JP2017090320A - 異常診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象装置の異常診断を高精度に行うことができる異常診断装置を提供する。
【解決手段】異常診断装置は、対象装置200から外部に向かって流れる熱流束を検出するセンサ部2と、対象装置200の異常を判定する判定部3とを備える。センサ部2は、第1熱流束センサと、第2熱流束センサと、第1熱流束センサと第2熱流束センサの間に配置され、所定の熱容量を有する熱緩衝体とを有する。第1熱流束センサは、対象装置200側から熱緩衝体側に向かって第1熱流束センサを通過する熱流束に応じた第1センサ信号を出力する。第2熱流束センサは、熱緩衝体側から対象装置200から離れた側に向かって第2熱流束センサを通過する熱流束に応じた第2センサ信号を出力する。判定部3は、第1センサ信号と第2センサ信号に基づいて、対象装置200の異常の有無を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象装置の異常の有無を診断する異常診断装置に関するものである。
熱流束を検出する熱流束センサとして、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特許第5376086号公報
ところで、本発明者は、熱流束センサを用いて、診断対象である対象装置の異常診断を行う異常診断装置を検討したところ、下記の課題を見出した。
生産設備等の対象装置は、作動と停止とが繰り返される。作動時では、摩擦、振動等によって対象装置が発熱する。停止時では、対象装置の発熱が停止する。このため、対象装置の作動と停止とが繰り返されると、対象装置から発生する熱流束は、時間経過に伴い増大と減少を繰り返す波形を描く。そして、対象装置が正常であれば、対象装置から発生する熱流束は、所定の範囲内で変化する。一方、対象装置に異常が生じると、対象装置から発生する熱流束は、所定の範囲から外れる。
そこで、異常診断装置は、熱流束センサと判定部を備える。熱流束センサが対象装置から発生する熱流束を検出する。判定部が、熱流束センサの検出値が所定の範囲内であるか否かを判定する。この異常診断装置によれば、検出値が所定の範囲から外れたときに異常と診断することができる。
しかし、対象装置の周りの環境温度が変化すると、環境温度の影響を受けて、熱流束センサが検出する熱流束も変化する。このため、従来の熱流束センサを用いた場合、対象装置の状態が正常であっても、検出値が所定範囲から外れてしまい、異常診断装置が異常と誤診断するおそれがある。また、環境温度の影響を考慮して、所定の範囲を広く設定すると、対象装置が異常であっても、正常と誤診断するおそれがある。
本発明は上記点に鑑みて、対象装置の異常診断を高精度に行うことができる異常診断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
対象装置(200、300)の異常を診断する異常診断装置であって、
対象装置に設置され、対象装置から外部に向かって流れる熱流束を検出するセンサ部(2)と、
対象装置の異常を判定する判定部(3)とを備え、
センサ部は、
第1熱流束センサ(10a)と、
第1熱流束センサよりも対象装置から離れた側に配置された第2熱流束センサ(10b)と、
第1熱流束センサと第2熱流束センサの間に配置され、所定の熱容量を有する熱緩衝体(11)とを有し、
第1熱流束センサは、対象装置側から熱緩衝体側に向かって第1熱流束センサを通過する熱流束に応じた第1センサ信号を出力し、
第2熱流束センサは、熱緩衝体側から熱緩衝体側の反対側に向かって第2熱流束センサを通過する熱流束に応じた第2センサ信号を出力し、
判定部は、第1センサ信号と第2センサ信号に基づいて、対象装置の異常の有無を判定する。
この異常診断装置では、センサ部は、第1熱流束センサと第2熱流束センサの間に熱緩衝体が配置されている。このため、対象装置から放出される熱流束が変化したとき、第2熱流束センサを通過する熱流束は、第1熱流束センサを通過する熱流束よりも、遅れて緩やかに変化する。したがって、第1センサ信号と第2センサ信号の相違より、対象装置から放出される熱流束の変化を検出できる。
そして、第1熱流束センサと第2熱流束センサは、熱緩衝体の両側に配置されており、両者は比較的近い位置に配置されている。また、センサ部が設置される環境の温度である環境温度の変化は、通常、長期間にわたって緩やかに生じる。このため、第1熱流束センサと第2熱流束センサが環境温度から受ける影響は同じまたは同じに近い。第1熱流束センサと第2熱流束センサのそれぞれは、同じまたは同じに近い環境温度の影響を受けた熱流束に応じたセンサ信号を出力する。したがって、両者のセンサ信号を用いることで、センサ部の検出結果に対する環境温度の影響を除外もしくは低減することができる。
