少なくとも一部を外部から視認可能とする開口部24を有する筐体12と、筐体の外部から開口部を通して視認する液体収容容器の視認部を光学的に拡大するレンズ体40と、を備える記録装置。【選択図】図1
Description
本発明は、記録用の液体を吐出する記録ヘッドを備える記録装置に関する。
記録装置には、例えばインクジェット式のプリンターのように、記録対象となる媒体に対して記録用の液体を吐出する記録ヘッドと、その液体を収容した液体収容容器と、を記録装置の筐体内に備え、記録ヘッドから、液体収容容器の内部に収容された記録用の液体を吐出して記録を行うものがある。このような記録装置において、その筐体の内部に液体収容容器が収容されている場合、液体収容容器の内部に残っている液体の液量を記録装置の筐体外から確認することができる構成を備えたものがある(例えば、特許文献1)。
しかしながら、従来の記録装置では、液体収容容器内に収容された液体の液量を、その液体収容容器内における液体の鉛直方向における液面の位置、すなわち液面高さを液体収容容器外から直接目視することで確認していた。このため、例えば、記録装置の使用者が液体の残量を確認する場合、記録装置の筐体内に位置する液体収容容器に対して、その内部の液体の液面が目視可能となるように使用者は自分の目の位置を移動させる(姿勢を変える)必要があり、液量の確認は容易ではない。また、例えば液体収容容器の底面積が広い場合は液体の減少量に対する液面高さの変化(液量の減り具合)が小さくなるため、液体の残量が判り難いという課題がある。
なお、このような課題は、記録ヘッドを備える記録装置において、液体の残量が液面高さで視認可能な液体収容容器を備える構成の装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体収容容器内の液体の液量(残量)を容易に確認することができる記録装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する記録装置は、記録用の液体を吐出する記録ヘッドと、前記液体を内部に収容し、前記内部に収容された前記液体の液面を外部から視認可能な視認部を有する液体収容容器と、前記液体収容容器を内部に収容し、前記内部に収容された前記液体収容容器の前記視認部の少なくとも一部を外部から視認可能とする開口部を有する筐体と、前記筐体の外部から前記開口部を通して視認する前記液体収容容器の前記視認部を光学的に拡大するレンズ体と、を備える。
上記課題を解決する記録装置は、記録用の液体を吐出する記録ヘッドと、前記液体を内部に収容し、前記内部に収容された前記液体の液面を外部から視認可能な視認部を有する液体収容容器と、前記液体収容容器を内部に収容し、前記内部に収容された前記液体収容容器の前記視認部の少なくとも一部を外部から視認可能とする開口部を有する筐体と、前記筐体の外部から前記開口部を通して視認する前記液体収容容器の前記視認部を光学的に拡大するレンズ体と、を備える。
この構成によれば、光学的に拡大された視認部における液面の位置によって、液体収容容器内の液体の液量(残量)を容易に確認することができる。
上記記録装置において、前記レンズ体は、前記液体収容容器の前記視認部よりも大きい形状を有することが好ましい。
上記記録装置において、前記レンズ体は、前記液体収容容器の前記視認部よりも大きい形状を有することが好ましい。
この構成によれば、視認部よりも大きな形状のレンズ体によって、拡大された視認部の視角範囲を広くすることができる。
上記記録装置において、前記レンズ体の重力方向側の端部は、前記液体収容容器の前記視認部の重力方向側の端部と鉛直方向において同じ位置であることが好ましい。
上記記録装置において、前記レンズ体の重力方向側の端部は、前記液体収容容器の前記視認部の重力方向側の端部と鉛直方向において同じ位置であることが好ましい。
この構成によれば、反重力方向側において視認部よりも大きな形状のレンズ体によって、拡大された視認部の視角範囲を反重力方向側に広くすることができる。したがって、視認部を斜め上方から容易に確認することができる。
上記記録装置において、前記レンズ体は、前記筐体の前記開口部に備えられることが好ましい。
この構成によれば、視認部から離れた開口部にレンズ体を備えることによって、視認部の拡大を容易に行うことができる。
この構成によれば、視認部から離れた開口部にレンズ体を備えることによって、視認部の拡大を容易に行うことができる。
上記記録装置において、前記レンズ体は、前記筐体の前記開口部と前記液体収容容器の前記視認部との間に備えられることが好ましい。
この構成によれば、筐体の開口部の位置と、筐体の内部に収容された液体収容容器の視認部の位置とに応じて最適な形状のレンズ体を備えることができる。
この構成によれば、筐体の開口部の位置と、筐体の内部に収容された液体収容容器の視認部の位置とに応じて最適な形状のレンズ体を備えることができる。
上記記録装置において、前記レンズ体は、前記液体収容容器の前記視認部に備えられることが好ましい。
この構成によれば、液体収容容器ごとに最適な形状のレンズ体を備えることができる。
この構成によれば、液体収容容器ごとに最適な形状のレンズ体を備えることができる。
上記記録装置において、前記液体収容容器は、その内部に前記液体を注入可能な注入口を有することが好ましい。
この構成によれば、内部に収容された液体の液量を視認部で容易に確認することができるとともに、液量が減少した液体収容容器に対して、その内部に液体を注入して補充することができる。
この構成によれば、内部に収容された液体の液量を視認部で容易に確認することができるとともに、液量が減少した液体収容容器に対して、その内部に液体を注入して補充することができる。
上記記録装置において、前記レンズ体は、前記視認部を、前記液体収容容器内に収容された前記液体の液面の法線方向において光学的に拡大することが好ましい。
この構成によれば、視認部における液面の位置によって、液体収容容器内に収容された液体の液量を精度よく確認することができる。
この構成によれば、視認部における液面の位置によって、液体収容容器内に収容された液体の液量を精度よく確認することができる。
以下、記録装置の一実施形態について、図を参照しながら説明する。この実施形態の記録装置は、媒体に対して記録用の液体の一例であるインクを吐出することによって、媒体に画像等の記録(印刷)を行うプリンターである。
図1に示すように、本実施形態の記録装置11は、一方向に沿って搬送される媒体の一例である用紙Pに対して記録用の液体を吐出する記録ヘッド13と、記録ヘッド13が吐出する液体を内部に収容可能な液体収容容器30と、液体収容容器30を内部に収容可能な略直方体形状の筐体12と、を備える。なお、図1では、記録装置11は筐体12内が透視された状態で図示されている。
