JP2017089978A - サイレンサを有する冷媒配管、およびこれを備えた車両用空調装置の冷凍サイクル - Google Patents

サイレンサを有する冷媒配管、およびこれを備えた車両用空調装置の冷凍サイクル Download PDF

Info

Publication number
JP2017089978A
JP2017089978A JP2015221011A JP2015221011A JP2017089978A JP 2017089978 A JP2017089978 A JP 2017089978A JP 2015221011 A JP2015221011 A JP 2015221011A JP 2015221011 A JP2015221011 A JP 2015221011A JP 2017089978 A JP2017089978 A JP 2017089978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
silencer
refrigerant
pipes
refrigeration cycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015221011A
Other languages
English (en)
Inventor
弘高 梶塚
Hirotaka Kajizuka
弘高 梶塚
林 直人
Naoto Hayashi
直人 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valeo Japan Co Ltd
Original Assignee
Valeo Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Valeo Japan Co Ltd filed Critical Valeo Japan Co Ltd
Priority to JP2015221011A priority Critical patent/JP2017089978A/ja
Priority to CN201610890228.1A priority patent/CN106679244A/zh
Publication of JP2017089978A publication Critical patent/JP2017089978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/24Means for preventing or suppressing noise
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/24Means for preventing or suppressing noise
    • F24F2013/247Active noise-suppression

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

【課題】小型化するとともに耐振性や気密性を確保したサイレンサを有する冷媒配管、およびそれを備える車両用空調装置の冷凍サイクルを提供する。【解決手段】サイレンサ40と、サイレンサ40に挿入されるパイプ31、34とを備えて、パイプ31、34はそれぞれサイレンサ40のパイプ受口51、61に挿入される冷媒配管22を、パイプ受口51、61のうちパイプ31、34の外周面と対峙または接触する受口端部51a、61aがサイレンサの内部空間40a側に凹んだものとし、ろう付けによりサイレンサ40とパイプ31、34とを接合する。【選択図】図3

