JP2017071841A - 三次元造形物の製造方法及び製造装置 - Google Patents

三次元造形物の製造方法及び製造装置 Download PDF

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知之 鎌倉
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Abstract

【課題】簡単、コンパクトな構成でエネルギーの利用効率を高めて高精度の三次元造形物を形成する。【解決手段】本発明の三次元造形物の製造方法は、粒子を含む流動性組成物A0を吐出部5から吐出させて層形成領域13に吐出物A1を位置させ、流動性組成物A0の吐出位置を第1の方向Xに移動させて吐出物ラインLを形成する吐出物ライン形成工程P1と、吐出物ラインLを第1の方向Xと交差する第2の方向Yに隣接して複数形成して一つの層Dを形成する層形成工程P2と、形成された一つの層Dのうち、最終的に三次元造形物M1の一部となる対応する位置の吐出物A1に対してエネルギービームEを照射して固化する固化工程P3と、層形成工程P2と固化工程P3とを積層方向Zに所定回数、繰り返して所定形状の三次元造形物を得る積層工程P4を有し、固化工程P3はエネルギービームEのビーム径Gを吐出物ラインLの幅Wよりも大に設定した状態で行う。【選択図】図1

Description

本発明は、ステージ上に吐出された流動性組成物に対してエネルギービームを照射して固化させることによって三次元造形物を製造する三次元造形物の製造方法及び製造装置に関する。
金属粒子ペーストを使用して三次元造形物を製造する三次元造形物の製造方法が、下記の特許文献1や特許文献2に開示されている。
これらの特許文献1、2には、金属粒子ペーストを用いて一つの層を形成し、レーザー照射により上記金属粒子ペースト中に含まれる金属粒子を焼結又は溶融すること、形成した層の上に複数回、層を積み重ねて行くことによって三次元造形物を製造することが記載されている。
特許文献1では金属ペーストを広範囲にわたって薄く敷くことによって材料層を形成しており、金属ペーストに含まれる材料の比率と、金属粉末の平均粒径と、材料層の厚みと、材料層中に金属線により形成された金網を設けた点等を特徴としている。
一方、特許文献2では、造形材料として金属粉末材料を使用し、展延ローラーによって100μm程度の薄層に展延させることによって単位造形層を形成しており、当該単位造形層の形成に際してレーザー光の照射を、照射量レベルの少ない第1の照射量レベルで行う高精度処理と、第1の照射量のレベルよりも多い第2の照射量レベルで行う高強度処理と、の2段階に分けて行うことを特徴としている。
特開2008−184622号公報 特開2003−321704号公報
上記特許文献1、2に記載された従来の三次元造形物の製造方法では、層状に供給される材料層の一部だけがレーザー光のビーム照射によって固化されて造形物となるが、レーザーが照射されない領域は除去されるだけの無駄の領域であった。また、層状に敷かれた材料層にレーザー光のビームを照射した場合、前記ビームの境界近傍において不完全な固化が発生し、三次元造形物の寸法精度を向上しにくいという問題があった。
本発明の目的は、材料の無駄を低減でき、また三次元造形物を精度良く製造することができるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の態様の三次元造形物の製造方法は、粒子を含む流動性組成物を吐出部から吐出させて層形成領域に吐出物を位置させ、吐出位置を移動させて吐出物ラインを形成する吐出物ライン形成工程と、前記吐出物ラインを隣接する方向に複数形成して一つの層を形成する層形成工程と、前記層形成工程を積層方向に繰り返す積層工程と、造形物に対応する位置の前記吐出物にエネルギービームを照射して固化する固化工程と、を有し、前記固化工程は前記エネルギービームのビーム径が前記吐出物ラインの幅より大の状態で行う、ことを特徴とする。
ここで、「吐出物ライン」とは、流動性組成物が連続的に吐出されることによって一つの方向に沿って連続した状態のラインが形成される場合と、流動性組成物が間欠的に吐出されることによって一つの方向に沿って液滴が並んだ状態のラインが形成される場合と、の両方が含まれる。
また、「吐出物ラインを隣接する方向に複数形成」とは、複数本の吐出物ラインが隣り合って並列的に配置されて形成されている場合と、1本の吐出物ラインが折り返されて隣接するように直列的に配置されて形成されている場合との両方が含まれる。
本態様によれば、従来のように流動性組成物を原料に使用してステージ上の層形成領域に押し出した後、薄く引き伸ばすための押圧部材を押し当てて薄い層を形成していた方法とは異なり、流動性組成物を吐出部から層形成領域に吐出する吐出物によって各層を形成する。従って、各層における前記吐出部からの吐出量を、造形物の対応する体積量に合わせて制御することによって調整することができ、以って無駄な吐出を低減できる。
また、層形成領域に吐出された吐出物の固化手段としてエネルギービームを使用するので、ビーム径の調整を行うことによって前記吐出物の吐出状態に応じたエネルギービームの照射が可能になる。これにより、造形物の寸法精度が向上する。また、必要な個所のみの狭い範囲にエネルギービームを照射できるので、エネルギーの利用効率が向上する。