記録ヘッド13は記録装置11の筐体12内に備えられるとともに、同じく筐体12内に設置された一方向に延びる軸線を有するガイド軸14に支持されつつ、キャリッジモーター15の駆動によりその軸線方向において往復移動するキャリッジ16に備えられる。
詳しくは、ガイド軸14はその両端が筐体12内に架設され、キャリッジ16に形成された貫通孔16aに挿通されている。また、筐体12においてガイド軸14の両軸端の近傍にあたる位置には、駆動プーリー17aと従動プーリー17bとがそれぞれ回転自在に支持されている。駆動プーリー17aにはキャリッジモーター15の出力軸が連結されるとともに、駆動プーリー17aと従動プーリー17bとの間には一部がキャリッジ16に連結された無端状のタイミングベルト18が巻き掛けられている。そして、キャリッジモーター15が駆動されることにより、キャリッジ16はタイミングベルト18を介してガイド軸14にガイドされつつその軸線方向すなわち走査方向Xに沿って往復移動する。
このキャリッジ16の鉛直方向Zにおける重力方向(+Z)側に記録ヘッド13が備えられる。そして、この記録ヘッド13に対して供給されるインクが、走査方向Xに対して交差する搬送方向Yへ搬送される用紙Pに対して反重力方向(−Z)側に位置し、用紙Pの幅方向となる走査方向Xに沿ってキャリッジ16とともに移動する記録ヘッド13から吐出され、用紙Pに画像が記録(印刷)される。
記録ヘッド13に供給するインクIKを収容する液体収容容器30は、筐体12の内部に収容可能であり、本実施形態では、筐体12の内部において、用紙Pが搬送される搬送方向Y側であって走査方向Xの一端側となる筐体12の角(水平方向における隅)の位置に収容されている。この液体収容容器30とキャリッジ16との間に、インクIKを流動可能とする液体供給チューブ19が連結されている。この連結された液体供給チューブ19を介して、液体収容容器30内のインクが記録ヘッド13に供給される。
図2に示すように、本実施形態では、4つの液体収容容器30が、筐体12内に収容されている。収容された各液体収容容器30は、それぞれの走査方向X側の容器側面が互いに接合されて走査方向Xに沿って並んだ状態とされている。そして、各液体収容容器30は、例えば互いに異なる色のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のインクIKがそれぞれ収容される。
なお、本実施形態において、4つの液体収容容器30は、1つの容器の内部が4つの液体収容空間に分割され、分割された4つの液体収容空間と、その分割されたそれぞれの液体収容空間を形成する容器の部分とが、それぞれの液体収容容器30を構成する態様であってもよい。
各液体収容容器30は、それぞれ同じ構成を有しており、内部にインクIKを注入可能な注入口31と、液体収容容器30内に収容されたインクIKの液面KSを液体収容容器30外から視認可能な視認部SBとを備えている。
注入口31は、筐体12内に収容された液体収容容器30の、筐体12に近い搬送方向Y側(前側とも呼ぶ)であって、鉛直方向Zにおける重力方向(+Z)側(下側とも呼ぶ)とは反対の反重力方向(−Z)側(上側とも呼ぶ)において、上方へ筒状に突出して設けられている。この注入口31には、インクIKの注入時以外では、内部のインクIKが漏れ出ないように着脱可能な蓋32が取り付けられている。そして、本実施形態の記録装置11においては、筐体12内に収容された液体収容容器30の内部へインクIKの注入が可能な構成を有している。
すなわち、図1および図3に示すように、用紙Pが搬送される搬送方向Y側に位置する筐体12の前側部分において、液体収容容器30と対峙する筐体部分が、その下側に設けられた回動軸21を中心に回動可能なカバー部材20として設けられている。このカバー部材20は、図3において白抜き矢印で示すように、回動軸21を中心にその上側が回動(揺動)することによって、液体収容容器30との対峙位置から液体収容容器30が露出する開放位置へ移動する。
本実施形態では、カバー部材20が開放位置へ移動することによって、液体収容容器30の注入口31の上側が開放される。すなわち、カバー部材20は、液体収容容器30との対峙位置では注入口31の上側を覆い、液体収容容器30が露出する開放位置では注入口31の上側を開放する形状(ここでは側面視で略L字形状)で形成されている。したがって、図3において二点鎖線で示すように、ユーザーは、補充するインクIKを収容したインクボトルBLを、カバー部材20が開くことによって上側が開放された注入口31へ挿入して、液体収容容器30内へインクボトルBLからインクIKを注入して補充することが可能である。
なお、ここでは図示による説明を省略するが、本実施形態において、カバー部材20は、液体収容容器30の注入口31の上側を覆う部分が、レンズ体40が嵌め込まれた開口部24を形成する部分に対して回転やスライドなどにより移動することによって、注入口31の上側が開放される構成でもよい。そして、このような構成によって上側が開放された注入口31に対してインクボトルBLを挿入して、インクボトルBLから液体収容容器30にインクIKを注入して補充することも可能である。
視認部SBは、図2および図3に示すように、各液体収容容器30において、筐体12(カバー部材20)と対峙する搬送方向Y側の容器前面部34にそれぞれ設けられている。詳しくは、本実施形態では、液体収容容器30の容器前面部34は、光が透過可能な光透過性を有する部材(透明や半透明などの部材)で形成され、液体収容容器30内に存在するインクIKの液面KSが容器前面部34を透して液体収容容器30外から視認可能となっている。この容器前面部34における液体収容容器30の内部側となる内側の面は、本実施形態では、図2において細い破線で示すように、鉛直方向Zに沿って延びる略矩形形状の面とされ、その面の略全領域が、光透過性を有する部材で形成された容器前面部34を透して液体収容容器30外から視認可能な視認部SBとなっている。
なお、本明細書において参照する図面においては、説明を容易にするため、例えば図3に示すように、鉛直方向Zに沿う面である視認部SBを細長の四角形で図示している。もとより、例えば容器前面部34を含めて液体収容容器30全体が薄い部材で形成されている場合は、容器前面部34を視認部SBとすることも可能である。
容器前面部34には、図2に示すように、液体収容容器30内へ収容されるインクIKの液量上限、すなわちインクIKの注入量の上限を示す上限マーク35と、記録ヘッド13へのインクIKの供給が終了するインクエンドが間近であるインクIKの液量を示す下限マーク36とが設けられている。本実施形態では、上限マーク35および下限マーク36は、容器前面部34の外表面に設けられ、三角形(正三角形)の一頂角がその上限および下限の位置となる基準線を指し示す互いに反対向きの図柄(マーク)とされている。なお、本実施形態では、液体収容容器30内のインクIKの液面KSは水平面であって、液面KSの法線方向となる鉛直方向Zに沿って液面KSの位置が移動(変化)する。
