JP2017083096A - 照明付き冷暖房装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアコンとしての室外機や室内機を不要として、簡素化、小型化及び低廉化を実現し、且つ省電力化された効率的な新たなエアコンを提供する。【解決手段】発熱する照明部LDと、ペルチェ素子からなるペルチェ素子部と、ペルチェ素子部に面し且つ空気を流して外部に放出するための空気流路と、を備え、暖房時において、空気流路に空気を流すと共に、照明部LDからの熱と、空気流路に面するペルチェ素子部の面のペルチェ素子部の駆動による温度上昇と、により、空気流路を流れる空気の温度を上げ、温風として送風口OUTから外部に放出する。また冷房時において、空気流路に空気を流すと共に、空気流路に面するペルチェ素子部の面のペルチェ素子部の駆動による温度低下により、空気流路を流れる空気の温度を下げ、冷風として送風口OUTから外部に放出する。【選択図】図1

Description

本発明は、照明付き冷暖房装置の技術分野に属し、より詳細には、一般的な設置用の他、個人用、携帯用又は野外用として活用することが可能な冷暖房装置の技術分野に属する。
従来一般的な冷暖房装置(いわゆるエアコン)では、室外機と室内機とが必要とされており、価格も高く、設置場所の選択に制限があり、更に設置自体にも例えば電気的な専門の知識が必要となる。このため、より構造が簡単で小型化されたエアコンが求められている。このようなエアコンについて開示した先行技術文献としては、例えば下記特許文献1が挙げられる。
この特許文献1に開示されているエアコン(冷暖房装置)では、いわゆるペルチェ効果を有するペルチェ素子14を用いて、ファン18からの風が第1フィン16及び第2フィン17上を通過することにより熱交換され、この風が吹き出し口12及び吹き出し口13より吹き出すことによって室の冷暖房が成され、ファン18からの風を第1フィン16側と第2フィン17側とに分ける仕切り板19を備える構成とされている。
特開平7―253224号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されているエアコンでは、効率的な冷暖房ができない場合があるという問題点があった。特に暖房時において十分な暖房ができない場合があるという問題点があった。また、エアコン全体としての小型化にも限界があるという問題点もあった。
そこで本発明は、上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、エアコンとしての室外機や室内機を不要として、簡素化、小型化及び低廉化を実現し、且つ省電力化された効率的な新たなエアコンを実現することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、発熱する照明部と、ペルチェ素子からなるペルチェ素子部と、前記ペルチェ素子部に面し且つ空気を流して外部に放出するための空気流路と、暖房時において、前記空気流路に空気を流すと共に、前記照明部からの熱と、当該空気流路に面する前記ペルチェ素子部の面の当該ペルチェ素子部の駆動による温度上昇と、により、当該空気流路を流れる空気の温度を上げ、温風として前記外部に放出する送風ファン等の暖房手段と、冷房時において、前記空気流路に空気を流すと共に、当該空気流路に面する前記ペルチェ素子部の面の当該ペルチェ素子部の駆動による温度低下により、当該空気流路を流れる空気の温度を下げ、冷風として前記外部に放出する送風ファン等の冷房手段と、を備える。
請求項1に記載の発明によれば、照明部を備えた冷暖房装置において、暖房時においては、照明部からの熱と、空気流路に面するペルチェ素子部の面の温度上昇と、により、空気流路を流れる空気の温度を上げ、温風として外部に放出する。一方冷房時においては、空気流路に面するペルチェ素子部の面の温度低下により、空気流路を流れる空気の温度を下げ、冷風として外部に放出する。よって、従来の冷暖房装置のような室外機や室内機を不要として簡素化、小型化及び低廉化を実現し、且つ省電力化された効率的な新たな照明付き冷暖房装置を実現することができる。また、暖房時における温風の生成を照明部からの熱により補完するので、省電力化且つ効率的な冷暖房装置を実現することができる。
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の照明付き冷暖房装置において、前記照明部が複数のLED(Light Emitting Diode)発光素子からなるように構成される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、照明部が複数のLED発光素子からなるので、効率的なLED照明兼用の冷暖房装置を実現することができる。