Description

この発明は、冷媒の異音を低減するサイレンサを有し、冷凍サイクルの一部として車両用空調装置に配設される冷媒配管、およびこれを備えた冷凍サイクルに関する。
車両用空調装置の冷凍サイクルは、圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器を冷媒配管にて接続した構成を有し、冷媒が内部を循環する。このとき、冷媒の流動に起因して、異音が発生する場合が有る。そこで、冷媒配管の一部に流路断面積を拡大したサイレンサを設ける技術が開示されている(例えば特許文献1や特許文献2)。これによって、脈動などの異音の成分を減衰し、異音の伝達を抑制することができる。
ところで、車両用空調装置の冷凍サイクルのうち多くの部分は、エンジンルームに配置される。エンジンルームには多くの部品が配置され、冷媒配管はこれら部品を迂回するように配置される。このため、サイレンサを含めた冷媒配管の小型化や、レイアウトの自由度の向上が要請されている。
この点、特許文献1の技術は、円筒形のサイレンサが有する2か所のパイプ受口のうち一方側を底面に形成したので、冷媒の流れに沿った方向のサイレンサの寸法を小型化できる。また、特許文献2の技術では、サイレンサが有する2か所のパイプ受口をいずれも、冷媒配管を通流する冷媒の方向に対して略垂直な底面に形成したので、サイレンサをより小型化できる。
特開2000−205701 実開昭59−043617
しかしながら、特許文献1のサイレンサおよび冷媒配管は、サイレンサが有する2か所のパイプ受口のうち他方側は、冷媒の流れに沿った方向に延伸された部分に形成されているので、小型化が十分に図られたものとはなっていない。
特許文献2のサイレンサおよび冷媒配管は、サイレンサが有する2か所のパイプ受口はいずれも底面に形成されており、冷媒の流れに沿った方向において、小型化が図られたものとなっている。しかし、サイレンサの孔部とパイプとの間についてどのように耐振性や気密性を確保しているか、開示されていない。
そこで本発明では、冷媒の流れに沿った方向に小型化が図られたサイレンサを有する冷媒配管において、耐振性や気密性を確保した冷媒配管、およびそれを備える車両用空調装置の冷凍サイクルを提供することを、目的とする。
本願第1請求項に記載した発明は、実施例で用いた符号を付して記すと、車両用空調装置1の冷凍サイクル2に用いられる冷媒配管20、21、22であって、内部を冷媒が通流する2本のパイプ31、34と、パイプよりも冷媒の流路断面積が大きくパイプが挿入される2か所のパイプ受口を有するサイレンサ40と、を備え、サイレンサ40は、該サイレンサの内部を通流する冷媒の方向に対し略垂直かつ互いに離間した第1底面50と第2底面60を有し、第1底面50は2か所のパイプ受口のうち第1のパイプ受口51が形成され、第2底面60は2か所のパイプ受口のうち第2のパイプ受口61が形成され、第1のパイプ受口51と前記第2のパイプ受口61との少なくとも一方は、挿入されるパイプの外周面と対峙または接触する受口端部51a、61aが、サイレンサの内部空間40a側に凹んだことを特徴としている。
これにより、サイレンサ40のパイプ受口51、61にパイプ31、34が挿入されたときに、パイプの外周面と対峙または接触する前記受口端部がサイレンサ内部に凹んでいるので、例えば、パイプ31、34とサイレンサ40とをろう付けしたときに、ろう溜まりを設けることができ、パイプの外周面とサイレンサとを強固にろう接することができる。そして、耐振性や気密性を確保することができる。
また、本願第2請求項に記載した発明は、前記第1請求項の発明において、第1のパイプ受口51と第2のパイプ受口61とは、いずれも、挿入されるパイプの外周面と対峙または接触する受口端部51a、61aが、サイレンサの内部空間40a側に凹んだことを特徴としている。サイレンサ40が冷媒流路の途中に配置される冷媒配管20、21、22において、例えばサイレンサ40とパイプ31、34との2か所の接続部分をろう付けする場合は、いずれの接続部分も強固にろう接することができる。
そして、本願第3請求項に記載した発明は、前記第1請求項もしくは前記第2請求項の発明において、前記受口端部のうちサイレンサの外側面とパイプの外周面との間は、ろう溜まりとなっている。本発明の後記実施形態のように、アルミニウム合金のろう材を用いてアルミ製またはアルミ合金製のサイレンサ40とパイプ31、34とを接続した後は、ろう材52、62が構造部材として機能するので、パイプ31、34がろう材52、62を介してサイレンサ40と接続されることで、強固に固定することができる。
