JP2017072124A - 排熱回収システム - Google Patents

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Abstract

【課題】発電システムのエネルギ利用率を向上させる事が可能な排熱回収システムを提供する。【解決手段】一の実施形態によれば、排熱回収システムは、発電システムの排熱を回収する。発電システムは、第1熱源流体と、前記第1熱源流体の熱により加熱された第2熱源流体と、作動流体の内の少なくとも前記作動流体を搬送する流体流路と、前記作動流体を膨張させて回転駆動する膨張機と、前記作動流体を凝縮させる凝縮器とを具備する。排熱回収システムは、前記凝縮器に水を供給し、前記凝縮器内で前記作動流体を前記水により冷却し、前記凝縮器から排出された第1温度の前記水を搬送する水流路を具備する。排熱回収システムはさらに、前記水流路からの前記水を前記第1熱源流体、前記第2熱源流体、または前記作動流体を用いて加熱して、温水として使用される第2温度の前記水を製造するまたは蒸気を製造する加熱器を具備する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、排熱回収システムに関する。
図25は、従来の発電システムの構成の第1の例を示す模式図である。
図25の発電システムは、熱源流体加熱器1と、熱源流体ポンプ2と、熱源流体流路3と、蒸発器4と、作動流体ポンプ5と、作動流体流路6と、膨張機7と、発電機8と、凝縮器9と、冷却水ポンプ11と、冷却水流路12と、冷却塔13と、ブロワ14と、大気導入部15とを具備している。
熱源流体は、熱源流体ポンプ2により熱源流体流路3を介して搬送され、熱源流体加熱器1により加熱される。熱源流体加熱器1の例は、木質チップ等のバイオマス燃料を燃焼させる小型バイオマスボイラであり、熱源流体の例は、気体または液体の水である。この場合、熱源流体加熱器1は、バイオマス燃料を燃焼させて発生させた燃焼排ガスにより液体の水を加熱し、液体の水を気体の水(蒸気)に変化させる。熱源流体加熱器1の別の例は、太陽熱集熱器であり、この場合の熱源流体の例は、熱媒油である。さらに、熱源流体加熱器1の別の例は、工場排熱等を回収する排熱回収器であり、この場合の熱源流体の例は、水である。熱源流体加熱器1から排出された熱源流体は、蒸発器4に流入し、蒸発器4内の作動流体を加熱する事で温度低下する。熱源流体は、熱源流体流路3を介して熱源流体加熱器1と蒸発器4との間を循環する。
液体の作動流体は、作動流体ポンプ5により作動流体流路6を介して搬送され、蒸発器4により加熱され、気体の作動流体に変化する。即ち、作動流体が蒸発する。作動流体の例は、フロン等の低沸点媒体である。蒸発器4から排出された作動流体は、膨張機7に流入し、膨張機7内で膨張し、膨張機7の回転軸を駆動させる。膨張器7の例は、タービンである。膨張機7の回転軸は発電機8に接続されており、回転軸の軸動力を用いて発電機8が発電する。作動流体は、その圧力及び温度が膨張器7内で低下し、膨張機7から排出され、凝縮器9に流入する。凝縮器9に流入した作動流体は、凝縮器9内の冷却水により冷却され、液体の作動流体に変化する。即ち、作動流体が凝縮する。作動流体は、作動流体流路6を介して蒸発器4、膨張機7、及び凝縮器9の間を循環する。
冷却水は、冷却水ポンプ11により冷却水流路12を介して搬送され、凝縮器9内で作動流体の凝縮熱により加熱される。凝縮器9から排出された冷却水は、冷却塔13内の大気により冷却される。冷却水は、冷却水流路12を介して凝縮器9と冷却塔13との間を循環する。
ブロワ14は、大気導入部15から導入された大気を冷却塔13に搬送する。この大気は、冷却水が吸収した凝縮熱により冷却塔13内で加熱される。よって、作動流体の凝縮熱は、冷却水を介して大気に与えられ、大気により外部へ放出される。
なお、作動流体が循環するサイクルは、ランキンサイクルである。図25の発電システムは、熱源流体と作動流体の2種類の熱媒体を用いているので、バイナリタービンシステムと呼ばれる。
図26は、従来の発電システムの構成の第2の例を示す模式図である。図26では、図25に示す構成要素と同一または類似の構成要素には同一の符号を付し、図25の説明と重複する説明は省略する(後述する第3及び第4の例でも同様)。
図26の発電システムは、図25に示す構成要素に加え、熱源流体加熱器21と、熱源流体ポンプ22と、熱源流体流路23とを具備している。図26の説明では、符号1〜3の構成要素を、第1の熱源流体加熱器1、第1の熱源流体ポンプ2、第1の熱源流体流路3と呼び、符号21〜23の構成要素を、第2の熱源流体加熱器21、第2の熱源流体ポンプ22、第2の熱源流体流路23と呼ぶ。また、第1の熱源流体流路3を介して搬送される熱源流体を第1熱源流体と呼び、第2の熱源流体流路23を介して搬送される熱源流体を第2熱源流体と呼ぶ。
第1熱源流体は、第1の熱源流体ポンプ2により第1の熱源流体流路3を介して搬送され、第1の熱源流体加熱器1により加熱される。第1の熱源流体加熱器1から排出された第1熱源流体は、第2の熱源流体加熱器21に流入し、第2の熱源流体加熱器21内の第2熱源流体を加熱する事で温度低下する。第1熱源流体は、第1の熱源流体流路3を介して第1の熱源流体加熱器1と第2の熱源流体加熱器21との間を循環する。
第2熱源流体は、第2の熱源流体ポンプ22により第2の熱源流体流路23を介して搬送され、第2の熱源流体加熱器21により加熱される。第2熱源流体の例は、熱媒油や水である。第2の熱源流体加熱器21から排出された第2熱源流体は、蒸発器4に流入し、蒸発器4内の作動流体を加熱する事で温度低下する。第2熱源流体は、第2の熱源流体流路23を介して第2の熱源流体加熱器21と蒸発器4との間を循環する。
ここで、図25と図26の発電システムを比較する。
図25では、熱源流体に含まれる成分によっては蒸発器4内に析出物が溜まっていくため、蒸発器4を頻繁に分解して清掃する必要がある。この場合、フロン等の低沸点媒体を含む作動流体流路6を分解する事になるので、分解は望ましくない。一方、図26では、蒸発器4ではなく第2の熱源流体加熱器21を分解して清掃する事になるので、作動流体流路6を分解する必要はない。
図27は、従来の発電システムを説明するための補足図である。図27は、説明の便宜上、図25及び図26の発電システムの一部を同じ図面で示している。
図25では、熱源流体が循環しているが、図27のように蒸発器4を通過するだけで循環しなくてもよい。この場合、熱源流体の例は、大地10から湧き出る温泉水であり、発電システムは熱源流体加熱器1を具備していない。熱源流体が温泉水の場合、図27の蒸発器4内に析出物が溜まりやすく、蒸発器4を頻繁に分解して清掃する必要がある。この際、この例では作動流体流路6を分解する事になる。
同様に、図26では、第1熱源流体が循環しているが、図27のように第2の熱源流体加熱器21を通過するだけで循環しなくてもよい。この場合、第1熱源流体の例は、大地10から湧き出る温泉水であり、発電システムは第1の熱源流体加熱器1を具備していない。熱源流体が温泉水の場合、図27の第2の熱源流体加熱器21内に析出物が溜まりやすく、第2の熱源流体加熱器21を頻繁に分解して清掃する必要がある。この際、この例では作動流体流路6を分解する必要はない。
図28は、従来の発電システムの構成の第3の例を示す模式図である。
図28の発電システムは、図25に示す熱源流体加熱器1、熱源流体ポンプ2、熱源流体流路3、蒸発器4、及び作動流体ポンプ5を具備していない。図28の作動流体流路6を流れる作動流体の例は、地熱蒸気等の気体である。
気体の作動流体は、作動流体流路6から膨張機7に流入し、膨張機7の回転軸を駆動させる。発電機8は、この回転軸の軸動力を用いて発電する。作動流体はその後、膨張機7から作動流体流路6に排出され、凝縮器9に流入する。凝縮器9に流入した作動流体は、凝縮器9の冷却水により冷却され、液体の作動流体に変化し、地中に戻される。
図29は、従来の発電システムの構成の第4の例を示す模式図である。
図29の発電システムは、図25に示す熱源流体加熱器1、熱源流体ポンプ2、及び熱源流体流路3を具備していない。図29の蒸発器4の例は、木質チップ等のバイオマス燃料を燃焼させる小型バイオマスボイラであり、図29の作動流体流路6を流れる作動流体の例は、気体または液体の水である。この場合、蒸発器4は、バイオマス燃料を燃焼させて発生させた燃焼排ガスにより液体の水を加熱し、液体の水を気体の水(蒸気)に変化させる。蒸発器4の別の例は、太陽熱を集熱する太陽熱集熱器であり、この場合の作動流体の例は、気体または液体のフロンである。さらに、蒸発器4の別の例は、工場排熱等を回収する排熱回収器であり、この場合の作動流体の例は、気体または液体の水である。
