JP2017072717A - トナー補給装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかし、トナー容器を回転駆動するときにトナー容器に一様に大きな振動を付与してしまうと、その振動が画像形成装置を構成する部材に伝わって、異常画像が形成されてしまう不具合が生じてしまうことがあった。特に、トナー容器で生じた振動が、感光体ドラム(像担持体)に潜像を形成する書込み部(露光部)に伝わってしまうと、感光体ドラム上に形成される潜像が乱れてしまう不具合が生じてしまうことがあった。そして、このように感光体ドラム上に形成される潜像が乱れてしまうと、感光体ドラムや記録媒体に形成されるトナー像も同様に乱れてしまい、ムラ画像やスジ画像などの異常画像が形成されてしまうことになる。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はそのトナー補給装置(粉体補給装置)を示す構成図であり、図3は作像部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の上方にある設置部31(トナー容器受台)には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4色の略筒状のトナー容器32Y、32M、32C、32K(粉体容器)が着脱可能(交換可能)に載置されている。また、各トナー容器32Y、32M、32C、32Kの下方には、それぞれ、トナー補給装置の貯留部81Y、81M、81C、81Kが配設されている。
また、設置部31の下方には中間転写ユニット15が配設されている。その中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7(書込み部)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び第1転写バイアスローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
トナー補給装置90は、設置部31に設置されたトナー容器32Yを正方向(図2の矢印方向である。)に回転駆動して、トナー容器32Y内に収容されたトナーを容器外に排出して、現像装置5Yに導くためのものであって、トナー補給経路(トナー搬送経路)を形成している。
なお、図2は、理解を容易にするために、トナー容器32Y、トナー補給装置90、現像装置5Yの配置方向などを変えて図示している。実際には、図2において、トナー容器32Yとトナー補給装置90の一部との長手方向が紙面垂直方向になるように配設されている(図1を参照できる。)。また、搬送管95、96の向きや配置も簡略化して図示している。
詳しくは、トナー容器32Yが装置本体100の設置部31にセットされると、トナー容器32Yのボトル・ギア37Yが装置本体100の駆動ギア110に噛合するとともに、キャップ受部91のキャップ開閉チャック92によってトナー容器32Yからキャップ34Y(トナー排出口Cを塞ぐための部材である。)が取り外される。これにより、トナー容器32Yのトナー排出口C(開口部)が開放されて、トナー容器32Y内に収容されたトナーの排出が可能になる。
このように構成されたトナー補給装置90において、駆動モータ115によって駆動ギア110が駆動されるとトナー容器32Yの容器本体33Yが正方向に回転駆動されて、トナー容器32Yのトナー排出口Cからトナーが排出される。トナー容器32Yから排出されたトナーは、落下経路部82を落下して貯留部81に貯留される。貯留部81に貯留されたトナーは、粉体ポンプ60が稼働することで、吸引口83から吸引されて搬送管95を介して粉体ポンプ60からサブホッパ70に向けて搬送される。そして、サブホッパ70に搬送されたトナーは、搬送管96を介して現像装置5Y内に補給される。すなわち、トナー容器32Y内のトナーは、図2中の破線矢印方向に搬送されることになる。
現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部53Y、54Y内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部53Y、54Y内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
なお、本実施の形態において用いられるトナーは、低融点のトナーであって、有機溶媒中に活性水素基を有する化合物と反応可能な変性ポリエステル樹脂を含むトナー組成分を溶解又は/及び分散させて、その溶解液又は分散液を、樹脂微粒子を含む水系媒体中で、活性水素基を有する化合物と反応させて得られたものである。そして、そのトナーバインダーは、その変性ポリエステル樹脂とともに、結晶性ポリエステル樹脂を含有している。このように、本実施の形態では、低融点トナーを用いていて、トナー容器32Yの内壁面にトナーが付着しやすいため、後述するようにトナー容器32Yに適宜に振動を与える構成が有用になる。
