JP2017084888A - 半導体発光装置、車両用灯具、及び、半導体発光装置の製造方法 - Google Patents

半導体発光装置、車両用灯具、及び、半導体発光装置の製造方法 Download PDF

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良介 河合
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Abstract

【課題】発光品質の高い半導体発光装置を提供する。
【解決手段】半導体発光装置は、基板10上に配置された複数の半導体発光素子11と、複数の半導体発光素子11の間の領域の上方に配置され、複数の半導体発光素子11の各々の中心の上方には配置されない導光部材12と、複数の半導体発光素子11の上方、及び、導光部材の上方に配置された保護層13とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の半導体発光素子を含む半導体発光装置、車両用灯具、及び、半導体発光装置の製造方法に関する。
複数の半導体発光素子を用いた発光モジュールや発光装置の発明が知られている(たとえば特許文献1及び2参照)。
図7Aは、特許文献1記載の発光モジュールを示す概略的な断面図である。発光モジュールは、実装基板71上に配置された複数の半導体発光素子72、半導体発光素子72の各々の発光面に対向配置された波長変換部材73、及び、隣接する半導体発光素子72間に配置された反射部材74を含む。
特許文献1記載の発光モジュールによれば、波長変換部材73内を導波する光が、反射部材74で反射され、波長変換部材73の上面から出射されるため、クロストーク(半導体発光素子72の非配設位置や、非点灯の半導体発光素子72位置から発光が行われているように見える現象)が抑制されるとともに、光利用効率を向上させることができる。
しかし、半導体発光素子72間に反射部材74が配置されるため、反射部材74の直上領域の輝度が低下し、ダークグリッド(半導体発光素子72間領域に観察される暗部)の発生が顕著となる。
特許文献2に記載される発光装置は、複数のGaN系半導体発光素子が絶縁基板上に一体として形成され、直列に接続されていることを特徴とする。複数の半導体発光素子は、2つの組に分けられ、2つの組は2個の電極に、互いに反対極性となるように並列接続される場合もある。
図7Bは、特許文献2に記載される発光装置上に波長変換部材73を配置した場合を示す概略的な断面図である。GaN系半導体発光素子72は、青色光を出射する。波長変換部材73として、たとえば青色光を吸収し黄色光を発する蛍光体を含む樹脂を用いる場合、半導体発光素子72の直上領域においては、半導体発光素子72から出射され、波長変換部材73の蛍光体に吸収されて、波長変換された黄色光と、蛍光体に吸収されなかった青色光が混合し、白色光が出射される。
しかし、素子72間領域の直上においては、GaN系半導体発光素子72から出射される青色光の成分が少なくなるため、出射光は黄味を帯びる。このため、出射光に色むらが生じる。
特開2014−42074号公報 特開2009−267423号公報
本発明の目的は、発光品質の高い半導体発光装置を提供することである。
また、発光品質の高い車両用灯具を提供することである。
更に、発光品質の高い半導体発光装置の製造方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、基板上に配置された複数の半導体発光素子と、前記複数の半導体発光素子の間の領域の上方に配置され、前記複数の半導体発光素子の各々の中心の上方には配置されない導光部材と、前記複数の半導体発光素子の上方、及び、前記導光部材の上方に配置された保護層とを有する半導体発光装置が提供される。
また、前記半導体発光装置と、前記半導体発光装置から出射される光の光路上に配置されたレンズとを有する車両用灯具が提供される。
更に、(a)基板上に、複数の半導体発光素子を形成する工程と、(b)前記複数の半導体発光素子の間の領域の上方に、レジスト材料を用い、前記複数の半導体発光素子の各々の中心の上方には配置されない導光部材を形成する工程と、(c)前記複数の半導体発光素子の上方、及び、前記導光部材の上方に保護層を形成する工程とを有する半導体発光装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、発光品質の高い半導体発光装置を提供することができる。
