JP2017090465A - 電気化学測定方法および電気化学測定装置 - Google Patents

電気化学測定方法および電気化学測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】生体試料の投入および回収に伴って生じる電流ノイズを抑制することができる電気化学測定方法を提供する。【解決手段】電気化学測定方法は、ウェルと、ウェル内に設けられた作用電極とを有する電気化学測定デバイスを用いた電気化学測定方法であって、作用電極に測定電圧を印加して、作用電極に流れる第一の電流値を測定するステップS020と、その後、作用電極に非測定電圧を印加するステップS025と、その後、作用電極に対して非測定電圧を印加した状態で、ウェル内に生体試料を投入するステップS030と、その後、作用電極に測定電圧を印加して、作用電極に流れる第二の電流値を測定するステップS040と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、細胞又は組織等の活動状態を測定、解析するための電気化学測定方法および電気化学測定装置に関する。
細胞や組織は、様々な物質を輸送、消費することによって活動している。例えば、胚は、周囲の酸素を消費しながら細胞***を行う。そのため、細胞や組織等の試料の周囲の環境を測定することにより、その試料の活動状態について解析することができる。
試料の周囲の環境を測定する方法としては、例えば、作用電極が設けられた電気化学測定デバイスを用いて、試料を含む溶液の電気化学測定を行う方法がある。
尚、この出願に関連する先行技術文献としては、例えば、特許文献1が知られている。
国際公開第2010/055942号
本開示の電気化学測定方法は、ウェルと、ウェル内に設けられた作用電極とを有する電気化学測定デバイスを用いて生体試料を測定する方法である。
電気化学測定方法は、作用電極に測定電圧を印加して、作用電極に流れる第一の電流値を測定するステップと、その後、作用電極に非測定電圧を印加するステップと、その後、作用電極に対して非測定電圧を印加した状態で、ウェル内に生体試料を投入するステップと、その後、作用電極に測定電圧を印加して、作用電極に流れる第二の電流値を測定するステップと、を備える。
また、本開示の電気化学測定装置は、ウェルと、ウェル内に設けられた作用電極とを有する電気化学測定デバイスを用いて電気化学測定を行う電気化学測定装置である。
電気化学測定装置は、電気化学測定デバイスを載置する載置部と、電気化学測定デバイスの作用電極に電気的に接続される端子と、作用電極に印加する電圧を制御する制御部と、を備えている。
制御部は、作用電極に測定電圧を印加し、生体試料を投入する前の、作用電極に流れる第一の電流値を測定し、その後、作用電極に非測定電圧を印加し、その後、生体試料が電気化学測定デバイスに投入された後に、作用電極に測定電圧を印加し、作用電極に流れる第二の電流値を測定する。
図1は、本実施の形態1における電気化学測定デバイスの斜視図である。 図2は、本実施の形態1における電気化学測定装置の斜視図である。 図3は、本実施の形態1における電気化学測定デバイスの断面模式図である。 図4は、本実施の形態1における電気化学測定デバイスの上面模式図である。 図5は、本実施の形態1における電気化学測定方法を示すフローチャートである。 図6は、本実施の形態1における電圧印加プロトコルを示すグラフである。 図7は、本実施の形態1の変形例1における電圧印加プロトコルを示すグラフである。 図8は、本実施の形態1の変形例2における電気化学測定方法を示すフローチャートである。 図9は、本実施の形態1の変形例2における電圧印加プロトコルを示すグラフである。 図10は、本実施の形態2における電気化学測定デバイスの上面図である。 図11は、本実施の形態2における電気化学測定方法を示すフローチャートである。 図12は、本実施の形態2における電圧印加プロトコルを示すグラフである。 図13は、本実施の形態2における電圧印加プロトコルの区間11の一例を示すグラフである。 図14は、本実施の形態2における電圧印加プロトコルの区間11の別の例を示すグラフである。
従来の電気化学測定において、生体試料の投入または回収は、測定電圧を印加した状態で行われる。そのため、作用電極には、生体試料の投入および回収に伴う電流ノイズが流れる。生じた電流ノイズは、正確な電気化学測定を妨げる可能性がある。
以下では、本開示の実施の形態に係る電気化学測定方法および電気化学測定装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本開示を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。各図において、実質的に同一の構造については同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化している。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における電気化学測定デバイス10の斜視図である。図2は、本実施の形態における電気化学測定装置30の斜視図である。図3は、本実施の形態における電気化学測定デバイス10の断面模式図である。図3は、図1の線3-3における断面図を示している。図4は、本実施の形態における電気化学測定デバイスの上面模式図である。
