JP2017072717A - トナー補給装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

トナー補給装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】異常画像が形成されることなく、トナー容器の内壁に付着して残留するトナーを少なくすることができる、トナー補給装置、及び、画像形成装置を提供する。【解決手段】トナー容器32Yをトナー補給動作時における正方向とは逆の逆方向にも回転駆動できるように構成して、トナー容器32Yを正方向に回転駆動するときにはトナー容器32Yに振動を与えずに、トナー容器32Yを逆方向に回転駆動するときにはトナー容器32Yに振動を与えるように構成している。【選択図】図7

Description

この発明は、トナー容器を正方向に回転駆動してトナー容器に収容されたトナーを容器外に排出させて現像装置等の被補給体に向けて補給するトナー補給装置と、それを備えた画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置において、内周面に螺旋状の突起が形成された略略筒状のトナー容器(トナーカートリッジ)を回転駆動して、トナー容器に収容されたトナーを容器外に排出するトナー補給装置を設置したものが知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
詳しくは、特許文献1において、トナー容器(トナーカートリッジ)は、外周面から内周面に向けて突出する螺旋状の突起が形成された略筒状の容器本体が設けられている。そして、駆動モータによって容器本体が所定方向(正方向)に回転駆動されることで、螺旋状の突起によって容器本体内のトナーがトナー排出口に向けて搬送されて、トナー排出口からトナーが排出される。そして、トナー容器から排出されたトナーは、連通路(落下経路部)を落下した後に、その真下に位置する吸引口から粉体ポンプによる吸引によって吸引されて、吸引口に接続された搬送管を介して現像装置(被補給体)に向けて、搬送されて補給されることになる。
一方、特許文献2、3等には、略筒状のトナー容器(トナーボトル)が着脱可能に設置されるトナー補給装置において、トナー容器の内壁に付着して残留するトナーを少なくして容器内に収容したトナーをきれいに使い切ることを目的として、トナー容器を回転駆動しながらトナー容器に振動を与える技術が開示されている。
上述した特許文献2、3等のトナー補給装置は、トナー容器を回転駆動しながらトナー容器に振動を与えているため、トナー容器の内壁に付着して残留するトナーを少なくする効果が大いに期待できる。
しかし、トナー容器を回転駆動するときにトナー容器に一様に大きな振動を付与してしまうと、その振動が画像形成装置を構成する部材に伝わって、異常画像が形成されてしまう不具合が生じてしまうことがあった。特に、トナー容器で生じた振動が、感光体ドラム(像担持体)に潜像を形成する書込み部(露光部)に伝わってしまうと、感光体ドラム上に形成される潜像が乱れてしまう不具合が生じてしまうことがあった。そして、このように感光体ドラム上に形成される潜像が乱れてしまうと、感光体ドラムや記録媒体に形成されるトナー像も同様に乱れてしまい、ムラ画像やスジ画像などの異常画像が形成されてしまうことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、異常画像が形成されることなく、トナー容器の内壁に付着して残留するトナーを少なくすることができる、トナー補給装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明におけるトナー補給装置は、内周面に螺旋状の突起が形成された略筒状のトナー容器を正方向に回転駆動して当該トナー容器に収容されたトナーを容器外に排出させるトナー補給装置であって、前記トナー容器を前記正方向とは逆の逆方向にも回転駆動できるように構成され、前記トナー容器を前記正方向に回転駆動するときには前記トナー容器に振動を与えずに、前記トナー容器を前記逆方向に回転駆動するときには前記トナー容器に振動を与えるように構成されたものである。
本発明によれば、異常画像が形成されることなく、トナー容器の内壁に付着して残留するトナーを少なくすることができる、トナー補給装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 トナー補給装置を示す全体構成図である。 作像部を示す断面図である。 粉体ポンプを示す断面図である。 設置部に設置されたトナー容器を示す斜視図である。 設置部に設置されたトナー容器を図2、図5のX方向からみた概略図である。 (A1)〜(A3)トナー容器が正方向に回転する動作を示す図と、(B1)〜(B3)トナー容器が逆方向に回転する動作を示す図と、である。 トナー補給装置でおこなわれる制御を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1〜図3にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はそのトナー補給装置(粉体補給装置)を示す構成図であり、図3は作像部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の上方にある設置部31(トナー容器受台)には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4色の略筒状のトナー容器32Y、32M、32C、32K(粉体容器)が着脱可能(交換可能)に載置されている。また、各トナー容器32Y、32M、32C、32Kの下方には、それぞれ、トナー補給装置の貯留部81Y、81M、81C、81Kが配設されている。
