JP2017079446A - 人体通信装置、人体通信方法およびプログラム - Google Patents

人体通信装置、人体通信方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人体通信を利用するユーザの利便性と通信の安全性とを両立させることが可能な、新規かつ改良された人体通信装置、人体通信方法およびプログラムを提供する。【解決手段】人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整する制御部を備える、人体通信装置が提供される。また、プロセッサが、人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整することを含む、人体通信方法が提供される。また、コンピュータを、人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整する制御部として機能させるためのプログラムが提供される。【選択図】図1

Description

本開示は、人体通信装置、人体通信方法およびプログラムに関する。
近年、人体を通信媒体とした人体通信技術が開発されている。人体通信技術とは、導体としての人体と電極との静電結合を利用した通信技術である。例えば、複数の通信端末に設けられる電極に人体が接触している場合、電極に電圧が印加されると、当該電極と人体とが静電結合される。そうすると、通信端末において生じた電界が人体を通じて伝播され、他の通信端末が人体を介して当該電界を受信する。これにより、複数の通信端末と人体とが接触するだけで、複数の通信端末間において通信を行うことができる。
このような人体通信を用いることにより、よりセキュリティの高い通信システムを確立することができる。例えば、下記特許文献1には、生体情報のようなセキュリティレベルの高い情報を認証するための人体通信システムに関する技術が開示されている。かかる技術により、セキュリティと利便性を確保しながら生体認証を行うことができる。
特開2012−39370号公報
しかしながら、人体通信装置を用いて人体通信を行う際に、人体通信装置を使用するユーザが第三者または他の人体通信装置と意図せず接触することにより、ユーザの意図しない通信が行われる可能性がある。そのため、人体通信を利用するユーザの利便性を確保しつつ、当該ユーザの意図しない通信によるユーザに関する情報の漏えいを防ぐことが望まれていた。
そこで、本開示では、人体通信を利用するユーザの利便性と通信の安全性とを両立させることが可能な、新規かつ改良された人体通信装置、人体通信方法およびプログラムを提案する。
本開示によれば、人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整する制御部を備える、人体通信装置が提供される。
また、本開示によれば、プロセッサが、人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整することを含む、人体通信方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整する制御部として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、人体通信を利用するユーザの利便性と通信の安全性とを両立させることが可能である。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る人体通信システムの構成の概要を示す図である 人体通信システムによる他人の身体を介した人体通信の一例を示す図である。 同実施形態に係る通信装置の機能構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る人体通信システムの第1の通信処理例を説明するためのシーケンス図である。 同実施形態に係る人体通信システムの第2の通信処理例を説明するためのシーケンス図である。 同実施形態に係る人体通信システムの第3の通信処理例の概要を説明するための図である。 同実施形態に係る人体通信システムの第3の通信処理例を説明するためのシーケンス図である。 本開示の実施形態に係る人体通信装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.人体通信システムの概要
2.人体通信装置の構成
3.通信強度の調整例
4.通信処理例
5.ハードウェア構成例
6.まとめ
<<1.人体通信システムの概要>>
図1は、本開示の一実施形態に係る人体通信システム1の構成の概要を示す図である。図1に示すように、人体通信システム1は、人体通信装置としてのバンド10、および人体通信装置としての通信端末20で構成され得る。本実施形態に係る人体通信システム1において、バンド10と通信端末20とは、ユーザの身体UBを介した人体通信方式により通信を行う。
ここで、本実施形態に係る人体通信システム1に用いられる人体通信方式について簡単に説明する。バンド10および通信端末20の表面の一部には電極が設けられている。これらの電極に電圧が印加されている状態で当該電極がユーザの身体UBに接触しまたは近接すると、ユーザの身体UBと電極とが静電結合する。この静電結合に基づいて、ユーザの身体UBに電界が生じる。ユーザの身体UBは導体としてみなされるので、ユーザの身体UBは複数の通信装置間を接続する通信媒体の役割を果たす。つまり、例えばバンド10から人体通信を用いて情報を送信する場合、バンド10にて生じた電界がユーザの身体UB上(例えばユーザの身体UBの表層)を伝播し、通信端末20にて当該電界が検出される。これにより通信端末20はバンド10から送信された情報を人体通信によって受信することができる。なお、本実施形態において通信媒体は人体であるとしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、電界を媒介する通信媒体は、人体以外の導体が含まれる。また、本実施形態に係る人体通信システム1は、複数の通信媒体を介して(例えば、人体、および人体と人体通信装置との間に存在する空間)通信を行ってもよい。
なお、いずれかの通信装置から送信される電界においては、一般的には通信装置間の伝播距離に応じて電界強度が低くなる。そのため、送信される電界の強度が低い場合、送信側から送信された情報が受信側へ伝達されない可能性がある。一方で、送信される電界の強度が高い場合、送信側から送信された電界がユーザの身体UBだけではなく、空間も伝播する可能性がある。この場合、受信側において人体および空間の二種類の通信媒体を通じて電界が伝播し、それらが打ち消し合って、送信側から送信された情報を読み取ることができないときもある。そのため、通信装置間において人体通信を行う場合、通信装置は、適切な通信強度で情報を伝達することが要求される。なお、実験によれば、信号強度は伝搬距離以外の要素に応じて変動することが分かっている。例えば、導体を伝播された電界が、当該導体と、他の通信装置または他の導体と接触する部位に応じて、信号強度が変動することが分かっている。より具体的には、人体の指もしくは足などの四肢部または頭部においては信号強度が強くなり、胸または腰などの胴体部では信号強度が弱くなることが分かっている。