電気化学測定デバイス10は、胚等の細胞または組織などの生体試料101の活動状態を測定するためのデバイスである。
電気化学測定デバイス10は、容器11と電極チップ12とを備える。容器11は、上部容器11aと下部容器11bとを有する。
容器11は、容器11の内部に実装された電極チップ12を有する。容器11は、測定液102を溜めるための貯留部13を有する。貯留部13の底面には、逆円錐形状のウェル14が複数設けられている。生体試料101は、ウェル14の内部に配置される。容器
11は、例えば、樹脂成型等により作製される。
電極チップ12は、領域15および作用電極16を有する。領域15は、生体試料101を配置するための場所である。作用電極16は、生体試料101の電気化学測定に用いられる。
領域15は、例えば電極チップ12の上面に設けられる凹部である。なお、領域15は、電極チップ12の凹部に限られない。例えば、領域15は、電極チップ12の平面の一部であってもよい。
複数の作用電極16は、領域15の周囲を取り囲むように設けられている。このような構成にすることにより、領域15に配置される生体試料101と作用電極16との距離を一定に保つことができる。
なお、作用電極16は、領域15の中心からの距離が異なるように、複数個配置されていてもよい。これにより、電気化学測定デバイス10は、生体試料101からの距離の異なる複数の位置で電気化学測定を行うことができる。
電気化学測定デバイス10において、下部容器11bと、電極チップ12と、上部容器11aが、順に積層されている。ウェル14の底部には、貫通孔53が形成されており、貫通孔53は、上部容器11aの下部を貫通している。この構成により、ウェル14の底部にて、電極チップ12の作用電極16が露出している。
容器11の周囲の段差部分の下面には、接続端子17が設けられている。接続端子17は、作用電極16と電気的に接続されている。接続端子17は、電気化学測定装置30などの計測機器に接続される。
容器11と電極チップ12との間には、測定液102の漏出を抑制するため、シール材18が設けられている。
なお、作用電極16は、領域15の中に設けられていてもよい。また、接続端子17は、作用電極16と電気的に接続されていれば、容器11のどこに形成されていてもよい。
また、電気化学測定デバイス10において、ウェル14の底面に形成される貫通孔53を形成せず、ウェル14の底面が塞がれた状態でもよい。そして、領域15および作用電極16は、電極チップ12上ではなく、容器11のウェル14の底面に直に設けられていてもよい。この場合、電極チップ12を用いる必要がない。
電気化学測定装置30は、電気化学測定デバイス10を用いて、生体試料の電気化学測定を行う。電気化学測定装置30は、例えば、作用電極16への電圧の印加や、作用電極16に流れる電流の測定を行う。
電気化学測定装置30は、ステージ31、載置部32、端子33、制御部34およびカバー35、を有する。
電気化学測定デバイス10は、ステージ31上の載置部32に載置される。載置部32は、例えば、ステージ31の上面に設けられる凹部を有する。電気化学測定デバイス10は、載置部32の凹部に固定される。
ステージ31には端子33が設けられている。端子33は、電気化学測定デバイス10
の接続端子17と接触する。これにより、作用電極16は、端子33と電気的に接続される。また、端子33は、制御部34と電気的に接続される。
制御部34は、作用電極に印加する電圧の大きさおよび印加のタイミングを制御する。制御部34は、電源回路および電圧印加回路などを含む。これにより、制御部34は、電圧を印加する指令信号の生成や作用電極への電圧の印加を行うことができる。
また、電気化学測定装置30は、測定部36および演算部37を有してもよい。測定部36は、例えば、印加された電圧により作用電極16に流れる電流を測定する。演算部37は、測定した電流値に基づいて、例えば、生体試料101の活性度を算出する。
図2に示すように、制御部34、測定部36および演算部37は、それぞれ独立した回路で構成されていてもよい。あるいは、制御部34と、測定部36と、演算部37とは、1つのICで構成されていてもよい。
カバー35は、生体試料101の測定環境を適切な環境に保持するために設けられる。つまり、カバー35は、外気と隔離された測定環境を形成する。カバー35を設けることにより、電気化学測定装置30は、適切な環境で生体試料101を測定できる。
カバー35は、ステージ31の上方に設けられる。載置部32に載置される電気化学測定デバイス10は、カバー35に完全に覆われる。
ここで、生体試料101の測定における適切な環境とは、例えば、37℃で空気中に5%の二酸化炭素を有する環境である。この環境を維持するために、電気化学測定装置30は、二酸化炭素を供給する供給口や、温度センサや、ヒーター等を備えていてもよい。
以下、図3、図4を参照して、生体試料101を測定する際の電気化学測定デバイス10の動作を説明する。
生体試料101は、例えば、胚である。胚は、未分化および卵割した受精卵を含む。
胚は、周囲の酸素を消費しながら卵胞内部で分割を行っている。電気化学測定装置30は、作用電極16を用いて胚周辺に溶存する酸素量を計測できる。そして、計測した酸素量により、胚の酸素消費の活動状態が確認できる。
貯留部13には、参照電極23および対極24が設けられている。