現像ローラ51Yのスリーブは、図3の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
ここで、現像装置5Y内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。詳しくは、現像装置5Y内のトナー消費に応じて、トナー容器32Yに収容されているトナーが、トナー補給装置90を介して現像剤収容部54Y内に補給される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、図3中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部53Yの上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
図4を参照して、本実施の形態における粉体ポンプ60は、ダイヤフラムポンプ(容積式ポンプ)であって、ダイヤフラム61(ゴム部材)、ケース62、モータ67、回転板68、逆止弁63、64、シール部材65、66(弾性部材)、等で構成されている。このように構成された粉体ポンプ60は、比較的小型かつ低コストのものである。
ケース62は、剛性を有する樹脂材料又は金属材料からなり、ポンプ本体の主部(ハウジング)として機能する。ケース62(ポンプ本体)には、内部に向けて現像剤を空気とともに流入するための流入口Aと、内部から現像剤を空気とともに流出するための流出口Bと、が形成されている。
ダイヤフラム61は、親トナー性が低く弾性を有するゴム材料で形成されていて、椀状に形成された部分の内部が容積可変部Wとして機能して、その外周部に起立するようにアーム部61a(その穴部に回転板68の偏心軸68aが嵌合している。)が形成されている。ダイヤフラム61はケース62に対して隙間が生じないように接合されていて、ダイヤフラム61の容積可変部Wと、ケース62の内部と、がポンプ本体の内部において1つの閉空間として形成されている。そして、ポンプ本体61、62は、後述する回転板68(偏心軸68a)の回転にともなうダイヤフラム61の伸縮動作によって、内部の容積を増減させて正圧と負圧とを交互に発生させることになる。
このような構成により、制御部に制御されてモータ67が駆動されることで、回転板68(偏心軸68a)が回転して、それにともないダイヤフラム61が容積可変部Wの容積を周期的に増減するように伸縮することになる。そして、このようなダイヤフラム61の伸縮動作にともない、ポンプ本体61、62の内部に正圧と負圧とが交互に発生されることになる。
他方、ポンプ本体(ケース62)の流出口Bには、流出側逆止弁64が設置されている。この流出側逆止弁64は、ポンプ本体61、62の内部に負圧が発生したときに流出口Bを閉鎖して、ポンプ本体61、62の内部に正圧が発生したときに流出口Bを開放するものである。流出側逆止弁64は、ポンプ本体61、62の外側から流出口Bに対向するように配設されている。粉体ポンプ60における流出口Bの側には、サブホッパ70が接続されている。
このような構成・動作により、先に図2を用いて説明したように、粉体ポンプ60が稼働することで、貯留部81内に貯留されたトナーが吸引口83から吸引されて搬送管95を搬送された後に、サブホッパ70内にトナーが搬送されることになる。詳しくは、サブホッパ70のホッパ残量センサ76がサブホッパ70内におけるトナー量の不足を検知すると、粉体ポンプ60(モータ67)を駆動して、貯留部81からサブホッパ70へのトナー補給をおこなう。
そして、サブホッパ70内に補給されたトナーは、補給モータによって回転駆動される搬送スクリュ71、72によって、サブホッパ70内の第1搬送経路、第2搬送経路の順に搬送されて、その後にサブホッパ70から搬送管96を介して現像装置5Y内に補給される。詳しくは、現像装置5Yの濃度検知センサ56Yが現像剤収容部54Yにおけるトナー濃度の不足を検知すると、サブホッパ70の搬送スクリュ71、72を回転駆動して、サブホッパ70から現像装置5Yへのトナー補給をおこなう。
このように、本実施の形態では、トナー容器32Yからのトナーの搬送経路をフレキシブルな搬送管95、96(チューブ)で形成しているために、トナー容器32Yの設置部31を現像装置5Yから離れた位置に比較的自由にレイアウトすることができる。
先に図2等で説明したように、トナー容器32Yは、主として、容器本体33Yと、そのトナー排出口Cに着脱可能に設けられたキャップ34Y(栓部材)と、で構成される。
