JP2017083705A - 撮像装置、及び、撮像方法 - Google Patents

撮像装置、及び、撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像画像の画質を大幅に低下させることなく、モアレを抑制することが可能な撮像装置、及び、撮像方法を提供する。
【解決手段】書画カメラ50は、光学ズーム倍率を変更するズーム調整部96、及び、フォーカス調整を行うフォーカス調整部97を有する撮像部90と、ズーム調整部96の光学ズーム倍率に対応するフォーカス調整の補正量を導出する補正量導出部70cと、補正量導出部70cが導出する補正量に基づいてフォーカス調整部97を制御し、フォーカス調整を実行する画像処理部84と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置、及び、撮像方法に関する。
従来、画像を表示するディスプレイをカメラで撮像すると、撮像画像にモアレが発生することが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の現象は、ディスプレイにフォーカスを合わせて(焦点を合わせて)撮像する場合に特に現れやすい。特許文献1記載の装置は、モアレの発生を抑えるため、焦点合わせを行った後にレンズ系と撮像素子との間の距離を動かしてバックフォーカスを調整し、いわば合焦状態をずらす動作を行う。
特開2009−156857号公報
特許文献1記載の装置のように、モアレを抑制するために合焦状態を調整する場合、合焦状態の調整量が過大であると撮像画像がぼやけてしまい、画質の低下を招いてしまうという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、撮像画像の画質を大幅に低下させることなく、モアレを抑制することが可能な撮像装置、及び、撮像方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、光学ズーム倍率を変更するズーム調整部、及び、フォーカス調整を行うフォーカス調整部を有する撮像部と、前記ズーム調整部の光学ズーム倍率に対応するフォーカス調整の補正量を導出する補正量導出部と、前記補正量導出部が導出する補正量に基づいて前記フォーカス調整部を制御し、フォーカス調整を実行するフォーカス制御部と、を備えることを特徴とする撮像装置。
本発明によれば、光学ズーム倍率に対応してフォーカスの状態を調整するので、撮像画像の画質を大幅に低下させることなく、モアレを抑制することができる。
また、本発明は、上記撮像装置において、前記ズーム調整部の前記光学ズーム倍率と前記補正量との関係を定める補正量情報を記憶する記憶部を備え、前記補正量導出部は、前記記憶部が記憶する補正量情報に基づいて、前記ズーム調整部の光学ズーム倍率に対応するフォーカス調整の補正量を導出すること、を特徴とする。
本発明によれば、光学ズーム倍率と補正量との関係を定める情報を記憶し、この情報を用いてフォーカス調整の補正量を導出するので、フォーカスの状態を速やかに、適正に調整できる。
また、本発明は、上記撮像装置において、前記記憶部は、前記ズーム調整部の前記光学ズーム倍率に対応付けて、前記補正量を求めるための情報または前記補正量を含むテーブル形式の前記補正量情報を記憶すること、を特徴とする。
本発明によれば、光学ズーム倍率に対応する適正なフォーカス調整の補正量を速やかに導出して、フォーカスの状態を調整できる。
また、本発明は、上記撮像装置において、前記記憶部は、前記ズーム調整部の第1の光学ズーム倍率に対応する補正量に比べ、前記第1の光学ズーム倍率より高倍率の第2の光学ズーム倍率に対応する補正量が小さい補正量となる前記補正量情報を記憶すること、を特徴とする。
本発明によれば、光学ズーム倍率に対応して、フォーカスの状態を適正に調整し、撮像画像の画質の低下を抑制できる。
また、本発明は、上記撮像装置において、第1動作モードと、第2動作モードとを切り替えて実行するモード切替部を備え、前記フォーカス制御部は、前記第1動作モードにおいて、前記補正量導出部が導出する補正量に基づいてフォーカス調整を実行し、前記第2動作モードにおいて、前記補正量導出部が導出する補正量を用いずにフォーカス調整を実行させること、を特徴とする。
本発明によれば、動作モードを切り替えることにより、モアレを抑制するフォーカスの調整を実行する状態と、当該調整を実行しない状態とを選択できる。例えば、画像を表示するディスプレイを撮像する場合に、第1動作モードに切り替えることにより、撮像画像のモアレを抑制できる。また、例えば、その他の被写体を撮像する場合に第2動作モードに切り替えることで、フォーカスが合っている高画質の撮像画像を得ることができる。
また、本発明は、上記撮像装置において、前記フォーカス制御部は、前記モード切替部によって前記撮像装置の動作モードが前記第2動作モードから前記第1動作モードへ切り替えられた場合に、前記補正量導出部が導出する前記補正量に基づいてフォーカス調整を実行すること、を特徴とする。
本発明によれば、動作モードが切り替わることにより、モアレを抑制するようにフォーカスの状態が調整されるので、操作性の向上を図ることができる。
また、本発明は、上記撮像装置において、前記第1動作モードは表示画面の撮像に好適なモードであり、前記第2動作モードは前記第1動作モードとは異なる動作モードであること、を特徴とする。
本発明によれば、表示画面の撮像に好適な第1動作モードと、第2動作モードとを切り替えて実行し、第1動作モードにおいて、補正量に基づいてフォーカス調整を実行する。このため、モアレの発生しやすい状況に適した第1動作モードで補正量に基づきフォーカス調整を行い、モアレの発生を抑えることができる。また、モアレの発生の懸念が小さい場合には、例えば第2動作モードを実行して、高画質の撮像画像を得ることができる。
また、本発明は、上記撮像装置において、操作を受け付ける操作部を備え、前記フォーカス制御部は、前記操作部に対する操作に基づいてフォーカス調整を行うこと、を特徴とする。
本発明によれば、モアレを抑制するフォーカスの調整を、必要に応じて実行させることができ、操作性の向上を図ることができる。
上記目的を達成するために、本発明の撮像方法は、光学ズーム倍率の変更及びフォーカス調整が可能な撮像部を用い、光学ズーム倍率に対応するフォーカス調整の補正量を導出し、導出した補正量に基づいてフォーカス調整を実行し、フォーカス調整の後に撮像を行うこと、を特徴とする。