そして、本態様では固化工程において、エネルギービームのビーム径を吐出物ラインの幅より大きく設定した状態で該エネルギービームの照射を行うようにしたので、従来のように層状に敷かれた材料層にレーザー光のビームを照射した場合には前記ビームの境界近傍において不完全な固化が発生する虞があるが、本態様によればこの虞を低減して三次元造形物の寸法精度を向上することができる。
本発明に係る第2の態様の三次元造形物の製造方法は、第1の態様において、前記固化工程は前記吐出物ラインの形成毎に行うことを特徴とする。
ここで、「吐出物ラインの形成毎」とは、一本の吐出物ラインが形成された後に固化工程を実行する場合と、1本の吐出物ラインが形成途中の段階で、既に形成された吐出物ラインの部位に対して固化工程を同時並行的に実行する場合の両方が含まれる。
本態様によれば、一本の吐出物ラインが形成される毎に吐出物の固化が実行されるので、当該固化により形成される造形物の寸法精度が向上する。また、前記吐出部の移動方向の後方位置に該吐出部を追従する形でエネルギービームを配置することが可能になるから、同一の移動手段によって吐出部とエネルギービームのビーム照射部を同時に移動させることができ、装置の構造の簡素化や装置の小型化を図ることが可能になる。
本発明に係る第3の態様の三次元造形物の製造方法は、第1の態様又は第2の態様において、前記層形成工程は前記吐出物ラインが隣同士で重なるように行うことを特徴とする。
ここで、「隣同士で重なる」とは、前記隣接する二本の吐出物ラインの一部が重なっている状態と、二本の吐出物ラインが接している状態との両方が含まれる。
本態様によれば、吐出物ラインの境界での吐出物の厚みのバラツキが抑えられるので、均一な厚みの層の形成が可能になる。
本発明に係る第4の態様の三次元造形物の製造方法は、第1の態様又は第2の態様において、前記層形成工程は、前記吐出物ラインが隣同士で離間するように行い、続く前記エネルギービームの照射によって隣同士が重なって固化することを特徴とする。
本態様によれば、流動性組成物の吐出物は、エネルギービームの照射により、照射前よりも幅方向に拡がる傾向のものがある場合を考慮したものである。これにより、前記拡がりによって前記「隣同士で離間」した部分が埋まり、以って各層にエネルギービームを照射して固化させた状態の層の厚みのバラツキを低減することができる。また、吐出物の吐出量の無駄を低減することができる。
本発明に係る第5の態様の三次元造形物の製造方法は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つの態様において、前記吐出物ラインの形成は前記層形成領域が予め昇温された状態で行うことを特徴とする。
本態様によれば、エネルギービームの照射前の段階で前記昇温された熱によって吐出物の乾燥が進む。この乾燥が進んだ状態でエネルギービームが照射されるので、固化後の層の厚みのバラツキを低減でき、また固化のためのエネルギーの利用効率を向上できる。
本発明に係る第6の態様の三次元造形物の製造方法は、第1の態様から第5の態様のいずれか一つの態様において、前記積層工程は前記造形物となる対応する位置以外は前記エネルギービームを照射しないことでサポート層を作ることを特徴とする。
本態様によれば、サポート層が最終的に三次元造形物となる対応する位置に存する吐出物に作用する重力を下方から支える支持部材として機能するので、当該位置の吐出物の自重による変形を防止して三次元造形物の寸法精度の向上に寄与することができる。
本発明の係る第7の態様の三次元造形物の製造方法は、第1の態様から第6の態様のいずれか一つの態様において、前記流動性組成物は、金属粒子とバインダーと溶媒又は分散媒との組成物である。そして、前記金属粒子は、マグネシウム、鉄、銅、コバルト、クロム、アルミニウム、チタン或いはニッケル又はこれらのうち少なくとも1種の金属を含む合金の粒状或いは粉末状の粒子もしくはこれらの混合粒子である。
前記バインダーは、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系樹脂或いはその他の合成樹脂又はPLA(ポリ乳酸)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)或いはその他の熱可塑性樹脂である。
前記溶媒又は分散媒は、蒸留水、純水、RO(Reverse