また、本願第4請求項に記載した発明は、前記第1請求項乃至前記第3請求項の発明のいずれかにおいて、第1底面50と第2底面60とは、非並行であることを特徴としている。これにより、2本のパイプ31、34を所望する方向に曲げたいときに、第1底面と50第2底面60との角度を所望する曲げの方向に設定することで、コンパクトに曲げ形状を実現することができる。
また、本願第5請求項に記載した発明は、前記第1請求項乃至前記第4請求項の発明のいずれかにおいて、2本のパイプ31、34と、サイレンサ40は、アルミニウムまたはアルミニウム合金であることを特徴としている。加工がしやすく、ろう付けも可能である。
そして、本願第6請求項に記載した発明は、前記第1請求項乃至前記第5請求項の発明のいずれかに記載された冷媒配管20、21、22を、車両用空調装置1の冷凍サイクル2に適用することを特徴としている。耐振性や気密性を備えつつ、小型化が図られた冷凍サイクル2を提供することができる。
以上のように、本発明によれば、小型化だけでなく、耐振性や気密性を確保した冷媒配管を提供することができる。および、耐振性や気密性を備えつつ、小型化が図られた冷凍サイクルを提供することができる。
本実施形態に係る車両用空調装置の冷凍サイクルの一例を示す概略図である。 本実施形態に係る車両用空調装置の冷凍サイクルの一部を示す概略斜視図である。 実施例1に係るサイレンサおよびその周辺部品の概略断面図である。 実施例2に係るサイレンサおよびその周辺部品の概略断面図である。 実施例1に係るサイレンサの製造工程を説明する概略断面図である。 本実施形態との比較例に係るサイレンサおよびその周辺部品の概略断面図である。
以下、この発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。また、本明細書および図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。本発明の効果を奏する限り、種々の形態変更をしてもよい。
本実施形態に係る車両用空調装置1は、図1に示すように、車両(図示せず)に搭載されるもので、冷凍サイクル2と、空調ユニット3とを有する。車両は、仕切板Pにより、エンジン(図示せず)が配置されるエンジンルーム500と、乗車員が搭乗する車室600とに区画される。
冷凍サイクル2は、圧縮機10と凝縮器11と膨張装置12と蒸発器13とを、冷媒配管20、21、22で適宜接続したものである。圧縮機10は、エンジン(図示せず)や電動モータにより適宜駆動されて冷凍サイクル2の内部の冷媒を吸引および吐出し、循環する。冷凍サイクル3は、エンジンルーム500と車室600とに跨って配置される。具体的には、凝縮器11から膨張装置12までの間を接続する冷媒配管21と、蒸発器13から圧縮機10までの間を接続する冷媒配管22が仕切板Pを貫通し、圧縮機10、凝縮器11、圧縮機から凝縮器までの間を接続する冷媒配管20、冷媒配管21の一部、および冷媒配管22の一部はエンジンルーム500の側に、冷媒配管21の一部、膨張装置12、蒸発器13、冷媒配管22の一部は車室600の側に、配置される。
なお、図示しないが、膨張装置12の下流から凝縮器13までの間や凝縮器13の下流から膨張装置12までの間を、冷媒配管で接続する構成であってもよい。この場合、冷媒配管22は、膨張装置12から圧縮機10までの間を接続する。
空調ユニット3は、車室600の内部に配置され、ケース101と、このケース101の内部に配置される送風機102、送風機102の下流側に配置される蒸発器13、蒸発器13の下流に形成される吹出口103a、103b、103cを有する。蒸発器13の下流に、公知の加熱用熱交換器(図示せず)を配置してもより。送風機102は、適宜選択された車室600の空気および/または車両の外部の空気を吸引および送風し、送風された空気は蒸発器13を通過し、蒸発器13を通過した空気は吹出口103a、103b、103cから車室600に向けて吹出される。このとき、冷凍サイクル2が稼働していると、送風された空気が蒸発器13を通過するときに、冷却除湿される。
圧縮機10は、冷凍サイクル2の内部の冷媒を吸引および吐出するときに、冷媒に対して、異音の原因のひとつである脈動を引き起こす場合のあることが知られている。脈動が発生した場合、音の成分は冷媒や冷媒配管22を伝搬して空調ユニット3に到達し、車室600に搭乗している乗員へ伝搬する可能性がある。