本発明によれば、光学ズーム倍率に対応してフォーカスの状態を調整するので、撮像画像の画質を大幅に低下させることなく、モアレを抑制することができる。
投射システムの概略構成を示す説明図。 プロジェクター及び書画カメラの機能ブロック図。 操作パネルの要部平面図。 書画カメラが記憶する補正量情報の一例を示す模式図。 補正量情報の特性を示す説明図。 書画カメラの動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態としての投射システム100の概略構成を示す説明図である。
投射システム100は、プロジェクター10と、このプロジェクター10に接続される4台の画像入力機器とを有する。本実施形態では、画像入力機器として、書画カメラ50と、パーソナルコンピューター201と、ビデオテープレコーダー(VTR)202と、DVD(Digital Versatile Disk)プレーヤー203を挙げて説明する。これら画像入力機器は、プロジェクター10に対して画像の入力ソースを提供する。画像入力機器は、プロジェクター10に対してアナログ画像信号またはデジタル画像データを供給する装置であれば特に限定されない。上記の各装置のほか、テレビチューナー装置、CATV(Cable television)のセットトップボックス、ビデオゲーム装置等であってもよい。また、画像入力装置がプロジェクター10に入力する画像は、静止画であっても動画像(映像)であってもよい。以下の説明では、投射システム100が備える画像入力機器が、プロジェクター10に対しデジタル画像データを入力する例を説明する。
プロジェクター10は、入力ソースである画像入力機器のいずれかを後述するように選択し、選択した入力ソースに基づいて、画像をスクリーンSCに表示(投射)する。
図1には、プロジェクター10をスクリーンSCの前方に床置きした床置き設置の例を図示するが、プロジェクター10を天井から吊り下げて設置してもよい。本実施形態では、プロジェクター10が平面のスクリーンSCに投射する場合を例示するが、投射対象はスクリーンSCに限らず、建物の壁面等の平面であってもよく、曲面や凹凸面であってもよい。
書画カメラ50は、USBケーブル59によりプロジェクター10にUSB接続される。
書画カメラ50は、基台52、載置面54、アーム56、カメラヘッド58、及び、操作パネル60を備える。基台52は書画カメラ50を支持する平板状の台であり、基台52の上面は被写体Tを載せる載置面54である。
被写体Tは、例えば、文字や絵が描かれた紙等のシート、製本された書物であるが、載置面54に載せることが可能であれば制限されない。また、被写体Tは、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネルを有するディスプレイであってもよいし、この種のディスプレイを搭載するタブレット型コンピューター、スマートフォン等の電子機器であってもよい。
アーム56は基台52に立設され、アーム56の先端にカメラヘッド58が固定される。アーム56は基台52に固定されてもよいし、アーム56と基台52とを連結する連結部が回動機構を備え、この回動機構によりアーム56を基台52に向けて折りたたみ可能な構成としてもよい。
カメラヘッド58は、アーム56に支持され、載置面54を向く撮像部90(図2)を内蔵する。撮像部90は、載置面54に載置された被写体Tを撮像する。
操作パネル60は、例えば基台52の上面に設けられる。操作パネル60は、図3を参照して後述するように、使用者が操作する複数のボタン(ボタン型のスイッチ)を備え、使用者による書画カメラ50に対する操作指令を入力する。
書画カメラ50は、操作パネル60により使用者の操作を受け付けて、この操作に応じて撮像部90(図2)により被写体Tを撮像し、撮像画像に基づく画像データをプロジェクター10に出力する。
図2は、プロジェクター10及び書画カメラ50の機能的構成を示す機能ブロック図である。
プロジェクター10は、制御部20、記憶部22、操作部24、USBインターフェイス(USB I/F)部26、入力インターフェイス(I/F)部28、入力ソース切替部30、画像処理部32、および、投射部34を備える。36はバスであり、制御部20と、投射部34を除く各部との間を接続し、制御部20はバス36を介して制御データを送受信する。また、プロジェクター10は、使用者が操作するリモコン38を備える。
制御部20は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を備え、CPUにより制御プログラムを実行して、プロジェクター10の各部を制御する。制御部20は、CPUのほか、CPUが実行する基本制御プログラムや設定データを不揮発的に記憶するROM(Read Only Memory)(図示略)、CPUのワークエリアを形成するRAM(Random Access Memory)(図示略)を備えてもよい。
記憶部22は、制御部20が実行する制御プログラム、及び、制御部20により処理される各種データを記憶する。この種のプログラムは、例えば、周知のUSBモジュール、USBクラスドライバー、画像表示プログラム等が挙げられる。
操作部24は、プロジェクター10に使用者からの操作指令を入力する機能部であり、使用者の操作を受け付ける受付部として機能する。操作部24は、使用者が操作するスイッチやボタンを有する操作パネル(図示せず)、リモコン38が送信する赤外線信号を受光するリモコン受光部(図示せず)等を含む。操作パネルは、例えば、プロジェクター10の電源をオン/オフする電源スイッチ、プロジェクター10で表示する画像の入力ソースを切り換えるための入力ソース切替用ボタン(図示せず)等を備える。
リモコン38は、プロジェクター10で表示する画像の入力ソースを切り換えるための入力ソース切替用ボタン(図示せず)を含む各種のボタンを備え、操作されたボタンを示す赤外線信号を送信する。操作部24は、操作パネル及びリモコン38における操作内容に対応するデータを制御部20に出力する。
USBインターフェイス部26は、USB(Universal Serial Bus)に準拠して外部機器と制御データや画像データを含む各種データを送受信するインターフェイスである。本実施形態では、USBインターフェイス部26に、USBケーブル59により書画カメラ50が接続する。