よって、本発明の異常診断装置によれば、対象装置の異常診断を高精度に行うことができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態における自動切削機200と異常診断装置1の構成を示す図である。 図1中のセンサ部2の断面図である。 図2中の熱流束センサ10の平面図である。 図3中のIV−IV線での熱流束センサ10の断面図である。 ドリル201の刃が正常な状態のときのセンサ部2の出力波形を示す図である。 ドリル201の刃が破損した状態のときのセンサ部2の出力波形を示す図である。 第1実施形態の異常診断制御を示すフローチャートである。 1つの熱流束センサ10を用いた比較例において、ドリル201の刃が正常な状態のときであって、環境温度の影響を受けたときの熱流束センサ10の出力波形を示す図である。 第2実施形態における移送装置300と異常診断装置1の構成を示す図である。 図9中の移送装置300のX矢視図である。 ガイドブロック306の摺動部が正常な状態のときのセンサ部2の出力波形を示す図である。 ガイドブロック306の摺動部が摩耗異常の状態のときのセンサ部2の出力波形を示す図である。 1つの熱流束センサ10を用いた比較例において、ガイドブロック306の摺動部が正常な状態のときであって、環境温度の影響を受けたときの熱流束センサ10の出力波形を示す図である。 第3実施形態におけるセンサ部2の断面図である。 第4実施形態におけるセンサ部2の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の異常診断装置1は、自動切削機200を異常診断の対象装置としている。
自動切削機200は、ドリル201と、チャック部202とを備える。ドリル201は、切削加工に用いられる刃具である。チャック部202は、加工対象物であるワーク203を保持する保持装置である。自動切削機200は、加工と停止とを繰り返すことで、複数のワーク203を順に加工する。加工時では、ドリル201とワーク203の接触部で発熱する。このため、この接触部からチャック部202へ熱流が流れる。チャック部202から外部へ熱流が流れる。
異常診断装置1は、センサ部2と、制御装置3と、表示装置4とを備えている。
センサ部2は、チャック部202から外部に向かう熱流束を検出する。センサ部2は、チャック部202から外部に向かう熱流束に応じたセンサ信号を制御装置3に向けて出力する。センサ部2は、チャック部202の表面に取り付けられている。センサ部2の構造の詳細については後述する。
制御装置3の入力側に、センサ部2が接続されている。制御装置3は、自動切削機200の異常診断制御を行う。この異常診断制御は、センサ部2の検出結果に基づいて、自動切削機200に異常が有るか否かを判定する制御である。したがって、制御装置3が、熱流束センサ10の検出結果に基づいて、対象装置に異常があるか否かを判定する判定部を構成している。自動切削機200の異常とは、例えば、ドリル201の破損である。
制御装置3の出力側には、表示装置4が接続されている。制御装置3は、異常が有るときに、異常が有ることを表示装置4に表示させる。制御装置3は、マイクロコンピュータ、記憶装置等を有して構成される。
表示装置4は、異常が有ることをユーザに報知するための報知装置である。表示装置4としては、液晶ディスプレイ等が用いられる。
次に、センサ部2の構造について説明する。図2に示すように、センサ部2は、2つの熱流束センサ10と、熱緩衝体11と、放熱体12とを備えている。2つの熱流束センサ10、熱緩衝体11および放熱体12は、いずれも平板状である。
2つの熱流束センサ10の内部構造は同じである。2つの熱流束センサ10の一方が第1熱流束センサ10aである。2つの熱流束センサ10の他方が第2熱流束センサ10bである。
第1熱流束センサ10aは、チャック部202の外面に接して配置されている。第2熱流束センサ10bは、第1熱流束センサ10aに対してチャック部202から離れた側に配置されている。熱緩衝体11は、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bの間に配置されている。放熱体12は、第2熱流束センサ10bに対してチャック部202から離れた側に配置されている。すなわち、センサ部2は、チャック部202に近い側からチャック部202から離れた側に向かって、第1熱流束センサ10a、熱緩衝体11、第2熱流束センサ10b、放熱体12が順に配置されている。
第1熱流束センサ10aは、第1熱流束センサ10aのチャック部202側から熱緩衝体11側に向かって、第1熱流束センサ10aを通過する熱流束に応じた第1センサ信号を出力する。第2熱流束センサ10bは、第2熱流束センサ10bの熱緩衝体11側からその反対側に向かって、第2熱流束センサ10bを通過する熱流束に応じた第2センサ信号を出力する。第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bのそれぞれの平面形状は、形と大きさが同じ矩形である。
熱緩衝体11は、所定の熱容量を有している。熱緩衝体11は、金属材料または樹脂材料で構成される。熱緩衝体11は、後述の通り、チャック部202から外部に向かって放出される熱流束の変化を検出できる熱容量となるように、材質や厚さが設定されている。熱緩衝体11の平面形状は、第1熱流束センサ10aの平面形状と形と大きさが同じである。なお、熱緩衝体11の平面形状は、第1熱流束センサ10aの平面形状と形と大きさが異なっていてもよい。
放熱体12は、所定の熱容量を有している。放熱体12は、金属材料または樹脂材料で構成されている。放熱体12は、その熱容量が熱緩衝体11の熱容量よりも大きくなるように、材質や厚さが設定されている。放熱体12の平面形状は、第1熱流束センサ10a、熱緩衝体11、第2熱流束センサ10bの平面形状よりも大きくされている。放熱体12は、第1熱流束センサ10a、熱緩衝体11、第2熱流束センサ10bを挟んだ状態で、チャック部202に固定されている。具体的には、放熱体12の外周部にネジ穴が形成されている。ネジ穴に挿入されたネジ13によって、放熱体12がチャック部202に固定されている。なお、チャック部202と放熱体12との間には、スペーサ14が配置されている。ネジ13は、スペーサ14の内部を貫通している。