また、設置部31の下方には中間転写ユニット15が配設されている。その中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
図3を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電部4Y、被補給体としての現像装置5Y(現像部)、クリーニング部2Y、除電部(不図示である。)等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
図3を参照して、像担持体としての感光体ドラム1Yは、不図示のモータによって図2中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7(書込み部)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像装置5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び第1転写バイアスローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の下方に配設された露光部7から、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム上に向けて照射される。詳しくは、露光部7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8、4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9K 、2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14、中間転写クリーニング部10等で構成される。中間転写ベルト8は、3つのローラ12〜14によって張架・支持されるとともに、1つのローラ12の回転駆動によって図1の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K との間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ19との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ12が、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト8には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28(タイミングローラ対)に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ローラ及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、トナー補給装置90の構成・動作について、簡単に説明する。
トナー補給装置90は、設置部31に設置されたトナー容器32Yを正方向(図2の矢印方向である。)に回転駆動して、トナー容器32Y内に収容されたトナーを容器外に排出して、現像装置5Yに導くためのものであって、トナー補給経路(トナー搬送経路)を形成している。
なお、図2は、理解を容易にするために、トナー容器32Y、トナー補給装置90、現像装置5Yの配置方向などを変えて図示している。実際には、図2において、トナー容器32Yとトナー補給装置90の一部との長手方向が紙面垂直方向になるように配設されている(図1を参照できる。)。また、搬送管95、96の向きや配置も簡略化して図示している。
画像形成装置本体100の設置部31に設置された各トナー容器32Y、32M、32C、32K内のトナーは、各色の現像装置内のトナー消費に応じて、トナー色ごとに設けられたトナー補給装置を経て適宜に各現像装置内に補給される。4つのトナー補給装置は、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造である。
詳しくは、トナー容器32Yが装置本体100の設置部31にセットされると、トナー容器32Yのボトル・ギア37Yが装置本体100の駆動ギア110に噛合するとともに、キャップ受部91のキャップ開閉チャック92によってトナー容器32Yからキャップ34Y(トナー排出口Cを塞ぐための部材である。)が取り外される。これにより、トナー容器32Yのトナー排出口C(開口部)が開放されて、トナー容器32Y内に収容されたトナーの排出が可能になる。
一方、トナー補給装置90において、開放されたトナー排出口Cの下方には、落下経路部82を介して貯留部81が設けられている。貯留部81の底部には吸引口83が設けられていて、この吸引口83がノズルを介して搬送管95(チューブ)の一端に接続されている。搬送管95は、親トナー性の低いフレキシブルなゴム材料からなり、その他端が粉体ポンプ60(ダイヤフラムポンプ)に接続されている。粉体ポンプ60は、サブホッパ70、搬送管96(チューブ)を介して現像装置5Yに接続されている。