液体の作動流体は、作動流体ポンプ5により作動流体流路6を介して搬送され、蒸発器4により加熱され、気体の作動流体に変化する。蒸発器4から排出された作動流体は、膨張機7に流入し、膨張機7の回転軸を駆動させる。発電機8は、この回転軸の軸動力を用いて発電する。作動流体はその後、膨張機7から排出され、凝縮器9に流入する。凝縮器9に流入した作動流体は、凝縮器9の冷却水により冷却され、液体の作動流体に変化する。作動流体は、作動流体流路6を介して蒸発器4、膨張機7、及び凝縮器9の間を循環する。
特開2012−127201号公報
温泉熱、太陽熱、小型バイオマスボイラ、工場排熱、地熱蒸気などを熱源とするタービン発電では、蒸発器4の前後の温度差が小さく、膨張機7の前後の圧力差が小さい。さらには、膨張機7が寸法的に小型であるために、発電システムの発電効率やエネルギ利用率が低い。
発電効率とは、蒸発器4が作動流体に与える熱エネルギと、発電機8が発生する電気エネルギとの比率である(第1、第2、及び第4の例を参照)。ただし、第3の例の発電効率は、作動流体が最初に有する熱エネルギと、発電機8が発生する電気エネルギとの比率とする。
また、本明細書にてエネルギ利用率と呼称しているものは、熱源流体加熱器1が熱源流体に与える熱エネルギと、発電システムが利用するエネルギとの比率である(第1及び第2の例を参照)。ただし、第3の例のエネルギ利用率は、作動流体が最初に有する熱エネルギと、発電システムが利用するエネルギとの比率とする。また、第4の例のエネルギ利用率は、蒸発器4が作動流体に与える熱エネルギと、発電システムが利用するエネルギとの比率とする。発電システムが利用するエネルギの従来例は、発電機8が発生する電気エネルギである。
例えば、第1〜第4の例の発電効率は10%以下であり、作動流体に与えられた熱エネルギの90%以上が、作動流体の凝縮熱として冷却水に放出される。しかしながら、凝縮熱を回収した冷却水の温度は低く、利用価値が低い。例えば、冷却水として水道水を用いて凝縮熱を回収した場合の冷却水の温度は30℃程度である。そのため、第1〜第4の例における作動流体の凝縮熱は捨てられている。
例えば、図25の発電システム(第1の例)において、蒸発器4が作動流体に与える熱エネルギを100とすると、熱源流体加熱器1が熱源流体に与える熱エネルギは約100である。また、膨張機7の回転エネルギは約10であり、発電機8が発生する電気エネルギは約10である。ただし、ポンプ2、5、11やブロワ14の消費電力は無視する。よって、発電効率は約10%(10/100)となり、エネルギ利用率は約10%(10/100)となる。これは、図26、図28、図29の発電システム(第2〜第4の例)でも同様である。
このように、温泉熱、太陽熱、小型バイオマスボイラ、工場排熱、地熱蒸気などを熱源とするタービン発電では、エネルギの無駄が多い。そのため、発電システムのエネルギ利用率を向上させて、エネルギの無駄を低減する事が望ましい。
そこで、本発明は、発電システムのエネルギ利用率を向上させる事が可能な排熱回収システムを提供する事を課題とする。
一の実施形態によれば、排熱回収システムは、発電システムの排熱を回収する。前記発電システムは、第1熱源流体を搬送する第1熱源流体流路と、前記第1熱源流体の熱により加熱された第2熱源流体を搬送する第2熱源流体流路と、作動流体を搬送する作動流体流路の内の少なくとも前記作動流体流路を具備し、前記作動流体は、前記第1または第2熱源流体を用いて前記作動流体を蒸発させる蒸発器を介してまたは介さずに搬送される、流体流路を具備する。前記発電システムはさらに、前記作動流体を膨張させて回転駆動する膨張機と、前記膨張機の回転軸に接続された発電機と、前記作動流体を凝縮させる凝縮器とを具備する。前記排熱回収システムは、前記凝縮器に水を供給し、前記凝縮器内で前記作動流体を前記水により冷却し、前記凝縮器から排出された第1温度の前記水を搬送する水流路を具備する。前記排熱回収システムはさらに、前記水流路からの前記水を前記第1熱源流体、前記第2熱源流体、または前記作動流体を用いて加熱して、温水として使用される第2温度の前記水を製造するまたは蒸気を製造する加熱器を具備する。
第1実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第2実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第3実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第4実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第5実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第6実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第7実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第8実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第9実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第9実施形態の変形例の発電システムの構成を示す模式図である。 第10実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第10実施形態の変形例の発電システムの構成を示す模式図である。 第11実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第12実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第13実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第14実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第15実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第16実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第17実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第18実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第19実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第20実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第21実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第22実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 従来の発電システムの構成の第1の例を示す模式図である。 従来の発電システムの構成の第2の例を示す模式図である。 従来の発電システムを説明するための補足図である。 従来の発電システムの構成の第3の例を示す模式図である。 従来の発電システムの構成の第4の例を示す模式図である。 第1実施形態の発電システムを説明するための補足図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図24及び図30では、図25〜図29に示す構成要素と同一または類似の構成要素には同一の符号を付し、図25〜図29の説明と重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図1の発電システムは、図25の発電システムと同様に、熱源流体加熱器1、熱源流体ポンプ2、熱源流体流路3、蒸発器4、作動流体ポンプ5、作動流体流路6、膨張機7、発電機8、及び凝縮器9を具備している。図1の発電システムはさらに、発電システムの排熱を回収する排熱回収システムを構成する加熱器31と、温水タンク32と、水ポンプ33と、水流路34とを具備している。
熱源流体(第1熱源流体)は、熱源流体ポンプ2により熱源流体流路3を介して搬送され、熱源流体加熱器1により加熱される。本実施形態の熱源流体は、非化石燃料の熱源から熱を獲得する熱源流体加熱器1内で加熱される。このような熱源流体加熱器1の例は、バイオマス燃料を熱源とする小型バイオマスボイラ、太陽熱を熱源とする太陽熱集熱器、工場排熱を熱源とする排熱回収器などである。なお、工場排熱そのものは一般に化石燃料から得られるが、この化石燃料は熱源流体加熱器1内ではなく熱源流体加熱器1外で燃焼される。よって、工場排熱も、非化石燃料の熱源に分類される。熱源流体加熱器1から排出された熱源流体は、蒸発器4に流入し、蒸発器4内の作動流体を加熱する事で温度低下する。