そこで、図2に示すように、圧縮機10の上流側に接続される冷媒配管22に、脈動の伝搬を抑制するためのサイレンサ40を備える技術が知られている。図2は、本実施形態に係る車両用空調装置の冷凍サイクルの一部を示す概略斜視図で、圧縮機10と、圧縮機10が吐出する冷媒が流れる冷媒配管20と、圧縮機10が吸引する冷媒が流れる冷媒配管22とを示す。冷媒配管22は、内部を冷媒が通流するパイプ31およびパイプ34と、パイプ31、34よりも冷媒の流路断面積が大きくパイプ31、34が挿入されるサイレンサ40と、柔軟性のあるゴムホース33と、パイプ31とゴムホース33とを接続するカシメ部32と、パイプ34の先端を圧縮機10に取り付け可能とするコネクタ35と、を有する。パイプ31、カシメ部32、パイプ34、コネクタ35、サイレンサ40は、アルミニウムやアルミニウム合金などの金属製である。なお、サイレンサ40は、図2では円筒形として示されているが必ずしもこれに限定されるものではなく、四角柱などの角柱、あるいは斜角柱であっても構わない。また、サイレンサ40は、この実施例では圧縮機10の上流側に接続される冷媒配管22に設けた例を示したが、必要に応じて、圧縮機10から凝縮器11までの間を接続する冷媒配管20や、凝縮器11から膨張装置12までの間を接続する冷媒配管21に設けても構わない。
ところで、圧縮機10やサイレンサ40が配置されるエンジンルーム500は、さまざまな機器が配置されており、冷媒配管20、21、22には、レイアウトについての高い設計自由度も求められる。サイレンサ40やその近傍についても例外では無く、小型化や曲げ形状の可能化が要請されている。
<比較例>
本発明の実施形態の説明をする前に、比較例を示す。図6は、本実施形態との比較例に係るサイレンサ140およびその周辺部品の概略断面図であり、特許文献2から示唆される従来技術のサイレンサにおける周辺構造で、蒸発器13と圧縮機10とを接続する冷媒配管122の一部を示している。比較例の冷媒配管122は、パイプ31、34と、これらパイプ31、34よりも流路断面積が大きく該31、34が挿入されるパイプ受口151、161を有するサイレンサ140と、を備え、サイレンサ140は、該サイレンサの内部を通流する冷媒の方向141aに対し略垂直かつ互いに離間した第1底面150と第2底面160を有し、第1底面150は、第1のパイプ受口151が形成され、第2底面160は、第2のパイプ受口161が形成され、挿入されるパイプ31の外周面と対峙または接触する受口端部151aは第1底面150と同一平面上に、挿入されるパイプ34の外周面と対峙または接触する受口端部161aは第1底面160と同一平面上に存在している。パイプ31は、第1のパイプ受口151に挿入されたのち、ろう付けされてサイレンサ140に固定される。パイプ34は、第2のパイプ受口161に挿入されたのち、ろう付けされてサイレンサ140に固定される。
ゴムホース33よりも下流の冷媒配管122の内部を通流する冷媒の流れを説明する。矢印31aに示されるようにパイプ31を流れた冷媒は、サイレンサ140の内部空間140aに到達し、主流141a、副流141b、141cとなって内部空間140aを流れる。そして、主流141aと、副流141d、141eとがパイプ34に吸引されて、矢印34aに示されるように圧縮機10に向けて流れる。仮に、圧縮機10にて脈動が発生し、矢印34aの流れに伝搬したとしても、サイレンサ140の内部空間140aが一定の容積を有し、またパイプ34に対して流路断面積が相対的に大きいために流速も遅いので、矢印31aに示される冷媒の流れに対し、脈動の伝搬を抑制することができる。
そして、サイレンサ140は、流路断面積の大きな部分の寸法L0が、冷媒の通流方向におけるサイレンサ140の寸法となっており、脈動の抑制効果を得つつ寸法の小型化も図られた形状となっている。
ここで、パイプ31とサイレンサ140とは、第1のパイプ受口151におけるサイレンサ140の板厚の範囲に行われるろう付けにより、接続されているにすぎない。このようにろう付けされる表面積が少ない(狭い)ので、気密性および耐圧性に対する信頼度が高くはない。また、パイプ31に外力が加えられた場合も、ろう付けされる表面積が少ないので、耐振性に対する信頼度も高くはない。
同様に、パイプ34とサイレンサ140とは、第2のパイプ受口161におけるサイレンサ140の板厚の範囲に行われるろう付けにより、接続されているにすぎない。このようにろう付けされる表面積が少ないので、耐振性や気密性および耐圧性に対する信頼度が高くはない。
<実施例1>