Osmosis)水のいずれか一つを含む各種水、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、オクタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリンのいずれか一つを含むアルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリコールモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、エチレングリコールモノフェニルエーテル(フェニルセロソルブ)のいずれか一つを含むエーテル類(セルソロブ類)、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ギ酸エチルのいずれか一つを含むエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノンのいずれか一つを含むケトン類、ペンタン、ヘキサン、オクタンのいずれか一つを含む脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンのいずれか一つを含む環式炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンのいずれか一つを含む長鎖アルキル基及びベンゼン環を有する芳香族炭火水素類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1、2−ジクロロエタンのいずれか一つを含むハロゲン化炭化水素類、ピリジン、ピラジン、フラン、ピロール、チオフェン、メチルピロリドンのいずれか一つを含む芳香族複素環類、アセトニトクル、プロピオニトリル、アクリロニトリルのいずれか一つを含むニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドのいずれか一つを含むアミド類、カルボン酸塩又はその他の各種油類のいずれか一つであることを特徴とする。
本態様によれば、前記流動性組成物として上記原料を用いることにより、三次元造形物を精度良く製造することができる。
本発明に係る第8の態様の三次元造形物の製造装置は、ステージと、前記ステージに粒子を含む流動性組成物を吐出する吐出部と、エネルギービームを照射するビーム照射部と、前記ステージ、前記吐出部及び前記ビーム照射部の相対位置を三次元に移動させることが可能な駆動部と、前記吐出部、前記ビーム照射部及び前記駆動部の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記流動性組成物を前記吐出部から吐出させて前記ステージに吐出物を位置させ、前記吐出位置を移動させて吐出物ラインを形成し、前記吐出物ラインを隣接する方向に複数形成して一つの層を形成し、前記層の形成を積層方向に繰り返し、造形物に対応する位置の前記吐出物に前記エネルギービームを照射して固化し、前記固化工程は前記エネルギービームのビーム径が前記吐出物ラインの幅より大の状態で行う制御モードを備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1の態様と同様の作用、効果を奏することができる。
本発明の実施形態1に係る三次元造形物の製造装置の全体構成の概略を表す正面図。 同実施形態1に係る三次元造形物の製造装置の全体構成を表す側面図。 同実施形態1に係る三次元造形物の製造装置の全体構成を表す平面図。 同実施形態1に係る三次元造形物の製造装置の要部を表す正面図。 同実施形態1に係る三次元造形物の製造装置の要部を表す平面図。 本発明の実施形態2に係る三次元造形物の製造方法における製造工程を段階的に表す平面図((A)〜(F))。 本発明の実施形態2に係る三次元造形物の製造方法における製造工程を段階的に表す図6中のA−A〜F−F断面図((A)〜(F))。 本発明の実施形態2に係る三次元造形物の製造方法における製造工程の要部を段階的に表す平面図。 本発明の実施形態3に係る三次元造形物の製造方法における製造工程の要部を段階的に表す平面図。 本発明の実施形態4に係る三次元造形物の製造装置の全体構成を表す正面図。
以下に、本発明の実施形態に係る三次元造形物の製造方法及び三次元造形物の製造装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下の説明では、最初に実施形態1に係る三次元造形物の製造装置を例にとって、本発明の三次元造形物の製造装置の全体構成の概略について説明する。次に、該実施形態1に係る三次元造形物の製造装置の本発明の特徴的構成となる要部の具体的構成について説明する。
続いて、前記実施形態1に係る三次元造形物の製造装置を使用することによって実行される本発明の実施形態2に係る三次元造形物の製造方法を三次元造形物の製造過程と併せて具体的に説明した後、前記実施形態2と一部の内容を異ならせた実施形態3に係る三次元造形物の製造方法を前記実施形態2との差異に絞って具体的に説明する。
更に、前記実施形態1と一部の構成を異ならせた実施形態4に係る三次元造形物の製造装置を前記実施形態1との差異を中心に具体的に説明し、最後に部分的構成を異ならせた本発明の三次元造形物の製造方法及び三次元造形物の製造装置の他の実施形態について言及する。
◆◆◆実施形態1(図1〜図5参照)◆◆◆
(1)三次元造形物の製造装置の全体構成の概略
図示のように本実施形態に係る三次元造形物の製造装置1Aは、ステージ3上に吐出された流動性組成物A0に対してエネルギービームEを照射して固化させることによって一つの層Dを形成し、以下同一の操作を積層方向Zに所定回数、繰り返すことによって三次元造形物M1を製造する装置である。図1は4層目を形成している状態を表している。