なお、本実施形態の熱源流体は、図27に示すように、大地10から湧き出る温泉水としてもよい。この場合、図1の発電システムは、熱源流体加熱器1を具備していなくてもよい。本実施形態の熱源流体は、図25のように循環していてもよいし、図27のように循環していなくてもよい。これは、後述する第2〜第10実施形態でも同様である。
液体の作動流体は、作動流体ポンプ5により作動流体流路6を介して搬送され、蒸発器4により加熱され、気体の作動流体に相変化する。作動流体の例は、フロン等の低沸点媒体である。蒸発器4から排出された作動流体は、膨張機7に流入し、膨張機7内で膨張し、膨張機7の回転軸を駆動させる。膨張機7の回転軸は発電機8に接続されており、回転軸の軸動力を用いて発電機8が発電する。作動流体は、その圧力及び温度が膨張器7内で低下し、膨張機7から排出され、凝縮器9に流入する。凝縮器9に流入した作動流体は、凝縮器9内の水により冷却され、液体の作動流体に相変化する。
この水は、水ポンプ33により水流路34を介して搬送され、凝縮器9内で作動流体の凝縮熱により加熱される。凝縮器9から排出された水は、水流路34を介して搬送され、加熱器31に供給される。
加熱器31は、熱源流体流路3に設けられている。加熱器31は、水流路34からの水を熱源流体流路3の熱源流体を用いて加熱して、温水として使用される水を製造する。温水は、水流路34を介して搬送され、温水タンク32に貯蔵される。本実施形態の加熱器31は、蒸発器4の下流を流れる熱源流体を用いて水を加熱する。蒸発器4から排出された熱源流体は、加熱器31に流入し、加熱器31内の水を加熱する事で温度低下する。熱源流体は、熱源流体流路3を介して熱源流体加熱器1、蒸発器4、及び加熱器31の間を循環する。
本実施形態では、凝縮器9で排出される凝縮熱を冷却塔13に与えずに、加熱器31で加熱される前の水に与える。この水の例は、水道水である。また、貯蔵された温水の温度は例えば、一般的に利用可能な温水温度とされる60℃である。この温水は、入浴施設やレストランの食器洗浄などに有効利用される。温水を病院のリネン洗濯に利用する場合には、温水を80℃まで加熱する事が望ましい。本実施形態では、外界に捨てられる熱はないので、エネルギ利用率は100%にまで向上する。
ここで、水ポンプ33での水の温度を15℃、凝縮器9により加熱された水の温度を30℃、加熱器31により加熱された水の温度を60℃とする。30℃は第1温度の例であり、60℃は第2温度の例である。
この場合、熱源流体加熱器1が熱源流体に与える熱エネルギを100とすると、発電機8が発生する電気エネルギ、凝縮器9が水に与える熱エネルギ、加熱器31が水に与える熱エネルギはそれぞれ、3.6、32.1、64.3である。よって、エネルギ利用率は100%((3.6+32.1+64.3)/100)となる。
図30は、第1実施形態の発電システムを説明するための補足図である。
図30の発電システムは、図1に示す構成要素に加え、冷却水ポンプ11と、冷却水流路12と、冷却塔13と、ブロワ14と、大気導入部15とを具備している。
図30では、水流路34の水を加熱器31のみで加熱し、凝縮器9では加熱しない。凝縮器9で排出される凝縮熱は、外界に捨てられる。この場合、上記の数値例によるエネルギ利用率は68%((3.6+64.3)/100)となる。
以上のように、本実施形態の発電システムは、熱源流体流路3からの熱源流体を用いて第1温度の水を加熱して、温水として使用される第2温度の水を製造する。よって、本実施形態によれば、発電システムのエネルギ利用率を向上させる事が可能となる。
本実施形態は、熱源流体加熱器1内の熱源が高温熱源であっても適用可能だが、熱源流体加熱器1内の熱源がバイオマス燃料、太陽熱、工場排熱、温泉熱などの低温熱源の場合に効果的に適用可能である。また、本実施形態は、熱源が何であっても、蒸発器4の入口での熱源流体の温度が200℃以下である場合に効果的に適用可能である。これは、後述する第2〜第22実施形態でも同様である。理由は、熱源流体加熱器1内の熱源が低温熱源の場合には、発電効率がより低く、本実施形態を適用しない場合のエネルギ利用率が低いからである。本実施形態によれば、熱源流体加熱器1内の熱源が低温熱源の場合のエネルギ利用率を大きく向上させる事ができる。これは、後述する第2〜第22実施形態でも同様である。
また、本実施形態の構成は、熱源流体流路3内での熱源流体の最高温度が200℃以下である場合に効果的に適用可能である。
また、加熱器31は、温水として使用される水を製造する代わりに、蒸気を製造してもよい。即ち、加熱器31は、液体の水を製造する代わりに、気体の水を製造してもよい。この場合、温水タンク32は例えば、蒸気を貯蔵、搬送、または利用する設備に置き換えられる。これは、後述する第2〜第22実施形態でも同様である(ただし、第4及び第20実施形態では、熱利用先37が例えば、蒸気を貯蔵、搬送、または利用する設備に置き換えられる)。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。図2では、図1に示す構成要素と同一または類似の構成要素には同一の符号を付し、図1の説明と重複する説明は省略する。これは、後述する第2〜第10実施形態でも同様である。
第1実施形態の加熱器31は、図1に示すように、蒸発器4の下流を流れる熱源流体を用いて水を加熱する。一方、第2実施形態の加熱器31は、図2に示すように、蒸発器4の上流を流れる熱源流体を用いて水を加熱する。
本実施形態では、加熱器31の入口における熱源流体の温度が、蒸発器4の入口における熱源流体の温度より高い。よって、本実施形態によれば、水をより高温まで加熱しやすくなる。一方、第1実施形態によれば、より多くの割合の熱エネルギを発電機9による発電に利用する事が可能となる。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
第1及び第2実施形態の蒸発器4と加熱器31は、図1及び図2に示すように、熱源流体の流れに対して直列に配置されている。一方、第3実施形態の蒸発器4と加熱器31は、図3に示すように、熱源流体の流れに対して並列に配置されている。
図3の熱源流体流路3は、蒸発器4が設けられた第1分岐流路35と、加熱器31が設けられた第2分岐流路36とに分岐している。第1及び第2分岐流路35、36は、第1地点Pで1本の流路Lから分岐しており、第2地点Pで1本の流路Lに合流している。
本実施形態では、加熱器31の入口における熱源流体の温度が、蒸発器4の入口における熱源流体の温度と等しい。よって、本実施形態によれば、作動流体と水の両方を高温まで加熱しやすくなる。
(第4実施形態)
図4は、第4実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図4では、温水タンク32が熱利用先37に置き換えられており、水流路34が循環水流路38に置き換えられている。
本実施形態の水は、水ポンプ33により循環水流路38を介して搬送され、凝縮器9内で作動流体の凝縮熱により加熱される。凝縮器9から排出された水は、循環水流路38を介して搬送され、加熱器31に供給される。加熱器31は、熱源流体流路3からの熱源流体を用いてこの水を加熱して、温水として使用される水を製造する。温水は、循環水流路38を介して搬送され、熱利用先37に供給される。
熱利用先37の例は、床暖房である。熱利用先37に供給された水は、熱利用先37で熱源として使用される事で温度低下する。熱利用先37から排出された水は、循環水流路38を介して搬送され、凝縮器9に再び供給される。このように、本実施形態の水は、循環水流路38を介して凝縮器9、加熱器31、及び熱利用先37の間を循環する。なお、温水の代わりに蒸気を熱利用先37に供給する場合には、熱利用先37の例はスチーム式暖房である。
温水を入浴施設やレストランの食器洗浄に用いる場合には、温水は使い捨てとなる。一方、温水を床暖房に用いる場合には、温水は繰り返し使う事ができる。よって、本実施形態では、水を循環水流路38により循環させる事で、限られた量の水を繰り返し使用する事が可能となる。なお、熱利用先37は、床暖房やスチーム式暖房以外の設備でもよい。
(第5実施形態)
図5は、第5実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図5の熱源流体流路3は、蒸発器4が設けられた第1流路をバイパスする第1バイパス流路44と、加熱器31が設けられた第2流路をバイパスする第2バイパス流路48とを具備している。図5の熱源流体流路3には、複数個の弁41〜43、45〜47が設けられている。
