JP2017072539A - 分析装置用チップホルダおよび分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロチップをセットする際に生じた、当該マイクロチップの位置ずれなどを解消することができるチップホルダおよびこれを備えた分析装置を提供する。【解決手段】チップホルダ11は、マイクロチップの測定部に収容された測定対象液に光を照射することによって、測定対象液を分析する分析装置に搭載されるマイクロチップを保持するためのチップホルダ11であって、マイクロチップの底面を支持する底面支持体12と、マイクロチップの側面を取り囲むよう配置され、マイクロチップの側面を支持する4つの側面支持体とを有し、少なくとも一つの側面支持体には、底面支持体12におけるマイクロチップに接する表面を含む基準面と交差する方向にマイクロチップを弾性的に押圧する押圧部17を設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、マイクロチップ内において慣性力などの運動学的作用を利用して測定対象液を調製すると共に、当該測定対象液に光を照射して特定の成分の濃度を測定する分析装置に搭載される、マイクロチップを保持するためのチップホルダ、およびこのチップホルダを備えた分析装置に関する。
近年、マイクロマシン技術を応用して、化学分析等を従来の装置に比して微細化して行うことのできる、『μ−TAS(μ−Total Analysis System)』や『Lab on a chip』と称されるマイクロチップを利用した分析方法が注目されている。
このようなマイクロチップを使用した分析システムは、マイクロマシン作製技術によって小さな基盤上に形成された微細な流路内において、試薬の混合、反応、分離、抽出及び検出を含む分析のすべての工程を行うことを目指したものである。このような分析システムは、例えば医療分野における血液の分析、超微量の蛋白質や核酸等の生体分子の分析等に用いられている。
従来、マイクロチップを利用して検体中の特定の成分の濃度や物質量を測定する分析装置としては、マイクロチップを保持するチップホルダが取り付けられた、回転駆動される遠心ロータと、チップホルダに保持されたマイクロチップの測定部に光を照射する光源部と、測定部を透過した光を受光する受光部とを備えてなるものが提案されている(特許文献1参照)。
上記の分析装置においては、マイクロチップがチップホルダに保持された状態で、遠心ロータが回転されることによって、マイクロチップ内の検体が遠心分離処理される結果、測定対象液が調製される。その後、得られた測定対象液と試薬とを混合、反応させる混合反応処理が行われ、更に、測定対象液をマイクロチップの測定部に液送される。その後、遠心ロータの回転が停止することにより、チップホルダに保持されたマイクロチップの測定部が、光源部と受光部との間の測定領域に位置される。そして、光源部からの光をマイクロチップの測定部に照射し、測定部からの光を受光部によって受光することにより、測定部内の測定対象液中の特定の成分の濃度や物質量が測定される。
特開2007−322208号公報
しかしながら、上記の分析装置においては、以下のような問題がある。
上記の分析装置においては、マイクロチップは、例えば各測定セルが遠心ロータの回転軸中心と同心円上の位置に並ぶ姿勢でチップホルダに保持される。
然るに、マイクロチップをチップホルダにセットする際には、わずかに位置ずれが生じたり、チップホルダに対するマイクロチップの浮きが生じたりする場合がある。また、このような状態で遠心ロータが回転されると、マイクロチップの位置ずれや浮きが増大することがある。そして、このような位置ずれや浮きが生じると、光源部からの光をマイクロチップの測定部に照射したときに、測定部に照射される光量が変動する。このため、測定対象液中における特定の成分の濃度や物質量について、再現性および精度が高い測定を行うことが困難である。
特に、マイクロチップに投入される検体がより微量である場合には、測定部に収容される検査対象液もより微量となるため、より微細な測定部を有するマイクロチップが必要であり、このようなマイクロチップを用いるときには、上記の問題が顕著となる。