また、発光品質の高い車両用灯具を提供することができる。
更に、発光品質の高い半導体発光装置の製造方法を提供することができる。
図1A及び図1Bは、それぞれ実施例による半導体発光装置の概略を示す平面図及び断面図である。 図2は、実施例による半導体発光装置の他の態様を示す概略的な平面図である。 図3A〜図3Cは、実施例による半導体発光装置の製造方法を示す概略的な断面図である。 図3D〜図3Fは、実施例による半導体発光装置の製造方法を示す概略的な断面図である。 図3G〜図3Iは、実施例による半導体発光装置の製造方法を示す概略的な断面図である。 図3J〜図3Lは、実施例による半導体発光装置の製造方法を示す概略的な断面図である。 図3M〜図3Oは、実施例による半導体発光装置の製造方法を示す概略的な断面図である。 図3P及び図3Qは、実施例による半導体発光装置の製造方法を示す概略的な断面図である。 図3Rは、実施例による半導体発光装置の製造方法を示す概略的な断面図である。 図4A及び図4Bは、変形例による半導体発光装置の製造方法を示す概略的な断面図である。 図5は、実施例による車両用灯具を示す概略図である。 図6A及び図6Bは、変形例による導光部材12を示す概略的な平面図である。 図7Aは、特許文献1記載の発光モジュールを示す概略的な断面図であり、図7Bは、特許文献2に記載される発光装置上に波長変換部材73を配置した場合を示す概略的な断面図である。
図1A及び図1Bは、それぞれ実施例による半導体発光装置の概略を示す平面図及び断面図である。
実施例による半導体発光装置は、たとえばSi基板である支持基板10、支持基板10上に配置される複数の半導体発光素子11、及び、半導体発光素子11の間の領域の上方に配置される導光部材12を備える。また、半導体発光素子11上方、及び、導光部材12上方に配置される保護層13を有する。
半導体発光素子11は、たとえばLED(light emitting diode)素子であり、たとえば窒化物半導体で形成されたn型半導体層、発光層、及び、p型半導体層を備える。また、n型半導体層に電気的に接続されたn側電極、及び、p型半導体層に電気的に接続されたp側電極を含む。
半導体発光素子11の平面形状は、一辺が100μm〜6mm、一例として300μmの正方形である。半導体発光素子11は、たとえば40μm〜100μmの一定間隔を隔てて、X軸方向及びY軸方向に規則的に配置される。図1A及び図1Bには、半導体発光素子11が3行3列の行列状に、X軸方向とY軸方向の双方に相互に等しいピッチで配置される例を示した。
各半導体発光素子11は、外部の駆動回路から供給される駆動信号(電力)の供給を受け、光出射面11aから青色光を出射する。各半導体発光素子11の駆動(発光、非発光状態の制御)は独立に行われる。
導光部材12は、たとえば光透過率の高いレジスト材料で構成される透明構造体である。実施例においては、導光部材12は、半導体発光素子11の光出射面11aより低い位置から、具体的には、支持基板10に接触するように、支持基板10上に形成される。また、各半導体発光素子11の光出射面11aより高い位置まで形成される。導光部材12は、支持基板10から上方(Z軸正方向)に、壁状に立ち上がっている。
更に導光部材12は、格子部分の幅W(たとえば100μm)が、半導体発光素子11間領域の幅W(たとえば60μm)より広くなるように形成される。このため導光部材12は、半導体発光素子11間領域上方だけでなく、各半導体発光素子11の外周部上方にも配置される。なお、実施例においては、導光部材12は、半導体発光素子11に接触するように、半導体発光素子11の外周部上に形成されている。
導光部材12は、平面視において、たとえばX軸方向及びY軸方向を延在方向とする格子状であり、格子部分が半導体発光素子11間に配置される。また、導光部材12の外枠部分が、3行3列に配置された半導体発光素子11の全体(LEDチップ)を囲むように、その外周に沿って配置される。各半導体発光素子11の中心部の上方、したがって各半導体発光素子11の中心(正方形の対角線の交点)の上方には、導光部材12は配置されない。(開口領域12aが配置される。)
なお、導光部材12は、たとえばY軸方向に延在する格子部分(幅Wの部分)にX軸方向から垂直に光を入射させた場合の光透過率が90%以上、一例として95%以上となるような、高透過率のレジスト材料で形成される。