第1バイパス流路44は、第1地点Pで流路Lから分岐し、第3地点Pで流路Lに合流している。第1地点Pと第3地点Pとの間の流路Lが、上記の第1流路である。弁41は、第1地点Pと蒸発器4との間の第1流路に設けられている。弁42は、蒸発器4と第3地点Pとの間の第1流路に設けられている。弁43は、第1バイパス流路44に設けられている。
第2バイパス流路48は、第4地点Pで流路Lから分岐し、第2地点Pで流路Lに合流している。第4地点Pと第2地点Pとの間の流路Lが、上記の第2流路である。弁45は、第4地点Pと加熱器31との間の第2流路に設けられている。弁46は、加熱器31と第2地点Pとの間の第2流路に設けられている。弁47は、第2バイパス流路48に設けられている。
本実施形態では、発電と温水製造の両方を実施する際には、弁41、42、45、46を開き、弁43、47を閉じる。この場合、水は凝縮器9及び加熱器31で加熱され、高温の温水になる。
また、発電のみを実施する際には、弁41、42、47を開き、弁43、45、46を閉じる。この場合、水は凝縮器9のみで加熱され、低温の温水になる。
また、温水製造のみを実施する際には、弁43、45、46を開き、弁41、42、47を閉じる。この場合、水は加熱器31のみで加熱される。よって、この状況下で高温の温水を温度を下げないまま製造する場合には、温水の製造量が少なくなる。
以上のように、本実施形態によれば、第1及び第2バイパス流路44、48を用いる事で、発電及び温水製造に関する3種類の運転を選択する事が可能となる。なお、本実施形態では、発電システムに第1及び第2バイパス流路44、48の一方のみを設ける事で、2種類の運転を選択できるようにしてもよい。
(第6実施形態)
図6は、第6実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図6の発電システムは、図3に示す構成要素に加え、複数個の弁51〜54を具備している。弁51は、第1地点Pと蒸発器4との間の第1分岐流路35に設けられている。弁52は、蒸発器4と第2地点Pとの間の第1分岐流路35に設けられている。弁53は、第1地点Pと加熱器31との間の第2分岐流路36に設けられている。弁54は、加熱器31と第2地点Pとの間の第2分岐流路36に設けられている。
本実施形態では、発電と温水製造の両方を実施する際には、弁51〜54を開く。この場合、水は凝縮器9及び加熱器31で加熱され、高温の温水になる。
また、発電のみを実施する際には、弁51、52を開き、弁53、54を閉じる。この場合、水は凝縮器9のみで加熱され、低温の温水になる。
また、温水製造のみを実施する際には、弁53、54を開き、弁51、52を閉じる。この場合、水は加熱器31のみで加熱される。よって、この状況下で高温の温水を温度を下げないまま製造する場合には、温水の製造量が少なくなる。
以上のように、本実施形態によれば、第1及び第2分岐流路37、38を用いる事で、発電及び温水製造に関する3種類の運転を選択する事が可能となる。なお、本実施形態では、発電システムに弁51、52のペアと弁53、54のペアの一方のみを設ける事で、2種類の運転を選択できるようにしてもよい。
(第7実施形態)
図7は、第7実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図7の発電システムは、図1に示す構成要素に加え、熱源流体加熱器21と、熱源流体ポンプ22と、熱源流体流路23とを具備している。図7の説明では、図26の説明と同様に、符号1〜3の構成要素を、第1の熱源流体加熱器1、第1の熱源流体ポンプ2、第1の熱源流体流路3と呼び、符号21〜23の構成要素を、第2の熱源流体加熱器21、第2の熱源流体ポンプ22、第2の熱源流体流路23と呼ぶ。また、第1の熱源流体流路3を介して搬送される熱源流体を第1熱源流体と呼び、第2の熱源流体流路23を介して搬送される熱源流体を第2熱源流体と呼ぶ。
第1熱源流体は、第1の熱源流体ポンプ2により第1の熱源流体流路3を介して搬送され、第1の熱源流体加熱器1により加熱される。第1の熱源流体加熱器1から排出された第1熱源流体は、第2の熱源流体加熱器21に流入し、第2の熱源流体加熱器21内の第2熱源流体を加熱する事で温度低下する。
第2熱源流体は、第2の熱源流体ポンプ22により第2の熱源流体流路23を介して搬送され、第2の熱源流体加熱器21により加熱される。第2の熱源流体加熱器21から排出された第2熱源流体は、蒸発器4に流入し、蒸発器4内の作動流体を加熱する事で温度低下する。
液体の作動流体は、作動流体ポンプ5により作動流体流路6を介して搬送され、蒸発器4により加熱され、気体の作動流体に相変化する。作動流体の例は、フロン等の低沸点媒体である。蒸発器4から排出された作動流体は、膨張機7に流入し、膨張機7内で膨張し、膨張機7の回転軸を駆動させる。膨張機7の回転軸は発電機8に接続されており、回転軸の軸動力を用いて発電機8が発電する。作動流体は、その圧力及び温度が膨張器7内で低下し、膨張機7から排出され、凝縮器9に流入する。凝縮器9に流入した作動流体は、凝縮器9内の水により冷却され、液体の作動流体に相変化する。
この水は、水ポンプ33により水流路34を介して搬送され、凝縮器9内で作動流体の凝縮熱により加熱される。凝縮器9から排出された水は、水流路34を介して搬送され、加熱器31に供給される。
本実施形態では、加熱器31は、第2の熱源流体流路23に設けられている。加熱器31は、水流路34からの水を第2熱源流体を用いて加熱して、温水として使用される水を製造する。温水は、水流路34を介して搬送され、温水タンク32に貯蔵される。本実施形態の加熱器31は、蒸発器4の下流を流れる第2熱源流体を用いて水を加熱する。蒸発器4から排出された第2熱源流体は、加熱器31に流入し、加熱器31内の水を加熱する事で温度低下する。第2熱源流体は、第2の熱源流体流路23を介して第2の熱源流体加熱器21、蒸発器4、及び加熱器31の間を循環する。
ここで、図1と図7の発電システムを比較する。
図1では、熱源流体に含まれる成分によっては蒸発器4や加熱器31内に析出物が溜まっていくため、蒸発器4や加熱器31を頻繁に分解して清掃する必要がある。この場合、フロン等の低沸点媒体を含む作動流体流路6や、入浴施設やレストランの食器洗浄に利用される水流路34を分解する事になるが、特に、作動流体流路6の分解は望ましくない。一方、図7では、蒸発器4や加熱器31ではなく第2の熱源流体加熱器21を分解して清掃する事になるので、作動流体流路6を分解する必要はない。
以上のように、本実施形態の発電システムは、第2熱源流体を用いて第1温度の水を加熱して、温水として使用される第2温度の水を製造する。よって、本実施形態によれば、発電システムのエネルギ利用率を向上させる事が可能となる。
なお、本実施形態の熱源流体加熱器21、熱源流体ポンプ22、熱源流体流路23、及び加熱器31は、第2〜第6実施形態のいずれかに適用してもよい。これは、後述する第8〜第10実施形態の熱源流体加熱器21、熱源流体ポンプ22、熱源流体流路23、及び加熱器31についても同様である。
また、本実施形態の第2熱源流体は、第1熱源流体の熱により他の熱源流体を介さずに加熱されているが、第1熱源流体の熱により1種類以上の第3熱源流体を介して加熱されてもよい。即ち、本実施形態の第2熱源流体は、第1熱源流体の熱により直接的に加熱されてもよいし、第1熱源流体の熱により間接的に加熱されてもよい。これは、後述する第8〜第10実施形態でも同様である。
また、本実施形態の第1熱源流体は、バイオマス燃料等の低温熱源の熱により他の熱源流体を介さずに加熱されているが、低温熱源の熱により1種類以上の第4熱源流体を介して加熱されてもよい。即ち、本実施形態の第1熱源流体は、低温熱源の熱により直接的に加熱されてもよいし、低温熱源の熱により間接的に加熱されてもよい。これは、後述する第8〜第10実施形態でも同様である。
また、本実施形態の構成は、第2の熱源流体流路23内での第2熱源流体の最高温度が例えば200℃以下である場合に効果的に適用可能である。
(第8実施形態)
図8は、第8実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。図8では、図7に示す構成要素と同一または類似の構成要素には同一の符号を付し、図7の説明と重複する説明は省略する。これは、後述する第9及び第10実施形態でも同様である。