具体的には、原料となる粒子を含む流動性組成物A0が吐出されるステージ3と、流動性組成物A0を吐出する吐出部である吐出ヘッド5と、吐出された吐出物A1に対してエネルギービームEを照射するビーム照射部7と、ステージ3と吐出ヘッド5とビーム照射部7との相対位置を三次元方向X、Y、Zに移動させる駆動部9と、前記吐出ヘッド5とビーム照射部7と駆動部9の各種動作を制御する制御部11と、を備えることによって本実施形態に係る三次元造形物の製造装置1Aは基本的に構成されている。
ステージ3は、流動性組成物A0が吐出される層形成領域13を有する一例として平板状の部材であり、駆動部9の構成要素である昇降駆動装置15によって積層方向Zに三次元造形物M1の形成に必要な所定ストローク移動できるように構成されている。
吐出ヘッド5は、原料供給ユニット17から供給チューブ19を介して供給される流動性組成物A0を前述した層形成領域13に向けて吐出するノズルを備えた部材であり、駆動部9の構成要素である第1駆動装置21によって一例として幅方向となる第1の方向Xに三次元造形物M1の形成に必要な所定ストローク移動できるように構成されている。
ビーム照射部7は、前述したようにエネルギービームEを層形成領域13に吐出された吐出物A1に向けて照射する装置であり、前記吐出ヘッド5と同様、第1駆動装置21によって第1の方向Xに所定ストローク移動できるように構成されている。
尚、図示の実施形態では、第1駆動装置21として支持フレーム23上に配置した第2の方向Y(図2)に延びる2本の第2ガイドレール25上を走行する走行フレーム27と、該走行フレーム27に対して第1の方向Xに延びるように設けられる第1ガイドレール29と、該第1ガイドレール29に沿って第1の方向Xに往復移動する第1スライドブロック31と、該第1スライドブロック31に駆動力を付与する第1アクチュエーター33と、を備えて構成されている。そして、前記吐出ヘッド5とビーム照射部7は、前記第1スライドブロック31を一体に備える往復可能なキャリッジ32に対して取り付けられている。
また、前記走行フレーム27は、駆動部9の構成要素である第2駆動装置35によって一例として前後方向となる第2の方向Yに三次元造形物M1の形成に必要な所定ストローク移動できるように構成されている。
尚、図示の実施形態では、第2駆動装置35として、支持フレーム23上に配置された2本の第2ガイドレール25と、該第2ガイドレール25に沿って第2の方向Yに往復移動する走行フレーム27に対して設けられる第2スライドブロック37と、該第2スライドブロック37に駆動力を付与する第2アクチュエーター39と、を備えて構成されている。
また、制御部11は、流動性組成物A0を吐出ヘッド5から吐出させてステージ3上の層形成領域13に吐出物A1を位置させ、流動性組成物A0の吐出位置を第1の方向Xに移動させて吐出物ラインL(図5)を形成し、該吐出物ラインLを第1の方向Xと交差する第2の方向Yに隣接して複数形成して一つの層Dを形成し、形成された一つの層Dのうち、最終的に三次元造形物M1の一部となる対応する位置の吐出物A1に対してエネルギービームEを照射して固化し、前記層Dの形成と吐出物A1の固化とを積層方向Zに所定回数、繰り返して所定形状の三次元造形物M1を得る制御モード41を備えている。
(2)三次元造形物の製造装置の要部の具体的構成(図4及び図5参照)
本実施形態に係る三次元造形物の製造装置1Aでは、原料となる粒子を含む流動性組成物A0として、金属粒子とバインダーと溶媒又は分散媒との組成物が一例として適用できる。
金属粒子としては、例えばマグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、銅(Cu)、コバルト(Co)やクロム(Cr)、アルミニウム(AI)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)や、これらのうち少なくとも1種の金属を含む合金(例えば、マルエージング鋼、ステンレス、コバルトクロムモリブデン、チタニウム合金、ニッケル基調合金、アルミニウム合金等)などの単体、もしくはこれらを混合した粒状ないし粉末状の粒子が使用できる。
溶媒又は分散媒としては、例えば、蒸留水、純水、RO水等の各種水の他、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、オクタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)等のエーテル類(セロソルブ類)、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ギ酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ペンタン、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の環式炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン等の長鎖アルキル基及びベンゼン環を有する芳香族炭火水素類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、ピラジン、フラン、ピロール、チオフェン、メチルピロリドンのいずれか一つを含む芳香族複素環類、アセトニトクル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、カルボン酸塩又はその他の各種油類等が挙げられる。
