JP2017089378A - 吊り天井構造で使用するブレースホルダー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物の構造材から垂下した吊りボルトHBに固定されているハンガーによって保持された野縁受けと吊りボルトHBとの間に配置されるブレース50を吊りボルトHBに固定するブレースホルダー52であって、吊りボルトHBを包み込むように湾曲した湾曲板部52aと、該湾曲板部52aから延びてブレース50を下向き斜めに両側から挟持する2つのクランプ板部52bと、挟持したブレース50を固定する固定ネジを通すためにクランプ板部52bに開けられた貫通孔52cと、湾曲板部52aとクランプ板部52bとの境界部位52dでクランプ板部52bの一方から他方へ貫通し、2つのクランプ板部52bを互いに対し締め付ける締め付け具B,Nと、を備える。
【選択図】図10
Description
この吊り天井構造は、前記ハンガーにより保持された前記野縁受けと前記吊りボルトとの間に配置された角パイプのブレースと、該ブレースを前記吊りボルトに固定するボルト側ブレースホルダーと、該ブレースを前記野縁受けに固定する野縁側ブレースホルダーと、をさらに含んだものとすることができる。そのブレースにおいて前記ボルト側及び野縁側の両ブレースホルダーの間の部分には、前記ブレースの軸方向に延伸する断面ハット形のリインフォース部材を被せることができる。また、前記ボルト側ブレースホルダーに対し、前記吊りボルトに螺合させたナットを下から当接させておくことができる。
また、当該吊り天井構造は、前記野縁受けと交差する方向に延びる角パイプの補強材と、該補強材を前記野縁受けに固定する補強材固定金具と、をさらに含んだものとすることもできる。その補強材固定金具は、前記野縁受けに沿って延伸し、前記野縁受けへ固定するための固定ネジを通す貫通孔を備えた野縁受け固定板部と、該野縁受け固定板部の側縁から前記補強材の延伸方向に沿って延出し、前記補強材を固定する固定ネジを通す貫通孔を備えた補強材固定板部と、該補強材固定板部の上縁から鉤形に延出して前記補強材に係止する係止部と、を有する補強材固定金具とすることができる。
あるいは、別の態様に係るハンガーとして、底板部から屈曲して上方へ延びた側板部をもつL字状に構成されて野縁受けの2面を支持し、前記側板部から上方へ延びたボルト固定部が前記底板部と同じ向きに屈曲している主片と、該主片の前記底板部に枢着された側板部により野縁受の別の1面を支持し、そして該側板部から上方へ延びたボルト固定部が前記主片のボルト固定部に重なるように屈曲している補助片と、を備えたハンガーを提案する。
別の態様に係る野縁側ブレースホルダーとして、ブレースを上向き斜めに両側から挟持すると共に該ブレースの下方に位置した野縁受けも両側から挟持する2つのクランプ板部と、該クランプ板部を野縁受けの下側で連結する連結部と、挟持したブレース及び野縁受けを固定する固定ネジを通すために前記クランプ板部に開けられた貫通孔と、を備えた野縁側ブレースホルダーを提案する。
さらに別の態様に係る野縁側ブレースホルダーとして、ブレースを上向き斜めに両側から挟持すると共に該ブレースの下方に位置した野縁受けも両側から挟持する2つのクランプ板部と、該クランプ板部を、上向き斜めのブレースと野縁受けとの間に形成される空間で連結する連結部と、挟持したブレース及び野縁受けを固定する固定ネジを通すために前記クランプ板部に開けられた貫通孔と、を備えた野縁側ブレースホルダーを提案する。
前記貫通孔はいずれも、一方の前記クランプ板部と他方の前記クランプ板部とで互いに重ならない(互いの中心軸線が一致しない)位置に形成することができる。
この例のハンガー40は、2つのパーツ、主片41と補助片42とを備えている。主片41は、野縁受け1を受け入れる保持部41aを有し、この保持部41aは、底部分41a−Aと、この底部分41a−Aの両側縁から上方に延びた側壁部分41a−B及び側壁部分41a−CとからなるU字状に構成されている。この保持部41aの一方の側壁部分41a−Bから上方へボルト固定部41bが延びており、該ボルト固定部41bは、保持部41aの他方の側壁部分41a−Cの側へ、ほぼ直角に屈曲している。より具体的には、ボルト固定部41bは、内側にナットNを受け入れるために外方へ膨出して上に延びる上方延出部分41b−Aと、該上方延出部分41b−Aから内側へほぼ直角に屈曲して保持部41aの底部分41a−Aとほぼ平行になった屈曲部分41b−Bと、からなる。