JP2017094532A - 空気入りタイヤの加硫装置および方法 - Google Patents

空気入りタイヤの加硫装置および方法 Download PDF

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【課題】横置きしているグリーンタイヤの上側および下側ビード部を、タイヤモールドの閉型時に所定位置に精度よく安定して保持して、加硫したタイヤの品質を向上させることができる空気入りタイヤの加硫装置および方法を提供する。【解決手段】下型ビードリング12eに横倒し状態のグリーンタイヤGの下側ビード部Gbを配置して保持させることによりグリーンタイヤGを横置きして、このグリーンタイヤGに加硫ブラダ2を内挿し、次いで、上型ビードリング12dを、上側サイドプレート12bとは個別に、上側サイドプレート12bよりも先に下方移動させて、グリーンタイヤGの上側ビード部Gaを保持させた状態にして、次いで、タイヤモールド12を閉型して加硫ブラダ2に加熱媒体M1および加圧媒体M2を注入して膨張させることによりグリーンタイヤGを加硫する。【選択図】 図2

Description

本発明は、空気入りタイヤの加硫装置および方法に関し、さらに詳しくは、横置きしているグリーンタイヤの上側および下側ビード部を、タイヤモールドの閉型時に所定位置に精度よく安定して保持して、加硫したタイヤの品質を向上させることができる空気入りタイヤの加硫装置および方法に関するものである。
タイヤの加硫工程では一般に、グリーンタイヤがタイヤモールドの中に横置きされる。次いで、このグリーンタイヤの内部に挿入した加硫ブラダを加熱媒体および加圧媒体により膨張させて、閉型したタイヤモールドの中でグリーンタイヤを所定温度で加熱するとともに所定圧力で押圧して加硫する。
グリーンタイヤをタイヤモールドの中に設置する際には、タイヤモールドを構成する下型ビードリングに横倒し状態のグリーンタイヤの下側ビード部を載置して保持させる。次いで、タイヤモールドを構成する上側サイドプレートとともに上型ビードリングを下方移動させてそれぞれを、グリーンタイヤの上側サイド部、上側ビード部に当接させて保持させる。タイヤモールドを構成する下側サイドプレートにはグリーンタイヤの下側サイド部を当接させて保持させる。次いで、タイヤモールドを構成するセクタを移動させてグリーンタイヤのトレッド部に当接させてタイヤモールドを閉型する。
上型ビードリングは上側サイドプレートに取り付けられていることが一般的なので、上側サイドプレートと上型ビードリングとは一緒に上下移動する(例えば、特許文献1参照)。そして、横置されているグリーンタイヤの上側ビード部は何かに保持されているわけではなくフリーな状態になっている。そのため、上側サイドプレートおよび上型ビードリングを下方移動させると、上側ビード部が上型ビードリングにしっかりと保持されない状態になることがあり、この状態でタイヤモールドが閉型されることがある。この状態でグリーンタイヤが加硫されると、横置きされて加硫されたタイヤの上側ビード部や上側サイド部が、意図しない形状に若干変形し、横置き状態の上下方向、即ちタイヤ幅方向で形状の差異が生じてタイヤ品質に影響するという問題がある。
特開平8−332634号公報
本発明の目的は、横置きしているグリーンタイヤの上側および下側ビード部を、タイヤモールドの閉型時に所定位置に精度よく安定して保持して、加硫したタイヤの品質を向上させることができる空気入りタイヤの加硫装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の空気入りタイヤの加硫装置は、筒状の加硫ブラダと、この加硫ブラダを保持する中心機構と、前記加硫ブラダに加圧媒体および加熱媒体を注入する注入口とを備えて、タイヤモールドの内部で横置きされているグリーンタイヤに前記加硫ブラダが内挿されて、前記タイヤモールドを閉型した状態で前記加硫ブラダに前記加圧媒体および前記加熱媒体を注入して膨張させることにより、前記グリーンタイヤを加熱するとともに押圧して加硫する構成にした空気入りタイヤの加硫装置において、前記タイヤモールドを構成する上型ビードリングが取り付けられるリング昇降部と、前記タイヤモールドを構成する上側サイドプレートが取り付けられる昇降プレートとを備えて、前記リング昇降部と前記昇降プレートとにより、前記上型ビードリング、前記上側サイドプレートをそれぞれ個別に上下移動させる構成にして、前記タイヤモールドを構成する下型ビードリングに