そこで、本発明の目的は、マイクロチップをセットする際に生じた、当該マイクロチップの位置ずれなどを解消することができるチップホルダを提供することにある。
本発明の他の目的は、マイクロチップをセットする際に当該マイクロチップの位置ずれなどが生じた場合であっても、当該マイクロチップの測定部に収容された検査対象液について所要の測定を高い精度で行うことができる分析装置を提供することにある。
本発明の分析装置用チップホルダは、マイクロチップの測定部に収容された測定対象液に光を照射することによって当該測定対象液を分析する分析装置に搭載される、前記マイクロチップを保持するためのチップホルダであって、
前記マイクロチップの底面を支持する底面支持体と、マイクロチップの側面を取り囲むよう配置され、当該マイクロチップの側面を支持する4つの側面支持体とを有し、
少なくとも一つの前記側面支持体には、前記底面支持体における前記マイクロチップに接する表面を含む基準面と交差する方向に当該マイクロチップを弾性的に押圧する押圧部が設けられていることを特徴とする。
本発明の分析装置は、マイクロチップの測定部に収容された測定対象液に光を照射することによって当該測定対象液を分析する分析装置であって、
上記の分析装置用チップホルダを有することを特徴とする。
本発明の分析装置用チップホルダによれば、マイクロチップには、検査対象液を調製する際に受ける運動学的作用と、側面支持体に設けられた押圧部による押圧力の作用とが働く。このため、マイクロチップをセットする際に生じた、当該マイクロチップの位置ずれなどを解消することができる。
本発明の分析装置によれば、上記の分析装置用チップホルダを有するため、マイクロチップをセットする際に当該マイクロチップの位置ずれなどが生じた場合であっても、当該マイクロチップの測定部に収容された検査対象液について所要の測定を高い精度で行うことができる。
本発明の分析装置用チップホルダを備えた分析装置の一例における構成の概略を示す説明図である。 本発明の分析装置用チップホルダに保持されるマイクロチップの一例を示す六面図である。 図1に示す分析装置に搭載された、本発明の分析装置用チップホルダの一例を示す斜視図である。 図3に示す分析装置用チップホルダの側面図である。 図1に示す分析装置における遠心ロータの一部を拡大して示す説明図である。 図1に示す分析装置において、本発明の分析装置用チップホルダの押圧部によってマイクロチップに作用する押圧力の方向を模式的に示す説明図である。 図1に示す分析装置において、遠心ロータの回転が開始したときにマイクロチップに作用する押圧力の方向を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の分析装置用チップホルダ(以下、単に「チップホルダ」という。)を備えた分析装置の一例における構成の概略を示す説明図である。この分析装置は、マイクロチップ内に投入された例えば血液などの検体を遠心分離処理して得られる測定対象液について、特定の成分の濃度や物質量を、当該特定の成分から発する光を利用して測定するものである。
この分析装置は、マイクロチップ内に投入された検体を遠心分離処理することによって測定対象液を調製すると共に、測定対象液についての測定処理を実行する測定処理機構10と、この測定処理機構10を制御すると共に、測定処理機構10からの光強度信号に基づいて、測定対象液中の特定の成分の濃度や物理量を演算する制御機構50とにより構成されている。
測定処理機構10は、マイクロチップが保持される、本発明に係るチップホルダ11の複数を有する。尚、図1においては、便宜上、1つのチップホルダ11が示され、その他のチップホルダは省略されている。
図2は、チップホルダに保持されるマイクロチップの一例を示す六面図である。
このマイクロチップ1は、扁平な直方体状の形状を有する。具体的に説明すると、マイクロチップ1は、長尺な矩形の上面2および底面3と、上面2の長辺と底面3の長辺との間に形成された、幅の大きい2つの側面4,5と、上面2の短辺と底面3の短辺との間に形成された、幅の小さい側面6,7とを有する。また、マイクロチップ1における底面3と幅の小さい2つの側面6,7との間には、アール形状の湾曲面Cが形成されている。