測定液102は、作用電極16と参照電極23と対極24に接するように、貯留部13およびウェル14内に充填される。
作用電極16、参照電極23および対極24は、電気化学測定装置30に電気的に接続される。
電気化学測定装置30の制御部34および測定部36は、例えば、ポテンショスタットである。ポテンショスタットは、参照電極23に対する作用電極16の電位を一定にする装置である。
生体試料101は、電極チップ12の上面に形成されている領域15に配置される。
生体試料101の周辺に溶存する酸素量を計測する際は、ポテンショスタットを用いて
作用電極16に酸化還元電位を印加する。これにより、作用電極16の周辺に溶存する酸素が還元される。酸素が還元されることにより、作用電極16に電流が流れる。作用電極16に流れる電流は、ポテンショスタットにより測定される。
作用電極16に流れる電流値は、作用電極16の周辺に溶存する酸素量と相関がある。そのため、生体試料101の周囲に配置された作用電極16の電流値を計測することで、生体試料101の周辺の物質濃度である溶存酸素濃度(溶存酸素量)を見積もることができる。
なお、対極24は、設けなくてもよい。すなわち、参照電極23は、参照電極23としての役割のほかに、対極24としての役割を有してもよい。
図5は、本実施の形態における電気化学測定方法のフローチャートである。図6は、作用電極16に印加される電圧の印加タイミングの一例を示す電圧印加プロトコルである。
以下、図5および図6を参照して、胚等の単一の生体試料101の酸素消費量の電気化学測定方法について説明する。ここで、単一の生体試料101は、1つの細胞、1つの細胞塊および1つの組織である。測定液102中で分散した状態で含まれている複数の細胞は、単一の生体試料101に含まない。
電極チップ12の上面には、領域15の中心から異なる距離に配置される複数の作用電極16が設けられている。
本実施の形態における電気化学測定方法は、容器11に測定液102を注入するステップ(S010)と、作用電極16に測定電圧Vmを印加して、生体試料101を投入する前のブランク状態の第一の電流値I1を測定するステップ(S020)と、作用電極16に非測定電圧Vnを印加するステップ(S025)と、生体試料101を投入するステップ(S030)と、作用電極16に測定電圧Vmを印加して、生体試料101を投入した後の第二の電流値I2を測定するステップ(S040)と、作用電極16に非測定電圧Vnを印加するステップ(S045)と、生体試料101を回収するステップ(S050)と、作用電極16に測定電圧Vmを印加して、生体試料101を回収した後のブランク状態の第三の電流値I3を測定するステップ(S060)と、測定した電流値I1、I2、I3から測定液102中の物質濃度である溶存酸素濃度(溶存酸素量)を算出するステップ(S070)とからなる。この溶存酸素濃度の変化から、生体試料101の活性が計測される。
ステップS010では、容器11の貯留部13及びウェル14に測定液102を注入する。測定液102は、作用電極16、参照電極23および対極24と接触している。そして、電気化学測定デバイス10を電気化学測定装置30の載置部32に載置する。このとき、接続端子17は端子33と接触している。なお、本実施例においては、作用電極16および対極24として、白金電極を用いて説明する。また、参照電極23として、銀/塩化銀電極を用いて説明する。ただし、電極材料は、これらに限定されるものではない。
ここで、測定液102が予め充填された容器11においては、ステップ(S020)から始めてもよい。
ステップS020では、作用電極16に測定電圧Vmを印加して、生体試料101を投入する前の第一の電流値I1を測定する。測定電圧Vmは、図6に示す区間1で印加される。測定電圧Vmは、酸化還元電位である。本実施の形態において、測定電圧Vmは、例えば−0.6Vである。また、区間1は、120秒から240秒の間の区間である。区間
1は、10秒間以上、120秒間以下であることが好ましい。なお、電気化学測定の測定時間を短くする目的においては、区間1を5秒以上、10秒以下としてもよい。
区間1の前の区間において、非測定電圧Vnが印加されている。ここで、測定電圧Vmは、測定する際に印加する電圧である。非測定電圧Vnは、電極に電流が流れないように印加する電圧である。
測定電圧Vmが作用電極16に印加されることにより、作用電極16の周辺の溶存酸素が還元されるため、作用電極16に酸素還元電流が流れる。測定部36は、作用電極16に流れる第一の電流値I1を測定する。
このように、ステップS020では、生体試料101の影響を受けないブランク状態の測定液102に含まれる溶存酸素濃度(溶存酸素量)に起因する第一の電流値I1を測定できる。
ステップS025では、作用電極16に非測定電圧Vnを印加する。そして、ステップS030では、生体試料101を投入する。非測定電圧Vnは、図6に示す区間2で印加される。非測定電圧Vnは、電気化学測定装置30の開回路電圧である。本実施の形態において、非測定電圧Vnは、例えば、0.2Vである。また、区間2は、240秒から360秒の間の区間である。区間2は、30秒間以上、120秒間以下であることが好ましい。
生体試料101は、作用電極16に非測定電圧Vnが印加された状態で、領域15に配置される。領域15には、1つの生体試料101が配置される。作用電極16には電流が流れていないので、生体試料101を領域15に配置する際の電流ノイズを抑えることができる。