続いて、本発明の実施形態を説明する。図3は、本実施形態の実施例1を示すもので、サイレンサ40およびその周辺部品の概略断面図である。蒸発器13と圧縮機10とを接続する冷媒配管22の一部を示している。実施例1の冷媒配管22は、パイプ31、34と、これらパイプ31、34よりも流路断面積が大きく該パイプ31、34が挿入されるパイプ受口51、61を有するサイレンサ40と、を備え、サイレンサ40は、該サイレンサの内部を通流する冷媒の方向41aに対し略垂直かつ互いに離間した第1底面50と第2底面60を有し、第1底面50は第1のパイプ受口51が形成され、第2底面60は第2のパイプ受口61が形成され、挿入されるパイプ31の外周面と対峙または接触する受口端部51aが、第1底面50に対してサイレンサ40の内部(内部空間40aの側)に凹んでおり、挿入されるパイプ34の外周面と対峙または接触する受口端部61aが、第2底面60に対してサイレンサ40の内部(内部空間40aの側)に凹んでいる。パイプ31は、第1のパイプ受口51に挿入されたのち、ろう付けされてサイレンサ40に固定される。パイプ34は、第2のパイプ受口61に挿入されたのち、ろう付けされてサイレンサ40に固定される。
ゴムホース33よりも下流の冷媒配管22を通流する冷媒の流れを説明する。矢印31aに示されるようにパイプ31を流れた冷媒は、サイレンサ40の内部空間40aに到達し、主流41a、副流41b、41cとなって内部空間40aを流れる。そして、主流41aと、副流41d、41eとがパイプ34に吸引されて、矢印34aに示されるように圧縮機10に向けて流れる。仮に、圧縮機10にて脈動が発生し、矢印34aの流れに伝搬したとしても、サイレンサ40の内部空間40aが一定の容積を有し、またパイプ34に対して流路断面積が相対的に大きいために流速も遅いので、矢印31aに示される冷媒の流れに対し、脈動の伝搬を抑制することができる。
そして、サイレンサ40も、流路断面積の大きな部分の寸法L1が、冷媒の通流方向におけるサイレンサ40の寸法となっており、脈動の抑制効果を得つつ寸法の小型化も図られた形状となっている。
ここで、パイプ31とサイレンサ40とは、第1のパイプ受口51におけるサイレンサ40の板厚だけでなく、受口端部51aがサイレンサ40の内部(内部空間40aの側)に凹んだ部分に貯留するろう材52も含めて接続される。このようにろう付けされる表面積が多い(広い)ので、気密性および耐圧性に対する信頼度を高めることができる。また、パイプ31に外力が加えられた場合も、ろう付けされる表面積が多いので、耐振性に対する信頼度も高めることができる。
同様に、パイプ34とサイレンサ40とは、第2のパイプ受口61におけるサイレンサ40の板厚の範囲だけでなく、受口端部61aがサイレンサ40の内部(内部空間40aの側)に凹んだ部分に貯留するろう材62も含めて接続される。このためろう付けされる表面積が多く、耐振性や気密性および耐圧性に対する信頼度を高めることができる。
<製造方法>
次に、図5を用いて、サイレンサの製造方法を示す。図5は、実施例1に係るサイレンサ40の製造工程を説明する概略断面図である。
まず、鍛造工程により原材料を塑性加工するなどし、図5(a)に示すように、例えば有底の筒体を成形する。側面42は、断面円形に限らず多角形や楕円形でもかまわない。有底は、第1底面50となる。
次に、第1底面50の一部をプレス加工して、図5(b)に示すように、第1のパイプ受口51と受口端部51aを形成する。第1のパイプ受口51は、余剰部53を除去されることで形成される。受口端部51aは、内部空間40aの側へ折り曲げられる。ここで、第1のパイプ受口51の直径は、パイプ31の直径よりも若干小さいことが望ましい。後の工程で、パイプ31とサイレンサ40とをろう付けにより接続するときに、気密性を確保しやすい。また、第1のパイプ受口51の直径がパイプ31の直径よりも若干小さいとしても、内部空間40aの側へ折り曲げられた受口端部51aが弾性変形し、挿入することができる。
次に、絞り型80を用いて、図5(c)に示すように、筒体のうち第1底面50とは反対側の開放された部分を変形し、第2底部60と絞り部63を形成する。
続いて、図5(d)に示すように、第2底部60よりも外方に突出する絞り部63を切断する。なお、絞り部63を切断することにより形成される孔部64の直径は、パイプ34の直径に対し、十分に小さくなるよう設定される。
さらに、成形治具81を用いて、図5(e)に示すように、第2のパイプ受口61と受口端部61aを形成する。受口端部61aは、内部空間40aの側へ折り曲げられる。ここで、第2のパイプ受口61の直径は、パイプ34の直径よりも若干小さいことが望ましい。後の工程で、パイプ34とサイレンサ40とをろう付けにより接続するときに、気密性を確保しやすい。また、第2のパイプ受口61の直径がパイプ34の直径よりも若干小さいとしても、内部空間40aの側へ折り曲げられた受口端部61aが弾性変形し、挿入することができる。