各半導体発光素子11及び導光部材12を覆うように、保護層13が配置される。保護層13は、たとえば透光性の樹脂部材、一例としてエポキシ樹脂で形成され、半導体発光素子11及び導光部材12を保護する機能を有する。シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ハイブリッド樹脂(エポキシ樹脂とシリコーン樹脂が混合された樹脂等)等を用いてもよい。更に、実施例においては、たとえばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット、YAl12)に付活剤としてCe(セリウム)を導入したYAG:Ce蛍光体が、エポキシ樹脂(保護層13)中に分散されている。YAG:Ce蛍光体は、半導体発光素子11から発光される青色光を吸収し、黄色光(励起光)を発する。このため、保護層13は、波長変換体層としても機能する。
実施例による半導体発光装置においては、半導体発光素子11の光出射面11aから出射され、保護層13の蛍光体に吸収されて、波長変換された黄色光と、蛍光体に吸収されなかった青色光が、発光装置上面から出射され、白色光として視認される。
なお、実施例においては、保護層13の屈折率は、導光部材12の屈折率よりも大きい。導光部材12の屈折率は、青色光に対して、たとえば約1.59である。
実施例による半導体発光装置においては、半導体発光素子11の光出射面11aから出射した青色光は、保護層13または導光部材12に入射する。
保護層13に入射した光の一部は、保護層13を透過して発光装置上方に出射される。他の一部は、保護層13内を伝搬し、導光部材12に入射する。
保護層13の屈折率は、導光部材12の屈折率よりも大きいため、開口領域12aにて保護層13内を横方向に伝搬し、導光部材12に入射する光の一部は、保護層13と導光部材12の界面で全反射される。したがって、実施例による半導体発光装置においては、たとえば隣接する半導体発光素子11の配設位置まで伝搬する光が減少し、半導体発光素子11間のクロストークが抑制される。
また、保護層13との界面で反射されず導光部材12内に入射した光の一部、及び、半導体発光素子11から出射され、保護層13を介さずに直接、導光部材12に入射した光の一部は、保護層13と外気との界面で反射することで、導光部材12内を伝搬し、導光部材12上に形成された保護層13を透過して発光装置上方に出射される。このため、実施例による半導体発光装置においては、半導体発光素子11間領域(非発光領域)から出射する光が増加し、半導体発光素子11間のダークグリッドが抑制される。
更に、実施例による半導体発光装置においては、導光部材12が各半導体発光素子11の外周部上に形成されているため、青色光が保護層13を介さずに導光部材12に入射する。半導体発光素子11間領域に入射し伝搬する青色光が増加するため、半導体発光素子11間領域から出射される光の黄味帯びが抑止され、発光装置から出射される光の色むらが抑制される。
このように、実施例による半導体発光装置は、クロストーク、ダークグリッド、及び、色むらが抑制された、発光品質の高い発光装置である。
なお実施例においては、保護層13の屈折率を、導光部材12の屈折率より大きくしたが、保護層13の屈折率を、導光部材12の屈折率より小さくしてもよい。この場合、保護層13から導光部材12に入射する光は全反射されないが、導光部材12に入射した後、再度保護層13に入射する光の一部が全反射され、更に保護層13に透過した光の一部は空気との屈折率差で反射されるため、クロストークを抑制することができる。ダークグリッド及び色むらは、保護層13の屈折率が導光部材12の屈折率より大きい場合と同様の理由で抑制される。
図2は、実施例による半導体発光装置の他の態様を示す概略的な平面図である。図1A及び図1Bには、半導体発光素子11が行列状に配置される支持基板10(LEDチップ)を一つだけ備える例を示したが、図2に示すように、複数のLEDチップを備える構成としてもよい。
なお、図1A及び図1Bに示す例も、図2に示す例も、支持基板10は、たとえば実装基板(マウント基板)上に載置される。
図3A〜図3Rを参照し、実施例による半導体発光装置の製造方法を説明する。なお、図示は代表的に、図2の3R−3R線に沿う断面位置について行った。
図3Aを参照する。成長基板として、たとえばサファイア基板21を準備し、有機金属化学気相成長(metal organic chemical vapor deposition; MOCVD)法を用いて、サファイア基板21上に、窒化物系半導体からなるデバイス構造層を形成する。