入力インターフェイス部28は、外部機器が接続されるインターフェイスを備える。入力インターフェイス部28は、制御データや画像データを含むデータを外部機器と送受信する。また、入力インターフェイス部28は、アナログ画像信号やアナログ音声信号が入力されるアナログインターフェイス(図示略)を備えてもよく、具体的には、RGBインターフェイス、ビデオインターフェイス、S−ビデオインターフェイス等を備えてもよい。本実施形態では、入力インターフェイス部28に、パーソナルコンピューター201、VTR202、及びDVDプレーヤー203がそれぞれ接続される。入力インターフェイス部28は、アナログインターフェイスに入力されるアナログ信号をデジタルデータに変換するA/Dコンバーターを備えてもよい。
入力ソース切替部30は、制御部20の制御に従って、USBインターフェイス部26、及び、入力インターフェイス部28が備えるインターフェイスの中から、入力ソースとする1つのインターフェイスを選択する。
画像処理部32は、入力ソース切替部30により選択されたインターフェイスから入力される画像データもしくは映像データに基づいて画像表示用の表示用画像データを生成する。
投射部34は、図示しない光源と、画像処理部32が生成する表示用画像データに基づいて、光源が発する光を変調し、画像光を生成する光変調装置と、光変調装置が発する画像光を投射する投射光学系とを備える。投射部34の光源は、例えば、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、或いはレーザー光源等である。光変調装置は、例えばRGBの三原色に対応する3枚の透過型液晶パネルを備え、光源が発する光はRGBの3色の色光に分離されて、各色光が対応する各液晶パネルに入射する。光変調装置の液晶パネルは、光源から入射する光を変調し、変調された色光はクロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系に射出される。投射光学系は、レンズ等の光学部品を含み、光変調装置により変調された画像光をスクリーンSC上に結像させる。
書画カメラ50は、制御部70、記憶部72、操作部74、USBインターフェイス(USB I/F)部76、照明部78、照明制御部80、画像処理部84、解像度変換部86、及び、撮像部90を備える。88はバスであり、制御部70と、操作パネル60、照明部78および撮像部90を除く書画カメラ50の各部との間を接続する。
制御部70は、CPU、ROMまたは不揮発性メモリー、RAM等を備えるマイコンや、DSP(Digital Signal Processor)等により構成される。制御部70は、記憶部72に記憶されているコンピュータープログラムを実行し、書画カメラ50の各部を制御する。記憶部72は、制御部70が実行する各種のプログラム、及び、制御部70が処理するデータを記憶する。例えば、記憶部72は、周知のUSBモジュール、USBクラスドライバー、撮像部90の制御用のプログラム等を記憶する。本実施形態で、記憶部72は、撮像部90のフォーカス調整の状態を補正するためのデータである補正量情報72aを記憶する。
USBインターフェイス部76は、USBの規格に則って外部機器と制御データや画像データ等をやり取りするためのインターフェイスである。本実施例では、このUSBインターフェイス部76は、プロジェクター10のUSBインターフェイス部26と接続されている。このUSBインターフェイス部76が、本発明の構成要素である「通信部」に相当する。
照明部78は、被写体Tに光を照射するLED等の光源であり、カメラヘッド58(図1)に配置される。照明制御部80は、制御部70の制御に従って、照明部78の光源の点灯、消灯を制御する。また、照明制御部80は照明部78が備える光源の輝度を調整可能な構成であってもよい。
撮像部90は、撮像レンズ91と、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等からなる撮像素子92とを備える。撮像レンズ91は、レンズまたはレンズ群で構成され、被写体Tを撮像する光学系を構成する。撮像レンズ91を構成するレンズは光軸AXに沿って移動可能である。撮像部90は、撮像レンズ91を移動させて光学ズーム倍率を変化させるズーム調整部96、及び、撮像素子92における合焦状態(フォーカス)を調整するフォーカス調整部97を備える。ズーム調整部96及びフォーカス調整部97は、例えば、撮像レンズ91を移動させるステッピングモーター(図示略)を備える。また、ズーム調整部96及びフォーカス調整部97は、撮像レンズ91を移動させるサーボモーターやアクチュエーター(図示略)、及び、撮像レンズ91の位置を検出するセンサー(図示略)等を備える構成であってもよい。また、撮像部90は、撮像素子92から信号を検出して撮像画像データを生成して、画像処理部84に出力する出力回路95を備える。ズーム調整部96及びフォーカス調整部97は、撮像レンズ91を光軸AX方向に移動させる構成を有する。ここで、撮像レンズ91が複数のレンズを含むレンズ群で構成される場合、ズーム調整部96及びフォーカス調整部97は、レンズ群全体の位置を光軸AX方向に移動させる構成であってもよいし、レンズ群を構成する一部のレンズを移動させる構成であってもよい。
画像処理部84は、撮像部90に接続され、制御部70から入力される制御データに従って、撮像部90を駆動する。画像処理部84は、ズーム調整部96及びフォーカス調整部97に対し、駆動信号を出力して、撮像レンズ91を移動させる。また、画像処理部84は、出力回路95が出力する撮像画像データを、制御部70が処理可能な画像データの形態に変換する等の画像処理を実行し、処理後のデータを制御部70に出力する。
画像処理部84に対し、制御部70から入力される制御データは、例えば、フォーカス調整の実行を指示する制御データ、及び、光学ズーム倍率を指定する制御データである。画像処理部84は、制御部70から光学ズーム倍率を指定する制御データが入力された場合に、指定された光学ズーム倍率に合わせて撮像レンズ91を移動させるように、ズーム調整部96に駆動信号を出力する。また、画像処理部84は、制御部70からフォーカス調整の実行を指示する制御データが入力された場合に、出力回路95が出力する撮像画像データに基づいて合焦状態を判定し、フォーカス調整部97を駆動する。例えば、画像処理部84は、撮像画像データに対してエッジ検出、コントラスト測定等の画像処理を行い、合焦状態を判定する。そして、画像処理部84は、フォーカス調整部97により撮像レンズ91を移動させ、撮像レンズ91の移動に伴う撮像画像データの合焦状態の変化に基づき、最適な撮像レンズ91の位置を特定する。さらに、制御部70は、画像処理部84に対し、フォーカス調整のオフセットを指示する制御データを出力できる。この制御データは、オフセット量すなわち補正量を示すデータを含む。画像処理部84は、フォーカス調整部97を駆動してフォーカス調整を実行した後、制御部70から入力される制御データに従ってフォーカス調整部97を駆動し、フォーカスの位置をオフセットさせることができる。