このように構成されたトナー補給装置90において、駆動モータ115によって駆動ギア110が駆動されるとトナー容器32Yの容器本体33Yが正方向に回転駆動されて、トナー容器32Yのトナー排出口Cからトナーが排出される。トナー容器32Yから排出されたトナーは、落下経路部82を落下して貯留部81に貯留される。貯留部81に貯留されたトナーは、粉体ポンプ60が稼働することで、吸引口83から吸引されて搬送管95を介して粉体ポンプ60からサブホッパ70に向けて搬送される。そして、サブホッパ70に搬送されたトナーは、搬送管96を介して現像装置5Y内に補給される。すなわち、トナー容器32Y内のトナーは、図2中の破線矢印方向に搬送されることになる。
次に、図3にて、作像部における現像装置(被補給体)の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部53Y、54Y内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部53Y、54Y内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
なお、本実施の形態において用いられるトナーは、低融点のトナーであって、有機溶媒中に活性水素基を有する化合物と反応可能な変性ポリエステル樹脂を含むトナー組成分を溶解又は/及び分散させて、その溶解液又は分散液を、樹脂微粒子を含む水系媒体中で、活性水素基を有する化合物と反応させて得られたものである。そして、そのトナーバインダーは、その変性ポリエステル樹脂とともに、結晶性ポリエステル樹脂を含有している。このように、本実施の形態では、低融点トナーを用いていて、トナー容器32Yの内壁面にトナーが付着しやすいため、後述するようにトナー容器32Yに適宜に振動を与える構成が有用になる。
このように構成された現像装置5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51Yのスリーブは、図3の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
ここで、現像装置5Y内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。詳しくは、現像装置5Y内のトナー消費に応じて、トナー容器32Yに収容されているトナーが、トナー補給装置90を介して現像剤収容部54Y内に補給される。
その後、現像剤収容部54Y内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、2つの現像剤収容部53Y、54Yを循環する(図3の紙面垂直方向の長手方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、図3中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部53Yの上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
次に、図4にて、粉体ポンプ60及びサブホッパ70について詳述する。
図4を参照して、本実施の形態における粉体ポンプ60は、ダイヤフラムポンプ(容積式ポンプ)であって、ダイヤフラム61(ゴム部材)、ケース62、モータ67、回転板68、逆止弁63、64、シール部材65、66(弾性部材)、等で構成されている。このように構成された粉体ポンプ60は、比較的小型かつ低コストのものである。
ここで、ケース62とダイヤフラム61とでポンプ本体を形成する。
ケース62は、剛性を有する樹脂材料又は金属材料からなり、ポンプ本体の主部(ハウジング)として機能する。ケース62(ポンプ本体)には、内部に向けて現像剤を空気とともに流入するための流入口Aと、内部から現像剤を空気とともに流出するための流出口Bと、が形成されている。
ダイヤフラム61は、親トナー性が低く弾性を有するゴム材料で形成されていて、椀状に形成された部分の内部が容積可変部Wとして機能して、その外周部に起立するようにアーム部61a(その穴部に回転板68の偏心軸68aが嵌合している。)が形成されている。ダイヤフラム61はケース62に対して隙間が生じないように接合されていて、ダイヤフラム61の容積可変部Wと、ケース62の内部と、がポンプ本体の内部において1つの閉空間として形成されている。そして、ポンプ本体61、62は、後述する回転板68(偏心軸68a)の回転にともなうダイヤフラム61の伸縮動作によって、内部の容積を増減させて正圧と負圧とを交互に発生させることになる。
回転板68は、モータ67のモータ軸に設置されていて、その面上においてモータ軸(回転中心)から偏心した位置に起立するように偏心軸68aが設けられている。回転軸68の偏心軸68aは、ダイヤフラム61におけるアーム部61aの先端部に形成された穴部に挿入(嵌合)されている。
このような構成により、制御部に制御されてモータ67が駆動されることで、回転板68(偏心軸68a)が回転して、それにともないダイヤフラム61が容積可変部Wの容積を周期的に増減するように伸縮することになる。そして、このようなダイヤフラム61の伸縮動作にともない、ポンプ本体61、62の内部に正圧と負圧とが交互に発生されることになる。
ここで、ポンプ本体(ケース62)の流入口Aには、流入側逆止弁63が設置されている。この流入側逆止弁63は、ポンプ本体61、62の内部に負圧が発生したときに流入口Aを開放して、ポンプ本体61、62の内部に正圧が発生したときに流入口Aを閉鎖するものである。流入側逆止弁63は、ポンプ本体61、62の内側(内部)から流入口Aに対向するように配設されている。粉体ポンプ60における流入口Aの側には、搬送管95を介して貯留部81が接続されている。