具体的には、サファイア基板21をMOCVD装置に投入し、サーマルクリーニングを行う。GaNバッファ層22及びアンドープGaN層23をこの順に成長した後、Siをドープしたn型GaN層24を成長する。
n型GaN層24上に、発光層(活性層)25を成長する。発光層25として、たとえばInGaN層を井戸層、GaN層を障壁層とした多重量子井戸構造を形成することができる。発光層25上に、Mg等をドープしたGaN層26を成長する。
なお、実施例においては、サファイア基板21を用いるが、SiC基板やZnO基板等を用いてもよい。
半導体層22〜26(半導体エピウエハ)をMOCVD装置から取り出し、素子化工程に移る。
まず、GaN層26の活性化を行う。熱処理炉を用い、真空中または不活性ガス雰囲気中、400℃以上の温度で熱処理を実施し、p型GaN層26を形成する。本明細書では、GaNバッファ層22からp型GaN層26までの半導体積層構造を半導体層27と表記する。
図3Bを参照する。半導体層27(p型GaN層26)上に、光反射性を備えるp側電極28pを形成する。たとえばRF(radio frequency)スパッタでAg層を堆積し、フォトリソグラフィ法でパターニングを行って形成することができる。
図3Cを参照する。n側電極を形成する領域及びLED素子の外周領域のジャンクションカットを行う。具体的には、フォトリソグラフィ法を用いて、n側電極となる領域が開口したレジストマスクを形成し、反応性イオンエッチング(reactive ion etching; RIE)で、p型GaN層26及び発光層25を除去し、電気的にn型GaN層24が露出する深さまでエッチングを行う。
図3Dを参照する。RFスパッタ等を用い、SiO膜(絶縁膜)29を成膜する。成膜温度(基板温度)は、たとえば200℃である。ジャンクションカットが行われた領域もSiO膜29で覆われる。
図3Eを参照する。SiO膜(絶縁膜)29の一部を開口する。フォトリソグラフィ法でレジストマスクを形成し、RIEによりSiO膜29に開口部29n、29pを形成する。開口部29nは、n型GaN層24を露出する開口部であり、開口部29pは、p側電極28pを露出する開口部である。
図3Fを参照する。たとえばRFスパッタにより、Ti/Pt/Au層を堆積し、フォトリソグラフィ法でパターニングして、開口部29nの底に露出したn型GaN層24上に、n側電極28nを形成する。
また、たとえばRFスパッタによる成膜、及び、フォトリソグラフィ法を用いたパターニング工程を経て、SiO膜29上を含む領域に、接合層30n、30pを形成する。接合層30n、30pには、たとえば融着接合が可能なAuSn等を含む金属が用いられる。接合層30nは、n側電極28nと電気的に接続した接続電極層であり、接合層30pは、p側電極28pと電気的に接続した接続電極層である。
図3Gを参照する。フォトリソグラフィ法でレジストマスクを形成し、RIEにより素子分離を行う。
図3Hを参照する。表面に絶縁膜としてSiO膜(熱酸化膜)42が形成されたSi基板(支持基板)41を準備し、その一方面上に、所定パターンの下側配線43を形成する。
図3Iを参照する。下側配線43を覆うSiO膜(絶縁膜)44を形成する。たとえば基板温度を200℃とし、RFスパッタ法で形成することができる。
図3Jを参照する。フォトリソグラフィ法を用い、下側配線43を形成していない位置のSiO膜44の一部を開口し、Si基板41を露出する開口部44nを形成する。また、SiO膜44の他の一部を開口し、下側配線43を露出する開口部44pを形成する。
図3Kを参照する。SiO膜44上を含む領域に、たとえばフォトリソグラフィ法を用い、電気的に分離された2種類の上側配線(接合層)45n、45pを形成する。上側配線45nは、開口部44n内にも形成される。上側配線45pは、開口部44p内にも形成される。
上側配線45n、45pを構成する材料として、たとえば融着接合が可能なAuSn等を含む金属を用いることができる。
図3Lを参照する。図3Kに示すSi基板41と、図3Gに示すサファイア基板21を接合する(ウエハボンディング)。接合は、たとえば真空中、200℃で行う。上側配線(接合層)45nと接合層30n、上側配線(接合層)45pと接合層30pとが接合されるように位置合わせを行い、加熱しながら加重する。
図3Mを参照する。たとえばレーザリフトオフにより、サファイア基板21の剥離を行う。一例としてUVエキシマレーザの光をサファイア基板21の裏面側から照射し、GaNバッファ層22を加熱分解して、サファイア基板21を剥離する。レーザリフトオフで発生したGaを熱水等で除去し、その後表面処理を行う。これによりn型GaN層24が露出する。