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の照明付き冷暖房装置において、前記空気流路は、前記照明部と前記ペルチェ素子部との間に設けられる温風路等の第一流路と、前記ペルチェ素子部の前記第一流路と反対側に設けられる冷風路等の第二流路と、からなり、暖房時において前記暖房手段は、前記照明部からの前記熱と、前記第一流路に面する前記ペルチェ素子部の面の前記温度上昇と、により、当該第一流路を流れる空気の温度を上げ、前記温風として当該第一流路の出口から前記外部に放出し、冷房時において前記冷房手段は、前記第二流路に面する前記ペルチェ素子部の面の前記温度低下により、当該第二流路を流れる空気の温度を下げ、前記冷風として当該第二流路の出口から前記外部に放出するように構成される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、暖房時においては、照明部からの熱と第一流路に面するペルチェ素子部の面の温度上昇と、により第一流路を流れる空気の温度を上げ、温風としてその出口から外部に放出する。また冷房時においては、第二流路に面するペルチェ素子部の面の温度低下により第二流路を流れる空気の温度を下げ、冷風としてその出口から外部に放出する。よって、温風用の空気流路と冷風用の空気流路とを区別して、より効率的に暖房及び冷房を行うことができる。
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の照明付き冷暖房装置において、前記暖房手段は、前記暖房時において前記第一流路の入口を開放し且つ前記第二流路の入口を塞ぐシャッタ部等のシャッタ手段と、開放された前記第一流路に前記空気を流す送風ファン等の送風手段と、を備える。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の作用に加えて、暖房手段が、第一流路の入口を開放し且つ第二流路の入口を塞ぐシャッタ手段と、開放された第一流路に空気を流す送風手段と、を備えるので、簡易な構成で暖房機能を実現することができる。
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の照明付き冷暖房装置において、前記冷房手段は、前記冷房時において前記第二流路の入口を開放し且つ前記第一流路の入口を塞ぐシャッタ部等のシャッタ手段と、開放された前記第二流路に前記空気を流すファン等の送風手段と、を備える。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の作用に加えて、冷房手段が、第二流路の入口を開放し且つ第一流路の入口を塞ぐシャッタ手段と、開放された第二流路に空気を流す送風手段と、を備えるので、簡易な構成で冷房機能を実現することができる。
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の照明付き冷暖房装置において、前記第二流路の出口から吹き出す風を前記第一流路に環流させる第三流路を更に備える。
請求項6に記載の発明によれば、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、第二流路の出口から吹き出す風を第一流路に環流させるので、冷房時の結露により発生した水を気化させることができる。
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の照明付き冷暖房装置において、前記冷房時において前記冷房手段は、前記空気流路に空気を流すと共に、前記暖房時とは逆の極性での前記ペルチェ素子部の駆動による前記温度低下により、当該空気流路を流れる空気の温度を下げ、前記冷風として前記外部に放出するように構成される。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の照明付き冷暖房装置において、冷房時においては、空気流路に面するペルチェ素子部の面の、暖房時とは逆の極性での駆動による温度低下により、空気流路を流れる空気の温度を下げ、冷風として外部に放出する。よって、温風と冷風との切り換えを電気的に行うので、照明付き冷暖房装置の構成をより簡素化することができる。
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の照明付き冷暖房装置において、前記ペルチェ素子部は前記ペルチェ素子を複数備える。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、ペルチェ素子を複数備えるので、冷暖房装置を小型化しつつ、効率的に温風又は冷風を作り出すことができる。
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の冷暖房装置において、前記暖房手段又は前記冷房手段の少なくともいずれか一方が、当該少なくともいずれか一方の駆動電力の少なくとも一部を前記ペルチェ素子部において発生する電力により賄うように構成される。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、暖房手段又は冷房手段の少なくともいずれか一方が、その駆動電力の少なくとも一部をペルチェ素子部において発生する電力により賄うので、冷暖房装置をより小型化することができる。
上記の課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の照明付き冷暖房装置において、前記電力が予め設定された閾値以上となったとき、当該閾値以上となった電力に相当する外部電力の供給を断とするスイッチ手段を備える。
請求項10に記載の発明によれば、請求項9に記載の発明の作用に加えて、ペルチェ素子部において発生する電力が既定の閾値以上となったとき、当該閾値以上となった電力に相当する外部電力の供給を断とするので、より省電力性を高めることができる。