他方、ポンプ本体(ケース62)の流出口Bには、流出側逆止弁64が設置されている。この流出側逆止弁64は、ポンプ本体61、62の内部に負圧が発生したときに流出口Bを閉鎖して、ポンプ本体61、62の内部に正圧が発生したときに流出口Bを開放するものである。流出側逆止弁64は、ポンプ本体61、62の外側から流出口Bに対向するように配設されている。粉体ポンプ60における流出口Bの側には、サブホッパ70が接続されている。
このような構成・動作により、先に図2を用いて説明したように、粉体ポンプ60が稼働することで、貯留部81内に貯留されたトナーが吸引口83から吸引されて搬送管95を搬送された後に、サブホッパ70内にトナーが搬送されることになる。詳しくは、サブホッパ70のホッパ残量センサ76がサブホッパ70内におけるトナー量の不足を検知すると、粉体ポンプ60(モータ67)を駆動して、貯留部81からサブホッパ70へのトナー補給をおこなう。
図4を参照して、サブホッパ70には、2つの搬送スクリュ71、72、ホッパ残量センサ76、補給モータ(不図示である。)、等が設置されている。また、サブホッパ70の第1搬送経路(第1搬送スクリュ71が設置された搬送経路である。)の上流側の上方には、粉体ポンプ60の流出口Bに連通する補給口が形成されている。サブホッパ70の第2搬送経路(第2搬送スクリュ72が設置された搬送経路である。)の下流側の下方には排出口74が形成されていて、この排出口74が搬送管96(チューブ)を介して現像装置5Yに接続されている。また、サブホッパ70の第2搬送経路の上方には、粉体ポンプ60からトナーとともに送入された空気を排出するための排気口75が設けられている。なお、第2の搬送管96は、先に説明した第1の搬送管95と同様に、親トナー性が低く弾性を有するフレキシブルなゴム材料で形成されている。
ここで、サブホッパ70において、第1搬送経路の下流側と第2搬送経路の上流側とは長手方向(図3及び図5の紙面垂直方向である。)の一端側で連通しているが、その連通部分を除いて第1搬送経路と第2搬送経路とは壁部で隔絶されている。
そして、サブホッパ70内に補給されたトナーは、補給モータによって回転駆動される搬送スクリュ71、72によって、サブホッパ70内の第1搬送経路、第2搬送経路の順に搬送されて、その後にサブホッパ70から搬送管96を介して現像装置5Y内に補給される。詳しくは、現像装置5Yの濃度検知センサ56Yが現像剤収容部54Yにおけるトナー濃度の不足を検知すると、サブホッパ70の搬送スクリュ71、72を回転駆動して、サブホッパ70から現像装置5Yへのトナー補給をおこなう。
このように、本実施の形態では、トナー容器32Yからのトナーの搬送経路をフレキシブルな搬送管95、96(チューブ)で形成しているために、トナー容器32Yの設置部31を現像装置5Yから離れた位置に比較的自由にレイアウトすることができる。
次に、図2、図5等を用いて、トナー容器32Yについての説明と、それに付随するトナー補給装置90についての説明と、をおこなう。
先に図2等で説明したように、トナー容器32Yは、主として、容器本体33Yと、そのトナー排出口Cに着脱可能に設けられたキャップ34Y(栓部材)と、で構成される。
容器本体33Yの頭部には、容器本体33Yと一体的に回転するボトル・ギア37Yと、トナー排出口Cと、が設けられている。ボトル・ギア37Yは、装置本体100の駆動ギア110(図2を参照できる。)と噛合して容器本体33Yを正方向(又は、逆方向)に回転駆動するためのものである。また、トナー排出口Cは、容器本体33Y内に収容されたトナー(粉体)を落下経路部82に向けて排出するためのものである。
容器本体33Yには、外周面から内周面にかけて、螺旋状の突起33aが設けられている。この螺旋状の突起33aは、容器本体33Yを回転駆動してトナー排出口Cからトナーを排出するためのものである。
なお、このように構成された容器本体33Yは、ボトル・ギア37Yとともにブロー成形にて製造することができる。
一方、図2及び図5を参照して、トナー補給装置90のキャップ受部91は、設置部31(トナー補給装置90)に設置された状態のトナー容器32Yの頭部を覆うように設けられている。
キャップ受部91には、トナー容器32Yの着脱動作に連動してキャップ34Yの開閉動作をおこなうキャップ開閉チャック92や、キャップ開閉チャック92を駆動する開閉駆動部(不図示である。)や、落下経路部82や、貯留部81、等が設けられている。そして、設置部31上に載置されたトナー容器32Yがキャップ受部91に向けてスライド移動されて、キャップ34Yがキャップ開閉チャック92の位置に達すると、さらにトナー容器32Yをスライド移動させて押し込む動作に連動して、キャップ開閉チャック92がキャップ34Yを挟んだ状態でトナー排出口Cからキャップ34Yを離脱させるように開閉駆動部が稼働する。これにより、トナー容器32Yのトナー排出口Cが開放された状態になって、トナー排出口Cからのトナー排出が可能になる。また、このようなトナー容器32Yの装着動作に連動して、ロック機構が稼働してトナー容器32Yの頭部側が設置部31から取り外されないようにロックされる。このとき、トナー容器32Yは、トナー補給装置90(設置部31)に対して、そのトナー排出口C(頭部)の側が回転可能に固定されて、少なくとも底部の側(トナー排出口の反対側に位置する底部の側である。)が上下動可能に載置されることになる。また、トナー容器32Yの容器本体33Yは、設置部31上において回転可能に保持されることになる。