図3Nを参照する。光取り出し効率を向上させるために、たとえばKOH溶液等のアルカリ溶液に浸すことにより、露出したn型GaN層24の表面に結晶構造由来の凹凸加工を施し、光取り出し構造またはマイクロコーン構造を形成する。
この工程までで、支持基板(本図に示す例においては、SiO膜42、下側配線43、SiO膜44、及び、上側配線45n、45pが形成されたSi基板41)上に、複数のLED素子が形成される。
図3Oを参照する。Si基板41の裏面側を研削し、SiO膜42を除去する。ウェットエッチングまたはドライエッチングを用いてもよい。
Si基板41の研削面上に、裏面電極46を形成する。たとえばRFスパッタにより堆積したTi/Pt/Au層を、リフトオフでパターニングし形成することができる。
図3Pを参照する。n型GaN層24表面上(光取り出し構造またはマイクロコーン構造上)に、レジスト材料を塗布する。たとえば、ネガ型の永久レジスト材料であるSU−8 3025(日本化薬株式会社製)を塗布し、一例として、Si基板41を3000rpmで回転させる。これにより、SU−8 3025の厚さは、約25μmとなる。なお、塗布されたSU−8 3025は、LED素子間領域にも入る。本図に示す例では、SiO膜44上面まで到達し、素子間領域を埋める。
ベークを行った後、マスクアライナーでパターンを合わせ、たとえば250mJ/cmの露光量で露光する。ポストベークの後、たとえば、SU−8 developer(日本化薬株式会社製)を用いて現像を行い、格子状パターンを作製する。ハードベークを行うことで、SiO膜44位置から、LED素子の光出射面(本図においては、n型GaN層24表面(光取り出し構造またはマイクロコーン構造形成位置))より高い位置まで壁状に立ち上がる導光部材47が形成される。
なお、SU−8 3050、SU−8 3035、SU−8 3010、SU−8 3005(すべて日本化薬株式会社製)等のネガ型永久レジスト材料を用いることもできる。これらの材料を使用した場合、たとえば3000rpmで回転させた後の厚さは、順に、約50μm、約35μm、約10μm、約6μmとなる。ベーク時間、露光時間、ポストベーク時間等は、レジスト材料の厚さによって異なる。たとえば、厚いほどベークやポストベークの時間は長くなり、また、多くの露光量が必要となる。
図3Qを参照する。裏面電極46側からダイシングを行う。たとえばブレードダイシング、レーザーダイシング、ウェットエッチング、ドライエッチングを用い、支持基板(本図に示す例においては、SiO膜42、下側配線43、SiO膜44、上側配線45n、45p、及び、裏面電極46が形成されたSi基板41)と、導光部材47を分割する。これにより、支持基板上に、複数のLED素子を有するLEDチップが作製される。分割された位置の導光部材47は、LEDチップの外周部上に配置される外枠部分となる。
図3Rを参照する。AuSn等の接合剤を用いて、パッケージ基板(実装基板)49上に、図3Qに示す状態の発光装置をダイボンディングする。裏面電極46は、パッケージ基板49の配線と電気的に接続される。その後、Auワイヤを用いたワイヤボンディングにより、n側電極28n、p側電極28pをパッケージ基板49の給電用パッドと電気的に接続する。
LED素子及び導光部材47を樹脂で封止し、硬化させて、LED素子上及び導光部材47上に封止樹脂層(保護層)48を形成する。封止樹脂層48には、発光装置から出射される光を白色化するための蛍光体粉末を混合する。たとえば黄色発光するYAG:Ce蛍光体を用いる。
なお、LED素子の発光波長と蛍光体の組み合わせは種々可能である。複数の種類の蛍光体(たとえば青色発光する蛍光体と黄色発光する蛍光体や、赤色発光する蛍光体、緑色発光する蛍光体、及び青色発光する蛍光体)を混合することもできる。
また、封止剤としてガラスバインダを用い、蛍光体と混合した後、スプレー塗布することで保護層48を形成することもできる。
なお、導光部材47を形成するレジスト材料は、たとえば180℃以上の温度に耐えうる耐熱性を備えることが望ましい。たとえば導光部材47上に封止樹脂層48を形成する際、また、発光装置を長時間使用する際に、耐熱性が要求される。
以上の工程を経て、たとえば図2に示す半導体発光装置が製造される。上記の方法によれば、発光品質の高い半導体発光装置を製造することができる。