解像度変換部86は、画像処理部84が出力する撮像画像データの解像度を、制御部70が指定する解像度に変換する処理を行う。制御部70は、例えば、USBインターフェイス部76を介してプロジェクター10から入力される制御データに基づき、書画カメラ50からプロジェクター10に出力する画像データの解像度を決定し、この解像度への変換を解像度変換部86に実行させる。
操作部74は、操作パネル60(図1)に対する操作を検出して、操作内容を示すデータを制御部70に出力する。操作部74は、操作パネル60に限らず、使用者が操作する他の操作デバイス(図示略)を備えてもよい。
図3は、操作パネル60の構成例を示す要部平面図である。
操作パネル60は、書画カメラ50の電源オン/オフの操作を行う電源ボタン61を備える。また、操作パネル60は、メニューボタン63、[Esc」ボタン64、及び、方向指示ボタン65を備える。また、操作パネル60は、ズーム操作部66、フォーカスボタン67、静止/撮影ボタン68、及び録画ボタン69を備える。
メニューボタン63は、書画カメラ50の機能に係る設定をするためのメニューを表示させるボタンである。メニューボタン63が操作されると、操作部74は、メニューボタンの操作を示す制御データを制御部70に出力する。制御部70は、操作部74から入力される制御データに応じて、階層構造を有するメニューを表示する画像データを生成し、プロジェクター10に出力する。
方向指示ボタン65は、上下左右の4つの方向を指示するボタンであり、中央に決定ボタン65aが配置される。方向指示ボタン65は、メニューボタン63の操作により表示されたメニューにおいて、項目を選択する操作に使用される。決定ボタン65aは、方向指示ボタン65の操作による選択に対し、確定を指示するボタンである。また、[Esc」ボタン64は、実行中の機能の終了を指示するボタンであり、メニューが表示された状態では、表示中の階層の1つ上の階層への移行を指示する。操作部74は、方向指示ボタン65の上下左右の各方向への押下操作、及び、決定ボタン65aの押下操作を検出して、操作に対応する制御データを制御部70に出力する。制御部70は、操作部74から入力される制御データに従って画像データを遷移させる。使用者は、[Esc]ボタン64、方向指示ボタン65、及び決定ボタン65aの操作により、階層構造のメニューを操作して、書画カメラ50の機能について各種設定を行うことができる。
また、方向指示ボタン65は、メニューが表示されていない状態で、明るさ調整ボタンとして機能する。明るさ調整ボタンは、撮像部90の撮像画像に基づき制御部70が生成する画像データの明るさの変更を指示するボタンである。方向指示ボタン65の上方向の操作が明るさを高くする指示に対応し、方向指示ボタン65の下方向の操作が明るさを低くする指示に対応する。制御部70は、メニューを表示しない状態で、操作部74から方向指示ボタン65の上方向または下方向を示す制御データが入力された場合、プロジェクター10に出力する画像データの明るさを調整する。具体的には、制御部70は、照明制御部80に対して制御データを出力して光源の輝度を変化させる処理及び/又は、画像処理部84に対して画像データの明るさを指定する制御データを出力する処理を行う。
ズーム操作部66は、撮像部90が被写体T(図1)を撮像する場合のズーム倍率の変更を指示するボタンである。ズーム操作部66は、ズーム倍率の上昇を指示するズームUPボタン66aと、ズーム倍率の低下を指示するズームDOWNボタン66bとを備え、ズームUPボタン66aとズームDOWNボタン66bとはそれぞれ独立して押下できる。フォーカスボタン67は、フォーカス調整を指示するボタンである。操作部74は、ズームUPボタン66a、ズームDOWNボタン66b、及びフォーカスボタン67の操作を検出すると、操作されたボタンに対応する制御データを制御部70に出力する。
静止/撮影ボタン68は、書画カメラ50がプロジェクター10に出力する画像を静止させる機能と、撮像部90が撮像した撮像画像データを保存する機能とを指示するボタンである。本実施形態の操作部74は、静止/撮影ボタン68が押下されている間、予め設定されたサンプリング周期で、静止/撮影ボタン68の押下を示す制御データを繰り返し出力する。制御部70は、操作部74から入力される制御データに基づき、静止/撮影ボタン68を押下して所定時間以内に離す(押下を解除する)操作と、静止/撮影ボタン68を、所定時間を超えて押下し続ける操作とを区別する。制御部70は、静止/撮影ボタン68が押下された時間が所定時間以内であった場合は、書画カメラ50がプロジェクター10に出力する画像を静止させる機能を実行する。また、制御部70は、静止/撮影ボタン68が押下された時間が所定時間を超えた場合、撮像部90が撮像した撮像画像データを保存する処理を行う。録画ボタン69は、撮像部90の撮像画像データを動画像データとして保存する処理を指示するボタンである。
制御部70は、ズーム制御部70a、フォーカス制御部70b、補正量導出部70c、及び、モード切替部70dを備える。これらの各部は、制御部70のCPUが上述したプログラムを実行することにより、ソフトウェアとハードウェアの協働により実現する。
ズーム制御部70aは、操作部74から入力されるズームUPボタン66a及びズームDOWNボタン66bの操作を示す制御データに基づき、光学ズーム倍率の変更、及び/又は、撮像画像データの拡大/縮小率を変更する処理を行う。書画カメラ50は、ズーム調整部96を動作させて撮像画像を拡大/縮小する光学ズーム機能と、出力回路95が出力する撮像画像データを拡大/縮小する画像処理を行うデジタルズーム機能とを有する。デジタルズーム機能に係る画像処理は、画像処理部84が実行する。光学ズーム機能とデジタルズーム機能とは、例えばメニューボタン63等を用いたメニュー操作により、それぞれ独立してオン/オフを設定できる。この設定に従って、ズーム制御部70aは、ズームUPボタン66aまたはズームDOWNボタン66bの操作に応じて、光学ズーム倍率またはデジタルズームの倍率を変更する。光学ズーム倍率を変更した場合、ズーム制御部70aは、画像処理部84に対して光学ズーム倍率の調整値を指定する制御データを出力する。画像処理部84は、ズーム制御部70aが出力する制御データで指定される光学ズーム倍率の調整値に合わせてズーム調整部96を駆動する。また、ズーム制御部70aは、デジタルズームの倍率を変更した場合、変更後のデジタルズームの倍率を示す制御データを画像処理部84に出力し、画像処理部84は変更後のズーム倍率に従って、撮像画像データを拡大または縮小する画像処理を行う。