本発明によれば、照明部を備えた冷暖房装置において、暖房時においては、照明部からの熱と、空気流路に面するペルチェ素子部の面の温度上昇と、により、空気流路を流れる空気の温度を上げ、温風として外部に放出する。一方冷房時においては、空気流路に面するペルチェ素子部の面の温度低下により、空気流路を流れる空気の温度を下げ、冷風として外部に放出する。
従って、従来の冷暖房装置のような室外機や室内機を不要として簡素化、小型化及び低廉化を実現し、且つ省電力化された効率的な新たな照明付き冷暖房装置を実現することができる。また、暖房時における温風の生成を照明部からの熱により補完するので、省電力化且つ効率的な冷暖房装置を実現することができる。
第1実施形態に係るエアコンの構成を示す外観図であり、(a)は背面図であり、(b)は上面図であり、(c)は正面図であり、(d)は底面図であり、(e)は左側面図であり、(f)は右側面図である。 第1実施形態に係るエアコンの内部構成を示す図であり、(a)は正面視透視図であり、(b)は上面視透視図である。 第1実施形態に係るエアコンの動作を示す図であり、(a)は暖房時の動作を示す左側面視透視図であり、(b)は冷房時の動作を示す左側面視透視図であり、(c)は風の流れを例示する上面視透視図である。 第1実施形態に係るエアコンにおける電源回路等を示す図である。 第2実施形態に係るエアコンの概要構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るエアコンにおける送風口側の外観を示す斜視図である。 第2実施形態に係るエアコンの動作を示すブロック図であり、(a)は冷房時の動作を示すブロック図であり、(b)は暖房時の動作を示すブロック図である。 第2実施形態に係るエアコンにおける電源回路等を例示する図である。 第2実施形態に係るエアコンの効果を例示する概念図である。 第1変形形態に係る冷暖房装置の概要構成を示すブロック図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する各実施形態及び変形形態は、例えば一般的な設置用の他、個人用、携帯用又は野外(いわゆるアウトドア)用としても使用可能なエアコンに対して本発明を適用した場合の実施形態及び変形形態である。
(I)第1実施形態
始めに、本発明に係る第1実施形態について、図1乃至図4を用いて説明する。なお、図1は第1実施形態に係るエアコンの構成を示す外観図であり、図2は当該エアコンの内部構成を示す図であり、図3は当該エアコンの動作を示す図であり、図4は当該エアコンにおける電源回路等を示す図である。
図1に外観をそれぞれ示すように、第1実施形態に係るエアコンAC1は、長方形の筐体BDの正面に、例えば同心円状の複数のスリットからなり且つ第1実施形態に係る温風又は冷風を放出する送風口OUTを備えている。この送風口OUTを構成する各スリットの形状は任意であり、図1に例示する同心円状の他、例えばそれぞれが長方形であってもよい。この送風口OUTの内部には、図1において図示しない後述する送風ファン及びこれを回転させる送風用モータが備えられている。一方エアコンAC1の両側面には、それぞれ、外部の空気が吸引されるスリット状の吸引口INが設けられている。この吸引口INを構成する各スリットの形状も任意であり、図1に例示する長方形の他、送風口OUTと同様の同心円状であってもよい。またエアコンAC1の背面には、例えば同心円状の複数のスリットからなり且つエアコンAC1内部の不要な空気を排出する排風口BOUTが設けられている。この排風口BOUTを構成するスリットの形状も任意であり、図1に例示する同心円状の他、例えばそれぞれが長方形であってもよい。この排風口BOUTの内部には、図1において図示しない後述する排風ファン及びこれを回転させる排風用モータが備えられている。
他方エアコンAC1の上面には、後述するLED発光素子を複数含む照明部LDが備えられている。またエアコンAC1の底面には、例えばその四隅に、固定用の脚FTがそれぞれ備えられている。なおエアコンAC1は、当該エアコンAC1を起動するためのスイッチ等を含む操作部を備えているが、その設置位置や構成等は任意であるため、図1ではその記載を省略している。
次に、エアコンAC1の内部構造及び動作等について、図2及び図3を用いて説明する。なお図2及び図3において、図1を用いて説明した外観形状は破線で示されている。
図2(a)に正面視透視図を示すように、エアコンAC1の内部には、その天面に上記照明部LDが備えられている。なお図2(a)では、上記送風ファン及び送風用モータは図示を省略している。この照明部LDは、図2(b)に上面視透視図を示すように、複数のLED発光素子2が例えばアレイ状に並べられて構成されている。このとき、照明部LD内におけるLED発光素子2の配置位置は任意である。また照明部LDのエアコンAC1の内部側には、図2(a)における下方向に延び且つ照明部LDの底面に沿って図2(a)における奥行き方向(図2(b)における上下方向)にスライド移動可能な放熱フィンが設けられている。なお図2(a)では当該放熱フィン自体も図示を省略しており、当該放熱フィンについては、後ほど図3を用いて説明する。また照明部LDの底部表面(エアコンAC1の内部側表面)の上記放熱フィンの可動領域以外の部分は、例えば断熱材等が敷設されている。この構造により、照明部LD内の各LED発光素子2からの熱は、放熱フィンLAFを介してのみ、エアコンAC1の内部に伝わることになる。一方エアコンAC1の内部には、送風口OUTに正対する位置に、例えばアレイ状に並べられた複数のペルチェ素子4を含むペルチェ素子部PAが備えられている。このペルチェ素子部PAに含まれるペルチェ素子4は、図2(a)において図示を省略する温風側フィン及び冷風側フィンにより、図2(a)における奥行き方向に挟まれた状態で、エアコンAC1内に支持されている。この温風側フィン及び冷風側フィンについても、後ほど図3を用いてそれぞれ説明する。