図1に示した例においては、バンド10を腕に装着したユーザが、バンド10を装着した側の手を通信端末20に乗せたとする。そうすると、バンド10と通信端末20とがユーザの身体UBを介して人体通信することが可能となる。
なお、本実施形態において人体通信装置はバンド10または通信端末20のような態様により実現されているが、本実施形態に係る人体通信装置の態様は特に限定されない。例えば、人体通信装置は、携帯型(ウェアラブル型)のバンド10または据置型の通信端末20のような装置形態に限られない。具体的には、携帯型の人体通信装置は、腕時計、イヤリングまたはネックレス等のアクセサリの形態により実現されてもよいし、衣服、ベルト、靴、財布または鞄等に付着する形態であってもよいし、従来のスマートフォン、携帯電話、タブレット、またはノートPC等に付着する形態であってもよい。また、据置型の人体通信装置は、従来のNFC(Near Field Communication)装置等に用いられている端末であってもよいし、車両の各装備、自動販売機のボタン、家電機器、オーディオ機器、または建築設備等に付随する端末であってもよい。
ここで示した人体通信システム1は、例えば、電子マネーの決済処理、またはログイン管理もしくは開錠処理などの個人情報に関する処理に適用することが可能である。例えば、通信端末20が交通機関の自動改札機または精算機等に設けられていた場合、バンド10を装着したユーザは通信端末20に触れるだけで、運賃の精算処理等を行うことができる。
また、通信端末20が建物の部屋の入口に設けられている場合、バンド10を装着したユーザが通信端末20に触れることにより、入口のドアを開錠したり、出退勤の認証を行ったりすることができる。この場合、バンド10は、例えば犬または猫等の動物により装着されてもよい。そうすると、例えばバンド10を装着した猫が建物の部屋の入口に設けられた通信端末20に触れた場合、入口のドアが自動的に開くように制御することができる。これにより、バンド10を装着した猫のみが当該建物に出入りすることが可能となる。
他にも、例えば通信端末20が自動車等の車両の運転席の座席またはハンドル等に設けられている場合、バンド10を装着したユーザが座席に座ったりハンドルを握ったりするだけで、ミラー、座席、もしくはハンドルの位置、空調またはオーディオ等の調整をユーザに応じて自動的に行うことも可能となる。
また、通信端末20がオーディオ機器のスピーカに設けられている場合、バンド10を装着したユーザが通信端末20に触れることにより、当該スピーカから音を出すように当該オーディオ機器が制御してもよい。さらに、例えば、通信端末20が自動販売機の一部に設けられている場合、バンド10を装着したユーザがコーヒーを購入する場合に通信端末20に触れることにより、自動販売機は砂糖およびミルクの量についてユーザの好みに応じて自動的に調整されたコーヒーをユーザに提供することも可能である。
このように、人体通信システム1は、バンド10等の通信装置を用いるユーザの負担を減らすことができる。例えば、NFC通信を用いる通信装置により他の通信装置と通信を行う場合、当該通信装置を他の通信装置に近接させることがユーザに要求されていた。この場合、通信装置に備えられるNFC通信用のアンテナの位置合わせを高い精度で行うことが要求されるため、通信装置によっては位置合わせが困難となり、ユーザに負担が生じていた。そこで、NFC通信の代わりに人体通信を用いることにより、ユーザは他の通信装置に触れたり身体を近づけたりするだけで、通信を行うことが可能となる。したがって、ユーザの利便性が向上するという利点があった。
しかしながら、上述したような通信装置を用いて人体通信を行う際に、当該通信装置を使用するユーザが第三者または他の人体通信装置と意図せず接触することにより、ユーザの意図しない通信が行われる可能性があった。それにより、ユーザに関する情報が漏えいしたり、ユーザに関する情報が不正に利用されたりするという可能性が存在した。
図2は、人体通信システムによる他人の身体を介した人体通信の一例を示す図である。図2に示すように、人物P1がバンド10を装着している場合において、他の人物P2が人物P1および通信端末20の両方に触れているとき、バンド10および通信端末20は、人物P1および人物P2の身体において通信経路TP1を形成し、通信経路TP1を介して人体通信を行い得る。このとき、例えばバンド10と通信端末20との間で決済処理が実行されるときには、人物P1は通信端末20に触れていないのにもかかわらず、バンド10と通信端末20とが決済処理を実行してしまい、例えば知らない間に電子マネーの残高が減ってしまうということが考えられる。この場合、人物P2はバンド10を装着していないのにもかかわらず、あたかも人物P2が決済を行ったとみなされるため、人物P2が人物P1の電子マネーを不正に使用してしまうことも考えらえる。仮に人物P2に不正の目的がなくとも、人物P1の身体に触れている状態であれば、バンド10と通信端末20とが誤って決済処理を行ってしまう可能性も生じる。他にも、人体通信を介して個人情報をスキミングすることが可能な装置を保持する第三者が人物P1の身体を触れることにより、人物P1の装着するバンド10に記憶されている個人情報が当該第三者により読み取られる可能性が存在する。そのため、人体通信を介したセキュアな通信行う場合において、当該通信の安全性をより高くすることが求められていた。
そこで、本実施形態に係る人体通信システム1は、人体通信装置の通信強度を、人体通信を用いた通信を介した処理に係る情報に基づいて調整する。例えば、人体通信システム1は、決済処理または個人情報に関する処理など、セキュリティレベルの高い情報を通信する場合に、人体通信装置の通信強度を下げる調整を行う。また、人体通信システム1は、握手等によりメールアドレスを交換するなど、比較的セキュリティレベルの低い情報を通信する場合には、人体通信装置の通信強度を上げる調整を行ってもよい。かかる技術により、人体通信装置から送信される情報が人体上で伝送される距離が限定されるので、第三者の接触等による情報の不正な読み取り等を防ぐことができる。これにより、ユーザの利便性を確保しつつ、通信の安全性を保つことができる。
以上、本実施形態に係る人体通信システム1の概要について説明した。続いて、本実施形態に係る人体通信装置の具体的な構成例および通信処理例について説明する。
<<2.人体通信装置の構成>>
図3は、本開示の一実施形態に係る通信装置10および通信装置20の機能構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る通信装置10および通信装置20は同様の機能構成を有するため、以下では通信装置10の機能構成について説明する。なお、本実施形態の説明において、通信処理における役割(マスタ側とスレーブ側)を区別する場合、通信装置10をSD(Slave Device)、通信装置20をMD(Master Device)とも称する。例えば、図1で示した例では、バンド10がSDであり、通信端末20がMDであってもよい。また、通信装置10および通信装置20による通信処理における各々の通信装置の役割は、マスタ側またはスレーブ側に区別されなくてもよい。例えば、所定の通信処理を行う場合において、通信装置10からの要求に通信装置20が応答してもよいし、通信装置20からの要求に通信装置10が応答してもよい。