その屈曲部分41b−Bに、吊りボルトHBを通す貫通孔43が形成される。保持部41aにおいて、一方の側壁部分41a−Bには固定ネジS用の貫通孔44bが、他方の側壁部分41a−Cには固定ネジS用の貫通孔44cがそれぞれ設けられ、これら貫通孔44b,44cは、その形成位置が互いに重ならないようにしてある。すなわち、図4に示すように、両側から固定ネジSをねじ込んだときに、該固定ネジSどうしがぶつからない構成になっている。また、野縁受け1を入れた保持部41aの側壁部分41a−Bと側壁部分41a−Cとを互いに締め付けるためのボルトBを通す貫通孔45cが他方の側壁部分41a−Cに設けられ、このボルトBと螺合するネジ孔45bが一方の側壁部分41a−Bに設けられる。なお、ボルトBに関しては反対側からナットで締め付ける構成でもよい(ネジ孔45bに螺合するのではなく)。
図7に示すハンガー40’の主片41’は、野縁受け1を保持する部位が、底板部41’aから屈曲して上方へ延びた側板部41’bをもつL字状に構成されて、野縁受け1の底面及び側面の2面を支持する。その底板部41’aは、野縁受け1よりも長く反対側へ突出するように形成されている。側板部41’bからは、図4及び図5に示した例のボルト固定部41bと同様のボルト固定部41’cが上方へ延び、底板部41’aと同じ向き、つまり内向きにほぼ直角に屈曲している。すなわち、ボルト固定部41’cは、図4及び図5に示した例と同じ形状の上方延出部分41’c−A及び屈曲部分41’c−Bからなる。この主片41’と組み合わせる補助片42’は、主片41’の底板部41’aに枢着された側板部42’aを備え、該側板部42’aが野縁受1の別の1面、すなわち主片41’とは反対側の側面に当接して支持する。側板部42’aからは、図4及び図6に示した例のボルト固定部42bと同様のボルト固定部42’bが上方へ延び、主片41’のボルト固定部41’c−Bに重なるように屈曲している。補助片42’のボルト固定部41’c−Bは、図4及び図6に示した例と同じ形状の上方延出部分42’b−A及び屈曲部分42’b−Bからなり、その屈曲部分42’b−Bが主片41’の屈曲部分41’c−Bの上に重なる。この例の主片41’及び補助片42’においても、図4〜図6に示した例と同じ貫通孔、ネジ孔、U字開口が形成される。
図9Aに示すブレースホルダー51は、ブレース50を上向き斜めに両側から挟持すると共にブレース50の下方に位置した野縁受け1も両側から挟持する長さをもった2つのクランプ板部51aを備える。これらクランプ板部51aは、ブレース50の上側で連結部51bにより互いに連結されている。したがって、全体として逆U字状に構成される。連結部51bは、ブレース50の配置角度(45度等)に合わせて斜めとなるようにしておくと良い。各クランプ板部51aには、内側に挟持したブレース50及び野縁受け1を固定する固定ネジSを通す貫通孔51cが多数形成されている。本例の場合、一方のクランプ板部51aの貫通孔51cと、他方のクランプ板部51cの貫通孔51cといは、互いに重ならない位置(孔の中心軸線が一致しない位置)に設けられる。これにより、ブレース50及び野縁受け1の両側から固定ネジSをねじ込んだときに、該固定ネジSどうしがぶつかることのないようにしてある。
この例のブレースホルダー52は、吊りボルトHBを包み込むように湾曲した湾曲板部52aと、湾曲板部52aの両端縁から延びてブレース50を下向き斜めに両側から挟持する2つのクランプ板部52bと、を備える。クランプ板部52bには、挟持したブレース50を固定する固定ネジSを通すために多数の貫通孔52cが開けられている。貫通孔52cは、上記の野縁側ブレースホルダー51の場合と同様に、一方のクランプ板部52bと他方のクランプ板部52bとで互いに重ならない位置に形成される。
図17及び図18に示す例の補強材固定金具61”,62”は、野縁受け固定板部61”a,62”bと補強材固定板部61”b,62”bとが同じ上下方向の長さを有する。すなわち、この例の補強材固定金具61”,62”は、野縁受け固定板部61”a,62”bと補強材固定板部61”b,62”bとが金属の山形材(L形アングル材)に相当し、該山形材の側縁から鉤形に延出した係止部61”c,62”cを形成した構成である。
貫通孔63’,63”,64’,64”については、図12〜図14の例と同様とする。
2 野縁
10 クリップ
11 係止部
12 挟持板部
13 締め付け板部
20 クリップスペーサー