フォーカス制御部70bは、画像処理部84に対してフォーカス調整の実行を指示する制御データを出力し、フォーカス調整を実行させる。
フォーカス制御部70bは、フォーカス調整の実行を指示する制御データが操作部74から制御部70に入力された場合、すなわちフォーカスボタン67が操作された場合に、フォーカス調整を実行する。また、フォーカス制御部70bは、書画カメラ50の電源がオンにされた場合、被写体Tの撮像を開始する場合、ズーム操作部66の操作に応じてズーム調整部96が光学ズーム倍率を変更した場合に実行してもよい。また、フォーカス制御部70bは、プロジェクター10からフォーカス調整を指示するコマンドを含む制御データが入力された場合に、フォーカス調整を実行してもよい。
この構成により、書画カメラ50は、撮像部90により被写体Tを撮像して、撮像画像データに基づき、プロジェクター10に適した解像度の表示用の画像データを生成して、プロジェクター10に出力する。プロジェクター10は、基台52に載せられた被写体Tの画像を、スクリーンSCに投射する。
使用者がフォーカスボタン67を操作すると、被写体Tに対するフォーカス調整が行われ、例えば被写体Tが厚みのある物体や書物であっても、ピントが合った高品質の画像を、プロジェクター10により投射できる。また、使用者がズームUPボタン66a及びズームDOWNボタン66bを操作することにより、被写体Tの撮像時のズーム倍率を調整できるので、任意の倍率で、被写体Tの画像をプロジェクター10で投射できる。
また、フォーカス制御部70bは、フォーカス調整をオフセットさせる場合、フォーカス調整のオフセットを指示する制御データを画像処理部84に出力する。この制御データは、オフセット量を示すデータを含む。
画像処理部84は、撮像部90における合焦状態が良好になるように、フォーカス調整部97を駆動してフォーカス調整を行う。フォーカス調整の後は、撮像部90が出力する撮像画像データは、いわゆるピントが合った状態となる。フォーカス調整をオフセットさせると、撮像レンズ91が、フォーカス調整後の位置から移動して合焦状態が低下した状態となるが、被写体Tの種類により、撮像画像データの画質の向上が期待できる。
例えば、被写体Tが、液晶表示パネルや有機ELパネル等の表示画面を有し、この表示画面を撮像部90により撮像する場合、撮像画像データに、いわゆるモアレが発生することが知られている。この現象は、液晶表示パネルや有機ELパネル等の表示画面を構成する画素と、表示画面からの光を受光する撮像素子92の画素とがいずれも規則的に配列されていることから、表示画面の画素と撮像素子92の画素との相対的な位置ずれが原因でモアレ(干渉縞)を生じると理解されている。書画カメラ50は、被写体Tが表示画面である場合に、フォーカス調整の状態をオフセットさせることで、モアレを抑制または防止を可能とする。
フォーカス制御部70bは、モアレを抑制する動作の実行条件が成立した場合に、フォーカス調整をオフセットするオフセット量、すなわち補正量を、補正量導出部70cにより導出させる。そして、フォーカス制御部70bは、画像処理部84に対し、フォーカス調整をオフセットさせる制御データを出力する。また、画像処理部84がフォーカス調整を実行する前に、モアレを抑制する動作の実行条件が成立した場合は、フォーカス調整を指示する制御データとともに、フォーカス調整をオフセットさせる制御データを出力してもよい。
補正量導出部70cは、記憶部72が記憶する補正量情報72aを用いて、フォーカス調整の補正量を導出する。より具体的には、補正量導出部70cは、撮像部90における光学ズーム倍率の調整値に対応する補正量を求める処理を行う。補正量を導出する処理の具体例として、次の2通りの方法が挙げられる。
(1)光学ズーム倍率の調整値とフォーカス調整の補正量とを対応づけるテーブルを参照して、補正量を取得する。
(2)光学ズーム倍率の調整値に基づき演算処理を行い、フォーカス調整の補正量を算出する。
本実施形態では、(1)の例について説明する。この例では、記憶部72が記憶する記憶部72は、補正量が設定されたテーブル形式の補正量情報72aを記憶する。
図4は、補正量情報72aの構成例を模式的に示す図である。
図4に示すように、本実施形態の書画カメラ50は、ズーム調整部96により120ステップで光学ズーム倍率を調整可能であり、調整値は1〜120となり、調整値0は光学ズーム倍率が最小の状態に相当し、調整値120はズーム倍率が最大の状態に相当する。補正量情報72aには、1〜120の調整値に対応付けて、フォーカス調整の補正量が設定される。補正量は、4〜12の9段階に設定され、光学ズーム倍率が最大(調整値120)の場合に補正量が4(最小値)となり、光学ズーム倍率が最小(調整値0)の場合に補正量が12(最大値)となる。
図5は、光学ズーム倍率の調整値と、補正量導出部70cが取得する補正量との関係を示す図表である。横軸は光学ズーム倍率の調整値を示し、縦軸はフォーカス調整の補正量を示す。
図5に示すように、補正量情報72aは、光学ズーム倍率が大きいほど、フォーカス調整の補正量が小さくなるよう設定される。従って、ズーム調整部96の光学ズーム倍率の調整値が大きいほど、補正量導出部70cが導出する補正量は小さい。
図4の例では、ズーム調整部96に設定可能な光学ズーム倍率の全ての調整値に、フォーカス調整の補正量が対応付けられていた。本発明はこれに限定されず、例えば、光学ズーム倍率の調整値の一部の値を代表値とし、代表値に対応するフォーカス調整の補正量が対応付けられた構成としてもよい。この場合、補正量導出部70cは、光学ズーム倍率の代表値に対応する補正量の値を補間演算することにより、全ての光学ズーム倍率の調整値について、補正量を求めることができる。
また、上記の(2)の場合、補正量情報72aは、光学ズーム倍率から補正量を算出する演算式や関数またはプログラムである。この場合、補正量情報72aは、補正量を求めるための情報に相当する。この場合、補正量導出部70cは、補正量情報72aに光学ズーム倍率の調整値を入力して、補正量を算出できる。(2)の方法を用いる場合においても、補正量情報72aは、光学ズーム倍率が大きいほど、フォーカス調整の補正量が小さくなるよう構成される。また、補正量情報72aは、補正量そのものを含む情報であってもよい。