図3、4に示すように、1つの熱流束センサ10は、絶縁基材100、表面保護部材110、裏面保護部材120が一体化され、この一体化されたものの内部で第1、第2熱電部材130、140が交互に直列に接続された構造を有する。なお、図3では、表面保護部材110を省略している。絶縁基材100、表面保護部材110、裏面保護部材120は、フィルム状であって、熱可塑性樹脂等の可撓性を有する樹脂材料で構成されている。絶縁基材100は、その厚さ方向に貫通する複数の第1、第2ビアホール101、102が形成されている。第1、第2ビアホール101、102に互いに異なる金属や半導体等の熱電材料で構成された第1、第2熱電部材130、140が埋め込まれている。絶縁基材100の表面100aに配置された表面導体パターン111によって第1、第2熱電部材130、140の一方の接続部が構成されている。絶縁基材100の裏面100bに配置された裏面導体パターン121によって第1、第2熱電部材130、140の他方の接続部が構成されている。
熱流束センサ10の厚さ方向にて、熱流束が熱流束センサ10を通過すると、第1、第2熱電部材130、140の一方の接続部と他方の接続部に温度差が生じる。これにより、ゼーベック効果によって第1、第2熱電部材130、140に熱起電力が発生する。熱流束センサ10は、この熱起電力、具体的には、電圧をセンサ信号として出力する。
本実施形態では、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bとは、それぞれを通過する熱流束が同じ大きさのとき、絶対値が同じ大きさのセンサ信号を出力するように構成されている。
また、図2に示すように、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bは、互いに直列に接続された状態で、制御装置3に電気的に接続されている。第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bは、チャック部202からの熱流束が第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bを順に通過したときに、極性が反対の関係を有する第1センサ信号と第2センサ信号を出力するように配置されている。
具体的には、第1、第2熱流束センサ10a、10bは、互いの表面保護部材110が対向するように配置されている。そして、図示していないが、第1、第2熱流束センサ10a、10bの表面導体パターン111同士が外部配線151を介して接続されている。第1、第2熱流束センサ10a、10bのそれぞれの裏面導体パターン121が外部配線152を介して制御装置3と接続されている。これにより、熱流束が第1熱流束センサ10aを裏面保護部材120側から表面保護部材110側に通過する場合には、当該熱流束が第2熱流束センサ10bを表面保護部材110側から裏面保護部材120側に通過するため、第1、第2熱流束センサ10a、10bから出力される第1、第2センサ信号の極性が反対となる。
なお、本実施形態では、第1、第2熱流束センサ10a、10bは、裏面保護部材120側から表面保護部材110側に向かって熱流束が通過した際、正のセンサ信号を出力する。このため、チャック部202側から放熱体12側に向かって熱流束が流れると、第1熱流束センサ10aから正のセンサ信号が出力され、第2熱流束センサ10bから負のセンサ信号が出力される。
そして、センサ部2は、第1センサ信号と第2センサ信号を合わせたセンサ信号を、制御装置3に向けて出力する。このとき、第1、第2熱流束センサ10a、10bを通過する熱流束同士の差が大きいと、センサ部2から出力されるセンサ信号が大きくなる。このような場合としては、例えば、対象物から放出される熱流束が急増したときが該当する。一方、第1、第2熱流束センサ10a、10bを通過する熱流束同士の差が小さいと、センサ部2から出力される出力が小さくなる。このような場合としては、例えば、対象物から放出される熱流束が減少したときや、対象物から放出される熱流束が一定で、所定時間が経過したときが該当する。
次に、制御装置3が行う異常診断制御について説明する。
まず、センサ部2を通過する熱流束およびセンサ部2から出力されるセンサ信号について説明する。
自動切削機200は、1つのワーク203の加工が終わると、次のワーク203の加工準備が完了するまで、停止状態で待機する。次のワーク203の加工準備が完了すると、次のワーク203の加工を開始する。このように、自動切削機200は、加工と停止を1サイクルとする稼働サイクルを繰り返す。
ドリル201の刃が正常な状態のとき、加工中はセンサ部2の出力値が増加し、次の加工までの待機中はセンサ部2の出力値が低下する。このため、図5に示すように、時間経過に伴うセンサ部2の出力値の変化を示す波形は、自動切削機200の稼働サイクルにそって規則的に増減する波形になる。
この理由は、次の通りである。加工中は、チャック部202を流れる熱流束が増大する。