容器本体33Yの頭部には、容器本体33Yと一体的に回転するボトル・ギア37Yと、トナー排出口Cと、が設けられている。ボトル・ギア37Yは、装置本体100の駆動ギア110(図2を参照できる。)と噛合して容器本体33Yを正方向(又は、逆方向)に回転駆動するためのものである。また、トナー排出口Cは、容器本体33Y内に収容されたトナー(粉体)を落下経路部82に向けて排出するためのものである。
容器本体33Yには、外周面から内周面にかけて、螺旋状の突起33aが設けられている。この螺旋状の突起33aは、容器本体33Yを回転駆動してトナー排出口Cからトナーを排出するためのものである。
なお、このように構成された容器本体33Yは、ボトル・ギア37Yとともにブロー成形にて製造することができる。
キャップ受部91には、トナー容器32Yの着脱動作に連動してキャップ34Yの開閉動作をおこなうキャップ開閉チャック92や、キャップ開閉チャック92を駆動する開閉駆動部(不図示である。)や、落下経路部82や、貯留部81、等が設けられている。そして、設置部31上に載置されたトナー容器32Yがキャップ受部91に向けてスライド移動されて、キャップ34Yがキャップ開閉チャック92の位置に達すると、さらにトナー容器32Yをスライド移動させて押し込む動作に連動して、キャップ開閉チャック92がキャップ34Yを挟んだ状態でトナー排出口Cからキャップ34Yを離脱させるように開閉駆動部が稼働する。これにより、トナー容器32Yのトナー排出口Cが開放された状態になって、トナー排出口Cからのトナー排出が可能になる。また、このようなトナー容器32Yの装着動作に連動して、ロック機構が稼働してトナー容器32Yの頭部側が設置部31から取り外されないようにロックされる。このとき、トナー容器32Yは、トナー補給装置90(設置部31)に対して、そのトナー排出口C(頭部)の側が回転可能に固定されて、少なくとも底部の側(トナー排出口の反対側に位置する底部の側である。)が上下動可能に載置されることになる。また、トナー容器32Yの容器本体33Yは、設置部31上において回転可能に保持されることになる。
なお、設置部31(トナー容器受台)に対してトナー容器32Yが離脱されるときには、上述した装着時の動作と逆の動作がおこなわれることになる。
このように、本実施の形態では、トナー容器32Yから排出されたトナーを粉体ポンプ60によって直接的に吸引するのではなくて、トナー容器32Yから排出されて貯留部81にある程度貯留されたトナーのうち、必要な量だけ粉体ポンプ60で吸引するように構成しているため、粉体ポンプ60で吸引するトナー量に不足が生じてしまう不具合を確実に軽減することができる。
詳しくは、トナー検知センサ86としては、圧電センサ、透過光センサなどを用いることができる。本実施の形態では、トナー検知センサ86として圧電センサを用いている。トナー検知センサ86の検知面の高さは、吸引口83の上方に堆積されるトナー量(堆積高さ)が狙いの値になるように設定されている。
そして、トナー検知センサ86の検知結果に基いて、トナー容器32Y(容器本体33Y)を回転駆動する駆動モータ115の正方向の駆動タイミングや駆動時間が制御される。具体的に、トナー検知センサ86によってその位置にトナーがないものと判別された場合には駆動モータ115が正方向に所定時間だけ駆動されて、トナー検知センサ86によってその位置にトナーがあるものと判別された場合には駆動モータ115の正方向の駆動が停止されることになる。
上述したように、トナー補給装置90は、内周面に螺旋状の突起が形成された略筒状のトナー容器32Yを正方向(図5の矢印方向であって、図6、図7(A1)〜(A3)の実線矢印方向である。)に回転駆動して、トナー容器32Yに収容されたトナーを容器外に排出させるトナー容器駆動装置として機能するものである。
ここで、本実施の形態におけるトナー補給装置90は、トナー容器32Yを正方向とは逆の逆方向にも回転駆動できるように構成されている。具体的に、トナー容器32Yを回転駆動する駆動モータ115は、正逆双方向回転型のDCモータであって、制御部による制御によりトナー容器32Yを、正方向(図6、図7(A1)〜(A3)の実線矢印方向(時計方向)である。)に回転駆動したり、逆方向(図6、図7(B1)〜(B3)の破線矢印方向(反時計方向)である。)に回転駆動したり、その回転方向を切り替えることができる。
さらに具体的に、突出部33bは、正方向の回転方向に対して、上流側端部における外周面からの突出量が0になり、下流側に進むにしたがって外周面からの突出量が緩やかに連続的に漸増して、頂部における外周面からの突出量が1〜3mm程度になり、頂部と外周面との間に略径方向の段差(又は、急激な傾斜)が形成されるように、略スロープ状に形成されている。突出部33bは、容器本体33Yの主部と一体的に樹脂材料で形成されている。
具体的に、弾性部材としての板バネ98は、図6、図7を参照して、正方向又は逆方向に回転するトナー容器32Y(容器本体)33Yに対して下方の位置で摺接するように形成されている。