補正量導出部70cが導出する補正量は、具体的には、撮像レンズ91の位置をオフセットさせる量であり、例えば、撮像レンズ91を動かすフォーカス調整部97のステッピングモーターの動作ステップ数等である。モアレを抑制する場合、フォーカス調整部97は、好適な合焦状態における撮像レンズ91の位置を、補正量に相当する量(例えば、動作ステップ数)だけ移動させる。この場合の移動方向は、例えば、撮像レンズ91のピント(焦点)を被写体T側に動かす方向であってもよいし、撮像素子92側に動かす方向であってもよい。また、補正量が、撮像レンズ91の移動方向あるいはフォーカスの移動方向を指定する属性を含んでもよく、具体的には、補正量が正又は負の符号を有する構成であってもよい。
フォーカス制御部70bがモアレを抑制する動作を実行する実行条件は、例えば、メニューボタン63及び方向指示ボタン65の操作により、書画カメラ50の設定メニューで、モアレを抑制する動作が「オン」に設定された場合が挙げられる。
本実施形態の書画カメラ50は、被写体Tとして、表示装置(例えば、スマートフォンやタブレット等の端末装置)が備える表示画面を撮像する場合に好適な「ディスプレイモード」(第1動作モード)を含む、複数の動作モードを切り替えて実行可能である。本実施形態では、モード切替部70dは、「ディスプレイモード」、及び、フォーカス調整のオフセットを行わない「通常動作モード」(第2動作モード)の2つの動作モードを切り替える。モード切替部70dは、例えば、メニューボタン63及び方向指示ボタン65の操作により、書画カメラ50の設定メニューで、動作モードが指定された場合に、指定された動作モードへの切り替えを行う。そして、モード切替部70dが、書画カメラ50の動作モードをフォーカス調整モードに切り替えると、フォーカス制御部70bは、モアレを抑制するためフォーカス調整のオフセットを実行する。
図6は、書画カメラ50の動作を示すフローチャートであり、(A)は制御部70の動作を示し、(B)は画像処理部84の動作を示す。
制御部70は、操作部74から入力される制御データに基づき、操作パネル60のフォーカスボタン67が操作されたか否かを判定する(ステップS11)。フォーカスボタン67の操作が無いと判定した場合(ステップS11;No)、制御部70は、メニュー操作により動作モードの切り替えが指示されたか否かを判定する(ステップS12)。動作モードの切り替えの指示が無いと判定した場合(ステップS12;No)、制御部70はステップS11に戻る。制御部70は、ステップS11の動作を所定時間毎に実行し、フォーカスボタン67の操作、及び、動作モードの切り替えを指示する操作を待機する。
フォーカスボタン67が操作された場合(ステップS11;Yes)、及び、動作モードの切り換えが指示された場合(ステップS12;Yes)、制御部70は、フォーカス調整を開始する(ステップS13)。ステップS13で、制御部70は、フォーカス調整を指示する制御データを画像処理部84に出力する。画像処理部84は、制御部70から入力される制御データに従って、フォーカス調整モードに移行する(ステップS21)。
画像処理部84は、例えば2つの動作モードを切り替えて実行する。すなわち、出力回路95が出力する撮像画像データを制御部70に出力する通常の動作モードと、フォーカス調整部97を駆動し、出力回路95が出力する撮像画像データに基づき合焦状態を判定してフォーカス調整を行うフォーカス調整モードとを実行する。通常の動作モードには、第1動作モードであるディスプレイモード、及び第2動作モードである通常動作モードが含まれる。ステップS21では、画像処理部84が、通常の動作モードから、フォーカス調整モードに移行する。
制御部70は、現在の制御部70の動作モードがディスプレイモードであるか否かを判定し(ステップS14)、ディスプレイモードである場合(ステップS14;Yes)、オフセットを伴うフォーカス調整を実行する。すなわち、補正量導出部70cが、ズーム制御部70aのズーム倍率の調整値を取得して(ステップS15)、補正量情報72aに基づきフォーカス調整の補正量を導出する(ステップS16)。そして、フォーカス制御部70bが、フォーカス調整の指示と、補正量導出部70cが導出した補正量とを含む制御データを画像処理部84に出力して、フォーカス調整を指示する(ステップS17)。
また、現在の制御部70の動作モードがディスプレイモードでない場合(ステップS14;No)、フォーカス制御部70bは、フォーカス調整を指示する制御データを画像処理部84に出力する(ステップS18)。
画像処理部84は、制御部70からフォーカス調整を指示する制御データを受信し(ステップS22)、この制御データがオフセットをするよう指定しているか否かを判定する(ステップS23)。オフセットを指定しないフォーカス調整が指示された場合(ステップS23;No)、画像処理部84は、フォーカス調整を実行する(ステップS24)。また、オフセットを指定するフォーカス調整が指示された場合(ステップS23;Yes)、画像処理部84は、補正量を加味したフォーカス調整を行う(ステップS25)。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係る書画カメラ50は、光学ズーム倍率を変更するズーム調整部96、及び、フォーカス調整を行うフォーカス調整部97を有する撮像部90を備える。書画カメラ50は、ズーム調整部96の光学ズーム倍率に対応するフォーカス調整の補正量を導出する補正量導出部70cと、補正量導出部70cが導出する補正量に基づいてフォーカス調整部97を制御し、フォーカス調整を実行する画像処理部84とを備える。
この書画カメラ50の構成、及び、書画カメラ50が実行する撮像方法によれば、光学ズーム倍率に対応してフォーカスの状態を調整するので、撮像画像の画質を大幅に低下させることなく、モアレを抑制することができる。
また、書画カメラ50は、ズーム調整部96の光学ズーム倍率と補正量との関係を定める補正量情報72aを記憶する記憶部72を備える。補正量導出部70cは、記憶部72が記憶する補正量情報72aに基づいて、ズーム調整部96の光学ズーム倍率に対応するフォーカス調整の補正量を導出する。これにより、光学ズーム倍率と補正量との関係を定める情報を記憶し、この情報を用いてフォーカス調整の補正量を導出するので、フォーカスの状態を速やかに、適正に調整できる。