マイクロチップ1における上面2には、検体が投入される検体投入口8が形成されている。また、マイクロチップ1内における底面3付近には、検査対象液が収容される測定部9が形成されている。
図3は、図1に示す分析装置に搭載された、本発明に係るチップホルダの一例を示す斜視図である。このチップホルダ11は、直方体状のマイクロチップ1を収容する収容空間Sを有し、収容空間Sに収容されたマイクロチップ1の底面3を支持する板状の底面支持体12と、マイクロチップ1の側面を取り囲むよう配置された、それぞれマイクロチップ1の側面4,5,6,7を支持する第1側面支持体13、第2側面支持体14、第3側面支持体15および第4側面支持体16とにより構成されている。
図示の例では、底面支持体12は、分割された2つの板状の支持体要素12a,12bにより構成されている。これらの支持体要素12a,12bは、マイクロチップ1の長手方向(上面2の長辺方向)に互いに離間して配置されている。
マイクロチップ1の側面4,5を支持する第1側面支持体13および第2側面支持体14は、底面支持体12における支持体要素12a,12bの各々の側縁に沿って、互いに対向した状態で配置されている。第1側面支持体13および第2側面支持体14の各々の下端縁は、底面支持体12における支持体要素12a,12bの側縁に一体に連結されている。第2側面支持体14の上端部には、第1側面支持体13と第2側面支持体14とによってマイクロチップ1を挟持するための挟持部14aが設けられている。この挟持部14aは、湾曲した板状の片持ちバネにより構成されている。また、第1側面支持体13および第2側面支持体14の各々には、後述する遠心ロータ20に固定するための固定支持部13b,14bが設けられている。
マイクロチップ1の側面6,7を支持する第3側面支持体15および第4側面支持体16は、底面支持体12における支持体要素12a,12bの各々の端縁に沿って、互いに対向した状態で配置されている。第3側面支持体15の両側縁は、連結部15aを介して第1側面支持体13および第2側面支持体14の各々の一側縁に一体に連結されている。第4側面支持体16の下端縁は、底面支持体12における支持体要素12bの端縁に一体に連結されている。これにより、第4側面支持体16は、支持体要素12bと連結された下端縁を支持点として、第4側面支持体16の上端縁が第3側面支持体15に対して離接する方向に変位する片持ちバネとして構成されている。
第1側面支持体13には、底面支持体12におけるマイクロチップ1の底面2に接する表面を含む基準面Fと斜めに交差する方向に当該マイクロチップ1を弾性的に押圧する押圧部17が設けられている。この例における押圧部17は、図4に示すように、L字型の板バネによって構成され、基準面Fに対して斜めに交差する方向にマイクロチップ1を弾性的に押圧するものである。基準面Fに対する押圧部17による押圧力の方向の角度θ(図6参照。)は、例えば10〜50°である。この角度θが10°より小さい場合には、基準面Fに対する押圧部17による押圧力の作用が弱くなる虞れがある。一方、この角度θが50°より大きい場合には、マイクロチップ1へのチップホルダ11の挿抜作業がしにくくなる虞れがある。
このような複数のチップホルダ11は、測定処理が実行される測定処理室(図示省略)内に配置された円板状の遠心ロータ20に、その周方向に沿って互いに等間隔で離間して設けられている。遠心ロータ20は、図5に示すように、円形のリング状の外周部21と、回転軸Rが位置される中心部22と、外周部21と中心部22とを接続するスポーク部23とにより構成されている。そして、遠心ロータ20のスポーク部23は、遠心ロータ20の半径方向に伸びる長尺な矩形の開口24を有し、この開口24にチップホルダ11が固定されている。また、遠心ロータ20の中心部22は、遠心用モータ25の駆動軸26の先端部に固定されており、遠心用モータ25によって、駆動軸26を回転軸Rとして回転駆動される。この遠心ロータ20は、チップホルダ11に保持されたマイクロチップ1内の検体に対して遠心分離処理などの処理を行うことによって測定対象液を調製すると共に、この測定対象液をマイクロチップ1の測定部9に送液する機能を有する。