本実施形態では、加熱器31は、第1の熱源流体流路3に設けられている。加熱器31は、水流路34からの水を第1熱源流体を用いて加熱して、温水として使用される水を製造する。温水は、水流路34を介して搬送され、温水タンク32に貯蔵される。本実施形態の加熱器31は、第2の熱源流体加熱器21の下流を流れる第1熱源流体を用いて水を加熱する。第2の熱源流体加熱器21から排出された第1熱源流体は、加熱器31に流入し、加熱器31内の水を加熱する事で温度低下する。第1熱源流体は、第1の熱源流体流路3を介して第1の熱源流体加熱器1、第2の熱源流体加熱器21、及び加熱器31の間を循環する。
第8実施形態の加熱器31の入口における第1熱源流体の温度は、第7実施形態の加熱器31の入口における第2熱源流体の温度より高い場合が多い。よって、第8実施形態によれば、水をより高温まで加熱しやすくなる。また、第8実施形態によれば、水流路34を分解して清掃する必要がない。一方、第7実施形態によれば、より多くの割合の熱エネルギを発電機9による発電に利用する事が可能となる。
(第9実施形態)
図9は、第9実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
第8実施形態の加熱器31は、図8に示すように、第2の熱源流体加熱器21の下流を流れる第1熱源流体を用いて水を加熱する。一方、第9実施形態の加熱器31は、図9に示すように、第2の熱源流体加熱器21の上流を流れる第1熱源流体を用いて水を加熱する。
本実施形態では、加熱器31の入口における第1熱源流体の温度が、第2の熱源流体加熱器21の入口における第1熱源流体の温度より高い。よって、本実施形態によれば、水をより高温まで加熱しやすくなる。一方、第8実施形態によれば、より多くの割合の熱エネルギを発電機9による発電に利用する事が可能となる。
図10は、第9実施形態の変形例の発電システムの構成を示す模式図である。
第7実施形態の加熱器31は、図7に示すように、蒸発器4の下流を流れる第2熱源流体を用いて水を加熱する。一方、本変形例の加熱器31は、図10に示すように、蒸発器4の上流を流れる第2熱源流体を用いて水を加熱する。
本変形例では、加熱器31の入口における第2熱源流体の温度が、蒸発器4の入口における第2熱源流体の温度より高い。よって、本変形例によれば、水をより高温まで加熱しやすくなる。また、本変形例によれば、水流路34を分解して清掃する必要がない。一方、第7実施形態によれば、より多くの割合の熱エネルギを発電機9による発電に利用する事が可能となる。
(第10実施形態)
図11は、第10実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図11の発電システムは、加熱器31の代わりに、第1及び第2加熱器31a、31bを具備している。第1加熱器31aは、第1の熱源流体流路3に設けられている。第2加熱器31bは、第2の熱源流体流路23に設けられている。第1及び第2加熱器31a、31bは、第1温度の水を加熱して、温水として使用される第2温度の水を製造する。
第1熱源流体は、第1の熱源流体ポンプ2により第1の熱源流体流路3を介して搬送され、第1の熱源流体加熱器1により加熱される。第1の熱源流体加熱器1から排出された第1熱源流体は、第2の熱源流体加熱器21に流入し、第2の熱源流体加熱器21内の第2熱源流体を加熱する事で温度低下する。
第2熱源流体は、第2の熱源流体ポンプ22により第2の熱源流体流路23を介して搬送され、第2の熱源流体加熱器21により加熱される。第2の熱源流体加熱器21から排出された第2熱源流体は、蒸発器4に流入し、蒸発器4内の作動流体を加熱する事で温度低下する。
液体の作動流体は、作動流体ポンプ5により作動流体流路6を介して搬送され、蒸発器4により加熱され、気体の作動流体に相変化する。作動流体の例は、フロン等の低沸点媒体である。蒸発器4から排出された作動流体は、膨張機7に流入し、膨張機7内で膨張し、膨張機7の回転軸を駆動させる。膨張機7の回転軸は発電機8に接続されており、回転軸の軸動力を用いて発電機8が発電する。作動流体は、その圧力及び温度が膨張器7内で低下し、膨張機7から排出され、凝縮器9に流入する。凝縮器9に流入した作動流体は、凝縮器9内の水により冷却され、液体の作動流体に相変化する。
この水は、水ポンプ33により水流路34を介して搬送され、凝縮器9内で作動流体の凝縮熱により加熱される。凝縮器9から排出された水は、水流路34を介して搬送され、第2加熱器31bに供給される。凝縮器9の入口における水の温度は、例えば15℃である。凝縮器9の出口における水の温度は、例えば30℃である。30℃は、第1温度の例である。
第2加熱器31bは、水流路34からの水を第2熱源流体を用いて加熱する。第2加熱器31bにより加熱された水は、水流路34を介して搬送され、第1加熱器31aに供給される。第1加熱器31aは、第2加熱器31bの下流を流れる水を第1熱源流体を用いて加熱して、温水として使用される水を製造する。この温水の温度は、例えば60℃である。60℃は、第2温度の例である。温水は、水流路34を介して搬送され、温水タンク32に貯蔵される。
本実施形態の第1加熱器31aは、第2の熱源流体加熱器21の下流を流れる第1熱源流体を用いて水を加熱する。第2の熱源流体加熱器21から排出された第1熱源流体は、第1加熱器31aに流入し、第1加熱器31a内の水を加熱する事で温度低下する。第1熱源流体は、第1の熱源流体流路3を介して第1の熱源流体加熱器1、第2の熱源流体加熱器21、及び第1加熱器31aの間を循環する。
また、本実施形態の第2加熱器31bは、蒸発器4の下流を流れる第2熱源流体を用いて水を加熱する。蒸発器4から排出された第2熱源流体は、第2加熱器31bに流入し、第2加熱器31b内の水を加熱する事で温度低下する。第2熱源流体は、第2の熱源流体流路23を介して第2の熱源流体加熱器21、蒸発器4、及び第2加熱器31bの間を循環する。
本実施形態では、第1加熱器31aが、第2加熱器31bにより加熱され、第2加熱器31bから流出する水を加熱する構成だが、第2加熱器31bが、第1加熱器31aにより加熱され、第1加熱器31aから流出する水を加熱する流れ順番の構成にしてもよい。第1加熱器31aの出口における第1熱源流体の温度が、第2加熱器31bの入口における第2熱源流体の温度より低い場合には、第1加熱器31aを第2加熱器31bの下流に配置する事が望ましい。また、本実施形態では、第1及び第2加熱器31a、31bが水の流れに対して直列に配置されているが、第1及び第2加熱器31a、31bが水の流れに対して並列に配置されていてもよい。
図12は、第10実施形態の変形例の発電システムの構成を示す模式図である。
第10実施形態の第1加熱器31aは、図11に示すように、第2の熱源流体加熱器21の下流を流れる第1熱源流体を用いて水を加熱する。一方、本変形例の第1加熱器31aは、図12に示すように、第2の熱源流体加熱器21の上流を流れる第1熱源流体を用いて水を加熱する。
また、第10実施形態の第2加熱器31bは、図11に示すように、蒸発器4の下流を流れる第2熱源流体を用いて水を加熱する。一方、本変形例の第1加熱器31aは、図12に示すように、蒸発器4の上流を流れる第2熱源流体を用いて水を加熱する。
このように、第1加熱器31aは、第2の熱源流体加熱器21の下流に配置してもよいし、第2の熱源流体加熱器21の上流に配置してもよい。同様に、第2加熱器31bは、蒸発器4の下流に配置してもよいし、蒸発器4の上流に配置してもよい。また、第1及び第2加熱器31a、31bの一方を図11のように配置し、第1及び第2加熱器31a、31bの他方を図12のように配置してもよい。
本変形例では、第1加熱器31aが第2加熱器31bの下流を流れる水を加熱しているが、第2加熱器31bが第1加熱器31aの下流を流れる水を加熱してもよい。また、本変形例では、第1及び第2加熱器31a、31bが水の流れに対して直列に配置されているが、第1及び第2加熱器31a、31bが水の流れに対して並列に配置されていてもよい。
以上のように、本実施形態の発電システムは、加熱器31の代わりに、第1及び第2加熱器31a、31bを具備している。このような構成を採用する場合には、発電システム内の熱交換器の個数は増加するが、加熱流体と被加熱流体の温度差を小さく設計できる。具体的には、第1熱源流体と第2熱源流体との温度差や、第2熱源流体と作動流体との温度差を小さく設計できる。よって、本実施形態によれば、水をより高温まで加熱しやすくなる。
また、図11及び図12における第1及び第2加熱器31a、31bは、温水として使用される水を製造する代わりに、蒸気を製造してもよい。即ち、第1及び第2加熱器31a、31bは、液体の水を製造する代わりに、気体の水を製造してもよい。この場合、温水タンク32は例えば、蒸気を貯蔵、搬送、または利用する設備に置き換えられる。これは、後述する第12、第14、第16、第18、第20、第21、第22実施形態の第3及び第4加熱器31c、31dについても同様である(ただし、第20実施形態では、熱利用先37が例えば、蒸気を貯蔵、搬送、または利用する設備に置き換えられる)。