なお、設置部31(トナー容器受台)に対してトナー容器32Yが離脱されるときには、上述した装着時の動作と逆の動作がおこなわれることになる。
トナー補給装置90の貯留部81は、落下経路部82を落下したトナーが貯留されるように略椀状に形成されていて、その内部にはトナー検知センサ86や撹拌部材(不図示である。)が設置されている。粉体ポンプ60は、搬送管95を介して貯留部81の吸引口83に接続されていて、貯留部81に貯留されたトナーを吸引して搬送管95を搬送させる。
このように、本実施の形態では、トナー容器32Yから排出されたトナーを粉体ポンプ60によって直接的に吸引するのではなくて、トナー容器32Yから排出されて貯留部81にある程度貯留されたトナーのうち、必要な量だけ粉体ポンプ60で吸引するように構成しているため、粉体ポンプ60で吸引するトナー量に不足が生じてしまう不具合を確実に軽減することができる。
トナー検知センサ86は、トナー容器32Yの内部に収容されたトナーが空になった状態(トナーエンド状態)、又は、それに近い状態(トナーニアエンド状態)を間接的に検知するためのものであって、吸引口83に近い位置に設置している。そして、トナー検知センサ86の検知結果に基いて、トナー容器32Yからトナーを排出している。
詳しくは、トナー検知センサ86としては、圧電センサ、透過光センサなどを用いることができる。本実施の形態では、トナー検知センサ86として圧電センサを用いている。トナー検知センサ86の検知面の高さは、吸引口83の上方に堆積されるトナー量(堆積高さ)が狙いの値になるように設定されている。
そして、トナー検知センサ86の検知結果に基いて、トナー容器32Y(容器本体33Y)を回転駆動する駆動モータ115の正方向の駆動タイミングや駆動時間が制御される。具体的に、トナー検知センサ86によってその位置にトナーがないものと判別された場合には駆動モータ115が正方向に所定時間だけ駆動されて、トナー検知センサ86によってその位置にトナーがあるものと判別された場合には駆動モータ115の正方向の駆動が停止されることになる。
以下、図5〜図8等を用いて、本実施の形態において特徴的な、トナー補給装置90(及び、トナー容器32Y)の構成・動作について説明する。
上述したように、トナー補給装置90は、内周面に螺旋状の突起が形成された略筒状のトナー容器32Yを正方向(図5の矢印方向であって、図6、図7(A1)〜(A3)の実線矢印方向である。)に回転駆動して、トナー容器32Yに収容されたトナーを容器外に排出させるトナー容器駆動装置として機能するものである。
ここで、本実施の形態におけるトナー補給装置90は、トナー容器32Yを正方向とは逆の逆方向にも回転駆動できるように構成されている。具体的に、トナー容器32Yを回転駆動する駆動モータ115は、正逆双方向回転型のDCモータであって、制御部による制御によりトナー容器32Yを、正方向(図6、図7(A1)〜(A3)の実線矢印方向(時計方向)である。)に回転駆動したり、逆方向(図6、図7(B1)〜(B3)の破線矢印方向(反時計方向)である。)に回転駆動したり、その回転方向を切り替えることができる。
そして、本実施の形態におけるトナー補給装置90は、トナー容器32Yを正方向に回転駆動するときにはトナー容器32Yに振動を与えずに、トナー容器32Yを逆方向に回転駆動するときにはトナー容器32Yに振動を与えるように構成されている。換言すると、後述するトナー容器32Y(容器本体33Y)の突出部33bや、設置部31(トナー補給装置90)の板バネ98(弾性部材)や規制部99が、正回転時にトナー容器32Y(容器本体33Y)に振動を与えずに、逆回転時にトナー容器32Y(容器本体33Y)に振動を与える振動付与手段として機能することになる。
詳しくは、図5〜図7等を参照して、トナー容器32Yは、その外周面に、正方向(図6、図7の時計方向である。)の回転方向に対して上流側から下流側に向けて突出量が徐々に増加して、その突出量が最大となる位置(頂部)から下流側に向けて突出量が急激に減少するように形成された突出部33b(凸部)が設けられている。
さらに具体的に、突出部33bは、正方向の回転方向に対して、上流側端部における外周面からの突出量が0になり、下流側に進むにしたがって外周面からの突出量が緩やかに連続的に漸増して、頂部における外周面からの突出量が1〜3mm程度になり、頂部と外周面との間に略径方向の段差(又は、急激な傾斜)が形成されるように、略スロープ状に形成されている。突出部33bは、容器本体33Yの主部と一体的に樹脂材料で形成されている。
そして、トナー容器32Yの正方向又は逆方向の回転周期に合わせて突出部33bに接触するように、トナー容器32Yの外周面に摺接する弾性部材としての板バネ98が設けられている。図6に示すように、板バネ98の先端部(図6にて破線で囲んだ部分である。)は、容器本体33Yの外周面に摺接する。
具体的に、弾性部材としての板バネ98は、図6、図7を参照して、正方向又は逆方向に回転するトナー容器32Y(容器本体)33Yに対して下方の位置で摺接するように形成されている。
また、設置部31の長手方向端部(トナー容器32Yの底部の位置に対応する端部である。)には、板バネ98を保持するとともに板バネ98の一定方向の弾性変形を規制する規制部99が設けられている。詳しくは、板バネ98は、正方向回転方向の上流側に曲げ部が形成されて略ブーメラン状に形成されるとともに、その先端部が曲面状に形成されている。板バネ98は、その底部が設置部31に固定支持されていて、板バネ98に外力が加わらない状態において底部から起立した起立部の一部が規制部99(起立部の傾斜に合わせて傾斜した壁部である。)に当接するように構成されている。