チップホルダ11に保持されたマイクロチップ1の測定部9は、遠心ロータ20が回転駆動されることによって、遠心ロータ20の回転軸Rを中心とする円軌道Sに沿って移動される。マイクロチップ1における測定部9の円軌道上には、測定対象液中の特定の成分の濃度や物質量を測定するための測定領域Mが設けられている。
遠心ロータ20の下方には、測定領域Mの直下位置に、当該測定領域Mに光を照射する光源部30が設けられている。この光源部30としては、LEDなどの固体発光素子や、フラッシュランプ、ハロゲンランプなどのランプを用いることができる。光源部30から放射される光の波長は、測定対象液中の特定の成分に応じて適宜選定される。例えば測定対象液中の特定の成分がレゾルフィンによってマーキングされている場合には、光源部30として、波長525nmに発光ピークを有する緑色LEDを用いることができる。
遠心ロータ20の上方には、測定領域Mの直上位置に、当該測定領域Mを通過する測定部9中の測定対象液から発した光を受光する受光部40が設けられている。この受光部40としては、例えば光電子倍増管(フォトマル)などの高感度光検出器、フォトダイオード、CdSよりなるフォトレジスタなどを用いることができる。
制御機構50は、中央制御部51と、光源部30を制御する光源部制御部52と、受光部40を制御する受光部制御部53と、遠心用モータ25を制御するモータ制御部54とを有する。中央制御部51には、マイクロチップに設けられた、バーコードやQRコード(登録商標)などの識別子による情報を読み取る情報読取部55、制御機構50にデータを入力する入力部56、測定結果を表示する表示部57、測定結果等のデータを出力する出力部58、測定結果等のデータを記憶する外部記憶媒体59が接続されている。
上記の分析装置においては、以下のようにして、測定対象液についての測定処理が実行される。
先ず、マイクロチップ1の検体投入口8に検体を投入する。また、マイクロチップ1に設けられた識別子による情報を、情報読取部55によって読み取る。マイクロチップに設けられた識別子には、遠心ロータ20の回転速度や回転パターン、測定される光強度と測定対象液中の特定の成分の濃度または物質量との関係を示す検量線データなどの情報が記録されており、中央制御部51においては、識別子に記録された情報に基づいて、遠心ロータ20の回転速度や回転パターン等の制御プログラムの初期化が行われる。
次いで、検体が投入された、所要の数のマイクロチップ1をチップホルダ11にセットする。保持されるマイクロチップ1の数は、遠心ロータ20が回転駆動されたときの回転バランスを考慮して定められる。具体的には、遠心ロータ20の一面において、保持されるマイクロチップの位置関係が、遠心ロータ20の中心を対称点とする点対称、または遠心ロータ20の中心を通過する直線を対称軸とする線対称となるよう、マイクロチップ1の数が選定される。例えば図1に示す分析装置においては、チップホルダ11の数が6個であるため、保持されるマイクロチップ1の数は、2個、3個、4個または6個が好ましい。
その後、分析装置に設けられたスタートボタンを押して分析装置を作動させることにより、マイクロチップ1内の検体の前処理を実行する。具体的には、光源部30が点灯すると共に、遠心用モータ25によって遠心ロータ20が回転駆動される。遠心ロータ20の回転速度や、遠心ロータ20による処理時間は、マイクロチップ1に設けられた識別子による情報に基づいて制御される。前処理工程における遠心ロータ20の具体的な回転速度を示すと、例えば5000回転/分である。遠心ロータ20は、一定の回転速度で回転するよう制御されてもよいが、所定の時間が経過する毎に異なる回転速度に切り替えられるよう制御されてもよい。
上記の前処理工程は、遠心ロータ20が回転駆動されることによりマイクロチップ1に作用される遠心力が利用されて行われる。この前処理工程には、検体から測定対象液を分離する分離処理と、一定量の測定対象液を分取する秤量処理と、測定対象液と試薬とを混合、反応させる混合反応処理と、測定対象液を測定部9に液送する処理とが含まれる。
このようにして、前処理工程が行われることにより、マイクロチップ1中の検体が遠心分離処理されて測定対象液が調製されると共に、当該特定対象液が測定部9に送液される。また、前処理工程においては、光源部30が点灯されることにより、光源部30から放射される光の出力の安定化が図られる。