図3を参照すると、通信装置10は、制御部110、通信部120および記憶部130を備える。
(制御部)
制御部110は、通信装置10の動作全般を制御する。具体的には、制御部110は、通信部120の制御を行う。例えば、制御部110は、通信部120による人体通信機能の起動および停止を行う。また、制御部110は、通信部120による他の通信装置へのデータの送信指示、および通信部120により他の通信装置から取得されたデータに関する処理を行う。さらに、本実施形態に係る制御部110は、通信部120の通信強度の調整を行う。ここで、本実施形態における通信強度の調整とは、送信強度の調整または受信強度の調整のいずれかを含む。本実施形態における送信強度の調整とは、後述する通信部120から信号を出力するために電極に印加される電圧の電圧値を変更すること(すなわち、送信ゲインを調整すること)である。例えば、送信強度を小さくする場合、制御部110は、通信部120に対して送信ゲインを小さくする指示を行う。また、本実施形態における受信強度の調整とは、後述する通信部120が電極において捕捉しようとする信号の捕捉可能レベルを調整すること(すなわち、受信ゲインを調整すること)である。例えば、受信強度を小さくする場合、制御部110は、通信部120に対して受信ゲインを小さくする指示を行う。制御部110による通信強度の調整例については後述する。なお、制御部110は、通信装置10に含まれるCPUなどの処理回路によって実現される。また、制御部110の一部は、SE(Security Element)と呼ばれるマイコンにより実現されてもよい。SEは、データのアクセス制御等、セキュリティに関する処理を行う。
(通信部)
通信部120は、他の通信装置と人体を介した通信を行う機能を有する。具体的には、通信部120は、通信装置10に設けられた電極に印加する電圧値を制御することにより、制御部110から他の通信装置に送信するよう指示された情報を、人体を介して送信する。また、通信部120は、他の通信装置から人体を介して送信された情報を電極を用いて受信し、制御部110に受信した情報を出力する。本実施形態に係る通信部120は、制御部110から送信強度を調整する指示があった場合、当該指示に応じて信号の出力を変更する。例えば、通信部120は、制御部110からの送信強度に関する指示に応じて、送信ゲインを変更してもよい。また、制御部110から受信強度に関する指示に応じて受信ゲインを変更してもよい。
なお、通信部120は、人体通信の他に、無線または有線等による通信を行う機能を有してもよい。例えば、通信部120は、NFC等による近接通信を行う機能を有してもよい。
(記憶部)
記憶部130は、通信装置10に各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部130は、他の通信装置との通信により取得した情報を記憶する。このような情報には、例えば、決済処理に関する情報(電子マネーの残高または決済履歴等)、または個人情報(氏名、メールアドレス、電話番号等)等、他の通信装置との通信により実行される処理に関する情報が含まれる。また、記憶部130は、他の通信装置と接続を確立するための情報を記憶する。このような情報には、人体通信を用いて他の通信装置と接続を確立するための装置情報、またはセキュリティ情報なども含まれる。なお、記憶部130に代えて、通信装置10の外部から上述したような情報を取得する取得部が備えられてもよい。なお、記憶部130は、通信装置10に含まれるRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)またはフラッシュメモリ等の記憶装置によって実現される。
以上、本実施形態に係る通信装置10の構成例について説明した。なお、通信装置20の構成例および各構成要素の機能は通信装置10と同様であるため、説明を省略する。また、以下の説明において、特に区別しない限り、「通信」は「人体通信」を意味する。
<<3.通信強度の調整例>>
上述したように、本実施形態に係る制御部110は、データ送信における通信強度の調整を行う。具体的には、制御部110は、人体通信を用いた通信を介した処理に係る情報に基づいて、通信強度の調整を行う。このとき、調整対象となる通信強度は、通信装置10の通信部120によるデータ送信における送信強度であってもよいし、通信相手である通信装置20の通信部220によるデータ送信における送信強度であってもよい。また、調整対象となる通信強度は、通信装置10の通信部120によるデータ受信における受信強度であってもよいし、通信相手である通信装置20の通信部220によるデータ受信における受信強度であってもよい。
例えば、制御部110は、通信を介した所定の処理を他の通信装置と開始する際に、通信部120による通信強度を調整してもよい。詳細には、当該処理が決済処理等である場合は、セキュリティの高い通信を行うことが求められるので、制御部110は通信強度を低くしてもよい。これにより、通信装置10による通信の伝達可能な距離が短くなる。したがって、例えば他人が通信装置10を装着しているユーザに触れた状態で据置型の通信装置20を触れたとしても、人から人に信号が伝搬する際に減衰する分に加え、二人分の通信距離があり、通信装置10と通信装置20との間の距離が通信装置10の当該送信可能な距離を上回って、通信装置10と通信装置20との間で通信は行われない可能性が高くなる。よって、他人による通信装置10に対する不正処理を防止することができる。
また、制御部110は、例えば、処理を実行するアプリケーション、処理される情報、通信の接続状態、または通信相手となる通信装置の種類もしくは状態等に基づいて、通信強度を調整してもよい。以下、制御部110(210)による通信強度の調整例について説明する。なお、各通信装置の役割を区別するため、通信装置10および通信装置20を、SD10およびMD20と記載する。
(処理の内容またはセキュリティレベルに基づく調整)
例えば、制御部110は、アプリケーションが実行する処理に係る情報に基づいて通信強度を調整してもよい。ここでアプリケーションとは、SD10の記憶部130またはMD20の記憶部230の少なくともいずれかにおいて記憶されているプログラムに基づいて動作するアプリケーションである。当該アプリケーションには、例えば金融取引に関するアプリケーション、個人情報を交換するためのアプリケーション、または自動車の各装備の調整を行うためのアプリケーション等が含まれる。
このようなアプリケーションが実行する処理については、それぞれ処理毎にセキュリティレベルが設定される。セキュリティレベルとは、情報の機密の程度を示す指標であり、アプリケーションにより実行される処理に応じて決定される。この処理には、一の処理に含まれる少なくとも一の個別的な処理も含まれる。例えば、アプリケーションにより実行される金融取引処理は、決済処理、ポイント確認処理、または決済履歴確認処理等を含む。このとき、決済処理はユーザの所持する電子マネーを直接的に増減させる処理であるため、セキュリティレベルは他の処理に比べて高く設定され得る。一方、ポイント確認処理および決済履歴確認処理は、個人情報を含む処理であるが、ユーザの所持する電子マネーの増減処理ではないため、決済処理と比較してセキュリティレベルは低く設定され得る。つまり、金融取引処理に含まれる個々の処理に応じて、セキュリティレベルが各々設定されてもよい。これにより、制御部110は一の処理に含まれる各々の処理のセキュリティレベルに応じて通信強度を調整することができる。したがって、重要な処理をより安全に行うことができる。また、少なくとも一の処理において取り扱われる情報に基づいてセキュリティレベルが設定されてもよい。例えば、決済処理において、決済金額の多寡に応じてセキュリティレベルが設定されてもよい。より具体的には、決済処理において、決済金額が100円のような低額である場合にはセキュリティレベルが低く設定され、決済金額が10000円のような高額である場合にはセキュリティレベルが高く設定されてもよい。これにより、制御部110は、取り扱う決済金額に応じて通信強度を調整することができる。したがって、通信における処理をより効率的に行うことができる。