以上の構成において、各吸入口IN、送風ファン及び送風口OUTが本発明に係る「暖房手段」の一例及び「冷房手段」の一例にそれぞれ相当する。また、各吸入口INから送風口OUTに至る空気の流路が、本発明に係る「空気流路」の一例に相当する。
次に、エアコンAC1における冷房時の動作及び暖房時の動作について、図3を用いてそれぞれ説明する。
図3(a)に左側面視透視図を示すように、ペルチェ素子部PAを構成する上記各ペルチェ素子4は、並んだ状態で上記温風側フィンHFと上記冷風側フィンCFとにより挟まれており、この状態で水平方向の回転軸Xを中心としてエアコンAC1内で回転可能に支持されている。このとき温風側フィンHFは、駆動されたときのペルチェ効果により温度が上昇するペルチェ素子4の面に接するように、固定されている。これに対して冷風側フィンCFは、駆動されたときのペルチェ効果により温度が低下するペルチェ素子4の面に接するように、固定されている。ここで本発明における「ペルチェ効果」とは、各ペルチェ素子4に印加された駆動電圧が、各ペルチェ素子4の例えば表面と裏面との間の温度差に変換される現象をいう。そして、上記図示しない操作部における操作等に基づいてエアコンAC1により暖房を行う旨が設定されると、ペルチェ素子部PAは図3(a)に示す直立位置に固定される。このとき各ペルチェ素子4における温度が上昇する面と上記温風側フィンHFとが送風口OUTに正対する位置となる。また同時に、ペルチェ素子部PAの上端は、照明部LDからエアコンAC1の内部方向に延びている上記放熱フィンLAFと接する状態とされる。このとき照明部LDの放熱フィンLAFは、図3(a)上部に一点鎖線両矢印で示した通り、照明部LDの底面に沿って図3(a)及び図3(b)における左右方向にスライド移動可能とされている。また放熱フィンLAFは、当該スライド前後において、暖房時の位置(図3(a)に示す位置)と冷房時の位置(図3(b)に示す位置)でそれぞれ固定される。また上述したように、照明部LDの底部表面の放熱フィンLAFの可動領域以外の部分は断熱構造とされており、照明部LD内の各LED発光素子2からの熱は、放熱フィンLAFを介してのみ、エアコンAC1の内部に伝わる。この状態において各LED発光素子2が発光すると、それに伴う熱が、図3(a)に示す位置にある放熱フィンLAFを介して、図3(a)における下方に発散される。これと並行して、ペルチェ素子部PA内の各ペルチェ素子4は、それぞれのペルチェ効果により、温風側フィンHF側の面(図3(a)において右方を向いている面)の温度がそれぞれ上がるように駆動される。そして、この状態で送風口OUT内の送風ファンFOUTが回転することにより、図3(c)に例示するように両側面の吸引口INから吸入された空気Wは、各LED発光素子2からの放熱フィンLAFを介した熱と、温風側フィンHFを介した各ペルチェ素子4表面の温度上昇によりそれぞれ温められ、温風として送風口OUTから放出される。なおこのとき、エアコンAC1の背面側の各ペルチェ素子4の面(即ち図3(a)における冷風側フィンCF側の面)の温度は上記ペルチェ効果により下がることになるが、これにより温度が下げられた空気は、排風口BOUT内の排風ファンFBOUTによりエアコンAC1の背面に放出される。よって、エアコンAC1の背面側(冷風側フィンCF側)の各ペルチェ素子4の面の温度低下が、放熱フィンLAFからの熱及び温風側フィンHFを介した各ペルチェ素子4表面の温度上昇による暖房効果の妨げになることはない。以上の構成において、照明部LDとしての発光も並行して行われれば、当該発光と、エアコンAC1による暖房とが、同時並行的に実行される。
これに対し、上記操作等に基づいてエアコンAC1により冷房を行う旨が設定されると、先ず放熱フィンLAFが図3(a)に示す位置から図3中右方向にスライド移動し、図3(b)に示す位置で固定される。またこれと並行してペルチェ素子部PAは、回転軸Xを中心として図3(a)に示す状態から反時計方向に回転され、図3(b)に左側面視透視図を示す位置に固定される。このとき、温風側フィンHFの端部は図3(b)に示すように、放熱フィンLAFにおける暖房時とは反対側の面の端部に接する。またこの回転により、各ペルチェ素子4における温度が低下する面(冷風側フィンCFに接している面)と当該冷風側フィンCFとが送風口OUTに正対する位置となる。この状態においてペルチェ素子部PA上の各ペルチェ素子4は、それぞれのペルチェ効果により、送風口OUTに対向している冷風側フィンCF側の面(図3(b)において右下方を向いている面)の温度がそれぞれ下がるように駆動される。そして、この状態で送風口OUT内の送風ファンFOUTが回転することにより、暖房時と同様に両側面の吸引口INから吸入された空気Wは、冷風側フィンCFを介した各ペルチェ素子4表面の温度低下により冷やされ、冷風として送風口OUTから放出される(図3(c)参照)。なおこのとき、エアコンAC1の背面側(温風側フィンHF側)の各ペルチェ素子4の面の温度は上記ペルチェ効果により上がることになるが、これによる熱と、発光する各LED発光素子2からの放熱フィンLAFを介した熱により温められた空気は、暖房時と同様に排風ファンFBOUTによりエアコンAC1の背面に放出される。また、照明部LDの底部表面のうち図3(b)における冷風側フィンCFより右側の部分は、上述したように断熱構造とされている。よって、温風側フィンHF側の各ペルチェ素子4の面の温度上昇及び放熱フィンLAFからの熱が、冷風側フィンCFを介した各ペルチェ素子4表面の温度低下による冷房効果を妨げることがない。以上の構成において、照明部LDとしての発光も並行して行われれば、当該発光と、エアコンAC1による冷房とが、同時並行的に実行される。