図1および図3に示すように、本実施形態の記録装置11においては、液体収容容器30内に注入されたインクIKの液面KSを、カバー部材20が開かれていない対峙位置にある状態で、筐体12外から視認可能とするように構成されている。
すなわち、筐体12を構成するカバー部材20は、筐体12の内部に収容された液体収容容器30の視認部SBの少なくとも一部を外部から視認可能とする開口部24を有する。したがって、液体収容容器30の注入口31の上側を覆うようにカバー部材20を閉じた状態において、ユーザーは、筐体12の外部から開口部24を通して液体収容容器30の視認部SBの少なくとも一部を視認する。換言すれば、開口部24は、視認部SBを覗く所謂窓部として機能する。
そして、図1および図3に示すように、カバー部材20の開口部24は視認部SBから離れた位置において略矩形形状を有し、この開口部24にレンズ体40が備えられる。レンズ体40は本実施形態では開口部24とほぼ同じ大きさの矩形形状を有する略透明なガラス製あるいは樹脂製の両凸の円筒レンズ(シリンドリカルレンズ)であり、その円筒軸方向が走査方向Xに沿う方向となる状態で開口部24に嵌め込まれた状態で固定されることにより、開口部24に備えられる。
また、本実施形態では、開口部24の重力方向(+Z)側の開口下端部24bは、液体収容容器30の視認部SBの重力方向(+Z)側の視認下端部SB2と鉛直方向Zにおいて同じ位置に位置している。また、開口部24の反重力方向(−Z)側の開口上端部24aは、液体収容容器30の視認部SBの反重力方向(−Z)側の視認上端部SB1よりも鉛直方向Zにおいて上側となる高い位置に位置している。したがって、カバー部材20の開口部24に備えられたレンズ体40は、その重量方向(+Z)側のレンズ下端部42が、液体収容容器30の視認下端部SB2と鉛直方向Zにおいて同じ位置であり、その反重量方向(−Z)側のレンズ上端部41が、液体収容容器30の視認上端部SB1よりも鉛直方向Zにおいて高い位置である。すなわち、レンズ体40は、筐体12の外部から開口部24を通して視認する液体収容容器30の視認部SBよりも大きい形状を有する。
このように、カバー部材20(筐体12)の開口部24に視認部SBよりも大きなレンズ体40が備えられた本実施形態の記録装置11の作用について、図を参照して説明する。
図4に示すように、レンズ体40は液体収容容器30の視認部SBを、走査方向Xと交差(ここでは直交)する鉛直方向Zに沿う方向において、光学的に拡大する。すなわち、レンズ体40は、液体収容容器30内に収容されたインクIKの減少あるいは増加に伴って移動する際のインクIKの液面KSの移動方向、すなわち液面KSの法線方向において視認部SBを光学的に拡大する。
詳しくは、液体収容容器30の視認上端部SB1から出た光のうち、レンズ体40の中心(以降「レンズ中心44」)を通る光L1aは直進し、レンズの光軸45(以降単に「光軸45」)と平行な光L1bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。また、液体収容容器30の視認下端部SB2から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L2aは直進し、光軸45と平行な光L2bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。この結果、図4において破線で示す視認部SBは、レンズ体40によって、図4において二点鎖線の細長の四角形で示す視認部SB(虚像)のように、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向(鉛直方向Z)において光学的に拡大される。
なお、図4に示すように、本実施形態では、開口部24に備えられたレンズ体40は、液体収容容器30の視認部SBよりも鉛直方向Zにおいて大きい(長い)形状を有する。また、レンズ体40のレンズ下端部42は、液体収容容器30の視認下端部SB2と鉛直方向Zにおいて同じ位置である。したがって、レンズ体40は鉛直方向Zにおいて視認部SBよりも上側に位置するレンズ部分を有し、レンズ体40の光軸45は、視認部SBを視認可能な容器前面部34の法線と略平行であって鉛直方向Zにおける視認部SBの中間位置よりも上側に位置する。この結果、ユーザーは、視認部SBの全体を、鉛直方向Zにおいて目線が視認部SBの位置よりも高い位置である上方から視認する状態となり、例えば、光L2aや光L2bの光線方向が示すように、インクIKの下限マーク36に向かって移動するインクIKの液面KSの位置を上方から容易に視認することができる。
また、図4に示すように、視認下端部SB2から光軸45と平行に出た光L2bは、その光線方向がレンズ体40によって上方へ曲げられる。したがって、ここでは図示を省略しているが、液体収容容器30が筐体12内においてレンズ体40から離れた奥側に配置されている場合でも、視認部SB(特に視認部SBにおける下限マーク36側)を開口部24から覗きこむことなく上方から容易に視認することができる。
また、液体収容容器30の視認部SBよりも鉛直方向Zにおいて大きい(長い)形状を有するレンズ体40によって視認部SBが鉛直方向Zにおいて拡大されるので、開口部24を介して視認部SBを視認可能な角度範囲である視角範囲が広がる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)光学的に拡大された視認部SBにおける液面KSの位置によって、液体収容容器30内のインクIKの液量(残量)を容易に確認することができる。また、レンズ体40によって視認部SBの開口部24を介して視認可能な角度範囲が広がることにより、液体収容容器30の筐体12内における配置位置の自由度が増える。
(1)光学的に拡大された視認部SBにおける液面KSの位置によって、液体収容容器30内のインクIKの液量(残量)を容易に確認することができる。また、レンズ体40によって視認部SBの開口部24を介して視認可能な角度範囲が広がることにより、液体収容容器30の筐体12内における配置位置の自由度が増える。
(2)視認部SBよりも大きな形状のレンズ体40によって、拡大された視認部SBを視認可能な視角範囲を広くすることができる。
(3)反重力方向(−Z)側において視認部SBよりも大きな形状のレンズ体40によって、拡大された視認部SBの視角範囲を反重力方向(−Z)側に広くすることができる。したがって、視認部SBを斜め上方から容易に確認することができる。