横倒し状態の前記グリーンタイヤの下側ビード部を載置して保持させることにより前記グリーンタイヤが横置きされ、前記上型ビードリングを前記上側サイドプレートよりも先に下方移動させて、この上型ビードリングに前記グリーンタイヤの上側ビード部を保持させた状態にした後で、前記タイヤモールドを閉型する構成にしたことを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤの加硫方法は、中心機構により保持された筒状の加硫ブラダを、横置きされているグリーンタイヤに内挿し、閉型したタイヤモールドの内部で、前記加硫ブラダに加熱媒体および加圧媒体を注入して膨張させることにより、前記グリーンタイヤを加熱するとともに押圧して加硫する空気入りタイヤの加硫方法において、前記タイヤモールドを構成する下型ビードリングに横倒し状態の前記グリーンタイヤの下側ビード部を配置して保持させることにより前記グリーンタイヤを横置きして、次いで、前記タイヤモールドを構成する上型ビードリングを、前記タイヤモールドを構成する上側サイドプレートとは個別に、この上側サイドプレートよりも先に下方移動させて、前記グリーンタイヤの上側ビード部を保持させた状態にして、次いで、前記タイヤモールドを閉型して前記グリーンタイヤを加硫することを特徴とする。
本発明によれば、横倒し状態のグリーンタイヤの下側ビード部を、下型ビードリングに配置して保持させることによりグリーンタイヤを横置きして、上型ビードリングを、上側サイドプレートとは個別に、この上側サイドプレートよりも先に下方移動させて、グリーンタイヤの上側ビード部を保持させた状態にした後で、タイヤモールドを閉型する。そのため、タイヤモールドの閉型時には、グリーンタイヤの上側ビード部、下側ビード部をそれぞれ、上型ビードリング、下型ビードリングによって、所定位置に精度よく安定して保持することができる。これに伴って、グリーンタイヤを加硫して製造されたタイヤに不要な変形が生じることを防止でき、タイヤ品質を向上させることができる。
タイヤモールドが開型した状態でグリーンタイヤが横置されている本発明の空気入りタイヤの加硫装置を縦断面視で例示する説明図である。 図1の上型ビードリングを下方移動させて、グリーンタイヤの上側ビード部を所定位置に保持させた状態の加硫装置を縦断面視で例示する説明図である。 図2のタイヤモールドを閉型してグリーンタイヤを加硫している状態の加硫装置を縦断面視で例示する説明図である。 図3のグリーンタイヤを加硫した後でセクタを開いた状態の加硫装置を縦断面視で例示する説明図である。 図4の上側サイドプレートを上方移動させて、グリーンタイヤの上側サイド部から剥がした状態の加硫装置を縦断面視で例示する説明図である。
以下、本発明の空気入りタイヤの加硫装置および方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1に例示する本発明の空気入りタイヤの加硫装置1(以下、加硫装置1という)はには、加硫するグリーンタイヤGに対応するタイヤモールド12が設置される。この実施形態では、タイヤモールド12は周方向に複数に分割されたセクタ12aと、環状の上側サイドプレート12bと、環状の下側サイドプレート12cと、環状の上型ビードリング12dと環状の下型ビードリング12eとで構成されている。
この加硫装置1は、ゴム製の筒状の加硫ブラダ2と、加硫ブラダ2を保持する中心機構4と、加硫ブラダ2に加圧媒体M1および加熱媒体M2を注入する注入口6とを備えている。加硫ブラダ2には、中心機構4を構成するセンターポスト4aが上下に挿通している。加硫ブラダ2の上縁部3a、下縁部3bはそれぞれ、中心機構4に上下方向に間隔をあけて配置されている円盤状の上側保持部5a、下側保持部5bにより保持されている。
注入口6は中心機構4の外周側の位置に設けられている。注入口6は中心機構4を下方に延びる注入ライン6Lに接続されている。加熱媒体M1は加圧媒体M2よりも高温であり、例えばスチーム等が用いられる。加圧媒体M2は加熱媒体M1よりも高圧でかつ比重が大きく、例えば窒素ガス等の不活性ガスが用いられる。
注入口6は周方向に間隔をあけて複数設けることが好ましい。加熱媒体M1と加圧媒体M2に対して、それぞれ別々の注入口6および注入ライン6Lを設けることもできる。尚、中心機構4には、加硫ブラダ2の内部の流体(加熱媒体M1および加圧媒体M2)を外部に排出する排出口および排出ラインも設けられている。