加工が終了すると、チャック部202を流れる熱流束が減少する。このとき、図2に示すように、第1熱流束センサ10aは、チャック部202からの熱流束を遮るものがない。このため、第1熱流束センサ10aを通過する熱流束は、チャック部202を流れる熱流束と同様に増減する。一方、図2に示すように、第2熱流束センサ10bは、第1熱流束センサ10a側に熱緩衝体11が配置されている。熱緩衝体11は畜熱と放熱とを行う。このため、第2熱流束センサ10bを熱流束が通過しない。または、第2熱流束センサ10bを通過する熱流束は、第1熱流束センサ10aを通過する熱流束に対して遅れて緩やかに増減する。センサ部2から制御装置3に向けて出力されるセンサ信号は、第1センサ信号と第2センサ信号を合わせたものである。このため、センサ部2の出力値は、自動切削機200の稼働サイクルにそって規則的に増減する。
一方、加工中にドリル201の刃に突発的異常、例えば、破損が生じたとき、ワーク203とドリル201がこすれて、異常発熱が起きる。このため、図6に示すように、ドリル201の刃に突発的異常が生じたときでは、出力値が上昇して正常時よりも大きくなる。このことから、正常時と突発的異常時とを判別するための閾値を予め設定しておき、センサ部2の出力値と閾値とを比較する。これにより、突発的異常の有無を判定できる。
そこで、図7に示すように、制御装置3は、センサ部2の検出結果に基づいて、異常診断を行う。なお、図7中に示した各ステップは、各種機能を実現する機能実現部を構成するものである。
具体的には、ステップS1で、センサ部2の検出値を取得する。ここでは、所定の時刻におけるセンサ部2の出力値(具体的には、電圧値)を取得する。なお、センサ部2の出力値をそのまま用いる替わりに、出力値を補正した補正値を検出値として取得してもよい。
続いて、ステップS2で、検出値と閾値とを比較して、異常が有るか否かを判定する。ここでは、図6に示す時間T1のときのように、検出値が閾値を超えていない場合、異常が無いと判定する。異常が無いと判定した場合、再び、ステップS1を行う。一方、図6に示す時間T2のときのように、検出値が閾値を超えている場合、異常が有ると判定する。
異常が有ると判定した場合、ステップS3で、表示装置4に異常が有ることの表示をさせるための制御信号を出力する。これにより、保守作業員に異常を報知する。この結果、保守作業員が必要な措置、すなわち、ドリル201の交換を施すことができる。
以上の説明の通り、本実施形態の異常診断装置1は、チャック部202から外部に向かって流れる熱流束を検出するセンサ部2と、ドリル201の異常を判定する制御装置3とを備えている。チャック部202から流れる熱流束は、ドリル201とワーク203の接触部での発熱によって生じたものである。センサ部2においては、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bの間に熱緩衝体11が配置されている。熱緩衝体11は熱の蓄積と放出を行う。このため、チャック部202から放出される熱流束が変化したとき、第2熱流束センサ10bを通過する熱流束は、第1熱流束センサ10aを通過する熱流束よりも、遅れて緩やかに変化する。したがって、第1センサ信号と第2センサ信号の相違より、チャック部202から放出される熱流束の変化を検出できる。
ところで、本実施形態のセンサ部2の替わりに、1つの熱流束センサ10のみを用いても、チャック部202から放出される熱流束を検出することができる。
しかし、この場合、チャック部202の周りの環境温度が変化すると、環境温度の影響を受けて、熱流束センサ10を通過する熱流束も変化する。すなわち、ドリル201とワーク203の接触部での発熱量が変わらなくても、環境温度が低下すると、熱流束センサ10を通過する熱流束が増加する。
このため、図8に示すように、ドリル201の刃が正常な状態であっても、一日の環境温度の変動によって、センサ部2の出力値が閾値を超えてしまう場合がある。この場合、制御装置3は、ドリル201の刃が異常であると誤判定してしまう。また、この誤判定を回避するために、環境温度の変動を考慮して、閾値を高く設定することが考えられる。しかし、この場合では、ドリル201の刃が破損しても、正常と誤判定してしまう。すなわち、ドリル201の異常検出の感度が低下してしまう。
これに対して、本実施形態のセンサ部2の第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bは、熱緩衝体11の両側に配置されている。したがって、両者は比較的近い位置に配置されている。また、センサ部2の周りの環境温度の変化は、通常、一日という長期間にわたって緩やかに生じる。このため、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bの間に熱緩衝体11が配置されていても、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bが環境温度から受ける影響は同じまたは同じに近い。第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bのそれぞれは、同じ環境温度の影響を受けた熱流束に応じたセンサ信号を出力する。第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bにおいて、同じ熱流束の大きさに対する出力の絶対値を同じである。したがって、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bの出力の和を用いることで、センサ部2の検出結果に対する環境温度の影響を除外(すなわち、キャンセル)できる。