また、制御部110は、上記のセキュリティレベルに応じて通信強度を調整してもよい。例えば、セキュリティレベルが高いほど、制御部110は通信強度を低くし、セキュリティレベルが低いほど、制御部110は通信強度を高くしてもよい。このように、予めセキュリティレベルをアプリケーションにおいて実行される処理ごとに設定しておくことで、通信強度を適切に調整することが容易となる。なお、送信強度を調整する場合において、当該送信強度が不用意に高く調整されると、人体を介して通信される信号が空間を伝播してしまう可能性が高い。そのため、制御部110は、送信強度を所定の上限値よりも高く調整しないようにしてもよい。
セキュリティレベルに応じた通信強度の調整方法は特に限定されるものではなく、例えば、通信強度はセキュリティレベルの値等に応じて、連続的にまたは段階的に調整されてもよい。例えば、予めセキュリティレベルに関して所定の閾値および所定の強度が設けられている場合、制御部110は、セキュリティレベルが当該所定の閾値より高い場合は通信強度を当該所定の強度よりも低くし、また、セキュリティレベルが当該所定の閾値以下である場合は、通信強度を当該所定の強度よりも高くしてもよい。所定の閾値は複数設けられていてもよく、セキュリティレベルが属する各閾値により仕切られた区分に応じて、制御部110は通信強度を調整してもよい。
(通信強度調整のタイミング)
制御部110による通信強度調整を行うタイミングは、通信装置間の通信状態、または通信相手からの通知等に基づいて決定されてもよい。
例えば、SD10がMD20と人体通信を介した所定の処理を実行する際、制御部110は、MD20から当該処理に係る通知に基づいて、通信強度を調整してもよい。具体的には、SD10とMD20とが接続を確立して当該処理を開始する際、SD10がMD20から当該処理を開始する旨の通知を受信した場合に、制御部110が通信強度を調整してもよい。これにより、SD10からMD20へ情報が送信される際の通信強度が、当該処理が実行されている場合には制御部110により調整された通信強度(例えば低強度)となる。したがって、例えば当該処理のセキュリティレベルが高い場合、処理が実行されている間は通信強度が低くなるように調整されるので、より安全な通信を行うことができる。
また、上述した例では、MD20がSD10に対して処理を開始する旨を通知し、通知を受信したSD10が通信強度を調整したが、逆に、当該処理を開始する際に、MD20が通信強度を調整してもよい。具体的には、MD20の制御部210は、SD10等の他の通信装置との接続の状態に基づいてMD20の通信部220の通信強度を調整してもよい。より具体的には、MD20は、通信相手である通信装置との通信接続が確立したか否かに応じて通信部220の通信強度を調整してもよい。より具体的には、MD20は、SD10とのセッションが確立したあとに、MD20の通信強度を調整してもよい。
例えば、MD20がビーコン等を送出して通信装置を探索している場合は、制御部210は、通信部220による通信に係る送信強度を高く調整してもよい。一方で、通信相手であるSD10が検出され、SD10との通信接続が確立したあとに、制御部210は通信部220による通信に係る送信強度を低く調整してもよい。これにより、通信接続が確立する以前においては通信装置の探索の成功率を向上させることができ、通信接続が確立したあとにおいては通信のセキュリティを高めることができる。
なお、MD20がセキュリティの高い処理をマスタ側として行う場合に、SD10とMD20とが通信するときは、MD20の通信強度を調整することが好ましい。一般的にマスタ側は固定式の通信装置により実現される可能性が高い。この場合、固定式の通信装置においては多様かつ複雑な処理が可能であるため、マスタ側の通信装置のセキュリティはスレーブ側の通信装置のセキュリティよりも堅牢となり得る。そのため、SD10に処理に係る通知を送信してSD10の通信強度を低くする調整を行わせるよりも、MD20の通信強度を低くする調整を行う方が、より確実に通信の安全性を確保できると考えられる。また、MD20は、MD20の通信強度の調整だけでなく、併せてSD10側の通信強度の調整をしてもよい。SD10およびMD20の両者の通信強度を調整することにより、SD10とMD20との通信の伝達範囲をより細かく限定することができる。
(通信装置の種類に応じた処理)
また、制御部110は、通信における処理の対象となる通信装置の種類に応じて通信強度を調整してもよい。例えば、図1に示したように、SD10が携帯型の端末であり、MD20が据置型の端末である場合、SD10を装着したユーザがMD20に触れることにより、SD10とMD20がユーザの身体を介した通信において処理を行う。
一方で、人体通信を行う通信装置がどちらも携帯型の端末である場合は、複数のユーザ間の身体を介して通信が行われるときがある。このように、複数のユーザを介して人体通信を行うときには、ユーザと他のユーザとの接触(例えば握手またはハグによるユーザの接触)箇所によっては、複数のユーザの身体の接触状態により通信が遮断される可能性が存在する。そのため、通信相手に確実に情報を送信するために、制御部110(210)は、通信強度を高く調整してもよい。これにより、複数のユーザの身体を介した人体通信を行う場合にあっても、通信相手により確実に情報を送信することが可能となる。
なお、通信装置の種類に応じて通信強度を調整する場合、例えば、通信装置10は、通信相手との通信の確立の際に、通信相手である通信装置の種類に関する情報(型式、仕様、メーカ等)を取得し、取得した情報に応じて通信強度を調整してもよい。
(通信強度の再調整)
また、制御部110は、通信を介した処理に応じて調整された通信強度を、所定のタイミングで再調整してもよい。例えば、制御部110は、元の通信強度に戻してもよい。これにより、当該処理を開始する前の状態に戻すことができる。より具体的には、制御部110は、他の通信装置を探索するための探索処理と決済のための決済処理を行う場合に、決済処理において送信強度を低くする場合、決済処理が終了したあとに探索処理に応じた送信強度に戻してもよい。これにより、決済処理が終了したあとに、探索処理のための送信強度を得ることができる。
例えば、制御部110は、先に行われた通信強度の調整から所定時間経過したあとに、通信強度を再調整してもよい。より具体的には、通信強度の調整から所定時間所定の処理を行ったあとに、制御部110は通信強度を元に戻してもよい。当該所定時間は、処理の種類等に応じて決定されてもよい。これにより、特定の処理を行うのに要求される時間に応じて通信のセキュリティを高めることができる。