また、設置部31の長手方向端部(トナー容器32Yの底部の位置に対応する端部である。)には、板バネ98を保持するとともに板バネ98の一定方向の弾性変形を規制する規制部99が設けられている。詳しくは、板バネ98は、正方向回転方向の上流側に曲げ部が形成されて略ブーメラン状に形成されるとともに、その先端部が曲面状に形成されている。板バネ98は、その底部が設置部31に固定支持されていて、板バネ98に外力が加わらない状態において底部から起立した起立部の一部が規制部99(起立部の傾斜に合わせて傾斜した壁部である。)に当接するように構成されている。
これに対して、板バネ98(弾性部材)は、図7(B1)〜(B3)(特に、図7(B2))を参照して、トナー容器32Y(容器本体33Y)が逆方向に回転するときであって、板バネ98の位置に突出部33bが達したときには、板バネ98が弾性変形しないように規制部99に規制されて突出部33bを上方に押動する。すなわち、トナー容器32Yの逆回転時に、板バネ98は、突出部33bに干渉したときに、逆方向に移動する突出部33bによって規制部99に押し付けられる方向の力が作用するものの、その弾性変形が規制部99によって規制されて、弾性変形しない板バネ98によって突出部33bとともに容器本体33Yを上方(図7(B2)の黒矢印方向である。)に押し上げる。
なお、板バネ98は、先に説明した正回転時の弾性変形が可能なバネ性と、逆回転時の容器本体33Yの押し上げが可能な強度と、を有している。本実施の形態において、板バネ98は、板厚が0.5〜1.5mm程度のリン青銅やステンレス鋼等の金属材料で形成されている。
このように、トナー容器32Yが正方向に回転するときには、板バネ98が突出部33bに比較的滑らかに干渉することになるため、それによって生じる振動は、ほとんどないか、あったとしても非常に小さなものになる(本願では、このような状態を「振動を与えない」状態と定義している)。したがって、トナー容器32Yを正回転駆動しておこなうトナー補給動作が、画像形成時におこなわれたとしても、トナー容器32Yには振動がほとんど生じることなく、振動が画像形成装置100を構成する部材に伝わって異常画像が形成されてしまう不具合も生じることはない。特に、上述したトナー補給動作が作像プロセスにおける露光工程時におこなわれたとしても、それにより露光部7(書込み部)に振動が伝わることがほとんどないため、露光部7による書込み不良が生じることはない。
また、本実施の形態において、このようにトナー容器32Yに振動を与えるのは、画像形成プロセス(特に、露光工程である。)がおこなわれていないときである。これにより、露光部7の振動による書込み不良などによる異常画像の発生を防止することができる。
これにより、トナー容器32Yの逆回転時に、頭部(トナー排出口C)の側が回転可能に固定されたトナー容器32Y(容器本体33Y)の自由端側最端部に近い位置で、板バネ98と突出部33bとの干渉によりトナー容器32Yを確実に上下動させて加振することが可能になる。すなわち、上述したトナー容器32Y内のトナー残量を少なくする効果が確実に発揮されることになる。
そして、画素数カウンタ130(トナー残量検知手段)によってトナー残量が所定量W以下(例えば、残量10%以下であって、トナーニアエンド状態に近い状態である。)になった状態が検知された後に、非画像形成時のタイミング(例えば、主電源オン時や、画像形成動作の開始前や終了後のタイミングである。)で、トナー容器32Yを逆方向に回転駆動しながらトナー容器32Yに振動を与える動作(適宜に、「トナー容器振動モード」と呼ぶ。)を実行する。
このような制御をおこなうのは、トナー残量が多い状態のトナー容器32Yに振動を頻繁に与えると、トナー容器32Y内でトナー同士が圧力によって凝集してしまって、そのトナー凝集体による異常画像(黒ポチ、白ポチ)が形成されてしまう可能性があるためである。本実施の形態では、トナー残量がある程度少なくなった後にトナー容器32Yに振動を与えているため(「トナー容器振動モード」を実行しているため)、そのようなトナー凝集体を生成することなく、トナー容器32Yの内壁に付着するトナーを軽減して、トナーエンド時におけるトナー残量を少なくすることができる。
このような場合にも、トナー凝集体を生成することなく、トナー容器32Yの内壁に付着するトナーを軽減して、トナーエンド時におけるトナー残量を少なくすることができる。
図8を参照して、まず、トナー容器32Yがトナー補給装置90にセットされてからの累積の画素数が画素数カウンタ130によって求められて、それに基いてトナー容器32Y内のトナー残量が検知される(ステップS1、S2)。そして、ステップS2で求められたトナー残量が所定量W以下でないかが判別されて(ステップS3)、その結果、トナー残量が所定量W以下である場合には、さらに非画像形成時の所定のタイミングであるかが判別される(ステップS4)。