このため、ドリル201の刃が正常な状態のときのセンサ部2の出力波形は、図5に示すように、環境温度の影響が除外されたものとなる。これにより、一日の環境温度の変動による誤判定を回避できる。また、環境温度の変動を考慮して、閾値を高く設定する必要がなくなる。
よって、本実施形態の異常診断装置1によれば、自動切削機200の異常診断を高精度に行うことができる。なお、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bにおいて、同じ熱流束の大きさに対する出力の絶対値は必ずしも同じでなくてもよい。両者の出力の絶対値が近ければよい。この場合でも、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bの出力の和を用いることで、センサ部2の検出結果に対する環境温度の影響を低減できる。
また、本実施形態のセンサ部2において、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bは、チャック部202からの熱流束が第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bを順に通過したときに、極性が反対の関係を有する第1センサ信号と第2センサ信号を出力する。第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bは、互いに直列に接続された状態で、制御装置3に電気的に接続されている。これにより、第1センサ信号と第2センサ信号を合わせたセンサ信号を、センサ部2から制御装置3に向けて出力することができる。このため、制御装置3での第1センサ信号と第2センサ信号の和の演算を省略できる。すなわち、制御装置3の演算処理を簡素化できる。
ところで、センサ部2は、放熱体12を持たない構成であってもよい。しかし、センサ部2が放熱体12を持たない場合、第2熱流束センサ10bの表面に風が当たる等の理由により、第2熱流束センサ10bの表面温度が瞬間的に変化してしまう。これが、センサ部2を通過する熱流束に影響する。このため、センサ部2の熱流束の検出精度が低下してしまう。
これに対して、本実施形態のセンサ部2は、所定の熱容量を有する放熱体12を備えている。これにより、短期間でセンサ部2の表面温度が変化する場合であっても、放熱体12での蓄熱と放熱によって、第2熱流束センサ10bの温度変化を抑制できる。このため、センサ部2の熱流束の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態のセンサ部2において、放熱体12の熱容量は、熱緩衝体11の熱容量よりも大きくされている。これにより、チャック部202から大きな熱が放出されたときでも、チャック部202から放熱体12に向かって熱を流すことができる。このため、センサ部2の内部に熱がこもることを抑制できる。
(第2実施形態)
図9に示すように、本実施形態の異常診断装置1は、移送装置300を異常診断の対象装置としている。
図9、10に示すように、移送装置300は、ボールねじ301と、支持部材302と、モータ303と、台座304と、レール305と、ガイドブロック306とを備える。なお、図10では、理解をし易くするために、支持部材302を省略して示してある。
ボールねじ301は、回転運動を直線運動に変換する機械要素部品である。ボールねじ301は、ねじ軸311と、ナット312と、ボール313とを有している。ねじ軸311とナット312の間にボール313が入れられている。ねじ軸311が回転すると、ナット312が直線運動をする。支持部材302は、ねじ軸311の軸方向の両端部を支持している。モータ303は、ねじ軸311を回転させる動力源である。
台座304は、移送したい装置等を搭載するためのものである。台座304は、ねじ軸311の軸方向と直交する方向(すなわち、図9の上下方向)を長手方向とする平面矩形状とされている。台座304は、長手方向の略中央部がナット312と連結されている。台座304は、長手方向の両端部がガイドブロック306と連結されている。レール305は、直線状部材である。レール305は、2本用いられており、図10に示すように、ベースプレート307に固定されている。ガイドブロック306は、レール305に係合されている。ガイドブロック306は、レール305に沿って移動するガイド部材である。ガイドブロック306は、レール305に対して摺動する。
このような移送装置300は、モータ303によってねじ軸311が回転すると、台座304がナット312と共にレール305に沿って走行する。これにより、所望箇所に台座304を移送することできる。
本実施形態の異常診断装置1の構成は、第1実施形態の異常診断装置1と同じである。センサ部2は、移送装置300のガイドブロック306の表面に取り付けられている。センサ部2は、図示しないが、ガイドブロック306に近い側からガイドブロック306から離れた側に向かって、第1熱流束センサ10a、熱緩衝体11、第2熱流束センサ10b、放熱体12が順に配置されている。
次に、本実施形態の異常診断制御について説明する。
まず、センサ部2から出力されるセンサ信号について説明する。移送装置300は、台座304の走行と停止を1サイクルとする稼働サイクルを繰り返す。台座304の走行中は、ガイドブロック306の摺動部の摩擦によって、センサ部2の出力値が増加する。台座304の停止中は、センサ部2の出力値が低下する。