この加硫装置1はさらに、ボトムプレート11と、それぞれ個別に上下移動可能なコンテナリング8、昇降プレート9、リング昇降部7と、昇降プレート9に吊設されて水平方向にスライド可能なセグメント10を備えている。コンテナリング8、昇降プレート9およびリング昇降部7は、油圧シリンダ等を用いて上下移動する構成になっている。
セグメント10は、それぞれのセクタ12aの外周面に取り付けられる。これらセグメント10の外周側にはコンテナリング8が配置されている。セグメント10の外周傾斜面とコンテナリング8の内周傾斜面とはスライド可能に係合している。コンテナリング8がセグメント10に対して上下移動することによりセグメント10は水平方向にスライドする。セグメント10がセンターポスト4aに向って水平移動すると、環状に配置されているセクタ2aが縮径した配置になって組み付けられる。一方、セグメント10がセンターポスト4aから離れるように水平移動すると、環状に配置されているセクタ2aが拡径した配置になる。
昇降プレート9の下面には、上側サイドプレート12bが取り付けられている。リング昇降部7には上型ビードリング12dが取り付けられていて、上型ビードリング12dは上側サイドプレート12bの内周側の所定位置に嵌合可能になっている。ボトムプレート11の上面には、下側サイドプレート12cが取り付けられていて、下型ビードリング12eは下側サイドプレート12cの内周側の所定位置に取り付けられている。
この加硫装置1を用いてグリーンタイヤGを加硫するには、図1に例示するように開型しているタイヤモールド12の下型ビードリング12eに、横倒し状態のグリーンタイヤGの下側のビード部Gbを配置して保持させる。これにより、加硫ブラダ2を内挿した状態でグリーンタイヤGを横置きする。加硫ブラダ2は収縮した状態でグリーンタイヤGに内挿される。
グリーンタイヤGを横置きして加硫ブラダ2を内挿した後に、加硫ブラダ2に加圧媒体M2を若干注入して膨張させる。これにより、グリーンタイヤGを実質的に変形させないようにして加硫ブラダ2によって支持する。グリーンタイヤGの下側ビード部Gbは、下型ビードリング12eと膨張した加硫ブラダ2とに挟まれることで、所定位置に精度よく安定的に保持される。
次いで、図2に例示するように、昇降プレート9やコンテナリング12を実質的に下方移動させることなく、リング昇降部7を個別に下方移動させる。これにより、上型ビードリング12dにグリーンタイヤGの上側ビード部Gaを保持させた状態にする。下方移動させた上型ビードリング12dの周辺には、上側サイドプレート12bが存在していないので、グリーンタイヤGが上側サイドプレート12bに接触することもなく、確実に上型ビードリング12dによって上側ビード部Gaを保持させることができる。
上側ビード部Gaを保持させた上型ビードリング12dをさらに所定位置まで下方移動させることで、加硫ブラダ2の内圧が上昇する。この内圧を上昇させた加硫ブラダ2によってグリーンタイヤGを適度にシェーピングしつつ、グリーンタイヤGを支持する。グリーンタイヤGの上側ビード部Gaは、上型ビードリング12dと内圧が上昇した加硫ブラダ2とに挟まれることで、所定位置に精度よく安定的に保持される。加硫ブラダ2の上端部3aの近傍も上型ビードリング12dによって保持された状態になる。グリーンタイヤGの下側サイド部Gdは、下側サイドプレート12cと内圧が上昇した加硫ブラダ2とに挟まれて安定的に保持される。
次いで、図3に例示するように、昇降プレート9を所定位置まで下方移動させる。これにより、上側サイドプレート12bを下方移動させて、グリーンタイヤGの上側サイド部Gcを保持させるとともに、上型ビードリング12dに嵌合させる。下方移動する昇降プレート9とともにセグメント10およびセクタ12aも下方移動して、セグメント10の下面はボトムプレート11の上面に当接する。昇降プレート9の下方移動とともにコンテナリング8も必要に応じて下方移動させる。ただし、セグメント10に対してコンテナリング8を下方移動させると、セクタ12aがセンターポスト4aに向って水平移動するので、セグメント10の下面がボトムプレート11の上面に当接するまでは、セグメント10に対してコンテナリング8を下方移動させないようにする。
セグメント10の下面がボトムプレート11の上面に当接した後は、コンテナリング8をセグメント10に対して下方移動させて、それぞれのセクタ12aをセンターポスト4aに向って水平移動させて環状に組み付ける。これにより、タイヤモールド12が閉型した状態になる。