次に、各LED発光素子2及び各ペルチェ素子4並びに送風ファンFOUT等を駆動するための電気的な構成について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、エアコンAC1には、外部電源に接続された電源部1を備えている。この場合の外部電源とは、例えば、交流100ボルト/200ボルトの電源又はバッテリ等の外部電源が該当する。なお電源部1は、説明の簡略化のため図1乃至図3では図示を省略している。この電源部1は、各LED発光素子2を駆動するための発光用出力部1Lと、各ペルチェ素子4を駆動するためのペルチェ素子用出力部1Pと、送風ファンFOUTを回転させる送風モータM1を駆動するための送風モータ用出力部1M1と、排風ファンFBOUTを回転させる排風モータM2を駆動するための排風モータ用出力部1M2と、を備えている。このとき、各LED発光素子2は直列に発光用出力部1Lに接続されており、また各ペルチェ素子4も直列にペルチェ素子用出力部1Pに接続されている。そして、各LED発光素子2、各ペルチェ素子4、送風モータM1及び排風モータM2はそれぞれ、発光用出力部1L、ペルチェ素子用出力部1P、送風モータ用出力部1M1及び排風モータ用出力部1M2から必要な電力を得て、それぞれに駆動される。このとき、各ペルチェ素子4に供給される電圧の極性は、図3を用いて説明した暖房時及び冷房時の動作となるように設定される。
一方、上記の構成に加えて第1実施形態に係るエアコンAC1では、電子スイッチSWが排風モータM2の一方の端子と排風モータ用出力部1M2との間に設けられており、更に排風モータM2自体が、図4に示すように各ペルチェ素子4に直列に接続されている。この電子スイッチSWは、各LED発光素子2の発光により各ペルチェ素子4の温度が上昇することによるゼーベック効果により、各ペルチェ素子4の両端の電圧が排風モータM2を駆動可能な電圧まで上昇したとき、オフとなるように制御される。ここで上記「ゼーベック効果」とは、その表面と裏面との間に温度差が発生したときに、ペルチェ素子4自体に電圧が発生する現象である。
以上説明したように、第1実施形態に係るエアコンAC1の構成及び冷暖房時の動作によれば、照明部LDを備えたエアコンAC1において、暖房時においては、照明部LDのLED発光素子2からの熱と、空気流路に面するペルチェ素子部PA(各ペルチェ素子4)の面の温度上昇と、により、空気流路を流れる空気の温度を上げ、温風として外部に放出する。一方冷房時においては、空気流路に面するペルチェ素子部PAの面の温度低下により、空気流路を流れる空気の温度を下げ、冷風として外部に放出する。よって、従来の冷暖房装置のような室外機や室内機を不要として簡素化、小型化及び低廉化を実現し、且つ省電力化された効率的な新たな照明付きのエアコンAC1を実現することができる。また、暖房時における温風の生成を照明部LDからの熱により補完するので、省電力化且つ効率的なエアコンAC1を実現することができる。
また、照明部LDが複数のLED発光素子2からなるので、効率的なLED照明兼用のエアコンAC1を実現することができる。
更に、冷房時においては、空気流路に面するペルチェ素子部PAの面の、暖房時とは逆の極性での駆動による温度低下により、空気流路を流れる空気の温度を下げ、冷風として外部に放出する。よって、温風と冷風との切り換えを電気的に行うので、照明付きのエアコンAC1の構成をより簡素化することができる。
更にまた、ペルチェ素子部PAがペルチェ素子4を複数備えるので、エアコンAC1を小型化しつつ、効率的に温風又は冷風を作り出すことができる。
また、排風モータM2が、その駆動電力の少なくとも一部をペルチェ素子部PAにおいて発生する電力により賄うので、エアコンAC1をより小型化することができる。
更にこのとき、ペルチェ素子部PAにおいて発生する電力が既定の閾値以上となったとき、当該閾値以上となった電力に相当する外部電力の供給を電子スイッチSWにより断とするので、より省電力性を高めることができる。
(II)第2実施形態
次に、本発明に係る実施形態について、図5乃至図9を用いて説明する。なお、図5は第2実施形態に係る冷暖房装置の概要構成を示すブロック図であり、図6は当該冷暖房装置における吹き出し口側の外観を示す斜視図であり、図7は当該冷暖房装置の動作を示すブロック図である。また、図8は当該冷暖房装置における電源回路を例示する図であり、図9は当該冷暖房装置の効果を例示する概念図である。更に、図5乃至図8において、第1実施形態に係るエアコンAC1と同様の部材については、同様の部材番号を付して細部の説明は省略する。