また、生体試料101が作用電極16に接触してしまった場合でも、生体試料101に電流が流れることはないので、生体試料101がダメージを受けるということを防止できる。
ステップS040では、生体試料101を投入した後の第二の電流値I2を測定する。
測定電圧Vmは、図6に示す区間3で印加される。測定電圧Vmは、酸化還元電位である。本実施の形態において、測定電圧Vmは、例えば−0.6Vである。また、区間3は、360秒から480秒の間の区間である。区間3は、10秒間以上、120秒間以下であることが好ましい。なお、電気化学測定の測定時間を短くする目的においては、区間1を5秒以上、10秒以下としてもよい。
このように、ステップS040では、生体試料101の呼吸活動の影響を受ける溶存酸素濃度(溶存酸素量)に起因する第二の電流値I2を測定できる。
領域15に置かれた生体試料101は、呼吸活動に伴い、測定液102中の周囲の溶存酸素を消費する。そのため、測定液102中の生体試料101の近傍では、酸素が少ない状態になる。また、測定液102中の溶存酸素は、生体試料101から遠くなるほど測定液102の飽和溶存酸素の状態に近づく。
生体試料101の呼吸活動が活発であるほど、生体試料101の近傍では酸素が多く消費される。すなわち、生体試料101の周辺に形成される酸素濃度勾配の大きさは、生体試料101である受精卵の呼吸活動量によって決定される。
ステップS045では、作用電極16に非測定電圧Vnを印加する。ステップS050では、生体試料101を回収する。非測定電圧Vnは、図6に示す区間4で印加される。非測定電圧Vnは、電気化学測定デバイス10に接続された計測機器を含む電気化学測定装置30全体の開回路電圧である。このとき、電気化学測定デバイス10には、測定液102が充填されている。本実施の形態において、非測定電圧Vnは、例えば、0.2Vである。また、区間4は、480秒から600秒の間の区間である。区間4は、30秒間以上、120秒間以下であることが好ましい。
生体試料101は、作用電極16に非測定電圧Vnを印加された状態で、測定液102から取り出される。このとき、作用電極16には電流が流れていないので、生体試料101を取り出す際の電流ノイズを抑えることができる。
また、生体試料101が作用電極16に接触してしまった場合でも、生体試料101に電流が流れないので、生体試料101がダメージを受けるということを防止できる。
ステップS060では、作用電極16に測定電圧Vmを印加して、生体試料101を回収した後の第三の電流値I3を測定する。測定電圧Vmは、図6に示す区間5で印加される。測定電圧Vmは、酸化還元電位である。本実施の形態において、測定電圧Vmは、例えば−0.6Vである。また、区間5は、600秒から720秒の間の区間である。区間5は、10秒間以上、120秒間以下であることが好ましい。なお、電気化学測定の測定時間を短くする目的においては、区間1を5秒以上、10秒以下としてもよい。
測定電圧Vmが作用電極16に印加されることにより、作用電極16の周辺の溶存酸素が還元されるため、作用電極16に酸素還元電流が流れる。測定部36は、作用電極16に流れる第三の電流値I3を測定する。
このように、ステップS060では、生体試料101の影響を直接受けないブランク状態の測定液102に含まれる溶存酸素濃度に起因する第三の電流値I3を測定できる。
なお、ステップS020、ステップS040およびステップS060の測定電圧Vmは同じ値であることが好ましい。また、ステップS030およびステップS050の非測定電圧Vnは同じ値であることが好ましい。
さらに、区間1、区間3および区間5は、同じ時間であることが好ましい。また区間2および区間4は同じ時間であることが好ましい。
ステップS070では、測定した第一の電流値I1、第二の電流値I2および第三の電流値I3を用いて、溶存酸素濃度(溶存酸素量)を算出する。
以下では、ステップS040で計測した第二の電流値I2を用いて、ステップS040における生体試料101の周囲の溶存酸素濃度の算出方法について説明する。
まず、(式1)に示すように、各作用電極16で測定した第一の電流値I1で、各作用電極16の第二の電流値I2を割ることにより、各作用電極16の電流変化率I* 2を求める。
* 2=I2/I1 (式1)
このようにすることで、複数の作用電極16に流れる第一の電流値I1および第二の電流値I2の絶対値が異なっても、電流変化率I* 2として規格化できる。
先述のように、ステップS040では、生体試料101の酸素消費に伴い、生体試料101の近傍で溶存酸素濃度が低い状態になる。また、生体試料101から遠くなるほど、生体試料101が測定液102中の溶存酸素に及ぼす影響は小さくなる。
よって、ステップS040では、生体試料101の近傍の作用電極16の電流変化率I* 2は大きくなる。また、生体試料101から遠方になるほど、作用電極16の電流変化率I* 2は小さくなる。
各作用電極16での電流変化率I* 2は、各作用電極16の生体試料101からの距離に反比例する。
したがって、生体試料101からの距離の逆数に対し、各作用電極16での電流変化率I* 2をプロットして得られる直線の傾きは、生体試料101の酸素消費に伴って形成される酸素濃度勾配を示している。
生体試料101の酸素消費に伴い形成される酸素濃度勾配は(式2)で表される。
ΔC=C0×(I1−I2)/I1×R/r