(第11実施形態)
図13は、第11実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図1と図13とを比較してみると、図13の発電システムは、図1に示す熱源流体加熱器1、熱源流体ポンプ2、熱源流体流路3、蒸発器4、及び作動流体ポンプ5を具備していない。図13の作動流体流路6を流れる作動流体の例は、地熱蒸気等の気体である。
図13の作動流体流路6は、膨張機7や凝縮器9が設けられた第1流体流路61と、加熱器31が設けられた第2流体流路62とに分岐している。第1及び第2流体流路61、62は、第5地点Pで1本の流路Lから分岐している。作動流体流路6を流れる気体の作動流体は、第5地点Pで分流され、第1及び第2流体流路61、62に流入する。
第1流体流路61に流入した作動流体は、膨張機7に導入され、膨張機7の回転軸を駆動させる。発電機8は、この回転軸の軸動力を用いて発電する。作動流体はその後、膨張機7から第1流体流路61に排出され、凝縮器9に流入する。凝縮器9に流入した作動流体は、水流路34からの水(冷却水)により冷却され、液体の作動流体に変化し、地中に戻される。
一方、第2流体流路62に流入した作動流体は、加熱器31に導入される。加熱器31は、水流路34からの水を第2流体流路62の作動流体を用いて加熱して、温水として使用される水を製造する。温水は、水流路34を介して搬送され、温水タンク32に貯蔵される。一方、第2流体流路62の作動流体は、加熱器31内で水を加熱する事で温度低下して凝縮流体となり、地中に戻される。なお、この作動流体は、全部が凝縮されてもよいし、一部のみが凝縮されてもよいし、まったく凝縮されなくてもよい(後述する第13、第15、第17実施形態でも同様)。
なお、第1流体流路61の流体は、膨張機7に導入され作動流体として使用されているが、第2流体流路62の流体は、作動流体として使用されていない。しかしながら、第2流体流路62の流体は第1流体流路61の流体と同じものであるから、本実施形態では、第1流体流路62の流体も、第1流体流路61の流体と同様に、作動流体と表記した。これは、後続の実施形態でも同様である。
本実施形態によれば、蒸発器4を具備しない発電システムにも加熱器31を適用する事が可能となる。本実施形態の構成は、作動流体流路6内の作動流体の最高温度が200℃以下であると、発電量に対する凝縮熱の割合が大きくなり効果的である。
(第12実施形態)
図14は、第12実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図14では、図13の加熱器31が、第3及び第4加熱器31c、31dに置き換えられている。第3加熱器31cは、第2流体流路62に設けられている。第4加熱器31dは、第2流体流路62において第3加熱器31cの下流に設けられている。
また、図14の水流路34は、凝縮器9が設けられた第1水流路63と、第4加熱器31dが設けられた第2水流路64とに分岐している。第1及び第2水流路63、64は、第6地点Pで1本の流路Lから分岐しており、第7地点Pで1本の流路Lに合流している。水流路34を流れる水は、第6地点Pで第1及び第2水流路63、64に分流され、第7地点Pで第1及び第2水流路63、64から合流している。第3加熱器31cは、合流後の流路L(第3水流路)に設けられている。
第1流体流路61に流入した作動流体は、膨張機7に導入され、膨張機7の回転軸を駆動させる。発電機8は、この回転軸の軸動力を用いて発電する。作動流体はその後、膨張機7から第1流体流路61に排出され、凝縮器9に流入する。凝縮器9に流入した作動流体は、第1水流路63からの水(冷却水)により冷却され、液体の作動流体に変化し、地中に戻される。
一方、第2流体流路62に流入した作動流体は、第3加熱器31cに導入され、次に第4加熱器31dに導入される。第4加熱器31dは、第2水流路64からの水を第2流体流路62の作動流体を用いて加熱する。凝縮器9から第1水流路63に排出された水と、第4加熱器31dから第2水流路64に排出された水は、第7地点Pで合流して、第3加熱器31cに導入される。第3加熱器31cは、この水を第2流体流路62の作動流体を用いて加熱して、温水として使用される水を製造する。温水は、水流路34を介して搬送され、温水タンク32に貯蔵される。一方、第2流体流路62の作動流体は、第3及び第4加熱器31c、31d内で水を加熱する事で温度低下して凝縮流体となり、地中に戻される。なお、この作動流体は、全部が凝縮されてもよいし、一部のみが凝縮されてもよいし、まったく凝縮されなくてもよい(後述する第14、第16、第18、第23、第24実施形態でも同様)。
第11実施形態では、加熱器31から排出された作動流体の温度が、凝縮器9から排出された水の温度より高い場合がある。この場合、この作動流体の保有熱量をさらに採熱する事が可能である。一方、本実施形態では、第3加熱器31cが作動流体の保有熱量を水により採熱し、第4加熱器31dがこの作動流体の保有熱量をより低温の水により採熱している。よって、本実施形態によれば、作動流体の保有熱量を充分に採熱する事が可能となる。
(第13実施形態)
図15は、第13実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図1と図15とを比較してみると、図15の発電システムは、図1に示す熱源流体加熱器1、熱源流体ポンプ2、及び熱源流体流路3を具備していない。図15の蒸発器4の例は、バイオマス燃料を燃焼させる小型バイオマスボイラや、太陽熱を集熱する太陽熱集熱器や、工場排熱等を回収する排熱回収器である。作動流体の例は、気体または液体の水である。
図15の作動流体流路6は、膨張機7や凝縮器9が設けられた第1流体流路61と、加熱器31が設けられた第2流体流路62とに分岐している。第1及び第2流体流路61、62は、第5地点Pで1本の流路Lから分岐しており、第8地点Pで1本の流路Lに合流している。作動流体流路6を流れる作動流体は、第5地点Pで第1及び第2流体流路61、62に分流され、第8地点Pで第1及び第2流体流路61、62から合流している。蒸発器4や作動流体ポンプ5は、合流後の流路L(第3流体流路66)に設けられている。また、第1流体流路61には作動流体ポンプ65が設けられている。
液体の作動流体は、作動流体ポンプ5により作動流体流路6を介して搬送され、蒸発器4により加熱され、気体の作動流体に変化する。蒸発器4から排出された気体の作動流体は、第5地点Pで分流され、第1及び第2流体流路61、62に流入する。
第1流体流路61に流入した作動流体は、膨張機7に導入され、膨張機7の回転軸を駆動させる。発電機8は、この回転軸の軸動力を用いて発電する。作動流体はその後、膨張機7から第1流体流路61に排出され、凝縮器9に流入する。凝縮器9に流入した作動流体は、水流路34からの水(冷却水)により冷却され、液体の作動流体に変化し、作動流体ポンプ65により第8地点Pに搬送される。
一方、第2流体流路62に流入した作動流体は、加熱器31に導入される。加熱器31は、水流路34からの水を第2流体流路62の作動流体を用いて加熱して、温水として使用される水を製造する。温水は、水流路34を介して搬送され、温水タンク32に貯蔵される。一方、第2流体流路62の作動流体は、加熱器31内で水を加熱する事で温度低下して凝縮流体となり、第8地点Pに排出される。
凝縮器9から第1流体流路61に排出された作動流体と、加熱器31から第2流体流路62に排出された作動流体は、第8地点Pで合流して、蒸発器4に導入される。このように、作動流体は、作動流体流路6を介して蒸発器4、膨張機7、凝縮器9、及び加熱器31の間を循環する。なお、作動流体ポンプ65は、第1流体流路61から第8地点Pに流入する作動流体の圧力と、第2流体流路62から第8地点Pに流入する作動流体の圧力とを等しくするまたは近付けるために必要に応じて設けられる。
本実施形態によれば、熱源流体加熱器1を具備しない発電システムにも加熱器31を適用する事が可能となる。本実施形態は、蒸発器4内の熱源が高温熱源であっても適用可能だが、蒸発器4内の熱源がバイオマス燃料、太陽熱、工場排熱、温泉熱などの低温熱源の場合に効果的に適用可能である。これは、後述する第14、第17、第18実施形態でも同様である。理由は、蒸発器4内の熱源が低温熱源の場合には、発電効率がより低く、本実施形態を適用しない場合のエネルギ利用率が低いからである。
本実施形態の構成は、作動流体流路6内での熱源流体の最高温度が例えば200℃以下である場合に効果的に適用可能である。
(第14実施形態)