そして、板バネ98(弾性部材)は、図7(A1)〜(A3)(特に、図7(A2))を参照して、トナー容器32Y(容器本体33Y)が正方向に回転するときであって、板バネ98の位置に突出部33bが達したときには、板バネ98が突出部33bに当接しながら規制部99から離れる方向に反るように弾性変形する。すなわち、トナー容器32Yの正回転時に、板バネ98は、突出部33bに干渉したときに、容器本体33Yを上方に押し上げることなく、正方向に移動する突出部33bによって、上述した底部と起立部との境界(曲げ部)を基点として、図7(A2)の白矢印方向に弾性変形する。
これに対して、板バネ98(弾性部材)は、図7(B1)〜(B3)(特に、図7(B2))を参照して、トナー容器32Y(容器本体33Y)が逆方向に回転するときであって、板バネ98の位置に突出部33bが達したときには、板バネ98が弾性変形しないように規制部99に規制されて突出部33bを上方に押動する。すなわち、トナー容器32Yの逆回転時に、板バネ98は、突出部33bに干渉したときに、逆方向に移動する突出部33bによって規制部99に押し付けられる方向の力が作用するものの、その弾性変形が規制部99によって規制されて、弾性変形しない板バネ98によって突出部33bとともに容器本体33Yを上方(図7(B2)の黒矢印方向である。)に押し上げる。
なお、板バネ98は、先に説明した正回転時の弾性変形が可能なバネ性と、逆回転時の容器本体33Yの押し上げが可能な強度と、を有している。本実施の形態において、板バネ98は、板厚が0.5〜1.5mm程度のリン青銅やステンレス鋼等の金属材料で形成されている。
このような構成により、通常のトナー補給動作において、駆動モータ115の正転によってトナー容器32Yが正方向に回転駆動されると、図7(A1)に示すように、板バネ98がトナー容器32Yの外周面に摺接することになる。そして、トナー容器32Yの正方向の回転が進められて、板バネ98の位置に突出部33bが達すると、図7(A2)に示すように、突出部33bの頂部に板バネ98の先端部が持ち上げられるようにして、板バネ98が白矢印方向に弾性変形することになる。そして、トナー容器32Yの正方向の回転がさらに進められると、図7(A3)に示すように、板バネ98の先端部が突出部33bの緩やかなスロープに沿うように接触しながら、白矢印方向に板バネ98の弾性変形が徐々に解除されていく。このような動作は、トナー容器32Yが正方向に1回転するごとに繰り返されることになる。
このように、トナー容器32Yが正方向に回転するときには、板バネ98が突出部33bに比較的滑らかに干渉することになるため、それによって生じる振動は、ほとんどないか、あったとしても非常に小さなものになる(本願では、このような状態を「振動を与えない」状態と定義している)。したがって、トナー容器32Yを正回転駆動しておこなうトナー補給動作が、画像形成時におこなわれたとしても、トナー容器32Yには振動がほとんど生じることなく、振動が画像形成装置100を構成する部材に伝わって異常画像が形成されてしまう不具合も生じることはない。特に、上述したトナー補給動作が作像プロセスにおける露光工程時におこなわれたとしても、それにより露光部7(書込み部)に振動が伝わることがほとんどないため、露光部7による書込み不良が生じることはない。
これに対して、通常のトナー補給動作がおこなわれないときに、駆動モータ115の逆転によってトナー容器32Yが逆方向に回転駆動されると、トナー容器32Yの外周面に摺接する板バネ98の位置に、やがて、図7(B1)に示すように、突出部33bが達することになる。そして、図7(B2)に示すように、板バネ98の先端部が突出部33bのスロープに沿うように接触しながら、板バネ98の弾性変形が規制部99に規制されて、弾性変形しない板バネ98によって突出部33bとともに容器本体33Yが上方(図7(B2)の黒矢印方向である。)に徐々に押し上げられていく。そして、トナー容器32Yの逆方向の回転がさらに進められると、図7(B3)に示すように、突出部33bの頂部から板バネ98の先端部が相対的に急落するようにして、板バネ98による押し上げ力が一気に解除されて、トナー容器32Yが下方(図7(B3)の黒矢印方向である。)に落下する。このとき、トナー容器32Yが落下して設置部31に衝突することと、板バネ98がトナー容器32Yの外周面を打撃することと、により、トナー容器32Yに大きな振動が与えられることになる。このような動作は、トナー容器32Yが逆方向に1回転するごとに繰り返されることになる。
このように、トナー容器32Yが逆方向に回転するときには、板バネ98が弾性変形しないで突出部33bに干渉することになるため、トナー容器32Y(容器本体33Y)が回転軸が変位するように上下方向に比較的大きく振動することになる。したがって、トナー容器32Yの内壁にトナーが付着しようとしていても、振動によってその付着が防止されたり、トナー容器32Yの内壁にトナーが付着していても、振動によってその付着したトナーが振り落されたりして、トナー容器32Yの内壁にトナーが付着してトナーエンド時におけるトナー容器32Y内のトナー残量が多くなる不具合を確実に軽減することができる。
また、本実施の形態において、このようにトナー容器32Yに振動を与えるのは、画像形成プロセス(特に、露光工程である。)がおこなわれていないときである。これにより、露光部7の振動による書込み不良などによる異常画像の発生を防止することができる。