次いで、閉型したタイヤモールド12の内部で、注入口6から加熱媒体M1を加硫ブラダ2に注入して所定の初期内圧P1にして、加硫ブラダ2を膨張させるとともに加熱する。グリーンタイヤGは、膨張した加硫ブラダ2によって押圧されてタイヤモールド11にある程度押し付けられる。
加硫ブラダ2に加熱媒体M1を注入し終えてから所定時間経過後に、図3に例示するように、注入口6から加媒体M2を加硫ブラダ2に注入して、加硫ブラダ2を所定の内圧Pに上昇させてさらに膨張させる。これにより、グリーンタイヤGは、さらに膨張した加硫ブラダ2によってさらに強く押圧されてイヤモールド11に強く押し付けられる。この状態を所定時間維持して、グリーンタイヤGの加硫が終了してタイヤTが製造される。
上述したように本発明では、下側ビード部Gbを下型ビードリング12eによって保持した状態にしてグリーンタイヤGを横置きし、上側サイドプレート12bを下方移動させる前に上型ビードリング12dを下方移動させて、上側ビード部Gaを上型ビードリング12dによって保持する。その後、タイヤモールド12を閉型するので、タイヤモールド12の閉型時には、上側ビード部Ga、下側ビード部Gbはそれぞれ、上型ビードリング12d、下型ビードリング12eによって所定位置に精度よく安定して保持される。
したがって、横置き状態で加硫されたタイヤTの上側ビード部Taや上側サイド部Tcが意図しない形状に成形される不具合や、これらの部分が十分に押圧されない不具合等を防止できる。即ち、形状、外観についてタイヤTの幅方向で不要な差異が生じる不具合を防止することができるので、タイヤ品質を向上させるには有利になる。
ところで、従来方法のように、上型ビードリング12dと上側サイドプレート12bが一緒に下方移動すると、上型ビードリング12dと上側サイドプレート12bがグリーンタイヤGに接触して加硫ブラダ2の内圧が上昇しながら、上型ビードリング12dによって加硫ブラダ2の上端部3aの近傍が保持される。そのため、加硫ブラダ2の上端部3aの近傍は上型ビードリング12dによって保持されるまでは外側に膨張するスペースがある。そのため、このスペースに膨張した加硫ブラダ2の部分の歪みを内圧が上昇した後に是正しようとするため、加硫ブラダ2には局部的なシワやクラックが発生し易い。一方、本発明では、加硫ブラダ2の上端部3aの近傍が上型ビードリング12dによって保持された後に加硫ブラダ2の内圧が上昇する。そのため、加硫ブラダ2の上端部3aの近傍が局部的に膨張するスペースが無く、従来方法で発生するような加硫ブラダ2のシワやクラックを防止できる。
グリーンタイヤGの加硫が終了してタイヤTを製造した後は、図4に例示するように加硫ブラダ2の内部の流体(加熱媒体M1および加圧媒体M2)を外部に排出するとともに、コンテナリング8を上方移動させる。昇降プレート9およびリング昇降部7は上方移動させずにそのままの位置に維持する。これより、それぞれのセクタ12aをセンターポスト4aに対して後進移動させてこれらセクタ12aを開いた状態にする。タイヤTのトレッド部と密着していたそれぞれのセクタ12aは、後進移動することでタイヤTのトレッド部から剥がれることになる。
次いで、図5に例示するようにリング昇降部7は上方移動させずにそのままの位置に維持しながら、昇降プレート9を上方移動させる。即ち、上型ビードリング12d、下型ビードリング12eによりそれぞれ、タイヤTの上側ビード部Ta、下側ビード部Tbを保持した状態を維持しながら、上側サイドプレート12bを上方移動させる。この時、コンテナリング8に対してセグメント10を上方移動させると、セクタ12aがセンターポスト4aに向って水平移動するので、昇降プレート9の上方移動とともにコンテナリング8も上方移動させる。
加硫後のタイヤTの上側サイド部Tcは、上側サイドプレート12bに密着しているので、上側サイドプレート12bから剥がし難くなっている。ところが本発明では、上側ビード部Ta、下側ビード部Tbがそれぞれ上型ビードリング12d、下型ビードリング12eによって確実に保持されているので、上側サイドプレート12bを上方移動させても一緒にグリーンタイヤGが上方移動することがない。それ故、タイヤTの上側サイド部Tcを上側サイドプレート12bから確実に剥がすことが可能になる。
タイヤTが上側サイドプレート12bに密着したまま一緒に上方移動すると、タイヤTを上側サイドプレート12bから剥がす作業に多大な工数が発生して、生産性が低下するデメリットがある。また、上側サイドプレート12bと一緒に上方移動するタイヤTが加硫装置1に干渉して、加硫装置1またはタイヤTが損傷するデメリットが生じることもある。しかしながら、本発明によれば、これらのデメリットを回避できる。