バインダーとしては、前述した溶媒又は分散媒に可溶であれば、限定されない。例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系樹脂、合成樹脂等を用いることができる。また、例えば、PLA(ポリ乳酸)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂を用いることもできる。
また、可溶状態でなく、上述したアクリル樹脂などの樹脂の微小な粒子の状態で、前述した溶媒又は分散媒中に分散させるようにしてもよい。
また、前述したビーム照射部7としては、レーザー照射装置が一例として適用でき、前述した制御部11から送信される制御信号に基づいてレーザー発振器43から所定出力のレーザーが発振され、ビーム照射部7からエネルギービームEとなってステージ3上の層形成領域13に向けて照射される。
尚、本実施形態で使用されるレーザーとしては特に限定はないが、ファイバーレーザー、或いは炭酸ガスレーザーが波長が長く金属の吸収効率が高い利点を有することから好適なレーザーとして使用できる。
そして、本実施形態に係る三次元造形物の製造装置1Aにおいては、制御モード41は、ステージ3上の層形成領域13に吐出された吐出物A1を固化するに際してエネルギービームEのビーム径G(図6)を吐出物ラインLの幅Wよりも大きくした状態でエネルギービームEを照射する個別制御モードとしての吐出物ライン形成・固化モード45を備えている。
この他に、制御モード41は、吐出ヘッド5から吐出される流動性組成物A0の吐出量や吐出タイミング等を制御する原料吐出モード47、エネルギービームEの照射量や照射タイミング等を制御するビーム照射モード49、第1駆動装置21、第2駆動装置35及び昇降駆動装置15の駆動を制御して吐出ヘッド5とビーム照射部7のステージ3に対する相対位置等を制御する位置制御モード51を個別制御モードとして更に備えている。
◆◆◆実施形態2(図6〜図8及び図4参照)◆◆◆
実施形態2に係る三次元造形物の製造方法は、前述した実施形態1に係る三次元造形物の製造装置1Aを使用することによって実行される製造方法である。
具体的には、吐出物ライン形成工程P1と、層形成工程P2と固化工程P3と、積層工程P4と、を有することによって本実施形態に係る三次元造形物の製造方法は基本的に構成されている。以下、三次元造形物M1の製造過程と併せてこれらの工程の内容を具体的に説明する。
(1)吐出物ライン形成工程(図6(A)、図7(A)及び図8(A)参照)
吐出物ライン形成工程P1は、粒子を含む流動性組成物A0を吐出部5から吐出させて層形成領域13に吐出物A1を位置させ、流動性組成物A0の吐出位置を第1の方向Xに移動させて吐出物ラインLを形成する工程である。
即ち、昇降駆動装置15を駆動してステージ3の高さが最初に形成する第1の層D1(図4)の形成位置になるようにステージ3を積層方向Zに移動させる。次に、第2駆動装置35を駆動して吐出ヘッド5とビーム照射部7の第2方向Yの位置を三次元造形物M1の製造を開始する原点位置に移動させ、同じく第1駆動装置21を駆動して吐出ヘッド5とビーム照射部7の第1の方向Xの位置を三次元造形物M1の製造を開始する原点位置に移動させる。
次に、第1の方向Xにおける前記原点位置からキャリッジ32が移動する方向の前方に吐出ヘッド5、後方にビーム照射部7がそれぞれ位置するようにして吐出ヘッド5から流動性組成物A0を所定の吐出量と吐出タイミングで吐出して行き、1本目の吐出物ラインL1を形成する。
また、当該吐出物ラインLの形成に先立って層形成領域13を予め昇温しておくことが好ましい。層形成領域13を予め昇温しておいた場合には、エネルギービームの照射前の段階で前記昇温された熱によって吐出物A1の乾燥が進む。この乾燥が進んだ状態でエネルギービームが照射されるので、固化後の層の厚みのバラツキを低減でき、また固化のためのエネルギーの利用効率を向上できる。また、吐出部5から吐出された流動性組成物A0が低い温度の層形成領域13に接触することによって生ずる流動性の低下や半固化状態になる等の性状の変化を低減させることができる。
(2)層形成工程(図6(D)、図7(D)、図8(B)参照)
層形成工程P2は、前記吐出物ラインLを第1の方向Xと交差する第2の方向Yに隣接して複数形成して一つの層Dを形成する工程である。
即ち、図6に表したように、1本目の吐出物ラインL1を形成した後キャリッジ32を初期位置に戻し、第2駆動装置35を駆動して吐出ヘッド5とビーム照射部7を所定ピッチ、第2の方向Yに移動させる。次いで第1駆動装置21を駆動して、キャリッジ32を1本目の吐出物ラインL1を形成した時と同じ方向に移動させながら吐出ヘッド5から流動性組成物A0を吐出させて2本目の吐出物ラインL2を形成する。尚、本実施形態では、形成する吐出ラインL1、L2の一部が隣同士で重なるように前記所定ピッチの移動量Sを設定している。