図5及び図6に示すように、第2実施形態に係るエアコンAC2は、電源部1と、上記LED発光素子2からなる照明部LDと、側壁3Wで囲まれた温風路3と、上記ペルチェ素子4からなるペルチェ素子部PAと、側壁5Wで囲まれた冷風路5と、駆動部7D及びシャッタ7を含むシャッタ部7Sと、送風ファン8と、により構成されている。このとき、シャッタ部7S及びファン8が本発明に係る「暖房手段」の一例及び「冷房手段」の一例にそれぞれ相当する。また、シャッタ部7Sが本発明に係る「シャッタ手段」の一例に相当し、送風ファン8が本発明に係る「送風手段」の一例に相当する。更に、温風路3が本発明に係る「第一流路」の一例に相当し、冷風路5が本発明に係る「第二流路」の一例に相当する。
以上の構成において各LED発光素子2は図1及び図2に示すように、温風路3の側壁3Wに沿って横に並べられている。
一方各ペルチェ素子4は、LED発光素子2と略並行に且つ温風路3の側壁3Wと冷風路5の側壁5Wで挟まれた状態で並べられており、よってLED発光素子2とペルチェ素子4との間に温風路3が設けられている。また冷風路5は、ペルチェ素子4に対して温風路3と反対側に設けられており、その側壁5Wが各ペルチェ素子4に接する構造とされている。なお各ペルチェ素子4は電源部1からの電力により駆動されたとき、それぞれのペルチェ効果により、温風路3側の面の温度を上げ、冷風路5側の面の温度を下げる。このとき、温風路3の側壁3Wは後述するように、第1実施形態に係るエアコンAC1における温風側フィンHFと同様の機能を発揮する。また冷風路5の側壁5Wは後述するように、当該エアコンAC1における冷風側フィンCFと同様の機能を発揮する。
他方、シャッタ部7Sを構成するシャッタ7は、温風路3の入口位置と冷風路5の入口位置との間で駆動部7Dにより移動される。そして送風ファン8は、図1左から右方向に空気Wを風として放出する。更に電源部1は、各LED発光素子2、各ペルチェ素子4、駆動部7D及び送風ファン8に対して、それぞれの動作のために必要な駆動電力を後述するように供給する。
次に、図5及び図6を用いてその構成を説明した第2実施形態に係るエアコンAC2の動作について、図7を用いて説明する。
先ず、図示しない操作部における操作等に基づいて、エアコンAC2により冷房を行う旨が設定されると、図7(a)に示すように、送風ファン8から空気Wが放出されつつ、温風路3における空気Wの入口を塞ぐ位置にシャッタ7が駆動部7Dにより移動される。これと並行して各ペルチェ素子4は電源部1からの電力により駆動され、冷風路5側の表面の温度を下げる。これらにより、送風ファン8から放出されて風として冷風路5に進入した空気Wは、その移動に伴って、その移動方向に並べられた各ペルチェ素子4により、側壁5Wを介してその温度が暫時下げられ、冷風路5の出口(図5及び図7において右方向の出口)から冷風として放出される。この冷房時において、各LED発光素子2は駆動されており、よって照明部LDからの発光も行われている。以上の動作により、照明部LDからの発光と、エアコンAC2による冷房とが、同時並行的に実行される。
次に、上記操作部における操作等に基づいて、エアコンAC2により暖房を行う旨が設定されると、図7(b)に示すように、送風ファン8から風として空気Wが放出されつつ、冷風路5における空気Wの入口を塞ぐ位置にシャッタ7が駆動部7Dにより移動される。これと並行して各ペルチェ素子4は電源部1からの電力により駆動され、温風路3側の面の温度を上げる。またこれらと並行して各LED発光素子2も駆動されており、よって照明部LDからの発光も行われている。このとき各LED発光素子2は、第1実施形態の場合と同様に、当該駆動に対応した量の熱を発生させている。そしてこれらにより、送風ファン8から放出されて温風路3に進入した空気Wは、その移動に伴って、その移動方向に並べられた各ペルチェ素子4及び各LED発光素子2のそれぞれにより、側壁3Wを介してその温度が暫時上げられ、温風路3の出口(図5及び図7において右方向の出口)から温風として放出される。以上の動作により、照明部LDからの発光と、エアコンAC2による暖房とが、同時並行的に実行される。
ここで、第2実施形態に係る電源部1は、図8に示すように、第1実施形態に係る電源部1と同様の発光用出力部1L及びペルチェ素子用出力部1Pに加えて、上記送風ファン8を回転させるための送風モータMを駆動する送風モータ用出力部1M1を備えている。なお図8では、図5乃至図7に示したエアコンAC2の構成のうち、各LED発光素子2、温風路3及び各ペルチェ素子4以外の構成の図示を省略している。また第2実施形態に係るエアコンAC2は、第1実施形態に係るエアコンAC1における排風ファンFBOUT及び排風モータM2は備えていないため、排風モータ用出力部1M2は不要である。一方、第2実施形態に係る上記送風ファン8は、温風及び冷風の元となる空気Wを放出することから、省エネを実現しつつも強力であることが求められる。そこで第2実施形態に係るエアコンAC2では、冷房時及び暖房時の双方において温風路3を挟んで駆動されている各LED発光素子2からの熱による上記ゼーベック効果により各ペルチェ素子4それぞれにおいて発生される電力を、送風ファン8を回転させるためのモータMの駆動電力の一部とするように構成する。即ち図8に示すように、各ペルチェ素子4を直列に送風モータMを接続し、上記ゼーベック効果による電力を取り出して送風モータMに供給する。そして、第1実施形態に係るエアコンAC1と同様の電子スイッチSWを送風モータMの一方の端子と送風モータ用出力部1M1との間に設ける。このとき第2実施形態に係る電子スイッチSWは、各LED発光素子2の発光により各ペルチェ素子4の温度が上昇することによる上記ゼーベック効果により、各ペルチェ素子4の両端の電圧が送風モータMを駆動可能な電圧まで上昇したとき、オフとなるように制御される。