(3)反重力方向(−Z)側において視認部SBよりも大きな形状のレンズ体40によって、拡大された視認部SBの視角範囲を反重力方向(−Z)側に広くすることができる。したがって、視認部SBを斜め上方から容易に確認することができる。
(4)視認部SBから離れた開口部24にレンズ体40を備えることによって、視認部SBの拡大を容易に行うことができる。
(5)収容されたインクIKの液量を視認部SBで容易に確認することができるとともに、液量が減少した液体収容容器30に対して、その内部に注入口31からインクIKを注入して補充することができる。なお、カバー部材20において液体収容容器30の注入口31の上側を覆う部分が移動する構成の場合は、上側が開放された注入口31から液体収容容器30にインクボトルBLからインクIKを注入して補充する際に、開口部24に固定されたレンズ体40は視認部SBに対して動かない。したがって、インクIKの注入中において、視認部SBに対して動かないレンズ体40によって、液体収容容器30に補充されたインクIKの液量を容易に確認することができる。
(5)収容されたインクIKの液量を視認部SBで容易に確認することができるとともに、液量が減少した液体収容容器30に対して、その内部に注入口31からインクIKを注入して補充することができる。なお、カバー部材20において液体収容容器30の注入口31の上側を覆う部分が移動する構成の場合は、上側が開放された注入口31から液体収容容器30にインクボトルBLからインクIKを注入して補充する際に、開口部24に固定されたレンズ体40は視認部SBに対して動かない。したがって、インクIKの注入中において、視認部SBに対して動かないレンズ体40によって、液体収容容器30に補充されたインクIKの液量を容易に確認することができる。
(6)視認部SBにおける液面KSの位置によって、液体収容容器30内に収容されたインクIKの液量を精度よく確認することができる。
上記実施形態は以下に示す変形例のように変更してもよい。また、上記実施形態と各変形例とは、任意に組み合わせることができる。
上記実施形態は以下に示す変形例のように変更してもよい。また、上記実施形態と各変形例とは、任意に組み合わせることができる。
・上記実施形態において、レンズ体40は、カバー部材20(筐体12)の開口部24に備えられるのではなく、筐体12の開口部24と液体収容容器30の視認部SBとの間に備えられてもよい。この変形例について、図を参照して説明する。
図5に示すように、本変形例では、レンズ体40は、カバー部材20(筐体12)の開口部24と液体収容容器30の視認部SBとの間において、筐体12内に設けられた不図示の固定枠に取り付けられている。そして、本変形例においても、上記実施形態と同様に、レンズ体40は、液体収容容器30の視認部SBよりも大きい形状を有するとともに、レンズ体40のレンズ下端部42は、液体収容容器30の視認下端部SB2と鉛直方向Zにおいて同じ位置である。なお、図5に示す変形例のレンズ体40は、ここでは図4に示す実施形態のレンズ体40と同一のレンズ体40であるものとしている。
次に図5に示す変形例の作用について説明する。
図5に示す変形例のレンズ体40は、液体収容容器30の視認部SBを、走査方向Xと交差(ここでは直交)する鉛直方向Zに沿う方向において、光学的に拡大する。詳しくは、液体収容容器30の視認上端部SB1から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L1aは直進し、光軸45と平行な光L1bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。また、液体収容容器30の視認下端部SB2から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L2aは直進し、光軸45と平行な光L2bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。この結果、図5において破線の細長い四角で示す視認部SBは、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向において、図5において二点鎖線の細長い四角で示す視認部SBへ光学的に拡大される。
図5に示す変形例のレンズ体40は、液体収容容器30の視認部SBを、走査方向Xと交差(ここでは直交)する鉛直方向Zに沿う方向において、光学的に拡大する。詳しくは、液体収容容器30の視認上端部SB1から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L1aは直進し、光軸45と平行な光L1bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。また、液体収容容器30の視認下端部SB2から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L2aは直進し、光軸45と平行な光L2bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。この結果、図5において破線の細長い四角で示す視認部SBは、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向において、図5において二点鎖線の細長い四角で示す視認部SBへ光学的に拡大される。
ところで、本変形例では、図5に示すように、レンズ体40はカバー部材20の開口部24に備えられないので、その位置や大きさが予め定まっている筐体12の開口部24ではなく筐体12内の自由な空間において取り付けることが可能である。したがって、図5に示す変形例の場合は、筐体12に設けられた開口部24と液体収容容器30の視認部SBとの位置関係に応じて、上記実施形態のレンズ体40とは異なる最適なレンズ体40を用いることが可能である。例えば、視認部SBの光学的な拡大率を実施形態と同じにする場合は、実施形態よりも焦点距離の短いレンズ体40を用いることができる。
なお、図5に示す変形例では、上記実施形態でのレンズ体40と同じレンズ体40を用いた場合、レンズ体40が上記実施形態での位置よりも液体収容容器30の視認部SBに近くなる。このため、インクIKの液面KSの位置の移動方向となる法線方向における視認部SBの光学的な拡大率は、上記実施形態での光学的な拡大率よりは原理的に小さくなる。したがって、このような場合は、上記実施形態でのレンズ体40よりも焦点距離の短いレンズ体40を用いることによって、同様な拡大率を得るようにしてもよい。
図5に示す変形例によれば、上記実施形態の効果(4)に替えて次の効果を得る。
(7)筐体12の開口部24の位置と、筐体12の内部に収容された液体収容容器30の視認部SBの位置とに応じて最適な形状のレンズ体40を備えることができる。また、レンズ体40は回動するカバー部材20には取り付けられていないので、インクボトルBLから液体収容容器30へのインクIKの注入中において、視認部SBに対して動かないレンズ体40によって、液体収容容器30に補充されたインクIKの液量を容易に確認することができる。