また、制御部110は、通信における処理が終了したあとに、通信強度を再調整してもよい。例えば、制御部110は、MD20との通信における一連の処理が終了したあとに、先に調整されている通信強度を元に戻してもよい。これにより、特定の処理が実施されている間において通信のセキュリティを高めるとともに、当該処理が終了したあとに、スタンバイなどの定常状態における通信状態に効率よく切り替えることができる。
また、制御部110は、通信相手である他の通信装置からの通知があったあとに、通信強度を再調整してもよい。例えば、SD10の制御部110は、MD20との通信を介した処理の実行中において、MD20から先に調整されている通信強度を再調整する指示を含む通知を受信した場合に、通信強度を元に戻してもよい。より具体的には、通信を介した処理の途中において、送受信する情報量が多く処理に時間がかかる場合において、MD20は送信強度を元に戻す調整を行うように指示するための通知をSD10に送信してもよい。当該通知を受信したSD10が送信強度を元に戻すことにより、処理時間が短縮される。したがって、ユーザの利便性を確保することができる。
さらに、制御部110は、SD10の電力の消費状態に応じて通信強度を調整してもよい。例えば、制御部110は、SD10の蓄電量に応じて通信強度を調整してもよい。より具体的には、SD10の蓄電量が少ない場合は通信強度を低く調整してもよい。これにより、電力の消費を抑制し、SD10をより長時間駆動させることができる。また、制御部110は、SD10により実行されている処理の内容に応じて通信強度を調整してもよい。例えば、画像処理など消費電力が大きい処理が実行されている間は通信強度を低く調整してもよい。これにより、SD10の電力の消費量を抑制することができる。
以上、制御部110(210)による通信強度の調整例について説明した。このように、通信強度の調整量または調整のタイミング等については、通信装置10または20の通信状態等に応じて適宜設定され得る。なお、通信強度の調整において、送信強度を調整するか、受信強度を調整するかについては、通信装置10または20の仕様または通信状態等に応じて適宜設定され得る。
<<4.通信処理例>>
<4.1.第1の通信処理例(SDの送信強度を低くする場合)>
次に、図4を参照して、本実施形態に係る人体通信システム1の第1の通信処理例について説明する。図4は、本実施形態に係る人体通信システム1の第1の通信処理例を説明するためのシーケンス図である。第1の通信処理例は、ユーザが携帯型の通信装置10(SD10)を用いて据置型の通信装置20(MD20)との間で決済処理を行う例である。ここでは、SD10の送信強度を調整する例について説明する。
まず、MD20が決済処理の対象である通信装置を検出するために送信されるビーコンをSD10が受信する(S101)。ビーコンは、MD20から周期的に送出される信号である。ビーコンを受信したSD10は、MD20に対してレスポンスを送信する(S103)。
レスポンスを受信したMD20は、決済処理を行うことをSD10に対して要求する(S105)。このとき、当該要求には、SD10の送信強度を低減する要求、および決済処理のセキュリティレベルに関する情報が含まれる。決済処理の要求を受信したSD10は、受信した情報に含まれるセキュリティレベルに応じてSD10の送信強度を低減する調整を行う(S107)。
SD10による通信強度の低減の調整が完了すると、SD10とMD20との間において相互認証処理がなされ、セッションが確立される(S109)。なお、ステップS107において実行されるSD10の送信強度の低減の調整は、相互認証処理、またはセッションの確立のあとに行われてもよい。つまり、決済処理が開始する時点より前に送信強度が調整されればよい。
セッションが確立すると、SD10とMD20との間で決済処理が行われる(S111)。具体的には、MD20からSD10に対して決済処理に関する指示(例えば残高確認または減額指示)が送信され、SD10は、当該指示に対する応答に関する情報をMD20に送信する(S113)。決済処理が完了するまでは、ステップS111およびステップS113の決済処理およびその応答が繰り返し実行される(S115)。
決済処理が完了すると、MD20はSD10に対して決済処理の完了通知を送信する(S117)。このとき、MD20はSD10に対して、送信強度を元に戻す要求を併せて送信してもよい。次に、SD10は、当該通知に応じて、送信強度を元に戻す等の再調整を行う(S119)。なおSD10は、決済処理の完了後においてMD20とのセッションが閉じられるタイミングに応じて、送信強度を再調整してもよい。
以上、第1の通信処理例について説明した。本処理例によれば、SD10はMD20からの各通知に応じてSD10の送信強度を低くする。これにより、SD10は、MD20との処理においてMD20は予め設定されたタイミングに送信強度を低くすることができる。したがって、SD10は、決済処理などの高いセキュリティレベルが要求される処理において、適切なタイミングに送信強度を低くすることができる。よって、ユーザの利便性および通信の安全性を確保することができる。
<4.2.第2の通信処理例(MDの送信強度を低くする場合)>
次に、図5を参照して、本実施形態に係る人体通信システム1の第2の通信処理例について説明する。図5は、本実施形態に係る人体通信システム1の第2の通信処理例を説明するためのシーケンス図である。第2の通信処理例は、第1の通信処理例と同様、ユーザがSD10を用いてMD20との間で決済処理を行う例である。ここでは、MD20の送信強度を調整する例について説明する。
まず、MD20が決済処理の対象である通信装置を検出するために送信されるビーコンをSD10が受信する(S201)。ビーコンは、MD20から周期的に送出される信号である。ビーコンを受信したSD10は、MD20に対してレスポンスを送信する(S203)。
レスポンスを受信したMD20は、決済処理のセキュリティレベルに応じてMD20の送信強度を低減する調整を行う(S205)。その後、MD20は決済処理を行うことをSD10に対して要求する(S207)。SD10がMD20からの決済処理に関する要求を受信すると、SD10とMD20との間において相互認証処理がなされ、セッションが確立される(S209)。なお、ステップS205において実行されるMD20の送信強度の調整は、MD20によるSD10に対する決済処理に関する要求のあとに行われてもよいし、相互認証処理またはセッションの確立のあとに行われてもよい。つまり、決済処理が開始する時点より前に送信強度が調整されればよい。
セッションが確立すると、SD10とMD20との間で決済処理が行われる(S211)。具体的には、MD20からSD10に対して決済処理に関する指示(例えば残高確認または減額指示)が送信され、SD10は、当該指示に対する応答に関する情報をMD20に送信する(S213)。決済処理が完了するまでは、ステップS211およびステップS213の決済処理およびその応答が繰り返し実行される(S215)。
決済処理が完了すると、MD20はSD10に対して決済処理の完了通知を送信する(S217)。次に、MD20は、決済処理の完了後においてSD10とのセッションが閉じられたのちに、送信強度を元に戻す等の再調整を行う(S219)。
