JP2017088457A - 既成灰造粒物及びこの造粒物を用いた路盤材または盛土材 - Google Patents

既成灰造粒物及びこの造粒物を用いた路盤材または盛土材 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的含水率が高く、有効利用が困難であった既成灰の利用に関し、既成灰単独又は、新生灰とともに処理した場合であっても、有害物質の溶出抑制ができ、有効利用可能な既成灰を含む既成灰造粒物の提供。
【解決手段】埋立地から掘り出された既成灰の塊を解砕して得られた既成灰解砕物と、セメントと、既成灰解砕物中の水分量を調整するための廃石膏と、を含む混合物を造粒処理して得られる既成灰造粒物。前記混合物は22〜25wt%の水分を含み、更にフラッシュアッシュを含み、その上、不溶化材として、硫酸第一鉄又は酸化マグネシウムを含む、既成灰造粒物。
【効果】造粒処理及びそれにより得られる既成灰造粒物において必要な粘性/粘度を得ることができ、同時に主にセメントの固化機能により、有害なヒ素、カドミニウム、フッ素、六価クロム或いはホウ素等の溶出量を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、既成灰から有効利用可能な既成灰造粒物及びこの造粒物を用いた路盤材または盛土材を得ることに関する。
石炭火力発電所から大量に発生する石炭灰は、埋立てされない状態の新生灰と、長期間に渡って所定の埋立地(以下、「処分場」とも呼ぶ)に埋立てられた既成灰とに分けることができる。このうち、新生灰については、従来から、例えば公開特許公報2008-143740号公報に開示されるような方法で、所定の処理を施された石炭灰造粒物として埋立工事や地盤改良工事などに利用されている。
一方、既成灰は、その一部が例えば公共岸壁の裏込め材として使用された場合を除いて、そのほとんどが処分場に埋立てられたまま利用されていない状態にある。そうした中で、平成23年に起こった震災後は、原子力発電所の稼働停止を受けて、石炭火力による発電量が増加している。その結果、発生する石炭灰のうち処分場に埋め立てられる量も増える傾向にあるが、今後はその処分場の拡張/確保が困難となる恐れがある。したがって、処分場から既成灰(既成灰の塊)を掘り起こして利用することにより、埋立地(処分場)の延命化を図る必要がある。
特開2008-143740号公報
しかし、既成灰は、埋立地中において水や圧力等の影響を受けて、その性状が経時的に変化し、新生灰とは異なる性状を有するために、従来の新生灰の処理方法をそのまま利用した場合、有害物質の溶出抑制等の環境基準を満たした上での有効利用が図れない恐れがある。例えば、既成灰中の水分量は地中の水分吸収により30wt%に至る程度まで増加している場合があり、既成灰の処理の際に水分量の調整がより強く求められる。また、例えばフライアッシュのような新生灰の一部と共に既成灰を処理したいという要請もある。
本発明は、既成灰から有効利用可能な既成灰造粒物を得ることを目的とし、より具体的には、比較的含水率が高く(例えば30%程度まで)、有効利用が困難であった既成灰の利用に関し、既成灰単独であるいは新生灰と共に処理した場合のいずれであっても、有害物質の溶出抑制ができ有効利用可能な既成灰を含む既成灰造粒物を提供することを目的とする。なお、本明細書で使用する「既成灰造粒物」とは、既成灰を含む複数の種類の粉状物、粒状物、あるいは解砕物等からなる混合物を造粒機により造粒処理して得られる粒状物を意味する。
本発明は、埋立地から掘り出された既成灰の塊を解砕して得られた既成灰解砕物と、セメントと、既成灰解砕物中の水分量を調整するための廃石膏と、を含む混合物を造粒処理して得られる既成灰造粒物を特徴とするものである。
本発明によれば、新生灰に較べて多量の水分量を保持する既成灰の水分量をセメント/廃石膏の量により調整することにより、造粒処理及びそれにより得られる既成灰造粒物において必要となる粘性/粘度を得ることができる。同時に、主にセメントの固化機能により既成灰造粒物中の有害なヒ素、カドミウム、フッ素、六価クロムあるいはホウ素等の溶出量を抑制することができる。
本発明では、混合物は22−25wt%の範囲の水分を含む。
本発明によれば、水分量の多い既成灰中の水分量(割合)を造粒処理に適正な割合に調整することにより、既成灰造粒物の物理特性(例えば粘性等)や化学特性(例えば溶出量等)を安定かつ均一化させることが可能となる。