(7)筐体12の開口部24の位置と、筐体12の内部に収容された液体収容容器30の視認部SBの位置とに応じて最適な形状のレンズ体40を備えることができる。また、レンズ体40は回動するカバー部材20には取り付けられていないので、インクボトルBLから液体収容容器30へのインクIKの注入中において、視認部SBに対して動かないレンズ体40によって、液体収容容器30に補充されたインクIKの液量を容易に確認することができる。
・上記実施形態において、レンズ体40は、カバー部材20(筐体12)の開口部24に備えられるのではなく、液体収容容器30の視認部SBに備えられてもよい。この変形例について、図を参照して説明する。
図6に示すように、本変形例では、レンズ体40は液体収容容器30の容器前面部34において視認部SBに対応する外表面部分に密着した状態で取り付けられている。すなわち、本変形例のレンズ体40は、液体収容容器30の視認部SBと鉛直方向Zにおいて略同じ大きさ(長さ)を有している。そして、レンズ体40のレンズ上端部41とレンズ下端部42は、液体収容容器30の視認上端部SB1と視認下端部SB2に対して、それぞれ鉛直方向Zにおいて同じ位置になっている。なお、図6に示す変形例のレンズ体40は、図4に示す実施形態のレンズ体40よりも焦点距離が短いレンズ体40であるものとしている。
図6に示す変形例の作用について説明する。
図6に示す変形例のレンズ体40は、上記実施形態および上記変形例と同様に、液体収容容器30の視認部SBを、走査方向Xと交差(ここでは直交)する鉛直方向Zに沿う方向において、光学的に拡大する。詳しくは、液体収容容器30の視認上端部SB1から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L1aは直進し、光軸45と平行な光L1bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。また、液体収容容器30の視認下端部SB2から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L2aは直進し、光軸45と平行な光L2bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。この結果、図6において破線の細長い四角で示す視認部SBは、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向において、図6において二点鎖線の細長い四角で示す視認部SBへ光学的に拡大される。
図6に示す変形例のレンズ体40は、上記実施形態および上記変形例と同様に、液体収容容器30の視認部SBを、走査方向Xと交差(ここでは直交)する鉛直方向Zに沿う方向において、光学的に拡大する。詳しくは、液体収容容器30の視認上端部SB1から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L1aは直進し、光軸45と平行な光L1bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。また、液体収容容器30の視認下端部SB2から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L2aは直進し、光軸45と平行な光L2bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。この結果、図6において破線の細長い四角で示す視認部SBは、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向において、図6において二点鎖線の細長い四角で示す視認部SBへ光学的に拡大される。
ところで、本変形例では、図6に示すように、レンズ体40は視認部SBに密着する状態で取り付けられているため、インクIKの液面KSの位置の移動方向となる法線方向における視認部SBの光学的な拡大率が、上記実施形態でのレンズ体40による拡大に比べて小さくなる。したがって、図6に示す変形例の場合は、例えば上記実施形態のレンズ体40よりも短い焦点距離を有するレンズ体40を用いることによって、視認部SBの光学的な拡大率を大きくすることが好ましい。
また、本変形例では、各液体収容容器30において、その内部に設けられたインクIKを収容する収容領域の形状が異なる場合、レンズ体40を液体収容容器30に直接取り付けることにより、各液体収容容器30に対してそれぞれ収容領域の形状に対して最適なレンズ体40を取り付けることができる。例えば、その内部における水平方向の断面積(例えば底面積)が他の液体収容容器30よりも大きい液体収容容器30に対しては、インクIKの減少量に対する液面KSの移動量が少ないため、拡大率の大きな(焦点距離の短い)レンズ体40を取り付けることが好ましい。
図6に示す変形例によれば、上記実施形態の効果(4)に替えて次の効果を得る。
(8)液体収容容器30ごとに最適な形状(例えば最適な焦点距離)のレンズ体40を備えることができる。また、レンズ体40は液体収容容器30(容器前面部34)に取り付けられているので、インクボトルBLから液体収容容器30へのインクIKの注入中において、視認部SBに対して動かないレンズ体40によって、液体収容容器30に補充されたインクIKの液量を容易に確認することができる。
(8)液体収容容器30ごとに最適な形状(例えば最適な焦点距離)のレンズ体40を備えることができる。また、レンズ体40は液体収容容器30(容器前面部34)に取り付けられているので、インクボトルBLから液体収容容器30へのインクIKの注入中において、視認部SBに対して動かないレンズ体40によって、液体収容容器30に補充されたインクIKの液量を容易に確認することができる。
・上記実施形態において、レンズ体40は、カバー部材20の開口部24の全体に嵌め込まれた状態で固定される構成でなく、その鉛直方向Zにおける一方の端部が開口部24に回動可能に取り付けられる構成であってもよい。この変形例について、図を参照して説明する。
図7に示すように、本変形例では、レンズ体40は、そのレンズ上端部41が、カバー部材20に設けられた回動軸22を中心に回動可能な回動部材23に対して接着等により取り付けられている。したがって、レンズ体40は、図7において白抜き矢印で示すように、その重力方向(+Z)側となるレンズ下端部42がカバー部材20(開口下端部24b)から離れるように搬送方向Y側(前側)へ移動することによって、回動軸21を中心に揺動する。このレンズ体40の揺動により、レンズ体40は、視認部SBから遠ざかるとともに、視認部SBに対してレンズ上端部41よりもレンズ下端部42の方が離れた斜め状態となる。