以上、第2の通信処理例について説明した。本処理例によれば、MD20は、SD10との通信を介した処理の開始および終了に応じて、MD20の送信強度を低く調整する。これにより、MD20は、自らの要求により開始される処理が行われている間における送信強度を低くすることができる。したがって、SD10の送信強度を調整するための情報をSD10に対して送信しなくても、SD10を用いるユーザの利便性および通信の安全性を確保することができる。
<4.3.第3の通信処理例(送信強度を高く調整する場合)>
次に、本実施形態に係る人体通信システム1の第3の通信処理例について説明する。本処理例では、携帯型の通信装置10aを装着しているユーザUaおよび携帯型の通信装置10bを装着しているユーザUbが、人体通信を介してそれぞれの通信装置10に記憶されている個人情報を交換するケースについて説明する。
図6は、本実施形態に係る人体通信システム1の第3の通信処理例の概要を説明するための図である。図6を参照すると、通信装置の機能を有するバンド10aを装着しているユーザUaおよびバンド10bを装着しているユーザUbが握手している。このとき、ユーザUaの手UB1およびユーザUbの手UB2は互いに接触しているため、バンド10aおよびバンド10bの間には、各ユーザの手UB1およびUB2上に通信経路TP2が形成される。したがって、バンド10aおよびバンド10bは、通信経路TP2を介して人体通信を行うことが可能である。
しかしながら、本通信例においては、二人のユーザの身体上に通信経路が形成される。そのため、例えば図6に示すように、通信経路TP2は、二人のユーザの握手により接触している箇所を含む。このような接触箇所は、二人のユーザによる握手の密着の程度によって電界の伝播性が大きく変化し得る。例えば、密着度が低下すると、通信経路TP2において電界が伝播しにくくなり、バンド10aおよびバンド10b間の通信が困難となることが考えられる。
そのため、本通信例においてバンド10aおよびバンド10bの制御部110は、送信強度を低減させるだけではなく、逆に増加させる。これにより、通信経路TP2における電界の伝播性が低下するような場合においても、バンド10aおよびバンド10b間における通信を維持することができる。よって、バンド10aおよびバンド10bを使用する各ユーザの利便性を保持することができる。なお、送信強度を増加させることにより、ユーザに触れている第三者に対して情報が漏えいする可能性も存在する。しかし、本処理例においては、バンド10aおよびバンド10bを使用する各ユーザが互いに個人情報を交換するという特性上、第三者が各ユーザに気づかれずに個人情報を不正に入手する可能性は低い。そのため、各ユーザの接触による個人情報交換処理のセキュリティレベルは低く設定されてもよい。よって、送信強度を増加させることは、ユーザの利便性に資する。なお、送信強度の増加量は、通信装置間の通信を介した処理のセキュリティレベルに応じて適宜調整される。また、空間および人体を伝播した電界どうしの打ち消しを避けるため、送信強度の増加量は、通信装置間において送受信される信号に係る電界が空間を伝播してしまうレベルよりも低く調整される。また、図6に示した例では、2人のユーザが握手することにより接触するが、各ユーザの接触方法については特に限定されない。以下、本通信例における処理の流れについて説明する。
図7は、本実施形態に係る人体通信システム1の第3の通信処理例を説明するためのシーケンス図である。第3の通信処理例は、通信装置10aを装着する第1のユーザおよび通信装置10bを装着する第2のユーザがお互いに個人情報を交換する処理を行う例である。
まず、通信装置10bがマスタとして個人情報交換処理の対象である通信装置を検出するために送信されるビーコンをスレーブである通信装置10aが受信する(S301)。ビーコンを受信した通信装置10aは、通信装置10bに対してレスポンスを送信する(S303)。なお、本処理例においては、通信装置10aがマスタとしてビーコンを送信し、通信装置10bがスレーブとして当該ビーコンについてレスポンスを送信してもよい。また、通信装置10aおよび通信装置10bが互いにビーコンを送信し、各ビーコンに対するレスポンスを各通信装置が送信してもよい。これにより、レスポンスを各通信装置が受信した段階で、相手の通信装置に係る認証処理が完了する。
レスポンスを受信した通信装置10bは、通信相手が通信装置10aであると認識し、通信装置10aの装置の種類を特定する(S305)。本処理例では、通信装置10bは、通信装置10aがバンド形状を有する携帯型の通信装置であると特定する。このとき、通信装置10bは、ステップS305において特定された通信装置10aの種類または通信を介した処理に関するセキュリティレベルに基づいて送信強度を増加するか減少するかを決定する。そして通信装置10bは、決定された調整内容を、後述するステップS307において通信装置10aに対して送信される要求に含める。
次に、通信装置10bは、個人情報交換処理を行うことを通信装置10aに対して要求する(S307)。このとき、当該要求には、通信装置10aの送信強度を調整する要求が含まれてもよい。個人情報交換処理の要求を受信すると、通信装置10aと通信装置10bとの間において相互認証処理がなされ、セッションが確立される(S309)。
次いで、通信装置10aおよび通信装置10bは、送信強度を調整する(S311)。本処理例においては、通信装置10aが携帯型の通信装置であり、互いの個人情報を交換する処理であるため、通信装置10aおよび通信装置10bは、送信強度を増加させる調整を行う。なお、ステップS311において実行される通信装置10aおよび通信装置10bの送信強度の調整は、相互認証処理またはセッションの確立の直前に行われてもよい。また、通信装置10bの送信強度の調整は、個人情報交換処理の要求を通信装置10aに対して行う前に行われてもよい。セッションの確立の早い段階で送信強度が調整されることにより、通信の成功率が高くなり得る。よって、通信がより効率的に行われる。また、本処理例では通信装置10aおよび通信装置10bの両者の送信強度を増加させる調整が行われているが、通信装置10aまたは通信装置10bのいずれかの送信強度のみが調整されてもよい。
セッションが確立し、送信強度の調整が完了すると、通信装置10aと通信装置10bとの間で個人情報交換処理が行われる(S313、S315)。具体的には、通信装置10bから個人情報交換処理に関する指示が通信装置10aに送信され、通信装置10aは当該指示に対するレスポンスを通信装置10bに送信する。個人情報交換処理が完了するまでは、ステップS313およびステップS315の処理およびその応答が繰り返し実行される(S317)。
個人情報交換処理が完了すると、通信装置10bは通信装置10aに対して個人情報交換処理の完了通知を送信する(S319)。このとき、通信装置10bは通信装置10aに対して、送信強度を元に戻す要求を併せて送信してもよい。次に、通信装置10aおよび通信装置10bは、送信強度を元に戻す等の再調整を行う(S321)。なお、通信装置10aは、上記要求に応じて送信強度を再調整してもよい。また、通信装置10aおよび通信装置10bは、個人情報交換処理の完了後において両者のセッションが閉じられるタイミングに応じて、送信強度を再調整してもよい。さらに、通信装置10aおよび通信装置10bは、相互認証で共有したセッション鍵を用い、交換する情報を暗号化することにより、通信に関する情報を第三者に盗み見られないようにしてもよい。