=C0×(1−I* 2)×R/r (式2)
ここで、C0はバルクの溶存酸素濃度である。バルクの溶存酸素濃度とは、生体試料101を含まない状態の測定液102に含まれる溶存酸素濃度のことである。また、rは、生体試料101の半径である。Rは、生体試料101の中心から作用電極16の中心までの距離である。なお、生体試料101の中心は、領域15の中心としてもよい。
胚などの球形の生体試料101においては、呼吸活動により、生体試料101の中心から球面状に酸素濃度勾配が形成されると考えられる。そのため、球形の生体試料101の表面への酸素流束の総和は、Fickの第一法則に従うので、(式3)で表される。
F=4πrDΔC (式3)
ここで、Dは、測定液102中の溶存酸素の拡散係数である。
本実施の形態では、生体試料101は、領域15に配置されているので、領域15の中心から半球面状に拡散していると考えられる。したがって、本実施の形態における生体試料101の酸素消費量は(式4)で表される。
F=2πrDΔC (式4)
ステップS020およびステップS060での溶存酸素濃度勾配および酸素流束も、上記と同じようにして求められる。すなわち、第一の電流値I1、第二の電流値I2および第三の電流値I3を用いて、各ステップにおける溶存酸素濃度勾配および酸素流速を算出し、ステップS040の酸素流速の大きさから生体試料101の活性が計測される。
なお、実際には、作用電極16の表面の付着物等により、各作用電極16に流れる酸素還元電流の値は経時的に減少する。
また、ウェル14の内部の対流の影響により、ブランク状態においてもウェル14の内部に酸素流束が形成されている場合がある。
そのため、生体試料101の酸素消費量の精度を上げるため、ステップS040で求めた酸素流束を、ステップS020およびステップS060のブランク状態での酸素流束で
補正してもよい。
なお、算出する物質濃度は、溶存酸素濃度に限られない。例えば、物質濃度は、生体試料101の活性を示す物質の濃度であってもよい。
また、生体試料101の電気化学測定は、本実施の形態における電気化学測定方法の一部のステップにより行ってもよい。例えば、第一と第二の電流値だけ測定してもよく、また第一の電流値は測らずに、第二と第三の電流値を測定してもよい。
前述のように、電気化学測定装置30の制御部34は、本実施例における電気化学測定方法を行うために、作用電極16に測定電圧Vmを印加し、生体試料101を投入する前の第一の電流値I1を測定するステップと、生体試料101を電気化学測定デバイス10に投入する前のタイミングで、作用電極16に非測定電圧Vnを印加するステップと、作用電極16に測定電圧Vmを印加し、生体試料101を投入した後の第二の電流値I2を測定するステップと、生体試料101を電気化学測定デバイス10から回収する前のタイミングで、作用電極16に非測定電圧Vnを印加するステップと、作用電極16に測定電圧を印加し、生体試料101を回収した後の第三の電流値I3を測定するステップと、を行う。
(変形例1)
図7は、本実施の形態における電圧印加プロトコルの変形例1を示したグラフである。
本変形例は、前述の実施の形態と、区間1、区間3および区間5における測定電圧Vmの印加方法が異なる。
以下、本変形例について説明する。
本変形例において、測定電圧Vmは、パルス状の波形で印加される。すなわち、例えば、ステップS020の区間1において、測定電圧Vmと非測定電圧Vnとを交互に繰り返すように、作用電極16に印加する。区間3および区間5においても同じである。各区間において、1パルスにおける測定電圧Vmの印加時間は、1秒以上、10秒以下であることが好ましい。また、各区間において、少なくとも2回のパルス波形を与える。図7に示す例では、区間1において測定電圧Vmを3回印加している。測定電圧Vmの印加時間は、5秒である。
また、測定電圧Vmの間の非測定電圧Vnの印加時間は、1秒以上、25秒以下である。
非測定電圧Vnの印加時間は、測定電位Vmの印加時間と等しくてもよい。例えば、測定電位Vmの印加時間を5秒とする場合、非測定電位Vnの印加時間は5秒であってもよい。
なお、区間1、区間3および区間5で印加される電圧の、パルス波形は等しいことが好ましい。つまり、図6に示す電圧波形のパルス幅および周期は等しいことが好ましい。
パルス状の電圧を印加することにより、測定される電流の波形もパルス状の波形となる。このとき、例えば、区間1の最初のパルスで得られた電流値を用いて、他の電流値を規格化してもよい。これにより、規格化された酸素還元電流値を得ることができる。
印加電圧をパルス状にすることで、生体試料101が領域15に配置された状態での電
圧印加の積算時間を短くすることができる。
電圧印加の積算時間を短くすることにより、酸素の還元によって生じる還元物が作用電極16の表面に蓄積することを抑えることができる。これにより、作用電極16に流れる電流値の経時的な減少を抑制できる。また、生体試料101が還元物によって受けうる影響も小さくすることができる。
(変形例2)
図8は、本変形例における電気化学測定方法のフローチャートである。図9は、本実施の形態における電圧印加プロトコルの変形例2を示したグラフである。
本変形例は、実施の形態と、区間1の前に測定電圧Vmを印加する区間10がさらに設けられている点で異なる。
以下、本変形例について説明する。