そして、前処理工程が終了した後、マイクロチップ1の測定部9に保持された測定対象液についての測定処理を実行する。具体的には、測定領域Mにおいて、光源部30からの光をマイクロチップ1の測定部9に照射し、当該マイクロチップ1の測定部9から発する光の強度を、受光部40によって測定する。そして、制御機構50の中央制御部51において、マイクロチップ1に設けられた識別子に記録された検量線データに基づいて、得られた測定データから測定対象液中の特定の成分の濃度や物質量が算出される。
以上において、マイクロチップ1がチップホルダ11にセットされたときには、図6に示すように、押圧部17によって、マイクロチップ1に基準面Fと斜めに交差する方向に押圧力P1の作用が働く。そして、遠心ロータ20の回転が開始したときには、図7に示すように、マイクロチップ1に慣性力P2の作用が働く。このとき、マイクロチップ1は、慣性力P2によって押圧部17に押しつけられ、慣性力P2のうち、押圧部17におけるマイクロチップ1との接触面に垂直な成分P2−1の反作用として、マイクロチップ1には、押圧部17による弾性的な押圧力P3の作用が働く。その結果、マイクロチップ1には、押圧力P3と、慣性力P2のうち、押圧部17におけるマイクロチップ1との接触面に水平な成分P2−2との合力P4の作用が働く。この合力P4のうち、マイクロチップ1の底面に垂直な成分P4−1により、マイクロチップ1がチップホルダ11の底面すなわち基準面Fに向かって押しつけられ、当該マイクロチップ1の位置決めがなされる。
このようなチップホルダ11によれば、マイクロチップ1には、検査対象液を調製する際に受ける運動学的作用、具体的には遠心ロータ20の回転が開始したときの慣性力P2と、第1側面支持体13に設けられた押圧部17による押圧力P3の作用とが働く。このため、マイクロチップ1をセットする際に生じた、当該マイクロチップ1の位置ずれなどを解消することができる。
また、上記の分析装置によれば、チップホルダ11を有するため、マイクロチップ1をセットする際に当該マイクロチップ1の位置ずれなどが生じた場合であっても、当該マイクロチップ1の測定部9に収容された検査対象液について所要の測定を高い精度で行うことができる。
1 マイクロチップ
2 上面
3 底面
4,5,6,7 側面
8 検体投入口
9 測定部
10 測定処理機構
11 チップホルダ
12 底面支持体
12a,12b 支持体要素
13 第1側面支持体
13b 固定支持部
14 第2側面支持体
14a 挟持部
14b 固定支持部
15 第3側面支持体
15a 連結部
16 第4側面支持体
17 押圧部
20 遠心ロータ
21 外周部
22 中心部
23 スポーク
24 開口
25 遠心用モータ
26 駆動軸
30 光源部
40 受光部
50 制御機構
51 中央制御部
52 光源部制御部
53 受光部制御部
54 モータ制御部
55 情報読取部
56 入力部
57 表示部
58 出力部
59 外部記憶媒体
C 湾曲面
F 基準面
M 測定領域
R 回転軸
S 収容空間

Claims (2)

  1. マイクロチップの測定部に収容された測定対象液に光を照射することによって当該測定対象液を分析する分析装置に搭載される、前記マイクロチップを保持するためのチップホルダであって、
    前記マイクロチップの底面を支持する底面支持体と、マイクロチップの側面を取り囲むよう配置され、当該マイクロチップの側面を支持する4つの側面支持体とを有し、 少なくとも一つの前記側面支持体には、前記底面支持体における前記マイクロチップに接する表面を含む基準面と交差する方向に当該マイクロチップを弾性的に押圧する押圧部が設けられていることを特徴とする分析装置用チップホルダ。
  2. マイクロチップの測定部に収容された測定対象液に光を照射することによって当該測定対象液を分析する分析装置であって、
    請求項1に記載の分析装置用チップホルダを有することを特徴とする分析装置。
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