また、書画カメラ50において、記憶部72は、ズーム調整部96の光学ズーム倍率に対応付けて、補正量情報72aを記憶する。補正量情報72aは、補正量を求めるための情報、または、補正量を含む情報であり、ここではテーブル形式の情報として構成する例を示す。補正量を求めるための情報を含む補正量情報72aを記憶部72に記憶する場合、制御部70は、光学ズーム倍率に対応する適正なフォーカス調整の補正量を速やかに導出して、フォーカスの状態を調整できる。
また、書画カメラ50において、記憶部72は、ズーム調整部96の第1の光学ズーム倍率に対応する補正量に比べ、第1の光学ズーム倍率より高倍率の第2の光学ズーム倍率に対応する補正量が小さい補正量となる補正量情報72aを記憶する。つまり、補正量情報72aは、光学ズーム倍率が大きいほど、補正量が小さい関係となるように、光学ズーム倍率と補正量との関係を定める。これにより、光学ズーム倍率に対応して、フォーカスの状態を適正に調整し、撮像画像の画質の低下を抑制できる。
また、書画カメラ50は、ディスプレイモード(第1動作モード)と、通常動作モード(第2動作モード)とを切り替えて実行するモード切替部70dを備える。画像処理部84は、ディスプレイモードにおいて、補正量導出部70cが導出する補正量に基づいてフォーカス調整を実行し、通常動作モードにおいて、補正量導出部70cが導出する補正量を用いずにフォーカス調整を実行させる。これにより、動作モードを切り替えることにより、モアレを抑制するフォーカスの調整を実行する状態と、当該調整を実行しない状態とを選択できる。例えば、画像を表示するディスプレイを撮像する場合に、第1動作モードに切り替えることにより、撮像画像のモアレを抑制できる。また、例えば、その他の被写体を撮像する場合に第2動作モードに切り替えることで、フォーカスが合っている高画質の撮像画像を得ることができる。
また、書画カメラ50において、画像処理部84は、モード切替部70dによって書画カメラ50の動作モードが通常動作モードからディスプレイモードへ切り替えられた場合に、補正量導出部70cが導出する補正量に基づいてフォーカス調整を実行する。
これにより、動作モードが切り替わることにより、モアレを抑制するようにフォーカスの状態が調整されるので、操作性の向上を図ることができる。
また、図6のステップS12に示した判定を行うことにより、制御部70は、動作モードがディスプレイモードから通常動作モードに切り替えられた場合に、画像処理部84にフォーカス調整を実行させることができる。これにより、フォーカス調整をオフセットさせる必要がなくなった場合に、速やかに、好適な合焦状態へのフォーカス調整を行うことができる。
また、書画カメラ50が実行するディスプレイモードは、表示装置(例えば、スマートフォンやタブレット等の端末装置)が備える表示画面を撮像する場合に好適な動作モードである。また、通常動作モードは、ディスプレイモードとは異なる動作モードである。このため、モアレの発生しやすい状況に適したディスプレイモードで補正量に基づきフォーカス調整を行い、モアレの発生を抑えることができる。また、モアレの発生の懸念が小さい場合には、例えば通常動作モードを実行して、高画質の撮像画像を得ることができる。
また、書画カメラ50は、操作を受け付ける操作部74を備え、画像処理部84は、操作部74に対する操作に基づいてフォーカス調整を行う。例えば、操作部74がフォーカスボタン67の操作を検出した場合に、画像処理部84は、制御部70の制御によりフォーカス調整を実行できる。これにより、モアレを抑制するフォーカスの調整を、必要に応じて実行させることができ、操作性の向上を図ることができる。
なお、上述した実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではない。例えば、ズーム調整部96及びフォーカス調整部97を、画像処理部84の制御により自動的に動作させる構成に限定されない。例えば、制御部70が、画像処理部84を介さずにズーム調整部96を制御して、ズーム調整を行う構成であってもよい。また、制御部70が画像処理部84を介さずにフォーカス調整部97を制御して、フォーカス調整を行う構成であってもよい。この場合、ズーム調整部96が制御部70に接続されてもよく、フォーカス調整部97が制御部70に接続されてもよい。
また、ズーム調整部96は、使用者が手動で動かして光学ズーム倍率を調整する構成であってもよく、制御部70がズーム倍率の現在の値を取得できればよい。また、使用者が操作パネル60の操作によって、フォーカス調整部97を動作させてフォーカス調整を実行する構成であってもよい。この場合、使用者の操作による調整後に、補正量導出部70cが導出する補正量に従って、制御部70がフォーカス調整部97を動作させる構成とすれば、本発明を適用可能である。
また、制御部70が備えるフォーカス制御部70bは、プロジェクター10からUSBケーブル59を介して入力される制御データに従って、画像処理部84に対し、フォーカス調整を指示してもよい。また、モード切替部70dは、プロジェクター10から入力される制御データに従って、動作モードを切り替えてもよい。この場合、例えば、リモコン38やプロジェクター10の操作パネルの操作により、プロジェクター10が書画カメラ50向けの制御コマンドを送信して、書画カメラ50のフォーカス調整や動作モードの切り替えを行える。
また、プロジェクター10と書画カメラ50とは、USBケーブル59による有線接続に限らず、例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)等、USB以外の通信インターフェイスを介して接続してもよい。プロジェクター10と書画カメラ50とをUSB接続やHDMI接続等、制御データを送受信できるインターフェイスで接続する構成では、上記のように、プロジェクター10から書画カメラ50に対して制御データを送信して、書画カメラ50を制御できる。これにより、ユーザーがプロジェクター10に対する操作を行うことで、書画カメラ50の動作を制御できるので、ユーザビリティが向上するという利点がある。また、プロジェクター10と書画カメラ50とは、有線接続される構成に限定されず、無線LAN(WiFi(登録商標)を含む)、Bluetooth(登録商標)等の無線通信回線により接続してもよい。