ここで、図2、図5を参照して、本実施の形態において、板バネ98(弾性部材)と突出部33bとは、トナー容器32Y(容器本体33Y)の頭部(トナー排出口C)の側ではなくて底部の側に配設されている。
これにより、トナー容器32Yの逆回転時に、頭部(トナー排出口C)の側が回転可能に固定されたトナー容器32Y(容器本体33Y)の自由端側最端部に近い位置で、板バネ98と突出部33bとの干渉によりトナー容器32Yを確実に上下動させて加振することが可能になる。すなわち、上述したトナー容器32Y内のトナー残量を少なくする効果が確実に発揮されることになる。
また、本実施の形態では、図2を参照して、トナー容器32Yの内部に収容されたトナーが所定量W以下になった状態を間接的に検知するトナー残量検知手段としての画素数カウンタ130が設置されている。具体的に、画素数カウンタ130は、露光部7のレーザ光Lの照射時間やデューティなどから感光体ドラム1Y上に形成されるトナー像の累積の画素数をカウントして、そのカウント数からトナー容器32Y内から消費されるトナー量を予測してトナー残量を求める。
そして、画素数カウンタ130(トナー残量検知手段)によってトナー残量が所定量W以下(例えば、残量10%以下であって、トナーニアエンド状態に近い状態である。)になった状態が検知された後に、非画像形成時のタイミング(例えば、主電源オン時や、画像形成動作の開始前や終了後のタイミングである。)で、トナー容器32Yを逆方向に回転駆動しながらトナー容器32Yに振動を与える動作(適宜に、「トナー容器振動モード」と呼ぶ。)を実行する。
このような制御をおこなうのは、トナー残量が多い状態のトナー容器32Yに振動を頻繁に与えると、トナー容器32Y内でトナー同士が圧力によって凝集してしまって、そのトナー凝集体による異常画像(黒ポチ、白ポチ)が形成されてしまう可能性があるためである。本実施の形態では、トナー残量がある程度少なくなった後にトナー容器32Yに振動を与えているため(「トナー容器振動モード」を実行しているため)、そのようなトナー凝集体を生成することなく、トナー容器32Yの内壁に付着するトナーを軽減して、トナーエンド時におけるトナー残量を少なくすることができる。
なお、本実施の形態において、図2を参照して、トナー容器32Yの正方向の回転駆動時間(累積回転時間)を検知するタイマー120(駆動時間検知手段)をトナー容器32Y内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段として用いて、上述した制御をおこなうこともできる。すなわち、トナー容器32Yの正方向の回転駆動時間(累積回転時間)と、トナー容器32Y内のトナー消費量の変化と、の関係を予め実験などによって把握しておいて、その情報を制御部に記憶しておく。そして、タイマー120の検知結果からトナー容器32Y内のトナー残量を予測して、トナー残量が所定量W以下になった後の非画像形成時のタイミングで「トナー容器振動モード」を実行する。
このような場合にも、トナー凝集体を生成することなく、トナー容器32Yの内壁に付着するトナーを軽減して、トナーエンド時におけるトナー残量を少なくすることができる。
以下、図8を用いて、上述したトナー容器振動モード時におこなわれる制御の一部について、制御フローの一例として説明する。
図8を参照して、まず、トナー容器32Yがトナー補給装置90にセットされてからの累積の画素数が画素数カウンタ130によって求められて、それに基いてトナー容器32Y内のトナー残量が検知される(ステップS1、S2)。そして、ステップS2で求められたトナー残量が所定量W以下でないかが判別されて(ステップS3)、その結果、トナー残量が所定量W以下である場合には、さらに非画像形成時の所定のタイミングであるかが判別される(ステップS4)。
そして、ステップS4にて、非画像形成時の所定のタイミングであることが判別された後に、トナー容器32Yを逆回転させて「トナー容器振動モード」が実行され(ステップS5)、本フローが終了される(ステップS6)。
以上説明したように、本実施の形態では、トナー容器32Yをトナー補給動作時における正方向とは逆の逆方向にも回転駆動できるように構成して、トナー容器32Yを正方向に回転駆動するときにはトナー容器32Yに振動を与えずに、トナー容器32Yを逆方向に回転駆動するときにはトナー容器32Yに振動を与えるように構成している。
これにより、異常画像が形成されることなく、トナー容器32Yの内壁に付着して残留するトナーを少なくすることができる。
なお、本実施の形態では、トナー容器32Y、32M、32C、32K内にトナーのみを収容したが、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤を現像装置5に適宜に供給する画像形成装置に対してはトナー容器32Y、32M、32C、32K内に2成分現像剤(トナーとキャリアとである。)を収容することもできる。