次に、図7に示す変形例の作用効果について説明する。
図7に示す変形例のレンズ体40は、上記実施形態において拡大される液体収容容器30の視認部SBよりも、鉛直方向Zに沿う方向において光学的に大きく拡大する。詳しくは、図7に示すように、液体収容容器30の視認上端部SB1から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L1aは直進し、光軸45と平行な光L1bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。また、液体収容容器30の視認下端部SB2から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L2aは直進し、光軸45と平行な光L2bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。この結果、図7において破線の細長い四角で示す視認部SBは、上記実施形態での場合よりもレンズ体40から離れた位置になるので、図7にて二点鎖線の細長い四角で示すように、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向において、上記実施形態の場合に比べて、鉛直方向Zから少し傾いた状態の大きな視認部SBへ光学的に拡大される。
図7に示す変形例のレンズ体40は、上記実施形態において拡大される液体収容容器30の視認部SBよりも、鉛直方向Zに沿う方向において光学的に大きく拡大する。詳しくは、図7に示すように、液体収容容器30の視認上端部SB1から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L1aは直進し、光軸45と平行な光L1bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。また、液体収容容器30の視認下端部SB2から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L2aは直進し、光軸45と平行な光L2bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。この結果、図7において破線の細長い四角で示す視認部SBは、上記実施形態での場合よりもレンズ体40から離れた位置になるので、図7にて二点鎖線の細長い四角で示すように、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向において、上記実施形態の場合に比べて、鉛直方向Zから少し傾いた状態の大きな視認部SBへ光学的に拡大される。
また、図7に示す変形例においては、レンズ体40の揺動に伴ってレンズ体40が視認部SBに対して斜めの状態となるので、レンズ体40と視認部SBとの間の距離が、レンズ体40の上側よりも下側の方が大きくなる。この結果、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向における視認部SBの光学的な拡大率は、原理的に下側の方ほど大きくなる。したがって、図7に示す変形例の場合は、インクIKが減少して液面KSが下限マークに近づく際に、その液面KSの位置の変化、つまりインクIKの液面KSの法線方向への移動量を視覚的に大きくすることができる。また、視認部SBに対して斜めの状態となったレンズ体40はその光軸45が容器前面部34の法線方向(水平方向)よりも上方へ向くので、容器前面部34を透して視認部SBを視認可能な視角範囲を上方に広くすることができる。
なお、本変形例において、ここでは図示による説明を省略するが、レンズ体40は、そのレンズ下端部42が、カバー部材20に設けられた回動軸21を中心に回動可能に取り付けられ、そのレンズ上端部41がカバー部材20から離れ、視認部SBへ近づくように回動軸21を中心に揺動する構成であってもよい。この構成によれば、レンズ体40は、筐体12(カバー部材20)の外側へ飛び出すことなく、揺動によって視認部SBに対して図7と同様に斜めの状態となる。この結果、レンズ体40と視認部SBとの間の距離が、レンズ体40の上側よりも下側の方が大きくなり、インクIKの液面KSの位置の移動方向となる法線方向における視認部SBの光学的な拡大率は、下側の方ほど大きくなる。また、容器前面部34(視認部SB)に対して斜めの状態となったレンズ体40はその光軸45が、視認部SBである容器前面部34の法線よりも上方へ向くので、視認部SBを視認可能な視角範囲を上方に広くすることができる。
・上記実施形態において、レンズ体40はカバー部材20の開口部24の全体に嵌め込まれた状態で固定される構成でなく、開口部24の一部に取り付けられる構成であってもよい。この変形例について、図を参照して説明する。
図8に示すように、本変形例では、レンズ体40は鉛直方向Zにおける長さが、開口部24の鉛直方向Zの長さよりも短い矩形形状を有する両凸の円筒レンズ(シリンドリカルレンズ)である。そして、その円筒軸方向が走査方向Xに沿う方向となる状態で、そのレンズ上端部41と走査方向Xの両側の端部とが、開口部24に対して接着等により固定されて取り付けられている。なお、本変形例では、レンズ体40の光軸45の位置は、鉛直方向Zにおいて視認上端部SB1の位置と一致している。また、レンズ体40のレンズ下端部42は、液体収容容器30の視認下端部SB2よりも鉛直方向Zにおいて上側に位置する。
次に、図8に示す変形例の作用効果について説明する。
図8に示す変形例のレンズ体40は、レンズ体40の大きさが上記実施形態に比べて小さくなったため、液体収容容器30の拡大された視認部SBを視認する視角範囲が上記実施形態よりも狭くなるものの、拡大された視認部SBを上方から視認することが可能である。
図8に示す変形例のレンズ体40は、レンズ体40の大きさが上記実施形態に比べて小さくなったため、液体収容容器30の拡大された視認部SBを視認する視角範囲が上記実施形態よりも狭くなるものの、拡大された視認部SBを上方から視認することが可能である。
詳しくは、図8に示すように、液体収容容器30の視認上端部SB1から出た光のうち、光軸45と平行な光L1bはレンズ中心44を通る光L1aでもあり、双方ともレンズ体40を直進する。一方、液体収容容器30の視認下端部SB2から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L2aは直進し、光軸45と平行な光L2b(ここでは仮想光としている)はレンズの焦点Fを通るように屈折する。この結果、上記実施形態でのレンズ体40の光軸45の位置よりも、本変形例でのレンズ体40の光軸45の位置が上方になることによって、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向において光学的に拡大された視認部SBを視認する視認方向は、上記実施形態での視認部SBの視認方向よりも鉛直方向Zに近づく。したがって、図8において二点鎖線の細長い四角で示すように、拡大された液体収容容器30の視認部SBを、小さいレンズ体40に起因して原理的に視認部SBが暗くなることがあっても、上記実施形態の場合よりも更に上方から視認することができる。