タイヤTの上側サイド部Tcを上側サイドプレート12bから剥がした後は、リング昇降部7を上方移動させて、タイヤTの上側ビード部Taを上型ビードリング12dから剥がす。次いで、タイヤTを上方移動させることにより、下側ビード部Tb、下側サイド部Tdをそれぞれ、下型ビードリング12e、下側サイドプレート12cから剥がして、収縮させた加硫ブラダ2から抜き出して加硫装置1から取り出す。
1 加硫装置
2 加硫ブラダ
3a 上縁部
3b 下縁部
4 中心機構
4a センターポスト
5a 上側保持部
5b 下側保持部
6 注入口
6L 注入ライン
7 リング昇降部
8 コンテナリング
9 昇降プレート
10 セグメント
11 ボトムプレート
12 タイヤモールド
12a セクタ
12b 上側サイドプレート
12c 下側サイドプレート
12d 上型ビードリング
12e 下型ビードリング
G グリーンタイヤ
Ga 上側ビード部
Gb 下側ビード部
Gc 上側サイド部
Gd 下側サイド部
T 加硫して製造したタイヤ
Ta 上側ビード部
Tb 下側ビード部
Tc 上側サイド部
Td 下側サイド部
M1 加熱媒体
M2 加圧媒体

Claims (4)

  1. 筒状の加硫ブラダと、この加硫ブラダを保持する中心機構と、前記加硫ブラダに加圧媒体および加熱媒体を注入する注入口とを備えて、タイヤモールドの内部で横置きされているグリーンタイヤに前記加硫ブラダが内挿されて、前記タイヤモールドを閉型した状態で前記加硫ブラダに前記加圧媒体および前記加熱媒体を注入して膨張させることにより、前記グリーンタイヤを加熱するとともに押圧して加硫する構成にした空気入りタイヤの加硫装置において、
    前記タイヤモールドを構成する上型ビードリングが取り付けられるリング昇降部と、前記タイヤモールドを構成する上側サイドプレートが取り付けられる昇降プレートとを備えて、前記リング昇降部と前記昇降プレートとにより、前記上型ビードリング、前記上側サイドプレートをそれぞれ個別に上下移動させる構成にして、前記タイヤモールドを構成する下型ビードリングに横倒し状態の前記グリーンタイヤの下側ビード部を載置して保持させることにより前記グリーンタイヤが横置きされ、前記上型ビードリングを前記上側サイドプレートよりも先に下方移動させて、この上型ビードリングに前記グリーンタイヤの上側ビード部を保持させた状態にした後で、前記タイヤモールドを閉型する構成にしたことを特徴とする空気入りタイヤの加硫装置。
  2. 前記グリーンタイヤを加硫した後に、前記上型ビードリング、前記下型ビードリングによりそれぞれ、加硫した前記タイヤの上側ビード部、下側ビード部を保持した状態を維持しながら、前記上側サイドプレートを前記上型ビードリングより先に上方移動させて、加硫した前記タイヤの上側サイド部を前記上側サイドプレートから剥がす構成にした請求項1に記載の空気入りタイヤの加硫装置。
  3. 中心機構により保持された筒状の加硫ブラダを、横置きされているグリーンタイヤに内挿し、閉型したタイヤモールドの内部で、前記加硫ブラダに加熱媒体および加圧媒体を注入して膨張させることにより、前記グリーンタイヤを加熱するとともに押圧して加硫する空気入りタイヤの加硫方法において、
    前記タイヤモールドを構成する下型ビードリングに横倒し状態の前記グリーンタイヤの下側ビード部を配置して保持させることにより前記グリーンタイヤを横置きして、次いで、前記タイヤモールドを構成する上型ビードリングを、前記タイヤモールドを構成する上側サイドプレートとは個別に、この上側サイドプレートよりも先に下方移動させて、前記グリーンタイヤの上側ビード部を保持させた状態にして、次いで、前記タイヤモールドを閉型して前記グリーンタイヤを加硫することを特徴とする空気入りタイヤの加硫方法。
  4. 前記グリーンタイヤを加硫した後、前記上型ビードリング、前記下型ビードリングによりそれぞれ、前記加硫したタイヤの上側ビード部、下側ビード部を保持させた状態を維持し、前記上側サイドプレートを前記上型ビードリングとは個別に、この上型ビードリングよりも先に上方移動させることにより、前記加硫したタイヤの上側サイド部を前記上側サイドプレートから剥がす請求項3に記載の空気入りタイヤの加硫方法。
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