本発明では、混合物はさらにフライアッシュを含むことができる。
本発明によれば、石炭火力発電所から発生する新生灰の一形態であるフライアッシュを既成灰と共に造粒処理して既成灰造粒物とすることによりその有効利用(量削減)を図ることができる。
本発明では、混合物は、さらに不溶化材として、硫酸第一鉄または酸化マグネシウムのいずれか一方または双方を含むことができる。
本発明によれば、硫酸第一鉄または酸化マグネシウムによりセメント及びフライアッシュに含まれる六価クロムを不溶化してその溶出量を抑制することができる。さらに、フライアッシュの添加によって増加するセレン、ヒ素、フッ素等の有害物質の溶出を抑制することができる。
本発明では、混合物に添加される廃石膏は、5〜10wt%の範囲の二水石膏を含むことができる。
本発明によれば、廃石膏として多量に発生し不要物と扱われている二水石膏(CaSO・2HO)を再利用することが可能となる。
本発明では、セメントは、5〜10wt%の範囲の高炉セメントB種を含むことができる。また、フライアッシュは、混合物中に5〜10wt%の範囲で含むことができる。
本発明の既成灰の塊から利用可能な既成灰造粒物を製造する工程を示す図である。 本発明の既成灰造粒物をアスファルト舗装用の路盤材として利用する場合の模式図である。 本発明の既成灰造粒物を盛土材として利用する場合の模式図である。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態の利用可能な既成灰造粒物を製造する工程を示す図である。図1の製造工程中のステップS1の既成灰の塊の掘り出しを除いたステップS2〜S6までは、例えば、建設廃棄物の再資源化を行う中間処理施設(例えば、出願人である恵和興業(株)所有の「ゼロエミプラント」等)の設備を用いて実施することができる。なお、既成灰は埋立地において少なくとも数年から数十年、場合によっては百年以上に渡る長い期間保持されることになることから、エージング灰とも呼ばれている。
図1の工程S1において、既成灰の埋立地である処分場から既成灰の塊を掘り出す。既成灰(既成灰の塊)は埋立地中で水や加圧等の影響により、新生灰とは異なる性状を有している。例えば、既成灰は水分と加圧によるポゾラン作用の結果、新生灰に比べてポゾラン反応が少ない、あるいは地中での造粒作用により粒度分布が粗くなっている、すなわち、大きなメジアン径を有する粒度分布を持つ等の特徴を有している。
また、既成灰は新生灰に較べて水分量が多く少なくとも20wt%以上の水分を保有し、30wt%程度の水分量を保有する場合もある。そのため、下記に述べる混合工程あるいは造粒工程において、水をまったく加えることなくそれらの処理をおこなうことができる。言い換えれば、水分量が多い場合はその吸収を考慮して他の添加材の量を調整する必要がある。これらの既成灰の性状は、埋立てられた石炭灰(新生灰)の性状、埋立地の立地環境、埋立て後の経過時間(「エージング時間」とも呼ばれる)等によって変化する。したがって、その掘り出し及び処理を行う際には、事前にその性状を調査/分析しておくことが望ましい。
工程S2において、工程S1で得られた既成灰の塊を解砕する。この解砕は、次工程の混合において添加材との混合状態をよくするため、および造粒工程での処理を的確に実施するための前処理的な意味合いを持つ。既成灰の解砕処理は、少なくとも使用する造粒機で造粒可能なサイズ(粒径範囲等)を持つように実行される。
工程S3において、解砕後の記載に各種の添加材を混合して混合物を形成する。添加材は、例えば、固化材となるセメント、粘結材としての廃石膏、あるいは不溶化材を含むことができる。また、新生灰の1つであるフライアッシュを混合させることもできる。フライアッシュの混合割合は、例えば6〜8wt%とすることができる。フライアッシュの混合により、石炭火力発電所から発生する新生灰の一形態であるフライアッシュの有効利用(量の削減)を図ることができる。
固化材となるセメントは、例えば高炉セメントB種が用いられる。セメントの混合割合は、数wt%〜約10wt%の範囲で可変でき、好ましくは6〜10wt%である。セメントは廃石膏と同様に、その量により新生灰に較べて多量の水分量(例えば30wt%に至る程度)を保持する既成灰の水分量を調整して適正量(例えば22−25wt%)にする機能を備えている。その機能により、造粒処理及びそれにより得られる既成灰造粒物において必要となる粘性/粘度を得ることができる。同時に、セメントの固化機能により既成灰造粒物中の有害なヒ素、カドミウム、フッ素、あるいはホウ素等の溶出量を抑制することができる。その結果、後述する環境基準に適合した低い溶出量(率)を得ることが可能となる。