なお、図8に示す変形例において、カバー部材20の開口部24において、レンズ体40のレンズ下端部42からさらに下側の開口下端部24bまでの部分はレンズ体40が存在しない部分である。したがって、記録装置11のユーザーは、必要に応じて、このレンズ体40が存在しない部分を介して視認部SBを直視して確認することができる。もとより、図8に示す変形例において、レンズ体40のレンズ下端部42からさらに下側の部分は、開口部24ではなくカバー部材20が存在する構成であっても差し支えない。
・上記実施形態において、カバー部材20の開口部24に備えられるレンズ体40は両凸円筒レンズ以外の形状のレンズ体40であってもよい。この変形例について、図を参照して説明する。
図9に示すように、本変形例では、レンズ体40は片側が平面であって片側が凸面である平凸円筒レンズをその光軸45で切断した半分の平凸円筒レンズである。そして、その円筒軸方向が走査方向Xに沿う方向となる状態で、開口部24に対して接着等により固定されて取り付けられている。なお、本変形例では、このレンズ体40は、凸面が筐体12の外側に向くとともに、レンズ体40の光軸45の位置が、鉛直方向Zにおいて視認上端部SB1の位置よりも上側に位置している。もとより、レンズ体40は、凸面が筐体12の内側に向くように取り付けられていてもよい。
次に、図9に示す変形例の作用効果について説明する。
図9に示す変形例のレンズ体40は、レンズ体40の光軸45が液体収容容器30の視認上端部SB1よりも鉛直方向Zにおいて上側に位置するため、拡大された視認部SBを上方から視認することが可能である。
図9に示す変形例のレンズ体40は、レンズ体40の光軸45が液体収容容器30の視認上端部SB1よりも鉛直方向Zにおいて上側に位置するため、拡大された視認部SBを上方から視認することが可能である。
詳しくは、図9に示すように、液体収容容器30の視認上端部SB1から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L1aは直進し、光軸45と平行な光L1bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。また、液体収容容器30の視認下端部SB2から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L2aは直進し、光軸45と平行な光L2bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。この結果、上記実施形態でのレンズ体40の光軸45の位置よりも、本変形例でのレンズ体40の光軸45の位置が上方になることによって、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向において光学的に拡大された視認部SBを視認する視認方向は、上記実施形態での視認部SBの視認方向よりも鉛直方向Zに近づく。したがって、図9において二点鎖線の細長い四角で示すように、拡大された液体収容容器30の視認部SBを、上記実施形態の場合よりも更に上方から視認することができる。
・上記実施形態および上記変形例において、レンズ体40は、図9に示す変形例の他に、ここでは図示による説明を省略するが、フレネルレンズなどの平板状のレンズでもよい。あるいは、凸面が円筒レンズではなく球面の両凸レンズや片凸レンズを、開口部24の形状に応じてカット(ここでは矩形にカット)したレンズであってもよい。もとより、凸面が球面のレンズ体40の場合は、視認部SBは液面KSの法線方向である鉛直方向Zにおいて拡大されるとともに、走査方向Xにおいても拡大される。
・上記の図6に示す変形例において、液体収容容器30の視認部SBに対応する容器前面部34に備えられるレンズ体40は、視認部SBよりも鉛直方向Zにおける長さが短くてもよい。この変形例について、図を参照して説明する。
図10に示すように、本変形例では、レンズ体40は液体収容容器30の視認部SBの一部に対応する容器前面部34に密着する状態で取り付けられている。具体的には、本変形例では、レンズ体40は、内面が視認部SBとなる容器前面部34の全領域うち下限マーク36付近に対応する下側の領域部分に、透明もしくは半透明の接着剤で接着固定されたり、あるいは、透明な部材で形成された容器前面部34の一部がレンズ状に形成されたりして備えられている。
ここで、図10に示す変形例の作用について説明する。
なお、本変形例においては、液体収容容器30の視認部SBのうち、容器前面部34に備えられたレンズ体40のレンズ上端部41に対応する視認中間部SB3と、レンズ体40のレンズ下端部42に対応する視認下端部SB2との間が、レンズ体40によって拡大される。
なお、本変形例においては、液体収容容器30の視認部SBのうち、容器前面部34に備えられたレンズ体40のレンズ上端部41に対応する視認中間部SB3と、レンズ体40のレンズ下端部42に対応する視認下端部SB2との間が、レンズ体40によって拡大される。
詳しくは、液体収容容器30の視認部SBにおいて、視認中間部SB3から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L3aは直進し、光軸45と平行な光L3bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。また、液体収容容器30の視認下端部SB2から出た光のうち、レンズ中心44を通る光L2aは直進し、光軸45と平行な光L2bはレンズの焦点Fを通るように屈折する。この結果、図10において実線の細長い四角で示す視認部SBのうち、視認中間部SB3から視認下端部SB2までの間が、インクIKの液面KSの移動方向となる法線方向において、図10において二点鎖線の細長い四角で示すように光学的に拡大される。
したがって、図10に示す変形例では、インクIKを補充する必要がある液量を示す下限マーク36の近傍において移動する液面KSを拡大するので、インクIKの注入タイミングを適切に確認することができる。なお、レンズ体40は下限マーク36付近に対応する下側の領域部分の他に、上限マーク35付近に対応する上側の領域部分に備えてもよい。こうすれば、上限マーク35の近傍において移動する液面KSを拡大するので、補充するインクIKを適切な液量で注入口31から液体収容容器30内に注入することができる。