尚、図8に表したように、2本目の吐出物ラインL2は、キャリッジ32を初期位置に戻さないで、1本目の吐出物ラインL1を形成した後の復路で形成してもよい。この場合はキャリッジ32を反転させる等によって吐出ヘッド5を復路の移動方向を先行移動させ、その後をビーム照射部7を移動させる。
以下、同様の動作を必要な回数、繰り返して第1の層D1を形成する。
(3)固化工程(図6(B)(C)(E)(F)、図7(B)(C)(E)(F)、図8参照)
固化工程P3は、形成された一つの層Dのうち、最終的に三次元造形物M1の一部となる対応する位置の吐出物A1に対してエネルギービームEを照射して固化する工程である。
そして、本実施形態では前記固化工程P3は、エネルギービームEのビーム径Gを吐出物ラインLの幅Wより大きく設定した状態で行われる。
また、本実施形態では、固化工程P3は、吐出物ラインLの形成毎に行うように設定されている。具体的には、図6(B)に表すように、1本の吐出物ラインLの形成が終了した後、ビーム照射部7を該吐出物ラインLの始端位置に移動させて図6(C)に表すように吐出物ラインLの終端に向けて移動させるようにしている。
また、図8に表すように、吐出ヘッド5の動きにビーム照射部7の動きを追従させて、1本の吐出物ラインLの形成途中の段階で形成済みの吐出物ラインLに対してエネルギービームEの照射を同時並行的に行うことも可能である。
そして、図7(B)(C)等に表すようにステージ3上に吐出された吐出物A1に対してエネルギービームEが照射されると、吐出物A1は溶融状態になって、エネルギービームEのビーム径Gによって規定される幅寸法の中間造形物M0になる。
(4)積層工程(図4参照)
積層工程P4は、前記層形成工程P2と前記固化工程P3を積層方向Zに所定回数、繰り返して所定形状の三次元造形物M1を得る工程である。
即ち、第1の層D1が形成、固化されたら、前述した昇降駆動装置15を駆動して第1の層D1の厚さ分、ステージ3を下方に移動させて第2の層D2の形成、固化を行う。以下、同様の操作を繰り返して必要な数の層Dの形成、固化が行われると、複数の層Dが積み重なって接合された三次元造形物M0の骨格が現われ、バリ取り等の表面仕上処理を行って製品としての三次元造形物M0が得られる。
また、各層Dの形成に当たり、最終的に三次元造形物M1となる対応する位置以外の部位の吐出物A1に対してはエネルギービームEを照射しない。
そして、積層工程P4において、エネルギービームEが照射されなかった部位の吐出物A1を積層方向Zに積み重ねて行くことによって、形成途中の中間造形物M0や完成した三次元造形物M1の姿勢を保持するサポート層53(図4)が形成される。
そして、このようにして構成される実施形態1に係る三次元造形物の製造装置1Aと本実施形態に係る三次元造形物の製造方法によれば、材料の無駄を低減でき、また三次元造形物を精度良く製造することができる。
◆◆◆実施形態3(図9参照)◆◆◆
実施形態3に係る三次元造形物の製造方法は、層形成工程P2と固化工程P3の内容が前記実施形態2に係る三次元造形物の製造方法と幾分相違しており、吐出物ライン形成工程P1と積層工程P4の内容については、前記実施形態2に係る三次元造形物の製造方法と同様である。
従って、ここでは図9を用いて、前記実施形態2と相違する層形成工程P2と固化工程P3について、実施形態2との相違点を中心に説明する。
(1)層形成工程(図9(A)(B)参照)
層形成工程P2は、本実施形態では吐出物ラインLが隣同士で離間するように行う。
即ち、吐出ヘッド5とビーム照射部7を第2駆動装置35を使用して、第2の方向Yに移動させる移動量Sを吐出物ラインLの幅Wよりも大きくなるように設定する。
(2)固化工程(図9(B)(C)参照)
固化工程P3は、本実施形態ではエネルギービームEの照射によって隣同士の吐出物ラインLが重なって固化するように構成されている。
即ち、エネルギービームEのビーム径Gを吐出物ラインLの幅Wよりも大きくすることによって、エネルギービームEの照射を受けた吐出物ラインLは溶融し、第1の方向Xに前記幅Wを拡大する。そして、この拡大分によって離間状態で配置されている吐出物ラインL1、L2間の隙間を埋めて両者を重ね合わせた状態で固化する。
そして、このようにして構成される本実施形態に係る三次元造形物の製造方法によっても、前述した実施形態2に係る三次元造形物の製造方法と同様の作用、効果が発揮される。また、本実施形態にあっては、流動性組成物A0の吐出物A1は、エネルギービームの照射により、照射前よりも幅方向に拡がる傾向のものがある場合を考慮したものである。これにより、前記拡がりによって前記「隣同士で離間」した部分が埋まり、以って各層にエネルギービームを照射して固化させた状態の層の厚みのバラツキを低減することができる。また、吐出物の吐出量の無駄を低減することができる。
◆◆◆実施形態4(図10参照)◆◆◆
実施形態4に係る三次元造形物の製造装置1Dは、前述した実施形態1に係る三次元造形物の製造装置1Aにおける第1駆動装置21と第2駆動装置35の機能を産業用ロボット55に担わせたものである。従って、産業用ロボット55以外の構成については実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略し、産業用ロボット55を使用して行う吐出ヘッド5とビーム照射部7の第1の方向Xと第2の方向Yへの移動動作を中心に説明する。