図4A及び図4Bを参照し、変形例による半導体発光装置の製造方法を説明する。変形例による製造方法は、裏面電極46形成工程(図3O参照)までは実施例と等しい。実施例においては、その後、導光部材47を形成する(図3P参照)が、変形例においては、図4Aに示すように、レジスト材料の塗布を行うことなく、ダイシング、及び、所定の位置にダイシングされたチップを並べるダイボンディングを行う。このとき、並べられた間隙位置、すなわちダイシングを行った位置(Si基板41の分割位置)に、溝部50が形成される。
溝部50の深さは、たとえば300μm程度である。この状態でレジスト材料、たとえばSU−8 3025を塗布すると、LED素子の光出射面よりより高い位置まで導光部材47を形成するのが困難となる場合がある。
図4Bを参照する。このため変形例による製造方法においては、溝部50に、たとえば白樹脂51を流し込み、溝部50を埋める。その後、実施例と同様に、導光部材47を形成する。これにより導光部材47は、実施例の場合と同様に、支持基板(本図に示す例においては、SiO膜42、下側配線43、SiO膜44、上側配線45n、45p、及び、裏面電極46が形成されたSi基板41)上に形成される。
導光部材47の形成後、実施例と同様に、LED素子及び導光部材47を覆う封止樹脂層48を形成する。
変形例による製造方法で製造される半導体発光装置は、導光部材47が、隣接するLEDチップ間にまたがって配置される構成を有する。
なお、実施例及び変形例による方法で製造される半導体発光装置においては、導光部材47は、支持基板上に(支持基板と接触して)形成されるが、たとえば白樹脂51層(底上げ部材)の高さを高くして、支持基板と接触しない態様に形成することもできる。この場合、導光部材47は、変形例と同様に、白樹脂51層上に形成される。
図5は、実施例による車両用灯具を示す概略図である。実施例による車両用灯具は、たとえば車両用前照灯(ヘッドライト)であり、半導体発光装置(光源)60及びレンズ61を含んで構成される。
半導体発光装置60として、実施例及び変形例による半導体発光装置(実装後。図3R及び図4B参照)を使用することができる。
レンズ61は、一例としてコリメートレンズである。半導体発光装置60から出射される光(発散光)の光路上に配置され、入射光を平行光として、車両前方(本図においてはZ軸正方向)に出射する。
実施例による車両用灯具は、実施例や変形例による半導体発光装置を用いるため、クロストーク、ダークグリッド、及び、色むらが抑制された、発光品質の高い車両用灯具である。たとえば制御装置とともに、自動車の配光可変型前照灯(adaptive driving beam; ADB)や、配光可変型前照灯システム(adaptive front-lighting system; AFS)に用いることができる。
以上、実施例及び変形例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されない。
たとえば実施例等においては、各半導体発光素子11の輪郭線に沿って導光部材12を配置する(図1A及び図2参照)が、輪郭線に沿わない配置態様としてもよい。
また、実施例等においては、半導体発光素子11の配置態様に対応した態様で、格子部分及び外枠部分を備える格子状の導光部材12を用いる(図1A及び図2参照)が、導光部材12は格子状に限られない。
たとえば列方向の(Y軸方向に沿う)半導体発光素子11の発光、非発光状態を一致させる場合等には、図6Aに示すように、開口領域12aがY軸方向に連続する導光部材12とすることができる。
更に、図6Bに示すように、たとえばY軸方向に延在する壁状の導光部材12を、X軸方向に隣接する半導体発光素子11間に形成してもよい。
また、実施例等においては、ネガ型のレジスト材料であるSU−8 3025を用いて導光部材12を形成したが、ポジ型のレジスト材料を使用してもよい。
更に、実施例等においては、蛍光体を含む保護層13としたが、たとえば半導体発光装置に要求される出射光の波長によっては、蛍光体を含まない保護層13とすることができる。
また、実施例等においては、半導体発光素子としてLED素子を用いるが、LED素子に限らず、種々の半導体発光素子、たとえばLD(laser diode)素子等を使用可能である。
その他にも、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
実施例や変形例による半導体発光装置は、様々な照明装置、たとえば車両用照明装置や一般照明装置用の光源として利用することができる。一例として、車両用前照灯用の光源として好適に利用可能である。
10 支持基板
11 半導体発光素子
11a 光出射面