本変形例における電気化学測定方法は、第一の電流値I1を測定するステップS020の前に、作用電極16に流れる電流値を安定化させるステップS015を有する。
容器11に測定液を注入するステップS010の後に、ステップS015を行う。
ステップS015では、作用電極16に測定電圧Vmを印加する。測定電圧Vmは、区間10において印加される。
ステップS015を行った後、ステップS020以降の測定を順に行う。
区間10は、作用電極16が安定化するために必要な時間である。また、作用電極16に流れる電流の値をモニタリングしながら、測定電圧Vmの印加時間を決定してもよい。
電気化学測定デバイス10に測定液を注入後、初めて電圧を印加するときには、計測機器や作用電極16の状態によって大きな過渡電流が流れることがある。
ステップS020における第一の電流値I1を測定する前に、予め測定電圧Vmを印加しておくことで、ステップS020の測定において、過渡電流の影響を低減することができる。
また、作用電極16に流れる電流の値は、しばらくの間、作用電極16に電圧を印加することにより、ある程度電流の値が減少したところで安定化状態となる。このように、作用電極16の状態を安定化させることができる。
したがって、予め測定電圧Vmを作用電極16に印加しておくことにより、ステップS020において計測される第一の電流値I1の電流変動を小さくできる。
また、ステップS015を設けることで、作用電極16および計測機器の異常を、ステップS020の測定を行う前に検出できる。そして、異常が発生した場合は、ステップS015で得られる酸素還元電流を元にエラーを表示器(図示せず)などに表示できる。なお、ステップS015で作用電極16に印加する測定電圧Vmは、一定の電圧でも、パルス状の電圧でもよい。
(実施の形態2)
以下、本実施の形態における生体試料101の電気化学測定方法について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10は、本実施の形態における電気化学測定デバイス50の上面図である。本実施の形態は、電気化学測定デバイス50に設けられた複数の生体試料101を並列して測定する測定方法を提供する点で、実施の形態1と異なる。
電気化学測定デバイス50は、貯留部13に複数のウェル41、42、43、44を有する。本実施の形態では、ウェル41、42、43、44を総称してウェル14とする。ウェル14の数は、2個以上、6個以下が好ましい。各ウェル14の下側に、電極チップ12が配置されている。ウェル41の内部には、作用電極61が設けられる。ウェル42の内部には、作用電極62が設けられる。ウェル43の内部には、作用電極63が設けられる。ウェル44の内部には、作用電極64が設けられる。本実施の形態では、作用電極61、62、63、64を総称して作用電極16とする。
生体試料101は、それぞれのウェル14内の領域15に1つずつに配置される。
本実施の形態における、電気化学測定デバイス50の動作方法は、実施の形態1と同じである。
図11は、本実施の形態における電気化学測定方法を示すフローチャートである。以下に、本実施の形態2における複数の生体試料101の活性状態を測定する方法を示す。
本実施の形態における電気化学測定方法は、容器11に測定液102を注入するステップ(S100)と、作用電極16のそれぞれに測定電圧Vmを印加して、各ウェル14において生体試料101を投入する前のブランク状態の第一の電流値I1xを測定するステップ(S200)と、作用電極16のそれぞれに非測定電圧Vnを印加するステップ(S250)と、複数の生体試料101を各ウェル14に1つずつ投入するステップ(S300)と、作用電極16のそれぞれに測定電圧Vmを印加して、各ウェル14において生体試料101を投入した後の第二の電流値I2xを測定するステップ(S400)と、作用電極16のそれぞれに非測定電圧Vnを印加するステップ(S450)と、各ウェル14から生体試料101を回収するステップ(S500)と、作用電極16のそれぞれに測定電圧Vmを印加して、各ウェル14において生体試料101を回収した後のブランク状態の第三の電流値I3xを測定するステップ(S600)と、測定した電流値I1x、I2x、I3xから各ウェル14の測定液102中の物質濃度である溶存酸素濃度(溶存酸素量)を算出するステップ(S700)とからなる。この溶存酸素濃度の変化から、生体試料101の活性が計測される。
図12は、本実施の形態における電圧印加プロトコルを示したグラフである。図13は、図12における区間11を拡大して示す図である。
ステップS100では、容器11に測定液102を注入する。
ステップS200では、複数のウェル14のそれぞれに配置された作用電極16に順に測定電圧Vmを印加して、生体試料101を投入する前の第一の電流値I1xを複数のウェル14のそれぞれの作用電極16で測定する。ここで、第一の電流値I1xは、各ウェル14におけるそれぞれの電流値を示す。測定電圧Vmは、区間11において、作用電極16に印加される。
図13に示す電圧印加プロトコルは、区間11において、各ウェル14の作用電極16に流れる第一の電流値I1xを1回ずつ測定する。
以下、電圧の印加方法について、具体的に説明する。
区間11は、区間Aと区間Bと区間Cと区間Dとを有する。
区間Aでは、複数のウェル14のうちの1つのウェル41に配置される作用電極61に測定電圧Vmを印加する。これにより、ウェル41内の作用電極61に流れる第一の電流値I11を測定する。