粘結材としての廃石膏の混合割合は、10wt%以下であり、好ましくは6〜9wt%とすることができる。その割合は、既成灰に含まれる水分量に応じて、あるいは添加するセメント、フライアッシュの量に応じて調整することができる。廃石膏としては、二水石膏(CaSO・2HO)、半水石膏(CaSO・0.5HO)、及び無水石膏(CaSO)の中から選択された1つ、または複数を適時選択して用いることができる。その中でも、二水石膏(CaSO・2HO)が不要物の再利用という観点から最も好ましい。また、水分の吸収性という観点からは、水分の吸収性が高い半水石膏(CaSO・0.5HO)を主として用いることもできる。
不溶化材としては、主に固化材として混合されるセメント中あるいはフライアッシュ中に含まれる六価クロム、セレン、鉛、ヒ素、フッ素、あるいはホウ素等の溶出を抑制するための硫酸第一鉄や酸化マグネシウム等の還元材が含まれる。各不溶化材は、造粒後の既成灰造粒物からの溶出量が環境基準(「土壌汚染対策法施行規則」(平成14年12月26日付環境省令第29号)で定める基準を示す、以下同様)を下回るように、所定の量(割合)で添加される。その環境基準では、例えば、六価クロムの溶出量(含有量)は0.05mg/L以下、ヒ素の溶出量は0.01mg/L以下、ホウ素の溶出量は1.0mg/L以下、あるいはセレンの溶出量は0.01mg/L以下と定められている。
不溶化材の所定の量(割合)は、5wt%以下が好ましく、より具体的には、硫酸第一鉄、酸化マグネシウムを、例えば順番に0.5〜1.0wt%、2〜5wt%とすることができる。これらの割合は、添加するセメント、フライアッシュの量(割合)に応じて調整することができる。上記の割合(範囲)で各添加材を添加した場合、上記の環境基準を満たす(下回る)ことが可能となる。
工程S4において、混合工程S3で得られた混合物を造粒機において造粒して既成灰造粒物を生成する。既成灰造粒物の粒度は、造粒機の羽根の回転速度や回転時間(すなわち造粒時間)等に応じて変化し、回転時間を長くすることにより粒度の大きな造粒物の割合を増やすことができる。既成灰造粒物の粒度は、既成灰造粒物の用途に応じて適時設定される。
この造粒処理において、新生灰の処理の場合には必須となる水の添加を無くすことができる。これは、既に述べたように、既成灰は少なくとも20wt%以上の水分を含んでいるので、改めて水を加える必要が無いからである。逆に、これも既に述べたように、添加するセメントや廃石膏による既成灰中の水分を吸収させて、すなわち水分量を例えば22−25wt%に調整して、その粘性を調整する必要があるという特徴を有する。なお、工程S3の混合をこの造粒工程において(その一部として)同時におこなうようにしても良い。
工程S5において、既成灰造粒物を養生する。養生は既成灰造粒物の強度を向上させる上で重要であり、六価クロム、さらにはヒ素及びフッ素等の溶出量を低減する意味でも重要である。本発明者による実験では、養生期間を少なくとも数日から数十日の期間を確保することにより、各種の溶出量を各々の環境基準値以下に低減できることが分かった。なお、養生期間の長さ(日数、時間)は造粒物の用途等に応じて選択することができる。
工程S6において、生成された既成灰造粒物の品質管理を行う。品質管理は、既成灰造粒物が用途に合った仕様(粒度、粒径、環境基準のクリア等)を満たしているかを検査/確認する。検査に合格した既成灰造粒物は、例えば、リサイクル・クラッシャーラン(RC40)と所定の割合で混合されて路盤材として、あるいは土地の盛土等のための盛土材として有効利用される。
図2は、本発明の既成灰造粒物をアスファルト舗装用の路盤材として利用する場合の模式図である。アスファルト舗装用の路盤材は、アスファルト舗装における、アスファルトを含む表層/基層10の下に配置される路盤材20を意味し、特に路盤材の下層路盤の材料を意味する。図2に示されるように、既成灰造粒物は、路盤材20として、RC40(22)の間を埋めるように混合されている。