図16は、第14実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図16では、図15の加熱器31が、第3及び第4加熱器31c、31dに置き換えられている。また、図16の水流路34は、凝縮器9が設けられた第1水流路63と、第4加熱器31dが設けられた第2水流路64とに分岐している。これらの構成は、図14に示す構成と同様である。
第13実施形態では、加熱器31から排出された作動流体の温度が、凝縮器9から排出された水の温度より高い場合がある。この場合、この作動流体の保有熱量をさらに採熱する事が可能である。一方、本実施形態では、第3加熱器31cが作動流体の保有熱量を水により採熱し、第4加熱器31dがこの作動流体の保有熱量をより低温の水により採熱している。よって、本実施形態によれば、作動流体の保有熱量を充分に採熱する事が可能となる。
(第15実施形態)
図17は、第15実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図13の作動流体流路6は、膨張機7や凝縮器9が設けられた第1流体流路61と、加熱器31が設けられた第2流体流路62とに分岐している。一方、図17の作動流体流路6は、膨張機7の排気口7aから排気(排出)された作動流体を搬送し、凝縮器9が設けられた第4流体流路67と、膨張機7の抽気口7bから抽気された作動流体を搬送し、加熱器31が設けられた第5流体流路68とを具備している。膨張機7の抽気口7bは、膨張機7の排気口7aより前段に設けられている。
図17の第4及び第5流体流路67、68の構成や機能は、図13の第1及び第2流体流路61、62の構成や機能と同様である。よって、凝縮器9から排出された水が加熱器31内の作動流体により加熱され、温水が製造される。本実施形態によれば、蒸発器4を具備しない発電システムにも加熱器31を適用する事が可能となる。
膨張機7の抽気口7bにおける作動蒸気の温度や圧力は、膨張機7の入口における作動蒸気の温度や圧力より低くなる。本実施形態によれば、抽気口7bの位置を変更する事で加熱器31用の作動蒸気の温度や圧力を変更する事が可能となる。また、本実施形態によれば、第11実施形態に比べ、作動流体のエネルギをより多く発電に利用する事が可能となる。一方、第11実施形態によれば、膨張機7に抽気口7bを設けずに加熱器31を採用する事が可能となる。これは、前述した第12〜第14実施形態や、後述する第16〜第22実施形態でも同様である。
(第16実施形態)
図18は、第16実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図18では、図14の第1及び第2流体流路61、62が第4及び第5流体流路67、68に置き換えられている。よって、凝縮器9が第4流体流路67に設けられ、第3及び第4加熱器31c、31dが第5流体流路68に設けられている。
本実施形態によれば、第3及び第4加熱器31c、31dにより作動流体の保有熱量を充分に採熱する事が可能となる。
(第17実施形態)
図19は、第17実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図19では、図15の第1及び第2流体流路61、62が第4及び第5流体流路67、68に置き換えられている。よって、凝縮器9が第4流体流路67に設けられ、加熱器31が第5流体流路68に設けられている。さらに、第4及び第5流体流路67、68が、第8地点Pで1本の流路Lに合流している。蒸発器4や作動流体ポンプ5は、合流後の流路L(第6流体流路69)に設けられている。また、第4流体流路67には作動流体ポンプ65が設けられている。
本実施形態によれば、熱源流体加熱器1を具備しない発電システムにも加熱器31を適用する事が可能となる。
(第18実施形態)
図20は、第18実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図20では、図16の第1及び第2流体流路61、62が第4及び第5流体流路67、68に置き換えられている。よって、凝縮器9が第4流体流路67に設けられ、第3及び第4加熱器31c、31dが第5流体流路68に設けられている。さらに、第4及び第5流体流路67、68が、第8地点Pで1本の流路Lに合流している。蒸発器4や作動流体ポンプ5は、合流後の流路L(第6流体流路69)に設けられている。また、第4流体流路67には作動流体ポンプ65が設けられている。
本実施形態によれば、第3及び第4加熱器31c、31dにより作動流体の保有熱量を充分に採熱する事が可能となる。
(第19実施形態)
図21は、第19実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図13の作動流体流路6は、第1及び第2流体流路61、62に分岐しており、第1流体流路61に膨張機7や凝縮器9が設けられ、第2流体流路62に加熱器31が設けられている。一方、図21の加熱器31は、分岐のない作動流体流路6において膨張機7の上流に設けられている。図21の加熱器31は、膨張機7の上流の作動流体を用いて水流路34の水を加熱し、作動流体を膨張機7へと排出する。
第11実施形態では、加熱器31から排出された作動流体の温度が、凝縮器9から排出された水の温度より高い場合がある。この場合、この作動流体の保有熱量をさらに採熱する事が可能である。一方、本実施形態では、加熱器31が作動流体の保有熱量を所望量だけ採熱した後、この作動流体を膨張機7で使用して凝縮器9に排出している。よって、本実施形態によれば、作動流体の保有熱量を充分に採熱する事が可能となる。
なお、本実施形態の加熱器31の配置は、第11実施形態だけでなく第13、第20、第21実施形態にも適用可能である。
(第20実施形態)
図22は、第20実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図22では、図14の温水タンク32が熱利用先37に置き換えられ、図14の水流路34が循環水流路38に置き換えられている。熱利用先37と循環水流路38の詳細は、図4と同様である。
例えば、温水(または蒸気)の代わりに作動流体を熱利用先37に供給する事が考えられる。しかしながら、作動流体が地熱蒸気の場合には、作動流体が腐食性成分や土砂を含有する事が多い。この場合、作動流体から腐食性成分や土砂を取り除く等の対策が必要となる。一方、本実施形態によれば、作動流体の代わりに清浄な温水(または蒸気)を熱利用先37に供給する事で、このような対策を不要とする事が可能となる。
本実施形態によれば、第4実施形態と同様に、温水(または蒸気)を繰り返し使う事が可能となる。なお、本実施形態の熱利用先37及び循環水流路38は、第12実施形態だけでなく第11、第13〜第19、第21、第22実施形態にも適用可能である。
(第21実施形態)
図23は、第21実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図23の発電システムは、図14に示す構成要素に加えて、弁71〜76を具備している。弁71は、第1流体流路61において膨張機7の上流に設けられている。弁72は、第2流体流路62において第3加熱器31cの上流に設けられている。弁73は、第1水流路63において凝縮器9の上流に設けられている。弁74は、第2水流路64において第4加熱器31dの上流に設けられている。弁75は、第1流体流路61において凝縮器9の下流に設けられている。弁76は、第2流体流路62において第4加熱器31dの下流に設けられている。
発電システムで発電のみを実施する場合には、弁71、73、75を開き、弁72を閉じる。この際、弁74は閉じる事が望ましいが、弁76は開いても閉じてもよい。この場合、水流路34の水は凝縮器9のみにより加熱されるため、低温の温水となる。また、弁61の開度を調節する事で発電機8の発電量を調節する事ができ、弁63の開度を調節する事で水流路34の水の流量を調節する事ができる。
発電システムで温水製造のみを実施する場合には、弁72、74、76を開き、弁71を閉じる。この際、弁73は閉じる事が望ましいが、弁75は開いても閉じてもよい。この場合、弁74の開度を調節する事で水流路34の水の流量(即ち温水流量)を調節する事ができ、弁72の開度を調節する事で温水の温度や熱量を調節する事ができる。
発電システムで発電と温水製造の両方を実施する場合には、弁71〜76のすべてを開く。この場合、弁71〜74の開度を調節する事で、発電機8の発電量や、温水の流量、温度、熱量を調節する事ができる。
なお、本実施形態では、弁74〜76は設置しなくてもよいが、流路管理のために設置する事が望ましい。
以上のように、本実施形態によれば、弁71〜76により発電システムの3種類の運転を選択する事が可能となる。即ち、発電のみを実施するか、温水製造のみを実施するか、発電と温水製造の両方を実施するかを選択する事が可能となる。また、本実施形態によれば、発電機8の発電量や、温水の流量、温度、熱量を調節する事が可能となる。