以上説明したような製造方法により、サイレンサ40を製造することができる。
そしてこの後、第1のパイプ受口51にパイプ31を挿入し、第2のパイプ受口61にパイプ34を挿入し、それぞれの挿入部分にろう付けを行って、パイプ31、34とサイレンサ40とを接合する。
<その他の製造方法>
図5では、第2底面60が、第1底面50と並行であるサイレンサの製造方法を示したが、絞り型80により第2底面60を形成するときに、第1底面50と並行ではないように筒体を加工することによって、実施例2のサイレンサ40を成形することができる。
また、図5では、第1のパイプ受口51と受口端部51aをプレスカ加工により成形する方法を示したが、第2のパイプ受口61および受口端部61aの加工方法と同様に、絞り型80や成形治具81を使う方法にて加工してもよい。プレス工程を削減することや、同じ冶具を複数の箇所に用いることで準備する生産設備を削減することができる。
なお、ろう材52はアルミニウム合金であるので、サイレンサ40とパイプ31、34とを接合するだけでなく、接合した後は、構造部材として機能する。サイレンサ40の内部に凹んだ受口端部51a、61aにろう材52が貯留できるので、パイプ31、34は、第1底部50や第2底部60の板厚よりも厚い材料によりサイレンサ40と接続されていることになり、強固に固定されている。
<実施例2>
図4は、本実施形態の実施例2を示すもので、サイレンサ40およびその周辺部品の概略断面図である。第1実施例との相違点は、第1底面50に対して第2底面60´が並行となっていない点である。ゴムホース33よりも下流の冷媒配管22を通流した冷媒は、実施例1と同様に主流41aと副流41b、41cとに分かれてサイレンサ40の内部を流れ、主流41aと、副流41d´、41e´とがパイプ34に吸引されて、矢印34aに示されるように圧縮機10に向けて流れる。第2底面60´は、第1底面50に対して並行ではないが、主流41aに対して略垂直な面として形成されている。そして、第2実施例のサイレンサ40も、流路断面積の大きな部分の寸法L2が、冷媒の通流方向におけるサイレンサ40の寸法となっており、脈動の抑制効果を得つつ寸法の小型化も図られた形状となっている。また、受口端部51a、61aがサイレンサ40の内部(内部空間40aの側)に凹んでいるので、ろう付けされる表面積が多く、耐振性や気密性および耐圧性に対する信頼度も高めることができる。
この実施例2では、第1底面50に対して第2底面60´が非並行である(並行となっていない)ため、パイプ34を、パイプ31の軸方向とは異なる方向に配置することが可能となっている。このため、サイレンサ40の近傍で冷媒配管22を曲げるレイアウトを採用するときに、小型化することができる。
ここまで、受口端部51aと受口端部61aとの両方が、内部空間40aの側に凹んでいる例を示したが、実施状況に応じて、いずれか一方の受口端部のみを内部空間40aの側へ凹ませることでもよい。
1 車両用空調装置
2 冷凍サイクル
3 空調ユニット
10 圧縮機
11 凝縮器
12 膨張装置
13 蒸発器
20 冷媒配管(圧縮機から凝縮器までの間を接続する冷媒配管)
21 冷媒配管(凝縮器から膨張装置までの間を接続する冷媒配管)
22 冷媒配管(蒸発器から圧縮機までの間を接続する冷媒配管、または膨張装置から
圧縮機までの間を接続する冷媒配管)
31 パイプ
31a 矢印(冷媒の流れ)
32 カシメ部
33 ゴムホース
34 パイプ
34a 矢印(冷媒の流れ)
35 コネクタ
40 サイレンサ
40a 内部空間
41a 主流
41b、41c、41d、41e 副流
41d´、41e´ 副流
42 側面
50 第1底面
51 第1のパイプ受口
51a 受口端部
52 ろう材
53 余剰部
60 第2底面
60´ 第2底面
61 第2のパイプ受口
61a 受口端部
62 ろう材
63 絞り部
64 孔部
80 絞り型
81 成形治具
101 ケース
102 送風機
103a、103b、103c 吹出口
122 冷媒配管(蒸発器から圧縮機までの間を接続する冷媒配管、または膨張装置から
圧縮機までの間を接続する冷媒配管)
140 サイレンサ
140a 内部空間
141a 主流
141b、141c、141d、141e 副流
141d´、141e´ 副流
142 側面
150 第1底面
151 第1のパイプ受口
151a 受口端部
160 第2底面
160´ 第2底面
161 第2のパイプ受口
161a 受口端部
500 エンジンルーム
600 車室
P 仕切板