図3は、本発明の既成灰造粒物を盛土材として利用する場合の模式図である。下地層30の上に既成灰造粒物を含む盛土材40が形成される。なお、造粒物といっしょに他の盛土用材料(新生灰、砂、土、粘土等)を加えて盛土材40とすることもできることは言うまでもない。
混合割合を変えて、複数の試料(既成灰造粒物)を実際に製造して品質評価(分析)をおこなった。以下にその実施例を示す。なお、下記中の「水分」は混合物の各成分中の水分量の合計値であり、添加した水の量(割合)を示すものではない。
(1)実施例1
(a)混合割合(wt%):
・既成灰 :59.5
・セメント :6.9
・フライアッシュ :9.7
・水分 :23.9
(b)分析結果(mg/L):
・六価クロム :0.01
・セレン :0.002
・ヒ素 :0.001
・フッ素 :0.28
・ホウ素 :0.1
(2)実施例2
(a)混合割合(wt%):
・既成灰 :62.3
・セメント :7.1
・二水石膏 :8.1
・水分 :22.5
(b)分析結果(mg/L):
・六価クロム :0.04
・セレン :0.01
・ヒ素 :0.005
・フッ素 :0.14
・ホウ素 :0.4
(3)実施例3
(a)混合割合(wt%):
・既成灰 :58.5
・セメント :6.9
・フライアッシュ :9.6
・硫酸第一鉄水塩 :0.7
・水分 :24.3
(b)分析結果(mg/L):
・六価クロム :<0.01
・セレン :0.002
・ヒ素 :0.001
・フッ素 :0.4
・ホウ素 :<0.1
(4)実施例4
(a)混合割合(wt%):
・既成灰 :58.2
・セメント :6.9
・フライアッシュ :9.6
・硫酸第一鉄水塩 :0.7
・酸化マグネシウム :0.7
・水分 :23.9
(b)分析結果(mg/L):
・六価クロム :0.01
・セレン :0.003
・ヒ素 :0.001
・フッ素 :0.38
・ホウ素 :0.2
(5)比較例
試料(混合物)に水を加えて水分量が30wt%以上の試料(混合物)を準備して、工程S4の造粒処理を行った。この場合、造粒機内において混合物が団子状態となり適性かつ比較的均等な大きさの造粒物を得ることができなかった。また、試料を乾燥放置して水分量が20wt%以下になってから同様に工程S4の造粒処理を行った。この場合、混合物が比較的ぱさぱさした粘性の低い粉状となり適性な大きさの造粒物を得ることはできなかった。したがって、水分量が多いあるいは少ないかのいずれの場合においても再利用可能な既成灰造粒物を得ることはできなかった。なお、水分量が多い場合に、工程S2において水分を吸収させるために固化材となるセメント、あるいは粘結材としての廃石膏の添加量を増やすことも可能であるがその分製造コスト高となり望ましくない。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明をした。しかし、本発明はこれらの実施形態に限られるものではない。本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できるものである。
10 アスファルトを含む表層/基層
20 路盤材(下層路盤材)
22 RC40
24 既成灰造粒物
30 下地層
40 既成灰造粒物を含む盛土材

Claims (8)

  1. 埋立地から掘り出された既成灰の塊を解砕して得られた既成灰解砕物と、セメントと、前記既成灰解砕物中の水分量を調整するための廃石膏と、を含む混合物を造粒処理して得られる既成灰造粒物。
  2. 前記混合物は、22〜25wt%の範囲の水分を含む、請求項1の既成灰造粒物。
  3. 前記混合物は、さらにフライアッシュを含む、請求項1または2の既成灰造粒物。
  4. 前記混合物は、さらに不溶化材として、硫酸第一鉄または酸化マグネシウムのいずれか一方または双方を含む、請求項1〜3のいずれか1項の既成灰造粒物。
  5. 前記廃石膏は、5〜10wt%の範囲の二水石膏を含む、請求項1〜4のいずれか1項の既成灰造粒物。
  6. 前記セメントは、5〜10wt%の範囲の高炉セメントB種を含む、請求項1〜5のいずれか1項の既成灰造粒物。
  7. 前記フライアッシュは、前記混合物中に5〜10wt%の範囲で含まれる、請求項3の既成灰造粒物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項の既成灰造粒物を含む路盤材または盛土材。
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