以上説明したように、第2実施形態に係るエアコンAC2の構成及び冷暖房時の動作によれば、第1実施形態に係るエアコンAC1の構成及び冷暖房時の動作による効果に加えて、暖房時においては、照明部LDからの熱と温風路3に面するペルチェ素子部PAの面の温度上昇と、により側壁3Wを介して温風路3を流れる空気Wの温度を上げ、温風としてその出口から外部に放出する。また冷房時においては、冷風路5に面するペルチェ素子部PAの面の温度低下により側壁5Wを介して冷風路5を流れる空気Wの温度を下げ、冷風としてその出口から外部に放出する。よって、温風路3と冷風路5とを区別して、より効率的に暖房及び冷房を行うことができる。即ち図9に例示するように住宅Hの天井に照明部LDを下に向けて第2実施形態に係るエアコンAC2を設置することで、上記室外機や室内機を不要とした、照明兼用のエアコンAC2を実現することができる。このとき、特に効率化については、高い出力が求められる暖房時において、各LED発光素子2からの熱と各ペルチェ素子4による温度上昇とを併用するので、駆動電力を下げつつ、効率的且つ大幅に省電力化した暖房が可能となる。
また暖房時において、温風路3の入口を開放し且つ冷風路5の入口を塞ぐシャッタ部7Sと、開放された温風路3に空気Wを流す送風ファン8と、を備えるので、簡易な構成で暖房機能を実現することができる。
更に冷房時において、冷風路5の入口を開放し且つ温風路3の入口を塞ぐシャッタ部7Sと、開放された冷風路5に空気Wを流す送風ファン8と、を備えるので、簡易な構成で冷房機能を実現することができる。
なお上述した第2実施形態では、シャッタ部7Sの動作により、温風路3と冷風路5への空気Wの進入を機構的に切り換えた。しかしながらこれ以外に、送風ファン8からの空気Wの放出方向並びに温風路3及び冷風路5それぞれの長手方向の中心軸に平行な回転軸を中心として、側壁3Wを含む温風路3及び側壁5Wを含む冷風路5全体を一体として回転させることにより、シャッタ部7Sを用いることなく、温風路3と冷風路5への空気Wの進入を機構的に切り換えるように構成してもよい。
更に上述した第1実施形態及び第2実施形態では、LED発光素子2及びペルチェ素子4をそれぞれ複数備える構成について説明したが、これらはそれぞれ一つずつであってもよい。
(III)変形形態
次に、本発明に係る変形形態について説明する。
(A)第1変形形態
始めに、第1変形形態について図10を用いて説明する。なお図10は、第1変形形態に係るエアコンの概要構成を示すブロック図である。なお図10においては、図5に示した第2実施形態に係るエアコンAC2と同一の部材については同一の部材番号を付して、細部の説明は省略する。
本発明に係るエアコンとしては、図10に示すエアコンAC3のように、冷房時において冷風路5で水滴化(結露)した水分を温風路3に環流させる風路9を、温風路3及び冷風路5の出口側に設けてもよい。このとき、冷房時も暖房時も各LED発光素子2は駆動されており、且つ各ペルチェ素子4の温風路3側の表面の温度も上がっていることから、効率的に、いわゆる気化サイクルを実現することができる。よってこの構成により、従来エアコンに必要とされていた、いわゆる水抜き機構を省略することができ、エアコンAC3としての構成をより簡素化することができる。
(B)第2変形形態
次に第2変形形態として、上記第2実施形態においては、シャッタ部7Sの動作等により、温風路3と冷風路5への空気Wの進入を機構的に切り換えた。しかしながらこれ以外に、各ペルチェ素子4に供給する駆動電力の極性を冷房時と暖房時とで切り換えることにより、電気的に温風の放出と冷風の放出を切り換えてもよい。この場合、暖房時は温風路3側の表面の温度を上げるように各ペルチェ素子4に供給される駆動電力の極性を制御することで、LED発光素子2からの熱と相まって、効果的に温風路3から温風を吹き出せることができる。一方冷房時は冷風路5側の表面の温度を上げるように各ペルチェ素子4に供給される駆動電力の極性を逆とすることで、効果的に冷風路5から冷風を吹き出せることができる。
以上説明した第2変形形態に係るエアコンの構成によっても、従来のエアコンのような室外機や室内機を不要として簡素化、小型化及び低廉化を実現し、且つ効率的な新たなエアコンを実現することができる。
(C)第3変形形態
最後に第3変形形態として、上述してきた第1実施形態に係るエアコンAC1等の構成に加えて、各吸入口INの内側に、吸入用のファンを更に設けてもよい。この場合には、送風口OUTから放出される温風及び冷風の量が増えることで、暖房及び冷房の効果を更に増大させることができる。
また、上述した各実施形態及び各変形形態に係るエアコンAC1等は、住宅用のエアコンだけでなく、卓上型、携帯型、或いは屋外用のエアコンに本発明を適用することも可能である。このとき、特に屋外用のエアコンに本発明を適用すれば、石炭又は石油を燃焼させることなく冷暖房が可能となるため、例えばテント内での使用時における一酸化炭素中毒による事故の発生等を有効に防止できる、安全なエアコンを実現することができる。またこのような屋外用のエアコンとしての利用では、照明部LDが備えられていることによる効果も多大であると考えられる。更に卓上型のエアコンに本発明を適用すれば、広いオフィスであることにより冷暖房効果が低下するような場所であっても、使用者個人として、照明と共に冷房又は暖房の効果を享受することができる。