Claims (6)

  1. 車両用空調装置の冷凍サイクルに用いられる冷媒配管であって、
    内部を冷媒が通流する2本のパイプと、
    前記パイプよりも前記冷媒の流路断面積が大きく前記パイプが挿入される2か所のパイプ受口を有するサイレンサと、を備え、
    前記サイレンサは、該サイレンサの内部を通流する前記冷媒の方向に対し略垂直かつ互いに離間した第1底面と第2底面を有し、
    前記第1底面は、前記2か所のパイプ受口のうち第1のパイプ受口が形成され、
    前記第2底面は、前記2か所のパイプ受口のうち第2のパイプ受口が形成され、
    前記第1のパイプ受口と前記第2のパイプ受口との少なくとも一方は、挿入される前記パイプの外周面と対峙または接触する受口端部が、前記サイレンサの内部空間側に凹んだこと
    を特徴とする冷媒配管。
  2. 前記第1のパイプ受口と前記第2のパイプ受口とは、いずれも、挿入される前記パイプの外周面と対峙または接触する受口端部が、前記サイレンサの内部空間側に凹んだこと
    を特徴とする請求項1に記載の冷媒配管。
  3. 前記受口端部のうち前記サイレンサの外側と前記パイプの外周面との間は、ろう溜まりであること
    を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の冷媒配管。
  4. 前記第1底面と前記第2底面とは、非並行であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の冷媒配管。
  5. 前記2本のパイプと、前記サイレンサは、アルミニウムまたはアルミニウム合金であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の冷媒配管。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の冷媒配管を備えた車両用空調装置の冷凍サイクル。
JP2015221011A 2015-11-11 2015-11-11 サイレンサを有する冷媒配管、およびこれを備えた車両用空調装置の冷凍サイクル Pending JP2017089978A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015221011A JP2017089978A (ja) 2015-11-11 2015-11-11 サイレンサを有する冷媒配管、およびこれを備えた車両用空調装置の冷凍サイクル
CN201610890228.1A CN106679244A (zh) 2015-11-11 2016-10-12 制冷剂管路以及具备该制冷剂管路的车辆用空调制冷循环