このため、図11に示すように、ガイドブロック306の摺動部が正常な状態のとき、時間経過に伴うセンサ部2の出力値の変化を示す波形は、移送装置300の稼働サイクルにそって規則的に増減する波形になる。
一方、ガイドブロック306の摺動部の摩耗が進むにつれて、摺動部の摺動抵抗が上がる。このため、台座304の走行中に摺動部の摩擦によって生じる発熱量が徐々に多くなる。この結果、ガイドブロック306に摩耗による経年的異常、すなわち、摩耗異常が生じたとき、図12に示すように、出力値が上昇して正常時よりも大きくなる。このことから、正常時と経年的異常時とを判別するための閾値を予め設定しておき、センサ部2の出力値と閾値とを比較することで経年的異常の有無を判定できる。
そこで、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、制御装置3は、センサ部2の検出結果に基づいて、異常診断を行う。具体的には、制御装置3は、センサ部2の検出値と閾値とを比較する。図12中の波線のように、検出値が閾値を超えていない場合、異常が無いと判定する。一方、図12中の実線のように、検出値が閾値を超えている場合、異常が有ると判定する。このようにして、本実施形態の異常診断装置1によれば、移送装置300の経年的異常の有無を診断することができる。
ところで、本実施形態のセンサ部2の替わりに、1つの熱流束センサ10のみを用いても、ガイドブロック306から放出される熱流束を検出することができる。
しかし、この場合、第1実施形態での説明と同様に、ガイドブロック306の周りの環境温度が変化すると、環境温度の影響を受けて、熱流束センサ10を通過する熱流束も変化する。すなわち、ガイドブロック306の摺動部での発熱量が変わらなくても、環境温度が低下すると、熱流束センサ10を通過する熱流束が増加する。
このため、図13に示すように、ガイドブロック306が正常な状態であっても、一日の環境温度の変動によって、センサ部2の出力値が閾値を超えてしまう場合がある。この場合、制御装置3は、ガイドブロック306が異常であると誤判定してしまう。また、この誤判定を回避するために、環境温度の変動を考慮して、閾値を高く設定することが考えられる。しかし、この場合では、ガイドブロック306が異常となっても、正常と誤判定してしまう。すなわち、ガイドブロック306の異常検出の感度が低下してしまう。
これに対して、本実施形態のセンサ部2によれば、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bの出力の和を用いることで、センサ部2の検出結果に対する環境温度の影響を除外できる。
このため、ガイドブロック306の摺動部が正常な状態のときのセンサ部2の出力波形は、図10に示すように、環境温度の影響が除外されたものとなる。これにより、一日の環境温度の変動による誤判定を回避できる。また、環境温度の変動を考慮して、閾値を高く設定する必要がなくなる。
よって、本実施形態の異常診断装置1によれば、移送装置300の異常診断を高精度に行うことができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、第1実施形態に対して、センサ部2の構成を変更したものである。異常診断装置1のその他の構成は第1実施形態と同じである。
図14に示されるように、本実施形態のセンサ部2は、平板状の受熱体16を有している。受熱体16は、第1熱流束センサ10aよりもチャック部202側に配置されている。すなわち、受熱体16は、チャック部202と第1熱流束センサ10aとの間に配置されている。
受熱体16は、熱緩衝体11や放熱体12と同様に、所定の熱容量を有している。受熱体16は、金属材料または樹脂材料で構成される。受熱体16は、その熱容量が熱緩衝体11および放熱体12より小さくなるように、材質や厚さが設定されている。受熱体16の平面形状は、第1熱流束センサ10aの平面形状と形と大きさが同じである。なお、受熱体16の平面形状は、第1熱流束センサ10aの平面形状と形と大きさが異なっていてもよい。
本実施形態のセンサ部2では、受熱体16の蓄熱と放熱によって、検出目的ではないノイズ等の短期的に生じる熱流束の変化が第1、第2熱流束センサ10a、10bに影響することを抑制できる。
また、本実施形態のセンサ部2では、受熱体16の熱容量を小さく設定している。このため、本実施形態のセンサ部2は、検出目的であるドリル201の作動と停止による熱流束変化を検出できる。すなわち、本実施形態のセンサ部2では、受熱体16の熱容量は、ドリル201の作動と停止による熱流束変化を検出できる大きさに設定されている。
よって、本実施形態の異常診断装置1は、自動切削機200の異常診断をより高精度に行うことができる。なお、第2実施形態においても、センサ部2が受熱体16を有する構成としてもよい。これにより、本実施形態と同様の効果を奏する。
(第4実施形態)
本実施形態は、第1実施形態に対して、センサ部2の構成を変更したものである。異常診断装置1のその他の構成は第1実施形態と同じである。
図15に示されるように、本実施形態のセンサ部2は、第1、第2熱流束センサ10a、10bが、折り曲げられた形状を有する屈曲形状部10cを介して、つながっている。屈曲形状部10cは、第1、第2熱流束センサ10a、10bと同様に、絶縁基材100、表面保護部材110、裏面保護部材120が積層された構造である。このように、本実施形態のセンサ部2は、第1、第2熱流束センサ10a、10bが一体化されている。