以上それぞれ説明したように、本発明は冷暖房装置の分野に利用することが可能であり、特に、一般的な設置用の他、個人用、携帯用又は野外用として活用する冷暖房装置の分野に適用すれば特に顕著な効果が得られる。
1 電源部
1L 発光用出力部
1P ペルチェ素子用出力部
1M1 送風モータ用出力部
1M2 排風モータ用出力部
2 LED発光素子
3 温風路
3W、5W 側壁
4 ペルチェ素子
5 冷風路
7 シャッタ
7D 駆動部
7S シャッタ部
8、FOUT 送風ファン
9 風路
AC、AC1、AC3 エアコン
W 空気
X 回転軸
LD 照明部
M、M1 送風モータ
M2 排風モータ
HF 温風側フィン
CF 冷風側フィン
LAF 放熱フィン
BD 筐体
OUT 送風口
IN 吸引口
OUT 排風口
FT 脚
PA ペルチェ素子部
BOUT 排風ファン

Claims (10)

  1. 発熱する照明部と、
    ペルチェ素子からなるペルチェ素子部と、
    前記ペルチェ素子部に面し且つ空気を流して外部に放出するための空気流路と、
    暖房時において、前記空気流路に空気を流すと共に、前記照明部からの熱と、当該空気流路に面する前記ペルチェ素子部の面の当該ペルチェ素子部の駆動による温度上昇と、により、当該空気流路を流れる空気の温度を上げ、温風として前記外部に放出する暖房手段と、
    冷房時において、前記空気流路に空気を流すと共に、当該空気流路に面する前記ペルチェ素子部の面の当該ペルチェ素子部の駆動による温度低下により、当該空気流路を流れる空気の温度を下げ、冷風として前記外部に放出する冷房手段と、
    を備えることを特徴とする照明付き冷暖房装置。
  2. 請求項1に記載の照明付き冷暖房装置において、
    前記照明部が複数のLED(Light Emitting Diode)発光素子からなることを特徴とする照明付き冷暖房装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の照明付き冷暖房装置において、
    前記空気流路は、
    前記照明部と前記ペルチェ素子部との間に設けられる第一流路と、
    前記ペルチェ素子部の前記第一流路と反対側に設けられる第二流路と、
    からなり、
    暖房時において前記暖房手段は、前記照明部からの前記熱と、前記第一流路に面する前記ペルチェ素子部の面の前記温度上昇と、により、当該第一流路を流れる空気の温度を上げ、前記温風として当該第一流路の出口から前記外部に放出し、
    冷房時において前記冷房手段は、前記第二流路に面する前記ペルチェ素子部の面の前記温度低下により、当該第二流路を流れる空気の温度を下げ、前記冷風として当該第二流路の出口から前記外部に放出することを特徴とする照明付き冷暖房装置。
  4. 請求項3に記載の照明付き冷暖房装置において、
    前記暖房手段は、
    前記暖房時において前記第一流路の入口を開放し且つ前記第二流路の入口を塞ぐシャッタ手段と、
    開放された前記第一流路に前記空気を流す送風手段と、
    を備えることを特徴とする照明付き冷暖房装置。
  5. 請求項3に記載の照明付き冷暖房装置において、
    前記冷房手段は、
    前記冷房時において前記第二流路の入口を開放し且つ前記第一流路の入口を塞ぐシャッタ手段と、
    開放された前記第二流路に前記空気を流す送風手段と、
    を備えることを特徴とする照明付き冷暖房装置。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の照明付き冷暖房装置において、
    前記第二流路の出口から吹き出す風を前記第一流路に環流させる第三流路を更に備えることを特徴とする照明付き冷暖房装置。
  7. 請求項1又は請求項2に記載の照明付き冷暖房装置において、
    前記冷房時において前記冷房手段は、前記空気流路に空気を流すと共に、前記暖房時とは逆の極性での前記ペルチェ素子部の駆動による前記温度低下により、当該空気流路を流れる空気の温度を下げ、前記冷風として前記外部に放出することを特徴とする照明付き冷暖房装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の照明付き冷暖房装置において、
    前記ペルチェ素子部は前記ペルチェ素子を複数備えることを特徴とする照明付き冷暖房装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の冷暖房装置において、
    前記暖房手段又は前記冷房手段の少なくともいずれか一方が、当該少なくともいずれか一方の駆動電力の少なくとも一部を前記ペルチェ素子部において発生する電力により賄うことを特徴とする照明付き冷暖房装置。
  10. 請求項9に記載の照明付き冷暖房装置において、
    前記電力が予め設定された閾値以上となったとき、当該閾値以上となった電力に相当する外部電力の供給を断とするスイッチ手段を備えることを特徴とする照明付き冷暖房装置。
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