なお、本実施形態の弁71〜76は、第12実施形態だけでなく第11、第13、第14、第20実施形態にも適用可能である。
(第22実施形態)
図24は、第22実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。
図24の発電システムは、図18に示す構成要素に加えて、弁73、74と弁77、78とを具備している。弁73は、上述のように、第1水流路63において凝縮器9の上流に設けられている。弁74は、上述のように、第2水流路64において第4加熱器31dの上流に設けられている。弁77は、第5流体流路68において第3加熱器31cの上流に設けられている。弁78は、第5流体流路68において第4加熱器31dの下流に設けられている。
発電システムで発電のみを実施する場合には、弁73を開き、弁77、78を閉じる。この際、弁74は閉じる事が望ましい。この場合、水流路34の水は凝縮器9のみにより加熱されるため、低温の温水となる。
発電システムで発電と温水製造の両方を実施する場合において、温水製造を重視しない場合には、弁73、77、78を開き、弁74を閉じる。この場合、水流路34の水は、凝縮器9及び第3加熱器31cのみにより加熱される。
発電システムで発電と温水製造の両方を実施する場合において、温水製造を重視する場合には、弁73、74、77、78のすべてを開く。この場合、水流路34の水は、凝縮器9、第3加熱器31c、及び第4加熱器31dにより加熱される。
なお、本実施形態では、弁73、74、78は設置しなくてもよいが、流路管理のために設置する事が望ましい。
以上のように、本実施形態によれば、弁73、74、77、78により発電システムの3種類の運転を選択する事が可能となる。また、本実施形態によれば、これらの弁により発電機8の発電量や、温水の流量、温度、熱量を調節する事が可能となる。
なお、本実施形態の弁73、74、77、78は、第16実施形態だけでなく第15、第17、第18実施形態にも適用可能である。
1:熱源流体加熱器、2:熱源流体ポンプ、3:熱源流体流路、
4:蒸発器、5:作動流体ポンプ、6:作動流体流路、
7:膨張機、7a:排気口、7b:抽気口、8:発電機、9:凝縮器、10:大地、
11:冷却水ポンプ、12:冷却水流路、13:冷却塔、
14:ブロワ、15:大気導入部、
21:熱源流体加熱器、22:熱源流体ポンプ、23:熱源流体流路、
31:加熱器、31a:第1加熱器、31b:第2加熱器、
31c:第3加熱器、31d:第4加熱器、32:温水タンク、
33:水ポンプ、34:水流路、35:第1分岐流路、36:第2分岐流路、
37:熱利用先、38:循環水流路、
41、42、43:弁、44:第1バイパス流路、
45、46、47:弁、48:第2バイパス流路、
51、52、53、54:弁、
61:第1流体流路、62:第2流体流路、63:第1水流路、64:第2水流路、
65:作動流体ポンプ、66:第3流体流路、
67:第4流体流路、68:第5流体流路、69:第6流体流路、
71、72、73、74、75、76、77、78:弁

Claims (20)

  1. 第1熱源流体を搬送する第1熱源流体流路と、前記第1熱源流体の熱により加熱された第2熱源流体を搬送する第2熱源流体流路と、作動流体を搬送する作動流体流路の内の少なくとも前記作動流体流路を具備し、前記作動流体は、前記第1または第2熱源流体を用いて前記作動流体を蒸発させる蒸発器を介してまたは介さずに搬送される、流体流路と、
    前記作動流体を膨張させて回転駆動する膨張機と、
    前記膨張機の回転軸に接続された発電機と、
    前記作動流体を凝縮させる凝縮器と、
    を具備する発電システムの排熱を回収する排熱回収システムであって、
    前記凝縮器に水を供給し、前記凝縮器内で前記作動流体を前記水により冷却し、前記凝縮器から排出された第1温度の前記水を搬送する水流路と、
    前記水流路からの前記水を前記第1熱源流体、前記第2熱源流体、または前記作動流体を用いて加熱して、温水として使用される第2温度の前記水を製造するまたは蒸気を製造する加熱器と、
    を具備する事を特徴とする排熱回収システム。
  2. 前記加熱器は、前記蒸発器の下流または上流の前記第1または第2熱源流体を用いて前記水を加熱する事を特徴とする、請求項1に記載の排熱回収システム。
  3. 前記第1または第2熱源流体流路は、前記蒸発器が設けられた第1分岐流路と、前記加熱器が設けられた第2分岐流路とに分岐している事を特徴とする、請求項1に記載の排熱回収システム。
  4. 前記第1分岐流路に設けられた第1弁と、前記第2分岐流路に設けられた第2弁の少なくともいずれかを具備する事を特徴とする、請求項3に記載の排熱回収システム。
  5. 前記第1または第2熱源流体流路は、前記蒸発器が設けられた第1流路をバイパスする第1バイパス流路と、前記加熱器が設けられた第2流路をバイパスする第2バイパス流路の少なくともいずれかを具備する事を特徴とする、請求項1に記載の排熱回収システム。
  6. 前記発電システムはさらに、前記第1熱源流体の熱により前記第2熱源流体を加熱する熱源流体加熱器を具備し、
    前記加熱器は、前記熱源流体加熱器の下流または上流の前記第1熱源流体を用いて前記水を加熱する事を特徴とする、請求項1に記載の排熱回収システム。
  7. 前記加熱器として、前記第1熱源流体の熱により前記水を加熱する第1加熱器と、前記第2熱源流体の熱により前記水を加熱する第2加熱器とを具備する事を特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の排熱回収システム。
  8. 前記第1及び第2加熱器の一方は、前記第1及び第2加熱器の他方により加熱され、前記第1及び第2加熱器の前記他方から流出する前記水を加熱する事を特徴とする、請求項7に記載の排熱回収システム。
  9. 前記作動流体流路は、前記膨張機及び前記凝縮器が設けられた第1流体流路と、前記加熱器が設けられた第2流体流路とに分岐している事を特徴とする、請求項1に記載の排熱回収システム。
  10. 前記第1及び第2流体流路は、前記蒸発器が設けられた第3流体流路に合流しており、前記第3流体流路は、前記第1及び第2流体流路に分岐している、請求項9に記載の排熱回収システム。
  11. 前記作動流体流路は、前記膨張機の排気口から排気された前記作動流体を搬送し、前記凝縮器が設けられた第4流体流路と、前記膨張機の抽気口から抽気された前記作動流体を搬送し、前記加熱器が設けられた第5流体流路とを具備する事を特徴とする、請求項1に記載の排熱回収システム。
  12. 前記第4及び第5流体流路は、前記蒸発器が設けられた第6流体流路に合流しており、前記第6流体流路は、前記膨張機に前記作動流体を搬送する、請求項11に記載の排熱回収システム。
  13. 前記第1または第4流体流路に設けられた弁と、前記第2または第5流体流路に設けられた弁の少なくともいずれかを具備する事を特徴とする、請求項9から12のいずれか1項に記載の排熱回収システム。
  14. 前記加熱器として、前記第2または第5流体流路に設けられた第3加熱器と、前記第2または第5流体流路において前記第3加熱器の下流に設けられた第4加熱器とを具備する事を特徴とする、請求項9から13のいずれか1項に記載の排熱回収システム。
  15. 前記水流路は、前記凝縮器が設けられた第1水流路と、前記第4加熱器が設けられた第2水流路とに分岐しており、前記第1及び第2水流路は、前記第3加熱器が設けられた第3水流路に合流している、請求項14に記載の排熱回収システム。
  16. 前記第1水流路に設けられた弁と、前記第2水流路に設けられた弁の少なくともいずれかを具備する事を特徴とする、請求項14または15に記載の排熱回収システム。
  17. 前記加熱器は、前記膨張機の上流の前記作動流体を用いて前記水を加熱する事を特徴とする、請求項1に記載の排熱回収システム。
  18. 前記水流路は、前記加熱器と前記凝縮器との間で前記水を循環させる事を特徴とする、請求項1から17のいずれか1項に記載の排熱回収システム。
  19. 前記第1熱源流体、前記第2熱源流体、または前記作動流体の最高温度は、200℃以下である事を特徴とする、請求項1から18のいずれか1項に記載の排熱回収システム。
  20. 前記第1熱源流体は、温泉水、または、非化石燃料の熱源から熱を獲得する熱源流体加熱器内で加熱された流体である事を特徴とする、請求項1から19のいずれか1項に記載の排熱回収システム。
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