区間Bでは、複数のウェル14のうちの1つのウェル42に配置される作用電極62に測定電圧Vmを印加する。これにより、ウェル42内の作用電極62に流れる第一の電流値I12を測定する。
区間Cでは、複数のウェル14のうちの1つのウェル43に配置される作用電極63に測定電圧Vmを印加する。これにより、ウェル43内の作用電極63に流れる第一の電流値I13を測定する。
区間Dでは、複数のウェル14のうちの1つのウェル44に配置される作用電極64に測定電圧Vmを印加する。これにより、ウェル44内の作用電極64に流れる第一の電流値I14を測定する。
それぞれの区間において、作用電極16に印加する測定電圧Vmは、パルス状の電圧を印加している。なお、それぞれの区間において、作用電極16に印加する測定電圧Vmは、一定の電圧であってもよい。
このように、測定電圧Vmを印加する作用電極16を順に切り替えることにより、各作用電極に流れる第一の電流値I1xを順に測定できる。
ステップS250では、作用電極16のそれぞれに非測定電圧Vnを印加する。そして、ステップS300では、複数の生体試料101を複数のウェル14のそれぞれに1つずつ投入する。非測定電圧Vnは、区間12において作用電極16に印加される。
ステップS400では、複数のウェル16のそれぞれに配置された作用電極16に順に測定電圧Vmを印加して、生体試料101を投入した後の第二の電流値I2xを複数のウェル14のそれぞれの作用電極16で測定する。ここで、第二の電流値I2xは、各ウェル14におけるそれぞれの電流値を示す。測定電圧Vmは、区間13において、作用電極16に印加される。
ステップS400において測定電圧Vmは、ステップS200と同じ電圧印加方法により作用電極16に印加される。これによりに、第二の電流値I2xを測定できる。
ステップS450では、作用電極16のそれぞれに非測定電圧Vnを印加する。そして、ステップS500では、複数の生体試料101を回収する。非測定電圧Vnは、区間14において作用電極16に印加される。
ステップS600では、複数のウェル14のそれぞれに配置された作用電極16に順に測定電圧Vmを印加して、生体試料101を回収した後の第三の電流値I3xを複数のウェル14のそれぞれの作用電極16で測定する。ここで、第三の電流値I3xは、各ウェル1
4におけるそれぞれの電流値を示す。測定電圧Vmは、区間15において、作用電極16に印加される。
ステップS600において測定電圧Vmは、ステップS200と同じ電圧印加方法により作用電極16に印加される。これによりに、第三の電流値I3xを測定できる。
ステップS700では、測定した電流値I1x、I2x、I3xから各ウェル14の測定液102中の溶存酸素濃度(溶存酸素量)を算出する。
図14は、本実施の形態における、別の電圧印加プロトコルを示したグラフである。
図14に示すように、ステップS200、ステップS400およびステップS600において、複数のウェル14のそれぞれに配置された作用電極16に順に測定電圧Vmを印加する操作を複数回繰り返す。これにより、第一の電流値I1x、第二の電流値I2xおよび第三の電流値I3xを測定する。つまり、各ステップの電流値計測において、区間A〜Dが複数回繰り返される。
制御部34は、各ウェル14の作用電極16に印加する測定電圧Vmを、1パルス毎に作用電極16を切り替えて印加する。このように、1パルス毎にウェルの切り替えを行うことによって、ステップS200、S600でのブランク測定およびステップS400での生体試料の活性測定における各ウェル14の測定の時間間隔を、ほぼ同じにすることができる。なお、1回の操作のそれぞれの区間に作用電極16に印加される測定電圧Vmは、1パルス分に限らず、複数のパルス波形を有してもよい。
パルス数の総和は、測定する受精卵の個数の倍数とする。
なお、作用電極61に印加される測定電圧Vmのパルス数およびパルス幅は、他の作用電極62、63、64に印加される測定電圧Vmのパルス数およびパルス幅と等しいことが好ましい。
以上、一つまたは複数の態様に係る電気化学測定方法および電気化学測定装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。例えば、電気化学測定方法は、実行されるプログラムであってもよい。
本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本開示にかかる電気化学測定方法および電気化学測定装置は、生体試料の投入または回収に伴って生じる電流ノイズを抑制することができる。
本開示の電気化学測定方法および電気化学測定装置は、受精卵や細胞等の生体由来物の活性状態の計測において有用である。
10,50 電気化学測定デバイス
11 容器
11a 上部容器
11b 下部容器
12 電極チップ
13 貯留部
14,41,42,43,44 ウェル
15 領域
16,61,62,63,64 作用電極
17 接続端子
18 シール材
23 参照電極
24 対極
30 電気化学測定装置
31 ステージ
32 載置部
33 端子
34 制御部
35 カバー
36 測定部
37 演算部
53 貫通孔
101 生体試料
102 測定液

Claims (15)

  1. ウェルと、前記ウェル内に設けられた作用電極とを有する電気化学測定デバイスを用いた電気化学測定方法であって、