また、本発明の撮像装置は、上述したようにプロジェクター10に接続される書画カメラ50に限定されない。フォーカス調整を行う構成、及び、光学ズーム倍率を調整する構成を具備し、撮像を行う装置であればよい。より具体的には、規則的に配列された画素を有する撮像素子を備え、この撮像素子で受光した光により撮像を行う装置であればよい。従って、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、これらのカメラを搭載した携帯型電話機、スマートフォン、タブレット型コンピューター、ノート型コンピューター等の電子機器に本願発明を適用できる。また、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラと、これらのカメラに接続されて撮像画像データを取得するコンピューターとにより構成される撮像システムに、本願発明を適用することもできる。この場合、デジタルスチルカメラ及びデジタルビデオカメラと、コンピューターにおいてカメラのフォーカス調整及びズーム倍率の調整を制御する機能とを含む構成部は、撮像装置に相当する。
プロジェクター10において、光源が発した光を変調する光変調装置は、透過型液晶パネルを用いた構成に限定されず、例えば、反射型液晶パネルを用いる構成や、デジタルミラーデバイス(DMD)を用いる構成であってもよい。
また、書画カメラ50が接続される機器は、プロジェクター10に限定されず、例えば、書画カメラ50において撮像した撮像画像データに基づき、画像を表示する表示装置に、書画カメラ50を接続してもよい。この場合、液晶表示パネル、PDP(プラズマディスプレイパネル)、有機EL表示パネル等に画像を表示するモニター装置又はテレビ受像機等に、書画カメラ50を接続してもよい。また、書画カメラ50が出力する画像データを記録する記録装置に、書画カメラ50を接続してもよい。この場合、書画カメラ50を接続する機器と書画カメラ50とを接続するインターフェイスは、上記のように、USBインターフェイス、HDMI、或いはその他の有線通信インターフェイス、または、無線通信インターフェイスを利用できる。
また、図2に示した機能ブロックは、プロジェクター10及び書画カメラ50の機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態を制限しない。つまり、図中の機能ブロックに対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、投射システム100を構成する機器の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
10…プロジェクター、20…制御部、22…記憶部、24…操作部、26…USBインターフェイス部、28…入力インターフェイス部、30…入力ソース切替部、32…画像処理部、34…投射部、36…バス、38…リモコン、50…書画カメラ(撮像装置)、54…載置面、59…USBケーブル、60…操作パネル、67…フォーカスボタン、70…制御部、70a…ズーム制御部、70b…フォーカス制御部、70c…補正量導出部、70d…モード切替部、72…記憶部、72a…補正量情報、74…操作部、76…USBインターフェイス部、78…照明部、80…照明制御部、84…画像処理部(フォーカス制御部)、86…解像度変換部、90…撮像部、91…撮像レンズ、92…撮像素子、95…出力回路、96…ズーム調整部、97…フォーカス調整部、100…投射システム、201…パーソナルコンピューター、202…VTR、203…DVDプレーヤー、AX…光軸、SC…スクリーン、T…被写体。

Claims (9)

  1. 光学ズーム倍率を変更するズーム調整部、及び、フォーカス調整を行うフォーカス調整部を有する撮像部と、
    前記ズーム調整部の光学ズーム倍率に対応するフォーカス調整の補正量を導出する補正量導出部と、
    前記補正量導出部が導出する補正量に基づいて前記フォーカス調整部を制御し、フォーカス調整を実行するフォーカス制御部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記ズーム調整部の前記光学ズーム倍率と前記補正量との関係を定める補正量情報を記憶する記憶部を備え、
    前記補正量導出部は、前記記憶部が記憶する補正量情報に基づいて、前記ズーム調整部の光学ズーム倍率に対応するフォーカス調整の補正量を導出すること、
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記記憶部は、前記ズーム調整部の前記光学ズーム倍率に対応付けて、前記補正量を求めるための情報または前記補正量を含むテーブル形式の前記補正量情報を記憶すること、
    を特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記記憶部は、前記ズーム調整部の第1の光学ズーム倍率に対応する補正量に比べ、前記第1の光学ズーム倍率より高倍率の第2の光学ズーム倍率に対応する補正量が小さい補正量となる前記補正量情報を記憶すること、
    を特徴とする請求項2または3記載の撮像装置。
  5. 第1動作モードと、第2動作モードとを切り替えて実行するモード切替部を備え、
    前記フォーカス制御部は、前記第1動作モードにおいて、前記補正量導出部が導出する補正量に基づいてフォーカス調整を実行し、前記第2動作モードにおいて、前記補正量導出部が導出する補正量を用いずにフォーカス調整を実行させること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記フォーカス制御部は、前記モード切替部によって前記撮像装置の動作モードが前記第2動作モードから前記第1動作モードへ切り替えられた場合に、前記補正量導出部が導出する前記補正量に基づいてフォーカス調整を実行すること、
    を特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記第1動作モードは、表示画面の撮像に好適なモードであり、前記第2動作モードは第1動作モードとは異なる動作モードであること、
    を特徴とする請求項5または6記載の撮像装置。
  8. 操作を受け付ける操作部を備え、
    前記フォーカス制御部は、前記操作部に対する操作に基づいてフォーカス調整を行うこと、
    を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 光学ズーム倍率の変更及びフォーカス調整が可能な撮像部を用い、
    光学ズーム倍率に対応するフォーカス調整の補正量を導出し、
    導出した補正量に基づいてフォーカス調整を実行し、
    フォーカス調整の後に撮像を行うこと、
    を特徴とする撮像方法。
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