21 底面板部
22 直立板部
30 クリップストッパー
31 腕部
32 係止部(1つにつながった)
33 係止部
40 ハンガー
41 主片
41a 保持部
41a−A 底部分
41a−B 側壁部分
41a−C 側壁部分
41b ボルト固定部
41b−A 上方延出部分
41b−B 屈曲部分
42 補助片
42a 固定板部
42b ボルト固定部
42b−A 上方延出部分
42b−B 屈曲部分
43 貫通孔
44b 貫通孔
44c 貫通孔
45b ネジ孔
45c 貫通孔
46 U字開口
47 貫通孔
48 貫通孔
40’ ハンガー
41’ 主片
41’a 底板部
41’b 側板部
41’c ボルト固定部
41’c−A 上方延出部分
41’c−B 屈曲部分
42’ 補助片
42’a 側板部
42’b ボルト固定部
42’b−A 上方延出部分
42’b−B 屈曲部分
50 ブレース
51 野縁側ブレースホルダー
51a クランプ板部
51b 連結部
51c 貫通孔
52 ボルト側ブレースホルダー
52a 湾曲板部
52b クランプ板部
52c 貫通孔
52d 境界部位
53 リインフォース部材
53a 鍔部分
60 補強材
61,61’61” 補強材固定金具
61a,61’a,61”a 野縁受け固定板部
61b,61’b,61”b 補強材固定板部
61c,61’c,61”c 係止部
62,62’62” 補強材固定金具
62a,62’a,62”a 野縁受け固定板部
62b,62’b,62”b 補強材固定板部
62c,62’c,62”c 係止部
63,63’,63” 貫通孔
64,64’,64” 貫通孔
Claims (6)
- 建物の構造材から垂下した吊りボルトに固定されているハンガーによって保持された野縁受けと前記吊りボルトとの間に配置されるブレースを前記吊りボルトに固定するブレースホルダーであって、
前記吊りボルトを包み込むように湾曲した湾曲板部と、
該湾曲板部から延びてブレースを下向き斜めに両側から挟持する2つのクランプ板部と、
挟持したブレースを固定する固定ネジを通すために前記クランプ板部に開けられた貫通孔と、
前記湾曲板部と前記クランプ板部との境界部位で前記クランプ板部の一方から他方へ貫通し、前記2つのクランプ板部を互いに対し締め付ける締め付け具と、
を備えたブレースホルダー。 - 前記貫通孔は、一方の前記クランプ板部と他方の前記クランプ板部とで互いに重ならない位置に形成されている、請求項1に記載のブレースホルダー。
- 建物の構造材から垂下した吊りボルトに固定されているハンガーによって保持された野縁受けと前記吊りボルトとの間に配置されるブレースを前記野縁受けに固定するブレースホルダーであって、
ブレースを上向き斜めに両側から挟持すると共に該ブレースの下方に位置した野縁受けも両側から挟持する2つのクランプ板部と、
該クランプ板部をブレースの上側で連結する連結部と、
挟持したブレース及び野縁受けを固定する固定ネジを通すために前記クランプ板部に開けられた貫通孔と、
を備えたブレースホルダー。 - 建物の構造材から垂下した吊りボルトに固定されているハンガーによって保持された野縁受けと前記吊りボルトとの間に配置されるブレースを前記野縁受けに固定するブレースホルダーであって、
ブレースを上向き斜めに両側から挟持すると共に該ブレースの下方に位置した野縁受けも両側から挟持する2つのクランプ板部と、
該クランプ板部を野縁受けの下側で連結する連結部と、
挟持したブレース及び野縁受けを固定する固定ネジを通すために前記クランプ板部に開けられた貫通孔と、
を備えたブレースホルダー。 - 建物の構造材から垂下した吊りボルトに固定されているハンガーによって保持された野縁受けと前記吊りボルトとの間に配置されるブレースを前記野縁受けに固定するブレースホルダーであって、
ブレースを上向き斜めに両側から挟持すると共に該ブレースの下方に位置した野縁受けも両側から挟持する2つのクランプ板部と、
該クランプ板部を、上向き斜めのブレースと野縁受けとの間に形成される空間で連結する連結部と、
挟持したブレース及び野縁受けを固定する固定ネジを通すために前記クランプ板部に開けられた貫通孔と、
を備えたブレースホルダー。 - 前記貫通孔は、一方の前記クランプ板部と他方の前記クランプ板部とで互いに重ならない位置に形成されている、請求項3〜5のいずれか1項に記載のブレースホルダー。
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