    前記作用電極に測定電圧を印加して、前記作用電極に流れる第一の電流値を測定するステップと、
    その後、前記作用電極に非測定電圧を印加するステップと、
    その後、前記作用電極に対して前記非測定電圧を印加した状態で、前記ウェル内に生体試料を投入するステップと、
    その後、前記作用電極に前記測定電圧を印加して、前記作用電極に流れる第二の電流値を測定するステップと、
    を備える、電気化学測定方法。
  2. 前記第二の電流値を測定するステップの後に、前記作用電極に前記非測定電圧を印加するステップと、
    その後、前記作用電極に対して前記非測定電圧を印加した状態で、前記生体試料を回収するステップと、
    その後、前記作用電極に前記測定電圧を印加して、第三の電流値を測定するステップと、
    をさらに備える、請求項1に記載の電気化学測定方法。
  3. 前記非測定電圧は、前記電気化学測定デバイスに接続される電気化学測定装置の開回路電圧である、
    請求項1に記載の電気化学測定方法。
  4. 前記作用電極に印加される測定電圧は、パルス状の波形である、
    請求項1に記載の電気化学測定方法。
  5. 前記作用電極に測定電圧を印加して前記第一の電流値を測定するステップの前に、前記作用電極に前記測定電圧を印加するステップと、
    をさらに備える、請求項1に記載の電気化学測定方法。
  6. 前記第一の電流値と、前記第二の電流値と、前記第三の電流値に基づいて、前記第一の電流値を測定するステップと、前記第二の電流値を測定するステップと、前記第三の電流値を測定するステップのそれぞれにおける前記生体試料の周囲の物質濃度を算出するステップと、
    前記物質濃度の変化量から前記生体試料の活性を計測するステップと、
    をさらに備える、請求項2に記載の電気化学測定方法。
  7. 前記物質濃度を算出するステップにおいて、前記第一の電流値および前記第三の電流値を用いて、前記第二の電流値を補正する、
    請求項6に記載の電気化学測定方法。
  8. 複数のウェルと、前記複数のウェルのそれぞれに設けられた複数の作用電極とを有する電気化学測定デバイスを用いた電気化学測定方法であって、
    前記複数の作用電極に、順に測定電圧を印加して、前記複数の作用電極のそれぞれに流れる第一の電流値を測定するステップと、
    その後、前記複数の作用電極のそれぞれに、非測定電圧を印加するステップと、
    その後、前記複数の作用電極のそれぞれに対して前記非測定電圧を印加した状態で、前記複数のウェルのそれぞれに複数の生体試料を1つずつ投入するステップと、
    その後、前記複数の作用電極のそれぞれに、順に前記測定電圧を印加して、前記作用電極のそれぞれに流れる第二の電流値を測定するステップと、
    を備える、電気化学測定方法。
  9. 前記第二の電流値を測定するステップの後に、前記複数の作用電極のそれぞれに前記非測定電圧を印加するステップと、
    その後、前記複数の作用電極のそれぞれに対して前記非測定電圧を印加した状態で、前記複数の生体試料を回収するステップと、
    その後、前記複数の作用電極に、順に前記測定電圧を印加して、前記作用電極のそれぞれに流れる第三の電流値を測定するステップと、
    をさらに備える、請求項8に記載の電気化学測定方法。
  10. 前記第一の電流値と、前記第二の電流値と、前記第三の電流値とを測定するそれぞれのステップにおいて、前記測定電圧は、前記複数のウェルのそれぞれに配置された前記作用電極に1回ずつ印加される、
    請求項9に記載の電気化学測定方法。
  11. 前記作用電極に印加される1回の前記測定電圧は、パルス状の測定電圧である、
    請求項10に記載の電気化学測定方法。
  12. 前記第一の電流値と、前記第二の電流値と、前記第三の電流値とを測定するそれぞれのステップにおいて、
    前記複数の作用電極のそれぞれに、順に前記測定電圧を印加する操作を複数回繰り返す、
    請求項9に記載の電気化学測定方法。
  13. ウェルと、前記ウェル内に設けられた作用電極とを有する電気化学測定デバイスを用いて、電気化学測定を行う電気化学測定装置であって、
    前記電気化学測定デバイスを載置する載置部と、
    前記電気化学測定デバイスの前記作用電極に電気的に接続される端子と、
    前記作用電極に印加する電圧を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記作用電極に測定電圧を印加し、生体試料を投入する前の、前記作用電極に流れる第一の電流値を測定し、
    その後、前記作用電極に非測定電圧を印加し、
    その後、前記生体試料が前記電気化学測定デバイスに投入された後に、前記作用電極に前記測定電圧を印加し、前記作用電極に流れる第二の電流値を測定する、
    電気化学測定装置。
  14. 前記制御部は、
    前記第二の電流値を測定した後、前記作用電極に非測定電圧を印加し、
    前記生体試料が前記電気化学測定デバイスから回収された後、前記作用電極に前記測定電圧を印加して、第三の電流値を測定する、
    請求項13に記載の電気化学測定装置。
  15. 前記非測定電圧は、電気化学測定装置の開回路電圧である、
    請求項13に記載の電気化学測定装置。
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