そして、ステップS4にて、非画像形成時の所定のタイミングであることが判別された後に、トナー容器32Yを逆回転させて「トナー容器振動モード」が実行され(ステップS5)、本フローが終了される(ステップS6)。
これにより、異常画像が形成されることなく、トナー容器32Yの内壁に付着して残留するトナーを少なくすることができる。
また、本実施の形態では、粉体ポンプ60としてダイヤフラムポンプを用いたが、粉体ポンプ60としてその他のポンプ(例えば、モーノポンプ、ベローズポンプ等である。)を用いることもできるし、粉体ポンプ60を用いることなくその他の方式(例えば、搬送コイルや搬送スクリュでトナーを搬送する方式や、トナー容器から排出されたトナーを自重落下させて現像装置に向けて直接的に補給する方式である。)でトナーを補給するトナー補給装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、これらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、トナー容器32Yの頭部側にボトル・ギア37Yを設けて、ギア駆動によりトナー容器32Yを回転駆動した。これに対して、特許文献3等のように、トナー容器の底部にカップリングを設けて、カップリング駆動によりトナー容器を回転駆動することもできる。
そして、これらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
31 設置部(トナー容器受台)、
32Y、32M、32C、32K トナー容器(粉体容器)、
33Y 容器本体、
33a 突起(螺旋状の突起)、
33b 突出部(凸部)、
34Y キャップ、
90 トナー補給装置(粉体補給装置)、
98 板バネ(弾性部材)、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、
115 駆動モータ、
130 画素数カウンタ(トナー残量検知手段)。
Claims (6)
- 内周面に螺旋状の突起が形成された略筒状のトナー容器を正方向に回転駆動して当該トナー容器に収容されたトナーを容器外に排出させるトナー補給装置であって、
前記トナー容器を前記正方向とは逆の逆方向にも回転駆動できるように構成され、
前記トナー容器を前記正方向に回転駆動するときには前記トナー容器に振動を与えずに、前記トナー容器を前記逆方向に回転駆動するときには前記トナー容器に振動を与えるように構成されたことを特徴とするトナー補給装置。 - 前記トナー容器は、その外周面に、前記正方向の回転方向に対して上流側から下流側に向けて突出量が徐々に増加して、前記突出量が最大となる位置から下流側に向けて前記突出量が急激に減少するように形成された突出部を具備し、
前記トナー容器の前記正方向又は前記逆方向の回転周期に合わせて前記突出部に接触するように前記外周面に摺接する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のトナー補給装置。 - 前記弾性部材は、
前記正方向又は前記逆方向に回転する前記トナー容器に対して下方の位置で摺接するように形成された板バネであって、
前記トナー容器が前記正方向に回転するときであって、当該弾性部材の位置に前記突出部が達したときには、当該弾性部材が前記突出部に当接しながら規制部から離れる方向に反るように弾性変形して、
前記トナー容器が前記逆方向に回転するときであって、当該弾性部材の位置に前記突出部が達したときには、当該弾性部材が弾性変形しないように前記規制部に規制されて前記突出部を上方に押動することを特徴とする請求項2に記載のトナー補給装置。 - 前記トナー容器は、当該トナー補給装置に対して、そのトナー排出口の側が回転可能に固定されて、少なくとも前記トナー排出口の反対側に位置する底部の側が上下動可能に載置され、
前記弾性部材と前記突出部とは、前記底部の側に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のトナー補給装置。 - 前記トナー容器の内部に収容されたトナーが所定量以下になった状態を検知するトナー残量検知手段を備え、
前記トナー残量検知手段によって前記所定量以下になった状態が検知された後に、非画像形成時のタイミングで、前記トナー容器を前記逆方向に回転駆動しながら当該トナー容器に振動を与える動作を実行することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトナー補給装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のトナー補給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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