12 導光部材
12a 開口領域
13 保護層
21 サファイア基板(成長基板)
22 GaNバッファ層
23 アンドープGaN層
24 n型GaN層
25 発光層
26 p型GaN層
27 半導体層
28n n側電極
28p p側電極
29 SiO
29n、29p 開口部
30n、30p 接合層
41 Si基板(支持基板)
42 SiO
43 下側配線
44 SiO
44n、44p 開口部
45n、45p 上側配線(接合層)
46 裏面電極
47 導光部材
48 封止樹脂層
49 パッケージ基板
50 溝部
51 白樹脂
60 半導体発光装置
61 レンズ
71 実装基板
72 半導体発光素子
73 波長変換部材
74 反射部材
75 絶縁基板

Claims (14)

  1. 基板上に配置された複数の半導体発光素子と、
    前記複数の半導体発光素子の間の領域の上方に配置され、前記複数の半導体発光素子の各々の中心の上方には配置されない導光部材と、
    前記複数の半導体発光素子の上方、及び、前記導光部材の上方に配置された保護層と
    を有する半導体発光装置。
  2. 前記保護層は、前記複数の半導体発光素子から発光される光を吸収し、励起光を発する蛍光体を含む請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記導光部材は、前記複数の半導体発光素子の光出射面より低い位置から、前記複数の半導体発光素子の光出射面より高い位置まで配置される請求項1または2に記載の半導体発光装置。
  4. 前記導光部材は、前記基板上から上方に立ち上がる請求項3に記載の半導体発光装置。
  5. 前記導光部材は、前記複数の半導体発光素子の外周部上方にも配置される請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
  6. 前記導光部材は、前記複数の半導体発光素子の配置態様に対応した格子状に形成され、前記複数の半導体発光素子の各々の中心の上方には、前記導光部材の開口領域が配置される請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
  7. 前記導光部材は、レジスト材料で形成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
  8. 前記レジスト材料は、180℃以上の温度に耐えうる耐熱性を備える請求項7に記載の半導体発光装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体発光装置と、
    前記半導体発光装置から出射される光の光路上に配置されたレンズと
    を有する車両用灯具。
  10. (a)基板上に、複数の半導体発光素子を形成する工程と、
    (b)前記複数の半導体発光素子の間の領域の上方に、レジスト材料を用い、前記複数の半導体発光素子の各々の中心の上方には配置されない導光部材を形成する工程と、
    (c)前記複数の半導体発光素子の上方、及び、前記導光部材の上方に保護層を形成する工程と
    を有する半導体発光装置の製造方法。
  11. 前記工程(b)において、前記複数の半導体発光素子の光出射面より低い位置から、前記複数の半導体発光素子の光出射面より高い位置まで、前記導光部材を形成する請求項10に記載の半導体発光装置の製造方法。
  12. 前記工程(b)において、前記基板上から上方に立ち上がる前記導光部材を形成する請求項11に記載の半導体発光装置の製造方法。
  13. 更に、前記工程(b)と前記工程(c)の間に、
    (d1)前記基板及び前記導光部材を分割する工程
    を有する請求項10〜12のいずれか1項に記載の半導体発光装置の製造方法。
  14. 更に、前記工程(a)と前記工程(b)の間に、
    (d2)前記基板を分割する工程と、
    (d3)前記基板の分割位置に底上げ部材を配置する工程と
    を有し、
    前記工程(b)において、前記底上げ部材上に前記導光部材を形成する請求項10〜12のいずれか1項に記載の半導体発光装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114556557A (zh) * 2019-10-09 2022-05-27 亮锐有限责任公司 用于改进发光二极管中输出通量的光学耦合层

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