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015221011A JP2017089978A (ja) 2015-11-11 2015-11-11 サイレンサを有する冷媒配管、およびこれを備えた車両用空調装置の冷凍サイクル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017089978A true JP2017089978A (ja) 2017-05-25

Family

ID=58770158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015221011A Pending JP2017089978A (ja) 2015-11-11 2015-11-11 サイレンサを有する冷媒配管、およびこれを備えた車両用空調装置の冷凍サイクル

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2017089978A (ja)
CN (1) CN106679244A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022227704A1 (zh) * 2021-04-30 2022-11-03 浙江盾安人工环境股份有限公司 消音器及具有其的空调器

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111942103A (zh) * 2020-07-30 2020-11-17 东风马勒热***有限公司 汽车空调管路及设有汽车空调管路的汽车制冷回路和汽车

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5378662U (ja) * 1976-12-03 1978-06-30
JPS5544114U (ja) * 1978-09-14 1980-03-22
JPS5618496U (ja) * 1979-07-23 1981-02-18
JPS5618871U (ja) * 1979-07-23 1981-02-19
JPH07190562A (ja) * 1993-12-28 1995-07-28 Showa Alum Corp チャンバー等におけるヘッダの取付装置
JP2000205701A (ja) * 1999-01-08 2000-07-28 Ootsuka:Kk エアコンデショナ用サイレンサ―
JP2004036944A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Denso Corp 配管継手構造およびその製造方法
JP2004360476A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Mitsubishi Electric Corp 圧縮機の配管接続構造
JP2009085570A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Denso Corp 冷凍サイクル用消音器
WO2015158041A1 (zh) * 2014-04-18 2015-10-22 东莞市金瑞五金制品有限公司 压缩机储液器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943617U (ja) * 1982-09-17 1984-03-22 カルソニックカンセイ株式会社 空気調和機用消音器
KR20090110583A (ko) * 2008-04-18 2009-10-22 삼일공업 주식회사 공기조화기용 소음기
CN101666568B (zh) * 2009-09-02 2012-05-30 浙江盾安机械有限公司 储液器及其制作方法以及空调器
CN103033002B (zh) * 2012-12-31 2015-05-20 东莞市金瑞五金制品有限公司 一种储液器进出气管及其应用

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5378662U (ja) * 1976-12-03 1978-06-30
JPS5544114U (ja) * 1978-09-14 1980-03-22
JPS5618496U (ja) * 1979-07-23 1981-02-18
JPS5618871U (ja) * 1979-07-23 1981-02-19
JPH07190562A (ja) * 1993-12-28 1995-07-28 Showa Alum Corp チャンバー等におけるヘッダの取付装置
JP2000205701A (ja) * 1999-01-08 2000-07-28 Ootsuka:Kk エアコンデショナ用サイレンサ―
JP2004036944A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Denso Corp 配管継手構造およびその製造方法
JP2004360476A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Mitsubishi Electric Corp 圧縮機の配管接続構造
JP2009085570A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Denso Corp 冷凍サイクル用消音器
WO2015158041A1 (zh) * 2014-04-18 2015-10-22 东莞市金瑞五金制品有限公司 压缩机储液器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022227704A1 (zh) * 2021-04-30 2022-11-03 浙江盾安人工环境股份有限公司 消音器及具有其的空调器

Also Published As

Publication number Publication date
CN106679244A (zh) 2017-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9243543B2 (en) Universal attenuation device for air-conditioning circuit
US7219717B2 (en) Evaporator and Refrigeration cycle
US20190345937A1 (en) Refrigerant pipe and refrigeration cycle device
US11428239B2 (en) Compressor suction pipe, compression unit, and chiller
JP2017089978A (ja) サイレンサを有する冷媒配管、およびこれを備えた車両用空調装置の冷凍サイクル
US20090146415A1 (en) Pipe-joint structure for heat exchanger
JP5911597B2 (ja) 扁平形状伝熱管、それを備えたクロスフィンチューブ型熱交換器の製造方法、その方法で製造されたクロスフィンチューブ型熱交換器
WO2017038962A1 (ja) 二重管の製造方法
EP2735835A2 (en) Internal heat exchanger for an air conditioning system
JP2016095132A (ja) 二重管の製造方法
WO2011162170A1 (ja) 熱交換器用二重管
JP6044477B2 (ja) 車両用熱交換器
JP4657266B2 (ja) 冷媒回路システム
JP6418328B2 (ja) 一対のコネクタ
JP2006010102A (ja) 積層型熱交換器およびその製造方法
JP7225683B2 (ja) 熱交換器および仮固定方法
US20160296993A1 (en) Method for forming end plate for heat exchanger and heat exchanger equipped with end plate formed with this method
JP2009287907A (ja) 熱交換器
JP2003121029A (ja) 冷媒分配器およびその冷媒分配器を備えた空気調和機
KR101956177B1 (ko) 차량용 공조장치의 머플러
US20180126823A1 (en) Heat exchanger and radiator-condenser unit
JP2005207463A (ja) 通路の接続構造
JP2005127611A (ja) 熱交換器
JP7496832B2 (ja) 熱交換器、熱交換器ユニット、冷凍サイクル装置、及び熱交換部材の製造方法
JP2005022601A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190423