また、本実施の形態では、粉体ポンプ60としてダイヤフラムポンプを用いたが、粉体ポンプ60としてその他のポンプ(例えば、モーノポンプ、ベローズポンプ等である。)を用いることもできるし、粉体ポンプ60を用いることなくその他の方式(例えば、搬送コイルや搬送スクリュでトナーを搬送する方式や、トナー容器から排出されたトナーを自重落下させて現像装置に向けて直接的に補給する方式である。)でトナーを補給するトナー補給装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、これらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、トナー容器32Yに1つの突出部33b(又は、窪み部33c)を設けて、それに対応するように板バネ98(弾性部材)をトナー補給装置90に設置した。これに対して、トナー容器32Yにおいて外周方向に複数の突出部33b(又は、窪み部33c)を設けたり、トナー容器32Yにおいて長手方向に複数の突出部33b(又は、窪み部33c)を設けたりして、それらに対応するように板バネ98(弾性部材)をトナー補給装置90に設置することもできる。そのような場合、逆回転時にトナー容器32Yを何周も回転させなくても、トナー容器32Yに多くの振動を与えることができる。
また、本実施の形態では、トナー容器32Yの頭部側にボトル・ギア37Yを設けて、ギア駆動によりトナー容器32Yを回転駆動した。これに対して、特許文献3等のように、トナー容器の底部にカップリングを設けて、カップリング駆動によりトナー容器を回転駆動することもできる。
そして、これらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、露光部7(書込み部)がトナー容器32Y、32M、32C、32Kから比較的離れた位置に配設された画像形成装置100に対して、本発明を適用した。これに対して、露光部(書込み部)がトナー容器に対して比較的近い位置に配設された画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。そして、そのように露光部(書込み部)がトナー容器に対して比較的近い位置に配設された画像形成装置では、露光工程時にトナー容器で生じた振動が露光部に伝わりやすいため、特に本発明の構成・動作が有用になる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
5Y 現像装置(被補給体)、
31 設置部(トナー容器受台)、
32Y、32M、32C、32K トナー容器(粉体容器)、
33Y 容器本体、
33a 突起(螺旋状の突起)、
33b 突出部(凸部)、
34Y キャップ、
90 トナー補給装置(粉体補給装置)、
98 板バネ(弾性部材)、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、
115 駆動モータ、
130 画素数カウンタ(トナー残量検知手段)。
特許第4456957号公報 特許第3562959号公報 特開平11−109737号公報

Claims (6)

  1. 内周面に螺旋状の突起が形成された略筒状のトナー容器を正方向に回転駆動して当該トナー容器に収容されたトナーを容器外に排出させるトナー補給装置であって、
    前記トナー容器を前記正方向とは逆の逆方向にも回転駆動できるように構成され、
    前記トナー容器を前記正方向に回転駆動するときには前記トナー容器に振動を与えずに、前記トナー容器を前記逆方向に回転駆動するときには前記トナー容器に振動を与えるように構成されたことを特徴とするトナー補給装置。
  2. 前記トナー容器は、その外周面に、前記正方向の回転方向に対して上流側から下流側に向けて突出量が徐々に増加して、前記突出量が最大となる位置から下流側に向けて前記突出量が急激に減少するように形成された突出部を具備し、
    前記トナー容器の前記正方向又は前記逆方向の回転周期に合わせて前記突出部に接触するように前記外周面に摺接する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のトナー補給装置。
  3. 前記弾性部材は、
    前記正方向又は前記逆方向に回転する前記トナー容器に対して下方の位置で摺接するように形成された板バネであって、
    前記トナー容器が前記正方向に回転するときであって、当該弾性部材の位置に前記突出部が達したときには、当該弾性部材が前記突出部に当接しながら規制部から離れる方向に反るように弾性変形して、
    前記トナー容器が前記逆方向に回転するときであって、当該弾性部材の位置に前記突出部が達したときには、当該弾性部材が弾性変形しないように前記規制部に規制されて前記突出部を上方に押動することを特徴とする請求項2に記載のトナー補給装置。
  4. 前記トナー容器は、当該トナー補給装置に対して、そのトナー排出口の側が回転可能に固定されて、少なくとも前記トナー排出口の反対側に位置する底部の側が上下動可能に載置され、
    前記弾性部材と前記突出部とは、前記底部の側に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のトナー補給装置。
  5. 前記トナー容器の内部に収容されたトナーが所定量以下になった状態を検知するトナー残量検知手段を備え、
    前記トナー残量検知手段によって前記所定量以下になった状態が検知された後に、非画像形成時のタイミングで、前記トナー容器を前記逆方向に回転駆動しながら当該トナー容器に振動を与える動作を実行することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトナー補給装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のトナー補給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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