換言すると、本実施形態のセンサ部2は、1つの熱流束センサ10が熱緩衝体11を挟むように折り曲げられた構造を有する。熱流束センサ10は、上述の通り、絶縁基材100、表面保護部材110、裏面保護部材120がそれぞれ可撓性を有する樹脂材料で構成されている。このため、熱流束センサ10を容易に折り曲げることができる。これにより、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bの間に熱緩衝体11が配置された構成が実現されている。
第1、第2熱流束センサ10a、10bは、互いの裏面導体パターン121同士がつながっている。第1、第2熱流束センサ10a、10bは、外部配線151ではなく、熱流束センサ10の内部の配線パターンによって電気的に接続されている。なお、第1、第2熱流束センサ10a、10bは、互いの表面導体パターン111同士がつながっていてもよい。
これによれば、第1、第2熱流束センサ10a、10bを1つの熱流束センサ10で構成しており、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bとを接続するための外部配線151を無くすことができる。したがって、部品点数の削減を図ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)第1実施形態では、異常診断装置1が、自動切削機200の破損という突発的な異常の有無を診断したが、自動切削機200以外の他の設備に生じる突発的な異常の有無についても同様に診断することができる。診断可能な対象装置は、所定のサイクルで、発熱量の増減が起きることで、熱流束が変化する装置である。
(2)第2実施形態では、異常診断装置1が、移送装置300の摩耗異常という経年的な異常の有無を診断したが、移送装置300以外の他の設備に生じる経年的な異常の有無についても同様に診断することができる。診断可能な対象装置は、所定のサイクルで、発熱量の増減が起きることで、熱流束が変化する装置である。経年的な異常としては、摺動部の摩耗、摺動部の潤滑剤不足等が挙げられる。
(3)第1〜第3実施形態のセンサ部2では、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bが、互いに直列に接続された状態で、制御装置3に電気的に接続されていたが、制御装置3に対して並列に接続されていてもよい。
また、第1〜第3実施形態のセンサ部2では、極性が反対の関係を有する第1センサ信号と第2センサ信号を出力するように、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bが配置されていたが、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bの配置はこれに限定されない。極性が同じ第1センサ信号と第2センサ信号を出力するように、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bが配置されていてもよい。この場合、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bは、制御装置3に対して並列に接続される。また、異常診断制御においては、制御装置3は、第1センサ信号と第2センサ信号の差を演算する。これにより、第1、第2実施形態と同様に、異常診断制御を行うことができる。
(4)第1〜第3実施形態のセンサ部2においては、熱流束センサ10の絶縁基材100、表面保護部材110、裏面保護部材120が、樹脂材料以外の可撓性を有する絶縁材料で構成されていてもよい。さらに、絶縁基材100、表面保護部材110、裏面保護部材120が、可撓性を持たない絶縁材料で構成されていてもよい。また、熱流束センサ10が、表面保護部材110、裏面保護部材120を持たない構造であってもよい。また、熱流束センサ10として、上記した構成とは別の構成のものを用いてもよい。
(5)第4実施形態のセンサ部2においては、熱流束センサ10の絶縁基材100、表面保護部材110、裏面保護部材120が、樹脂材料以外の可撓性を有する絶縁材料で構成されていてもよい。また、熱流束センサ10が、表面保護部材110、裏面保護部材120を持たない構造であってもよい。この場合、第1熱流束センサ10aと第2熱流束センサ10bは、絶縁基材100で構成された屈曲形状部10cを介して、つながっている構造となる。要するに、屈曲形状部10cは、絶縁基材100と同じ絶縁材料を含んで構成されていればよい。
(6)上記各実施形態のセンサ部2は、2つの熱流束センサ10と、熱緩衝体11と、放熱体12とを備えていたが、放熱体12を備えていなくてもよい。この場合、センサ部2の固定は、固定部材を用いたり、接着剤を用いたりして行われる。
(7)上記各実施形態では、センサ部2のセンサ信号として電圧を用いたが、電流を用いてもよい。
(8)上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、異常診断装置は、センサ部と、判定部とを備える。センサ部は、第1熱流束センサと、第2熱流束センサと、第1熱流束センサと第2熱流束センサの間に配置された熱緩衝体とを有する。第1熱流束センサは、第1熱流束センサを通過する熱流束に応じた第1センサ信号を出力する。第2熱流束センサは、第2熱流束センサを通過する熱流束に応じた第2センサ信号を出力する。判定部は、第1センサ信号と第2センサ信号に基づいて、対象装置の異常の有無を判定する。