・上記実施形態において、レンズ体40は、必ずしも、鉛直方向Zにおいて液体収容容器30の視認部SBを拡大する形態に限定されない。例えば、視認部SBとなっている容器前面部34における内面領域が、鉛直方向Zに対して長辺が斜めになった矩形形状である場合は、液面KSの移動方向は鉛直方向Zに対して傾いた方向になる。したがって、レンズ体40は、視認部SBを、液体収容容器30内に収容されたインクIKの液面KSの移動方向、つまり液面KSの法線方向と直交する方向ではなく斜めに交差する方向において光学的に拡大するレンズであることが好ましい。
・上記実施形態において、液体収容容器30は、必ずしも内部へインクIKを注入可能な注入口31を有さなくてもよい。例えば、液体収容容器30が筐体12に対して挿抜可能なインクカートリッジである場合は、液体収容容器30に対してインクの注入を行う代わりに、新しいインクカートリッジに交換する。あるいは、液体収容容器30に対して筐体12外に備えられたインクタンクからチューブによって連続してインクが供給される場合は、液体収容容器30にインクの注入口31を備える必要はない。
・上記実施形態において、視認部SBは、液体収容容器30において容器前面部34の内側の面の全領域でなく、少なくとも一部の領域であってもよい。例えば、図2に示した液体収容容器30において、上限マーク35付近の領域と下限マーク36付近の領域が光透過性の部材で形成され、その光透過性の一部の領域を、液体収容容器30内のインクIKの液面KSが視認可能な視認部SBとしてもよい。あるいは、下限マーク36付近の領域が光透過性の部材で形成され、その光透過性の下限マーク36の付近の領域が、液体収容容器30内のインクIKの液面KSを視認可能な視認部SBとしてもよい。なお、液体収容容器30の全体が光透過性の部材で形成され、容器前面部34以外の面においても液体収容容器30内に収容されたインクIKの液面KSが液体収容容器30外から視認可能であっても差し支えない。
・上記実施形態において、記録装置11は、キャリッジ16を備えず、用紙Pの幅全体と対応した長尺状の固定された記録ヘッド13を備える所謂フルラインタイプのプリンターに変更してもよい。この場合の記録ヘッド13は、複数の単位ヘッドを並列配置することによって記録範囲が用紙Pの幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドを用紙Pの幅全体に亘るように配置することによって、記録範囲が用紙Pの幅全体に亘るようにしてもよい。
・上記実施形態において、記録に用いられる液体は、インクIK以外の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して吐出できる固体を含むもの)であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を吐出して記録を行う構成にしてもよい。
・上記実施形態において、記録装置11は、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を吐出する流状体吐出装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を吐出する粉粒体吐出装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
・上記実施形態において、媒体は用紙Pに限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
11…記録装置、12…筐体、13…記録ヘッド、14…ガイド軸、15…キャリッジモーター、16…キャリッジ、16a…貫通孔、17a…駆動プーリー、17b…従動プーリー、18…タイミングベルト、19…液体供給チューブ、20…カバー部材、21…回動軸、24…開口部、24a…開口上端部、24b…開口下端部、30…液体収容容器、31…注入口、32…蓋、34…容器前面部、40…レンズ体、41…レンズ上端部、42…レンズ下端部、Z…鉛直方向、KS…液面、SB…視認部、SB1…視認上端部、SB2…視認下端部。
Claims (8)
- 記録用の液体を吐出する記録ヘッドと、
前記液体を内部に収容し、前記内部に収容された前記液体の液面を外部から視認可能な視認部を有する液体収容容器と、
前記液体収容容器を内部に収容し、前記内部に収容された前記液体収容容器の前記視認部の少なくとも一部を外部から視認可能とする開口部を有する筐体と、
前記筐体の外部から前記開口部を通して視認する前記液体収容容器の前記視認部を光学的に拡大するレンズ体と、
を備えることを特徴とする記録装置。 - 前記レンズ体は、前記液体収容容器の前記視認部よりも大きい形状を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記レンズ体の重力方向側の端部は、前記液体収容容器の前記視認部の重力方向側の端部と鉛直方向において同じ位置であることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記レンズ体は、前記筐体の前記開口部に備えられることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の記録装置。
- 前記レンズ体は、前記筐体の前記開口部と前記液体収容容器の前記視認部との間に備えられることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の記録装置。
- 前記レンズ体は、前記液体収容容器の前記視認部に備えられることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の記録装置。
- 前記液体収容容器は、その内部に前記液体を注入可能な注入口を有することを特徴とする請求項1ないし6のうちいずれか一項に記載の記録装置。
- 前記レンズ体は、前記視認部を、前記液体収容容器内に収容された前記液体の液面の法線方向において光学的に拡大することを特徴とする請求項1ないし7のうちいずれか一項に記録装置。
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JP2019042985A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | セイコーエプソン株式会社 | 液体タンク |
-
2015
- 2015-11-24 JP JP2015228463A patent/JP2017094581A/ja active Pending
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