本実施形態では、一例として双腕多関節式の産業用ロボット55を使用しており、吐出ヘッド5とビーム照射部7をそれぞれ別々のロボットアーム57、59によって支持し、吐出ヘッド5とビーム照射部7をそれぞれ独立して三次元方向X、Y、Zに移動できるようにしている。
従って、前述した実施形態1における第1駆動装置21と第2駆動装置35がそれぞれ第1の方向Xと第2の方向Yのみに吐出ヘッド5とビーム照射部7を移動させていたのと相違し、一つの層D内に積層方向Zの起伏があるような複雑な形状の層Dの形成にも対応できる構成になっている。
そして、このようにして構成される本実施形態に係る三次元造形物の製造装置1Dによっても、前述した実施形態1に係る三次元造形物の製造装置1Aと同様の作用、効果が発揮される。また、本実施形態にあっては、形成できる三次元造形物M1の大きさがロボットアーム57、59のアーム長によって規制されるため前記実施形態1よりも一般に小さくなるが、三次元方向X、Y、Zに移動できるロボットアーム57、59の特性によって前記実施形態1よりも複雑な形状の三次元造形物M1を形成することが可能になる。
[他の実施形態]
本発明に係る三次元造形物の製造方法及び三次元造形物の製造装置1は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、本発明に係る態様の三次元造形物の製造装置1における駆動部9は、吐出部5とビーム照射部7を三次元方向X、Y、Zに移動できる産業用ロボット55のみによって構成して、前述した実施形態において採用したステージ3を積層方向Zに昇降移動させる昇降駆動装置15を省略することが可能である。また、産業用ロボット55としては、双腕型のロボットアーム57、59を備える双腕多関節式のロボットに限らず、単一のロボットアームによって吐出部5とビーム照射部7を一体に移動させるもの、直交座標系或いは直交座標系に円筒座標系を組み合わせた方式の二次元方向X、Y或いは三次元方向X、Y、Zに移動できるもの等、種々のタイプの産業用ロボット55が使用可能である。
また、原料となる粒子を含む流動性組成物A0としては、前述した実施形態のように金属粒子を主成分とするものに限らず合成樹脂粒子を主成分とするものであってもよい。
また、前記実施形態2で採用した隣接する吐出物ラインLを重ねた構成と前記実施形態3で採用した隣接する吐出物ラインLを離間させる構成を一つの層Dの形成の中で混在させ、組み合わせた形で使用することが可能である。この場合には、吐出物ラインLを重ねた部分の厚みが吐出物ラインLを離間させた部分の厚みよりも幾分厚くなるから起伏や凹凸のある層Dの形成が可能になる。
また、吐出ヘッド5とビーム照射部7の移動方向は、必ずしも直線方向に限られない。例えば、円筒座標系を有する産業用ロボット55を駆動部9として使用した場合には、第1の方向Xを円周方向とし、第2の方向を半径方向とすることで同心円状の吐出物ラインLを複数形成して層Dを形成することも可能である。
1…三次元造形物の製造装置、3…ステージ、5…吐出ヘッド(吐出部)、
7…ビーム照射部、9…駆動部、11…制御部、13…層形成領域、15…昇降駆動装置、
17…原料供給ユニット、19…供給チューブ、21…第1駆動装置、
23…支持フレーム、25…第2ガイドレール、27…走行フレーム、
29…第1ガイドレール、31…第1スライドブロック、32…キャリッジ、
33…第1アクチュエーター、35…第2駆動装置、37…第2スライドブロック、
39…第2アクチュエーター、41…制御モード、43…レーザー発振器、
45…吐出物ライン形成・固化モード、47…原料吐出モード、49…ビーム照射モード、
51…位置制御モード、53…サポート層、55…産業用ロボット、
57…ロボットアーム、59…ロボットアーム、
P1…吐出物ライン形成工程、P2…層形成工程、
P3…固化工程、P4…積層工程、A0…流動性組成物、A1…吐出物、D…層、
L…吐出物ライン、E…エネルギービーム、M0…中間造形物、M1…三次元造形物、
G…ビーム径、W…幅、X…第1の方向、Y…第2の方向、Z…積層方向、S…移動量

Claims (8)

  1. 粒子を含む流動性組成物を吐出部から吐出させて層形成領域に吐出物を位置させ、吐出位置を移動させて吐出物ラインを形成する吐出物ライン形成工程と、
    前記吐出物ラインを隣接する方向に複数形成して一つの層を形成する層形成工程と、
    前記層形成工程を積層方向に繰り返す積層工程と、
    造形物に対応する位置の前記吐出物にエネルギービームを照射して固化する固化工程と、を有し、
    前記固化工程は前記エネルギービームのビーム径が前記吐出物ラインの幅より大の状態で行う、ことを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  2. 請求項1に記載の三次元造形物の製造方法において、
    前記固化工程は前記吐出物ラインの形成毎に行う、ことを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の三次元造形物の製造方法において、
