JP2017086127A - 風呂椅子 - Google Patents

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山下 陽子
Yoko Yamashita
陽子 山下
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Abstract

【課題】 プラスチック製の風呂椅子の肌触りや座り心地を改善する。【解決手段】 座板2に排水孔4を有する椅子本体1と、上記座板に載置するためのクッション10の組み合わせからなる風呂椅子において、クッションの下面に椅子本体の排水孔に嵌入可能な突起11を垂設するとともに上記の突起に貫通孔12を設ける。【選択図】 図2

Description

本願発明は、浴室で使用するための風呂椅子に関する。
人が浴室内で体や髪の毛を洗う際に腰掛けるための椅子が広く使用されている。この種の椅子はかっては木製であったが、現在はプラスチック製のものが主流となっている。
しかしながら、肌触りが柔らかく、また保温性に富んでいる木製の椅子に比べ、プラスチック製の椅子はそれが耐久性を考慮し硬質のプラスチックで成型されていることも相まって硬くて肌触りが悪く、また冬場には冷えてひやっとした感触を与える問題があった。
前記の問題を解決するために、椅子本体に、その座板に載置するためのクッションを組み合わせることが公知であった(特許文献1〜3)。
実開平5−48785号公報 実開平4−86491号公報 特開2002−143020号公報
前記の公知発明によれば、椅子本体と人体に接するクッションを別部材として構成することにより、クッションを椅子本体とは係わりがない素材により構成することができ、例えば弾力性と柔軟性に富んだ発泡プラスチックなどにより構成すれば、柔らかく肌触りの良好な風呂椅子を実現することが可能となる。
しかしながら、クッションは単に椅子本体の座板に載置してあるだけなので、それを前記の発泡プラスチックなどにより構成した場合、軽量であることも相まってシャワーの水があたるなどのちょっとした拍子に椅子本体から離脱してしまう問題があった。
また、椅子に腰掛けた際に椅子から滑り落ち、運動神経が鈍っている高齢者の場合は予想もしないような事故を引き起こす危険があった。
本願発明は以上の従来技術の問題点を解消した風呂椅子を提供することを目的として創作されたものであり、座板に排水孔を有する椅子本体と、上記座板に載置するためのクッションの組み合わせからなる風呂椅子において、クッションの下面に椅子本体の排水孔に嵌入可能な突起を垂設するとともに上記の突起に貫通孔を設けたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記の風呂椅子においてクッションを弾性に飛んだ素材により構成するとともに、垂設した突起の外寸を変形により座板の排水孔に嵌入可能な程度に排水孔の内寸より大きく設定したことを特徴とする。
本願発明の風呂椅子によれば、椅子本体と人体に接するクッションを別部材として構成することにより、クッションを椅子本体とは係わりがない素材により構成することができ、例えば弾力性と柔軟性に富んだ発泡プラスチックなどにより構成すれば、柔らかく肌触りの良好な風呂椅子を実現することが可能となるばかりでなく、椅子本体の排水孔を利用してそこにクッションの突起を嵌入するので、椅子本体に対してクッションが不用意に離脱することが防止される。
また、請求項2記載の発明によれば、クッションを弾性に飛んだ素材により構成するとともに、垂設した突起の外寸を変形により座板の排水孔に嵌入可能な程度に排水孔の内寸より大きく設定するので、椅子本体に対してクッションの突起を強圧嵌入することにより椅子本体に対してクッションが一体化し、椅子本体を逆さにしてもクッションが離脱することがない。また、この場合、クッションの突起には貫通孔が設けられているので嵌入時に突起を変形しやすくするとともに、この貫通孔が突起により塞がれた座板の排水孔に代わる排水孔として作用するという複合的な作用も実現される。
本願発明の風呂椅子の組み立て前の斜視図。 同上、クッションの下面を示した組み立て前の斜視図。 同上、組み立て状態の斜視図。 本願発明の風呂椅子の図3のA−A線断面図。 本願発明の風呂椅子の図3のB−B線断面図。
以下、本願発明の風呂椅子の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図中符号1は風呂椅子の本体である。この本体は座板2の下面から複数本の脚部3を垂設した公知の構造のものであり、ここでは機械的な強度が高く表面硬度も高いポリプロピレンにより成型している。図中符号4は風呂椅子の本体1の座板2に設けられた公知の排水孔である。座板2は人の臀部に馴染むように中央に向かって軽く窪ませてあるが、上記排水孔4はその場合に座面に湯が溜まらないように排水するためのものである。
図中符号10は前記風呂椅子の本体1の座板2に取り付けられるクッションである。このクッション10はここでは柔軟性と弾力性に富んだ発泡プラスチックであるEVA樹脂(エヴァ樹脂) により成型されるものであり、座板2の座面の形状に馴染むような形状に構成される。図中符号11は前記のクッション10の下面に垂設される突起であり、貫通孔12が設けられれる。この突起11は椅子本体1の排水孔4に嵌入可能なものであり、ここでは外寸を変形により排水孔に嵌入可能な程度に排水孔の内寸より大きく設定している。
以上の構成よりなる本願発明の風呂椅子は必要に応じてクッション10を本体1の座板2に取り付けて使用に供したり、清掃時には両者を分離したりすることができる。
1 風呂椅子の本体
2 座板
4 排水孔
10 クッション
11 突起
12 貫通孔

Claims (2)

  1. 座板に排水孔を有する椅子本体と、上記座板に載置するためのクッションの組み合わせからなる風呂椅子において、クッションの下面に椅子本体の排水孔に嵌入可能な突起を垂設するとともに上記の突起に貫通孔を設けたことを特徴とする風呂椅子。
  2. クッションを弾性に飛んだ素材により構成するとともに、垂設した突起の外寸を変形により座板の排水孔に嵌入可能な程度に排水孔の内寸より大きく設定した請求項1記載の風呂椅子。
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