以上、第3の通信処理例について説明した。本処理例によれば、通信装置10aおよび通信装置10bとの通信を介した個人情報交換処理を実行する際に、通信装置10aおよび通信装置10bは、それぞれの送信強度を高く調整する。これにより、各通信装置を使用するユーザ間における通信経路の電界の伝播性が低くなり得る場合においても、通信装置間において通信品質を確保することができる。したがって、ユーザの利便性を維持することができる。
以上、各通信処理例について説明した。なお、上述した各通信処理例においてはいずれも、少なくとも一の通信装置の送信強度が調整の対象となっていたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、通信装置の受信強度が調整の対象となってもよい。より具体的には、第1の通信処理例においては、MD20は、SD10の送信強度を低くする指示を通知するとともに、MD20の受信強度を低くしてもよい。これにより、SD10とMD20との通信の伝達範囲がさらに制限されるので、より安全性の高い通信を実現できる。また、第2の通信処理例においては、MD20は、MD20の送信強度だけではなく受信強度を低くしてもよい。これにより、SD10の通信強度を調整しない場合においても、SD10とMD20との通信の伝達範囲をより細かく制限することができる。また、第3の通信処理例においては、通信装置10aおよび通信装置10bの少なくともいずれかの受信強度を高くしてもよい。これにより、通信装置10aと通信装置10bとの通信の成功率をさらに高めることができる。なお、通信装置10は、受信強度のみを調整してもよい。
また、上記の通信処理例において、通信装置10は通信装置の種類に応じて通信強度を調整するとしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、通信装置10は、通信装置の装着位置に応じて通信強度を調整してもよい。より具体的には、通信相手である通信装置10bがバンド形状である場合、通信装置10aは、通信装置10bの装着位置に関する情報を通信装置10bから取得し、当該装着位置に関する情報に基づいて通信強度を調整してもよい。例えば、通信装置10aは、通信装置10bの装着位置が握手した方の腕か逆の腕かに応じて通信強度を調整してもよい。これにより、通信装置間の通信経路の長さに応じた通信強度が設定され得る。なお、このような装着位置は、例えば通信装置10に設けられ得る高度計または加速度センサ等により推定されてもよい。また、通信強度は、不図示のボタン等を介したユーザの入力に基づいて調整されてもよい。
<<5.ハードウェア構成例>>
次に、図8を参照して、本開示の実施形態に係る人体通信装置のハードウェア構成について説明する。図8は、本開示の実施形態に係る人体通信装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図示された人体通信装置900は、例えば、上記の実施形態における通信装置10、および通信装置20を実現しうる。
人体通信装置900は、CPU(Central Processing unit)901、ROM(Read Only Memory)903、およびRAM(Random Access Memory)905を含む。また、人体通信装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート925、通信装置929を含んでもよい。人体通信装置900は、CPU901に代えて、またはこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ばれるような処理回路を有してもよい。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体923に記録された各種プログラムに従って、人体通信装置900内の動作全般またはその一部を制御する。例えば、CPU901は、上記の実施形態における通信装置10等に含まれる各機能部の動作全般を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU901、ROM903、およびRAM905は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザによって操作される装置である。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、人体通信装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器927であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、人体通信装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD、PDP、OELDなどの表示装置、スピーカおよびヘッドホンなどの音響出力装置、ならびにプリンタ装置などでありうる。出力装置917は、人体通信装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音響などの音として出力したりする。
ストレージ装置919は、人体通信装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のためのリーダライタであり、人体通信装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体923に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
接続ポート925は、機器を人体通信装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート925は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどでありうる。また、接続ポート925は、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート925に外部接続機器927を接続することで、人体通信装置900と外部接続機器927との間で各種のデータが交換されうる。
通信装置929は、例えば、通信ネットワークNWに接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。通信装置929は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどでありうる。また、通信装置929は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置929は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置929に接続される通信ネットワークNWは、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。さらに、通信装置929は、人体通信に係るデバイスを含む。