    前記層形成工程は前記吐出物ラインが隣同士で重なるように行う、ことを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載の三次元造形物の製造方法において、
    前記層形成工程は前記吐出物ラインが隣同士で離間するように行い、
    続く前記エネルギービームの照射によって隣同士が重なって固化する、ことを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の三次元造形物の製造方法において、
    前記吐出物ラインの形成は前記層形成領域が予め昇温された状態で行う、ことを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の三次元造形物の製造方法において、
    前記積層工程は前記造形物となる対応する位置以外は前記エネルギービームを照射しないことでサポート層を作る、ことを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の三次元造形物の製造方法において、
    前記流動性組成物は、金属粒子とバインダーと溶媒又は分散媒との組成物であり、
    前記金属粒子は、マグネシウム、鉄、銅、コバルト、クロム、アルミニウム、チタン或いはニッケル又はこれらのうち少なくとも1種の金属を含む合金の粒状或いは粉末状の粒子もしくはこれらの混合粒子であり、
    前記バインダーは、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系樹脂或いはその他の合成樹脂又はPLA(ポリ乳酸)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)或いはその他の熱可塑性樹脂であり、
    前記溶媒又は分散媒は、蒸留水、純水、RO(Reverse
    Osmosis)水のいずれか一つを含む各種水、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、オクタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリンのいずれか一つを含むアルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリコールモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、エチレングリコールモノフェニルエーテル(フェニルセロソルブ)のいずれか一つを含むエーテル類(セルソロブ類)、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ギ酸エチルのいずれか一つを含むエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノンのいずれか一つを含むケトン類、ペンタン、ヘキサン、オクタンのいずれか一つを含む脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンのいずれか一つを含む環式炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンのいずれか一つを含む長鎖アルキル基及びベンゼン環を有する芳香族炭火水素類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1、2−ジクロロエタンのいずれか一つを含むハロゲン化炭化水素類、ピリジン、ピラジン、フラン、ピロール、チオフェン、メチルピロリドンのいずれか一つを含む芳香族複素環類、アセトニトクル、プロピオニトリル、アクリロニトリルのいずれか一つを含むニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドのいずれか一つを含むアミド類、カルボン酸塩又はその他の各種油類のいずれか一つである、ことを特徴とする三次元造形物の製造方法。
  8. ステージと、
    前記ステージに粒子を含む流動性組成物を吐出する吐出部と、
    エネルギービームを照射するビーム照射部と、
    前記ステージ、前記吐出部及び前記ビーム照射部の相対位置を三次元に移動させることが可能な駆動部と、
    前記吐出部、前記ビーム照射部及び前記駆動部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記流動性組成物を前記吐出部から吐出させて前記ステージに吐出物を位置させ、前記吐出位置を移動させて吐出物ラインを形成し、
    前記吐出物ラインを隣接する方向に複数形成して一つの層を形成し、
    前記層の形成を積層方向に繰り返し、
    造形物に対応する位置の前記吐出物に前記エネルギービームを照射して固化し、
    前記固化工程は前記エネルギービームのビーム径が前記吐出物ラインの幅より大の状態で行う制御モードを備えている、ことを特徴とする三次元造形物の製造装置。
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