また、第2の観点によれば、センサ部は、第2熱流束センサよりも対象装置から離れた側に配置され、所定の熱容量を有する放熱体を有する。
これによると、短期間でセンサ部の表面温度が変化する場合であっても、放熱体での蓄熱と放熱によって、第2熱流束センサの温度変化を抑制できる。このため、センサ部の熱流束の検出精度を向上させることができる。
また、第3の観点によれば、放熱体の熱容量は、熱緩衝体の熱容量よりも大きくされている。これによると、対象装置から大きな熱が放出されたときでも、対象装置から放熱体に向かって熱を流すことができる。このため、センサ部の内部に熱がこもることを抑制できる。
また、第4の観点によれば、センサ部は、第1熱流束センサよりも対象装置側に配置された受熱体を有している。受熱体の熱容量は、熱緩衝体の熱容量よりも小さくされている。
これによると、受熱体の蓄熱と放熱によって、検出目的ではないノイズ等の短期的に生じる熱流束の変化が第1、第2熱流束センサに影響することを抑制できる。また、受熱体の熱容量を小さく設定することで、センサ部によって検出目的である対象装置から放出される熱流束の変化を検出できる。
また、第5の観点によれば、センサ部は、対象装置からの熱流束が第1熱流束センサと第2熱流束センサを順に通過したときに、第1センサ信号と第2センサ信号の極性が反対となるように、第1熱流束センサと第2熱流束センサとが配置されている。第1熱流束センサと第2熱流束センサは、電気的に直列に接続されている。
これによると、センサ部は、第1センサ信号と第2センサ信号を合わせたセンサ信号を出力することができる。このため、第1センサ信号と第2センサ信号の和の演算処理を不要にできる。
また、第6の観点によれば、第1熱流束センサと第2熱流束センサのそれぞれは、可撓性を有するフィルム状の絶縁基材と、複数の第1熱電部材と、複数の第2熱電部材とを有して構成される。複数の第1熱電部材と複数の第2熱電部材は、第1熱電部材と第2熱電部材とが交互に直列に接続されている。第1熱流束センサと第2熱流束センサは、絶縁材料を含んで構成された屈曲形状部を介して、つながっている。
これによると、第1熱流束センサと第2熱流束センサとを接続するための外部配線を不要にできる。
1 異常診断装置
2 センサ部
3 制御装置
10a 第1熱流束センサ
10b 第2熱流束センサ
10c 屈曲形状部
11 熱緩衝体
12 放熱体
16 受熱体

Claims (6)

  1. 対象装置(200、300)の異常を診断する異常診断装置であって、
    前記対象装置に設置され、前記対象装置から外部に向かって流れる熱流束を検出するセンサ部(2)と、
    前記対象装置の異常を判定する判定部(3)とを備え、
    前記センサ部は、
    第1熱流束センサ(10a)と、
    前記第1熱流束センサよりも前記対象装置から離れた側に配置された第2熱流束センサ(10b)と、
    前記第1熱流束センサと前記第2熱流束センサの間に配置され、所定の熱容量を有する熱緩衝体(11)とを有し、
    前記第1熱流束センサは、前記対象装置側から前記熱緩衝体側に向かって前記第1熱流束センサを通過する熱流束に応じた第1センサ信号を出力し、
    前記第2熱流束センサは、前記熱緩衝体側から前記熱緩衝体側の反対側に向かって前記第2熱流束センサを通過する熱流束に応じた第2センサ信号を出力し、
    前記判定部は、前記第1センサ信号と前記第2センサ信号に基づいて、前記対象装置の異常の有無を判定する異常診断装置。
  2. 前記センサ部は、前記第2熱流束センサよりも前記対象装置から離れた側に配置され、所定の熱容量を有する放熱体(12)を有する請求項1に記載の異常診断装置。
  3. 前記放熱体の熱容量は、前記熱緩衝体の熱容量よりも大きくされている請求項2に記載の異常診断装置。
  4. 前記センサ部は、前記第1熱流束センサよりも前記対象装置側に配置された受熱体(16)を有し、
    前記受熱体の熱容量は、前記熱緩衝体の熱容量よりも小さくされている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の異常診断装置。
  5. 前記センサ部は、前記対象装置からの熱流束が前記第1熱流束センサと前記第2熱流束センサを順に通過したときに、前記第1センサ信号と前記第2センサ信号の極性が反対となるように、前記第1熱流束センサと前記第2熱流束センサとが配置されており、
    前記第1熱流束センサと前記第2熱流束センサは、電気的に直列に接続されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の異常診断装置。
  6. 前記第1熱流束センサと前記第2熱流束センサのそれぞれは、
    少なくとも絶縁材料で構成され、可撓性を有するフィルム状の絶縁基材(100)と、
    前記絶縁基材に形成され、熱電材料で構成された複数の第1熱電部材(130)と、
    前記絶縁基材に形成され、前記第1熱電部材と異なる熱電材料で構成された複数の第2熱電部材(140)とを有し、
    前記複数の第1熱電部材と複数の前記第2熱電部材は、前記第1熱電部材と前記第2熱電部材とが交互に直列に接続されており、
    前記第1熱流束センサと前記第2熱流束センサは、前記絶縁材料を含んで構成された屈曲形状部(10c)を介して、つながっている請求項5に記載の異常診断装置。
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