以上、人体通信装置900のハードウェア構成の一例を示した。
<<6.まとめ>>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の人体通信装置の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、人体通信装置の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、人体通信装置に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した人体通信装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整する制御部を備える、人体通信装置。
(2)
前記制御部は、アプリケーションが実行する処理に係る情報に基づいて前記通信強度を調整する、前記(1)に記載の人体通信装置。
(3)
前記制御部は、前記アプリケーションが実行する処理に係るセキュリティレベルに応じて前記通信強度を調整する、前記(2)に記載の人体通信装置。
(4)
前記制御部は、前記セキュリティレベルが所定の閾値より高い場合、前記通信強度を所定の強度より低く調整する、前記(3)に記載の人体通信装置。
(5)
前記制御部は、第1の通信装置から送信される前記処理に係る通知に基づいて前記通信強度を調整する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の人体通信装置。
(6)
前記制御部は、第1の通信装置との接続のための処理に基づいて前記通信強度を調整する、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の人体通信装置。
(7)
前記制御部は、前記第1の通信装置との通信接続が確立されたか否かに応じて前記通信強度を調整する、前記(6)に記載の人体通信装置。
(8)
前記制御部は、前記処理の対象となる第1の通信装置の種類に応じて前記通信強度を調整する、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の人体通信装置。
(9)
前記制御部により前記通信強度が調整された場合、前記制御部は、前記通信強度の調整から所定時間が経過したあとに前記通信強度を再調整する、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の人体通信装置。
(10)
前記制御部により前記通信強度が調整された場合、前記制御部は、前記処理が終了したあとに前記通信強度を再調整する、前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の人体通信装置。
(11)
前記制御部により前記通信強度が調整された場合、前記制御部は、第1の通信装置からの通知があったあとに前記通信強度を再調整する、前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の人体通信装置。
(12)
前記制御部は、前記人体通信装置の電力の消費状態に応じて前記通信強度を調整する、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の人体通信装置。
(13)
前記処理は、決済に係る処理、または個人情報に係る処理の少なくともいずれかを含む、前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の人体通信装置。
(14)
前記通信強度は、送信強度または受信強度の少なくともいずれかを含む、前記(1)〜(13)のいずれか1項に記載の人体通信装置。
(15)
プロセッサが、人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整することを含む、人体通信方法。
(16)
コンピュータを、
人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整する制御部として機能させるためのプログラム。
1 人体通信システム
10 通信装置(SD)
20 通信装置(MD)
110、210 制御部
120、220 通信部
130、230 記憶部

Claims (16)

  1. 人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整する制御部を備える、人体通信装置。
  2. 前記制御部は、アプリケーションが実行する処理に係る情報に基づいて前記通信強度を調整する、請求項1に記載の人体通信装置。
  3. 前記制御部は、前記アプリケーションが実行する処理に係るセキュリティレベルに応じて前記通信強度を調整する、請求項2に記載の人体通信装置。
  4. 前記制御部は、前記セキュリティレベルが所定の閾値より高い場合、前記通信強度を所定の強度より低くする、請求項3に記載の人体通信装置。
  5. 前記制御部は、第1の通信装置から送信される前記処理に係る通知に基づいて前記通信強度を調整する、請求項1に記載の人体通信装置。
  6. 前記制御部は、第1の通信装置との接続のための処理に基づいて前記通信強度を調整する、請求項1に記載の人体通信装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の通信装置との通信接続が確立されたか否かに応じて前記通信強度を調整する、請求項6に記載の人体通信装置。
  8. 前記制御部は、前記処理の対象となる第1の通信装置の種類に応じて前記通信強度を調整する、請求項1に記載の人体通信装置。
  9. 前記制御部により前記通信強度が調整された場合、前記制御部は、前記通信強度の調整から所定時間が経過したあとに前記通信強度を再調整する、請求項1に記載の人体通信装置。
  10. 前記制御部により前記通信強度が調整された場合、前記制御部は、前記処理が終了したあとに前記通信強度を再調整する、請求項1に記載の人体通信装置。
  11. 前記制御部により前記通信強度が調整された場合、前記制御部は、第1の通信装置からの通知があったあとに前記通信強度を再調整する、請求項1に記載の人体通信装置。
  12. 前記制御部は、前記人体通信装置の電力の消費状態に応じて前記通信強度を調整する、請求項1に記載の人体通信装置。
  13. 前記処理は、決済に係る処理、または個人情報に係る処理の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の人体通信装置。
  14. 前記通信強度は、送信強度または受信強度の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の人体通信装置。
  15. プロセッサが、人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整することを含む、人体通信方法。
  16. コンピュータを、
    人体通信を用いた、通信を介した処理に係る情報に基づいて通信強度を調整する制御部として機能させるためのプログラム。
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